JP2007218097A - 圧縮機 - Google Patents

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Yoshinari Asano
能成 浅野
Masanori Masuda
正典 増田
Kazuhiro Kosho
和宏 古庄
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Abstract

【課題】モータのロータの風損や撹拌損を小さくして、モータを小型化しつつ、運転効率を向上できる圧縮機を提供する。
【解決手段】密閉容器1と、密閉容器1内に配置されるアウターロータ型のモータ2と、密閉容器1内に配置されると共にモータ2で駆動される圧縮部3とを備える。上記モータ2は、コイル22を有するステータ21と、ステータ21の外周にエアギャップを介して配置されるロータ26と、ロータ26に固定されると共にロータ26の回転力を圧縮部3に伝達するシャフト20とを有する。上記モータ2は、圧縮部3に吸入されるべき低圧の冷媒が満たされる密閉容器1内の領域に配置されている。上記密閉容器1内の油溜め5とロータ26は、仕切部材9により仕切られている。
【選択図】図1A

Description

この発明は、圧縮機に関し、例えば、空気調和機や冷凍機等に使用される圧縮機に関する。
従来、圧縮機としては、密閉容器と、この密閉容器内に配置されるアウターロータ型のモータと、上記密閉容器内に配置されると共に上記モータで駆動される圧縮部とを備えたものがある。このアウターロータ型のモータは、モータサイズのわりに磁石を多く投入できるため、同一出力では小型化できるという利点がある(特開2004−301038号公報(特許文献1)参照)。
上記モータは、上記圧縮部から吐出された高圧の冷媒が満たされる上記密閉容器内の領域に配置されている。つまり、この圧縮機は、いわゆる高圧ドーム型である。
しかしながら、上記従来の圧縮機では、モータが高圧領域に配置されているので、この高圧領域では、冷媒の密度が大きいため、この冷媒によってモータのロータが過大な風損や撹拌損を受けるという問題がある。
特開2004−301038号公報
そこで、この発明の課題は、モータのロータの風損や撹拌損を小さくして、モータを小型化しつつ、運転効率を向上できる圧縮機を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の圧縮機は、
密閉容器と、
上記密閉容器内に配置されるアウターロータ型のモータと、
上記密閉容器内に配置されると共に上記モータで駆動される圧縮部と
を備え、
上記モータは、
コイルを有するステータと、
上記ステータの外周にエアギャップを介して配置されるロータと、
上記ロータに固定されると共に上記ロータの回転力を上記圧縮部に伝達するシャフトと
を有し、
上記モータは、上記圧縮部に吸入されるべき低圧の冷媒が満たされる上記密閉容器内の低圧領域に配置され、
上記密閉容器内の油溜めと上記ロータとの間が仕切られていることを特徴とする。
この発明の圧縮機によれば、上記密閉容器内の低圧領域にモータが配置されているので、この低圧領域では冷媒の密度が小さい。このため、上記ロータの風損や撹拌損を低減できる。また、上記油溜めとロータとの間が仕切られているので、油溜めの油がロータに付着することを防ぐことができる。したがって、モータのロータの風損や撹拌損を小さくして、モータを小型化しつつ、モータの運転効率を向上できる。なお、「油溜めとロータとの間を仕切る」ための手段として、仕切板や、ステータを密閉容器内に保持する機構、または圧縮部などを用いるのが望ましいが、油溜めとロータとの間を完全に塞がなくともよく、油溜めの油がロータに付着しない程度の通路があってもよい。
また、一実施形態の圧縮機では、
上記ロータを上記シャフトに連結するロータ連結機構を備え、
上記ロータ連結機構,上記モータおよび上記圧縮部は、上記油溜めに近い側から上記ロータ連結機構,上記モータおよび上記圧縮部の順に配置され、
上記油溜めと上記ロータとの間に、上記油溜めと上記ロータを仕切っている仕切部材を有する。
