JP2007160530A - 包装用フィルム及び包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の防曇性を有するポリプロピレンフィルムの問題点を解決し、十分な防曇性を有する生鮮品を包装するのに適した包装用フィルム及び包装体を提供すること。
【解決手段】 結晶性ポリプロピレン系樹脂からなる基材層を中心に3層以上の積層体からなり、最外層が両側とも150℃以下の熱融着層よりなる延伸ポリプロピレン系樹脂フイルムであって、基材層の両側には、それぞれ冷キシレン可溶分の異なる樹脂よりなる層が形成されることを特徴とするフィルム。
【選択図】 なし

Description

本発明は、包装用フィルム及び包装体に関し、野菜、根菜、果実、草花、花木、きのこ類、魚、肉など高い鮮度が要求される植物又は動物類からなる生鮮品(以下、本明細書ではこれらを生鮮品と称する)を包装するのに適したフィルム及び包装体、特に、生鮮品を密封包装した際の袋内の防曇性が改良された包装用フィルム及び包装体に関するものである。
従来から、ポリプロピレン系フイルムは光学的性質、機械的性質、包装適性などが優れていることから食品包装及び繊維包装などの包装分野に広く使用されている。特に、防曇フィルムは野菜などの包装に広く使用されている。
また、生鮮品等の包装に用いられる防曇フイルムでは、防曇性を安定かつ長期間維持する為、フイルムを構成する樹脂に防曇剤を練りこむ等の手法が採られてきた。しかしながら、菌茸類を中心に自動包装化が進むにつれ、密封状態での防曇性が求められる様になり、高湿度下での袋内側の水滴付着防止性が要求される様になってきた。
これの要求に対して、特開2003−39606号では、多層延伸フイルム製造時の熱による防曇剤揮発対策として、防曇剤含有層表面に防曇剤の揮発を防止する層を設けるとあるが、製造時の揮発防止は出来たとしても、袋内側に効果的に防曇剤を発現させて、優れた防曇効果を発揮するものではなかった。
また、特開平8−197671号には、二軸延伸フイルムの二軸延伸完了前に防曇剤を塗布する方法が開示されているが、防曇剤が表面にしか存在しない為、持続性に劣るものであった。
特開2003−39606号公報 特開平8−197671号公報
本発明は、上記従来の防曇性を有するポリプロピレンフィルムの問題点を解決し、十分な防曇性を有する生鮮品を包装するのに適した包装用フィルム及び包装体を提供することを目的とする。
本発明は以下の(1)〜(5)の構成よりなる。
(1)結晶性ポリプロピレン系樹脂からなる基材層を中心に3層以上の積層体からなり、最外層が両側とも150℃以下の熱融着層よりなる延伸ポリプロピレン系樹脂フイルムであって、基材層の両側には、それぞれ冷キシレン可溶分の異なる樹脂よりなる層が形成され、全層に防曇剤が存在するフィルム。
(2)前記フィルムの全層に防曇剤が存在するフィルム。
(3)冷キシレン可溶分の多い樹脂を用いた層を熱融着層とし、熱融着層表面の水洗後の濡れ張力が34mN/m以上である(1)または(2)記載のフィルム。
(4)フィルムが2軸延伸されてなることを特徴とした(1)または(2)記載のフィルム。
(5)(1)〜(4)のいずれかに記載の包装用フィルムからなり、冷キシレン可溶分の多い樹脂を用いた熱融着層が袋の内側となることを特徴とした包装体。
本発明のフイルムによれば、菌茸類を中心とした青果物の密封包装時に優れた防曇性を有する包装用フイルムとして用いることができる。
本発明の包装体によれば、菌茸類等の蒸散の激しい青果物包装時に袋内に水滴のつかない包装体とすることができる。
以下、本発明のフイルム及び包装体の実施の形態を説明する。
