JP2013245672A - 装置温度制御システムおよびその動作方法 - Google Patents

装置温度制御システムおよびその動作方法 Download PDF

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マイケル・ジョン・ダグラス
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Abstract

【課題】電気機械における熱に敏感な構成部品を、最適な温度範囲に保ち、動作効率を向上する。
【解決手段】固定子44、回転子軸48を含む回転子42を備えたモータ18、モータに回転可能に連結され、圧縮機軸58を備えた圧縮機16と、モータおよび圧縮機を収容し、圧縮機に対して流体を流通可能に連結されて流体30をハウジングへ流すようにした吸入管路28を備えたハウジング20と、ハウジングに対して流体を流通可能に連結した温度制御組立体とを備える。温度制御組立体は、回転子軸および圧縮機軸の少なくとも1つに連結され、圧縮機の上流で吸入管路と流れ連通し、流体を吸入管路から流して、モータおよび圧縮機を通過させる流体移送部72と、ハウジングに連結され、流体移送部と連通し、モータを通して流体を流すようにモータに連通して連結された第1排出口94を具備する。
【選択図】図1

Description

本開示は、電気機械に関し、特に、電気機械の温度制御に用いる方法およびシステムに関する。
一体型モータ駆動圧縮機等の電気機械は、動作時に、電気的損失および機械的損失により発熱する。一体型モータ駆動圧縮機のモータおよび圧縮機における各構成部品には、温度を許容動作範囲内に保つために、温度制御が必要である。例えば、モータが過度に高温となると、モータ軸受の故障、および/または、固定子巻線の絶縁、電源コネクタ、もしくは機器の使用に対する悪影響を生じることがある。一方、電気機械における熱に敏感な構成部品を、最適な温度範囲に保つと、動作効率が向上するとともに耐用年数が延びる。
電動駆動方式は、機械駆動方式(すなわち、ガスタービン)よりも、動作の柔軟性(例えば、速度が変化しても一定のトルクが得られる)、保守性、初期費用および運用費用の低さ、効率向上、環境適合性の点で、有利となりうる。さらに、電気駆動方式は機械駆動方式よりも、一般に構成が単純で、一般に設置面積が少なく、温度制御システムに組み込みやすく、変速機が不要となり、ならびに/または、機械駆動方式よりもエネルギー効率および信頼性が高くなる。
少なくとも、ある種の既知の電気機械においては、モータと圧縮機とに個別の冷却システムを設けた温度制御システムが、用いられている。しかし、冷却システムが複数あると、製造、設置、動作および/または維持費用が増加することになる。さらに、少なくとも一部の既知の電動駆動方式において、圧縮機構成部品および駆動構成部品は、圧縮機からの高圧気体で冷却される。しかし、モータ冷却を冷却する必要上、部分的あるいは全体的に加圧された圧縮機からの気体が、かなりの分量送出されてしまうと、圧縮効率が低下したり、余分な応力がかかるだけでなく、振動が発生したり、圧縮機構成部品の疲労が生じることになる。場合によっては、圧縮機から得られる流体の圧力が冷却用流体に必要な圧力よりも遥かに高いことがあり、減速しなければならず、これは、効率の低下を意味する。さらに、場合によっては、移送される流体には、有害な構成物質や不純物が連行されていることがあり、使用されている各構成部品の耐用年数に悪影響を及ぼす。
米国特許出願公開第2010/0232984号明細書
一態様では、電気機械が提供される。電気機械は、固定子、回転子および回転子軸を備えたモータを備えている。圧縮機は、モータに回転可能に連結されており、圧縮機軸を備えている。さらに、本装置は、モータおよび圧縮機を収容するハウジングを備えている。ハウジングは、圧縮機と流れ連通する吸入管路を備えている。吸入管路は、流体をハウジング内へ流すように構成されている。温度制御システム組立体は、ハウジングに流れ連通して連結される。温度制御システム組立体は、回転子軸および圧縮機軸の少なくとも1つに連結され、圧縮機の上流で吸入管路と流れ連通している流体移送部を、備えている。流体移送部は、流体を吸入管路から流して、モータおよび圧縮機の少なくとも1つを通過させるように構成されている。さらに、温度制御システム組立体は、ハウジングに連結され、流体移送部と流れ連通する分配ヘッダを備えている。分配ヘッダは、モータを通して流体を流すようにモータに流れ連通して連結された第1排出口を備えている。
他の態様では、電気機械を冷却するために用いる温度制御システムがある。システムは、モータ部および圧縮機部を含むハウジングを備えている。モータ部と圧縮機部とは、流れ連通して構成されている。さらに、本システムは、ハウジングに連結された温度制御システムを備え、モータ部に連結された吸入口を備え、モータ部および圧縮機部に連結された分配ヘッダを備えている。流体移送部は、モータ部に連結され、流体を吸入口からモータ部および分配ヘッダ内へ流すように構成されている。
さらに別の態様では、モータ、圧縮機および吸入管路を備えた電気機械の動作方法が、提供される。本方法は、流体を、吸入管路から、モータ周りに配置されたモータ部および圧縮機周りに配置された圧縮機部を含むハウジング内へと流す。流体は、モータ部内でモータを通過し、圧縮機部内で圧縮機を通過する。本方法は、モータ部および圧縮機部と流れ連通する分配ヘッダ内に流体を流した後、ハウジングから排出する。
電気機械に用いる温度制御システムの一例を示す概略断面図である。 電気機械に用いる温度制御システムの他の例を示す概略断面図である。 電気機械に用いる温度制御システムの他の例を示す概略断面図である。 電気機械に用いる温度制御システムの他の例を示す概略断面図である。 電気機械に用いる温度制御システムの他の例を示す概略断面図である。 一体型モータ圧縮機電気機械における温度制御システムの動作方法の一例を示すフローチャートである。
