JP2004211568A - 燃料電池車両の圧縮空気供給システム - Google Patents

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Masayuki Kasahara
雅之 笠原
Hitoshi Nishimura
仁 西村
Fumio Takeda
文夫 武田
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Abstract

【課題】限られたスペース内で、スクリュー圧縮機及び圧縮機用電動機を効率よくかつ十分に冷却できる燃料電池車両の圧縮空気供給システムを提供する。
【解決手段】車両走行用電動機に供給する電力を発電する燃料電池1と、この燃料電池1に供給する圧縮空気を生成する例えばオイルフリー式のスクリュー圧縮機3と、このスクリュー圧縮機3を駆動する圧縮機用電動機4と、スクリュー圧縮機3に設けた圧縮機側液冷ジャケット5と、圧縮機用電動機4に設けた電動機側液冷ジャケット6と、これら圧縮機側液冷ジャケット5及び電動機側液冷ジャケット6に共通に流す冷却水を冷却する冷却水クーラ10とを有し、この冷却水クーラ10、圧縮機側液冷ジャケット5、及び電動機側液冷ジャケット6を、冷却水の流れ方向に直列に接続する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に駆動源として搭載される燃料電池に係わり、特にその燃料電池に圧縮空気を供給する燃料電池車両の圧縮空気供給システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、燃料電池は、燃料(例えばメタノール、ガソリン、圧縮水素等)の改質により生じる水素を大気中の酸素と結合させ、その化学反応により電力を発電するものである。このとき、燃料電池の出力向上あるいは小型化を目的として、水素との反応を促進するために燃料電池に圧縮空気を供給する手法が既に提唱されている。
【0003】
例えば産業工場や発電施設等にて用いられる燃料電池に圧縮空気を供給する場合は、燃料電池に供給する圧縮空気を生成する例えばオイルフリー式のスクリュー圧縮機と、このスクリュー圧縮機を駆動する圧縮機用電動機と、この圧縮機用電動機を速度制御する制御装置等が設けられ、これにより圧力が例えば0.2MPa程度の圧縮空気が燃料電池に供給されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、上記従来技術には特に明確には示されていないが、通常、スクリュー圧縮機内には軸受を潤滑冷却する潤滑油を貯留する潤滑油室が設けられ、その吐出側の潤滑油室の潤滑油を強制循環させて冷却する潤滑油循環系統(詳細には、潤滑油用配管と潤滑油を冷却するオイルクーラ等)が別途設けられる。これにより、スクリュー圧縮機内の発熱により潤滑油が高温となって潤滑油そのもの或いはシール材等が劣化するのを防ぐようになっている。また、例えば圧縮機用電動機の回転軸にはファン等が設けられ、駆動時に圧縮機用電動機を空冷するようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−115666号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
近年、エネルギ変換効率が高く反応生成物も無害物であることから、燃料電池を駆動源とする走行車両の開発が進められている。そして、この車両に搭載した燃料電池においても、燃料電池の出力向上あるいは小型化を目的として燃料電池に圧縮空気を供給する方法を適用することがある。
【0007】
しかしながら、上記従来技術をそのまま燃料電池車両に適用した場合、以下の課題が存在する。
【0008】
上記した産業工場や発電施設等においては、スクリュー圧縮機内の潤滑油を別途設けた潤滑油循環系統により強制循環させて冷却することは可能であるが、燃料電池車両においては、スクリュー圧縮機の他に潤滑油を要するところがないため、スペースやコストの観点からスクリュー圧縮機だけのための潤滑油循環系統を設けることは実際上難しい。この結果、スクリュー圧縮機の冷却を効率よくかつ十分に行うことは困難である。
【0009】