本発明において、基材層に用いるポリプロピレン系樹脂としては、特に限定するものではなく、例えば、気相法で得られたアイソタクチックポリプロピレンのほか、プロピレン・エチレン共重合体、プロピレン・ブテン−1共重合体、プロピレン・エチレン・ブテン−1共重合体、プロピレン・ペンテン共重合体などの1種又は2種以上を用いる。さらに他のポリオレフィン系樹脂、例えば、エチレン・ブテン−1共重合体、エチレン・プロピレン・ブテン−1共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体・エチレン・アクリル酸共重合体を金属イオンにより架橋したアイオノマー、ポリブテン−1、ブテン・エチレン共重合体などを一部に用いてもよく、さらに、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂などをフィルムの特性を害さない範囲で用いることもできる。
また、本発明において、最外層となる熱融着層に用いる樹脂は融点が150℃以下の熱可塑性樹脂であって、エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、オクテン、デセン等の炭素数が2〜10のα−オレフィン系モノマーから選ばれた2種以上を重合して得たランダム共重合体又はブロック共重合体が好ましく、また、この共重合体は単独又は混合して使用することができる。
さらにまた、基材層を挟む冷キシレン可溶分の異なる層は、熱融着層を兼ねて形成しても良く、最外層の熱融着層と基材層の間に形成しても良い。また、用いる樹脂は、特に限定されるものではなく、例えば、気相法で得られたアイソタクチックポリプロピレンのほか、プロピレン・エチレン共重合体、プロピレン・ブテン−1共重合体、プロピレン・エチレン・ブテン−1共重合体、プロピレン・ペンテン共重合体などの1種又は2種以上を用いる。さらに他のポリオレフィン系樹脂、例えば、エチレン・ブテン−1共重合体、エチレン・プロピレン・ブテン−1共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体・エチレン・アクリル酸共重合体を金属イオンにより架橋したアイオノマー、ポリブテン−1、ブテン・エチレン共重合体などを一部に用いてもよく、さらに、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂などをフィルムの特性を害さない範囲で用いることもできる。ここで、冷キシレン可溶分(CXS、以下CXSという)とは、試料1gを沸騰キシレン100mlに完全に溶解させた後、20℃に降温し、4時間放置、その後、これを析出物と溶液とにろ別し、ろ液を乾固して減圧下70℃で乾燥した際の重量を測定して重量%を求めたもののことをいう。
また、基材層を挟む各層の好ましいCXSの差としては、1重量%以上であり、差が1重量%未満の場合は、結晶性の差が出来ず、防曇性を発揮させたい面への防曇剤の選択的移行が、困難となるので、好ましくない。又各層の好ましいCXSとしては、熱融着層が5〜50重量%であり、5重量%未満の場合は、結晶性が高くなり、熱接着性が不十分となる場合があり、50重量%を超える場合は、表面がベタついてフイルム同士がブロッキングする等の問題が発生する事があり好ましくない。一方、もう片方の表面層の好ましいCXSの範囲としては1〜4重量%であり、1重量%未満の場合は、樹脂が硬く製膜が困難となる場合があり、4重量%を超える場合は、防曇剤が表面層に若干なりとも移行する現象が起こり、熱融着層への防曇剤の移行が完全とは言えなくなる事があり、好ましくない。
