JP2007166887A - Dc/dcコンバータの制御方法 - Google Patents

Dc/dcコンバータの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】スナバ回路等の部品を追加することなく、各スイッチ素子のシーケンス制御によってサージ電圧を抑制できるDC/DCコンバータの制御方法を提供する。
【解決手段】スイッチ素子Q1、Q3が共にオン、スイッチ素子Q2、Q4が共にオフとなる第1の状態からスイッチ素子Q2をオンする(同時オン状態)と、コイルWbのインダクタンスは、見掛け上、トランスTの漏れインダクタンスになるため、コンデンサCoに蓄えられた電荷が放出されて、コイルWbに流れる電流の向きが反転する。その結果、スイッチ素子Q1を流れる電流が速やかに減少し、「0A」になった後、逆方向に流れる。その後、スイッチ素子Q3をオフすると、第2電圧系回路200に共振が起こるため、スイッチ素子Q1に流れる電流が略「0A」になる。この時、スイッチ素子Q1をオフすると、スイッチ素子Q1のターンオフ時に発生するサージ電圧は非常に小さくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、直流電圧を変換するDC/DCコンバータの制御方法に関する。
従来、トランス絶縁型DC/DCコンバータは、入力側と出力側とを絶縁することが必要な用途において、広範囲に使用されている。例えば、図1に示すDC/DCコンバータは、入力側に2つのスイッチ素子Q1、Q2と、出力側に2つのスイッチ素子Q3、Q4とを有し、これらのスイッチ素子Q1〜Q4(例えば、MOSFET)が所定のゲートシーケンスに従ってオン/オフ制御される。
基本的なゲートシーケンスは、図33(スイッチ素子Q1〜Q4のゲート電圧)に示す様に、スイッチ素子Q1とスイッチ素子Q3およびスイッチ素子Q2とスイッチ素子Q4が共に同期動作し、スイッチ素子Q1とスイッチ素子Q2およびスイッチ素子Q3とスイッチ素子Q4がそれぞれ相補動作する。但し、スイッチ素子Q1とスイッチ素子Q2およびスイッチ素子Q3とスイッチ素子Q4のオン/オフが入れ替わる遷移時には、それぞれデッドタイムTd1、Td2(両スイッチ素子が共にオフの時間)が設けられている。
ところで、上記DC/DCコンバータでは、入力電圧を昇圧するブーストオペレーション(第1電圧系回路100から第2電圧系回路200へ電力変換)の時は、入力側のスイッチ素子Q1あるいはスイッチ素子Q2をターンオフする際に、チョークコイルLに蓄積された磁気エネルギーにより、スイッチ素子間に大きなサージ電圧が発生する。
一方、入力電圧を降圧するバックオペレーション(第2電圧系回路200から第1電圧系回路100へ電力変換)では、スイッチ素子Q1あるいはスイッチ素子Q2の寄生ダイオード(ここでは、スイッチ素子Q1、Q2は寄生ダイオードを持つMOSFETを使用する)の働きにより、スイッチ素子Q1あるいはスイッチ素子Q2のターンオフによるサージ電圧は一般的に殆ど発生しないか、低い値になる。
代わりに、スイッチ素子Q1あるいはスイッチ素子Q2の寄生ダイオードがターンオフした時にサージ電圧が発生するが、このサージ電圧は、トランスの漏れインダクタンスとスイッチ素子の寄生容量との共振によるものであり、ブーストオペレーション時と比較すると、一般的には小さいレベルである。従って、ブーストオペレーション時に発生するサージ電圧は、スイッチ素子Q1、Q2に過剰なストレスを与え、さらにノイズの発生原因にもなるため、大きな問題である。
また、ブーストオペレーション及びバックオペレーションの両機能を備えた双方向DC/DCコンバータでは、ブーストオペレーション時に発生するサージ電圧のため、スイッチ素子Q1、Q2に高耐圧なスイッチ素子を選定する必要が生じてしまう。
このため、例えば、特許文献1に示される様に、スイッチ素子にスナバ回路を接続してサージ電圧を吸収する技術が公知である。
また、図14及び図24に示されるDC/DCコンバータは、チョークコイルを必要としないタイプであるが、トランスの励磁インダクタンスあるいは漏れインダクタンスにより、図1のDC/DCコンバータと同様な問題が生じる。
特開2000−184710号公報
しかし、上記の公知技術では、スナバ回路を追加することで部品点数が増えると共に、回路構成が複雑になってコストが高くなる問題があった。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、スナバ回路等の部品を追加することなく、各スイッチ素子のシーケンス制御によってサージ電圧を抑制できるDC/DCコンバータの制御方法を提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明は、少なくとも第1のスイッチ素子Q1と第2のスイッチ素子Q2を有する第1電圧系回路と、少なくとも第3のスイッチ素子Q3と第4のスイッチ素子Q4を有する第2電圧系回路と、第1電圧系回路と第2電圧系回路との間で電力変換を行う電力変換手段と、スイッチ素子Q1とスイッチ素子Q2とを交互にオン/オフ制御すると共に、スイッチ素子Q1とスイッチ素子Q2とに同期して、それぞれスイッチ素子Q3とスイッチ素子Q4をオン/オフ制御するスイッチング制御回路とを有するDC/DCコンバータであって、スイッチ素子Q1とスイッチ素子Q3がオン、スイッチ素子Q2とスイッチ素子Q4がオフの状態を第1の状態とし、スイッチ素子Q1とスイッチ素子Q3がオフ、スイッチ素子Q2とスイッチ素子Q4がオンの状態を第2の状態とすると、スイッチング制御回路は、電力変換手段を介して第1電圧系回路から第2電圧系回路へ電力変換を行う際に、第1の状態からスイッチ素子Q1とスイッチ素子Q3をオフする前にスイッチ素子Q2をオンする同時オン状態を設定した後、スイッチ素子Q1とスイッチ素子Q3をオフして第2の状態に切り替えることを特徴とする。
本発明では、第1の状態から第2の状態へ切り替える際に、スイッチ素子Q1とスイッチ素子Q3及びスイッチ素子Q2とが同時にオンする状態(同時オン状態)を設定すると、第1電圧系回路では、スイッチ素子Q1だけでなく、スイッチ素子Q2にも電流が流れるため、スイッチ素子Q1に流れる電流が減少する。そこで、スイッチ素子Q1に流れる電流が、スイッチ素子Q2をオンする前に流れていた電流より減少した後、スイッチ素子Q1をオフすることで、ターンオフ時に発生するサージ電圧を抑制できる。
上記の制御方法によれば、各スイッチ素子Q1〜Q4のシーケンス制御によってサージ電圧を抑制できるので、上述の公知技術に示される様なスナバ回路を追加する必要がなく、回路構成を簡単に且つ安価にできる。また、スイッチ素子Q1に流れる電流が減少した後にスイッチ素子Q1をオフすることでスイッチング損失を低減でき、高効率なDC/DCコンバータを提供できる。
(請求項2の発明)
請求項1に記載したDC/DCコンバータの制御方法において、スイッチング制御回路は、第1の状態から同時オン状態を設定して、スイッチ素子Q1に流れる電流が略「0A」になった時点で、スイッチ素子Q1をオフして第2の状態に切り替えることを特徴とする。
スイッチ素子Q1に流れる電流が大きい程、ターンオフ時の電流変化が大きくなるため、発生するサージ電圧も大きくなる。言い換えると、スイッチ素子Q1に流れる電流が小さい程、ターンオフ時に発生するサージ電圧も小さくなる。従って、同時オン状態の設定により、スイッチ素子Q1に流れる電流が減少して、略「0A」になった時点でスイッチ素子Q1をオフすることで、発生するサージ電圧を極めて小さくできる。
(請求項3の発明)
請求項1に記載したDC/DCコンバータの制御方法において、スイッチング制御回路は、第1の状態から同時オン状態を設定して、スイッチ素子Q1に流れる電流が略「0A」になった時点、あるいはスイッチ素子Q1に流れる電流の向きが反転した後、スイッチ素子Q1をオフして第2の状態に切り替えることを特徴とする。
スイッチ素子Q1に流れる電流の向きが反転した後、スイッチ素子Q1をオフした時に、その電流が小さければ、発生するサージ電圧を小さくできる。
また、スイッチ素子Q1に流れる電流が略「0A」になった時点、あるいはスイッチ素子Q1に流れる電流の向きが反転している時にスイッチ素子Q1をオフすることにより、設計余裕度を大きくすることができ、検査費を抑えることが可能である。
(請求項4の発明)
請求項1に記載したDC/DCコンバータの制御方法において、第1電圧系回路は、スイッチ素子Q1に並列接続されるダイオードD1を有し、スイッチング制御回路は、第1の状態から同時オン状態を設定して、スイッチ素子Q1に流れる電流が略「0A」になった時点、あるいはスイッチ素子Q1に流れる電流の向きが反転した後、スイッチ素子Q1をオフして第2の状態に切り替えることを特徴とする。
スイッチ素子Q1にダイオードが並列接続されていると、スイッチ素子Q1に流れる電流の向きが反転した後、スイッチ素子Q1をオフした時に、それまでスイッチ素子Q1に流れていた電流がダイオードを流れる。これにより、スイッチ素子Q1に流れる電流の向きが反転した後にスイッチ素子Q1をオフした場合、サージ電圧は殆ど発生しない。代わりに、ダイオードD1がオフする時にサージ電圧が発生するが、スイッチ素子Q1に過剰なストレスを与える程に大きくないため、殆ど問題はない。
(請求項5の発明)
請求項4に記載したDC/DCコンバータの制御方法において、スイッチ素子Q1に並列接続されるダイオードD1は、スイッチ素子Q1の寄生ダイオードであることを特徴とする。
例えば、電界効果型トランジスタ(MOSFET)では、ソース・ドレイン間に寄生ダイオードが存在するため、このMOSFETをスイッチ素子Q1に使用できる。
(請求項6の発明)