この実施形態の圧縮機によれば、上記油溜めとロータとの間を仕切る仕切部材を有するので、この仕切部材によってロータへの油の付着を確実に防止できる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記仕切部材に、上記シャフトを回転自在に支持する軸受を設けている。
この実施形態の圧縮機によれば、上記仕切部材に、上記シャフトを回転自在に支持する軸受を設けているので、シャフトが、圧縮部および仕切部材によって両持ち支持される。また、上記仕切部材に軸受を設けることで、仕切部材とシャフトとの間の空間を減らすことができて、仕切部材に設けられた軸受の潤滑に必要な量しか油を通さず、ロータへの油の付着を確実に防止できる。
また、一実施形態の圧縮機では、
上記ステータを上記密閉容器内に保持するステータ保持機構を備え、
上記ステータ保持機構,上記モータおよび上記圧縮部は、上記油溜めに近い側から上記ステータ保持機構,上記モータおよび上記圧縮部の順に配置され、
上記ステータ保持機構は、上記油溜めと上記ロータとの間を仕切っている。
この実施形態の圧縮機によれば、上記ステータを密閉容器の内壁に保持するステータ保持機構によって、油溜めとロータとの間を仕切っているので、ステータは、仕切部材を兼用できて、部品数の減少と圧縮機の小型化を図ることができる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記ステータ保持機構に、上記シャフトを回転自在に支持する軸受を設けている。
この実施形態の圧縮機によれば、上記ステータ保持機構に、シャフトを回転自在に支持する軸受を設けているので、シャフトは、圧縮部およびステータによって両持ち支持される。また、上記ステータに軸受を設けることで、ステータとシャフトとの間の空間を減らすことができて、ステータに設けられた軸受の潤滑に必要な量しか油を通さず、ロータへの油の付着を確実に防止できる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記圧縮部は、上記油溜めと上記モータとの間に配置されて、上記油溜めと上記ロータを仕切っている。
この実施形態の圧縮機によれば、上記圧縮部によって油溜めとロータを仕切っているので、圧縮部は、仕切部材を兼用できて、部品数の減少と圧縮機の小型化を図ることができる。
また、一実施形態の圧縮機では、
上記ロータを上記シャフトに連結するロータ連結機構を備え、
上記密閉容器に冷媒の吸入管を設けると共に、この冷媒の吸入管は、上記ロータおよび上記ロータ連結機構に面しないように上記密閉容器内に開口している。
この実施形態の圧縮機によれば、上記密閉容器に設けられた冷媒の吸入管は、ロータおよびロータ連結機構に面しないように密閉容器内に開口するので、吸入管から流入する冷媒が、ロータの外周側に衝突するのを阻止し、冷媒の衝突によるロータの風損を防止できる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記油溜めは、上記圧縮部から吐出された高圧の冷媒が満たされる上記密閉容器内の高圧領域に配置されている。
この実施形態の圧縮機によれば、上記油溜めは、密閉容器内の高圧領域に配置されているので、高圧の冷媒によって油溜めの油を圧縮部等へ送り込みやすくなって、都合がよい。
また、一実施形態の圧縮機では、上記ロータの内周および外周が略円筒形である。
この実施形態の圧縮機によれば、ロータの内周および外周が円周面のみであるので、ロータの風損を更に低減できる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記ロータは、軸方向に積層した電磁鋼板からなるロータコアの内部に永久磁石を埋設している。
この実施形態の圧縮機によれば、軸方向に積層した電磁鋼板からなるロータコアの内部に永久磁石を埋設した構造のロータは、外周および内周の真円度および円筒度が良好であるため、更にロータの風損を低減できる。
以上より明らかなように、この発明の圧縮機によれば、アウターロータ型のモータが密閉容器内の低圧領域に配置されているので、モータのロータの風損や撹拌損を小さくして、モータの運転効率を向上できる。
