JP6383381B2 - 圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮機に関する。
圧縮機は、冷媒ガス(作動媒体)を圧縮する圧縮機構と、圧縮機構を駆動する電動機と、を備えている。電動機は、固定子に配置された巻線コイルに電流を通電することで磁界を発生して回転子を回転駆動する。回転子に永久磁石を用いる電動機では、永久磁石を所定の磁性に磁化するための着磁が必要となる。
回転子の永久磁石を着磁する方法としては、着磁装置を用いて回転子の永久磁石の着磁を行った後に、回転子を組み込んで電動機を組み立てる外部着磁方式と、電動機を組み立てた後に、電源装置より固定子の巻線コイルに通電して回転子の永久磁石の着磁を行う巻線着磁方式と、が知られている。
特許文献1(特開2004−112861号公報)には、巻線着磁方式を用いた場合に、固定子にコイルが集中巻き状態で設けられる電動機において、絶縁材の形状により、着磁性を改善する構成が記載されている。
特開2004−112861号公報
しかし、特許文献1は、絶縁材の形状により着磁性が改善されるものの、圧縮機組込時において、特にモータ積厚が小さい場合には、磁石の位置と固定子による磁界の軸方向でのズレが生じるため、着磁量は低下する。
また、外部着磁方式を用いた場合においても、磁化された回転子が固定子に対して傾きやすく、更にモータ積厚が小さい場合にはポンプ部への傾きの影響が大きくなり、圧縮効率が低下するという課題がある。
そこで、本発明は、着磁量を確保しつつ、モータ積厚を低減させ、高性能で低コストの圧縮機を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明に係る圧縮機は、冷媒を圧縮する圧縮機構部と、前記圧縮機構部を駆動する電動機と、を備え、前記電動機の回転子は、永久磁石を有し、前記電動機の固定子は、コイルが集中巻きで設けられており、前記固定子の磁気中心に対する前記回転子の磁気中心のずれ量であるマグネットセンタは、前記回転子とともに回転する回転体の自重による引下力が、マグネットセンタによる磁気吸引力よりも大きく、かつ、前記引下力と前記磁気吸引力の和が正の値である範囲にあることを特徴とする
本発明によれば、着磁量を確保しつつ、モータ積厚を低減させ、高性能で低コストの密閉型電動圧縮機を提供することができる。
本実施形態の圧縮機の縦断面図である。 本実施形態に係る圧縮機の電動機における回転子およびバランスウェイトの部分切断斜視図である。 本実施形態に係る圧縮機の永久磁石を構成するNd−Fe−B化合物の母相粒内の金属分布図である。 本実施形態の圧縮機の部分拡大縦断面図である。 マグネットセンタの積厚比と、ロータの引下力との関係を示すグラフである。 マグネットセンタの積厚比と、巻線着磁方式による着磁量との関係を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
<密閉型電動圧縮機>
本実施形態に係る密閉型電動圧縮機(圧縮機)50の構成について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態の圧縮機50の縦断面図である。ちなみに、本実施形態の圧縮機50は、冷凍空調装置(例えば、空気調和機、冷蔵庫、冷凍庫、冷蔵・冷凍ショーケースなど)やヒートポンプ式給湯装置などの冷凍サイクルの構成機器として用いられる。
図1に示すように、密閉型電動圧縮機50は、密閉容器1と、圧縮機構2と、電動機8と、を主要構成要素として備えている。
密閉容器1は、円筒状の筒部1aと、筒部1aの上下に溶着された蓋部1b及び底部1cと、を有し、内部を密閉空間(上部空間1d,中央空間1e,下部空間1f)としている。密閉容器1は、圧縮機構2と、電動機8と、を収納し、底部1cの油溜17にエーテル系化合物、エステル系化合物などの潤滑油16を貯留している。なお、潤滑油16の油面は、副軸受10の上方に位置するよう設定されている。
密閉容器1には、蓋部1bを貫通する吸込パイプ11と、筒部1aを貫通する吐出パイプ15と、が設けられている。吐出パイプ15は、圧縮機構2(後述するフレーム6)の直下に位置して、密閉容器1内の中心方向に向けて突出している。
圧縮機構2は、冷媒ガスを圧縮して密閉容器1内に吐出するものであり、密閉容器1内の上部に配置されている。圧縮機構2は、固定スクロール3と、旋回スクロール4と、オルダムリング5と、フレーム6と、を主要構成要素として備えている。
