JP3581686B2 - 紙料離解装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙パルプ,回収紙,抄紙機での損紙等の紙料を解かして離解するための紙料離解装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図13,図14は従来の紙料離解装置の構成を示す概略図である。紙料離解装置は、通常、紙料を収容する容器1の底部(或いは側面)に多数の孔(或いは刃溝)を有する離解板3を備えている。この離解板3には外周に複数個の羽根21を有するロータ2が近接配置されている。ロータ2の軸23にはモータ24が接続されており、ロータ2はモータ24からの動力伝達によって回転し、容器1内の紙料を攪拌離解するようになっている。
【0003】
紙料は3〜8%程度の濃度となるように希釈水と共に容器1に投入される。紙料は容器1内でロータ2の羽根21によって攪拌されて粗離解される。このときロータ2の回転は紙料の旋回流れを生むが、容器1の内面には旋回方向に垂直な転向板11が設けられており、旋回流れはこの転向板11によって縦流れに転向され、紙料は縦流れとなって容器1内部を循環する。この攪拌によって細片になった紙料は、次いで羽根21と離解板3との隙間で細かく離解される。離解後の紙料は離解板3の孔を通って離解板3の裏側に設けられたチャンバ4の出口5から排出される。
【0004】
ロータ2及び離解板3の構造には、紙料の離解の難易度に応じた種々の形態がある。図15は図13,図14の部分拡大図であり、比較的解け易い紙料用に用いられるロータ及び離解板の詳細構造を示す斜視図(一部破断図)である。なお、図中の矢印は紙料の流れを示している。この構造では、紙料の離解はロータ2の羽根21と離解板(多孔板)3の孔34との協働により行われる。すなわち、紙料はロータ2の回転により羽根21と離解板3との隙間に持ち込まれ、羽根21の下縁と離解板3の孔34の縁と掴まれて擦られることにより離解される。なお、羽根21と離解板3との隙間は適度の距離を保つ方が離解効果は良い。この構造では、ロータ2は軸23の先端に固定されたフランジ22にシム41を介して取り付けられており、離解板3と羽根21との隙間を調整できるようになっている。
【0005】
一方、図16は比較的解け難い紙料用に用いられるロータ及び離解板の詳細構造を示す斜視図(一部破断図)である。図16に示すように、離解板(多孔板)60にはロータ50の径方向に延びる複数の長孔61が形成されており、離解板60の裏面(羽根52と対向する面と反対側の面)で長孔61の外側には、環状の固定刃63が取り付けられている。また、ロータ50のフランジ51は離解板60の裏面に延びており、その外周部分には上記の固定歯63に対向するように環状の回転刃52が取り付けられている。この構造では、紙料はロータ50の回転により羽根52と離解板60との隙間に持ち込まれ、羽根52の下縁と離解板60の長孔61の縁と掴まれて擦られることにより離解される。さらに、離解板60の長孔61を通った紙料は回転刃52と固定刃63との間で離解され、離解板60の外周部に形成された循環穴64から容器側へ戻っていく。離解後の紙料は容器の底部に設けられた図示しない出口管より排出される。なお、この構造でも、羽根52と離解板60との隙間及び回転刃52と固定刃63との隙間は、いずれも適度の距離を保つ方が離解効果は良い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来の紙料離解装置では、羽根21,52は容器内の紙料を引き裂いて撹拌する作用と、離解板3,60との隙間で更に紙料の離解を促進させる作用とを兼ね備えている。しかしながら、実際には紙料の大部分は前記作用部分に集中することなく無駄に容器の中を旋回するだけであり、必ずしも離解効果が良いとは言えなかった。また、撹拌を強くしなければ紙料が浮いて作用部分に届かないため、紙料の濃度が高くなると動力を大きくする必要があった。
【0007】
例えば図15に示す構造では、紙料の大部分は羽根21と離解板3との隙間において離解されるが、周方向よりも半径方向の流れが強いために紙料を隙間に持ち込み難かった。図16に示す構造では、羽根51と離解板60の他に回転刃52と固定刃63とを備えるので、図15に示す構造では離解し難い紙料でも離解可能であるものの、その作用面が外周側にあるために多くの動力が必要となる。また、両刃52,63の隙間が狭いために内側部分で紙料が詰まり易いという課題もあった。
【0008】
