JP2014135825A - 蓄電システム - Google Patents

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啓司 海田
Yuji Nishi
勇二 西
Yukinari Tanabe
千済 田邉
Hiroyuki Kaiya
裕之 海谷
Hiromasa Tanaka
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Abstract

【課題】 DC/DCコンバータに含まれる電子素子を保護する。
【解決手段】 蓄電システムは、充放電を行う第1蓄電装置(10)および第2蓄電装置(44)と、コンデンサ(23)と、DC/DCコンバータ(50)とを有する。第1蓄電装置は、リレー(SMR−B,SMR−G)を介して負荷(43)と接続されており、第2蓄電装置は、第1蓄電装置よりも低い電圧で充放電を行う。コンデンサは、第1蓄電装置および負荷を接続する正極ライン(PL)および負極ライン(NL)に接続されている。DC/DCコンバータは、第1蓄電装置の出力電圧を降圧し、降圧後の電力を第2蓄電装置に出力するとともに、第2蓄電装置の出力電圧を昇圧し、昇圧後の電力をコンデンサに出力する。DC/DCコンバータは、昇圧動作時に通電状態となるトランジスタ(507,512)と、降圧動作時に通電状態となり、トランジスタと並列に接続された複数のダイオード(509,510,513,514)と、を有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、第1蓄電装置がコンデンサと接続される構成において、DC/DCコンバータを介して、第2蓄電装置の電力をコンデンサに供給して、コンデンサを充電する技術に関する。
特許文献1では、DC/DCコンバータを制御して平滑コンデンサを充電した後に、開閉スイッチを閉成させることにより、第1の蓄電装置からインバータ回路への通電を開始させている。これにより、第1の蓄電装置から平滑コンデンサに突入電流が流れることを抑制するための抵抗器やスイッチを削減している。
特開2003−061209号公報
特許文献1では、DC/DCコンバータの具体的な回路構成については、何ら開示されていない。双方向型のDC/DCコンバータでは、降圧処理を行うときに流れる電流値が、昇圧処理を行うときに流れる電流値よりも大きくなり、DC/DCコンバータを構成する電子素子を保護する必要がある。すなわち、電子素子に対する電流負荷が大きくなると、電子素子の劣化が進行しやすくなってしまうため、電子素子に対する電流負荷を低減する必要がある。
本発明である蓄電システムは、充放電を行う第1蓄電装置および第2蓄電装置と、コンデンサと、DC/DCコンバータとを有する。第1蓄電装置は、リレーを介して負荷と接続されており、第2蓄電装置は、第1蓄電装置よりも低い電圧で充放電を行う。コンデンサは、第1蓄電装置および負荷を接続する正極ラインおよび負極ラインに接続されている。ここで、正極ラインは、第1蓄電装置の正極端子および負荷を接続し、負極ラインは、第1蓄電装置の負極端子および負荷を接続する。
DC/DCコンバータは、第1蓄電装置の出力電圧を降圧し、降圧後の電力を第2蓄電装置に出力するとともに、第2蓄電装置の出力電圧を昇圧し、昇圧後の電力をコンデンサに出力する。ここで、DC/DCコンバータの降圧動作によれば、第1蓄電装置の出力電力を用いて、第2蓄電装置を充電することができる。また、DC/DCコンバータの昇圧動作によれば、第2蓄電装置の出力電力を用いて、コンデンサを充電することができる。一方、DC/DCコンバータは、昇圧動作時に通電状態となるトランジスタと、降圧動作時に通電状態となり、トランジスタと並列に接続された複数のダイオードと、を有する。
本発明では、DC/DCコンバータが昇圧動作および降圧動作を行い、昇圧動作時にはトランジスタが通電状態となり、降圧動作時にはダイオードが通電状態となる。ここで、降圧動作時にDC/DCコンバータに流れる電流値は、昇圧動作時にDC/DCコンバータに流れる電流値よりも大きくなる。このため、降圧動作時に通電状態となるダイオードでは、電流負荷が上昇しやすい。
そこで、本発明では、トランジスタに対して、複数のダイオードを並列に接続している。これにより、降圧動作時にDC/DCコンバータに流れる電流を、複数のダイオードに分流させることができ、各ダイオードに対する電流負荷を低減させることができる。ダイオードに対する電流負荷を低減すれば、電流負荷に起因した発熱を抑制でき、発熱に伴う劣化を抑制することができる。なお、トランジスタは、昇圧動作時に通電状態となるため、上述したダイオードのように、複数のトランジスタを並列に設ける必要はない。
DC/DCコンバータは、上述したトランジスタおよびダイオードに加えて、トランスおよびリアクトルを用いて構成することができる。トランスは、コンデンサに接続された高圧側巻線と、第2蓄電装置に接続された低圧側巻線とを備えている。リアクトルは、第2蓄電装置の正極端子および低圧側巻線の間の電流経路に設けることができる。リアクトルを用いることにより、昇圧チョッパおよび降圧チョッパの原理を用いて、昇圧動作および降圧動作を行うことができる。
ここで、トランジスタとしては、2つのトランジスタを用いることができる。第1トランジスタは、低圧側巻線およびリアクトルの間の電流経路に設けることができる。また、第2トランジスタは、第2蓄電装置と並列に接続され、第1トランジスタおよびリアクトルの接続点と接続することができる。
本発明の蓄電システムには、第1蓄電装置の電圧値を検出する第1電圧センサと、コンデンサの電圧値を検出する第2電圧センサとを設けることができる。ここで、コントローラは、第2電圧センサの検出値が第1電圧センサの検出値に到達するまで、DC/DCコンバータの昇圧動作によってコンデンサを充電することができる。そして、コントローラは、第2電圧センサの検出値が第1電圧センサの検出値に到達した後に、リレーを駆動して、第1蓄電装置および負荷を接続することができる。
第1蓄電装置および負荷を接続する前に、コンデンサを充電しておくことにより、第1蓄電装置および負荷を接続したときに、第1蓄電装置からコンデンサに突入電流が流れてしまうことを抑制できる。これにより、コンデンサに突入電流が流れることを抑制するための抵抗を設ける必要が無くなる。
