JP2007153528A - 物品搬送設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】走行経路の途中に走行経路を開閉自在な遮蔽体を設けた場合に、光学式測距手段の測距情報に基づいて走行体の走行作動を適正に制御できる状態であるか否かを、搬送効率をできるだけ低下させずに確認することができる物品搬送設備を提供すること。
【解決手段】制御手段を、遮蔽体が開き状態から閉じ状態に切り換えられるときには、走行経路のうちの遮蔽体よりも光学式測距手段の非存在側となる走行経路部分に位置する走行体の走行を停止させる走行停止処理を実行し、走行体の走行を停止させた状態において遮蔽体が閉じ状態から開き状態に切り換わったときには、走行体を設定走行条件で走行作動させて、光学式測距手段の測距情報Db、Daに基づいて走行体が設定走行条件で走行作動していることが確認できる測距適正状態であるか否かを判別する測距状態確認処理を実行し、測距適正状態であるときには、走行作動処理を開始するように構成した。
【選択図】図6

Description

本発明は、有端形態の直線状の走行経路に沿って往復移動する物品搬送用の走行体と、前記走行経路の端部の基準位置と前記走行体との間の距離を光学的に検出する光学式測距手段と、前記測距手段の測距情報に基づいて、前記走行体を目標位置に走行させるように制御する走行作動処理を実行する制御手段とが設けられた物品搬送設備に関する。
上記物品搬送設備の従来例として、光学式測距手段が、前記基準位置に設置されて前記走行体に設けた走行体用光反射部材までの距離を検出するように構成されたものがある(例えば、特許文献1)。
特許文献1には記載されていないが、倉庫の内外に亘って物品を搬送するような搬送設備を上述の物品搬送設備で構成する場合、倉庫内の空調管理のため上記物品搬送設備における走行経路の途中に、その走行経路を開閉自在な遮蔽体を設ける場合がある。この遮蔽体は、走行体による物品の搬送が行われないときは閉じ状態となっており、走行体を倉庫の内部から外部、或いは外部から内部へ走行させて物品の搬送を行うときは開き状態となっている。
したがって、走行体が、走行経路のうちの遮蔽体よりも光学式測距手段の非存在側となる走行経路部分に位置する状態で、物品の搬送を行わずに停止しているときは、閉じ状態となっている遮蔽体により光学式測距手段の測距光が遮断されるため、光学式測距手段は走行経路の端部の基準位置と走行体との間の距離を検出することはできない。
そのため、走行体が遮蔽体よりも光学式測距手段の非存在側となる走行経路部分に位置する状態で遮蔽体が閉じ状態となると、制御手段が光学式測距手段の測距情報に基づいて走行体の走行作動を制御できる状態が一時的に途絶えることになる。このため、遮蔽体が閉じ状態となっている間に走行体の位置ズレや走行経路への異物の侵入等何らかの不測の事態が発生して、制御手段が光学式測距手段の測距情報に基づいて走行体の走行作動を制御できる状態でなくなっても、制御手段はこれを検出することができない。したがって、遮蔽体が閉じ状態から開き状態に切り換わったときの光学式測距手段の測距情報が、基準位置と走行体との距離でないものを測距対象としていても、制御手段が走行体の現在位置を適正に認識していない状態で次の走行作動処理を実行してしまう不都合がある。
そこで、従来の物品搬送設備では、遮蔽体が閉じ状態から開き状態に切り換わった後、次の走行作動処理を実行するに当たって、原点復帰処理を実行して、走行体を走行経路の端部に設定された原点位置に位置させ、この状態での光学式測距手段の測距情報が、走行体が原点位置に位置するときの実際の距離情報に一致するものであるか確認し、一致する場合に走行作動処理を実行するようにして、制御手段が光学式測距手段の測距情報に基づいて走行体の走行作動を制御できる状態が一時的に途絶えた後の走行体の適正な走行作動を担保している。
なお、前記原点復帰処理としては、光学式測距手段の測距情報に基づく制御を行わずに走行体を原点位置に位置させるために、原点位置に停止ドグを設ける等して、走行体を原点位置に停止させるようにしている。
特開2004−002006号公報
ところが、上記従来の物品搬送設備においては、遮蔽体が閉じ状態であるときに走行経路のうちの遮蔽体よりも光学式測距手段の非存在側となる走行経路部分に位置して停止している走行体により物品の搬送を行う場合、原点復帰処理を実行して、走行体を原点位置に位置させてから、その後、目標位置に走行させることになるため、停止位置から目標位置に移動するため経路距離が長くなり、搬送効率が悪いという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、走行経路の途中に走行経路を開閉自在な遮蔽体を設けた場合に、光学式測距手段の測距情報に基づいて走行体の走行作動を適正に制御できる状態であるか否かを、搬送効率をできるだけ低下させずに確認することができる物品搬送設備を提供する点にある。
本発明の第1特徴は、有端形態の直線状の走行経路に沿って往復移動する物品搬送用の走行体と、前記走行経路の端部の基準位置と前記走行体との間の距離を光学的に検出する光学式測距手段と、前記光学式測距手段の測距情報に基づいて、前記走行体を目標位置に走行させるように制御する走行作動処理を実行する制御手段とが設けられた物品搬送設備において、前記光学式測距手段が、前記基準位置に設置されて前記走行体に設けた走行体用光反射部材までの距離を検出するように構成され、前記走行経路の途中に、その走行経路を開閉自在な遮蔽体が設けられ、前記制御手段が、前記遮蔽体の開閉状態を管理して、前記遮蔽体が開き状態から閉じ状態に切り換えられるときには、前記走行経路のうちの前記遮蔽体よりも前記光学式測距手段の非存在側となる走行経路部分に位置する前記走行体の走行を停止させる走行停止処理を実行し、且つ、前記走行体の走行を停止させた状態において前記遮蔽体が閉じ状態から開き状態に切り換わったときには、前記走行体を設定走行条件で走行作動させて、前記光学式測距手段の測距情報に基づいて前記走行体が前記設定走行条件で走行作動していることが確認できる測距適正状態であるか否かを判別する測距状態確認処理を実行し、前記測距適正状態であるときには、前記走行作動処理を開始するように構成されている点にある。
本発明の第1特徴によると、走行体の走行を停止させた状態において遮蔽体が閉じ状態から開き状態に切り換わったときには、測距状態確認処理を実行して、測距適正状態であることが確認できた場合に、走行作動処理を開始する。つまり、設定走行条件として、例えば、設定された方向に設定された速度で設定された時間だけ走行移動させる条件にする等、走行させる条件を定めて、その走行により生じる走行体の位置の変化が、光学式測距手段の測距情報の変化により確認できれば、測距適正状態であると推測されるので、走行体の位置の変化が確認できるだけの距離を移動させれば測距適正状態であるか否かを判断することができ、原点位置まで走行移動する従来のものに比べて、遮蔽体が閉じ状態から開き状態に切り換わってから短い時間で、目標位置へ向う走行作動処理を開始することが可能となる。したがって、走行体の走行を停止させた状態において遮蔽体が閉じ状態から開き状態に切り換わったときに走行作動処理を実行するに当って、遮蔽体が閉じ状態から開き状態に切り換わってから短い時間で走行体を目標位置に位置させることができる。
ちなみに、設定走行条件の一つとしての走行移動距離をできるだけ短く設定することにより、走行作動処理を開始する前に移動させる距離を短くすることができ、短時間で測距適正状態であるか否かを判断して、いち早く走行作動処理を開始することができる。
また、設定走行条件の一つとしての走行方向を、次の走行作動処理により移動する方向に設定することにより、次の走行作動処理についての目標位置に近付くことができるので、走行体の走行を停止させた状態において遮蔽体が閉じ状態から開き状態に切り換わったときに走行体を目標位置まで移動させる場合に、停止位置から目標位置への移動経路を無駄のない経路とすることができる。
このように、本発明の第1特徴によると、走行経路の途中に走行経路を開閉自在な遮蔽体を設けた場合に、光学式測距手段の測距情報に基づいて走行体の走行作動を適正に制御できる状態であるか否かを、搬送効率をできるだけ低下させずに確認することができる物品搬送設備を得るに至った。
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴において、前記制御手段が、前記遮蔽体が閉じ状態から開き状態に切り換わったときに、前記光学式測距手段の測距情報が示す距離と、前記光学式測距手段の設置箇所から前記遮蔽体の設置箇所までの距離とが一致しない不一致状態であるか否かを確認する動作確認処理を実行し、前記不一致状態である場合において前記測距状態確認処理を実行するように構成されている点にある。
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様の作用に加えて、以下のような作用を奏する。
