JP2003193384A - 紙料離解装置 - Google Patents

紙料離解装置

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JP2003193384A
JP2003193384A JP2001393306A JP2001393306A JP2003193384A JP 2003193384 A JP2003193384 A JP 2003193384A JP 2001393306 A JP2001393306 A JP 2001393306A JP 2001393306 A JP2001393306 A JP 2001393306A JP 2003193384 A JP2003193384 A JP 2003193384A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙料離解装置に関し、低い動力で高い離解効
果を得られるようにする。 【解決手段】 紙料容器内に配置された多孔板103の
一面に近接して攪拌羽根121を備えるとともに、多孔
板103の他面に近接してポンプ羽根152を備え、攪
拌羽根121とポンプ羽根152とが共通の軸106周
りに回転できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙パルプ,回収
紙,抄紙機での損紙等の紙料を解かして離解するための
紙料離解装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図13,図14は従来の紙料離解装置の
構成を示す概略図である。紙料離解装置は、通常、紙料
を収容する容器1の底部(或いは側面)に多数の孔(或
いは刃溝)を有する離解板3を備えている。この離解板
3には外周に複数個の羽根21を有するロータ2が近接
配置されている。ロータ2の軸23にはモータ24が接
続されており、ロータ2はモータ24からの動力伝達に
よって回転し、容器1内の紙料を攪拌離解するようにな
っている。
【0003】紙料は3〜8%程度の濃度となるように希
釈水と共に容器1に投入される。紙料は容器1内でロー
タ2の羽根21によって攪拌されて粗離解される。この
ときロータ2の回転は紙料の旋回流れを生むが、容器1
の内面には旋回方向に垂直な転向板11が設けられてお
り、旋回流れはこの転向板11によって縦流れに転向さ
れ、紙料は縦流れとなって容器1内部を循環する。この
攪拌によって細片になった紙料は、次いで羽根21と離
解板3との隙間で細かく離解される。離解後の紙料は離
解板3の孔を通って離解板3の裏側に設けられたチャン
バ4の出口5から排出される。
【0004】ロータ2及び離解板3の構造には、紙料の
離解の難易度に応じた種々の形態がある。図15は図1
3,図14の部分拡大図であり、比較的解け易い紙料用
に用いられるロータ及び離解板の詳細構造を示す斜視図
(一部破断図)である。なお、図中の矢印は紙料の流れ
を示している。この構造では、紙料の離解はロータ2の
羽根21と離解板(多孔板)3の孔34との協働により
行われる。すなわち、紙料はロータ2の回転により羽根
21と離解板3との隙間に持ち込まれ、羽根21の下縁
と離解板3の孔34の縁と掴まれて擦られることにより
離解される。なお、羽根21と離解板3との隙間は適度
の距離を保つ方が離解効果は良い。この構造では、ロー
タ2は軸23の先端に固定されたフランジ22にシム4
1を介して取り付けられており、離解板3と羽根21と
の隙間を調整できるようになっている。
【0005】一方、図16は比較的解け難い紙料用に用
いられるロータ及び離解板の詳細構造を示す斜視図(一
部破断図)である。図16に示すように、離解板(多孔
板)60にはロータ50の径方向に延びる複数の長孔6
1が形成されており、離解板60の裏面(羽根52と対
向する面と反対側の面)で長孔61の外側には、環状の
固定刃63が取り付けられている。また、ロータ50の
フランジ51は離解板60の裏面に延びており、その外
周部分には上記の固定歯63に対向するように環状の回
転刃52が取り付けられている。この構造では、紙料は
ロータ50の回転により羽根52と離解板60との隙間
に持ち込まれ、羽根52の下縁と離解板60の長孔61
の縁と掴まれて擦られることにより離解される。さら
に、離解板60の長孔61を通った紙料は回転刃52と
固定刃63との間で離解され、離解板60の外周部に形
成された循環穴64から容器側へ戻っていく。離解後の
紙料は容器の底部に設けられた図示しない出口管より排
出される。なお、この構造でも、羽根52と離解板60
との隙間及び回転刃52と固定刃63との隙間は、いず
れも適度の距離を保つ方が離解効果は良い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の紙料離解
装置では、羽根21,52は容器内の紙料を引き裂いて
