JP6327303B2 - 車両の下部車体構造 - Google Patents

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Description

本開示の技術は、サイドフレームが構成する閉断面内に設けられたボルトを介してサスペンションメンバを支持する支持構造部を備えた車両の下部車体構造に関する。
従来から、車両の下部車体構造としては、フロアパネル等と協働して前後方向に延びる閉断面を構成する左右一対のリヤサイドフレームと、これら一対のリヤサイドフレームを車幅方向に連結するクロスメンバと、各リヤサイドフレームの下側に装備されたリヤサスペンション機構とを備えた構造が知られている。
こうした車両の下部車体構造では、リヤサスペンション機構の骨格をなすサスペンションメンバが、リヤサイドフレームが構成する閉断面内に設けられた支持構造部にてサスペンション装着用のボルト(以下、「サスボルト」と略称する)を介して支持されている。支持構造部は、サスボルトの前後左右の動きを規制するブラケットを備える。
支持構造部のブラケットには、例えば、リヤサイドフレームの左右両側壁部の間に架橋される形状を有し、サスボルト挿通用の孔が左右方向における中程に、上向きのフランジ部が左右側端部にそれぞれ形成され、両フランジ部をリヤサイドフレームの側壁部に結合させて固定する構成が採用される。このような構成のブラケットを備えた支持構造部は、例えば特許文献1に開示されている。
特開2005−53431号公報
車両の下部車体構造には、サスペンション機構の機能を好適に発揮させてNVH(Noise, Vibration, Harshness)性能を向上させるために、支持構造部によるサスボルトの支持剛性を高くすることが求められる。しかし、特許文献1に開示されるような支持構造部では、より優れたNVH性能を得るのに必要なサスボルトの支持剛性を確保することが難しい。
本開示の技術は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、支持構造部によるサスボルトの支持剛性を高くしてNVH性能を向上させることにある。
上記の目的を達成するために、本開示の技術では、支持構造部におけるブラケットの構成及びそのブラケットによるサスボルトの支持の仕方を工夫するようにした。
具体的には、本開示の技術は、車体側部において車両の前後方向に延びる左右一対のサイドフレームと、サイドフレームの下側に配置されたサスペンションメンバと、サスペンションメンバをサイドフレームに支持する支持構造部とを備えた車両の下部車体構造を対象とする。
この車両の下部車体構造では、サイドフレームが、下方に臨む底壁部と、その底壁部の両側端から上方に延びる一対の側壁部とを有しており、上方の開口を塞ぐパネルと協働して閉断面を構成する。支持構造部は、サイドフレームの閉断面内に頭部が位置し且つサイドフレームの底壁部を貫通するサスボルトと、そのサスボルトを頭部が底壁部から上方に離間した状態で固定するブラケットとを有する。サスペンションメンバは、支持構造部のサスボルトのうちサイドフレームの底壁部の下側に位置する部分に取り付けられる。
支持構造部のブラケットは、サスボルトの両側にあるサイドフレームの側壁部に一対に設けられている。これら一対のブラケットは、サスボルトを挟み込んで互いに対峙する。そして、それら両ブラケットは、各々、相手方のブラケット側に向けて膨出した中空形状を有しており、サイドフレームの開口側に臨む上面部と、サイドフレームの閉断面内に臨む外周側面部とを備え、それら上面部と外周側面部とが曲面部を介してなだらかに連続し、サイドフレームの側壁部と協働して閉断面を構成する。
ここで、支持構造部のブラケットとしては、サブフレームとは別体の部材を採用することが可能な他、サブフレームと一体に設けられた構造を採用することが可能である。すなわち、当該ブラケットには、サブフレームの一部によって構成された一体形のブラケットを含む。
この構成によると、支持構造部のブラケットをサスボルトの両側に位置するようにサイドフレームの両壁部に一対に設け、それら一対のブラケットによってサスボルトを頭部が底壁部から上方に離間した状態で挟み込んで固定するようにしたから、サスボルトを堅固に据え付けることができる。さらに、個々のブラケットを、相手方のブラケット側に向けて膨出した中空形状とし、サイドフレームの側壁部と協働して閉断面を構成するようにしたので、両方のブラケットが形成する閉断面の組合せによって支持構造部の剛性を高めることができる。
そして、各ブラケットの形状として、上面部と外周面部とが曲面部を介してなだらかに連続する形状を採用するようにしたので、サスペンションメンバ(つまりサスペンション機構)からサスボルトを介してブラケットに荷重が入力されたときに、ブラケットに生じる応力が分散される。これにより、ブラケットの特定部位に過度な応力集中が起こり難くなり、ブラケットの変形や破損を防止することができる。斯くて、これらの効果が互いに作用し合うことにより、支持構造部によるサスボルトの支持剛性を高くすることができる。
