JP2007138354A - 紙料離解装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】離解処理に要する動力を抑制しながら、高い離解効果を得られるようにする。
【解決手段】紙料容器101内に配置され第1孔141が形成された第1孔板131と、第1多孔板131の一面に対向し且つ第1孔131が形成されている領域である第1孔領域に対し近接して回転する第1離解羽根121と、第1多孔板131の他面に対向し且つ第1孔領域に近接して第1離解羽根121の回転中心C102を同心として回転するポンプ羽根と、紙料容器101内に配置され第2孔が形成された第2孔板と、第2多孔板の一面に対向し且つ第2孔が形成されている領域である第2孔領域に対し近接し第1離解羽根の回転中心を同心として回転する第2離解羽根と、第1離解羽根,ポンプ羽根および第2離解羽根を回転させる駆動源とを備えて構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、紙パルプ,回収紙,抄紙機での損紙等の紙料を離解させるための紙料離解装置に関する。
図14および図15はともに従来の紙料離解装置500の構成を示す概略図であり、また、図16はこの紙料離解装置500の要部を示す部分的な拡大斜視図(一部破断図)であって、図中の破線矢印は紙料の流れを示している。なお、これらの図14〜図16に示す紙料離解装置500は、比較的離解し易い紙料用に用いられるものである。
この紙料離解装置500は、図14に示すように、紙料を収容する容器501の底部に多孔板503を備えている。また、この多孔板503には多数の孔が穿設され、また、その中心にはロータ502が配設されている。また、このロータ502には、外周側へ向けて6枚の離解羽根521が突設されている。なお、ロータ502及び多孔板503の構造は、紙料の離解の難易度に応じて、種々の形態に変更することが可能である。
そして、図15に示すように、ロータ502の回転軸506にはモータ508が接続されており、ロータ502はこのモータ508より動力を得て回転し、また、このロータ502が回転することにより離解羽根521も回転するようになっている。
より具体的には、図16に示すように、ロータ502が回転軸506の上端に固定されたフランジ502Aにシム561を介して取り付けられており、このシム561の枚数を増減したり、その厚さを変更したりすることで、多孔板503と離解羽根521との間の隙間を適宜調整できるようになっている。
そして、この離解羽根521の回転により、容器501内に希釈液である水とともに投入された紙料が攪拌され、粗離解処理が行なわれるようになっている。なお、水と紙料との割合は、水に対し紙料が3〜8%程度の濃度となるように設定されるのが一般的である。
また、図14に示すように、容器501の底部には、この容器501の中心から径方向に延在し且つ容器501の内部へ隆起して形成された転向板507が設けられており、ロータ502および離解羽根521の回転に伴って容器501内で生じる紙料の周方向流れが、この転向板507によって縦方向の流れに転向されるようになっている。
このように、紙料は、容器501内を周方向あるいは縦方向に循環しながら攪拌されることで離解処理が施されるとともに、回転中の離解羽根521と固定されている多孔板503との間で離解処理が施されるようになっている。
そして、所定時間ロータ502を回転させた後に、多孔板503の裏側に設けられたチャンバ509の出口管505に設けられたバルブ(図示略)を開放することで、この出口管505を通じて紙料が外部に排出できるようになっている。
つまり、この紙料離解装置500において、紙料の離解は、主に、ロータ502に設けられた離解羽根521と、多孔板503に形成された孔514とが協働することにより行われる。この点、もう少し詳しく説明すると、紙料はロータ502の回転により離解羽根521と多孔板503との間の隙間に流入する。そして、この紙料は、離解羽根521の下縁と孔514の周縁との間で引き裂かれてその大きさが小さくなることで、離解されるのである。
ところで、図17は比較的解け難い紙料を離解させるために用いられる紙料離解装置600の要部構成を示す斜視図(一部破断図)である。
この紙料離解装置600は、図17に示すように、径方向に延びる複数の長孔614が、多孔板603に形成されており、また、この多孔板603の裏面(即ち、離解羽根621に対向する面とは反対側の面)において、長孔614よりも外周側に、環状の固定刃681が取り付けられている。
また、ロータ602のフランジ602Aは、その中心側から多孔板603の裏面に延在しており、その外周部分には上記の固定刃681と対向するように環状の回転刃682が取り付けられている。
この紙料離解装置600の構造によれば、ロータ602が回転することで、離解羽根621と多孔板603との間の隙間に流入した紙料が、離解羽根621の下縁と長孔614の周縁とによって引き裂かれることにより、離解処理が行なわれるようになっている。
その後、長孔614を通過した紙料は、固定刃681と回転刃682との間でさらに細かく離解された後に、多孔板603の外周部に形成された循環口660を通じて容器(図示略)へ戻るようになっている。
このように、所定時間ロータ602を回転させることで離解処理が完了すると、多孔板603の裏側に設けられたチャンバ609の出口管(図示略)に設けられたバルブ(図示略)が開放され、離解済みの紙料が排出されるようになっている。
また、図18は、上述の紙料離解装置600により離解される紙料よりも、さらに離解しにくい紙料の離解に用いられる紙料離解装置700の要部構成を示す斜視図(一部破断図)である。
この図18に示すように、多孔板703には複数の丸孔714が形成されている。また、ロータ702のフランジ702Aは、ロータ702の中心軸C402側から多孔板703の裏面に延在するように形成されている。
また、このロータ702の外周側には上記の多孔板703の裏面(離解羽根721に対向する面とは反対側の面)に対向するように回転刃(ポンプ羽根)725が取り付けられている。なお、このポンプ羽根725は、環状の基体725Aと、この基体725Aの上面において一定の間隔で複数形成された刃725Bとから構成されている。
そして、この紙料離解装置700の構造によれば、ロータ702が回転することで、離解羽根721と多孔板703との間の隙間に流入した紙料が、離解羽根721の下縁と丸孔714の周縁との間で引き裂かれることにより離解される。
その後、丸孔714を通過した紙料は、ポンプ羽根725の刃725Bと丸孔714との間でさらに細かく離解された後、この多孔板703の裏側に設けられたチャンバ709の外周に形成された循環口760から図示しない容器へ戻っていく。
なお、上述の図14〜図16に示す従来の紙料離解装置に関する技術については、以下の特許文献1に開示されている。
特許第3581686号公報
上述したように、図14〜図16に示す従来の紙料離解装置500および図17に示す従来の紙料離解装置600に備えられた、離解羽根521,621は、容器内の紙料を引き裂きながら撹拌する機能と、多孔板503,603と協働してさらに紙料の離解を促進させる機能とを兼ね備えている。
しかしながら、これらの紙料離解装置500および600において、離解羽根521,621による攪拌力が弱い場合には、多孔板503,603における孔514,614が形成されている部分(作用部分)に紙料を集中させることは困難である。これは、離解羽根521,621による攪拌力が弱いと、紙料が浮き上がってしまうことによるものである。
このような課題を解決すべく、離解羽根521,621による攪拌力を大きくするという手法を採用することも考えられるが、この手法によれば、当然に、ロータ502,602に対する駆動力を増大する必要があり、省エネルギー化の観点からは好ましくない。