撹拌する作用と、離解板3,60との隙間で更に紙料の
離解を促進させる作用とを兼ね備えている。しかしなが
ら、実際には紙料の大部分は前記作用部分に集中するこ
となく無駄に容器の中を旋回するだけであり、必ずしも
離解効果が良いとは言えなかった。また、撹拌を強くし
なければ紙料が浮いて作用部分に届かないため、紙料の
濃度が高くなると動力を大きくする必要があった。
【0007】例えば図15に示す構造では、紙料の大部
分は羽根21と離解板3との隙間において離解される
が、周方向よりも半径方向の流れが強いために紙料を隙
間に持ち込み難かった。図16に示す構造では、羽根5
1と離解板60の他に回転刃52と固定刃63とを備え
るので、図15に示す構造では離解し難い紙料でも離解
可能であるものの、その作用面が外周側にあるために多
くの動力が必要となる。また、両刃52,63の隙間が
狭いために内側部分で紙料が詰まり易いという課題もあ
った。
【0008】本発明は、上記の課題に鑑み創案されたも
のであり、低動力で離解効果の高い紙料離解装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の紙料離解装置(第1の紙料離解装置)は、
紙料容器内に配置された多孔板の一面に近接して攪拌羽
根を備えるとともに、多孔板の他面に近接してポンプ羽
根を備えている。攪拌羽根とポンプ羽根とは共通の軸周
りに回転できるように構成されている。このような構成
により、紙料容器内の紙料はポンプ羽根の吸引作用によ
り多孔板の攪拌羽根側面に吸い寄せられ、攪拌羽根の縁
と多孔板の孔の攪拌羽根側縁との間で離解される。そし
て、孔を通った紙料はさらに孔のポンプ羽根側縁とポン
プ羽根の縁との間で離解される。すなわち、上記の構成
によれば、多孔板の両面が紙料の離解において有効に作
用するとともに、ポンプ羽根による吸引によってこの作
用部分に紙料を集中させることができるので、低動力で
紙料の離解を促進することができる。
【0010】多孔板の各孔は、攪拌羽根及びポンプ羽根
の回転方向において他の何れかの孔と少なくとも一部が
重なるように形成されているのが好ましい。紙料の離解
は各羽根の縁と孔の縁との間で紙料を引き裂くことで行
うので、使用しているうちに羽根の縁は次第に磨耗して
いくが、このような構成によれば、作用部分が羽根の縁
に沿って連続的に分布するようになるので、羽根を均等
に磨耗させることができ、羽根の寿命を長くすることが
できる。
【0011】多孔板の孔の形状には限定はなく、丸孔の
他、例えば楕円や長孔であってもよい。特に、孔が長孔
として形成される場合には、略径方向(羽根の回転円の
径方向)に向けて延びる長孔として形成するとともに、
攪拌羽根或いはポンプ羽根に対して0〜15度の範囲で
傾斜させる。言い換えれば、攪拌羽根と長孔との間の挟
角、或いはポンプ羽根と長孔との間の挟角が0〜15度
の範囲となるように攪拌羽根,ポンプ羽根,長孔の角度
を設定する。このような構成によれば、攪拌羽根と長孔
との間、或いはポンプ羽根と長孔との間において、鋏の
原理により紙料を効率的に切断することが可能になる。
【0012】また、上記目的を達成するために本発明は
次の構成の紙料離解装置(第2の紙料離解装置)も提供
する。この紙料離解装置は、紙料容器内に層状に配置さ
れた複数の多孔板のうち最上層の多孔板の表面に近接し
て攪拌羽根を備えるとともに、最下層の多孔板の表面に
近接してポンプ羽根を備えている。攪拌羽根とポンプ羽
根とは共通の軸周りに回転できるように構成されてお
り、さらに多孔板についても隣接する多孔板間において
上記の回転軸周りに相対回転するように構成されてい
る。このような構成により、紙料容器内の紙料はポンプ
羽根の吸引作用により最上層の多孔板に吸い寄せられ、
攪拌羽根の縁と多孔板の孔の縁との間で離解される。そ
して、紙料は隣接する多孔板間において上側多孔板の孔
の縁と下側多孔板の孔の縁との間で離解されながら順次
多孔板を通過していき、最後に最下層の多孔板の孔の縁
とポンプ羽根の縁との間で離解される。すなわち、上記
の構成によれば、複数の多孔版の両面を紙料の離解にお
いて有効に作用させながら紙料を段階的に離解していく
とともに、ポンプ羽根による吸引によってこれら作用部
分に紙料を集中させることができるので、低動力で紙料
の離解を促進することができる。
【0013】多孔板の各孔は、攪拌羽根及びポンプ羽根
の回転方向において他の何れかの孔と少なくとも一部が
重なるように形成されているのが好ましい。紙料の離解
は各羽根の縁と孔の縁との間で紙料を引き裂くことで行
うので、使用しているうちに羽根の縁は次第に磨耗して
いくが、このような構成によれば、作用部分が羽根の縁
に沿って連続的に分布するようになるので、羽根を均等
に磨耗させることができ、羽根の寿命を長くすることが
できる。同様に多孔板間においても、このような構成に
することで全体を均等に磨耗させることができる。
