JP2016201871A - 蓄電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】双方向型DC/DCコンバータの昇圧機能の故障によって、車両起動ができなくなることを抑制する。
【解決手段】本発明である蓄電システムは、メインバッテリとインバータとの間の電流経路に設けられるリレー装置と、上記電流経路に接続される平滑コンデンサと、メインバッテリからの電力を降圧して補機バッテリに出力し、補機バッテリからの電力を昇圧して上記電流経路に出力する双方向型DC/DCコンバータと、車両のイグニッションスイッチがオンされたときに、リレー装置がオンされる前に補機バッテリの電力を用いて平滑コンデンサを充電し、平滑コンデンサが充電された後にリレー装置をオンに制御するコントローラと、を有する。コントローラは、車両のイグニッションスイッチがオフされたとき、双方向型DC/DCコンバータの昇圧機能が故障していれば、リレー装置をオンからオフに切り換えずに、電流経路の接続状態を維持する。
【選択図】図3

Description

本発明は、昇圧動作および降圧動作を行う双方向型DC/DCコンバータを備えた蓄電システムに関する。
車両に搭載される電池システムは、車両起動時に、システムメインリレーをオフからオンに切り替え、バッテリおよびインバータ(モータ・ジェネレータ)を接続することで、起動状態(Ready-On)となる(例えば、特許文献1)。
バッテリの正極ライン及び負極ラインには、平滑コンデンサが接続されている。このため、バッテリおよびインバータを接続するときに、平滑コンデンサに突入電流が流れるおそれがある。特許文献1には、システムメインリレーをオンにして電池システムを起動する際に流れる突入電流を抑制する技術が開示されている。
具体的には、システムメインリレーをオンにする前に、双方向型のDC/DCコンバータを介して補機バッテリの電力を平滑コンデンサに充電する。平滑コンデンサの電圧をバッテリの電圧までプリチャージすることで、システムメインリレーがオンされたときに、平滑コンデンサに突入電流が流れることを抑制することができる。
特開2007−302129号公報 特開2012−005299号公報
特許文献1の構成では、双方向型DC/DCコンバータが故障し、昇圧機能が発揮できない状態になると、システムメインリレーをオンにする前に、平滑コンデンサを充電することができない。
したがって、双方向型DC/DCコンバータの昇圧機能が損なわれると、平滑コンデンサに突入電流が流れることを抑制できないため、電池システム保護の観点から、電池システムの起動ができないように制御する必要がある。
しかしながら、例えば、車両のイグニッションスイッチのオフに伴い、電池システムを停止状態にしてしまうと、双方向型DC/DCコンバータの昇圧機能が故障しているため、次回の車両起動(電池システムの起動)を行うことができず、予期しない状況での車両停止となってしまうおそれがある。
本発明の蓄電システムは、車両の走行用モータに電力を供給するメインバッテリと、メインバッテリの直流電力を交流電力に変換して走行用モータに出力するインバータと、メインバッテリとインバータとの間の電流経路に設けられ、上記電流経路を接続状態と遮断状態との間で切り換えるリレー装置と、上記電流経路に接続される平滑コンデンサと、上記電流経路に接続され、メインバッテリからの電力を降圧して補機バッテリに出力するとともに、補機バッテリからの電力を昇圧して上記電流経路に出力する双方向型DC/DCコンバータと、車両のイグニッションスイッチがオンされたときに、リレー装置がオンされる前に補機バッテリの電力を用いて平滑コンデンサを充電し、平滑コンデンサが充電された後にリレー装置をオンに制御し、車両のイグニッションスイッチがオフされたときに、オンされているリレー装置をオフに制御するコントローラと、を有する。
コントローラは、車両のイグニッションスイッチがオフされたとき、双方向型DC/DCコンバータの昇圧機能の故障検出を行い、双方向型DC/DCコンバータの昇圧機能が故障していると判別された場合に、リレー装置をオンからオフに切り換えずに、電流経路の接続状態を維持する。
本発明によれば、システムメインリレーをオンにする前に、双方向型DC/DCコンバータを介して補機バッテリの電力を平滑コンデンサに充電し、突入電流が流れることを抑制する蓄電システムにおいて、双方向型DC/DCコンバータの昇圧機能が故障しているとき、車両のイグニッションスイッチがオフされても、リレー装置をオンからオフに切り換えずに、電流経路の接続状態を維持するので、車両のイグニッションスイッチのオフに伴って電池システムを停止状態にし、次回の車両起動(電池システムの起動)を行うことができない事態を回避することができる。
上記蓄電システムにおいて、コントローラは、リレー装置がオンされている状態で双方向型DC/DCコンバータを昇圧動作させ、昇圧動作に伴うメインバッテリ又は平滑コンデンサの電圧の変化、または電流経路を流れる電流の変化に基づいて、双方向型DC/DCコンバータの故障検出を行うことができる。
そして、コントローラは、双方向型DC/DCコンバータの故障検出を行うとき、双方向型DC/DCコンバータを昇圧動作させる前に、メインバッテリの電圧を電圧センサで検出し、メインバッテリの電圧値が、メインバッテリの過充電に対して予め設定された上限電圧であるか否かを判別する。コントローラは、電圧センサの電圧値が上限電圧であると判別されたとき、双方向型DC/DCコンバータを降圧動作させてメインバッテリの電圧を低下させてから、故障検出のための双方向型DC/DCコンバータの昇圧動作を行う。双方向型DC/DCコンバータの昇圧動作を行うと、補機バッテリの電力がメインバッテリに充電される。このとき、メインバッテリの電圧が上限電圧又はその付近である場合、昇圧動作に伴う充電によってメインバッテリが過充電状態になるおそれがある。このため、双方向型DC/DCコンバータを昇圧動作させる前に、メインバッテリの電圧値が上限電圧であるか否かを判別し、双方向型DC/DCコンバータを降圧動作させてメインバッテリの電圧を低下させることにより、故障検知のための双方向型DC/DCコンバータの昇圧動作に伴ってメインバッテリが過充電状態になることを抑制することができる。
