JP2009007989A - 内燃機関の吸気制御装置 - Google Patents
内燃機関の吸気制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009007989A JP2009007989A JP2007169262A JP2007169262A JP2009007989A JP 2009007989 A JP2009007989 A JP 2009007989A JP 2007169262 A JP2007169262 A JP 2007169262A JP 2007169262 A JP2007169262 A JP 2007169262A JP 2009007989 A JP2009007989 A JP 2009007989A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- intake
- valve
- internal combustion
- combustion engine
- intake valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01L—CYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
- F01L3/00—Lift-valve, i.e. cut-off apparatus with closure members having at least a component of their opening and closing motion perpendicular to the closing faces; Parts or accessories thereof
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
Abstract
【解決手段】 エンジンの吸気ポート2内に突起や吸気調整部(ブロック壁部)等を設けることなく、吸気弁4の開弁時における吸気弁4のバルブ中心軸線と吸気弁4の閉弁時における吸気弁4のバルブ中心軸線とが異なるように、吸気弁4を開閉動作させるだけで、エンジンの燃焼室内におけるタンブル流を強化することが可能となる。これにより、吸入空気量の多い時(つまりスロットルバルブ全開時)に、ポンピングロス(吸気抵抗)の発生を抑えることができ、しかもエンジンの燃焼室内におけるタンブル流の強化を図ることができる。よって、スロットルバルブ全開時における燃焼室内での燃焼効率を向上できるので、燃費、出力およびエミッション等を改善することができる。
【選択図】 図4
Description
従来より、自動車等の車両に搭載される内燃機関は、図11および図12に示したように、シリンダヘッド101、シリンダブロック102およびシリンダライナ103等によって構成されている。
そして、シリンダヘッド101には、吸気ポート104と燃焼室とを連通する2つの吸気ポート開口部113、および燃焼室と排気ポート105とを連通する2つの排気ポート開口部114が形成されている。そして、内燃機関のシリンダヘッド101には、2つの吸気ポート開口部113をそれぞれ開閉する2つの吸気弁106、および2つの排気ポート開口部114をそれぞれ開閉する2つの排気弁107が摺動自在に設置されている。
ところが、特許文献1及び2に記載の内燃機関においては、いずれも吸気ポートの通路断面積を狭める方向に突出する整流突起または吸気調整部(ブロック壁部)を設けているので、吸気ポート内で吸入空気の圧力損失が増加する。これにより、内燃機関の高速回転領域または高負荷領域の時、特にスロットルバルブの全開時にポンピングロス(吸気抵抗)が増加してしまうという問題が生じている。
これによって、吸気弁の開弁時におけるポート開口部の開口面積は、一方側よりも他方側の方が大きくなる。これにより、吸気ポートから燃焼室内に流れ込む吸気流は、ポート開口部の一方側よりも他方側に偏った状態で燃焼室内に流れ込むため、燃焼室内において主に正逆一方の吸気渦流が形成され易くなる。
請求項3に記載の発明によれば、バルブ開閉機構に、吸気弁のステム部またはこのステム部に嵌合した摺動部材を摺動自在に支持すると共に、バルブシートの中心軸線に対して傾斜したバルブガイドを有している。そして、吸気弁がバルブシートより離脱した際に、吸気弁がバルブガイドに沿って斜めにスライドして開弁することにより、吸気ポートから燃焼室内に流れ込む吸気流が、ポート開口部の一方側よりも他方側に偏った状態で燃焼室内に流れ込むため、燃焼室内において主に正逆一方の吸気渦流が形成され易くなる。
これにより、吸気弁の開弁時には、吸気弁がバルブリフタの移動方向に対して直交する方向に移動する。すなわち、吸気弁がスライダと共に斜めにスライドして開弁することにより、吸気ポートから燃焼室内に流れ込む吸気流が、ポート開口部の一方側よりも他方側に偏った状態で燃焼室内に流れ込むため、燃焼室内において主に正逆一方の吸気渦流が形成され易くなる。
