JP2007169236A - テトラキスアミノフェノール化合物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低比誘電率樹脂に変換できるテトラキスアミノフェノール化合物を提供する。
【解決手段】 ダイヤモンドイド構造より構成される基を有するテトラキスアミノフェノール化合物。前記テトラキスアミノフェノール化合物は、オルト位に位置するヒドロキシル基とアミノ基とを有し、式(1)で表される構造を有する。
Figure 2007169236

(R、R’、Tは、ダイヤモンドイド構造より構成される基を示す。Arは、芳香族基を、mは、1以上、20以下の整数を、n、pは、0以上、3以下の整数を、qは0又は1を、sは1又は2を示す。ただし、sが1であるとき、Arはオルトアミノフェノール構造でありqは0である。)
【選択図】なし

Description

本発明は、テトラキスアミノフェノール化合物に関する。
一分子中に2つのアミノフェノール構造を有するビスアミノフェノール類は、芳香族ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂及びポリベンゾオキサゾール樹脂などの原料として用いられ、その用途に応じて、様々な構造を有する樹脂が合成され、使用されている。
これらの樹脂が、半導体用の絶縁膜として用いられる場合、酸化膜等の無機絶縁膜と比較して、低比誘電率であるという特徴があるため、特に、層間絶縁膜用途において、有機材料の適用が広く検討されている。また、絶縁膜形成用の材料としては、ポリイミド樹脂が広く知られているが(例えば、特許文献1参照。)、半導体装置の高速化、微細化、高集積化及び低消費電力化などの、更なる高性能化に対応するためには、比誘電率がなお十分でないという問題があった。
特開平5−121396号公報
本発明は、このような事情のもとで、低比誘電率樹脂に変換できるテトラキスアミノフェノール化合物を提供するものである。
即ち、本発明は、
1.ダイヤモンドイド構造より構成される基を有するテトラキスアミノフェノール化合物、
2.前記テトラキスアミノフェノール化合物は、オルト位に位置するヒドロキシル基とアミノ基とを有するものである第1項に記載のテトラキスアミノフェノール化合物、
3.前記テトラキスアミノフェノール化合物は、一般式(1)で表される構造を有するものである、第1項乃至第2項に記載のテトラキスアミノフェノール化合物、
Figure 2007169236
(式中のR、R’及びTは、それぞれ独立して、ダイヤモンドイド構造より構成される基を示し、互いに同一であっても異なっていてもよい。Arは、芳香族基を示し、mは、1以上、20以下の整数を示し、n及びpは、0以上、3以下の整数を示し、qは0又は1を示し、sは1又は2を示す。ただし、sが1であるとき、Arはオルトアミノフェノール構造でありqは0である。)
4.前記テトラキスアミノフェノール化合物は、一般式(2)で表される構造を有するものである、第3項に記載のテトラキスアミノフェノール化合物、
Figure 2007169236
(式中のR及びR’は、ダイヤモンドイド構造より構成される基を示し、Arは、芳香族基を示し、mは、1以上、20以下の整数を示し、nは、0以上、3以下の整数を示し、qは0又は1を示し、sは1又は2を示す。ただし、sが1であるとき、Arはオルトアミノフェノール構造でありqは0である。)
5.前記テトラキスアミノフェノール化合物は、一般式(2)におけるmが1以上、4以下の整数である第4項に記載のテトラキスアミノフェノール化合物、
6.前記テトラキスアミノフェノール化合物は、一般式(1)および一般式(2)におけるArとしてフェニレン基を有するものである、第3項乃至第5項のいずれか1項に記載のテトラキスアミノフェノール化合物、
7.前記テトラキスアミノフェノール化合物は、一般式(1)および一般式(2)におけるArとしてビフェニルジイル基を有するものである、第3項乃至第5項のいずれか1項に記載のテトラキスアミノフェノール化合物、
8.前記テトラキスアミノフェノール化合物は、一般式(1)および一般式(2)におけるArとしてフルオレンジイル基またはジフェニルフルオレンジイル基を有するものである、第3項乃至第5項のいずれか1項に記載のテトラキスアミノフェノール化合物、
9.前記ダイヤモンドイド構造より構成される基は、アダマンチル基、ジアマンチル基、トリアマンチル基、テトラマンチル基、ペンタマンチル基、ヘキサマンチル基、ヘプタマンチル基、オクタマンチル基、ノナマンチル基、デカマンチル基、ウンデカマンチル基、ビアダマンチル基、トリアダマンチル基、テトラアダマンチル基、ペンタアダマンチル基、ヘキサアダマンチル基、ヘプタアダマンチル基、オクタアダマンチル基、ノナアダマンチル基、デカアダマンチル基およびウンデカアダマンチル基の中から選ばれる少なくとも1種である、第1項乃至第8項のいずれか1項に記載のテトラキスアミノフェノール化合物、
を提供するものである。
本発明によれば、低比誘電率である高分子の原料として好適に用いることができるテトラキスアミノフェノール化合物を提供することができる。
本発明は、ダイヤモンドイド構造より構成される基を有するテトラキスアミノフェノール化合物であり、アミノフェノール構造を4つ有するものである。前記アミノフェノール構造は、ベンゼン環上にヒドロキシル基とアミノ基を有するものである。更に具体例として、前記テトラキスアミノフェノール化合物としては、前記アミノフェノール構造におけるベンゼン環上のヒドロキシ基とアミノ基が、オルト位に位置するオルトアミノフェノール構造を有するものが挙げられ、このような構造を有する具体例として、例えば、前記一般式(1)で表される構造を有するものが挙げられ、さらには、前記一般式(2)で表される構造を有するものが挙げられる。これらは、低比誘電率である高分子の原料として好適に用いることができる。
本発明において、一般式(1)および一般式(2)中のArで表される芳香族基としては、例えば、フェニレン基、ビフェニルジイル基、ジフェニルエーテルジイル基、ナフタレンジイル基、ビナフチルジイル基、アントラセンジイル基、フルオレンジイル基及びジフェニルフルオレンジイル基、などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらの中でも、フェニレン基、ビフェニルジイル基、フルオレンジイル基及びジフェニルフルオレンジイル基が好ましい。これらの基中の水素原子は、脂肪族基、芳香族基及びフッ素原子で置換されていても良い。
前記水素原子と置換される脂肪族基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基及びブチル基などのアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基及びブトキシ基などのアルコキシ基;ビニル基、プロペニル基及びブテニル基などのアルケニル基;エチニル基、プロピニル基及びブチニル基などのアルキニル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基、アダマンチル基、ジアマンチル基及びビアダマンチル基などの脂環式脂肪族基;、などが挙げられ、前記水素原子と置換される芳香族基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、フェノキシ基及びナフトキシ基;、などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、前記水素原子と置換される脂肪族基および芳香族基中の水素原子はフッ素原子で置換されていても良い。