上記蓄電システムにおいて、コントローラは、双方向型DC/DCコンバータの昇圧機能が故障していると判別された場合、車両の運転席にユーザが着座しているか否かを検出する着座センサ及び運転席のドアの開閉状態を検出するドアセンサの検出結果に基づいて、ユーザが運転席に着座しておらず、かつドアが閉状態であるとき、リレー装置をオンからオフに切り換え、電流経路を遮断状態にすることができる。リレー装置は、所定の電源装置、例えば、補機バッテリから供給される電力によって駆動する。したがって、リレー装置をオンしてメインバッテリとインバータとの間の電流経路を接続状態に維持し続けると、補機バッテリの電力が消費され、補機バッテリの充電量が低下してしまう。そこで、メインバッテリとインバータとの間の電流経路を接続状態に維持し続ける判断基準として、ユーザが車両を離れるために意図してイグニッションスイッチをオフにした(ユーザが着座しておらず、かつドアが閉まっている)か否かを判別する。このように構成することで、ユーザが着座していたり、ドアが開いていたりする場合には、引き続き車両走行を行う可能性があると判断してメインバッテリとインバータとの間の電流経路を接続状態に維持し、イグニッションスイッチのオフ操作によって次回車両起動ができない状態を回避する。一方、ユーザが車両を離れるために意図してイグニッションスイッチをオフにしたときは、リレー装置をオンからオフに切り換え、電流経路を遮断状態にして補機バッテリの電力消費を抑制することができる。
車両に搭載される電池システムの構成を示す図である。 双方向型DC/DCコンバータの昇圧動作による電池システムの起動処理を示すフローチャートである。 双方向型DC/DCコンバータの昇圧機能の故障検出処理及び故障検出結果に基づくシステムメインリレーのオン/オフ制御の処理フローを示すフローチャートである。 車両に搭載される着座センサ及びドアセンサを含む構成ブロック図である。 双方向型DC/DCコンバータの昇圧機能に故障が検出された後の、システムメインリレーのオン/オフ制御の処理フローを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
本発明の実施例1における電池システム(本発明の蓄電システムに相当する)について、図1を用いて説明する。図1は、本実施例における電池システムの構成を示す概略図である。
メインバッテリ10の正極端子及び負極端子は、正極ラインPL及び負極ラインNLを介して、昇圧回路24(インバータ25)と接続されている。正極ラインPL及び負極ラインNLは、本発明におけるメインバッテリ10を負荷(例えば、後述するインバータ25やモータ・ジェネレータMG2)に接続する正負極の接続ラインである。メインバッテリ10は、複数の単電池を有する組電池であり、単電池の数は、適宜設定することができる。ここで、メインバッテリ10を構成する複数の単電池は、直列に接続したり、並列に接続したりすることができる。
なお、メインバッテリ10の代わりに、1つの単電池を用いることもできる。単電池としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。また、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタを用いることができる。
電圧センサ20は、メインバッテリ10の端子間電圧を検出し、検出結果(電圧値VB)をコントローラ40に出力する。電流センサ21は、メインバッテリ10に流れる充放電電流を検出し、検出結果(電流値IB)をコントローラ40に出力する。
昇圧回路24は、メインバッテリ10の出力電圧を昇圧し、昇圧後の電力をインバータ25に出力したり、インバータ25の出力電圧を降圧して降圧後の電力をメインバッテリ10に出力したりすることができる。
昇圧回路24は、リアクトル241と、ダイオード242,243と、スイッチング素子としてのトランジスタ(npn型トランジスタ)244,245と、電流センサ246と、を有する。リアクトル241は、一端がシステムメインリレーSMR−Bに接続され、他端がトランジスタ244,245の接続点に接続されている。
トランジスタ244,245は、直列に接続されている。トランジスタ244,245のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すようにダイオード242,243がそれぞれ接続されている。具体的には、ダイオード242,243のアノードが、トランジスタ244,245のエミッタと接続され、ダイオード242,243のカソードが、トランジスタ244,245のコレクタと接続されている。
昇圧回路24の昇圧動作を行うとき、コントローラ40は、トランジスタ245をオンにし、トランジスタ244をオフ状態にする。これにより、メインバッテリ10からリアクトル241に電流が流れ、リアクトル241には、電流量に応じた磁場エネルギが蓄積される。次に、コントローラ40は、トランジスタ245をオンからオフに切り替えることにより、リアクトル241からダイオード242を介して、インバータ25に電流を流す。これにより、リアクトル241で蓄積されたエネルギが放出され、昇圧動作が行われる。また、降圧動作を行うとき、コントローラ40は、トランジスタ244をオンにするとともに、トランジスタ245をオフにする。これにより、インバータ25からの電力がメインバッテリ10に供給され、メインバッテリ10の充電が行われる。
電流センサ246は、リアクトル241とトランジスタ244,245の接続点との間の電流経路に設けられ、昇圧回路24を流れる電流を検出し、検出結果(電流値IL)をコントローラ40に出力する。電流センサ246は、リアクトル241に流れる電流を検出することができ、例えば、昇圧回路24が昇圧動作を行うときに、リアクトル241からインバータ25に流れる電流値を検出し、検出結果をコントローラ40に出力することができる。