上記車両の下部車体構造において、ブラケットは、サイドフレームとは別体に設けられた部材であってもよい。この場合、ブラケットは、サイドフレームの底壁部及び側壁部に接合されるフランジ片を有することが好ましい。
この構成によると、ブラケットをフランジ片にてサイドフレームの底壁部及び側壁部の両方に接合するようにしたので、サイドフレームの底壁部及び側壁部のうち一方のみにブラケットを接合する場合に比べて、サスボルトからブラケットに入力される荷重をサイドフレームの各壁部に満遍なく伝えることができる。これによって、ブラケットに応力集中が起こるのをよりいっそう防止することができる。
上記鉄製のブラケットは、鉄製板材からなるプレス成形品であってもよい。ここでいう「鉄製」とは、純鉄からなる場合の他、鋼や鋳鉄などの鉄合金からなる場合を含む広義の鉄製を意味する。この場合、ブラケットの上面部は、サスボルトの頭部が着座する座面部と、その座面部側からサイドフレームの側壁部側に向かうほどサイドフレームの底壁部から離れる方向に延びる傾斜面部とを有することが好ましい。
ブラケットをプレス加工によって成形すると、上面部と外周面部との間の曲面部に歪みが蓄積されるため皺を生じやすい。こうしたブラケットの成形過程で生じる皺は応力集中の要因となり得る。しかし、上記の構成によると、ブラケットの上面部に内部空間がサイドフレームの側壁部側に広がるように傾斜する傾斜面部を設けて、上面部と傾斜面部とがなす角度を傾斜面部が傾斜した分だけ緩やかにしたので、上面部と外周面部との間の曲面部に生じる皺を緩和することができる。それによって、ブラケットに応力集中が起こるのを好適に防止することができる。
ここで、例えば、ブラケットの上面部全体が上記の傾斜面部によって構成されていると、サスペンションメンバのがたつき防止のためにサスボルトにはそれ相応に高い締結力が要求されるところ、サスボルトは頭部周縁が傾斜面部に対し局部的に当接した状態で締結されことになるため、その締結力によってサスボルトの頭部周縁が傾斜面部に減り込んでブラケットの上面部に急峻な凹凸が形成されることとなる。そうなると、当該上面部のうち凹凸が形成された部分に応力集中が起きやすくなってしまう。
これに対し、上記の構成によると、ブラケットの上面部にサスボルトの頭部が着座する座面部を設けるようにしたので、上記の傾斜面部を備えながらもサスボルトの頭部を座面部により比較的広い面積で受けてサスボルトの締結による荷重を分散させ、サスボルトの頭部がブラケットの上面部に減り込むのを抑制することができる。それにより、サスボルトを強固に締結することができ、且つブラケットの上面部に応力集中が起こるのを防止することができる。
また、上記車両の下部車体構造において、一対のサイドフレームを車幅方向に連結するクロスメンバをさらに備えていてもよい。このクロスメンバは、例えば、サイドフレームの車幅方向における内側に位置する側壁部に接合される。この場合、一対のブラケットのうち車幅方向における内側に位置するブラケットのフランジ片は、サイドフレームの側壁部に対し、クロスメンバの接合部分の近傍で接合されていることが好ましい。ここでいう「クロスメンバの接合部分の近傍」とは、クロスメンバの接合部分からフランジ片一幅分程度離れるまでの範囲、具体的には同部分から20mm以下の範囲を意味する。
サイドフレームのうちクロスメンバの接合部分は、クロスメンバが重ね合わされている分だけ厚さが増しており、その分だけ剛性が高くなっている。上記の構成によると、そうしたサイドフレームの剛性が高い部分の近傍にブラケットのフランジ片を接合するようにしたので、サスボルトの支持剛性をよりいっそう高くすることができる。
また、上記車両の下部車体構造において、サスボルトは、各ブラケットに複数箇所で溶接されていてもよい。この場合、両方のブラケットに対するサスボルトの溶接部位は、当該サスボルトの周方向において等間隔であることが好ましい。
両方のブラケットに対するサスボルトの溶接部位間の間隔がサスボルトの周方向においてばらついていると、サスペンションメンバからサスボルトを介してブラケットに荷重が入力されたときに、その荷重の入力方向如何によって片方のブラケットに荷重が大きく偏ってかかることが懸念される。
これに対し、上記の構成によると、両方のブラケットに対するサスボルトの溶接部位を当該サスボルトの周方向において等間隔にしたので、入力方向に応じた荷重が両方のブラケットに配分されることとなり、片方のブラケットに荷重が大きく偏ってかかるのを抑制することができる。これによって、ブラケットの変形や破損を防止することができる。
上記車両の下部車体構造によれば、支持構造部によるサスボルトの支持剛性を高くして、車両のNVH性能を向上させることができる。
