JP2007161461A - 給紙装置およびこの給紙装置が適用された画像形成装置 - Google Patents

給紙装置およびこの給紙装置が適用された画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】新たな部品の付加や組み付け工数の増加を抑えた上で、組み付け性に優れ、かつ、サイドフェンスの安定した位置設定を行い得るようにする。
【解決手段】原稿束P1を載置する原稿トレイ20と、この原稿トレイ20上の原稿束P1を幅方向で挟持する一対のサイドフェンス部材30と、原稿トレイ20の下面側で各サイドフェンス部材30にそれぞれ付設された一対のラック40と、ピニオン軸60回りに回転可能な各ラック40に噛合するピニオン51とを有する原稿給紙装置10において、ピニオン51には、原稿トレイ20の下面に当接する面と反対側の面に当該ピニオン51より大径の鍔52が同心で設けられ、各ラック40のサイドフェンス部材30側の端部の下面には、一対のサイドフェンス部材30が最接近位置に位置設定された状態におけるピニオン軸60の軸心を曲率中心とした鍔52の外径寸法より大きい円弧凹部42が凹設されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、所定の装置に給紙されるべき用紙の複数枚(用紙束)を載置する用紙トレイを備えてなる給紙装置およびこの給紙装置が適用された画像形成装置に関するものである。
従来、特許文献1に記載されているような給紙装置が知られている。この給紙装置は、画像形成装置に着脱自在に装着される用紙カセットの給紙トレイ上に貯留された用紙束から用紙を1枚ずつ繰り出させて画像形成処理に供するようにするためのものであり、給紙トレイ上に用紙束を揃えて載置するための用紙幅方向一対の正逆移動可能なサイドフェンスが設けられ、用紙のサイズに合わせて各サイドフェンス間の距離を変更し得るようになっている。
かかる各サイドフェンスには、給紙トレイを貫通した裏面側に互いの対向方向に向かって延びるラックがそれぞれ設けられている一方、給紙トレイの中央部の裏面側には各ラックに噛合するピニオンが設けられている。従って、一方のサイドフェンスを幅方向に動かすと、他方のサイドフェンスが一方のラック、ピニオンおよび他方のラックを介して反対方向に同一距離だけ移動するため、用紙サイズに合わせて一対のサイドフェンスの位置決めを容易に行うことができ便利である。
ところで、このようなタイプの給紙装置においては、各サイドフェンスの位置決めを行いつつサイドフェンス間に用紙束を装填したのち所定の給紙機構の駆動で用紙束から用紙を1枚ずつ給紙するに際し、給紙機構から加わる力により用紙に発生した圧力でサイドフェンス間の幅が広がることがある。サイドフェンス間の幅が広がると、用紙が位置決めされずに斜めになって搬送されるようになることが多い。特に複数の搬送ローラ間で、ローラ軸の平行状態が維持されていない場合はこの傾向が著しい。そして、用紙が斜めで搬送されると、用紙に対して正常な画像形成処理を施すことができなくなる。
かかる不都合を解消するために特許文献1に記載の給紙装置にあっては、各ラックに弾性的に変形する弾性部材を設け、この弾性部材が弾性変形した状態でラックが給紙トレイに押圧接触するようにし、これによる摩擦力で各サイドフェンスが軽々と移動するのを防止するようになされている。
特開2000−153925号公報
しかしながら、特許文献1に記載の給紙装置にあっては、各ラックに弾性部材を取り付けているため、その分部品点数が増加するとともに組み付け工数も増加し、結果として製造コストが高騰するという不都合が生じる。
本発明は、従来のかかる問題点を解消するためになされたものであり、新たな部品の付加や組み付け工数の増加を抑えた上で、組み付け性に優れ、かつ、サイドフェンスの安定した位置設定を行い得る給紙装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、所定の装置に給紙されるべき用紙の複数枚が積層された用紙束を載置する用紙トレイと、この用紙トレイの上面側に設けられた前記用紙束を給紙方向と直交する方向で挟持する一対のサイドフェンスと、前記用紙トレイの下面側で各サイドフェンスに互いの対向方向へ延びるようにそれぞれ付設された一対のラックと、前記用紙トレイに貫通されたピニオン軸回りに回転可能で、かつ、前記各ラックに噛合するピニオンとが備えられてなる給紙装置において、前記ピニオンには、前記用紙トレイの下面に当接する面と反対側の面に当該ピニオンより大径の鍔が同心で設けられ、前記各ラックのサイドフェンス側の端部の下面には、前記鍔が嵌り込み得る凹部が凹設されていることを特徴とする給紙装置である。
かかる構成によれば、一方のサイドフェンスを用紙幅方向に移動させると、この移動は、一方のラック、ピニオンおよび他方のラックを介して他方のサイドフェンスに伝達され、これによって他方のサイドフェンスは、一方のサイドフェンスと同一量だけ反対方向に向けて移動するため、用紙の搬送方向に向かう中心線の位置を変更することなく用紙のサイズに合わせた用紙トレイ上の位置決めが行われる。
そして、ピニオンには、用紙トレイの下面に当接する面と反対側の面に当該ピニオンより大径の鍔が同心で設けられているため、用紙トレイの裏面側に位置した一対のラックは、それぞれピニオンに噛合した状態で鍔と用紙トレイとの間に挟持された状態になり、この状態での摩擦力による適度な抵抗で一対のサイドフェンスの位置決め状態が安定する。
また、各ラックにおけるサイドフェンス側の端部の下面には、鍔が嵌め込まれる凹部が凹設されているため、鍔がこの凹部に嵌り込むことでラックとピニオンとの間の当接状態が緩くなり、これによってラックおよびピニオンの取り付けや取り外しの操作性が向上する。