前記ダイヤモンドイド構造としては、アダマンタン構造を最小単位とする構造を有するものであり、前記ダイヤモンドイド構造より構成される基の具体例としては、アダマンチル基、ジアマンチル基、トリアマンチル基、テトラマンチル基、ペンタマンチル基、ヘキサマンチル基、ヘプタマンチル基、オクタマンチル基、ノナマンチル基、デカマンチル基及びウンデカマンチル基などの多環式骨格構造を有する基、が挙げられる。更には、前記多環式骨格構造を有する基を複数個有する基が挙げられ、例えば、ビアダマンチル基、トリアダマンチル基、テトラアダマンチル基、ペンタアダマンチル基、ヘキサアダマンチル基、ヘプタアダマンチル基、オクタアダマンチル基、ノナアダマンチル基、デカアダマンチル基、ウンデカアダマンチル基、アダマンチルフェニル基、ジアマンチルフェニル基、トリアマンチルフェニル基、テトラマンチルフェニル基、ペンタマンチルフェニル基、ヘキサマンチルフェニル基、ヘプタマンチルフェニル基、オクタマンチルフェニル基、ノナマンチルフェニル基、デカマンチルフェニル基、ウンデカマンチルフェニル基、アダマンチルオキシ基、ジアマンチルオキシ基、トリアマンチルオキシ基、テトラマンチルオキシ基、ペンタマンチルオキシ基、ヘキサマンチルオキシ基、ヘプタマンチルオキシ基、オクタマンチルオキシ基、ノナマンチルオキシ基、デカマンチルオキシ基及びウンデカマンチルオキシ基、などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらの内、アダマンチル基、ジアマンチル基、トリアマンチル基、テトラマンチル基、ペンタマンチル基、ヘキサマンチル基、ヘプタマンチル基、オクタマンチル基、ノナマンチル基、デカマンチル基、ウンデカマンチル基、ビアダマンチル基、トリアダマンチル基、テトラアダマンチル基、ペンタアダマンチル基、ヘキサアダマンチル基、ヘプタアダマンチル基、オクタアダマンチル基、ノナアダマンチル基、デカアダマンチル基及びウンデカアダマンチル基が好ましい。
前記ダイヤモンドイド構造中の水素原子は、脂肪族基、芳香族基およびフッ素原子で置換されていても良い。前記水素原子と置換してもよい脂肪族基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基及びブチル基などのアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基及びブトキシ基などのアルコキシ基;ビニル基、プロペニル基及びブテニル基などのアルケニル基;エチニル基、プロピニル基及びブチニル基などのアルキニル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基、アダマンチル基、ジアマンチル基及びビアダマンチル基などの脂環式脂肪族基;などが挙げられ、前記水素原子と置換してもよい芳香族基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、フェノキシ基及びナフトキシ基;、などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、前記水素原子と置換してもよい脂肪族基および芳香族基中の水素原子はフッ素原子で置換されていても良い。
本発明のテトラキスアミノフェノール化合物は、ダイヤモンドイド構造より構成される基を少なくとも1個以上有するものであり、例えば、一般式(1)の構造におけるR、R’及びTとして、また、一般式(2)の構造におけるR及びR’として、ダイヤモンドイド構造より構成される基を有し、2個以上有する場合、互いに同一であっても異なっていても良い。
更に、ダイヤモンドイド構造より構成される基を、一般式(1)で表される構造におけるRとして、1以上、20個以下有し、R’Tとして、0以上、3個以下有する。
また、ダイヤモンドイド構造より構成される基を、一般式(2)で表される構造におけるRとして、1個以上、20個以下有し、これらにより、低比誘電率を有する樹脂が得ることができる。また、これらRとしての数において、得られる樹脂の溶剤等への溶解性を考慮する場合、1個以上、4個以下が好ましい。
本発明のテトラキスアミノフェノール化合物としては、これらの内、一般式(1)で表される構造を有する化合物として、例えば、5,5’,7,7’−テトラメチル−3,3’−ビス{3−(3,5−ジメチル−1−アダマンチル)−4,6−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)フェニル−1,1’−ビアダマンタン、3,3’−ビス{3−(3,5−ジメチル−1−アダマンチル)−4,6−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)フェニル}−1,1’−ビアダマンタン、5,5’,7,7’−テトラメチル−3,3’−ビス{4,6−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)フェニル}−1,1’−ビアダマンタン及び3,3’−ビス{4,6−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)フェニル}−1,1’−ビアダマンタンなどのビアダマンタン構造とベンゼン構造を含むテトラキスアミノフェノール化合物、
5,5',7,7’−テトラメチル−3,3’−ビス(5’−[5−{1−(3,5−ジメチルアダマンチル)}−3,3’−ジアミノ−2,2’−ジヒドロキシ−ビフェニル])−1,1’−ビアダマンタン、3,3’−ビス(5’−[5−{1−(3,5−ジメチルアダマンチル)}−3,3’−ジアミノ−2,2’−ジヒドロキシ−ビフェニル])−1,1’−ビアダマンタン、3,3’,5,5'−テトラメチル−7,7’−ビス{5’−(3,3'−ジアミノ−2,2’−ジヒドロキシ−ビフェニル)}−1,1'−ビアダマンタン及び3,3’−ビス{5’−(3,3’−ジアミノ−2,2’−ジヒドロキシ−ビフェニル)}−1,1'−ビアダマンタンなどのビアダマンタン構造とビフェニル構造を含むテトラキスアミノフェノール化合物、
3,3’,5,5’−テトラメチル−7,7’−ビス(7,7’−{2−(3,5−ジメチルアダマンチル)−9,9’−ビス−(3,3’−ジアミノ−4,4’−ジヒドロキシフェニル)−フルオレンジイル})−1,1’−ビアダマンタン、3,3’,5,5’−テトラメチル−7,7’−ビス(2,2’−{9,9’−ビス−(3,3’−ジアミノ−4,4’−ジヒドロキシフェニル)−フルオレンジイル})−1,1’−ビアダマンタン、3,3’−ビス(7−{2−(3,5−ジメチルアダマンチル)−9,9'−ビス−(3,3’−ジアミノ−4,4’−ジヒドロキシフェニル)−フルオレンジイル})−1,1’−ビアダマンタン及び3,3’−ビス(2,2’−{9,9’−ビス−(3,3’−ジアミノ−4,4’−ジヒドロキシフェニル)−フルオレンジイル})−1,1’−ビアダマンタンなどのビアダマンタン構造とフルオレン構造を含むテトラキスアミノフェノール化合物、
