JP2007167569A - 車両用昇降装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートベルトの装着作業を容易に行うことが可能なものでありながら、構造の簡素化によるコストの低減が可能となる車両用昇降装置を提供する。
【解決手段】車椅子Cを載置支持する載置体1を支持する昇降枠2と車両Vに設けられた基枠7とを連結して、地面上又はその近くに載置体1を位置させる下降状態と車両Vの床面Fと同高さ又は略同高さに載置体1を位置させる上昇状態とにわたり昇降枠2を平行姿勢又は略平行姿勢で昇降操作自在な駆動昇降式のリンク機構4が備えられ、載置体1が、車両外方側に位置する外方位置と車両内方側に位置する内方位置とにわたり水平方向に移動操作自在に昇降枠2に支持され、載置体1に載置支持された車椅子Cに着座する使用者の肩に相当する高さよりも上方側の箇所から下方に延びる状態でシートベルト45を支持するためのシートベルト用の支持枠46が昇降枠2に設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車椅子を載置支持する載置体を支持する昇降枠と、車両に設けられた基枠と前記昇降枠とを連結して、地面上又はその近くに前記載置体を位置させる下降状態と車両の床面と同高さ又は略同高さに前記載置体を位置させる上昇状態とにわたり前記昇降枠を平行姿勢又は略平行姿勢で昇降操作自在な駆動昇降式のリンク機構とが備えられ、前記昇降枠が前記上昇状態にあるときにおいて、前記載置体が、車両外方側に位置する外方位置と車両内方側に位置する内方位置とにわたり水平方向に移動操作自在に前記昇降枠に支持されるように構成され、前記載置体に載置支持された車椅子に着座している使用者の肩よりも上方側から下方に延びて使用者の上半身を拘束する拘束作用状態に装着自在なシートベルトが備えられている車両用昇降装置に関する。
上記車両用昇降装置は、車椅子に使用者が座ったまま車椅子を載置体上に載置して、車椅子を地面側から車両の床面上へ移載したり、車両の床面上から地面側に移載することができるようにし、且つ、車椅子を車両に搭載して走行するときに、シートベルトにより車椅子に着座している使用者の上半身を拘束することができるようにしたものである。
そして、このような車両用昇降装置において、従来では、前記載置体に載置支持された車椅子に着座する使用者の肩に相当する位置よりも上方側の箇所から下方に延びる状態で前記シートベルトを支持するためのシートベルト用の支持枠が、前記載置体における車両外方側箇所に固定状態で設けられるものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−229723号公報
上記従来構成においては、シートベルト用の支持枠が載置体に設けられており、しかも、そのシートベルト用の支持枠は、載置体の表面から車椅子に着座する使用者の肩に相当する位置よりも上方側の箇所よりも高い位置まで延びる縦方向に長い大型の装置として構成されるので重量が大きいものとなる。
その結果、載置体は、使用者が着座している車椅子の重量を支持するだけでなく、シートベルト用の支持枠の重量も支持する必要があるから、載置体は、大きな支持強度を備える構造にしなければならず重量も大きなものになり、このような載置体を水平方向に移動操作自在に支持する昇降枠や昇降枠を昇降自在に支持するリンク機構等の支持強度を大きくしたり、リンク機構を駆動昇降する昇降用アクチュエータとして大型のものを用いる等、構造が複雑化してコスト高を招く不利があった。
そこで、上記したような不利を解消するために、シートベルト用の支持枠を、載置体に設けるのではなく、車両の内部に位置固定状態で備えるようにすることが考えられるが、このように構成すると、車椅子が車両の内部に格納されて狭く限られた空間にてシートベルトの装着作業やシートベルトの取り外し作業を行わなければならず、シートベルトの着脱作業が行い難いものになる不利がある。
本発明の目的は、シートベルトの着脱作業を容易に行うことが可能なものでありながら、構造の簡素化によるコストの低減が可能となる車両用昇降装置を提供する点にある。
本発明に係る車両用昇降装置は、車椅子を載置支持する載置体を支持する昇降枠と、車両に設けられた基枠と前記昇降枠とを連結して、地面上又はその近くに前記載置体を位置させる下降状態と車両の床面と同高さ又は略同高さに前記載置体を位置させる上昇状態とにわたり前記昇降枠を平行姿勢又は略平行姿勢で昇降操作自在な駆動昇降式のリンク機構とが備えられ、前記昇降枠が前記上昇状態にあるときにおいて、前記載置体が、車両外方側に位置する外方位置と車両内方側に位置する内方位置とにわたり水平方向に移動操作自在に前記昇降枠に支持されるように構成され、前記載置体に載置支持された車椅子に着座している使用者の肩よりも上方側から下方に延びて使用者の上半身を拘束する拘束作用状態に装着自在なシートベルトが備えられているものであって、その第1特徴構成は、前記載置体に載置支持された車椅子に着座する使用者の肩に相当する高さよりも上方側の箇所から下方に延びる状態で前記シートベルトを支持するためのシートベルト用の支持枠が、前記昇降枠に設けられている点にある。