請求項1〜5に記載した何れかのDC/DCコンバータの制御方法において、電力変換手段は、第1電圧系回路に接続されるコイルWaと第2電圧系回路に接続されるコイルWbとを有するトランスであり、第1電圧系回路は、スイッチ素子Q1とスイッチ素子Q2が共にオンした状態で、コイルWaの両端が短絡する様に構成され、第2電圧系回路は、スイッチ素子Q4とコンデンサC1とを直列接続して形成され、且つコイルWbまたはスイッチ素子Q3に並列接続されるアクティブクランプ回路と、コイルWbに接続される電流供給手段とを有し、この電流供給手段は、トランスを介して第1電圧系回路から第2電圧系回路へ電力変換を行う際に、第1の状態から同時オン状態が設定されると、スイッチ素子Q2をオンする前にコイルWbに流れていた電流の流れ方向と逆向きにコイルWbに電流を供給する働きを有し、スイッチング制御回路により第1の状態から同時オン状態が設定され、コイルWbを流れる電流の流れ方向が反転することで、スイッチ素子Q1に流れる電流の減少が速やかに行われることを特徴とする。
本発明のDC/DCコンバータは、第1電圧系回路から第2電圧系回路へ電力変換を行う際に、第1の状態から同時オン状態が設定されると、トランスのコイルWaの両端が短絡するため、コイルWbのインダクタンスは、見掛け上、トランスの漏れインダクタンスになる。その結果、スイッチ素子Q2をオンする前にコイルWbに流れていた電流の流れ方向と逆向きに電流供給手段(例えばコンデンサCo)よりコイルWbに電流が供給されるため、スイッチ素子Q1に流れる電流が速やかに減少する。そこで、スイッチ素子Q1に流れる電流が、スイッチ素子Q2をオンする前に流れていた電流より減少した後、スイッチ素子Q1をオフすることで、スイッチ素子Q1のターンオフ時に発生するサージ電圧を抑制できる。
(請求項7の発明)
請求項1〜5に記載した何れかのDC/DCコンバータの制御方法において、電力変換手段は、第1電圧系回路に接続されるコイルWaと第2電圧系回路に接続されるコイルWb1及びコイルWb2とを有するトランスであり、第1電圧系回路は、スイッチ素子Q1とスイッチ素子Q2が共にオンした状態で、コイルWaの両端が短絡する様に構成され、第2電圧系回路は、スイッチ素子Q4とコンデンサC1とを直列接続して形成され、且つコイルWb1またはコイルWb2またはスイッチ素子Q3に並列接続されるアクティブクランプ回路と、コイルWb2とスイッチ素子Q3とコンデンサC2とで形成される閉回路と、コイルWb1に接続される電流供給手段とを有し、この電流供給手段は、トランスを介して第1電圧系回路から第2電圧系回路へ電力変換を行う際に、第1の状態から同時オン状態が設定されると、スイッチ素子Q2をオンする前にコイルWb1に流れていた電流の流れ方向と逆向きにコイルWb1に電流を供給する働きを有し、スイッチング制御回路により第1の状態から同時オン状態が設定され、コイルWb1を流れる電流の流れ方向が反転することで、スイッチ素子Q1に流れる電流の減少が速やかに行われることを特徴とする。
本発明のDC/DCコンバータは、第1電圧系回路から第2電圧系回路へ電力変換を行う際に、第1の状態から同時オン状態が設定されると、トランスのコイルWaの両端が短絡するため、コイルWb1及びコイルWb2のインダクタンスは、見掛け上、トランスの漏れインダクタンスになる。その結果、スイッチ素子Q2をオンする前にコイルWb1に流れていた電流の流れ方向と逆向きに電流供給手段(例えばコンデンサCo)よりコイルWb1に電流が供給されるため、スイッチ素子Q1に流れる電流が速やかに減少する。そこで、スイッチ素子Q1に流れる電流が、スイッチ素子Q2をオンする前に流れていた電流より減少した後、スイッチ素子Q1をオフすることで、スイッチ素子Q1のターンオフ時に発生するサージ電圧を抑制できる。
(請求項8の発明)
請求項1〜5に記載した何れかのDC/DCコンバータの制御方法において、電力変換手段は、スイッチ素子Q1に直列接続されるコイルWa1と第2電圧系回路に接続されるコイルWb1を有する第1のトランスと、スイッチ素子Q2に直列接続されるコイルWa2と第2電圧系回路に接続されるコイルWb2を有する第2のトランスとで構成され、第1電圧系回路は、コイルWa1とスイッチ素子Q1の直列回路と、コイルWa2とスイッチ素子Q2の直列回路とで閉回路になる様に構成され、第2電圧系回路は、スイッチ素子Q4とコンデンサC1とを直列接続して形成され、且つコイルWb1とコイルWb2の直列回路またはスイッチ素子Q3に並列接続されるアクティブクランプ回路と、コイルWb1とコイルWb2の直列回路に接続される電流供給手段とを有し、この電流供給手段は、トランスを介して第1電圧系回路から第2電圧系回路へ電力変換を行う際に、第1の状態から同時オン状態が設定されると、スイッチ素子Q2をオンする前にコイルWb1及びコイルWb2に流れていた電流の流れ方向と逆向きにコイルWb1及びコイルWb2に電流を供給する働きを有し、スイッチング制御回路により第1の状態から同時オン状態が設定され、コイルWb1及びコイルWb2を流れる電流の流れ方向が反転することで、スイッチ素子Q1に流れる電流の減少が速やかに行われることを特徴とする。
本発明のDC/DCコンバータは、第1電圧系回路から第2電圧系回路へ電力変換を行う際に、第1の状態から同時オン状態が設定されると、スイッチ素子Q2をオンする前にコイルWb1及びコイルWb2に流れていた電流の流れ方向と逆向きに電流供給手段(例えばコンデンサCo)よりコイルWb1及びコイルWb2に電流が流れるため、スイッチ素子Q1に流れる電流が速やかに減少する。そこで、スイッチ素子Q1に流れる電流が、スイッチ素子Q2をオンする前に流れていた電流より減少した後、スイッチ素子Q1をオフすることで、スイッチ素子Q1のターンオフ時に発生するサージ電圧を抑制できる。
(請求項9の発明)
請求項1〜5に記載した何れかのDC/DCコンバータの制御方法において、電力変換手段は、スイッチ素子Q1に直列接続されるコイルWa1と第2電圧系回路に接続されるコイルWb1及びコイルWb3を有する第1のトランスと、スイッチ素子Q2に直列接続されるコイルWa2と第2電圧系回路に接続されるコイルWb2及びコイルWb4を有する第2のトランスとで構成され、第1電圧系回路は、コイルWa1とスイッチ素子Q1の直列回路と、コイルWa2とスイッチ素子Q2の直列回路とで閉回路を形成し、第2電圧系回路は、スイッチ素子Q4とコンデンサC1とを直列接続して形成され、且つコイルWb1とコイルWb2の直列回路またはコイルWb3とコイルWb4の直列回路またはスイッチ素子Q3に並列接続されるアクティブクランプ回路と、コイルWb3とコイルWb4とスイッチ素子Q3とコンデンサC2とで形成される閉回路と、コイルWb1とコイルWb2の直列回路に接続される電流供給手段とを有し、この電流供給手段は、トランスを介して第1電圧系回路から第2電圧系回路へ電力変換を行う際に、第1の状態から同時オン状態が設定されると、スイッチ素子Q2をオンする前にコイルWb1及びコイルWb2に流れていた電流の流れ方向と逆向きにコイルWb1及びコイルWb2に電流を供給する働きを有し、スイッチング制御回路により第1の状態から同時オン状態が設定され、コイルWb1及びコイルWb2を流れる電流の流れ方向が反転することで、スイッチ素子Q1に流れる電流の減少が速やかに行われることを特徴とする。
本発明のDC/DCコンバータは、第1電圧系回路から第2電圧系回路へ電力変換を行う際に、第1の状態からスイッチ素子Q2をオンして同時オン状態が設定されると、スイッチ素子Q2をオンする前にコイルWb1及びコイルWb2に流れていた電流の流れ方向と逆向きに電流供給手段(例えばコンデンサCo)よりコイルWb1及びWb2に電流が供給されるため、スイッチ素子Q1に流れる電流が速やかに減少する。そこで、スイッチ素子Q1に流れる電流が、スイッチ素子Q2をオンする前に流れていた電流より減少した後、スイッチ素子Q1をオフすることで、ターンオフ時に発生するサージ電圧を抑制できる。
(請求項10の発明)
本発明は、少なくとも第1のスイッチ素子Q1と第2のスイッチ素子Q2を有する第1電圧系回路と、少なくとも第3のスイッチ素子Q3と第4のスイッチ素子Q4を有する第2電圧系回路と、第1電圧系回路と第2電圧系回路との間で電力変換を行う電力変換手段と、スイッチ素子Q1とスイッチ素子Q2とを交互にオン/オフ制御すると共に、スイッチ素子Q1とスイッチ素子Q2とに同期して、それぞれスイッチ素子Q3とスイッチ素子Q4をオン/オフ制御するスイッチング制御回路とを有するDC/DCコンバータであって、スイッチ素子Q1とスイッチ素子Q3がオン、スイッチ素子Q2とスイッチ素子Q4がオフの状態を第1の状態とし、スイッチ素子Q1とスイッチ素子Q3がオフ、スイッチ素子Q2とスイッチ素子Q4がオンの状態を第2の状態とすると、スイッチング制御回路は、電力変換手段を介して第1電圧系回路から第2電圧系回路へ電力変換を行う際に、第2の状態からスイッチ素子Q2とスイッチ素子Q4をオフする前にスイッチ素子Q1をオンする同時オン状態を設定した後、スイッチ素子Q2とスイッチ素子Q4をオフして第1の状態に切り替えることを特徴とする。
本発明では、第2の状態から第1の状態へ切り替える際に、スイッチ素子Q2とスイッチ素子Q4及びスイッチ素子Q1とが同時にオンする状態(同時オン状態)を設定すると、第1電圧系回路では、スイッチ素子Q2だけでなく、スイッチ素子Q1にも電流が流れるため、スイッチ素子Q2に流れる電流が減少する。そこで、スイッチ素子Q2に流れる電流が、スイッチ素子Q1をオンする前に流れていた電流より減少した後、スイッチ素子Q2をオフすることで、ターンオフ時に発生するサージ電圧を抑制できる。
上記の制御方法によれば、各スイッチ素子Q1〜Q4のシーケンス制御によってサージ電圧を抑制できるので、上述の公知技術に示される様なスナバ回路を追加する必要がなく、回路構成を簡単に且つ安価にできる。また、スイッチ素子Q2に流れる電流が減少した後にスイッチ素子Q2をオフすることでスイッチング損失を低減でき、高効率なDC/DCコンバータを提供できる。