などを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
本発明のダイヤモンドイド構造より構成される基を有するテトラキスアミノフェノール化合物の製造方法としては、その代表例として、一般式(1)で表される構造を有するテトラキスアミノフェノール化合物は、例えば、以下のルートによって合成することができる。
一般式(1)におけるqが0の化合物の場合、まず、ダイヤモンドイド構造を含む脂環式化合物を、臭素やヨウ素などのハロゲン化剤を用いて、前記ダイヤモンドイド構造におけるメチレン基上の水素をハロゲン化することにより、ダイヤモンドイド構造より構成される基を含むジハロゲン化化合物を得る。ジハロゲン化化合物としては、例えば、ジブロモハロゲン化物などを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
前記ハロゲン化反応において、溶媒としては、特には限定されないが、酢酸、ヘキサンまたはペンタンなどが好ましく、特に臭素を用いる場合は無溶媒で行ってもよい。また、反応を促進するために、触媒を用いてもよく、触媒としては、塩化アルミニウムおよび臭化アルミニウムなどのルイス酸触媒が好ましいが、無触媒で行ってもよい。触媒の使用量としては、前記ダイヤモンドイド構造を含む化合物に対して、0.05当量倍以上、10当量倍以下であることが望ましく、好ましくは、0.05当量倍以上、1当量倍以下、更に好ましくは、0.05当量倍以上、0.5当量倍以下である。反応温度としては、それぞれの化合物が有する反応の活性度によるため、特に限定しないが、−50℃以上、100℃以下が好ましい。また、反応時間としては、1時間以上、100時間以下が好ましく、より好ましくは、24時間以上、100時間以下である。
なお、上記ダイヤモンドイド構造より構成される基を含むジハロゲン化化合物のうち、臭素化化合物は、文献(T.Gund, P.Schleyer, G.Unruh,G.Gleicher、 Journal of Organic Chemistry, Vol.39, 2995−3003, 1974)に記載の方法に従って合成することができる。
次に、上記で得たダイヤモンドイド構造より構成される基を含むジハロゲン化化合物と、ジヒドロキシ芳香族化合物とのフリーデル−クラフツ反応を行うことで、ダイヤモンドイド構造より構成される基を含むテトラヒドロキシ芳香族化合物を得る。
一般式(1)におけるnが1以上の場合、さらに、得られたダイヤモンドイド構造より構成される基を含むテトラヒドロキシ芳香族化合物と、上記と同様にして得たダイヤモンドイド構造より構成される基を含むハロゲン化化合物とのフリーデル−クラフツ反応を行うことで得られる。
前記フリーデル−クラフツ反応において、溶媒としては、特には限定されないが、ベンゼン、トルエン、キシレン、アセトニトリルまたはニトロメタンなどが好ましいが、無溶媒で行ってもよい。溶媒の使用量としては、この反応に使用される原料に対して、0.5重量倍以上、50重量倍以下が好ましく、より好ましくは、0.5重量倍以上、10重量倍以下である。触媒としては、塩化アルミニウム、臭化アルミニウム及び塩化鉄(III)などのルイス酸触媒が好ましいが、無触媒で行ってもよい。触媒の使用量としては、前記ハロゲン化化合物に対して、0.05当量倍以上、10当量倍以下であることが望ましく、好ましくは、0.05当量倍以上、1当量倍以下、更に好ましくは、0.05当量倍以上、0.5当量倍以下である。反応温度としては、それぞれの化合物が有する反応の活性度によるため、特に限定しないが、−20℃以上、200℃以下が好ましく、無触媒で反応を行う場合は、100℃以上、200℃以下が好ましい。また、反応時間としては、1時間以上、100時間以下、より好ましくは、1時間以上、48時間以下である。この反応に使用されるジヒドロキシ芳香族化合物のモル比は、目的のダイヤモンドイド構造より構成される化合物に対して、2当量倍以上、20当量倍以下であることが望ましく、好ましくは2当量倍以上、10当量倍以下、更に好ましくは2当量倍以上、4当量倍以下であることが望ましい。
次に、硫酸および硝酸などのニトロ化剤を用いて、上記で得たダイヤモンドイド構造より構成される基を含むテトラヒドロキシ芳香族化合物のヒドロキシ芳香族基をニトロ化し、ダイヤモンドイド構造より構成される基を含むテトラキスニトロフェノール化合物を得る。
続けて、これを、テトラヒドロフラン、エタノールまたはN,N−ジメチルホルムアミドなどの適当な溶媒に、分散または溶解させ、水素雰囲気下、室温で、パラジウム−活性炭もしくは白金−活性炭などで処理するか、または、酸性条件下でスズもしくは塩化スズなどで処理することにより、目的のテトラキスアミノフェノール化合物を得ることができる。
また、一般式(1)におけるqが1の場合としては、前記qが0であるテトラキスアミノフェノール化合物の合成において得られるダイヤモンドイド構造より構成される基を含むテトラヒドロキシ芳香族化合物を用いて、これと、フェノール性水酸基がベンジル基で保護されたフッ化ニトロフェノール化合物または塩化ニトロフェノール化合物とを、N,N−ジメチルホルムアミドなどの溶媒下で、炭酸カリウムなどの塩基を用いたエーテル化反応を行い、フェノール性水酸基がベンジル基で保護されたダイヤモンドイド構造より構成される基を含むテトラキスニトロフェノール化合物を得る。
前記エーテル化反応において、反応温度としては、50℃以上、150℃以下が好ましく、より好ましくは100℃以上、150℃以下である。また、反応時間としては、1時間以上、100時間以下、より好ましくは、24時間以上、100時間以下である。
上記で得られたフェノール性水酸基がベンジル基で保護されたダイヤモンドイド構造より構成される基を含むテトラキスニトロフェノール化合物を、テトラヒドロフラン、エタノールまたはN,N−ジメチルホルムアミドなどの適当な溶媒に、分散または溶解させたものを、水素雰囲気下、室温で、パラジウム−活性炭または白金−活性炭などで処理することにより、目的のテトラキスアミノフェノール化合物を得ることができる。
また、一般式(1)におけるpが1,2または3の場合としては、上記一般式(1)におけるqが1の場合の合成例において、フッ化ニトロフェノール化合物または塩化ニトロフェノール化合物として、ダイヤモンドイド構造より構成される基を1,2又は3個含む、フッ化ニトロフェノール化合物又は塩化ニトロフェノール化合物を用いることにより、pが1又は2又は3のテトラキスアミノフェノール化合物を得ることができる。