これによって、吸気弁の開弁時におけるポート開口部の開口面積は、シリンダライナ側よりもスパークプラグ側の方が大きくなる。これにより、吸気ポートから燃焼室内に流れ込む吸気流は、主に、ポート開口部のシリンダライナ側よりもスパークプラグ側に偏った状態で燃焼室内に流れ込むため、燃焼室内において正の吸気渦流(正タンブル流または順タンブル流)が形成され易くなる。
また、ポペット型の吸気弁の開弁時における吸気弁の中心軸線と吸気弁の閉弁時における吸気弁の中心軸線とが異なるように、吸気弁を開閉動作させるバルブ開閉機構と、吸気ポートの通路断面積を絞ることで、内燃機関の燃焼室内に吸気渦流を発生させる吸気流制御弁とを組み合わせることにより、内燃機関の運転領域が高速回転領域または高負荷領域の時のように、吸気流制御弁の開度(吸気ポートの開口率)が大きい場合であっても、内燃機関の燃焼室内において、より効果的に吸気渦流(タンブル流またはスワール流等)を形成することができる。
図1ないし図7は本発明の実施例1を示したもので、図1は内燃機関の動弁機構を示した図で、図2、図3および図6は内燃機関の動弁機構および吸気流制御弁(TCV)を示した図で、図4および図5は内燃機関の吸気ポート内における吸気流および内燃機関の燃焼室内におけるタンブル流を示した図で、図7は内燃機関のシリンダヘッドの吸気ポート開口部に対する吸気弁の開弁位置を示した図である。
吸気渦流発生装置は、スロットル開度制御装置と共に、エンジンの吸気系統に組み込まれている。
また、エンジンの排気管は、エンジンの各気筒毎の燃焼室より流出する排気ガスを排気浄化装置を経由して外部に排出するための排気通路を形成するケーシング(エキゾーストダクト)である。この排気管は、エキゾーストマニホールドおよびエキゾーストパイプ等を有している。
先ず、シリンダヘッド1の一方側には、複数のインテークポート(各気筒毎の吸気ポート:以下吸気ポートと略す)2が形成されている。これらの吸気ポート2は、3次元的な吸気通路形状を有し、それぞれに対応した吸気弁4によって開閉される。また、複数の吸気ポート2の吸気流方向の上流端には、インテークマニホールドの各吸気通路管部(パイプ部)が気密的に接続されている。
そして、2つの分岐吸気ポート3の出口部(下流端)には、円環状のバルブシート5がそれぞれ圧入固定されている。これらのバルブシート5の内部には、吸気ポート2(2つの分岐吸気ポート3)と燃焼室とを連通する吸気ポート開口部(吸気弁口)11がそれぞれ形成されている。つまり、本実施例では、1つの燃焼室に対して2つの分岐吸気ポート3(吸気ポート開口部11)が形成されている。また、2つの分岐吸気ポート3を含む吸気ポート2は、図示しない入口部から燃焼室で開口する2つの吸気ポート開口部11に向けて円弧状に滑らかに湾曲する湾曲通路である。
そして、シリンダヘッド1の他方側には、複数のエキゾーストポート(各気筒毎の排気ポート:以下排気ポートと略す)が形成されている。これらの排気ポートは、3次元的な排気通路形状を有し、それぞれに対応した排気弁7によって開閉される。また、複数の排気ポートの吸気流方向の下流端には、エキゾーストマニホールドの各排気通路管部(パイプ部)が気密的に接続されている。
そして、2つの分岐排気ポート6の入口部(上流端)には、円環状のバルブシート8がそれぞれ圧入固定されている。これらのバルブシート8の内部には、排気ポート(2つの分岐排気ポート6)と燃焼室とを連通する排気ポート開口部(排気弁口)12がそれぞれ形成されている。つまり、本実施例では、1つの燃焼室に対して2つの分岐排気ポート6(排気ポート開口部12)が形成されている。また、2つの分岐排気ポート6を含む排気ポートは、燃焼室で開口する2つの排気ポート開口部12から図示しない出口部に向けて円弧状に滑らかに湾曲する湾曲通路である。
このバルブ収納空間13の両側壁部には、バルブ収納空間13を隔てて対向する2つのバルブ軸受け部がそれぞれ設けられている。これらのバルブ軸受け部の内部には、2つの支持孔がそれぞれ形成されている。なお、これらの支持孔の内周には、2つの軸受け部材(例えば円筒状のベアリング等)が嵌合保持されている。
すなわち、シリンダヘッド1のバルブ軸受け部は、2つのベアリングを介して、TCVの回転軸方向の両端部(2つの摺動面)を回転方向に摺動自在に支持している。なお、これらのベアリングはなくても良い。
また、シリンダヘッド1とシリンダブロック9およびシリンダライナ10との結合端面間には、ガスケット16が挟み込まれている。
この点火装置は、混合気に点火するための高電圧を発生させるイグニッションコイル(図示せず)、およびこのイグニッションコイルで発生した高電圧の電流により火花を飛ばして混合気に点火するスパークプラグ17等によって構成されている。このスパークプラグ17は、先端部が各気筒毎の燃焼室内に露出するように、エンジンのシリンダヘッド1に取り付けられている。
ここで、本実施例では、図2ないし図5に示したように、シリンダボア14の中心軸線(L)上にスパークプラグ17の中心軸線が配置されている。また、バルブシート5の中心軸線は、シリンダボア14の中心軸線(L)に対して所定の傾斜角度分だけ吸気ポート2内を流れる吸入空気の流れ方向(吸気流方向)側に傾斜している。
