JP2002317718A - インテークマニホールドのバルブ構造 - Google Patents
インテークマニホールドのバルブ構造Info
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Abstract
構造に関し、樹脂製マニホールドのバルブ構造におい
て、多連のバルブを支承する軸受の同軸精度が悪くと
も、バタフライバルブを駆動するアクチュエータの作動
性を良好に保つことができるインテークマニホールドの
バルブ構造を安価に実現することを目的とする。 【解決手段】 各気筒に設定するバルブに一本の角断面
シャフトを貫通し駆動させるインテークマニホールドの
バルブ構造において、前記バルブ20は、その中央部に
設けられたシャフトとの嵌合部23と、左右に設けられ
たシャフト穴24を有する軸受部22とが一体に形成さ
れ、該軸受部22のシャフト穴24と角断面シャフト3
0とのクリアランスを、インテークマニホールドの歪み
によるシャフト穴の同軸精度の悪化を吸収できる程度に
大きくして成るように構成する。
Description
ルドのバルブ構造に関する。詳しくは、エンジンの吸気
通路の開閉を行う多連一体型のバタフライバルブにおい
て、該バタフライバルブを駆動するアクチュエータの作
動性を良好に保つことができるインテークマニホールド
のバルブ構造に関する。
じて吸気管の長さを2段階に切替え、吸気に慣性過給効
果あるいは共鳴過給効果を与えて、エンジンの出力を向
上させる技術は公知であり、この可変バルブ構造のコス
トダウンを目的として、近年開発されたものとが、特開
平7−166877号公報、特開平8−277717号
公報、ドイツ特許DE19504256A1等に開示さ
れている。
6A1に開示された切替え吸気管を説明するための図で
ある。これは、図5の断面図に示すように、空気分配室
2を囲んで吸気管5が設けられ、その一端は空気分配室
2に開口している。また、吸気管5の途中に空気分配室
2に通ずる開口を有する第2吸気管4が設けられ、該第
2吸気管4には該第2吸気管4を開閉可能な遮断フラッ
プ6が設けられている。
に対応した吸気管にそれぞれ設けられた遮断フラップ6
は滑り軸受11により支持された軸7に支持されてい
る。遮断フラップ6は図7(a)及び(b)に示すよう
に、複数対のノッチ8と平面部9により軸7に支持さ
れ、軸7に対して回転方向には拘束されているが、軸方
向には移動可能となっている。そして、軸7が金属で、
吸気管5がプラスチックである場合でも、その熱膨張差
を吸収できるように構成されている。
管の構造では、樹脂製のマニホールドに組み込む場合、
樹脂成形であるが故に、各気筒の可変バルブに設定され
たシャフト貫通穴の同軸精度を高く設定することは困難
であり、その結果軸と軸受との摺動抵抗が大きくなり、
バルブを開閉するアクチュエータの作動性に大きく支障
をきたす恐れがある。このため、現状では同軸精度を確
保するために、膨大な時間を掛けて成形型補正や、後加
工による寸法補正の対応が必要であるという問題が生じ
ている。
マニホールドのバルブ構造において、多連のバルブを支
承する軸受の同軸精度が悪くとも、バタフライバルブを
駆動するアクチュエータの作動性を良好に保つことがで
きるインテークマニホールドのバルブ構造を安価に実現
することを目的とする。
め、本発明の請求項1は、各気筒に設定するバルブに一
本の角断面シャフトを貫通し駆動させるインテークマニ
ホールドのバルブ構造において、前記バルブは、その中
央部に設けられたシャフトとの嵌合部と、左右に設けら
れたシャフト穴を有する軸受部とが一体に形成され、該
軸受部のシャフト穴と角断面シャフトとのクリアランス
を、インテークマニホールドの成形歪みによるシャフト
穴の同軸精度の悪化を吸収できる程度に大きくしたこと
を特徴とする。また、請求項2は、各気筒に設定するバ
ルブに一本の角断面シャフトを貫通し駆動させるインテ
ークマニホールドのバルブ構造において、前記バルブ
は、その中央部の嵌合部の軸穴と軸受部の軸穴との大き
さを前記角断面シャフトと同一大きさとし、前記角断面
シャフトは、その断面をバルブ中央部の嵌合部に接する
部分よりも接しない部分を小さく形成し、インテークマ
ニホールドの成形歪みによるシャフト穴の同軸精度の悪
化を吸収できるようにしたことを特徴とする。また、請
求項3は、各気筒に設定するバルブに一本の角断面シャ
フトを貫通し駆動させるインテークマニホールドのバル