前記ダイヤモンドイド構造を含む脂環式化合物としては、例えば、アダマンタン、ジアマンタン、トリアマンタン、テトラマンタン、ペンタマンタン、ヘキサマンタン、ヘプタマンタン、オクタマンタン、ノナマンタン、デカマンタン、ウンデカマンタン、ビアダマンタン、トリアダマンタン、テトラアダマンタン、ペンタアダマンタン、ヘキサアダマンタン、ヘプタアダマンタン、オクタアダマンタン、ノナアダマンタン、デカアダマンタン、ウンデカアダマンタン、ビジアマンタン、トリジアマンタン、テトラジアマンタン、ペンタジアマンタン、ヘキサジアマンタン、ヘプタジアマンタン、オクタジアマンタン、ノナジアマンタン、デカジアマンタン及びウンデカジアマンタン、などの前記多環式骨格構造を1〜20個有する化合物などを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。これらの化合物において、前記ダイヤモンドイド構造中の水素原子は、脂肪族基、芳香族基およびフッ素原子で置換されていても良い。
前記ジヒドロキシ芳香族化合物としては、例えば、ジヒドロキシベンゼン、ジヒドロキシビフェニル、ジヒドロキシジフェニルエーテル、ジヒドロキシナフタレン、ジヒドロキシビナフチル、ジヒドロキシアントラセン、ジヒドロキシフルオレン、ジヒドロキシフェニルフルオレン、ビス(ヒドロキシフェニル)ビフェニル、ビス(ヒドロキシフェニル)ジフェニルエーテル、ビス(ヒドロキシフェニル)ナフタレン、ビス(ヒドロキシフェニル)ビナフチル、ビス(ヒドロキシフェニル)アントラセン、ビス(ヒドロキシフェニル)フルオレン、ビス(ヒドロキシフェニル)フェニルフルオレン、ビス(ヒドロキシフェノキシ)ベンゼン、ビス(ヒドロキシフェノキシ)ビフェニル、ビス(ヒドロキシフェノキシ)ジフェニルエーテル、ビス(ヒドロキシフェノキシ)ナフタレン、ビス(ヒドロキシフェノキシ)ビナフチル、ビス(ヒドロキシフェノキシ)アントラセン、ビス(ヒドロキシフェノキシ)フルオレン及びビス(ヒドロキシフェノキシ)フェニルフルオレン、などを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
前記フェノール性水酸基がベンジル基で保護されたフッ化ニトロフェノール化合物又は塩化ニトロフェノール化合物としては、例えば、2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン、3−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン、2−ベンジルオキシ−6−フルオロニトロベンゼン、3−ベンジルオキシ−6−フルオロニトロベンゼン、2−ベンジルオキシ−4−クロロニトロベンゼン、3−ベンジルオキシ−4−クロロニトロベンゼン、2−ベンジルオキシ−6−クロロニトロベンゼン、3−ベンジルオキシ−6−クロロニトロベンゼン、3−(1−アダマンチル)−2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン、5−(1−アダマンチル)−2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン、6−(1−アダマンチル)−2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン、3−(3,5−ジメチル−1−アダマンチル)−2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン、5−(3,5−ジメチル−1−アダマンチル)−2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン、6−(3,5−ジメチル−1−アダマンチル)−2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン、3−(1−ジアマンチル)−2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン、5−(1−ジアマンチル)−2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン、6−(1−ジアマンチル)−2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン、3−(1−トリアマンチル)−2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン、5−(1−トリアマンチル)−2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン、6−(1−トリアマンチル)−2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン、3−(3−(1,1’−ビアダマンチル))−2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン、5−(3−(1,1’−ビアダマンチル))−2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン、6−(3−(1,1’−ビアダマンチル))−2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン、2−(1−アダマンチル)−3−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン、4−(1−アダマンチル)−3−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン、5−(1−アダマンチル)−3−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン、3−(1−アダマンチル)−2−ベンジルオキシ−6−フルオロニトロベンゼン、4−(1−アダマンチル)−2−ベンジルオキシ−6−フルオロニトロベンゼン、5−(1−アダマンチル)−2−ベンジルオキシ−6−フルオロニトロベンゼン、2−(1−アダマンチル)−3−ベンジルオキシ−6−フルオロニトロベンゼン、4−(1−アダマンチル)−3−ベンジルオキシ−6−フルオロニトロベンゼン及び5−(1−アダマンチル)−3−ベンジルオキシ−6−フルオロニトロベンゼン、等が挙げられる。
上記で得られたテトラキスアミノフェノール化合物は、カルボン酸化合物と縮合反応させることにより、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂前駆体及びポリベンゾオキサゾール樹脂などへと変換させることができる。
前記カルボン酸化合物としては、ベンゼンジカルボン酸、ナフタレンジカルボン酸、ベンゼンテトラカルボン酸及びナフタレンテトラカルボン酸などや、これらのカルボン酸塩素化化合物またはカルボン酸ベンゾトリアゾールエステル化化合物などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
以下に本発明を説明するために実施例を示すが、これによって本発明を限定するものではない。
得られた化合物は、特性評価のため、質量分析および元素分析を行った。各特性の測定条件は、次の通りとした。
[試験方法]
(1)質量分析(MS):日本電子(株)製JMS−700型を用いてフィールド脱着法で測定した。
(2)元素分析:PERKIN ELMER社製2400型を用いて測定した。