また、希釈液に対する紙料の濃度が高い場合には、ロータ502,602を回転させるために大きな駆動トルクが求められるが、このような場合に、駆動トルクをさらに増大することは現実的ではなく、結局は、離解処理が不十分となったり、あるいは、離解処理に要する時間が長くなったりするといった事態を招くことになる。
このように、従来の紙料離解装置500,600は、必ずしも離解効果が良いとは言えない。
また、図16に示す従来の紙料離解装置500においては、離解羽根521と多孔板503との間の隙間において紙料を離解することを狙っているが、この紙料離解装置500における紙料は、周方向の流れよりも径方向の流れが強いため、紙料は、外周側へ集められてしまい、離解羽根521と多孔板503との間の隙間に流入することが困難である。
また、図17に示す従来の紙料離解装置600においては、離解羽根621および多孔板603に加え、固定刃681と回転刃682とが備えらえているので、図15に示す紙料離解装置500では離解し難かった紙料であっても、離解することは可能であるという利点はある。
しかしながら、固定刃681と回転刃682とが対向する部分(作用部分)が、ロータ602の回転中心から離れた外周側に設けられているため、ロータ602を回転させるための駆動トルクを増大させることが必要となってしまう。
さらに、この紙料離解装置600において、長孔614を通じて多孔板603の下面に流入した紙料が比較的大きい場合、この紙料は固定刃681と回転刃682との間の隙間に入っていくことができない。
このため、紙料離解装置600においては、固定刃681および回転刃682よりも内周側において、未離解紙料が堆積しやすいという課題もある。
他方、図18に示す従来の紙料離解装置700においては、離解羽根721が備えられるとともに、多孔板703の裏側に回転刃(ポンプ羽根)725が備えられているので、図17に示す紙料離解装置600では離解し難い紙料であっても離解させることが可能であるという利点はある。
しかしながら、この紙料離解装置700において、ポンプ羽根725の刃725Bの回転軌跡上に位置しない部分に形成された丸孔714を通じてチャンバ709内に流入した紙料は、多孔板703およびポンプ羽根725による離解処理を経ずに、そのまま循環口760を通じて容器に戻るため、離解効果が高いとは言いがたく、また、ポンプ羽根725の刃725Bと多孔板703とにより離解処理が施された紙料も、循環口760を通じて容器に戻り、再度、離解処理が施されることとなるため、離解効率が良いとは言えない。
また、多孔板703およびポンプ羽根725による離解効果を高めるべく、多孔板703およびポンプ羽根725の径を大きくしたり、ポンプ羽根725の回転数を高めたりする手法も考えられるものの、このような手法では、ロータ702を回転させるための動力も大きくなり、省エネルギーの観点からはやはり好ましくない。
本発明は、上記の課題に鑑み創案されたものであり、離解処理に要する動力を抑制しながら、高い離解効果を得られる紙料離解装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る本発明の紙料離解装置は、紙料容器内に希釈液とともに投入された紙料を離解させる紙料離解装置であって、上記紙料容器内に配置され第1孔が形成された第1孔板と、上記第1孔板の一面に対向し且つ上記第1孔が形成されている領域である第1孔領域に対し近接して回転する第1離解羽根と、上記第1孔板の他面に対向し且つ上記第1孔領域に近接して第1離解羽根の回転中心を同心として回転するポンプ羽根と、上記紙料容器内に配置され第2孔が形成された第2孔板と、上記第2孔板の一面に対向し且つ上記第2孔が形成されている領域である第2孔領域に対し近接し上記第1離解羽根の回転中心を同心として回転する第2離解羽根と、上記第1離解羽根,ポンプ羽根および第2離解羽根を回転させる駆動源とを備えることを特徴としている。
また、請求項2に係る本願発明の紙料離解装置は、請求項1記載の内容において、上記第1離解羽根の上方には、第3離解羽根が設けられ、上記第3離解羽根は、上記第1離解羽根の回転中心からその外周端までの距離が上記第1離解羽根の回転中心から上記第1離解羽根の外周端までの距離よりも短くなるように形成されていることを特徴としている。
また、請求項3に係る本願発明の紙料離解装置は、請求項1記載の内容において、上記第1離解羽根の上方には、第4離解羽根が設けられ、上記第4離解羽根は、上記第1離解羽根の回転中心からその外周端までの距離が上記第1離解羽根の回転中心から上記第1離解羽根の外周端までの距離よりも短く且つその高さが上記第3離解羽根の高さよりも低くなるように形成されていることを特徴としている。
また、請求項4に係る本願発明の紙料離解装置は、請求項2または3いずれか1項記載の内容において、該第1離解羽根は複数枚設けられ、上記複数枚の第1離解羽根の上方には、それぞれ、上記第3離解羽根と上記第4離解羽根とが交互に配設されていることを特徴としている。
また、請求項5に係る本願発明の紙料離解装置は、請求項1〜4いずれか1項記載の内容において、上記第2離解羽根は、上記第2孔板に向けて突出する刃部を備え、上記第2離解羽根の刃部は、上記第2孔板に対する隙間がその後流側ほど徐々に広くなるように形成されていることを特徴としている。
また、請求項6に係る本願発明の紙料離解装置は、請求項1〜5いずれか1項記載の内容において、上記第2孔は上記第1孔よりも孔面積が小さいことを特徴としている。
また、請求項7に係る本願発明の紙料離解装置は、請求項1〜6いずれか1項記載の内容において、上記第1孔は、上記第1孔板の略径方向に延びる長孔として形成され且つその長手方向軸線が上記第1離解羽根に対して0よりも大きく20度以下の範囲で傾斜して形成されていることを特徴としている。
また、請求項8に係る本願発明の紙料離解装置は、請求項1〜7いずれか1項記載の内容において、上記第2孔は、上記第2孔板の略径方向に延びる長孔として形成され且つ上記第2離解羽根に対して0よりも大きく20度以下の範囲で傾斜して形成されていることを特徴としている。
また、請求項9に係る本願発明の紙料離解装置は、請求項1〜7いずれか1項記載の内容において、上記第2孔は、略真円の丸孔として形成されていることを特徴としている。
また、請求項10に係る本願発明の紙料離解装置は、請求項1〜9いずれか1項記載の内容において、上記第2孔板は、上記回転軸を長手方向中心軸とする円筒状に形成されるとともに、
上記第2離解羽根は、上記円筒状の第2孔板の内周側で回転することを特徴としている。
また、請求項11に係る本願発明の紙料離解装置は、請求項1〜10いずれか1項記載の内容において、上記第2離解羽根は複数の上記刃部を有し、上記複数の刃部の間にはそれぞれ溝部が形成されていることを特徴としている。
また、請求項12に係る本願発明の紙料離解装置は、請求項6記載の内容において、上記第1孔は、3〜40mmの孔幅に形成されるとともに、上記第2孔は、0.15〜16mmの孔幅に形成され、上記第1および第2孔板の開口率は10〜50%となるように設定されていることを特徴としている。
また、請求項13に係る本願発明の紙料離解装置は、請求項4記載の内容において、上記第3および第4離解羽根の外縁部と第1離解羽根の上面部との成す角度が、直角または鋭角となるように形成されていることを特徴としている。
また、請求項14に係る本願発明の紙料離解装置は、請求項1〜13いずれか1項記載の内容において、上記第2孔板の一面とは反対側の他面側に配設された通路であって上記第2孔板の一面側から他面側へ第2孔を通過した紙料を外部に排出する出口管を備えるとともに、上記第1孔板は、上記第1孔領域よりも外周側に穿設され上記第1孔板の他面側と上記容器内とを連通させる循環口を有することを特徴としている。
本願発明の紙料離解装置によれば、駆動源を作動させることで第1離解羽根,ポンプ羽根および第2離解羽根を回転させ、容器内に希釈液とともに投入された紙料を、回転中の第1離解羽根と第1孔板との間(第1の作用部分)へ積極的にガイドすることができるとともに、第1孔板と回転中のポンプ羽根との間(第2の作用部分)へ積極的にガイドすることができ、さらに、回転中の第2離解羽根と第2孔板との間(第3の作用部分)にガイドすることができるので、離解処理に要する動力を抑制しながら、紙料に対する高い離解効果を得ることができる。〔請求項1〕