【0014】また、多孔板の各孔は、隣接する多孔板と
の相対回転方向において隣接する多孔板の何れかの孔と
少なくとも一部が重なるように形成されているのが好ま
しい。一部でも隣接する多孔板の孔と重なっていれば、
その部分において紙料を引き裂いて離解することができ
るからである。また、多孔板の各孔の孔面積は、ポンプ
羽根側の多孔板ほど小さくなっていくのが好ましい。す
なわち、攪拌羽根側からポンプ羽根側に進むにつれて紙
料の通過面積を縮小させていく。これによりポンプ羽根
側に進むにつれて紙料の濃縮が起こるので、作用部分へ
多量の紙料を集中的に供給して紙料の離解を促進するこ
とができる。
【0015】孔が長孔として形成される場合には、略径
方向(羽根の回転円の径方向)に向けて延びる長孔とし
て形成するとともに、隣接する攪拌羽根或いはポンプ羽
根或いは隣接する多孔板の各孔に対して0〜15度の範
囲で傾斜させる。言い換えれば、攪拌羽根と隣接する多
孔板の場合には、攪拌羽根との間の挟角或いは隣接する
多孔板の長孔との間の狭角が0〜15度の範囲となるよ
うに、ポンプ羽根と隣接する多孔板の場合には、ポンプ
羽根との間の挟角或いは隣接する多孔板の長孔との間の
狭角が0〜15度の範囲となるように、両面が他の多孔
板に隣接する多孔板の場合には、隣接する少なくとも何
れかの多孔板の長孔との間の狭角が0〜15度の範囲と
なるように、攪拌羽根,ポンプ羽根,各多孔板の長孔の
角度を設定する。このような構成によれば、攪拌羽根と
長孔との間、ポンプ羽根と長孔との間、或いは隣接する
2つの多孔板の長孔間において、鋏の原理により紙料を
効率的に切断することが可能になる。
【0016】なお、上記の第1,第2の紙料離解装置の
何れにおいても、離解効率の観点からは、多孔板の各孔
は、攪拌羽根及びポンプ羽根の回転方向において3〜3
5mmの孔幅(例えば丸孔の場合には直径、長孔の場合
には幅)に形成されているのが好ましい。また、多孔板
の開口率については15〜50%の範囲が好ましい。孔
の個数については、上記の孔幅及び開口率の範囲内にお
いて、できるだけ多い方が好ましい。孔の個数に比例し
て紙料の離解において有効に作用する縁(エッジ)の数
が増えるからである。
【0017】また、上記の第1,第2の紙料離解装置に
おいて、好ましくは、ポンプ羽根により攪拌羽根側から
多孔板を通過してポンプ羽根側に吸い込まれた紙料を紙
料容器の上部へ多孔板を迂回して環流させる環流通路を
設ける。これにより離解紙料が未離解紙料の上に運ばれ
るので、離解紙料と未離解紙料とが混在して回流するこ
となく、未離解紙料を集中的に羽根と多孔版との作用部
分へ供給することができ、紙料の離解を促進することが
できる。この場合、より好ましくは、紙料容器の内面に
攪拌羽根の回転による旋回流れの発生を防止する旋回防
止壁を設け、この旋回防止壁の内部に上記の環流通路を
設ける。これにより旋回流れの発生による上記作用部分
への紙料の供給効率の低下を防止できるとともに、無駄
のないコンパクトな構造とすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (A)第1実施形態 図1,図2は、本発明の第1実施形態にかかる紙料離解
装置の全体構成を示す概略図である。図中の矢印は紙料
の流れを示している。
【0019】図1,図2に示すように、本実施形態の紙
料離解装置では、紙料を収容する容器101の底部に攪
拌離解部が設けられている。攪拌離解部には多数の孔が
形成された多孔板103が紙料を収容する容器101の
底部に固定して取り付けられている。そして、この多孔
板103を上下両面から挟むようにして、ロータ羽根
(攪拌羽根)121とポンプ羽根152とが近接配置さ
れている。ロータ羽根121はロータ102の外周に複
数毎(実用上は3〜16枚、図1では6枚)設けられて
いる。ポンプ羽根152はロータ102を回転軸106
に取り付けるためのフランジ151に取り付けられてい
る。回転軸106にはVベルト107を介してモータ1
08が接続されており、ロータ羽根121及びポンプ羽
根152は、モータ108から回転軸106への動力伝
達によって一体となって回転するようになっている。
【0020】容器101には、従来と同様に旋回流れを
縦流れに転向させるための転向板111Aが設けられる
とともに、旋回流れの発生を防止するための旋回防止板
(旋回防止壁)111Bが新設されている。この旋回防
止板111Bの内部には紙料を循環させるための循環通
路160が形成されている。循環通路160はその一端
が容器101の上部に開口しており、他端が多孔板10
3の裏側に設けられたチャンバ104の循環出口154
に接続されている。また、循環通路160の途中には離
解後の紙料を排出するための出口管105が設けられて
いるが、この出口管105は図示しないバルブによって
開閉されるようになっている。
【0021】図3〜図5は紙料離解装置の要部である攪
