JP2009074464A - 圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストの増大を抑制しながら、運転時の振動や騒音を確実に低減することが可能な圧縮機を提供する。
【解決手段】圧縮機は、ケーシング1内に設置され、冷媒の圧縮を行なうシリンダ室24と、シリンダ室24内の冷媒を圧縮するローラ29と、ローラ29を駆動する駆動軸4と、駆動軸4を駆動し、ロータ31とステータ32とを有するモータ3と、駆動軸4の軸方向に間隔をあけてロータ31に装着されたバランスウェイト31A,31Bとを備える。駆動軸4は、ロータ31が装着される第1部分41と、第1部分41よりもシリンダ室24側に位置する第2部分42とを有する。バランスウェイト31Aは、バランスウェイト31Bよりもシリンダ室24から離れた側に配置される。駆動軸4の第1部分41の中心軸S1を、駆動軸4の第2部分42の中心軸S2に対して、バランスウェイト31Aが設けられた側とは反対側に変位させている。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮機に関し、特に、モータによって圧縮部を駆動する圧縮機に関する。
モータによって圧縮部を駆動する圧縮機が従来から知られている。また、特開2006−200527号公報(特許文献1)では、運転中のロータの触れ回りを抑制するために、ロータの軸方向先端側に設けたバランスウェイトとロータの中心との間に駆動軸の中心を設定することが記載されている。
ところで、上記とは異なる観点の記載として、下記の非特許文献1には、4極モータのロータを偏芯させた場合に、回転周波数に対して4次成分と本来発生しない次数(たとえば4+1次)の成分との電磁加振力が増加することも記載されている。
特開2006−200527号公報 青田桂治(外3名)、"スイングコンプレッサ用集中巻DCモータの低騒音化開発"、The International Symposium on New Refrigerants and Environmental Technology 2004 、社団法人日本冷凍空調工業会、2004年11月、202頁〜205頁
特許文献1では、ロータと圧縮部とを繋ぐ駆動軸の中心は、該駆動軸の軸方向全体に亘って一定である。したがって、特許文献1では、駆動軸の中心に対してロータの中心を所定量変位させるために、ロータに形成される駆動軸固定用の孔をロータ中心に対して変位させる必要がある。
一般的に、ロータは、電磁鋼板を打ち抜き型を用いて打ち抜いたものを積層することで形成される。他方、駆動軸固定用の孔のロータ中心に対する変位量は、圧縮機の機種ごとに異ならせる必要があるため、機種の数に応じた複数の型が必要になり、コストが増大する。また、積層構造のロータに形成される孔を高精度に位置決めすることは難しいため、所定の変位を正確に実現できない場合が生じ得る。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、コストの増大を抑制しながら、運転時の振動や騒音を確実に低減することが可能な圧縮機を提供することにある。
本発明に係る圧縮機は、1つの局面では、ケーシング内に設置され、冷媒の圧縮を行なう圧縮室と、圧縮室内の冷媒を圧縮する圧縮部材と、圧縮部材を駆動する駆動軸と、駆動軸を駆動し、ロータとステータとを有するモータとを備え、駆動軸は、ロータが装着される第1部分と、第1部分よりも圧縮室側に位置する第2部分とを有し、駆動軸の第1部分において圧縮室から離れた側の端部の径方向の中心を、ロータを回転させた際の遠心力で駆動軸の第1部分が撓む方向とは反対方向に、駆動軸の第2部分の径方向の中心に対し変位させている。
上記構成によれば、駆動軸の第1部分において圧縮室から離れた側の端部の径方向の中心を、ロータを回転させた際の遠心力で駆動軸の第1部分が撓む方向とは反対方向に、駆動軸の第2部分の径方向の中心に対し変位させることにより、モータ駆動時の振動や騒音を低減することができる。また、上記構成は、駆動軸を加工することで実現されるので、機種ごとにロータコアの形状を変更する必要がなく、コストの増大が抑制される。