実施形態に係る車両の下部車体構造を車室側から見た斜視図である。 実施形態に係る車両の下部車体構造を下側から見た下面図である。 実施形態に係る車両の下部車体構造を右側から見た側面図である。 実施形態に係る車両の下部車体構造の要部を前方上側から見た斜視図である。 実施形態に係る車両の下部車体構造の要部を真上から見た上面図である。 実施形態に係る車両の下部車体構造の要部の断面図である。 実施形態に係る車両の下部車体構造の要部の断面斜視図である。 実施形態に係る車両の下部車体構造が備える支持構造部の内側ブラケットを車幅方向における外側から見た側面図である。 実施形態に係る車両の下部車体構造が備える支持構造部の外側ブラケットを車幅方向における内側から見た側面図である。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、説明の便宜上、車両の前後方向における前側を「前」、後側を「後」と称し、車両の前方に向いて左右方向における左側を「左」、右側を「右」と称し、車高方向における上側を「上」、下側を「下」と称する。
図1に、実施形態に係る車両の下部車体構造における後部を車室側から見た斜視図を示す。図2に、この車両の下部車体構造における後部を下側から見た下面図を示す。また、図3に、この車両の下部車体構造の要部を右側から見た側面図を示す。なお、図1では、車体下部の概ね右側部分を図示し、後述するサイドフレームアッパ25の中程を一部省略している。また、図中、矢印Frは車両前方を、矢印Reは車両後方をそれぞれ示し、矢印Rは車両右側を、矢印Lは車両左側をそれぞれ示している。
車両の車体後部は、図1〜図3に示すように、車室の床面を形成するフロアパネル1と、車体側部においてフロアパネル1の左右両端部分に沿って前後方向に延びる左右一対のリヤサイドフレーム3と、一対のリヤサイドフレーム3を車幅方向に連結するクロスメンバ5と、両方のリヤサイドフレーム3の下側にフロアパネル1に沿って配置されたサスペンションメンバ7と、サスペンションメンバ7をリヤサイドフレーム3に支持する支持構造部9とを備える。
フロアパネル1は、一対のリヤサイドフレーム3の間に架け渡されている。このフロアパネル1において前後方向における中途部には、後方に向けて上がるように傾斜したキックアップ部11が形成されている。フロアパネル1のうちキックアップ部11及びそれよりも前側の部分には、上方に向かって膨出した、車体前後方向に延びるフロアトンネル13などを含む補強構造が形成されており、後席の乗員が座るリヤシートが搭載される。
また、フロアパネル1のうちキックアップ部11よりも後側の部分は、車室の後部で荷室の床面を形成するリヤフロア15を構成している。リヤフロア15の後部で車幅方向における中間部分には、下方へ凹陥したスペアタイヤパン17が形成されており、スペアタイヤが収容される。スペアタイヤパン17は、通常、見栄え向上のために、図示しないトランクボードにより覆われて隠蔽される。
フロアパネル1のキックアップ部11の側方に対応する位置でリヤサイドフレーム3の車幅方向における外側には、後輪を囲むリヤホイールハウス19が設けられている。このリヤホイールハウス19には、車体の側壁を構成する図示しないサイドパネル側から車内側に膨出するサスペンションハウジング21が形成されている。サスペンションハウジング21は、図示しないリヤサスペンション機構のダンパ装置を収容する空間を形成している。
一対のリヤサイドフレーム3は、ガードレール状に形成された構造材からなるメインフレームであって、図示しない一対のサイドシルの内側でフロアパネル1の下面側に配置されている。これら一対のリヤサイドフレーム3とそこに設けられている支持構造部9は、左右対称の同じ構造であるため、以下では、右側のリヤサイドフレーム3及び支持構造部9の図示を参照しつつ説明する。
図4に、右側の支持構造部9とその周辺を前方上側から見た斜視図を示す。図5に、右側の支持構造部9とその周辺を真上から見た上面図を示す。図6に、右側の支持構造部9とその周辺の横断面図を示す。また、図7に、右側の支持構造部9とその周辺の断面斜視図を示す。リヤサイドフレーム3は、図4〜図7に示すような中空形状を有し、その内部に支持構造部9を収容している。
リヤサイドフレーム3の前側部分は、図1に示すように、フロアパネル1のキックアップ部11に対応して後方に向かって上がるように傾斜している。リヤサイドフレーム3の後側部分は、リヤフロア15の側方に位置し、前後方向において略水平に延びている。このリヤサイドフレーム3の後側部分は、上方に開口した縦断面凹形状(略ハット形状)のサイドフレームロア23と、サイドフレームロア23の上方開口を塞ぐサイドフレームアッパ25とを備える。
サイドフレームロア23は、鋼製のフレーム構成材であって、図4〜図7に示すように、下方に臨む底壁部27と、底壁部27の左右両側端から上方に延びる一対の側壁部、つまり、底壁部27の車幅方向における内側の端縁から上方に延びる内壁部29と、底壁部27の車幅方向における外側の端縁から上方に延びる外壁部31とを有している。内壁部29及び外壁部31の上端部には、車幅方向においてサイドフレームロア23の開口外方に延びる接合用のフランジ片33がそれぞれ形成されている。