そして、ピニオンが凹部から相対的に抜け出した状態では、各ラックは、鍔によって用紙トレイに押圧された状態になるため、これによる摩擦力の増大で各サイドフェンスは軽々とは動かなくなり、一旦設定された一対のサイドフェンス間の距離が確実に維持される。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ピニオン軸は、軸本体と、軸本体の一端部に設けられた頭部と、軸本体の他端部に設けられ軸心方向に二股状になった一対のフックとを備えていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、各ラックが最接近位置に位置設定された状態でピニオンを各ラックの円弧溝に嵌め込み、しかる後にピニオン軸の二股状のフックをピニオンおよび用紙トレイに穿設された所定の貫通孔に差し込んでいくことにより、二股状のフックが弾性変形しながら貫通孔を通過し、貫通孔から外部に出た時点で元の二股状になって貫通孔の縁部に係止され、これによってピニオン軸が抜け止め状態でピニオンを用紙トレイに装着することになる。
このように、基端に頭部を有し、先端に二股状のフックを備えたピニオン軸をピニオンおよび用紙トレイにワンタッチで貫通させるだけでピニオン軸によってピニオンを用紙と例に装着することができ、組み付け作業の作業性が向上する。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記軸本体は、前記鍔が前記凹部に嵌り込んだ状態で凹部および鍔の各対向面の間に所定の隙間が形成される一方、前記サイドフェンスの位置変更で前記鍔が前記凹部から抜け出た状態で前記用紙トレイと前記ラックと前記鍔とが互いに押圧密着するように嵌め合い寸法が設定されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、軸本体は、鍔が凹部に嵌り込んだ状態で凹部および鍔の各対向面の間に所定の隙間が形成されるように嵌め合い寸法が設定されているため、ピニオンを用紙トレイに装着するに際し凹部が用紙トレイに対応するようにラックを位置設定し、この状態でピニオン軸を貫通させてピニオンをラックを介して用紙トレイに装着する操作が前記隙間の存在で容易になる。
これに対し、サイドフェンスの位置変更で鍔が凹部から抜け出た状態においては、軸本体は、用紙トレイとラックと鍔とが互いに押圧密着するように嵌め合い寸法が設定されているため、この状態で三者の間に発生する摩擦力によりラックが軽々と移動することが有効に防止される。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記凹部は、一対のサイドフェンスが最接近位置に位置設定された状態における前記ピニオン軸の軸心を曲率中心とした前記鍔の外径寸法より大きい円弧凹部であることを特徴とするものである。
かかる発明によれば、各ラックのサイドフェンス側の端部の下面には、ピニオン軸の軸心を曲率中心とした、鍔の外径寸法より大きい円弧凹部が凹設されているため、一対のサイドフェンスを用紙トレイに組み付けるに際し、用紙トレイにおける装着位置に一対のサイドフェンスを仮装着し、かつ、これらを最接近位置に位置させた状態で用紙トレイの下面側に位置した各ラックにそれぞれピニオンを噛合させると、ピニオンに同心で付設された鍔が各ラックに形成されている円弧凹部に嵌り込んだ状態になり、各ラックの相対的な位置決めが確実に行われてラックを備えた各サイドフェンスおよびピニオンの組み付け作業の作業性が向上する。
また、凹部は、一対のサイドフェンスが最接近位置に位置設定された状態における鍔と対向したラック下面の位置に設けられているため、各サイドフェンスが一旦用紙トレイに装着された後に、これらが互いの最接近位置にまで移動されることはなく、従って、実際に用紙を挟持させるべく一対のサイドフェンスを移動させている状態で各サイドフェンスが円弧凹部に嵌り込んでしまうような不都合の発生が防止される。
つまり、各サイドフェンスが最接近位置に位置設定された状態での両者間の距離は、用紙の最小幅寸法より短いため、最接近位置に位置設定された各サイドフェンスが用紙の幅合わせのために使用されることはなく、かかる最接近位置でサイドフェンスにガタツキを持たせる一方、各サイドフェンスが最接近位置の外側に位置した状態でサイドフェンスのガタツキを抑えることにより、組み立て作業時の作業性と、組み立て後の使用操作性とをこの発明は両立させているのである。
また、円弧凹部の曲率径寸法を、鍔の外径寸法より僅かに大きく設定することにより、ピニオンを介したサイドフェンスのガタツキの範囲が必要最小限になる。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の給紙装置により画像データの読み取り対象となる原稿または読み取られた画像データに基づく画像形成処理が施される用紙を画像形成に供するべく装置本体へ給紙するように構成されていることを特徴とする画像形成装置である。
かかる構成によれば、画像形成装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の給紙装置の作用効果を享受し得るものになる。
請求項1記載の発明によれば、ピニオンに同心で付設された鍔が各ラックに形成されている凹部に嵌り込んだ状態になることで各ラックの相対的な位置決めが確実に行われるため、製造時においてラックを備えた各サイドフェンスおよびピニオンの組み付け作業の作業性を向上させることができる。
また、メンテナンス時においても、鍔が凹部に嵌り込むことでラックとピニオンとの間の当接状態が緩くなっているため、ラックおよびピニオンの取り付けや取り外しの操作性を向上させることができる。
また、ピニオンが凹部から相対的に抜け出した状態では、各ラックは、弾性変形した鍔によって用紙トレイに押圧された状態になるため、これによる摩擦力の増大で各サイドフェンスは軽々とは動かなくなり、用紙のサイズに合わせて一旦設定された一対のサイドフェンス間の距離を確実に維持することができる。
請求項2記載の発明によれば、基端に頭部を有し、先端に二股状のフックを備えたピニオン軸をピニオンおよび用紙トレイにワンタッチで貫通させるだけでピニオン軸によってピニオンを用紙と例に装着することができ、組み付け作業の作業性を向上させることができる。
請求項3記載の発明によれば、ピニオン軸をピニオンおよび用紙トレイに貫通させ、ラックの凹部に嵌り込んだピニオンを用紙トレイに装着した状態でサイドフェンスを移動させることにより、ピニオンは、鍔あるいはフックが弾性変形しながら凹部から相対的に抜け出すため、その後、鍔の弾性力に起因した摩擦力の増大で位置決めされたサイドフェンスが軽々と移動することを有効に防止することができる。
請求項4記載の発明によれば、各ラックのサイドフェンス側の端部の下面には、一対のサイドフェンスが最接近位置に位置設定された状態におけるピニオン軸の軸心を曲率中心とした、鍔の外径寸法より大きい円弧凹部が凹設されており、円弧凹部は切削加工で容易に形成させることができるため、給紙装置の製造コストの低減化に貢献することができる。
また、凹部は、一対のサイドフェンスが最接近位置に位置設定された状態における鍔と対向したラック下面の位置に設けられているため、各サイドフェンスが一旦用紙トレイに装着された後に、これらが互いの最接近位置にまで移動されることはなく、従って、実際に用紙を挟持させるべく一対のサイドフェンスを移動させている状態で各サイドフェンスが円弧凹部に嵌り込んでしまうような不都合の発生が防止される。
請求項5記載の発明によれば、画像形成装置を、請求項1乃至4のいずれかに記載の給紙装置の作用効果を享受し得るものにすることができる。
図1は、本発明に係る原稿給紙装置(給紙装置)10の一実施形態を示す分解斜視図であり、図2は、その組み立て斜視図である。因みに、図1および図2に示す原稿給紙装置10は、画像形成装置100(図5)において、原稿の原稿画像を読み取るために当該原稿を読取機構に自動的に供給する原稿自動供給装置152(図5)に適用されたものである。なお、図1および図2においてX−X方向を左右方向または幅方向、Y−Y方向を前後方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方という。
まず、図1に示すように、原稿給紙装置10は、画像形成装置100の原稿読取部へ向けて送り込むべき原稿(用紙)P(図2)の複数枚が積層されてなる原稿束(用紙束)P1を載置する原稿トレイ(用紙トレイ)20と、この原稿トレイ(用紙トレイ)20に左右方向へ向けて移動可能に装着された一対のサイドフェンス部材30と、各サイドフェンス部材30から互いに対向方向に向けて突設された左右方向に延びる一対のラック40と、これら一対のラック40間に介設されて一方のラック40の移動を他方のラック40に伝達するピニオン部材50と、このピニオン部材50を原稿トレイ20に装着するために使用されるピニオン軸60とを備えた基本構成を有している。
前記原稿トレイ20は、平板状のトレイ本体21と、このトレイ本体21の左右の縁部から下方に向けて延設された前後方向に延びる一対の側板22とを備えている。各側板22は、原稿自動供給装置152(図5)の筐体内に原稿供給開口を介して挿入された状態で当該筐体に固定され、これによってトレイ本体21上に載置された原稿(用紙)Pが原稿自動供給装置152内に向けて送り込まれ得るようになっている。
前記トレイ本体21の中央部には、サイドフェンス部材30を移動可能に装着するための矩形状を呈した装着窓23が開口されている。この装着窓23の左右方向の中央部には、当該装着窓23を前後方向に横断した架設プレート24が設けられ、前記ピニオン部材50は、この架設プレート24の裏面側に装着されるようになっている。かかる架設プレート24の中央部には、ピニオン部材50を装着するための貫通孔241が穿設されている。
また、装着窓23の前後の縁部には、架設プレート24の下方位置で左右方向に延びた前後方向一対のガイドレール部25が設けられ、前記一対のサイドフェンス部材30は、これらのガイドレール部25にガイドされつつ左右方向に向けて正逆移動するようになっている。
前記サイドフェンス部材30は、図2に示すように、原稿トレイ20上に載置された原稿束(用紙束)P1を左右から挟持して当該原稿束P1を幅方向で整合するとともに原稿トレイ20上で位置決めするためのものである。かかるサイドフェンス部材30は、原稿束P1の左側の縁部に当接される左サイドフェンス部材30aと、原稿束P1の右側の縁部に当接される右サイドフェンス部材30bとからなっている。
図3は、かかるサイドフェンス部材30を上下逆転させて裏面側を上方へ向けた状態を示す斜視図である。因みに図3においては、左右のサイドフェンス部材30a,30bのうち左サイドフェンス部材30aを代表で示している。