(請求項11の発明)
請求項10に記載したDC/DCコンバータの制御方法において、スイッチング制御回路は、第2の状態から同時オン状態を設定して、スイッチ素子Q2に流れる電流が略「0A」になった時点で、スイッチ素子Q2をオフして第1の状態に切り替えることを特徴とする。
スイッチ素子Q2に流れる電流が大きい程、ターンオフ時の電流変化が大きくなるため、発生するサージ電圧も大きくなる。言い換えると、スイッチ素子Q2に流れる電流が小さい程、ターンオフ時に発生するサージ電圧も小さくなる。従って、同時オン状態の設定により、スイッチ素子Q2に流れる電流が減少して、略「0A」になった時点でスイッチ素子Q2をオフすることで、発生するサージ電圧を極めて小さくできる。
(請求項12の発明)
請求項10に記載したDC/DCコンバータの制御方法において、スイッチング制御回路は、第2の状態から同時オン状態を設定して、スイッチ素子Q2に流れる電流が略「0A」になった時点、あるいはスイッチ素子Q2に流れる電流の向きが反転した後、スイッチ素子Q2をオフして第1の状態に切り替えることを特徴とする。
スイッチ素子Q2に流れる電流の向きが反転した後、スイッチ素子Q2をオフした時に、その電流が小さければ、発生するサージ電圧を小さくできる。
また、スイッチ素子Q2に流れる電流が略「0A」になった時点、あるいはスイッチ素子Q2に流れる電流の向きが反転した後にスイッチ素子Q2をオフすることにより、設計余裕度を大きくすることができ、検査費を抑えることが可能である。
(請求項13の発明)
請求項10に記載したDC/DCコンバータの制御方法において、第1電圧系回路は、スイッチ素子Q2に並列接続されるダイオードD2を有し、スイッチング制御回路は、第2の状態から同時オン状態を設定して、スイッチ素子Q2に流れる電流が略「0A」になった時点、あるいはスイッチ素子Q2に流れる電流の向きが反転した後、スイッチ素子Q2をオフして第1の状態に切り替えることを特徴とする。
スイッチ素子Q2にダイオードが並列接続されていると、スイッチ素子Q2に流れる電流の向きが反転した後、スイッチ素子Q2をオフした時に、それまでスイッチ素子Q2に流れていた電流がダイオードを流れる。これにより、スイッチ素子Q2に流れる電流の向きが反転した後にスイッチ素子Q2をオフした場合、サージ電圧は殆ど発生しない。代わりに、ダイオードD2がオフする時にサージ電圧が発生するが、スイッチ素子Q2に過剰なストレスを与える程に大きくないため、殆ど問題はない。
(請求項14の発明)
請求項13に記載したDC/DCコンバータの制御方法において、スイッチ素子Q2に並列接続されるダイオードD2は、スイッチ素子Q2の寄生ダイオードであることを特徴とする。
例えば、電界効果型トランジスタ(MOSFET)では、ソース・ドレイン間に寄生ダイオードが存在するため、このMOSFETをスイッチ素子Q2に使用できる。
(請求項15の発明)
請求項10〜14に記載した何れかのDC/DCコンバータの制御方法において、電力変換手段は、第1電圧系回路に接続されるコイルWaと第2電圧系回路に接続されるコイルWbとを有するトランスであり、第1電圧系回路は、スイッチ素子Q1とスイッチ素子Q2が共にオンした状態で、コイルWaの両端が短絡する様に構成され、第2電圧系回路は、スイッチ素子Q4とコンデンサC1とを直列接続して形成されるアクティブクランプ回路を有し、このアクティブクランプ回路がコイルWbまたはスイッチ素子Q3に並列接続され、スイッチング制御回路により第2の状態から同時オン状態が設定され、コンデンサC1より供給される電流によってコイルWbを流れる電流が増加することで、スイッチ素子Q2に流れる電流の減少が速やかに行われることを特徴とする。
本発明のDC/DCコンバータは、第1電圧系回路から第2電圧系回路へ電力変換を行う際に、第2の状態から同時オン状態が設定されると、トランスのコイルWaの両端が短絡するため、コイルWbのインダクタンスは、見掛け上、トランスの漏れインダクタンスになる。その結果、コンデンサC1に蓄えられた電荷が放出され、スイッチ素子Q1をオンする前にコイルWbに流れていた電流が急激に増加するため、スイッチ素子Q2に流れる電流が速やかに減少する。そこで、スイッチ素子Q2に流れる電流が、スイッチ素子Q1をオンする前に流れていた電流より減少した後、スイッチ素子Q2をオフすることで、ターンオフ時に発生するサージ電圧を抑制できる。
(請求項16の発明)
請求項10〜14に記載した何れかのDC/DCコンバータの制御方法において、電力変換手段は、第1電圧系回路に接続されるコイルWaと第2電圧系回路に接続されるコイルWb1及びコイルWb2とを有するトランスであり、第1電圧系回路は、スイッチ素子Q1とスイッチ素子Q2が共にオンした状態で、コイルWaの両端が短絡する様に構成され、第2電圧系回路は、スイッチ素子Q4とコンデンサC1とを直列接続して形成され、且つコイルWb1またはコイルWb2またはスイッチ素子Q3に並列接続されるアクティブクランプ回路と、コイルWb2とスイッチ素子Q3とコンデンサC2とで形成される閉回路とを有し、スイッチング制御回路により第2の状態から同時オン状態が設定され、コンデンサC1より供給される電流によってコイルWb1を流れる電流が増加することで、スイッチ素子Q2に流れる電流の減少が速やかに行われることを特徴とする。
本発明のDC/DCコンバータは、第1電圧系回路から第2電圧系回路へ電力変換を行う際に、第2の状態から同時オン状態が設定されると、トランスのコイルWaの両端が短絡するため、コイルWb1及びコイルWb2のインダクタンスは、見掛け上、トランスの漏れインダクタンスになる。その結果、コンデンサC1に蓄えられた電荷が放出され、スイッチ素子Q1をオンする前にコイルWb2に流れていた電流が急激に増加するため、スイッチ素子Q2に流れる電流が速やかに減少する。そこで、スイッチ素子Q2に流れる電流が、スイッチ素子Q1をオンする前に流れていた電流より減少した後、スイッチ素子Q2をオフすることで、ターンオフ時に発生するサージ電圧を抑制できる。
(請求項17の発明)
請求項10〜14に記載した何れかのDC/DCコンバータの制御方法において、電力変換手段は、スイッチ素子Q1に直列接続されるコイルWa1と第2電圧系回路に接続されるコイルWb1を有する第1のトランスと、スイッチ素子Q2に直列接続されるコイルWa2と第2電圧系回路に接続されるコイルWb2を有する第2のトランスとで構成され、第1電圧系回路は、コイルWa1とスイッチ素子Q1の直列回路と、コイルWa2とスイッチ素子Q2の直列回路とで閉回路になる様に構成され、第2電圧系回路は、スイッチ素子Q4とコンデンサC1とを直列接続して形成されるアクティブクランプ回路を有し、このアクティブクランプ回路がコイルWb1とコイルWb2の直列回路またはスイッチ素子Q3に並列接続され、スイッチング制御回路により第2の状態から同時オン状態が設定され、コンデンサC1より供給される電流によってコイルWb1及びコイルWb2を流れる電流が増加することで、スイッチ素子Q2に流れる電流の減少が速やかに行われることを特徴とする。
本発明のDC/DCコンバータは、第1電圧系回路から第2電圧系回路へ電力変換を行う際に、第2の状態からスイッチ素子Q1をオンして同時オン状態が設定されると、コンデンサC1より供給される電流によってコイルWb1及びコイルWb2に流れる電流が急激に増加する。このため、スイッチ素子Q2に流れる電流が速やかに減少する。そこで、スイッチ素子Q2に流れる電流が、スイッチ素子Q1をオンする前に流れていた電流より減少した後、スイッチ素子Q2をオフすることで、ターンオフ時に発生するサージ電圧を抑制できる。
(請求項18の発明)
請求項10〜14に記載した何れかのDC/DCコンバータの制御方法において、電力変換手段は、スイッチ素子Q1に直列接続されるコイルWa1と第2電圧系回路に接続されるコイルWb1及びコイルWb3を有する第1のトランスと、スイッチ素子Q2に直列接続されるコイルWa2と第2電圧系回路に接続されるコイルWb2及びコイルWb4を有する第2のトランスとで構成され、第1電圧系回路は、コイルWa1とスイッチ素子Q1の直列回路と、コイルWa2とスイッチ素子Q2の直列回路とで閉回路を形成し、第2電圧系回路は、スイッチ素子Q4とコンデンサC1とを直列接続して形成され、且つコイルWb1とコイルWb2の直列回路またはコイルWb3とコイルWb4の直列回路またはスイッチ素子Q3に並列接続されるアクティブクランプ回路と、コイルWb3とコイルWb4とスイッチ素子Q3とコンデンサC2とで形成される閉回路とを有し、スイッチング制御回路により第2の状態から同時オン状態が設定され、コンデンサC1より供給される電流によってコイルWb1及びコイルWb2を流れる電流が増加することで、スイッチ素子Q2に流れる電流の減少が速やかに行われることを特徴とする。
本発明のDC/DCコンバータは、第1電圧系回路から第2電圧系回路へ電力変換を行う際に、第2の状態からスイッチ素子Q1をオンして同時オン状態が設定されると、コンデンサC1より供給される電流によってコイルWb1及びコイルWb2に流れる電流が急激に増加する。このため、スイッチ素子Q2に流れる電流が速やかに減少する。そこで、スイッチ素子Q2に流れる電流が、スイッチ素子Q1をオンする前に流れていた電流より減少した後、スイッチ素子Q2をオフすることで、ターンオフ時に発生するサージ電圧を抑制できる。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1はDC/DCコンバータ1の回路図である。
実施例1に示すDC/DCコンバータ1は、図1に示す様に、第1の直流電源Vinに接続される第1電圧系回路100と、第2の直流電源Voutに接続される第2電圧系回路200と、第1電圧系回路100と第2電圧系回路200との間で電力変換を行うトランスTと、第1電圧系回路100及び第2電圧系回路200に設けられる各スイッチ素子Q1〜Q4をオン/オフ制御するスイッチング制御回路(図示せず)とを備える。なお、第2の直流電源Voutの代わりに負荷を接続することもできる。