なお、点火装置は、ECUによって駆動(通電制御)されるように構成されている。
この燃料噴射装置は、燃料タンクから燃料を汲み上げるフューエルポンプ、およびこのフューエルポンプによって燃料タンクから汲み上げた燃料をエンジンの各気筒毎の吸気ポート2内に最適なタイミングで噴射するインジェクタ等によって構成されている。このインジェクタは、エンジンのシリンダヘッド1またはインテークマニホールドに取り付けられている。
なお、燃料噴射装置は、ECUによって駆動(通電制御)されるように構成されている。
このスロットル開度制御装置は、エンジンの吸気管の途中に設置されたスロットルボディ(図示せず)、吸気管の内部(吸気通路)を流れる吸入空気の流量(吸入空気量、吸気流量)を可変するバタフライ型のスロットルバルブ(図示せず)、およびこのスロットルバルブを閉弁作動方向(または開弁作動方向)に付勢するリターンスプリング(またはデフォルトスプリング:図示せず)等によって構成されている。
また、スロットルボディには、スロットルバルブを支持固定するシャフト(スロットルバルブの回転軸)を開弁作動方向(または閉弁作動方向)に駆動する駆動力を発生する電動モータを有するアクチュエータが取り付けられている。
なお、スロットルバルブを駆動する電動モータは、ECUによって通電制御されるように構成されている。
吸気流制御バルブ19は、吸気ポート2に開閉自在(回転自在)に設置されており、シャフト18の回転に伴ってシリンダヘッド1に対して相対回転する回転型のバルブである。この吸気流制御バルブ19は、全開位置から全閉位置に至るまでのバルブ作動範囲にて回転角度(バルブ開度)が変更されることで、吸気ポート2を開閉して吸気ポート2の開口率を変更する。
ここで、TCVは、エンジンの運転領域が低速回転領域または低負荷領域の時(例えばエンジン始動時またはアイドル運転時等)に、吸気流制御バルブ19を全閉することで、吸気ポート2の通路断面積を絞る。これにより、エンジンの各気筒毎の燃焼室内におけるタンブル流を強化できる。また、TCVは、エンジンの運転領域が中速回転領域または中負荷領域の時に、吸気流制御バルブ19を半開きすることで、吸気ポート2の通路断面積を絞る。これにより、エンジンの各気筒毎の燃焼室内におけるタンブル流を強化できる。
そして、ECUは、図示しないイグニッションスイッチをオン(IG・ON)すると、メモリ内に格納された制御プログラムまたは制御ロジックに基づいて、スロットル開度制御装置(電動モータ等)、点火装置(イグニッションコイル、スパークプラグ17等)、燃料噴射装置(電動式のフューエルポンプ、インジェクタ等)および吸気流制御バルブ19を駆動する電動モータ等のアクチュエータを電子制御する。なお、ECUは、イグニッションスイッチがオフ(IG・OFF)されると、メモリ内に格納された制御プログラムまたは制御ロジックに基づく吸入空気量制御(スロットル開度制御)、点火制御や燃料噴射制御等を含むエンジン制御が強制的に終了されるように構成されている。
吸気弁4は、シリンダヘッド1のバルブシート5に対して着座、離脱して2つの分岐吸気ポート3(吸気ポート開口部11)を閉鎖、開放するフェース部(バルブ頭部、傘部、バルブフェース)21、およびこのフェース部21の中心部からバルブシート5の中心軸線方向の一方側(図示上方側)に向けて真っ直ぐに延びるステム部(バルブ軸部、バルブステム)22を有している。
また、吸気弁4は、その吸気弁4の開弁時における吸気弁4のバルブ中心軸線が、図3ないし図5に示したように、吸気弁4の閉弁時における吸気弁4のバルブ中心軸線に対して、吸気ポート2内を流れる吸気流方向の上流側にオフセットされる。また、吸気弁4は、その吸気弁4の開弁時における吸気弁4のバルブ中心軸線が、図3ないし図5に示したように、吸気弁4の閉弁時における吸気弁4のバルブ中心軸線よりもスパークプラグ側に対して反対側で、且つシリンダライナ側にオフセットされる。
バルブリフタ33は、カム32のカム面に当接する円板状の冠面部37、およびこの冠面部37の外周側端部からバルブシート側に向けて真っ直ぐに延びる円筒状の外周部(スリーブ部)38を有している。このバルブリフタ33は、シリンダヘッド1に形成された小径ボア39に摺動自在に保持されている。
スライダ35は、吸気弁4のステム部22の図示上端部(ステムエンド)に結合することで、吸気弁4のステム部22を支持固定している。
バルブリフタ33およびリテーナ41とスライダ35との間には、吸気弁4のステム部22およびスライダ35を、バルブリフタ33の往復直線運動に伴って、吸気弁4の閉弁時における吸気弁4のバルブ中心軸線に対して、垂直な方向の他方側(スパークプラグ側に対して反対側で、且つシリンダライナ側)に移動させる複数の軸受け部材(ボールまたはコロ)44が設置されている。
リテーナ41の円環状部分には、リテーナ41に対して吸気弁4のステム部22およびスライダ35が相対的に移動可能なように、吸気弁4のステム部22およびスライダ35を挿通する挿通孔45が形成されている。
