JP2013172536A - 蓄電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 補機の駆動電力を出力する蓄電装置にメモリ効果が発生するのを抑制するとともに、車両の始動性能を確保する。
【解決手段】 蓄電システムは、第1蓄電装置、第2蓄電装置、第1DC/DCコンバータおよび第2DC/DCコンバータを有する。第1蓄電装置は、車両の走行エネルギを出力し、第2蓄電装置は、車両に搭載された補機の駆動電力を出力する。第1DC/DCコンバータは、第1蓄電装置の出力電圧を変換し、変換後の電力を補機および第2蓄電装置に供給する。第2DC/DCコンバータは、第2蓄電装置の出力電圧を変換し、変換後の電力を第1蓄電装置に供給する。コントローラは、第2DC/DCコンバータを介して第2蓄電装置の出力電力を第1蓄電装置に供給して、第2蓄電装置を放電する放電処理を行う。また、コントローラは、放電処理を開始するとき、第1DC/DCコンバータを起動する。
【選択図】 図1
【解決手段】 蓄電システムは、第1蓄電装置、第2蓄電装置、第1DC/DCコンバータおよび第2DC/DCコンバータを有する。第1蓄電装置は、車両の走行エネルギを出力し、第2蓄電装置は、車両に搭載された補機の駆動電力を出力する。第1DC/DCコンバータは、第1蓄電装置の出力電圧を変換し、変換後の電力を補機および第2蓄電装置に供給する。第2DC/DCコンバータは、第2蓄電装置の出力電圧を変換し、変換後の電力を第1蓄電装置に供給する。コントローラは、第2DC/DCコンバータを介して第2蓄電装置の出力電力を第1蓄電装置に供給して、第2蓄電装置を放電する放電処理を行う。また、コントローラは、放電処理を開始するとき、第1DC/DCコンバータを起動する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、補機の駆動電力を出力する蓄電装置と、車両の走行に用いられるエネルギを出力する蓄電装置とを備えた蓄電システムに関する。
特許文献1に記載のシステムでは、車両の走行エネルギを出力する高圧バッテリ(200V系)の他に、14V系の負荷を駆動するバッテリと、42V系の負荷を駆動するバッテリとを備えている。ここで、高圧バッテリや42V系バッテリとしては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池が用いられ、14V系バッテリとしては、鉛蓄電池が用いられている。
二次電池では、メモリ効果が発生することが知られている。特許文献1に記載された14V系バッテリといった低電圧系のバッテリは、システムの動作を確保するために、放電させにくい。これにより、低電圧系のバッテリにメモリ効果が発生するおそれがある。また、メモリ効果が発生してしまっても、メモリ効果を解消させにくい。
本願第1の発明である蓄電システムは、第1蓄電装置、第2蓄電装置、第1DC/DCコンバータおよび第2DC/DCコンバータを有する。第1蓄電装置は、車両の走行エネルギを出力し、第2蓄電装置は、車両に搭載された補機の駆動電力を出力する。第1DC/DCコンバータは、第1蓄電装置の出力電圧を変換し、変換後の電力を補機および第2蓄電装置に供給する。第2DC/DCコンバータは、第2蓄電装置の出力電圧を変換し、変換後の電力を第1蓄電装置に供給する。
ここで、コントローラは、第2DC/DCコンバータを介して第2蓄電装置の出力電力を第1蓄電装置に供給して、第2蓄電装置を放電する放電処理を行う。また、コントローラは、放電処理を開始するとき、第1DC/DCコンバータを起動する。
本願第1の発明によれば、第2蓄電装置を積極的に放電することにより、第2蓄電装置にメモリ効果が発生するのを抑制することができる。ここで、第2蓄電装置を放電すると、第2蓄電装置の電圧が補機の起動電圧よりも低下してしまうおそれがある。そこで、本願第1の発明では、放電処理を開始するときに、第1DC/DCコンバータを起動させておくことにより、第1DC/DCコンバータの出力電力を補機に供給することができ、第2蓄電装置の電圧が低下してしまっても、補機の起動性能を確保することができる。
放電処理を行った後では、第1蓄電装置の出力電力を第2蓄電装置に供給して、第2蓄電装置を充電することができる。これにより、第2蓄電装置の出力電力を第1蓄電装置に一次的に蓄えておき、第1蓄電装置に蓄えられた電力を第2蓄電装置に戻すことにより、電力の損失を防止することができる。第2蓄電装置を放電しただけでも、メモリ効果の発生を抑制することができるが、第2蓄電装置を放電しただけでは、放電電力が無駄になってしまうこともある。そこで、第2蓄電装置を放電したときの電力を第2蓄電装置に戻すことにより、電力の無駄を防止することができる。
第2蓄電装置にメモリ効果が発生していることを判別したときに、放電処理を行うことができる。これにより、メモリ効果の発生を確認したうえで、メモリ効果を解消させることができる。一方、メモリ効果が発生していることを判別せずに、充放電処理を行うこともできる。
放電処理を開始するとき、第1DC/DCコンバータの出力電圧を、放電処理における第2蓄電装置の電圧よりも低い電圧に設定することができる。これにより、放電処理において、第2蓄電装置の放電を優先させることができる。一方、車両のイグニッションスイッチがオフからオンに切り替わったとき、第1DC/DCコンバータの出力電圧を、補機の起動電圧よりも高い電圧に設定することができる。これにより、第1DC/DCコンバータの出力電力を用いて、補機を起動させることができる。
第2DC/DCコンバータは、第2蓄電装置から第1蓄電装置への出力電圧を変換するだけでなく、第1蓄電装置から第2蓄電装置への出力電圧を変換することができる。この第2DC/DCコンバータ(いわゆる双方向型のDC/DCコンバータ)を用いれば、第2蓄電装置の出力電力を第1蓄電装置に供給して第2蓄電装置を放電することができるとともに、第1蓄電装置の出力電力を第2蓄電装置に供給して第2蓄電装置を充電することができる。