トランスTは、第1電圧系回路100に接続されるコイルWaと、第2電圧系回路200に接続されるコイルWbとを有し、両者が電気的に絶縁されている。
第1電圧系回路100は、2つのスイッチ素子Q1、Q2と平滑回路とを有する。
スイッチ素子Q1、Q2は、半導体素子であり、例えば、MOSFETを使用する。このスイッチ素子Q1、Q2は、第1の直流電源Vinに並列接続され、且つスイッチ素子Q1は、コイルWaに直列に接続されている。
平滑回路は、チョークコイルLとコンデンサCinとで構成される。チョークコイルLは、第1の直流電源Vinの高電位側に直列接続され、コンデンサCinは、第1の直流電源VinとチョークコイルLとの接続点と第1の直流電源Vinの低電位側との間に直列接続されている。
第2電圧系回路200は、スイッチ素子Q3と、アクティブクランプ回路、及び平滑用コンデンサCoを有している。
スイッチ素子Q3は、第2の直流電源Voutの低電位側に直列接続されている。
アクティブクランプ回路は、スイッチ素子Q4とコンデンサC1とを直列接続して構成され、第2の直流電源Voutに対しトランスTのコイルWbと並列に接続されている。 スイッチ素子Q3、Q4は、スイッチ素子Q1、Q2と同じく半導体素子であり、例えば、MOSFETを使用する。なお、図1の回路図には省略されているが、スイッチ素子Q3、Q4には、図3に示す様に、寄生ダイオードDと寄生容量Cが接続されている。
コンデンサCoは、第2の直流電源Voutの高電位側と低電位側との間に直列接続されている。
スイッチング制御回路は、図2の(a)〜(d)に示すゲートシーケンスに従ってスイッチ素子Q1〜Q4をオン/オフ制御する。このオン/オフ制御は、図中の時刻t0〜t8に示される周期Tsで繰り返される。
なお、図2(a)〜(d)はHiでオン、Loでオフとなるスイッチ素子Q1〜Q4のゲート電圧、同図(e)、(f)はスイッチ素子Q1、Q2のドレイン電流(但し、ドレイン→ソース方向をプラスとする)、同図(g)、(h)はスイッチ素子Q1、Q2に掛かる電圧(ドレイン−ソース間の電圧)、同図(i)はコイルWbを流れる電流(但し、回路図で上方向をプラスとする)、同図(j)はコンデンサC1を流れる電流(但し、回路図で上方向をプラスとする)、同図(k)はスイッチ素子Q3のドレイン電流(但し、ソース→ドレイン方向をプラスとする)である。
また、同図(d)に記載されたTd1、Td2は、スイッチ素子Q3、Q4の切り替え時に設定されるデッドタイム(スイッチ素子Q3、Q4が共にオフの時間)であり、本制御においては、必ず設定される。
次に、第1電圧系回路100から第2電圧系回路200へ電力変換を行う時の動作を図2に示すタイムチャート及び各動作タイミングでの電流の流れを示す回路図を基に説明する。
以下の説明では、スイッチ素子Q1、Q3が共にオン、且つスイッチ素子Q2、Q4が共にオフの状態を第1の状態と呼び、スイッチ素子Q1、Q3が共にオフ、且つスイッチ素子Q2、Q4が共にオンの状態を第2の状態と呼ぶ。
a)t0≦t≦t1
図4に示す様に、スイッチ素子Q1、Q3が共にオン、スイッチ素子Q2、Q4が共にオフ(第1の状態)となっているため、第1電圧系回路100では、第1の直流電源Vin→チョークコイルL→コイルWa→スイッチ素子Q1に電流が流れる。その結果、チョークコイルLに蓄積された磁気エネルギーと第1の直流電源Vinの電力がトランスTを介して第2電圧系回路200へ送られることにより、トランスTのコイルWbに図示矢印方向の電流が流れる。また、トランスTには磁気エネルギーが蓄積される。
b)t1≦t≦t2
第1の状態から時刻t1でスイッチ素子Q2がオンする(同時オン状態)と、コイルWaがスイッチ素子Q1、Q2によりショートされるため、コイルWaに印加される電圧は略0Vになる。これにより、コンデンサCoの両端がショートされる(実際には、コイルWbのインダクタンスは、見掛け上、トランスTの漏れインダクタンスになるため、完全なショートではない)ため、図5に示す様に、コンデンサCoに蓄えられた電荷が図示矢印方向に放出されて、コイルWbに流れる電流の向きが反転する〔図2(i)参照〕。この時、コンデンサCoの電圧は、略出力電圧になっている。
コイルWbに流れる電流の向きが反転すると、スイッチ素子Q1を流れる電流が速やかに減少する〔図2(e)参照〕。一方、スイッチ素子Q2を流れる電流は、チョークコイルLの働きにより、速やかに増加する〔図2(f)参照〕。この同時オン状態が継続されると、スイッチ素子Q1に流れる電流は、間もなく「0A」になり、その後、図6に示す様に、逆方向に流れる。
c)t2≦t≦t3
同時オン状態から時刻t2でスイッチ素子Q3をオフすると、第2電圧系回路200では、トランスTの漏れインダクタンスと、スイッチ素子Q3、Q4の寄生容量Cとで定まるある周波数に対して共振が起こる(図7参照)。その結果、第1電圧系回路100では、スイッチ素子Q1に流れる電流が略「0A」になる〔図2(e)参照〕。このスイッチ素子Q1に流れる電流が略「0A」になる時刻t3でスイッチ素子Q1をオフする。これにより、スイッチ素子Q1のターンオフ時に発生するサージ電圧は非常に小さくなるため、耐圧の低い半導体素子(MOSFET)をスイッチ素子Q1に使用することが可能となる。さらに、スイッチ素子Q1のターンオフは、電流が略「0A」になる時に行われるので、ソフトスイッチングとなり、スイッチング損失を大幅に低減できる。
d)t3≦t≦t5
スイッチ素子Q1をオフすると、図8に示す様に、第1電圧系回路100には、第1の直流電源Vin→チョークコイルL→スイッチ素子Q2に入力電流が流れるため、チョークコイルLに磁気エネルギーが蓄えられる。
一方、第2電圧系回路200では、アクティブクランプ回路(スイッチ素子Q4とコンデンサC1)とコイルWbとで形成される閉回路にトランスTの励磁電流が流れる。この時、アクティブクランプ回路の働きにより、始めは、コンデンサC1に電荷を充電する方向(閉回路を図示右回り)に電流が流れ、その後、コンデンサC1に蓄えられた電荷を放出する方向(閉回路を図示左回り)に電流が流れる〔図2(j)参照〕。
閉回路を右回り(コンデンサC1に電荷を充電する方向)に電流が流れている時、即ちスイッチ素子Q4の寄生ダイオードDに電流が流れている時(時刻t4)にスイッチ素子Q4をオンする(第2の状態に切り替わる)と、スイッチ素子Q4のターンオンがソフトスイッチングとなり、スイッチング損失を大幅に低減できる。
e)t5≦t≦t6
第2の状態から時刻t5でスイッチ素子Q1をオンする(同時オン状態)と、コイルWaがスイッチ素子Q1、Q2によりショートされるため、コイルWaに印加される電圧は略0Vになる。これにより、コンデンサC1の両端がショートされる(実際には、コイルWbのインダクタンスは、見掛け上、トランスTの漏れインダクタンスになるため、完全なショートではない)ため、図9に示す様に、コンデンサC1に蓄えられた電荷が放出されて、コイルWbに流れる電流が急激に増加する〔図2(i)参照〕。その結果、スイッチ素子Q2に流れる電流が速やかに減少する〔図2(f)参照〕。
一方、スイッチ素子Q1を流れる電流は速やかに増加する〔図2(e)参照〕。この同時オン状態が継続されると、スイッチ素子Q2に流れる電流は、間もなく「0A」になり、その後、図10に示す様に、逆方向に流れる。
f)t6≦t≦t7
同時オン状態から時刻t6でスイッチ素子Q4をオフすると、第2電圧系回路200では、トランスTの漏れインダクタンスと、スイッチ素子Q3、Q4の寄生容量Cとで定まるある周波数に対して共振が起こる(図11参照)。その結果、第1電圧系回路100では、スイッチ素子Q2に流れる電流が略「0A」になる〔図2(f)参照〕。
このスイッチ素子Q2に流れる電流が略「0A」になる時刻t7でスイッチ素子Q2をオフする。これにより、スイッチ素子Q2のターンオフ時に発生するサージ電圧が非常に小さくなるため、スイッチ素子Q2には、耐圧の低い半導体素子(MOSFET)を使用することが可能となる。さらに、スイッチ素子Q2のターンオフは、電流が略「0A」になる時に行われるので、ソフトスイッチングとなり、スイッチング損失を大幅に低減できる。
g)t7≦t≦t8
図12に示す様に、スイッチ素子Q1がオン、スイッチ素子Q2、Q3、Q4が共にオフとなっているため、第1電圧系回路100では、第1の直流電源Vin→チョークコイルL→コイルWa→スイッチ素子Q1に電流が流れる。一方、第2電圧系回路200では、スイッチ素子Q3がオフしているため、スイッチ素子Q3の寄生ダイオードDを通じて、コイルWbに図示矢印方向の電流が流れる。従って、スイッチ素子Q3に印加される電圧は略「0V」(実際には寄生ダイオードDの順電圧Vfが印加されている)になる。この後、時刻t8(=t0)でスイッチ素子Q3をオンして、第1の状態に戻る。このスイッチ素子Q3のターンオンは、印加電圧が略「0V」の状態で行われるので、ソフトスイッチングとなり、スイッチング損失を大幅に低減できる。
また、スイッチ素子Q3のターンオンによって同期整流を実施することにもなり、高効率化が図れる。
以降、上記動作a)〜g)が繰り返し行われる。
(実施例1の効果)
実施例1に記載したDC/DCコンバータ1の制御方法では、第1の状態から第2の状態へ切り替える際に、スイッチ素子Q1、Q3をオフする前にスイッチ素子Q2をオンする同時オン状態を設定して、スイッチ素子Q1を流れる電流が略「0A」になった時にスイッチ素子Q1をオフするので、スイッチ素子Q1のターンオフ時に発生するサージ電圧を小さく、理論的には「0」にできる。