上記圧縮機において、1つの実施態様では、第1部分の径方向中心を、該第1部分の軸方向全体に亘って駆動軸の第2部分の径方向中心に対し変位させる。
本発明に係る圧縮機は、他の局面では、ケーシング内に設置され、冷媒の圧縮を行なう圧縮室と、圧縮室内の冷媒を圧縮する圧縮部材と、圧縮部材を駆動する駆動軸と、駆動軸を駆動し、ロータとステータとを有するモータと、駆動軸の軸方向に間隔をあけてロータに装着された第1と第2バランスウェイトとを備え、駆動軸は、ロータが装着される第1部分と、第1部分よりも圧縮室側に位置する第2部分とを有し、第1バランスウェイトを第2バランスウェイトよりも圧縮室から離れた側に配置し、駆動軸の第1部分の径方向の中心を、駆動軸の第2部分の径方向の中心に対して、第1バランスウェイトが設けられた側とは反対側に変位させている。
上記構成によれば、駆動軸の第1部分の径方向の中心を、駆動軸の第2部分の径方向の中心に対して、第1バランスウェイトが設けられた側とは反対側に変位させることにより、モータ駆動時の振動や騒音を低減することができる。また、上記構成は、駆動軸を加工することで実現されるので、機種ごとにロータコアの形状を変更する必要がなく、コストの増大が抑制される。
上記圧縮機において、1つの実施態様では、第1部分の半径を第2部分の半径よりも小さくし、第2部分の径方向の中心に対する第1部分の径方向の中心のずれ量を、第1部分の半径と第2部分の半径との差以下とする。
上記圧縮機において、1つの実施態様では、第2部分は、第1部分との境界部に、該第1部分の外周面よりも外方に張出す張出部を有する。
本発明に係る圧縮機は、さらに他の局面では、ケーシング内に設置され、冷媒の圧縮を行なう圧縮室と、圧縮室内の冷媒を圧縮する圧縮部材と、圧縮部材を駆動する駆動軸と、駆動軸を駆動し、ロータとステータとを有するモータと、ロータに装着されたバランスウェイトとを備え、駆動軸は、ロータが装着される第1部分と、第1部分よりも圧縮室側に位置する第2部分とを有し、第1部分の半径を第2部分の半径より小さくして、ロータを回転させた際の遠心力で駆動軸の第1部分が撓む方向とは反対方向に、駆動軸の第1部分の径方向の中心を、駆動軸の第2部分の径方向の中心に対し変位させる一方で、第1部分の外周面が第2部分の外周面よりも駆動軸の径方向外方に突出しないようにしている。
上記構成によれば、ロータを回転させた際の遠心力で駆動軸の第1部分が撓む方向とは反対方向に、駆動軸の第1部分の径方向の中心を、駆動軸の第2部分の径方向の中心に対し変位させることにより、モータ駆動時の振動や騒音を低減することができる。また、上記構成は、駆動軸を加工することで実現されるので、機種ごとにロータコアの形状を変更する必要がなく、コストの増大が抑制される。さらに、第1部分の外周面が第2部分の外周面よりも駆動軸の径方向外方に突出しないようにすることで、第1部分の軸受への挿入が可能になり、圧縮機の組み立てを容易にすることができる。
本発明によれば、圧縮機のコストの増大を抑制するとともに、モータ駆動時の振動や騒音を確実に低減することができる。
以下に、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一または相当する部分に同一の参照符号を付し、その説明を繰返さない場合がある。
なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。また、以下に複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の構成を適宜組合わせることは、当初から予定されている。
図1は、本発明の1つの実施の形態に係る圧縮機を示す正面断面図である。図1を参照して、本実施の形態に係る圧縮機100は、高圧ドーム型のロータリ圧縮機であって、ケーシング1と、ケーシング1内に設けられた圧縮部2およびモータ3とを含んで構成される。なお、ケーシング1内では、圧縮部2が下側に、モータ3が上側に配置されている。このモータ3は、駆動軸4を介して圧縮部2を駆動する。
圧縮部2は、図示しないアキュムレータから吸入管5を介して冷媒ガスを吸入する。この冷媒ガスは、圧縮機100とともに冷凍システムを構成する図示しない凝縮器、膨張機構、蒸発器を制御することによって得られる。