サイドフェンス部材30は、図3並びに図1、図2に示すように、原稿束P1が載置される載置プレート31と、この載置プレート31の外方側部(サイドフェンス部材30が左サイドフェンス部材30aの場合は左端部、サイドフェンス部材30が右サイドフェンス部材30bの場合は右端部)から上方に向かって突設された前後方向に延びるサイドフェンス32と、載置プレート31の裏面側の前後の端部から下方に向かって突設された左右方向に延びる前後方向一対の緩衝板片33と、これら一対の緩衝板片33における内方位置間(サイドフェンス部材30が左サイドフェンス部材30aの場合は右方位置間、サイドフェンス部材30が右サイドフェンス部材30bの場合は左方位置間)に架設された、相手方のラック40を支持するためのラック支持部材34とを備えて構成されている。
前記載置プレート31は、前後寸法が原稿トレイ20の装着窓23の前後内寸法より僅かに長めに設定され、これによってラック支持部材34を上から装着窓23に嵌め込んだ状態で載置プレート31がトレイ本体21に支持さえるとともに、緩衝板片33が前後のガイドレール部25によって支持され、これによってサイドフェンス部材30が左右方向へ向けて移動可能に装着窓23へ装着されるようになっている。
前記サイドフェンス32は、本実施形態においては前後寸法が載置プレート31の前後寸法と略同一に設定されているが、こうすること限定されるものではなく、サイドフェンス32の前後寸法を載置プレート31のそれより長尺に設定してもよいし、短尺に設定してもよい。
前記緩衝板片33は、載置プレート31の裏面側から下方に向かって突設された左右方向に延びる垂直板条331と、各垂直板条331の先端縁部から互いに対向した方向に向けて突設された左右方向に延びる水平板片332とからなり、側面視でL字状を呈している。そして、水平板片332が載置プレート31に向けて弾性変形で撓むことにより緩衝作用が得られるようになっている。
かかる各緩衝板片33の左右の端部には、それぞれ前後方向に延びる当接突起333が突設され、サイドフェンス部材30が装着窓23に嵌め込まれた状態でこれらの当接突起333がガイドレール部25に当接されることにより、当接面積が小さくなることでサイドフェンス部材30のガイドレール部25にガイドされた移動が円滑に行われるようになっている。
前記ラック支持部材34は、一対の緩衝板片33における各水平板片332間に架設されている。かかるラック支持部材34と前記載置プレート31との間には、相手方のラック40が貫通されるラック貫通空間341が形成され、このラック貫通空間341に互いに相手方のラック40がそれぞれ差し通されることによって、ラック40の先端側が重力で下方へ傾くような不都合の発生が有効に防止されるようになっている。
前記ラック40は、左右のサイドフェンス部材30a,30bから互いに対向する方向に向けて突設されている。具体的には、左サイドフェンス部材30aから突設されるラック40は、左端部が載置プレート31の後方側において当該載置プレート31とラック支持部材34とに挟持され、かつ、これらに固定された状態で右方に向けて突出されている。これに対し、右サイドフェンス部材30bから突設されるラック40は、右端部が載置プレート31の前方側において当該載置プレート31とラック支持部材34とに挟持され固定された状態で左方に向けて突出されている。従って、左右のサイドフェンス部材30a,30bがそれぞれ装着窓23に装着された状態では、各ラック40は、図2に示すように、左右方向にずれて前後で対向した状態になっている。
前記一対のラック40は、左右のサイドフェンス部材30a,30bが装着窓23に装着された状態で、互いの対向縁面にラック歯41が設けられており、これらのラック歯41の双方がピニオン部材50に噛合している。従って、例えば左サイドフェンス部材30aを左右に移動させると、この移動は、左サイドフェンス部材30aに固定されたラック40のラック歯41からピニオン部材50を介して右サイドフェンス部材30bに固定されたラック40のラック歯41に伝達され、これによって右サイドフェンス部材30bが左サイドフェンス部材30aと同一の移動量だけ逆方向に移動することになる。
前記ピニオン部材50は、前記ラック40のラック歯41に噛合するピニオン51と、このピニオン51の片面に同心で積層固定された鍔52とを備えて構成されている。前記ピニオン51は、左右のサイドフェンス部材30a,30bが原稿トレイ20の装着窓23に装着された状態で、一対のラック40の各ラック歯41と噛合し得るように径寸法が設定されている。かかるピニオン51は、厚み寸法がラック40のそれより若干薄く設定されている。また、ピニオン部材50の中心位置には、前記ピニオン軸60を差し通すための中心孔54が穿設されている。
前記鍔52は、外径寸法がピニオン51の外径寸法より大きく設定され、これによって全てのピニオン歯53が鍔52によって覆われるようになっている。従って、左右のサイドフェンス部材30a,30bがトレイ本体21の装着窓23に装着されてピニオン51のピニオン歯53が各ラック40のラック歯41にそれぞれ噛合された状態では、鍔52が各ラック40のラック歯41をも覆い、これによって各ラック40が鍔52と架設プレート24とによって挟持された状態になる。この挟持状態における摩擦力によって各サイドフェンス部材30の位置決め状態が安定する(図4の(ロ)−「b」参照)。
前記ピニオン軸60は、図1に示すように、円柱状の軸本体61と、この軸本体61の上端部に同心で設けられた扁平な円形の頭部62と、軸本体61の下端部に設けられ軸心方向に二股状になった一対のフック63とを備えて構成されている。軸本体61の長さ寸法(頭部62とフック63との間の寸法、本発明に係る嵌め合い寸法)は、ラック40の厚み寸法と架設プレート24の厚み寸法との合計の厚み寸法より僅かに短く寸法設定されている。従って、各ラック40は、ピニオン軸60が弾性変形した状態で鍔52と架設プレート24とに強力に押圧挟持された状態になるため、サイドフェンス32は、かかる状態での摩擦力により安定した位置決め状態を得ることができる。