インバータ25は、メインバッテリ10から出力された直流電力を交流電力に変換し、交流電力をモータ・ジェネレータMG2に出力する。モータ・ジェネレータ(本発明の走行用モータに相当する)MG2は、インバータ25から出力された交流電力を受けて、車両を走行させるための運動エネルギ(動力)を生成する。
モータ・ジェネレータMG2は、トランスミッション(変速機)TMを介して駆動輪26に接続される駆動軸に接続されている。モータ・ジェネレータMG2の動力がトランスミッションTMを介して駆動軸に伝達され、駆動軸によって駆動輪26に伝達される。モータ・ジェネレータMG2が生成した動力がトランスミッションTMを介して駆動輪26に伝達されることにより、メインバッテリ10の電力を用いた車両走行を行わせることができる。
動力分割機構27は、エンジン28の動力を、駆動輪26に伝達したり、モータ・ジェネレータMG1に伝達したりする。モータ・ジェネレータMG1は、エンジン28の動力を受けて発電する。モータ・ジェネレータMG1が生成した電力(交流電力)は、インバータ25を介して、モータ・ジェネレータMG2に供給されたり、メインバッテリ10に供給されたりする。モータ・ジェネレータMG1が生成した電力を、モータ・ジェネレータMG2に供給すれば、モータ・ジェネレータMG2が生成した運動エネルギによって、駆動輪26を駆動することができる。モータ・ジェネレータMG1が生成した電力をメインバッテリ10に供給すれば、メインバッテリ10を充電することができる。
車両を減速させたり、停止させたりするとき、モータ・ジェネレータMG2は、車両の制動時に発生する運動エネルギを電気エネルギ(交流電力)に変換する。インバータ25は、モータ・ジェネレータMG2が生成した交流電力を直流電力に変換し、直流電力をメインバッテリ10に出力する。これにより、メインバッテリ10は、回生電力を蓄えることができる。
エンジン28は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの燃料を燃焼させて動力を出力する公知の内燃機関である。エンジン28は、モータ・ジェネレータMG1をエンジン始動用モータ(スタータ)として用い、始動することができる。メインバッテリ10から所定の電力がモータ・ジェネレータMG1に供給され、動力分割機構27を介してモータ・ジェネレータMG1がエンジン28の駆動軸を回転させ、エンジン28を始動させるように構成することができる。
正極ラインPLには、システムメインリレーSMR−Bが設けられており、負極ラインNLには、システムメインリレーSMR−Gが設けられている。システムメインリレーSMR−B,SMR−Gは、コントローラ40からの制御信号を受けることにより、オンおよびオフの間で切り替わる。
正極ラインPLおよび負極ラインNL(メインバッテリ10とインバータ25との間の電流経路)には、平滑コンデンサC1が接続されている。具体的には、平滑コンデンサC1の一端は、システムメインリレーSMR−Bおよび昇圧回路24を接続する正極ラインPLであって、双方向型DC/DCコンバータ30の接点と昇圧回路24との間に接続されている。また、平滑コンデンサC1の他端は、システムメインリレーSMR−Gおよび昇圧回路24を接続する負極ラインNLであって、双方向型DC/DCコンバータ30の接点と昇圧回路24との間に接続されている。電圧センサ22は、平滑コンデンサC1の電圧を検出し、検出結果(電圧値VL)をコントローラ40に出力する。
平滑コンデンサC2は、昇圧回路24とインバータ25との間の正極ラインPL及び負極ラインNLに接続されている。電圧センサ29は、平滑コンデンサC2の電圧を検出し、検出結果(電圧値VH)をコントローラ40に出力する。
なお、本実施例では、メインバッテリ10とインバータ25との間の電流経路に昇圧回路24を設けているが、昇圧回路24を省略してもよい。すなわち、メインバッテリ10は、正極ラインPL及び負極ラインNLを介してインバータ25と直接接続することができる。平滑コンデンサC1は、メインバッテリ10と昇圧回路24との間の電圧を平滑化するコンデンサとして設けられている。平滑コンデンサC2は、昇圧回路24とインバータ25との間の電圧を平滑化するコンデンサとして設けられている。
双方向型DC/DCコンバータ30は、メインバッテリ10やモータ・ジェネレータMG1,MG2の出力電圧を降圧し、降圧後の電力を補機31や補機バッテリ32に出力する。双方向型DC/DCコンバータ30は、システムメインリレーSMR−Bおよび昇圧回路24の間の正極ラインPLと、システムメインリレーSMR−Gおよび昇圧回路24の間の負極ラインNLとに接続されている。
コントローラ40は、電圧センサ20や電流センサ21、不図示の温度センサからの検出値に基づいてメインバッテリ10のSOC(state of Charge)や満充電容量を算出してメインバッテリ10の状態を管理するとともに、メインバッテリ10の充放電動作、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gのオン/オフ動作、昇圧回路24の駆動制御、インバータ25の駆動制御を行う制御装置である。
コントローラ40は、メモリ40aを有しており、メモリ40aには各種の情報が記憶されている。なお、メモリ40aは、コントローラ40に対して外付けされる態様であってもよい。
ここで、本実施例の双方向型DC/DCコンバータ30について説明する。システムメインリレーSMR−B,SMR−Gがオンであるとき、DC/DCコンバータ30は、メインバッテリ10の電圧値VBを降圧し、降圧後の電力を補機バッテリ32や補機31に出力する。メインバッテリ10からの電力を補機バッテリ32に供給することにより、補機バッテリ32を充電することができる。
また、メインバッテリ10からの電力を補機31に供給することにより、補機31を動作させることもできる。補機31には、補機バッテリ32からの電力を供給することもできる。補機バッテリ32は、コントローラ40やシステムメインリレーSMR−B,SMR−Gを動作させるための電源となる。
