JP2003343439A - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機

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JP2003343439A JP2002150577A JP2002150577A JP2003343439A JP 2003343439 A JP2003343439 A JP 2003343439A JP 2002150577 A JP2002150577 A JP 2002150577A JP 2002150577 A JP2002150577 A JP 2002150577A JP 2003343439 A JP2003343439 A JP 2003343439A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】圧縮機の振動を低減する。 【解決手段】ケーシング(10)内に圧縮機モータ(30)を収
納する。圧縮機モータ(30)は、ケーシング(10)に固定さ
れたステータ(34)と、ステータ(34)の内側で回転自在に
配置されたロータ(35)とを備える。ステータ(34)は、ケ
ーシング(10)に接合する環状の本体部と本体部内側に一
体に形成されたティースとを有する固定子コア(36)と、
ティースに装着された巻線(39)とを備える。巻線(39)を
各ティースの各々毎に巻装する、いわゆる集中巻き方式
とする。固定子コア(36)の本体部には、ティースの振動
を吸収する空隙部(65)をティースと本体部外周面との間
に位置するように設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮機に関し、特
に、そのモータによる振動を低減する対策に係るもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、圧縮機として例えば、特開平
9−182388号公報に開示されているように、ケー
シング内に圧縮機構と該圧縮機構を駆動する駆動モータ
とが収納されたものが一般によく知られている。この種
の圧縮機に用いられる駆動モータは、一般に、ケーシン
グの内面に固定された固定子と、該固定子の内側で回転
自在に配置された回転子とにより構成されている。この
固定子は、ケーシング内面に対応した環状の本体部と、
該本体部から内側に突出する複数の巻線装着部とにより
構成された固定子コアを備え、この各巻線装着部に巻線
が巻装されている。そして、駆動モータは、巻線に通電
することにより固定子に回転磁界を発生させ、回転子を
回転させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記駆動モ
ータにおいては、固定子コアに装着された巻線に通電す
ると、各巻線装着部に磁力が発生し、この磁力を受けて
回転子が回転するが、このとき、巻線装着部は、回転子
に吸引され又は回転子から離反する力を交互に受けて振
動する。そして、この振動が固定子コアの本体部を振動
させてケーシングを振動させることとなり、このために
圧縮機の振動が増大してしまうという問題があった。
【0004】そこで、本発明は、斯かる点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、固定子コア
の構造に改良を加えることで、圧縮機の振動を低減する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、駆動モータ(30)の固定子コア(36)におけ
る本体部(61)に回転子(35)との作用により発生する巻線
装着部(62)の振動を吸収する振動吸収手段を設けるよう
にしたものである。
【0006】具体的に、請求項1の発明は、駆動モータ
(30)がケーシング(10)内に収納された圧縮機を前提とし
て、上記駆動モータ(30)の固定子(34)は、ケーシング(1
0)に接合固定される本体部(61)と、該本体部(61)内側に
形成され、巻線(39)が巻装される巻線装着部(62)とを有
する固定子コア(36)を備え、上記固定子コア(36)の本体
部(61)には、回転子(35)との作用により発生する巻線装
着部(62)の振動を吸収する振動吸収手段が設けられてい
る。
【0007】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
において、振動吸収手段は、巻線装着部(62)と本体部(6
1)外周面との間に形成された空隙部(空間)(65)によっ
て構成されている。
【0008】また、請求項3の発明は、請求項2の発明
において、空隙部(65)は、巻線装着部(62)を幅方向に二
