JPH11107961A - 密閉型回転式圧縮機 - Google Patents

密閉型回転式圧縮機

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Publication number
JPH11107961A
JPH11107961A JP26744297A JP26744297A JPH11107961A JP H11107961 A JPH11107961 A JP H11107961A JP 26744297 A JP26744297 A JP 26744297A JP 26744297 A JP26744297 A JP 26744297A JP H11107961 A JPH11107961 A JP H11107961A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
roller
motor
magnetized
rotary compressor
Prior art date
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Pending
Application number
JP26744297A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Akazawa
清 赤沢
Mieko Kabe
美恵子 加部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP26744297A priority Critical patent/JPH11107961A/ja
Priority to CN 98118876 priority patent/CN1131942C/zh
Publication of JPH11107961A publication Critical patent/JPH11107961A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転子34の振動発生を抑制する。 【解決手段】 回転子34に希土類元素を含む被着磁部
材33が配設されて,巻線部35に通電して磁場を発生
させることにより被着磁部材33を着磁させて永久磁石
にする。このとき,回転子34のローラ19側の端面
に,当該回転子34の慣性モーメントを大きくすると共
に,重心位置をローラ19側に位置するようにするフラ
イホイール38を設ける。これにより,回転子34の振
動を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,モータの回転子の
慣性モーメントを高めて,当該回転子が振動するのを抑
制した密閉型回転式圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年,往復動式圧縮機に比べて振動が少
なく,またクランクの偏心量が小さくできて小型化が可
能な回転式圧縮機が空気調和機等において用いられる場
合が多くなっている。
【0003】回転式圧縮機内には,シャフトの一端が固
着されたローラ,該ローラを収納するシリンダ,ローラ
の周面に当接してシリンダ内を吸入側と吐出側とに区画
するベーン等を備えた圧縮部,シャフトを介してローラ
に回動力を与えるモータ等を有している。
【0004】モータは,上述したように回転子とその外
周面側に配設された巻線部とからなり,圧縮機の小型
化,省エネルギー化及び交流モータに比べ制御が容易等
の理由から近年直流モータが多用される傾向にある。
【0005】直流モータは,周知のように永久磁石と電
磁石とを有し,通常密閉型回転式圧縮機においては,回
転子に永久磁石が配設されている。これは,回転子側に
電磁石を設けると給電方法がブラシ給電になり,このよ
うな直流モータを密閉型圧縮機に用いるとブラシの補修
やメンテナンス等ができなくなって,圧縮機の寿命が当
該ブラシの寿命により律即されてしまうためである。こ
のような観点から,回転子に永久磁石を配設してブラシ
レス構造が採用されている。
【0006】なお,直流モータは,圧縮部を取付けた
後,巻線部を密閉ケース内壁に焼ばめされ,その後回転
子をシャフトに焼ばめして組立てられる。
【0007】このとき,回転子に配設する永久磁石が組
立て当初から磁化していると,磁力により回転子が傾い
たりするため,そのまま焼ばめすると,傾いた状態でシ
ャフトに固着されてしまう。従って,この様な場合に
は,磁力に抗して回転子が傾かないように保持しながら
シャフトに挿入し,かつ,当該回転子が冷えて固着され
るまでその状態を持続しなければならない。かかる作業
は非常に困難で,歩留り低下の要因となっている。
【0008】そこで,回転子にはネオジウム等の希土類
元素を含む部材のように磁界に曝すことにより着磁させ
ることができる部材(以下,当該部材を被着磁部材とい
う)を取付けておき,磁化していない状態で回転子をシ
ャフトに焼ばめして組付けている。
【0009】そして,圧縮機の組立完了後に,巻線部に
通常より大きい電流値のパルス電流等を通電して,その
時に発生する磁場により被着磁部材を永久磁石化してい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,被着磁
部材に希土類元素を含む部材を用いた場合には,回転子
の小型化が図れ,これにより圧縮機の軽量化も可能にな
るが,巻線部の小型化は困難であるため,回転子の小型
化,軽量化が先行している状況にある。
【0011】回転子の好ましい配設位置は,トルクが最
も大きくなるところであり,これは巻線部が発生する磁
場が最も強い所,即ち巻線部の中央位置(例えば,図1
における矢印Aの位置で,当該矢印Aは巻線部35の上
下端の略中間点である)である。
【0012】このため,回転子とローラとの距離を短く
することができず,重心位置が高くなって振動が発生し
易くなる問題がある。
【0013】特に,回転子を軽量化したため,当該回転
子の慣性モーメントは小さくなっているので,高い重心
位置と相まって,益々振動が発生し易くなる問題があっ
た。
【0014】そこで,本発明は,かかる場合にも回転子
の振動発生を抑制することが可能な密閉型回転式圧縮機
を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め,請求項1にかかる発明は,ローラがシャフトを介し
て駆動力を受けて回動することにより冷媒ガスを圧縮す
る圧縮機構を備えた圧縮部と,該圧縮部に近接配設され
た巻線部及びシャフトに固着された回転子を備えて,ロ
ーラを回動させるモータとを有した密閉型回転式圧縮機
において,回転子のローラ側の端面にフライホイールを
設ける。これにより,当該回転子の慣性モーメントを大
きくすると共に,重心位置をローラ側に位置するように
して,回転子が振動するのを抑制したことを特徴とす
る。
【0016】請求項2にかかる発明は,モータを直流モ
ータとし,かつ,回転子に希土類元素を含む部材からな
る被着磁部材が配設されて,巻線部に通電して磁場を発
生させることにより被着磁部材を着磁させて永久磁石に
して,圧縮機の組立終了後に直流モータを完成させる。
これにより,回転子の小型化を図ると共に,当該回転子