また、第1離解羽根の上方に第3離解羽根を設けることで、容器内に希釈液とともに投入された紙料をより良好に攪拌し離解することが可能となる。〔請求項2および請求項4〕
また、第1離解羽根の上方に第4離解羽根を設けることで、容器内に希釈液とともに投入された紙料をより良好に攪拌し離解することが可能となる。〔請求項3および請求項4〕
また、第2離解羽根に設けられた刃部は、第2孔板に対する隙間がその後流側ほど徐々に広くなるように形成されているため、刃部と第2孔板との間で負圧を発生させることが可能となり、これにより、第2孔板に形成された第2孔内に紙料が詰まることを防止することができる。〔請求項5〕
また、第1孔の孔面積よりも第2孔の孔面積が小さいので、第1孔を通過できるほどの大きさに粗離解処理された紙料のみを第2孔板に到達させ、その後、第2孔板に形成された第2孔を通過した紙料、すなわち、第2孔を通過できるほどの大きさに細離解処理された紙料のみを、離解処理が完了した紙料とすることができる。〔請求項6〕
また、第1孔を、上記第1孔板の略径方向に延びる長孔として形成し、且つ、その長手方向軸線を、第1離解羽根に対して0よりも大きく20度以下の範囲で傾斜するように設定することで、回転中の第1離解羽根が、第1孔に対して所定の角度を維持した状態で通過するようにできる。つまり、第1離解羽根と長孔である第1孔とを鋏の両刃の如く協働させることが可能となり、第1離解羽根と第1孔との間(第1作用部分)において、大きな力で紙料を引き裂くことが可能となり、離解効率を向上させることができる。〔請求項7〕
また、第2孔を、上記第2孔板の略径方向に延びる長孔として形成し、且つ、その長手方向軸線を、第2離解羽根に対して0よりも大きく20度以下の範囲で傾斜するように設定することで、回転中の第2離解羽根が、この第2離解羽根を第2孔に対して所定の角度で通過させることが可能となる。つまり、第2離解羽根と長孔である第2孔とを鋏の両刃の如く協働させることが可能となり、第1離解羽根と第2孔との間(第2作用部分)において、大きな力で紙料を引き裂くことが可能となり、離解効率を向上させることができる。〔請求項8〕
また、第2孔を、略真円の丸孔として形成することで、第2孔を容易に穿設することが可能となり、生産効率を向上させ、コストダウンにも寄与することができる。〔請求項9〕
また、回転軸を長手方向中心軸とする円筒状に第2孔板を形成し、この円筒状の第2孔板の内周側で第2離解羽根が回転するようにすることで、紙料に対して遠心力を作用させることが可能となり、より多くの紙料を円筒形状の第2孔板に対してガイドすることができる。〔請求項10〕
また、第2離解羽根の刃部を複数枚設けることで、離解処理の効率をより高めることができる。また、第2離解羽根の刃部の間にはそれぞれ溝部が形成されているので、この溝部において負圧を発生させて、第2孔板に形成された第2孔内に紙料が詰まることを防止することができ、さらに、第2孔を通過できず第2孔板上に堆積した紙料を、この溝部を通じて外周側に吹き飛ばすこともできる。〔請求項11〕
また、第1孔を3〜40mmの孔幅に形成するとともに、第2孔を0.15〜16mmの孔幅に形成し、また、第1および第2孔板の開口率を10〜50%となるように設定することで、第1および第2孔板に求められる剛性を確保しながら、高い離解効率を得ることができる。〔請求項12〕
また、第3および第4離解羽根の外縁部と第1離解羽根の上面部との成す角度を直角または鋭角となるように形成することで、第3および第4離解羽根の外縁上端を尖った形状にすることが可能となり、紙料を良好に引き裂いて効率よく離解処理を行なうことができる。〔請求項13〕
また、第2孔板の他面側に配設され第2孔を通過した紙料を外部に排出する出口管を備えることで、第2孔を通過するほどに細かく離解された紙料、即ち離解済紙料のみを外部へ排出することができる。さらに、第1孔板には、第1孔領域よりも外周側に穿設され第1孔板の他面側と容器内とを連通させる循環口が形成されているので、第1孔を通過できるほどの大きさに離解されたものの、第2孔を通過できるほどには細かく離解されていない紙料(即ち、半離解紙料)を容器内に戻すことが可能となり、連続運転による離解処理を行なうことができる。〔請求項14〕
まず、図1〜図10を参照して本発明の一実施形態に係る紙料離解装置100について説明する。
図1は本実施形態に係る紙料離解装置100の全体構成を示す模式的な上面図、図2はその中心近傍を示す模式的な拡大図、図3は図1のIII−III矢視断面図、図4はその要部を示す模式的な断面図、図5はポンプ羽根を示す模式的な平面図、図6は第2離解羽根を示す模式的な平面図、図7は図4の模式的なVII−VII矢視断面図、図8および図9はその要部構成を示す模式的な斜視図、図10は第1孔を主に示す平面図である。なお、図4に示す紙料離解装置100の要部構成(符号100A)を、以下、「攪拌離解部」という名称で説明する場合がある。
この紙料離解装置100には、図1および図3に示すように、円筒形状の紙料容器101が備えられ、この容器101には、希釈液としての水とともに紙料が収容されるようになっている。
また、容器101の底部101bには、第1多孔版(第1孔板)131およびチャンバ109が固定されており、また、このチャンバ109に対しては、第2多孔板(第2孔板)132が取り付けられている。
このうち、チャンバ109には、離解処理が完了した紙料を外部に排出するための出口管105が設けられると共に、水を容器101内に導入する希釈水口110が設けられている。なお、これらの出口管105及び希釈水口110は、図示しないバルブによって開閉できるようになっている。
また、図4に示すように、このチャンバ109の中心には、回転軸106が挿入されるスリーブ109Aが形成されている。なお、この回転軸106の軸心C102は、後述するロータ102の回転中心軸と一致している。
また、このチャンバ109内には、第1多孔板131と第2多孔板132との間で、且つ、ポンプ羽根152および第2離解羽根122よりも外周側の空間である選別部109fが形成されている。なお、ポンプ羽根125および第2離解羽根122については後述する。
容器101の内側には、転向板111Aと旋回防止板111Bとが形成されている。
このうち、転向板111Aは、容器101の側部101aから底部101bにかけて斜めに且つ容器101の内側へ向けて隆起して形成されている。この転向板111Aが形成されていることにより、容器101内における紙料の周方向の流れ(以後、「旋回流れ」という)を、縦方向の流れ(以後、「縦流れ」)に転向させることができるようになっている。
また、旋回防止板111Bは、容器101の側部101aにおいて縦方向に延在し且つ容器101の内側へ隆起して形成されており、旋回流れの発生を防ぐことができるようになっている。
第1多孔版131は、中央に開口を有する環状の一枚板であって、ロータ102の回転中心である軸心C102を同心として水平に配設されている。また、この第1多孔板131には、複数の長孔(第1孔)141および循環口160が穿設されている。
また、図4に示すように、この第1多孔板131は、チャンバ109を上方から覆った状態で、ボルト170によりチャンバ109の胴部109bに固定されている。また、この第1多孔板131の上面(一面)131aに近接した状態で後述する第1離解羽根121が回転するとともに、この第1多孔板131の下面(他面)131bに近接した状態で後述するポンプ羽152が回転するようになっている。