圧縮機100は、圧縮した高温高圧の吐出ガスを、圧縮部2から吐出してケーシング1の内部に満たすとともに、モータ3のステータとロータとの間の隙間に該冷媒ガスを流動させてモータ3を冷却した後、吐出管6から該冷媒ガスを外部に吐出するようにしている。ケーシング1内の高圧領域の下部には、潤滑油7が溜められている。
圧縮部2は、シリンダ本体21と、このシリンダ本体21の上下の開口端のそれぞれに取り付けられている上側の端板部材22および下側の端板部材23とを含んで構成される。シリンダ本体21、端板部材22,23によって、シリンダ室24が形成される。
端板部材22は、円板状の本体部22Aと、この本体部22Aの中央から上方に突出するように設けられたボス部22Bとを有する。本体部22Aおよびボス部22Bは、駆動軸4に挿通されている。本体部22Aには、シリンダ室24に連通する吐出口22Cが設けられている。
本体部22Aに対してシリンダ本体21と反対側に位置するように、本体部22Aに吐出弁25が取り付けられている。この吐出弁25は、吐出口22Cを開閉する。
本体部22Aには、吐出弁25を覆うように、カップ型のマフラ本体26が取り付けられている。マフラ本体26は、(ボルト等の)固定部材によって、本体部22Aに固定されている。マフラ本体26は、ボス部22Bに挿通されている。
マフラ本体26および上側の端板部材22によって、マフラ室27が形成される。マフラ室27とシリンダ室24とは、吐出口22Cを介して連通されている。
マフラ本体26は、孔部(図示せず)を有する。この孔部は、マフラ室27とマフラ本体26の外側とを連通する。
下側の端板部材23は、円板状の本体部23Aと、この本体部23Aの中央から下方に突出するように設けられたボス部23Bとを有する。本体部23Aおよびボス部23Bは、駆動軸4に挿通されている。
駆動軸4の支持端側には、シリンダ室24内に位置するように、偏心ピン28が設けられている。この偏心ピン28は、ローラ29に嵌合している。このローラ29は、シリンダ室24内で公転可能に配置される。ローラ29の公転運動により、後述する圧縮作用が実現される。
駆動軸4の一端部は、偏心ピン28の両側において、上側の端板部材22および下側の端板部材23に支持されている。すなわち、駆動軸4は、片持ち構造を有する。駆動軸4の一端部(支持端側)は、シリンダ室24の内部に進入している。
次に、図2を用いて、圧縮部2による圧縮作用について説明する。図2は、圧縮機100に含まれる圧縮部2の平面図である。図2に示すように、上記ローラ29に一体に設けられたブレード29Aにより、シリンダ室24内が仕切られている。すなわち、図2中において、ブレード29Aの右側では、吸入管5がシリンダ室24に開口して、吸入室(低圧室)24Aが形成されている。他方、図2中において、ブレード29Aの左側では、吐出口22C(図1参照)がシリンダ室24の内面に開口して、吐出室(高圧室)24Bが形成されている。
ブレード29Aの両面には、半円形状の2つのブッシュ29Bが密着している。これにより、シリンダ室24Aがシールされる。ブレード29Aとブッシュ29Bとの間では、潤滑油7による潤滑が行なわれている。
モータ3によって駆動軸4が駆動されると、偏心ピン28が駆動軸4とともに偏心回転し、偏心ピン28に嵌合したローラ29が、その外周面をシリンダ本体21の内周面に接触させながら公転する。
シリンダ室24内でローラ29が公転するのに伴なって、ブレード29Aは、その両側面を2つのブッシュ29Bによって保持されながら進退動する。この結果、吸入管5から低圧の冷媒ガスが吸入室24Aに吸入され、吐出室24Bにおいて圧縮されて高圧にされた後、吐出口22C(図1参照)から高圧の冷媒ガスが吐出される。吐出口22Cから吐出された冷媒ガスは、マフラ室27を経由して、マフラ本体26の外側に排出される。
再び、図1を参照して、モータ3は、ロータ31と、ステータ32と、ステータ32に巻回されたコイル33とを含んで構成される。ロータ31は、駆動軸4の自由端側(図1中における上側)に取り付けられている。圧縮部2から遠い側(図1中における上側)のロータ31の軸方向端面には、バランスウェイト31Aが設けられている。バランスウェイト31Aは、駆動軸4に対して図1中の左側に設けられている。圧縮部2に近い側(図1中における下側)のロータ31の軸方向端面には、バランスウェイト31Bが設けられている。バランスウェイト31Bは、駆動軸4に対して図1中の右側に設けられている。