一方、放電処理の後に、第1蓄電装置の出力電力によって第2蓄電装置を充電するとき、第1DC/DCコンバータを用いることにより、第1蓄電装置から第2蓄電装置への出力電圧を変換することができる。ここで、第1DC/DCコンバータの出力電力は、第2DC/DCコンバータの出力電力よりも高くすることができる。これにより、第1DC/DCコンバータを用いれば、第2DC/DCコンバータを用いる場合と比べて、第1蓄電装置の出力電力によって第2蓄電装置を充電する時間を短縮することができる。
第2DC/DCコンバータは、充電器に含めることができる。充電器は、外部電源からの電力を第1蓄電装置および第2蓄電装置に供給することができる。第2蓄電装置の公称電圧は、第1蓄電装置の公称電圧よりも低くすることができる。また、第2蓄電装置としては、ニッケル水素二次電池又はリチウムイオン二次電池を用いることができる。
本願第2の発明は、車両の走行エネルギを出力する第1蓄電装置と、車両に搭載された補機の駆動電力を出力する第2蓄電装置との充放電を制御する制御方法であり、第1ステップおよび第2ステップの処理を行う。第1ステップでは、第1蓄電装置の出力電圧を変換し、変換後の電力を補機および第2蓄電装置に供給する第1DC/DCコンバータを起動する。第2ステップでは、第1ステップの後に、第2蓄電装置から第1蓄電装置への出力電圧を変換する第2DC/DCコンバータを介して、第2蓄電装置の出力電力を第1蓄電装置に供給して、第2蓄電装置を放電する。本願第2の発明においても、本願第1の発明と同様の効果を得ることができる。
以下、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例1である車両について、図1を用いて説明する。図1は、車両に搭載された一部のシステムを示す図である。車両としては、ハイブリッド自動車や電気自動車がある。ハイブリッド自動車は、車両を走行させる動力源として、後述する組電池に加えて、エンジン又は燃料電池を備えている。電気自動車は、車両を走行させる動力源として、後述する組電池だけを備えている。
組電池(第1蓄電装置に相当する)10は、直列に接続された複数の単電池11を有する。単電池11としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。また、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタ(コンデンサ)を用いることができる。本実施例では、複数の単電池11が直列に接続されているが、並列に接続された複数の単電池11が組電池10に含まれていてもよい。
監視ユニット12は、組電池10の電圧を検出したり、単電池11の電圧を検出したりする。組電池10を構成する複数の単電池11を複数のブロックに分けたとき、監視ユニット12は、各ブロックの電圧を検出することができる。複数のブロックは、直列に接続されており、各ブロックは、直列に接続された複数の単電池11を含んでいる。
監視ユニット12は、検出情報(電圧)をPM−ECU(Power Management Electronic Control Unit、コントローラに相当する)31に出力する。監視ユニット12には、リレーIG1が接続されている。リレーIG1がオンであるとき、監視ユニット12は、補機電池(第2蓄電装置に相当する)51からの電力を受けて動作する。リレーIG1は、電源ECU(Electronic Control Unit)32からの制御信号を受けて、オンおよびオフの間で切り替わる。電源ECU32は、リレーIG1のコイルに電流を流したり、電流を流さなかったりすることにより、リレーIG1をオンおよびオフの間で切り替える。
組電池10の正極端子と接続された正極ラインPLには、システムメインリレーSMR−Bが設けられている。組電池10の正極端子は、正極ラインPLを介して、PCU(Power Control Unit)22と接続されている。組電池10の負極端子と接続された負極ラインNLには、システムメインリレーSMR−Gが設けられている。組電池10の負極端子は、負極ラインNLを介して、PCU22と接続されている。
システムメインリレーSMR−Gには、システムメインリレーSMR−Pおよび電流制限抵抗Rが並列に接続されている。システムメインリレーSMR−Pおよび電流制限抵抗Rは、直列に接続されている。電流制限抵抗Rは、組電池10およびPCU22を接続するときに、突入電流が流れるのを抑制するために用いられる。
システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pは、組電池10およびPCU22を接続するときに用いられる。システムメインリレーSMR−B,SMR−G,SMR−Pは、PM−ECU31からの制御信号を受けて、オンおよびオフの間で切り替わる。組電池10およびPCU22を接続するとき、PM−ECU31は、まず、システムメインリレーSMR−B,SMR−Pをオフからオンに切り替える。これにより、電流制限抵抗Rに電流を流すことができる。
組電池10の出力電力によってコンデンサ(図示せず)のプリチャージが完了すると、PM−ECU31は、システムメインリレーSMR−Gをオフからオンに切り替えた後に、システムメインリレーSMR−Pをオンからオフに切り替える。これにより、組電池10およびPCU22の接続が完了し、図1に示すシステムは、起動状態(Ready-On)となる。PM−ECU31は、車両のイグニッションスイッチがオフからオンに切り替わったことを確認したとき、組電池10およびPCU22を接続する。イグニッションスイッチのオンおよびオフに関する情報は、PM−ECU31に入力される。
