JP2007161946A - 絶縁材料部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄肉成形品で二次的加工を加えなくてもIEC60695−2規格を満足する絶縁材料部品を提供する
【解決手段】(A)ポリブチレンテレフタレート樹脂100重量部に対して、(B)タルク5〜50重量部、(C)ハロゲン系難燃剤5〜50重量部、(D)アンチモン系難燃助剤5〜30重量部を含有するポリエステル樹脂組成物を用いて射出成形された樹脂成形部を有し、該樹脂成形部が0.2Aを超える定格電流が流れる接続部に直接接しているか、またはこれらの接続部から3mm以内の距離にある絶縁材料部品。
【選択図】なし

Description

本発明は、赤熱棒着火温度を向上させたポリブチレンテレフタレート樹脂(以下PBT樹脂と略称することがある)製絶縁材料部品に関するものである。
PBT樹脂は、優れた機械的特性、電気的特性、耐熱性、耐候性、耐水性、耐薬品性及び耐溶剤性を有するため、エンジニアリングプラスチックとして、自動車部品、電気・電子部品などの種々の用途に広く利用されている。また、その難燃性向上に関しても数々の技術が開発されているが、アンダーライターズ・ラボラトリーズ(Underwriter's Laboratories Inc.)のUL−94規格の難燃性や比較トラッキング指数(Comparative Tracking Index、略称CTI)等の向上を達成した報告が主であり、国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission、略称IEC)のIEC60695−2規格に対するものはほとんどない。同規格の中では電気電子機器に用いられる絶縁材料部品は、動作中の着火および炎の伝播に対して耐性が要求されており、特にオペレータが付かない状態で動作する機器の部品で、定格電流が0.2Aを超える接続部を支持しているか、またはこれらの接続部から3mm以内の距離にある電気絶縁材料部品の安全に対する要求が高まっている。そして、同規格の中で赤熱棒燃焼指数(Glow-wire Flamability Index、略称:GWFI)が850℃以上であること、かつ赤熱棒着火温度(Glow-wire Ignition Temperature、略称:GWIT)が775℃以上であることを満足させなければならなくなった。しかし、これまで知られているPBT樹脂組成物からなる電気絶縁材料部品のうち、特に薄肉(1mm以下)成形品でGWITに関する要求に適合するものは本発明者らの知る限り存在していない。
PBT樹脂に難燃性を付与する方法としては、PBT樹脂に、ハロゲン化ベンジルアクリレートなどのハロゲン含有有機難燃剤と、三酸化アンチモン等の無機系難燃助剤とを組合わせ、更に特定のグラフト共重合体を併用した樹脂組成物が知られている(特許文献1)。
また、特許文献2では、ポリエステル樹脂に、ハロゲン化芳香族エポキシ化合物等のハロゲン含有化合物と、平均粒径1μm以下の三酸化アンチモン等のアンチモン系難燃助剤とを組合わせ、更に多層構造のコアシェル型化合物を併用した樹脂組成物が提案されている。
しかしながら、これら従来技術の具体例においての難燃性試験は、主として前記したUL規格に基づくものであって、本発明者らの知見による限り、GWIT、GWFI等の規格試験を満足するには至っていない。
また、特許文献3には、PBT樹脂にポリハロゲン化ベンジル(メタ)アクリレートと五酸化アンチモンを組合わせた樹脂成形品で、GWIT評価温度を向上させた絶縁材料部品に関する技術が報告されているが、2mm以下の樹脂部に対しては金属等の耐熱板を組み合わせることによってIEC60695−2に記載のGWIT温度の向上を図っており、PBT樹脂組成物による成形品単体として同規格を満足させるものではない。
また、同じポリエステル材料として、ポリハロゲン化(メタ)アクリレートとアンチモン系難燃助剤を組合わせたポリブチレンナフタレートが知られている(特許文献4)が、ポリブチレンナフタレートはPBT樹脂に比べて流動性が不足して成形性に問題があり、芳香族性に起因して絶縁性にも問題を含むなど、PBT樹脂のように広い用途まで普及するに至っていない。