ここで、吸気弁4は、その開弁時にバルブシート5より離脱した際に、バルブホルダ25がバルブガイド36の摺動孔47の孔壁面に沿って斜めにスライドすることで、2つの分岐吸気ポート3(吸気ポート開口部11)を開弁する。
排気弁7は、シリンダヘッド1のバルブシート8に対して着座、離脱して2つの分岐排気ポート6(排気ポート開口部12)を閉鎖、開放するフェース部(バルブ頭部、傘部、バルブフェース)51、およびこのフェース部51から真っ直ぐに延びるステム部(バルブ軸部、バルブステム)52を有している。本実施例では、排気弁7のフェース部51の背面側(バルブフェース)が、バルブシート8に着座するように構成されている。
このバルブ開閉機構は、エンジンのクランクシャフトの回転に伴って回転するカムシャフトと、このカムシャフトの外周に一体的に設けられたカムと、このカムの回転運動を往復(直線)運動に変換するバルブリフタ63と、常時排気弁7を閉弁作動方向に付勢するバルブスプリング64と、排気弁7のステム部52を摺動自在に支持するバルブガイド65とを備えている。
バルブガイド65は、シリンダヘッド1の2つの分岐排気ポート6と小径ボア53とを連通する連通部(開口部)55の開口周縁部に設けられて、排気弁7のステム部52を排気弁7の開閉動作方向に摺動自在に案内する軸受け部である。また、バルブガイド65の内部には、排気弁7のステム部52が摺動する摺動孔67が形成されている。
次に、本実施例の内燃機関の吸気制御装置(吸気渦流発生装置)の作用を図1ないし図7に基づいて簡単に説明する。
このとき、エンジンの特定気筒が排気行程から、吸気弁4が開弁し、ピストンが下降する吸気行程に移行する。吸気行程に移行すると、ピストンの下降に従って当該気筒の燃焼室内の負圧(大気圧よりも低い圧力)が大きくなり、開弁している2つの分岐吸気ポート3から燃焼室にインジェクタより噴射された燃料と吸気管から導入された吸入空気との混合気が吸い込まれる。
また、吸気弁4が開弁する際には、カムシャフト31のカム32がバルブリフタ33を図示下方に押圧する。バルブリフタ33は、カム32によって図示下方に押圧されると同時に、スライダ35および吸気弁4のステム部22を図示下方に押圧する。
そして、吸気弁4のステム部22がバルブリフタ33によって図示下方に押圧されると、フランジ部24よりも上方側に配置されたフランジ部23がバルブホルダ25を図示下方に押圧する。すると、バルブホルダ25は、吸気弁4のステム部22と共に、バルブガイド36の摺動孔47の孔壁面に沿って斜めにスライドする。
以上のように、本実施例の内燃機関の動弁機構においては、カムシャフト31のカム32によって開閉駆動されるポペット型の吸気弁4と、この吸気弁4の開弁時における吸気弁4のバルブ中心軸線と吸気弁4の閉弁時における吸気弁4のバルブ中心軸線とが異なるように、吸気弁4を開閉動作させるバルブ開閉機構とを備えている。そして、吸気弁4は、この吸気弁4の閉弁時における吸気弁4のバルブ中心軸線およびバルブシート5の中心軸線に対して所定の傾斜角度分だけ傾斜した傾斜面27が形成されたバルブホルダ25をステム部22の外周に嵌合保持している。
しかし、TCVの吸気流制御バルブ19が全開開度の状態であっても、吸気弁4が2つの分岐吸気ポート3の各吸気ポート開口部11を開いた時に2つの分岐吸気ポート3の各吸気ポート開口部11は、シリンダライナ側の開口面積よりもスパークプラグ側の開口面積の方が大きくなるので、吸気ポート2から燃焼室内に流れ込む吸気流によって燃焼室内でタンブル流の形成が可能なため、燃焼改善が狙え、出力向上に繋がる。
しかし、本実施例の内燃機関の動弁機構においては、吸気弁4の開弁時における吸気弁4のバルブ中心軸線を、吸気弁4の閉弁時における吸気弁4のバルブ心軸線よりもスパークプラグ側に対して反対側で、且つシリンダライナ側にオフセットさせるようにしている。これにより、吸気ポート2の下流部(つまり2つの分岐吸気ポート3の各吸気ポート開口部11)から燃焼室内に流れ込む吸気流は、図8(または図4および図5)に示したように、主にスパークプラグ側に流れ込むため、液体状の燃料がシリンダライナ10の内周面(シリンダボア壁面)に付着し難くなる。したがって、未燃HCを低減することができる。
本実施例では、吸気渦流発生装置を、エンジンの各気筒毎の燃焼室内にて混合気の燃焼を促進させるための縦方向の吸気渦流(タンブル流)の生成が可能となるように構成したが、吸気渦流発生装置を、エンジンの各気筒毎の燃焼室内にて混合気の燃焼を促進させるための横方向の吸気渦流(スワール流)の生成が可能となるように構成しても良い。また、吸気渦流発生装置を、エンジンの燃焼を促進させるためのスキッシュ渦の生成が可能となるように構成しても良い。
本実施例では、本発明を、1つの燃焼室に対して2つの分岐吸気ポート3および2つの分岐排気ポート6を有する内燃機関(エンジン)に適用したが、1つの燃焼室に対して1つの吸気ポート(または1つの排気ポート)、あるいは3つ以上の分岐吸気ポート(または3つ以上の分岐排気ポート)を有する内燃機関(エンジン)に適用しても良い。また、1つの燃焼室に連通する吸気ポートと排気ポートとのポート数が異なっても良い。