また、図10に示すように、この第1孔141は、第1多孔板131のセグメントごとに11個が穿設されている。なお、この図10においては、多孔板131を仮想的に16分割したうちの1つのセグメント131Aを例示する。また、この図10において2点差線で示すのは第1離解羽根121の下前縁121bであって、この第1離解羽根121は、図10中矢印R121で示すように、ロータ102の軸心C102を中心として、時計回りに回転するようになっている。
なお、この図10中、符号α121bで示す角度は、第1孔141Aの長手軸線C141と第1離解羽根121の下前縁121bとの角度であるが、ここでは、説明の便宜上、図10中右から5番目の第1孔141A5における長手軸線C141A5と第1離解羽根121の下前縁121bとの成す角度のみを例示する。
図10に示すセグメント131Aにおいて、最も右側に形成されている第1孔141A1は、第1離解羽根121の前下縁121bがこの第1孔141A1に交差した状態において、その長手方向軸線C141A1と第1離解羽根121の前下縁121bとの角度α121bが、0度よりも僅かに大きい角度(例えばα121b≒1°)で交差するように形成されている。
他方、その他の第1孔141A2〜141A11は、上述した右端の第1孔141A1の長手方向軸線C141A1と、その長手方向軸線が平行になるように穿設されている。
また、図10に示すセグメント131Aにおいて、最も左側に形成されている第1孔141A11の長手方向軸線C141A11と第1離解羽根121の前下縁121bとの角度α121bは、約20度となる。
つまり、セグメント131Aにおいて、角度α121bは約1〜20°の範囲で、最も右側に形成されている第1孔141A1から、最も左側に形成されている第1孔141A11に向けて、徐々に増大するようになっているのである。
そして、このように各第1孔141A1〜141A11を形成することにより、第1離解羽根121が回転した際に、第1離解羽根121の前下縁121bが各第1孔141A1〜141A11に対して斜めに交差して通過するようにでき、第1離解羽根121と各第1孔141A1〜141A11とを鋏の両刃の如く協働させることができるようになっている。
また、実用上、これらの各第1孔141A1〜141A11の孔幅は、約3〜40mmの間で適宜変更することが可能であり、また、これらの各第1孔141A1〜141A11の孔長は、約3〜25mmの間で適宜変更することが可能であることが、発明者の研究により判明している。また、第1多孔板131において第1孔141を物理的に形成できる面積に対する、第1孔141の開口面積の比率(即ち、第1多孔板の開口率)は、実用上、約10〜50%となることが好ましいことが、発明者の研究により判明している。
なお、第1孔141の個数が増加するほどに、紙料の離解効率は向上することから、第1孔141の個数は、第1多孔板の開口率が上記の好ましい範囲においては、できるだけ多い方が好ましい。
第1多孔板131の中心には、軸心C102を同心とし、第1多孔板131に対して相対回転できるようにロータ102が配設されている。
また、このロータ102は、回転軸106およびVベルト107を介してモータ(駆動源)108と接続されており、モータ108が駆動することにより、軸心C102を中心として回転するようになっている。なお、このモータ108には、図示しない制御スイッチが備えられ、この制御スイッチを介してオペレータがモータ108のオンオフを制御することができるようになっている。
また、回転軸106のスリーブ106aは、液漏れ防止用のシール119を介し、チャンバ109のスリーブ109aによって相対回転自在に支持されている。
また、この回転軸106の先端部には、ロータ102のフランジ102Aを支持するロータスリーブ102Bが挿入されており、また、ロータ102の上端部に取り付けられたカバー190を介して、ロータ102と回転軸106とはボルト191により固定されている。
フランジ102Aは、図4に示すように、ロータ102の軸心C102側から第1多孔板131の下面の外周側へ延在している。そして、このフランジ102Aの軸心C102側には、第1離解羽根121がボルト140により固定されている。なお、本実施形態において、この第1離解羽根121は、図1に示すように6枚設けられているが、このような枚数に限定するものではなく、実用上は3〜16枚の範囲で、適宜その枚数を変更することができる。
また、第1離解羽根121とフランジ102Aとの間にはシム151が介装されており、このシム151の厚さを変更したり、シム151の枚数を変更したりすることで、第1離解羽根121と第1多孔板131との距離を適宜変更することができるようになっている。なお、発明者の研究により、第1離解羽根121と第1多孔板131との距離は、約0.5〜5mm程度に設定することで、高い離解効果が得られることが判明している。
ここで、図2を用いて、第1離解羽根121の回転領域A121および第1多孔板131の第1孔領域A141について説明する。
このうち、第1離解羽根121の回転領域A121は、軸心C102を中心とし且つロータ102の軸心C102から第1離解羽根121の外周端121cまでを半径とする外円R121OUTと、軸心C102を中心とし且つ軸心C102から第1離解羽根121の内周端121dまでを半径とする内円R121INとの間で囲まれることによって定義される領域である。
他方、第1多孔板131の第1多孔領域A141は、軸心C102を中心とし且つ軸心C102から第1孔141の外周端141aまでの距離を半径とする外円R141OUTと、軸心C102を中心とし且つ軸心C102から第1孔141の内周端141bまでの距離を半径とする内円R121INとの間で囲まれることによって定義される領域である。
つまり、この第1離解羽根121の回転領域A121は、第1多孔板131の第1多孔領域A141を全て包含するようになっている。
換言すれば、軸心C102を中心にロータ102が回転すると、その回転角に係わらず、6枚の第1離解羽根121のいずれもが、常にいずれかの第1孔141と交差することができるようになっている。
図1に示すように、6枚の第1離解羽根121の上には、第3離解羽根123および第4離解羽根124が、それぞれ、交互に設けられている。
このうち、第3離解羽根123は、図1および図8に示す三角錐形状の羽根であって、軸心C102からその外縁部123bまでの距離L123が軸心C102から第1離解羽根121の外周端121cまでの距離L121よりも短くなるように形成されている。
また、この第3離解羽根123は、その外縁部123bと、第1離解羽根121の上面部121dとの成す角度α123が直角になるように形成されている。なお、これらの第3離解羽根123の外縁部123bと第1離解羽根121の上面部121dとの成す角α123は、直角または鋭角となるように設定することで、紙料の離解効率を向上させることができることが、発明者の研究により判明している。
このうち、第4離解羽根124は、図1および図9に示す三角錐形状の羽根であって、軸心C102からその外縁部124bまでの距離L124が軸心C102から第1離解羽根121の外周端121cまでの距離L121よりも短くなるように形成されている。さらにこの第4離解羽根124の高さh124は、第3離解羽根123の高さh123よりも低くなるように設定されている。
また、この第4離解羽根123は、その外縁部124bと第1離解羽根121の上面部121dとの成す角度α124が直角になるように形成されている。なお、これらの第4離解羽根123の外縁部124bと第1離解羽根121の上面部121dとの成す角α124は、直角である場合に限らず、鋭角となるように設定した場合であっても、紙料の離解効率を向上させることができることが、発明者の研究により判明している。
フランジ102Aの上面には、軸心C102を同心とする環状のポンプ羽根125がボルト180により固定され、第1離解羽根121およびポンプ羽根125の間で第1多孔板131を挟み込むように配設されている。