本発明においては袋の内側となる熱融着層表面に防曇性を有することが好適であって、このため、基材層、基材層を挟む層及び熱融着層を構成する樹脂中に防曇剤が存在することが好適である。この場合、フィルム製造時に、基材層、基材層を挟む層及び熱融着層を形成する樹脂の各層に防曇剤を配合しておいてもよく、基材層を形成する樹脂だけに防曇剤を配合しておいてフィルムを製造してもよい。後者の場合であっても、フィルム製造時及びフィルム形成後の保管時に基材層を形成する樹脂中の防曇剤はCXSの高い樹脂層側に順次移行し、次いで熱融着層表面にブリードアウトして熱融着層表面が防曇性を有する状態になる。また、熱融着層の表面に防曇剤を十分に移行させるためには、基材層から熱融着層へ向かって防曇剤の配合量を次第に薄くなる様に濃度勾配を持たせて添加することも好ましい。この包装用フィルムにおける青果物に接する側の熱融着層表面には、青果物を包装した状態で保存乃至流通期問中防曇性を示すような防曇剤が存在するのが望ましい。即ち本発明では、包装体内面の曇り現象を防止して商品価値を高めるばかりでなく、曇りの進行によって形成される水滴による包装体内容物の水腐れを防止するための防曇作用が得られるということは極めて重要な特性といえる。
この優れた防曇性を持続させるためには、保存乃至流通時の気温変化を考慮して、5〜30℃の問で温度変化を繰り返す経過中継続して防曇性を示すような防曇剤が熱融着層表面に存在するものであることが望まれる。本発明は収穫後も生理作用を持続する青果物を包装対象とするものであり、冷凍保存よりもむしろ室温雰囲気での保存が望まれるところから、本発明における防曇特性の設定にあたっては、5〜30℃の間で温度変化を繰り返したときの防曇性により定めるのが好ましい。使用される防曇剤としては、例えば多価アルコールの脂肪酸エステル類、高級脂肪酸のアミン類、高級脂肪酸のアマイド類、高級脂肪酸のアミンやアマイドのエチレンオキサイド付加物などを典型的なものとして挙げることができる。かかる防曇剤のフィルム中での存在量は全層換算で0.1〜10重量%、特に0.2〜5重量%が好ましく、熱融着層構成成分中では5重量%以下、特に0.01〜1.0重量%であるのが好ましい。
また、熱融着層表面の濡れ張力は、表面を洗浄後の状態で34mN/m以上であることが好ましく、表面洗浄後の濡れ張力が34mN/m未満であると熱融着層表面への防曇剤の移行効果は十分でなく、また、表面洗浄後の濡れ張力が大きすぎて、例えば、41mN/mより大きくなると熱融着層のヒートシール性が低下する傾向にあり好ましくない。また、洗浄前の表面は、防曇剤が存在するためその濡れ張力は防曇剤によるものと熱融着層表面自身がもつ濡れ張力が合わさった状態であるため、保存乃至流通時の気温変化に対して十分な防曇性の効果を引き出すには、熱融着層表面の防曇剤を洗い流した状態での濡れ張力に着目し、その濡れ張力を規定することが必要といえる。
本発明において、各層を形成する樹脂には、必要に応じて各層の特性を阻害しない範囲で、各種添加材、充填材、例えば、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、帯電防止剤、滑剤、核剤、難燃剤、顔料、染料、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化マグネシウム、マイカ、タルク、クレー、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アルミニゥム、抗菌剤、自然分解性を付与する添加材等を添加することができる。さらにまた、その他の熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、ゴム類、炭化水素樹脂、石油樹脂等を本発明のフイルムの特性を害さない範囲で配合してもよい。
本発明のフイルムの各層の厚み構成は、特に限定されるものではないが、基材層は全層厚みの60〜99%、熱融着層は1〜20%、基材層を挟む層は1〜20%の範囲で設定することが好ましい。さらに好ましい範囲としては、基材層は全層厚みの70〜96%、熱融着層は2〜15%、基材層を挟む層は2〜15%の範囲で設定することが好ましい。ここで、熱融着層が1%未満の場合は、包装体を形成時にシール性が劣り好ましくなく、15%を越える場合は、フイルムの腰が無くなり、商品の取り扱い性が悪くなる傾向があり好ましくない。また、基材層を挟む層が1%未満の場合は、防曇剤を選択的に移行させる効果が出なくなり、好ましくない。