なお、TCVのシャフト(回転軸)18を開弁作動方向または閉弁作動方向に付勢するスプリング等のバルブ付勢手段を設置しても良く、あるいは設置しなくても良い。
また、TCVの吸気流制御バルブ19のバルブ上端部に切欠きを設けて、その切欠きと吸気ポートの壁面(ポート壁面)との間に形成される隙間を吸気流が通過することで、内燃機関の燃焼室内に吸気渦流(ガス流動)を発生させるようにしても良い。
2 吸気ポート
3 分岐吸気ポート
4 吸気弁
5 バルブシート
9 シリンダブロック
10 シリンダライナ
11 吸気ポート開口部
14 シリンダボア
17 スパークプラグ
18 TCV(吸気流制御弁)のシャフト(回転軸)
19 TCV(吸気流制御弁)の吸気流制御バルブ(弁体)
21 吸気弁のフェース部
22 吸気弁のステム部
25 吸気弁のバルブホルダ(摺動部材)
31 カムシャフト
32 カム
33 バルブリフタ
34 バルブスプリング
35 スライダ
36 バルブガイド(シリンダヘッドの軸受け部)
41 リテーナ
44 軸受け部材
Claims (6)
- (a)内燃機関の吸気ポートと燃焼室とを連通するポート開口部を開閉するポペット型の吸気弁と、
(b)この吸気弁の開弁時における前記吸気弁の中心軸線と前記吸気弁の閉弁時における前記吸気弁の中心軸線とが異なるように、前記吸気弁を開閉動作させるバルブ開閉機構と
を備えた内燃機関の吸気制御装置。 - 請求項1に記載の内燃機関の吸気制御装置において、
前記内燃機関は、内部に前記ポート開口部が形成されたバルブシートを有し、
前記吸気弁は、前記バルブシートに着座して前記ポート開口部を閉鎖するフェース部を有していることを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。 - 請求項2に記載の内燃機関の吸気制御装置において、
前記バルブ開閉機構は、前記吸気弁のステム部またはこのステム部に嵌合した摺動部材を摺動自在に支持すると共に、前記バルブシートの中心軸線に対して傾斜したバルブガイドを有し、
前記吸気弁は、前記バルブシートより離脱した際に、前記バルブガイドに沿って斜めにスライドして開弁することを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。 - 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載の内燃機関の吸気制御装置において、
前記バルブ開閉機構は、前記内燃機関により回転駆動されるカムシャフト、このカムシャフトに設けられたカムの回転運動を往復運動に変換するバルブリフタ、およびこのバルブリフタの移動方向に対して直交する方向に移動可能なスライダを有し、
前記スライダは、前記吸気弁のステム部を支持固定していることを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。 - 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の内燃機関の吸気制御装置において、
前記内燃機関は、前記燃焼室内に流れ込んだ混合気を点火するスパークプラグ、およびピストンが摺動自在に挿入されるシリンダボアを形成するシリンダライナを有し、
前記吸気弁は、その吸気弁の開弁時における前記吸気弁の中心軸線が、前記吸気弁の閉弁時における前記吸気弁の中心軸線よりも前記スパークプラグ側に対して反対側で、且つ前記シリンダライナ側にオフセットされることを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。 - 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載の内燃機関の吸気制御装置において、
前記吸気ポート内に開閉自在に設置された吸気流制御弁を備え、
前記吸気流制御弁は、前記内燃機関の運転領域が低・中速回転領域または低・中負荷領域の時に、前記吸気ポートの通路断面積を絞ることを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007169262A JP4738386B2 (ja) | 2007-06-27 | 2007-06-27 | 内燃機関の吸気制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007169262A JP4738386B2 (ja) | 2007-06-27 | 2007-06-27 | 内燃機関の吸気制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009007989A true JP2009007989A (ja) | 2009-01-15 |
JP4738386B2 JP4738386B2 (ja) | 2011-08-03 |
Family
ID=40323322