本発明は、上記の課題に鑑み創案されたものであり、低動力で離解効果の高い紙料離解装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の紙料離解装置(第1の紙料離解装置)は、紙料容器内に配置された多孔板の孔が形成されている領域の一面に近接して攪拌羽根を備えるとともに、多孔板の孔が形成されている領域の他面に近接してポンプ羽根を備えている。特に、上記ポンプ羽根の刃及び上記攪拌羽根は、何れも上記多孔板の孔が形成されている領域をカバーするように径方向長さを設定されている。さらに、攪拌羽根とポンプ羽根とは共通の軸周りに回転できるように構成されている。このような構成により、紙料容器内の紙料はポンプ羽根の吸引作用により多孔板の攪拌羽根側面に吸い寄せられ、攪拌羽根の縁と多孔板の孔の攪拌羽根側縁との間で離解される。そして、孔を通った紙料はさらに孔のポンプ羽根側縁とポンプ羽根の縁との間で離解される。すなわち、上記の構成によれば、多孔板の両面が紙料の離解において有効に作用するとともに、ポンプ羽根による吸引によってこの作用部分に紙料を集中させることができるので、低動力で紙料の離解を促進することができる。
【0010】
多孔板の各孔は、攪拌羽根及びポンプ羽根の回転方向において他の何れかの孔と少なくとも一部が重なるように形成されているのが好ましい。紙料の離解は各羽根の縁と孔の縁との間で紙料を引き裂くことで行うので、使用しているうちに羽根の縁は次第に磨耗していくが、このような構成によれば、作用部分が羽根の縁に沿って連続的に分布するようになるので、羽根を均等に磨耗させることができ、羽根の寿命を長くすることができる。
【0011】
多孔板の孔の形状には限定はなく、丸孔の他、例えば楕円や長孔であってもよい。特に、孔が長孔として形成される場合には、略径方向(羽根の回転円の径方向)に向けて延びる長孔として形成するとともに、攪拌羽根或いはポンプ羽根に対して0〜15度の範囲で傾斜させる。言い換えれば、攪拌羽根と長孔との間の挟角、或いはポンプ羽根と長孔との間の挟角が0〜15度の範囲となるように攪拌羽根,ポンプ羽根,長孔の角度を設定する。このような構成によれば、攪拌羽根と長孔との間、或いはポンプ羽根と長孔との間において、鋏の原理により紙料を効率的に切断することが可能になる。
【0012】
また、上記目的を達成するために本発明は次の構成の紙料離解装置(第2の紙料離解装置)も提供する。この紙料離解装置は、紙料容器内に層状に配置された複数の多孔板のうち最上層の多孔板における、孔が形成されている領域の表面に近接して攪拌羽根を備えるとともに、最下層の多孔板における、孔が形成されている領域の表面に近接してポンプ羽根を備えている。特に、上記ポンプ羽根の刃及び上記攪拌羽根は、何れも上記多孔板の孔が形成されている領域をカバーするように径方向長さを設定されている。また、攪拌羽根とポンプ羽根とは共通の軸周りに回転できるように構成されており、さらに多孔板についても隣接する多孔板間において上記の回転軸周りに相対回転するように構成されている。このような構成により、紙料容器内の紙料はポンプ羽根の吸引作用により最上層の多孔板に吸い寄せられ、攪拌羽根の縁と多孔板の孔の縁との間で離解される。そして、紙料は隣接する多孔板間において上側多孔板の孔の縁と下側多孔板の孔の縁との間で離解されながら順次多孔板を通過していき、最後に最下層の多孔板の孔の縁とポンプ羽根の縁との間で離解される。すなわち、上記の構成によれば、複数の多孔版の両面を紙料の離解において有効に作用させながら紙料を段階的に離解していくとともに、ポンプ羽根による吸引によってこれら作用部分に紙料を集中させることができるので、低動力で紙料の離解を促進することができる。
【0013】
多孔板の各孔は、攪拌羽根及びポンプ羽根の回転方向において他の何れかの孔と少なくとも一部が重なるように形成されているのが好ましい。紙料の離解は各羽根の縁と孔の縁との間で紙料を引き裂くことで行うので、使用しているうちに羽根の縁は次第に磨耗していくが、このような構成によれば、作用部分が羽根の縁に沿って連続的に分布するようになるので、羽根を均等に磨耗させることができ、羽根の寿命を長くすることができる。同様に多孔板間においても、このような構成にすることで全体を均等に磨耗させることができる。
【0014】
また、多孔板の各孔は、隣接する多孔板との相対回転方向において隣接する多孔板の何れかの孔と少なくとも一部が重なるように形成されているのが好ましい。一部でも隣接する多孔板の孔と重なっていれば、その部分において紙料を引き裂いて離解することができるからである。
また、多孔板の各孔の孔面積は、ポンプ羽根側の多孔板ほど小さくなっていくのが好ましい。すなわち、攪拌羽根側からポンプ羽根側に進むにつれて紙料の通過面積を縮小させていく。これによりポンプ羽根側に進むにつれて紙料の濃縮が起こるので、作用部分へ多量の紙料を集中的に供給して紙料の離解を促進することができる。