また、駆動軸4は、ロータ31が固定される第1部分41と、圧縮部2によって支持される第2部分42とを有する。第1部分41は、第2部分42に対して小径に形成されている。そして、第1部分41の中心軸S1は、第2部分42の中心軸S2に対して、図1中の右側に位置している。すなわち、第1部分41は、第2部分42に対して偏芯している。
図3は、図1中の上側からみたロータ31の平面図である。図3に示すように、バランスウェイト31Aは、円弧状に形成されている。また、バランスウェイト31B(図3においては図示せず)についてもバランスウェイト31Aと同様に、円弧状に形成されている。
図1,図3に示すように、駆動軸4の第1部分41の中心軸S1に対して、第2部分42の中心軸S2が矢印DR1方向(図1,図3における左方向)にシフトし、かつ、第2部分42の中心軸S2に対して、第1部分41の中心軸S1が矢印DR2方向(図1,図3における右方向)にシフトしている。なお、図1,図3および後述する図4,図5においては、図示および説明の便宜上、中心軸S1と中心軸S2との距離を大きく誇張して描いている。
上述したように、駆動軸4は、片持ち支持されており、バランスウェイト31Aが設けられる側は、自由端に相当する。したがって、モータ3を駆動させた際、駆動軸4は、ロータ31の回転に伴ないバランスウェイト31Aに作用する遠心力により、バランスウェイト31Aの方向(矢印DR1方向)に撓む。
ここで、仮に、駆動軸4の第1部分41と第2部分42とが同軸であるとすると、モータ3の駆動時に、上記のように駆動軸4が撓むことにより、ロータ31が振れ回ることになる。ロータ31が振れ回ることにより、運転周波数と極数+1の積の周波数の加振力が発生する。この加振力の周波数がロータ31の固有周波数と一致することで、ロータ31が共振して騒音が発生することが懸念される。
これに対し、本実施の形態に係る圧縮機100では、モータ3の駆動時に、上記のように駆動軸4が撓むことにより、駆動軸4の第1部分41の中心軸S1が、矢印DR1方向にシフトして第2部分42の中心軸S2に近づく。この結果、駆動軸4の回転時における第1部分41の振れ回りが抑制され、ロータ31の振動および騒音が減少する。
上記のような効果を奏するようにするため、第1部分41の中心軸S1の第2部分42の中心軸S2に対する偏心量および偏芯方向は、駆動軸4の撓みを打ち消し得るような量および方向に設定される。より具体的には、中心軸S1の中心軸S2に対する偏心量は、たとえば、運転周波数と極数+1の積の値とロータ31の固有周波数とが一致する運転周波数における駆動軸4の撓み量(たとえば、数μm以上1mm以下程度、より好ましくは、数μm以上200μm以下程度)に設定される。なお、上記の偏芯により、駆動軸4の撓みを完全に打ち消す必要はなく、少なくとも上記撓みを減少させることにより、上述した効果を得ることができる。
図4は、圧縮機100に含まれる駆動軸4とロータ31とを取り出して示した図である。図4を参照して、駆動軸4における第2部分42は、第1部分41との境界部に、第1部分41の外周面よりも径方向外方に張出す張出部43を有している。また、第2部分42は、偏芯ピン28の上下に、端板部材22,23により支持される支持部42A,42Bを有する。また、第1部分41の軸中心S1は、第1部分41の軸方向全体に亘って第2部分42の軸中心S2に対して変位している。以上に説明した駆動軸4は、たとえば、丸鋼に切削加工を施すことにより形成される。
次に、図4,図5を用いて、駆動軸4の第1部分41と第2部分42との関係について説明する。図4,図5に示すように、本実施の形態に係る圧縮機100では、駆動軸4の第1部分41の半径(D1)を第2部分42の半径(D2)よりも小さくし、第2部分42の軸中心S2に対する第1部分41の軸中心S1のずれ量(D)を、第1部分41の半径(D1)と第2部分42の半径(D2)との差と等しくしている(すなわち、D=D2−D1)。このようにすることで、第1部分41の外周面が第2部分42の外周面の径方向外方に突出することがないため、第1部分41と第2部分42とを一体にした状態で、駆動軸4を端板部材22,23に挿通することができる。したがって、圧縮機100の組み立てが容易になる。また、D<D2−D1としてもよい。