特開平8−109320号公報 特開平8−183896号公報 特開2005−232410号公報 特開平6−41406号公報
本発明の目的は、これまで困難とされている、難燃性PBT樹脂組成物よりなる成形部品について、特に薄肉成形品で二次的加工を加えなくてもIEC60695−2規格を満足する絶縁材料電気電子部品を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、前記特性に加えて機械的特性に優れ、高い生産性を有することで市場に広く利用できる樹脂成形品を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、PBT樹脂にタルクと難燃剤を組み合わせることで得た樹脂組成物を成形して得られる絶縁材料部品では、赤熱棒に対する耐性が向上すること、そして特に困難とされている薄肉(肉厚1.0mm以下)の成形部においてもIEC60695−2記載の赤熱棒着火温度(GWIT)が775℃以上となることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、
(A)ポリブチレンテレフタレート樹脂100重量部に対して
(B)タルク5〜50重量部
(C)ハロゲン系難燃剤5〜50重量部
(D)アンチモン系難燃助剤5〜30重量部
を含有するポリエステル樹脂組成物を用いて射出成形された樹脂成形部を有し、該樹脂成形部が0.2Aを超える定格電流が流れる接続部に直接接しているか、またはこれらの接続部から3mm以内の距離にあることを特徴とする絶縁材料部品である。
本発明のPBT樹脂組成物製絶縁材料部品は、薄肉でも赤熱棒着火温度(GWIT)が高い。そのため、本発明の絶縁材料部品は、オペレータが付かない状態で動作する機器の部品のうち、動作中に0.2Aを超える電流が流れる接続部を直接支持している(直接接触している)絶縁材料部品、及びこれらの接続部から3mm以内の距離にある絶縁材料部品(プリント回路基板、端子台、プラグ等)として、電気的安全性を向上させて使用できる。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明に用いる難燃性PBT樹脂組成物は、(A)PBT樹脂、(B)タルク、(C)ハロゲン系難燃剤、(D)アンチモン系難燃助剤より構成され、更に繊維状強化剤を含有することが好ましく、また滴下防止剤としてフッ素系樹脂を添加することができる。
[(A)PBT樹脂]
本発明における(A)PBT樹脂とは、テレフタル酸またはそのエステル形成性誘導体と炭素数4のアルキレングリコール(1,4−ブタンジオール)またはそのエステル形成性誘導体を重縮合して得られる熱可塑性樹脂であり、ブチレンテレフタレート繰り返し単位を70重量%以上含有する共重合体であってもよい。
テレフタル酸またはそのエステル形成性誘導体(低級アルコールエステル等)以外の二塩基酸成分としては、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、トリメリット酸、コハク酸等の脂肪族、芳香族多塩基酸またはそのエステル形成性誘導体が上げられる。また、1,4−ブタンジオール以外のグリコール成分としては、通常のアルキレングリコール、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール等、1,3−オクタンジオール等の低級アルキレングリコール、ビスフェノールA、4,4’−ジヒドロキシビフェニル等の芳香族アルコール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド2モル付加体、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド3モル付加体等のアルキレンオキサイド付加体アルコール、グリセリン、ペンタエリスリトール等のポリヒドロキシ化合物またはそのエステル形成性誘導体等が挙げられる。本発明では、上記の如き化合物をモノマー成分として重縮合して得られるPBT樹脂は何れも本発明の(A)成分として使用することができ、単独で又は2種類以上混合して使用される。