制御手段が、遮蔽体が閉じ状態から開き状態に切り換わったときに、動作確認処理を実行し、不一致状態である場合において測距状態確認処理を実行するので、動作確認処理を実行して、不一致状態であることが確認できなければ、例えば、測距状態確認処理を実行せずに異常状態を通知する処理を実行する等して、光学式測距手段が動作異常状態となっている場合にまで測距状態確認処理を実行することを回避することができる。
したがって、光学式測距手段が動作異常となっている状態で制御手段が測距状態確認処理を実行して、不一致状態でないにも拘わらず、誤った測距情報により不一致状態であると判別されることを防止でき、測距状態確認処理による確認結果の信頼性が向上する。
このように、本発明の第2特徴によると、走行経路の途中に走行経路を開閉自在な遮蔽体を設けた場合に、光学式測距手段の測距情報に基づいて走行体の走行作動を適正に制御できる状態であるか否かを、搬送効率をできるだけ低下させずに確認することを、信頼性の高い状態で行うことができる物品搬送設備を得ることができる。
本発明の第3特徴は、本発明の第1又は第2特徴において、前記走行体が2台であり、前記走行経路の両端部の夫々における前記基準位置に、前記2台の走行体の夫々に対応する前記光学式測距手段が設けられている点にある。
本発明の第3特徴によると、本発明の第1又は第2特徴と同様の作用に加えて、以下のような作用を奏する。
2台の走行体の夫々に対応する光学式測距手段の測距情報に基づいて、2台の走行体の走行作動が制御されるので、2台の搬送台車を同時に稼動させることが可能となり、1台の搬送台車のみを稼動させる場合に比べて、単位時間当たりにより多くの物品を搬送することができる。
このように、本発明の第3特徴によると、走行経路の途中に走行経路を開閉自在な遮蔽体を設けた場合に、光学式測距手段の測距情報に基づいて走行体の走行作動を適正に制御できる状態であるか否かを、搬送効率をできるだけ低下させずに確認することができ、しかも、物品搬送処理能力の高い物品搬送設備を得ることができる。
本発明の第4特徴は、有端形態の直線状の走行経路に沿って往復移動する物品搬送用の走行体と、前記走行経路の端部の基準位置から前記走行体までの距離を光学的に検出する光学式測距手段と、前記光学式測距手段の測距情報に基づいて、前記走行体を目標位置に走行させるように制御する走行作動処理を実行する制御手段とが設けられた物品搬送設備において、前記光学式測距手段が、前記走行体に装備されて前記基準位置に設置された基準用光反射部材までの距離を検出するように構成され、前記走行経路の途中に、その走行経路を開閉自在な遮蔽体が設けられ、前記遮蔽体に、その閉じ状態において前記光学式測距手段が測距する遮蔽体用光反射部材が設けられ、前記制御手段が、前記遮蔽体の開閉状態を管理して、前記遮蔽体が開き状態から閉じ状態に切り換えられるときには、前記走行経路のうちの前記遮蔽体よりも前記基準用反射部材非存在側となる走行経路部分に位置する前記走行体の走行を停止させる走行停止処理を実行し、且つ、前記走行体の走行を停止させた状態において前記遮蔽体が閉じ状態から開き状態に切り換わったときには、前記光学式測距手段の測距情報の変化として、前記走行体の停止箇所から前記基準位置に向けて順に並ぶ前記遮蔽体用光反射部材と前記基準位置用光反射部材の設置位置間距離の変化が現われる測距適正状態であるか否かを判断する測距状態確認処理を実行し、前記測距適正状態であるときには、前記走行作動処理を開始するように構成されている点にある。
本発明の第4特徴によると、光学式測距手段の測距情報に基づいて、走行体を目標位置に走行させるように制御する走行作動処理を実行するに当たって、遮蔽体が閉じ状態から開き状態に切り換わって光学式測距手段が走行経路の端部の基準位置から走行体までの距離を光学的に検出し得る状態となるまでの測距情報の変化に基づいて、測距適正状態であるか否かを判断する。つまり、遮蔽体が閉じ状態から開き状態に切り換わったときの光学式測距手段の測距情報の変化として、遮蔽体用光反射部材と基準位置用光反射部材の設置位置間距離の変化が現われていれば、遮蔽体が開き状態に切り換わった後の光学式測距手段の測距情報が、走行体から基準位置用光反射部材までの距離を示していると推測されるので、原点位置まで走行移動する従来のものに比べて、遮蔽体が閉じ状態から開き状態に切り換わってから短い時間で、目標位置へ向う走行作動処理を開始することが可能となる。しかも、走行作動制御を実行するまでの過程において必然的に発生する現象である遮蔽体の開閉状態の変化による測距情報の変化に基づいて測距適正状態であるか否かを判断でき、測距適正状態であるか否かの判断をするために、遮蔽体が閉じ状態から開き状態に切り換わってから殊更に遮蔽体や走行体を作動させる必要がないので、走行体の走行を停止させた状態において遮蔽体が閉じ状態から開き状態に切り換わるときには、測距状態確認処理を実行して、測距適正状態であるときには、即座に走行作動処理を実行して、いち早く走行体を目標位置へ向けて走行させることができ、遮蔽体が閉じ状態から開き状態に切り換わってから短時間で走行体を目標位置に位置させることができる。
このように、本発明の第4特徴によると、走行経路の途中に走行経路を開閉自在な遮蔽体を設けた場合に、光学式測距手段の測距情報に基づいて走行体の走行作動を適正に制御できる状態であるか否かを、搬送効率をできるだけ低下させずに確認することができる物品搬送設備を得るに至った。
本発明の第5特徴は、有端形態の直線状の走行経路に沿って往復移動する物品搬送用の走行体と、前記走行経路の端部の基準位置から前記走行体までの距離を光学的に検出する光学式測距手段と、前記光学式測距手段の測距情報に基づいて、前記走行体を目標位置に走行させるように制御する走行作動処理を実行する制御手段とが設けられた物品搬送設備において、前記光学式測距手段が、前記走行体に装備されて前記基準位置に設置された基準用光反射部材までの距離を検出するように構成され、前記走行経路の途中に、その走行経路を開閉自在な複数の遮蔽体が走行経路長手方向に間隔を隔てて設けられ、複数の前記遮蔽体の夫々に、その閉じ状態において前記光学式測距手段が測距する遮蔽体用光反射部材が設けられ、前記制御手段が、前記遮蔽体の開閉制御を管理して、前記遮蔽体を開き状態から閉じ状態に切り換えるときには、前記走行経路のうちの前記遮蔽体よりも前記基準用反射部材非存在側となる走行経路部分に位置する前記走行体の走行を停止させる走行停止処理を実行し、且つ、前記走行体の走行を停止させた状態において複数の前記遮蔽体を閉じ状態から開き状態に切り換えるときに、前記走行体の停止箇所から前記基準位置に向けて複数の遮蔽体が存在する場合はその複数の遮蔽体を、前記走行体に近いものほど先に開く形態で開き制御するように構成され、且つ、前記走行体の走行を停止させた状態において複数の前記遮蔽体を閉じ状態から開き状態に切り換えるときに、前記光学式測距手段の測距情報の変化として、前記走行体の停止箇所から前記基準位置に向けて順に並ぶ複数の前記遮蔽体用光反射部材の設置位置間距離の変化が現われる測距適正状態であるか否かを判断する、又は、前記走行体の停止箇所から前記基準位置に向けて順に並ぶ複数の前記遮蔽体用光反射部材及び前記基準位置用光反射部材について、複数の前記遮蔽体用光反射部材の設置位置間距離の変化、及び、前記遮蔽体用光反射部材と前記基準位置用光反射部材の設置位置間距離の変化が現われる測距適正状態であるか否かを判断する測距状態確認処理を実行し、前記測距適正状態であるときには、前記走行作動処理を開始するように構成されている点にある。
本発明の第5特徴によると、光学式測距手段の測距情報に基づいて、走行体を目標位置に走行させるように制御する走行作動処理を実行するに当たって、制御手段は、走行体の走行を停止させた状態において複数の遮蔽体を閉じ状態から開き状態に切り換えるときに、走行体の停止箇所から基準位置に向けて複数の遮蔽体が存在する場合はその複数の遮蔽体を、走行体に近いものほど先に開く形態で開き制御する。そして、制御手段がこのように複数の遮蔽体を開き制御するときの光学式測距手段の測距情報の変化として、走行体の停止箇所から基準位置に向けて順に並ぶ複数の遮蔽体用光反射部材の設置位置間距離の変化が現れていれば、制御手段が測距適正状態であると判断するので、原点位置まで走行移動する従来のものに比べて、遮蔽体が閉じ状態から開き状態に切り換わってから短い時間で、目標位置へ向う走行作動処理を開始することが可能となる。
しかも、複数の遮蔽体が閉じ状態から開き状態に切り換わって光学式測距手段が走行経路の端部の基準位置から走行体までの距離を光学的に検出し得る状態となるまでの測距情報の変化に基づいて、測距適正状態であるか否かを判断するので、走行作動制御を実行するまでの過程において発生する現象である遮蔽体の開閉状態の変化による測距情報の変化に基づいて測距適正状態であるか否かの判断が可能である。
つまり、測距適正状態であるか否かの判断をするために、複数の遮蔽体が閉じ状態から開き状態に切り換わってから殊更に遮蔽体や走行体を作動させることは必要でないため、走行体の走行を停止させた状態において複数の遮蔽体が閉じ状態から開き状態に切り換わるときには、測距状態確認処理を実行して、測距適正状態であるときには、即座に走行作動処理を実行して、いち早く走行体を目標位置へ向けて走行させることができ、複数の遮蔽体が閉じ状態から開き状態に切り換わってから短時間で走行体を目標位置に位置させることができる。