ブ構造において、前記バルブは、その中央部の嵌合部の
軸穴を前記角断面シャフトと同一大きさとし、軸受部の
軸穴は前記角断面シャフトの断面より大きく形成し、前
記角断面シャフトは、その断面を一定として、インテー
クマニホールドの歪みによるシャフト穴の同軸精度の悪
化を吸収できるようにしたことを特徴とする。また、請
求項4は、前記インテークマニホールド及びバルブは樹
脂により形成され、前記角断面シャフトは金属により形
成されたことを特徴とする。
された軸受部のシャフト穴と角断面シャフトとのクリア
ランスが大きいため、シャフトが撓み易くなり、インテ
ークマニホールドの温度変化による同軸精度の悪化に対
してもバルブを駆動するアクチュエータの作動性を良好
に保つことができる。
ールドのバルブ構造の第1の実施の形態におけるバタフ
ライバルブを示す図である。本実施の形態のバタフライ
バルブ20は、同図に示すように、略楕円状のバルブ本
体21の両端に軸受部22が、中央部にシャフトとの嵌
合部23が形成されている。
に中央に角断面シャフトを挿通させる軸穴24が穿設さ
れている。この軸穴24は本実施の形態では4角形であ
るが、他の多角形でも良く、その穴の大きさは、角断面
シャフトと同じ形状で同じ大きさとする。またこの軸受
部22の外周は軸受に接する摺動面となっている。
体21の表面に設けられた突出部25と裏面に設けられ
た突出部26,27とよりなり、それぞれ角断面シャフ
トにガタなく嵌合する凹溝28が形成されている。な
お、裏面の突出部26,27は表面の突出部25の左右
に配置されているが、これは製造上の問題で、裏面の突
出部26,27と表面の突出部25とは同一位置に設け
ても良い。
固定構造の第1の実施の形態における角断面シャフトを
バルブと共に示す図である。本実施の形態の角断面シャ
フト30は同図に示すように、金属で形成され、バタフ
ライバルブ20の嵌合部23に嵌合する部分Aは元の大
きさであり、その他の部分Bは断面を細くしている。な
お、同図において、符号40は軸受部材であり、41は
その軸受部材40に圧入された樹脂ブッシュである。
0と角断面シャフト30は図3に示すように組立られ
る。先ず、図3(a)の如く、バタフライバルブ20が
軸受部材40に組付けられる。この状態では角断面シャ
フト30は未組付けである。次に、バタフライバルブ2
0を組付けた軸受部材40は図示なき樹脂製のインテー
クマニホールドの各ライナーの入口に挿入され固定され
る。次いでインテークマニホールドの一方の端部から角
断面シャフト30を挿入して各軸受部材40に組付けら
れているバタフライバルブ20を串刺し状に挿通する。
図3(b)はこの状態を、インテークマニホールドを除
いて示している。
インテークマニホールドが成形歪または温度変化により
変形し、各軸受部材40が動いて、その軸穴の同軸精度
が悪化した場合でも、角断面シャフト30はバタフライ
バルブ20のシャフト穴24に対してクリアランスが大
きいため、その分変形が可能であり、バルブを駆動する
アクチュエータの作動性を良好に保つことができる。
バルブ構造の第2の実施の形態におけるバタフライバル
ブを示す図である。本実施の形態が、第1の実施の形態
と異なるところは、図4に示すように、角断面シャフト
30は、その断面を一定とし、バルブ20は、その両端
の軸受部22のシャフト穴24を角断面シャフト30の
断面より大きく形成したことである。
ャフト穴24と角断面シャフト30とのクリアランスが
大であるため、前実施の形態と同様な作用効果を発揮す
ることができる。
ブ構造に依れば、バルブに形成された軸受部のシャフト
穴と角断面シャフトとのクリアランスを大きくしたこと
により、シャフトが撓み易くなり、インテークマニホー
ルドの歪みによる同軸精度の悪化に対してもバルブを駆
動するアクチュエータの作動性を良好に保つことができ
る。また、本発明は、バルブに形成された軸受部のシャ
フト穴と角断面シャフトとのクリアランスを大きくした
のみであるので、従来の如き成形型補正や、後加工によ
る寸法補正の必要がなくなるため従来に比して安価とな
る。
の第1の実施の形態を示す図で、(a)は平面図、
(b)は(a)図のb−b線及びb′−b′線における
断面図、(c)は(a)図のc−c線における断面図、
(d)は(a)図のd−d線及びd′−d′線における
断面図、(e)は(a)図のe−e線における断面図、
(f)は(a)図のf−f線における断面図である。