同様に、第2の状態から第1の状態へ切り替える際には、スイッチ素子Q2、Q4をオフする前にスイッチ素子Q1をオンする同時オン状態を設定して、スイッチ素子Q2を流れる電流が略「0A」になった時にスイッチ素子Q2をオフするので、スイッチ素子Q2のターンオフ時に発生するサージ電圧を小さく、理論的には「0」にできる。
上記の制御方法によれば、各スイッチ素子Q1〜Q4のシーケンス制御によってサージ電圧を抑制できるので、公知技術に示されるスナバ回路を追加する必要がなく、回路構成を簡単に且つ安価にできる。また、スイッチ素子Q1、Q2のターンオフは、電流が略「0A」になる時に行われるので、ソフトスイッチングとなり、スイッチング損失を大幅に低減できることから、高効率なDC/DCコンバータ1を提供できる。
なお、スイッチ素子Q1(またはQ2)をオフするタイミングは、例えば、t2≦t≦t3(またはt6≦t≦t7)の間でコイルWbに流れる電流〔図2(i)参照〕が反転した後、スイッチ素子Q1(またはQ2)に流れる電流が略「0A」なるまでの経過時間を予め実験等により求めておき、その経過時間を基にスイッチ素子Q1(またはQ2)をオフするタイミングを決定することができる。
図13はDC/DCコンバータ1の回路図である。
この実施例2は、実施例1に記載したDC/DCコンバータ1の出力側(第1電圧系回路100から第2電圧系回路200へ電力変換を行う場合の出力側)の回路構成が異なり、図13に示す様に、トランスTの出力側にコイルWb1とコイルWb2とが設けられ、そのコイルWb2に接続されるコンデンサC2とで平滑機能を備えている。
実施例1に記載したコイルWbをコイルWb1に置き換えると、平滑機能を除く回路構成は実施例1と同じである。言い換えると、実施例2に示すDC/DCコンバータ1は、実施例1の回路構成に平滑機能を追加したものであり、実施例1と同様の効果を得ることができる。
図14はDC/DCコンバータ1の回路図である。
本実施例のDC/DCコンバータ1は、図14に示す様に、2個のトランスT1、T2を有する場合の一例であり、トランス以外の回路構成は、実施例1と略同じである。
トランスT1、T2は、第1電圧系回路100に接続されるコイルWa1、Wa2と、第2電圧系回路200に接続されるコイルWb1、Wb2とを有している。
コイルWa1、Wa2は、それぞれスイッチ素子Q1、Q2に直列接続され、且つ第1の直流電源Vinに対し並列接続されている。
コイルWb1、Wb2は、スイッチ素子Q3を介して第2の直流電源Voutに直列接続され、且つ第2の直流電源Voutに対しアクティブクランプ回路と並列に接続されている。
次に、第1電圧系回路100から第2電圧系回路200へ電力変換を行う時の動作を図2に示すタイムチャート〔実施例1と同じ、但し、同図(i)はコイルWb1、Wb2を流れる電流〕、及び各動作タイミングでの電流の流れを示す回路図を基に説明する。
a)t0≦t≦t1
図15に示す様に、スイッチ素子Q1、Q3が共にオン、スイッチ素子Q2、Q4が共にオフ(第1の状態)となっているため、第1電圧系回路100では、第1の直流電源Vin→コイルWa1→スイッチ素子Q1に電流が流れる。その結果、第1の直流電源Vinの電力がトランスT1を介して第2電圧系回路200へ送られる。また、トランスT1には磁気エネルギーが蓄積され、トランスT2に蓄積された磁気エネルギーは、第2電圧系回路200へ送られる。これにより、第2電圧系回路200では、コイルWb1、Wb2に図示矢印方向の電流が流れる。
b)t1≦t≦t2
第1の状態から時刻t1でスイッチ素子Q2をオンする(同時オン状態)と、コイルWa1には電圧(+Vin)、コイルWa2には電圧(−Vin)が掛かるので、図16におけるA−B間のインダクタンスは、見掛け上、トランスT1とトランスT2との合計の漏れインダクタンスになる。
これにより、コンデンサCoに蓄えられた電荷が放出されるため、図17に示す様に、コイルWb1、Wb2に流れる電流が逆向きになる。この時、コンデンサCoの電圧は、略出力電圧になっている。
コイルWb1、Wb2に流れる電流が逆向きになると、スイッチ素子Q1を流れる電流が速やかに減少する〔図2(e)参照〕。この同時オン状態が継続されると、スイッチ素子Q1に流れる電流は、間もなく「0A」になり、その後、逆方向に流れる。
c)t2≦t≦t3
同時オン状態から時刻t2でスイッチ素子Q3をオフすると、第2電圧系回路200では、トランスT1、T2の漏れインダクタンスと、スイッチ素子Q3、Q4の寄生容量Cとで定まるある周波数に対して共振が起こる(図18参照)。その結果、第1電圧系回路100では、スイッチ素子Q1に流れる電流が略「0A」になる〔図2(e)参照〕。このスイッチ素子Q1に流れる電流が略「0A」になる時刻t3でスイッチ素子Q1をオフする。これにより、スイッチ素子Q1のターンオフ時に発生するサージ電圧は非常に小さくなるため、耐圧の低い半導体素子(MOSFET)をスイッチ素子Q1に使用することが可能となる。さらに、スイッチ素子Q1のターンオフは、電流が略「0A」になる時に行われるので、ソフトスイッチングとなり、スイッチング損失を大幅に低減できる。
d)t3≦t≦t5
スイッチ素子Q1をオフすると、図19に示す様に、第1電圧系回路100では、第1の直流電源VinよりコイルWa2→スイッチ素子Q2に入力電流が流れるため、トランスT2の励磁インダクタンスに磁気エネルギーが蓄えられる。
一方、第2電圧系回路200では、アクティブクランプ回路(スイッチ素子Q4とコンデンサC1)とコイルWb1、Wb2とで形成される閉回路にトランスT1、T2の励磁電流が流れる。この時、アクティブクランプ回路の働きにより、始めは、コンデンサC1に電荷を充電する方向(閉回路を図示右回り)に電流が流れ、その後、コンデンサC1に蓄えられた電荷を放出する方向(閉回路を図示左回り)に電流が流れる〔図2(j)参照〕。
閉回路を右回り(コンデンサC1に電荷を充電する方向)に電流が流れている時、即ちスイッチ素子Q4の寄生ダイオードDに電流が流れている時(時刻t4)にスイッチ素子Q4をオンする(第2の状態に切り替わる)と、スイッチ素子Q4のターンオンがソフトスイッチングとなり、スイッチング損失を大幅に低減できる。
e)t5≦t≦t6
第2の状態から時刻t5でスイッチ素子Q1をオンする(同時オン状態)と、コイルWa1には電圧(+Vin)、コイルWa2には電圧(−Vin)が掛かるので、図20におけるA−B間のインダクタンスは、見掛け上、トランスT1とトランスT2との合計の漏れインダクタンスになる。
これにより、コンデンサC1に蓄えられた電荷が放出されるため、コイルWb1、Wb2に流れる電流が急激に増加する〔図2(i)参照〕。その結果、スイッチ素子Q2を流れる電流が速やかに減少する〔図2(f)参照〕。この同時オン状態が継続されると、スイッチ素子Q2に流れる電流は、間もなく「0A」になり、その後、図21に示す様に、逆方向に流れる。
f)t6≦t≦t7
同時オン状態から時刻t6でスイッチ素子Q4をオフすると、第2電圧系回路200では、トランスT1、T2の漏れインダクタンスと、スイッチ素子Q3、Q4の寄生容量Cとで定まるある周波数に対して共振が起こる(図22参照)。その結果、第1電圧系回路100では、スイッチ素子Q2に流れる電流が略「0A」になる〔図2(f)参照〕。
このスイッチ素子Q2に流れる電流が略「0A」になる時刻t7でスイッチ素子Q2をオフする。これにより、スイッチ素子Q2のターンオフ時に発生するサージ電圧が非常に小さくなるため、スイッチ素子Q2には、耐圧の低い半導体素子(MOSFET)を使用することが可能となる。さらに、スイッチ素子Q2のターンオフは、電流が略「0A」になる時に行われるので、ソフトスイッチングとなり、スイッチング損失を大幅に低減できる。
g)t7≦t≦t8
図23に示す様に、スイッチ素子Q1がオン、スイッチ素子Q2、Q3、Q4が共にオフとなっているため、第1電圧系回路100では、第1の直流電源Vin→コイルWa1→スイッチ素子Q1を通じて電流が流れる。一方、第2電圧系回路200では、スイッチ素子Q3がオフしているため、スイッチ素子Q3の寄生ダイオードDを通じて、コイルWb1、Wb2に図示矢印方向の電流が流れる。従って、スイッチ素子Q3に印加される電圧は略「0V」(実際には寄生ダイオードDの順電圧Vfが印加されている)になる。
この後、時刻t8(=t0)でスイッチ素子Q3をオンして、第1の状態に戻る。このスイッチ素子Q3のターンオンは、印加電圧が略「0V」の状態で行われるので、ソフトスイッチングとなり、スイッチング損失を大幅に低減できる。
また、スイッチ素子Q3のターンオンによって同期整流を実施することにもなり、高効率化が図れる。
以降、上記動作a)〜g)が繰り返し行われる。
この実施例3においても、実施例1と同じく、第1の状態から第2の状態へ切り替える際に、スイッチ素子Q1、Q3をオフする前にスイッチ素子Q2をオンする同時オン状態を設定して、スイッチ素子Q1を流れる電流が略「0A」になった時にスイッチ素子Q1をオフするので、スイッチ素子Q1のターンオフ時に発生するサージ電圧を小さく、理論的には「0」にできる。
同様に、第2の状態から第1の状態へ切り替える際には、スイッチ素子Q2、Q4をオフする前にスイッチ素子Q1をオンする同時オン状態を設定して、スイッチ素子Q2を流れる電流が略「0A」になった時にスイッチ素子Q2をオフするので、スイッチ素子Q2のターンオフ時に発生するサージ電圧を小さく、理論的には「0」にできる。
図24はDC/DCコンバータ1の回路図である。
この実施例4は、2個のトランスT1、T2を有する他の例であり、実施例3に記載したDC/DCコンバータ1とは出力側の回路構成が異なる。
即ち、図24に示す様に、トランスT1、T2の出力側にコイルWb3とコイルWb4とが追加され、更にコイルWb3、Wb4に接続されるコンデンサC2を有することで、平滑機能を備える。
次に、第1電圧系回路100から第2電圧系回路200へ電力変換を行う時の動作を図25に示すタイムチャート及び各動作タイミングでの電流の流れを示す回路図を基に説明する。