サイドフレームアッパ25は、前後方向に延びる帯板状のパネル部材であって、サイドフレームロア23の開口に対応する部分でフロアパネル1よりも上方に突出した形状を有する。サイドフレームアッパ25の左右両端縁部は、サイドフレームロア23の両フランジ片33にスポット溶接によって接合されている。これらサイドフレームロア23とサイドフレームアッパ25とは協働して、底壁部27と両側壁部29,31とサイドフレームアッパ25とに囲まれた閉断面を構成している。
クロスメンバ5は、鋼板からなるプレス成形品であって、上方に開口した縦断面凹形状(略ハット形状)に形成されている。このクロスメンバ5は、下方に臨む底壁部35と、底壁部35の前後両側端から上方に延びる一対の側壁部、つまり、底壁部35の前端縁から上方に延びる前壁部37と、底壁部35の後端縁から上方に延びる後壁部39とを有している。前壁部37及び後壁部39の上端部には、クロスメンバ5の開口外方に延びる接合用のフランジ片41がそれぞれ形成されている。
また、クロスメンバ5の左右両端部にも接合用のフランジ片43が一体に形成されている。このフランジ片43は、底壁部35から車幅方向における外側に延びるフランジ下面部44と、両側壁部37,39から互いに離れる方向へ広がるように延びる前後一対のフランジ側面部45とを有している。フランジ下面部44はサイドフレームロア23の底壁部27の下面に、フランジ側面部45はサイドフレームロア23の内壁部29の外側の臨む面に、それぞれスポット溶接によって接合されている。
このように、クロスメンバ5の左右両端部は、それぞれ対応するリヤサイドフレーム3の底壁部27と内壁部29とに外側から宛がわれて溶接されている。さらに、クロスメンバ5の両側壁部37,39に設けられたフランジ片41は、リヤフロア15の下面にスポット溶接によって接合されている。そして、クロスメンバ5は、リヤフロア15と協働して車幅方向に延びる閉断面をリヤフロア15の下面側に構成している。
サスペンションメンバ7は、鋼板からなるプレス成形品であって、リヤサスペンション機構の骨格を構成しており、一対のリヤサイドフレーム3の間に架設されている。サスペンションメンバ7の左右両端部には、防振機能を備えた連結部47が設けられている。この連結部47は、例えば、外筒部49の内部にサスボルト51が挿通される内筒部とゴム製ブッシュとを内蔵した構成とされている。サスペンションメンバ7の両連結部47は、リヤサイドフレーム3に対し、支持構造部9にてサスボルト51を介して取り付けられている。
支持構造部9は、各リヤサイドフレーム3の閉断面内においてクロスメンバ5の側方位置、具体的にはクロスメンバ5のフランジ下面部44上方に対応する位置に設けられている。この支持構造部9は、サスペンションメンバ7の連結部47をリヤサイドフレーム3に締結するサスボルト51と、サスボルト51を固定する左右一対のブラケットとして、リヤサイドフレーム3の内側壁29に設けられた内側ブラケット53と、リヤサイドフレーム3の外壁部31に設けられた外側ブラケット55とを有する。以降、内側ブラケット53と外側ブラケット55について、それらを区別しない場合には、単に「ブラケット53,55」と記載する。
リヤサイドフレーム3の底壁部27のうち支持構造部9が設けられた部分には、図示しないが、サスボルト51が挿通される挿通孔が形成されている。この挿通孔の周縁部にはウェルドナット57が固着されている。サスボルト51は、リヤサイドフレーム3の閉断面内に頭部51aが位置し、挿通孔を通して底壁部27を貫通しており、ウェルドナット57に支持されている。そして、サスボルト51のうち底壁部27の下側に位置する部分には、サスペンションメンバ7の連結部47が、外筒部49の内部下側に設けられた図2に示すナット59で留められることにより取り付けられている。
内側ブラケット53と外側ブラケット55とは、サスボルト51を挟み込んで車幅方向において互いに対峙しており、サスボルト51をその頭部51aが底壁部27から上方に離間した状態で固定している。そのことにより、支持構造部9は、サスボルト51を堅固に据え付けるようになっている。これら内側ブラケット53及び外側ブラケット55は共に、鋼板(鉄製板材)からなるプレス成形品であって、相手方のブラケット側に向けて膨出した中空形状を有し、互いに同様な構造とされている。
図8に、内側ブラケット53を車幅方向における外側から見た側面図を示す。なお、図4〜図8において、破線で示す×印はスポット溶接による溶接箇所であり、同じく破線で示すジグザグした波線は線溶接による溶接箇所である。このことは、後に参照する図9においても同じである。内側ブラケット53は、図4〜図8に示すように、サイドフレームロア23の開口側、つまり上方に臨む上面部61と、リヤサイドフレーム3の閉断面内に臨む外周側面部63とを備え、車幅方向における内方と下方とに向けて内部が開放されている。外周側面部63は、前方に臨む前面部65と、後方に臨む後面部67と、車幅方向における外側に臨む外向き側面部69とによって構成されている。