分し且つ半径方向に延びる直線(66)を跨ぐように形成さ
れている。
【0009】また、請求項4の発明は、請求項3の発明
において、空隙部(65)の円周方向の長さは、巻線装着部
(62)の幅以上の長さとされている。
【0010】また、請求項5の発明は、請求項1から4
の何れか1項の発明において、巻線(39)は、複数の巻線
装着部(62)の各々毎に巻装されている。
【0011】また、請求項6の発明は、請求項1から5
の何れか1項の発明において、冷凍装置又は空気調和装
置に使用される。
【0012】すなわち、請求項1の発明では、駆動モー
タ(30)の巻線(39)に通電すると、固定子コア(36)の巻線
装着部(62)に磁力が発生し、固定子コア(36)に回転磁界
が発生する。これにより回転子(35)が回転し、駆動モー
タ(30)が駆動する。このとき、上記の如く、固定子コア
(36)の巻線装着部(62)が、回転子(35)との間に生じる吸
引力又は離反力によって振動するが、この振動は固定子
コア(36)の本体部(61)に設けられた振動吸収手段によっ
てケーシング(10)に伝達する前に吸収される。したがっ
て、このような巻線装着部(62)の振動の吸収によりケー
シング(10)の振動を抑制することができ、この結果、圧
縮機(1)の振動を低減することができる。
【0013】また、請求項2の発明では、請求項1の発
明において、振動吸収手段を本体部(61)における巻線装
着部(62)と本体部(61)外周面との間に形成された空隙部
(65)によって構成するようにしたために、巻線装着部(6
2)の振動がこの空隙部(65)によって吸収され、ケーシン
グ(10)の振動を確実に抑制することができる。さらに、
固定子コア(36)の振動を抑制するために該固定子コア(3
6)の本体部(61)の半径方向厚みを厚くする必要性がなく
なるために、巻線装着部(62)の半径方向長さを長くする
ことができ、駆動モータ(30)の性能を向上させることが
できる。
【0014】また、請求項3の発明では、請求項2の発
明において、巻線装着部(62)を幅方向に二分し且つ半径
方向に延びる直線(66)を跨ぐように空隙部(65)を形成す
るようにしたため、巻線装着部(62)を半径方向に伝わる
振動を確実に吸収することができる。
【0015】また、請求項4の発明では、請求項3の発
明において、円周方向の長さが巻線装着部(62)の幅以上
の長さになるように空隙部(65)を形成するようにしたた
めに、巻線装着部(62)から本体部(61)に伝わる振動をさ
らに確実に吸収することができる。
【0016】また、請求項5の発明では、請求項1から
4の何れか1項の発明において、複数設けられた巻線装
着部(62)の各々毎に巻線(39)が巻装されている構造のモ
ータでは各巻線装着部(62)に生ずる磁力が大きくなり、
駆動モータ(30)の駆動力が大きくなるとともに巻線装着
部(62)の振動も大きくなる。しかしながら、固定子コア
(36)の振動吸収手段が巻線装着部(62)の振動を吸収する
ために、大きな駆動力を得ながら圧縮機(1)の振動を低
減することができる。
【0017】また、請求項6の発明では、請求項1から
5の何れか1項の発明において、圧縮機(1)の振動を低
減することができるために、低騒音の冷凍装置又は空気
調和装置を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0019】図1に示すように、本実施形態の圧縮機
(1)は、作動流体としての冷媒を圧縮するための圧縮機
構(20)と、該圧縮機構(20)と駆動軸(31)によって連結さ
れた駆動モータである圧縮機モータ(30)とをケーシング
(10)内に収納し、全密閉型に形成されていわゆる高圧ド
ーム型に構成されている。そして、冷媒が循環して冷凍
サイクル運転を行う冷媒回路(図示省略)に接続されて
いる。つまり、この圧縮機(1)は、図示省略した空気調
和装置又は冷凍装置に使用されるものである。
【0020】上記ケーシング(10)は、円筒状の胴部(11)
と、該胴部(11)の上下にそれぞれ溶接固定された椀状の
鏡板(12,13) とによって構成されている。上記ケーシン
グ(10)の胴部(11)には、該胴部(11)を貫通する吸入管(1
5)が、また、上側の鏡板(12)には、該鏡板(12)を貫通
する吐出管(16)がそれぞれ設けられている。また、上部
の鏡板(12)には、図示しない外部電源に接続されて圧縮
機モータ(30)に電力を供給するターミナル(17)が設けら
れている。一方、ケーシング(10)の下部には所定量の潤
滑油が貯留された油貯留部が形成されている(図示せ
ず)。
【0021】上記圧縮機構(20)は、シリンダ(21)と、該