なお、補機31としては、例えば、電池システムを搭載する車両の車室空調装置(エアコンのインバータやモータ等)、AV機器、車室内の照明装置、ヘッドライト等の電力消費機器がある。
補機バッテリ32としては、鉛蓄電池やニッケル水素電池などの二次電池が用いられる。補機バッテリ32の電圧値VAは、補機バッテリ32の充放電に応じて変化し、電圧値VBは、メインバッテリ10の充放電に応じて変化する。ここで、電圧値VA,VBが変化しても、電圧値VAは電圧値VBよりも低くなる。
また、電圧値VAが基準電圧値に維持されるように、補機バッテリ32の充電が制御される。具体的には、補機バッテリ32の放電によって電圧値VAが基準電圧値よりも低下したときには、電圧値VAが基準電圧値に到達するように、補機バッテリ32の充電が行われる。補機バッテリ32の出力電力は補機31に供給されるため、補機31の動作電圧を確保するためには、電圧値VAを基準電圧値に維持する必要がある。
上述したように、双方向型DC/DCコンバータ30は、降圧動作および昇圧動作を行い、DC/DCコンバータ30の動作は、コントローラ40によって制御される。例えば、双方向型DC/DCコンバータ30は、降圧動作を行うアクティブクランプフォワードコンバータに対して、昇圧動作の機能を追加したものである。
そして、図1に示す電池システムは、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替えることで、メインバッテリ10およびインバータ25を接続し、起動状態(Ready-On)にすることができる。このとき、メインバッテリ10から平滑コンデンサC1に突入電流が流れてしまう。そこで、本実施例では、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替える前に、補機バッテリ32から出力された電力を用いて、平滑コンデンサC1を充電するようにしている。
具体的には、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替える前に、双方向型DC/DCコンバータ30は、補機バッテリ32の電圧値VAを昇圧し、昇圧後の電力を平滑コンデンサC1に出力する。これにより、平滑コンデンサC1を充電することができる。
平滑コンデンサC1の充電によって、電圧値VLを電圧値VBと等しくしたり、電圧値VLを電圧値VBに近づけたりする。このように平滑コンデンサC1を予め充電しておけば、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替えたときに、メインバッテリ10から平滑コンデンサC1に突入電流が流れることを抑制できる。
なお、平滑コンデンサC1が充電されるだけでなく、補機バッテリ32から出力された電力によって、メインバッテリ10を充電することもできる。ここで、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gがオンであるときに、双方向型DC/DCコンバータ30を介してメインバッテリ10の充電を行うことができる。
図2は、メインバッテリ10および昇圧回路24(インバータ25)を接続して、図1に示す電池システムを起動状態(Ready-On)にするための処理を示す。ここで、図2に示す処理は、コントローラ40によって実行され、車両のイグニッションスイッチがオフからオンに切り替わったとき(IG−ON)に開始される。図2に示す処理を開始するとき、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gはオフである。
ステップS101において、コントローラ40は、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧動作を開始する。双方向型DC/DCコンバータ30が補機バッテリ32の電圧値VAを昇圧することにより、昇圧後の電力によって平滑コンデンサC1が充電され、電圧値VLが上昇する。ステップS101の処理を開始する前では、平滑コンデンサC1が放電されており、電圧値VLが0[V]となっている。
ステップS102において、コントローラ40は、電圧センサ22によって検出された電圧値VLが、電圧センサ20によって検出された電圧値VB以上であるか否かを判別する。電圧値VLが電圧値VBよりも低いとき、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧動作が継続される。電圧値VLが電圧値VB以上であるとき、コントローラ40は、ステップS103において、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧動作を終了する。ステップS104において、コントローラ40は、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替える。これにより、図1に示す電池システムは起動状態となる。
本実施例では、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧動作によって、電圧値VLが電圧値VB以上となるまで平滑コンデンサC1を充電しているが、これに限るものではない。具体的には、電圧値VLが電圧値VBよりも低い所定の電圧値以上となるまで、平滑コンデンサC1を充電することもできる。
なお、メインバッテリ10およびインバータ25の接続を遮断して、図1に示す電池システムを停止状態(Ready-Off)にするとき、コントローラ40は、車両のイグニッションスイッチがオフされたことに伴い、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオンからオフに切り替える。このとき、コントローラ40は、平滑コンデンサC1を放電させて電圧値VLを0[V]にする。
このように本実施例では、双方向型DC/DCコンバータ30を利用し、車両のイグニッションスイッチがオンされたときに、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gがオンされる前に補機バッテリ32の電力を用いて平滑コンデンサC1をプリチャージする。このため、突入電流を抑制するための別途の制限抵抗やリレー装置が不要となる。