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007169262A Expired - Fee Related JP4738386B2 (ja) | 2007-06-27 | 2007-06-27 | 内燃機関の吸気制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4738386B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102966404A (zh) * | 2012-11-15 | 2013-03-13 | 上海交通大学 | 拉伸式接触点移动系统 |
CN113944543A (zh) * | 2021-08-31 | 2022-01-18 | 东风汽车集团股份有限公司 | 一种汽油发动机燃烧系统、汽油发动机总成及车辆 |
CN114439606A (zh) * | 2020-10-30 | 2022-05-06 | 比亚迪股份有限公司 | 一种发动机的进气机构及发动机 |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59135335A (ja) * | 1982-12-29 | 1984-08-03 | ゼツトベ−エス・ビズクムネビボヨビイ・ウスタフ・コンツエルノバ・ウチエロバ・オルガニザツエ | 布張力感知器 |
JPS6446408A (en) * | 1987-03-23 | 1989-02-20 | Intermetro Ind | System for mounting certain member to pillar |
JPH07127467A (ja) * | 1993-10-29 | 1995-05-16 | Mazda Motor Corp | エンジンの吸気装置 |
JPH07324608A (ja) * | 1994-05-30 | 1995-12-12 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 内燃機関のバルブ機構 |
JP2001012247A (ja) * | 1999-06-30 | 2001-01-16 | Nissan Motor Co Ltd | 内燃機関の燃焼室 |
JP2005061368A (ja) * | 2003-08-19 | 2005-03-10 | Toyota Motor Corp | 内燃機関 |
JP2005113694A (ja) * | 2003-10-02 | 2005-04-28 | Toyota Motor Corp | 内燃機関 |
JP2006194122A (ja) * | 2005-01-12 | 2006-07-27 | Toyota Motor Corp | 内燃機関 |
JP2006233910A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-09-07 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の動弁機構 |
JP2006233815A (ja) * | 2005-02-23 | 2006-09-07 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の動弁機構 |
-
2007
- 2007-06-27 JP JP2007169262A patent/JP4738386B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59135335A (ja) * | 1982-12-29 | 1984-08-03 | ゼツトベ−エス・ビズクムネビボヨビイ・ウスタフ・コンツエルノバ・ウチエロバ・オルガニザツエ | 布張力感知器 |
JPS6446408A (en) * | 1987-03-23 | 1989-02-20 | Intermetro Ind | System for mounting certain member to pillar |
JPH07127467A (ja) * | 1993-10-29 | 1995-05-16 | Mazda Motor Corp | エンジンの吸気装置 |
JPH07324608A (ja) * | 1994-05-30 | 1995-12-12 | Toyota Autom Loom Works Ltd | 内燃機関のバルブ機構 |
JP2001012247A (ja) * | 1999-06-30 | 2001-01-16 | Nissan Motor Co Ltd | 内燃機関の燃焼室 |
JP2005061368A (ja) * | 2003-08-19 | 2005-03-10 | Toyota Motor Corp | 内燃機関 |
JP2005113694A (ja) * | 2003-10-02 | 2005-04-28 | Toyota Motor Corp | 内燃機関 |
JP2006194122A (ja) * | 2005-01-12 | 2006-07-27 | Toyota Motor Corp | 内燃機関 |