本発明で用いられるPBT樹脂(A)は、溶剤としてO−クロロフェノールを用い25℃で測定した固有粘度が0.6〜1.2g/dlの範囲、好ましくは0.65〜1.1g/dlの範囲、更に好ましくは0.65〜0.9g/dlの範囲のものが望ましい。固有粘度が0.6g/dl未満ではテトラヒドロフラン等のPBT樹脂を発生源とするガスの発生良が十分低減できず、成形時に外観不良およびデポジット付着等が発生し好ましくない。また、1.2g/dlを超えると成形時の流動性が不良となる場合がある。
本発明では、PBT樹脂としてコポリマーに属する分岐ポリマーも用いることができる。ここでいうPBT樹脂分岐ポリマーとは、いわゆるPBT樹脂またはブチレンテレフタレート単量体を主成分とし、多官能性化合物を添加することにより分岐形成されたポリエステルである。ここで使用できる多官能性化合物としては、トリメシン酸、トリメリット酸、ピロメリット酸およびこれらのアルコールエステル、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等がある。
[(B)タルク]
本発明において、タルク(B)は必須成分であり、タルク(B)を添加することによりPBT樹脂組成物のGWITを向上できる。タルク(B)の種類等については特に限定はないが、圧縮微粉タルクを用いると、均一分散性が高く、混練作業性、機械的特性を改善でき、好ましい。
タルク(B)の添加量は、PBT樹脂(A)100重量部に対して5〜50重量部である。タルク(B)の添加量が5重量部より少ないとGWIT性がさほど改善されず、50重量部より多いと機械的特性が低下しやすい。
[(C)ハロゲン系難燃剤]
ハロゲン系難燃剤(C)は、難燃性の維持向上のためにタルク(B)と合わせて必須成分である。ハロゲン系難燃剤(C)としては、ハロゲン化芳香族ビスイミド化合物、ハロゲン化ベンジルアクリレート、ハロゲン化ポリカーボネート、ハロゲン化芳香族エポキシ化合物、ハロゲン化ポリスチレン化合物等を用いた場合にタルクとの併用によりGWIT向上効果が発現されるが、特に1mm以下の薄肉成形部でGWITが775℃以上を満たすためには、ハロゲン化ポリカーボネート、ハロゲン化芳香族エポキシ化合物、ハロゲン化ポリスチレン化合物が好ましい。ハロゲン原子には、例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等が含まれるが、好ましくは塩素、臭素であり、特に好ましくは臭素である。
ハロゲン系難燃剤(C)は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。ハロゲン系難燃剤(C)の添加量は、PBT樹脂(A)100重量部に対して5〜50重量部、好ましくは10〜40重量部、特に好ましくは10〜30重量部である。ハロゲン系難燃剤(C)の添加量が5重量部より少ないと十分な難燃性が得られず、50重量部より多いと機械的特性が低下しやすい。
[(D)アンチモン系難燃助剤]
アンチモン系難燃助剤(D)は難燃性の維持に必須の成分であり、例えばハロゲン化アンチモン等の金属ハロゲン化物、三酸化アンチモン、五ハロゲン酸化アンチモン等が利用できるが、三酸化アンチモンが好ましい。
アンチモン系難燃助剤(D)の添加量は、PBT樹脂(A)100重量部に対して5〜30重量部、好ましくは5〜20重量部である。アンチモン系難燃助剤(D)の添加量が5重量部より少ないと難燃助剤としての効果が発揮されず、30重量部より多いと機械的強度を低下させる。
[繊維状強化剤]
本発明に用いる樹脂組成物には、繊維状強化剤を添加することが好ましい。PBT樹脂組成物に繊維状強化剤を添加すると、引張強度等の機械的強度を改善することができる。
繊維状強化剤には、例えば、無機繊維[例えば、ガラス繊維、シリカ・アルミナ繊維、ジルコニア繊維、金属繊維(ステンレス、アルミニウム、チタン、銅、真鍮等)等]、有機繊維(例えば、芳香族ポリアミド繊維、フッ素樹脂繊維、液晶性芳香族繊維等)が含まれる。これら繊維状強化剤は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。好ましい繊維状強化剤はガラス繊維である。