シリンダ(21)内に配設されたロータリピストン(25)とを
備え、このシリンダ(21)は、シリンダ本体(22)とシリン
ダヘッド(23)とにより構成されている。上記シリンダ本
体(22)は、円筒状に形成され、ケーシング(10)の内面に
溶接固定されるとともに、ケーシング(10)と同心に配置
されている。上記シリンダヘッド(23)は、シリンダ本体
(22)を上下方向から挟み込むように設けられており、ボ
ルト(29)で締結されてシリンダ本体(22)と一体に組み立
てられている。
【0022】上記シリンダヘッド(23)には、中央を上下
に貫通する軸孔(23a)が形成されており、この軸孔(23a)
に上記駆動軸(31)が回転自在に嵌め込まれている。この
駆動軸(31)には、上記ロータリピストン(25)に嵌入され
る偏心部(32)が一体に形成されている。そして、上記シ
リンダ(21)内に圧縮室(26)が区画形成されており、上記
駆動軸(31)の回転に伴ってロータリピストン(25)が圧縮
室(26)内を揺動又は公転することによって冷媒を圧縮す
るようになっている。
【0023】なお、シリンダヘッド(23)には、図示しな
いが、上記圧縮室(26)内の高圧冷媒を吐出させるための
吐出孔が形成されている。この吐出孔は、圧縮室(26)内
の冷媒圧力が上昇してケーシング(10)内の圧力と同程度
になると開口して圧縮室(26)内とケーシング(10)内とを
連通させるようになっている。
【0024】一方、圧縮機モータ(30)は、固定子である
ステータ(34)と、回転子であるロータ(35)とを備え、上
記圧縮機構(20)の上方に配置されている。
【0025】上記ステータ(34)は、円筒状の固定子コア
(36)と、該固定子コア(36)の上端及び下端に配置される
絶縁部材からなる上端板(37)及び下端板(38)と、該固定
子コア(36)及び両端板(37,38)に亘って巻装される3相
の巻線(39)とを備えている。固定子コア(36)は、ケーシ
ング(10)の胴部(11)内に焼き嵌めされると共に該胴部(1
1)に溶接固定されている。そして、上記ステータ(34)
は、上記ターミナル(17)を通して各巻線(39)に通電する
ことによって回転磁界を発生させるように構成されてい
る。固定子コア(36)の詳細については後述する。
【0026】上記ロータ(35)は、磁性材としての多数枚
の電磁鋼板製の円形薄板を軸心方向に積層した円筒状の
回転子コア(41)と、この回転子コア(41)の上下両端部に
配設された端板(42)とを備えている。この回転子コア(4
1)と端板(42)とは、両者を軸心方向に貫通する締結ボル
ト(43)により一体化されている。
【0027】上記ロータ(35)の中央部には上記駆動軸(3
1)の上部が焼き嵌めされて固定されており、上記ロータ
(35)は、上記ステータ(34)の内側でステータ(34)との間
に僅かな隙間のエアギャップ(47)を形成して回転自在に
配置されている。また、上記ロータ(35)には、図2に示
すように、上記駆動軸(31)の周りで正方形の各辺部をな
すように平板状の永久磁石(45)が嵌め込まれている。こ
れにより、上記ロータ(35)は、上記ステータ(34)に発生
する回転磁界によってステータ(34)の内側で回転し、こ
のことで上記圧縮機構(20)に回転駆動力を付与して該圧
縮機構(20)を駆動するようになっている。
【0028】また、上記ロータ(35)の上端には、図1及
び図2に示すように、ロータ(35)と略同一径の円板から
なる油分離板(46)が配設されている。この油分離板(46)
は、ステータ(34)とロータ(35)との間のエアギャップ(4
7)を流通して上側に流出した冷媒が半径方向外側に向か
って流れるように流れを変えるためのものである。これ
により、冷媒と一緒に流れる潤滑油が吐出管(16)からケ
ーシング(10)外に流出するのを抑制することができるよ
うになっている。
【0029】なお、上記駆動軸(31)には、図示省略する
が、ケーシング(10)内に貯留する潤滑油を汲み上げる遠
心ポンプが設けられている。遠心ポンプによって汲み上
げられた潤滑油は、駆動軸(31)内に形成された給油路
(図示省略)を通して各摺動部分へ供給されるようにな
っている。
【0030】上記圧縮機(1) には、吸入管(15)を介して
アキュームレータ(50)が接続されている。このアキュー
ムレータ(50)は、上下方向に長い密閉容器(52)を備えて
おり、この密閉容器(52)の下端には上記吸入管(15)が、
また上端には戻し管(54)がそれぞれ嵌入されている。そ
して、アキュームレータ(50)は、戻し管(54)を通して流
入した冷媒から液冷媒を分離するように構成されてい
る。