第1特徴構成によれば、前記シートベルト用の支持枠が昇降枠に設けられるものであるから、シートベルト用の支持枠を載置体に設ける構成に比べて、載置体を支持強度の小さい簡素な構成として重量も少ないものにすることができる。又、前記昇降枠は、載置体を水平方向に移動自在に支持するために大きな支持強度を有しているものであり、シートベルト用の支持枠を設けるようにしても、そのことにより昇降枠の構造を大きく変更させる必要はなく、しかも、載置体が軽量化されることによって、載置体を支持するリンク機構の支持強度を小さくすることが可能となり、リンク機構等を簡素な構造のものにし、且つ、駆動昇降するための駆動昇降用のアクチュエータも出力の小さい小型のもので済ませる等、構造を簡素化してコスト低減を図ることが可能となるのである。
前記昇降枠は、リンク機構によって地面上又はその近くに載置体を位置させる下降状態と車両の床面と同高さ又は略同高さに載置体を位置させる上昇状態とにわたり昇降自在に支持されるものであり、しかも、載置体を水平方向に移動操作自在に支持するものであるから、この昇降枠が下降状態にあるときには、昇降枠及びそれに設けられたシートベルト用支持枠は車両の外方側に位置している状態となる。
そして、シートベルトを装着する作業やシートベルトを取り外す作業は、昇降枠を下降状態にしている状態で車椅子を載置体上に載置支持しているときに行うことになるので、シートベルトの装着作業やシートベルトの取り外し作業を車両外方側の開放された空間にて容易に行うことが可能となる。
従って、シートベルトの着脱作業を容易に行うことが可能なものでありながら、構造の簡素化によるコストの低減が可能となる車両用昇降装置を提供できるに至った。
本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成に加えて、前記昇降枠が、前記載置体を水平方向に相対移動自在に受止め支持する受止め支持部と、その受止め支持部の両横側部から縦向き姿勢で延設されて前記リンク機構に連結される左右一対のアーム部とを備えて構成され、前記シートベルト用の支持枠が、前記左右一対のアーム部のうちの少なくともいずれか一方のアーム部の上部側箇所に設けられている点にある。
第2特徴構成によれば、前記昇降枠は、前記リンク機構に連結される左右一対のアーム部により支持される受止め支持部によって載置体を水平方向に相対移動自在に受止め支持するので、載置体を安定的に支持することができる。そして、前記シートベルト用の支持枠が、縦向き姿勢で延設された左右一対のアーム部のうちの少なくともいずれか一方のアーム部の上部側箇所に設けられるものであるから、このシートベルト用の支持枠は、車椅子に着座する使用者の肩に相当する高さよりも上方側の箇所から下方に延びる状態で前記シートベルトを支持することができるものでありながら、縦方向の長さを短いものにして簡素な構成にすることが可能となる。
従って、シートベルトの着脱作業を容易に行うことが可能なものでありながら、さらなる構造の簡素化を図ることが可能となる車両用昇降装置を提供できるに至った。
本発明の第3特徴構成は、第1特徴構成又は第2特徴構成に加えて、前記シートベルトを外方への繰り出しを許容する状態で支持するベルト支持手段が前記シートベルト用の支持枠に設けられ、前記シートベルトの下端部を着脱自在に保持する受け具が前記載置体に設けられている点にある。
第3特徴構成によれば、シートベルトを装着する作業を行う場合には、前記ベルト支持手段にて支持されるシートベルトが車椅子に着座する使用者の肩に相当する高さよりも上方側の箇所から下方に延びる状態で繰り出され、その繰り出されたシートベルトの下端部すなわちシートベルトの先端側箇所を載置体に設けられた受け具に保持させることになる。つまり、シートベルトを下方側に向けて引き出す操作で対応できるから、シートベルトの装着作業が行い易いものになる。
本発明の第4特徴構成は、第3特徴構成に加えて、前記シートベルト用の支持枠が、前記載置体が前記内方位置にあるときにおいて前記拘束作用状態になるのに適した位置に前記シートベルトを支持するように、前記昇降枠に位置固定状態で設けられている点にある。
第4特徴構成によれば、載置体が外方位置に位置しているときには、載置体が内方位置から水平方向に向けて車両外方側に移動した位置となるので、シートベルト用の支持枠が載置体に載置支持されている車椅子に対して水平方向に間隔を隔てて離間した状態となり、シートベルトの下端部を載置体に設けられた受け具に装着しても前記拘束作用状態にすることはできないが、載置体が内方位置に位置しているときは、前記シートベルト用の支持枠が前記拘束作用状態になるのに適した位置にてシートベルトを支持することになるから、シートベルトの下端部が受け具に装着されている状態で、載置体を外方位置から内方位置に向けて水平方向に移動させると、載置体に載置支持されている車椅子とそれに着座している使用者も車両内方側に向けて移動するので、上述したように適正な拘束作用状態にすることができるのである。尚、載置体の水平方向の移動操作を行うときには、車両は走行を停止しているので使用者の上半身をシートベルトで拘束する必要はない。