本発明のフイルムはそれ自体公知の方法で任意に製造することができ、特に制限するものではない。例えば、積層数に見合う押出し機を用いてTダイ法又はインフレーション法等で溶融積層した後、冷却ロール法、水冷法又は空冷法で冷却して積層フイルムとし、逐次2軸延伸法、同時2軸延伸法、チューブ延伸法等で延伸する方法を例示することができる。
本発明のフイルムは、基材層と基材層を挟む層の間、基材層を挟む層と熱融着層の間に同種のポリプロピレン系樹脂層及び他の樹脂層、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリビニルアルコール等のガスバリア性樹脂層をさらに積層してもよく、その特性を害さない限り、特に制限されない。
本発明のフィルムは包装用途に使用するのが好適である。
本発明のフイルムは、必要に応じて本発明の特性を阻害しない範囲で、表面処理を行う事ができる。表面処理の方法としては、コロナ放電処理、プラズマ処理、火炎処理、酸処理等が例示でき、特に制限はない。連続処理が可能であり、このフイルムの製造過程の巻き取り工程前に容易に実施できるコロナ放電処理、プラズマ処理、火炎処理を行うのが好ましく、熱融着層表面の濡れ張力を向上する手段としてはコロナ放電処理が特に好ましい。また、用途に応じて本発明の特性を阻害しない範囲で、フイルムに穴あけ加工等の特殊加工を行う事が出来る。1〜5000μmの穴あけ加工を施して、青果物の鮮度保持包装等にも使用する事が出来る。
以下、本発明の具体例を実施例によってさらに説明するが、本発明は、その要旨を逸脱しない限り以下の実施例に限定されるものではない。なお、本明細書中における特性は下記の方法により評価をおこなった。
(防曇性)
(1)500ccの上部開口容器に30℃の温水を300cc入れる。
(2)フィルムの防曇性測定面を内側にしてフィルムで容器開口部を密閉する。
(3)5℃の冷室中に放置する。
(4)5℃の冷室に放置12時間後、30℃の環境に移し、12時間放置する。
(5)(4)の操作を2日間繰り返した後、5℃の冷室に12時間放置後フィルム測定面の露付着状況を6段階で評価する。
評価6級:全面露なし(付着面積O)
評価5級:若干の露付着(付着面積1/5まで)
評価4級:多少の露付着(付着面積1/4まで)
評価3級:約1/2の露付着(付着面積2/4まで)
評価2級:ほとんど露付着(付着面積3/4まで)
評価1級:全面露付着(付着面積3/4以上)
(濡れ張力)
下記製造例で得られたフイルムの熱融着層表面を蒸留水で40〜50秒間、室温で洗い流した後、JIS−K−6768法に準じて、フイルムの濡れ張力を評価した。
(実包装評価)
NISHIBE KIKAI社製シーラー(LotNo.A56430)により、シール温度140℃、圧力2kg/cm2、ヒートシール時間2秒の条件にて、シール幅10mm、袋サイズ200mm×210mmの袋を作成した。
ブナシメジ100gを入れ、再び、NISHIBE KIKAI社製シーラー(LotNo.A56430)により、シール温度140℃、圧力2kg/cm2、ヒートシール時間2秒の条件にて、シール幅10mmのシールをして密封包装した。
包装品を冷蔵庫(5〜10℃)に入れ、保存6日後の袋内側の水滴の付き具合を5段階評価した。
評価5級:全面水滴なし(付着面積O)
評価4級:多少の水滴付着(付着面積1/4まで)
評価3級:約1/2の水滴付着(付着面積2/4まで)
評価2級:ほとんど水滴付着(付着面積3/4まで)
評価1級:全面水滴付着(付着面積3/4以上)
(実施例1)