このように、本発明の第5特徴によると、走行経路の途中に走行経路を開閉自在な複数の遮蔽体を設けた場合に、光学式測距手段の測距情報に基づいて走行体の走行作動を適正に制御できる状態であるか否かを、搬送効率をできるだけ低下させずに確認することができる物品搬送設備を得るに至った。
本発明の第6特徴は、本発明の第4又は第5特徴において、前記走行体が2台であり、前記走行経路の両端部の夫々における前記基準位置に、前記2台の走行体の夫々に対応する前記基準位置用光反射部材が設けられている点にある。
本発明の第6特徴によると、本発明の第4又は第5特徴と同様の作用に加えて、以下のような作用を奏する。
2台の走行体の夫々に対応する光学式測距手段の測距情報に基づいて、2台の走行体の走行作動が制御されるので、2台の搬送台車を同時に稼動させることが可能となり、1台の搬送台車のみを稼動させる場合に比べて、単位時間当たりにより多くの物品を搬送することができる。
このように、本発明の第6特徴によると、走行経路の途中に走行経路を開閉自在な遮蔽体を設けた場合に、光学式測距手段の測距情報に基づいて走行体の走行作動を適正に制御できる状態であるか否かを、搬送効率をできるだけ低下させずに確認することができ、しかも、物品搬送処理能力の高い物品搬送設備を得ることができる。
以下、本発明の物品搬送設備の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕図1に示すように、本発明の物品搬送設備が、第1倉庫WH1及び第2倉庫WH2を備えた物流施設に設置されており、第1倉庫WH1内の第1基準位置Ps1が設定された第1端部Le1と第2倉庫WH2内の第2基準位置Ps2が設定された第2端部Le2とを両端とする有端形態の直線状の走行経路Lに沿って案内軌道1が直線状に敷設されている。
第1倉庫WH1及び第2倉庫WH2は、物品Wが収納される収納部102が縦横に並設された収納棚103を複数備えて、収納棚103の間に形成される通路に沿って敷設された走行レール104を往復移動するスタッカークレーン105により、入出庫ステーションSTa1〜STa6及び入出庫ステーションSTb1〜STb6とこれに対応する収納棚103の収納部102との間で物品Wを搬送するようにして、物品Wの入出庫作業を行われせるように構成された物品貯留設備である。
案内軌道1上を走行移動する物品搬送用の走行体としての第1搬送台車2A及び第2搬送台車2Bが走行経路Lに沿って往復移動可能に設けられている。第1搬送台車2A及び第2搬送台車2Bには、物品Wを載せ卸しする移載装置が備えられており、物品移載箇所としての複数のステーションについてそれぞれ設定された停止位置に停止して、その停止位置に対応するステーションとの間で移載装置により物品Wの移載作業を行うようになっている。
走行経路Lは、第1倉庫WH1の内部に位置する第1区分L1と、第2倉庫WH2の内部に位置する第2区分L2と、第1倉庫WH1及び第2倉庫WH2の間に位置する第3区分L3とからなり、第1区分L1と第3区分L3との境界に位置する走行経路Lにおける第1ドア位置Pdr1には、第1ドアモータMD1の作動により上昇位置と下降位置とに昇降自在に構成された第1自動ドアDR1が設置された第1出入口E1が設けられ、第2区分L1と第3区分L3との境界に位置する走行経路Lにおける第2ドア位置Pdr2には、第2ドアモータMD2の作動により昇降自在に構成された第2自動ドアDR2が設置された第2出入口E2が設けられている。
第1自動ドアDR1は、通常は下降位置に位置して閉じ状態となって第1出入口E1を閉鎖し、第1搬送台車2A又は第2搬送台車2Bが第1倉庫WH1を出入する際には、上昇位置に位置して開き状態となって第1出入口E1を開放する。同様に、第2自動ドアDR2は、通常は下降位置に位置して閉じ状態となって第2出入口E2を閉鎖し、第1搬送台車2A又は第2搬送台車2Bが第2倉庫WH2を出入する際には、上昇位置に位置して開き状態となって第2出入口E2を開放する。したがって、第1自動ドアDR1及び第2自動ドアDR2がいずれも上昇位置に位置して開き状態となると、第1出入口E1及び第2出入口E2がいずれも開放され、走行経路Lが、第1区分L1と第3区分L3と第2区分L2とが連通した開状態となる。つまり、本物品搬送設備には、走行経路Lを開閉自在な複数の遮蔽体として、第1自動ドアDR1及び第2自動ドアDR2が設けられている。
なお、図1には図示していないが、第1出入口E1には、第1自動ドアDR1が上昇位置に位置するとオンする第1ドア用上昇位置検出スイッチSW1Uと、第1自動ドアDR1が下降位置に位置するとオンする第1ドア用下降位置検出スイッチSW1Dとが設けられており、これらのスイッチが後述の第1ドア制御装置DC1に接続されている(図2参照)。同様に、第2自動ドアDR2が上昇位置に位置するとオンする第2ドア用上昇位置検出スイッチSW2Uと、第2自動ドアDR2が下降位置に位置するとオンする第2ドア用下降位置検出スイッチSW2Dとが後述の第2ドア制御装置DC2に接続されている(図2参照)。
第1倉庫WH1の第1出入口E1付近に、第1自動ドアDR1の開閉作動を制御する第1ドア制御装置DC1が設けられている。第1ドア制御装置DC1は、後述の第1台車制御装置VC1又は第2台車制御装置VC2により通信ネットワークNETを介してオープン指令が指令されると、第1出入口E1付近に設けられた第1ドアモータMD1を上昇方向に回転駆動させ、第1ドア用上昇位置検出スイッチSW1Uがオンすると、第1ドアモータMD1の回転駆動を停止させ、通信ネットワークNETを介して上昇完了信号を第1台車制御装置VC1及び第2台車制御装置VC2に送信する。
また、第1ドア制御装置DC1は、第1台車制御装置VC1又は第2台車制御装置VC2により通信ネットワークNETを介してクローズ指令が指令されると、第1ドアモータMD1を下降方向に回転駆動させ、第1ドア用下降位置検出スイッチSW1Dがオンすると、第1ドアモータM1の回転駆動を停止させ、通信ネットワークNETを介して下降完了信号を第1台車制御装置VC1及び第2台車制御装置VC2に送信する。
第2倉庫WH2の第2出入口E2付近に、第2自動ドアDR2の開閉作動を制御する第2ドア制御装置DC2が設けられている。第2ドア制御装置DC2は、第1台車制御装置VC1又は第2台車制御装置VC2により通信ネットワークNETを介してオープン指令が指令されると、第2出入口E2付近に設けられた第2ドアモータMD2を上昇方向に回転駆動させ、第2ドア用上昇位置検出スイッチSW2Uがオンすると、第2ドアモータMD2の回転駆動を停止させ、通信ネットワークNETを介して上昇完了信号を第1台車制御装置VC1及び第2台車制御装置VC2に送信する。
また、第2ドア制御装置DC2は、第1台車制御装置VC1又は第2台車制御装置VC2により通信ネットワークNETを介してクローズ指令が指令されると、第2ドアモータMD2を下降方向に回転駆動させ、第2ドア用下降位置検出スイッチSW2Dがオンすると、第2ドアモータM2の回転駆動を停止させ、通信ネットワークNETを介して下降完了信号を第1台車制御装置VC1及び第2台車制御装置VC2に送信する。
第1倉庫WH1の第1出入口E1の内部及び外部には、一対の緊急停止用の第1停止ドグDG1が床面に設置されている。第1停止ドグDG1は、被検出高さと通過高さとに昇降自在に構成されており、被検出高さに位置している状態で、第1搬送台車2Aに設けられた第1ドグ検出リミットスイッチSW1及び第2搬送台車2Bに設けられた第2ドグ検出リミットスイッチSW2が接触するような平面視の位置で案内軌道1の側部に設けられている。
第1ドア制御装置DC1は、上述した第1自動ドアDR1の開閉制御とともに、第1停止ドグDG1の昇降制御を行うようになっている。具体的には、第1ドア制御装置DC1は、第1自動ドアDR1を閉じ状態にするときには、第1停止ドグDG1を被検出高さに位置させ、第1自動ドアDR1を開き状態にするときには、第1停止ドグDG1を通過高さに位置させる。これにより、第1出入口E1が閉鎖されているにも拘わらず、第1搬送台車2A或いは第2搬送台車2Bが第1出入口E1に接近したときには、第1ドグ検出リミットスイッチSW1或いは第2ドグ検出リミットスイッチSW2が、被検出高さに位置する第1停止ドグDG1を検出することにより、走行移動中の搬送台車を緊急停止させて、第1自動ドアDR1に衝突することを未然に防止する。また、第1出入口E1が開放されている状態で第1搬送台車2A或いは第2搬送台車2Bが第1出入口E1に接近したときには、第1ドグ検出リミットスイッチSW1或いは第2ドグ検出リミットスイッチSW2が、通過高さに位置する第1停止ドグDG1を検出しないことにより、搬送台車が出入口E1を通過できるようになっている。
第2倉庫WH2の第1出入口E2の内部及び外部にも、同様に、一対の緊急停止用の第2停止ドグDG2が床面に設置されており、閉じ状態の第2自動ドアDR2に搬送台車が衝突しないようになっている。
第1倉庫WH1の第1端部Le1付近には、第1台車制御装置VC1が設置されている。第1台車制御装置VC1は、第1光通信装置TM1により第1搬送台車2Aが備える第1車載制御部H1と制御指令を送受信可能に構成されており、第1車載制御部H1を介して第1走行用モータMV1の作動を遠隔制御できるように構成されている(図2参照)。同様に、第2倉庫WH2の第2端部Le2付近には、第2台車制御装置VC2が設置されている。第2台車制御装置VC2は、第2光通信装置TM2により第2搬送台車2Bが備える第2車載制御部H2と制御指令を送受信可能に構成されており、第2車載制御部H2を介して第2走行用モータMV2の作動を遠隔制御できるように構成されている(図2参照)。このように、第1台車制御装置VC1及び第1車載制御部H1並びに第2台車制御装置VC2及び第2車載制御部H2がそれぞれ本発明の制御手段を構成している。
本物品搬送設備には、第1基準位置Ps1と第1搬送台車2Aとの間の距離を光学的に検出する第1レーザー距離センサS1(図2参照)が設けられており、第1台車制御装置VC1が走行作動処理を実行して、第1レーザー距離センサS1の測距情報に基づいて、第1搬送台車2Aを目標位置に走行させるように制御する。同様に、第2基準位置Ps2と第2搬送台車2Bとの間の距離を光学的に検出する第2レーザー距離センサS2(図2参照)が設けられており、第2台車制御装置VC2が走行作動処理を実行して、第2レーザー距離センサS2の測距情報に基づいて、第2搬送台車2Bを目標位置に走行させるように制御する。このように、第1レーザー距離センサS1及び第2レーザー距離センサS2は夫々本発明の光学式測距手段として機能する。
第1台車制御装置VC1及び第2台車制御装置VC2は、通信ネットワークNETを介して、メインコントローラMCと接続されており、メインコントローラMCが指令する搬送指令に基づいて上述したような制御動作を行うようになっており、第1台車制御装置VC1は、第1搬送台車2Aの走行作動を制御するほか、第1搬送台車2Aに備えられた移載装置の移載作動並びに第1自動ドアDR1及び第2自動ドアDR2の開閉作動を制御する。同様に、第2台車制御装置VC2は、第2搬送台車2Bの走行作動を制御するほか、第2搬送台車2Bに備えられた移載装置の移載作動並びに第1自動ドアDR1及び第2自動ドアDR2の開閉作動を制御する。
本実施形態においては、図2及び図3に示すように、第1レーザー距離センサS1が第1基準位置Ps1に設けられており、第1台車制御装置VC1に接続されている。第1レーザー距離センサS1は、第1搬送台車2Aの第1基準位置Ps1に向く面に設けられた第1反射部材RF1にレーザー測距光を反射させて、第1基準位置Ps1から第1反射部材RF1までの距離を検出し、その距離情報を第1台車制御装置VC1に出力する。同様に、第2レーザー距離センサS2が第2基準位置Ps2に設けられており、第2台車制御装置VC2に接続されている。第2レーザー距離センサS2は、第2搬送台車2Bの第2基準位置Ps2に向く面に設けられた第2反射部材RF2にレーザー測距光を反射させて、第1基準位置Ps1から第2反射部材RF2までの距離を検出し、その距離情報を第2台車制御装置VC2に出力する。
以上の構成により、本物品搬送設備は、搬送コンベヤ101により外部から搬入ステーションSTinに搬入される物品Wを、第1倉庫WH1の内部に設けられた入出庫ステーションSTa1〜STa6及び第2倉庫WH2の内部に設けられた入出庫ステーションSTb1〜STb6へ搬送する搬入作業と、入出庫ステーションSTa1〜STa6及び入出庫ステーションSTb1〜STb6に出庫された物品Wを搬出ステーションSToutに搬出する搬出作業を行うようになっている。
第1搬送台車2Aは、主として第1倉庫WH1の内部に設けられた入出庫ステーションSTa1〜STa6と搬入ステーションSTin及び搬出ステーションSToutとの間で物品Wを搬送するが、搬出入状況によっては、第2倉庫WH2の内部に設けられた入出庫ステーションSTb1〜STb6と搬入ステーションSTin及び搬出ステーションSToutとの間でも物品Wを搬送する。したがって、第1搬送台車2Aが第2倉庫WH2の内部に進入し、第1搬送台車2A及び第2搬送台車2Bの双方が第2倉庫WH2の内部に位置する状況も発生する。同様に、第1搬送台車2A及び第2搬送台車2Bの双方が第1倉庫WH1の内部に位置する状況も発生する。
なお、図2に示すように、第1搬送台車2A及び第2搬送台車2Bには、設定距離範囲内に存在するワークを検出するとオンする第1光センサS5及び第2光センサS6が、検出方向が互いに対向するように設けられており、第1搬送台車2Aと第2搬送台車2Bとが設定距離以下に異常接近した場合には、第1光センサS5及び第2光センサS6がオンすることにより第1車載制御部H1及び第2車載制御部H2の夫々が緊急制動処理を実行して、第1搬送台車2A及び第2搬送台車2Bを停止させ、衝突を回避するようになっている。
第1台車制御装置VC1及び第2台車制御装置VC2は、制御対象が、第1搬送台車2Aであるか第2搬送台車2Bであるかが異なるだけで、夫々の制御対象に対しては同様の制御動作を行うので、以下の説明では、重複した説明を避けるため第1台車制御装置VC1の制御動作について説明する。なお、以下の説明では、各ステーションに対応して設定された第1搬送台車2Aの走行経路Lにおける停止位置を、例えば、入出庫ステーションSTa3に対して設定された停止位置を停止位置Pa3で表わすといったように、対応するステーションの符号に関連付けて表わすものとする。
本物品搬送設備では、第1搬送台車2Aが第3区分L3に位置する状態で第1自動ドアDR1が下降位置に位置して閉じ状態に切り換わると、第1自動ドアDR1が閉じ状態である間における第1レーザー測距センサS1の測距情報は、第1基準位置Ps1から第1反射部材RF1までの距離を示したものでなくなってしまう。そこで、第1自動ドアDR1が上昇位置に位置して開き状態に切り換わった後の第1レーザー測距センサS1の測距情報が、第1基準位置Ps1から第1反射部材RF1までの距離を示したものであることを確認するため、第1台車制御装置VC1は測距状態確認処理を実行する。また、第1レーザー測距センサS1が正常に動作しているかどうかを確認するため、第1台車制御装置VC1は第1自動ドアDR1が閉じ状態から開き状態に切り換わったときに、第1レーザー測距センサS1の測距情報が示す距離d1と、第1レーザー測距センサS1の設置箇所である第1基準位置Ps1から第1自動ドアDR1の設置箇所である第1ドア位置Pdr1までの距離とが一致しない不一致状態であるか否かを確認する動作確認処理を実行する。
第1搬送台車2Aによる物品Wの具体的な搬送作業として、第1倉庫WH1の入出庫ステーションSTa1で物品Wを卸し終えて待機状態にある第1搬送台車2Aが入出庫ステーションSTa3から搬出ステーションSToutに物品Wを搬出して、再度待機状態を経て搬入ステーションSTinから入出庫ステーションSTb5へ物品Wを搬入する搬送作業を例に、第1台車制御装置VC1が実行する各処理について説明する。上述の例のような搬送作業を行う場合、第1台車制御装置VC1は第1搬送台車2A、第1自動ドアDR1及び第2自動ドアDR2を、図4に示すような順序で制御する。以下に、上述の例のような搬送作業を行う場合の第1台車制御装置VC1の制御動作について、図5のフローチャートに基づいて説明する。
図5に示すように、ステップ#1において、メインコントローラMCから搬送指令が指令されると、第1台車制御装置VC1はステップ#2の走行作動処理を実行して、停止位置Pa1で待機状態にある第1搬送台車2Aを、第1レーザー測距センサS1の測距情報に基づいて停止位置Pa3まで走行移動させる。そして、ステップ#3において、停止位置Pa3に停止した状態で、入出庫ステーションSTa3に位置する物品Wを掬う移載処理を実行し、これが完了すると、ステップ#4〜ステップ#5の処理で第1自動ドアDR1を開き状態にした上で、ステップ#6で走行作動処理を実行して、第1レーザー測距センサS1の測距情報に基づいて停止位置Pa3から停止位置Poutまで走行移動させ、第1搬送台車2Aの走行を停止させた上で、ステップ#7で搬出ステーションSToutに物品Wを卸す移載処理を行う。その後、ステップ#8〜ステップ#9の処理により第1自動ドアDR1を閉じ状態にする。
このように、第1台車制御装置VC1は、第1自動ドアDR1が開き状態から閉じ状態に切り換えられるときには、走行経路Lのうちの第1自動ドアDR1よりも第1レーザー測距センサS1の非存在側となる走行経路部分である第3区分L3に位置する第1搬送台車2Aの走行を停止させる走行停止処理を実行する。
物品Wの搬出が完了した後は、ステップ#10で待機状態となり、メインコントローラMCから搬送指令が指令されると、ステップ#11〜ステップ#12の処理で第1自動ドアDR1を開き状態に切り換える。そして、第1台車制御装置VC1は、ステップ#13において、第1レーザー測距センサS1の測距情報が示す距離d1と第1レーザー測距センサS1の設置箇所である第1基準位置Ps1から第1自動ドアDR1の設置箇所である第1ドア位置Pdr1までの距離d(Ps1,Pdr1)とが一致しているか否かを判別し、一致している場合には、第1レーザー測距センサS1が正常な動作をしていないとして、異常発生処理を実行し、作業者に第1レーザー測距センサS1の異常を通報する等の処理がなされる。一致していない場合には、第1レーザー測距センサS1が正常に動作している可能性が高いとして、次の処理に進み、ステップ#14で後述する測距状態確認処理を実行する。
このように、第1台車制御装置VC1は、第1搬送台車2Aの走行を停止させた状態において第1自動ドアDR1が閉じ状態から開き状態に切り換わったときには、第1レーザー測距センサS1の測距情報が示す距離d1と、第1レーザー測距センサS1の設置箇所である第1基準位置Ps1から第1自動ドアDR1の設置箇所である第1ドア位置Pdr1までの距離d(Ps1,Pdr1)とが一致しない不一致状態であるか否かを確認する動作確認処理を実行し、不一致状態である場合において測距状態確認処理を実行するように構成されている。
ステップ#14で測距状態が正常であると確認されると、ステップ#15で走行作動処理を実行して、第1レーザー測距センサS1の測距情報に基づいて第1搬送台車2Aを停止位置Poutから停止位置Pinまで走行移動させる。そして、ステップ#16において、停止位置Pinに停止した状態で、STinに位置する物品Wを掬う移載処理を実行し、これが完了すると、ステップ#17〜ステップ#18の処理で第2自動ドアDR2を開き状態にした上で、ステップ#19で走行作動処理を実行して、第1レーザー測距センサS1の測距情報に基づいて停止位置Pinから停止位置Pb5まで走行移動させ、第1搬送台車2Aの走行を停止させた上で、ステップ#20で入出庫ステーションSTb5に物品Wを卸す移載処理を実行し、移載処理が完了すると、ステップ#21〜ステップ#22の処理により第1自動ドアDR1及び第2自動ドアDR2を閉じ状態にする。そして、ステップ#23でメインコントローラMCからの次の搬送指令の待機状態となる。
第1台車制御装置VC1が実行する測距状態確認処理について、図6のフローチャートに基づいて説明する。図6に示すように第1台車制御装置VC1は、ステップ#1で第1レーザー測距センサS1の測距情報を移動前距離情報Dbとして記憶する。そして、予め設定された走行条件で走行作動させるべく、ステップ#2〜ステップ#4で走行指令を第1搬送台車2Aに対して指令する。具体的には、ステップ#2でモータ回転速度1000[rpm]を指令し、ステップ#3で1秒間待機した後に、ステップ#4でモータ回転速度0[rpm]を指令する。ステップ#5で1秒間待機した後に、ステップ#6で第1レーザー測距センサS1の測距情報を移動後距離情報Daとして記憶する。ステップ#5で1秒間待機することにより、ステップ#6では停止した状態の第1搬送台車2Aについての第1レーザー測距センサS1による測距情報が移動後距離情報Daとして記憶されるようにしている。
ステップ#7で第1レーザー測距センサS1の測距情報の変化、つまり、移動前距離情報Dbから移動後距離情報Daへの変化ΔD(以下、測距情報変化ΔDという。)を算出
する。ステップ#8で測距情報変化ΔDが妥当であるか否かを判別する。つまり、移動方
向について、測距情報変化ΔDの正負の符号と、設定走行条件で設定された移動方向に相
当する符号とが一致しているか否かを判別し、移動距離について、測距情報変化ΔDの大
きさ|ΔD|と、設定された走行条件で走行作動させた場合の設計上既知の加速性能や減
速性能等を考慮して想定される想定移動距離Dimgとが一致しているか否かを判別し、移動方向及び移動距離の夫々について設定走行条件に一致していると判別されれば、第1レーザー測距センサS1の測距情報に基づいて第1搬送台車2Aが設定走行条件で走行作動していることが確認できる測距適正状態であるとして、測距状態確認処理を正常終了する。ステップ#6で移動方向及び移動距離のいずれか又は双方について設定走行条件に一致しない場合には、ステップ#9の異常発生処理が実行される。
なお、測距状態確認処理における移動方向は、測距状態確認処理が終了した後に実行される走行作動処理における移動方向と同じ方向が設定される。本実施形態の場合、測距状態確認処理が終了した後に実行される走行作動処理では停止位置Poutから停止位置Pinへ走行移動するので、測距状態確認処理における移動方向は図1,図3及び図4において右から左へ向く方向、つまり、第1基準位置Ps1へ近付く方向が設定される。このため、第1搬送台車2Aが設定条件で走行移動することにより第1レーザー測距センサS1の測距情報が縮小変化するべきであるので、移動後距離情報Daの方が移動前距離情報Dbより小さな値となるべきである。したがって、ステップ#8では測距情報変化ΔDの符号が
「+」であるか否かが判別される。また、想定移動距離Dimgには許容範囲が設定されており、測距情報変化ΔDの大きさ|ΔD|と想定移動距離Dimgとの比較においては設定
許容範囲内に入っているか否かが判別される。
以上に説明したように、第1台車制御装置VC1は、本実施形態においては、図5のステップ#6〜ステップ#8に示すように、第1自動ドアDR1の開閉状態を管理して、第1自動ドアDR1が開き状態から閉じ状態に切り換えられるときには、走行経路Lのうちの第1自動ドアDR1よりも第1レーザー測距センサS1の非存在側となる走行経路部分である第3区分L3に位置する第1搬送台車2Aの走行を停止させる走行停止処理を実行し、且つ、図5のステップ#11〜ステップ#15及び図6に示すように、第1搬送台車2Aの走行を停止させた状態において第1自動ドアDR1が閉じ状態から開き状態に切り換わったときには、第1レーザー測距センサS1の測距情報が示す距離d1と、第1レーザー測距センサS1の設置箇所である第1基準位置Ps1から第1自動ドアDR1の設置箇所である第1ドア位置Pdr1までの距離d(Ps1,Pdr1)が一致しない不一致状態であるか否かを確認する動作確認処理を実行し、不一致状態である場合において、第1搬送台車2Aを設定走行条件で走行作動させて、第1レーザー測距センサS1の測距情報である移動前距離情報Db及び移動後距離情報Daに基づいて第1搬送台車2Aが設定走行条件で走行作動していることが確認できる測距適正状態であるか否かを判別する測距状態確認処理を実行し、測距適正状態であるときには、走行作動処理を開始するように構成されている。
なお、第1台車制御装置VC1の制御動作の説明として、第1搬送台車2Aが第3区分L3の停止位置に停止している場合に、第1自動ドアDR1を閉じ状態から開き状態に切り換えたときに実行される動作確認処理及び測距状態確認処理について説明したが、第1搬送台車2Aが第2区分L2の停止位置(例えばPb5)に停止している場合には、第1台車制御装置VC1は、第1自動ドアDR1及び第2自動ドアDR2の双方を閉じ状態から開き状態に切り換えられたときに、動作確認処理及び測距状態確認処理を走行作動処理を実行する前に実行する。この場合、動作確認処理においては、第1レーザー測距センサS1の測距情報が示す距離d1と、第1レーザー測距センサS1の設置箇所である第1基準位置Ps1から第1自動ドアDR1の設置箇所である第1ドア位置Pdr1までの距離d(Ps1,Pdr1)が一致しない不一致状態であるか否かを確認してもよいし、これに代えて、或いは、これに加えて、第1レーザー測距センサS1の測距情報が示す距離d1と、第1レーザー測距センサS1の設置箇所である第1基準位置Ps1から第2自動ドアDR2の設置箇所である第2ドア位置Pdr2までの距離d(Ps1,Pdr2)が一致しない不一致状態であるか否かを確認してもよい。
〔第2実施形態〕
以下に、本発明の物品搬送設備の第2実施形態について、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態では、図7及び図8に示すように、光学式測距手段としての第1レーザー距離センサS3が第1搬送台車2Aに設置され、第1車載制御部H1に接続されている。第1レーザー距離センサS3の測距光を反射する基準用光反射部材としての第1搬送台車用基準位置レフRF3が第1基準位置Ps1に設置され、第1レーザー距離センサS3の測距光を反射する遮蔽体用光反射部材としての第1ドアレフRF5が第1自動ドアDR1の倉庫外側の面に設置され、同じく遮蔽体用光反射部材としての第2ドアレフRF7が第2自動ドアDR2の倉庫内側の面に設置されている。第1ドアレフRF5の第1自動ドアDR1における取付高さ位置は、第1自動ドアDR1が下降位置に位置して閉じ状態である場合において第1レーザー距離センサS3の測距光を反射し、第1自動ドアDR1が上昇位置に位置して開き状態である場合には第1レーザー距離センサS3の測距光を反射しないような高さ位置に設置されている。第2ドアレフRF7の取り付け高さ位置についても同様である。
光学式測距手段としての第2レーザー距離センサS4が、第2搬送台車2Bに設置され、第2車載制御部H2に接続されている。そして、第2レーザー距離センサS4の測距光を反射する基準用光反射部材としての第2搬送台車用基準位置レフRF4が第2基準位置Ps2に設置され、第2レーザー距離センサS4の測距光を反射する遮蔽体用光反射部材としての第2搬送台車用第2ドアレフRF6及び第2搬送台車用第1ドアレフRF8が第2自動ドアDR2及び第1自動ドアDR1に設置されている。第2搬送台車用第2ドアレフRF6及び第2搬送台車用第1ドアレフRF8の第2自動ドアDR2及び第1自動ドアDR1における設置高さについては、第1ドアレフRF5及び第2ドアレフRF7と同様である。