JP2006233815A (ja) * | 2005-02-23 | 2006-09-07 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の動弁機構 |
JP2006233910A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-09-07 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の動弁機構 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102966404A (zh) * | 2012-11-15 | 2013-03-13 | 上海交通大学 | 拉伸式接触点移动系统 |
CN114439606A (zh) * | 2020-10-30 | 2022-05-06 | 比亚迪股份有限公司 | 一种发动机的进气机构及发动机 |
CN114439606B (zh) * | 2020-10-30 | 2023-01-06 | 比亚迪股份有限公司 | 一种发动机的进气机构及发动机 |
CN113944543A (zh) * | 2021-08-31 | 2022-01-18 | 东风汽车集团股份有限公司 | 一种汽油发动机燃烧系统、汽油发动机总成及车辆 |
CN113944543B (zh) * | 2021-08-31 | 2023-05-30 | 东风汽车集团股份有限公司 | 一种汽油发动机燃烧系统、汽油发动机总成及车辆 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4738386B2 (ja) | 2011-08-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4255035B2 (ja) | バルブ開口機会を増やした6サイクル機関 | |
JP4623206B2 (ja) | 内燃機関の吸気装置 | |
JP2013522519A (ja) | 多モード高効率内燃機関 | |
JP4735302B2 (ja) | 吸気渦流発生装置 | |
EP2728139B1 (en) | Six-cycle engine | |
JP4434269B2 (ja) | 内燃機関の吸気制御装置 | |
JP2009052426A (ja) | 内燃機関の吸気制御装置 | |
JP4475304B2 (ja) | 内燃機関の吸気制御装置 | |
US8327824B2 (en) | Air-intake apparatus of internal combustion engine | |
US7757660B2 (en) | Intake device for internal combustion engine | |
JP4738386B2 (ja) | 内燃機関の吸気制御装置 | |
JP5072765B2 (ja) | 火花点火式ガス燃料内燃機関 | |
US8950368B2 (en) | Internal combustion engine and working cycle | |
JP2009002191A (ja) | 内燃機関の吸気制御装置 | |
JP2008274785A (ja) | バルブユニット | |
JP2010031685A (ja) | 火花点火式内燃機関 | |
KR101305821B1 (ko) | 가변 압축비 엔진 | |
JP2005248841A (ja) | 二次空気供給装置 | |
JP5765535B2 (ja) | 吸気通路内燃料噴射エンジン | |
US7334564B2 (en) | Throttle and inlet valves for 8 stroke and 4 stroke engines | |
JP2007138899A (ja) | 内燃機関の吸気通路構造 | |
JP2009068476A (ja) | 内燃機関のegr装置 | |
JP2009097339A (ja) | 火花点火式内燃機関 | |
JP2010024938A (ja) | エンジンの吸気装置 | |
JP2019190402A (ja) | 内燃機関の動弁機構及びこれを用いたコージェネレーション装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090901 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110125 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110208 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110405 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110426 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110426 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |