JP2006070720A - 流路制御弁装置 - Google Patents

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Junichi Matsuzaki
純一 松崎
Shinsuke Kitabayashi
新介 北林
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Abstract

【課題】 応力集中やがたつきを生じることなく、かつ、寸法精度を過度に考慮しなくともよい新規な流路制御弁装置を提供する。
【解決手段】 四角形の略均一断面形状をなす回転軸16と、この回転軸16の回転に連動して吸気分岐通路12を開閉する弁体14と、を有する。回転軸16が貫通・嵌合する弁体14の嵌合部46(46B)には、回転軸16と接近するように嵌合部46の内面より内方へ張り出した3つの突起部を設ける。また、嵌合部46(46A)に、回転軸16の外郭形状に応じて複数の平面部を設け、隣り合う平面部の間のコーナー部に、平面部よりも回転軸16から離間するように凹むとともに滑らかに湾曲する湾曲面部を設ける。
【選択図】 図2

Description

本発明は、内燃機関の吸気(分岐)通路のような流路を開閉する流路制御弁装置の改良に関する。
特許文献1、特許文献2及び特許文献3等に記載されているように、内燃機関の吸気系には、吸気通路を絞るスロットル弁、吸気通路の実効長さを切り換える吸気切換弁、吸気(分岐)通路の一部を閉じることによりスワール流動成分やタンブル流動成分を付与するスワール弁やタンブル弁等の流路制御弁装置が設けられる。
特開昭59−164463号公報 特開2003−278616号公報 特開平9−125970号公報
このような流路制御弁装置は、例えば、弁体が取り付けられた回転軸を適宜なアクチュエータにより回転駆動することにより、弁体を介して吸気通路を開閉するようになっている。回転軸は、その回転力を弁体に伝えるために、例えば矩形のような非円形の断面形状をなしている。弁体には、回転軸が貫通・嵌合する嵌合部が形成される。
ここで、嵌合部の内面の形状を、単に回転軸の外郭形状とほぼ同一形状とすると、以下のような課題があることがわかった。仮に嵌合部の軸直交方向の断面寸法が回転軸の断面寸法よりも大きくなると、回転軸と嵌合部との間に隙間が生じ、隙間の分で両者が移動する、所謂がたつきを招くおそれがある。一方、仮に嵌合部の寸法が回転軸の寸法よりも小さくなると、両者が圧入状態となり、その圧入・組立作業が困難になるとともに、特に嵌合部の内面の角部(コーナー部)等に応力が集中し、望ましくない歪みや亀裂・破損等を招くおそれがある。このようながたつきや応力集中による破損等を回避するために、嵌合部及び回転軸の双方に対し、軸直交方向の寸法を極めて精度良く管理する必要があり、その製造が極めて困難である。
特に、近年の内燃機関の吸気系に用いられる吸気制御弁等の弁体は軽量且つ安価な樹脂材料により形成することが望まれており、その一方、高い強度・剛性が要求される回転軸は金属材料により形成される。このように互いに嵌合する弁体の嵌合部と回転軸とで材質が異なり、材料剛性が低い弁体側には、特に上記応力集中による歪みの発生等の不具合を招くおそれが高くなってしまう。また、上述した内燃機関のスワール弁やタンブル弁のように、各気筒毎に設けられる複数の弁体に対して一つの回転軸を共用する場合には、回転軸の軸方向寸法が必然的に長くなり、その軸方向全長にわたって、上述したように軸直交方向の寸法を厳密に管理することは非常に困難である。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものである。すなわち、第1の発明は、非円形の略均一断面形状をなす回転軸と、この回転軸に取り付けられ、この回転軸の回転に連動して流路を開閉する弁体と、を有する流路制御弁装置において、上記弁体には、上記回転軸が貫通・嵌合する嵌合部と、上記回転軸に接近するように、上記嵌合部の内面より内方へ張り出した少なくとも一つの突起部と、が設けられていることを特徴としている。