本実施形態においては、メインコントローラMCが第1台車制御装置VC1や第2台車制御装置VC2に搬送指令を指令し、この搬送指令に基づいて、第1台車制御装置VC1が、第1ドア制御装置DC1及び第2ドア制御装置DC2に対してオープン指令やクローズ指令を指令するとともに、第1光通信装置TM1を介して第1車載制御部H1に対して制御情報を送信し、第2台車制御装置VC2が、第1ドア制御装置DC1及び第2ドア制御装置DC2に対してオープン指令やクローズ指令を指令するとともに、第2光通信装置TM2を介して第2車載制御部H2に対して制御情報を送信する。
第1台車制御装置VC1が第1ドア制御装置DC1及び第2ドア制御装置DC2の双方に対してオープン指令を指令する場合には、第1搬送台車2Aに近いものから順に作動するように時間差を空けて指令され、逆に、第1ドア制御装置DC1及び第2ドア制御装置DC2の双方に対してクローズ指令を指令する場合には、第1搬送台車2Aに遠いものから順に作動するように時間差を空けて指令される。例えば、第1搬送台車2Aが、走行経路Lの第2区分L2の停止位置に停止しているときに、第1自動ドアDR1及び第2自動ドアDR2の双方を閉じ状態から開き状態に切り換える場合、第1台車制御装置VC1は、まず、第2ドア制御装置DC2に対してオープン指令を指令し、第2ドア制御装置DC2が出力する上昇完了信号を受信した後、第1ドア制御装置DC1に対してオープン指令を指令する。
したがって、第1台車制御装置VC1は、第1搬送台車2Aの走行を停止させた状態において第1自動ドアDR1及び第2自動ドアDR2の双方を閉じ状態から開き状態に切り換えるときに、第1搬送台車2Aの停止箇所から第1基準位置Ps1に向けて、第1自動ドアDR1及び第2自動ドアDR2の複数の自動ドアが存在する場合は、その複数の自動ドアを、第1搬送台車2Aに近いものほど先に開く形態で開き制御するように構成されている。
また、第2台車制御装置VC2が第1ドア制御装置DC1及び第2ドア制御装置DC2の双方に対してオープン指令を指令する場合には、第2搬送台車2Bに近いものから順に作動するように時間差を空けて指令され、逆に、第1ドア制御装置DC1及び第2ドア制御装置DC2の双方に対してクローズ指令を指令する場合には、第2搬送台車2Bに遠いものから順に作動するように時間差を空けて指令される。例えば、第2搬送台車2Bが、走行経路Lの第1区分L1の停止位置に停止しているときに、第1自動ドアDR1及び第2自動ドアDR2の双方を閉じ状態から開き状態に切り換える場合、第2台車制御装置VC2は、まず、第1ドア制御装置DC1に対してオープン指令を指令し、第1ドア制御装置DC1が出力する上昇完了信号を受信した後、第2ドア制御装置DC2に対してオープン指令を指令する。
したがって、第2台車制御装置VC2は、第2搬送台車2Bの走行を停止させた状態において第1自動ドアDR1及び第2自動ドアDR2の双方を閉じ状態から開き状態に切り換えるときに、第2搬送台車2Bの停止箇所から第2基準位置Ps2に向けて、第1自動ドアDR1及び第2自動ドアDR2の複数の自動ドアが存在する場合は、その複数の自動ドアを、第2搬送台車2Bに近いものほど先に開く形態で開き制御するように構成されている。
第1台車制御装置VC1が第1光通信装置TM1を介して第1車載制御部H1に送信する制御情報は、メインコントローラMCが指令する搬送指令に応じた移載作業を行う対象ステーション情報及び当該ステーションで行う移載種別情報であり、第1車載制御部H1がこれらの制御情報から当該ステーションに対応する目標停止位置を判別して、第1レーザー距離センサS1の測距情報に基づいて第1搬送台車2Aの走行作動を制御して目標停止位置まで走行移動させ、目標停止位置に停止させた状態で第1搬送台車2Aが備える移載装置の移載作動を制御する。
同様に、第2台車制御装置VC2が第2光通信装置TM2を介して第2車載制御部H2に送信する制御情報は、メインコントローラMCが指令する搬送指令に応じた移載作業を行う対象ステーション情報及び当該ステーションで行う移載種別情報であり、第2車載制御部H2がこれらの制御情報から当該ステーションに対応する目標停止位置を判別して、第2レーザー距離センサS2の測距情報に基づいて第2搬送台車2Bの走行作動を制御して目標停止位置まで走行移動させ、目標停止位置に停止させた状態で第2搬送台車2Bが備える移載装置の移載作動を制御する。
ちなみに、第1搬送台車2Aが、第3区分L3に位置しているときには、第1自動ドアDR1が閉じ状態であると、第1台車制御装置VC1が第1光通信装置TM1より送信する制御情報は、第1自動ドアDR1に遮断されて第1搬送台車2Aの第2車載制御部H2伝達されない。また、第1搬送台車2Aが、第2区分L2に位置しているときには、第2自動ドアDR2が閉じ状態であると、第1台車制御装置VC1が送信する制御情報は、第2自動ドアDR2に遮断され、さらに、第2自動ドアDR2が開き状態であっても、第1自動ドアDR1が閉じ状態であると、第1台車制御装置VC1が送信する制御情報は、第1自動ドアDR1に遮断されて、第1搬送台車2Aの第2車載制御部H2伝達されない。
そこで、第1台車制御装置VC1は、第1搬送台車2Aとの間に、自動ドアが存在する場合には、存在する自動ドアの全てを開き状態にしてから、第1車載制御部H1に制御情報を送信するように構成されている。第2台車制御装置VC2が第2搬送台車2Bの第2車載制御部H2に対して制御情報を送信する場合も同様である。
以下に、第1車載制御部H1による第1搬送台車2Aの走行作動制御について説明する。重複した説明を避けるため第2車載制御部H2による第2搬送台車2Bの走行作動制御については説明を省略する。
本物品搬送設備では、第1搬送台車2Aが第3区分L3又は第2区分に位置する状態で第1自動ドアDR1及び第2自動ドアDR2が下降位置に位置して閉じ状態に切り換わると、第1レーザー測距センサS1の測距情報は、第1搬送台車2Aから基準位置レフまでの距離を示したものでなくなり、第1車載制御部H1は、第1搬送台車2Aについての第1基準位置Ps1に対する走行経路L上の位置を把握できない状態となる。そこで、本物品搬送設備では、第1搬送台車2Aが第3区分L3に停止しているときに閉じ状態の第1自動ドアDR1が開き状態に切り換わった後に行われる走行作動制御、並びに、第1搬送台車2Aが第2区分L2に停止しているときに閉じ状態の第1自動ドアDR1及び第2自動ドアDR2がいずれも開き状態に切り換わった後に行われる走行作動制御の信頼性を確保するため、第1車載制御部H1が、走行作動処理を実行する前に第1レーザー測距センサS1の測距状態が適正であることを確認する測距状態確認処理を実行するように構成されている。
測距状態確認処理では、第1レーザー測距センサS1の測距状態が適正であると判別されると、測距適正フラグFがオンとなり、適正でないと判別されると測距適正フラグFがオフとなる。つまり、測距適正フラグFは、オンであれば測距状態が適正であることを示し、オフであれば、測距状態が適正でないことを示すフラグである。なお、初期値はオンに設定されている。
第1車載制御部H1が実行する測距状態確認処理について、図9に示すフローチャートに基づいて説明する。図9に示すように、まず、ステップ#1で、第1搬送台車2Aの停止している位置(以下、現在位置Pxという。)が、走行経路Lの第1区分L1に位置しているかどうか判別する。第1車載制御部H1は直前の走行作動処理により走行移動が完了した際の第1搬送台車2Aの停止位置についての情報(以下、前回停止位置情報という。)を記憶しており、前回停止位置情報を参照することにより、現在位置Pxを取得することができる。なお、走行作動処理実行後に予期せぬ外的な力で第1搬送台車2Aが移動しても、第1自動ドアDR1や第2自動ドアDR2を超えて、走行経路Lの他の区分に移動することはないと考えられる。
ステップ#1で、現在位置Pxが第1区分L1に位置していると判別されると、ステップ#2〜ステップ#7の処理を実行することなく、測距状態確認処理の実行を終了する。ステップ#1で現在位置Pxが第1区分L1に位置していないと判別される場合、つまり、第1搬送台車2Aが走行経路Lの第2区分L2又は第3区分L3に位置している場合には、ステップ#2の処理が実行され、測距状態フラグFは一旦オフにされる。そして、ステップ#3で第1レーザー測距センサS1の測距情報が変化したか否かを判別する。
ステップ#3の処理について説明すると、第1車載制御部H1は十分細かい設定時間間隔ごとに、第1レーザー測距センサS1の測距情報を直近の測距情報と比較することにより測距情報の変化を監視しており、測距情報の変化量が設定閾値を超え場合には、その変化前の測距情報を過去測距情報D(n)として記録するように構成されている。本実施形態では過去測距情報D(n)は最新の過去測距情報D(0)から遡るようにD(1),D(2),D(3)の4つのデータが保存されるようになっている。そして、ステップ#3では過去測距情報のひとつでも値が記録されていれば、第1レーザー測距センサS1の測距情報が変化したと判別する。なお、過去測距情報D(0),D(1),D(2),D(3)は、ステップ#7でゼロクリアされ、データの格納先を示すポインタもリセットされるので、次回の測距状態確認処理において第1レーザー測距センサS1の測距情報の変化が誤検出されることはない。