固定スクロール3は、端板上に渦巻状のラップを有しており、フレーム6上にボルト止めされている。固定スクロール3の周縁部には吸込口12が設けられ、中央部には吐出口13が設けられている。吸込口12には吸込パイプ11が連通している。吐出口13は、密閉容器1内の圧縮機構2の上方の上部空間1dに連通している。
旋回スクロール4は、端板上に渦巻状のラップを有している。旋回スクロール4は、固定スクロール3とフレーム6との間に挟み込まれている。旋回スクロール4のラップと固定スクロール3のラップとが噛み合わされて圧縮室が形成されている。旋回スクロール4の反固定スクロール側には、旋回軸受4aが組み込まれるボス部が設けられている。この旋回軸受4aには、旋回スクロール4を偏心駆動させる偏心ピン部7aが嵌め込まれている。
オルダムリング5は、旋回スクロール4の自転規制機構を構成している。オルダムリング5は、旋回スクロール4とフレーム6との間に設置され、公転する旋回スクロール4の自転を防止して円軌道運動を行わせる。
フレーム6は、密閉容器1に溶接で固定されている。このフレーム6は、固定スクロール3、オルダムリング5及び旋回スクロール4を支持している。フレーム6の中央には、下方に突出する筒部が設けられている。この筒部内には、シャフト7を軸支する主軸受6aが設けられている。また、フレーム6の筒部の上端側には、開口の縁に沿って凸部6bが形成されている。
また、固定スクロール3及びフレーム6の外周部には、固定スクロール3の上方の上部空間1dとフレーム6の下方の中央空間1eとを連通する複数の吐出ガス通路14aが形成されている。
電動機8は、回転子8aと、固定子8bと、シャフト7と、バランスウェイト9と、を主要構成要素として備えている。
回転子8aは、鉄芯21と、永久磁石23(後述する図2参照)と、を主要構成要素として備えている。回転子8aの詳細は、図2を用いて後述する。
バランスウェイト9は、回転子8aの一側(図1では上側)に設置された上バランスウェイト(圧縮機構側バランスウェイト)9aと、回転子8aの他側(図1では下側)に設置された下バランスウェイト(反圧縮機構側バランスウェイト)9bと、から構成され、複数のリベット24により回転子8aに固定されている。
固定子8bは、電流を流して回転磁界を発生させる複数の導体を有するコイル26と、回転磁界を効率よく伝達するための鉄芯25と、を主要構成要素として備えている。なお、本実施形態に係る圧縮機50において、固定子8bのコイル26は集中巻方式で巻かれている。鉄芯25は密閉容器1に焼き嵌め、溶接などにより固定されている。
また、固定子8bの外周部には、全周にわたって複数の切欠きが形成され、この切欠きと密閉容器1との間に、複数の吐出ガス通路14bが形成されている。吐出ガス通路14bは、電動機8の上方の中央空間1eと電動機8の下方の下部空間1fとを連通する。
シャフト7は、回転子8aの中央穴に嵌合されて回転子8aと一体化されている。シャフト7の一側(図1では上側)は、回転子8aより突出して圧縮機構2に係合され、圧縮機構2の圧縮動作により偏心力が加えられる。即ち、シャフト7の一側に設けられた偏心ピン部7aが、圧縮機構2が備える旋回スクロール4のボス部に組み込まれた旋回軸受4aに挿入される。
また、シャフト7は、その両側が回転子8aの両側より突出して、シャフト7の一側(図1では上側)は主軸受6aにより軸支され、シャフト7の他側(図1では下側)は副軸受10により軸支されることにより、安定的に回転することができる。副軸受10は、密閉容器1に溶接して固定された支持部材により支持されると共に、潤滑油16に浸漬されている。また、シャフト7は、シャフト7の一側(図1では上側)に鍔部7bを有している。シャフト7の鍔部7bとフレーム6の凸部6bとで、シャフト7のスラスト方向を支持するスラスト軸受が形成されている。
シャフト7の下端は密閉容器1の底部の油溜17内に延びている。シャフト7には潤滑油16を各軸受部および各摺動面へ供給する貫通穴7cが設けられ、下端部の油溜17から貫通穴7cを通して潤滑油16を吸い上げられるようになっている。圧縮機構2にシャフト7の貫通穴7cを通して油溜17から吸い上げられた潤滑油16は、各軸受及び圧縮機構2の摺動部に供給される。圧縮機構2の摺動部に供給された潤滑油16は、冷媒ガスと共に固定スクロール3の中央部の吐出口13から吐出される。吐出口13から吐出された潤滑油16は、上部空間1d、吐出ガス通路14a、中央空間1e、吐出ガス通路14b、下部空間1fを通って、油溜17へと戻る。