第1蓄電装置および負荷を接続したときには、電流センサを用いて、第1蓄電装置およびコンデンサの間で流れる電流値を検出することができる。この電流値を用いれば、第1電圧センサおよび第2電圧センサにおける検出値の差を算出することができる。具体的には、電流センサの検出値と、第1蓄電装置の内部抵抗と、第1蓄電装置およびコンデンサを接続する配線の抵抗とを用いて、検出値の差を算出することができる。
上述したように、第1電圧センサおよび第2電圧センサにおける検出値が互いに等しくなったときに、第1蓄電装置および負荷が接続されるが、電圧センサの検出誤差が発生しているときには、第1蓄電装置およびコンデンサにおける実際の電圧値が互いに異なっており、第1蓄電装置およびコンデンサの間で電流が流れてしまうことになる。ここで、電流センサの検出値を用いれば、電圧センサの検出誤差に起因した検出値の差を特定することができる。
検出値の差を特定すれば、この差に応じて、コンデンサの充電を停止させるときの電圧値を変更することができる。すなわち、検出値の差を考慮して、コンデンサの充電を行えば、電圧センサの検出誤差をキャンセルさせたうえで、コンデンサの電圧値を第1蓄電装置の電圧値に揃えることができる。これにより、第1蓄電装置および負荷を接続したときに、第1蓄電装置およびコンデンサの間で電流が流れることを抑制できる。
第1蓄電装置および負荷を接続したときに、第1蓄電装置およびコンデンサの間で電流が流れてしまうと、リレーの摩耗を進行させてしまうおそれがある。特に、第1蓄電装置およびコンデンサの間に流れる電流値が大きくなるほど、リレーの摩耗が進行しやすくなってしまう。そこで、上述したように、コンデンサの電圧値を第1蓄電装置の電圧値に揃えておくことにより、第1蓄電装置およびコンデンサの間に流れる電流を抑制でき、リレーの摩耗が進行してしまうことを抑制できる。
コントローラは、電流センサの出力に基づいて、第1蓄電装置に電流が流れていないと判別したとき、コンデンサの電圧値が第1蓄電装置の電圧値に一致していると判別することができる。上述したように、コンデンサの充電を停止させるときの電圧値を変更したときには、電流センサの検出結果に基づいて、コンデンサの電圧値が第1蓄電装置の電圧値に一致しているか否かを判別することができる。すなわち、電流センサの検出値が0[A]であれば、コンデンサの電圧値が第1蓄電装置の電圧値に一致していることを確認できる。
本発明の蓄電システムは、車両に搭載することができる。ここで、負荷としては、モータ・ジェネレータを用いることができる。モータ・ジェネレータは、第1蓄電装置から出力された電気エネルギを運動エネルギに変換するため、この運動エネルギを用いれば、車両を走行させることができる。なお、車両の制動時には、モータ・ジェネレータは、制動時の運動エネルギの電気エネルギに変換できるため、この電気エネルギを第1蓄電装置に蓄えることができる。
電池システムの構成を示す図である。 システムメインリレーの駆動回路を示す図である。 双方向型DC/DCコンバータの回路構成を示す図である。 電池システムの起動処理を示すフローチャートである。 システムメインリレーおよび昇圧処理の動作と、コンデンサの電圧値の挙動とを示す図である。
以下、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例1である電池システムについて説明する。図1は、本実施例である電池システムの構成を示す図である。本実施例の電池システムは、車両に搭載される。この車両としては、電気自動車やハイブリッド自動車がある。電気自動車は、車両を走行させる動力源として、後述する組電池だけを備えている。ハイブリッド自動車は、車両を走行させる動力源として、後述する組電池の他に、エンジン又は燃料電池を備えている。
組電池(本発明の第1蓄電装置に相当する)10は、直列に接続された複数の単電池11を有する。組電池10を構成する単電池11の数は、組電池10の要求出力などを考慮して適宜設定することができる。単電池11としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。また、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタ(コンデンサ)を用いることもできる。本実施例では、組電池10を構成する、すべての単電池11が直列に接続されているが、組電池10には、並列に接続された複数の単電池11が含まれていてもよい。
電圧センサ(本発明の第1電圧センサに相当する)21は、組電池10の端子間電圧VBを検出し、検出結果(電圧値VB)をコントローラ30に出力する。なお、電圧センサを用いて、組電池10を構成する各単電池11の電圧値を検出することもできる。また、組電池10を構成する複数の単電池11を、複数の電池ブロックに分けたときには、電圧センサを用いて、各電池ブロックの電圧値を検出することもできる。電池ブロックは、直列に接続された複数の単電池11によって構成されており、複数の電池ブロックが直列に接続されることにより、組電池10が構成される。
組電池10の正極端子と接続された正極ラインPLには、電流センサ22が設けられている。電流センサ22は、組電池10の充放電電流IBを検出し、検出結果(電流値IB)をコントローラ30に出力する。組電池10を放電しているときには、電流センサ22によって検出された電流値として、正の値(IB>0)を用い、組電池10を充電しているときには、電流センサ22によって検出された電流値として、負の値(IB<0)を用いることができる。
本実施例では、正極ラインPLに電流センサ22を設けているが、これに限るものではない。具体的には、組電池10の負極端子と接続された負極ラインNLに、電流センサ22を設けることができる。すなわち、電流センサ22は、組電池10に流れる電流値を検出できればよい。ここで、複数の電流センサ22を用いることもできる。
正極ラインPLには、システムメインリレーSMR−Bが設けられており、負極ラインNLには、システムメインリレーSMR−Gが設けられている。システムメインリレーSMR−B,SMR−Gは、コントローラ30からの制御信号を受けることにより、オンおよびオフの間で切り替わる。
図2には、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gを駆動する回路の構成を示している。各システムメインリレーSMR−B,SMR−Gには、励磁コイルCB,CGが設けられており、励磁コイルCB,CGは、電源25と接続されている。電源25から励磁コイルCBに電流を流せば、システムメインリレーSMR−Bにおいて、可動接点を固定接点に接触させることができ、システムメインリレーSMR−Bをオフからオンに切り替えることができる。一方、電源25から励磁コイルCBへの通電が遮断されれば、バネの付勢力を受けた可動接点が固定接点から離れ、システムメインリレーSMR−Bは、オンからオフに切り替わる。