前記フック63は、軸心に沿うように下端部から上方に向けて切り込まれることによって形成した二股溝631を挟んで一対で形成されている。かかる各フック63の上縁部は、曲率径寸法が軸本体61の径寸法より若干大きめに設定されている一方、各フック63の下縁部は、曲率径寸法が軸本体61の径寸法より若干小さめに設定されて先細りになっている。従って、ピニオン軸60を架設プレート24の貫通孔241を介してピニオン部材50の中心孔54に差し通すと、まず貫通孔241を通過するに際して一対のフック63は、二股溝631を介して互いに接近するように弾性変形し、この状態で中心孔54を通過し、中心孔54から外部に突出することにより抜止め状態で元に復元する。
一方、前記架設プレート24に穿設された貫通孔241の上端には、ピニオン軸60の頭部62より僅かに大きい径寸法を有する縁孔242が設けられ、軸本体61が貫通孔241に貫通された状態で頭部62が縁孔242へ嵌り込み、これによって頭部62の上面が架設プレート24の上面と面一になるようになされている。
そして、本発明においては、図3に示すように、各ラック40の基端部(サイドフェンス部材30側)裏面側(図3の紙面上では上面側になっている)に、一対のサイドフェンス部材30がそれぞれ互いに最接近位置に位置設定された状態(図4の(イ)参照)において、前記ピニオン軸60の軸心を曲率中心とした前記鍔52の外径寸法より大きい円弧凹部(凹部)42がそれぞれ凹設されている。本実施形態では、この円弧凹部42の深さは0.5mmに設定されているが、本発明は、円弧凹部42の深さが0.5mmであることに限定されるものではなく、0.5mm未満であってもよいし(例えば0.4mm、0.3mm、0.2mm、0.1mm等)、0.5mmを超えてもよい(例えば0.6mm、0.7mm、0.8mm、0.9mm、1.0mm等)。
かかる円弧凹部42の周縁部には、当該円弧凹部42に向かって先下がりに傾斜した傾斜縁部421が形成されている。
各ラック40の裏面側にかかる円弧凹部42がそれぞれ凹設されることにより、左右のサイドフェンス部材30a,30bがそれぞれ最接近位置に位置設定された状態で、ピニオン部材50を架設プレート24に装着するに際し、ピニオン部材50の鍔52が各ラック40の円弧凹部42に嵌り込むため、ピニオン軸60の架設プレート24およびピニオン部材50に対する貫通孔241および中心孔54を通した貫通操作が容易になる。
そして、左右のサイドフェンス部材30a,30b、一対のラック40およびピニオン部材50をピニオン軸60を介してトレイ本体21に装着することにより、図2に示すように原稿給紙装置10が完成する。なお、図2では、左右のサイドフェンス部材30a,30bを最接近位置から若干離間方向に向けてそれぞれ移動させた状態を示している。
以下、本発明に係る原稿給紙装置10の作用について図4を基に説明する。図4は、本発明の作用を説明するための原稿給紙装置10の説明図であり、(イ)は、一対のサイドフェンス部材30がそれぞれ最接近位置に位置した状態、(ロ)は、一対のサイドフェンス部材30がそれぞれ可動範囲の所定位置に移動した状態をそれぞれ示している。なお、図4における(イ)および(ロ)に添えられた添え字の「a」は、原稿給紙装置10を裏面側から見た図であることを示し、同添え字の「b」は、「a」に示す図のA−A線断面図であることを示す。また、図4におけるXおよびYによる方向表示は図1の場合と同様(Xは左右方向(−X:左方、+X:右方)、Yは前後方向(−Y:前方、+Y:後方))である。
まず、図4の(イ)−「a」に示すように、各サイドフェンス部材30が互いに最接近位置に位置設定された状態では、ピニオン部材50の鍔52がラック40の円弧凹部42に嵌り込んでいるため、ピニオン部材50には上下方向に向かった遊びが形成された状態になっている。
ついで、いずれか一方のサイドフェンス部材30(例えば左サイドフェンス部材30a)を他方のサイドフェンス部材30(例えば右サイドフェンス部材30b)から離間させる方向(左方)に向けて移動すると、この移動は、左サイドフェンス部材30a側のラック40を介してピニオン51に伝達され、ピニオン51をピニオン軸60回りに反時計方向に向けて回転させるため、この回転によって右サイドフェンス部材30b側のラック40が、図4の(ロ)−「a」に示すように、右方へ向けて同一距離だけ移動する。
そして、ピニオン部材50の鍔52がラック40の円弧凹部42に嵌り込んだ状態において、図4の(イ)−「b」に示すように、右サイドフェンス部材30bを右方に向けて移動させると、ピニオン部材50の鍔52が円弧凹部42の傾斜縁部421を相対的に登って円弧凹部42から抜け出すことになる。
そして、鍔52が円弧凹部42から完全に抜け出した状態では、図4の(ロ)−「b」に示すように、ピニオン部材50が架設プレート24から離間し、ピニオン軸60の弾性変形(図4の(ロ)−「b」ではフック63が弾性変形した状態を例示している)により鍔52が架設プレート24とラック40とによって押圧挟持された状態になっているため、これらの間には大きな摩擦力が作用し、これによって原稿Pのサイズにより設定された一対のサイドフェンス部材30間の距離が容易に軽々と変化することが確実に防止される。