以上のような圧縮機50においては、電動機8に通電されて回転子8aが回転すると、シャフト7が回転する。これにより偏心ピン部7aが偏心した回転運動を行って旋回スクロール4が旋回する。固定スクロール3と旋回スクロール4との間に形成される圧縮室は、外周側から中央部に移動しながら小さくなる。吸込パイプ11及び吸込口12を介して吸い込まれた冷媒ガスは、圧縮室で圧縮される。圧縮された冷媒ガスは、固定スクロール3の中央部の吐出口13から密閉容器1内の上部空間1d(吐出圧空間)に吐出され、吐出ガス通路14a、中央空間1e、吐出パイプ15を介して密閉容器1外に排出される。
<回転子>
次に、本実施形態に係る圧縮機50の電動機8における回転子8aの構造について、図2を用いて更に説明する。図2は、本実施形態に係る圧縮機50の電動機8における回転子8aおよびバランスウェイト9の部分切断斜視図である。なお、図2において、上バランスウェイト9aと回転子8aの一部を破断して示している。
図2に示すように、回転子8aは、鉄芯21と、鉄芯21に形成された磁石収容部22に挿入された永久磁石23と、を主要構成要素として備えている。回転子8aは、固定子8b(図1参照)からの回転磁界を回転運動に変換し、シャフト7(図1参照)を中心に回転する。回転子8aは、固定子8b(図1参照)の鉄芯25(図1参照)の中央穴に回転可能に配置されている。
回転子8aは、複数の磁石収容部22に挿入された永久磁石23を備えている。永久磁石23は薄い直方体で形成されている。回転子8aの下面は、下バランスウェイト9bなどによって塞がれている。同様に、回転子8aの上面は、上バランスウェイト9aなどによって塞がれている。これにより、永久磁石23は、磁石収容部22の下面および上面から抜け出ないよう保持されている。ちなみに、本実施形態での着磁後の永久磁石23は、磁力が大きいため、磁石収容部22で移動することは考えづらい。
<永久磁石:Nd−Fe−B化合物>
次に、本実施形態に係る圧縮機50の回転子8aに備える永久磁石23について、図3を用いて更に説明する。図3は、本実施形態に係る圧縮機50の永久磁石23を構成するNd−Fe−B化合物の母相粒内の金属分布図である。
本実施形態での永久磁石23は、Nd2Fe14Bの組成式で示される合金を主成分としている。さらに具体的には、永久磁石23は、図3に示すように、Nd2Fe14B合金からなる結晶粒子31を取り囲むように後述する中重希土類元素34が分布したものである。言い換えれば、永久磁石23を構成するNd−Fe−B化合物は、Nd2Fe14B合金からなる結晶粒子31の粒界32近傍に中重希土類元素34が拡散分布したものである。
中重希土類元素34としては、例えば、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Eu、Y、Scなどが挙げられる。中でもTb及びDyが望ましい。このようなNd−Fe−B化合物は、磁石焼結時に中重希土類元素34に富む合金33を混合することによって得られる。
合金33としては、例えば、Tb−Fe、Dy−Al、Tb47、Dy23、が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
Nd−Fe−B化合物からなる永久磁石23においては、粒界32の表面で、逆磁区の核によって生起される外部磁界の大きさが保磁力となる。逆磁区の核生成には粒界32の表面の構造が強く影響しており、粒界32近傍における結晶構造の乱れが磁気的な構造の乱れを招き、逆磁区の生成を助長している。結晶界面から5nm程度の深さまでの磁気的構造が逆磁区の生成の助長に寄与していると考えられる。
本実施形態では、前記のように、粒界32近傍に中重希土類元素34を集中的に分布させている。これにより本実施形態の永久磁石23は、中重希土類元素34がNd2Fe14B合金に均一に分布するものと比べて、保持力を高めることができる。ここで、粒界32近傍とは、母相粒のうち結晶界面(粒界32)から5nm程度の深さまでの母相粒の表層をいう。
したがって、粒界32近傍におけるNd−Fe−B化合物の構成成分であるNdに対する中重希土類元素34の割合を、粒界32近傍よりも内側の母相粒におけるNdに対する中重希土類元素34の割合と比べて大きくすることによって、永久磁石23の保磁力を高めることができる。
また、本実施形態のNd−Fe−B化合物では、母相粒の平均粒径は0.5〜20μm程度であるから、結晶界面から5nm程度の深さの粒界32近傍に中重希土類元素34の量を多く集中させると、永久磁石23の残留磁束密度を大きく向上させることができる。また、本実施形態のNd−Fe−B化合物によれば、中重希土類元素34の総量を減らすことができ、永久磁石23の原価を抑えることができる。なお、本実施形態での永久磁石23は、中重希土類元素34の含有率を1〜3質量%以下とすることができる。