電源25から励磁コイルCGに電流を流せば、システムメインリレーSMR−Gにおいて、可動接点を固定接点に接触させることができ、システムメインリレーSMR−Gをオフからオンに切り替えることができる。一方、電源25から励磁コイルCGへの通電が遮断されれば、バネの付勢力を受けた可動接点が固定接点から離れ、システムメインリレーSMR−Gは、オンからオフに切り替わる。
電源25および励磁コイルCB,CGの間の電流経路には、スイッチ26が設けられており、スイッチ26は、コントローラ30からの制御信号を受けて、オンおよびオフの間で切り替わる。スイッチ26がオンであるとき、電源25から励磁コイルCB,CGに電流が流れ、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gを同時にオンにすることができる。また、スイッチ26がオフであるとき、電源25から励磁コイルCB,CGへの通電が遮断され、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gを同時にオフにすることができる。
電源25としては、後述する補機バッテリ(本発明の第2蓄電装置に相当する)44を用いることができる。補機バッテリ44は、車両に搭載された電装品に電力を供給するために用いられ、補機バッテリ44としては、鉛蓄電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。なお、電源25としては、補機バッテリ44に限るものではなく、組電池10を用いることもできる。例えば、組電池10を構成する一部の単電池11を、電源25として用いることができる。
図2に示す構成によれば、電源25の電力を励磁コイルCB,CGに供給することができるため、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gを共にオフからオンに切り替えることができる。なお、本実施例では、電源25の電力を励磁コイルCB,CGに同時に供給しているが、これに限るものではない。すなわち、励磁コイルCBへの通電と、励磁コイルCGへの通電とを個別に行うこともできる。
具体的には、励磁コイルCB,CGに対応した2つの電源を設け、各電源から各励磁コイルCB,CGに電力を供給することができる。または、電源25から励磁コイルCBへの通電経路と、電源25から励磁コイルCGへの通電経路とを別々に設け、各通電経路における通電/非通電をスイッチ(スイッチ26に相当する)によって切り替えることができる。
ただし、図2に示す構成を用いれば、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gを駆動する回路の構成を簡素化することができる。すなわち、図2に示す構成によれば、励磁コイルCB,CGに対応した2つの電源を設ける場合に比べて、電源の数を減らしたり、電源および各励磁コイルCB,CGを接続する配線を簡素化したりすることができる。また、図2に示す構成によれば、2つの通電経路を別々に設ける場合に比べて、通電経路を簡素化したり、通電経路毎に設けられるスイッチの数を減らしたりすることができる。
組電池10は、正極ラインPLおよび負極ラインNLを介して、昇圧回路41に接続されている。ここで、正極ラインPLおよび負極ラインNLには、コンデンサ23が接続されており、コンデンサ23は、正極ラインPLおよび負極ラインNLの間における電圧変動を平滑化するために用いられる。後述するように、コンデンサ23は、補機バッテリ44の電力を用いて充電され、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gがオフからオンに切り替わるときには、コンデンサ23の電圧値は、組電池10の電圧値と等しくなる。
正極ラインPLおよび負極ラインNLには、電圧センサ(本発明の第2電圧センサに相当する)24が接続されている。電圧センサ24は、コンデンサ23の電圧値VLを検出し、検出結果をコントローラ30に出力する。コントローラ30は、メモリ31を有しており、メモリ31は、コントローラ30が所定の処理(特に、本実施例で説明する処理)を行うときに用いられる情報を記憶している。本実施例では、メモリ31がコントローラ30に内蔵されているが、コントローラ30の外部にメモリ31を設けることもできる。
コントローラ30には、車両のイグニッションスイッチのオン/オフに関する情報が入力される。イグニッションスイッチがオフからオンに切り替わったとき、コントローラ30は、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替えることにより、組電池10および昇圧回路41を接続する。これにより、図1に示す電池システムは、起動状態(Ready-ON)となる。
正極ラインPLおよび負極ラインNLには、双方向型のDC/DCコンバータ50が接続されており、DC/DCコンバータ50には、補機バッテリ44が接続されている。システムメインリレーSMR−B,SMR−Gがオンであるとき、DC/DCコンバータ50は、組電池10の出力電圧を降圧し、降圧後の電力を補機バッテリ44に出力する。これにより、組電池10の出力を用いて、補機バッテリ44を充電することができる。ここで、満充電状態にある補機バッテリ44の電圧値は、満充電状態にある組電池10の電圧値よりも低い。また、補機バッテリ44を充放電するときの電圧値は、組電池10を充放電するときの電圧値よりも低い。
一方、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gがオフからオンに切り替わる前、DC/DCコンバータ50は、補機バッテリ44の出力電圧を昇圧し、昇圧後の電力をコンデンサ23に出力する。これにより、補機バッテリ44の出力を用いて、コンデンサ23を充電することができる。ここで、DC/DCコンバータ50の動作は、コントローラ30によって制御される。