また、第2の発明は、多角形の略均一断面形状をなす回転軸と、この回転軸に取り付けられ、この回転軸の回転位置に応じて流路を開閉する弁体と、を有する流路制御弁装置において、上記弁体には、上記回転軸が貫通・嵌合する嵌合部が設けられ、この嵌合部には、上記回転軸の外郭形状に応じて複数の平面部が設けられ、かつ、隣り合う平面部の間のコーナー部に、上記回転軸から離間するように上記平面部から外方へ凹む(膨らむ)とともに滑らかに湾曲する湾曲面部が設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、回転軸の寸法や嵌合部の寸法に多少の誤差・ばらつきが生じても、回転軸と嵌合部との間に過度な隙間が生じたり、両者間に過度な圧力が作用することを有効に抑制・回避することができる。従って、寸法精度の管理幅の拡大が可能となり、製造が容易で生産性に優れるとともに、回転軸を嵌合部へ挿入する際の圧入抵抗が過度に増加することがなく、組付作業性にも優れている。更に、嵌合部における応力集中を緩和することができ、結果的に、その許容強度が向上し、信頼性が向上する。
以下、図示実施例により本発明の好ましい実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施例に係る流路制御弁装置として、4気筒内燃機関の吸気分岐通路12の一部を閉じることにより、各吸気分岐通路12を流れる吸気にタンブル成分を付与するタンブル制御弁装置を示す分解斜視図である。この装置は、各気筒に対応して設けられた4つの流路としての吸気分岐通路12を開閉する4つの弁体14と、これら弁体14を貫通しつつ弁体14に嵌合する一本の回転軸16と、この回転軸16を回転駆動するアクチュエータ18と、を有している。このアクチュエータ18により回転軸16を回転駆動することにより、弁体14によって吸気分岐通路12の開度が調整される。
吸気分岐通路12を画成する吸気マニホールド20は、各気筒に対応して4本の吸気ブランチ22を備えるとともに、上記のアクチュエータ18を取り付けるアクチュエータ取付部24が形成されている。この吸気マニホールド20は、ボルト孔26を挿通する複数本のボルト(図示省略)によって、シリンダヘッド(図示省略)の側壁に固定される。このシリンダヘッド側壁と吸気マニホールド20のヘッド取付面28との間には、周知のガスケットが介装される。
各弁体14は弁支持体30を介して吸気マニホールド20に組み付けられる。この弁支持体30は、弁体14のジャーナル部42を回転可能に支持する2つの軸受部32を有している。また、弁支持体30は、弁体14を組付可能なように、一方の軸受部32を含む一部が別部材30Aとして構成されている。また、弁支持体30には、吸気マニホールド20に組み付けられたときに、吸気ブランチ22の内面とともに吸気通路12の一部を画成する通路形成部34を有している。つまり、弁支持体30を吸気マニホールド20に組み付けた状態で、弁支持体30,吸気マニホールド20の両者30,20が共同して滑らかな吸気分岐通路12を形成するように設定されている。
これらの吸気マニホールド20,弁体14及び弁支持体30は、軽量化及び低コスト化等を図るために、合成樹脂材料により形成されている。特に、この実施例では、弁体14に対する軸受部材としての弁支持体30が、軸受としての強度・耐摩耗性を確保するために、弁体14とは別部材として構成されており、かつ、耐摩耗性等を考慮しテフロン(登録商標)等を含む適切な樹脂材料が各々に使用されている。また、全ての弁体14を駆動するための回転動力が作用する回転軸16は、樹脂材料に比して強度・剛性に優れた金属材料により形成されている。