図1は、電気機械12に用いる温度制御システム10の一例を示す概略断面図である。例示的な実施形態において、装置12は、一体型モータ圧縮機組立体14を備えている。温度制御システム10は、組立体14における温度に敏感な構成部品を冷却および/または加熱する等、温度制御に役立つものである。例示的な実施形態において、装置12は、電動モータ18に対して回転可能に連結された多段式圧縮機16を備えている。
温度制御システム10は、モータ18や圧縮機16を密閉格納する単一かつ共通のハウジング20を備え、気密圧力容器を構成している。例示的な実施形態において、モータ18および圧縮機16における固定構成部品は、ハウジング20内に固定されている。モータ18は、ハウジング20におけるモータ部22内に配置され、圧縮機16は、ハウジング20における圧縮機部24内に配置されている。ハウジング20は、圧縮機部24に流れ連通して連結された圧縮機吸入口26を備えている。また、圧縮機吸入口26は、吸入管路28にも連通しており、該管路は、初期圧力にて圧縮性流体30を収容した流体供給部29に、連通している。流体供給部29は、収容タンク、処理または分配管路、天然ガス井等の構造を含むが、それに限定されるものではない。流体30としては、気体、空気、あるいは他の様々な圧縮性気体状媒体があるが、それに限定されるものではない。例示的な実施形態において、流体30は、「天然ガス」と称する可燃気体の混合物を含む。流体30は、様々な鉱物資源から直接得られたものでもよいし、技術的、生物学的、あるいは化学的工程により生産されたものでもよい。
また、例示的な実施形態において、温度制御システム10は、ハウジング20に連結された圧縮機端部片32を備えている。端部片32により、圧縮機16をハウジング20に挿入した後、圧縮機16を組立体14内に容易に封入することができる。この端部は、圧縮機排出管路36に流れ連通して連結された圧縮機排出口34を含む。圧縮機排出管路36は、他のシステム(図示せず)および/または流体供給部29に連結されていてもよい。さらに、モータ端部カバー38は、ハウジング20に連結されている。モータ18をハウジング20に挿入した後、端部カバー38により、モータ18を組立体14内に封入することができる。図に示すように、ハウジング20は、モータ18および圧縮機16を封入し、モータ部22および圧縮機部24内および両者間に流体を流通させる内側部分40を画定している。本実施形態において、ハウジング20は、着脱可能な側面カバー32,38の一方または双方とともに構築可能であり、組み立ておよび保守に便利である。あるいは、ハウジング20は、水平分割構造等、他の構造(図示せず)を含んでもよいが、それに限定されるものではない。
モータ16は、透磁材からなる回転子42と、回転子42に連結された複数の永久磁石(図示せず)と、回転子42および固定子44間に間隙46を画定するように配置された固定子44とを備えている。永久磁石は、回転子42の周囲に磁界を誘導する。固定子44に電力が供給されると、モータ16内に電磁界が誘導される。間隙46により、回転子42と固定子44との磁気的結合が促進され、回転子42を回転させるトルクが発生する。あるいは、モータ16は、回転子42と固定子44との電磁的結合をもたらす任意の構成をとることとしてもよい。
軸48は、回転子42を貫いて延び、モータ回転軸50を画定している。モータ軸50が、ハウジング20、回転子42および固定子44の中心軸であってもよい。回転子42が回転することによって軸48が駆動されるように、軸48を回転子42に固定してもよい。あるいは同様に、軸48が回転することによって、回転子42が駆動されてもよい。軸受52は、ハウジング20内で軸48を支持する。例示的な実施形態において、軸受52は、駆動対向端モータ軸受54と、駆動端モータ軸受56とを備えている。あるいは、軸受52(図示せず)は、個別の筐体内に収容されて、システム10において他の構成部品に干渉することなく、交換可能となっていてもよい。
圧縮機16は、回転子42に連結された回転可能な圧縮機軸58を備えている。例示的な実施形態において、軸連結器60は、回転子軸48を圧縮機軸58に回転可能に連結するように構成されている。連結器60は、回転連結構成部品(図示せず)を備えている。連結器60は、任意の機械式接触連結器(図示せず)を含んでいてもよく、非接触式電磁連結器(図示せず)を含んでいてもよい。あるいは、回転子軸48および圧縮機軸58を一体とし(図示せず)、結合構成部品を用いずに構成してもよい。回転子軸48および圧縮機軸58は、モータ回転軸50を中心として回転可能である。例示的な実施形態において、圧縮機16は、圧縮機の各段62を備えている。あるいは、圧縮機16は、一段のみであってもよい(図示せず)。圧縮機軸58は、ラジアル軸受64,66およびスラスト軸受68により支持されている。圧縮機部24内でのラジアル軸受64,66およびスラスト軸受68の配置は、設計要件に応じて様々であってよい。ここで、軸受64,66,68は、圧縮機部24に対向配置されてもよく、個別のハウジング(図示せず)内に封入されていてもよい。
例示的な実施形態において、温度制御システム10は、温度制御組立体70および流体移送部72を備えている。温度制御組立体70は、供給管路76と、帰還管路78と、ハウジング20に連結されるとともに供給管路76および帰還管路78と流れ連通する分配ヘッダ80とを、備えている。図1に示すように、軸48および軸受54,56と組み合わされたモータ18と、軸連結器60と、軸58および軸受64,66,68と組み合わされた圧縮機16とは、分配ヘッダ80と流れ連通する。