【0015】
孔が長孔として形成される場合には、略径方向(羽根の回転円の径方向)に向けて延びる長孔として形成するとともに、隣接する攪拌羽根或いはポンプ羽根或いは隣接する多孔板の各孔に対して0〜15度の範囲で傾斜させる。言い換えれば、攪拌羽根と隣接する多孔板の場合には、攪拌羽根との間の挟角或いは隣接する多孔板の長孔との間の狭角が0〜15度の範囲となるように、ポンプ羽根と隣接する多孔板の場合には、ポンプ羽根との間の挟角或いは隣接する多孔板の長孔との間の狭角が0〜15度の範囲となるように、両面が他の多孔板に隣接する多孔板の場合には、隣接する少なくとも何れかの多孔板の長孔との間の狭角が0〜15度の範囲となるように、攪拌羽根,ポンプ羽根,各多孔板の長孔の角度を設定する。このような構成によれば、攪拌羽根と長孔との間、ポンプ羽根と長孔との間、或いは隣接する2つの多孔板の長孔間において、鋏の原理により紙料を効率的に切断することが可能になる。
【0016】
なお、上記の第1,第2の紙料離解装置の何れにおいても、離解効率の観点からは、多孔板の各孔は、攪拌羽根及びポンプ羽根の回転方向において3〜35mmの孔幅(例えば丸孔の場合には直径、長孔の場合には幅)に形成されているのが好ましい。また、多孔板の開口率については15〜50%の範囲が好ましい。孔の個数については、上記の孔幅及び開口率の範囲内において、できるだけ多い方が好ましい。孔の個数に比例して紙料の離解において有効に作用する縁(エッジ)の数が増えるからである。
【0017】
また、上記の第1,第2の紙料離解装置において、好ましくは、ポンプ羽根により攪拌羽根側から多孔板を通過してポンプ羽根側に吸い込まれた紙料を紙料容器の上部へ多孔板を迂回して環流させる環流通路を設ける。これにより離解紙料が未離解紙料の上に運ばれるので、離解紙料と未離解紙料とが混在して回流することなく、未離解紙料を集中的に羽根と多孔版との作用部分へ供給することができ、紙料の離解を促進することができる。この場合、より好ましくは、紙料容器の内面に攪拌羽根の回転による旋回流れの発生を防止する旋回防止壁を設け、この旋回防止壁の内部に上記の環流通路を設ける。これにより旋回流れの発生による上記作用部分への紙料の供給効率の低下を防止できるとともに、無駄のないコンパクトな構造とすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(A)第1実施形態
図1,図2は、本発明の第1実施形態にかかる紙料離解装置の全体構成を示す概略図である。図中の矢印は紙料の流れを示している。
【0019】
図1,図2に示すように、本実施形態の紙料離解装置では、紙料を収容する容器101の底部に攪拌離解部が設けられている。攪拌離解部には多数の孔が形成された多孔板103が紙料を収容する容器101の底部に固定して取り付けられている。そして、この多孔板103を上下両面から挟むようにして、ロータ羽根(攪拌羽根)121とポンプ羽根152とが近接配置されている。ロータ羽根121はロータ102の外周に複数毎(実用上は3〜16枚、図1では6枚)設けられている。ポンプ羽根152はロータ102を回転軸106に取り付けるためのフランジ151に取り付けられている。回転軸106にはVベルト107を介してモータ108が接続されており、ロータ羽根121及びポンプ羽根152は、モータ108から回転軸106への動力伝達によって一体となって回転するようになっている。
【0020】
容器101には、従来と同様に旋回流れを縦流れに転向させるための転向板111Aが設けられるとともに、旋回流れの発生を防止するための旋回防止板(旋回防止壁)111Bが新設されている。この旋回防止板111Bの内部には紙料を循環(還流)させるための循環通路(還流通路)160が形成されている。循環通路160はその一端が容器101の上部に開口しており、他端が多孔板103の裏側に設けられたチャンバ104の循環出口154に接続されている。また、循環通路160の途中には離解後の紙料を排出するための出口管105が設けられているが、この出口管105は図示しないバルブによって開閉されるようになっている。
【0021】
図3〜図5は紙料離解装置の要部である攪拌離解部の構成を示す詳細図である。図3,図4に示すように多孔板103は中央に開口を有する円盤状であり、チャンバ104の蓋をするように、シム142を挟みボルト170を用いてチャンバ104の胴部104bに取り付けられている。チャンバ104はその中央部にスリーブ104aが形成されており、このスリーブ104aに回転軸106の先端部が挿入されている。回転軸106の先端部には回転軸106と同心にフランジ151に設けられたスリーブ151aが固定して取り付けられ、フランジ151のスリーブ151aはチャンバ104のスリーブ104aに液漏れ防止用のシール109を介して相対回転自在に接触している。