なお、図25(a)〜(d)はHiでオン、Loでオフとなるスイッチ素子Q1〜Q4のゲート電圧、同図(e)、(f)はスイッチ素子Q1、Q2のドレイン電流(但し、ドレイン→ソース方向をプラスとする)、同図(g)、(h)はスイッチ素子Q1、Q2に掛かる電圧(ドレイン−ソース間の電圧)、同図(i)はコイルWb1、Wb2を流れる電流(但し、回路図で上方向をプラスとする)、同図(j)はコイルWb3、Wb4を流れる電流(但し、回路図でコイルWb3に対して下方向をプラスとする)、同図(k)はコンデンサC1を流れる電流(但し、回路図で上方向をプラスとする)、同図(l)はスイッチ素子Q3のドレイン電流(但し、ソース→ドレイン方向をプラスとする)である。 また、同図(d)に記載されたTd1、Td2は、スイッチ素子Q3、Q4の切り替え時に設定されるデッドタイムであり、本制御においては、必ず設定される。
a)t0≦t≦t1
図26に示す様に、スイッチ素子Q1、Q3が共にオン、スイッチ素子Q2、Q4が共にオフとなっている(第1の状態)ため、第1電圧系回路100では、第1の直流電源Vin→コイルWa1→スイッチ素子Q1に電流が流れる。その結果、第1の直流電源Vinの電力がトランスT1を介して第2電圧系回路200へ送られる。また、トランスT1には磁気エネルギーが蓄積され、トランスT2に蓄積された磁気エネルギーは、第2電圧系回路200へ送られる。
b)t1≦t≦t2
第1の状態から時刻t1でスイッチ素子Q2をオンする(同時オン状態)と、コイルWa1には電圧(+Vin)、コイルWa2には電圧(−Vin)が掛かるので、図27におけるA−B間、B−C間のインダクタンスは、見掛け上、トランスT1とトランスT2との合計の漏れインダクタンスになる。
これにより、コンデンサCoに蓄えられた電荷が放出されるため、コイルWb1、Wb2に流れる電流が逆向きになる〔図25(i)参照〕。この時、コンデンサCoの電圧は、略出力電圧になっている。
コイルWb1、Wb2に流れる電流が逆向きになると、スイッチ素子Q1を流れる電流が速やかに減少する〔図25(e)参照〕。この同時オン状態が継続されると、スイッチ素子Q1に流れる電流は、間もなく「0A」になり、その後、図28に示す様に、逆方向に流れる。
c)t2≦t≦t3
同時オン状態からスイッチ素子Q3をオフすると、第2電圧系回路200では、トランスT1、T2の漏れインダクタンスと、スイッチ素子Q3、Q4の寄生容量Cとで定まるある周波数に対して共振が起こる。その結果、第1電圧系回路100では、スイッチ素子Q1に流れる電流が略「0A」になる〔図25(e)参照〕。このスイッチ素子Q1に流れる電流が略「0A」になる時刻t3でスイッチ素子Q1をオフする。これにより、スイッチ素子Q1のターンオフ時に発生するサージ電圧は非常に小さくなるため、耐圧の低い半導体素子(MOSFET)をスイッチ素子Q1に使用することが可能となる。さらに、スイッチ素子Q1のターンオフは、電流が略「0A」になる時に行われるので、ソフトスイッチングとなり、スイッチング損失を大幅に低減できる。
d)t3≦t≦t5
スイッチ素子Q1をオフすると、図29に示す様に、第1電圧系回路100では、第1の直流電源VinよりコイルWa2→スイッチ素子Q2に入力電流が流れるため、トランスT2の励磁インダクタンスに磁気エネルギーが蓄えられる。
一方、第2電圧系回路200では、アクティブクランプ回路(スイッチ素子Q4とコンデンサC1)にトランスT1、T2の励磁電流が流れる。この時、アクティブクランプ回路の働きにより、始めは、コンデンサC1に電荷を充電する方向(図示上向き)に電流が流れ、その後、コンデンサC1に蓄えられた電荷を放出する方向(図示下向き)に電流が流れる。
コンデンサC1に電荷を充電する方向に電流が流れている時、即ちスイッチ素子Q4の寄生ダイオードDに電流が流れている時(時刻t4)にスイッチ素子Q4をオンする(第2の状態に切り替わる)と、スイッチ素子Q4のターンオンがソフトスイッチングとなり、スイッチング損失を大幅に低減できる。
e)t5≦t≦t6
第2の状態から時刻t5でスイッチ素子Q1をオンする(同時オン状態)と、コイルWa1には電圧(+Vin)、コイルWa2には電圧(−Vin)が掛かるので、図30におけるA−B間、B−C間のインダクタンスは、見掛け上、トランスT1とトランスT2との合計の漏れインダクタンスになる。
これにより、コンデンサC1に蓄えられた電荷が放出されるため、コイルWb1、Wb2に流れる電流が急激に増加する〔図25(i)参照〕。その結果、スイッチ素子Q2を流れる電流が速やかに減少する〔図25(f)参照〕。この同時オン状態が継続されると、スイッチ素子Q2に流れる電流は、間もなく「0A」になり、その後、図31に示す様に、逆方向に流れる。
f)t6≦t≦t7
同時オン状態から時刻t6でスイッチ素子Q4をオフすると、第2電圧系回路200では、トランスT1、T2の漏れインダクタンスと、スイッチ素子Q3、Q4の寄生容量Cとで定まるある周波数に対して共振が起こる。その結果、第1電圧系回路100では、スイッチ素子Q2に流れる電流が略「0A」になる〔図25(f)参照〕。このスイッチ素子Q2に流れる電流が略「0A」になる時刻t7でスイッチ素子Q2をオフする。これにより、スイッチ素子Q2のターンオフ時に発生するサージ電圧が非常に小さくなるため、スイッチ素子Q2には、耐圧の低い半導体素子(MOSFET)を使用することが可能となる。
さらに、スイッチ素子Q2のターンオフは、電流が略「0A」になる時に行われるので、ソフトスイッチングとなり、スイッチング損失を大幅に低減できる。
g)t7≦t≦t8
図32に示す様に、スイッチ素子Q1がオン、スイッチ素子Q2、Q3、Q4が共にオフとなっているため、第1電圧系回路100では、第1の直流電源Vin→コイルWa1→スイッチ素子Q1を通じて電流が流れる。一方、第2電圧系回路200では、スイッチ素子Q3がオフしているため、スイッチ素子Q3の寄生ダイオードDを電流が流れる。従って、スイッチ素子Q3に印加される電圧は略「0V」(実際には寄生ダイオードDの順電圧Vfが印加されている)になる。
この後、時刻t8(=t0)でスイッチ素子Q3をオンして、第1の状態に戻る。このスイッチ素子Q3のターンオンは、印加電圧が略「0V」の状態で行われるので、ソフトスイッチングとなり、スイッチング損失を大幅に低減できる。
また、スイッチ素子Q3のターンオンによって同期整流を実施することにもなり、高効率化が図れる。
以降、上記動作a)〜g)が繰り返し行われる。
この実施例4においても、実施例1と同じく、第1の状態から第2の状態へ切り替える際に、スイッチ素子Q1、Q3をオフする前にスイッチ素子Q2をオンする同時オン状態を設定して、スイッチ素子Q1を流れる電流が略「0A」になった時にスイッチ素子Q1をオフするので、スイッチ素子Q1のターンオフ時に発生するサージ電圧を小さく、理論的には「0」にできる。
同様に、第2の状態から第1の状態へ切り替える際には、スイッチ素子Q2、Q4をオフする前にスイッチ素子Q1をオンする同時オン状態を設定して、スイッチ素子Q2を流れる電流が略「0A」になった時にスイッチ素子Q2をオフするので、スイッチ素子Q2のターンオフ時に発生するサージ電圧を小さく、理論的には「0」にできる。
(変形例)
実施例1では、各スイッチ素子Q1〜Q4にMOSFETを使用する一例を記載したが、MOSFET以外の半導体素子、例えば、バイポーラトランジスタ等を使用することもできる。
また、MOSFETを使用するスイッチ素子Q3、Q4には、それぞれ寄生ダイオードDが接続されているが、寄生ダイオードDを持たない半導体素子をスイッチ素子Q3、Q4に使用した場合に、ダイオードを外付けしても良い。
実施例1〜4では、スイッチ素子Q1、Q2の寄生ダイオードDを説明していないが、スイッチ素子Q3、Q4と同様に、寄生ダイオードDが接続されていると考えることができる。あるいは、ダイオードDを外付けしても良い。
実施例1〜4では、同時オン状態からスイッチ素子Q1をオフする際に、スイッチ素子Q1に流れる電流が減少して間もなく「0A」になり、その後、逆方向に流れてから、再度、略「0A」になった時にスイッチ素子Q1をオフしているが、最初に「0A」になった時点でスイッチ素子Q1をオフしても良い。同様に、同時オン状態からスイッチ素子Q2をオフする際にも、最初に「0A」になった時点でスイッチ素子Q2をオフしても良い。また、スイッチ素子Q1にダイオードDが接続されている場合は、スイッチ素子Q1を逆方向に電流が流れ出してからオフしても良い。この場合、スイッチ素子Q1をオフするとダイオードDに電流が流れるため、スイッチ素子Q1のターンオフ時にサージ電圧は殆ど発生することはなく、ダイオードDがオフする時に僅かなサージ電圧が発生するだけであり、サージ電圧を抑制できる効果は大きい。
図2及び図25に示すタイムチャートでは、第1の状態から第2の状態へ切り替える際に、時刻t2でスイッチ素子Q3をオフした後、時刻t3でスイッチ素子Q1をオフしているが、この順序を逆にしても良い。つまり、時刻t2でスイッチ素子Q1をオフした後、時刻t3でスイッチ素子Q3をオフしても良い。あるいは、スイッチ素子Q1とスイッチ素子Q3を同時(t2=t3)にオフしても良い。
同様に、第2の状態から第1の状態へ切り替える際には、時刻t6でスイッチ素子Q2をオフした後、時刻t7でスイッチ素子Q4をオフしても良い。あるいは、スイッチ素子Q2とスイッチ素子Q4を同時(t6=t7)にオフしても良い。
また、t1≦t≦t2、t2≦t≦t3、t5≦t≦t6、及びt6≦t≦t7に記載したトランスT1、T2の漏れインダクタンスは、当然のことながら、トランスT1、T2と直列に接続した共振用コイルでも代用できる。
