JP4774821B2 - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP4774821B2
JP4774821B2 JP2005173686A JP2005173686A JP4774821B2 JP 4774821 B2 JP4774821 B2 JP 4774821B2 JP 2005173686 A JP2005173686 A JP 2005173686A JP 2005173686 A JP2005173686 A JP 2005173686A JP 4774821 B2 JP4774821 B2 JP 4774821B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
stator
motor
disposed
sealed container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005173686A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006348790A (ja
Inventor
正典 増田
能成 浅野
和宏 古庄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2005173686A priority Critical patent/JP4774821B2/ja
Publication of JP2006348790A publication Critical patent/JP2006348790A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4774821B2 publication Critical patent/JP4774821B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は、例えば、空気調和機や冷凍機等に使用される圧縮機に関する。
従来、圧縮機としては、密閉容器と、この密閉容器内に配置されるアキシャルギャップ型のモータと、上記密閉容器内に配置されると共に上記モータで駆動される圧縮部とを備えたものがある(特開2004−52657号公報:特許文献1参照)。
上記モータは、上記圧縮部から吐出された高圧の冷媒が満たされる上記密閉容器内の領域に配置されている。つまり、この圧縮機は、いわゆる高圧ドーム型である。
しかしながら、上記従来の圧縮機では、上記モータは、上記高圧領域に配置されているので、この高圧領域では、冷媒の密度が大きくて、上記モータのロータは、この冷媒によって、過大な風損や撹拌損を受ける欠点があった。
特開2004−52657号公報
そこで、この発明の課題は、モータのロータの風損や撹拌損を小さくして、モータの運転効率を向上できる圧縮機を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の圧縮機は、
密閉容器と、
この密閉容器内に配置されるアキシャルギャップ型のモータと、
この密閉容器内に配置されると共に上記モータで駆動される圧縮部と
を備え、
上記モータは、
コイルを有するステータと、
このステータのアキシャル方向にエアギャップを介して配置されるロータと、
このロータに固定されると共にこのロータの回転力を上記圧縮部に伝達するシャフトと
を有し、
上記モータは、上記圧縮部に吸入されるべき低圧の冷媒が満たされる上記密閉容器内の領域に配置され、
上記密閉容器内に油溜めが設けられ、この油溜めと上記ロータは、仕切られており、
上記ステータ、上記ロータおよび上記圧縮部は、上記油溜めに近い側から順に、配置され、
上記ステータは、上記油溜めと上記ロータの間に配置されて、上記油溜めと上記ロータを仕切っていることを特徴としている。
この発明の圧縮機によれば、上記モータは、上記密閉容器内の低圧領域に配置されているので、この低圧領域では冷媒の密度が小さく、上記ロータの風損や撹拌損を低減できる。また、上記油溜めと上記ロータは、仕切られているので、上記油溜めの油が上記ロータに付着することを防ぐことができる。このように、上記モータの運転効率を向上できる。
また、上記ステータによって上記油溜めと上記ロータを仕切っているので、上記ステータは、仕切部材を兼用できて、部品数の減少と、圧縮機の小型化を図ることができる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記ステータの内部に、上記シャフトを保持する軸受を設けている。
この実施形態の圧縮機によれば、上記ステータの内部に、上記シャフトを保持する軸受を設けているので、上記シャフトは、上記圧縮部および上記ステータによって、両持ちされる。また、上記ステータに軸受を設けることで、上記ステータと上記シャフトの間の空間を減らすことができて、油を潤滑に必要な量しか通さず、上記ロータへの油の付着を確実に防止できる。
また、一実施形態の圧縮機では、
密閉容器と、
この密閉容器内に配置されるアキシャルギャップ型のモータと、
この密閉容器内に配置されると共に上記モータで駆動される圧縮部と
を備え、
上記モータは、