又、シートベルト用の支持枠を昇降枠に位置固定状態で設けることにより、例えば、シートベルト用の支持枠を昇降枠に対して移動自在に支持するように構成するものに比べて簡易な構造で設置することが可能であり、構造の簡素化を図ることができるのである。
従って、載置体を水平方向へ移動操作自在に昇降枠に支持する支持構成を利用して、載置体が内方位置に位置して車両を走行させるときには、シートベルトにより適正に拘束作用状態にすることができるようにしながらも、構造の簡素化を図ることが可能となる車両用昇降装置を提供できるに至った。
本発明の第5特徴構成は、第4特徴構成に加えて、前記シートベルトを外方への繰り出しを許容する許容状態と繰り出しを阻止するロック状態とに切り換え自在な繰り出し阻止手段と、前記繰り出し阻止手段が前記許容状態から前記ロック状態に切り換わることを牽制する牽制状態と前記許容状態から前記ロック状態に切り換わることを許容する牽制解除状態とに切り換え自在な牽制手段と、前記載置体に車椅子を載置支持している状態で、前記載置体の水平移動操作を行っているときは、前記牽制手段を前記牽制状態に切り換える切換手段とが備えられている点にある。
第5特徴構成によれば、前記牽制手段が牽制解除状態にあるときは、前記繰り出し阻止手段が前記許容状態から前記ロック状態に切り換わることを許容することになる。従って、車椅子が車両に積載されて車両が走行している場合に、車両の振動等によって車椅子に着座している使用者の身体が揺れ動くことがあると、繰り出し阻止手段がロック状態に切り換わって車椅子に着座している使用者をシートベルトで拘束することが可能になる。
そして、車椅子を載置体上に載置している状態で、載置体が昇降枠に対して外方位置と内方位置とにわたり水平方向に移動操作されるときには、牽制手段が牽制状態に切り換えられるので、繰り出し阻止手段が前記許容状態から前記ロック状態に切り換わることが牽制されることになる。その結果、載置体上に車椅子を載置支持している状態で、載置体が水平方向に移動している途中で載置体の振動が発生しても前記繰り出し阻止手段がロック状態に切り換わることがない。
説明を加えると、昇降枠に設けられたシートベルト用の支持枠から繰り出されたシートベルトの下端部を、載置体に設けられた受け具に装着している状態で、載置体を外方位置から内方位置に向けて水平方向に移動させることにより、シートベルトを拘束作用状態にすることができるような構成において、載置体を外方位置から内方位置に向けて水平方向に移動しているときに、シートベルトが延びる状態となりシートベルトがシートベルト用の支持枠から繰り出されながら拘束作用状態になるような場合がある。
このような場合に、繰り出し阻止手段がロック状態に切り換わることが許容されていると、振動の発生によりシートベルトの繰り出しが阻止されて、移動している車椅子と繰り出しが阻止されたシートベルトとにより車椅子に着座している使用者が誤って挟まれるおそれがあるが、上述したように、載置体が水平方向に移動操作されるときには、牽制手段が牽制状態に切り換えられ、繰り出し阻止手段が許容状態からロック状態に切り換わることが牽制されるから、水平方向に移動している車椅子と繰り出しが阻止されたシートベルトとにより車椅子に着座している使用者が誤って挟まれるといった不利を回避できるのである。
以下、本発明にかかる車両用昇降装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
この車両用昇降装置は、図1および図2に示すように、例えば、上下方向へ開閉する開閉扉Dを後部に備えたバン型の自動車のような車両Vにおいて、その車両Vの後部に搭載して用いられるものである。
この車両用昇降装置は、車椅子を載置支持する載置体1を支持する昇降枠2と、車両に設けられた基枠7と前記昇降枠2とを連結して、地面上又はその近くに前記載置体1を位置させる下降状態と車両の床面と同高さ又は略同高さに載置体1を位置させる上昇状態とにわたり前記昇降枠2を平行姿勢又は略平行姿勢で昇降操作自在な駆動昇降式のリンク機構4とが備えられ、昇降枠2が上昇状態にあるときにおいて、載置体1が、車両外方側に位置する外方位置と車両内方側に位置する内方位置とにわたり水平方向に移動操作自在に昇降枠2に支持されるように構成され、載置体1に載置支持された車椅子に着座している車椅子の使用者としての車椅子搭乗者Aの肩よりも上方側から下方に延びて使用者の上半身を拘束する拘束作用状態に装着自在なシートベルト45が備えられている。
前記載置体1に載置支持された車椅子に着座する車椅子搭乗者Aの肩に相当する高さよりも上方側の箇所から下方に延びる状態で前記シートベルト45を支持するためのシートベルト用の支持枠46が、前記昇降枠2に設けられている。
そして、前記昇降枠2が、前記載置体1を水平方向に相対移動自在に受止め支持する受止め支持部3と、その受止め支持部3の両横側部から縦向き姿勢で延設されて前記リンク機構4に連結される左右一対のアーム部6とを備えて構成され、前記シートベルト用の支持枠46が、前記左右一対のアーム部6のうちの一方のアーム部6の上部側箇所に設けられている。
以下、各装置や部材の詳細について説明する。