一方で、双方向型DC/DCコンバータ30が故障し、昇圧機能が発揮できない状態になると、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンにする前に、補機バッテリ32の電力を用いて平滑コンデンサC1をプリチャージすることができない。この場合、平滑コンデンサC1に突入電流が流れることを抑制できないため、電池システム保護の観点から、電池システムが起動できないように制御する必要がある。
しかしながら、車両のイグニッションスイッチのオフに伴い、電池システムを停止状態にしてしまうと、双方向型DC/DCコンバータ30が故障してるので、次回の車両起動(電池システムの起動)を行うことができず、路上停止などの予期しない状況での車両停止となるおそれがある。
そこで、本実施例では、車両のイグニッションスイッチがオフされたとき、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧機能の故障検出を行い、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧機能が故障していると判別された場合に、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオンからオフに切り換えずに、メインバッテリ10とインバータ25(昇圧回路24)との間の電流経路の接続状態を維持する。
このように構成することで、車両のイグニッションスイッチのオフに伴って電池システムを停止状態にし、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧機能が故障していることで次回の車両起動(電池システムの起動)を行うことができない事態を回避することができる。
図3は、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧機能の故障検出処理及び故障検出結果に基づくシステムメインリレーSMR−B,SMR−Gのオン/オフ制御の処理フローを示すフローチャートである。図3に示す処理は、コントローラ40によって実行され、車両のイグニッションスイッチがオフされたタイミングで行うことができる。
図3に示すように、コントローラ40は、車両のイグニッションスイッチがオフにされたとき、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフする前に、メインバッテリ10の電圧値VB0を検出する(S301)。次に、コントローラ40は、検出された電圧値VB0が、閾値VB_thよりも大きいか否かを判別する(S302)。
ここで、ステップS302の処理について説明する。閾値VB_thは、メインバッテリ10の過充電に対して予め設定された上限電圧である。双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧機能の故障検出処理は、後述するように、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gがオンされている状態で双方向型DC/DCコンバータ30を昇圧動作させ、昇圧動作に伴って電池システムの電流経路を流れる電流の変化または、メインバッテリ10又は平滑コンデンサC1の電圧の変化に基づいて、判定する。
したがって、故障検出処理において、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧動作は、目標電圧がメインバッテリ10の電圧値VBよりも大きくなるように制御され、補機バッテリ32の電力がメインバッテリ10に充電されるように制御される。このため、メインバッテリ10には、充電電流が流れるが、メインバッテリ10の電圧が上限電圧又はその付近である場合、昇圧動作に伴う充電によって過充電状態になるおそれがある。
そこで、ステップS302の処理において、メインバッテリ10の電圧値VB0が、閾値VB_thよりも大きいとき(S302のYES)、コントローラ40は、双方向型DC/DCコンバータ30を降圧動作させる(S303)。コントローラ40は、メインバッテリ10の電力を補機バッテリ32に充電したり、補機31に電力を供給したりして、メインバッテリ10の電圧値VB0が、閾値VB_thよりも小さくなるまで、双方向型DC/DCコンバータ30に降圧動作を行わせる。コントローラ40は、ステップS303の処理の後、ステップS301に戻り、メインバッテリ10の電圧値VB0を検出する。メインバッテリ10の電圧値VB0が、閾値VB_thよりも小さくなったとき(S302のNO)、ステップS304に進む。
このように、双方向型DC/DCコンバータ30の故障検出を行うとき、双方向型DC/DCコンバータ30を昇圧動作させる前に、メインバッテリ10の電圧を過充電に対して予め設定された上限電圧であるか否かを判別し、上限電圧であると判別されたときは、双方向型DC/DCコンバータ30を降圧動作させてメインバッテリ10の電圧を低下させてから、故障検出のための双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧動作を行うように制御する。故障検知のための双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧動作によってメインバッテリ10が過充電状態になることを抑制することができる。
ステップ302において、電圧値VB0が、閾値VB_thよりも小さいと判別されると(S302のNO)、コントローラ40は、双方向型DC/DCコンバータ30に昇圧動作を行わせる(S304)。上述のようにコントローラ40は、電圧値VB0よりも大きい目標電圧を設定して駆動制御を行う。コントローラ40は、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧動作中又は昇圧動作後のメインバッテリ10の電圧値VB1を検出する(S305)。