以上詳述したように、本実施形態に係る原稿給紙装置10は、画像形成装置100に適用されるものであり、所定の装置に給紙されるべき原稿Pの複数枚が積層された原稿束P1を載置する原稿トレイ20と、この原稿トレイ20の上面側に設けられた原稿束P1を給紙方向と直交する方向で挟持する一対のサイドフェンス部材30と、原稿トレイ20の下面側で各サイドフェンス部材30に互いの対向方向へ延びるようにそれぞれ付設された一対のラック40と、原稿トレイ20に貫通されたピニオン軸60回りに回転可能で、かつ、各ラック40に噛合するピニオン51とが備えられてなるものであるため、一方のサイドフェンス部材30を用紙幅方向に移動させると、この移動は、一方のラック40、ピニオン51および他方のラック40を介して他方のサイドフェンス部材30に伝達され、これによって他方のサイドフェンス部材30は、一方のサイドフェンス部材30と同一量だけ反対方向に向けて移動するため、原稿Pの搬送方向に向かう中心線の位置を変更することなく原稿Pのサイズに合わせた原稿トレイ20上の位置決めが行われる。
そして、ピニオン51には、原稿トレイ20の下面に当接する面と反対側の面に当該ピニオン51より大径の鍔52が同心で設けられているため、原稿トレイ20の裏面側に位置した一対のラック40は、それぞれピニオン51に噛合した状態で鍔52と原稿トレイ20との間に挟持された状態になり、この状態での摩擦力による適度な抵抗で一対のサイドフェンス部材30の位置決め状態が安定する。
また、各ラック40のサイドフェンス部材30側の端部の下面には、一対のサイドフェンス部材30が最接近位置に位置設定された状態におけるピニオン軸60の軸心を曲率中心とした、鍔52の外径寸法より大きい円弧凹部42が凹設されているため、一対のサイドフェンス部材30を原稿トレイ20に組み付けるに際し、原稿トレイ20における装着位置に一対のサイドフェンス部材30を仮装着し、最接近位置に位置させた状態で原稿トレイ20の下面側に位置した各ラック40にそれぞれピニオン51を噛合させると、ピニオン51に同心で付設された鍔52が各ラック40に形成されている円弧凹部42に嵌り込んだ状態になるため、各ラック40の相対的な位置決めが確実に行われ、これによってラック40を備えた各サイドフェンス部材30およびピニオン51の組み付け作業の作業性を向上させることができる。
また、メンテナンス作業時においても、各ラック40におけるサイドフェンス部材30側の端部の下面には、鍔52が嵌め込まれる円弧凹部42が凹設され、鍔52がこの円弧凹部42に嵌り込むことでラック40と鍔52との間の当接状態が緩くなり、これによってラック40およびピニオン部材50の取り付けや取り外しの操作性を向上させることができる。
また、円弧凹部42に嵌り込んだピニオン51が各ラック40に噛合した状態でピニオン軸60をピニオン51および原稿トレイ20にそれぞれ穿設された貫通孔に貫通させた状態で、ねじ止め、かしめ止め、あるいは係止止め等によって当該ピニオン軸60およびピニオン51を抜止め状態にすれば、最接近位置にある各サイドフェンス部材30を互いに離間させるに際し、ピニオン51が円弧溝から相対的に抜け出さなければならなくなるが、このとき鍔52あるいはピニオン軸60が弾性変形することにより抜け出しが可能となる。
従って、ピニオン51が円弧凹部42から相対的に抜け出した状態では、各ラック40は、弾性変形した鍔52によって原稿トレイ20に押圧された状態になるため、これによる摩擦力の増大で各サイドフェンス部材30は軽々とは動かなくなり、原稿Pのサイズに合わせて一旦設定された一対のサイドフェンス部材30間の距離を確実に維持することができる。
また、ピニオン軸60は、軸本体61と、軸本体61の一端部に設けられた頭部62と、軸本体61の他端部に設けられ軸心方向に二股状になった一対のフック63とを備えているため、各ラック40が最接近位置に位置設定された状態でピニオン51を各ラック40の円弧溝に嵌め込み、しかる後にピニオン軸60の二股状のフック63をピニオン51および原稿トレイ20に穿設された所定の貫通孔に差し込んでいくことにより、二股状のフック63が弾性変形しながら貫通孔を通過し、貫通孔から外部に出た時点で元の二股状になって貫通孔の縁部に係止され、これによってピニオン軸60が抜け止め状態でピニオン51を原稿トレイ20に装着することになる。
このように、基端に頭部62を有し、先端に二股状のフック63を備えたピニオン軸60をピニオン51および原稿トレイ20にワンタッチで貫通させるだけでピニオン軸60によってピニオン51を原稿Pと例に装着することができ、組み付け作業の作業性を向上させることができる。
また、ピニオン軸60の軸本体61は、鍔52が円弧凹部42に嵌り込んだ状態で当該円弧凹部42の奥の面と鍔52の上面との間に所定の隙間が形成される一方、サイドフェンス部材30の位置変更により鍔52が円弧凹部42から抜け出た状態で架設プレート24とラック40と鍔52とが互いに押圧密着するように長さ寸法が設定されているため、ピニオン軸60をピニオン51および原稿トレイ20に貫通させ、ラック40の円弧凹部42に嵌り込んだピニオン51を原稿トレイ20に装着した状態でサイドフェンス部材30を移動させることにより、ピニオン51は、鍔52あるいはフック63が弾性変形しながら円弧凹部42から相対的に抜け出すため、その後、鍔52の弾性力に起因した摩擦力の増大で位置決めされたサイドフェンス部材30が軽々と移動することを有効に防止することができる。
そして、上記の実施形態においては、本発明に係る原稿給紙装置10が複写機としての画像形成装置100に適用され、これによって画像形成装置100が原稿給紙装置10の作用効果を享受し得るものになっている。以下、かかる画像形成装置100についてその概要を説明する。
