JP2007154947A - ソレノイドバルブ - Google Patents

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Abstract

【課題】プランジャ12の連通穴16の設置位置の適正化により、プランジャ12の磁気特性の違い(アンバランス)を解消し、径方向にバランスのある吸引力を発生するソレノイドバルブ1を提供すること。
【解決手段】ステータコア11の内部に軸方向に往復移動可能に収容されるプランジャ12の移動方向の前後に構成される空間と、呼吸経路18、19を通じて外部と連通(呼吸)されるソレノイド部10において、プランジャ12の前後面に軸方向に貫通する連通穴16をプランジャ12の軸方向中心軸対称に設けることによって、プランジャ12の磁気特性のアンバランスを解消し、サイドフォースの発生を低減する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コイルの励磁でプランジャを駆動させるソレノイド部と、摺動可能なスプールを内蔵するスプール弁部とを一体的に構成したソレノイドバルブに関し、特に、プランジャの前後空間に外部と連通する呼吸通路を設けているソレノイドバルブの構造に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、ソレノイドバルブは、ソレノイド部と、スプールを内蔵したスプール弁部とを一体的に結合して構成される。ソレノイドバルブは、ソレノイド部のプランジャが通電により駆動されるとともにスプールが往復摺動することにより、流体(作動油)の流れる通路、つまり流路を開閉したり、もしくは開度を変えることによって作動油の流量や圧力を制御する。
ソレノイドバルブが適正に作動し、正確な制御ができるためには、プランジャが往復移動するときプランジャの往復移動方向の前後の空間の容積が変化しても、プランジャの往復移動方向の前後の空間がダンパにならないことが望ましい。プランジャの往復移動方向の前後の空間がダンパになると、プランジャの往復移動が妨げられ、つまりスプールの往復摺動が妨げられ、正確な制御ができなくなる。
従来、プランジャの往復移動を妨げないように、プランジャの往復移動方向の前後の空間をプランジャの前後面の一箇所に貫通する連通穴を開けて、さらにプランジャ収容部と外部との間に呼吸経路を形成することが行われている。例えば、特許文献1に開示されるソレノイドバルブでは、プランジャの前後面の一箇所を貫通する連通穴と、プランジャ収容部の反スプール弁体部側の空間と外部との間に呼吸経路が形成されている(図4参照)。
特許文献1に開示されるソレノイドバルブ100は、図4に示すように、ソレノイド部110とスプール弁部120とを備えている。スプール弁部120は、スリーブ122内にスプール121を摺動可能に配設させている。スプール121のソレノイド部110側端部(図中右方)に形成する軸部125には異物侵入防止用のダイアフラム126を嵌着する構成となっている。また、スプール弁部120の反ソレノイド側端部(図中左方)には、図示右方向に付勢する付勢手段であるばね124が備えられている。
ソレノイド部110は、ヨーク114と、フランジ部を有するステータコア111と、ステータコア111に外装するコイル113と、ステータコア111内を移動可能に配置するプランジャ112と、ヨーク114に一体的に装着するコネクタ115とを備えている。プランジャ112には前後面の一箇所を貫通する連通穴116が備えられ、プランジャ112とプランジャ112を移動可能に収容するステータコア111とによって形成されるプランジャ112の前後の空間がダンパにならないように構成されている。
また、ヨーク114はコイル113を収容し磁路を形成するヨーク筒部と、ステータコア111の後方に嵌着して同様に磁路を形成するリングコア筒部の二段の段差筒型構造を備えている。そして、リングコア筒部の底部には円形状の凹部117が備えられ、凹部117に連通する放射状に少なくとも一条の溝部が備えられ、内部呼吸経路118を構成している。リングコア筒部の内壁にはその底部の溝部と連続する軸方向に少なくとも一条の溝部が備えられ、同じく内部呼吸経路118を構成している。また、リングコア筒部の前端段差面に内部呼吸経路118に連続する放射状に少なくとも一条の細い溝部が設けられ呼吸経路118aを形成している。同時に、ヨーク筒部の内壁には、上記のリングコア筒部の前端段差面に備えられた呼吸経路118aと連続し、軸方向に少なくとも一条の溝部が備えられて、外部呼吸経路119を構成している。そして、この外部呼吸経路119はコネクタ115の取付け位置に、コネクタ115と干渉しないようにヨーク筒部に逃しの切り欠きを備えた部位に位置し、外部に開放されている。