PM−ECU31は、イグニッションスイッチがオンからオフに切り替わったことを確認したときに、組電池10およびPCU22の接続を遮断する。組電池10およびPCU22の接続を遮断するとき、PM−ECU31は、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオンからオフに切り替える。これにより、図1に示すシステムは、停止状態(Ready-Off)となる。
メインDC/DCコンバータ(第1DC/DCコンバータに相当する)21は、正極ラインPLおよび負極ラインNLに接続されている。具体的には、メインDC/DCコンバータ21は、システムメインリレーSMR−BおよびPCU22の間に位置する正極ラインPLと、システムメインリレーSMR−GおよびPCU22の間に位置する負極ラインNLとに接続されている。
メインDC/DCコンバータ21は、組電池10の電圧を降圧し、降圧後の電力を補機(図示せず)に供給したり、補機電池51に供給したりする。補機は、車両に搭載された電子機器であり、例えば、空調設備、ライト、音響設備がある。メインDC/DCコンバータ21は、PM−ECU31からの制御信号を受けて動作する。
PCU22は、昇圧回路やインバータを含んでいる。昇圧回路は、組電池10の出力電圧を昇圧し、昇圧後の電力をインバータに出力する。また、昇圧回路は、インバータの出力電圧を降圧し、降圧後の電力を組電池10に出力することができる。インバータは、昇圧回路から出力された直流電力を交流電力に変換し、交流電力をモータ・ジェネレータ(交流モータ)に出力する。PCU22は、PM−ECU31からの制御信号を受けて動作する。
PCU22は、モータ・ジェネレータと接続されており、モータ・ジェネレータは、PCU22(インバータ)からの交流電力を受けて、車両を走行させるための運動エネルギを生成する。モータ・ジェネレータは、車輪と接続されており、モータ・ジェネレータが生成した運動エネルギは、車輪に伝達される。これにより、車輪を回転させて、車両を走行させることができる。
車両を停止させたり、減速させたりするとき、モータ・ジェネレータは、車両の制動時に発生する運動エネルギを電気エネルギ(交流電力)に変換する。モータ・ジェネレータが生成した交流電力は、PCU22に出力される。PCU22のインバータは、モータ・ジェネレータからの交流電力を直流電力に変換して、直流電力を昇圧回路に出力する。モータ・ジェネレータの出力電力は、PCU22を介して組電池10に供給され、回生電力を組電池10に蓄えることができる。本実施例では、昇圧回路を用いているが、昇圧回路を省略することもできる。
PCU22には、リレーIG3が接続されている。リレーIG3がオンであるとき、PCU22は、補機電池51からの電力を受けて動作する。リレーIG3は、PM−ECU31からの制御信号を受けて、オンおよびオフの間で切り替わる。PM−ECU31は、リレーIG3のコイルに電流を流したり、電流を流さなかったりすることにより、リレーIG3をオンおよびオフの間で切り替える。PM−ECU31には、リレーIG1が接続されている。リレーIG1がオンであるとき、PM−ECU31は、補機電池51からの電力を受けて動作する。
正極ラインPLには、充電リレーCHR1が接続されている。具体的には、充電リレーCHR1の一端は、組電池10およびシステムメインリレーSMR−Bの間に位置する正極ラインPLと接続されている。充電リレーCHR1の他端は、充電器40(DC/DCコンバータ42)に接続されている。負極ラインNLには、充電リレーCHR2が接続されている。具体的には、充電リレーCHR2の一端は、組電池10およびシステムメインリレーSMR−Gの間に位置する負極ラインNLと接続されている。充電リレーCHR2の他端は、充電器40(DC/DCコンバータ42)に接続されている。
充電リレーCHR2には、充電リレーCHR3が並列に接続されている。充電リレーCHR3は、電流制限抵抗Rと直列に接続されている。充電リレーCHR1〜CHR3は、組電池10および充電器40を接続するときに用いられる。電流制限抵抗Rは、組電池10および充電器40を接続するときに、突入電流が流れるのを抑制するために用いられる。
充電リレーCHR1〜CHR3は、PM−ECU31からの制御信号を受けることにより、オンおよびオフの間で切り替わる。組電池10および充電器40を接続するとき、PM−ECU31は、まず、充電リレーCHR1,CHR3をオフからオンに切り替える。これにより、電流制限抵抗Rに電流を流すことができる。
組電池10の出力電力によって、充電器40に含まれるコンデンサ(図示せず)のプリチャージが完了すると、PM−ECU31は、充電リレーCHR2をオフからオンに切り替えた後に、充電リレーCHR3をオンからオフに切り替える。これにより、組電池10および充電器40の接続が完了する。
本実施例では、1つの電流制限抵抗Rを用いているが、これに限るものではない。すなわち、2つの電流制限抵抗Rを用い、システムメインリレーSMR−Pおよび充電リレーCHR3のそれぞれに対して電流制限抵抗Rを接続することができる。具体的には、システムメインリレーSMR−Pおよび一方の電流制限抵抗Rを直列に接続するとともに、充電リレーCHR3および他方の電流制限抵抗Rを直列に接続することができる。本実施例では、1つの電流制限抵抗Rを用いているため、2つの電流制限抵抗Rを用いる場合と比べて、部品点数を削減することができる。
充電器40は、外部電源からの電力を組電池10に供給するために用いられる。外部電源は、車両とは別に、車両の外部に配置された電源であり、外部電源としては、例えば、商用電源を用いることができる。充電器40(AC/DCコンバータ41)には、充電インレット60が接続されている。外部電源の電力を組電池10に供給するとき、外部電源と接続された充電ケーブルのプラグが、充電インレット60と接続される。