昇圧回路41は、組電池10の出力電圧を昇圧し、昇圧後の電力をインバータ42に出力する。インバータ42は、昇圧回路41から出力された直流電力を交流電力に変換し、交流電力をモータ・ジェネレータ43に出力する。モータ・ジェネレータ43は、インバータ42から出力された交流電力を受けて、車両の走行に用いられる運動エネルギを生成する。モータ・ジェネレータ43は、車輪と接続されており、モータ・ジェネレータ43が生成した運動エネルギを車輪に伝達することにより、車両を走行させることができる。
車両の制動時において、モータ・ジェネレータ43は、制動時に発生する運動エネルギを電気エネルギ(交流電力)に変換する。インバータ42は、モータ・ジェネレータ43が生成した交流電力を直流電力に変換し、直流電力を昇圧回路41に出力する。昇圧回路41は、インバータ42の出力電圧を降圧し、降圧後の電力を組電池10に出力する。これにより、回生電力を組電池10に蓄えることができる。
本実施例では、昇圧回路41を用いているが、昇圧回路41を省略することもできる。すなわち、組電池10から出力された直流電力をインバータ42に直接、供給することもできる。ここで、昇圧回路41およびインバータ42の動作は、コントローラ30によって制御される。
次に、図3を用いて、DC/DCコンバータ50の回路構成について説明する。
コンデンサ23には、トランス501の高圧側巻線501aが接続されている。高圧側巻線501aには、トランジスタ(スイッチング素子)502が直列に接続されている。具体的には、トランジスタ502のコレクタは、高圧側巻線501aと接続され、トランジスタ502のエミッタは、コンデンサ23と接続されている。トランジスタ502には、ダイオード503が並列に接続されている。具体的には、ダイオード503のカソードがトランジスタ502のコレクタと接続され、ダイオード503のアノードがトランジスタ502のエミッタと接続されている。
高圧側巻線501aには、コンデンサ504およびトランジスタ(スイッチング素子)505が並列に接続されており、コンデンサ504およびトランジスタ505は、直列に接続されている。ここで、トランジスタ505のコレクタは、コンデンサ504と接続され、トランジスタ505のエミッタは、高圧側巻線501aおよびトランジスタ502の接続点と接続されている。トランジスタ505には、ダイオード506が並列に接続されている。具体的には、ダイオード506のカソードが、トランジスタ505のコレクタと接続され、ダイオード506のアノードが、トランジスタ505のエミッタと接続されている。
トランス501の低圧側巻線501bは、補機バッテリ44と接続されている。具体的には、低圧側巻線501bの一端が、補機バッテリ44の正極端子と接続され、低圧側巻線501bの他端が、補機バッテリ44の負極端子と接続されている。低圧側巻線501bおよび補機バッテリ44の正極端子を接続するラインには、トランジスタ(スイッチング素子)507およびリアクトル508が設けられている。トランジスタ507およびリアクトル508は、直列に接続されている。
トランジスタ507のエミッタは、低圧側巻線501bの一端に接続されており、トランジスタ507のコレクタは、リアクトル508の一端に接続されている。リアクトル508の他端は、補機バッテリ44の正極端子と接続されている。トランジスタ507には、2つのダイオード509,510が並列に接続されている。ここで、各ダイオード509,510のカソードは、トランジスタ507のコレクタと接続され、各ダイオード509,510のアノードは、トランジスタ507のエミッタと接続されている。
補機バッテリ44には、コンデンサ511が並列に接続されている。具体的には、コンデンサ511の一端は、補機バッテリ44の正極端子およびリアクトル508の接続点と接続され、コンデンサ511の他端は、補機バッテリ44の負極端子および低圧側巻線501bの接続ラインと接続されている。ここで、コンデンサ511は、補機バッテリ44の正極端子および負極端子のそれぞれと接続されたラインの間における電圧変動を平滑化するために用いられる。
また、補機バッテリ44には、トランジスタ512が並列に接続されている。具体的には、トランジスタ512のコレクタは、トランジスタ507およびリアクトル508の接続点と接続され、トランジスタ512のエミッタは、補機バッテリ44の負極端子および低圧側巻線501bの接続ラインと接続されている。トランジスタ512には、2つのダイオード513,514が並列に接続されている。具体的には、各ダイオード513,514のカソードは、トランジスタ512のコレクタと接続され、各ダイオード513,514のアノードは、トランジスタ512のエミッタと接続されている。
DC/DCコンバータ50による昇圧処理を行うとき、コントローラ30は、トランジスタ507,512をオフからオンに切り替える。トランジスタ507,512をオンにすることにより、補機バッテリ44の放電電流をコンデンサ511や低圧側巻線501bに流すことができる。また、補機バッテリ44の放電電流をリアクトル508に流すことにより、リアクトル508にエネルギを蓄えることができ、昇圧チョッパの原理により、補機バッテリ44の電圧値が昇圧された電力を低圧側巻線501bから高圧側巻線501aに供給することができる。
高圧側巻線501aで発生した電流が、コンデンサ23およびダイオード503を含む電流経路を流れることにより、コンデンサ23を充電することができる。ここで、コンデンサ23の充電電流は、ダイオード506を介してコンデンサ504にも流れ、コンデンサ504によって、コンデンサ23の充電電圧が平滑化される。
DC/DCコンバータ50による降圧処理を行うとき、コントローラ30は、トランジスタ502,505をオフからオンに切り替える。トランジスタ505をオンにすることにより、組電池10の放電電流がコンデンサ504に流れ、コンデンサ504が充電される。また、トランジスタ502をオンにすることにより、組電池10の放電電流がトランス501の高圧側巻線501aに流れる。
組電池10の放電電流を高圧側巻線501aに流すことにより、低圧側巻線501bにおいて、電流を生成することができる。低圧側巻線501bで生成された電流は、ダイオード509,510およびリアクトル508を流れ、補機バッテリ44に供給される。これにより、補機バッテリ44が充電される。ここで、リアクトル508に電流を流すことにより、降圧チョッパの原理により、補機バッテリ44に充電される電圧値を降圧することができる。補機バッテリ44の充電電流は、コンデンサ511にも流れ、補機バッテリ44の充電電圧が平滑化される。