【0022】
フランジ151はクラウン部151bと鍔部151cとを備えたハット形状を有し、上記のスリーブ151aはクラウン部151bの下面に突設されている。クラウン部151bは多孔板103の中央の開口から上方へ突き出しており、鍔部151cは多孔板103の裏面下方に位置している。鍔部151cの外径はチャンバ104の内径よりもやや小さい程度に形成され、多孔板103とフランジ151とチャンバ104とによってドーナツ状の空間が形成されている。そして、この空間内において鍔部151cの多孔板103側に、ポンプ羽根152がボルト180を用いて取り付けられている。ポンプ羽根152は、ドーナツ状の基体152aと、基体152a上に一定の間隔で螺旋状(または放射状)に形成された複数の刃152bとから構成されている。ポンプ羽根152の刃152bは、多孔板103の孔113が形成されている領域をカバーするように径方向長さを設定されている。
【0023】
また、フランジ151のクラウン部151bには、円錐形状を有するロータ102がシム141を挟んでボルト140を用いて取り付けられている。ロータ102の外周部にはロータ羽根121が一体に設けられている。ロータ羽根121もポンプ羽根152と同様、多孔板103の孔113が形成されている領域をカバーするように径方向長さを設定されている。
【0024】
このような構成により、回転軸106に動力が伝達されるとフランジ151とロータ102とは一体となって回転し、ポンプ羽根152とロータ羽根121とは多孔板103を挟むようにしながらその表面に沿って旋回する。ロータ羽根121の旋回は容器101内の紙料を攪拌して紙料を粗離解させる。またロータ羽根121の旋回は紙料の旋回流れを生むが、容器101の内面には旋回方向に垂直な転向板111A及び旋回防止板111Bが設けられているので、旋回流れはこれら転向板111Aや旋回防止板111Bによって縦流れに転向され、紙料は縦流れとなって容器101内部を循環する。
【0025】
一方、ポンプ羽根152の旋回は、紙料に遠心力を作用させて多孔板103,フランジ151及びチャンバ104に囲まれた空間内に紙料の径方向流れを生む。この径方向流れによって紙料はチャンバ104の胴部104bに形成された複数の循環出口154から循環通路160へ排出されるとともに、ロータ羽根121側からポンプ羽根152側へ多孔板103の孔113を通って新たな紙料が吸い込まれてくる。このポンプ羽根152による吸引作用により、容器101内の紙料は多孔板103の孔113に向けて流れ込んでくる。
【0026】
図5は図4のV−V矢視断面図である。以下、図5を用いて多孔板103,ロータ羽根121及びポンプ羽根152による攪拌離解作用について説明する。まず、容器101内の紙料はロータ羽根121の図5中矢印方向の旋回によってロータ羽根121の上縁122aで粗離解される。粗離解された紙料はポンプ羽根152の吸引作用によって多孔板103の表面へ吸い寄せられ、多孔板103の表面においてロータ羽根121の下縁122bと多孔板103の孔113の上縁123との間で引き裂かれ、より細かく離解される。細かく離解された紙料は孔113に流入し、孔113を通ってチャンバ104内に流れ込む際、多孔板103の裏面においてポンプ羽根152の上縁125と多孔板103の孔113の下縁124との間で引き裂かれて、さらに細かく離解される。そして、ポンプ羽根152の溝114(刃152b,152b間の空間)を通って、チャンバ104の循環出口154から循環通路160に排出される。
【0027】
このように、本実施形態にかかる紙料離解装置によれば、多孔板103の表裏両面を紙料の離解において有効に作用させることができるとともに、ポンプ羽根152による吸引によってこれら作用部分に未離解紙料を集中させることができるので、羽根121,152を高速で回転させずとも紙料を効率的に離解することができる。すなわち、この紙料離解装置によればより少ない動力で紙料の離解を促進することができ、離解効率が飛躍的に向上する。また、多孔板103の表面のみならず裏面でも紙料を引き裂いて離解することができることから、難離解紙でも詰まることなく処理することができる。なお、ロータ羽根121と多孔板103との隙間、及びポンプ羽根152と多孔板103との隙間は、いずれも適度の距離を保つ方が離解効果は良い。両隙間はそれぞれシム141,142で調整することができる。
【0028】