上述したように、本実施の形態に係る圧縮機100では、ロータ31の固有周波数と振れ回りにより発生する加振力の周波数とが一致する運転周波数時に、ロータ31の振れ回りが抑制される。この結果、加振力が減少し、モータ3の駆動時の振動および騒音が減少する。
また、本実施の形態に係る圧縮機100では、駆動軸4に加工を施すのみで第1部分41と第2部分42とを変位させているため、製造コストを過度に増大させることなく、上述の効果を得ることができる。
上述した内容について要約すると、以下のようになる。すなわち、本実施の形態に係る圧縮機100は、ケーシング1内に設置され、冷媒の圧縮を行なう「圧縮室」としてのシリンダ室24と、シリンダ室24内の冷媒を圧縮する「圧縮部材」としてのローラ29と、ローラ29を駆動する駆動軸4と、駆動軸4を駆動し、ロータ31とステータ32とを有するモータ3と、駆動軸4の軸方向に間隔をあけてロータ31に装着された「第1バランスウェイト」としてのバランスウェイト31Aおよび「第2バランスウェイト」としてのバランスウェイト31Bとを備える。駆動軸4は、ロータ31が装着される第1部分41と、第1部分41よりもシリンダ室24側に位置する第2部分42とを有する。
ここで、バランスウェイト31Aは、バランスウェイト31Bよりもシリンダ室24から離れた側に配置される。そして、駆動軸4の第1部分41の径方向の中心である中心軸S1を、駆動軸4の第2部分42の径方向の中心である中心軸S2に対して、バランスウェイト31Aが設けられた側とは反対側に変位させている。
換言すると、本実施の形態に係る圧縮機100では、駆動軸4において、シリンダ室24から離れた側の端部の径方向の中心である中心軸S1を、ロータ31を回転させた際の遠心力で駆動軸4の第1部分41が撓む方向とは反対方向に、駆動軸4の第2部分42の径方向の中心である中心軸S2に対し変位させている。
換言すると、本実施の形態に係る圧縮機100では、駆動軸4の第1部分41の半径D1を、駆動軸4の第2部分42の半径D2より小さくして、ロータ31を回転させた際の遠心力で駆動軸4の第1部分41が撓む方向とは反対方向に、駆動軸4の第1部分41の径方向の中心である中心軸S1を、駆動軸4の第2部分42の径方向の中心である中心軸S2に対し変位させる一方で、第1部分41の外周面が第2部分42の外周面よりも駆動軸4の径方向外方に突出しないようにしている。
なお、上記の例では、ブレードとローラとが一体であるロータリ圧縮機について説明したが、本発明の思想は、ブレードとローラとが別体に形成されたロータリ圧縮機に対しても当然に適用可能である。さらに、本発明の思想は、スクロール型の圧縮機やレシプロ型の圧縮機にも当然に適用可能である。
また、上記の例では、駆動軸4の第1部分41の径を第2部分42の径よりも小さくすることによって第1部分41の中心軸S1を第2部分42の中心軸S2に対して変位させているが、たとえば、駆動軸4を曲げることによって中心軸S1を中心軸S2に対して変位させるようにしてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の1つの実施の形態に係る圧縮機を示す正面断面図である。 図1に示される圧縮機に含まれる圧縮部の平面図である。 図1に示される圧縮機の駆動軸の自由端側からみたロータの平面図である。 図1に示される圧縮機に含まれる駆動軸と該駆動軸に取り付けられるロータとを示した図である。 駆動軸の第1部分と第2部分との関係について説明する図である。
符号の説明
1 ケーシング、2 圧縮部、3 モータ、4 駆動軸、5 吸入管、6 吐出管、7 潤滑油、21 シリンダ本体、22,23 端板部材、22A,23A 本体部、22B,23B ボス部、22C 吐出口、24 シリンダ室、24A 吸入室、24B 吐出室、25 吐出弁、26 マフラ本体、27 マフラ室、28 偏芯ピン、29 ローラ、29A ブレード、29B ブッシュ、31 ロータ、31A,31B バランスウェイト、32 ステータ、33 コイル、41 第1部分、42 第2部分、42A,42B 支持部分、43 張出部、100 圧縮機。