内側ブラケット53の外向き側面部69は、内方に向けて凹むように湾曲しており、サスボルト51の軸部51bを片側で抱き込むようになっている。この外向き側面部69の湾曲部分の湾曲に沿った方向における長さは、サスボルト51の軸部周長を概ね4等分した長さに設定されている。この外向き側面部69の下端部には、ウェルドナット57を逃がすための切欠き71が形成されている。また、内側ブラケット53のうち上面部61、前面部65及び後面部67には接合用のフランジ片73が一体に設けられている。
このフランジ片73は、上面部61の車幅方向における内側の端縁から上方に延びた後に車幅方向における内方に延びるフランジ上側部75と、前面部65の車幅方向における内側及び下側の両端縁から前方に延びるフランジ前側部77と、後面部67の車幅方向における内側及び下側の両端縁から後方に延びるフランジ後側部79とを有している。フランジ前側部77及びフランジ後側部79は、前後上下方向に延びる縦面部81と、前後左右方向に延びる横面部83とを有している。
内側ブラケット53において、前面部65、後面部67及び外向き側面部69と上面部61とは曲面部85を介してなだらかに連続し、前面部65及び後面部67と外向き側面部69とは曲面部85を介してなだらかに連続し、上面部61、前面部65及び後面部67とフランジ片73とは曲面部85を介してなだらかに連続している。このように、内側ブラケット53では、折曲げ部分が曲面部85とされていて、急峻な凹凸は形成されていない。そのことで、サスペンションメンバ7からサスボルト51を介して荷重が入力されても応力集中を起こし難くなっている。
また、内側ブラケット53のうちフランジ片73のフランジ前側部77及びフランジ後側部79には、位置決め等のための貫通孔87や切欠き89が形成されている。これに対し、内側ブラケット53の上面部61、前面部65、後面部67及び外向き側面部69には、貫通孔や切欠きが一切形成されてない。これは、貫通孔や切欠きは応力集中を起こす要因となるが、フランジ片73であれば内壁部29に接合される部分であるので、貫通孔や切欠きが形成されていても応力集中を起こし難いからである。
内側ブラケット53のフランジ前側部77及びフランジ後側部79の各縦面部81は、サイドフレームロア23の内壁部29の内方に臨む面に対し、クロスメンバ5のフランジ側面部45の接合部分の近傍でスポット溶接によって接合されている。サイドフレームロア23の内壁部29と内側ブラケット53の各縦面部81との溶接部分と、当該内壁部29とクロスメンバ5のフランジ側面部45との溶接部分との間の前後方向における間隔dは、図6に示すようにフランジ片一幅分程度の距離、例えば10mm〜20mm程度である。
また、内側ブラケット53のフランジ上側部75は、サイドフレームロア23の内壁部29の内方に臨む面と内壁部29に設けられたフランジ片33の上面とにスポット溶接によって接合されている。さらに、フランジ前側部77及びフランジ後側部79の各横面部83は、サイドフレームロア23の底壁部27の上面にスポット溶接によって接合されている。こうして、内側ブラケット53のフランジ片73は、リヤサイドフレーム3のうちクロスメンバ5が接合された剛性の高い部分の近傍に接合されている。
上述の如く、内側ブラケット53は、フランジ片73がサイドフレームロア23の底壁部27及び内壁部29の両方に接合されていることによってサイドフレームロア23に固着されている。それにより、サスボルト51から内側ブラケット53に入力される荷重をリヤサイドフレーム3の両壁部27,29に満遍なく伝えるようになっている。そして、内側ブラケット53は、内壁部29と協働して、外向き側面部69、前面部65、後面部67及び曲面部85と内壁部29とに囲まれた閉断面を構成している。これによって、支持構造部9の車幅方向における内側部分に比較的高い剛性を確保している。
この内側ブラケット53の上面部61は、サスボルト51の頭部51aの片側部分が着座する平坦な座面部91と、座面部91から車幅方向における内側に向かって上がった傾斜面部93とを有している。座面部91は、傾斜面部93に対して下方に浅く凹んだ座繰りとして設けられている。そのことで、サスボルトの51の頭部51aを座面部91により比較的広い面積で受けてサスボルト51の締結による荷重を分散させるようになっている。これによって、サスボルト51の頭部51aがサスボルト51の締結力により内側ブラケット53の上面部61に減り込むのを抑制し、当該上面部61に応力集中の要因となる急峻な凹凸が形成されないようにして、サスボルト51を強固に締結可能としている。
他方、傾斜面部93は、この座面部91側から内壁部29側に向かうほど底壁部27から離れる方向に延びていて、内側ブラケット53の内部空間が内壁部29側に広がるように傾斜している。このようにして、内側ブラケット53の上面部61と前面部65及び後面部67とのなす角度が傾斜面部93を傾斜させた分だけ緩やかになっていることにより、それら上面部61と前面部65及び後面部67との間の曲面部85にプレス加工による成形過程で生じる皺を緩和している。こうして、内側ブラケット53の曲面部85に生じる皺を緩和することは、そこに応力集中が起こることを防止するのに有利に作用する。