図4に示すように、内部呼吸経路118と外部呼吸経路119と呼吸経路118aとは折れ曲がった形状で連通し、呼吸可能となっている。従って、プランジャ112の往復移動は、前後の空間がダンパとして作用することなく、円滑な往復移動が達成できる。
〔従来技術の不具合〕
しかし、特許文献1のプランジャは、前後面を貫通する連通穴が一箇所、プランジャの中心軸からずれた位置に形成されている。プランジャの中心軸はスプールに推力を加える当接位置であり、中心に連通穴を設置することを避け、中心より偏心した位置に連通穴を一個設置している。このことより、このプランジャ形状では、連通穴のある側とない側で磁気特性に違いが生じ、バランスがくずれ、プランジャの径方向に吸引される力、つまりサイドフォースが大きくなる欠点がある。サイドフォースが大きくなると、ソレノイド特性において、ヒステリシスが増大する問題が発生する。
特開2003−329164号公報
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、プランジャの連通穴の設置位置の適正化により、プランジャの磁気特性の違いを解消し、径方向にバランスのある吸引力を発生するソレノイドバルブを提供することを目的とする。
〔請求項1の手段〕
本発明では、内部にプランジャを軸方向へ移動可能に収容し、プランジャに磁気吸引力を作用するための磁路を形成するステータコアと、ステータコアに外装して磁束を生じるコイルと、コイルを覆って磁路とカバーを兼ねるヨークとからなるソレノイド部を備え、
一端がプランジャに当接し、プランジャの移動とともに摺動するスプールと、スプールの他端には、スプールを閉弁方向に付勢する付勢手段を備え、スプールの往復摺動による流体通路の開閉によって流量を制御するスプール弁部とを備えたソレノイドバルブにあって、スプール弁部のプランジャ側端部に設置され、プランジャ側にスプール弁部側から異物が侵入することを防止する異物遮断部材とを備え、ステータコア内をプランジャの往復移動により形成されるプランジャの前後の空間を、プランジャの前後面に軸方向に貫通する呼吸通路を設けて連通させ、同時に、空間はカバーを兼ねるヨークの内周面に形成された呼吸経路と連通させ、カバー(ヨーク)の内部と外部を呼吸させる呼吸経路を備えるソレノイドバルブにおいて、プランジャの呼吸通路は、プランジャの軸方向中心軸対称に設けられたことを特徴としている。
これによれば、プランジャの呼吸通路を除く中実部の軸方向各断面において磁気特性のバランスを改善することができ、プランジャの径方向の吸引力、つまりサイドフォースを低減することができる。よって、このサイドフォースの低減により、ソレノイドバルブのヒステリシスを低減することができる。
〔請求項2の手段〕
請求項1に記載のソレノイドバルブにおいて、プランジャの軸方向の任意の断面において、その中心を通る直線にて分けられる二つの断面積を等しくすることを特徴としている。
これによれば、請求項1と同様な効果が得られるが、二つの断面積を等しくさせればよいので穴あけ加工以外の加工法、例えば成形加工が採用でき、簡単に、精度よく、また歩留まりを向上させることが可能となる。
本発明の最良の実施形態を、図に示す実施例1とともに説明する。
〔実施例1の構成〕
図1(a)は、本実施例におけるソレノイドバルブの軸方向断面図であり、同図(b)は、本実施例におけるプランジャの斜視図である。
図1(a)に示すように、本発明のソレノイドバルブ1は、ソレノイド部10とスプール弁部20とから構成される。
スプール弁部20は、可動部材としてのスプール21が固定部材であるスリーブ22内を軸方向に往復移動自在に収容され、ソレノイド部10の駆動によって、このスプール21の位置を調整することにより、作動油の流量もしくは圧力を制御するようになっている。
