JPH03279478A

JPH03279478A - 製紙用パルパー

Info

Publication number: JPH03279478A
Application number: JP2071989A
Authority: JP
Inventors: Yoshihiko Aikawa; 相川　叔彦
Original assignee: Aikawa Iron Works Co Ltd
Current assignee: Aikawa Iron Works Co Ltd
Priority date: 1990-03-23
Filing date: 1990-03-23
Publication date: 1991-12-10

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、故紙処理など製紙用設備として原料中の異物
を除去しつつ離解するパルパーに関するものである。

〔従来技術〕

この種のパルパーではタンクに、紙料に回流を与えるロ
ータを回転可能に備え、その周わりにストレーナなどの
道孔壁で処理原料室と異物捕集部となるジャンクボック
スとを区画配備し、このジャンクボックスにより異物の
回収をはかっているものが知られている。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来パルパーによる処理においては、原料中の異物は次
第にタンク内に溜り時間の経過と共にタンク内の異物濃
度が高まり、それに比例して原料抜き出し濃度は低くな
り、且つ異物もロータ回転に依って破砕され次工程に送
られてしまうという問題があった。特に従来のパルパー
では第７図に示すように円周上に４〜８枚のブレードａ
を設けたロータｂをグラインディングディスクｄに対面
して回転させ、原料の剪断とボンピング作用を目的とし
て用いられるが、このグラインディングディスクｄはフ
ラットな表面にフラットな凸状バーの受刃Ｃを配列して
凹凸面にしたもので、剪断力による離解促進効果をねら
ったものであったが、このフラット状受刃Ｃはロータｂ
の回転で原料が逃げやすく、とらえにくいので剪断効率
が悪く難離解紙または故紙などでは離解効率が低いと共
に、ロータｂのブレードａの表面も比較的なだらかな翼
片のために第６図の離解曲線点線のように効率的に限界
があって作業も悪く、動力浪費も多くトータルコストも
割高となるなどの問題がある。

本発明は、これら従来の諸欠点を適確に排除し、剪断と
ポンピング作用を高めて離解効率を著しく向上させ、難
離解損紙や故紙なども良好に処理でき、サイクルタイム
の短縮化と省エネルギー化された合理的な作業が可能と
なる経済的な製紙用パルパーを提供することを目的とし
たものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、タンクの底部又は側部にロータを回転可能に
設け、このロータの回転刃に対向して受刃のあるグライ
ンディングディスクを備えた製紙用パルパーにおいて、
前記ロータの外周に向かって突出量を漸次増大させた勾
配部分のある受刃を間隔をおいて複数配列して構成した
グラインディングディスクと、該勾配部分を含む受刃に
沿ったエツジのある回転刃を持ったロータとを配備した
ことを特徴とする製紙用パルパーである。

〔作　用〕

この製紙用パルパーでは、バルブ原料がタンク１に投入
され、ロータ２の回転でグラインディングディスク４の
受刃３上に回流されつつ液中に撹拌されて未離解片を離
解し続け、良質繊維はストレーナ５を通過して処理原料
室６からポンプ７でチエスト８などの次処理工程に送ら
れる一方、パルパー内に溜まった異物と原料は連通路９
で次工程、例えば粗選工程となるパルパークリーニング
装置１０に送られ能率よく処理されるものである。

この場合、パルパー内部に回流する未離解片はグライン
ディングディスク４の外周に勾配部分３のある受刃３で
形成されるダムで流体を滞留流過させ、ロータ２で強制
剪断を行う機会を多くし、離解効率を上げることが可能
となる。

また、ロータ２上に突設したスラッシュベーン２□があ
るものでは流体がとらえやすく初期の粗離解効果を有効
にし、かつ流体をグラインディングディスク４の受刃３
に当たりやすくしてトータル的にも離解効率を著しく向
上することができるものである。