図9に、外側ブラケット55を車幅方向における内側から見た側面図を示す。外側ブラケット55は、図9に示すように、サイドフレームロア23の開口側、つまり上方に臨む上面部95と、リヤサイドフレーム3の閉断面内に臨む外周側面部97とを備え、車幅方向における外方と下方とに内部が開放されている。外周側面部97は、前方に臨む前面部99と、後方に臨む後面部101と、車幅方向における内側に臨む内向き側面部103とによって構成されている。
外側ブラケット55の内向き側面部103は、内方に向けて凹むように湾曲しており、サスボルト51の軸部51bを片側で抱き込むようになっている。この内向き側面部103の湾曲部分の湾曲に沿った方向における長さは、サスボルト51の軸部周長を概ね4等分した長さに設定されている。この内向き側面部103の下端部には、ウェルドナット57を逃がすための切欠き105が形成されている。外側ブラケット55のうち上面部95、前面部99及び後面部101には接合用のフランジ片107が一体に設けられている。
このフランジ片107は、上面部95の車幅方向における内側の端縁から上方に延びるフランジ上側部109と、前面部99の車幅方向における内側及び下側の両端縁から前方に延びるフランジ前側部111と、後面部101の車幅方向における内側及び下側の両端縁から後方に延びるフランジ後側部113とを有している。フランジ前側部111及びフランジ後側部113は、前後上下方向に延びる縦面部115と、前後左右方向に延びる横面部117とを有している。
外側ブラケット55において、前面部99、後面部101及び内向き側面部103と上面部95とは曲面部119を介してなだらかに連続し、前面部99及び後面部101と内向き側面部103とは曲面部119を介してなだらかに連続し、上面部95、前面部99及び後面部101とフランジ片107とは曲面部119を介してなだらかに連続している。このように、外側ブラケット55では、折曲げ部分が曲面部119とされていて、急峻な凹凸は形成されていない。そのことで、サスペンションメンバ7からサスボルト51を介して荷重が入力されても応力集中を起こし難くなっている。
また、外側ブラケット55のうちフランジ片107のフランジ前側部111及びフランジ後側部113には、位置決め等のための貫通孔121や切欠き123が形成されている。これに対し、外側ブラケット55の上面部95、前面部99、後面部101及び内向き側面部103には、貫通孔や切欠きが一切形成されてない。これは、貫通孔や切欠きは応力集中を起こす要因となるが、フランジ片107であれば外壁部31に接合される部分であるので、貫通孔や切欠きが形成されていても応力集中を起こし難いからである。
外側ブラケット55のフランジ上側部109とフランジ前側部111及びフランジ後側部113の各縦面部115とは、サイドフレームロア23の外壁部31の内方に臨む面にスポット溶接によって接合されている。さらに、フランジ前側部111及びフランジ後側部113の各横面部117は、サイドフレームロア23の底壁部27の上面にスポット溶接によって接合されている。
このように、外側ブラケット55は、フランジ片107がサイドフレームロア23の底壁部27及び外壁部31の両方に接合されていることによってサイドフレームロア23に固着されている。それにより、サスボルト51から外側ブラケット55に入力される荷重をリヤサイドフレーム3の各壁部27,31に満遍なく伝えるようになっている。そして、外側ブラケット55は、外壁部31と協働して、内向き側面部103、前面部99、後面部101及び曲面部119と外壁部31とに囲まれた閉断面を構成している。それによって、支持構造部9の車幅方向における外側部分に比較的高い剛性を確保している。
この外側ブラケット55の上面部95は、サスボルト51の頭部51aの片側部分が着座する平坦な座面部125と、座面部125から車幅方向における外側に向かって上がった傾斜面部127とを有している。座面部125は、傾斜面部127に対して下方に浅く凹んだ座繰りとして設けられている。そのことで、サスボルト51の頭部51aを座面部125により比較的広い面積で受けてサスボルト51の締結による荷重を分散させるようになっている。これによって、サスボルト51の頭部51aがサスボルト51の締結力により外側ブラケット55の上面部61に減り込むのを抑制し、当該上面部61に応力集中の要因となる急峻な凹凸が形成されないようにして、サスボルト51を強固に締結可能としている。
他方、傾斜面部127は、この座面部125側から外壁部31側に向かうほど底壁部27から離れる方向に延びていて、外側ブラケット55の内部空間が外壁部31側に広がるように傾斜している。このようにして、外側ブラケット55の上面部95と前面部99及び後面部101とのなす角度が傾斜面部127を傾斜させた分だけ緩やかになっていることにより、それら上面部95と前面部99及び後面部101との間の曲面部119にプレス加工による成形過程で生じる皺を緩和している。こうして、外側ブラケット55の曲面部119に生じる皺を緩和することは、そこに応力集中が起こることを防止するのに有利に作用する。