実施例1に示すDC/DCコンバータの回路図である。 DC/DCコンバータの制御動作に係わるタイムチャートである(実施例1、実施例3)。 寄生ダイオード及び寄生容量が接続されるスイッチ素子の模式図である。 動作説明に係わるDC/DCコンバータの回路図である(実施例1)。 動作説明に係わるDC/DCコンバータの回路図である(実施例1)。 動作説明に係わるDC/DCコンバータの回路図である(実施例1)。 動作説明に係わるDC/DCコンバータの回路図である(実施例1)。 動作説明に係わるDC/DCコンバータの回路図である(実施例1)。 動作説明に係わるDC/DCコンバータの回路図である(実施例1)。 動作説明に係わるDC/DCコンバータの回路図である(実施例1)。 動作説明に係わるDC/DCコンバータの回路図である(実施例1)。 動作説明に係わるDC/DCコンバータの回路図である(実施例1)。 実施例2に示すDC/DCコンバータの回路図である。 実施例3に示すDC/DCコンバータの回路図である。 動作説明に係わるDC/DCコンバータの回路図である(実施例3)。 動作説明に係わるDC/DCコンバータの回路図である(実施例3)。 動作説明に係わるDC/DCコンバータの回路図である(実施例3)。 動作説明に係わるDC/DCコンバータの回路図である(実施例3)。 動作説明に係わるDC/DCコンバータの回路図である(実施例3)。 動作説明に係わるDC/DCコンバータの回路図である(実施例3)。 動作説明に係わるDC/DCコンバータの回路図である(実施例3)。 動作説明に係わるDC/DCコンバータの回路図である(実施例3)。 動作説明に係わるDC/DCコンバータの回路図である(実施例3)。 実施例4に示すDC/DCコンバータの回路図である。 DC/DCコンバータの制御動作に係わるタイムチャートである(実施例4)。 動作説明に係わるDC/DCコンバータの回路図である(実施例4)。 動作説明に係わるDC/DCコンバータの回路図である(実施例4)。 動作説明に係わるDC/DCコンバータの回路図である(実施例4)。 動作説明に係わるDC/DCコンバータの回路図である(実施例4)。 動作説明に係わるDC/DCコンバータの回路図である(実施例4)。 動作説明に係わるDC/DCコンバータの回路図である(実施例4)。 動作説明に係わるDC/DCコンバータの回路図である(実施例4)。 スイッチ素子のゲートシーケンスである(従来技術)。
符号の説明
1 DC/DCコンバータ
100 第1電圧系回路
200 第2電圧系回路
Q1 スイッチ素子(第1のスイッチ素子)
Q2 スイッチ素子(第2のスイッチ素子)
Q3 スイッチ素子(第3のスイッチ素子)
Q4 スイッチ素子(第4のスイッチ素子)
C1 コンデンサ
C2 コンデンサ
Co コンデンサ(電流供給手段)
D ダイオード
T トランス(電力変換手段)
T1 トランス(第1のトランス)
T2 トランス(第2のトランス)
Wa コイル
Wb コイル
Wa1 コイル
Wa2 コイル
Wb1 コイル
Wb2 コイル
Wb3 コイル
Wb4 コイル

Claims (18)

  1. 少なくとも第1のスイッチ素子Q1と第2のスイッチ素子Q2を有する第1電圧系回路と、
    少なくとも第3のスイッチ素子Q3と第4のスイッチ素子Q4を有する第2電圧系回路と、
    前記第1電圧系回路と前記第2電圧系回路との間で電力変換を行う電力変換手段と、
    前記スイッチ素子Q1と前記スイッチ素子Q2とを交互にオン/オフ制御すると共に、前記スイッチ素子Q1と前記スイッチ素子Q2とに同期して、それぞれ前記スイッチ素子Q3と前記スイッチ素子Q4をオン/オフ制御するスイッチング制御回路とを有するDC/DCコンバータであって、
    前記スイッチ素子Q1と前記スイッチ素子Q3がオン、前記スイッチ素子Q2と前記スイッチ素子Q4がオフの状態を第1の状態とし、
    前記スイッチ素子Q1と前記スイッチ素子Q3がオフ、前記スイッチ素子Q2と前記スイッチ素子Q4がオンの状態を第2の状態とすると、
    前記スイッチング制御回路は、前記電力変換手段を介して前記第1電圧系回路から前記第2電圧系回路へ電力変換を行う際に、前記第1の状態から前記スイッチ素子Q1と前記スイッチ素子Q3をオフする前に前記スイッチ素子Q2をオンする同時オン状態を設定した後、前記スイッチ素子Q1と前記スイッチ素子Q3をオフして前記第2の状態に切り替えることを特徴とするDC/DCコンバータの制御方法。
  2. 請求項1に記載したDC/DCコンバータの制御方法において、
    前記スイッチング制御回路は、前記第1の状態から前記同時オン状態を設定して、前記スイッチ素子Q1に流れる電流が略「0A」になった時点で、前記スイッチ素子Q1をオフして前記第2の状態に切り替えることを特徴とするDC/DCコンバータの制御方法。
  3. 請求項1に記載したDC/DCコンバータの制御方法において、
    前記スイッチング制御回路は、前記第1の状態から前記同時オン状態を設定して、前記スイッチ素子Q1に流れる電流が略「0A」になった時点、あるいは前記スイッチ素子Q1に流れる電流の向きが反転した後、前記スイッチ素子Q1をオフして前記第2の状態に切り替えることを特徴とするDC/DCコンバータの制御方法。
  4. 請求項1に記載したDC/DCコンバータの制御方法において、
    前記第1電圧系回路は、前記スイッチ素子Q1に並列接続されるダイオードD1を有し、
    前記スイッチング制御回路は、前記第1の状態から前記同時オン状態を設定して、前記スイッチ素子Q1に流れる電流が略「0A」になった時点、あるいは前記スイッチ素子Q1に流れる電流の向きが反転した後、前記スイッチ素子Q1をオフして前記第2の状態に切り替えることを特徴とするDC/DCコンバータの制御方法。
  5. 請求項4に記載したDC/DCコンバータの制御方法において、
    前記スイッチ素子Q1に並列接続されるダイオードD1は、前記スイッチ素子Q1の寄生ダイオードであることを特徴とするDC/DCコンバータの制御方法。
  6. 請求項1〜5に記載した何れかのDC/DCコンバータの制御方法において、
    前記電力変換手段は、前記第1電圧系回路に接続されるコイルWaと前記第2電圧系回路に接続されるコイルWbとを有するトランスであり、
    前記第1電圧系回路は、前記スイッチ素子Q1と前記スイッチ素子Q2が共にオンした状態で、前記コイルWaの両端が短絡する様に構成され、
    前記第2電圧系回路は、前記スイッチ素子Q4とコンデンサC1とを直列接続して形成され、前記コイルWbまたは前記スイッチ素子Q3に並列接続されるアクティブクランプ回路と、前記コイルWbに接続される電流供給手段とを有し、
    この電流供給手段は、前記トランスを介して前記第1電圧系回路から前記第2電圧系回路へ電力変換を行う際に、前記第1の状態から前記同時オン状態が設定されると、前記スイッチ素子Q2をオンする前に前記コイルWbに流れていた電流の流れ方向と逆向きに前記コイルWbに電流を供給する働きを有し、
    前記スイッチング制御回路により前記第1の状態から前記同時オン状態が設定され、前記コイルWbを流れる電流の流れ方向が反転することで、前記スイッチ素子Q1に流れる電流の減少が速やかに行われることを特徴とするDC/DCコンバータの制御方法。
  7. 請求項1〜5に記載した何れかのDC/DCコンバータの制御方法において、
    前記電力変換手段は、前記第1電圧系回路に接続されるコイルWaと前記第2電圧系回路に接続されるコイルWb1及びコイルWb2とを有するトランスであり、
    前記第1電圧系回路は、前記スイッチ素子Q1と前記スイッチ素子Q2が共にオンした状態で、前記コイルWaの両端が短絡する様に構成され、
    前記第2電圧系回路は、前記スイッチ素子Q4とコンデンサC1とを直列接続して形成され、且つ前記コイルWb1または前記コイルWb2または前記スイッチ素子Q3に並列接続されるアクティブクランプ回路と、前記コイルWb2と前記スイッチ素子Q3とコンデンサC2とで形成される閉回路と、前記コイルWb1に接続される電流供給手段とを有し、
    この電流供給手段は、前記トランスを介して前記第1電圧系回路から前記第2電圧系回路へ電力変換を行う際に、前記第1の状態から前記同時オン状態が設定されると、前記スイッチ素子Q2をオンする前に前記コイルWb1に流れていた電流の流れ方向と逆向きに前記コイルWb1に電流を供給する働きを有し、
    前記スイッチング制御回路により前記第1の状態から前記同時オン状態が設定され、前記コイルWb1を流れる電流の流れ方向が反転することで、前記スイッチ素子Q1に流れる電流の減少が速やかに行われることを特徴とするDC/DCコンバータの制御方法。
  8. 請求項1〜5に記載した何れかのDC/DCコンバータの制御方法において、
    前記電力変換手段は、前記スイッチ素子Q1に直列接続されるコイルWa1と前記第2電圧系回路に接続されるコイルWb1を有する第1のトランスと、前記スイッチ素子Q2に直列接続されるコイルWa2と前記第2電圧系回路に接続されるコイルWb2を有する第2のトランスとで構成され、
    前記第1電圧系回路は、前記コイルWa1と前記スイッチ素子Q1の直列回路と、前記コイルWa2と前記スイッチ素子Q2の直列回路とで閉回路になる様に構成され、
    前記第2電圧系回路は、前記スイッチ素子Q4とコンデンサC1とを直列接続して形成され、且つ前記コイルWb1と前記コイルWb2の直列回路または前記スイッチ素子Q3に並列接続されるアクティブクランプ回路と、前記コイルWb1と前記コイルWb2の直列回路に接続される電流供給手段とを有し、
    この電流供給手段は、前記トランスを介して前記第1電圧系回路から前記第2電圧系回路へ電力変換を行う際に、前記第1の状態から前記同時オン状態が設定されると、前記スイッチ素子Q2をオンする前に前記コイルWb1及び前記コイルWb2に流れていた電流の流れ方向と逆向きに前記コイルWb1及び前記コイルWb2に電流を供給する働きを有し、