また、フランジ102Aとポンプ羽根125との間にはシム152が介装されており、このシム152の厚さを変更することで、第1多孔板131とポンプ羽根125との間の距離を適宜調整することができるようになっている。なお、発明者の研究によれば、この第1多孔板131とポンプ羽根125との距離を約0.5〜5mm程度に設定することで、高い離解効果が得られることがわかっている。
なお、このポンプ羽根125は、第1多孔板131と協働することで紙料を離解させる効果を生じさせるだけではなく、これに加え、容器101内の紙を第1多孔板131を通じて積極的に流通させる効果を生じさせるようになっている。
このポンプ羽根125は、図4に示すように、環状の基体125Aと、この基体125Aの上面において一定の間隔で複数形成された刃125Bとから構成されている。
このうち、基体125aは上面視において環状に形成されており、また、刃125bは、図7に示すように、基体125a上において、軸心C102を略中心として放射線状で且つ直線状に形成されるとともに、それぞれが一定の間隔となるように形成されている。なお、この刃125Bは、例えば、ある程度大きな半径の円弧状に形成しても良い。
また、これらの刃125bは、第1多孔領域A141を包含する領域を占めるように基体125a上において形成されている。なお、このポンプ羽根125には、フランジ102Aとこのポンプ羽根125とを接続するためのボルト180が挿入されるボルト穴125Cも穿設されている。
第2多孔板132は、図4に示すように、第1多孔板131と同様に、軸心102を同心とし、中央に開口を有する環状の板であって、略真円の丸孔(第2孔)142が複数個、穿設されている。
また、この第2多孔板132は、出口管105の上方に配設され、チャンバ109内に形成された座台109C,109Dに対してボルト182,182により固定されている。また、この第2多孔板132の上面(一面)132aに近接して後述する第2離解羽根122が回転するようになっている。
なお、この第2孔142の直径は、実用上は約0.15〜16mmの範囲とすることが好ましく、また、第2多孔板132の開口率については、約10〜50%の範囲とすることが好ましいことが、発明者の研究により判明している。また、第2孔142の個数に比例して離解効率は向上することから、この第2孔142の個数は、開口率が上記の好ましい範囲を満たす限りにおいて、多い方が好ましい。
図4に示すように、ロータ102のフランジ102Aにおける下面に、第2離解羽根122がボルト181により固定されている。なお、本実施形態において、この第2離解羽根122は、図6に示すように4枚設けられている。なお、この第2離解羽根122の枚数は、4枚に限定するものではなく、実用上は3〜8枚の範囲で、適宜その枚数を変更することができ、さらに好ましくは、3〜6枚とすることができることが、判明している。
また、この第2離解羽根122とフランジ102Aとの間には、シム153が介装されており、このシム153の厚さを変更したり、その枚数を変更したりすることで、第2離解羽根122と第2多孔板132との距離を適宜変更することができるようになっている。なお、発明者の研究によれば、第2離解羽根122と第2多孔板132との距離を約0.5〜5mm程度に設定することで、高い離解効果が得られることがわかっている。
また、図7に示すように、この第2離解羽根122の前面122aは、フランジ102Aに対して角度α122a1で傾斜した面(斜面)122a1と、フランジ102Aに対して直角を成して立設した壁面(直立面)122a2とにより構成されている。
これは、斜面122a1を形成することにより第2離解羽根122が回転する際に生じる流れ抵抗を減少させ、また、直立面122a2を形成することより第2離解羽根122による離解効果を減少させないように工夫しているものである。
また、この第2離解羽根122の下面122bは、後流側ほどフランジ102Aからの高さが低くなるような傾斜面として形成され、第2多孔板132に対する隙間が後流側ほど徐々に広くなるように形成されている。これにより、下面122bと第2多孔板132との間で負圧を発生させて、第2多孔板132に形成された第2孔142内に紙料が詰まることを防止できるように工夫しているものである。
また、図4に示すように、この第2離解羽根122の径方向距離W122は、第2多孔板132の径方向距離W132よりも短くなるように形成され、高い離解効果とロータ102の回転に要するモータ108の駆動トルクの低減を図ることができるようになっている。
本実施形態に係る紙料離解装置100は上述のように構成されており、この紙料離解装置100が作動することによって以下のような作用が生じ、また、種々の効果を得ることができる。
まず、図示しない制御スイッチをオペレータがオンにすることによりモータ108が作動し、このモータ108から回転軸106に動力が伝達されると、ロータ102が回転することで、第1離解羽根121およびポンプ羽根125が軸心C102を中心に回転する。
このとき、第1離解羽根121は第1多孔板131の上面131aに近接した状態で回転し、また、ポンプ羽根125は第1多孔板131の下面131bに近接した状態で回転する。
また、6枚の第1離解羽根121の上面121dにおいて、交互に形成された第3離解羽根123および第4離解羽根124も、ロータ102の回転に伴って、軸心C102を中心として回転する。これにより、紙料は容器101内で良好に攪拌される。
そして、ロータ102が回転すると(図7中矢印R121参照)、第1離解羽根121の上前縁121aおよび第3離解羽根123の上前縁123aが、容器101内の紙料が効率よく引き裂かれる。特に、第3離解羽根123の頂部(外縁上端)123cおよび第4離解羽根124の頂部(外縁上端)124cは、それぞれ、尖った形状に形成されているため、容器101内の紙料を鋭く引き裂くことができる。
なお、第1離解羽根121,第3離解羽根123および第4離解羽根124の回転により、容器101において紙料の旋回流れを生むが、容器101内に形成された転向板111Aおよび旋回防止板111Bにより、この旋回流れは縦流れに転向され、紙料は容器101内部を循環する。
一方、ロータ102が回転すると、ポンプ羽根125も軸心C102を中心に回転し、これにより、紙料に対して遠心力を作用させることができる。その結果、チャンバ109内(より詳しくは、ポンプ羽根125における刃125Bと刃125Bとの間に形成された溝部G125)に存する紙料が強制的に外周に送出され、ポンプ羽根125の溝部G125内の圧力が低下する。そして、容器101内の紙料が、ポンプ羽根125の旋回領域上に形成された第1多孔板131の複数の第1孔141を通じて、圧力の低下したポンプ羽根125の溝部G125内に強制的に導入される。
なお、ポンプ羽根125が回転することにより容器101内の紙料がチャンバ109内に強制的に導入される作用を、ポンプ羽根125による「吸引作用」というが、この吸引作用により、第1多孔板131の第1孔141を通じてチャンバ109内に吸引される紙料は、図7に示すように、第1離解羽根121の下前縁121bと第1孔141の上縁141aとの間で引き裂かれるとともに、さらにその後、第1孔141の下縁141bとポンプ羽根125の上前縁125B1との間で引き裂かれるのである。
そして、チャンバ109の選別部109Fに送出された紙料は、その後、重力作用により下方へ流れ、第2多孔板132に形成された複数の丸穴142を通じてさらに下方へ流れようとする。
もっとも、この丸穴142の内径は、第1多孔板131に形成された第1孔141の内径よりも小さくなるように形成されているため、第1孔141を通過できる程度には離解されたものの、第2孔142を通過できる程度には離解されていない紙料(以後、「半離解紙料」という)が、この第2多孔板132の上面132aに堆積し、他方、十分に離解されてその大きさが細かくなった紙料のみが、この丸穴142を通過し、離解済紙料として出口管105を通じて排出される。