また、本実施形態にかかる紙料離解装置によれば、多離解済の紙料はポンプ羽根152によって循環通路160に押し出され、循環通路160を通って容器101の上部へ循環されて未離解紙料の上へ運ばれる。このため、従来の様に離解済の紙料と未離解の紙料とが共に回流することがなく、ロータ羽根121と多孔板103との作用部分へ未離解紙料を集中的に供給することができ、紙料の離解を促進することができる。この結果、ロータ羽根121の大きさを小さくすることができ、また、回転速度も低くすることができるので、低動力での運転が可能になる。
【0029】
上記の構成において、多孔板103の孔113の直径は、紙料の繊維の大きさを考慮すると実用上は3〜35mmの範囲が好ましく、多孔板103の開口率(ロータ羽根121やポンプ羽根152が旋回する領域における多孔板103の開口率)については、15〜50%の範囲が好ましい。また、紙料の離解において有効に作用する縁(エッジ)の数は孔113の個数に比例して増えることから、孔113の個数は開口率が上記の好ましい範囲を満たす限りは多い方が好ましい。
【0030】
また、多孔板103の各孔113は、図6に示すように、ロータ羽根121及びポンプ羽根152の回転方向(図中に矢印で示す)において他の何れかの孔と少なくとも一部が重なるように配列されているのが好ましい。例えば図中に二点差線で示す孔113A′は孔113Aを回転方向に写像したものであり、孔111Bと一部が重なっている。紙料の離解は図5に示すようにロータ羽根121の下縁122bと孔113の上縁123との間、及びポンプ羽根152の上縁125と孔113の下縁124との間で紙料を引き裂くことで行うので、使用しているうちに羽根の縁は次第に磨耗していくが、このような構成によれば、作用部分が各羽根121,152の縁122b,125に沿って連続的に分布するようになるので、各羽根121,152を均等に磨耗させることができ、各羽根121,152の寿命を長くすることができる。
【0031】
(B)第2実施形態
本発明の第2実施形態にかかる紙料離解装置について図7〜図10を用いて説明する。本実施形態にかかる紙料離解装置は、第1実施形態とは攪拌離解部の構成に相違がある。図7,図8に示すように、回転軸206の先端にハット形状のフランジ251が取り付けられ、フランジ251のクラウン部251bには円錐形状を有するロータ202がシム341を挟んでボルト340で固定されている。ロータ202の外周部には複数のロータ羽根221が一定の間隔で一体に設けられている。ロータ202には、図9に示すように複数の縁322a〜322eを持つ段付刃300がボルト301で取り付けられている。また、フランジ251の鍔部251cには、ポンプ羽根252の内周部がボルト380で固定されている。ポンプ羽根252はドーナツ状の基体252aと、基体252a上に一定の間隔で設けられた複数の刃252bとから構成されている。
【0032】
本実施形態かかる攪拌離解部には、ロータ羽根221とポンプ羽根252とに上下を挟まれるようにして、中央に開口を有する円盤状の3枚の多孔板103,203,303が僅かな隙間をあけて層状に配置されている。このうち上下2枚の多孔板103,303はチャンバ204に取り付けられた固定板であり、中央の多孔板203はフランジ251に取り付けられた回転板である。上下の多孔板103,303の間隔はシム372とリング371で位置決めされ、チャンバ204の胴部に別のシム373を介してボルト370で固定されている。中央の多孔板203はリング381,383に上下方向から挟まれ、シム382とポンプ羽根252とを介してフランジ251にボルト380で固定されている。
【0033】
ロータ羽根221は、最上層の多孔板103の孔113が形成されている領域をカバーするように径方向長さを設定されている。同様に、ポンプ羽根152は、最下層の多孔板303の孔313が形成されている領域をカバーするように径方向長さを設定されている。なお、ロータ羽根221と多孔板103との隙間、及びポンプ羽根252と多孔板303との隙間は、いずれも適度の距離を保つ方が離解効果は良い。両隙間はそれぞれシム341,373で調整することができる。また、多孔板103,203間、多孔板203,303間の各隙間は、シム372,382で調整することができる。
【0034】
このような構成により、回転軸206に動力が伝達されるとフランジ251とロータ202とは一体となって回転する。そして、これらフランジ251やロータ202に固定されたポンプ羽根252,ロータ羽根221及び中央の多孔板203は、チャンバ204に固定された多孔板103,203を間に挟むようにしながら、それらの表面に沿って旋回する。