すなわち、この車両用昇降装置は、装置全体が前記リンク機構4としての左右一対の平行四連リンク機構4を介して車両に設けられた基枠7に片持ち状に支持される構成となっており、この基枠7は、図2及び図3に示すように、車両Vの床面F上に取り付ける左右一対のベースプレート11と、この左右一対のベースプレート11を連結する連結フレーム12とを備えて構成されており、左右一対のベースプレート11の夫々には縦姿勢の連結ブラケット8が固定状態で設けられている。
図4に示すように、左右の平行四連リンク機構4は、上リンク9と下リンク10の一端部が、ピン11a,12aを介して基枠7に設けられた連結ブラケット8に枢支連結されており、上リンク9と下リンク10の他端部が、アーム側ブラケット13に対し、夫々ピン11b,12bを介して枢支連結されている。そして、左右の平行四連リンク機構4の前記アーム側ブラケット13が昇降枠2における左右のアーム部6、6に夫々連結固定されている。尚、図1に示すように、左右の平行四連リンク機構4、4はリンク用カバー14によって覆われている。
左右のリンク用カバー14のうち、左側のリンク用カバー14の左壁面には貫通孔が設けられ、その貫通孔を貫通して、基枠側の連結ブラケット8に対する下リンク10の枢支用のピン12aがリンク用カバー14の外側まで延設されている。そして、図4に示すように、前記エンコーダ用ブラケット43が左側のベースプレート11における左側の機枠側ブラケット8より左外方に立設されており、そのエンコーダ用ブラケット43にピン12aの回転に応じてパルスを出力するロータリエンコーダ15が備えられている。
又、前記左右の平行四連リンク機構4の夫々を各別に駆動昇降操作する駆動昇降用のアクチュエータとしての左右一対の油圧シリンダ5が備えられており、この油圧シリンダ5は、復動式のシリンダに構成されており、図4に示すように、そのシリンダ本体側が、前記基枠側ブラケット8に対して下リンク10を枢支するピン12aに相対回動可能に枢支連結され、シリンダロッド側が、アーム側ブラケット13に対して上リンク9を枢支するピン11bに枢支連結されている。ちなみに、前記一対の油圧シリンダ5は同一仕様のものが用いられている。
そして、左右一対の油圧シリンダ5を伸縮させることにより、平行四連リンク機構4の作用によって、昇降枠2を水平姿勢又は略水平姿勢を維持したまま昇降移動するように構成されており、図12(イ)に示すように、載置体1を車両Vの後方側へ移動させながら地面G上に接地又は地面G近くにまで下降させる下降位置X1と、載置体1を上昇させながら車両Vに近接する方向へ移動させて、図12(ロ)に示すように、車両Vの床面Fと略同高さにまで上昇させる外方位置X2とにわたって昇降操作可能に構成されている。
載置体1が前記下降位置X1にある状態が、昇降枠2を地面上又はその近くに前記載置体1を位置させる下降状態に切り換えた状態に対応し、載置体1が前記外方位置X2にある状態が、昇降枠2を上昇状態に切り換えた状態に対応する。
又、載置体1は昇降枠2に対して水平方向に移動自在に支持される構成となっている。
すなわち、図5に示すように、前記昇降枠2は、左右一対のアーム部6、6の下端に、載置体1を支持するための受け止め支持部3が取付けられている。この受け止め支持部3は、載置体1の下方に位置する底部3aと、その底部3aの左右両側に位置する縦壁部3b,3bとを備えて構成され、後方側から見て左側に位置する縦壁部3bには横軸心周りに回転する複数のスライド用遊転ローラ17が取り付けられ、右側の縦壁部3bには、横軸心周りに回転する複数のスライド用遊転ローラ17に加えて、上下軸心周りに回転する複数のガイド用遊転ローラ20とピニオンギヤ18を備えたスライド用電動モータ19とが取り付けられている。
載置体1は、平面視において長方形に形成され、その左側部には左レール部材21が設けられ、右側部には右レール部材22が設けられている。前記載置体1に設けられた左レール部材21には、受け止め支持部3の左側に設けられたスライド用遊転ローラ17が内嵌され、右側のレール部材22には、受け止め支持部3の右側に設けられたスライド用遊転ローラ17とガイド用遊転ローラ20とが内嵌されるように構成され、左レール部分21と右レール部分22とは若干異なる形状に形成されている。
そして、図6及び図7に示すように、この受け止め支持部3に設けられた複数のスライド用遊転ローラ17によって、載置体1が受け止め支持部3に対して前後方向にスライド可能に保持され、かつ、前記ガイド用遊転ローラ20によって、受け止め支持部3に対する載置体1の横揺れが防止されるように構成されている。また、載置体1の左右側部には、横軸心周りに回転して車両V側に設けられたレール25上を転動するレール用遊転ローラ23が設けられている。
又、前記右レール部材22にはラック24が内嵌する状態で固着され、そのラック24にスライド用電動モータ19に備えられたピニオンギヤ18が噛合されており、載置台3が床面位置に位置している状態において、スライド用電動モータ19が正逆回転駆動することにより、載置体1に設けられたレール用遊転ローラ23が車両V側に設けられた左右一対のレール25上を転動して、前記載置体1が、受け止め支持部3に対して水平方向に移動するように構成されている。