図2は、弁体14、弁支持体30及び回転軸16の一部を組立状態で示す斜視図であり、図3〜5は、弁体14を単体で示している。弁支持体30には突起部36が形成され、この突起部36が吸気マニホールド20の通路開口部に形成された嵌合溝38(図1参照)に嵌合することにより、弁支持体30を吸気マニホールド20に容易かつ正確に組み付けることができるようになっている。弁体14は、吸気分岐通路12を開閉する羽根部40と、この羽根部40の軸受側・根本側(図2の下側)の両側二箇所に形成され、外周が円形の軸受面をなす一対のジャーナル部42と、ジャーナル部42と羽根部40との間に形成された鍔部44と、を有している。弁支持体30の一対の軸受部32の直ぐ内側に位置する鍔部44によって、弁体14の回転軸16の軸方向F1(図3参照)についての移動・がたつきが防止されている。
そして、この弁体14には、回転軸16が貫通及び嵌合する嵌合部46が形成されている。この嵌合部46は、ジャーナル部42及び鍔部44を貫通する区間では、回転軸16の外郭形状に応じた矩形の略均一断面形状をなす穴部46Aであり、羽根部40を挿通する区間では、羽根部40の一方の表面で開口するコ字形(チャンネル形)の略均一断面形状をなす溝部46Bとなっている。
図4は、図3の嵌合部46における溝部46Bの部分を拡大して示す平面図である。この溝部46Bは、回転軸16の外郭形状に応じて、軸方向(図4の左右方向)に延びる3つの平面、すなわち、回転軸16の軸方向F1に直交する羽根部40の長手方向F2に直交する第1平面48Aと、この第1平面48Aと平行に対向し、かつ、羽根部40の先端側(図3,4の上側)に位置する第2平面48Bと、これら第1,第2平面48A,48Bに直交し、かつ、第1,第2平面を繋ぐ第3平面48Cと、により構成されている。
そして、溝部46Bには、回転軸16の表面に局所的に接近又は強く接触するように、その内面48A〜48Cより内方へ張り出した複数の突起部50A〜50Cが形成されている。この実施例では3つの突起部50A〜50Cが設けられており、第1突起部50Aと第2突起部50Bとは、第1平面48A上に設けられ、軸方向F1で互いに離間しており、それぞれ溝部46Bの端部近傍に配置されている。第3突起部50Cは、第1平面48Aに対向する第2平面48B上に設けられ、かつ、軸方向F1に関して第1突起部50Aと第2突起部50Bとのほぼ中間位置に配置されている。つまり、突起部50A〜50Cは、互いに対向する第1,第2平面48A,48Bに互い違いに(交互に)配置され、かつ、軸方向F1に略等間隔毎に配置されている。
図5は、図3のV−V線に沿う断面図であり、(A)では回転軸16を省略し、(B)では回転軸が嵌合した状態を示している。嵌合部46における孔部46Aには、回転軸16の多角形状の外郭形状に応じて、4つの平面部52が設けられている。具体的には、これら4つの平面部52のうちの3つが上記溝部46Bにおける3つの平面48A〜48Cと滑らかに接続している。そして、隣り合う平面部52の間の略直角に折曲する四隅のコーナー部に、平面部52に比して回転軸16から離間するように外方へ凹んだ凹部54が設けられている。各凹部54は平面部52に対して所定量外方へ凹んだ断面略L字状をなしており、凹部54と平面部52との間には段差が与えられている。言い換えると、凹部54に対して平面部52が回転軸16に接近する方向つまり内方へ張り出した形状となっている。更に、各凹部54における隅角部分の中で、特に応力が集中し易い隅角部分に、所定の曲率・曲率半径Rで滑らかに湾曲する湾曲面部56、すなわちR面取り部が設けられている。これらの湾曲面部56は、同一の方向(図5では左右方向)に沿って半円状に凹んだ形状をなしている。
なお、第1〜第3平面48A〜48C及び平面部52の寸法は、圧入による応力集中を確実に回避するために、回転軸16の軸直交方向断面の寸法と略同等又は僅かに大きい値に設定されている。
図6は、第2実施例に係る嵌合部46の孔部46Aの形状を示しており、図5と同様、図3のV−V線に沿う断面図に相当する。この実施例では、上記第1実施例の凹部54が省略された簡素な形状となっている。すなわち、隣り合う平面部52の間の略直角に折曲する四隅のコーナー部には、平面部52に比して回転軸16から離間するように外方へ凹み、かつ、滑らかに湾曲する湾曲面部56Aのみが形成されている。
このような本発明の実施例に係る特徴的な構成及びその作用効果について、以下に列記する。