本実施例によれば、DC/DCコンバータ50による降圧処理を行うとき、補機バッテリ44の充電電流が、ダイオード509,510やダイオード513,514に流れる。ここで、各トランジスタ507,512に対して、1つのダイオード509,513を設けただけでは、ダイオード509,513の発熱による劣化を促進させてしまうおそれがある。
降圧処理を行うときに低圧側巻線501bを含む回路に流れる電流値は、昇圧処理を行うときに低圧側巻線501bを含む回路に流れる電流値よりも大きくなる。ここで、各トランジスタ507,512に対して、1つのダイオード509,513を設けただけでは、降圧処理を行うときに、ダイオード509,513に電流が流れやすくなる。これにより、ダイオード509,513の通電に伴う発熱によって、ダイオード509,513の劣化が促進してしまうおそれがある。
本実施例では、トランジスタ507に対して、2つのダイオード509,510を並列に接続しているため、降圧処理を行うときの電流をダイオード509,510に分けて流すことができる。すなわち、ダイオード509,510のそれぞれに流れる電流値を低下させることができる。これにより、ダイオード509,510の通電に伴う発熱を抑制でき、ダイオード509,510の劣化が進行してしまうことを抑制できる。
同様に、本実施例では、トランジスタ512に対して、2つのダイオード513,514を並列に接続しているため、降圧処理を行うときの電流をダイオード513,514に分けて流すことができる。すなわち、ダイオード513,514のそれぞれに流れる電流値を低下させることができる。これにより、ダイオード513,514の通電に伴う発熱を抑制でき、ダイオード513,514の劣化が進行してしまうことを抑制できる。
昇圧処理を行うときには、トランジスタ507,512に電流が流れることになるが、上述したように、昇圧処理での電流値は、降圧処理での電流値よりも小さくなるため、トランジスタ507,512を設けるだけでよい。すなわち、ダイオード509,510,513,514のそれぞれに対してトランジスタを設ける必要はない。したがって、本実施例によれば、ダイオード509,510,513,514のそれぞれに対してトランジスタを設けた構成に比べて、トランジスタの数を低減することができる。
なお、本実施例では、トランジスタ507に対して、2つのダイオード509,510を並列に接続し、トランジスタ512に対して、2つのダイオード513,514を並列に接続しているが、これに限るものではない。すなわち、各トランジスタ507,512と並列に接続されるダイオードの数は、少なくとも2つであればよい。この構成であれば、降圧処理時の電流を、複数のダイオードに分流させることができ、ダイオードの発熱に伴う劣化を抑制することができる。
次に、図1に示す電池システムを起動状態(Ready-ON)にするときの処理について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。図4に示す処理は、イグニッションスイッチがオフからオンに切り替わったときに開始され、コントローラ30によって実行される。
ステップS101において、コントローラ30は、電圧センサ21の出力に基づいて、組電池10の電圧値VBを取得する。ステップS101の処理では、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gがオフとなっているため、組電池10に検出電流を流すことにより、電圧値VBを取得することができる。ステップS102において、コントローラ30は、DC/DCコンバータ50を起動する。
ステップS103において、コントローラ30は、補機バッテリ44の出力電力を用いて、コンデンサ23を充電する。具体的には、コントローラ30は、DC/DCコンバータ50によって補機バッテリ44の出力電圧を昇圧し、昇圧後の電力をコンデンサ23に供給する。補機バッテリ44の出力電力を用いてコンデンサ23を充電すれば、コンデンサ23の電圧値が上昇する。これにより、コンデンサ23の電圧値は、組電池10の電圧値に近づく。
ステップS104において、コントローラ30は、電圧センサ24の出力に基づいて、コンデンサ23の電圧値VLを取得する。ステップS105において、コントローラ30は、ステップS101の処理で取得した電圧値VBと、ステップS104の処理で取得した電圧値VLとが等しいか否かを判別する。ステップS105の処理では、電圧センサ21,24の検出誤差を考慮して、電圧値VB,VLの差が許容範囲内であるか否かを判別してもよい。ここでいう許容範囲(電圧差)は、電圧センサ21,24の検出誤差を考慮して予め設定しておくことができる。許容範囲(電圧差)に関する情報は、メモリ31に記憶しておくことができる。
ステップS105において、電圧値VB,VLが等しいとき、又は、電圧値VB,VLの差が許容範囲内であるとき、コントローラ30は、ステップS106の処理を行う。一方、電圧値VB,VLが等しくないとき、又は、電圧値VB,VLの差が許容範囲外であるとき、コントローラ30は、コンデンサ23の充電が完了していないと判別する。この場合において、コントローラ30は、ステップS103の処理に戻り、コンデンサ23の充電を継続させる。
ステップS106において、コントローラ30は、図2に示すスイッチ26をオフからオンに切り替える。これにより、電源25から励磁コイルCB,CGに電流が流れ、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gがオフからオンに切り替わる。システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオンにすることにより、組電池10および昇圧回路41を接続することができる。
ステップS107において、コントローラ30は、DC/DCコンバータ50の動作を制御することにより、DC/DCコンバータ50において、組電池10の出力電圧を降圧させる。すなわち、ステップS107までの処理では、DC/DCコンバータ50による昇圧処理が行われ、ステップS107以降の処理では、DC/DCコンバータ50による降圧処理が行われる。DC/DCコンバータ50による降圧処理によって、組電池10の出力電力を、DC/DCコンバータ50を介して、補機バッテリ44に供給することができる。