本実施例では、充電ケーブルを用いているが、これに限るものではない。具体的には、電磁誘導又は共振現象を利用して、外部電源からの電力を非接触で充電器40に供給することができる。
充電器40のAC/DCコンバータ41は、外部電源からの交流電力を直流電力に変換する。充電器40のDC/DCコンバータ(第2DC/DCコンバータに相当する)42は、AC/DCコンバータ41の出力電圧を昇圧し、昇圧後の電力を組電池10に供給する。これにより、組電池10を充電することができる。この充電を外部充電という。
充電器40は、給電回路43を有しており、給電回路43は、AC/DCコンバータ41およびDC/DCコンバータ42の接続ラインと接続されている。外部充電を行うとき、給電回路43は、AC/DCコンバータ41から出力された直流電力を補機電池51に供給する。また、給電回路43は、補機電池51の出力電力を、DC/DCコンバータ42を介して組電池10に供給することができる。
充電器40には、リレーIG2が接続されている。リレーIG2がオンであるとき、補機電池51の電力が充電器40に供給される。リレーIG2は、PM−ECU31からの制御信号を受けて、オンおよびオフの間で切り替わる。PM−ECU31は、リレーIG2のコイルに電流を流したり、電流を流さなかったりすることにより、リレーIG2をオンおよびオフの間で切り替える。
補機電池51は、図1に示すシステムを動作させるための電源となる。補機電池51としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。補機電池51は、複数の単電池を直列に接続することによって構成することができる。また、補機電池51は、並列に接続された複数の単電池を含んでいてもよい。補機電池51の公称電圧は、組電池10の公称電圧よりも低い。
補機電池51は、電源ECU32にも電力を供給する。電源ECU32は、補機電池51からの電力を受けて動作する。ここで、補機電池51および電源ECU32を接続するラインには、ダイオード54が設けられている。具体的には、ダイオード54のアノードが補機電池51と接続され、ダイオード54のカソードが電源ECU32と接続されている。
電圧センサ52は、補機電池51の電圧を検出し、検出結果をPM−ECU31に出力する。補機電池51には、ヒューズ53が接続されている。ヒューズ53は、補機電池51に過大な電流が流れるのを抑制するために用いられる。ヒューズ53を介して補機電池51に過大な電流が流れると、ヒューズ53は、溶断することによって電流経路を遮断する。
補機電池51からの電力供給を受けて動作するシステムでは、システムの動作を確保するために、一般的に、補機電池51の放電量および充電量がバランスを保つように設定されており、補機電池51のSOC(State of Charge)は、大幅に変化することはない。このように補機電池51を使用すると、補機電池51には、メモリ効果が発生してしまうことがある。なお、SOCとは、満充電容量に対する、現在の充電容量の割合である。
メモリ効果とは、電池を十分に放電しきらないうちに、電池の充電を繰り返すと、電池の放電電圧が顕著に低下し、結果として、電池容量が減少したように見える劣化現象である。ここで、電池を放電し続けることにより、メモリ効果を抑制できることが知られている。車両に搭載された補機電池51では、上述した理由により、継続した放電を行いにくくなり、メモリ効果が発生することがある。
本実施例では、充電器40を用いて補機電池51を放電させ続けることにより、補機電池51にメモリ効果が発生するのを抑制するようにしている。ここで、補機電池51を放電したときの電力は、組電池10に供給しており、補機電池51を放電したときの電気エネルギを、組電池10に一次的に蓄えるようにしている。補機電池51を放電したときの電力は、充電器40(給電回路43およびDC/DCコンバータ42)を介して、組電池10に供給される。補機電池51の放電によって、組電池10を充電するときには、充電リレーCHR1,CHR2がオンとなる。
補機電池51を放電したままでは、補機電池51の電力を補機に供給しにくくなってしまう。このため、本実施例では、組電池10に蓄えられた電力を、補機電池51に戻すようにしている。具体的には、組電池10を放電したときの電力を、メインDC/DCコンバータ21を介して、補機電池51に供給している。組電池10の放電によって、補機電池51を充電するときには、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gがオンとなる。
上述したように、補機電池51および組電池10の間で、電力の授受を行うことにより、補機電池51にメモリ効果が発生するのを抑制しつつ、補機電池51のSOCが低下しすぎてしまうのを抑制することができる。
図2は、本実施例において、メモリ効果の抑制処理を説明するフローチャートである。図2に示す処理は、PM−ECU31によって実行される。図2に示す処理は、イグニッションスイッチがオフのときに行われる。
ステップS101において、PM−ECU31は、メモリ効果の抑制処理を行う必要があるか否かを判別する。メモリ効果の抑制処理を行う必要があるか否かは、車両の走行距離や時間などを考慮して判別することができる。
例えば、車両の走行距離が閾値(距離)よりも長いとき、PM−ECU31は、メモリ効果の抑制処理を行う必要があると判別することができる。PM−ECU31は、走行メータの出力を用いて、車両の走行距離を取得することができる。車両の走行距離としては、例えば、0kmから現在までの走行距離とすることができる。また、メモリ効果の抑制処理を行ったときには、車両の走行距離として、前回においてメモリ効果の抑制処理を行ったときから現在までの走行距離とすることができる。
