JP2007032422A - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 旋回スクロールの傾きを抑制して、旋回スクロールを支持する軸受への過大な負荷を低減すると共に、圧縮室を定容量で使用でき高効率な運転を行うことができるスクロール圧縮機を提供することにある。
【解決手段】 旋回スクロール32を旋回するアキシャルギャップ型のモータ2を備えている。このモータ2は、旋回スクロール32を旋回しているときに、旋回スクロール32が受ける転覆力をキャンセルするように、ステータ21とロータ26の間に旋回軸に沿った方向の磁力を発生させるようにした。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えば、空気調和機や冷凍機等に使用される圧縮機に関する。
従来、スクロール圧縮機としては、渦巻き状のラップを有する固定スクロールおよび旋回スクロールを備え、上記旋回スクロールを旋回させることにより、上記固定スクロールのラップと上記旋回スクロールのラップとを互いに噛み合わせて形成される圧縮室を、外側から中心に移動させ、この圧縮室の容積を減少して、冷媒を圧縮するものがある(特開2000−45967号公報:特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来のスクロール圧縮機では、上記旋回スクロールは、上記圧縮された冷媒によって、旋回軸に対して傾けられ、上記旋回スクロールの旋回軸を支持する軸受に過大な負荷がかかっていた。また、上記旋回スクロールが傾くことで、上記圧縮室の容量が定量よりも小さくなって、高効率な運転を行うことができなかった。
特開2000−45967号公報
そこで、この発明の課題は、上記旋回スクロールの傾きを抑制して、上記旋回スクロールを支持する軸受への過大な負荷を低減すると共に、上記圧縮室を定容量で使用でき高効率な運転を行うことができるスクロール圧縮機を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のスクロール圧縮機は、
渦巻き状のラップを有する固定スクロールと、渦巻き状のラップを有する旋回スクロールとを備え、
上記旋回スクロールを旋回させることにより、上記固定スクロールのラップと上記旋回スクロールのラップとを互いに噛み合わせて形成される圧縮室を、外側から中心に移動させ、この圧縮室の容積を減少して、冷媒を圧縮するスクロール圧縮機において、
上記旋回スクロールを旋回するアキシャルギャップ型のモータを備え、
このモータは、
コイルを有するステータと、
このステータのアキシャル方向にエアギャップを介して配置されるロータと
を有し、
上記ステータまたは上記ロータは、上記旋回スクロールに取り付けられ、
上記旋回スクロールを旋回しているときに、上記旋回スクロールが上記圧縮された冷媒によって旋回軸に対して傾けられる転覆力をキャンセルするように、上記ステータと上記ロータの間に上記旋回軸に沿った方向の磁力を発生させるようにしたことを特徴としている。
この発明のスクロール圧縮機によれば、上記旋回スクロールを旋回しているときに、上記旋回スクロールが上記圧縮された冷媒によって旋回軸に対して傾けられる転覆力をキャンセルするように、上記ステータと上記ロータの間に上記旋回軸に沿った方向の磁力を発生させるようにしたので、このスクロール圧縮機の運転中に、上記旋回スクロールの傾きを抑制できる。
このように、上記旋回スクロールの傾きを抑制して、上記旋回スクロールを支持する軸受への過大な負荷を低減できる。また、上記旋回スクロールの傾きを抑制して、上記圧縮室を定容量で使用でき、高効率な運転を行うことができる。
また、この発明のスクロール圧縮機は、
渦巻き状のラップを有する第1の旋回スクロールと、渦巻き状のラップを有する第2の旋回スクロールとを備え、
上記第1の旋回スクロールおよび上記第2の旋回スクロールを旋回させることにより、上記第1の旋回スクロールのラップと上記第2の旋回スクロールのラップとを互いに噛み合わせて形成される圧縮室を、外側から中心に移動させ、この圧縮室の容積を減少して、冷媒を圧縮するスクロール圧縮機において、
上記第1の旋回スクロールを旋回するアキシャルギャップ型の第1のモータと、
上記第2の旋回スクロールを旋回するアキシャルギャップ型の第2のモータと
を備え、
上記第1のモータは、
コイルを有するステータと、
このステータのアキシャル方向にエアギャップを介して配置されるロータと
を有し、
上記ステータまたは上記ロータは、上記第1の旋回スクロールに取り付けられ、
上記第1の旋回スクロールを旋回しているときに、上記第1の旋回スクロールが上記圧縮された冷媒によって旋回軸に対して傾けられる転覆力をキャンセルするように、上記ステータと上記ロータの間に上記旋回軸に沿った方向の磁力を発生させるようにし、