つまり、載置体1が図12(ロ)に示す外方位置X2に位置する状態において、すなわち、昇降枠2が前記上昇状態にあるときにおいて、載置体1を受け止め支持部3に対して車両内方向側に向けて水平方向に移動させることにより、載置体1が車両の内部に格納される内方位置X3(図12(ハ)参照)に切り換え可能に構成されている。この内方位置X3は、載置体1が車両内方側に位置する内方位置に相当する。そして、この内方位置X3では、レール用遊転ローラ23がレール25の最前方に設けられた振動防止部材26とレール25との間に嵌入して載置体1の上下方向への振動が防止される構成となっている。載置体1を昇降させる昇降状態においては、左右一対の平行四連リンク機構4、4にて受け止め支持部3を介して片持ち状態で支持することになる。
図5に示すように、前記受け止め支持部3の底部3aの前端部には、板状の前受け止め体27が回動可能に枢着されており、この前受け止め体27は、載置体1の受け止め支持部3に対するスライド移動に伴って、ほぼ水平になる収納姿勢と上方へ揺動した起立姿勢とに切り換えられるように構成されており、載置体1を前方側へスライドすると収納姿勢となり、載置体1を後方側へスライドすると起立姿勢となるように構成されている。
また、載置体1の後端部には、後受け止め体28が回動可能に枢着されており、この後受け止め体28は、車椅子Cが載置体1より外方に移動するのを受け止め阻止すべく上方側に起立揺動させた阻止姿勢と、車椅子Cが載置体1から後ろ外方に移動するのを許容すべく後方側に向けて転倒揺動させた許容姿勢と、格納すべく前方側に転倒揺動させた格納姿勢とに切り換え操作可能に構成され、後述するように制御装置Hにて制御される後受け止め体用電動モータ36の作動により阻止姿勢や許容姿勢、格納姿勢の各姿勢に自動で切り換えられるように構成されている。尚、この後受け止め体用電動モータ36は、手動操作レバー42の操作により作動させることもできる。
車椅子Cを載置体1に固定する固定装置44が載置体1に設けられ、その固定装置44にて載置体1に固定された車椅子Cの左側に介護者Bを載置させるスペースが形成されるように構成されており、載置体1に固定させた車椅子Cに車椅子搭乗者Aを搭乗させ、その左側方のスペースに介護者Bを載置させるようにして、載置体1上に車椅子搭乗者Aと介護者Bとを横幅方向に並べて載置可能に構成されている。
そして、シートベルト45を取り付けるためのシートベルト用の支持枠46が昇降枠2における右側に位置するアーム部6の上部側箇所に位置固定状態で設けられている。説明を加えると、図3に示すように、シートベルト用の支持枠46は、縦長の略角筒状のフレーム50を備えて構成され、そのフレーム50はその下端部に溶着固定されたブラケット51を介して右側のアーム部6の上部側箇所にボルトで締結して取り付けられている。又、フレーム50の下部側の途中位置には、前記シートベルト45を外方への繰り出しを許容する許容状態で巻き取り保持するとともに、繰り出しを阻止するロック状態に切り換え自在な状態で保持するベルト保持装置52が取り付けられている。
そして、前記フレーム50やベルト保持装置52等はカバー53によって覆われる構成となっており、カバー53における上部側箇所に開口形成されたベルト繰り出し箇所からシートベルト45を外部に引き出すことができる構成となっている。
又、載置体1の車体外方側における左側箇所には、繰出されたシートベルト45の先端部を係止保持する受け具54が設けられている。
図10に示すように、前記ベルト保持装置52は、シートベルト45を繰り出し可能な状態で巻き取って支持するベルト支持手段としてのベルト巻取り機構60と、このベルト巻取り機構60からのシートベルト45の繰り出しを阻止するロック状態とシートベルト45の繰り出しを許容する許容状態とに切り換え自在であって、且つ、振動発生時において許容状態からロック状態に切り換わる繰り出し阻止手段としてのロック機構61とを備えて構成されている。
説明を加えると、前記ベルト保持装置52は、シートベルト45を巻き取り可能で且つ回転操作自在な巻き取りドラム55、その巻き取りドラム55を回転操作する巻き取り用電動モータ56、巻き取りドラム55と一体的に回転するラチェットギア57、このラチェットギア57に噛合うロック状態と噛合いを解除する解除状態とに切り換え自在な爪部材58、車両走行時の振動等が加わることにより前記爪部材58を押し操作してロック状態に切り換える振動検知体59等を備えて構成されている。そして、巻き取り用電動モータ56を回動操作することでシートベルト45を巻き取ることができ、爪部材58がラチェットギア57に噛合うことでシートベルト45の繰り出しを禁止することができる構成となっている。
従って、前記巻き取りドラム55と前記巻き取り用電動モータ56とによって前記ベルト巻取り機構60が構成され、前記ラチェットギア47、前記爪部材58、及び、前記振動検知体59等によって前記ロック機構61が構成されている。尚、前記爪部材58は、前記ラチェットギア57の歯部57aに噛合うと、巻き取りドラム55からシートベルト45が繰り出される方向に回転することは阻止するが、シートベルト45の巻き取り方向での回転を許容するような構成となっている。
前記振動検知体59は、詳述はしないが、例えば、球体を円弧状の収納容器に収納しておき、振動が発生すると、その球体が移動して蓋体を押し上げて爪部材58をロック状態に切り換える構成となっている。