図5は、本発明に係る原稿給紙装置10が適用された画像形成装置100の一実施形態を示す図であり、(イ)は、画像形成装置100の内部構造の概要を説明するための正面断面視の説明図であり、(ロ)は、(イ)に示す画像形成装置100の外観斜視図である。なお、図5の(ロ)におけるXおよびYによる方向表示は、図1の場合(Xは左右方向(−X:左方、+X:右方)、Yは前後方向(−Y:前方、+Y:後方))と同様である。
まず、図5の(イ)に示すように、本実施形態においては、画像形成装置100の一例として複写機を挙げている。かかる画像形成装置100は、箱形の装置本体(筐体)11の下部に配設された給紙部12と、この給紙部12の上方に配設された画像形成部13と、この画像形成部13の図1における左方に配設された定着部14と、これらの画像形成部13および定着部14の上方に配設された光学系部材を有する画像読取部15と、前記給紙部12から画像形成部13および定着部14を経て用紙排出に至る用紙搬送部16とを備えた基本構成を有している。
画像読取部15は、コンタクトガラス151上に載置された原稿に、図略の露光ランプからの光を照射し、その反射光を、反射鏡を介して光電変換部に導くことによって、原稿の画像情報を読み取るものであり、この画像情報が後述の露光ユニット133に伝えられる。
前記給紙部12は、給紙カセット121に積層載置された用紙P0の束を用紙搬送部16に給紙するようになっている。用紙搬送部16は、給紙部12から給紙された用紙P0を、搬送ローラ対161およびレジストローラ対162によって画像形成部13に向けて搬送し、さらに画像形成部13および定着部14を介した後、排出ローラ対163の駆動により装置本体11の外壁に設けられた排出トレイ164上へ向けて排出するようになっている。
前記画像形成部13は、電子写真プロセスによって用紙P0に所定のトナー像を転写するものであり、軸心回りに回転可能な感光体ドラム131と、この感光体ドラム131の周囲にその回転方向に沿って配設された、帯電ユニット132、露光ユニット133、現像ユニット134、転写ユニット135、クリーナー136および除電ユニット137とを備えている。
前記帯電ユニット132は、コロナ放電によって感光体ドラム131の表面に所定電位を与えるものである。
前記露光ユニット133は、前記画像読取部15によって読み取られた原稿の画像データに基づいてレーザー光を感光体ドラム131に照射することにより、感光体ドラム131表面の電位を選択的に減衰させて、この感光体ドラム131の表面に静電潜像を形成するものである。
前記現像ユニット134は、前記静電潜像をトナーにより現像して、感光体ドラム131の表面にトナー像を形成するものである。
前記転写ユニット135は、感光体ドラム131の表面のトナー像を用紙P0に転写するものである。
前記クリーナー136は、転写後の感光体ドラム131の表面に残留しているトナーを除去するものであり、除電ユニット137は、感光体ドラム131の表面の残留電荷を除去するものである。
前記定着部14は、画像形成部13で用紙P0に転写されたトナーを用紙P0へ定着させる処理を施すものであり、前記画像形成部13の用紙搬送方向の下流側に配置された定着装置141と、この定着装置141の下流側に配設されて定着装置141から排出された用紙P0を排出ローラ対163へ向けて案内するカバーユニット145とを備えて構成されている。定着装置141は、箱形を呈した定着装置本体142と、この定着装置本体142に軸心回りに回転可能に軸支されたヒートローラ143と、周面がこのヒートローラ143の周面に押圧当接された加圧ローラ144とを備えている。
画像形成部13から搬送された用紙P0は、ヒートローラ143と加圧ローラ144との間のニップ部において両者に押圧挟持されながらこれらの回転によって搬送されつつヒートローラ143からの熱を得てトナー像の用紙P0への定着処理が施され、カバーユニット145および排出ローラ対163を介して排出トレイ164へ向けて排出される。
そして、本実施形態においては、レジストローラ対162、排出ローラ対163および定着部14を含んだ主に用紙搬送部16からなる、図1に二点鎖線で示した装置本体11に対して挿脱可能な用紙搬送ユニット17が設けられている。かかる用紙搬送ユニット17が装置本体11に対して挿脱可能に設けられるのは、用紙搬送ユニット17を装置本体11から引き出すことによって紙詰まりの解消や各種のメンテナンス作業を容易に行い得るようにするためである。
また、図5の(ロ)に示すように、画像形成装置100は、縦長の直方体状を呈した装置本体11の下部に複数の給紙カセット121を備えた前記給紙部12が設けられ、各給紙カセット121は、前方に向けて引き出し可能になっている。かかる給紙部12の直上位置に、前記定着部14と前記用紙搬送部16とを備えた、図1で二点鎖線で囲んだ前記用紙搬送ユニット17とが内装されているとともに、これらの上方位置に前記画像形成部13とが形成されている。また、装置本体11の天板の前方位置には、テンキーや液晶を有する表示板、さらには各種の操作キー等を備えた操作パネル111が設けられているとともに、天板の後方位置には、コンタクトガラス151(図1)を覆うように開閉可能な原稿自動供給装置152が設けられている。本発明に係る原稿給紙装置10は、この原稿自動供給装置152に装着されているのである。
かかる装置本体11における前面の給紙部12より上方位置には、横開きで開閉可能な蓋体18が設けられている。この蓋体18は、図2に示すように普段は閉止されているが、紙詰りの解消作業時や各種のメンテナンス作業時には右方に向けて開放されるようになっている。そして、本発明に係る原稿給紙装置10は、このような構成の画像形成装置100に好適に適用されるのである。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