コントローラ40は、ステップS301で検出された電圧値VB0とステップS305で検出された電圧値VB1を比較し、電圧値VB1が電圧値VB0よりも大きいか否か、すなわち、電圧値VB1から電圧値VB0を差し引いた差分値ΔVBが、閾値ΔVB_th以上であるか否かを判別する(S306)。
上述したように、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧動作に伴い、メインバッテリ10には、補機バッテリ32の電力が充電されるので、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧機能が正常に動作していれば、昇圧動作中又は昇圧動作後のメインバッテリ10の電圧値VB1は、昇圧動作前の電圧値VB0よりも大きくなるはずである。
言い換えれば、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧機能が故障していると、充電電流が流れない、又は設定される目標電圧に対応する所定の充電電流が流れない。このため、電圧値VB1は、電圧値VB0に対して変化しない、又は一定の電圧上昇を示さないことになる。閾値ΔVB_thは、0よりも大きい値とすることができ、例えば、設定される目標電圧に応じて流れる充電電流値や双方向型DC/DCコンバータ30を昇圧動作させる時間に応じて、適宜設定することができる。
コントローラ40は、差分値ΔVBが、閾値ΔVB_th以上と判別された場合(S306のYES)、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧機能が正常であると判定し(S307)、車両のイグニッションスイッチがオフされたことに伴い、オン状態のシステムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフに制御して、電池システムを停止状態にする。
一方、コントローラ40は、差分値ΔVBが、閾値ΔVB_thよりも小さいと判別された場合(S306のNO)、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧機能が故障している(異常である)と判定する(S309)。コントローラ40は、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオンからオフに切り換えずに、メインバッテリ10とインバータ25(昇圧回路24)との接続状態を維持する(S310)。すなわち、車両のイグニッションスイッチがオフされても、オンされているシステムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフに制御せずに、電池システムを停止状態にさせないように制御する。
なお、ステップS310の処理において、オンされているシステムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフにしない期間を、所定期間に限定し、一定の期間が過ぎた後に、オンされているシステムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフに制御して、電池システムを停止状態にするようにしてもよい。システムメインリレーSMR−B,SMR−Gは、上述のように補機バッテリ32の電力によって駆動されるため、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフにしない時間的制約を設け、メインバッテリ10とインバータ25(昇圧回路24)との接続状態を維持するとしても、一定の期間経過後には、補機バッテリ32の充電量低下を抑制するために、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフに制御することができる。
なお、図3に示した双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧機能の故障検出処理では、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧動作前後のメインバッテリ10の電圧値を比較しているが、これに限るものではない。
例えば、平滑コンデンサC1の電圧値VLを検出して、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧機能の故障検出処理を行うことができる。電圧値VLは、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gがオンされ、メインバッテリ10とインバータ25(昇圧回路24)とが接続状態であるとき、メインバッテリ10の電圧値VBと同じ電圧となる。
そこで、ステップS304の双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧動作前の電圧値VL0と電圧値VL1をそれぞれ電圧センサ22で検出し、ステップS306において電圧値VL0と昇圧動作後(動作中を含む)の電圧値VL1を比較し、電圧値VL1から電圧値VL0を差し引いた差分値ΔVLが、閾値ΔVL_thよりも大きいか否かを判別する。コントローラ40は、差分値ΔVLが、閾値ΔVL_thよりも大きいと判別された場合、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧機能が正常であると判定する(S307)。一方、差分値ΔVBが、閾値ΔVB_thよりも小さいと判別された場合、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧機能が故障している(異常である)と判定する(S309)。
