JP2002130171A - 密閉型回転式圧縮機 - Google Patents

密閉型回転式圧縮機

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JP2002130171A
JP2002130171A JP2001283312A JP2001283312A JP2002130171A JP 2002130171 A JP2002130171 A JP 2002130171A JP 2001283312 A JP2001283312 A JP 2001283312A JP 2001283312 A JP2001283312 A JP 2001283312A JP 2002130171 A JP2002130171 A JP 2002130171A
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JP
Japan
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rotor
bearing
roller
motor
rotary compressor
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Application number
JP2001283312A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Akazawa
清 赤沢
Mieko Kabe
美恵子 加部
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転子の振動発生を抑制する。 【解決手段】 回動するローラ19を備える圧縮部及び
前記ローラ19を駆動するモータ3を密閉ケース内に収
納してなる密閉回転式圧縮機において、モータ3を少な
くとも、回転軸18に固定され巻線部からの磁界が作用
する希土類元素を含む磁石を有する回転子34と、回転
子34の回転軸18を回動自在に片持支持する軸受16
と、回転子34の重心を軸受側16に寄せるフライホイ
ール38とから構成すると共に、圧縮部のローラ19を
軸受16の回転子34と反対側に軸受で回動自在に支持
する。これにより、回転子34の振動を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、片持型モータの回
転子の慣性モーメントを高めて、当該回転子が振り子状
に振動するのを抑制した密閉型回転式圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、往復動式圧縮機に比べて振動が少
なく、またクランクの偏心量が小さくできて小型化が可
能な回転式圧縮機が空気調和機等において用いられる場
合が多くなっている。
【0003】回転式圧縮機内には、シャフト(回転軸)
の一端が固着されたローラ、該ローラを収納するシリン
ダ、ローラの周面に当接してシリンダ内を吸入側と吐出
側とに区画するベーン等を備えた圧縮部、シャフトを介
してローラに回動力を与えるモータ等を有している。
【0004】モータは、上述したように回転子とその外
周面側に配設された巻線部とからなり、圧縮機の小型化、
省エネルギー化及び交流モータに比べ制御が容易等の理
由から近年直流モータが多用される傾向にある。
【0005】直流モータは、周知のように永久磁石と巻
線とを有し、通常、密閉型回転式圧縮機においては、回転
子に永久磁石が配設されている。これは、回転子側に巻
線を設けると巻線への給電方法がブラシ給電になり、こ
のような直流モータを密閉された圧縮機内に収納すると
ブラシの補修やメンテナンス等ができなくなって、圧縮
機の寿命が当該ブラシの寿命により律即されてしまうた
めである。このような観点から、回転子に永久磁石を配
設したブラシレス構造が採用されている。
【0006】なお、直流モータは、圧縮部を取付けた後、
巻線部を密閉ケースの内壁に焼ばめし、その後回転子を
シャフトに焼ばめして組立てられる。
【0007】このとき、回転子に配設する永久磁石が組
立当初から磁化されていると、磁力により回転子が傾い
たりするため、そのまま焼ばめすると、傾いた状態でシャ
フトに固着されてしまう。従って、この様な場合には、磁
力に抗して回転子が傾かないように保持しながらシャフ
トに挿入し、かつ、当該回転子が冷えて固着されるまでそ
の状態を持続しなければならない。かかる作業は非常に
困難で、歩留り増加の要因となっている。
【0008】そこで、回転子にはネオジウム等の希土類
元素を含む部材のように磁界に曝すことにより着磁させ
ることができる部材(以下、当該部材を被着磁部材とい
う)を取付けておき、磁化していない状態で回転子をシ
ャフトに焼ばめして組付けている。
【0009】そして、圧縮機の組立完了後に、巻線部に通
常より大きい値のパルス電流を通電して、その時に発生
する磁場により被着磁部材を永久磁石に着磁している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、被着磁
部材に希土類元素を含む部材を用いた場合には、磁石を
小型化できる分回転子の小型化が図れる。
【0011】回転子の好ましい配設位置は、巻線から発
生する回転トルクが最も大きくなるところであり、これ
は巻線部から発生する磁束密度が最も大きい所、即ち巻
線部の中央位置(例えば、図1における矢印Aの位置で、
当該矢印Aは巻線部35の上下端の略中間点である)で
ある。
【0012】このため、回転子とローラとの距離を短く
することができず、重心位置が軸受けより離れ振動が発
生し易くなる問題がある。
【0013】特に、回転子を軽量化したため、当該回転子
の慣性モーメントは小さくなっているので、高い重心位
置と相まって、益々円錐振り子状のぶれが発生し易くな
る問題があった。
【0014】そこで、本発明は、かかる場合にも回転子の
振動発生を抑制することが可能な密閉型回転式圧縮機を
提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1にかかる発明は、回動するローラを備える圧
縮部及び前記ローラを駆動するモータを密閉ケース内に
収納してなる密閉回転式圧縮機において、モータを少な
くとも、回転軸に固定され巻線部からの磁界が作用する
希土類元素を含む磁石を有する回転子と、回転子の回転