上記第2のモータは、
コイルを有するステータと、
このステータのアキシャル方向にエアギャップを介して配置されるロータと
を有し、
上記ステータまたは上記ロータは、上記第2の旋回スクロールに取り付けられ、
上記第2の旋回スクロールを旋回しているときに、上記第2の旋回スクロールが上記圧縮された冷媒によって旋回軸に対して傾けられる転覆力をキャンセルするように、上記ステータと上記ロータの間に上記旋回軸に沿った方向の磁力を発生させるようにしたことを特徴としている。
この発明のスクロール圧縮機によれば、上記第1のモータは、上記第1の旋回スクロールを旋回しているときに、上記第1の旋回スクロールが上記圧縮された冷媒によって旋回軸に対して傾けられる転覆力をキャンセルするように、上記ステータと上記ロータの間に上記旋回軸に沿った方向の磁力を発生させるようにしたので、このスクロール圧縮機の運転中に、上記第1の旋回スクロールの傾きを抑制できる。
上記第2のモータは、上記第2の旋回スクロールを旋回しているときに、上記第2の旋回スクロールが上記圧縮された冷媒によって旋回軸に対して傾けられる転覆力をキャンセルするように、上記ステータと上記ロータの間に上記旋回軸に沿った方向の磁力を発生させるようにしたので、このスクロール圧縮機の運転中に、上記第2の旋回スクロールの傾きを抑制できる。
このように、上記第1の旋回スクロールおよび上記第2の旋回スクロールの傾きを抑制して、上記第1の旋回スクロールを支持する軸受および上記第2の旋回スクロールを支持する軸受への過大な負荷を低減できる。また、上記第1の旋回スクロールおよび上記第2の旋回スクロールの傾きを抑制して、上記圧縮室を定容量で使用でき、高効率な運転を行うことができる。
また、一実施形態のスクロール圧縮機では、上記ステータと上記ロータの間に上記転覆力をキャンセルする磁力を発生させるように、上記モータの上記コイルに流れる電流を制御する制御部を備える。
この実施形態のスクロール圧縮機によれば、上記制御部によって、上記モータの上記コイルに流れる電流を制御して、上記転覆力をキャンセルする磁力を発生させるようにしたので、上記転覆力の大きさに合わせて、上記転覆力をキャンセルする磁力の大きさを容易に変えることができる。また、上記転覆力の方向が、上記旋回スクロールの旋回と共に、回転移動するか否かに関わらず、上記旋回スクロールの倒れを有効に防止できる。
また、一実施形態のスクロール圧縮機では、上記ロータは、永久磁石を有し、上記制御部は、上記コイルと上記永久磁石の間に吸引力、反発力、または、吸引力および反発力を発生させて、上記ステータと上記ロータの間に上記転覆力をキャンセルする磁力を発生させるように、上記コイルに流れる電流を制御する。
この実施形態のスクロール圧縮機によれば、上記ロータは、永久磁石を有するので、上記モータの停止時において、上記ロータには上記ステータに対する吸引力が働いて、上記旋回スクロールの逆転を防止できる。また、上記モータの運転時において、エアギャップの磁束密度を高くできるため、スクロール圧縮機の高出力および高効率が実現できると共に、上記旋回スクロールの傾きを確実に防止できる。
また、一実施形態のスクロール圧縮機では、上記ロータは、周方向に複数の永久磁石を有し、この複数の永久磁石のそれぞれの上記ステータに対向する面積を相違して、上記ステータと上記ロータの間に上記転覆力をキャンセルする磁力を発生させるようにした。
この実施形態のスクロール圧縮機によれば、上記複数の永久磁石のそれぞれのステータ対向面積を相違して、上記ステータと上記ロータの間に上記転覆力をキャンセルする磁力を発生させるようにしたので、上記永久磁石のステータ対向面積の大小を調整することで、上記永久磁石の磁力の大小を調整して、上記転覆力をキャンセルする磁力を発生させることができて、複雑な制御が不要になる。また、上記転覆力の方向が、上記旋回スクロールの旋回と共に、回転移動する場合に、上記旋回スクロールの倒れを有効に防止できる。
また、一実施形態のスクロール圧縮機では、上記コイルは、上記ステータの周方向に複数設けられ、この複数のコイルのそれぞれの巻数を相違して、上記ステータと上記ロータの間に上記転覆力をキャンセルする磁力を発生させるようにした。
この実施形態のスクロール圧縮機によれば、上記複数のコイルのそれぞれの巻数を相違して、上記ステータと上記ロータの間に上記転覆力をキャンセルする磁力を発生させるようにしたので、上記コイルの巻数の多少を調整することで、上記コイルの磁力の大小を調整して、上記転覆力をキャンセルする磁力を発生させることができて、複雑な制御が不要になる。また、上記転覆力の方向が、上記旋回スクロールの旋回と共に、回転移動しないで一定である場合に、上記旋回スクロールの倒れを有効に防止できる。