【0035】
図9は図8のIX−IX矢視断面図である。以下、図9を用いて多孔板103,203,303,ロータ羽根221及びポンプ羽根252による攪拌離解作用について説明する。まず、容器内の紙料はロータ羽根221の図9中矢印方向の旋回によってロータ羽根221の上縁322aで粗離解される。粗離解された紙料はポンプ羽根252の吸引作用によって最上層の多孔板103の表面へ吸い寄せられる。そして、多孔板103の表面において、紙料の大きさに応じてロータ羽根221の何れかの縁322b〜322eと多孔板103の孔113の上縁123との間で引き裂かれ、細かく離解される。
【0036】
細かく離解された紙料は孔113に流入し、孔113の出口において孔113の下縁124と中央の多孔板203の孔213の上縁223との間で引き裂かれ、さらに孔213の出口において孔213の下縁224と最下層の多孔板303の孔313の上縁323との間で引き裂かれて、より細かく離解される。そして、孔313を通ってチャンバ204内に流れ込む際、多孔板303の裏面においてポンプ羽根252の上縁225と孔313の下縁324との間でさらに引き裂かれて、さらに細かく離解される。離解された紙料は、ポンプ羽根252の溝214を通って、図7に示すチャンバ204の胴部に設けられた循環出口254から循環通路に排出される。
【0037】
このように、本実施形態にかかる紙料離解装置によれば、複数の多孔版103,203,303の表裏両面を紙料の離解において有効に作用させながら紙料を段階的に離解していくことができるとともに、ポンプ羽根252による吸引によってこれら作用部分に紙料を集中させることができる。したがって、第1実施形態と同様に、より少ない動力で紙料の離解を促進することができ、離解効率が飛躍的に向上するとともに、難離解紙でも詰まることなく処理することができる。
【0038】
特に本実施形態によれば、紙料を多段階に離解処理することから、第1実施形態よりもさらに細かく紙料を離解させることができる。したがって、必ずしも離解後の紙料を容器の上部へ環流させる必要は無く、直接出口管から次の工程へ送ることもできる。つまり、本実施形態にかかる紙料離解装置によれば、さらに単時間に効率よく目的の離解度の紙料を得ることができるという利点がある。
【0039】
上記の構成において、第1実施形態と同様に、各多孔板103,203,303の孔113,213,313の直径は3〜35mmの範囲が好ましく、多孔板103,203,303の開口率については15〜50%の範囲が好ましい。また、特に本実施形態においては、図10に示すようにポンプ羽根252側の多孔板ほど紙料の通過面積が小さくなるような孔面積の設定が好ましい。つまり、最上層の多孔板103の孔113よりも中央の多孔板203の孔213の面積を小さくし、中央の多孔板203の孔213よりも最下層の多孔板303の孔313の面積を小さくする。このような構造によれば、これによりロータ羽根221側からポンプ羽根252側に進むにつれて紙料の濃縮が起こるので、各作用部分へ多量の紙料を集中的に供給して紙料の離解をさらに促進することが可能になる。
【0040】
また、本実施形態においても多孔板103,203,303の各孔113,213,313は、第1実施形態と同様(図6参照)、回転方向において同一多孔板上の他の何れかの孔と少なくとも一部が重なるように形成されているのが好ましい。さらに、特に本実施形態においては、多孔板103,203,303の各孔113,213,313は、図8に示すように回転方向において隣接する多孔板の何れかの孔と少なくとも一部が重なるように形成されているのが好ましい。一部でも隣接する多孔板の孔と重なっていれば、その部分において紙料を引き裂いて離解することができるからである。
【0041】
(C)その他
以上、本発明の紙料精選装置について2つの実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、第1実施形態では容器101内面に旋回防止板111Bを設けて、旋回防止板111Bの内部に離解した紙料を容器101の上部に戻すための循環通路160を形成しているが、ホース等の外部配管によって離解紙料を容器101内に戻すようにしてもよい。勿論、このように紙料を循環させることなく、チャンバ104から次工程へそのまま排出することも可能である。
【0042】