【0031】上記固定子コア(36)は、図2及び図3に示
すように、円環状の本体部(61)と、該本体部(61)の内端
部から半径方向内側に向かって突出するように上記本体
部(61)と一体に形成された巻線装着部であるティース(6
2)とを備えた薄板が多数積層された構成とされている。
この各薄板のティース(62)は、周方向に互いに等間隔を
おいて複数(本実施形態では6個)形成されている。テ
ィース(62)の先端には、周方向幅を両側に拡大するよう
に突出形成される幅拡大部(63)が設けられている。幅拡
大部(63)の内周側の面、即ちティース(62)の先端面は、
回転子(35)の外径よりも僅かに大きな径の曲面に形成さ
れている。
【0032】上記固定子コア(36)の本体部(61)には、本
発明の特徴である振動吸収手段としての空隙部(65)が設
けられている。この空隙部(65)は、ティース(62)の振動
を吸収してケーシング(10)への振動伝達を低減させるよ
うにするためのものであり、各ティース(62)の基端側に
おける本体部(61)にそれぞれ設けられている。つまり、
各空隙部(65)は、ティース(62)と本体部(61)外周面との
間に形成されている。各空隙部(65)は、ティース(62)を
周方向略中央で二分し且つ半径方向に延びる直線(66)を
跨ぐように本体部(61)の半径方向略中央に配置されてお
り、横断面形状が周方向に長い細長形状に形成されてい
る。この各空隙部(65)は、その周方向長さがティース(6
2)の周方向幅よりも長くなるように形成されている。そ
して、この各空隙部(65)は、固定子コア(36)を構成する
薄板の全てに亘って同様に形成されていて、本体部(61)
を軸方向に貫通している。
【0033】一方、上記固定子コア(36)の本体部(61)の
外周面には、図2及び図3に示すように、冷媒及び潤滑
油を流通させるためのコアカット部(69)が固定子コア(3
6)の上端面から下端面に亘って形成されている。コアカ
ット部(69)は、各薄板において周方向に等間隔をあけて
切欠形成される複数の凹部により構成されている。この
コアカット部(69)は、各薄板の外周面におけるティース
(62)の形成個所に対応した個所に形成されており、その
周方向幅は、上記空隙部(65)の周方向長さとほぼ同じ幅
に形成されている。
【0034】そして、固定子コア(36)の本体部(61)にお
ける外周面は、コアカット部(69)以外の部分においてケ
ーシング胴部(11)の内面と接合しており、この部分にお
いて胴部(11)と溶接されている。
【0035】尚、上記固定子コア(36)の上端板(37)は、
図2に示すように、上記固定子コア(36)の本体部(61)に
対応した円環部(71)と、上記ティース(62)に対応したテ
ィース押え部(72)とを備え、このティース押え部(72)
は、その先端においてティース(62)の幅拡大部(63)に対
応した形状で上側に向かって延びる内側押え部(73)が立
設されている。そして、この円環部(71)、ティース押え
部(72)及び内側押え部(73)によって形成される空間を巻
線(39)の上端部分が通るようになっている。また、上記
固定子コア(36)の下端板(38)は、上記上端板(37)と同様
の形状に構成されていて、上記上端板(37)とは上下逆向
きになって固定子コア(36)の下端に配設されている(図
1参照)。
【0036】上記巻線(39)は、上記固定子コア(36)の各
ティース(62)の各々毎にそれぞれ3相の巻線(39)の内の
何れかが巻装されていて、いわゆる集中巻き方式となっ
ている。これら巻線(39)は、各ティース(62)において基
端から先端に亘って巻き付けられている。そして、それ
ぞれ互いに対向するティース(62)には同一相の巻線(39)
が装着されている。このように集中巻き方式とすること
により、磁束密度を高めることができて、より強い回転
駆動力を得ることができるようになっている。
【0037】続いて、本実施形態に係る圧縮機(1) の運
転動作について説明する。
【0038】ターミナル(19)を通じて圧縮機モータ(30)
に電力が供給されると、固定子コア(36)の巻線(39)に通
電されてステータ(34)に回転磁界が発生する。この回転
磁界によって、ロータ(35)の永久磁石(45)が磁力を受け
てロータ(35)が回転する。このロータ(35)の回転により
駆動軸(31)が回転してロータリピストン(25)が圧縮室(2
6)内で揺動又は公転する。これにより、アキュームレー
タ(50)で液冷媒が分離された低圧冷媒が、吸入管(15)を
通して圧縮室(26)に吸入されて圧縮される。そして、圧
縮室(26)内が所定圧力に達すると吐出孔が開口し、高圧