<マグネットセンタ>
本実施形態に係る圧縮機50の構成について、図4を用いて更に説明する。図4は、本実施形態の圧縮機50の部分拡大縦断面図である。
ここで、図4に示すように、マグネットセンタMgCは、鉄芯21,25の積厚方向(換言すれば、シャフト7、回転子8a、固定子8bの軸方向)における、固定子8bの磁気中心8bcに対する回転子8aの磁気中心8acのずれ量と定義するものとする。なお、固定子8bの積厚方向の中心8bcに対する、回転子8aの積厚方向の中心8acのずれ量と定義するものとしてもよい。また、固定子8bの複数積層された鉄芯25の積厚方向の中心8bcに対する、回転子8aの複数積層された鉄芯21の積厚方向の中心8acのずれ量と定義するものとしてもよい。また、固定子8bの複数積層された鉄芯25の積厚方向の中心8bcに対する、回転子8aの永久磁石23の軸方向(シャフト7の軸方向)の中心8acのずれ量と定義するものとしてもよい。
また、固定子8bの中心8bcに対して、回転子8aの中心8acが図4の上側(圧縮機構2(図1参照)の側)にずれる方をマグネットセンタMgCの正(+)の値とする。または、回転子8aの自重による引下力方向とは反対の方向(図4では上側)にずれる方をマグネットセンタMgCの正(+)の値と定義してもよい。
ここで、シャフト7は、主軸受6aおよび副軸受10によりラジアル方向の動きが規制されている。一方、スラスト方向は、シャフト7の鍔部7bの下面とフレーム6の上面に設けられた凸部6bとが当接することにより形成されるスラスト軸受により、下側への動きは規制されているが、上側への動きには遊びがある。このため、シャフト7が上下方向(軸方向)に振動すると、不快音(衝突音)が発生するおそれがある。
図4に示すように、圧縮機50では、固定子8bに対して回転子8aのマグネットセンタMgCが正の側にずれているため、シャフト7に下向きの磁気吸引力Fが発生する。この磁気吸引力Fにより、シャフト7の鍔部7bがフレーム6にの凸部6bに下向きに押し付けられて、シャフト7の軸方向の振動による異音等を防止することができる。
ここで、マグネットセンタMgCは、通常、シャフト7をフレーム6に固定して圧縮機50の軸方向の挙動を安定させるため、大きくとる必要がある。しかしながら、特に、固定子8bの積厚Hと固定子8bの外径Wの比(H/W)が25%以下となるような場合には、巻線着磁の際に回転子8a内の永久磁石23の位置と固定子8bによる磁界の軸方向でのずれが相対的に大きくなるため、着磁量が低下する。
図5は、マグネットセンタMgCの積厚比と、ロータの引下力との関係を示すグラフである。なお、横軸は、固定子8bの積厚Hに対するマグネットセンタMgCの積厚比(MgC/H)である。また、縦軸は、ロータ(回転体)の引下力であり、F1は、回転子8aとともに回転するロータ(回転体)の自重(シャフト7、回転子8a、バランスウェイト9の重量の総和)による引下力であり、F2は、マグネットセンタMgCによる磁気吸引力F2であり、F3はロータの自重による引下力F1と、磁気吸引力F2との和である。
図5で示すように、積厚Hに対するマグネットセンタMgCの積厚比の絶対値が小さい領域では、磁気吸引力F2の絶対値も小さくなっており、特に、積厚Hに対するマグネットセンタMgCの比が±2.5%の領域Aにて、磁気吸引力F2の増減の傾きが大きくなる。その場合、シャフト7をフレーム6に固定して圧縮機50の挙動を安定することが難しく、異音等の発生が生じやすい。
本実施形態に係る圧縮機50の電動機8では、ロータの自重による引下力F1をマグネットセンタMgCによる磁気吸引力F2よりも大きくとる。
換言すれば、回転子8aとともに回転する回転体の自重による引下力F1を、マグネットセンタMgCの積厚比(MgC/H)が領域AにおけるマグネットセンタMgCによる磁気吸引力F2の最小値(MgC/H=−2.5%のときの値)の絶対値よりも大きくする。さらに換言すれば、回転子8aとともに回転する回転体の自重による引下力F1と、マグネットセンタMgCによる磁気吸引力F2と、の和である引き下げ力F3(=F1+F2)が、マグネットセンタMgCが領域A(−2.5%≦MgC≦2.5%)において、F3>0となる。
このような構成ことにより、増減の傾きが急な領域Aにおいても、安定した回転子8aの引下力F3(=F1+F2)を確保することができ、圧縮機50の軸方向の挙動を安定化することができる。