供給管路76、帰還管路78および分配ヘッダ80は、ハウジング20に連結され、ハウジング20の内側部分40と流れ連通する。特に、供給管路76は、吸入管路28およびモータ端部カバー38と流れ連通して連結される。特に、供給管路76は、吸入口26から上流で吸入管路28と流れ連通して連結される。帰還管路78は、ハウジング20および吸入管路28と流れ連通して連結される。帰還管路78が吸入管路28に連結されている部分は、供給管路76が吸入管路28に連結されている部分の下流側である。管路76,78は、金属、ゴム、ポリ塩化ビニル(PVC)、あるいは、移送される流体30および組立体14の位置に関連した所定の動作パラメータが得られる任意の材質で構成することができる。管路76,78の寸法は、初期充填がしやすいように、そして以後、ハウジング20内で流体圧力を所定の動作圧力に維持しやすいように、画定されている。
例示的な実施形態において、供給管路76には、調節弁等の流量調節器82が設けられている。ただし、調節弁に限定されるものではなく、これは、例えば、所定の開放位置に調節される絞り型弁であり、流体供給部29からハウジング20を通じて、流体30を所定の流量で流すとともに、ハウジング20を所定の加圧率とすることができる。流量調節器82は、ニードル弁であってもよいが、それに限定されるものではない。本明細書で説明した温度制御システム10の機能を実現するものであれば、他の型の調節弁も利用可能である。さらに、流量調節器82は、流量調節オリフィスを含んでいてもよい。
モータ端部カバー38には、流体供給路84が設けられている。この供給路は、供給管路76と流れ連通して連結されたモータ端部カバー38内に、画定されている。流体供給路84の寸法は、初期充填がしやすくなるように、そして以後、ハウジング20内の流体圧力を所定の動作圧力に維持しやすいように、画定されている。また、通路84により、流体移送部72に最適な吸入流パターンを形成することができ、ハウジング20の加圧率を、所定の加圧率に制御することができる。
帰還管路78には、モータ帰還管路部86および圧縮機帰還管路部88が、設けられている。モータ帰還管路部86は、モータ部22、そして吸入管路28に流れ連通して連結される。モータ帰還管路部86には、ハウジング20および吸入管路28間に位置する流量調節器90が、設けられている。圧縮機帰還管路部88は、圧縮機部24および吸入管路28に流れ連通して連結される。圧縮機帰還管路部88には、ハウジング20および吸入管路28間に位置する流量調節器92が、設けられている。モータ帰還管路86および圧縮機帰還管路88は、吸入管路28における供給管路76の下流かつ吸入口26の上流の部分に、連通している。モータ帰還管路86および圧縮機帰還管路88を通じて帰還した流体30は、吸入管路28内で流体30と混合し、制御システム10の閉鎖系温度作用に寄与することができる。
分配ヘッダ80には、第1排出口94と、第2排出口96と、第1排出口94および第2排出口96間の分配管98とが、設けられている。あるいは、分配ヘッダ80には、単一または3つ以上の排出口が、ハウジング20と流れ連通する。例示的な実施形態において、分配ヘッダ80は、ハウジング20の外部に構成されている。あるいは、分配ヘッダ80は、ハウジング20内に配置されてもよい。特に、分配ヘッダ80は、モータ部22および圧縮機部24の少なくともいずれかの中に、配置されてもよい。
第1の排出口94は、ハウジング20に連結され、モータ部22と流れ連通する。特に、第1排出口94は、軸連結器60近傍でモータ部22と流れ連通する。分配ヘッダ80には、第1排出口94および分配管98間に位置する流量調節器100が、設けられている。第2排出口96は、ハウジング20に連結され、圧縮機部24と流れ連通する。第2排出口96は、駆動対向端圧縮機軸受64近傍で圧縮機部24と流れ連通する。さらに、分配ヘッダ80には、第2排出口96および分配管98間に位置する流量調節器102が、設けられている。流量調節器82,90,92,100,102は、手動および/または電気的に制御されている。例示的な実施形態において、制御部104は、制御回路106を通じて流量調節器に連結され、流量調節器が電気的動作を容易にするようにしている。説明を簡潔にするため、図1に、流量調節器92を制御部104に接続する制御回路106を示す。任意の型の制御部104を利用することができ、この制御部は、中央処理装置またはマイクロプロセッサ等であるが、これらに限定されるものではない、この制御部により、温度制御システム10および電気機械12が、本明細書に説明するように動作可能である。
流体移送部72は、回転子軸48および圧縮機軸58の少なくとも一方に連結されている。例示的な実施形態において、流体移送部72は、ファンであり、モータ軸48の対向駆動端部に連結されて、回転子軸48とともに回転する。流体移送部72の寸法および配置は、吸入管路28から供給管路76を通じて、ハウジング20、モータ部22および圧縮機部24内へと、流体が流れやすいように設定され、その中の熱に敏感な構成部品の温度制御ができるようになっている。さらに、流体移送部72の寸法および配置は、分配ヘッダ80内に流体が流れやすいように、設定されている。あるいは、流体移送部72は、ポンプ、圧縮機、またはハウジング20内で移送される流体30に関連した所定のパラメータを実現する任意の装置を備えてもよいが、それらに限定されるものではない。さらに、流体移送部72は、ハウジング20の内側部分40における所定の動作パラメータが得られる任意の箇所に、配置されてもよい。他の実施形態においては(図示せず)、流体移送部72は、圧縮機軸58に連結されている。流体移送部72を低圧縮比として、圧縮機16およびモータ18を流体が流れるようにすると、既知の圧縮機(図示せず)の内部または下流から得られた高圧気体の一部を、圧縮機構成部品の温度制御に流用するよりも、経済的である。