また、チャンバ109内の選別部109F内に送出された紙料の一部は、回転中の第2離解羽根122と第2多孔板132との間に流入し、第2離解羽根122と第2多孔板132との間で引き裂かれ、その大きさが微細になったものは、第2多孔板132の丸穴142を通過し、離解処理後の紙料として、出口管105を通じて排出される。
なお、この第2離解羽根122が回転することにより、紙料の離解が促進されるだけではなく、第2多孔板132上に紙料が残留することを防ぐこともできる。つまり、第2多孔板132に形成された複数の丸穴142は、その内径が小さく、この丸穴142を通過できない紙料は、第2多孔板132上に残留することになる。しかし、本実施形態に係る紙料離解装置100においては、第2離解羽根122が軸心C102を中心に回転するので、第2多孔板132上に残留した紙料を取り除くことができ、その後、この紙料を遠心力によりチャンバ109内の選別部109F内の外周側に送出することができるのである。
また、図4に示すように、第2離解羽根122の径方向距離W122が、第2多孔板132の径方向距離(図3中符号W132参照)よりも短くなっているため、一見、第2離解羽根122が通過しない領域における第2多孔板132の上面122aには半離解紙料が残留するようにも見えるが、実際にはそのような事態は発生しない。なぜならば、この第2離解羽根122が回転し、第2離解羽根122の前面に形成された傾斜面122aによって集められた残留紙料が、その後、遠心力によってチャンバ109の選別部109Fの外周側に送出される際に、第2離解羽根122によって直接的には集められなかった半離解紙料も、まとめて、選別部109Fの外周側に送出されるためである。
なお、第2離解羽根122の径方向距離W122を第2多孔板132の径方向距離W132と等しくなるように形成してもよいが、本実施形態のように、第2離解羽根122の径方向距離W122を、第2多孔板132の径方向距離W132よりも短くすることで、第2離解羽根122を回転させるために要する動力、即ち、ロータ102を回転させるためモータ108に求められる駆動トルクを減じることができるので、省エネルギー化という観点からは、本実施形態に示す構成とする方が好ましいといえる。
他方、第2多孔板132の丸穴142を通過できない半離解紙料は、第1多孔板131の外周側に形成された循環口160を通じて再び容器101へ戻される。
つまり、半離解紙料はチャンバ109の選別部109Fに一時的に滞留するが、ポンプ羽根125および第2離解羽根122が回転することにより生じた選別部109F内の圧力により、この選別部109Fから第1多孔板131に形成された循環口160を通って容器101内へ送出されるのである。
このように、本実施形態にかかる紙料離解装置100によれば、容器内に希釈液とともに投入された紙料を、回転中の第1離解羽根121と第1多孔板131との間(第1の作用部分)へ積極的にガイドすることができるとともに、第1多孔板131と回転中のポンプ羽根125との間(第2の作用部分)へ積極的にガイドすることができ、さらに、回転中の第2離解羽根122と第2多孔板132との間(第3の作用部分)にガイドすることができるので、モータ108に求められる駆動トルクを抑制しながら、紙料に対する高い離解効果を得ることができる。
また、複数の第1離解羽根121上に第3離解羽根123および第4離解羽根124をそれぞれ交互に設けることで、容器101内に希釈液とともに投入された紙料をより良好に攪拌することができるとともに、回転中の第3離解羽根123および第4離解羽根124が紙料を良好に引き裂くことができるので、離解処理の効率をより良好にすることができる。
また、第3離解羽根123および第4離解羽根124を第1離解羽根121上に形成することで、第1離解羽根121の高さを低くした場合であっても十分な離解効果を得ることができ、この場合、ロータ102を回転させるモータ108に求められる駆動トルクを抑制することが可能となるので、省エネルギー化に寄与することができる。
また、ポンプ羽根125が回転することにより生じる吸引効果により、容器101から第1孔141を通じてチャンバ109内に吸引される紙料を、第3離解羽根123および第4離解羽根124により攪拌するとともに引き裂くことができるため、ロータ102の回転速度を高めずとも、紙料の離解効率を向上させることができ、省エネルギー化にさらに寄与することが可能となる。
また、第2離解羽根(刃部)122を、第2多孔板132に対する隙間がその後流側ほど徐々に広くなるように形成しているので、刃部122と第2多孔板132との間で負圧を発生させることが可能となり、これにより、第2孔132内に紙料が詰まることを防止することができる。
また、第1孔141の孔面積よりも小さな孔面積となるように、第2孔142を形成しているので、第1孔141を通過できるほどの大きさに粗離解処理された紙料のみを第2多孔板132に到達させ、その後、第2孔142を通過できるほどの大きさに細離解処理された紙料のみを離解済紙料として、出口管105を通じて外部に排出することができる。
また、第1孔141を、第1多孔板131の略径方向に延びる長孔として形成し、且つ、その長手方向軸線C141を、第1離解羽根121に対して0よりも大きく20度以下の範囲で傾斜するように設定することで、回転中の第1離解羽根121が、第1孔141に対して斜めに交差して通過するようにできる。つまり、第1離解羽根121と長孔である第1孔141とを鋏の両刃の如く協働させることが可能となり、第1離解羽根121と第1孔141との間(第1作用部分)において、大きな力で紙料を引き裂くことが可能となり、離解効率を向上させることができる。
また、第2離解羽根122を複数枚設けることで、離解処理の効率を高めることができる。
また、複数の第2離解羽根122の間にはそれぞれ溝部G122を形成することで、この溝部G122において負圧を発生させることが可能となり、第2多孔板132に形成された第2孔142内に紙料が詰まることを防止することができ、さらに、第2孔142を通過できず第2多孔板132上に堆積した半離解紙料を、この溝部G122を通じて選別部109Fの外周側に吹き飛ばすこともできる。
また、第1孔141の孔幅W141を3〜40mmに形成するとともに、第2孔142の孔幅W142を0.15〜16mmに形成し、且つ、第1および第2孔板131,132の開口率を10〜50%となるように設定することで、第1および第2孔板131,132に求められる剛性を確保しながら、高い離解効率を得ることができる。
また、第3および第4離解羽根123,124の外縁部123b,124bと第1離解羽根121の上面部121Aとの成す角度α123,α124を直角または鋭角となるように形成することで、第3および第4離解羽根123,124の外縁上端123b,124bを尖った形状にすることが可能となり、紙料を良好に引き裂いて効率よく離解処理を行なうことができる。
また、第2多孔板132において第2離解羽根122の下面122b側に配設され、第2孔142を通過した紙料(即ち、離解済紙料)を外部に排出する出口管105を備えることで、この離解済紙料のみを速やかに外部へ排出し、次の工程に送ることができる。
さらに、第1多孔板131において第1多孔領域A141よりも外周側に穿設され、第1多孔板131と容器101とを連通させる循環口160を形成することにより、第1孔141を通過できるほどの大きさに離解されたものの、第2孔142を通過できるほどには細かく離解されていない紙料(即ち、半離解紙料)を、容器101内に戻すことが可能となり、連続運転による離解処理を行なうことができる。
また、この循環口160を通じて容器101内に戻された紙料を、第1離解羽根121,第3離解羽根123および第4離解羽根124に集中させることが可能となり、連続運転による離解処理を実行した場合であっても、高い離解効率を得ることができる。
以上、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、以下、いくつかその変形例について説明する。