が振動するのを抑制できるようにしたことを特徴とす
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を参照し
て説明する。図1は密閉型回転式圧縮機の縦断面構造を
示した図である。同図において,1は上下に上壁2a及
び底壁2bが配設されてなる円筒状の密閉ケースであ
る。
【0018】当該密閉ケース1には,直流モータ3及び
圧縮部4が当該密閉ケース1の中心軸と軸線を平行にし
て圧入されている。また,密閉ケース1の側壁5には,
吸入管6,吐出管7,直流モータ3への給電用ターミナ
ル8等が固着されている。
【0019】圧縮部4は,シリンダ13,シャフト18
を具備してシリンダ13内で回動するローラ19,シャ
フト18を回動自在に枢支する軸受16,17,ローラ
19の周面に当接してシリンダ13内を吸入側と吐出側
とに区画するベーン21,該ベーン21をローラ19側
に付勢する図示しないバネ,軸受17の底部を覆うよう
にして配設された吐出マフラ24等を有している。
【0020】直流モータ3は,密閉ケース1の内壁に沿
って焼ばめされた巻線部35,シャフト18に焼ばめさ
れて固着される回転子34を有している。巻線部35の
中央部分は固定部材により支持されて密閉ケース1の固
定されている。
【0021】回転子34には,複数の希土類元素を含む
部材からなる被着磁部材33が埋込まれている。また,
回転子34の上端面には,当該回転子34の回転バラン
スを取るためのバランサ37が設けられ,下端面にはフ
ライホイール38が設けられている。
【0022】なお,回転子34の回転アンバランスは,
シャフト18がローラ19の中心位置に一致して固着さ
れておらず,偏心した位置に固着されていることから生
じ,当該ローラ19の回転に伴う回転アンバランスを抑
えるためにバランサ37が設けられている。
【0023】また,フライホイール38は,回転子34
の慣性モーメントを大きくするために設けられ,バラン
サ37に対応したバランサ機能も兼ね備えている。無
論,圧縮機の構成によりバランサが不用な場合には,フ
ライホイール38に当該バランサ機能を兼ね備える必要
はない。
【0024】これにより,回転子34の重心位置が低く
なる(ローラ19側に近づく)と共に,慣性モーメント
が大きくなるので,例えば圧縮機に負荷変動が生じた場
合等においても回転子34が振動するのを抑制すること
が可能になる。
【0025】なお,上記説明においてはモータは直流モ
ータであることを前提に説明したが,本発明はこれに限
定されるものではなく,交流モータであっても同様の問
題が生じるので適用可能である。
【0026】そして,上記構成の圧縮機において,吸入
管6を経てシリンダ13に吸い込まれた冷媒ガスは,ロ
ーラ19の回動に従って圧縮され,軸受17に設けられ
た図示しない吐出孔及び吐出弁を経て吐出マフラ24に
吐出される。
【0027】これにより冷媒ガスの脈動音が減衰され,
その後空間28に吐出されてエアギヤツブ29及び隙間
30を経て吐出管7から高圧冷媒ガスとして機外の冷凍
サイクル(図示せず)に供給される。
【0028】なお,吐出マフラ24で脈動音が減衰され
た冷媒ガスは,霧化した多量の油滴を含んでいるが,エ
アギヤツブ29及び隙間30を上昇する時に,油分が分
離されて,当該分離された油が油溜31に回収するよう
になっている。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように,回転子のローラ側
の端面に,当該回転子の慣性モーメントを大きくすると
共に,重心位置をローラ側に位置させるフライホイール
を設けたので,回転子の振動が抑制できるようになる。
【0030】また,回転子に希土類元素を含む部材から
なる被着磁部材が配設されて,巻線部に通電して磁場を
発生させることにより着磁部材を磁化させて永久磁石に
して,圧縮機の組立終了後に直流モータを完成させよう
にしたので,回転子が小型化でき,かつ,当該回転子の
振動を抑制できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の説明に適用される密閉型
回転式圧縮機の縦断面図である。
【符号の説明】
1 密閉ケース 3 直流モータ 4 圧縮部 8 ターミナル 13 シリンダ 16,17 軸受 18 シャフト 19 ローラ 24 吐出マフラ 33 非着磁部材 34 回転子 35 巻線部 37 バランサ 38 フライホイール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローラがシャフトを介して駆動力を受け
    回動することにより冷媒ガスを圧縮する圧縮機構を備え
    た圧縮部と,該圧縮部に近接配設された巻線部及び前記
    シャフトに固着された回転子を備えて,前記ローラを回
    動させるモータとを有した密閉型回転式圧縮機におい
    て,前記回転子のローラ側の端面に,当該回転子の慣性
    モーメントを大きくすると共に,重心位置を前記ローラ
    側に近づけるフライホイールを設けたことを特徴とする
    密閉型回転式圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記モータが直流モータであって,当該
    直流モータの前記回転子に希土類元素を含む部材からな
    る被着磁部材が配設され,前記巻線部に通電して磁場を
    発生させることにより前記被着磁部材を着磁させて永久
    磁石にしてなることを特徴とする請求項1記載の密閉型
    回転式圧縮機。
JP26744297A 1997-09-06 1997-09-30 密閉型回転式圧縮機 Pending JPH11107961A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26744297A JPH11107961A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 密閉型回転式圧縮機
CN 98118876 CN1131942C (zh) 1997-09-06 1998-09-07 压缩机

Applications Claiming Priority (1)

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JP26744297A JPH11107961A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 密閉型回転式圧縮機

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001283312A Division JP2002130171A (ja) 2001-09-18 2001-09-18 密閉型回転式圧縮機

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JP26744297A Pending JPH11107961A (ja) 1997-09-06 1997-09-30 密閉型回転式圧縮機

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