動作時に、温度制御システム10が移送する流体30は、図1の矢印で示すように、少なくともモータ18、連結器60および圧縮機16、そしてこれに伴う軸48,58および軸受54,56,64,66,68の温度制御ができるように、利用されている。固定子44に電力を供給してモータ18を始動する前に、ハウジング20には、流体30が満たされ、吸入管路28の圧力と実質的に同等の圧力が得られる。さらに、モータ部22および圧縮機部24は流体30で満たされ、実質的に圧力平衡にもなる。
動作時に、電源(図示せず)は、多相交流電流を、所定の電圧および周波数で固定子44に供給している。固定子44において、回転する電磁界が発生する。任意の速度において、発生した磁界の相対強度は、電源が供給する電圧に比例する。固定子44において誘導された電磁界が回転するにつれ、回転子42の磁界は、間隙46を通して、固定子44の電磁界と相互作用する。両磁界の相互作用により、トルクが発生して、その後、回転子42および回転子軸48が回転する。圧縮機軸58は、連結器60を介して圧縮機16を駆動する。
回転子42および/または回転子軸48の回転の結果として、圧縮機吸入口26内に生じた低い吸入圧力により、流体30は、流体供給部29から吸入管路28へと流れる。流体30の一部は圧縮機16へと流れ、その圧力は必要な値まで上昇する。圧縮機16内での圧縮過程において、流体30は加熱される。圧縮機16からの加熱流体30は、圧縮機排出口34および圧縮機排出管路36を通じて排出される。圧縮機排出管路36から排出された流体30は、流体供給部29へと再循環することができる。
動作時に、流体30の一部は、対応する矢印が示すように、吸入管路28から供給管路76を経て、モータ端部カバー38へと流れる。流体30は、モータ部22、圧縮機部24および分配ヘッダ80を経て流れ、その後、帰還管路78を通じて吸入口26へと流れる。特に、モータ18に電力が供給されて回転子42が回転すると、流体移送部72は、通路84がモータ部22に流れ連通して連結される領域近傍に、局所的な低圧領域を形成するとともに、モータ部22内に、局所的な高圧領域を形成する。流体30は、流体移送部72により、吸入管路28から供給管路76を経て通路84へと流れる。さらに、流体30は、モータ部22内へ、そして、モータ駆動対向端軸受54、モータ18およびモータ駆動端軸受56へと流れる。流体30は、モータ部22を通過することで、モータ18および軸受56,58から熱を除去する。モータ部22からの加熱流体30は、モータ帰還管路86を通って排出され、ここで、加熱流体30は、吸入管路28内の流体30と混合する。
流体移送部72によって移送された流体30の一部は、分配ヘッダ80へと流れ、第1排出口94および第2排出口96少なくとも一方を通過する。流体30の一部は、ヘッダ80から第1排出口94を通ってモータ部22内に流入する。特に、流体30の一部は、連結器60、モータ駆動端軸受56および駆動対向端圧縮機軸受66へと流れる。流体30は、第1排出口94を通過することで、連結器60、モータ軸受56および圧縮機軸受66から熱を除去する。流体30のうちの一定部分は、連結器60を収容したハウジング20から、軸受56を通って、モータ帰還管路86を通過し、ここで、加熱流体30は、吸入管路28内の流体30と混合する。流体30の他の部分は、軸連結器60から圧縮機軸受66を通って、圧縮機16の吸入流と混合する。
流体30の一部は、ヘッダ80を通過して第2排出口96から圧縮機16内へ流入し、駆動対向端圧縮機軸受64およびスラスト軸受68を通過する。流体30は、第2排出口96を通過することで、軸受64,68から熱を除去する。軸受64,68からの加熱流体30は、圧縮機帰還管路88を通過し、ここで、吸入管路28内の流体30と混合する。制御部104および流量調節器を調節することにより、温度制御システム10の様々な領域で、温度範囲、回転速度およびモータ負荷において、流体の供給を最適化することができる。
温度制御システム10の動作時に、流体移送部72は回転子軸48に連結され、低圧の流体30は、圧縮機16の上流の吸入管路28から取り出され、ここで、流体移送部72により流体の圧力が上昇し、圧縮冷却流体30の流れは、モータ部22および圧縮機部24内の様々な構成部品へと向かい、所定範囲内の温度を同時に維持することができる。温度制御システム10は、加圧流体の同一の供給源と、モータ部22および圧縮機部24に位置する様々なサブシステムへの、同一の流体供給部29とを用いる。ここで、加圧流体の供給源、すなわち、流体移送部72は回転子軸48に連結されている。モータ部22および圧縮機部24を冷却する単一の温度制御システム10を用いることにより、費用が低減する。さらに、流体移送部72に圧縮されて流体30が流れるのに先立ち、流体が加熱されるが、その程度は最小限である。これは、流体移送部72と、分配ヘッダ80へ流れる流体30との温度上昇が、ファン等の流体移送部72の低圧縮比により、そして、流体30に連結された各構成部品の設計により、許容できる程度低く抑えられるためである。
また、流体30に対して適切な加熱量を供給するときに、温度制御システム10は、モータ部22および/または圧縮機部24を加熱するために利用することができる。例えば、モータ18および/または圧縮機16の各構成部品には、一体型モータ圧縮機組立体14の低温始動前に予熱すること、および/または診断検査を実施することが、必要になることもある。
