JP2007134246A - 水素供給装置およびこれを利用した燃料電池システム - Google Patents

水素供給装置およびこれを利用した燃料電池システム Download PDF

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Abstract

【課題】付臭剤の水素タンク下部への堆積を抑制する。
【解決手段】付臭剤を混合した水素を貯蔵する水素タンク1と、前記水素タンク1内の付臭剤と水素とを攪拌する攪拌手段10、11と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池等に水素を供給する水素供給装置およびこれを利用した燃料電池システムに関する。
従来、ガス燃料を使用する内燃機関車両は、匂いのあるガスを使用する。一方、燃料電池では、燃料ガスとして無色無臭の水素を使用する。したがって、燃料電池を搭載したシステム、例えば、燃料電池車でガス漏れが発生した場合でも、匂いによってガス漏れを検知できない。そのため、このようなシステムでは、燃料電池の起動時、運転時、あるいは終了時に例えば水素供給系の圧力封止を行い、燃料ガスが漏れているか否かを判断する等の方法により、ガス漏れを検知する必要がある。そこで、水素に匂いを付けるために付臭剤を添加することにより、水素ガスの漏れを匂いで検知することが提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
しかし、一般に付臭剤は高分子化合物であり、長時間タンク内に放置されると、水素を保持する水素タンク下部に堆積してしまう。付臭剤が堆積すると、水素タンクから放出される水素に含まれる付臭剤の濃度が低下する。すなわち、水素タンク内で水素と分離した状態で付臭剤が堆積し、水素タンクから放出される水素に十分均一に付臭剤が混合していないおそれがある。その結果、付臭剤を添加したにも拘わらず、匂いによる検知ができなくなるおそれがある。さらに、水素タンクに付臭剤が大量に堆積すると、水素の純度を必要以上に低下させてしまう可能性も予見される。その場合でも、通常、水素タンクには、ドレインのような、堆積した付臭剤を排出する手段は設けられていない。
特開2002−29701号公報 特開2004−127748号公報
上述したように、付臭剤は水素に比べて重い。したがって、付臭剤を排出する仕組みを有しない従来の技術では、付臭剤を水素に添加すると、付臭剤が水素タンク下部に堆積する場合があった。本発明の目的は、付臭剤の水素タンク下部への堆積を抑制する技術を提供することである。
本発明は前記課題を解決するために、以下の手段を採用した。すなわち、本発明は、付臭剤を混合した水素を貯蔵する水素タンクと、前記水素タンク内の付臭剤と水素とを攪拌する攪拌手段と、を備えることを特徴とする水素供給装置である。本発明によれば、水素タンク内の付臭剤と水素とを攪拌するので、付臭剤の水素タンク下部への堆積を抑制でき、供給される水素中の付臭剤濃度のばらつきを低減できる。
前記攪拌手段は、前記水素タンク内で回転することにより前記水素と付臭剤とを流動させる回転体と、前記回転体を駆動するモータとを有するものでもよい。本発明によれば、回転体をモータで駆動するので、水素と付臭剤とを流動させ、付臭剤の水素タンク下部への堆積を抑制できる。
前記攪拌手段は、前記水素タンク内の支点に揺動可能に取り付けられた板状体を有するものでもよい。本発明によれば、揺動可能な板状体により水素と付臭剤とを流動させ、付臭剤の水素タンク下部への堆積を抑制できる。
前記攪拌手段は、前記水素タンク内を転がり移動可能な移動体を有するものでもよい。本発明によれば、転がり移動可能な移動体により水素と付臭剤とを流動させ、付臭剤の水素タンク下部への堆積を抑制できる。
前記攪拌手段は、前記水素タンク内面に突設された突出片と、前記水素タンクを所定の回転軸の周りに回転運動可能に支持する支持手段とを有するものでもよい。本発明によれば、水素タンクを回転させることにより、水素と付臭剤とを流動させ、付臭剤の水素タンク下部への堆積を抑制できる。
前記攪拌手段は、前記水素タンク内と水素タンク外とを接続する水素通路から前記水素タンク内の底面に向かって延長された延長通路を有するものでもよい。本発明によれば、水素通路から前記水素タンク内の底面に向かって延長された延長通路を通過する水素自体により水素と付臭剤とを流動させ、付臭剤の水素タンク下部への堆積を抑制できる。