拌離解部の構成を示す詳細図である。図3,図4に示す
ように多孔板103は中央に開口を有する円盤状であ
り、チャンバ104の蓋をするように、シム142を挟
みボルト170を用いてチャンバ104の胴部104b
に取り付けられている。チャンバ104はその中央部に
スリーブ104aが形成されており、このスリーブ10
4aに回転軸106の先端部が挿入されている。回転軸
106の先端部には回転軸106と同心にフランジ15
1に設けられたスリーブ151aが固定して取り付けら
れ、フランジ151のスリーブ151aはチャンバ10
4のスリーブ104aに液漏れ防止用のシール109を
介して相対回転自在に接触している。
【0022】フランジ151はクラウン部151bと鍔
部151cとを備えたハット形状を有し、上記のスリー
ブ151aはクラウン部151bの下面に突設されてい
る。クラウン部151bは多孔板103の中央の開口か
ら上方へ突き出しており、鍔部151cは多孔板103
の裏面下方に位置している。鍔部151cの外径はチャ
ンバ104の内径よりもやや小さい程度に形成され、多
孔板103とフランジ151とチャンバ104とによっ
てドーナツ状の空間が形成されている。そして、この空
間内において鍔部151cの多孔板103側に、ポンプ
羽根152がボルト180を用いて取り付けられてい
る。ポンプ羽根152は、ドーナツ状の基体152a
と、基体152a上に一定の間隔で螺旋状(または放射
状)に形成された複数の刃152bとから構成されてい
る。ポンプ羽根152の刃152bは、多孔板103の
孔113が形成されている領域をカバーするように径方
向長さを設定されている。
【0023】また、フランジ151のクラウン部151
bには、円錐形状を有するロータ102がシム141を
挟んでボルト140を用いて取り付けられている。ロー
タ102の外周部にはロータ羽根121が一体に設けら
れている。ロータ羽根121もポンプ羽根152と同
様、多孔板103の孔113が形成されている領域をカ
バーするように径方向長さを設定されている。
【0024】このような構成により、回転軸106に動
力が伝達されるとフランジ151とロータ102とは一
体となって回転し、ポンプ羽根152とロータ羽根12
1とは多孔板103を挟むようにしながらその表面に沿
って旋回する。ロータ羽根121の旋回は容器101内
の紙料を攪拌して紙料を粗離解させる。またロータ羽根
121の旋回は紙料の旋回流れを生むが、容器101の
内面には旋回方向に垂直な転向板111A及び旋回防止
板111Bが設けられているので、旋回流れはこれら転
向板111Aや旋回防止板111Bによって縦流れに転
向され、紙料は縦流れとなって容器101内部を循環す
る。
【0025】一方、ポンプ羽根152の旋回は、紙料に
遠心力を作用させて多孔板103,フランジ151及び
チャンバ104に囲まれた空間内に紙料の径方向流れを
生む。この径方向流れによって紙料はチャンバ104の
胴部104bに形成された複数の循環出口154から循
環通路160へ排出されるとともに、ロータ羽根121
側からポンプ羽根152側へ多孔板103の孔113を
通って新たな紙料が吸い込まれてくる。このポンプ羽根
152による吸引作用により、容器101内の紙料は多
孔板103の孔113に向けて流れ込んでくる。
【0026】図5は図4のV−V矢視断面図である。以
下、図5を用いて多孔板103,ロータ羽根121及び
ポンプ羽根152による攪拌離解作用について説明す
る。まず、容器101内の紙料はロータ羽根121の図
5中矢印方向の旋回によってロータ羽根121の上縁1
22aで粗離解される。粗離解された紙料はポンプ羽根
152の吸引作用によって多孔板103の表面へ吸い寄
せられ、多孔板103の表面においてロータ羽根121
の下縁122bと多孔板103の孔113の上縁123
との間で引き裂かれ、より細かく離解される。細かく離
解された紙料は孔113に流入し、孔113を通ってチ
ャンバ104内に流れ込む際、多孔板103の裏面にお
いてポンプ羽根152の上縁125と多孔板103の孔
113の下縁124との間で引き裂かれて、さらに細か
く離解される。そして、ポンプ羽根152の溝114
(刃152b,152b間の空間)を通って、チャンバ
104の循環出口154から循環通路160に排出され
る。
【0027】このように、本実施形態にかかる紙料離解
装置によれば、多孔板103の表裏両面を紙料の離解に
おいて有効に作用させることができるとともに、ポンプ
羽根152による吸引によってこれら作用部分に未離解
紙料を集中させることができるので、羽根121,15
2を高速で回転させずとも紙料を効率的に離解すること
ができる。すなわち、この紙料離解装置によればより少
ない動力で紙料の離解を促進することができ、離解効率
が飛躍的に向上する。また、多孔板103の表面のみな
らず裏面でも紙料を引き裂いて離解することができるこ
とから、難離解紙でも詰まることなく処理することがで
きる。なお、ロータ羽根121と多孔板103との隙
間、及びポンプ羽根152と多孔板103との隙間は、
いずれも適度の距離を保つ方が離解効果は良い。両隙間
はそれぞれシム141,142で調整することができ
る。
【0028】また、本実施形態にかかる紙料離解装置に
よれば、多離解済の紙料はポンプ羽根152によって循
環通路160に押し出され、循環通路160を通って容
器101の上部へ循環されて未離解紙料の上へ運ばれ
る。このため、従来の様に離解済の紙料と未離解の紙料
とが共に回流することがなく、ロータ羽根121と多孔
板103との作用部分へ未離解紙料を集中的に供給する
ことができ、紙料の離解を促進することができる。この
結果、ロータ羽根121の大きさを小さくすることがで
き、また、回転速度も低くすることができるので、低動
力での運転が可能になる。
【0029】上記の構成において、多孔板103の孔1
13の直径は、紙料の繊維の大きさを考慮すると実用上
は3〜35mmの範囲が好ましく、多孔板103の開口
率(ロータ羽根121やポンプ羽根152が旋回する領
域における多孔板103の開口率)については、15〜
50%の範囲が好ましい。また、紙料の離解において有
効に作用する縁(エッジ)の数は孔113の個数に比例
して増えることから、孔113の個数は開口率が上記の
好ましい範囲を満たす限りは多い方が好ましい。
【0030】また、多孔板103の各孔113は、図6
に示すように、ロータ羽根121及びポンプ羽根152
の回転方向(図中に矢印で示す)において他の何れかの
孔と少なくとも一部が重なるように配列されているのが
好ましい。例えば図中に二点差線で示す孔113A′は
孔113Aを回転方向に写像したものであり、孔111
Bと一部が重なっている。紙料の離解は図5に示すよう
にロータ羽根121の下縁122bと孔113の上縁1
23との間、及びポンプ羽根152の上縁125と孔1
13の下縁124との間で紙料を引き裂くことで行うの
で、使用しているうちに羽根の縁は次第に磨耗していく
が、このような構成によれば、作用部分が各羽根12
1,152の縁122b,125に沿って連続的に分布
するようになるので、各羽根121,152を均等に磨
耗させることができ、各羽根121,152の寿命を長
くすることができる。
【0031】(B)第2実施形態 本発明の第2実施形態にかかる紙料離解装置について図
7〜図10を用いて説明する。本実施形態にかかる紙料
離解装置は、第1実施形態とは攪拌離解部の構成に相違
がある。図7,図8に示すように、回転軸206の先端
にハット形状のフランジ251が取り付けられ、フラン
ジ251のクラウン部251bには円錐形状を有するロ
ータ202がシム341を挟んでボルト340で固定さ
れている。ロータ202の外周部には複数のロータ羽根
221が一定の間隔で一体に設けられている。ロータ2
02には、図9に示すように複数の縁322a〜322
eを持つ段付刃300がボルト301で取り付けられて
いる。また、フランジ251の鍔部251cには、ポン
プ羽根252の内周部がボルト380で固定されてい
る。ポンプ羽根252はドーナツ状の基体252aと、
基体252a上に一定の間隔で設けられた複数の刃25
2bとから構成されている。
【0032】本実施形態かかる攪拌離解部には、ロータ
羽根221とポンプ羽根252とに上下を挟まれるよう
にして、中央に開口を有する円盤状の3枚の多孔板10
3,203,303が僅かな隙間をあけて層状に配置さ
れている。このうち上下2枚の多孔板103,303は
チャンバ204に取り付けられた固定板であり、中央の
多孔板203はフランジ251に取り付けられた回転板
である。上下の多孔板103,303の間隔はシム37
2とリング371で位置決めされ、チャンバ204の胴
部に別のシム373を介してボルト370で固定されて
いる。中央の多孔板203はリング381,383に上
下方向から挟まれ、シム382とポンプ羽根252とを
介してフランジ251にボルト380で固定されてい
る。
【0033】ロータ羽根221は、最上層の多孔板10
3の孔113が形成されている領域をカバーするように
径方向長さを設定されている。同様に、ポンプ羽根15
2は、最下層の多孔板303の孔313が形成されてい
る領域をカバーするように径方向長さを設定されてい
る。なお、ロータ羽根221と多孔板103との隙間、
及びポンプ羽根252と多孔板303との隙間は、いず
れも適度の距離を保つ方が離解効果は良い。両隙間はそ
れぞれシム341,373で調整することができる。ま
た、多孔板103,203間、多孔板203,303間
の各隙間は、シム372,382で調整することができ
る。
【0034】このような構成により、回転軸206に動
力が伝達されるとフランジ251とロータ202とは一
体となって回転する。そして、これらフランジ251や
ロータ202に固定されたポンプ羽根252,ロータ羽
根221及び中央の多孔板203は、チャンバ204に
固定された多孔板103,203を間に挟むようにしな
がら、それらの表面に沿って旋回する。
【0035】図9は図8のIX−IX矢視断面図であ
る。以下、図9を用いて多孔板103,203,30
3,ロータ羽根221及びポンプ羽根252による攪拌
離解作用について説明する。まず、容器内の紙料はロー
タ羽根221の図9中矢印方向の旋回によってロータ羽
根221の上縁322aで粗離解される。粗離解された
紙料はポンプ羽根252の吸引作用によって最上層の多
孔板103の表面へ吸い寄せられる。そして、多孔板1
03の表面において、紙料の大きさに応じてロータ羽根
221の何れかの縁322b〜322eと多孔板103
の孔113の上縁123との間で引き裂かれ、細かく離
解される。
【0036】細かく離解された紙料は孔113に流入
し、孔113の出口において孔113の下縁124と中
央の多孔板203の孔213の上縁223との間で引き
裂かれ、さらに孔213の出口において孔213の下縁
224と最下層の多孔板303の孔313の上縁323
との間で引き裂かれて、より細かく離解される。そし
て、孔313を通ってチャンバ204内に流れ込む際、
多孔板303の裏面においてポンプ羽根252の上縁2
25と孔313の下縁324との間でさらに引き裂かれ
て、さらに細かく離解される。離解された紙料は、ポン
プ羽根252の溝214を通って、図7に示すチャンバ
204の胴部に設けられた循環出口254から循環通路
に排出される。
【0037】このように、本実施形態にかかる紙料離解
装置によれば、複数の多孔版103,203,303の
表裏両面を紙料の離解において有効に作用させながら紙
料を段階的に離解していくことができるとともに、ポン
プ羽根252による吸引によってこれら作用部分に紙料
を集中させることができる。したがって、第1実施形態
と同様に、より少ない動力で紙料の離解を促進すること
ができ、離解効率が飛躍的に向上するとともに、難離解
紙でも詰まることなく処理することができる。
【0038】特に本実施形態によれば、紙料を多段階に
離解処理することから、第1実施形態よりもさらに細か
く紙料を離解させることができる。したがって、必ずし
も離解後の紙料を容器の上部へ環流させる必要は無く、
直接出口管から次の工程へ送ることもできる。つまり、
本実施形態にかかる紙料離解装置によれば、さらに単時
間に効率よく目的の離解度の紙料を得ることができると
いう利点がある。
【0039】上記の構成において、第1実施形態と同様
に、各多孔板103,203,303の孔113,21
3,313の直径は3〜35mmの範囲が好ましく、多
孔板103,203,303の開口率については15〜
50%の範囲が好ましい。また、特に本実施形態におい
ては、図10に示すようにポンプ羽根252側の多孔板
ほど紙料の通過面積が小さくなるような孔面積の設定が
好ましい。つまり、最上層の多孔板103の孔113よ
りも中央の多孔板203の孔213の面積を小さくし、
中央の多孔板203の孔213よりも最下層の多孔板3
03の孔313の面積を小さくする。このような構造に
よれば、これによりロータ羽根221側からポンプ羽根
252側に進むにつれて紙料の濃縮が起こるので、各作
用部分へ多量の紙料を集中的に供給して紙料の離解をさ
らに促進することが可能になる。
【0040】また、本実施形態においても多孔板10
3,203,303の各孔113,213,313は、
第1実施形態と同様(図6参照)、回転方向において同
一多孔板上の他の何れかの孔と少なくとも一部が重なる
ように形成されているのが好ましい。さらに、特に本実
施形態においては、多孔板103,203,303の各
孔113,213,313は、図8に示すように回転方
向において隣接する多孔板の何れかの孔と少なくとも一
部が重なるように形成されているのが好ましい。一部で
も隣接する多孔板の孔と重なっていれば、その部分にお
いて紙料を引き裂いて離解することができるからであ
る。
【0041】(C)その他 以上、本発明の紙料精選装置について2つの実施形態を
説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるもの
ではない。例えば、第1実施形態では容器101内面に
旋回防止板111Bを設けて、旋回防止板111Bの内
部に離解した紙料を容器101の上部に戻すための循環
通路160を形成しているが、ホース等の外部配管によ
って離解紙料を容器101内に戻すようにしてもよい。
勿論、このように紙料を循環させることなく、チャンバ
104から次工程へそのまま排出することも可能であ
る。
【0042】また、ロータ羽根やポンプ羽根の縁は摩耗
し易いが、この磨耗対策として、図11に示すような構
造(第1実施形態の変形例)を採用してもよい。図11
に示すロータ羽根421は、その回転方向前部にあり溝