閾値(距離)は、走行距離に関する閾値である。閾値(距離)は、補機電池51にメモリ効果が発生すると想定されるときの車両の走行距離であり、実験によって予め特定しておくことができる。閾値(距離)に関する情報は、メモリに記憶しておくことができる。PM−ECU31は、メモリから閾値(距離)に関する情報を読み出し、現在の走行距離と比較することができる。
一方、累積時間が閾値(時間)よりも長いとき、PM−ECU31は、メモリ効果の抑制処理を行う必要があると判別することができる。累積時間は、タイマを用いて取得することができる。累積時間としては、例えば、車両を初めて使用したときから現在までの経過時間とすることができる。また、メモリ効果の抑制処理を行ったときには、累積時間として、前回においてメモリ効果の抑制処理を行ったときから現在までの経過時間とすることができる。
累積時間と比較される閾値(時間)は、時間に関する閾値であり、メモリ効果が発生すると想定される経過時間である。閾値(時間)は、実験によって予め特定しておくことができ、この閾値(時間)に関する情報は、メモリに記憶しておくことができる。PM−ECU31は、メモリから閾値(時間)に関する情報を読み出して、現在の累積時間と比較することができる。
PM−ECU31は、メモリ効果の抑制処理を行う必要があると判別したとき、ステップS102の処理を行う。一方、PM−ECU31は、メモリ効果の抑制処理を行う必要がないと判別したとき、図2に示す処理を終了する。
ステップS102において、PM−ECU31は、メインDC/DCコンバータ21を起動する。また、PM−ECU31は、メインDC/DCコンバータ21の出力電圧を電圧V1に設定する。電圧V1は、メモリ効果の抑制処理を行うときに、補機電池51の電圧が低下したときの電圧(例えば、最低電圧)よりも低い値である。このように、メインDC/DCコンバータ21の出力電圧を設定することにより、補機電池51から補機への電力供給を優先させることができ、補機電池51を放電しやすくすることができる。
ステップS103において、PM−ECU31は、イグニッションスイッチがオンであるか否かを判別する。イグニッションスイッチがオフからオンに切り替わったとき、PM−ECU31は、ステップS104の処理を行う。一方、イグニッションスイッチがオフのままであれば、PM−ECU31は、ステップS106の処理を行う。
ステップS103の処理からステップS104の処理に進むときには、メモリ効果の抑制処理は中断され、図1に示すシステムを起動させる処理が行われる。すなわち、図1に示すシステムを起動させる処理は、メモリ効果の抑制処理よりも優先され、イグニッションスイッチがオフからオンに切り替わったときには、メモリ効果の抑制処理が行われずに、システムを起動させる処理が行われる。
ステップS104において、PM−ECU31は、メインDC/DCコンバータ21の出力電圧を電圧V2に設定する。電圧V2は、ステップS102で設定された電圧V1よりも高く、図1に示すシステムを起動させるための電圧(起動電圧という)よりも高い値である。ステップS105において、PM−ECU31は、図1に示すシステムを起動させる。メモリ効果の抑制処理を行うときには、補機電池51の放電によって、補機電池51の電圧が、図1に示すシステムの起動電圧よりも低下してしまうことがある。
そこで、本実施例では、補機電池51の出力電力の代わりに、メインDC/DCコンバータ21の出力電力を用いて、図1に示すシステムを起動させるようにしている。メインDC/DCコンバータ21の出力電圧は、図1に示すシステムの起動電圧よりも高い値に設定されているため、メインDC/DCコンバータ21の出力電力を用いて、図1に示すシステムを起動させることができる。
一方、ステップS103の処理からステップS106の処理に進んだとき、PM−ECU31は、補機電池51を放電する。補機電池51の放電電流は、充電器40(給電回路43およびDC/DCコンバータ42)を介して、組電池10に流れる。これにより、組電池10を充電することができる。ここで、補機電池51の電力を組電池10に供給するときには、外部電源から組電池10への電力供給を停止しておくことができる。具体的には、PM−ECU31は、充電器40(AC/DCコンバータ41)の動作を制御することにより、外部電源からの充電電流が組電池10に流れないようにすることができる。
ステップS107において、PM−ECU31は、補機電池51の電圧が所定電圧よりも低いか否かを判別する。PM−ECU31は、補機電池51を放電している間、電圧センサ52の出力に基づいて、補機電池51の電圧を監視することができる。所定電圧は、補機電池51のメモリ効果を解消させる観点に基づいて、予め定められた電圧であり、所定電圧に関する情報は、メモリに記憶しておくことができる。PM−ECU31は、メモリに記憶された所定電圧を読み出すことにより、補機電池51の現在の電圧と比較することができる。
補機電池51の電圧が所定電圧よりも高いとき、PM−ECU31は、ステップS106の処理に戻り、補機電池51を放電し続ける。一方、補機電池51の電圧が所定電圧よりも低いとき、PM−ECU31は、ステップS108の処理に進み、補機電池51の放電を停止させる。補機電池51の放電を停止することにより、組電池10の充電も停止する。補機電池51を放電している間、PM−ECU31は、補機電池51の放電電力量を算出する。補機電池51の放電電力量は、補機電池51を放電したときの電流値と、電圧センサ52による検出電圧とから算出することができる。
ステップS109において、PM−ECU31は、組電池10を放電する。組電池10の放電電流は、メインDC/DCコンバータ21を介して、補機電池51に流れる。これにより、補機電池51を充電することができる。ここで、組電池10の電力を補機電池51に供給するときには、外部電源から組電池10への電力供給(外部充電)を停止しておくことができる。