軸を回動自在に片持支持する軸受と、回転子の重心を軸
受側に寄せるフライホイールとから構成すると共に、圧
縮部のローラを軸受の回転子と反対側に軸受で回動自在
に支持して、回転子が振動するのを抑制したことを特徴
とする。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を参照し
て説明する。図1は密閉型の回転式圧縮機の縦断面構造
を示した図である。同図において、1は上下に上壁2a
及び底壁2bが配設されてなる円筒状の密閉ケースであ
る。
【0017】当該密閉ケース1には、直流モータ3及び
圧縮部4が当該密閉ケース1の中心軸と軸線を平行にし
て圧入されている。また、密閉ケース1の側壁5には、吸
入管6、吐出管7、直流モータ3への給電用ターミナル8
等が固着されている。
【0018】圧縮部4は、シリンダ13、シャフト18を
具備してシリンダ13内で回動するローラ19、シャフ
ト18を片持ちに回動自在に枢支する軸受16、17、ロ
ーラ19の周面に当接してシリンダ13内を吸入側と吐
出側とに区画するベーン21、該ベーン21をローラ1
9側に付勢する図示しないバネ、軸受17の底部を覆う
ようにして配設された吐出マフラ24等を有している。
【0019】直流モータ3は、密閉ケース1の内壁に沿
って焼ばめされた巻線部35、シャフト18に焼ばめさ
れて固着される回転子34を有している。巻線部35の
中央部分は固定部材により支持されて密閉ケース1に固
定されている。
【0020】回転子34には、複数の希土類元素を含む
部材からなる被着磁部材(着磁前の磁石)33が埋込ま
れている。また、回転子34の上端面には、当該回転子3
4の回転バランスを取るためのバランサ37が設けら
れ、下端面にはフライホイール38が設けられている。
【0021】なお、回転子34の回転アンバランスは、シ
ャフト18がローラ19の中心位置に一致して固着され
ておらず、偏心した位置に固着されていることから生じ、
当該ローラ19の回転に伴う回転アンバランスを抑える
ためにバランサ37が設けられている。
【0022】また、フライホイール38は、回転子34の
慣性モーメントを大きくするために回転子34の軸受1
7に面して設けられ、バランサ37に対応したバランサ
機能も兼ね備えている。無論、圧縮機の構成によりバラ
ンサが不用な場合には、フライホイール38に当該バラ
ンサ機能を兼ね備える必要はない。
【0023】フライホイール38の重量分、回転子34
の重心位置が低くなる(ローラ19側に近づく)と共
に、慣性モーメントが大きくなるので、例えば圧縮機に負
荷変動が生じた場合等においても回転子34がの触れ幅
を小さくすることが可能になる。
【0024】そして、上記構成の圧縮機において、吸入管
6を経てシリンダ13に吸い込まれた冷媒ガスは、ロー
ラ19の回動に従って圧縮され、軸受17に設けられた
図示しない吐出孔及び吐出弁を経て吐出マフラ24に吐
出される。
【0025】これにより冷媒ガスの脈動音が減衰され、
その後空間28に吐出されてエアギヤツブ29及び隙間
30を経て吐出管7から高圧冷媒ガスとして機外の冷凍
サイクル(図示せず)に供給される。
【0026】なお、吐出マフラ24で脈動音が減衰され
た冷媒ガスは、霧化した多量の油滴を含んでいるが、エア
ギヤツブ29及び隙間30を上昇する時に、油分が分離
されて、当該分離された油が油溜31に回収するように
なっている。
【0027】
【発明の効果】以上、説明したように、回転子に希土類
元素を含む磁石を用いて回転子の積厚方向(回転軸方
向)を小さくすると共に、片持支持しかつ回転子のロー
ラに面する側に、当該回転子の慣性モーメントを大きく
し重心位置をローラ側に近づけるフライホイールを設け
たので、回転子の振動幅が抑制できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の説明に適用される密閉型
回転式圧縮機の縦断面図である。
【符号の説明】
1 密閉ケース 3 直流モータ 4 圧縮部 8 ターミナル 13 シリンダ 16、17 軸受 18 シャフト 19 ローラ 24 吐出マフラ 33 非着磁部材 34 回転子 35 巻線部 37 バランサ 38 フライホイール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回動するローラを備える圧縮部及び前記ロ
    ーラを駆動するモータを密閉ケース内に収納してなる密
    閉回転式圧縮機において、前記モータを少なくとも、回
    転軸に固定され巻線部からの磁界が作用する希土類元素
    を含む磁石を有する回転子と、前記回転子の回転軸を回
    動自在に片持支持する軸受と、前記回転子の重心を前記
    軸受側に寄せるフライホイールとから構成すると共に、
    前記圧縮部のローラを前記軸受の回転子と反対側に前記
    軸受で回動自在に支持することを特長とする密閉回転式
    圧縮機。
JP2001283312A 2001-09-18 2001-09-18 密閉型回転式圧縮機 Pending JP2002130171A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004003406A (ja) * 2002-06-03 2004-01-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 密閉型圧縮機
CN100414109C (zh) * 2002-12-25 2008-08-27 乐金电子(天津)电器有限公司 旋转式压缩机的旋转轴固定装置
CN104235031A (zh) * 2013-06-19 2014-12-24 重庆美的通用制冷设备有限公司 悬臂多级压缩机
EP3343065A1 (en) 2016-12-27 2018-07-04 Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems, Ltd. Inertia adjuster and rotary compressor

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040120

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040727