また、本発明は、付臭剤を混合した水素を貯蔵する水素タンクと、前記水素タンク内の付臭剤と水素とを攪拌する攪拌手段と、前記水素タンクから水素ガスの供給を受けて発電する燃料電池と、前記燃料電池の余剰電力により前記攪拌手段を駆動する手段と、を備えることを特徴とする燃料電池システム燃料電池であってもよい。
その場合に、前記燃料電池の余剰電力は、前記燃料電池始動時に燃料電池を暖機する暖機電力、または、燃料電池の停止前に燃料電池内の余剰水素を消費するための発電で発生する水素量制御の電力であってもよい。本発明によれば、余剰電力による暖機運転時の電力または余剰水素を消費するための発電による電力によって攪拌手段を駆動でき、付臭剤の水素タンク下部への堆積を抑制できる。
本発明によれば、付臭剤の水素タンク下部への堆積を抑制し、供給される水素中に含まれる付臭剤濃度のばらつきを低減できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という)に係る燃料電池システムについて説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
《第1実施形態》
以下、図1から図4の図面に基づいて本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムについて説明する。図1は、この燃料電池システムのシステム構成図である。
図1のように、この燃料電池システムは、燃料電池本体5と、燃料電池本体5に燃料ガスである水素を供給する水素タンク1と、水素タンク1の水素ガス供給口に設けられた遮断弁8と、水素タンク1の水素ガス供給口から燃料電池本体5の水素極側の燃料ガス入口に至る水素供給通路L1と、水素供給通路L1上に設けられた調圧バルブ2および調圧バルブ3と、燃料電池本体5の水素極側の排出ガス出口に接続される水素排出ガス通路L2と、水素排出ガス通路L2を遮断するパージバルブ6と、水素排出ガス通路L2のパージバルブ6上流側を水素供給通路側に接続する循環通路L3と、循環通路L3内の残留水素を水素極側の燃料ガス入口に環流させる循環装置4と、燃料電池本体5で発電された電力を負荷に供給するための電力供給端子7,7とを有している。
遮断弁8は、水素タンク1内の水素ガスの供給、および水素ガスの遮断を制御する。調
圧弁2および調圧弁3は、高圧の水素ガスを中圧および低圧に段階的に減圧する。減圧された水素ガスは、循環装置4を通り、水素極側の水素ガス供給口から水素極に送り込まれる。
燃料電池本体5を通過した水素ガスを含むガスは、水素排出ガス通路L2および循環通路L3に滞留する。循環装置4は、例えば、水素ポンプを有しており、循環通路L3中の水素を水素極側の燃料ガス入口に環流させる。パージバルブ6は、所定のタイミングで開閉し、水素密度が低下したガスを下流側に排出する。
このような構成において、本燃料電池システムで使用される水素ガスには、付臭剤が添加されている。付臭剤は、例えば、有機化合物である。水素ガスに付臭剤が添加されているため、水素ガスが水素供給通路L1、水素排出通路L2、および循環通路L3の接続部、または調圧バルブ2、3、パージバルブ6、あるいは、燃料電池本体5の水素流路から漏れ出した場合には、その匂いによって人が水素ガス漏れを感知できる。
図2は、水素タンク1の詳細を説明する図である。図2のように、この水素タンク1の特徴は、水素タンク1内にファン10(本発明の回転体に相当)を有している点にある。ファンを回転させるファン回転軸は、水素タンク側壁の孔部を通って、水素タンク1外部に設けられたモータ11の駆動軸に接続されている。ファン10およびモータ11が本発明の攪拌手段に相当する。
また、ファン回転軸と、水素タンク側壁の孔部との接触部分には、封止部材14が付加されている。封止部材14は、例えば、シリコンゴムである。シリコンゴムの代わりに多数のひだを有する迷宮シール(ラビリンスシール)を添付してもよい。このような封止部材14により気密が維持された状態で、ファン回転軸が水素タンク1の側壁を貫通する。
モータ11には、燃料電池本体5の電力供給端子7,7から、スイッチSWを介して電力が供給される。このスイッチSWは、不図示のECU(Electric Control Unit)によ
って開閉制御される。
ECUは、例えば、燃料電池本体5を始動する際の暖機運転時に、スイッチSWをオンにする。これにより、暖機運転時に発電される余剰電力によってモータが駆動され、ファン10が回転する。したがって、本燃料電池システムでは、燃料電池始動の度に余剰電力によってファン10が回転される。その結果、水素タンク1内で貯蔵されている水素ガスに添加された付臭剤が、燃料電池の運転停止中に水素タンク1内に堆積した場合も、燃料電池の起動時にファン10により水素ガスを攪拌し、付臭剤を水素ガス中に再度混入させることができる。
さらに、モータ11に電力を供給することにより、回転エネルギの他、熱を発生させ、燃料電池本体5の暖機を促進することができる。なお、暖機運転の際に、バッテリからヒータ等を加熱するシステムの場合には、バッテリの出力端子からモータ11に電力を供給するようにすればよい。
さらに、燃料電池本体5の運転停止時には、水素極側の水素圧力を下げ、燃料電池の膜(高分子電解質膜)に加わる機械的ストレスを低減する必要がある。その際には、水素タンク1の遮断弁8を閉じて、遮断弁8以降の水素供給通路L1上の水素を使用して燃料電池を発電し、水素を消費することで水素圧力を低下させる。このような水素圧力制御時の発電によって発生する電力を用いて、モータ11を駆動し、ファン10を回転し、水素タンク1内の水素および付臭剤を攪拌すればよい。
<変形例>
上記第1実施形態では、モータ11を水素タンク1の外部に設置し、封止部材14を付加した水素タンク側壁の孔部を通って、ファン回転軸をモータ11の駆動軸に接続した。しかし、本発明の実施は、このような構成には限定されない。
図3に、本発明の変形例に係る水素タンク1の詳細を示す。この例では、ファン10を駆動するモータ11は、回転電磁力発生部11Aと、発生した回転電磁力を受ける電機子11Bを有する誘導電動機である。図3のように、回転電磁力発生部11Aは、水素タンク1の外部に設けられている。なお、回転電磁力発生部11Aと電機子11Bとを隔てる水素タンク1の側壁部分1Aは、磁力線を通す非磁性材料、例えば、セラミック、あるいは樹脂等で構成する。また、電機子11Bは、ベアリング13上で、ファン10の回転軸とともに回転自在に構成されている。
燃料電池本体5で発電された直流電力(あるいは、不図示のバッテリからの直流電力)は、直流・交流変換器30によって交流電力に変換され、回転電磁力発生部11Aに供給される。
回転電磁力発生部11Aは、空間的に離れた位置に配置された複数のコイルを有している。この複数のコイルに位相のずれた交流電流を供給することで、回転電磁力が発生する。例えば、位相が互いに120度ずれた交流電流を3つのコイルに供給すればよい。
発生した回転電磁力は、非磁性材料の側壁部分1Aを貫通して電機子11Bに作用する。したがって、回転電磁力により、電機子11Bが回転し、ファン回転軸を回転させ、ファン10が駆動される。このような回転電磁力の作用は、誘導電動機または同期電動機の機能として周知である。ただし、本例では、回転電磁力発生部11Aを水素タンク1の外部に配置し、非磁性材料の側壁部分1Aを挟んで電機子11Bに回転電磁力を供給する点に特徴がある。このような構成とすることにより、図2のような特殊な封止部材14を設けることなく、容易に水素タンク1の高圧を維持した上で、水素タンク1内のファン10を駆動することができる。
図4に、第2の変形例を示す。この例では、モータ11は、水素タンク1内に設けられている。モータ11には、リード線を通じて水素タンク1の外部から電力が供給される。
したがって、図2のような特殊な封止部材14を設けることなく、容易に水素タンク1の高圧を維持した上で、水素タンク1内のモータ11およびファン10を駆動することができる。例えば、リード線と、リード線が通る水素タンク1の側壁孔部との間を接着剤等のシール剤で封止すればよい。また、リード線を水素タンク1の側壁の一部として組み込めばよい。その場合に、同心円状に、リード線、絶縁物、水素タンク1の側壁材料(例えば、ステンレススチール、あるいは、鉄)を配置し、リード線の絶縁と、水素タンク1の高圧とを維持すればよい。
ただし、この場合には、水素タンク1内での火花の発生を防止する必要があることから、モータ11としては、いわゆるブラシレスモータが望ましい。すなわち、モータ11として、誘導電動機または同期式電動機を用いればよい。その場合には、図3の場合と同様、燃料電池本体5(または不図示のバッテリ)からの直流電力を直流・交流変換器30によって交流電力に変換してモータ11に供給すればよい。
《第2実施形態》
図5の図面に基づいて本発明の第2実施形態を説明する。上記第1実施形態では、水素タンク1内に設けたファン10によって水素タンク1内のガスを攪拌し、付臭剤の堆積を低
減する燃料電池システムについて説明した。本実施形態では、内部に1つ、若しくは、複数の球体を転がり移動可能に収納することで、水素タンク1内のガスを攪拌し、付臭剤の堆積を低減する水素タンク1について説明する。他の構成および作用は、第1実施形態の場合と同様である。そこで、本実施形態において第1実施形態の場合と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図5に、本実施形態の水素タンク1を示す。水素タンク1には、球体18(本発明の移動体に相当)が収納されている。球体18は、1つであってもよいし、複数配置してもよい。水素タンク1が、例えば、車両に搭載されるような場合には、車両の加速あるいは減速に伴って、水素タンク1が加速あるいは減速する。一方、球体18には慣性があるので、球体18は、水素タンク1と相対運動し、水素タンク1内を不規則に転がり移動する。
したがって、水素タンク1内の水素ガスに付臭剤が添加されており、水素タンク1の底部に堆積したような場合でも、球体18が水素タンク1内を転がり移動することで、水素ガスが攪拌され、付臭剤の堆積が低減される。
なお、図5では、単純な球体18を例示したが、球体18の表面に突起、凹凸、フィン、羽根またはファンを付加してもよい。また、球体18を中空として、球体18表面の一部を切り欠いた構造してもよい。すなわち、球体18の形状に変更を施し、あるいは、表面に部品を付加することにより、球体18の回転に伴う攪拌効果を高めるようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、水素タンク1内に球体18を配置する構成としたが、水素タンク1内を転がり移動可能な形状であれば、球体18には限定されない。例えば、円柱状の物体であっても構わない。また、楕円回転体であっても構わない。また、必ずしも、点対称または軸対象の物体には限られず、球体、円柱、楕円回転体から歪んだ形状の物体であってもよい。
《第3実施形態》
図6の図面に基づいて本発明の第3実施形態を説明する。上記第1実施形態では、水素タンク1内に設けたファン10によって水素タンク1内のガスを攪拌し、付臭剤の堆積を低減する燃料電池システムについて説明した。
本実施形態では、ファン10に代えて、水素タンク1内の天井部に揺動可能な板材を設置することで、水素タンク1内のガスを攪拌し、付臭剤の堆積を低減する例を説明する。他の構成および作用は、第1実施形態の場合と同様である。そこで、本実施形態において第1実施形態の場合と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図6に、本実施形態の水素タンク1を示す。水素タンク1の天井部分には、支点12Aが設けられ、支点12Aに板材12(本発明の板状体に相当)の端部が揺動可能につり下げられている。例えば、天井に2点固定した軸材で支点12を構成し、板材12の端部の孔部に、軸材を挿入して揺動可能とすればよい。その場合、軸材と天井との間に回転可能な円盤を設けて、軸材が天井に対して回転するように構成してもよい。
あるいは、支点12を半球状の外殻と、外殻内に挿入された球体で構成してもよい。外殻の下部に、窓部を設け、その窓部を通じて板材12と外殻内の球体とを接続することで、前後左右あるいは任意の方向に揺動可能な構成としてもよい。
このような構成により、水素タンク1が、例えば、車両に搭載されるような場合には、
車両の加速あるいは減速に伴って、水素タンク1が加速あるいは減速する。一方、板材12には慣性があるので、板材12は、水素タンク1と相対運動し、水素タンク1内を不規則に揺動する。
したがって、水素タンク1内の水素ガスに付臭剤が添加されており、水素タンク1の底部に堆積したような場合でも、板材12が水素タンク1内を前後、左右、あるいは任意の方向に揺動することで、水素ガスが攪拌され、付臭剤の堆積が低減される。