この発明のスクロール圧縮機によれば、上記旋回スクロールを旋回しているときに、上記旋回スクロールの転覆力をキャンセルするように、上記ステータと上記ロータの間に上記旋回軸に沿った方向の磁力を発生させるようにしたので、上記旋回スクロールの傾きを抑制して、上記旋回スクロールを支持する軸受への過大な負荷を低減すると共に、上記圧縮室を定容量で使用でき高効率な運転を行うことができる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、この発明のスクロール圧縮機の第1実施形態である縦断面図を示している。このスクロール圧縮機は、密閉容器1内に下から上に順に配置された、アキシャルギャップ型のモータ2と、このモータ2で駆動される圧縮部3とを備えている。ここで、上側とは、上記密閉容器1の中心軸が水平面に対して傾斜しているか否かに関わらず、上記密閉容器1の中心軸に沿った上側をいう。
上記圧縮部3は、上記密閉容器1に取り付けられる本体部30と、この本体部30に固定され支持される固定スクロール31と、この固定スクロール31に重ね合わされると共に上記本体部30にオルダムリング9を介して公転可能に支持される旋回スクロール32とを有する。つまり、上記圧縮部3は、一方のスクロールが回転する片回り構造である。
上記固定スクロール31は、鏡板31aと、この鏡板31aに直立に設けられた渦巻き状のラップ31bとを有する。上記旋回スクロール32は、鏡板32aと、この鏡板32aに直立に設けられた渦巻き状のラップ32bとを有する。上記固定スクロール31のラップ31bと上記旋回スクロール32のラップ32bとを互いに噛み合わせて、複数の圧縮室33が形成される。
上記旋回スクロール32の鏡板32aには、上記ラップ32bが設けられている面とは反対側の面に、軸部32cが設けられている。上記本体部30には、軸受4を介して、偏心軸35が設けられている。この偏心軸35には、上記旋回スクロール32の軸部32cが、上記偏心軸35の軸と偏心した位置に、回転自在に取り付けられている。つまり、上記旋回スクロール32は、上記偏心軸35の軸(以下、旋回軸という)の周りを、公転可能になる。
上記固定スクロール31には、上記密閉容器1の外側から上記圧縮室33内に連通している冷媒の吸入管6が設けられている。上記固定スクロール31には、圧縮された冷媒を上記圧縮室33から外側に吐出する吐出孔34が設けられている。上記密閉容器1内は、上記圧縮部3から吐出される高圧の冷媒が満たされる。このスクロール圧縮機は、いわゆる、高圧ドーム型である。上記密閉容器1には、冷媒の吐出管7が設けられ、高圧の冷媒は、上記吐出管7から上記密閉容器1の外側に排出される。
上記密閉容器1内の下部には、潤滑油が溜められ、上記偏心軸35の一端は、この潤滑油に浸漬している。この潤滑油8は、上記偏心軸35の回転によって、上記偏心軸35の内部を上がって、上記圧縮部3の摺動部や軸受等を潤滑する。
上記モータ2は、上記本体部30と上記旋回スクロール32との間に位置している。このモータ2は、上記旋回スクロール32に取り付けられているステータ21と、このステータ21のアキシャル方向(下方向)にエアギャップを介して配置されると共に上記偏心軸35に取り付けられているロータ26とを有している。
図1および図2に示すように、上記ステータ21は、上記旋回スクロール32の上記鏡板32aの上記ラップ32bと反対側の面に取り付けられた鉄心23と、この鉄心23に取り付けられたコイル22とを有する。
上記鉄心23は、上記偏心軸35(上記旋回軸)に対して略直交するように配置された円環状の基台24aと、この基台24aの上記ロータ26側の一面に設けられた突部24bとを有する。
上記突部24bは、上記偏心軸35に沿って延びており、上記偏心軸35の周りに複数個設けられている。上記コイル22は、上記各突部24bの軸周りに巻回されている。つまり、上記コイル22は、上記ステータ21の周方向に複数設けられている。上記コイル22は、励磁されて、上記突部24bの軸方向の磁束を発生する。上記突部24bのそれぞれに発生した磁束は、上記基台24aを介して他の突部24bに移動する。
上記ステータ21は、上記鉄心23と共同して上記コイル22を挟むステータ板25を有する。このステータ板25は、磁性体からなり、隣接する上記突部24bの間を磁気的に絶縁するスリット25aを設けている。このスリット25aは、上記ステータ板25の中心から径方向外側へ放射状に延びている。この構成により、エアギャップに対向するステータコア面積が増加するので、鎖交磁束を増大させることが可能である。なお、上記ステータ板25は必須ではない。
上記ロータ26は、上記偏心軸35の周面に固定された円環状のバックヨーク28と、このバックヨーク28の上記ステータ21側の一面に設けられた永久磁石27とを有する。