(1)非円形の略均一断面形状をなす回転軸16と、この回転軸16に取り付けられ、この回転軸16の回転に連動して流路12を開閉する弁体14と、を有する。弁体14に回転軸16が嵌合する嵌合部46を設け、かつ、嵌合部46の溝部46Bには、回転軸16に接近するように、内方へ向けて張り出した少なくとも一つの突起部(50A〜50C)を設ける。従って、このような突起部の部分で局所的に回転軸16と強く接触する形となり、突起部以外の部分での回転軸16との接触を低減・回避できる。よって、回転軸16及び嵌合部46(特に、溝部46B)の寸法に多少の誤差が生じても、回転軸16と嵌合部46との間に過度な隙間が生じてがたつきを生じることがなく、寸法精度の管理幅の拡大が可能となる。また、回転軸16と嵌合部46との接触面積が実質的に少なくなることから、回転軸16を嵌合部46へ挿入する際の圧入抵抗が過度に増加することがなく、組付作業性をも向上することができる。更に、突起部の部分で局所的に強く回転軸16と接触させることにより、特に、嵌合部46における四隅のコーナー部分等への応力集中を緩和することができ、結果的に、その許容強度が向上し、信頼性が向上する。
(2)より好ましくは、嵌合部46が互いに平行な第1平面48A及び第2平面48Bを有しており、突起部50A〜50Cが、第1平面48Aより張り出した第1突起部50A及び第2突起部50Bと、第2平面48Bより張り出した第3突起部50Cと、により構成されている。そして、上記の軸方向F1に関して第3突起部50Cが第1突起部50Aと第2突起部50Bとの間、より詳しくは両者の中間位置に配置されている。このように3つの突起部50A〜50Cを対向する2つの平面48A,48Bに互い違いに配置し、しかもこれらを軸方向F1について等間隔おきに配置することにより、回転軸16の表面を三点支持し、効果的に軸方向F1への移動を抑制し固定することができ、回転軸16の挿入作業性の向上、応力集中(歪み)の発生の回避、及び支持力の向上等の効果をバランス良く得ることができる。
図7は、突起部の配置と発生ひずみ(Generation Distortion)との関係を示している。同一の嵌合部46の溝部46Bに対し、比較例は突起部のないものであり、実施例は突起部を設定したものである。第3実施例では、対向する2つの平面48A,48Bに3つの突起部50D〜50Fを互い違いに配置している点では上記の第1,第2実施例と同じであるが、羽根部先端側(図7の上側)の平面48Bに2つの第1,第2突起部50D,50Eを設け、羽根部根本側(図7の下側)の平面48Aに1つの第3突起部50Fを設けている。第4〜6実施例は、対向する2つの平面48A,48Bに直交する第3平面48Cに突起部を設けたものであり、第4実施例では2つの突起部50G,50Hが適宜間隔をあけて設けられており、第5,6実施例では1つの突起部50I又は50Jが略中央に設けられている。第6実施例の突起部50Jは第5実施例の突起部50Iに比して軸方向寸法が長く設定されている。
突起部を設けた第1〜第6実施例では比較例に比して支持力が確実に向上する一方、第4〜6実施例に関しては、発生ひずみが高くなる点で不利といえる。但し、第1〜第3実施例のように、対向する二平面48A,48Bに3つの突起部を互い違いに配置した場合には、突起部を設けているにもかかわらず、発生ひずみを突起部のない比較例と同等以下に抑制することができる。特に、3つの突起部のうちで2つの突起部50A,50Bを根本側の平面48Aの端部近傍に配置した第1実施例では、発生歪み(応力集中)を最も抑制することができる。
なお、第1〜第3実施例のように複数の突起部を設ける場合には、好ましくは、主として応力集中の発生を低減・回避するために、突起部の突出量を全ての突起部で同じに設定する。
(3)多角形の略均一断面形状をなす回転軸16と、この回転軸16に取り付けられ、この回転軸16の回転位置に応じて吸気分岐流路12を開閉する弁体14と、を有する。弁体14には、回転軸16が貫通・嵌合する嵌合部46が設けられる。この嵌合部46における孔部46Aには、回転軸16の外郭形状に応じて複数の平面部52が設けられるとともに、隣り合う平面部52の間のコーナー部に、回転軸16から離間するように平面部52から外方へ凹む・膨らむとともに滑らかに湾曲する湾曲面部56,56Aが設けられている。