ステップS110において、PM−ECU31は、補機電池51を充電しているときの電力量(充電電力量)が、補機電池51を放電したときの電力量(放電電力量)に到達したか否かを判別する。ここで、補機電池51の放電電力量とは、ステップS106の処理で補機電池51を放電してから、ステップS108の処理で補機電池51の放電を完了させるまでの電力量である。補機電池51の充電電力量は、補機電池51を充電したときの電流値と、電圧センサ52による検出電圧とから算出することができる。
補機電池51の充電電力量が、補機電池51の放電電力量に到達していないとき、PM−ECU31は、ステップS109の処理を続ける。一方、補機電池51の充電電力量が、補機電池51の放電電力量に到達したとき、PM−ECU31は、ステップS111の処理を行う。ステップS111において、PM−ECU31は、組電池10の放電、言い換えれば、補機電池51の充電を停止する。補機電池51の充電電力量を、補機電池51の放電電力量と等しくすることにより、補機電池51のSOCを元の状態(ステップS106の処理を開始する前の状態)に戻すことができる。なお、補機電池51の放電および充電を行った後に、外部電源からの電力を組電池10に供給することができる。
本実施例では、補機電池51の放電電力量と、補機電池51の充電電力量とを等しくしているが、これに限るものではない。すなわち、補機電池51の放電電力量と、補機電池51の充電電力量とを異ならせてもよい。ここで、補機電池51の充電電力量が、補機電池51の放電電力量よりも多いとき、組電池10のSOCは、補機電池51の放電(ステップS106の処理)を開始したときのSOCよりも低下してしまうことがある。この場合には、外部電源からの電力を用いて組電池10を充電することにより、組電池10のSOCが低下した分を補填することができる。
一方、補機電池51の電力を組電池10に供給したり、組電池10の電力を補機電池51に供給したりするときには、充電器40のDC/DCコンバータ42やメインDC/DCコンバータ21の変換効率などによって、電力の損失が発生してしまう。このため、補機電池51の充電によって、補機電池51のSOCを、補機電池51の放電(ステップS106の処理)を開始する前のSOCに戻すとき、組電池10のSOCが電力損失の分だけ低下してしまうことがある。この場合には、外部電源の電力を組電池10に供給することにより、組電池10のSOCが低下した分を補填することができる。
補機電池51を放電および充電するときに、補機電池51の充放電特性を取得することができる。補機電池51の充放電特性には、補機電池51の電流および電圧の関係や、補機電池51のOCVが含まれる。ここで、ステップS111の処理を完了した後に、補機電池51の放電および充電を更に行うことができる。補機電池51の放電および充電の処理は、ステップS106〜ステップS111の処理と同じである。
補機電池51の放電および充電を更に行うときに、補機電池51の充放電特性を再び取得することができる。そして、1回目に取得した充放電特性と、2回目に取得した充放電特性とを比較することにより、メモリ効果が抑制されているか否かを確認することができる。充放電特性の比較によって電圧降下が解消されていれば、メモリ効果が抑制されていることを確認することができる。メモリ効果が抑制されていないと判別したときには、補機電池51の放電および充電の処理(ステップS106〜ステップS111の処理)を再び行うことができる。
本実施例において、補機電池51の放電によって補機電池51のSOCを変化させる範囲は、適宜設定することができる。具体的には、補機電池51のSOCの変化量が大きくなるほど、補機電池51の放電および充電を行う回数を減らすことができる。例えば、補機電池51のSOCの変化量を90%程度に設定すれば、補機電池51の放電および充電の処理を1回だけ行うことにより、メモリ効果を抑制できることがある。
一方、補機電池51のSOCの変化量が小さいほど、補機電池51の放電および充電の処理を増やすことができる。補機電池51の放電および充電の処理を繰り返して行うことにより、メモリ効果を抑制しやすくすることができる。
本実施例では、ステップS101の処理において、メモリ効果の抑制処理を行うか否かを判別しているが、これに限るものではない。具体的には、メモリ効果の抑制処理を行うか否かを判別せずに、補機電池51の放電および充電の処理(ステップS106〜ステップS111の処理)を定期的に行うことができる。この場合であっても、メモリ効果を抑制することができる。
本実施例によれば、補機電池51を放電し続けることにより、補機電池51に発生するメモリ効果を抑制することができる。また、補機電池51を放電したときの電気エネルギを組電池10に蓄えておき、組電池10に蓄えられた電気エネルギを補機電池51に戻すことにより、補機電池51のSOCを元の状態に戻すことができ、電気エネルギを無駄なく利用することができる。
また、メモリ効果の抑制処理を開始するときには、メインDC/DCコンバータ21を起動させておくことにより、メインDC/DCコンバータ21の出力電力を用いて、図1に示すシステムの起動性能を確保することができる。メモリ効果の抑制処理を行うときには、補機電池51の電圧が、図1に示すシステムの起動電圧よりも低下してしまうことがあり、この場合には、図1に示すシステムの起動性能が低下してしまうおそれがある。本実施例では、補機電池51の出力電力の代わりに、メインDC/DCコンバータ21の出力電力を用いて、図1に示すシステムを起動させることができ、システムの起動性能が低下してしまうのを抑制することができる。
