JP2007161152A - 車両の後部車体構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】取付け部7近傍とリアピラー4を連結ガセット10で連結して、フロアパネル1と連結ガセット10をフロアガセット20で連結して、そのフロアガセット20を、取付け部7近傍において連結ガセット10と締結固定した。
【選択図】図2
Description
このため、ホイールハウスの下部に後輪懸架装置の一部の取付け部を設けたものであっても、連結ガセットとフロアガセットを通じて入力荷重を有効に車体側壁と車体フロア、又は車体後壁と車体フロアに分散して伝達することができるため、取付け部の支持剛性を高めることができる。
上記構成によれば、連結ガセットとフロアガセットは、後輪懸架装置の取付け部を跨ぐように上下方向又は車幅方向に離間した、少なくとも2つの連結点により、連結されることになる。
このため、取付け部を挟むような形で、両ガセットが連結されて、後輪懸架装置の一部のあらゆる方向の入力荷重を、より効果的に連結ガセットとフロアガセットに伝達することができ、連結ガセットとフロアガセットによる取付け部の変位抑制をより良く行なうことができる。
よって、連結ガセットとフロアガセットによる取付け部の支持剛性向上をより高めることができる。
上記構成によれば、2つの連結点の連結方向が異なるため、ある特定方向の入力荷重が作用しても、連結ガセットとフロアガセットの連結力が低下することはない。
よって、取付け部に、例えば、捩れ方向の入力荷重が作用しても、連結ガセットとフロアガセットの連結力が弱まることはなく、取付け部の支持剛性を、確実に高めることができる。
上記構成によれば、フロアガセットをメインフロアガセットとサブフロアガセットの二部品で構成するため、サブフロアガセットに別の機能を持たせる場合など、フロアガセットが複雑な形状となる場合でも、プレス成形を各ガセットごとに行なうことができ、成形を容易に行なうことができ、生産コストを低減できる。
また、フロアガセットをメインフロアガセットとサブフロアガセットと別体に構成したことで、車種や仕向け地等により、サブフロアガセットの有無又は変更を容易に行なうことができ、様々な車種でメインフロアガセットの共通化を図ることができる。
上記構成によれば、サブフロアガセットに荷室フックを設けたことで、荷室フック専用のブラケットを設けることなく、サブフロアガセットを利用して荷室フックを設定できる。
また、メインフロアガセットと別体のサブフロアガセットに荷室フックを設けたことで、メインフロアガセットの形状を変更することなく、荷室形状等に合わせた最適な位置に荷室フックを設定することもできる。
上記構成によれば、後輪懸架装置の一部からの主たる荷重入力方向に対して、連結ガセットが突っ張るような位置関係で設置されることになる。
このため、後輪懸架装置の一部からの入力荷重を確実に連結ガセットに伝達することができ、取付け部の変位を確実に抑えることができる。
よって、車体剛性を向上できるとともに、取付け部の支持剛性を高めることができ、車両の操安性も向上することができる。
図1〜図8により、まず、第一実施形態について説明する。図1は本発明の後部車体構造を採用した車両の後部荷室をバックドア開口付近から見た後方斜視図、図2は後部荷室の側壁部を車両内方から見た側面図、図3は後部荷室の側壁部を車両後方から見た背面図である。なお、各図は、荷室内面を構成するトリム部材や、車両側部のアウタパネルを装着する前の状態を示している。
この実施形態の後部車体構造は、後輪を収容すべく、車室内方側に膨出形成したホイールハウス3と、そのホイールハウス3の頂部3aより下方位置でリアダンパー6を固定する取付け部7とを備えた車両の後部車体構造であって、その取付け部7近傍と車両後方側のリアピラー4とを連結する連結ガセット10と、フロアパネル1と連結ガセット10とを連結するフロアガセット20とを備え、そのフロアガセット20を、取付け部7近傍において連結ガセット10と締結固定したものである。
このため、ホイールハウス3の下部にリアダンパー6の取付け部7を設けたものであっても、連結ガセット10とフロアガセット20を通じて入力荷重を適切にリアピラー4とフロアパネル1、さらにはサイドパネル2に分散して伝達することができるため、取付け部7の支持剛性を高めることができる。
また、ホイールハウス3への連結ガセット10の接合位置においても、本実施形態のように車両後方側に限定されるものではなく、取付け部7の近傍であれば、取付け部7の車両前方側であってもよい。
このため、連結ガセット10とフロアガセット20は、リアダンパー6の取付け部7を跨ぐように上下方向且つ車幅方向に離間した、少なくとも2つの締結部S1,M1により、連結されることになる。
よって、リアダンパー6からのあらゆる方向の入力荷重を、より効果的に連結ガセット10とフロアガセット20に伝達することができ、連結ガセット10とフロアガセット20による取付け部7の変位抑制をより良く行なうことができ、連結ガセット10とフロアガセット20による取付け部7の支持剛性をより高めることができる。