冷媒が圧縮室(26)からケーシング(10)内に吐出される。
そして、ケーシング(10)内の高圧冷媒は、吐出管(16)か
ら吐出されて図外の冷媒回路を循環する。一方、ケーシ
ング(10)内の高圧冷媒には潤滑油が含まれており、この
潤滑油はケーシング(10)の内壁を伝って固定子コア(36)
のコアカット部(69)を流れ、ケーシング(10)の下部に貯
留される。
【0039】以上説明したように、本実施形態に係る圧
縮機(1)によれば、圧縮機モータ(30)の巻線(39)に通電
すると、固定子コア(36)のティース(62)に磁力が発生
し、固定子コア(36)に回転磁界が発生する。これにより
ロータ(35)が回転し、圧縮機モータ(30)が駆動する。こ
のとき、固定子コア(36)のティース(62)が、その内側に
配置されたロータ(35)との間に生じる吸引力又は離反力
によって通電電流に対応した所定周波数で振動する。特
に、通電電流の2倍の周波数の振動が顕著に現れる。し
かし、この振動は、固定子コア(36)の本体部(61)に設け
られた振動吸収手段によってケーシング(10)に伝達する
前に吸収されるために、このようなティース(62)の振動
の吸収によりケーシング(10)の振動を抑制することがで
き、この結果、圧縮機(1)の振動を低減することができ
る。
【0040】また、振動吸収手段を本体部(61)における
ティース(62)と本体部(61)外周面との間に形成された空
隙部(65)によって構成するようにしたために、ティース
(62)の振動がこの空隙部(65)によって吸収され、ケーシ
ング(10)の振動を確実に抑制することができる。さら
に、固定子コア(36)の振動を抑制するために該固定子コ
ア(36)の本体部(61)の半径方向厚みを厚くする必要性が
なくなり、ティース(62)の半径方向長さを長くすること
ができて、圧縮機モータ(30)の性能を向上させることが
できる。
【0041】また、ティース(62)を周方向略中央で二分
し且つ半径方向に延びる直線(66)を跨ぐように空隙部(6
5)を形成するようにしたため、ティース(62)を半径方向
に伝わる振動を確実に吸収することができる。
【0042】また、円周方向の長さがティース(62)の幅
以上の長さになるように空隙部(65)を形成するようにし
たために、ティース(62)から本体部(61)に伝わる振動を
さらに確実に吸収することができる。
【0043】また、巻線(39)が複数設けられたティース
(62)の各々毎にそれぞれ巻線(39)が巻装されている構造
のモータであるときに各ティース(62)に生ずる磁力が大
きくなり、圧縮機モータ(30)の駆動力が大きくなるとと
もにティース(62)の振動も大きくなる。しかしながら、
固定子コア(36)の空隙部(65)がティース(62)の振動を吸
収するために、大きな駆動力を得ながら圧縮機(1)の振
動を低減することができる。
【0044】また、圧縮機(1)の振動を低減することが
できるために、低騒音の冷凍装置又は空気調和装置を得
ることができる。
【0045】
【発明のその他の実施の形態】上記実施形態では、振動
吸収手段を固定子コア(36)の空隙部(65)により構成する
ようにしたが、振動吸収手段はこのような構成に限られ
るものではなく、要はティース(62)の振動を固定子コア
(36)の本体部(61)で吸収するような構成となっていれば
よい。
【0046】また、上記実施形態では、空隙部(65)は、
ティース(62)を幅方向で二分し且つ半径方向に延びる直
線(66)を跨ぐように形成するようにしたが、このような
構成に限られるものではない。
【0047】また、上記実施形態では、空隙部(65)は、
円周方向の長さがティース(62)の幅以上の長さに形成す
るようにしたが、このような構成に限られるものではな
い。
【0048】また、上記実施形態では、空隙部(65)は、
本体部(61)を軸方向に貫通するように構成したが、この
ような構成に限られるものではなく、例えば、固定子コ
ア(36)を構成する薄板の一部に空隙部(65)を設ける構成
としてもよい。
【0049】また、上記実施形態では、ステータ(34)
は、巻線(39)を各ティース(62)に独立して巻く、いわゆ
る集中巻き方式としたが、本発明は、このような構成に
限られるものではなく、例えば、各巻線(39)同士がオー
バーラップするとともに、複数のティース(62)に跨るよ
うに巻装されるいわゆる分布巻き方式に適用してもよ
い。
【0050】また、上記実施形態では、冷凍装置又は空
気調和装置に使用される圧縮機(1)としたが、これに限
られるものではない。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、固定子コア(36)の本体部(61)に振動吸収手段を