繊維状強化剤の平均繊維径は特に制限されず、例えば、1〜100μm、好ましくは1〜50μm、特に好ましくは3〜30μm程度である。また、繊維状強化剤の平均繊維長も特に制限されず、例えば、0.1〜20mm程度である。
繊維状強化剤の添加量は、例えば、PBT樹脂(A)100重量部に対して0〜200重量部、好ましくは5〜80重量部の範囲から選択できる。繊維状強化剤の添加量が200重量部より多いと溶融混練性、成形性が低下するため好ましくない。
尚、前記繊維状強化剤は、必要により収束剤又は表面処理剤(例えば、エポキシ系化合物、イソシアネート系化合物、シラン系化合物、チタネート系化合物等の官能性化合物)で表面処理してもよい。繊維状強化剤は、前記収束剤又は表面処理剤により予め表面処理してもよく、又は樹脂組成物の調製の際に収束剤又は表面処理を添加して表面処理してもよい。
また、成形品の用途によっては、UL規格94の難燃区分「V−0」であることを要求される場合がある。その場合には、フッ素系樹脂等の滴下防止剤を難燃剤と共に用いることが好ましい。
フッ素系樹脂には、テトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、ビニリデンフルオライド、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル等のフッ素含有モノマーの単独又は共重合体や、前記フッ素含有モノマーとエチレン、プロピレン、(メタ)アクリレート等の共重合性モノマーとの共重合体が含まれる。
このようなフッ素系樹脂としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド等の単独重合体や、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体等の共重合体が例示される。これらのフッ素系樹脂は1種又は2種以上混合して使用できる。また、これらのフッ素系樹脂は、分散状の形態で使用できる。
フッ素系樹脂の添加量は、例えば、PBT樹脂(A)100重量部に対して0〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部、更に好ましくは0.2〜1.5重量部程度である。
さらに、本発明に使用する樹脂組成物には、必要に応じて、慣用の添加剤、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、耐熱安定剤、耐候安定剤等の安定剤、滑剤、離型剤、着色剤、結晶核剤、結晶化促進剤等を添加してもよく、また他の熱可塑性樹脂(例えば、ポリアミド、アクリル樹脂等)や熱硬化性樹脂(例えば、不飽和PBT樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等)を添加してもよい。
本発明に使用するPBT樹脂組成物は、粉粒体混合物や溶融混合物であってもよく、(A)PBT樹脂、(B)タルク、(C)ハロゲン系難燃剤、(D)アンチモン系難燃助剤、必要により繊維状強化剤、フッ素系樹脂、その他の添加剤等を慣用の方法で混合することにより調製できる。例えば、各成分を混合して、一軸又は二軸の押出機により混練し押出してペレットとして調製することができる。本発明の絶縁材料部品は、上記のようにして調製したPBT樹脂組成物を使用して射出成形等の公知の成形を行うことで得られる。
本発明の絶縁材料部品は、これまでのPBT樹脂組成物製の部品と比較して薄肉でのGWITが極めて優れているため、冷蔵庫、全自動洗濯機等のオペレータが付かない状態で動作する機器の部品のうち、通常の動作中に0.2Aを超える電流が流れる接続部を直接支持している(直接接触している)絶縁材料部品、及びこれらの接続部から3mm以内の距離にある絶縁材料部品、例えば、リレー、スイッチ、コネクター、センサー、アクチュエーター、マイクロセンサー及びマイクロアクチュエーター等の有接点電気・電子部品に使用する際の安全性が向上すると共に、部品の小型化、薄肉化が可能となる。