また、燃料電池車両においては、小型化の観点より圧縮機用電動機をスクリュー圧縮機に直結する高速回転用(例えば回転数20000rpm程度)とすることが好ましいが、この高速回転用電動機はコイル等の発熱が大きいため、上記したファンによる空冷では効率よくかつ十分な冷却は困難である。
【0010】
本発明の目的は、限られたスペース内で、スクリュー圧縮機及び圧縮機用電動機を効率よくかつ十分に冷却できる燃料電池車両の圧縮空気供給システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、車両走行用電動機に供給する電力を発電する燃料電池と、この燃料電池に供給する圧縮空気を生成するスクリュー圧縮機と、このスクリュー圧縮機を駆動する圧縮機用電動機と、前記スクリュー圧縮機及び前記圧縮機用電動機を共通の冷却水を循環させて冷却する冷却系統とを有する。
【0012】
本発明においては、冷却系統によりまず圧縮機用電動機を冷却水で冷却する。これにより、従来の産業工場や発電施設等のように空冷する場合に比べ、効率よくかつ十分な冷却を行うことができる。さらにこのとき、本発明においては、その冷却系統で共通の冷却水を循環させてスクリュー圧縮機をも冷却する。これにより、スクリュー圧縮機だけのための潤滑油循環系統を別途設けることなく、スクリュー圧縮機を効率よくかつ十分に冷却することができる。以上のようにして、本発明においては、限られたスペース内で、スクリュー圧縮機及び圧縮機用電動機を効率よくかつ十分に冷却できる。
【0013】
(2)上記目的を達成するために、また本発明は、車両走行用電動機に供給する電力を発電する燃料電池と、この燃料電池に供給する圧縮空気を生成するスクリュー圧縮機と、このスクリュー圧縮機を駆動する圧縮機用電動機と、前記スクリュー圧縮機に設けた第1冷却水通路と、前記圧縮機用電動機に設けた第2冷却水通路と、前記第1冷却水通路及び前記第2冷却水通路に共通に流す冷却水を冷却する冷却水冷却器とを有し、この冷却水冷却器、前記第1冷却水通路、及び前記第2冷却水通路を、冷却水の流れ方向に直列に接続する。
【0014】
スクリュー圧縮機を用いた燃料電池車両の場合、冷却すべき温度がスクリュー圧縮機と圧縮機用電動機とで異なり、例えばスクリュー圧縮機の冷却すべき温度が圧縮機用電動機より高くなる。そこで本発明においては、その温度差を利用して、例えば冷却水冷却器、第2冷却水通路、及び第1冷却水通路を冷却水の流れ方向にこの順序で接続することで、冷却水冷却器、第1冷却水通路、及び第2冷却水通路を冷却水の流れ方向に直列に接続する。これにより、スクリュー圧縮機に設けた第1冷却水通路と圧縮機用電動機に設けた第2冷却水通路とを直列に接続した1循環系統で冷却することが可能となる。したがって、限られたスペース内で、スクリュー圧縮機及び圧縮機用電動機を効率よくかつ十分に冷却できる。
【0015】
(3)上記(2)において、好ましくは、前記冷却水冷却器、前記第2冷却水通路、及び前記第1冷却水通路を、冷却水の流れ方向にこの順序で直列に接続する。
【0016】
(4)上記(1)〜(3)のいずれか1つにおいて、好ましくは、前記スクリュー圧縮機のケーシングと前記圧縮機用電動機のケーシングとを一体的に構成し、この一体的に構成された共通のケーシング内に前記第1冷却水通路と前記第2冷却水通路とをそれぞれ設ける。
【0017】
これにより、第1冷却水通路と第2冷却水通路とを連絡する外部配管をなくすことができるので、システムの設置スペースをさらに縮小することができる。
【0018】
(5)上記(4)において、好ましくは、前記第1冷却水通路は、前記スクリュー圧縮機の吐出側に設けた軸受冷却用の潤滑油室の外周部に配設されており、前記第2の冷却水通路は、前記圧縮機用電動機の固定子の外周部に配設されている。
【0019】
これにより、従来のスクリュー圧縮機用の潤滑油循環系統を設けなくても、第1冷却水通路の冷却水により軸受冷却用の潤滑油を冷却し、これによって確実にスクリュー圧縮機を効率よくかつ十分に冷却することができる。また、第2冷却水通路の冷却水により圧縮機用電動機の固定子側を冷却し、これによって確実に電動機を効率よくかつ十分に冷却することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しつつ説明する。
【0021】