上記バックヨーク28は、磁性体からなる。上記永久磁石27は、上記偏心軸35に沿った方向の磁束を発生する。上記永久磁石27は、上記ロータ26の周方向に複数設けられている。隣り合う上記永久磁石27,27は、異なる磁極を有する。この隣り合う永久磁石27,27の間に、空間27aが形成される。なお、上記永久磁石27は必須ではない。
上記ロータ26は、上記バックヨーク28と共同して上記永久磁石27を挟むロータ板29を有する。このロータ板29は、磁性体からなり、上記隣接する永久磁石27,27の間を磁気的に絶縁するスリット29aを設けている。このスリット29aは、上記ロータ板29の中心から径方向外側へ放射状に延びている。この構成により、エアギャップに対向するロータコア面積が増加するので、鎖交磁束を増大させることが可能である。また、上記永久磁石27に減磁界が直接かからないため、減磁耐力も増大する。なお、上記ロータ板29は必須ではない。
次に、このスクロール圧縮機の作用を説明する。
図3に示すように、6つの突部24bのそれぞれに巻回された6つのコイル22を、反時計回り方向に順に、U1相、V1相、W1相、U2相、V2相およびW2相とする。
そして、図4に示すように、図1に示す上記ロータ26を底面からみて反時計回り方向に回転させて上記旋回スクロール32を底面からみて反時計回り方向に公転させるための電流を、各相に順に電流を流す。横軸に、ロータの回転角度を示し、縦軸に、電流値を示す。U1相とU2相を実線で示し、V1相とV2相を一点鎖線で示し、W1相とW2相を破線で示す。なお、図4中、各相に正の電流を流すと、各相はN極となり、各相に負の電流を流すと、各相はS極となる。
すると、図5A〜図5Dに示すように、上記旋回スクロール32が旋回し、上記固定スクロール31のラップ31bと上記旋回スクロール32のラップ32bとを互いに噛み合わせて形成される上記圧縮室33が、外側から中心に移動し、この圧縮室33の容積が減少して、図1に示すように、上記吸入管6から吸い込んだ冷媒を、圧縮してから、上記吐出孔34を介して、上記吐出管7から吐出する。
このとき、図5A〜図5Dに示すように、上記旋回スクロール32(上記ラップ32b)は、上記圧縮された冷媒によって、上記旋回軸に対して傾けられる。つまり、上記旋回スクロール32は、矢印にしめす転覆力を受ける。この転覆力の方向は、上記旋回スクロール32の旋回と共に、回転移動している。この転覆力の回転移動は、上記固定スクロール31と上記旋回スクロール32との径方向のシールポイントが回転移動するために、生ずる。要するに、上記転覆力は、上記固定スクロール31と上記旋回スクロール32とがシールされていない方向にかかる。なお、図中、PLは、低圧の冷媒が満たされる圧縮室33を示し、PMは、中圧の冷媒が満たされる圧縮室33を示し、PHは、高圧の冷媒が満たされる圧縮室33を示す。
ここで、この発明のスクロール圧縮機では、上記モータ2は、上記旋回スクロール32を旋回しているときに、上記旋回スクロール32が受ける上記転覆力をキャンセルするように、上記ステータ21と上記ロータ26の間に上記旋回軸に沿った方向の磁力を発生させるようにした。
具体的に述べると、上記ステータ21と上記ロータ26の間に上記転覆力をキャンセルする磁力を発生させるように、上記コイル22に流れる電流を制御する制御部10を備える。なお、このコイル22への給電は、例えば、フレキシブル電線またはスリップ電極を用いている。
そして、図6に示すように、各相に順に転覆防止電流を流している。横軸に、ロータの回転角度を示し、縦軸に、電流値を示す。U1相を細い実線で示し、V1相を細い一点鎖線で示し、W1相を細い破線で示し、U2相を太い実線で示し、V2相を太い一点鎖線で示し、W2相を太い破線で示す。例えば、上記ロータ26のS極を有する上記永久磁石27が、U1相に対向したときに、このU1相に正の電流を流してN極とすることで、このU1相と上記S極を有する永久磁石27の間に吸引力を発生させて、上記ステータ21と上記ロータ26の間に上記転覆力をキャンセルする磁力を発生させるようにした。
要するに、図7に示すように、上記旋回スクロール32が、矢印A方向の転覆力を受けているときに、上記ステータ21と上記ロータ26の間に矢印B方向の吸引力を発生させて、上記旋回スクロール32の傾きを防止している。
なお、上記コイル22と上記永久磁石27の間に反発力、または、吸引力および反発力を発生させて、上記ステータ21と上記ロータ26の間に上記転覆力をキャンセルする磁力を発生させるようにしてもよい。つまり、上記旋回スクロール32に働く転覆力を上記モータ2の磁力をアンバランス化させることで打ち消すようにすればよい。
このように、この発明のスクロール圧縮機では、図4に示す上記旋回スクロール32(上記ロータ26)を旋回させるための電流と、図6に示す上記旋回スクロール32の転覆を防止する電流とを足した図8に示す総合電流を流している。横軸に、ロータの回転角度を示し、縦軸に、電流値を示す。U1相を細い実線で示し、V1相を細い一点鎖線で示し、W1相を細い破線で示し、U2相を太い実線で示し、V2相を太い一点鎖線で示し、W2相を太い破線で示す。