の第1の実施の形態における角断面シャフトをバルブと
共に示す図である。
の第1の実施の形態の組立状態を示す図で、(a)は軸
受部材の斜視図、(b)は軸受部材に角断面シャフトを
組付けた状態の斜視図である。
の第2の実施の形態におけるバタフライバルブと角断面
シャフトを示す図である。
は斜視図、(b)は断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 各気筒に設定するバルブに一本の角断面
シャフトを貫通し駆動させるインテークマニホールドの
バルブ構造において、 前記バルブは、その中央部に設けられたシャフトとの嵌
合部と、左右に設けられたシャフト穴を有する軸受部と
が一体に形成され、該軸受部のシャフト穴と角断面シャ
フトとのクリアランスを、インテークマニホールドの歪
みによるシャフト穴の同軸精度の悪化を吸収できる程度
に大きくしたことを特徴とするインテークマニホールド
のバルブ構造。 - 【請求項2】 各気筒に設定するバルブに一本の角断面
シャフトを貫通し駆動させるインテークマニホールドの
バルブ構造において、 前記バルブは、その中央部の嵌合部と軸受部のシャフト
穴との大きさを前記角断面シャフトと同一大きさとし、 前記角断面シャフトは、その断面をバルブ中央部の嵌合
部に接する部分よりも接しない部分を小さく形成し、イ
ンテークマニホールドの歪みによるシャフト穴の同軸精
度の悪化を吸収できるようにしたことを特徴とするイン
テークマニホールドのバルブ構造。 - 【請求項3】 各気筒に設定するバルブに一本の角断面
シャフトを貫通し駆動させるインテークマニホールドの
バルブ構造において、 前記バルブは、その中央部の嵌合部の大きさを前記角断
面シャフトの断面と同一大きさとし、軸受部のシャフト
穴は前記角断面シャフトの断面より大きく形成し、 前記角断面シャフトは、その断面を一定として、インテ
ークマニホールドの歪みによるシャフト穴の同軸精度の
悪化を吸収できるようにしたことを特徴とするインテー
クマニホールドのバルブ構造。 - 【請求項4】 前記インテークマニホールド及びバルブ
は樹脂により形成され、前記角断面シャフトは金属によ
り形成されたことを特徴とする請求項1,2又は3に記
載のインテークマニホールドのバルブ構造。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001123328A JP4901016B2 (ja) | 2001-04-20 | 2001-04-20 | インテークマニホールドのバルブ構造 |
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Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US7980219B2 (en) | 2007-07-06 | 2011-07-19 | Denso Corporation | Intake controller for internal combustion engine |
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JP2012087736A (ja) * | 2010-10-21 | 2012-05-10 | Denso Corp | バルブ装置 |
JP2014152755A (ja) * | 2013-02-13 | 2014-08-25 | Keihin Corp | バルブコントロール装置 |
US9316129B2 (en) | 2013-11-07 | 2016-04-19 | Denso Corporation | Intake control valve and assembly method thereof |
-
2001
- 2001-04-20 JP JP2001123328A patent/JP4901016B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US9316129B2 (en) | 2013-11-07 | 2016-04-19 | Denso Corporation | Intake control valve and assembly method thereof |
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