424を備えている。そして、あり溝424内に作用刃
物422a,422bが嵌め込まれて詰材423で固定
されている。作用刃物422aはロータ羽根421の上
縁を形成し、作用刃物422bはロータ羽根421の下
縁を形成している。ポンプ羽根452は、基体452a
に形成されたあり溝427内に、作用刃物425a,4
25bを嵌め込んで詰材426で固定することにより構
成されている。このような構成によれば、作用部分であ
る縁が磨耗した場合には、作用刃物422a,422
b,425a,425bのみを交換すればよいので省資
源や保守性において有利である。なお、詰材423,4
26としては積層板が望ましい。多孔板103について
は再研磨して再生使用することができ、研磨による厚み
の変化はシム141,142(図4参照)によって調整
することができる。
【0043】また、ロータ羽根,ポンプ羽根の羽根配列
(ピッチ)や羽根形状には限定はなく、多孔板の孔形状
にも限定はない。多孔板の孔形状としては、図12に示
す多孔板503のような長孔513を選択することもで
きる。この場合は、略径方向(羽根の回転円の径方向)
に向けて延びる長孔として形成するとともに、ロータ羽
根121との間の挟角が0〜15度の範囲となるように
ロータ羽根121に対して傾斜させるのが好ましい。こ
のような構成によれば、ロータ羽根121と長孔513
との間において、鋏の原理により紙料を効率的に切断す
ることが可能になる。なお、第2実施形態のように複数
の多孔板が配置された形式では、隣接する多孔板の長孔
との間の狭角が0〜15度の範囲となるように各多孔板
の長孔の角度を設定する。
【0044】また、第2実施形態では3枚の多孔板10
3,203,303を層状に配置しているが、より複数
枚の多孔板を配置してもよく、逆に上下2枚のみ配置し
てもよい。この場合、第2実施形態のように多孔板を奇
数枚配置して、上から奇数番目の多孔板は固定板とし、
偶数番目の多孔板はロータ羽根やポンプ羽根と一体に回
転する回転板とするのが構造上簡単で好ましい。勿論、
偶数毎の多孔板を配置することも可能であり、少なくと
も隣接する多孔板が相対回転していれば、何れの多孔板
を固定板にして何れの多孔板を回転板とするかは自由で
ある。
【0045】また、第1実施形態ではロータ羽根121
及びポンプ羽根152を回転軸106に一体化して一体
的に回転させ、第2実施形態ではロータ羽根221,ポ
ンプ羽根252及び多孔板203を回転軸206に一体
化して一体的に回転させているが、それぞれの部材(ロ
ータ羽根,ポンプ羽根及び多孔板)を別々に回転させる
ようにしてもよい。すなわち、本発明においては、隣接
する2つの部材間において紙料を離解させることができ
るように、少なくとも隣接する2つの部材が相対回転し
ていればよいので、必ずしも全ての部材を一体的に回転
させる必要はない。したがって、何れかの部材を逆方向
に回転させることも勿論可能である。例えば第1実施形
態の場合であれば、新たにギヤ機構等を介装することに
よってロータ羽根121とポンプ羽根152とを逆の方
向に回転させてもよい。
【0046】また、上述の実施形態では、開放した容器
の底部に攪拌離解部を設けた形式の紙料離解装置に本発
明を適用した場合に説明したが、本発明は密閉した容器
を備えた形式の装置や、攪拌離解部を容器側面に設けた
形式の装置にも適用することができる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の第1の紙料
離解装置によれば、多孔板の両面を紙料の離解において
有効に作用させることができるとともに、ポンプ羽根に
よる吸引によってこの作用部分に紙料を集中させること
ができるので、低動力で紙料の離解を促進することがで
きるという利点がある。
【0048】また、本発明の第2の紙料離解装置によれ
ば、複数の多孔版の両面を紙料の離解において有効に作
用させながら紙料を段階的に離解していくことができる
とともに、ポンプ羽根による吸引によってこれら作用部
分に紙料を集中させることができるので、より低動力で
紙料の離解を促進することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる紙料離解装置の
全体構成を示す平面図である。
【図2】図1のII−II矢視断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる紙料離解装置の
攪拌離解部の構成を示す斜視図(一部破断図)である。
【図4】図3に示す攪拌離解部の要部拡大断面図であ
る。
【図5】図4のV−V矢視断面図である。
【図6】多孔板の好ましい孔配列を示す平面図である。
【図7】本発明の第2実施形態にかかる紙料離解装置の
攪拌離解部の構成を示す斜視図(一部破断図)である。
【図8】図7に示す攪拌離解部の要部拡大断面図であ
る。
【図9】図8のIX−IX矢視断面図である。