以下、この発明の圧縮機を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1Aは、この発明の第1実施形態の圧縮機の縦断面図を示している。この圧縮機は、図1Aに示すように、密閉容器1内に配置されたアウターロータ型のモータ2と、密閉容器1内かつモータ2の上側に配置され、モータ2により駆動される圧縮部3とを備えている。ここで、上側とは、上記密閉容器1の中心軸が水平面に対して傾斜しているか否かに関わらず、密閉容器1の中心軸に沿った上側をいう。
上記モータ2は、圧縮部3に吸入されるべき低圧の冷媒が満たされる密閉容器1内の低圧領域に配置されている。具体的には、上記密閉容器1内は、圧縮部3を挟んで高圧領域Hと低圧領域Lとに区画され、モータ2は低圧領域Lに配置されている。この圧縮機は、いわゆる、低圧ドーム型である。
上記モータ2は、ステータ21と、このステータ21の外側にエアギャップを介して配置されたロータ25と、このロータ25の下端に外周部分が固定された略円板形状のロータ連結機構26と、このロータ連結機構26を介してロータ25が固定され、ロータ25の回転力を圧縮部3に伝達するシャフト20とを有している。
図1Aおよび図2に示すように、上記ステータ21は、密閉容器1の内壁に保持するステータ保持機構24を介して取り付けられた鉄心23と、この鉄心23に取り付けられたコイル22とを有する。
上記鉄心23は、ステータ21を密閉容器1の内壁に保持するステータ保持機構24に対して、鉄心23から軸方向に突出したステータ取り付け部材29が取り付けられる。
ステータ21を密閉容器1の内壁に保持するステータ保持機構24は、略円板形状の基台24aと、上記基台24aの中央部分に設けられ、シャフト20を挿通して保持するボス部24cとを有する。なお、上記ボス部24cは必須ではなく、基台24aはシャフト20から離隔していてもよい。
上記鉄心23は、図2に示すように、放射状に伸びた複数のティース部23aを有し、コイル22は、各ティース部23aの放射状に延びる中心線を軸に巻回されている。上記コイル22は、励磁されて、ティース部23aの半径方向に磁束を発生する。上記ティース部23aのそれぞれに発生した磁束は、各ティース部23aを内周部でつなぐヨーク部23bを介して他のティース部23aに移動する。
このようにして、各ティース部23aに発生した磁束が、ロータ25の永久磁石により発生する磁束と協働してトルクを発生させる。ここで、ティース部先端23cは、円周方向、軸方向双方に伸び、ロータ25の磁束をより広く集めるような形態となっているが、円周方向にのみ伸び、軸方向には伸びていなくても良い。
上記ロータ25は、円環状のロータコア28と、このロータコア28に設けられた複数の永久磁石埋設用孔28aに軸方向に埋設された複数の永久磁石27とを有する。
上記ロータコア28は、磁性体からなり、軸方向に積層された電磁鋼板からなると共に、ロータコア28の内周および外周は円筒形状である。上記永久磁石27は、ロータ25の内周面に向かって周方向に交互に異なる磁極を有する。上記永久磁石27は、半径方向内側に対しての磁束を発生する。エアギャップに面する面が積層した電磁鋼板であるため、内径の円筒度および真円度が良好であり、さらには、渦電流が低減できる利点がある。また、永久磁石の減磁に対しても有利である。ロータ形状によっては、リラクタンストルクを併用できるという利点も有する。
上記永久磁石27は、1つの磁極を有する磁石を複数有し、この複数の磁石は、シャフト20の周方向に交互に磁極が異なるように配置されている。本実施の形態においては、2の永久磁石で1の磁極を形成する。2の永久磁石の両端はロータ内周部に近接することで、隣接する磁極と漏れを生じることなく、ステータに対して磁極を呈することができる。
上記ロータ25は、永久磁石27を有するので、モータ2の停止時において、ロータ25にはステータ21に対する吸引力が働いて、ロータ25およびシャフト20の逆転を防止できる。また、上記モータ2の運転時において、エアギャップの磁束密度を高くできるため、圧縮機の高出力および高効率が実現することができる。なお、上記永久磁石27は必須ではない。
なお、図3に示すように、上記ロータ25は、ロータコア28の内側にリング状の永久磁石Aまたは、セグメント状の複数の永久磁石Bを設けてもよい。リング状の永久磁石Aであれば、多極着磁されることで複数の磁極を有することができる。また、セグメント状の複数の永久磁石Bであれば、磁石量を低減できるが、内周面に凹凸ができるため、永久磁石B間を樹脂などで埋めるとよい。
図1Aに示すように、上記圧縮部3は、密閉容器1に取り付けられる本体部30と、この本体部30に固定され支持される固定スクロール31と、この固定スクロール31に噛み合う旋回スクロール32とを有する。
上記本体部30は、例えば軸受を介して、シャフト20を挿通しつつシャフト20の一端側を保持している。上記固定スクロール31は、鏡板に渦捲き状のラップを有する。上記固定スクロール31の渦捲き状のラップは、旋回スクロール32に設けられた渦捲き状のラップと互いに噛み合って、固定スクロール31と旋回スクロール32との間に複数の圧縮室33を形成する。上記旋回スクロール32は、モータ2のシャフト20の一端に空転自在に取り付けられ、シャフト20の回転により旋回する。
上記本体部30は、低圧領域Lと圧縮室33とを連通する吸入孔30aを有し、固定スクロール31は、高圧領域Hと圧縮室33とを連通する吐出孔31aを有する。
上記密閉容器1には、冷媒の吸入管6および冷媒の吐出管7が設けられている。上記吸入管6は、モータ2のステータ21と圧縮部3との間の低圧領域Lに開口している。上記吐出管7は、高圧領域Hに開口している。
また、上記密閉容器1内の下部に油溜め5が設けられている。この油溜め5には、潤滑油8が溜められている。上記シャフト20の他端側は、潤滑油8に浸漬している。この潤滑油8は、シャフト20の回転によって、シャフト20の内部を上がって、圧縮部3の摺動部や軸受等を潤滑する。
上記油溜め5とロータ25との間に、油溜め5とロータ25を仕切っている仕切部材9を有する。この仕切部材9は、例えば円環状の板部材であり、密閉容器1の内面に仕切部材9の略全周を密着させる状態で取り付けられている。上記シャフト20は、仕切部材9を貫通している。
なお、図1Bに示すように、仕切部材9に、シャフト20を保持する軸受42を設けてもよく、シャフト20は、圧縮部3および仕切部材9によって両持ち支持される。また、上記仕切部材9に軸受を設けることで、仕切部材9とシャフト20との間の空間を減らすことができて、軸受42の潤滑に必要な量しか油を通さず、ロータ25への油の付着を確実に防止することができる。
また、上記仕切部材9に、開口部を設けるようにしてもよく、この開口部は、油溜め5から各軸受への給油通路と、油溜め5への返油通路とを含む。上記給油通路は、上記返油通路より、シャフト20の軸に近い位置に設ける。なお、上記給油通路を仕切部材9内の軸受またはシャフト20内に設けることで、給油と返油を有効的に分離することができる。
次に、上記圧縮機の作用を説明する。
冷媒は、上記吸入管6から密閉容器1内の低圧領域Lに吸入され、吸入孔30aから圧縮室33に吸入され、モータ2の運転により圧縮される。そして、圧縮された冷媒は、吐出孔31aから密閉容器1内の高圧領域Hに吐出され、吐出管7から密閉容器1の外側へ吐出される。
上記構成の圧縮機によれば、モータ2は、密閉容器1内の低圧領域Lに配置されているので、この低圧領域Lでは冷媒の密度が小さく、ロータ25の風損や撹拌損を低減することができる。
また、上記ロータ25,ステータ21および圧縮部3は、油溜め5に近い側からロータ25,ステータ21および圧縮部3の順に配置され、ロータ25と油溜め5との間に仕切部材9を有するので、この仕切部材9によって油溜め5の油がロータ25に付着することを防ぐことができる。このように、上記モータ2の運転効率を向上できる。
また、上記密閉容器1に設けられた冷媒の吸入管6は、ロータ25およびロータ連結機構26に面しないように密閉容器1内に開口しているので、吸入管6から流入する冷媒が、ロータ25の外周側に衝突するのを阻止し、冷媒の衝突によるロータ25の風損を防止することができる。
また、上記ロータ25の内周および外周を円筒形状にし、ロータ25の内周および外周が円周面のみにすることによって、ロータ25の風損を更に低減することができる。
また、軸方向に積層された電磁鋼板からなる円環状のロータコア28と、このロータコア28に軸方向に埋設された複数の永久磁石27とを有する構造のロータ25は、外周および内周の真円度および円筒度が良好であるため、更にロータ25の風損を低減することができる。
(第2実施形態)
図4は、この発明の第2実施形態の圧縮機の縦断面図を示している。この第2実施形態では、上記第1実施形態の圧縮機と相違する点を説明する。なお、図4では、圧縮部3を簡略化して描いている。
図4に示すように、この第2実施形態の圧縮機では、ステータ21を密閉容器1の内壁に保持するステータ保持機構24、ロータ25とステータ21を有するモータ2、および圧縮部3は、油溜め5に近い側からステータ保持機構24,モータ2および圧縮部3の順に配置されている。また、上記ステータ21は、油溜め5とロータ25との間に配置されて、油溜め5とロータ25を仕切っている。なお、上記第1実施形態と同一の符号は、上記第1実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
なお、上記ステータ保持機構24を密閉容器1の内壁に保持するステータ保持機構24のボス部24cに、シャフト20を保持する軸受43を設けており、ステータ21および圧縮部3によってシャフト20を両端近くで安定して保持している。また、上記ステータ21を密閉容器1の内壁に保持するステータ保持機構24に軸受43を設けることで、ステータ21とシャフト20との間の空間を減らすことができて、軸受43の潤滑に必要な量しか油を通さず、ロータ25への油の付着を確実に防止できる。さらに、ステータ2の鉄心23の内周側をボス24cに固定している。これによれば、シャフト20を基準にステータ21を配置できるため、同様にシャフト20を基準に配置するロータ20とのエアギャップの精度が良好となる。ステータ保持機構24と密閉容器1、及び、鉄心23とボス24cは、圧入や焼きばめにより保持すると良い。
このように、上記第2実施形態の圧縮機によれば、ステータ21を密閉容器1の内壁に保持するステータ保持機構24によって油溜め5とロータ25を仕切っているので、ステータ21は、仕切部材を兼用できて、部品数の減少と圧縮機の小型化を図ることができる。
また、上記モータ2は、密閉容器1内の低圧領域Lに配置されているので、この低圧領域Lでは冷媒の密度が小さく、ロータ25の風損や撹拌損を低減することができる。
(第3実施形態)
図5は、この発明の第3実施形態の圧縮機の縦断面図を示している。この第3実施形態では、圧縮部の構成、および、圧縮部とモータの位置関係が上記第1実施形態の圧縮機と相違する。なお、上記第1実施形態の圧縮機と同一の符号は、上記第1実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
具体的に述べると、圧縮部11、ロータ25をシャフト20に連結するロータ連結機構26、モータ2、ステータ21を密閉容器1の内壁に保持するステータ保持機構24は、油溜め5に近い側から圧縮部11,ロータ連結機構26,モータ2およびステータ保持機構24の順に配置されている。また、上記圧縮部11は、油溜め5と、ロータ25およびロータ連結機構26との間に配置されて、油溜め5と、ロータ25およびロータ連結機構26との間を仕切っている。
上記圧縮部11は、シリンダ状の本体部12と、この本体部12の上下の開口端のそれぞれに取り付けられる上端板15および下端板16とを備える。上記シャフト20は、上端板15、本体部12および下端板16を貫通して、シャフト20の先端側が油溜め5の潤滑油8に浸漬している。
上記本体部12の内部には、シャフト20に設けられたクランクピン17に嵌合したローラ13を、公転や自転可能に配置し、このローラ13の公転運動や自転運動で圧縮作用を行うようにしている。すなわち、上記ローラ13の外面と本体部12の内面との間に圧縮室14を形成する。
上記圧縮部11の圧縮室14に吐出管7が連通されている。上記吸入管6は、モータ2よりも上側に開口している。具体的には、上記ロータ25およびロータ連結機構26が存在する部分を避けて、ステータ21を密閉容器1の内壁に保持するステータ保持機構24、または、それより上部に設けられている。上記圧縮部11の上端板15には、圧縮室14に連通する吸入孔11aが設けられている。
次に、上記圧縮機の作用を説明する。
冷媒は、上記吸入管6から密閉容器1内の低圧領域Lに吸入され、吸入孔11aから圧縮室14に吸入され、モータ2の運転により圧縮される。そして、圧縮された冷媒は、吐出管7から密閉容器1の外側へ吐出される。
このように、上記第3実施形態の圧縮機によれば、圧縮部11によって、油溜め5と、ロータ25およびロータ連結機構26との間を仕切っているので、圧縮部11は、仕切部材を兼用できて、部品数の減少と圧縮機の小型化を図ることができる。
また、上記モータ2は、密閉容器1内の低圧領域Lに配置されているので、この低圧領域Lでは冷媒の密度が小さく、ロータ25の風損や撹拌損を低減することができる。
また、上記冷媒の吸入管6は、モータ2よりも上側に開口するので、吸入管6から流入する冷媒が、ロータ25の外周側に衝突するのを阻止し、冷媒の衝突によるロータ25の風損を防止することができる。
なお、上記ステータ21のボス部24cに、シャフト20を保持する軸受を設けてもよく、ステータ21および圧縮部11によってシャフト20を両端近くで安定して保持できる。
また、上記第3実施形態の圧縮機において、ステータ保持機構,ロータ連結機構を、圧縮部に近い側からステータ保持機構,ロータ連結機構の順に配置してもよい。
(第4実施形態)
図6は、この発明の第4実施形態の圧縮機の縦断面図を示している。この第4実施形態の圧縮機では、上記第3実施形態と相違する点を説明する。
この第4実施形態の圧縮機では、油溜め5は、圧縮部11から吐出された高圧の冷媒が満たされる密閉容器1内の高圧領域に配置されている。なお、図6では、圧縮部11を簡略して描いている。
すなわち、上記圧縮部11は、密閉容器1内を高圧領域Hと低圧領域Lとに区画している。この圧縮部11では、例えば、図5に示す吐出管7を圧縮室(図示せず)に直接に連通する代わりに、下端板16に圧縮室に連通する吐出孔を設けている。また、上記吐出管7は、油溜め5と圧縮部11との間の高圧領域Hに開口している。
このように、上記第4実施形態の圧縮機によれば、油溜め5が高圧領域Hに配置されているので、高圧の冷媒によって油溜め5の油を圧縮部11等へ送り込みやすくなって、都合がよい。
上記第4実施形態の圧縮機は、第3実施形態の圧縮機と同様の効果を有する。
上記第1〜第4実施の形態では、アウターロータ型のモータを用いたスクロール圧縮機ついて説明したが、ロータリ圧縮機などの他の構成の圧縮機にこの発明を適用してもよい。
また、ステータも、集中巻に限定されず、分布巻、波巻等でもよい。また、ステータのスロット数、ロータの極数の組合せ等も任意である。ステータの軸方向にもロータが対向し、軸方向端部においてもトルク発生部を併せて持っていてもよい。
冷媒の種類は問わないが、特に高密度(CO2、R410A、R32のような)の冷媒では風損低減の効果が本発明では顕著である。特に超臨界サイクルのCO2では吐出ガスが高密度となるため特に効果が大きい。
図1Aはこの発明の圧縮機の第1実施形態を示す縦断面図である。 図1Bは上記圧縮機においてシャフトを保持する軸受を仕切部材に設けた場合の縦断面図である。 図2はモータの要部の分解斜視図である。 図3は別のモータの要部の分解斜視図である。 図4はこの発明の圧縮機の第2実施形態を示す縦断面図である。 図5はこの発明の圧縮機の第3実施形態を示す縦断面図である。 図6はこの発明の圧縮機の第4実施形態を示す縦断面図である。
符号の説明
1…密閉容器
2…モータ
3…圧縮部
5…油溜め
6…吸入管
7…吐出管
8…潤滑油
9…仕切部材
11…圧縮部
11a…吸入孔
12…本体部
13…ローラ
14…圧縮室
15…上端板
16…下端板
17…クランクピン
20…シャフト