図6は、マグネットセンタMgCの積厚比と、巻線着磁方式による着磁量との関係を示すグラフである。なお、横軸は、固定子8bの積厚Hに対するマグネットセンタMgCの積厚比(MgC/H)である。また、縦軸は、マグネットセンタMgCのずれがない場合の着磁量を100%とした際の着磁量を示したものである。
図6に示すように、マグネットセンタが±2.5%の領域では、着磁量で99.8%以上を確保することができる。
<密閉型電動圧縮機の製造方法>
次に、本実施形態の密閉型電動圧縮機50の製造方法について説明する。この製造方法は、巻線着磁方式を使用して回転子8aの永久磁石23(図2参照)に着磁することを主な特徴とする。
本実施形態の密閉型電動圧縮機50の製造方法では、密閉容器1(図1参照)に固定された固定子8bに対して所定のエアギャップを形成するように回転子8aが配置される。次いで、圧縮機構2のフレーム6の外周部が密閉容器1に溶接されて固定される。その後、固定子8bのコイル26に瞬間的に大電流を流すことにより、磁場を発生させ、回転子8a内の永久磁石23に着磁を行う。
≪変形例≫
なお、本実施形態に係る圧縮機50は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
本実施形態に係る圧縮機50は、スクロール型圧縮機であるものとして説明したが、これに限られるものではない。本発明は、例えば、ロータリータイプ、スイングタイプ、レシプロタイプなどの他の圧縮機に適用することもできる。
本実施形態に係る圧縮機50は、密閉容器1の内部において、圧縮機構2が上側に配置され、電動機8が下側に配置されるものとして説明したが、これに限られるものではない。例えば、圧縮機構2が下側に配置され、電動機8が上側に配置される構成であってもよい。
50 密閉型電動圧縮機(圧縮機)
1 密閉容器
2 圧縮機構(圧縮機構部)
3 固定スクロール
4 旋回スクロール
4a 旋回軸受
5 オルダムリング
6 フレーム
6a 主軸受
6b 凸部(当接部)
7 シャフト
7a 偏心ピン部
7b 鍔部
7c 貫通穴
8 電動機
8a 回転子
8ac 磁気中心(積厚方向の中心)
8b 固定子
8bc 磁気中心(積厚方向の中心)
9 バランスウェイト
9a 上バランスウェイト
9b 下バランスウェイト
10 副軸受
11 吸込パイプ
12 吸込口
13 吐出口
14a 吐出ガス通路
14b 吐出ガス通路
15 吐出パイプ
16 潤滑油
17 油溜
21 鉄芯
22 磁石収容部
23 永久磁石
24 リベット
25 鉄芯
26 コイル
31 結晶粒子
32 粒界
33 合金
34 中重希土類元素
MgC マグネットセンタ
H 固定子の積厚
W 固定子の外径
F1 回転体の自重による引下力
F2 磁気吸引力
F3 引下力と磁気吸引力の和

Claims (5)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機構部と、
    前記圧縮機構部を駆動する電動機と、を備え、
    前記電動機の回転子は、永久磁石を有し、
    前記電動機の固定子は、コイルが集中巻きで設けられており、
    前記固定子の磁気中心に対する前記回転子の磁気中心のずれ量であるマグネットセンタは、前記回転子とともに回転する回転体の自重による引下力が、マグネットセンタによる磁気吸引力よりも大きく、かつ、前記引下力と前記磁気吸引力の和が正の値である範囲にある
    ことを特徴とする圧縮機。
  2. 前記マグネットセンタは、前記固定子の積厚の−2.5%から2.5%の範囲にある
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記固定子の積厚と前記固定子の外径の比が、25%以下である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧縮機。
  4. 前記永久磁石は、巻線着磁方式で着磁される
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の圧縮機。
  5. 前記回転子の回転力を前記圧縮機構部に伝達するシャフトを備え、
    前記シャフトは、鍔部を有し、
    前記鍔部の下面と、前記圧縮機構部の当接部と、によりスラスト軸受が形成される
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の圧縮機。
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