そして、サスボルト51は、これら内側ブラケット53及び外側ブラケット55に複数箇所で溶接されている。具体的には、サスボルト51の頭部51aの外周縁は、内側ブラケット53の座面部91及び外側ブラケット55の座面部125に線溶接によって接合されている。さらに、サスボルト51の軸部51bは、内側ブラケット53の外向き側面部69と外側ブラケット55の内向き側面部103との各湾曲部分の両側端縁に線溶接によって接合されている。これら外向き側面部69と内向き側面部103に対するサスボルト51の軸部51bの溶接部位は、図6に示すように、全部で4箇所であり、サスボルト51の周方向において等間隔とされている。
−実施形態の効果−
この実施形態に係る車両の車体下部構造によると、支持構造部9をなす内側ブラケット53及び外側ブラケット55をリヤサイドフレーム3の両側壁部29,31に設け、それら両ブラケット53,55によってサスボルト51を頭部51aが底壁部27から上方に離間した状態で挟み込んで固定するようにしたから、サスボルト51を堅固に据え付けることができる。さらに、内側ブラケット53及び外側ブラケット55を共に、相手方のブラケット側に向けて膨出した中空形状とし、サイドフレームロア23の側壁部29,31と協働して閉断面を構成するようにしたので、両方のブラケット53,55が形成する閉断面の組合せによって支持構造部9の剛性を高めることができる。
そして、内側ブラケット53及び外側ブラケット55の形状として、折り曲げ部分を曲面部として全体的に急峻な凹凸の無いなだらかな形状を採用するようにしたので、サスペンションメンバ7(つまりサスペンション機構)からサスボルト51を介してブラケット53,55に荷重が入力されたときに、ブラケット53,55に生じる応力が分散される。これにより、ブラケット53,55の特定部位に過度な応力集中が起こり難くして、ブラケット53,55の変形や破損を防止することができる。斯くて、これらの効果が互いに作用し合うことにより、支持構造部9によるサスボルト51の支持剛性を高くすることができる。
以上のように、本開示の技術の例示として、好ましい実施形態について説明した。しかし、本開示の技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて新たな実施の形態とすることも可能である。また、添付図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須でない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることを以て、直ちにそれらの必須でない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
例えば、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、ブラケット53,55は、リヤサイドフレーム3とは別体の鋼板からなるプレス成形品であるとしたが、これに限らない。ブラケット53,55は、その他の純鉄や鋳鉄などの鉄系材料によって形成されていてもよいし、アルミニウム合金、炭素繊維強化プラスチック(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastics)などによって形成されていてもよく、また、リヤサイドフレーム3の一部で構成されたフレーム一体形であってもよい。
また、上記実施形態では、サイドフレームロア23の内壁部29と内側ブラケット53の各縦面部81との溶接部分と、当該内壁部29とクロスメンバ5のフランジ側面部45との溶接部分との前後方向における間隔dが10mm〜20mm程度であることを例示したが、これに限らない。当該間隔dは、10mm未満であってもよいし、20mmよりも大きくても構わない。特に、当該間隔dが10mm未満である構成は、上記実施形態と同様に、リヤサイドフレーム3の剛性が高い部分の近傍にブラケット53,55のフランジ片73,107が接合されるので、サスボルト51の支持剛性を高める点で好ましい。
また、上記実施形態では、ブラケット53,55には、応力集中の要因となる急峻な凹凸や貫通孔、切欠きは形成されていないとしたが、これに限らない。ブラケット53,55には、サスペンションメンバ7からサスボルト51を介して入力される荷重によって変形を生じる主な要因とならないのであれば、稜線をなすような凹凸や貫通孔、切欠きなどが支持構造部9の機能を損なわない程度に形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、サイドフレームロア23は、サイドフレームアッパ25と協働して閉断面を構成しているとしたが、これに限らない。サイドフレームロア23は、サイドフレームアッパ25に代えて、フロアパネル1と協働して閉断面を構成するようになっていてもよい。