3台の溶融押出機を用い、第1の押出機にてプロピレン単独重合体FS2011DG3(住友化学(株)製、MFR2.5g/10分、融点158℃、CXS3.3重量%)にポリオキシエチレンステアリルアミンモノステアリン酸エステル0.64重量%、ポリオキシエチレンステアリルアミン0.16重量%、ステアリン酸モノグリセリンエステル0.10重量%、ステアリン酸ジグリセリンエステル0.05重量%を配合して基材層Aとし、第2の押出機にて、プロピレン・エチレン・ブテン共重合体FSX66E8(住友化学(株)製 エチレン含有量2.5モル%、ブテン含有量7モル%、MFR3.1g/10分、融点133℃、CXS2.5重量%)100重量%に不活性微粒子(サイリシア350:富士シリシア化学(株)製、粒子径1.8μm)を3000ppm添加して基材層を挟む表面層Bとし、第3の押出機にて、プロピレン・ブテン共重合体BH180EL−3(住友化学(株)製 ブテン含有量25モル%、MFR8.5g/10分、融点128℃、CXS14.0重量%)100重量%に不活性微粒子(サイリシア350:富士シリシア化学(株)製、粒子径1.8μm)を1500ppm添加して基材層を挟む熱融着層Cとして、ダイス内にて表面層B/基材層A/熱融着層Cとなるように、表面層B、基材層A、熱融着層Cの順にTダイ方式にて溶融共押出し後、25℃のチルロールにて冷却固化し、縦方向に4.5倍、横方向に8倍延伸し、表面層B0.8μm、基材層A 22.7μm、熱融着層C1.5μmの合計25μmの3層の包装用フィルムを得た。得られたフィルムの熱融着層C表面にコロナ放電処理を行い、コロナ放電処理面を水洗した後の濡れ張力が35mN/mとなるにした。
得られた包装用フイルムは本発明の要件を満足するものであり、十分な防曇性を有するものであった。
(実施例2)
実施例2に於いて、熱融着層表面の水洗後の濡れ張力が表1に示す通りとなる様にコロナ処理度を調整して実施例2のフイルムを得た。
得られた包装用フイルムは本発明の要件を満足するものであり、十分な防曇性を有するものであった。
(比較例1)
実施例1に於いて、基材層を挟む表面層Bに、熱融着層Cに用いた樹脂と同じプロピレン・ブテン共重合体BH180EL−3を使用した以外は実施例1と同様にして、比較例1のフイルムを得た。
比較例1は、十分な防曇性は得られないものであった。
(比較例2)
実施例1に於いて、表1に示す通り、層構成の順番を基材層A、基材層を挟む層として中間層B、熱融着層Cの順番に積層した以外は、実施例1と同様にして、比較例2のフイルムを得た。
比較例2は、十分な防曇性は得られないものであった。
(比較例3)
実施例1に於いて、表1に示す通り、基材層Aと熱融着層Cの間に基材層を挟む層として中間層Bを入れた以外は、実施例1と同様にして、比較例3のフイルムを得た。
比較例3は、十分な防曇性は得られないものであった。
Figure 2007160530
本発明のフイルムによれば、菌茸類を中心とした蒸散作用の激しい青果物の密封包装時に優れた防曇性を有し、商品陳列時に見栄えの良い包装用フイルム及び包装体として利用する事ができる。

Claims (5)

  1. 結晶性ポリプロピレン系樹脂からなる基材層を中心に3層以上の積層体からなり、最外層が両側とも150℃以下の熱融着層よりなる延伸ポリプロピレン系樹脂フイルムであって、基材層の両側には、それぞれ冷キシレン可溶分の異なる樹脂よりなる層が形成されることを特徴としたフィルム。
  2. 請求項1記載のフイルムであって、前記フィルムの全層に防曇剤が存在することを特徴としたフィルム。
  3. 請求項1あるいは2に記載のフイルムであって、前記冷キシレン可溶分の多い樹脂を用いた層を熱融着層とし、熱融着層表面の水洗後の濡れ張力が34mN/m以上であることを特徴としたフィルム。
  4. 請求項1あるいは2記載のフイルムであって、前記フィルムが2軸延伸されてなることを特徴としたフィルム。
  5. 請求項1あるいは2記載のフィルムからなり、冷キシレン可溶分の多い樹脂を用いた熱融着層が袋の内側となることを特徴とした包装体。
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