平滑コンデンサC2についても同様である。図1に示すように、昇圧回路24が昇圧動作及び降圧動作していない状態(停止状態)では、正極ラインPL及びダイオード242を介して平滑コンデンサC2にも正極ラインPL及び負極ラインNL間の電圧が印加される。コントローラ40は、昇圧回路24が停止している状態で、平滑コンデンサC1同様に、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧動作前後の電圧値VH0,VH1を電圧センサ29で検出し、電圧値VH0,VH1を比較することで、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧機能の故障判定を行うことができる。
さらに、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧動作前後でメインバッテリ10又は平滑コンデンサC1,C2の電圧値を比較する以外にも、電流センサ21,246の検出値を用いて、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧機能の故障判定を行うこともできる。
上述のように、ステップS305の昇圧動作では、目標電圧がメインバッテリ10の電圧値VBよりも大きくなるように駆動制御が行われるため、補機バッテリ32の電力がメインバッテリ10に充電され、メインバッテリ10に充電電流が流れる。そこで、コントローラ40は、電流センサ21又は電流センサ246の検出結果に基づいて、メインバッテリ10とインバータ25との間の電流経路に充電電流が流れているか否かを判定することで、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧機能の故障判定を行うことができる。
具体的には、ステップS305において、コントローラ40は、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧動作中の電流値IBを電流センサ21から取得する。コントローラ40は、ステップS306において、検出された電流値IBが閾値IB_thよりも大きいか否かを判別する。このとき、インバータ25は、停止している状態なので、閾値IB_th以上の充電電流が検出されれば、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧機能が正常であると判定する(S307)。一方、閾値IB_th以上の充電電流が検出されなければ、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧機能が故障していると判定する(S309)。
電流センサ246で検出される電流値ILについても同様であり、コントローラ40は、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧動作中の電流値ILを電流センサ246から取得することができる。検出された電流値ILが閾値IL_thよりも大きければ、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧機能が正常であると判定し(S307)、電流値ILが閾値IL_thよりも小さければ、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧機能が故障していると判定する(S309)。なお、閾値IB_th,IL_thは、閾値ΔVB_th同様に、0よりも大きい値(放電電流をプラス、充電電流をマイナスとしている場合は、0よりも小さい値)とすることができ、例えば、設定される目標電圧に応じて流れる充電電流値に応じて、適宜設定することができる。
また、電圧値VL,VH、電流値IB,ILを用いた各故障判定においても、図3に示したステップ301からステップS303の過充電状態を抑制するためのメインバッテリ10の降圧処理を行うことができる。
次に、図4は、車両に搭載される運転席の着座センサ51及び運転席のドアセンサ52を含む構成ブロック図である。
着座センサ51は、例えば、運転席に着座するユーザによってシートに加わる圧力を検出する圧力センサである。着座センサ51は、シートに加わる圧力に基づいてユーザが運転席に着座しているか否かを検出し、検出結果をコントローラ40に出力する。例えば、着座センサ51は、ユーザが着座していれば(ユーザの着座による圧力が検出されれば)、ON信号をコントローラ40に出力し、ユーザが着座していなければ(ユーザの着座による圧力が検出されなければ)、OFF信号をコントローラ40に出力する。
ドアセンサ52は、運転席のドアの開閉状態を検出するセンサである。例えば、ドアセンサ52は、運転席のドアが閉まっていれば、ON信号をコントローラ40に出力し、運転席のドアが開いていれば、OFF信号をコントローラ40に出力する。なお、着座センサ51及びドアセンサ52は、公知技術を適用することができる。
そして、図3の例では、コントローラ40は、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧機能が故障していると判別された場合、ステップS310に示すように、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフにしないように制御していた。しかしながら、システムメインリレーSMR−B,SMR−Bは、補機バッテリ32から供給される電力によって駆動される。したがって、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオンしてメインバッテリ10とインバータ25の接続状態に維持し続けると、補機バッテリ32の電力が消費され、補機バッテリ32の充電量が低下してしまう。
そこで、車両の運転席にユーザが着座しているか否かを検出する着座センサ51及び運転席のドアの開閉状態を検出するドアセンサ52の検出結果に基づいて、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧機能が故障していると判定されても、メインバッテリ10とインバータ25との間の接続状態を維持せずに、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオンからオフに切り換え、遮断状態にする。