ステップ#4で現在位置Pxが走行経路Lの第2区分L2に位置しているか否かが判別される。これにより、第1車載制御部H1が走行作動処理を実行しようとするときの第1搬送台車2Aが位置する走行経路区分が第3区分L3であるか第2区分L2であるかに応じて単遮蔽時確認処理Z1と、複遮蔽時確認処理Z2のうちいずれの処理を実行するか選択されるようになっている。つまり、現在位置Pxが第3区分L3に位置してれば、第1搬送台車用基準位置レフRF3が設けられた第1基準位置Ps1と第1搬送台車2Aの現在位置Pxとの間には第1自動ドアDR1が存在し、この場合にはステップ#5で単遮蔽時確認処理Z1が実行され、現在位置Pxが第2区分L2に位置してれば、第1搬送台車用基準位置レフRF3が設けられた第1基準位置Ps1と第1搬送台車2Aの現在位置Pxとの間には第1自動ドアDR1及び第2自動ドアDR2が存在し、この場合にはステップ#6で複遮蔽時確認処理Z2が実行される。単遮蔽時確認処理Z1或いは複遮蔽時確認処理Z2の実行が完了すると、上述したとおり、ステップ#7で過去測距情報D(0),D(1),D(2),D(3)がゼロクリアされ、測距状態確認処理が終了する。
単遮蔽時確認処理Z1及び複遮蔽時確認処理Z2について、図10及び図11に示すフローチャートに基づいて説明する。
図10に示すように、単遮蔽時確認処理Z1では、ステップ#1で、測距情報変化ΔD
をD(0)-D(1)により算出する。ステップ#2で測距情報変化ΔDの符号が妥当であるか
否かを判別し、ステップ#3で測距情報変化ΔDの大きさ|ΔD|が妥当であるか否かを
判別する。第1自動ドアDR1が開き状態から閉じ状態に切り換えられるときには、Aが第2区分L2に停止している場合であれば、第1レーザー測距センサS1の測距情報の変化としては、第1自動ドアDR1の開閉作動に伴う測距光を反射する反射部材の切り換わり(具体的には、第1ドアレフRF5から第1搬送台車用基準位置レフRF3への切り換わり)による図12の(イ)に示すような段階的な変化が見込まれる。したがって、ステップ#2では測距情報変化ΔDの符号が「+」であるか否かを判別し、測距情報変化ΔD
の大きさ|ΔD|が第1基準位置Ps1と第1ドア位置第1ドア位置Pdr1との距離d(P
s1,Pdr1)になっているか否かを判別する。ステップ#2及びステップ#3の何れもYESと判別された場合、つまり、第1レーザー測距センサS1の測距情報の変化ΔDとして、
第1搬送台車2Aの停止箇所から第1基準位置Ps1に向けて順に並ぶ第1ドアレフRF5と第1搬送台車用基準位置レフRF3の設置位置間距離d(Ps1,Pdr1)の変化が現われていると判別された場合には、測距適正状態であるとしてステップ#4で測距状態フラグFがオンされる。
図11に示すように、複遮蔽時確認処理Z2では、ステップ#1で、第1測距情報変化ΔD1をD(2)-D(1)により算出し、第2測距情報変化ΔD2をD(0)-D(1)により算出
する。ステップ#2で第1測距情報変化ΔD1の符号及び大きさ|ΔD1|が妥当である
か否かを判別し、ステップ#3で第2測距情報変化ΔD2の符号及び大きさ|ΔD2|が
妥当であるか否かを判別する。第1自動ドアDR1及び第2自動ドアDR2が開き状態から閉じ状態に、第1搬送台車2Aから近い順に切り換えられるときには、第1搬送台車2Aが第2区分L2に停止している場合であれば、第1レーザー測距センサS1の測距情報の変化としては、第1自動ドアDR1及び第2自動ドアDR2の開閉作動に伴う反射部材の切り換わり(具体的には、第2ドアレフRF7から第1ドアレフRF5への切り換わり、さらに、第1ドアレフRF5から第1搬送台車用基準位置レフRF3への切り換わり)による図12の(ロ)に示すような段階的な変化が見込まれる。したがって、ステップ#2及びステップ#3では、第1測距情報変化ΔD1及び第2測距情報変化ΔD2の符号が
「+」であるか否かを判別し、第1測距情報変化ΔD1の大きさ|ΔD1|が第1ドア位
置Pdr1と第2ドア位置Pdr2との距離d(Pdr1,Pdr2)になっているか否かを判別し、第2測距情報変化ΔD2の大きさ|ΔD2|が第1基準位置Ps1と第1ドア位置Pdr1と
の距離d(Ps1,Pdr1)になっているか否かを判別する。そして、ステップ#2及びステップ#3の何れもYESと判別された場合、つまり、第1レーザー測距センサS1の測距情報の変化ΔD1及びΔD2として、第2ドアレフRF7と第1ドアレフRF5の設置位置
間距離d(Pdr1,Pdr2)の変化、及び、第1ドアレフRF5と第1搬送台車用基準位置レフRF3の設置位置間距離d(Ps1,Pdr1)の変化が現われていると判別された場合には、測距適正状態であるとしてステップ#4で測距状態フラグFがオンされる。
第1搬送台車2Aによる物品Wの具体的な搬送作業として、第1倉庫WH1の入出庫ステーションSTa1で物品Wを卸し終えて待機状態にある第1搬送台車2Aが入出庫ステーションSTa3から搬出ステーションSToutに物品Wを搬出し、待機状態を経て、入出庫ステーションSTb5から搬入ステーションSTinへ物品Wを搬出する搬送作業を例に、第1車載制御部H1が実行する各処理について説明する。上述の例のような搬送作業を行う場合、第1車載制御部H1により制御される第1搬送台車2Aの走行作動や第1台車制御装置VC1により第1ドア制御装置DC1及び第2ドア制御装置DC2を介して制御される第1自動ドアDR1及び第2自動ドアDR2の開閉作動は、図13に示すような順序で行われる。
以下に、上述の例のような搬送作業を行う場合の第1車載制御部H1の制御動作の概略について、図14のフローチャートに基づいて説明する。第1車載制御部H1の制御動作は基本的には、第1台車制御装置VC1からの制御情報の受信を待ち、受信すると測距状態フラグFの値をチェックして、測距適正状態であれば、走行作動処理を実行し目標停止位置に停止させ、制御情報に基づいて移載処理を実行して卸し或いは掬いのいずれかの移載作業を行う、といった4つのステップからなる一連の制御動作が、搬送作業ごとに繰返し行われる。図14に示すフローチャートであると、ステップ#1〜ステップ#4、ステップ#5〜ステップ#8、ステップ#9〜ステップ#12、ステップ#13〜ステップ#16といった4つの一連の制御動作が断続的に繰り返されている。つまり、第1搬送台車2Aは、ステップ#1〜ステップ#4の処理により、第1の搬送作業として停止位置Pa3に移動して掬い作業を行い、ステップ#5〜ステップ#8の処理により、第2の搬送作業として停止位置Poutに移動して卸し作業を行い、ステップ#9〜ステップ#12の処理により、第3の搬送作業として停止位置Pb5に移動して掬い作業を行い、ステップ#13〜ステップ#16の処理により、第4の搬送作業として停止位置Poutに移動して卸し作業を行う。そして、ステップ#17の処理により第5の搬送作業についての制御情報待ちとなる。
上記の第1〜第4の各搬送作業が開始されるまでに、図14に示すように、第1台車制御装置VC1からの制御情報を受信するまで測距状態確認処理が繰り返し実行される。そして、第1台車制御装置VC1が、各搬送作業を開始させるための制御情報を第1車載制御部H1に送信するため、第1自動ドアDR1や第2自動ドアDR2についてのオープン指令を指令する。搬送作業に応じて第1台車制御装置VC1の開閉制御により開き状態となった第1自動ドアDR1や第2自動ドアDR2は、搬送作業が終了した時点で何れも閉じ状態となる。これにより、例えば、ステップ#9での制御情報の待機状態においては、第1搬送台車2Aが停止位置Poutに位置しているときに、第1自動ドアDR1が閉じ状態から開き状態に切り換えられ(図14の「6番」で示す第1自動ドアDR1の上昇作動)、この第1自動ドアDR1の上昇作動による第1レーザー測距センサS1の測距情報の変化(図12(イ)参照。)が第1車載制御部H1に記録され、測距状態確認処理で第1レーザー測距センサS1の測距状態が測距状態フラグFに反映される。また、ステップ#13での制御情報待機状態においては、第1搬送台車2Aが停止位置Pb5に位置しているときに、第1自動ドアDR1及び第2自動ドアDR2が、第2自動ドアDR2が第1自動ドアDR1よりも先に閉じ状態から開き状態に切り換えられる形態で開制御され(図14の「11番」で示す第2自動ドアDR2の上昇作動及び「12番」で示す第1自動ドアDR1の上昇作動)、この第1自動ドアDR1及び第2自動ドアDR2の上昇作動による第1レーザー測距センサS1の測距情報の変化(図12(ロ)参照。)が第1車載制御部H1に記録され、測距状態確認処理で第1レーザー測距センサS1の測距状態が測距状態フラグFに反映される。
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態では、走行体を2台有するものを例示したが、走行体は1台でもよい。