なお、図6では、板材12を揺動可能な構成としたが、例えば、第1実施形態のファン10と同様に、電動機の外力によって強制的に揺動させる構成としてもよい。その場合に、電動機への電力の提供は、図2、3、または図4と同様の構成とすればよい。また、カム装置を介して、電動機の回転軸の回転運動を水平面内の直線運動に変換し、板材12を前後、あるいは、左右等に往復運動させればよい。
《第4実施形態》
図7の図面に基づいて本発明の第4実施形態を説明する。上記第1実施形態では、水素タンク1内に設けたファン10によって水素タンク1内のガスを攪拌し、付臭剤の堆積を低減する燃料電池システムについて説明した。また、第2実施形態では、水素タンク1内に球体18を配置し、第3実施形態では、揺動可能な板材12を設置した。
本実施形態では、水素タンク1自体を回転可能な構成することで、水素タンク1内のガスを攪拌し、付臭剤の堆積を低減する例を説明する。他の構成および作用は、第1実施形態の場合と同様である。そこで、本実施形態において第1実施形態の場合と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図6に、本実施形態の水素タンク1を示す。この水素タンク1は、略円筒型であり、円筒面と左右の側壁を有している。左右の側壁には、筒状の軸1B、1Cが設けられている。軸1Bおよび1Cは、水素タンク1と一体で構成されている。このような軸1B、1Cは、例えば、溶接あるいは水素タンク1の切削加工により形成できる。
さらに、軸1B、1Cの周囲には、ベアリング13がそれぞれ設けられ、ベアリング13を介して軸1B、1Cが台15に載置されている。軸1B、1C、ベアリング13、および台15が本発明の支持手段に相当する。
図示しないが、ベアリング13および軸1B、1Cが台15の側壁15B、15Cの孔部に挿入される構成としてもよい。さらに、孔部は、軸1B、1Cおよびベアリング13を挿入できる構造のものの他、例えば、側面および上面に開口した溝状の凹部であっても構わない。以上のような構成により、水素タンク1は、ベアリング13を介して台15に対して回転可能な構成となっている。
また、水素タンク1の内壁には、フィン16(本発明の突出片に相当)が1つ、または、複数設けられている。したがって、水素タンク1が台に対して回転運動すると、フィン16によって、水素タンク1内のガスが攪拌されることになる。
さらに、水素タンク1のガス供給口をなす管部L4は、軸1B内に挿入されている。また、軸1Bと管部L4とのすき間には、第1実施形態で使用したものと同様の封止剤14が付加されている。封止部材14は、例えば、シリコンゴムである。シリコンゴムの代わりに多数のひだを有する迷宮シール(ラビリンスシール)を添付してもよい。このような封止部材14により気密が維持された状態で、管部L4が水素タンク1の側壁15Bを貫通する。
したがって、管部L4およびこれに接続される水素供給通路L1(図1参照)を固定した状態で、水素タンク1は回転可能に構成される。水素タンク1が回転することにより、水素タンク1内では、フィン16により、内部の水素ガスが攪拌され、水素ガスに添加された付臭剤の堆積が低減される。また、水素タンク1が回転することにより、水素タンク1の底部と上部(図7で上方の天井に相当する部分)とが入れ替わることなる。その結果、底部に堆積した付臭剤が上部に移動し、上部から下方に落下することになる。このようにして、水素と付臭剤の混合が維持、促進されることになる。
この場合、水素タンク1の回転は、外部から電動機等によって、ギアあるいはベルト等を通じて軸1Bあるいは2Cに回転力を伝達するようにしてもよい。また、単にベアリング13によって台15に設置し、簡易に回転可能な状態に構成しておいてもよい。そして、例えば、水素タンク1が車両に搭載された場合に、車両の加減速あるいは車両移動時の振動に伴い、不規則に回転できるようにすればよい。
《第5実施形態》
図8の図面に基づいて本発明の第5実施形態を説明する。上記第1実施形態では、水素タンク1内に設けたファン10によって水素タンク1内のガスを攪拌し、付臭剤の堆積を低減する燃料電池システムについて説明した。また、第2実施形態では、水素タンク1内に球体18を配置し、第3実施形態では、揺動可能な板材12を設置した。また、第4実施形態では、水素タンク1を回転可能に構成した。