なお、上記固定スクロール31の吐出孔34には、一定の吐出圧以上になると開放する(図示しない)リリーフ弁が設けられ、圧縮し過ぎを防止し、液圧縮を防止している。このように、リリーフ弁があるので、上記転覆力はほぼ一定となり、図6に示す転覆防止電流も各相一定となる。
ここで、上記制御部10による電流制御の方法および同期の取り方を簡単に説明する。
コイルに流れる電流や電圧等よりロータ位置を検出する方法、すなわちセンサレスの方法により検出した位置情報により、あらかじめルックアップテーブル等により決められた所定の転覆防止電流を流す。
ここでいう電流や電圧による位置検出とは、d軸電流およびq軸電流、または、そのいずれかを検出することで、dインダクタンスおよびq軸インダクタンス、または、そのいずれかを算出して位置を推定する方法や、電圧を検出することで誘起電圧のゼロクロス点より位置を推定する方法がある。
この位置情報に基づいて、回転力を発生すべく電流を流すが、回転力のみならず、転覆力キャンセル力も同時にインバータが指令すればよい。
この発明のスクロール圧縮機によれば、上記旋回スクロール32を旋回しているときに、上記転覆力をキャンセルするように、上記ステータ21と上記ロータ26の間に上記旋回軸に沿った方向の磁力を発生させるようにしたので、このスクロール圧縮機の運転中に、上記旋回スクロール32の傾きを抑制できる。
このように、上記旋回スクロール32の傾きを抑制して、上記旋回スクロール32を支持する軸受への過大な負荷を低減できる。また、上記旋回スクロール32の傾きを抑制して、上記圧縮室33を定容量で使用でき、高効率な運転を行うことができる。
また、転覆抑制のために掛けていた余分なスラスト荷重を縮小して、通常運転可能エリアでの高効率な運転を行うことができる。
また、上記モータ2の上記コイル22に流れる電流を制御して、上記転覆力をキャンセルする磁力を発生させるようにしたので、上記転覆力の大きさに合わせて、上記転覆力をキャンセルする磁力の大きさを容易に変えることができる。
また、上記ロータ26は、上記永久磁石27を有するので、上記モータ2の停止時において、上記ロータ26には上記ステータ21に対する吸引力が働いて、上記旋回スクロール32の逆転を防止できる。また、上記モータ2の運転時において、エアギャップの磁束密度を高くできるため、スクロール圧縮機の高出力および高効率が実現できると共に、上記旋回スクロール32の傾きを確実に防止できる。
(第2の実施形態)
図9と図10は、この発明のスクロール圧縮機の第2の実施形態を示している。上記第1の実施形態と相違する点を説明すると、この第2の実施形態では、上記固定スクロール31の吐出孔34に上記リリーフ弁を設けずに、各相に電流を流している。つまり、上記リリーフ弁を設けないと上記転覆力は変化するので、図9に示すように、転覆防止電流も一回転で変動させている。
このように、この発明のスクロール圧縮機では、図4に示す上記旋回スクロール32(上記ロータ26)を旋回させるための電流と、図9に示す上記旋回スクロール32の転覆を防止する電流とを足した図10に示す総合電流を流している。横軸に、ロータの回転角度を示し、縦軸に、電流値を示す。U1相を細い実線で示し、V1相を細い一点鎖線で示し、W1相を細い破線で示し、U2相を太い実線で示し、V2相を太い一点鎖線で示し、W2相を太い破線で示す。
(第3の実施形態)
図11は、この発明のスクロール圧縮機の第3の実施形態を示している。上記第1の実施形態と相違する点を説明すると、この第3の実施形態では、上記旋回スクロール32を旋回させる電流を流すための回転用コイル22a,22b,22cと、上記旋回スクロール32の転覆を防止する電流を流すための転覆防止用コイル22とを区別している。上記回転用コイル22a,22b,22cに流れる電流と、上記転覆防止用コイル22に流れる電流とを、個別に制御している。
上記転覆防止用コイル22は、上記第1の実施形態で説明したように、上記6つの突部24bのそれぞれに巻回されている(いわゆる「集中巻」されている)。
上記回転用コイル22a,22b,22cは、上記突部24bに、いわゆる「分布巻」されており、鎖交磁束が大きく、複数の相が協働して磁束を発生させるため、磁束の変化がスムースで、低振動および低騒音を図ることができる。
具体的に述べると、上記6つの突部24bを、反時計回り方向に順に、第1〜第6の突部24bとする。一方の第1の回転用コイル22aは、一点鎖線で示すように、上記第1、第2および第3の突部24bを一括して巻回し、他方の第1の回転用コイル22aは、一点鎖線で示すように、上記第4、第5および第6の突部24bを一括して巻回している。