ステップS108の処理では、図1に示す電池システムが起動状態(Ready-ON)となり、車両を走行させることができる。なお、イグニッションスイッチがオンからオフに切り替わったとき、コントローラ30は、図2に示すスイッチ26をオンからオフに切り替える。これにより、電源25から励磁コイルCB,CGへの通電が遮断され、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gは、オンからオフに切り替わる。そして、組電池10および昇圧回路41の接続が遮断され、図1に示す電池システムは、停止状態(Ready-OFF)となる。ここで、コンデンサ23に蓄積された電荷は放出され、コンデンサ23の電圧値は、0[V]となる。
図5には、図4に示す処理を行うときにおいて、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gの動作、DC/DCコンバータ50による昇圧動作、電圧値VLの挙動を示している。図5に示す横軸は、時間である。
イグニッションスイッチがオフからオンに切り替わると、時刻t1において、DC/DCコンバータ50による昇圧処理がオフからオンに切り替わる。すなわち、時刻t1において、DC/DCコンバータ50による昇圧処理が開始される。DC/DCコンバータ50による昇圧処理が開始されると、DC/DCコンバータ50の出力(補機バッテリ44の出力)がコンデンサ23に供給され、コンデンサ23の充電が開始される。
時刻t1までは、コンデンサ23が充電されていないため、電圧センサ24によって検出される電圧値VLは、0[V]となっている。コンデンサ23の充電が開始されると、電圧センサ24によって検出される電圧値VLが上昇する。時刻t2において、電圧値VLが電圧値VBに到達すると、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gがオフからオンに切り替わる。ここで、電圧値VBは、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替える前に、電圧センサ21によって予め検出された組電池10の電圧値である。
本実施例では、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gを同時にオフからオンに切り替えるようにしている。上述したように、励磁コイルCB,CGへの通電を個別に行う構成では、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替えるタイミングを互いに異ならせることもできる。
システムメインリレーSMR−B,SMR−Gがオンになると、組電池10およびコンデンサ23が接続されることになるが、組電池10およびコンデンサ23が接続されるときには、コンデンサ23の電圧値VLが、組電池10の電圧値VBと等しくなっている。このため、組電池10からコンデンサ23に突入電流が流れることを抑制できる。したがって、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替えた後も、電圧値VLは、電圧値VBと等しいままとなる。
システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替えた後、時刻t3において、DC/DCコンバータ50による昇圧処理がオンからオフに切り替わる。すなわち、時刻t3において、DC/DCコンバータ50による昇圧処理が終了する。DC/DCコンバータ50による昇圧処理が終了した後、DC/DCコンバータ50では、組電池10の出力電圧を降圧させる処理(降圧処理)が行われる。
図5に示す例では、昇圧処理をオンからオフに切り替えるタイミング(時刻t3)は、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替えるタイミング(時刻t2)よりも遅れている。ただし、昇圧処理をオフに切り替えるタイミングと、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオンに切り替えるタイミングとを一致させることもできる。
本実施例によれば、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替える前に、補機バッテリ44の電力を、DC/DCコンバータ50を介してコンデンサ23に供給することにより、コンデンサ23を充電している。このように、コンデンサ23を予め充電しておくことにより、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替えたときに、組電池10からコンデンサ23に突入電流が流れることを抑制できる。また、本実施例のように、コンデンサ23の充電によって突入電流を抑制すれば、突入電流が流れることを抑制するための抵抗を正極ラインPL又は負極ラインNLに別途設ける必要も無くなり、部品点数を低減することができる。
次に、本発明の実施例2である電池システムについて説明する。本実施例において、実施例1で説明した構成要素と同じ構成要素については、同一の符号を用い、詳細な説明は省略する。以下、実施例1と異なる点について、主に説明する。
実施例1では、図4に示すステップS105,S106の処理において、電圧センサ21,24の検出誤差を考慮して、電圧値VB,VLの差が許容範囲内であるときに、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替えている。ここで、電圧値VB,VLの差が発生しており、電圧値VLが電圧値VBよりも低いときには、組電池10からコンデンサ23に電流が流れることになる。すなわち、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替えたときには、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gの接点に対して、電圧値VB,VLの差に相当する電流が流れてしまう。
システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替えるときに、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gの接点に電流が流れると、接点の摩耗を進行させてしまうおそれがある。特に、電圧センサ21,24の検出誤差に起因して、電圧値VB,VLの差が広がり、この差に相当する電流がシステムメインリレーSMR−B,SMR−Gの接点に流れると、接点の摩耗が進行しやすくなってしまう。