また、ロータ羽根やポンプ羽根の縁は摩耗し易いが、この磨耗対策として、図11に示すような構造(第1実施形態の変形例)を採用してもよい。図11に示すロータ羽根421は、その回転方向前部にあり溝424を備えている。そして、あり溝424内に作用刃物422a,422bが嵌め込まれて詰材423で固定されている。作用刃物422aはロータ羽根421の上縁を形成し、作用刃物422bはロータ羽根421の下縁を形成している。ポンプ羽根452は、基体452aに形成されたあり溝427内に、作用刃物425a,425bを嵌め込んで詰材426で固定することにより構成されている。このような構成によれば、作用部分である縁が磨耗した場合には、作用刃物422a,422b,425a,425bのみを交換すればよいので省資源や保守性において有利である。なお、詰材423,426としては積層板が望ましい。多孔板103については再研磨して再生使用することができ、研磨による厚みの変化はシム141,142(図4参照)によって調整することができる。
【0043】
また、ロータ羽根,ポンプ羽根の羽根配列(ピッチ)や羽根形状には限定はなく、多孔板の孔形状にも限定はない。多孔板の孔形状としては、図12に示す多孔板503のような長孔513を選択することもできる。この場合は、略径方向(羽根の回転円の径方向)に向けて延びる長孔として形成するとともに、ロータ羽根121との間の挟角が0〜15度の範囲となるようにロータ羽根121に対して傾斜させるのが好ましい。このような構成によれば、ロータ羽根121と長孔513との間において、鋏の原理により紙料を効率的に切断することが可能になる。なお、第2実施形態のように複数の多孔板が配置された形式では、隣接する多孔板の長孔との間の狭角が0〜15度の範囲となるように各多孔板の長孔の角度を設定する。
【0044】
また、第2実施形態では3枚の多孔板103,203,303を層状に配置しているが、より複数枚の多孔板を配置してもよく、逆に上下2枚のみ配置してもよい。この場合、第2実施形態のように多孔板を奇数枚配置して、上から奇数番目の多孔板は固定板とし、偶数番目の多孔板はロータ羽根やポンプ羽根と一体に回転する回転板とするのが構造上簡単で好ましい。勿論、偶数毎の多孔板を配置することも可能であり、少なくとも隣接する多孔板が相対回転していれば、何れの多孔板を固定板にして何れの多孔板を回転板とするかは自由である。
【0045】
また、第1実施形態ではロータ羽根121及びポンプ羽根152を回転軸106に一体化して一体的に回転させ、第2実施形態ではロータ羽根221,ポンプ羽根252及び多孔板203を回転軸206に一体化して一体的に回転させているが、それぞれの部材(ロータ羽根,ポンプ羽根及び多孔板)を別々に回転させるようにしてもよい。すなわち、本発明においては、隣接する2つの部材間において紙料を離解させることができるように、少なくとも隣接する2つの部材が相対回転していればよいので、必ずしも全ての部材を一体的に回転させる必要はない。したがって、何れかの部材を逆方向に回転させることも勿論可能である。例えば第1実施形態の場合であれば、新たにギヤ機構等を介装することによってロータ羽根121とポンプ羽根152とを逆の方向に回転させてもよい。
【0046】
また、上述の実施形態では、開放した容器の底部に攪拌離解部を設けた形式の紙料離解装置に本発明を適用した場合に説明したが、本発明は密閉した容器を備えた形式の装置や、攪拌離解部を容器側面に設けた形式の装置にも適用することができる。
【0047】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の第1の紙料離解装置によれば、多孔板の両面を紙料の離解において有効に作用させることができるとともに、ポンプ羽根による吸引によってこの作用部分(多孔板の孔が形成されている領域)に紙料を集中させることができるので、低動力で紙料の離解を促進することができるという利点がある。
【0048】
また、本発明の第2の紙料離解装置によれば、複数の多孔版の両面を紙料の離解において有効に作用させながら紙料を段階的に離解していくことができるとともに、ポンプ羽根による吸引によってこれら作用部分(多孔板における、孔が形成されている領域)に紙料を集中させることができるので、より低動力で紙料の離解を促進することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる紙料離解装置の全体構成を示す平面図である。
【図2】図1のII−II矢視断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる紙料離解装置の攪拌離解部の構成を示す斜視図(一部破断図)である。
【図4】図3に示す攪拌離解部の要部拡大断面図である。
【図5】図4のV−V矢視断面図である。
【図6】多孔板の好ましい孔配列を示す平面図である。
【図7】本発明の第2実施形態にかかる紙料離解装置の攪拌離解部の構成を示す斜視図(一部破断図)である。