なお、本実施例の棒状の形状を有するソレノイドバルブ1において、軸方向のスプール弁部20側を前方と称し、ソレノイド部10側を後方と称して、以下前後方向はこれに従うものとする。
スプール21は、複数の異径の段差部を備えており、スリーブ22の内周面に挿入される。また、スリーブ22の内周面にはポートが備えられ、スプール21の各段差部との間に空間を構成し、ソレノイド部10の駆動によるスプール21の移動によって、各空間と各ポートをそれぞれ遮断あるいは連通させて、作動油の流入および流出量を変えて、作動油の流量もしくは圧力を制御するようになっている。作動油に含まれる異物がソレノイド部10内に侵入することを防止する異物遮断部材であるダイアフラム26がスプール21後端の軸部25の略中央に備えられた円環状の溝部に嵌着されている。また、スプール弁部20の前端部には、スプール21に突出軸部が形成されて、突出軸部にスプール21もしくはプランジャ12を図示右方向に付勢する付勢手段であるばね24が装着されている。
スプール21の移動(ストローク)のための推力は、ソレノイド部10のプランジャ12に作用する磁気吸引力により駆動され、ストロークがソレノイド部10に印加する電流によって制御される。
ソレノイド部10は、磁気吸引力を生じるプランジャ12と、プランジャ12を収容するステータコア11と、ステータコア11の外周には励磁のためのコイル13と、コイル13に電気的通電を図るコネクタ15と、コイル13に生じる磁束の通り道(磁路)を形成するヨーク14によって構成される。また、ステータコア11の内周には磁気抵抗を大きくした薄肉部が設けられている。ソレノイド部10は、この磁気回路によって駆動される。通電によりコイル13を励磁することで発生する磁束は、この磁気回路を流れるが、ステータコア11の薄肉部によってプランジャ12へ流れ、プランジャ12には磁気吸引力が発生する。
図1(a)において、ヨーク14は、前端が開口し、後端が有底の筒型の中空筒体で、その前端の開口筒部には後述するステータコア11のフランジ部とスリーブ22の鍔部とをかしめ加工により固定するための肉盗みが備えられている。また、ヨーク14の後端の有底筒部には段差を設けて径小の筒状部を形成し、ステータコア11の円筒後端部と嵌着可能に形成されて、磁気回路としてのリングコアを兼ねている。ここで、リングコアを兼ねる段差構造の径小の筒状部をリングコア筒部と呼び、一方、前端の開口筒部をヨーク筒部と呼ぶこととする。
また、ヨーク14はコイル13を収容し磁路を形成するヨーク筒部と、ステータコア11の後方に嵌着して同様に磁路を形成するリングコア筒部の二段の段差筒型構造を備えている。そして、リングコア筒部の底部には円形状の凹部17が備えられ、凹部17に連通する放射状に少なくとも一条の溝部が備えられ、内部呼吸経路18を構成している。リングコア筒部の内壁にはその底部の溝部と連続する軸方向に少なくとも一条の溝部が備えられ、同じく内部呼吸経路18を構成している。また、リングコア筒部の前端段差面に内部呼吸経路18に連続する放射状に少なくとも一条の細い溝部が設けられ呼吸経路18aを形成している。同時に、ヨーク筒部の内壁には、呼吸経路18aと連続し、軸方向に少なくとも一条の溝部が備えられて、外部呼吸経路19を構成している。そして、この外部呼吸経路19はコネクタ15の取付け位置に、コネクタ15と干渉しないようにヨーク筒部に逃しの切り欠きを備えた部位に位置し、外部に開放されている。
ステータコア11は、内部にプランジャ12を往復自在に移動支持する円筒部と、スプール弁部20にダイアフラム26を挟装するフランジ部を有し、フランジ部と円筒部は磁路を構成している。また、ステータコア11の円筒部の磁路内には、その前端近傍に、薄肉部からなる磁気遮断部が形成されている。磁気遮断部は磁気抵抗が大きく、磁束が磁気遮断部を流れる代りに内部に収容されるプランジャ12側に流れる。
コイル13は樹脂によって円筒形状にモールド成形され、同時にコイル13に給電するコネクタ15と一体的に成形され、コイル13の導線とコネクタ15のターミナルは電気的に接続され、コネクタ15の通電によりコイル13を励磁するようになっている。そして、ステータコア11の外周面に同軸的に嵌着されるよう滑らかな内周面を有している。