なお、上述の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、ここでは実施形態との相違点に重点を置いて説明する。また、上述の実施形態を説明するのに用いた図を用いる場合もある。
図11は、上述の実施形態に係る紙料離解装置100の変形例としての紙料離解装置200の要部を模式的に示す断面図である。
この図11中において特徴的な構成要素は、第3離解羽根223,第2多孔板232および第2離解羽根222である。なお、この第3離解羽根223についての説明は、第4離解羽根224として置き換えても同様の説明となるため、ここでは、第3離解羽根223のみを例にとって説明する。
本変形例における第3離解羽根223が、上述の実施形態における第3離解羽根123(図4参照)と異なるのは、その外縁部123bの一部に切り欠き部223dが形成されている点である。
つまり、この第3離解羽根223に、切り欠き部223dを形成することにより、その前投影面積を低減することができるため、ロータ102を回転させるためモータ108に求められる駆動トルクを減じながら、紙料の離解効果を高めることができるようになっているのである。
また、本変形例における第2多孔板232が、上述の実施形態における第2多孔板132(図4参照)と異なるのは、軸心C102を長手方向の中心軸とする円筒状に形成され、且つ、その上端は外周方向へ水平に延在して形成されている点である。つまり、この第2多孔板232は、円筒状の壁面として形成された部分(円筒壁面部)232Aと、水平に延在した部分(水平部)232Bとから形成されているのである。
また、この第2多孔板232は、水平部232Bがボルト170により第1多孔板131とともにチャンバ209に固定されている。
そして、この円筒壁面部232Aおよび水平部232Bには、それぞれ、複数の第2孔241が形成されている。なお、これらの第2孔241は、上述の実施形態と同様、略真円の丸孔として形成されている。
また、垂直方向に延在した第2離解羽根222が、フランジ102Aの外周端に固設され、円筒状の第2多孔板232の内側で、且つ、円筒状の第2多孔板の内面に近接して回転するようになっている点も、上述の実施形態における第2離解羽根122(図4参照)と異なっている。
また、円筒状の第2多孔板232の内側で且つ第2離解羽根222の下方には、容器101とチャンバ209内とを連通させる循環管261が設けられている。また、チャンバ209の外周側には出口管205が設けられ、第2孔241を通過した紙料(即ち、離解済紙料)を外部に排出することができるようになっている。
そして、この図11に示す構成において、ロータ102が回転すると、容器101内の紙料は、第1離解羽根121,第3離解羽根123および第4離解羽根124により攪拌され、また、第1離解羽根121と第1多孔板131との間で離解される。その後、紙料は、第1孔141を通って第1多孔板131の下面へ到達し、ここで、第1多孔板131とポンプ羽根125との間で引き裂かれることでさらに離解され、ポンプ羽根125の外周側へ送出される。
その後、この紙料は、第2離解羽根222と第2多孔板232との間の隙間に流入し、第2離解羽根222と第2多孔板232との間で引き裂かれることで、さらなる離解処理が施され、その大きさがさらに細かくなる。
そして、第2多孔板232に形成された第2孔241の孔径よりも小さく離解処理された紙料は、この第2孔241を通過し、その後、出口管205を通じて外部へ排出される。他方、第2孔241の孔径よりも大きい紙料は、循環口160を通じて容器101に戻されるか、或いは、円筒状の第2多孔板232の内側で且つ第2離解羽根222の下方に配設された循環管261を通じて、容器101に戻される。
上述のように、図11に示す変形例に係る紙料離解装置200によれば、第2離解羽根222と第2多孔板232との間で離解処理を施した紙料に対して遠心力を作用させ、より多くの紙料を円筒形状の第2孔板232に対して直接的にガイドすることができるので、離解効率を大幅に向上させることができる。
図12は、上述の実施形態に係る紙料離解装置100の変形例としての紙料離解装置300の要部を模式的に示す断面図である。なお、この図12に示す、第1離解羽根121,第3離解羽根123,第1多孔板131,ポンプ羽根125の基体125Aおよび刃部125B,フランジ部102Aおよび第2多孔板132については、図7等を用いて説明したとおりであるので、ここでは説明を省略する。
つまり、この図12に示す変形例に係る紙料離解装置100において特徴的な構成要素は、第2離解羽根322である。この第2離解羽根322は、環状の基体322Aと、この基体322Aの下面において一定の間隔で複数形成された322Bとから構成されている。
このうち、基体322Aは上面視において環状に形成されており、また、刃322Bは、基体322Aの下面において、軸心C102を略中心として放射線状で且つ直線状に形成されるとともに、それぞれが一定の間隔となるように形成されている。なお、この刃332Bは、例えば、ある程度大きな半径の円弧状に形成しても良い。また、この複数の刃322B,322Bとの間には、溝部G322が形成されている。
このような構成とすることにより、第2離解羽根322の数を大幅に増やすことができるため、離解効率を向上させることができるとともに、第2多孔板132の上面に堆積する半離解紙料を効率よく吹き飛ばすことができる。
上述の実施形態や変形例として図1〜図12に図示した構成以外の変形例ついても念のため、以下のように説明する。
例えば、上述の実施形態においては、第1多孔板131のうちのある1つのセグメント131Aにおいて、11個の長孔141が形成されている場合について説明したが、このような孔数に限定するものではなく、離解しようとしている紙料の料や種類に応じて、適宜長孔141の数を適宜増減することができる
また、上述の実施形態においては、第1多孔板131が環状の一枚板である場合について説明したが、このような構成に限定するものではなく、セグメントごとに分割して形成し、その後、チャンバ109に固定する際に、軸心C102を中心とする環状に形成するようにしても良い。
また、上述の実施形態においては、全ての長孔141A1〜141A11が1つの長孔として形成されている場合を例にとって説明したがこのようなものに限定するものではない。つまり、上述の実施形態における各長孔141A1〜141A8(図10参照)を、図13に示すように、外周側の各長孔141A1-1〜141A8-1と、内周側の各長孔141A1-2〜141A8-2とに2分割するように形成しても良い。これにより、第1多孔板131の剛性を高めることができる。
また、上述の実施形態においては、第1孔141が長孔として形成されている場合を例にとって説明したが、このような形状に限定するものではない。もっとも、図10を用いて詳述したように、第1孔141を長孔として形成したほうが、いわゆる鋏効果を効果が得られるという点でメリットがある。
また、上述の実施形態においては、第2孔142が丸孔である場合にについて説明したが、これに限定するものではなく、例えば、この第2孔142を、第2多孔板132の略径方向に延びる長孔として形成し、且つ、その長手方向軸線を、第2離解羽根122に対して0よりも大きく20度以下の範囲で傾斜するように設定してもよい。
これにより、第2離解羽根122を回転中の第2離解羽根122を第2孔142に対して斜めに交差して通過するようにでき、換言すれば、第2離解羽根122と長孔である第2孔142とを鋏の両刃の如く協働させることが可能となり、第2離解羽根122と第2孔142との間(第2作用部分)において、大きな力で紙料を引き裂くことが可能となり、離解効率を向上させることができる。
また、第1〜第4離解羽根121,122,123,124やポンプ羽根125の縁部は徐々に摩耗することになるが、この磨耗対策として、これらの羽根121,122,123,124の前面に耐磨耗性能に優れた材質の替え刃を取り付けるようにしても良い。