(1)上記の実施形態においては、本発明に係る原稿給紙装置10が適用される画像形成装置100として複写機を例示したが、本発明は、原稿給紙装置10が適用される画像形成装置100が複写機であることに限定されるものではなく、ファクシミリ装置やプリンタ、さらにはスキャナー等に適用してもよい。さらに、本発明に係る原稿給紙装置10を印刷機などの用紙を扱う装置に適用することも可能である。
(2)上記の実施形態において、ピニオン部材50を架設プレート24に装着する部材としてピニオン軸60を採用しているが、ピニオン軸60に代えて架設プレート24に下方へ向けて突起を突設し、この突起にピニオン部材50を差し込むようにしてもよい。
(3)上記の実施形態においては、ラック40に設けられる凹部として円弧凹部42が採用されているが、本発明は、前記凹部が円弧凹部42であることに限定されるものではなく、矩形状や多角形状や楕円形状などであっても、少なくとも鍔52を嵌め込み得る形状であればよい。
本発明に係る給紙装置の一実施形態を示す分解斜視図である。 図1に示す給紙装置の組み立て斜視図である。 サイドフェンス部材を上下逆転させて裏面側を上方へ向けた状態を示す斜視図である。 本発明の作用を説明するための給紙装置の説明図であり、(イ)は、一対のサイドフェンス部材がそれぞれ最接近位置に位置した状態、(ロ)は、一対のサイドフェンス部材がそれぞれ可動範囲の所定位置に移動した状態をそれぞれ示している。 本発明に係る給紙装置が適用された画像形成装置の一実施形態を示す図であり、(イ)は、画像形成装置の内部構造の概要を説明するための正面断面視の説明図であり、(ロ)は、(イ)に示す画像形成装置の外観斜視図である。
符号の説明
100 画像形成装置 11 装置本体
111 操作パネル 12 給紙部
121 給紙カセット 13 画像形成部
131 感光体ドラム 132 帯電ユニット
133 露光ユニット 134 現像ユニット
135 転写ユニット 136 クリーナー
137 除電ユニット 14 定着部
141 定着装置 142 定着装置本体
143 ヒートローラ 144 加圧ローラ
145 カバーユニット 15 画像読取部
151 コンタクトガラス 152 原稿自動供給装置
16 用紙搬送部 161 搬送ローラ対
162 レジストローラ対 163 排出ローラ対
164 排出トレイ 17 用紙搬送ユニット
18 蓋体 10 原稿給紙装置(給紙装置)
20 原稿トレイ(用紙トレイ)
21 トレイ本体 22 側板
23 装着窓 24 架設プレート
241 貫通孔 242 縁孔
25 ガイドレール部 30 サイドフェンス部材
30a 左サイドフェンス部材
30b 右サイドフェンス部材
31 載置プレート 32 サイドフェンス
33 緩衝板片 331 垂直板条
332 水平板片 333 当接突起
34 ラック支持部材 341 ラック貫通空間
40 ラック 41 ラック歯
42 円弧凹部(凹部) 421 傾斜縁部
50 ピニオン部材 51 ピニオン
52 鍔 53 ピニオン歯
54 中心孔 60 ピニオン軸
61 軸本体 62 頭部
63 フック 631 二股溝
P 原稿(用紙) P0 用紙
P1 原稿束(用紙束)

Claims (5)

  1. 所定の装置に給紙されるべき用紙の複数枚が積層された用紙束を載置する用紙トレイと、この用紙トレイの上面側に設けられた前記用紙束を給紙方向と直交する方向で挟持する一対のサイドフェンスと、前記用紙トレイの下面側で各サイドフェンスに互いの対向方向へ延びるようにそれぞれ付設された一対のラックと、前記用紙トレイに貫通されたピニオン軸回りに回転可能で、かつ、前記各ラックに噛合するピニオンとが備えられてなる給紙装置において、
    前記ピニオンには、前記用紙トレイの下面に当接する面と反対側の面に当該ピニオンより大径の鍔が同心で設けられ、
    前記各ラックのサイドフェンス側の端部の下面には、前記鍔が嵌り込み得る凹部が凹設されていることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記ピニオン軸は、軸本体と、軸本体の一端部に設けられた頭部と、軸本体の他端部に設けられ軸心方向に二股状になった一対のフックとを備えていることを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  3. 前記軸本体は、前記鍔が前記凹部に嵌り込んだ状態で凹部および鍔の各対向面の間に所定の隙間が形成される一方、前記サイドフェンスの位置変更で前記鍔が前記凹部から抜け出た状態で前記用紙トレイと前記ラックと前記鍔とが互いに押圧密着するように嵌め合い寸法が設定されていることを特徴とする請求項2記載の給紙装置。
  4. 前記凹部は、一対のサイドフェンスが最接近位置に位置設定された状態における前記ピニオン軸の軸心を曲率中心とした前記鍔の外径寸法より大きい円弧凹部であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の給紙装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の給紙装置により画像データの読み取り対象となる原稿または読み取られた画像データに基づく画像形成処理が施される用紙を画像形成に供するべく装置本体へ給紙するように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
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