また、プランジャ12はステータコア11の内周に所定の隙間(磁気クリアランス)を確保して滑らかな往復移動可能な中実の円筒体であり、その前後面に貫通する連通穴16が少なくともプランジャ12の軸方向中心軸対称に設けられている。図示例では、二個の一様な連通穴16が中心軸対称に開けられ、貫通している。この連通穴16は、ステータコア11の内部をプランジャ12が往復移動するに際し、プランジャ12の移動方向の前後に形成される空間を連通して、プランジャ12が移動しても空間がダンパとして作用しないための呼吸通路である。
〔実施例1の作用〕
次に、上記した構造および組付けになる本発明によるソレノイドバルブ1の作動について説明する。
コネクタ15の通電によりコイル13を励磁することで磁束が発生する。発生した磁束は、ステータコア11とヨーク14の磁路を循環して流れる。しかし、ステータコア11の薄肉部においては磁気抵抗が大きく、磁束はプランジャ12に流れ込むこととなる。このときプランジャ12を吸引する磁気吸引力が発生する。この磁気吸引力は前方に作用し、プランジャ12はスプール21を付勢手段であるばね24の付勢力に抗して押圧し、スプール21に推力とストロークを発生させる。このストロークによってスプール21の各段差部とスリーブ22の各ポートとのシール部のシール長さが変わり、流入もしくは流出する作動油の流量を変化させることとなる。
そして、通電がオフされると、スプール21とプランジャ12はスプール21の前端部に備えられた付勢手段であるばね24の付勢力によって、初期停止位置まで押し戻されることとなる。
以上より、所望の流量もしくは圧力の設定には、ソレノイド部10のプランジャ12の磁気吸引力による円滑な移動によりスプール21にストロークを与え、このストロークによってシール長さを変え、流量もしくは圧力を簡単に、かつ迅速に設定できる。このとき、プランジャ12の前後に構成される空間は外部と呼吸可能に連通しており、結果、正確に、かつ迅速に流量もしくは圧力の設定がされる。
〔実施例1の効果〕
本実施例では、プランジャ12の前後に構成される空間は外部と呼吸可能に連通しており、しかもプランジャ12の前後面を貫通する連通穴16は、プランジャ12の軸方向中心軸対称に設けられているので、プランジャ12の連通穴16を除く残る中実部の軸方向各断面において磁気特性のバランスを改善することができ、プランジャ12の径方向の吸引力、つまりサイドフォースを低減することができる。よって、このサイドフォースの低減により、ソレノイドバルブ1のヒステリシスを低減することができる。
〔変形例1〕
実施例1では、ステータコア11の内周に所定の磁気クリアランスを確保して滑らかな往復移動可能なプランジャ12の前後面に貫通する一様な連通穴16が少なくともプランジャ12の軸方向中心軸対称に設けられている。しかし、これに限ることなく、図2(a)に示すように、中心軸対称に設けられる連通穴16は、軸方向に漸次大径化、もしくは小径化する、つまり緩やかな勾配を有するテーパ穴であっても構わない。テーパ穴であれば、テーパ抜き勾配が得られるので成形加工手段が採用可能となって、切削による穴あけ加工に比べ簡単かつ迅速に、つまり製造コストの低減が可能な構造とすることができる。
また、他の変形例として、軸方向中心軸対称に設けられた連通穴16が緩やかな勾配を有するテーパ穴に限ることなく、図2(b)に示すように、軸方向に貫通する連通穴16が、小径穴と大径穴との段差構造にて連続する連通穴16であっても構わない。この段差構造による連通穴16では、成形加工手段の採用時において、成形型構造のピン径が大きく採れるので剛性が高く、加工が容易となる。また、図2(c)に示すように、段差構造による連通穴16が大径穴部において、一つに連なって軸中心に特大径の連通穴16を一個設けるのみで、この特大径の連通穴16の前端部に小径の連通穴16が中心軸対称に設けられた段差構造の連通穴構造であってもよい。これにより、さらにピン径が大きく、剛性が強くなるので、加工がより容易となる。
これら変形例の連通穴16は、中心軸対称に設けられており、さらに、プランジャ12の軸方向の任意の断面において、その中心を通る直線にて分けられる二つの断面積を等しくする連通穴構造であるため、磁気特性のバランスを改善することができ、プランジャ12の径方向の吸引力、つまりサイドフォースを低減することができる。