図1は本発明の燃料電池の圧縮空気供給システムの概略構成を表す図である。
【0022】
この図1において、車両走行用電動機(図示せず)に供給する電力を発電する燃料電池1と、この燃料電池1に高圧用配管2を介し供給する圧縮空気を生成するスクリュー圧縮機3と、このスクリュー圧縮機3を駆動する圧縮機用電動機4と、スクリュー圧縮機3に設けた圧縮機側液冷ジャケット5(詳細は後述)と、圧縮機用電動機4に設けた電動機側液冷ジャケット6(詳細は後述)と、燃料電池1で生じた水を貯留する冷却水タンク7と、この冷却水タンク7から冷却水配管8を介し電動機側液冷ジャケット6に冷却水を圧送するポンプ9と、例えば冷却水配管8等に設けられ冷却水を冷却する冷却水クーラ10と、電動機側液冷ジャケット6からの冷却水を圧縮機側液冷ジャケット5に導入する冷却水配管11と、圧縮機側液冷ジャケット5からの冷却水を冷却水タンク7に戻す冷却水配管12とが設けられている。
【0023】
また、高圧用配管2に設けられスクリュー圧縮機3からの圧縮空気を適正な温度(例えば60〜70℃程度)に冷却するアフタークーラ13と、高圧用配管2に設けられ燃料電池1に供給する圧縮空気の流量を検出する流量センサ14と、この流量センサ14からの検出信号を入力する制御装置15と、流量センサ14より上流側で高圧用配管2から分岐され、圧縮空気を排気するための排気配管16と、この排気配管16に設けられ圧縮空気の排気を制御する制御弁17と、圧縮機用電動機4の回転数を制御するインバータ18とが設けられている。なお、上記圧縮機用電動機4及び上記インバータ18に代えて、これらを一体化したインバータ電動機を設けてもよい。
【0024】
制御装置15は、流量センサ14からの検出信号として圧縮空気流量の数値を入力し、これに対し所定の演算処理が行われ、生成した制御弁17を駆動させる駆動指令信号(制御信号)を制御弁17のソレノイド部17aに出力し、生成したインバータ18を制御する制御信号をインバータ18に出力するようになっている。これにより、制御弁17がその制御信号に応じて排気配管16を遮断・連通して圧縮空気の排気を制御するとともに、インバータ18がその制御信号に応じて圧縮機用電動機4の回転数を制御して、スクリュー圧縮機3で生成する圧縮空気の流量を制御するようになっている。この結果、燃料電池1へ供給する圧縮空気流量がフィードバック制御され所定値(適宜可変された値)となる。
【0025】
燃料電池1は、詳細は図示しないが、例えば、燃料(例えばメタノール、ガソリン、圧縮水素等)を貯蓄する燃料タンクと、この燃料タンクからの燃料を改質して水素を生成する改質器と、この改質器からの水素と上記スクリュー圧縮機3からの圧縮空気中の酸素とを反応させる燃料電池本体等で構成され、水素と酸素との化学反応により電力を発電するようになっている。このとき、化学反応による副産物として水及び二酸化炭素が生成され、水は上記冷却水タンク7に貯留され、二酸化炭素は適宜排出されるようになっている。
【0026】
冷却水クーラ10及びアフタークーラ13は、この種のものとして公知の熱交換器であり、冷却ファン19駆動時に生起した冷却風により圧縮空気及び冷却水をそれぞれ冷却するようになっている。
【0027】
図2は、上記スクリュー圧縮機3と上記圧縮機用電動機4とを一体化した構造を表す軸方向断面図である。
【0028】
この図2において、上記オイルフリー式の(圧縮作動室内に潤滑油がない状態にある)スクリュー圧縮機3は、回転軸が平行でかつ螺旋状の歯が噛み合うようにそれぞれ回転する雄ロータ20及び雌ロータ21と、これら雄ロータ20及び雌ロータ21をほぼ収納する圧縮機側メインケーシング22A及び圧縮機側端部ケーシング22Bとを備えている。なお、圧縮機側メインケーシング22Aには、図示しないが、吸気するための吸入口と生成した圧縮空気を吐出するための吐出口とが設けられ、この吐出口には上記高圧用配管2が接続されている。
【0029】
また、上記圧縮機用電動機4は、中央部に回転子23を取り付けた回転軸24と、回転子23の外周側に配設した固定子25と、これらを収納する電動機側メインケーシング22C及び電動機側端部ケーシング22Dとを備えている。
【0030】
そして、上記圧縮機側メインケーシング22Aと上記圧縮機側端部ケーシング22B、上記電動機側メインケーシング22Cと上記電動機側端部ケーシング22D、圧縮機側メインケーシング22Aと電動機側メインケーシング22Cは、それぞれ例えばボルト(図示せず)等で互いに締結固定されている。これにより、圧縮機側メインケーシング22A、圧縮機側端部ケーシング22B、電動機側メインケーシング22C、及び電動機側端部ケーシング22Dからなるケーシング22が一体的に構成されている。
【0031】
圧縮機用電動機4の上記回転軸24は、スクリュー圧縮機3側(図2中左側)が上記雄ロータ20に直結され(または回転軸24の回転数と雄ロータ20の回転数が略等しくなるように連結され)、その反対側(図2中右側)が電動機側端部ケーシング22Dに設けた軸受(例えばラジアル荷重を負担する円筒ころ軸受等)26に回転自在に支持されている。
【0032】
そして、電動機側端部ケーシング22Dには軸受26を軸方向に固定するための軸受カバー27が取り付けられ、この軸受カバー27及び電動機側端部ケーシング22Dに囲まれて潤滑油室28が形成され、この潤滑油室28に封入した潤滑油(またはグリス)により軸受26が潤滑されるようになっている。また、軸受26と電動機側端部ケーシング22Dの回転軸24貫通部との間には、軸封装置29が設けられ、潤滑油室28から電動機側メインケーシング22C内に潤滑油が流入しないようになっている。
【0033】
スクリュー圧縮機3の雄ロータ20及び雌ロータ21は、圧縮機用電動機4(図2中右側)側に一対のタイミングギヤ30,31が嵌合され、上記回転軸24の回転運動に伴って、同期して回転駆動するようになっている。このとき、雄ロータ20、雌ロータ21、及び圧縮機側メインケーシング22A内壁とで囲まれた圧縮作動室(図示せず)は、吸入側(図2中左側)から吐出側(図2中右側)に移動しながら容積が縮小される。
【0034】
また、雄ロータ20及び雌ロータ21は、圧縮機側端部ケーシング22Bに設けた軸受(例えば円筒ころ軸受等)32A,32Bと、圧縮機側メインケーシング22Aに設けた軸受(例えばラジアル荷重及びスラスト荷重の双方を負担する組合せアンギュラ玉軸受等)33A,33Bとでそれぞれ回転自在に支持されている。
【0035】
そして、圧縮機側端部ケーシング22Bには上記軸受32A,32Bをそれぞれ軸方向に固定するための軸受カバー34A,34Bが取り付けられ、これら軸受カバー34A,34B及び圧縮機側端部ケーシング22Bに囲まれて潤滑油室35A,35Bが形成され、これら潤滑油室35A,35Bに封入した潤滑油(またはグリス)により軸受32A、32Bがそれぞれ潤滑されるようになっている。また、軸受32A,32Bと圧縮作動室との間には軸封装置36A,36Bがそれぞれ設けられ、潤滑油室35から圧縮作動室内に潤滑油が流入しないようになっている。
【0036】
また、圧縮機側メインケーシング22A及び電動機側メインケーシング22Cに囲まれて潤滑油室37が形成され、この潤滑油室37に封入した潤滑油(またはグリス)により上記タイミングギヤ30,31及び上記軸受33A,33Bが潤滑されるようになっている。また、軸受33A,33Bと圧縮作動室との間には軸封装置38A,38Bが設けられ、潤滑油室37から圧縮作動室内に潤滑油が流入しないようになっている。また、電動機側メインケーシング22Cの回転軸24貫通部には軸封装置39が設けられ、潤滑油室37から電動機側メインケーシング22C内に潤滑油が流出しないようになっている。
【0037】
ここで、本発明の大きな特徴として、電動機側メインケーシング22C及び圧縮機側メインケーシング22Aには、固定子25の外周部に上記電動機側液冷ジャケット6が配設され、吐出側の潤滑油室37の外周部に上記圧縮機側液冷ジャケット5が配設され、これら電動機側冷却ジャケット6及び圧縮機側液冷ジャケット5が連絡されている(言い換えれば、上記冷却水配管11が電動機側メインケーシング22C及び圧縮機側メインケーシング22A内に形成されている)。これにより、上記冷却水配管8に接続された電動機側メインケーシング22Cの流入口40から冷却水が電動機側液冷ジャケット6に流入し、その後、圧縮機側液冷ジャケット5に流入して、圧縮機側メインケーシング22Aの流出口41から上記冷却水配管12に流出するようになっている。
【0038】