図2は、他の温度制御システム108の概略断面図である。なお、図2において、同一の参照番号は、既述の同一構成部品を示すために使用される。さらに、モータ18は、少なくとも1つの磁気軸受56を備えており、この軸受は、モータ回転子軸48に連結され、回転子軸48を支持している。また、圧縮機16は、少なくとも1つの磁気軸受66を備えており、この軸受は、圧縮機軸58に連結され、圧縮機軸58を支持している。磁気軸受56は、シール110によって、モータの内部空間から密閉されている。磁気軸受66は、シール112によって、圧縮機の内部空間から密閉されている。本例において、シール110,112は、非接触ラビリンスシール130を含み、軸受56,66が動作しやすくなっている。
磁気軸受56,66により、モータ回転子軸48および圧縮機軸58の半径方向の位置決めができる。例示的な実施形態において、磁気軸受56,66は、アクティブ型磁気軸受として構成されている。より具体的には、制御サブシステム(図示せず)は、磁気軸受56,66と連携して用いられ、任意の時点において、固定構成部品(図示せず)に対して、回転軸受構成部品(図示せず)の半径方向位置を画定し、磁気を調整して、任意の所与の角度位置でずれがあればそれを修正することができる。磁気軸受56,66により、例としてのモータ18および圧縮機16に対応したモータ回転子軸48および圧縮機軸58は、高速で動作することができる。あるいは、非磁気軸受(図示せず)が用いられてもよい。この非磁気軸受は、ローラ軸受であってもよく、例えば、所定のパラメータが得られるものであるが、これに限定されるものではない。また、振動および摩擦損失を低減させるものでもよいが、これに限定されるものではない。磁気軸受の故障時に回転子軸48および/または圧縮機軸58を半径方向に支持する助けとなるように、少なくとも1つのランダウン軸受(図示せず)が、モータ18および/または圧縮機16内に配置されてもよい。さらに、モータ軸48および圧縮機軸58のスラスト方向の影響を緩和する助けとなるように、少なくとも1つのスラスト軸受68が、圧縮機16に連結されてもよい。
例示的な実施形態において、分配ヘッダ80の第1排出口94は、モータ吸入口114と流れ連通する。ヘッダ80の排出口95は、圧縮機吸入口116と流れ連通する。さらに、分配ヘッダ80は、モータ吸入口114および分配管98間に流量調節器118を備え、圧縮機吸入口116および分配管98間に流量調節器120を備えている。さらに、帰還管路78は、吸入管路28と流れ連通する第1帰還管路122および第2帰還管路124を含む。例示的な実施形態において、第1帰還管路122は、ハウジング20および吸入管路28間に、流量調節器126を含む。一方、第2帰還管路124は、ハウジング16および吸入管路28間に、流量調節器128を含む。
動作中、流体30は、上述のように、分配ヘッダ80に流入して通過する。流体30の一部は、モータ吸入口114を通過して、ハウジング20に流入する。特に、流体30は、磁気軸受56およびシール110間のハウジング20に流入し、ここに非接触ラビリンスシール130が嵌合している。流体30は、ラビリンスシール130を通過して流出し、ハウジング20内で軸受56および連結器60を通過して、軸受56および連結器60を冷却することができる。ラビリンス130を通過した加熱流体30は、モータ18からの加熱流体30と混合し、第1帰還管路122を通過してハウジング20から流出する。軸受56および連結器60からの加熱流体30は、第2帰還管路124を通過する。ここで、加熱流体30は、吸入管路28において流体30と混合し、圧縮機吸入口26へ送出される。
流体30の一部は、分配ヘッダ80の排出口95を通過し、圧縮機吸入口116へ、そしてハウジング20に流入する。特に、流体30は、磁気軸受60およびシール112間のハウジング20に流入する。シールには、非接触ラビリンスシール130が嵌合している。流体30は、ラビリンス130を通過してハウジング20に流入し、軸受66および連結器60を通過して、軸受66および連結器60を冷却することができる。軸受66および連結器60からの加熱流体30は、第2帰還管路124を通過する。ここで、加熱流体30は、吸入管路28において流体と混合し、圧縮機吸入口26へ送出される。動作時に、流量調節器118,120,126,128は、温度制御回路166を介して制御部104に連結され、流体の流量を調節することができる。
図3は、他の流体システム132の概略断面図である。なお、図3において、同一の参照番号は、既述の同一構成部品を示すために使用される。上述のように、流体システム132は、吸入管路28と、供給管路76と、帰還管路78と、ハウジング20に連結され供給管路76および帰還管路78と流れ連通する分配ヘッダ80とを備えている。さらに、流体システム132は、熱交換器134、調節器136、流量調節器138、熱交換帰還管路140およびフィルタ142を備えている。
供給管路76、帰還管路78および分配ヘッダ80は、ハウジング20に連結され、ハウジング20の内側部分40と流れ連通する。さらに、供給管路76は、吸入管路28およびモータ端部カバー38と流れ連通する。流量調節器82は、供給管路76およびモータ端部カバー38間の吸入管路28に連結されている。通常動作時には、流量調節器28は開放する。フィルタ142は、供給管路76に流れ連通して連結される。フィルタ142は、流体30に含まれる汚染物質がハウジング20内に流入することを、抑制および/または防止するように構成されている。供給管路76は、吸入口144を介し、圧縮機部24に流れ連通して連結される。
帰還管路78は、ハウジング20および供給管路76に流れ連通して連結される。管路76,78は、金属、ゴム、ポリ塩化ビニル(PVC)、または、移送される流体および組立体14の位置に対応した所定の動作パラメータが得られる任意の材料により、製作されてもよい。管路76,78の寸法は、初期充填がしやすいように、そして以後、ハウジング20内で流体圧力を所定の動作圧力に維持しやすいように、画定されている。