ここで、「該樹脂成形部が、通常の動作中に0.2Aを超える電流が流れる接続部から3mm以内の距離にある」とは、例えばリレー部品などの場合、樹脂成形部の内側に接続部(接点)が内接して直接支持しているのではなく、接点と樹脂成形部との間に数ミリの空間を設ける場合を表す。このような場合にも、やはり高い電気安全性は必要であり、本発明が有効である。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1〜5、比較例1〜5
表1に示す組成のPBT樹脂組成物を、日本製鋼所社製二軸押出機を使用して、シリンダー温度260℃でコンパウンドして作製した後、ファナック社製射出成形機を用いて試験用成形品を成形し、下記する各種物性評価を行った。結果を表1に示す。
(1)GWIT評価
評価用試験片(8cm×8cm×厚み3mmの平板、並びに、6cm×6cm×厚み0.7mmの平板)について、IEC60695−2−13に定める試験法に従って評価した。即ち、所定形状の赤熱棒(外形4mmのニッケル/クロム(80/20)線をループ形状にしたもの)を30秒間接触させ、着火しないか、あるいは5秒以上延焼しない場合の先端の最高温度より25℃高い温度として定義される。同規格における難燃用途としては、GWITとして775℃以上が求められる。
(2)GWFI評価
上記試験片について、IEC60695−2−12に定める試験法に従った。即ち、所定形状の赤熱棒(外形4mmのニッケル/クロム(80/20)線をループ形状にしたもの)を30秒間接触させ、その後引き離す動作の中で着火しないか,着火しても引き離し後30秒以内に火が消える先端の最高温度として定義される。難燃用途にはGWFIとして850℃以上が求められる。
(3)難燃性試験
試験片(厚み1/32インチ)について、アンダーライターズ・ラボラトリーズのUL−94規格垂直燃焼試験により実施した。
実施例・比較例で使用した各成分の詳細は以下の通りである。
(A)PBT樹脂
・ウィンテックポリマー社製、固有粘度0.7g/dl
(B)タルク
・松村産業社製、クラウンタルクPP
(C)ハロゲン系難燃剤
・(C−1)テトラブロモビスフェノールA−テトラブロモビスフェノールAジグリシジルエーテルコポリマー(阪本薬品工業社製、SR−T5000)
・(C−2)ポリ[オキシカルボニルオキシ(2,6−ジブロモ−1,4−フェニレン)(1−メチルエチリデン)(3,5−ジブロモ−1,4−フェニレン)](帝人化成社製、ファイヤガードFG−7500)
・(C−3)臭素化ポリスチレン(フォロ社製、パイロチェック68PB)
・(C−4)ポリペンタブロモベンジルアクリレート(ブロムケムファーイースト社製、FR1025)
・(C−5)エチレンビステトラブロモフタルイミド(アルベール社製、SAYTEX BT93W)
(D)アンチモン系難燃助剤
・三酸化アンチモン(日本精鉱社製、PATOX−M)
繊維状強化剤;ガラス繊維(日本電気硝子社製、ECS03T−127、φ10)
滴下防止剤;四フッ化エチレン樹脂(ヘキストインダストリー社製、ホスタフロンTF1620)
Figure 2007161946

Claims (4)

  1. (A)ポリブチレンテレフタレート樹脂100重量部に対して
    (B)タルク5〜50重量部
    (C)ハロゲン系難燃剤5〜50重量部
    (D)アンチモン系難燃助剤5〜30重量部
    を含有するポリエステル樹脂組成物を用いて射出成形された樹脂成形部を有し、該樹脂成形部が0.2Aを超える定格電流が流れる接続部に直接接しているか、またはこれらの接続部から3mm以内の距離にあることを特徴とする絶縁材料部品。
  2. 絶縁材料部品の肉厚が1.0mm以下である請求項1記載の絶縁材料部品。
  3. (C)ハロゲン系難燃剤が、臭素化ポリカーボネート、臭素化芳香族エポキシ化合物あるいは臭素化ポリスチレン化合物である請求項1又は2記載の絶縁材料部品。
  4. 肉厚が1.0mm以下でIEC60695−2記載の赤熱棒着火温度が775℃以上である請求項3記載の絶縁材料部品。
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