なお、以上において、圧縮機側液冷ジャケット5は各請求項記載の第1冷却水通路を構成し、電動機側液冷ジャケット6は各請求項記載の第2冷却水通路を構成し、冷却水クーラ10は各請求項記載の冷却水冷却器を構成する。そして、圧縮機側液冷ジャケット5、電動機側液冷ジャケット6、冷却水タンク7、ポンプ9、冷却水クーラ10、及び冷却水配管8,11,12は冷却系統を構成する。
【0039】
次に、本実施形態の動作及び作用効果を説明する。
【0040】
例えば燃料電池車両を走行させる場合に、圧縮機用電動機4を駆動すると、回転軸24が回転運動する。この回転軸24の回転運動とともに、スクリュー圧縮機3の雄ロータ20及び雌ロータ21が同期して回転駆動し、吸入口から流入した空気を圧縮作動室内でその容積を減じながら例えば0.2MPa程度まで圧縮して吐出口から吐出する。そして、このスクリュー圧縮機4からの圧縮空気をアフタークーラ10で例えば60〜70℃程度まで冷却し、燃料電池1に供給する。この結果、燃料電池1で電力が発電され、走行用電動機にこの電力が供給され駆動する。
【0041】
また、ポンプ9を駆動すると、冷却水タンク7からの冷却水が冷却水クーラ10で所定温度まで冷却され、電動機側液冷ジャケット6に流入する。そして、冷却水は電動機側液冷ジャケット6から圧縮機側液冷ジャケット5に流入し、その後、再び冷却水タンク7に戻る。
【0042】
このように本実施形態においては、スクリュー圧縮機3及び圧縮機用電動機4に共通の冷却水を流している。これにより、電動機側液冷ジャケット6の冷却水により圧縮機用電動機4の固定子25側を冷却し、これによって確実に圧縮機用電動機4を効率よくかつ十分に冷却することができる。
【0043】
また、スクリュー圧縮機3はオイルフリー式であるから圧縮空気が比較的高温(例えば180℃程度)となり、吐出側の軸受33A,33B,38A,38Bは比較的高温になりやすい。本実施形態においては、スクリュー圧縮機3だけのための潤滑油循環系統を別途設けることなく、圧縮機側液冷ジャケット5の冷却水によりタイミングギヤ30,31及び軸受33A,33B,38A,38Bを潤滑冷却するための潤滑油室37を冷却し、これによって確実にスクリュー圧縮機3を効率よくかつ十分に冷却することができる。
【0044】
以上のようにして、本実施形態においては、限られたスペース内で、スクリュー圧縮機3及び圧縮機用電動機4を効率よくかつ十分に冷却できる。
【0045】
また、本実施形態においては、スクリュー圧縮機3と圧縮機用電動機4との冷却すべき温度の差を利用して、冷却水クーラ10、電動機側液冷ジャケット6、及び圧縮機側液冷ジャケット5を冷却水の流れ方向にこの順序で直列に接続する。これにより、電動機側液冷ジャケット6及び圧縮機側液冷ジャケット5を直列に接続した1循環系統で冷却することができる。その詳細を説明する。
【0046】
図3は、電動機側液冷ジャケット6及び圧縮機側液冷ジャケット5内の冷却水温度を表す特性図である。縦軸は電動機側液冷ジャケット6及び圧縮機側液冷ジャケット5内の冷却水温度をとって表しており、横軸は冷却水流れ方向位置(流入口40から流出口41までの流れ位置)を表している。
【0047】
この図3において、スクリュー圧縮機3の冷却すべき温度Taが圧縮機用電動機の冷却すべき温度Tbより高くなっており、まず電動機側液冷ジャケット6において、冷却水温度は流入口40から流れが進むにつれて圧縮機用電動機4の熱負荷によって入口温度t1から温度t2(ただしt2<Ta)まで上昇する。その後、圧縮機側液冷ジャケット5において、冷却水温度は流出口41へ向かって流れが進むにつれてスクリュー圧縮機3の熱負荷によって温度t2から出口温度t3(ただしt3<Tb)まで上昇する。
【0048】
このように本実施形態は、冷却水クーラ10、電動機側液冷ジャケット6、及び圧縮機側液冷ジャケット5を冷却水の流れ方向にこの順序で直列に接続した1循環系統で冷却することができる。また、1循環系統とすることで、電動機側液冷ジャケット6及び圧縮機側液冷ジャケット5を別系統とする場合に比べ、冷却水流量の低減を図ることもできる。
【0049】
さらに、本実施形態においては、圧縮機側ケーシング22A,22B及び電動機側ケーシング22C,22Dから一体的に構成されたケーシング22内に、圧縮機側液冷ジャケット5、電動機側液冷ジャケット6、及びこれらを連絡する冷却水配管11をそれぞれ設ける。これにより、外部配管をなくすことができるので、システムの設置スペースをさらに縮小することができる。