そして、ロック機構61が許容状態からロック状態に切り換わることを牽制する牽制状態と許容状態からロック状態に切り換わることを許容する牽制解除状態とに切り換え自在な牽制手段としてのロック牽制装置62と、載置体1に車椅子を載置支持している状態で、昇降枠2の昇降操作及び載置体1の水平移動操作を行っているときは、ロック牽制装置62を牽制状態に切り換える切換手段100とが備えられている。
すなわち、図11に示すように、前記ベルト保持装置52における前記爪部材58がロック状態に切り換わることを許容する許容状態とロック状態に切り換わることを阻止する牽制状態とに切り換え自在な電磁操作式のロック牽制装置62が設けられている。このロック牽制装置62は、爪部材58の移動軌跡内に入り込みラチェットギア57に噛合うことを阻止する作用位置と、爪部材58の移動軌跡から外れて爪部材58がラチェットギア57に噛合うのを許容する退避位置とにわたりスライド移動自在な牽制操作具63が設けられ、この牽制操作具63を退避位置に移動付勢するバネ64と、電磁操作力によりバネ64の付勢力に抗して牽制操作具63を作用位置に切り換え操作自在な電磁ソレノイド65とを備えて構成されている。
従って、このロック牽制装置62は、前記電磁ソレノイド65に通電して牽制操作具63を作用位置に切り換えることによって、振動等が発生してもロック機構61が許容状態からロック状態に切り換わることを牽制することができる。
又、前記載置体1が車椅子搭乗者Aと介護者Bとを横幅方向に並べて載置可能として、車椅子搭乗者Aに対して隣の介護者Bにてシートベルト45の掛け外しが行い易いように構成されている。尚、載置体1を昇降移動させる際は通常では介護者Bは載置台3から降りている。
次に一対の油圧シリンダ5を伸縮操作するための油圧回路について説明する。
図8に示すように、油圧ポンプPと一対の油圧シリンダ5夫々の短縮側シリンダ室5aとが順方向油路31にて連通され、油圧ポンプPと一対の油圧シリンダ5夫々の伸長側シリンダ室5bとが逆方向用油路32にて連通されている。順方向油路31と逆方向油路32との夫々に、油圧シリンダ5側への作動油の流通を許容し且つパイロット圧によって逆流を許容するパイロット式逆止弁33と、絞り機構と逆止弁とからなる流量制御弁34とが設けられている。尚、順方向油路31及び逆方向油路32と油タンクとを連通する油路にはリリーフ弁35が備えられている。
そして、油圧ポンプPは正逆いずれの回転方向にも回転可能なポンプにて構成されており、この油圧ポンプPには正逆駆動可能なポンプ用電動モータMが連動連結されている。従って、ポンプ用電動モータMを正転駆動させると、油圧ポンプPにて順方向油路31を介して油圧シリンダ5の短縮側シリンダ室5aに作動油が供給されて油圧シリンダ5が短縮し、ポンプ用電動モータMを逆転駆動させると、油圧ポンプPにて逆方向油路32を介して油圧シリンダ5の伸長側シリンダ室5bに作動油が供給されて油圧シリンダ5が伸長するように構成されている。
このような構成からなる車両用昇降装置は、図9に示すように、マイクロコンピュータを用いて構成される制御装置Hによって、前記ポンプ用電動モータM、スライド用電動モータ19、後受け止め体用電動モータ36、巻き取り用電動モータ56、ロック牽制装置62などの作動が全て制御されるように構成され、その制御装置Hには、前記ロータリエンコーダ15からのパルス信号や、手動式のペンダント式操作具47からの作動信号が入力されるように構成されている。尚、ペンダント式操作具47は、左側のアーム部6に設けられている。
次に、車椅子Cを地面G上から車両V内に移載する場合、及び、車両Vから地面G上に移載する場合における使用者の処理手順並びに制御装置Hの制御作動について説明する。
車椅子Cを地面G上から車両V内に移載する場合について説明すると、載置体1が下降位置X1に位置しており、後受け止め体28が阻止姿勢にある状態で、ペンダント式操作具47の開きボタン47cを押し操作することにより、制御装置Hが後受け止め体用電動モータ36を作動させて、後受け止め体28を阻止姿勢から許容姿勢に切り換える。
後受け止め体28が許容姿勢にある状態において、載置体1上に車椅子を移動させて載置支持させ、シートベルト用の支持枠46からシートベルト45を繰り出して、シートベルト45の先端の下端部を受け具54に係止保持させて装着する(図12(イ)参照。)。車椅子Cを載置体1に載置させる作業及びシートベルト45を装着する作業は介護者Bにより行うことができる。
このとき、車椅子Cはシートベルト用の支持枠46から水平方向に離間した位置になっているので、シートベルト45は、車椅子Cから離れた位置にあるシートベルト用の支持枠46から長く繰り出されており、車椅子搭乗者Aの上半身を拘束する拘束作用状態にはならないが、車椅子Cが車両Vの外部にある状態においてシートベルト45の下端部を受け具54に係止保持させて装着することができる。
その後、ペンダント式操作具47の上昇ボタン47bを押し操作すると、制御装置Hは次のような制御を実行する。