(2)上記実施形態では、走行経路Lに2枚の遮蔽体が設けられたものを例示したが、遮蔽体が1枚だけ設けられたものでも、3枚以上設けられたものでもよい。第2実施形態おいて遮蔽体が1枚だけ設けられたもので構成する場合には、測距状態確認処理では、単遮蔽時確認処理Z1だけが実行される。
(3)上記実施形態では、光学式測距手段をレーザー測距センサにて構成したものを例示したが、これに限らず、出射した測距光を光反射部材により反射させて光反射部材までの距離を測距するものであればよい。
(4)上記実施形態では、走行体が搬送台車で構成された物品搬送設備を例示したが、これに限らず、例えば、走行体がスタッカークレーンで構成されたもの等、走行体は、有端形態の直線状の走行経路に沿って往復移動する物品搬送用のものであればよい。
(5)上記第2実施形態では、第1車載制御部H1が、複遮蔽時確認処理Z2において、測距情報の変化として、第2ドアレフRF7と第1ドアレフRF5の設置位置間距離d(Pdr1,Pdr2)の変化、及び、第1ドアレフRF5と第1搬送台車用基準位置レフRF3の設置位置間距離d(Ps1,Pdr1)の変化が現われていると判別された場合には、測距適正状態であると判別するように構成されたものを示したが、これに代えて、図15のフローチャートに示すように、第1車載制御部H1が、複遮蔽時確認処理Z2において、測距情報の変化として、第2ドアレフRF7と第1ドアレフRF5の設置位置間距離d(Pdr1,Pdr2)の変化が現われていると判別された場合には、測距適正状態であると判別するように構成されたものであってもよい。
本発明の物品搬送設備が備えられた物流施設の全体平面図 第1実施形態における制御構成ブロック図 第1実施形態における配置側面図 第1実施形態における第1搬送台車並びに第1及び第2自動ドアの作動順序を示した図 第1実施形態における第1台車制御装置の制御動作を示すフローチャート 第1実施形態における第1台車制御装置が実行する測距状態確認処理のフローチャート 第2実施形態における制御構成ブロック図 第2実施形態における配置側面図 第2実施形態における第1車載制御部が実行する測距状態確認処理のフローチャート 第2実施形態における単遮蔽時確認処理のフローチャート 第2実施形態における複遮蔽時確認処理のフローチャート 第2実施形態における第1レーザー距離センサの測距情報の変化を示す図 第2実施形態における第1搬送台車並びに第1及び第2自動ドアの作動順序を示した図 第2実施形態における第1車載制御部の制御動作を示すフローチャート 別実施形態(5)における複遮蔽時確認処理のフローチャート
符号の説明
L 走行経路
Ps1、Ps2 基準位置
DR1、DR2 遮蔽体
H1、VC1 制御手段
H2、VC2 制御手段
RF1、RF2 走行体用光反射部材
RF3、RF4 基準用光反射部材
RF5、RF7 遮蔽体用光反射部材
RF6、RF8 遮蔽体用光反射部材
S1、S2 光学式測距手段
S3、S4 光学式測距手段
d(Ps1,Pdr1) 設置位置間距離
d(Pdr1,Pdr2) 設置位置間距離
Db、Da、D(n) 測距情報
2A、2B 走行体

Claims (6)

  1. 有端形態の直線状の走行経路に沿って往復移動する物品搬送用の走行体と、
    前記走行経路の端部の基準位置と前記走行体との間の距離を光学的に検出する光学式測距手段と、
    前記光学式測距手段の測距情報に基づいて、前記走行体を目標位置に走行させるように制御する走行作動処理を実行する制御手段とが設けられた物品搬送設備であって、
    前記光学式測距手段が、前記基準位置に設置されて前記走行体に設けた走行体用光反射部材までの距離を検出するように構成され、
    前記走行経路の途中に、その走行経路を開閉自在な遮蔽体が設けられ、
    前記制御手段が、
    前記遮蔽体の開閉状態を管理して、前記遮蔽体が開き状態から閉じ状態に切り換えられるときには、前記走行経路のうちの前記遮蔽体よりも前記光学式測距手段の非存在側となる走行経路部分に位置する前記走行体の走行を停止させる走行停止処理を実行し、且つ、前記走行体の走行を停止させた状態において前記遮蔽体が閉じ状態から開き状態に切り換わったときには、前記走行体を設定走行条件で走行作動させて、前記光学式測距手段の測距情報に基づいて前記走行体が前記設定走行条件で走行作動していることが確認できる測距適正状態であるか否かを判別する測距状態確認処理を実行し、前記測距適正状態であるときには、前記走行作動処理を開始するように構成されている物品搬送設備。
  2. 前記制御手段が、前記遮蔽体が閉じ状態から開き状態に切り換わったときに、前記光学式測距手段の測距情報が示す距離と、前記光学式測距手段の設置箇所から前記遮蔽体の設置箇所までの距離とが一致しない不一致状態であるか否かを確認する動作確認処理を実行し、前記不一致状態である場合において前記測距状態確認処理を実行するように構成されている請求項1記載の物品搬送設備。
  3. 前記走行体が2台であり、
    前記走行経路の両端部の夫々における前記基準位置に、前記2台の走行体の夫々に対応する前記光学式測距手段が設けられている請求項1又は2に記載の物品搬送設備。
  4. 有端形態の直線状の走行経路に沿って往復移動する物品搬送用の走行体と、
    前記走行経路の端部の基準位置から前記走行体までの距離を光学的に検出する光学式測距手段と、
    前記光学式測距手段の測距情報に基づいて、前記走行体を目標位置に走行させるように制御する走行作動処理を実行する制御手段とが設けられた物品搬送設備であって、
    前記光学式測距手段が、前記走行体に装備されて前記基準位置に設置された基準用光反射部材までの距離を検出するように構成され、
    前記走行経路の途中に、その走行経路を開閉自在な遮蔽体が設けられ、
    前記遮蔽体に、その閉じ状態において前記光学式測距手段が測距する遮蔽体用光反射部材が設けられ、
    前記制御手段が、
    前記遮蔽体の開閉状態を管理して、前記遮蔽体が開き状態から閉じ状態に切り換えられるときには、前記走行経路のうちの前記遮蔽体よりも前記基準用反射部材非存在側となる走行経路部分に位置する前記走行体の走行を停止させる走行停止処理を実行し、且つ、前記走行体の走行を停止させた状態において前記遮蔽体が閉じ状態から開き状態に切り換わったときには、前記光学式測距手段の測距情報の変化として、前記走行体の停止箇所から前記基準位置に向けて順に並ぶ前記遮蔽体用光反射部材と前記基準位置用光反射部材の設置位置間距離の変化が現われる測距適正状態であるか否かを判断する測距状態確認処理を実行し、前記測距適正状態であるときには、前記走行作動処理を開始するように構成されている物品搬送設備。
  5. 有端形態の直線状の走行経路に沿って往復移動する物品搬送用の走行体と、
    前記走行経路の端部の基準位置から前記走行体までの距離を光学的に検出する光学式測距手段と、
    前記光学式測距手段の測距情報に基づいて、前記走行体を目標位置に走行させるように制御する走行作動処理を実行する制御手段とが設けられた物品搬送設備であって、
    前記光学式測距手段が、前記走行体に装備されて前記基準位置に設置された基準用光反射部材までの距離を検出するように構成され、
    前記走行経路の途中に、その走行経路を開閉自在な複数の遮蔽体が走行経路長手方向に間隔を隔てて設けられ、
    複数の前記遮蔽体の夫々に、その閉じ状態において前記光学式測距手段が測距する遮蔽体用光反射部材が設けられ、
    前記制御手段が、
    前記遮蔽体の開閉制御を管理して、前記遮蔽体を開き状態から閉じ状態に切り換えるときには、前記走行経路のうちの前記遮蔽体よりも前記基準用反射部材非存在側となる走行経路部分に位置する前記走行体の走行を停止させる走行停止処理を実行し、且つ、前記走行体の走行を停止させた状態において複数の前記遮蔽体を閉じ状態から開き状態に切り換えるときに、前記走行体の停止箇所から前記基準位置に向けて複数の遮蔽体が存在する場合はその複数の遮蔽体を、前記走行体に近いものほど先に開く形態で開き制御するように構成され、且つ、
    前記走行体の走行を停止させた状態において複数の前記遮蔽体を閉じ状態から開き状態に切り換えるときに、前記光学式測距手段の測距情報の変化として、前記走行体の停止箇所から前記基準位置に向けて順に並ぶ複数の前記遮蔽体用光反射部材の設置位置間距離の変化が現われる測距適正状態であるか否かを判断する、又は、前記走行体の停止箇所から前記基準位置に向けて順に並ぶ複数の前記遮蔽体用光反射部材及び前記基準位置用光反射部材について、複数の前記遮蔽体用光反射部材の設置位置間距離の変化、及び、前記遮蔽体用光反射部材と前記基準位置用光反射部材の設置位置間距離の変化が現われる測距適正状態であるか否かを判断する測距状態確認処理を実行し、前記測距適正状態であるときには、前記走行作動処理を開始するように構成されている物品搬送設備。
  6. 前記走行体が2台であり、
    前記走行経路の両端部の夫々における前記基準位置に、前記2台の走行体の夫々に対応する前記基準位置用光反射部材が設けられている請求項4又は5に記載の物品搬送設備。

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