〔実施例〕

本発明の実施例を第１〜５図例について説明すると、タ
ンク１の底部又は側部にロータ２を回転可能に設け、こ
のロータ２の回転刃２．に対向して受刃３のあるグライ
ンディングディスク４を備えた製紙用パルパーにおいて
、前記ロータ２の外周に向かって突出量を漸次増大させ
た勾配部分３のある受刃３を間隔をおいて複数配列して
構成したグラインディングディスク４と、該勾配部分３
を含む受刃３に沿ったエツジのある回転刃２．を待った
ロータ２とを配備した製紙用パルパーとしである。

この場合、前記受刃３に対面する回転刃２．と反対面に
タンク内に突出するスラッシュベーン２□をロータ中心
部から外周部に向かって間隔をおいて複数配列したロー
タ２を用いてもよいし、タンク内に突出するスラッシュ
ベーン２□をロータ中心部から外周部に向かって間隔を
おいて複数配列したロータ２を用いたときには、勾配部
分３．のない受刃３を形成したグラインディングディス
ク４を配備した製紙用パルパーとしてもよい。

いずれにしても、前記受刃３が第３〜４図に示すように
前記ロータ２の中心より放射状に等間隔又は大小差のあ
る間隔で配列したものであって、受刃３．３間に形成さ
れる凹溝部に貫通する孔又はスリットのストレーナ５を
有する円盤状ディスクに突設されたものを持ち、受刃３
の勾配部分３の角度θは１５〜４０度の範囲が好適で、
これ未満であると離解効果が極端に悪くなるし、それ以
上である繊維分が止まり過ぎてブレーキとなって過負荷
となるので避けた方がよい。また、受刃３の平坦部分か
ら勾配をつける位置としてはロータ中心からグラインデ
ィングディスク４の外周までの距離Ｒと勾配部分長さｒ
との関係がＲ：ｒ＝１０：１〜７：１がよい。

また、前記スラッシュベーン２ｔとしては第４〜５図に
示すように、ロータ２の外周部に向かって突出量を漸次
増大させた突壁からなり、回転によって回流を生ずる方
向に配備しであるが、ベーンの抑角αは１５〜３０度の
範囲として紙料をとらえやすくし、かつディスク側へ押
しつける効果をねらった配慮がしである。さらに、この
スラッシュベーン２□はロータ２のブレード全体に突設
しても部分的、或いは一つ又は二つ置きに選んで設けら
れる。

なお、このスラッシュベーン２□が外周部に向かって高
いのは、紙料が内周から外周に流れる際に紙料をより効
果的にスラッシュベーンに当てる確率を大きくしたため
で、ロータ２の回転刃２の外周を受刃３の勾配部分３．
に沿って勾配をとっであるためポンピング（回流）が低
下しないようにするためにも効果的である。

また、ロータ２上部に設けたスラッシュベーン２□の突
起部分は初期の粗離解効果に有効であるが、さらに離解
効率を良好にするために抑角α１５〜３０度をつけるほ
かに流体が受刃３に当たりやすくするためにベーン前面
に段差βを設けてロータ２の回転刃２Ｉとの関係をもた
せである。

なお、前記ストレーナ５は、通常孔径５〜１５０の通孔
を全面に形成したものを用い、正規のパルパーストレー
ナの面積が減少することなく、パルパー処理能力をフル
に増加させである。

また前記ロータ２は、伝動部材、例えばプーリヘルド又
はチェン、チェンホイル、歯車その他の機械要素を介し
て間接又は直接モータ（図示せず）に連絡され回転でき
るようになっている。

図中６は処理原料室、７はポンプ、８はチエスト、９は
連通路、１０はパルパークリーニング装置である。

第２図例のロータ２とグラインディングディスク４との
組合せ例では、難離解損紙を従来型（第７図例）と比較
テストした結果、第６図に示すように実線の通りとなり
、その離解効率は２０〜２５％改善できた。