【0050】
なお、上記実施形態においては、圧縮機側液冷ジャケット5は吐出側の潤滑油室37の外周部に配設した構造として説明したが、これに限らない。すなわち、例えば潤滑油室37の外周部だけでなく吐出側の圧縮作動室(または吐出口)まで配設した構造としてもよい。この変形例においては、スクリュー圧縮機3で生成した圧縮空気の温度を冷却水によりいくらか冷却し、これによってアフタークーラ10の仕事量を低減し、アフタークーラ10の簡易化や小型化を図ることもできる。これにより、システムの設置スペースをさらに縮小することができる。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、限られたスペース内で、スクリュー圧縮機及び圧縮機用電動機を効率よくかつ十分に冷却できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料電池の圧縮空気供給システムの概略構成を表す図である。
【図2】本発明の燃料電池の圧縮空気供給システムを構成するスクリュー圧縮機と圧縮機用電動機とを一体化した構造を表す軸方向断面図である。
【図3】本発明の燃料電池の圧縮空気供給システムを構成する電動機側液冷ジャケット及び圧縮機側液冷ジャケット内の冷却水温度を表す特性図である。
【符号の説明】
1 燃料電池
3 スクリュー圧縮機
4 圧縮機用電動機
5 圧縮機側液冷ジャケット(第1冷却水通路、冷却系統)
6 電動機側液冷ジャケット(第2冷却水通路、冷却系統)
7 冷却水タンク(冷却系統)
8 冷却水配管(冷却系統)
9 ポンプ(冷却系統)
10 冷却水クーラ(冷却水冷却器、冷却系統)
11 冷却水配管(冷却系統)
12 冷却水配管(冷却系統)
22 ケーシング
22A 圧縮機側メインケーシング
22B 圧縮機側端部ケーシング
22C 電動機側メインケーシング
22D 電動機側端部ケーシング
25 固定子
37 潤滑油室

Claims (5)

  1. 車両走行用電動機に供給する電力を発電する燃料電池と、
    この燃料電池に供給する圧縮空気を生成するスクリュー圧縮機と、
    このスクリュー圧縮機を駆動する圧縮機用電動機と、
    前記スクリュー圧縮機及び前記圧縮機用電動機を共通の冷却水を循環させて冷却する冷却系統とを有することを特徴とする燃料電池車両の圧縮空気供給システム。
  2. 車両走行用電動機に供給する電力を発電する燃料電池と、
    この燃料電池に供給する圧縮空気を生成するスクリュー圧縮機と、
    このスクリュー圧縮機を駆動する圧縮機用電動機と、
    前記スクリュー圧縮機に設けた第1冷却水通路と、
    前記圧縮機用電動機に設けた第2冷却水通路と、
    前記第1冷却水通路及び前記第2冷却水通路に共通に流す冷却水を冷却する冷却水冷却器とを有し、
    この冷却水冷却器、前記第1冷却水通路、及び前記第2冷却水通路を、冷却水の流れ方向に直列に接続したことを特徴とする燃料電池車両の圧縮空気供給システム。
  3. 請求項2記載の燃料電池車両の圧縮空気供給システムにおいて、前記冷却水冷却器、前記第2冷却水通路、及び前記第1冷却水通路を、冷却水の流れ方向にこの順序で直列に接続したことを特徴とする燃料電池車両の圧縮空気供給システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の燃料電池車両の圧縮空気供給システムにおいて、前記スクリュー圧縮機のケーシングと前記圧縮機用電動機のケーシングとを一体的に構成し、この一体的に構成された共通のケーシング内に前記第1冷却水通路と前記第2冷却水通路とをそれぞれ設けたことを特徴とする燃料電池車両の圧縮空気供給システム。
  5. 請求項4記載の燃料電池車両の圧縮空気供給システムにおいて、前記第1冷却水通路は、前記スクリュー圧縮機の吐出側に設けた軸受冷却用の潤滑油室の外周部に配設されており、前記第2の冷却水通路は、前記圧縮機用電動機の固定子の外周部に配設されていることを特徴とする燃料電池車両の圧縮空気供給システム。
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