一方の第2の回転用コイル22bは、破線で示すように、上記第2、第3および第4の突部24bを一括して巻回し、他方の第2の回転用コイル22bは、破線で示すように、上記第5、第6および第1の突部24bを一括して巻回している。
一方の第3の回転用コイル22cは、二点鎖線で示すように、上記第3、第4および第5の突部24bを一括して巻回し、他方の第3の回転用コイル22cは、二点鎖線で示すように、上記第6、第1および第2の突部24bを一括して巻回している。
そして、上記第1の回転用コイル22aをU相、上記第2の回転用コイル22bをV相、上記第3の回転用コイル22cをW相とする(相互入れ替え可)3相巻線をなし、それぞれに所定の電流または電圧、及び、所定の周波数に整流された3相電流を供給する。
(第4の実施形態)
図12は、この発明のスクロール圧縮機の第4の実施形態を示している。上記第1の実施形態と相違する点を説明すると、この第4の実施形態では、上記複数の永久磁石27のそれぞれの上記ステータ21に対向する面積を相違して、上記ステータ21と上記ロータ26の間に上記転覆力をキャンセルする磁力を発生させるようにした。
このように、上記永久磁石27のステータ対向面積の大小を調整することで、上記永久磁石27の磁力の大小を調整して、上記転覆力をキャンセルする磁力を発生させることができて、複雑な制御が不要になり、上記転覆力を自動的にキャンセルすることができる。また、上記転覆力の方向が、上記旋回スクロール32の旋回と共に、回転移動する場合に、上記旋回スクロール32の倒れを有効に防止できる。
(第5の実施形態)
図13は、この発明のスクロール圧縮機の第5の実施形態を示している。上記第1の実施形態と相違する点を説明すると、この第5の実施形態では、圧縮部3は、渦巻き状のラップ41bを有する第1の旋回スクロール41と、渦巻き状のラップ42bを有する第2の旋回スクロール42とを備えている。つまり、上記圧縮部3は、両方のスクロールが回転する共回り構造である。
このスクロール圧縮機は、上記第1の旋回スクロール41を旋回するアキシャルギャップ型の第1のモータ2aと、上記第2の旋回スクロール42を旋回するアキシャルギャップ型の第2のモータ2bとを備えている。上記第1のモータ2aおよび上記第2のモータ2bは、上記第1の実施形態のモータ2と同じ構成である。
上記第1のモータ2aは、コイル22を有するステータ21と、このステータ21のアキシャル方向にエアギャップを介して配置されると共に上記第1の旋回スクロール41の鏡板41aに取り付けられているロータ26とを有している。なお、このステータ21は、例えば、図1に示す上記圧縮部3の上記本体部30等の静止部材に、取り付けられている。
上記第2のモータ2bは、コイル22を有するステータ21と、このステータ21のアキシャル方向にエアギャップを介して配置されると共に上記第2の旋回スクロール42の鏡板42aに取り付けられているロータ26とを有している。なお、このステータ21は、例えば、図1に示す上記圧縮部3の上記本体部30等の静止部材に、取り付けられている。
次に、このスクロール圧縮機の作用を説明する。
上記第1のモータ2aおよび上記第2のモータ2bに、上記第1の実施形態(図4)に示すように、上記第1の旋回スクロール41および上記第2の旋回スクロール42を旋回させるための電流を流す。
すると、図14A〜図14Dに示すように、上記第1の旋回スクロール41および上記第2の旋回スクロール42が旋回し、上記第1の旋回スクロール41のラップ41bと上記第2の旋回スクロール42のラップ42bとを互いに噛み合わせて形成される上記圧縮室33が、外側から中心に移動し、この圧縮室33の容積が減少して、冷媒を圧縮する。
このとき、図14A〜図14Dに示すように、上記第1の旋回スクロール41(上記ラップ41b)は、上記圧縮された冷媒によって、上記旋回軸に対して傾けられる。つまり、上記第1の旋回スクロール41は、矢印にしめす転覆力を受ける。この転覆力の方向は、上記第1の旋回スクロール41の旋回と共に、回転移動しない。上記第1の旋回スクロール41と上記第2の旋回スクロール42との径方向のシールポイントが回転移動しないので、この転覆力は変動しない。なお、上記第2の旋回スクロール42も、上記第1の旋回スクロール41の転覆力とは反対方向の転覆力を受ける。
ここで、この発明のスクロール圧縮機では、上記第1のモータ2aは、上記第1の旋回スクロール41を旋回しているときに、上記第1の旋回スクロール41が上記圧縮された冷媒によって旋回軸に対して傾けられる転覆力をキャンセルするように、上記ステータ21と上記ロータ26の間に上記旋回軸に沿った方向の磁力を発生させるようにした。