21…ステータ
22…コイル
23…鉄心
24…ステータ保持機構
24a…基台
24c…ボス部
25…ロータ
26…ロータ連結機構
27…永久磁石
28…ロータコア
29…ステータ取り付け部材
30…本体部
30a…吸入孔
31…固定スクロール
31a…吐出孔
32…旋回スクロール
33…圧縮室
41,42,43…軸受
H…高圧領域
L…低圧領域

Claims (10)

  1. 密閉容器(1)と、
    上記密閉容器(1)内に配置されるアウターロータ型のモータ(2)と、
    上記密閉容器(1)内に配置されると共に上記モータ(2)で駆動される圧縮部(3,11)と
    を備え、
    上記モータ(2)は、
    コイル(22)を有するステータ(21)と、
    上記ステータ(21)の外周にエアギャップを介して配置されるロータ(25)と、
    上記ロータ(25)に固定されると共に上記ロータ(25)の回転力を上記圧縮部(3,11)に伝達するシャフト(20)と
    を有し、
    上記モータ(2)は、上記圧縮部(3,11)に吸入されるべき低圧の冷媒が満たされる上記密閉容器(1)内の低圧領域に配置され、
    上記密閉容器(1)内の油溜め(5)と上記ロータ(25)との間が仕切られていることを特徴とする圧縮機。
  2. 請求項1に記載の圧縮機において、
    上記ロータ(25)を上記シャフト(20)に連結するロータ連結機構(26)を備え、
    上記ロータ連結機構(26),上記モータ(2)および上記圧縮部(3,11)は、上記油溜め(5)に近い側から上記ロータ連結機構(26),上記モータ(2)および上記圧縮部(3,11)の順に配置され、
    上記油溜め(5)と上記ロータ(25)との間に、上記油溜め(5)と上記ロータ(25)を仕切っている仕切部材(9)を有することを特徴とする圧縮機。
  3. 請求項2に記載の圧縮機において、
    上記仕切部材(9)に、上記シャフト(20)を回転自在に支持する軸受(42)を設けたことを特徴とする圧縮機。
  4. 請求項1に記載の圧縮機において、
    上記ステータ(21)を上記密閉容器(1)内に保持するステータ保持機構(24)を備え、
    上記ステータ保持機構(24),上記モータ(2)および上記圧縮部(3,11)は、上記油溜め(5)に近い側から上記ステータ保持機構(24),上記モータ(2)および上記圧縮部(3,11)の順に配置され、
    上記ステータ保持機構(24)は、上記油溜め(5)と上記ロータ(25)との間を仕切っていることを特徴とする圧縮機。
  5. 請求項4に記載の圧縮機において、
    上記ステータ保持機構(24)に、上記シャフト(20)を回転自在に支持する軸受(43)を設けたことを特徴とする圧縮機。
  6. 請求項1に記載の圧縮機において、
    上記圧縮部(11)は、上記油溜め(5)と上記モータ(2)との間に配置されて、上記油溜め(5)と上記ロータ(25)を仕切っていることを特徴とする圧縮機。
  7. 請求項1に記載の圧縮機において、
    上記ロータ(25)を上記シャフト(20)に連結するロータ連結機構(26)を備え、
    上記密閉容器(1)に冷媒の吸入管(6)を設けると共に、この冷媒の吸入管(6)は、上記ロータ(25)および上記ロータ連結機構(26)に面しないように上記密閉容器(1)内に開口していることを特徴とする圧縮機。
  8. 請求項6に記載の圧縮機において、
    上記油溜め(5)は、上記圧縮部(11)から吐出された高圧の冷媒が満たされる上記密閉容器(1)内の高圧領域に配置されていることを特徴とする圧縮機。
  9. 請求項1乃至請求項8に記載の圧縮機において、
    上記ロータ(25)の内周および外周が略円筒形であることを特徴とする圧縮機。
  10. 請求項9に記載の圧縮機において、
    上記ロータ(25)は、軸方向に積層した電磁鋼板からなるロータコア(28)の内部に永久磁石(27)を埋設していることを特徴とする圧縮機。
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