このように湾曲面部56,56Aを設けることにより、上記実施例のように回転軸16の隅角部分の角Rが小さく、実質的に鋭角に折曲しているような場合でも、このような回転軸16の隅角部分との干渉を確実に回避することができる。従って、嵌合部46におけるコーナー部への応力集中を緩和することができ、その許容強度を向上することができ、信頼性が向上するとともに、寸法精度の管理幅を大きくでき、生産性・経済性が向上する。また、湾曲面部を形成することにより、回転軸16と嵌合部46との接触面積が実質的に少なくなることから、回転軸16を嵌合部46へ挿入する際の圧入抵抗が過度に増加することがなく、組付作業性をも向上することができる。
(4)より好ましくは図5に示すように、嵌合部46の孔部46Aにおけるコーナー部に、隣り合う平面部52に対してそれぞれ略一定量外方へ凹んだ凹部54が形成されており、この凹部54の隅角部分に、上記の湾曲面部56が形成されている。このように凹部54を設けることにより、コーナー部における回転軸と嵌合部との干渉をより確実に回避することができるとともに、回転軸16に接触する平面部52の面積を更に低減し、回転軸16を嵌合部46により一層挿入し易くすることができる。また、回転軸16に対する接触面の寸法修正を、弁体14を型成形するための金型で行う場合に、回転軸16に接触することとなる平面部52のみを修正すれば良い点でも簡便である。
(5)内燃機関の吸気マニホールド20に形成された複数の吸気分岐通路12に対応して弁体14が複数設けられる場合、これら複数の弁体14に一本の回転軸16を貫通させることにより、複数の弁体14に対する回転軸16を一本で共用化することができ、複数の弁体同士の同期を確実に行うことができるとともに、部品点数が少なく構成が簡素化される。但し、このように回転軸16を共用化すると、高い強度・剛性が要求されるとともに、その軸方向寸法が長くなり、全長にわたって軸直交方向の寸法精度を正確に確保することが非常に困難である。従って、上述したような寸法精度の管理幅の拡大効果が極めて有効である。
(6)近年の内燃機関の吸気系では、軽量化及び低コスト化等の要請により、吸気マニホールド20、弁体14及び弁支持体30等が合成樹脂により形成される傾向にある。これに対し、複数の弁体14を回転駆動するための回転軸16には高い強度・剛性が要求されるので、硬質な金属材料により形成される。このため、回転軸16と弁体14の嵌合部46とが圧入状態となると、材料剛性に劣る弁体14側で応力集中による歪みを生じ易いという特有の課題があり、上述したような応力集中の緩和等の効果が極めて有効である。
(7)図2に示すように、嵌合部46の中で、羽根部40を挿通する溝部46Bが、一方へ開口するチャンネル形状に形成されており、この開口部の部分では、吸気分岐通路12を流れる吸気抵抗の増加を招くことのないように、羽根部40の表面と回転軸16の表面とが実質的に同一平面、すなわち面一となるように設定されている。従って、回転軸16が羽根部40の表面に対して突出又は陥没している場合に比して、通気抵抗を軽減することができる。また、開口部を覆う必要がないので、その分、羽根部40の厚さを十分に薄くすることができ、より一層の通気抵抗の低下及び軽量化が図られている。
但し、仮に開口部に対向する第3平面48Cを形成する部分をも開口形状とし、つまり回転軸の2つの面が表出する形状とすると、羽根部の厚さを更に薄くできるものの、両側の鍔部44近傍の部分で更に応力が集中し易くなり、強度・剛性を確保することが非常に困難となってしまう。また、弁体を型成形する際に材料の流れが悪くなり製造性の面でも不利である。
(8)主として羽根部40の薄肉化による軽量化・通気抵抗の低減化を図るために、回転軸16の軸直交方向断面形状が、羽根部40の長手方向F2を長辺とする長方形状に設定されている。