帰還管路78は、モータ帰還管路86および圧縮機帰還管路88を含む。モータ帰還管路86は、モータ部22および供給管路76に流れ連通して連結される。モータ帰還管路86は、ハウジング20および供給管路76間に位置する流量調節器90を備えている。圧縮機帰還管路88は、圧縮機部24および熱交換器134に流れ連通して連結される。圧縮機帰還管路88には、ハウジング20および熱交換器134間に位置する流量調節器92が、設けられている。
分配ヘッダ80は、第1排出口94、第2排出口96および第3排出口97、ならびに第1および第2排出口94,96間に位置する分配管98を、備えている。例示的な実施形態において、分配ヘッダ80の第1排出口94は、モータ吸入口114を含み、第3排出口97は、圧縮機吸入口116を含む。さらに、分配ヘッダ80は、モータ吸入口114および分配管98間の流量調節器118を備えており、圧縮機吸入口116および分配管98間の流量調節器120を備えている。さらに、温度制御システム10は、ハウジング20に連結され圧縮機吸入口116と流れ連通する流れ方向器101を、備えている。流れ方向器101は、流体30が圧縮機吸入口116から、軸受66および連結器60の少なくとも1つを通過するように、構成されている。流れ方向器101は、流体30をヘッダ80から軸受66および連結器60に向けるように構成されている。これは、圧縮機吸入口166が、圧縮機16の高圧領域近傍に位置しているためである。例示的な実施形態において、流れ方向器101は、非接触式シールおよび/または接触式シールを含むラビリンスシール等のシールを備えているが、これに限定されるものではない。温度制御システム10および電気機械12が本明細書に説明するように機能可能な、流体を流通させるあらゆる構造を利用することができる。
熱交換器134は、ハウジング20に連結され、モータ部22と流れ連通する。例示的な実施形態において、熱交換器134は、圧縮機帰還管路88と流れ連通する。さらに、熱交換器134は、帰還管路140と流れ連通する。調節器136は、熱交換器134と流れ連通する。調節器136は、モータ温度および圧縮機温度等(これに限定されるものではない)、所定の動作特性に基づき、制御部104によって制御される。熱交換器帰還管路140は、供給管路76に連結され、モータ端部カバー38を通じて、モータ部22と流れ連通する。帰還管路140は、逆止弁等の流量調節器138を備えているが、これに限定されるものではない。この逆止弁は、流体の流量を所定の値に維持するとともに、ハウジング20を所定の加圧率に維持できるように構成されている。システム10の通常動作時に、流量調節器138は、常時閉であり、流体が熱交換器134から他のシステム(図示せず)に流れるようになっている。
例示的な実施形態において、熱交換器134は、ハウジング20から所定の距離に位置しており、熱交換器134からハウジング20外部の環境148へと、熱伝導しやすくなっている。あるいは、熱交換器134の構成(図示せず)は、ハウジング20に接して配置された熱交換器134、ならびに/または、ハウジング20の一部および/もしくはハウジング20の内部と一体に構成された熱交換器134を含むが、これに限定されるものではない。熱交換器134は、環境148内に配置されてもよい。ここで、ハウジング20の外部温度、またはハウジング20内の流体30の温度については、上述のような例示的な実施形態の方法および装置を利用した伝導による有効な熱伝達が、完全には実現していなくともよい。
動作時に、流体30は、吸入管路28から供給管路76へと流れる。通常動作時に流量調節器82は、常時開であり、流体30が供給管路76から通路84を通過するようになっており、流体移送部72と流れ連通する。上述のように、流体30は、モータ部、圧縮機部および分配ヘッダ80へと流入して通過する。流体30の一部は、モータ吸入口114を経て、モータ部22へ流入し、圧縮機吸入口116および圧縮機部24を通過する。さらに、流体30の一部は、第2排出口96を通過して、圧縮機部24に流入する。例示的な実施形態において、流体30は、供給管路76を通じてハウジング20を通過し、上記例示的な実施形態同様、モータ部22および/または圧縮機部24から熱が除去され、流体30は、熱交換器134を通過する。ここで、熱は、流体30からハウジング20外部の環境148へと伝達される。
電気機械12の始動および/または他の電気機械(図示せず)を電気機械12と連携するように追加する等の他の動作の際、電気機械12において、流体30の温度が上昇すべき場合もある。流体の温度を上昇させている間、制御部104は、常時開の流量調節器82を閉鎖するとともに、常時閉の流量調節器138を開放するように、構成されている。流体30は、熱交換器134から、熱交換帰還管路140を経て、供給管路76へ流れた後、流体移送部72へ流れてハウジング20を通過する。
図4は、電気機械152に用いる他の流体温度制御システム150の概略断面図である。なお、図4において、同一の参照番号は、既述の同一構成部品を示すために使用される。さらに、上述のように、流体システム150は、供給管路76、帰還管路78、分配ヘッダ80および圧縮機排出管路36を備えている。例示的な実施形態において、電気機械152は、第1圧縮機154および第2圧縮機156等、モータ18と対向する側に配置された複数の圧縮機16を備えているが、それに限定されるものではない。第1および第2圧縮機154,156は、ハウジング20内において、モータ18と流れ連通する。連結器60は、第1および第2圧縮機154,156をモータ軸48に連結するように構成されている。電気機械152が、単一のモータ18により駆動される2つの圧縮機154,156を具備することにより、既知の圧縮機(図示せず)よりも、軸方向の力を低減するとともに、流量を増加することができる。流体システム150は、モータ軸48に連結されたファン等の流体移送部72を備えているが、それに限定されるものではない。流体移送部72は、電気機械152、第1および第2圧縮機154,156、対応する軸受(図示せず)ならびに連結器60に、流体30を流すように構成されている。