Claims (6)

  1. ケーシング(1)内に設置され、冷媒の圧縮を行なう圧縮室(24)と、
    前記圧縮室(24)内の冷媒を圧縮する圧縮部材(29)と、
    前記圧縮部材(29)を駆動する駆動軸(4)と、
    前記駆動軸(4)を駆動し、ロータ(31)とステータ(32)とを有するモータ(3)とを備え、
    前記駆動軸(4)は、前記ロータ(31)が装着される第1部分(41)と、前記第1部分(41)よりも前記圧縮室(24)側に位置する第2部分(42)とを有し、
    前記駆動軸(4)の第1部分(41)において前記圧縮室(24)から離れた側の端部の径方向の中心(S1)を、前記ロータ(31)を回転させた際の遠心力で前記駆動軸(4)の第1部分(41)が撓む方向とは反対方向に、前記駆動軸(4)の第2部分(42)の径方向の中心(S2)に対し変位させた、圧縮機。
  2. 前記第1部分(41)の径方向中心(S1)を、該第1部分(41)の軸方向全体に亘って前記駆動軸(4)の第2部分(42)の径方向中心(S2)に対し変位させた、請求項1に記載の圧縮機。
  3. ケーシング(1)内に設置され、冷媒の圧縮を行なう圧縮室(24)と、
    前記圧縮室(24)内の冷媒を圧縮する圧縮部材(29)と、
    前記圧縮部材(29)を駆動する駆動軸(4)と、
    前記駆動軸(4)を駆動し、ロータ(31)とステータ(32)とを有するモータ(3)と、
    前記駆動軸(4)の軸方向に間隔をあけて前記ロータ(31)に装着された第1と第2バランスウェイト(31A,31B)とを備え、
    前記駆動軸(4)は、前記ロータ(31)が装着される第1部分(41)と、前記第1部分(41)よりも前記圧縮室(24)側に位置する第2部分(42)とを有し、
    前記第1バランスウェイト(31A)を前記第2バランスウェイト(31B)よりも前記圧縮室(24)から離れた側に配置し、
    前記駆動軸(4)の第1部分(41)の径方向の中心(S1)を、前記駆動軸(4)の第2部分(42)の径方向の中心(S2)に対して、前記第1バランスウェイト(31A)が設けられた側とは反対側に変位させた、圧縮機。
  4. 前記第1部分(41)の半径(D1)を前記第2部分(42)の半径(D2)よりも小さくし、
    前記第2部分(42)の径方向の中心(S2)に対する前記第1部分(41)の径方向の中心(S1)のずれ量(D)を、前記第1部分(41)の半径(D1)と前記第2部分(42)の半径(D2)との差以下とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の圧縮機。
  5. 前記第2部分(42)は、前記第1部分(41)との境界部に、該第1部分(41)の外周面よりも外方に張出す張出部(43)を有する、請求項1から請求項4のいずれかに記載の圧縮機。
  6. ケーシング(1)内に設置され、冷媒の圧縮を行なう圧縮室(24)と、
    前記圧縮室(24)内の冷媒を圧縮する圧縮部材(29)と、
    前記圧縮部材(29)を駆動する駆動軸(4)と、
    前記駆動軸(4)を駆動し、ロータ(31)とステータ(32)とを有するモータ(3)と、
    前記ロータ(31)に装着されたバランスウェイト(31A,31B)とを備え、
    前記駆動軸(4)は、前記ロータ(31)が装着される第1部分(41)と、前記第1部分(41)よりも前記圧縮室(24)側に位置する第2部分(42)とを有し、
    前記第1部分(41)の半径(D1)を前記第2部分(42)の半径(D2)より小さくして、前記ロータ(31)を回転させた際の遠心力で前記駆動軸(4)の第1部分(41)が撓む方向とは反対方向に、前記駆動軸(4)の第1部分(41)の径方向の中心(S1)を、前記駆動軸(4)の第2部分(42)の径方向の中心(S2)に対し変位させる一方で、前記第1部分(41)の外周面が前記第2部分(42)の外周面よりも前記駆動軸(4)の径方向外方に突出しないようにした、圧縮機。
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