設けるようにしたために、巻線装着部(62)の振動を吸収
することができてケーシング(10)の振動を抑制すること
ができ、この結果、圧縮機(1)の振動を低減することが
できる。
【0052】また、請求項2の発明によれば、振動吸収
手段を本体部(61)における巻線装着部(62)と本体部(61)
外周面との間に形成された空隙部(65)によって構成する
ようにしたために、巻線装着部(62)の振動がこの空隙部
(65)によって吸収され、ケーシング(10)の振動を確実に
抑制することができる。さらに、固定子コア(36)の振動
を抑制するために該固定子コア(36)の本体部(61)の半径
方向厚みを厚くする必要性がなくなり、巻線装着部(62)
の半径方向長さを長くすることができて、駆動モータ(3
0)の性能を向上させることができる。
【0053】また、請求項3の発明によれば、巻線装着
部(62)を幅方向に二分し且つ半径方向に延びる直線(66)
を跨ぐように空隙部(65)を形成するようにしたため、巻
線装着部(62)を半径方向に伝わる振動を確実に吸収する
ことができる。
【0054】また、請求項4の発明によれば、円周方向
の長さが巻線装着部(62)の幅以上の長さになるように空
隙部(65)を形成するようにしたために、巻線装着部(62)
から本体部(61)に伝わる振動をさらに確実に吸収するこ
とができる。
【0055】また、請求項5の発明によれば、複数設け
られた巻線装着部(62)の各々毎にそれぞれ独立して巻線
(39)を巻装するようにしたために、大きな駆動力を得な
がら圧縮機(1)の振動を低減することができる。
【0056】また、請求項6の発明によれば、圧縮機
(1)の振動を低減することができるために、低騒音の冷
凍装置又は空気調和装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る圧縮機の全体構成を示す縦断面
図である。
【図2】図1のII−II線における断面図である。
【図3】ステータコアの平面図である。
【符号の説明】
(10) ケーシング (30) 圧縮機モータ (34) ステータ (35) ロータ (36) 固定子コア (39) 巻線 (61) 本体部 (62) ティース (65) 空隙部 (66) 直線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H003 AA05 AB04 AC03 CF06 3H029 AA04 AA13 BB21 CC07 CC27 5H002 AA04 AB04 AC01 AE08 5H607 AA04 AA12 BB01 BB09 BB14 CC01 DD01 DD19 FF07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動モータ(30)がケーシング(10)内に収
    納された圧縮機において、 上記駆動モータ(30)の固定子(34)は、ケーシング(10)に
    接合固定される本体部(61)と、該本体部(61)内側に形成
    され、巻線(39)が巻装される巻線装着部(62)とを有する
    固定子コア(36)を備え、 上記固定子コア(36)の本体部(61)には、回転子(35)との
    作用により発生する巻線装着部(62)の振動を吸収する振
    動吸収手段が設けられていることを特徴とする圧縮機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 振動吸収手段は、巻線装着部(62)と本体部(61)外周面と
    の間に形成された空隙部(65)によって構成されているこ
    とを特徴とする圧縮機。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 空隙部(65)は、巻線装着部(62)を幅方向に二分し且つ半
    径方向に延びる直線(66)を跨ぐように形成されているこ
    とを特徴とする圧縮機。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 空隙部(65)の円周方向の長さは、巻線装着部(62)の幅以
    上の長さとされていることを特徴とする圧縮機。
  5. 【請求項5】 請求項1から4の何れか1項において、 巻線(39)は、複数の巻線装着部(62)の各々毎に巻装され
    ていることを特徴とする圧縮機。
  6. 【請求項6】 請求項1から5の何れか1項において、 冷凍装置又は空気調和装置に使用されることを特徴とす
    る圧縮機。
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