また、第1〜第4離解羽根121,122,123,124やポンプ羽根125の羽根配列や、その配置間隔(ピッチ)およびその形状は、上述したものに限定するものではなく、種々変更することが可能である。
また、上述の実施形態では、開放した容器101の底部に、攪拌離解部100A(図4参照)を設けた形式の紙料離解装置100について説明したが、本発明は密閉した容器を備えた形式の紙料離解装置や、攪拌離解部100Aを容器101の側面に設けるようにした紙料離解装置にも適用することができる。
また、上述の実施形態では、第1離解羽根121上に第3離解羽根123,223を固定した場合を説明し、また、第1離解羽根121上に第4離解羽根124,224を固定した場合を説明したが、このような構成に限定するものではない。例えば、第3離解羽根123,223が、第1離解羽根121の上方において、第1離解羽根121とは別個に回転するように構成してもよいし、また、第4離解羽根124,224が、第1離解羽根121とは別個に回転するように構成しても良い。
本発明の一実施形態にかかる紙料離解装置の全体構成を示す模式的な上面図である。 本発明の一実施形態にかかる紙料離解装置の要部構成を示す模式的な上面図である。 本発明の一実施形態にかかる紙料離解装置の全体構成を示す模式的な断面図であって、図1のIII-III矢視断面を示す。 本発明の一実施形態にかかる紙料離解装置の要部構成を示す模式的な断面図である。 本発明の一実施形態にかかる紙料離解装置の要部構成を示す模式的な平面図であって、ポンプ羽根の一部を示す。 本発明の一実施形態にかかる紙料離解装置の要部構成を示す模式的な平面図であって、第2離解羽根を示す。 本発明の一実施形態にかかる紙料離解装置の要部構成を示す模式的な断面図であって、図4のVII−VII矢視断面を示す。 本発明の一実施形態にかかる紙料離解装置の要部構成を示す模式的な斜視図であって、主に第3離解羽根を示す。 本発明の一実施形態にかかる紙料離解装置の要部構成を示す模式的な斜視図であって、主に第4離解羽根を示す。 本発明の一実施形態にかかる紙料離解装置の第1孔板の一部を示す模式的な平面図である。 本発明の変形例にかかる紙料離解装置の要部示す模式的な断面図である。 本発明の変形例にかかる紙料離解装置の要部示す模式的な断面図である。 本発明の変形例にかかる紙料離解装置の第1孔板の一部を示す模式的な平面図である。 従来の紙料離解装置の構成を示す模式的な上面図である。 従来の紙料離解装置の構成を示す模式的な断面図であって、図14のXV-XV矢視断面を示す。 従来の紙料離解装置の要部構成を示す斜視図(一部破断図)である。 従来の紙料離解装置の要部構成を示す斜視図(一部破断図)である。 従来の紙料離解装置の要部構成を示す斜視図(一部破断図)である。
符号の説明
101 容器
102 ロータ
102A フランジ
102B ロータスリーブ
106 回転軸
108 モータ
109 チャンバ
111A 転向板
111B 旋回防止板
121 第1離解羽根
122,222,322 第2離解羽根
123,223 第3離解羽根
124,224 第4離解羽根
125 ポンプ羽根
131 第1多孔板(第1孔板)
132 第2多孔板(第2孔板)
141 第1孔
142 第2孔
151,152,153 シム
160 循環口

Claims (14)

  1. 紙料容器内に希釈液とともに投入された紙料を離解させる紙料離解装置であって、
    上記紙料容器内に配置され第1孔が形成された第1孔板と、
    上記第1孔板の一面に対向し且つ上記第1孔が形成されている領域である第1孔領域に対し近接して回転する第1離解羽根と、
    上記第1孔板の他面に対向し且つ上記第1孔領域に近接して第1離解羽根の回転中心を同心として回転するポンプ羽根と、
    上記紙料容器内に配置され第2孔が形成された第2孔板と、
    上記第2孔板の一面に対向し且つ上記第2孔が形成されている領域である第2孔領域に対し近接し上記第1離解羽根の回転中心を同心として回転する第2離解羽根と、
    上記第1離解羽根,上記ポンプ羽根および上記第2離解羽根を回転させる駆動源とを備える
    ことを特徴とする紙料離解装置。
  2. 上記第1離解羽根の上方には、第3離解羽根が設けられ、
    上記第3離解羽根は、上記第1離解羽根の回転中心からその外周端までの距離が上記第1離解羽根の回転中心から上記第1離解羽根の外周端までの距離よりも短くなるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の紙料離解装置。
  3. 上記第1離解羽根の上方には、第4離解羽根が設けられ、
    上記第4離解羽根は、上記第1離解羽根の回転中心からその外周端までの距離が上記第1離解羽根の回転中心から上記第1離解羽根の外周端までの距離よりも短く且つその高さが上記第3離解羽根の高さよりも低くなるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の紙料離解装置。
  4. 該第1離解羽根は複数枚設けられ、
    上記複数枚の第1離解羽根の上方には、それぞれ、上記第3離解羽根と上記第4離解羽根とが交互に配設されている
    ことを特徴とする請求項2または3記載の紙料離解装置。
  5. 上記第2離解羽根は、上記第2孔板に向けて突出する刃部を備え、
    上記第2離解羽根の刃部は、上記第2孔板に対する隙間がその後流側ほど徐々に広くなるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の紙料離解装置。
  6. 上記第2孔は上記第1孔よりも孔面積が小さい
    ことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項記載の紙料離解装置。
  7. 上記第1孔は、上記第1孔板の略径方向に延びる長孔として形成され且つその長手方向軸線が上記第1離解羽根に対して0よりも大きく20度以下の範囲で傾斜して形成されている
    ことを特徴とする、請求項1〜6のうちいずれか1項記載の紙料離解装置。
  8. 上記第2孔は、上記第2孔板の略径方向に延びる長孔として形成され且つ上記第2離解羽根に対して0よりも大きく20度以下の範囲で傾斜して形成されている
    ことを特徴とする、請求項1〜7のうちいずれか1項記載の紙料離解装置。
  9. 上記第2孔は、略真円の丸孔として形成されている
    ことを特徴とする、請求項1〜7のうちいずれか1項記載の紙料離解装置。
  10. 上記第2孔板は、上記回転軸を長手方向中心軸とする円筒状に形成されるとともに、
    上記第2離解羽根は、上記円筒状の第2孔板の内周側で回転する
    ことを特徴とする、請求項1〜9のうちいずれか1項記載の紙料離解装置。
  11. 上記第2離解羽根は複数の上記刃部を有し、
    上記複数の刃部の間にはそれぞれ溝部が形成されている
    ことを特徴とする、請求項1〜10のうちいずれか1項記載の紙料離解装置。
  12. 上記第1孔は、3〜40mmの孔幅に形成されるとともに、
    上記第2孔は、0.15〜16mmの孔幅に形成され、
    上記第1および第2孔板の開口率は10〜50%となるように設定されている
    ことを特徴とする、請求項6記載の紙料離解装置。
  13. 上記第3および第4離解羽根の外縁部と第1離解羽根の上面部との成す角度が、直角または鋭角となるように形成されている
    ことを特徴とする請求項4記載の紙料離解装置。
  14. 上記第2孔板の一面とは反対側の他面側に配設された通路であって上記第2孔板の一面側から他面側へ第2孔を通過した紙料を外部に排出する出口管を備えるとともに、
    上記第1孔板は、上記第1孔領域よりも外周側に穿設され上記第1孔板の他面側と上記容器内とを連通させる循環口を有する
    ことを特徴とする請求項1〜13のうちいずれか1項記載の紙料離解装置。
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