    前記スイッチング制御回路により前記第1の状態から前記同時オン状態が設定され、前記コイルWb1及び前記コイルWb2を流れる電流の流れ方向が反転することで、前記スイッチ素子Q1に流れる電流の減少が速やかに行われることを特徴とするDC/DCコンバータの制御方法。
  9. 請求項1〜5に記載した何れかのDC/DCコンバータの制御方法において、
    前記電力変換手段は、前記スイッチ素子Q1に直列接続されるコイルWa1と前記第2電圧系回路に接続されるコイルWb1及びコイルWb3を有する第1のトランスと、前記スイッチ素子Q2に直列接続されるコイルWa2と前記第2電圧系回路に接続されるコイルWb2及びコイルWb4を有する第2のトランスとで構成され、
    前記第1電圧系回路は、前記コイルWa1と前記スイッチ素子Q1の直列回路と、前記コイルWa2と前記スイッチ素子Q2の直列回路とで閉回路を形成し、
    前記第2電圧系回路は、前記スイッチ素子Q4とコンデンサC1とを直列接続して形成され、且つ前記コイルWb1と前記コイルWb2の直列回路または前記コイルWb3と前記コイルWb4の直列回路または前記スイッチ素子Q3に並列接続されるアクティブクランプ回路と、前記コイルWb3と前記コイルWb4と前記スイッチ素子Q3とコンデンサC2とで形成される閉回路と、前記コイルWb1と前記コイルWb2の直列回路に接続される電流供給手段とを有し、
    この電流供給手段は、前記トランスを介して前記第1電圧系回路から前記第2電圧系回路へ電力変換を行う際に、前記第1の状態から前記同時オン状態が設定されると、前記スイッチ素子Q2をオンする前に前記コイルWb1及び前記コイルWb2に流れていた電流の流れ方向と逆向きに前記コイルWb1及び前記コイルWb2に電流を供給する働きを有し、
    前記スイッチング制御回路により前記第1の状態から前記同時オン状態が設定され、前記コイルWb1及び前記コイルWb2を流れる電流の流れ方向が反転することで、前記スイッチ素子Q1に流れる電流の減少が速やかに行われることを特徴とするDC/DCコンバータの制御方法。
  10. 少なくとも第1のスイッチ素子Q1と第2のスイッチ素子Q2を有する第1電圧系回路と、
    少なくとも第3のスイッチ素子Q3と第4のスイッチ素子Q4を有する第2電圧系回路と、
    前記第1電圧系回路と前記第2電圧系回路との間で電力変換を行う電力変換手段と、
    前記スイッチ素子Q1と前記スイッチ素子Q2とを交互にオン/オフ制御すると共に、前記スイッチ素子Q1と前記スイッチ素子Q2とに同期して、それぞれ前記スイッチ素子Q3と前記スイッチ素子Q4をオン/オフ制御するスイッチング制御回路とを有するDC/DCコンバータであって、
    前記スイッチ素子Q1と前記スイッチ素子Q3がオン、前記スイッチ素子Q2と前記スイッチ素子Q4がオフの状態を第1の状態とし、
    前記スイッチ素子Q1と前記スイッチ素子Q3がオフ、前記スイッチ素子Q2と前記スイッチ素子Q4がオンの状態を第2の状態とすると、
    前記スイッチング制御回路は、前記電力変換手段を介して前記第1電圧系回路から前記第2電圧系回路へ電力変換を行う際に、前記第2の状態から前記スイッチ素子Q2と前記スイッチ素子Q4をオフする前に前記スイッチ素子Q1をオンする同時オン状態を設定した後、前記スイッチ素子Q2と前記スイッチ素子Q4をオフして前記第1の状態に切り替えることを特徴とするDC/DCコンバータの制御方法。
  11. 請求項10に記載したDC/DCコンバータの制御方法において、
    前記スイッチング制御回路は、前記第2の状態から前記同時オン状態を設定して、前記スイッチ素子Q2に流れる電流が略「0A」になった時点で、前記スイッチ素子Q2をオフして前記第1の状態に切り替えることを特徴とするDC/DCコンバータの制御方法。
  12. 請求項10に記載したDC/DCコンバータの制御方法において、
    前記スイッチング制御回路は、前記第2の状態から前記同時オン状態を設定して、前記スイッチ素子Q2に流れる電流が略「0A」になった時点、あるいは前記スイッチ素子Q2に流れる電流の向きが反転した後、前記スイッチ素子Q2をオフして前記第1の状態に切り替えることを特徴とするDC/DCコンバータの制御方法。
  13. 請求項10に記載したDC/DCコンバータの制御方法において、
    前記第1電圧系回路は、前記スイッチ素子Q2に並列接続されるダイオードD2を有し、
    前記スイッチング制御回路は、前記第2の状態から前記同時オン状態を設定して、前記スイッチ素子Q2に流れる電流が略「0A」になった時点、あるいは前記スイッチ素子Q2に流れる電流の向きが反転した後、前記スイッチ素子Q2をオフして前記第1の状態に切り替えることを特徴とするDC/DCコンバータの制御方法。
  14. 請求項13に記載したDC/DCコンバータの制御方法において、
    前記スイッチ素子Q2に並列接続されるダイオードD2は、前記スイッチ素子Q2の寄生ダイオードであることを特徴とするDC/DCコンバータの制御方法。
  15. 請求項10〜14に記載した何れかのDC/DCコンバータの制御方法において、
    前記電力変換手段は、前記第1電圧系回路に接続されるコイルWaと前記第2電圧系回路に接続されるコイルWbとを有するトランスであり、
    前記第1電圧系回路は、前記スイッチ素子Q1と前記スイッチ素子Q2が共にオンした状態で、前記コイルWaの両端が短絡する様に構成され、
    前記第2電圧系回路は、前記スイッチ素子Q4とコンデンサC1とを直列接続して形成されるアクティブクランプ回路を有し、このアクティブクランプ回路が前記コイルWbまたは前記スイッチ素子Q3に並列接続され、
    前記スイッチング制御回路により前記第2の状態から前記同時オン状態が設定され、前記コンデンサC1より供給される電流によって前記コイルWbを流れる電流が増加することで、前記スイッチ素子Q2に流れる電流の減少が速やかに行われることを特徴とするDC/DCコンバータの制御方法。
  16. 請求項10〜14に記載した何れかのDC/DCコンバータの制御方法において、
    前記電力変換手段は、前記第1電圧系回路に接続されるコイルWaと前記第2電圧系回路に接続されるコイルWb1及びコイルWb2とを有するトランスであり、
    前記第1電圧系回路は、前記スイッチ素子Q1と前記スイッチ素子Q2が共にオンした状態で、前記コイルWaの両端が短絡する様に構成され、
    前記第2電圧系回路は、前記スイッチ素子Q4とコンデンサC1とを直列接続して形成され、且つ前記コイルWb1または前記コイルWb2または前記スイッチ素子Q3に並列接続されるアクティブクランプ回路と、前記コイルWb2と前記スイッチ素子Q3とコンデンサC2とで形成される閉回路とを有し、
    前記スイッチング制御回路により前記第2の状態から前記同時オン状態が設定され、前記コンデンサC1より供給される電流によって前記コイルWb1を流れる電流が増加することで、前記スイッチ素子Q2に流れる電流の減少が速やかに行われることを特徴とするDC/DCコンバータの制御方法。
  17. 請求項10〜14に記載した何れかのDC/DCコンバータの制御方法において、
    前記電力変換手段は、前記スイッチ素子Q1に直列接続されるコイルWa1と前記第2電圧系回路に接続されるコイルWb1を有する第1のトランスと、前記スイッチ素子Q2に直列接続されるコイルWa2と前記第2電圧系回路に接続されるコイルWb2を有する第2のトランスとで構成され、
    前記第1電圧系回路は、前記コイルWa1と前記スイッチ素子Q1の直列回路と、前記コイルWa2と前記スイッチ素子Q2の直列回路とで閉回路になる様に構成され、
    前記第2電圧系回路は、前記スイッチ素子Q4とコンデンサC1とを直列接続して形成されるアクティブクランプ回路を有し、このアクティブクランプ回路が前記コイルWb1と前記コイルWb2の直列回路または前記スイッチ素子Q3に並列接続され、
    前記スイッチング制御回路により前記第2の状態から前記同時オン状態が設定され、前記コンデンサC1より供給される電流によって前記コイルWb1及び前記コイルWb2を流れる電流が増加することで、前記スイッチ素子Q2に流れる電流の減少が速やかに行われることを特徴とするDC/DCコンバータの制御方法。
  18. 請求項10〜14に記載した何れかのDC/DCコンバータの制御方法において、
    前記電力変換手段は、前記スイッチ素子Q1に直列接続されるコイルWa1と前記第2電圧系回路に接続されるコイルWb1及びコイルWb3を有する第1のトランスと、前記スイッチ素子Q2に直列接続されるコイルWa2と前記第2電圧系回路に接続されるコイルWb2及びコイルWb4を有する第2のトランスとで構成され、
    前記第1電圧系回路は、前記コイルWa1と前記スイッチ素子Q1の直列回路と、前記コイルWa2と前記スイッチ素子Q2の直列回路とで閉回路を形成し、
    前記第2電圧系回路は、前記スイッチ素子Q4とコンデンサC1とを直列接続して形成され、且つ前記コイルWb1と前記コイルWb2の直列回路または前記コイルWb3と前記コイルWb4の直列回路または前記スイッチ素子Q3に並列接続されるアクティブクランプ回路と、前記コイルWb3と前記コイルWb4と前記スイッチ素子Q3とコンデンサC2とで形成される閉回路とを有し、
    前記スイッチング制御回路により前記第2の状態から前記同時オン状態が設定され、前記コンデンサC1より供給される電流によって前記コイルWb1及び前記コイルWb2を流れる電流が増加することで、前記スイッチ素子Q2に流れる電流の減少が速やかに行われることを特徴とするDC/DCコンバータの制御方法。
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