本実施例では、ステップS102の処理の後に、ステップS103の処理を行っているが、これに限るものではない。具体的には、ステップS106からステップS111の処理を行っている間において、イグニッションスイッチがオフからオンに切り替えられたときには、ステップS104およびステップS105の処理を行うことができる。すなわち、ステップS106からステップS111の処理を行っている間において、イグニッションスイッチがオフからオンに切り替わると、図1に示すシステムを起動させる処理を優先させることができる。この場合であっても、ステップS102の処理によって、メインDC/DCコンバータ21が既に起動しているため、メインDC/DCコンバータ21の出力電力を用いて、図1に示すシステムを起動させることができる。
本実施例では、組電池10の電力を補機電池51に供給するときに、メインDC/DCコンバータ21を用いているが、これに限るものではない。具体的には、充電器40のDC/DCコンバータ42を双方向型のDC/DCコンバータに変更し、双方向型のDC/DCコンバータ42を介して、組電池10の電力を補機電池51に供給することができる。
ここで、メインDC/DCコンバータ21で制御される電力(出力電力)は、DC/DCコンバータ42で制御される電力(出力電力)よりも高くなりやすい。このため、メインDC/DCコンバータ21を用いれば、双方向型のDC/DCコンバータ42を用いる場合に比べて、処理時間(組電池10の放電によって補機電池51を充電する時間)を短縮することができる。なお、DC/DCコンバータ42での電力損失は、メインDC/DCコンバータ21での電力損失よりも小さくなりやすい。したがって、電力損失を抑制するためには、メインDC/DCコンバータ21よりも、DC/DCコンバータ41を用いることが好ましい。
本実施例において、メモリ効果の抑制処理を行うときには、組電池10のSOCを確認することができる。組電池10のSOCが100%に近づいていると、補機電池51を放電したときの電気エネルギを組電池10に蓄えることができなくなってしまう。補機電池51の放電電力を無駄なく使用するためには、補機電池51を放電したときの電気エネルギのすべてを、組電池10に蓄えることが好ましい。このため、補機電池51を放電するときには、組電池10において、補機電池51を放電したときの電気エネルギを蓄えることができるか否かについて判別することができる。
具体的には、PM−ECU31は、組電池10の充電電力量を算出する。充電電力量とは、組電池10の充電によって、組電池10が現在の充電状態から満充電状態になるまでの電力量である。組電池10の充電電力量は、例えば、組電池10の現在のSOCと、組電池10の満充電容量[Ah]とに基づいて算出することができる。組電池10の満充電容量は予め分かっているため、組電池10のSOCを特定すれば、組電池10の充電電力量を算出することができる。
SOCおよびOCV(Open Circuit Voltage)は、対応関係にあるため、組電池10のOCVを特定すれば、このOCVに対応するSOCを特定することができる。SOCおよびOCVの対応関係は、実験によって予め求めておくことができる。一方、組電池10を充放電したときの電流値を検出し、この電流値を積算することによって、組電池10のSOCを算出することもできる。
次に、PM−ECU31は、充電電力量が閾値(電力量)よりも少ないか否かを判別する。閾値(電力量)は、充電電力量に関する閾値である。充電電力量が閾値(電力量)よりも少ないときには、補機電池51を放電したときの電気エネルギを組電池10に蓄え難くなってしまう。一方、充電電力量が閾値(電力量)よりも多いときには、補機電池51を放電したときの電気エネルギを組電池10に蓄えることができる。
閾値(電力量)は、メモリ効果を解消させるための補機電池51の放電を確保できる観点に基づいて、適宜設定することができる。例えば、閾値(電力量)は0に設定することができる。組電池10のSOCが100%であるときには、組電池10を充電することができず、充電電力量は0となる。したがって、閾値(電力量)を0に設定することができる。閾値(電力量)に関する情報は、メモリに記憶しておくことができる。
充電電力量が閾値(電力量)よりも少ないとき、PM−ECU31は、補機電池51を放電できないと判別することができる。この場合には、補機電池51の放電を行わないようにすることができる。一方、充電電力量が閾値(電力量)よりも多いとき、PM−ECU31は、補機電池51を放電できると判別することができる。
10:組電池(第1蓄電装置) 11:単電池
12:監視ユニット 22:PCU
31:PM−ECU(コントローラ) 32:電源ECU
40:充電器 41:AC/DCコンバータ
43:給電回路 51:補機電池(第2蓄電装置)
52:電圧センサ 53:ヒューズ
54:ダイオード 60:充電インレット
21:メインDC/DCコンバータ(第1DC/DCコンバータ)
42:DC/DCコンバータ(第2DC/DCコンバータ)
IG1〜IG3:リレー
SMR−B,SMR−G,SMR−P:システムメインリレー
CHR1,CHR2,CHR3:充電リレー
12:監視ユニット 22:PCU
31:PM−ECU(コントローラ) 32:電源ECU
40:充電器 41:AC/DCコンバータ
43:給電回路 51:補機電池(第2蓄電装置)
52:電圧センサ 53:ヒューズ
54:ダイオード 60:充電インレット
21:メインDC/DCコンバータ(第1DC/DCコンバータ)
42:DC/DCコンバータ(第2DC/DCコンバータ)
IG1〜IG3:リレー
SMR−B,SMR−G,SMR−P:システムメインリレー
CHR1,CHR2,CHR3:充電リレー
Claims (17)
- 車両の走行エネルギを出力する第1蓄電装置と、
前記車両に搭載された補機の駆動電力を出力する第2蓄電装置と、
前記第1蓄電装置の出力電圧を変換し、変換後の電力を前記補機および前記第2蓄電装置に供給する第1DC/DCコンバータと、
前記第2蓄電装置の出力電圧を変換し、変換後の電力を前記第1蓄電装置に供給する第2DC/DCコンバータと、