(3)比誘電率:日本エス・エス・エム(株)製自動水銀プローブCV測定装置SSM495を用いて、温度22℃、湿度45%の雰囲気下において、下記で得られた測定用試料を熱硬化させて作製した皮膜(膜厚1μm)の比誘電率を測定した。皮膜は、測定用試料とN−メチルピロリドンからなるコーティングワニスを、スピンコート法により、シリコンウエハ上に塗布して、均一な膜厚とした後、150℃で10分間加熱乾燥させ、更に、窒素を流入して酸素濃度を100ppm以下に制御したオーブンを用いて、350℃で60分間加熱したものを用いた。また、前記測定用試料は、次の様にして作製した。
まず、100mLフラスコに、テトラアミノフェノール化合物1.1mmolおよびN−メチルピロリドン20mLを投入し、窒素気流下、10℃で攪拌しながら、イソフタル酸ジクロリド2mmolを投入した後、反応液を20℃で24時間攪拌した。反応液をイオン交換水500mLに投入し、濾過により回収した固体は、更にイオン交換水500mL中で1時間攪拌洗浄した。更に、60℃で2日間減圧乾燥して得たものを測定用試料とした。
(実施例1)
5,5’,7,7’−テトラメチル−3,3’−ビス{3−(3,5−ジメチル−1−アダマンチル)−4,6−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)フェニル}−1,1’−ビアダマンタンの合成
100mLナスフラスコに、1,3−ジヒドロキシベンゼン15g(136.2mmol)と5,5',7,7’−テトラメチル−3,3'−ビアダマンタンジブロマイド6.60g(13.62mmol)を、トルエン20mL中、窒素気流下、130℃で16時間攪拌を行った後、反応液を水300mL中に滴下した。30分攪拌した後ろ過し、5,5',7,7’−テトラメチル−3,3’−ビス{1−(2,4−ジヒドロキシフェニル)}−1,1'−ビアダマンタン59gを得た。
次に、上記で得た5,5',7,7’−テトラメチル−3,3’−ビス{1−(2,4−ジヒドロキシフェニル)}−1,1'−ビアダマンタン59g(108.9mmol)と、1−ブロモ−3,5−ジメチルアダマンタン106g(436mmol)を300mLフラスコに入れ、キシレン80mL中、窒素気流下、140℃で16時間攪拌を行った後、溶媒を減圧留去した。得られた固体をカラムクロマトグラフィーによって精製することにより、5,5’,7,7’−テトラメチル−3,3’−ビス{1−(2,4−ジヒドロキシ−4−(3,5−ジメチル−アダマンチル)フェニル)−1,1’−ビアダマンタン66gを得た。
次に、上記で得た5,5’,7,7’−テトラメチル−3,3’−ビス{1−(2,4−ジヒドロキシ−4−(3,5−ジメチル−アダマンチル)フェニル)−1,1’−ビアダマンタン6.6g(7.61mmol)、2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン8.2g(33.48mmol)、炭酸カリウム5.25g(38.05mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド20mLおよび撹拌子を投入し、窒素気流下、135℃で12時間加熱撹拌を行った。反応液を濾過した後、食塩水に投入した。析出した固体をさらにイオン交換水で攪拌した後、減圧乾燥することで、5,5’,7,7’−テトラメチル−3,3’−ビス{1,3−(3−ベンジルオキシ−4−ニトロフェノキシ)−4−(3,5−ジメチル−1−アダマンチル)フェニル}−1,1’−ビアダマンタン11.8gを得た。
次に、上記で得られた5,5’,7,7’−テトラメチル−3,3’−ビス{1,3−(3−ベンジルオキシ−4−ニトロフェノキシ)−4−(3,5−ジメチル−1−アダマンチル)フェニル}−1,1’−ビアダマンタン11.8g(6.66mmol)、10%パラジウム−活性炭0.432g(0.399mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド100ml及び撹拌子を投入し、水素雰囲気下、25℃で24時間撹拌を行った。反応液を濾過した後、イオン交換水1Lに投入した。析出固体を濾過により回収し、更にイオン交換水1L中で1時間撹拌した後、減圧下で乾燥させることで、5,5’,7,7’−テトラメチル−3,3’−ビス{3−(3,5−ジメチル−1−アダマンチル)−4,6−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)フェニル}]−1,1’−ビアダマンタン6.6gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(m/z):1295(M+
元素分析:理論値(/%):C,77.86;H,7.93;N,4.32;O,9.88、実測値(/%):C,77.92;H,7.89;N,4.35;O,9.86
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.75
(実施例2)
3,3’−ビス{3−(3,5−ジメチル−1−アダマンチル)−4,6−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)フェニル}−1,1’−ビアダマンタンの合成
実施例1において、5,5',7,7’−テトラメチル−3,3'−ビアダマンタンジブロマイド6.60g(13.62mmol)の代わりに、3,3’−ジブロモ−1,1'−ビアダマンタン5.83g(13.62mmol)を用いた以外は、実施例1と同様に反応を行い、3,3’−ビス{3−(3,5−ジメチル−1−アダマンチル)−4,6−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)フェニル}−1,1’−ビアダマンタンを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(m/z):1239(M+
元素分析:理論値(/%):C,77.51;H,7.64;N,4.52;O,10.33、実測値(/%):C,77.50;H,7.62;N,4.53;O,10.32
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.76
(実施例3)
5,5’,7,7’−テトラメチル−3,3’−ビス{4,6−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)フェニル}−1,1’−ビアダマンタンの合成 100mLナスフラスコに、1,3−ジヒドロキシベンゼン15g(136.2mmol)と5,5’,7,7’−テトラメチル−3,3’−ジブロモ−1,1'−ビアダマンタン5.83g(13.62mmol)をトルエン20mL中、窒素気流下、130℃で16時間攪拌を行った後、反応液を水300mL中に滴下した。30分攪拌した後ろ過し、5,5’,7,7’−テトラメチル−3,3’−ビス{1−(2,4−ジヒドロキシフェニル)}−1,1'−ビアダマンタン52gを得た。
次に、100mLフラスコに上記で得た5,5’,7,7’−テトラメチル−3,3’−ビス{1−(2,4−ジヒドロキシフェニル)}−1,1'−ビアダマンタン5g(5.14mmol)、2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン5.60g(22.65mmol)、炭酸カリウム3.54g(25.63mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド20mLおよび撹拌子を投入し、窒素気流下、135℃で12時間加熱撹拌を行った。反応液を濾過した後、食塩水に投入した。析出した固体をさらにイオン交換水で攪拌した後、減圧乾燥することで、5,5’,7,7’−テトラメチル−3,3’−ビス{1−(2,4−(3−ベンジルオキシ−4−ニトロフェノキシ))フェニル}−1,1’−ビアダマンタン10gを得た。