本実施形態では、水素タンク1のガス供給口をなす管部L4に、延長部分L5を設け、延長部分から吹き出す水素ガス自体によって水素タンク1の底部に堆積した付臭剤を吹き飛ばす構成とする。他の構成および作用は、第1実施形態の場合と同様である。そこで、本実施形態において第1実施形態の場合と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図6に、本実施形態の水素タンク1を示す。図のように、水素タンク1のガス供給口をなす管部L4に、延長部分L5(本発明の延長通路に相当)が設けられている。この延長部分L5の先端は、水素タンク1の底部に向けられている。
このような構成とすることで、例えば、水素タンク1に水素ガスを封入する際、管部L4および延長部分L5を通過した水素ガスは、水素タンク1の底部に噴射されることになる。したがって、そのときまでに水素タンク1内に保持されていた水素ガスに添加されていた付臭剤が水素タンク1の底部に堆積していた場合も、噴射された水素ガスが付臭剤を吹き飛ばすことが可能となり、付臭剤の堆積を低減できる。
また、逆に水素ガスが水素タンク1から供給される場合も、延長部分L5先端の開口部から水素ガスが吸引されるため、水素タンク1の底部付近に水素ガスの流れを生成することが可能となる。したがって、このような水素ガスの吸引によっても、水素タンク1の底部付近での付臭剤の堆積を低減できる。
《その他》
上記いずれの実施形態の構成も、他の実施形態の構成と組み合わせて水素タンク1を構成してもよい。例えば、図5に示した球体18を図1−4、6−8に示した水素タンク1に移動可能に配置してもよい。また、図8に示した管部L4からの延長部分L5を図1−7に示した水素タンク1に組み込んでもよい。
本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムのシステム構成図である。 水素タンクの詳細を説明する図(その1)である。 水素タンクの詳細を説明する図(その2)である。 水素タンクの詳細を説明する図(その3)である。 本発明の第2実施形態に係る水素タンクの構成図である。 本発明の第3実施形態に係る水素タンクの構成図である。 本発明の第4実施形態に係る水素タンクの構成図である。 本発明の第5実施形態に係る水素タンクの構成図である。
符号の説明
1 水素タンク
1B、1C 軸
2、3 調圧バルブ
4 循環装置
5 燃料電池本体
6 パージバルブ
7 電力供給端子
10 ファン
11 電動機
12 板材
13 ベアリング
14 封止部材
15 台
16 フィン
18 球体
30 直流・交流変換器
L4 管部
L5 延長部分

Claims (8)

  1. 付臭剤を混合した水素を貯蔵する水素タンクと、
    前記水素タンク内の付臭剤と水素とを攪拌する攪拌手段と、を備えることを特徴とする水素供給装置。
  2. 前記攪拌手段は、
    前記水素タンク内で回転することにより前記水素と付臭剤とを流動させる回転体と、
    前記回転体を駆動するモータとを有する請求項1に記載の水素供給装置。
  3. 前記攪拌手段は、前記水素タンク内の支点に揺動可能に取り付けられた板状体を有する請求項1に記載の水素供給装置。
  4. 前記攪拌手段は、前記水素タンク内を転がり移動可能な移動体を有する請求項1に記載の水素供給装置。
  5. 前記攪拌手段は、
    前記水素タンク内面に突設された突出片と、
    前記水素タンクを所定の回転軸の周りに回転運動可能に支持する支持手段とを有する請求項1に記載の水素供給装置。
  6. 前記攪拌手段は、前記水素タンク内と水素タンク外とを接続する水素通路から前記水素タンク内の底面に向かって延長された延長通路を有する請求項1に記載の水素供給装置。
  7. 付臭剤を混合した水素を貯蔵する水素タンクと、
    前記水素タンク内の付臭剤と水素とを攪拌する攪拌手段と、
    前記水素タンクから水素ガスの供給を受けて発電する燃料電池と、
    前記燃料電池の余剰電力により前記攪拌手段を駆動する手段と、を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  8. 前記燃料電池の余剰電力は、前記燃料電池始動時に燃料電池を暖機する暖機電力、または、燃料電池の停止前に燃料電池内の余剰水素を消費するための発電で発生する水素量制御の電力であることを特徴とする請求項7に記載の燃料電池システム。
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