前記第2DC/DCコンバータを介して前記第2蓄電装置の出力電力を前記第1蓄電装置に供給して、前記第2蓄電装置を放電する放電処理を行うコントローラと、を有し、
前記コントローラは、前記放電処理を開始するとき、前記第1DC/DCコンバータを起動することを特徴とする蓄電システム。 - 前記コントローラは、前記放電処理を行った後に、前記第1蓄電装置の出力電力を前記第2蓄電装置に供給して、前記第2蓄電装置を充電することを特徴とする請求項1に記載の蓄電システム。
- 前記コントローラは、前記第2蓄電装置にメモリ効果が発生していると判別したとき、前記放電処理を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の蓄電システム。
- 前記コントローラは、前記放電処理を開始するとき、前記第1DC/DCコンバータの出力電圧を、前記放電処理における前記第2蓄電装置の電圧よりも低い電圧に設定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の蓄電システム。
- 前記コントローラは、前記車両のイグニッションスイッチがオフからオンに切り替わったとき、前記第1DC/DCコンバータの出力電圧を、前記補機の起動電圧よりも高い電圧に設定することを特徴とする請求項4に記載の蓄電システム。
- 前記第2DC/DCコンバータは、前記放電処理の後に、前記第1蓄電装置の出力電力によって前記第2蓄電装置を充電するとき、前記第1蓄電装置から前記第2蓄電装置への出力電圧を変換することを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の蓄電システム。
- 前記第1DC/DCコンバータは、前記放電処理の後に、前記第1蓄電装置の出力電力によって前記第2蓄電装置を充電するとき、前記第1蓄電装置から前記第2蓄電装置への出力電圧を変換し、
前記第1DC/DCコンバータの出力電力は、前記第2DC/DCコンバータの出力電力よりも高いことを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の蓄電システム。 - 前記第2DC/DCコンバータを含み、外部電源からの電力を前記第1蓄電装置および前記第2蓄電装置に供給する充電器を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の蓄電システム。
- 前記第2蓄電装置の公称電圧は、前記第1蓄電装置の公称電圧よりも低いことを特徴とする請求項1から8のいずれか1つに記載の蓄電システム。
- 前記第2蓄電装置は、ニッケル水素二次電池又はリチウムイオン二次電池であることを特徴とする請求項1から9のいずれか1つに記載の蓄電システム。
- 車両の走行エネルギを出力する第1蓄電装置と、前記車両に搭載された補機の駆動電力を出力する第2蓄電装置との充放電を制御する制御方法であって、
前記第1蓄電装置の出力電圧を変換し、変換後の電力を前記補機および前記第2蓄電装置に供給する第1DC/DCコンバータを起動する第1ステップと、
前記第1ステップの後に、前記第2蓄電装置から前記第1蓄電装置への出力電圧を変換する第2DC/DCコンバータを介して、前記第2蓄電装置の出力電力を前記第1蓄電装置に供給して、前記第2蓄電装置を放電する第2ステップと、
を有することを特徴とする制御方法。 - 前記第2ステップの後に、前記第1蓄電装置の出力電力を前記第2蓄電装置に供給して、前記第2蓄電装置を充電する第3ステップを有することを特徴とする請求項11に記載の制御方法。
- 前記第2蓄電装置にメモリ効果が発生していると判別したとき、前記第1ステップおよび前記第2ステップの処理を行うことを特徴とする請求項11又は12に記載の制御方法。
- 前記第1ステップにおいて、前記第1DC/DCコンバータの出力電圧を、前記第2ステップにおける前記第2蓄電装置の電圧よりも低い電圧に設定することを特徴とする請求項11から13のいずれか1つに記載の制御方法。
- 前記車両のイグニッションスイッチがオフからオンに切り替わったとき、前記第1DC/DCコンバータの出力電圧を、前記補機の起動電圧よりも高い電圧に設定することを特徴とする請求項14に記載の制御方法。
- 前記第2ステップの後に、前記第1蓄電装置の出力電力によって前記第2蓄電装置を充電するとき、前記第2DC/DCコンバータを用いて、前記第1蓄電装置から前記第2蓄電装置への出力電圧を変換することを特徴とする請求項11から15のいずれか1つに記載の制御方法。
- 前記第2ステップの後に、前記第1蓄電装置の出力電力によって前記第2蓄電装置を充電するとき、前記第1DC/DCコンバータを用いて、前記第1蓄電装置から前記第2蓄電装置への出力電圧を変換し、
前記第1DC/DCコンバータの出力電力は、前記第2DC/DCコンバータの出力電力よりも高いことを特徴とする請求項11から15のいずれか1つに記載の制御方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012034522A JP2013172536A (ja) | 2012-02-20 | 2012-02-20 | 蓄電システム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015089152A (ja) * | 2013-10-28 | 2015-05-07 | トヨタ自動車株式会社 | 蓄電システム |
JP2016005385A (ja) * | 2014-06-18 | 2016-01-12 | 住友電気工業株式会社 | 電源装置及び電力変換装置 |
-
2012
- 2012-02-20 JP JP2012034522A patent/JP2013172536A/ja active Pending
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