【図10】多孔板間における好ましい孔面積の設定例を
示す断面図である。
【図11】第1実施形態にかかるロータ羽根及びポンプ
羽根の構造の変形例を示す断面図である。
【図12】第1実施形態にかかる多孔板の孔形状の変形
例を示す要部の斜視図である。
【図13】従来の紙料離解装置の全体構成を示す平面図
である。
【図14】図13のXIV−XIV矢視断面図である。
【図15】従来の紙料離解装置の攪拌離解部の構成を示
す斜視図(一部破断図)である。
【図16】従来の紙料離解装置の攪拌離解部の構成を示
す斜視図(一部破断図)である。
【符号の説明】
101 容器 102,202 ロータ 103,203,303,503 多孔板 104,204 チャンバ 106,206 回転軸 108 モータ 111A 転向板 111B 旋回防止板 113,213,313 孔(丸孔) 121,221,421 ロータ羽根 141,142,341,372,373,382 シ
ム 151,251 フランジ 152,252 ,452 ポンプ羽根 152b,252b 刃 154,254 循環出口 160 循環通路 300 段付刃 422a,422b ロータ羽根用の作用刃物 425a,425b ポンプ羽根用の作用刃物 513 長孔

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙料容器内に配置された多孔板と、 上記多孔板の一面に近接して回転する攪拌羽根と、 上記攪拌羽根の回転軸と同軸で上記多孔板の他面に近接
    して回転するポンプ羽根とを備えたことを特徴とする、
    紙料離解装置。
  2. 【請求項2】 上記多孔板の各孔は、上記攪拌羽根及び
    上記ポンプ羽根の回転方向において他の何れかの孔と少
    なくとも一部が重なるように形成されていることを特徴
    とする、請求項1記載の紙料離解装置。
  3. 【請求項3】 上記多孔板の各孔が略径方向に向けて延
    びる長孔として形成され、上記攪拌羽根或いは上記ポン
    プ羽根に対して0〜15度の範囲で傾斜していることを
    特徴とする、請求項1又は2記載の紙料離解装置。
  4. 【請求項4】 紙料容器内に層状に配置された複数の多
    孔板と、 上記複数の多孔板のうち最上層の多孔板の表面に近接し
    て回転する攪拌羽根と、 上記攪拌羽根の回転軸と同軸で上記複数の多孔板のうち
    最下層の多孔板の表面に近接して回転するポンプ羽根と
    を備えるとともに、 上記多孔板は隣接する多孔板間において上記回転軸周り
    に相対回転するように構成されていることを特徴とす
    る、紙料離解装置。
  5. 【請求項5】 上記多孔板の各孔は、上記攪拌羽根及び
    上記ポンプ羽根の回転方向において他の何れかの孔と少
    なくとも一部が重なるように形成されていることを特徴
    とする、請求項4記載の紙料離解装置。
  6. 【請求項6】 上記多孔板の各孔は、隣接する多孔板と
    の相対回転方向において隣接する多孔板の何れかの孔と
    少なくとも一部が重なるように形成されていることを特
    徴とする、請求項4又は5記載の紙料離解装置。
  7. 【請求項7】 上記多孔板の各孔の孔面積は、上記ポン
    プ羽根側の多孔板ほど小さく設定されていることを特徴
    とする、請求項4〜6の何れかの項に記載の紙料離解装
    置。
  8. 【請求項8】 上記多孔板の各孔が略径方向に向けて延
    びる長孔として形成され、隣接する上記攪拌羽根或いは
    上記ポンプ羽根或いは隣接する多孔板の各孔に対して0
    〜15度の範囲で傾斜していることを特徴とする、請求
    項4〜7の何れかの項に記載の紙料離解装置。
  9. 【請求項9】 上記多孔板の各孔は、上記攪拌羽根及び
    上記ポンプ羽根の回転方向において3〜35mmの孔幅
    に形成されていることを特徴とする、請求項1〜8の何
    れかの項に記載の紙料離解装置。
  10. 【請求項10】 上記多孔板の開口率が15〜50%で
    あることを特徴とする、請求項9記載の紙料離解装置。
  11. 【請求項11】 上記ポンプ羽根により上記攪拌羽根側
    から上記多孔板を通過して上記ポンプ羽根側に吸い込ま
    れた紙料を上記紙料容器の上部へ上記多孔板を迂回して
    環流させる環流通路を備えたことを特徴とする、請求項
    1〜10の何れかの項に記載の紙料離解装置。
  12. 【請求項12】 上記紙料容器の内面に上記攪拌羽根の
    回転による旋回流れの発生を防止する旋回防止壁が設け
    られ、上記旋回防止壁の内部に上記環流通路が設けられ
    ていることを特徴とする、請求項11記載の紙料離解装
    置。
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