そこで、本実施例では、以下に説明するように、電流センサ22の検出結果に基づいて、電圧センサ21,24の検出誤差を補正するようにしている。
まず、電圧値VB,VLの差ΔVは、下記式(1)で表すことができる。
ΔV=VB−VL=IB×(RB+RC) ・・・(1)
上記式(1)において、IBは、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替えたときに、組電池10に流れる電流値である。この電流値IBは、電流センサ22によって検出することができる。ここで、電流値IBとしては、以前(好ましくは直近)に取得した電流値が用いられる。
RBは、組電池10の内部抵抗であり、RCは、組電池10およびコンデンサ23の間における配線抵抗である。配線抵抗RCとしては、正極ラインPLや負極ラインNLにおける抵抗や、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gの接点における抵抗が含まれる。
内部抵抗RBは、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替える前における組電池10の内部抵抗を用いることができる。好ましくは、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替えるときに、直近に取得された内部抵抗RBを用いることができる。
例えば、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gがオンとなっている間では、組電池10に流れる電流値(充放電電流)と、組電池10の電圧値とに基づいて、組電池10の内部抵抗を算出することができる。具体的には、電流値および電圧値を座標軸とした座標系において、検出した電流値および電圧値の関係をプロットし、複数のプロットに近似する直線を算出すれば、この近似直線の傾きが組電池10の内部抵抗となる。このように算出された内部抵抗を、上記式(1)に示す内部抵抗RBとして用いることができる。
また、組電池10を使用し続けた時間(経過時間)と、組電池10の内部抵抗との関係を予め求めておき、現在までの経過時間に対応した内部抵抗を特定することができる。ここでいう経過時間としては、例えば、組電池10を製造した直後から現在までの時間とすることができる。組電池10は、時間の経過とともに劣化することが知られており、組電池10の劣化が進行するほど、組電池10の内部抵抗が上昇する。このため、経過時間および内部抵抗の関係を実験などによって予め推定しておけば、現在の組電池10における内部抵抗を推定することができる。このように推定された内部抵抗を、上記式(1)に示す内部抵抗RBとして用いることができる。
一方、組電池10の内部抵抗は、組電池10のSOC(State of Charge)や温度に依存することが知られている。SOCとは、満充電容量に対する、現在の充電容量の割合である。組電池10の温度が低くなるほど、組電池10の内部抵抗が高くなりやすく、組電池10のSOCが高くなるほど、組電池10の内部抵抗が高くなりやすい。このため、SOC、温度および内部抵抗の対応関係を示すマップを実験などによって予め用意しておけば、SOCおよび温度を特定することにより、組電池10の内部抵抗を特定することができる。このように特定された組電池10の内部抵抗を、上記式(1)に示す内部抵抗RBとして用いることができる。
ここで、SOCおよび温度は、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替える前に取得しておけばよい。組電池10の温度は、温度センサを用いて取得することができる。組電池10のSOCは、公知の方法を適宜用いて、推定することができる。例えば、SOCおよびOCV(Open Circuit Voltage)は、対応関係にあるため、この対応関係を予め求めておけば、組電池10のOCVを測定することにより、このOCVに対応したSOCを特定することができる。一方、組電池10の充放電電流を積算し続けることにより、組電池10のSOCを推定することもできる。
配線抵抗RCは、実験などによって予め測定しておくことができる。ここで、配線抵抗RCは、大気中の温度や、組電池10およびコンデンサ23の間の通電経路に流れる電流負荷に依存する。大気中の温度が変化すれば、通電経路を構成する配線の温度が変化し、配線抵抗RCも変化する。また、通電経路に流れる電流負荷が変化すれば、通電経路を構成する配線の温度が変化し、配線抵抗RCも変化する。このため、配線抵抗RC、温度および電流負荷の関係を予めマップとして用意しておけば、温度および電流負荷を特定することにより、配線抵抗RCを特定することができる。ここで、マップに関する情報は、メモリ31に記憶しておくことができる。
大気中の温度は、温度センサを用いて検出することができる。ここで、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替える前において、大気中の温度を検出しておくことができる。通電経路を構成する配線の温度は、配線の通電に伴う発熱量に依存し、発熱量は、電流負荷(電流値IBを二乗した値)に依存する。ここで、電流負荷を規定する電流値IBとしては、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替えたときに、組電池10およびコンデンサ23の間で流れる電流値が用いられる。電流値IBは、以前(好ましくは直近)に取得した電流値を用いることができる。
電圧値VB,VLに、電圧センサ21,24の検出誤差が含まれているときには、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替えたときに、組電池10に電流が流れることになる。この電流値IBは、電流センサ22によって検出することができる。電流値IB(IB≠0)を検出した後では、上述したように、内部抵抗RBおよび配線抵抗RCを特定することにより、上記式(1)に基づいて、電圧差ΔVを算出することができる。
電圧差ΔVは、上記式(1)に示すように、電流値IBから算出され、電圧センサ21,24の検出結果を用いていない。このため、上記式(1)から算出される電圧差ΔVは、電圧センサ21,24の検出誤差を表していることになる。そこで、電圧差ΔVを用いて、電圧値VB,VLの一方を補正すれば、電圧値VB,VLを一致させることができる。