また、上記実施形態では、本開示の技術について、後輪側のサスペンション機構の骨格をなすサスペンションメンバ7を支持構造部9にてサスボルト51を介してリヤサイドフレーム3に支持する構造を例に挙げて説明したが、これに限らず、本開示の技術に係る車両の下部車体構造は、前輪側のサスペンション機構の骨格をなすサスペンションメンバ(サブフレーム)を支持構造部にてサスボルトを介してフロントサイドフレームに支持する構造に適用することも可能である。
以上説明したように、本開示の技術は、サイドフレームが構成する閉断面内に設けられたサスボルトを介してサスペンションメンバを支持する支持構造部を備えた車両の下部車体構造について有用である。
1 フロアパネル
3 リヤサイドフレーム
5 クロスメンバ
7 サスペンションメンバ
9 支持構造部
11 キックアップ部
13 フロアトンネル
15 リヤフロア
17 スペアタイヤパン
19 リヤホイールハウス
21 サスペンションハウジング
23 サイドフレームロア
25 サイドフレームアッパ
27 底壁部
29 内壁部(側壁部)
31 外壁部(側壁部)
33 フランジ片
35 底壁部
37 前壁部
39 後壁部
41 フランジ片
43 フランジ片
44 フランジ下面部
45 フランジ側面部
47 連結部
49 外筒部
51 サスボルト
51a サスボルトの頭部
51b サスボルトの軸部
53 内側ブラケット
55 外側ブラケット
57 ウェルドナット
59 ナット
61 上面部
63 外周側面部
65 前面部
67 後面部
69 外向き側面部
71 切欠き
73 フランジ片
75 フランジ上側部
77 フランジ前側部
79 フランジ後側部
81 縦面部
83 横面部
85 曲面部
87 貫通孔
89 切欠き
91 座面部
93 傾斜面部
95 上面部
97 外周側面部
99 前面部
101 後面部
103 内向き側面部
105 切欠き
107 フランジ片
109 フランジ上側部
111 フランジ前側部
113 フランジ後側部
115 縦面部
117 横面部
119 曲面部
121 貫通孔
123 切欠き
125 座面部
127 傾斜面部

Claims (5)

  1. 車体側部において車両の前後方向に延びる左右一対のサイドフレームと、
    前記サイドフレームの下側に配置されたサスペンションメンバと、
    前記サスペンションメンバを前記サイドフレームに支持する支持構造部と、を備え、
    前記サイドフレームが、下方に臨む底壁部と、該底壁部の両側端から上方に延びる一対の側壁部とを有しており、上方の開口を塞ぐパネルと協働して閉断面を構成し、
    前記支持構造部が、前記サイドフレームの閉断面内に頭部が位置し且つ前記底壁部を貫通するボルトと、該ボルトを頭部が前記底壁部から上方に離間した状態で固定するブラケットとを有し、前記ボルトのうち前記底壁部の下側に位置する部分に前記サスペンションメンバが取り付けられる車両の下部車体構造であって、
    前記ブラケットは、前記ボルトの両側にある前記側壁部に一対に設けられ、前記ボルトを挟み込んで互いに対峙し、各々、相手方の前記ブラケット側に向けて膨出した中空形状を有しており、前記サイドフレームの開口側に臨む上面部と、前記サイドフレームの閉断面内に臨む外周側面部とを備え、前記上面部と前記外周側面部とが曲面部を介してなだらかに連続し、前記側壁部と協働して閉断面を構成する
    ことを特徴とする車両の下部車体構造。
  2. 請求項1に記載された車両の下部車体構造において、
    前記ブラケットは、前記サイドフレームとは別体に設けられた部材であり、前記サイドフレームの底壁部及び側壁部に接合されるフランジ片を有する
    ことを特徴とする車両の下部車体構造。
  3. 請求項2に記載された車両の下部車体構造において、
    前記ブラケットは、鉄製板材からなるプレス成形品であり、
    前記ブラケットの上面部には、前記ボルトの頭部が着座する座面部と、該座面部側から前記サイドフレームの側壁部側に向かうほど前記底壁部から離れる方向に延びる傾斜面部とが設けられている
    ことを特徴とする車両の下部車体構造。
  4. 請求項2又は3に記載された車両の下部車体構造において、
    前記一対のサイドフレームを車幅方向に連結するクロスメンバをさらに備え、
    前記クロスメンバは、前記一対の側壁部のうち車幅方向における内側に位置する側壁部に接合され、
    前記一対のブラケットのうち車幅方向における内側に位置するブラケットの前記フランジ片は、前記サイドフレームの側壁部に対し、前記クロスメンバの接合部分の近傍で接合されている
    ことを特徴とする車両の下部車体構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載された車両の下部車体構造において、
    前記ボルトは、前記各ブラケットに複数箇所で溶接され、
    両方の前記ブラケットに対する前記ボルトの溶接部位は、当該ボルトの周方向において等間隔である
    ことを特徴とする車両の下部車体構造。
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