すなわち、上昇ボタン47bが押し操作されると、先ず、ロック牽制装置62における電磁ソレノイド65に通電して牽制操作具63を作用位置に切り換える。又、その後は、巻き取り用電動モータ56による回転駆動力をシートベルト45の巻き取り操作に適した操作力になるように調整して、シートベルト45の巻き取り操作を実行する。
そして、後受け止め体用電動モータ36を作動させて後受け止め体28を許容姿勢から阻止姿勢に切り換えた後、ポンプ用電動モータMを回転駆動して、作動油の供給により左右一対の油圧シリンダ5を伸長作動させ、平行四連リンク機構4の作用で、載置体1は下降位置X1から、ほぼ水平姿勢のままで前方へ移動しながら外方位置X2に向けて上昇する。外方位置X2近くの予め設定された設定上昇高さまで上昇するとポンプ用電動モータMの回転駆動速度を減速させて緩やかに外方位置X2まで上昇させて停止させる。
その後、スライド用電動モータ19を駆動してピニオン18を回転させる。そのことにより、ピニオン18とラック24との作用で載置体1が車両内方側に押し出されて、載置体1は、外方位置X2から内方位置X3まで水平方向に移動して停止する。載置体1が内方位置X3にて停止すると、ロック牽制装置62における電磁ソレノイド65への通電を停止して牽制操作具63を退避位置に切り換える。
前記載置体1が内方位置X3に位置すると、そのとき、シートベルト45は、載置体1に載置支持された車椅子Cに着座している車椅子搭乗者Aの肩よりも上方側から下方に延びて車椅子搭乗者Aの上半身を拘束する拘束作用状態になる。
次に、車椅子Cを車両V内から地面G上に移載する場合について説明すると、図12(ハ)に示すように、載置体1が内方位置X3に位置する状態で、ペンダント式操作具47の下降ボタン47aを押し操作すると、制御装置Hは次のような制御を実行する。
先ず、ロック牽制装置62における電磁ソレノイド65に通電して牽制操作具63を作用位置に切り換える。そして、スライド用電動モータ19を駆動してピニオン18を回転させ、このピニオン18とラック24との作用で、載置体1を図12(ロ)に示す外方位置X2まで水平方向に移動させたのちに停止する。その後、ポンプ用電動モータMを回転させて、作動油の供給により左右一対の油圧シリンダ5が短縮することにより、平行四連リンク機構4の作用で、載置体1は、図12(ロ)に示す外方位置X2から、ほぼ水平姿勢のままで後方へ移動しながら下降させ、下降位置X1近くの予め設定された設定下降高さまで下降するとポンプ用電動モータMの回転駆動速度を減速させて緩やかに下降位置X1まで下降させて停止させる。載置体1が下降位置X1にて停止すると、ロック牽制装置62における電磁ソレノイド65への通電を停止して牽制操作具63を退避位置に切り換える。
従って、前記制御装置Hは、載置体1の水平移動操作を行っているときには、牽制状態に切り換えるようにロック牽制装置62を制御する構成となっており、この制御装置Hが前記切換手段100を構成することになる。
このように、載置体1の水平移動操作を行っているときはロック牽制装置62を牽制状態に切り換える構成となっているので、載置体1を水平方向に移動操作するとき、特に、載置体1を外方位置X2から内方位置X3まで水平方向に移動するときに、シートベルト45が延びる状態となりシートベルト45がシートベルト用の支持枠46から繰り出されながら拘束作用状態になるような場合がある。例えば、車椅子に着座している車椅子搭乗者Aの体格や車椅子の形状、又は、受け具54の位置の違い等によって、シートベルト45が引張りだされるような場合がある。このように載置体1が水平方向に移動するときにシートベルト45がシートベルト用の支持枠46から繰り出されるような場合に、ベルト保持装置52が振動することがあっても、ロック牽制装置62を牽制状態に切り換わっているので、シートベルト45の繰り出しが阻止されて、シートベルト45と車椅子とによって車椅子搭乗者Aが挟まれることはない。
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態では、前記シートベルト用の支持枠が、前記昇降枠2における前記左右一対のアーム部のうちのいずれか一方のアーム部の上部側箇所に位置固定状態で設けられる構成を例示したが、このような構成に限らず、アーム部の下部側箇所に設ける構成としてもよい。
又、前記シートベルト用の支持枠46を前記昇降枠2に位置固定状態で設ける構成に限らず、昇降枠2に対して載置体1の水平移動方向と同じ方向に沿って水平移動自在に設ける構成としてもよい。このように水平移動自在に設けるにあたって、例えば、載置体1の水平移動操作と同期した状態で水平移動操作される構成として、どの位置に移動してもシートベルト45が常に前記拘束作用状態になるような構成としてもよい。
説明を加えると、図13に示すように、前記シートベルト用の支持枠46が、アーム部6の上部側箇所に固定取り付けした固定側部分46aと、この固定側部分46aに対して図示しないスライド操作機構によって車両前後方向にスライド自在に支持されるスライド部分46bとを備えて構成され、このスライド部分46bの車両後方側箇所からシートベルト45が繰り出される構成である。そして、スライド操作機構は、載置体1を水平移動操作する構成と同様な構成とし、載置体1の水平移動操作と同期した状態で水平移動操作する構成である。このような構成であれば、図13(イ)〜(ハ)に示すように、載置体1が前記下降位置X1、前記外方位置X2、前記内方位置X3のどの位置に移動操作されても、シートベルト45を前記拘束作用状態に適正に装着することが可能となり、しかも、前記ロック機構61が前記許容状態から前記ロック状態に切り換わることを牽制するロック牽制手段は不要となる。