次に、200mLフラスコに上記で得られた5,5’,7,7’−テトラメチル−3,3’−ビス{1−(2,4−(3−ベンジルオキシ−4−ニトロフェノキシ))フェニル}−1,1’−ビアダマンタン10g(6.88mmol)、10%パラジウム−活性炭0.073g(0.413mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド100mlおよび撹拌子を投入し、水素雰囲気下、25℃で24時間撹拌を行った。反応液を濾過した後、イオン交換水1Lに投入した。析出固体を濾過により回収し、更にイオン交換水1L中で1時間撹拌した後、減圧下で乾燥させることで、5,5’,7,7’−テトラメチル−3,3’−ビス{4,6−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)フェニル}−1,1’−ビアダマンタン5gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(m/z):971(M+
元素分析:理論値(/%):C,74.30;H,6.86;N,5.78;O,13.19、実測値(/%):C,74.20;H,6.85;N,5.77;O,13.18
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.8
(実施例4)
3,3’−ビス{4,6−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)フェニル}−1,1’−ビアダマンタンの合成 実施例3において、5,5',7,7’−テトラメチル−3,3'−ビアダマンタンジブロマイド6.59g(13.62mmol)の代わりに3,3’−ジブロモ−1,1'−ビアダマンタン5.83g(13.62mmol)を用いた以外は、実施例3と同様に反応を行い、3,3’−ビス{4,6−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−フェノキシ)フェニル}}−1,1’−ビアダマンタンを3g得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(m/z):915(M+
元素分析:理論値(/%):C,73.50;H,6.39;N,6.12;O,13.99、実測値(/%):C,73.6;H,6.41;N,6.10;O,13.97
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.82
(実施例5)
3,3’,5,5’−テトラメチル−7,7’−ビス(5’−[5−{1−(3,5−ジメチルアダマンチル)}−3,3’−ジアミノ−2,2’−ジヒドロキシ−ビフェニル])−1,1’−ビアダマンタンの合成
100mLナスフラスコに、2,2’−ジヒドロキシビフェニル10g(53.70mmol)と5,5',7,7’−テトラメチル−3,3'−ビアダマンタンジブロマイド2.60g(5.370mmol)をトルエン30mL中、窒素気流下、130℃で16時間攪拌を行った後、反応液を水300mL中に滴下した。30分攪拌した後ろ過し、5,5',7,7’−テトラメチル−3,3’−ビス{5−(2,2’-ジヒドロキシ−ビフェニル)}−1,1’−ビアダマンタンを3.3g得た。
次に、上記で得た5,5',7,7’−テトラメチル−3,3’−ビス{5−(2,2’-ジヒドロキシ−ビフェニル)}−1,1’−ビアダマンタン3.73g(5.370mmol)と1−ブロモ−3,5−ジメチルアダマンタン106g(22.92mmol)を300mLフラスコに入れ、キシレン80mL中、窒素気流下、140℃で16時間攪拌を行った後、溶媒を減圧留去した。得られた固体をカラムクロマトグラフィーによって精製することにより、3,3’,5,5’−テトラメチル−7,7’−ビス(5’−[5−{1−(3,5−ジメチルアダマンチル)}−2,2’−ジヒドロキシ−ビフェニル])−1,1’−ビアダマンタンを5.47g(5.370mmol)を得た。
次に、300mLナスフラスコに上記で得られた3,3’,5,5’−テトラメチル−7,7’−ビス(5’−[5−{1−(3,5−ジメチルアダマンチル)}−2,2’−ジヒドロキシ−ビフェニル])−1,1’−ビアダマンタン5.47g(5.370mmol)、ジクロロメタン20mLおよび撹拌子を投入し、氷浴下で60%硝酸水溶液2.48g(23.62mmol)を滴下した。水浴下で1時間撹拌を行った後、反応液を3%炭酸水素ナトリウム水溶液200mLで1回、イオン交換水200mLで2回洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去することにより、3,3’,5,5’−テトラメチル−7,7’−ビス(5’−[5−{1−(3,5−ジメチルアダマンチル)}−3,3’−ジニトロ−2,2’−ジヒドロキシ−ビフェニル])−1,1’−ビアダマンタンを6.12g得た。
次に、100mLフラスコに上記で得た3,3’,5,5’−テトラメチル−7,7’−ビス(5’−[5−{1−(3,5−ジメチルアダマンチル)}−3,3’−ジニトロ−2,2’−ジヒドロキシ−ビフェニル])−1,1’−ビアダマンタンを6.12g(5.370mmol)、10%パラジウム−活性炭0.073g(0.214mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド30mlおよび撹拌子を投入し、水素雰囲気下、25℃で24時間撹拌を行った。反応液を濾過した後、イオン交換水300mLに投入した。析出固体を濾過により回収し、更にイオン交換水300mL中で1時間撹拌した後、減圧下で乾燥させることで、3,3’,5,5’−テトラメチル−7,7’−ビス(5’−[5−{1−(3,5−ジメチルアダマンチル)}−3,3’−ジアミノ−2,2’−ジヒドロキシ−ビフェニル])−1,1’−ビアダマンタン4gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(m/z):1079(M+
元素分析:理論値(/%):C,80.11;H,8.78;N,5.19;O,5.93、実測値(/%):C,80.2;H,8.80;N,5.15;O,5.95
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.84
(実施例6)
3,3’−ビス(5’−[5−{1−(3,5−ジメチルアダマンチル)}−3,3’−ジアミノ−2,2’−ジヒドロキシ−ビフェニル])−1,1’−ビアダマンタンの合成