〔変形例2〕
実施例1では、ステータコア11の内周に所定の磁気クリアランスを確保して滑らかな往復移動可能なプランジャ12の前後面に貫通する一様な連通穴16がプランジャ12の内部に、軸方向中心軸対称に設けられている。しかし、これに限ることなく、図3(a)に示すように、プランジャ12の外部に、プランジャ12の前後面を連通する溝形状の一様な連通穴16が、プランジャ12の軸方向中心軸対称に設けられていても良い。
これによれば、実施例1と同様な効果が得られるが、プランジャ12の外部に設けることが可能となって、穴あけ加工以外の加工法、例えば成形加工が採用できるので、簡単に、精度よく、また歩留まりを向上させることが可能となる。
また、他の変形例として、プランジャ12の外部に、軸方向中心軸対称に設けられた連通穴16が、プランジャ12の前後面を連通する溝形状に限ることはなく、図3(b)、(c)に示すように、プランジャ12の前後面を連通する切り欠き形状の一様な連通穴16であってもよい。また、切り欠き形状の連通穴16は、プランジャ12の軸方向に一様な切り欠き形状を備えていてもよく、また、その切り欠き形状は軸方向に緩やかな勾配を有して、もしくは段差を有して漸次大きく、または小さくなる切り欠き形状であってもよい。これによれば、溝形状加工よりも簡単に、迅速に加工ができ、また、成形加工時でも成形型構造が剛性を高めることができ、加工が容易となる。
これら変形例の連通穴16は、中心軸対称に連通穴16が設けられており、さらに、プランジャ12の軸方向の任意の断面において、その中心を通る直線にて分けられる二つの断面積を等しくする連通穴構造であるため、磁気特性のバランスを改善することができ、プランジャ12の径方向の吸引力、つまりサイドフォースを低減することができる。
(a)はソレノイドバルブの軸方向断面図であり、(b)はプランジャの斜視図である(実施例1)。 (a)〜(c)は、それぞれプランジャの斜視図である(変形例1)。 (a)〜(c)は、それぞれプランジャの斜視図である(変形例2)。 (a)はソレノイドバルブの軸方向断面図であり、(b)はプランジャの斜視図である(従来例)。
符号の説明
1 ソレノイドバルブ
10 ソレノイド部
11 ステータコア
12 プランジャ
13 コイル
14 ヨーク
15 コネクタ
16 連通穴(呼吸通路)
17 凹部
18 内部呼吸経路
18a 呼吸経路
19 外部呼吸経路
20 スプール弁部
21 スプール
22 スリーブ
24 ばね
25 スプールの後端の軸部
26 ダイアフラム(異物遮断部材)

Claims (2)

  1. 内部にプランジャを軸方向へ移動可能に収容し、該プランジャに磁気吸引力を作用するための磁路を形成するステータコアと、該ステータコアに外装して磁束を生じるコイルと、該コイルを覆って前記磁路とカバーを兼ねるヨークとからなるソレノイド部を備え、
    一端が前記プランジャに当接し、前記プランジャの移動とともに摺動するスプールと、前記スプールの他端には、前記スプールを閉弁方向に付勢する付勢手段を備え、前記スプールの往復摺動による流体通路の開閉によって流量を制御するスプール弁部とを備えたソレノイドバルブにあって、
    前記スプール弁部の前記プランジャ側端部に設置され、前記プランジャ側に前記スプール弁部側から異物が侵入することを防止する異物遮断部材とを備え、
    前記ステータコア内を前記プランジャの往復移動により形成される前記プランジャの前後の空間を、前記プランジャの前後面に軸方向に貫通する呼吸通路を設けて連通させ、同時に、前記空間は前記カバーを兼ねる前記ヨークの内周面に形成された呼吸経路と連通させ、前記カバー(ヨーク)の内部と外部を呼吸させる前記呼吸経路を備えるソレノイドバルブにおいて、
    前記プランジャの呼吸通路は、前記プランジャの軸方向中心軸対称に設けられたことを特徴とするソレノイドバルブ。
  2. 請求項1に記載のソレノイドバルブにおいて、
    前記プランジャの軸方向の任意の断面において、その中心を通る直線にて分けられる二つの断面積を等しくすることを特徴とするソレノイドバルブ。
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