(2)上記実施形態では、前記シートベルト用の支持枠が一対のアーム部のいずれか一方に設けられ、前記シートベルトの下端部を着脱自在に保持する受け具が前記載置体に設けられる構成としたが、このような構成に限らず、前記シートベルト用の支持枠が一対のアーム部のいずれか一方に設けられて、前記シートベルトの下端部を着脱自在に保持する受け具が他方のアーム部に設けられる構成としてもよい。又、このような構成に代えて、前記ベルト保持装置が前記載置体に設けられ、前記シートベルトの上端部を着脱自在に保持する受け具が、一対のアーム部のいずれか一方に設けられた前記シートベルト用の支持枠に設けられる構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、リンク機構を昇降操作するためのアクチュエータとして油圧シリンダを設ける構成としたが、電動モータ等の他のアクチュエータにて構成してもよい。
(4)上記実施形態では、車両の一例としてバン型の自動車を示し、そのバン型の自動車の後部に車両用昇降装置を装着した例を示したが、車両としては、普通乗用車、バス、トラックなど種々の車両に適用することができ、また、車両用昇降装置の装着箇所についても、車両の後部に限ることなく、車両の前後中間部などに装着して、載置台を車両の横側外方に下降させるように構成してもよい。
車両用昇降装置の斜視図 車両用昇降装置の平面図 車両用昇降装置の斜視図 平行四連リンク機構の斜視図 載置台の分解斜視図 載置台の断面背面図 載置台の断面背面図 油圧回路図 制御ブロック図 ベルト保持装置の構成を示す図 ロック牽制装置の構成を示す図 車両用昇降装置の昇降操作及びスライド操作を示す作用図 別実施形態の車両用昇降装置の昇降操作及びスライド操作を示す作用図
符号の説明
1 載置体
2 昇降枠
3 受け止め支持部
4 リンク機構
6 アーム部
45 シートベルト
46 シートベルト用の支持枠
54 受け具
60 ベルト支持手段
61 繰り出し阻止手段
62 牽制手段
100 切換手段
F 床面
V 車両

Claims (5)

  1. 車椅子を載置支持する載置体を支持する昇降枠と、
    車両に設けられた基枠と前記昇降枠とを連結して、地面上又はその近くに前記載置体を位置させる下降状態と車両の床面と同高さ又は略同高さに前記載置体を位置させる上昇状態とにわたり前記昇降枠を平行姿勢又は略平行姿勢で昇降操作自在な駆動昇降式のリンク機構とが備えられ、
    前記昇降枠が前記上昇状態にあるときにおいて、前記載置体が、車両外方側に位置する外方位置と車両内方側に位置する内方位置とにわたり水平方向に移動操作自在に前記昇降枠に支持されるように構成され、
    前記載置体に載置支持された車椅子に着座している使用者の肩よりも上方側から下方に延びて使用者の上半身を拘束する拘束作用状態に装着自在なシートベルトが備えられている車両用昇降装置であって、
    前記載置体に載置支持された車椅子に着座する使用者の肩に相当する高さよりも上方側の箇所から下方に延びる状態で前記シートベルトを支持するためのシートベルト用の支持枠が、前記昇降枠に設けられている車両用昇降装置。
  2. 前記昇降枠が、前記載置体を水平方向に相対移動自在に受止め支持する受止め支持部と、その受止め支持部の両横側部から縦向き姿勢で延設されて前記リンク機構に連結される左右一対のアーム部とを備えて構成され、
    前記シートベルト用の支持枠が、前記左右一対のアーム部のうちの少なくともいずれか一方のアーム部の上部側箇所に設けられている請求項1記載の車両用昇降装置。
  3. 前記シートベルトを外方への繰り出しを許容する状態で支持するベルト支持手段が前記シートベルト用の支持枠に設けられ、
    前記シートベルトの下端部を着脱自在に保持する受け具が前記載置体に設けられている請求項1又は2記載の車両用昇降装置。
  4. 前記シートベルト用の支持枠が、前記載置体が前記内方位置にあるときにおいて前記拘束作用状態になるのに適した位置に前記シートベルトを支持するように、前記昇降枠に位置固定状態で設けられている請求項3記載の車両用昇降装置。
  5. 前記シートベルトを外方への繰り出しを許容する許容状態と繰り出しを阻止するロック状態とに切り換え自在な繰り出し阻止手段と、
    前記繰り出し阻止手段が前記許容状態から前記ロック状態に切り換わることを牽制する牽制状態と前記許容状態から前記ロック状態に切り換わることを許容する牽制解除状態とに切り換え自在な牽制手段と、
    前記載置体に車椅子を載置支持している状態で、前記載置体の水平移動操作を行っているときは、前記牽制手段を前記牽制状態に切り換える切換手段とが備えられている請求項4記載の車両用昇降装置。
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