(9)弁体14の軸受としての強度・剛性が要求される弁支持体30が、弁体14や吸気マニホールド20とは別部材として構成されている。このために、弁支持体30のみを比較的硬質な樹脂材料により形成することができる。更に言えば、この弁支持体30は、一方の軸受部32を含む一部が別部材30Aとして構成されており、弁体14を組み付けることができるようになっている。このように弁支持体30に弁体14を予め回転可能に組み付けた状態で、弁支持体30を吸気マニホールド20に組み付けることにより、弁体14を容易に吸気マニホールド内に回転可能に装着することができ、その組立作業が容易である。
以上のように本発明を具体的な実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形・変更を含むものである。例えば、上記実施例では内燃機関の吸気流動にタンブル成分を付与するタンブル制御弁に本発明を適用しているが、これに限らず、スワール制御弁、スロットル弁、吸気通路切換弁の他、同様の流路制御弁にも本発明を適用することができる。
本発明の第1実施例に係る流路制御弁装置を示す分解斜視図。 図1の弁体、弁支持体及び回転軸の一部を示す要部拡大斜視図。 上記弁体の単体での平面図。 図3の嵌合部の溝部を示す平面図。 上記第1実施例に係る図3のV−V線に沿う断面図で、(A)が回転軸を省略した状態、(B)が回転軸を組み込んだ状態。 本発明の第2実施例に係る図3のV−V断面に相当する断面図で、(A)が回転軸を省略した状態、(B)が回転軸を組み込んだ状態。 突起部と発生する歪みとの関係を示す説明図。
符号の説明
12…吸気分岐通路(流路)
14…弁体
16…回転軸
46…嵌合部
50A〜50C…突起部
52…平面部
54…凹部
56…湾曲面部

Claims (5)

  1. 非円形の略均一断面形状をなす回転軸と、この回転軸に取り付けられ、この回転軸の回転に連動して流路を開閉する弁体と、を有する流路制御弁装置において、
    上記弁体には、回転軸が貫通・嵌合する嵌合部と、回転軸に接近するように、嵌合部の内面より内方へ張り出した少なくとも一つの突起部と、が設けられていることを特徴とする流路制御弁装置。
  2. 上記嵌合部が、その軸方向に沿って延び、かつ、互いに平行な第1平面及び第2平面を有しており、
    上記突起部が、上記第1平面より張り出した第1突起部及び第2突起部と、上記第2平面より張り出した第3突起部と、により構成され、
    かつ、上記軸方向に関して第3突起部が第1突起部と第2突起部との間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の流路制御弁装置。
  3. 多角形の略均一断面形状をなす回転軸と、この回転軸に取り付けられ、この回転軸の回転位置に応じて流路を開閉する弁体と、を有する流路制御弁装置において、
    上記弁体には、回転軸が貫通・嵌合する嵌合部が設けられ、この嵌合部には、回転軸の外郭形状に応じて複数の平面部が設けられ、かつ、隣り合う平面部の間のコーナー部に、回転軸から離間するように平面部から外方へ凹むとともに滑らかに湾曲する湾曲面部が設けられていることを特徴とする流路制御弁装置。
  4. 上記コーナー部には、上記隣り合う平面部に対してそれぞれ略一定量外方へ凹んだ凹部が形成されており、
    この凹部の隅角部分に、上記湾曲面部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の流路制御弁装置。
  5. 上記流路が、内燃機関の吸気マニホールドに形成された複数の吸気分岐通路であり、
    これら複数の吸気分岐通路に対応して上記弁体が複数設けられ、これら複数の弁体を一本の上記回転軸が貫通しており、
    かつ、上記弁体が樹脂材料により形成される一方、上記回転軸が弁体よりも硬質な金属材料により形成されていることを特徴する請求項1〜4のいずれかに記載の流路制御弁装置。
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