なお、本実施形態では、上下方向及び車幅方向、いずれにも離間して締結部S1,M1等を設定したが、いずれか一方向のみで離間するように設定してもよい。
これにより、連結ガセット10とフロアガセット20の2つの締結部S1,M1の締結方向が異なるため、ある特定の方向から入力荷重が作用しても、一気に、連結ガセット10とフロアガセット20の締結力が低下することはない。
よって、取付け部7に、捩れ方向の入力荷重が作用しても、連結ガセット10とフロアガセット20の締結力が弱まることはなく、確実に、取付け部7の支持剛性を高めることができる。
これにより、フロアガセット20がメインフロアガセット21とサブフロアガセット22の二部品で構成されるため、サブフロアガセット22をカーゴフックブラケットとしても機能を持たせる場合に、プレス成形を各ガセットごとに行なうことができ、成形を容易に行なえ生産コストを低減できる。
また、フロアガセット20をメインフロアガセット21とサブフロアガセット22と別体に構成したことで、車種や仕向け地等により、サブフロアガセット22の有無又は変更を、容易に行なうことができ、様々な車種で、メインフロアガセット21の共通化を図ることができる。
これにより、カーゴフック専用のブラケットを設けることなく、サブフロアガセット22を利用して、荷室T内にカーゴフック50を設定することができる。
また、メインフロアガセット21とは別体のサブフロアガセット22にカーゴフック50を設けたため、メインフロアガセット21の形状を変更することなく、荷室T形状等に合わせた最適な位置にカーゴフック50を設定することもできる。
これにより、リアダンパー6の主な荷重入力方向に対して、連結ガセット10が突っ張るような位置関係で設置されることになり、リアダンパー6の主な入力荷重を確実に連結ガセット10に伝達することができ、取付け部7の変位を確実に抑えることができる。
よって、車体剛性を向上できるとともに、取付け部7の支持剛性を高めることができ、車両の操安性も向上することができる。
これにより、連結ガセット10とフロアガセット20の間の締結部S1,S2,M1に、屈曲等による応力集中も生じることなく、安定して且つ確実に取付け部7からの入力荷重を、リアピラー4やフロアパネル1等に分散することができる。
しかし、本実施形態のように、サブフロアガセット222に締結部M1,M2を2点設定することで、こうした切欠部100による剛性低下を補うことができ、サブフロアガセット222の締結部M1,M2の締結強度を高めて、取付け部7の支持剛性をさらに高めることができる。
この発明の後輪懸架装置の一部は、リアダンパー6に対応し、
以下、同様に、
車体フロアは、フロアパネル1に対応し、
連結点は、締結部S1,S2,M1,M2に対応し、
荷室フックは、カーゴフック50に対応するも、
この発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、あらゆる車両の後部車体構造に適用する実施形態を含むものである。
3…ホイールハウス
3a…頂部
4…リアピラー
6…リアダンパー(後輪懸架装置の一部)
7…取付け部
10…連結ガセット
20…フロアガセット
21…メインフロアガセット
22,122,222…サブフロアガセット
50…カーゴフック(荷室フック)
S1,S2,M1,M2…締結部(連結点)
Claims (6)
- 車両の後輪を収容すべく、車室内方側に膨出形成したホイールハウスと、該ホイールハウスの頂部より下方位置で後輪懸架装置の一部を固定する取付け部とを備えた車両の後部車体構造であって、
前記取付け部近傍と車両後方側の車体側壁又は車体後壁とを車両前後方向に延びて連結する連結ガセットと、
前記取付け部の車幅方向内方且つ下方に位置する車体フロアと前記連結ガセットとを連結するフロアガセットとを備え、
該フロアガセットを、前記取付け部近傍において前記連結ガセットと結合した
車両の後部車体構造。 - 前記フロアガセットを、前記連結ガセットに対して、上下方向又は車幅方向に離間した少なくとも2つの連結点で連結し、
該2つの連結点の間に前記取付け部が位置するように設定した
請求項1記載の車両の後部車体構造。 - 前記2つの連結点の連結方向が、互いに異なる方向となるように設定した
請求項2記載の車両の後部車体構造。 - 前記フロアガセットを、車体フロアと連結ガセットを連結するメインフロアガセットと、該メインフロアガセットと連結ガセットを連結するサブフロアガセットとで構成した
請求項2又は3記載の車両の後部車体構造。 - 前記サブフロアガセットに、荷室フックを設けた
請求項4記載の車両の後部車体構造。 - 前記連結ガセットの延設方向が、前記後輪懸架装置の一部の主たる荷重入力方向に略一致した
請求項1〜5いずれか一項記載の車両の後部車体構造。
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