〔発明の効果］本発明は、ロータの外周に向かって突出量を漸次増大さ
せた勾配部分のある受刃を間隔をおいて複数配列して構
成したグラインディングディスクと、該勾配部分を含む
受刃に沿ったエツジのある回転刃を持ったロータとを配
備したこと、或いはロータにスラッシュベーンを備えた
ことにより、剪断とポンピング作用を高めて離解効率を
著しく向上させ、難離解損紙や故紙なども良好に処理で
き、サイクルタイムの短縮化と省エネルギー化された合
理的な作業が可能となるほか、処理能力の増大が図られ
うるし、異物破砕も少なく排除すべき異物処理を含む事
後処理も簡便で、パルパー濃度が常時安定して揉業でき
保守保安もらくで安全性の高い信幀性も大幅に高められ
ると共に、有用原料の流失も少なく低コストな処理を可
能にするものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の縦断面図、第２図は一部の斜
視図、第３図は一使用状態の一部の拡大説明図、第４図
はその縦断面図、第５図は第４図Ｉ−１線の拡大断面図
、第６図は離解曲線図、第７図は従来例の一部の斜視説
明図である。１・・・タンク、２・・・ロータ、２．・・・回転刃、
２．・・・スラッシュベーン、３・・・受刃、３１・・
・勾配部分、４・・・グラインディングディスク、５・
・・ストレーナ、６・・・処理原料室。第１図ベ　Ｃつ（’Ｊ

Claims

【特許請求の範囲】

（１）タンク（１）の底部又は側部にロータ（２）を回
転可能に設け、このロータ（２）の回転刃（２＿１）に
対向して受刃（３）のあるグラインディングディスク（
４）を備えた製紙用パルパーにおいて、前記ロータ（２
）の外周に向かって突出量を漸次増大させた勾配部分（
３＿１）のある受刃（３）を間隔をおいて複数配列して
構成したグラインディングディスク（４）と、該勾配部
分（３＿１）を含む受刃（３）に沿ったエッジのある回
転刃（２＿１）を持ったロータ（２）とを配備したこと
を特徴とする製紙用パルパー。
（２）タンク（１）の底部又は側部にロータ（２）を回
転可能に設け、このロータ（２）の回転刃（２＿１）に
対向して受刃（３）のあるグラインディングディスク（
４）を備えた製紙用パルパーにおいて、前記受刃（３）
に対面する回転刃（２＿１）と反対面にタンク内に突出
するスラッシュベーン（２＿２）をロータ中心部から外
周部に向かって間隔をおいて複数配列したロータ（２）
を配備したことを特徴とする製紙用パルパー。
（３）タンク（１）の底部又は側部にロータ（２）を回
転可能に設け、このロータ（２）の回転刃（２＿１）に
対向して受刃（３）のあるグラインディングディスク（
４）を備えた製紙用パルパーにおいて、前記ロータ（２
）の外周に向かって突出量を漸次増大させた勾配部分（
３＿１）のある受刃（３）を間隔をおいて複数配列して
構成したグラインディングディスク（４）と、該勾配部
分（３＿１）を含む受刃（３）に沿ったエッジのある回
転刃（２＿１）を持ったロータ（２）で、前記回転刃（
２＿１）と反対面にタンク内に突出するスラッシュベー
ン（２＿２）をロータ中心部から外周部に向かって間隔
をおいて複数配列したロータ（２）を配備したことを特
徴とする製紙用パルパー。
（４）前記受刃（３）が、前記ロータ（２）の中心より
放射状に等間隔で配列したものであって、受刃（３）（
３）間に形成される凹溝部に貫通する孔又はスリットを
有する円盤状ディスクに突設されたものである請求項１
、２または３記載のパルパー。
（５）前記スラッシュベーン（２＿２）が、ロータ（２
）の外周部に向かって突出量を漸次増大させた突壁から
なり、回転によって回流を生ずる方向に配備した請求項
１、２または３記載の製紙用パルパー。