上記第2のモータ2bは、上記第2の旋回スクロール42を旋回しているときに、上記第2の旋回スクロール42が上記圧縮された冷媒によって旋回軸に対して傾けられる転覆力をキャンセルするように、上記ステータ21と上記ロータ26の間に上記旋回軸に沿った方向の磁力を発生させるようにした。
具体的に述べると、上記第1のモータ2aおよび上記第2のモータ2bに、上記第1の実施形態(図6)に示すように、上記第1の旋回スクロール41および上記第2の旋回スクロール42の転覆を防止する電流を流す。
要するに、図13に示すように、上記第1の旋回スクロール41が、矢印C方向の転覆力を受けているときに、上記第1のモータ2aにおける上記ステータ21と上記ロータ26の間に矢印D方向の吸引力を発生させて、上記第1の旋回スクロール41の傾きを防止している。上記第2の旋回スクロール42が、矢印E方向の転覆力を受けているときに、上記第2のモータ2bにおける上記ステータ21と上記ロータ26の間に矢印F方向の吸引力を発生させて、上記第2の旋回スクロール42の傾きを防止している。
このように、上記第1の旋回スクロール41および上記第2の旋回スクロール42の傾きを抑制して、上記第1の旋回スクロール41を支持する軸受および上記第2の旋回スクロール42を支持する軸受への過大な負荷を低減できる。また、上記第1の旋回スクロール41および上記第2の旋回スクロール42の傾きを抑制して、上記圧縮室33を定容量で使用でき、高効率な運転を行うことができる。
なお、上記第1のモータ2aおよび上記第2のモータ2bにおいて、上記コイル22に転覆防止電流を流す代わりに、上記ステータ21の周方向に複数設けられたコイル22のそれぞれの巻数を相違して、上記ステータ21と上記ロータ26の間に上記転覆力をキャンセルする磁力を発生させるようにしてもよい。
このように、上記コイル22の巻数の多少を調整することで、上記コイル22の磁力の大小を調整して、上記転覆力をキャンセルする磁力を発生させることができて、複雑な制御が不要になり、上記転覆力を自動的にキャンセルすることができる。また、上記転覆力の方向が、上記旋回スクロール41,42の旋回と共に、回転移動しないで一定である場合に、上記旋回スクロール41,42の倒れを有効に防止できる。
なお、この発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、アキシャルギャップ型のモータのロータまたはステータを、旋回スクロールの鏡板の背面に設けないで、旋回スクロールの鏡板の背面の凸部(シャフト)に設けてもよい。また、モータは、少なくとも、アキシャルギャップを主として有していれば良く、アキシャルギャップとラジアルギャップを併用していてもよい。
この発明のスクロール圧縮機の一実施形態を示す縦断面図である。 モータの分解斜視図である。 ステータの底面図である。 旋回スクロールを回転するための電流を示すグラフである。 スクロール圧縮機の動作を示す第1の説明図である。 スクロール圧縮機の動作を示す第2の説明図である。 スクロール圧縮機の動作を示す第3の説明図である。 スクロール圧縮機の動作を示す第4の説明図である。 旋回スクロールの転覆を防止するための電流を示すグラフである。 スクロール圧縮機に作用する力を説明する縦断面図である。 回転電流と転覆防止電流とを足した総合電流を示すグラフである。 他のスクロール圧縮機における旋回スクロールの転覆を防止するための電流を示すグラフである。 他のスクロール圧縮機における回転電流と転覆防止電流とを足した総合電流を示すグラフである。 別のスクロール圧縮機におけるステータの底面図である。 さらに他のスクロール圧縮機におけるロータの平面図である。 さらに別のスクロール圧縮機に作用する力を説明する縦断面図である。 スクロール圧縮機の動作を示す第1の説明図である。 スクロール圧縮機の動作を示す第2の説明図である。 スクロール圧縮機の動作を示す第3の説明図である。 スクロール圧縮機の動作を示す第4の説明図である。
符号の説明
1 密閉容器
2 モータ
2a 第1のモータ
2b 第2のモータ
3 圧縮部
6 吸入管
7 吐出管
10 制御部
21 ステータ
22 コイル
23 鉄心
26 ロータ
27 永久磁石
28 バックヨーク
30 本体部
31 固定スクロール
31a 鏡板
31b ラップ
32 旋回スクロール
32a 鏡板
32b ラップ
33 圧縮室
41 第1の旋回スクロール
41a 鏡板
41b ラップ
42 第2の旋回スクロール
42a 鏡板
42b ラップ

Claims (6)

  1. 渦巻き状のラップ(31b)を有する固定スクロール(31)と、渦巻き状のラップ(32b)を有する旋回スクロール(32)とを備え、
    上記旋回スクロール(32)を旋回させることにより、上記固定スクロール(31)のラップ(31b)と上記旋回スクロール(32)のラップ(32b)とを互いに噛み合わせて形成される圧縮室(33)を、外側から中心に移動させ、この圧縮室(33)の容積を減少して、冷媒を圧縮するスクロール圧縮機において、