【図8】図7に示す攪拌離解部の要部拡大断面図である。
【図9】図8のIX−IX矢視断面図である。
【図10】多孔板間における好ましい孔面積の設定例を示す断面図である。
【図11】第1実施形態にかかるロータ羽根及びポンプ羽根の構造の変形例を示す断面図である。
【図12】第1実施形態にかかる多孔板の孔形状の変形例を示す要部の斜視図である。
【図13】従来の紙料離解装置の全体構成を示す平面図である。
【図14】図13のXIV−XIV矢視断面図である。
【図15】従来の紙料離解装置の攪拌離解部の構成を示す斜視図(一部破断図)である。
【図16】従来の紙料離解装置の攪拌離解部の構成を示す斜視図(一部破断図)である。
【符号の説明】
101 容器
102,202 ロータ
103,203,303,503 多孔板
104,204 チャンバ
106,206 回転軸
108 モータ
111A 転向板
111B 旋回防止板(旋回防止壁)
113,213,313 孔(丸孔)
121,221,421 ロータ羽根(攪拌羽根)
141,142,341,372,373,382 シム
151,251 フランジ
152,252 ,452 ポンプ羽根
152b,252b 刃
154,254 循環出口
160 循環通路(還流通路)
300 段付刃
422a,422b ロータ羽根用の作用刃物
425a,425b ポンプ羽根用の作用刃物
513 長孔
Claims (12)
- 紙料容器内に配置された多孔板と、
上記多孔板の孔が形成されている領域の一面に近接して回転する攪拌羽根と、
上記攪拌羽根の回転軸と同軸で上記多孔板の孔が形成されている領域の他面に近接して回転するポンプ羽根とを備え、
上記ポンプ羽根の刃及び上記攪拌羽根は、何れも上記多孔板の孔が形成されている領域をカバーするように径方向長さを設定されている
ことを特徴とする、紙料離解装置。 - 上記多孔板の各孔は、上記攪拌羽根及び上記ポンプ羽根の回転方向において他の何れかの孔と少なくとも一部が重なるように形成されている
ことを特徴とする、請求項1記載の紙料離解装置。 - 上記多孔板の各孔が略径方向に向けて延びる長孔として形成され、上記攪拌羽根或いは上記ポンプ羽根に対して0〜15度の範囲で傾斜している
ことを特徴とする、請求項1又は2記載の紙料離解装置。 - 紙料容器内に層状に配置された複数の多孔板と、
上記複数の多孔板のうち最上層の多孔板における、孔が形成されている領域の表面に近接して回転する攪拌羽根と、
上記攪拌羽根の回転軸と同軸で上記複数の多孔板のうち最下層の多孔板における、孔が形成されている領域の表面に近接して回転するポンプ羽根とを備えるとともに、
上記ポンプ羽根の刃及び上記攪拌羽根は、何れも上記多孔板の孔が形成されている領域をカバーするように径方向長さを設定され、
上記多孔板は隣接する多孔板間において上記回転軸周りに相対回転するように構成されている
ことを特徴とする、紙料離解装置。 - 上記多孔板の各孔は、上記攪拌羽根及び上記ポンプ羽根の回転方向において他の何れかの孔と少なくとも一部が重なるように形成されている
ことを特徴とする、請求項4記載の紙料離解装置。 - 上記多孔板の各孔は、隣接する多孔板との相対回転方向において隣接する多孔板の何れかの孔と少なくとも一部が重なるように形成されている
ことを特徴とする、請求項4又は5記載の紙料離解装置。 - 上記多孔板の各孔の孔面積は、上記ポンプ羽根側の多孔板ほど小さく設定されている
ことを特徴とする、請求項4〜6の何れかの項に記載の紙料離解装置。 - 上記多孔板の各孔が略径方向に向けて延びる長孔として形成され、隣接する上記攪拌羽根或いは上記ポンプ羽根或いは隣接する多孔板の各孔に対して0〜15度の範囲で傾斜している
ことを特徴とする、請求項4〜7の何れかの項に記載の紙料離解装置。 - 上記多孔板の各孔は、上記攪拌羽根及び上記ポンプ羽根の回転方向において3〜35mmの孔幅に形成されている
ことを特徴とする、請求項1〜8の何れかの項に記載の紙料離解装置。 - 上記多孔板の開口率が15〜50%である
ことを特徴とする、請求項9記載の紙料離解装置。 - 上記ポンプ羽根により上記攪拌羽根側から上記多孔板を通過して上記ポンプ羽根側に吸い込まれた紙料を上記紙料容器の上部へ上記多孔板を迂回して環流させる環流通路を備えた
ことを特徴とする、請求項1〜10の何れかの項に記載の紙料離解装置。 - 上記紙料容器の内面に上記攪拌羽根の回転による旋回流れの発生を防止する旋回防止壁が設けられ、上記旋回防止壁の内部に上記環流通路が設けられている
ことを特徴とする、請求項11記載の紙料離解装置。
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