図5は、電気機械160に用いる他の流体温度制御システム158の概略断面図である。なお、図5では、同一の参照番号は、図4で既述の同一構成部品を示すために使用される。電気機械154において、連結器60は、周囲の環境148に露出しており、連結器60からの熱伝達を促進している。
図6は、例えば装置12(図1に示す)等の電気モータに駆動される圧縮機を動作させる熱制御に適用する方法200の一例を示すフローチャートである。方法200は、流体30(図1に示す)等の流体を、吸入管路28等の装置の低圧側から、例えばハウジング20(図1に示す)等のハウジングへと流すこと210を含む。ハウジングは、例えばモータ18(図1に示す)等のモータ周りに配置されたモータ部22(図1に示す)等のモータ部および、例えば圧縮機18(図1に示す)等の圧縮機周りに配置された圧縮機部24(図1に示す)等の圧縮機部を含む。例えば流体30(図1に示す)等の流体は、冷却ファン72(図1に示す)等、モータまたは/および圧縮機軸に機械的に連結された流体移送部により圧縮されて、モータ部内にてモータを通過して流れ、圧縮機部内を流れる220。方法200は、流体を、分配ヘッダ80(図1に示す)等の分配ヘッダ内の軸受54,56,66,68および軸連結器60(図1に示す)(これに限定されるものではない)等、モータおよび圧縮機内の温度に敏感な構成部品を通過して、流すこと230を含む。分配ヘッダは、温度に敏感な構成部品の位置に対して、流体を流通可能に連結されている。さらに、方法200は、固定子巻線、電気接続プラグおよびリング(これに限定されるものではない)等の熱に敏感な構成部品、回転子および固定子間の空気間隙を通過するように、流体を流すことを含む。そして、流体は、ハウジングから排出されて圧縮機の吸入口へと流れる。排出された流体は、吸入管路28における圧縮機の上流部分で、流体と混合する。例示的な実施形態において、流体30は、熱交換器134(図3に示す)等の熱交換器を通過して排出される。
本明細書で説明した実施形態により、電気機械の熱に対処する一体型温度制御システムが提供される。電気機械は、タービン部および電機部を具備するターボ発電機と、電機回転子に回転可能に連結されたタービン回転子を格納するハウジングとを、備えてもよい。流体移送部は、タービンおよび/または電機回転子に回転可能に連結されてもよい。温度制御システムは、冷却および/または加熱等、装置のモータ部および圧縮機部の熱に対処する。ここで、モータ部および圧縮機部は、流体を流通可能に連結されている。温度制御システムは、単一の加圧流体供給源および単一の供給源組立体を備えて、様々な構成部品ならびに/またはモータ部および圧縮機部を具備したサブシステムの熱に対処することもできる。システムは、装置の低圧部側かつ圧縮機の上流から流体を流し、単一で一体型の温度制御組立体を用いて、モータ部および圧縮機部の熱伝達を促進している。温度制御システムは、モータ部および圧縮機部内の様々な位置への流体供給を最適化するための流体制御部を、備えている。流量調節器は、弁およびフローオリフィスであってもよいが、これに限定されるものではない。電気機械が本明細書に説明したように動作可能となるような、あらゆる種類の弁やオリフィスを、利用することができる。本明細書で説明した温度制御システムは、効率性、信頼性を提供するとともに、維持費用を低減し、稼働停止を少なくする。
電気機械および温度制御システムの各構成部品を製作するのに用いる材料に対応するパラメータは、伝導により熱伝達しやすいように十分な熱伝達特性があり、動作時の歪みおよび腐食を抑制するのに十分な強度および耐食性をもたせてあるが、これに限定されるものではない。組立体および流体システムを製作するのに用いる材料に対応した特性には、動作時の壁面の歪みおよび腐食を抑制するのに十分な強度および耐食性があり、動的条件下で上述のように圧力を均一化させるのに十分な柔軟性があるが、これに限定されるものではない。また、伝導によって熱伝達しやすい特性があってもよい。組立体および流体システムは、金属、プラスチックおよびセラミック複合体等の材料から製作することもできるが、それに限定されるものではない。
本明細書で説明した本実施形態では、流体移送部としてモータ軸を用いることにより、冷却および熱散逸性を高めるファン等の軸駆動流体移送部が提供される。軸に装着したファンは、吸入流体の流れを一部分岐させて圧縮機吸入系へ戻すこととともに、モータ、圧縮機、モータと圧縮機との間の軸受および連結器において、熱伝達を促すように構成されている。さらに、所定の動作特性のファンを用いることにより、ファンは、最高の効率性能かつ最低限のノイズで動作できるように、少なくともモータの抵抗に基づいて選択可能である。良好な冷却および熱散逸下では、モータは、高効率となって供給する動力が増大する。このように、モータ出力動力は増大し、電気的損失および機械的摩擦損失は少なくなる。ファンの性能は、その動作特性に依存している。したがって、ファンは、効率、流量およびノイズという点で、最高の性能となるように設計されている。
温度制御システムを用いたシステムおよび方法の例示的な実施形態は、詳細に上述したとおりである。本システムおよび方法は、本明細書で説明した具体的実施形態に限定されるものではなく、システムの各構成部品および/または方法の各ステップは、個別に利用されたり、本明細書で説明した他の構成部品および/またはステップから独立して利用されたりしてもよい。また、各構成部品および方法の各ステップは、他の構成部品および/または方法の他のステップと組み合わせて利用可能である。様々な実施形態の具体的特徴について、図示したものもあれば図示していないものもある。これは、単に説明の便宜のためである。図面のあらゆる特徴は、他の図面の任意の特徴と組み合わせて参照され、および/または、請求の範囲に記載されている。