実施例5において5,5',7,7’−テトラメチル−3,3'−ビアダマンタンジブロマイド2.60g(5.370mmol)の代わりに3,3’−ジブロモ−1,1'−ビアダマンタン2.30g(5.370mmol)を用いた以外は、実施例5と同様に反応を行い、3,3’−ビス(5’−[5−{1−(3,5−ジメチルアダマンチル)}−3,3’−ジアミノ−2,2’−ジヒドロキシ−ビフェニル])−1,1’−ビアダマンタン3gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(m/z):1023(M+
元素分析:理論値(/%):C,79.80;H,8.47;N,5.47;O,6.25、実測値(/%):C,79.80;H,8.48;N,5.49;O,6.24
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.8
(実施例7)
3,3’,5,5’−テトラメチル−7,7’−ビス{5’−(3,3’−ジアミノ−2,2’−ジヒドロキシ−ビフェニル)}−1,1‘−ビアダマンタンの合成 実施例5において得られる5,5',7,7’−テトラメチル−3,3’−ビス{5’−(2,2’-ジヒドロキシ−ビフェニル)}−1,1’−ビアダマンタン5.47g(5.370mmol)、ジクロロメタン20mLおよび撹拌子を300mLナスフラスコに投入し、氷浴下で60%硝酸水溶液2.48g(23.62mmol)を滴下した。水浴下で1時間撹拌を行った後、反応液を3%炭酸水素ナトリウム水溶液200mLで1回、イオン交換水200mLで2回洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去することにより、3,3’,5,5’−テトラメチル−7,7’−ビス(5’−(3,3’−ジニトロ−2,2’−ジヒドロキシ−ビフェニル))−1,1’−ビアダマンタンを6.12g得た。
次に、100mLフラスコに上記で得た3,3’,5,5’−テトラメチル−7,7’−ビス(5’−(3,3’−ジニトロ−2,2’−ジヒドロキシ−ビフェニル))−1,1’−ビアダマンタンを6.12g(5.370mmol)、10%パラジウム−活性炭0.073g(0.214mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド30mlおよび撹拌子を投入し、水素雰囲気下、25℃で24時間撹拌を行った。反応液を濾過した後、イオン交換水300mLに投入した。析出固体を濾過により回収し、更にイオン交換水300mL中で1時間撹拌した後、減圧下で乾燥させることで、3,3’,5,5’−テトラメチル−7,7’−ビス{5’−(3,3’−ジアミノ−2,2’−ジヒドロキシ−ビフェニル)}−1,1’−ビアダマンタン2.8g得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(m/z):755(M+
元素分析:理論値(/%):C,76.36;H,7.74;N,7.42;O,8.48、実測値(/%):C,76.37;H,7.76;N,7.45;O,8.50
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.86
(実施例8)
3,3’−ビス{5’−(3,3’−ジアミノ−2,2’−ジヒドロキシ−ビフェニル)}−1,1’−ビアダマンタンの合成
実施例7において5,5',7,7’−テトラメチル−3,3'−ビアダマンタンジブロマイド2.60g(5.370mmol)の代わりに3,3’−ジブロモ−1,1'−ビアダマンタン2.30g(5.370mmol)を用いた以外は、実施例7と同様に反応を行い、3,3’−ビス{5’−(3,3’−ジアミノ−2,2’−ジヒドロキシ−ビフェニル)}−1,1’−ビアダマンタン3gを得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(m/z):698(M+
元素分析:理論値(/%):C,75.62;H,7.21;N,8.02;O,9.16、実測値(/%):C,75.63;H,7.23;N,8.04;O,9.18
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.87
(実施例9)
3,3’,5,5’−テトラメチル−7,7’−ビス(7,7’−{2−(3,5−ジメチルアダマンチル)−9,9’−ビス−(3,3’−ジアミノ−4,4’−ジヒドロキシフェニル)−フルオレンジイル})−1,1’−ビアダマンタンの合成 実施例5において、2,2’−ジヒドロキシビフェニル10g(53.70mmol)の代わりに、9,9’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン18g(53.70mmol)を用いた以外は実施例5と同様に反応を行い、3,3’,5,5’−テトラメチル−7,7’−ビス(7,7’−{2−(3,5−ジメチルアダマンチル)−9,9’−ビス−(3,3’−ジアミノ−4,4’−ジヒドロキシフェニル)−フルオレンジイル})−1,1’−ビアダマンタン10g得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(m/z):1407(M+
元素分析:理論値(/%):C,83.60;H,7.87;N,3.98;O,4.55、実測値(/%):C,83.58;H,7.85;N,3.99;O,4.54
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.72
(実施例10)
3,3’−ビス(7−{2−(3,5−ジメチルアダマンチル)−9,9’−ビス−(3,3’−ジアミノ−4,4’−ジヒドロキシフェニル)−フルオレンジイル})−1,1’−ビアダマンタンの合成 実施例9において、5,5',7,7’−テトラメチル−3,3'−ビアダマンタンジブロマイド2.60g(5.370mmol)の代わりに、3,3’−ジブロモ−1,1'−ビアダマンタン2.30g(5.370mmol)を用いた以外は、実施例9と同様に反応を行い、3,3’−ビス(7−{2−(3,5−ジメチルアダマンチル)−9,9’−ビス−(3,3’−ジアミノ−4,4’−ジヒドロキシフェニル)−フルオレンジイル})−1,1’−ビアダマンタンを2g得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(m/z):1351(M+
元素分析:理論値(/%):C,83.52;H,7.61;N,4.14;O,4.73、実測値(/%):C,83.50;H,7.60;N,4.12;O,4.71
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.73
(実施例11)
3,3’,5,5’−テトラメチル−7,7’−ビス(2,2’−{9,9’−ビス−(3,3’−ジアミノ−4,4’−ジヒドロキシフェニル)−フルオレンジイル})−1,1’−ビアダマンタンの合成 実施例7において、2,2’−ジヒドロキシビフェニル10g(53.70mmol)の代わりに、9,9’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン18g(53.70mmol)を用いた以外は、実施例7と同様に反応を行い、3,3’,5,5’−テトラメチル−7,7’−ビス(2,2’−{9,9’−ビス−(3,3’−ジアミノ−4,4’−ジヒドロキシフェニル)−フルオレンジイル})−1,1’−ビアダマンタンを10g得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(m/z):1083(M+