具体的には、電圧センサ24によって検出された電圧値VLが、「VB−ΔV」の電圧値となるまで、コンデンサ23を充電すれば、コンデンサ23の電圧値を、組電池10の電圧値と一致させることができる。ここで、図4に示す処理では、電圧センサ24によって検出される電圧値VLが、「VB−ΔV」の電圧値に到達するまで、補機バッテリ44の出力電力を用いたコンデンサ23の充電が継続される。そして、電圧値VLが、「VB−ΔV」の電圧値に到達したときに、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gがオフからオンに切り替わる。
上述したように、電流値IB(IB≠0)を検出した後であれば、電圧差ΔVに基づいて、電圧値VB,VLの一方を補正することができ、コンデンサ23の電圧値を、組電池10の電圧値と一致させることができる。
コンデンサ23の電圧値が、組電池10の電圧値と一致しているか否かは、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替えたときに、組電池10に流れる電流値を確認すればよい。すなわち、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替えた直後に、組電池10に電流が流れていなければ、コンデンサ23の電圧値が、組電池10の電圧値と一致していることになる。言い換えれば、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替えた直後において、電流センサ22によって検出される電流値が0[A]であれば、コンデンサ23の電圧値が、組電池10の電圧値と一致していることになる。
一方、組電池10に電流が流れていれば、コンデンサ23の電圧値が、組電池10の電圧値と一致していないことになる。言い換えれば、電流センサ22によって検出される電流値が0[A]以外であれば、コンデンサ23の電圧値が、組電池10の電圧値と一致していないことになる。この場合には、今回検出した電流値に基づいて、電圧値VB,VLを更に補正すればよい。
具体的には、上記式(1)に基づいて前回算出した電圧差ΔVに対して、今回検出した電流値を上記式(1)に代入して得られた電圧差ΔVを加算し、電圧差ΔVの加算値に基づいて、電圧値VB,VLを補正すればよい。このように、電圧値VB,VLの補正を繰り返すことにより、電圧センサ21,24の検出誤差をキャンセルさせやすくなり、コンデンサ23の電圧値を、組電池10の電圧値に一致させやすくなる。
10:組電池、11:単電池、21:電圧センサ、22:電流センサ、
23:コンデンサ、24:電圧センサ、25:電源、26:スイッチ、
30:コントローラ、31:メモリ、41:昇圧回路、42:インバータ、
43:モータ・ジェネレータ、44:補機バッテリ、
50:DC/DCコンバータ(双方向型)、501:トランス、501a:高圧側巻線、
501b:低圧側巻線、502,505,507,512:トランジスタ、
504,511:コンデンサ、
503,506,509,510,513,514:ダイオード、508:リアクトル

Claims (6)

  1. リレーを介して負荷と接続され、充放電を行う第1蓄電装置と、
    前記第1蓄電装置よりも低い電圧で充放電を行う第2蓄電装置と、
    前記第1蓄電装置および前記負荷を接続する正極ラインおよび負極ラインに接続されたコンデンサと、
    前記第1蓄電装置の出力電圧を降圧し、降圧後の電力を前記第2蓄電装置に出力するとともに、前記第2蓄電装置の出力電圧を昇圧し、昇圧後の電力を前記コンデンサに出力するDC/DCコンバータと、を有し、
    前記DC/DCコンバータは、昇圧動作時に通電状態となるトランジスタと、降圧動作時に通電状態となり、前記トランジスタと並列に接続された複数のダイオードと、を有することを特徴とする蓄電システム。
  2. 前記DC/DCコンバータは、
    前記コンデンサに接続された高圧側巻線と、前記第2蓄電装置に接続された低圧側巻線とを備えたトランスと、
    前記第2蓄電装置の正極端子および前記低圧側巻線の間の電流経路に設けられたリアクトルと、を有しており、
    前記トランジスタは、前記低圧側巻線および前記リアクトルの間の電流経路に設けられた第1トランジスタと、前記第2蓄電装置と並列に接続され、前記第1トランジスタおよび前記リアクトルの接続点と接続された第2トランジスタとを含むことを特徴とする請求項1に記載の蓄電システム。
  3. 前記第1蓄電装置の電圧値を検出する第1電圧センサと、
    前記コンデンサの電圧値を検出する第2電圧センサと、
    前記リレーおよび前記DC/DCコンバータの動作を制御するコントローラと、を有しており、
    前記コントローラは、
    前記第2電圧センサの検出値が前記第1電圧センサの検出値に到達するまで、前記DC/DCコンバータの昇圧動作によって前記コンデンサを充電し、
    前記第2電圧センサの検出値が前記第1電圧センサの検出値に到達した後に、前記リレーを駆動して、前記第1蓄電装置および前記負荷を接続することを特徴とする請求項1又は2に記載の蓄電システム。
  4. 前記第1蓄電装置および前記負荷を接続したときに、前記第1蓄電装置および前記コンデンサの間で流れる電流値を検出する電流センサを有しており、
    前記コントローラは、
    前記電流センサの検出値と、前記第1蓄電装置の内部抵抗と、前記第1蓄電装置および前記コンデンサを接続する配線の抵抗とを用いて、前記第1電圧センサおよび前記第2電圧センサにおける検出値の差を算出し、
    前記差に応じて、前記コンデンサの充電を停止させるときの電圧値を変更することを特徴とする請求項3に記載の蓄電システム。
  5. 前記コントローラは、前記電流センサの出力に基づいて、前記第1蓄電装置に電流が流れていないと判別したとき、前記コンデンサの電圧値が前記第1蓄電装置の電圧値と一致していると判別することを特徴とする請求項4に記載の蓄電システム。
  6. 前記負荷は、前記第1蓄電装置から出力された電気エネルギを、車両の走行に用いられる運動エネルギに変換するモータ・ジェネレータであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の蓄電システム。
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