ここに記述した説明では、最適の形態を含めて本発明を開示するため、また当業者が本発明を任意の装置またはシステムの作製および使用ならびに組み込まれた任意の方法の実施を含めて、実施可能にするために、例を用いている。本発明において特許される範囲は、特許請求の範囲により規定され、当業者が想到する他の例を含みうる。このような他の例は、特許請求の範囲の文言と異なることのない構造的要素がある場合や、特許請求の範囲の文言とわずかに異なる均等な構造的要素がある場合にも、特許請求の範囲に含まれることが意図されている。
10 温度制御システム
12 電気機械
14 モータ圧縮機組立体
16 圧縮機
18 モータ
20 ハウジング
22 モータ部
24 圧縮機部
26 吸入口
28 吸入管路
29 流体供給部
30 流体
32 圧縮機端部
34 圧縮機排出口
36 圧縮機排出管路
38 モータ端部カバー
40 内側部分
42 回転子
44 固定子
46 間隙
48 回転子軸
50 回転軸
52 モータ軸受
54 外部駆動端モータ軸受
56 駆動端モータ軸受
58 圧縮機軸
60 連結器
61 軸受
62 段
64 外部駆動端圧縮機軸受
66 駆動端圧縮機軸受
68 スラスト軸受
70 流体移送組立体
72 流体移送部
74 配管系
76 供給管
78 帰還管
80 分配ヘッダ
82 供給弁
84 供給路
86 モータ帰還管
88 圧縮機帰還管
90 モータ帰還弁
92 圧縮機帰還弁
94 第1排出口
96 第2排出口
97 第3排出口
98 分配管
100 第1吸入弁
101 流れ方向器
102 第2吸入弁
104 制御部
106 回路
108 流体システム
110 モータ磁気軸受
112 連結器磁気軸受
114 モータ吸入口
116 圧縮機吸入口
118 モータ吸入弁
120 圧縮機吸入弁
122 第1帰還管
124 第2帰還管
126 第1帰還弁
128 第2帰還弁
130 ラビリンスシール
132 流体システム
134 熱交換器
136 調節器
138 逆止弁
140 熱交換帰還管
142 フィルタ
144 吸入口
146 流量調節器
148 環境
150 流体システム
152 電気機械
154 第1圧縮機
156 第2圧縮機
158 温度制御システム
160 電気機械

Claims (10)

  1. 固定子(44)、および回転子軸(48)を含む回転子(42)を備えたモータ(18)、
    前記モータに回転可能に連結され、圧縮機軸(58)を備えた圧縮機(16)と、
    前記モータおよび前記圧縮機を収容するとともに、前記圧縮機に対して流体を流通可能に連結されて流体(30)をハウジングへ流すように構成された吸入管路(28)を備えたハウジング(20)と、
    前記ハウジングに流れ連通して連結された温度制御組立体と
    を備え、前記温度制御組立体が、
    前記回転子軸および前記圧縮機軸の少なくとも1つに連結され、前記圧縮機の上流で吸入管路と流れ連通し、流体を前記吸入管路から流して、前記モータおよび前記圧縮機の少なくとも1つを通過させる流体移送部(72)と、
    前記ハウジングに連結され、前記流体移送部と流れ連通し、前記モータを通して流体を流すように前記モータに流れ連通して連結された第1排出口(94)を具備した分配ヘッダとを備えた、電気機械。
  2. 前記ハウジング(20)は、前記吸入管路(28)に流れ連通して連結された帰還管路(78)を備えた請求項1記載の電気機械。
  3. モータ(18)対向駆動端軸受(56)と、前記回転子軸(48)に連結されたモータ駆動端軸受とを、さらに備え、前記流体移送部(72)は、流体(30)を、前記モータ軸受(52)、前記回転子(42)および前記固定子(44)の少なくとも1つを通過するように流すように構成されている請求項1記載の電気機械。
  4. 前記分配ヘッダと流れ連通する前記回転子軸(48)および前記圧縮機軸に連結された軸連結器(60)を、さらに備えた請求項1記載の電気機械。
  5. 前記圧縮機軸(58)に連結された圧縮機(16)対向駆動端軸受(56)を備え、前記第1排出口(94)は、流体(30)が前記圧縮機軸受、前記軸連結器(60)および前記圧縮機の少なくとも1つを通過するように流すように構成される請求項4記載の電気機械。
  6. 前記回転子軸(48)に連結され、前記第1排出口(94)と流れ連通するモータ軸受(52)と、前記圧縮機軸(58)に連結され、前記第1排出口(94)と流れ連通する圧縮機(16)対向駆動端軸受(56)とを、さらに備えた請求項1記載の電気機械。
  7. 前記圧縮機(16)に流れ連通して連結され、流体(30)を前記圧縮機を通過するように流す第2排出口(96)を、さらに備えた請求項1記載の電気機械。
  8. 前記温度制御組立体は、排出管路(34)と、該排出管路に対して前記ハウジング(20)および前記流体移送部(72)間に連結された熱交換器(134)とを、備えた請求項1記載の電気機械。
  9. 前記熱交換器(134)は、前記流体移送部(72)と流れ連通する請求項8記載の電気機械。
  10. 前記吸入管路(28)に連結され、前記流体移送部(72)と流れ連通する前記ハウジング(20)に連結された、常時開の弁と、前記熱交換器(134)に連結され、前記流体移送部と流れ連通する前記ハウジングに連結された、常時閉の弁とを、さらに備えた請求項8記載の電気機械。
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