元素分析:理論値(/%):C,82.04;H,6.88;N,5.17;O,5.91、実測値(/%):C,82.02;H,6.89;N,5.16;O,5.90
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.76
(実施例12)
3,3’−ビス(2,2’−{9,9’−ビス−(3,3’−ジアミノ−4,4’−ジヒドロキシフェニル)−フルオレンジイル})−1,1’−ビアダマンタンの合成
実施例8において、2,2’−ジヒドロキシビフェニル10g(53.70mmol)の代わりに、9,9’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン18g(53.70mmol)を用いた以外は、実施例8と同様に反応を行い、3,3’−ビス(2,2’−{9,9’−ビス−(3,3’−ジアミノ−4,4’−ジヒドロキシフェニル)−フルオレンジイル})−1,1’−ビアダマンタン10g得た。
以下に、外観、質量分析および元素分析の結果を示す。これらのデータは、得られた化合物が目的物であることを示している。
外観:茶色固体
MS(FD)(m/z):1027(M+
元素分析:理論値(/%):C,81.84;H,6.48;N,5.45;O,6.23、実測値(/%):C,81.82;H,6.50;N,5.43;O,6.21
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:2.78
[比較例1]
(1,3−ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)ベンゼンの合成)
300mLナスフラスコに、1,3−ジヒドロキシベンゼン9.9g、2−ベンジルオキシ−4−フルオロニトロベンゼン44.4g、炭酸カリウム37.3g、N,N−ジメチルホルムアミド150mLおよび撹拌子を投入し、窒素気流下、135℃で12時間加熱撹拌を行った。反応液を濾過した後、イオン交換水1Lに投入した。析出固体を濾過により回収し、更にイオン交換水1L中で1時間撹拌した後、減圧下で乾燥させることで、1,3−ビス(4−ニトロ−3−ベンジルオキシフェノキシ)ベンゼン42.3gを得た。
次に、300mLナスフラスコに、上記で得られた1,3−ビス(4−ニトロ−3−ベンジルオキシフェノキシ)ベンゼン42.0g、10%パラジウム−活性炭2.00g、N,N−ジメチルホルムアミド200mLおよび撹拌子を投入し、水素雰囲気下、25℃で24時間撹拌を行った。反応液を濾過した後、イオン交換水1Lに投入した。析出固体を濾過により回収し、更にイオン交換水1L中で1時間撹拌した後、減圧下で乾燥させることで、1,3−ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)ベンゼン30.5gを得た。
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:3.1
[比較例2]
(2,7−ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)ナフタレンの合成)
比較例1において、1,3−ジヒドロキシベンゼン9.9gを、2,7−ジヒドロキシナフタレン14.4gとした以外は、比較例1と同様にして、2,7−ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェノキシ)ナフタレン20.2gを得た。
以下に、比誘電率の測定結果を示す。
比誘電率:3.1
以上から明らかな様に、本発明により提供されるテトラアミノフェノール化合物は、低比誘電率である高分子の原料として好適に用いることができることが示された。

Claims (9)

  1. ダイヤモンドイド構造より構成される基を有するテトラキスアミノフェノール化合物。
  2. 前記テトラキスアミノフェノール化合物は、ベンゼン環上のオルト位にヒドロキシル基とアミノ基とを有するものである請求項1に記載のテトラキスアミノフェノール化合物。
  3. 前記テトラキスアミノフェノール化合物は、一般式(1)で表される構造を有するものである、請求項1又は2に記載のテトラキスアミノフェノール化合物。
    Figure 2007169236
    (式中のR、R’及びTは、それぞれ独立して、ダイヤモンドイド構造より構成される基を示し、互いに同一であっても異なっていてもよい。Arは、芳香族基を示し、mは、1以上、20以下の整数を示し、n及びpは、0以上、3以下の整数を示し、qは0又は1を示し、sは1又は2を示す。ただし、sが1であるとき、Arはオルトアミノフェノール構造でありqは0である。)
  4. 前記テトラキスアミノフェノール化合物は、一般式(2)で表される構造を有するものである、請求項3に記載のテトラキスアミノフェノール化合物。
    Figure 2007169236
    (式中のR及びR’は、ダイヤモンドイド構造より構成される基を示し、Arは、芳香族基を示し、mは、1以上、20以下の整数を示し、nは、0以上、3以下の整数を示し、qは0又は1を示し、sは1又は2を示す。ただし、sが1であるとき、Arはオルトアミノフェノール構造でありqは0である。)
  5. 前記テトラキスアミノフェノール化合物は、一般式(2)におけるmが1以上、4以下の整数である請求項4に記載のテトラキスアミノフェノール化合物。
  6. 前記テトラキスアミノフェノール化合物は、一般式(1)及び一般式(2)におけるArとしてフェニレン基を有するものである、請求項3乃至5のいずれか1項に記載のテトラキスアミノフェノール化合物。
  7. 前記テトラキスアミノフェノール化合物は、一般式(1)及び一般式(2)におけるArとしてビフェニルジイル基を有するものである、請求項3乃至5のいずれか1項に記載のテトラキスアミノフェノール化合物。
  8. 前記テトラキスアミノフェノール化合物は、一般式(1)及び一般式(2)におけるArとしてフルオレンジイル基又はジフェニルフルオレンジイル基を有するものである、請求項3乃至5のいずれか1項に記載のテトラキスアミノフェノール化合物。
  9. 前記ダイヤモンドイド構造より構成される基は、アダマンチル基、ジアマンチル基、トリアマンチル基、テトラマンチル基、ペンタマンチル基、ヘキサマンチル基、ヘプタマンチル基、オクタマンチル基、ノナマンチル基、デカマンチル基、ウンデカマンチル基、ビアダマンチル基、トリアダマンチル基、テトラアダマンチル基、ペンタアダマンチル基、ヘキサアダマンチル基、ヘプタアダマンチル基、オクタアダマンチル基、ノナアダマンチル基、デカアダマンチル基及びウンデカアダマンチル基の中から選ばれる少なくとも1種である、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のテトラキスアミノフェノール化合物。
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