具体的には、コントローラ40は、メインバッテリ10とインバータ25との間の電流経路を接続状態に維持し続ける判断基準として、ユーザが車両を離れるために意図してイグニッションスイッチをオフにしたか(ユーザが着座しておらず、かつドアが閉まっているか)否かを判別する。
図5は、双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧機能に故障が検出された後の、着座センサ51及びドアセンサ52の検出結果を用いたステップS310の変形例を示す図である。
コントローラ40は、ステップS309において双方向型DC/DCコンバータ30の昇圧機能が故障していると判別された後に、運転席の着座センサ51の検出結果を取得する(S3101)。コントローラ40は、着座センサ51の検出結果に基づいて、ユーザが運転席に着座しているか否かを判別する(S3102)。ユーザが着座していると判別された場合(S3102のYES)、ステップS3106に進み、図3のステップS310と同様に、メインバッテリ10とインバータ25との間の接続状態を維持するように制御する。
一方、コントローラ40は、ユーザが運転席に着座していないと判別された場合(S3102のNO)、運転席のドアセンサ52の検出結果を取得する(S3103)。コントローラ40は、ドアセンサ52の検出結果に基づいて、運転席のドアが開いているか否かを判別する(S3104)。運転席のドアが開いていると判別された場合(S3104のYES)、ステップS3106に進み、図3のステップS310と同様に、メインバッテリ10とインバータ25との間の接続状態を維持するように制御する。
ステップS3104において、運転席のドアが開いていない(閉まっている)いると判別された場合(S3104のNO)、コントローラ40は、ユーザが運転席に着座しておらず、かつ運転席のドアが閉まっている状態であると判別し、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオンからオフに切り換え、遮断状態にする(S3105)。
このように構成することで、ユーザが着座していたり、ドアが開いていたりする場合には、引き続き車両走行を行う可能性があると判断してメインバッテリ10とインバータ25との間の電流経路を接続状態に維持し、イグニッションスイッチのオフ操作によって次回車両起動ができない状態を回避する。
一方、ユーザが車両を離れるために意図してイグニッションスイッチをオフにしたときは、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオンからオフに切り換え、メインバッテリ10とインバータ25との間の電流経路を遮断状態にして補機バッテリ32の電力消費を抑制する。
10:メインバッテリ、20,22,29:電圧センサ、21,246:電流センサ、24:昇圧回路、25:インバータ、26:駆動輪、27:動力分割機構、28:エンジン、30:双方向型DC/DCコンバータ、31:補機、32:補機バッテリ、40:コントローラ、40a:メモリ、51:着座センサ、52:ドアセンサ、C1,C2:コンデンサ、PL:正極ライン、NL:負極ライン、SMR−B,SMR−G:システムメインリレー

Claims (4)

  1. 車両の走行用モータに電力を供給するメインバッテリと、
    前記メインバッテリの直流電力を交流電力に変換して前記走行用モータに出力するインバータと、
    前記メインバッテリと前記インバータとの間の電流経路に設けられ、前記電流経路を接続状態と遮断状態との間で切り換えるリレー装置と、
    前記電流経路に接続される平滑コンデンサと、
    前記電流経路に接続され、前記メインバッテリからの電力を降圧して補機バッテリに出力するとともに、前記補機バッテリからの電力を昇圧して前記電流経路に出力する双方向型DC/DCコンバータと、
    車両のイグニッションスイッチがオンされたときに、前記リレー装置がオンされる前に前記補機バッテリの電力を用いて前記平滑コンデンサを充電し、前記平滑コンデンサが充電された後に前記リレー装置をオンに制御し、車両のイグニッションスイッチがオフされたときに、オンされている前記リレー装置をオフに制御するコントローラと、を有し、
    前記コントローラは、車両のイグニッションスイッチがオフされたとき、前記双方向型DC/DCコンバータの昇圧機能の故障検出を行い、前記双方向型DC/DCコンバータの昇圧機能が故障していると判別された場合に、前記リレー装置をオンからオフに切り換えずに、前記電流経路の接続状態を維持することを特徴とする蓄電システム。
  2. 前記コントローラは、前記リレー装置がオンされている状態で前記双方向型DC/DCコンバータを昇圧動作させ、昇圧動作に伴う前記メインバッテリ又は前記平滑コンデンサの電圧の変化、または前記電流経路を流れる電流の変化に基づいて、前記双方向型DC/DCコンバータの前記故障検出を行うことを特徴とする請求項1に記載の蓄電システム。
  3. 前記メインバッテリの電圧を検出する電圧センサを備え、
    前記コントローラは、前記双方向型DC/DCコンバータを昇圧動作させる前に、前記電圧センサによって検出された電圧値が、前記メインバッテリの過充電に対して予め設定された上限電圧であるか否かを判別し、前記電圧センサの電圧値が前記上限電圧であると判別されたとき、前記双方向型DC/DCコンバータを降圧動作させて前記メインバッテリの電圧を低下させることを特徴とする請求項2に記載の蓄電システム。
  4. 前記コントローラは、前記双方向型DC/DCコンバータの昇圧機能が故障していると判別された場合、車両の運転席にユーザが着座しているか否かを検出する着座センサ及び前記運転席のドアの開閉状態を検出するドアセンサの検出結果に基づいて、前記ユーザが前記運転席に着座しておらず、かつ前記ドアが閉状態であるとき、前記リレー装置をオンからオフに切り換え、前記電流経路を遮断状態にすることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の蓄電システム。
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