    上記旋回スクロール(32)を旋回するアキシャルギャップ型のモータ(2)を備え、
    このモータ(2)は、
    コイル(22)を有するステータ(21)と、
    このステータ(21)のアキシャル方向にエアギャップを介して配置されるロータ(26)と
    を有し、
    上記ステータ(21)または上記ロータ(26)は、上記旋回スクロール(32)に取り付けられ、
    上記旋回スクロール(32)を旋回しているときに、上記旋回スクロール(32)が上記圧縮された冷媒によって旋回軸に対して傾けられる転覆力をキャンセルするように、上記ステータ(21)と上記ロータ(26)の間に上記旋回軸に沿った方向の磁力を発生させるようにしたことを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 渦巻き状のラップ(41b)を有する第1の旋回スクロール(41)と、渦巻き状のラップ(42b)を有する第2の旋回スクロール(42)とを備え、
    上記第1の旋回スクロール(41)および上記第2の旋回スクロール(42)を旋回させることにより、上記第1の旋回スクロール(41)のラップ(41b)と上記第2の旋回スクロール(42)のラップ(42b)とを互いに噛み合わせて形成される圧縮室(33)を、外側から中心に移動させ、この圧縮室(33)の容積を減少して、冷媒を圧縮するスクロール圧縮機において、
    上記第1の旋回スクロール(41)を旋回するアキシャルギャップ型の第1のモータ(2a)と、
    上記第2の旋回スクロール(42)を旋回するアキシャルギャップ型の第2のモータ(2b)と
    を備え、
    上記第1のモータ(2a)は、
    コイル(22)を有するステータ(21)と、
    このステータ(21)のアキシャル方向にエアギャップを介して配置されるロータ(26)と
    を有し、
    上記ステータ(21)または上記ロータ(26)は、上記第1の旋回スクロール(41)に取り付けられ、
    上記第1の旋回スクロール(41)を旋回しているときに、上記第1の旋回スクロール(41)が上記圧縮された冷媒によって旋回軸に対して傾けられる転覆力をキャンセルするように、上記ステータ(21)と上記ロータ(26)の間に上記旋回軸に沿った方向の磁力を発生させるようにし、
    上記第2のモータ(2b)は、
    コイル(22)を有するステータ(21)と、
    このステータ(21)のアキシャル方向にエアギャップを介して配置されるロータ(26)と
    を有し、
    上記ステータ(21)または上記ロータ(26)は、上記第2の旋回スクロール(42)に取り付けられ、
    上記第2の旋回スクロール(42)を旋回しているときに、上記第2の旋回スクロール(42)が上記圧縮された冷媒によって旋回軸に対して傾けられる転覆力をキャンセルするように、上記ステータ(21)と上記ロータ(26)の間に上記旋回軸に沿った方向の磁力を発生させるようにしたことを特徴とするスクロール圧縮機。
  3. 請求項1または2に記載のスクロール圧縮機において、
    上記ステータ(21)と上記ロータ(26)の間に上記転覆力をキャンセルする磁力を発生させるように、上記モータ(2,2a,2b)の上記コイル(22)に流れる電流を制御する制御部(10)を備えることを特徴とするスクロール圧縮機。
  4. 請求項3に記載のスクロール圧縮機において、
    上記ロータ(26)は、永久磁石(27)を有し、
    上記制御部(10)は、上記コイル(22)と上記永久磁石(27)の間に吸引力、反発力、または、吸引力および反発力を発生させて、上記ステータ(21)と上記ロータ(26)の間に上記転覆力をキャンセルする磁力を発生させるように、上記コイル(22)に流れる電流を制御することを特徴とするスクロール圧縮機。
  5. 請求項1に記載のスクロール圧縮機において、
    上記ロータ(26)は、周方向に複数の永久磁石(27)を有し、
    この複数の永久磁石(27)のそれぞれの上記ステータ(21)に対向する面積を相違して、上記ステータ(21)と上記ロータ(26)の間に上記転覆力をキャンセルする磁力を発生させるようにしたことを特徴とするスクロール圧縮機。
  6. 請求項2に記載のスクロール圧縮機において、
    上記コイル(22)は、上記ステータ(21)の周方向に複数設けられ、
    この複数のコイル(22)のそれぞれの巻数を相違して、上記ステータ(21)と上記ロータ(26)の間に上記転覆力をキャンセルする磁力を発生させるようにしたことを特徴とするスクロール圧縮機。
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