コイルを有するステータと、
このステータのアキシャル方向にエアギャップを介して配置されるロータと、
このロータに固定されると共にこのロータの回転力を上記圧縮部に伝達するシャフトと
を有し、
上記モータは、上記圧縮部に吸入されるべき低圧の冷媒が満たされる上記密閉容器内の領域に配置され、
上記密閉容器内に油溜めが設けられ、この油溜めと上記ロータは、仕切られており、
上記圧縮部は、上記油溜めと上記モータの間に配置されて、上記油溜めと上記ロータを仕切っており、
上記ロータおよび上記ステータは、上記圧縮部に近い側から順に、配置され、
上記ステータの内部に、上記シャフトを保持する軸受を設けている。
この実施形態の圧縮機によれば、上記モータは、上記密閉容器内の低圧領域に配置されているので、この低圧領域では冷媒の密度が小さく、上記ロータの風損や撹拌損を低減できる。また、上記油溜めと上記ロータは、仕切られているので、上記油溜めの油が上記ロータに付着することを防ぐことができる。このように、上記モータの運転効率を向上できる。
また、上記圧縮部によって上記油溜めと上記ロータを仕切っているので、上記圧縮部は、仕切部材を兼用できて、部品数の減少と、圧縮機の小型化を図ることができる。
また、上記ステータの内部に、上記シャフトを保持する軸受を設けているので、上記シャフトは、上記圧縮部および上記ステータによって、両持ちされる。
また、一実施形態の圧縮機では、
密閉容器と、
この密閉容器内に配置されるアキシャルギャップ型のモータと、
この密閉容器内に配置されると共に上記モータで駆動される圧縮部と
を備え、
上記モータは、
コイルを有するステータと、
このステータのアキシャル方向にエアギャップを介して配置されるロータと、
このロータに固定されると共にこのロータの回転力を上記圧縮部に伝達するシャフトと
を有し、
上記モータは、上記圧縮部に吸入されるべき低圧の冷媒が満たされる上記密閉容器内の領域に配置され、
上記密閉容器内に油溜めが設けられ、この油溜めと上記ロータは、仕切られており、
上記ロータの少なくとも外周側を覆うカバー部材を有する。
この実施形態の圧縮機によれば、上記モータは、上記密閉容器内の低圧領域に配置されているので、この低圧領域では冷媒の密度が小さく、上記ロータの風損や撹拌損を低減できる。また、上記油溜めと上記ロータは、仕切られているので、上記油溜めの油が上記ロータに付着することを防ぐことができる。このように、上記モータの運転効率を向上できる。
また、上記カバー部材を有するので、周速の大きい部分である上記ロータの外周部への油等の付着を防止できる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記カバー部材は、上記密閉容器または上記ステータに固定されている。
この実施形態の圧縮機によれば、上記カバー部材は、上記ロータに対して静止側の上記密閉容器または上記ステータに固定されているので、上記カバー部材は、上記ロータと共に回転しないで、上記カバー部材による風損を防止できる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記密閉容器は、上記カバー部材の径方向外側の位置に開口する冷媒の吸入管を有する。
この実施形態の圧縮機によれば、上記冷媒の吸入管は、上記カバー部材の径方向外側に開口するので、上記吸入管からの冷媒が、上記カバー部材に当たって、上記ロータの外周側への衝突を阻止し、上記冷媒の衝突による上記ロータの風損を防止できる。
また、一実施形態の圧縮機では、上記油溜めは、上記圧縮部から吐出された高圧の冷媒が満たされる上記密閉容器内の領域に配置されている。
この実施形態の圧縮機によれば、上記油溜めは、上記密閉容器内の高圧領域に配置されているので、高圧の冷媒によって上記油溜めの油を上記圧縮部等へ送り込みやすくなって、都合がよい。
この発明の圧縮機によれば、モータは、密閉容器内の低圧領域に配置されているので、モータのロータの風損や撹拌損を小さくして、モータの運転効率を向上できる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
参考例
図1は、この発明の圧縮機の参考例である縦断面図を示している。この圧縮機は、密閉容器1内に下から上に順に配置された、アキシャルギャップ型のモータ2と、このモータ2で駆動される圧縮部3とを備えている。ここで、上側とは、上記密閉容器1の中心軸が水平面に対して傾斜しているか否かに関わらず、上記密閉容器1の中心軸に沿った上側をいう。
上記モータ2は、上記圧縮部3に吸入されるべき低圧の冷媒が満たされる上記密閉容器1内の領域に配置されている。具体的には、上記密閉容器1内は、上記圧縮部3を挟んで高圧領域Hと低圧領域Lとに区画され、上記モータ2は、上記低圧領域Lに配置されている。この圧縮機は、いわゆる、低圧ドーム型である。
上記モータ2は、ステータ21と、このステータ21の下にエアギャップを介して配置されるロータ26と、このロータ26に固定されると共にこのロータ26の回転力を上記圧縮部3に伝達するシャフト20とを有している。
図1および図2に示すように、上記ステータ21は、上記密閉容器1の内面に取り付けられた鉄心23と、この鉄心23に取り付けられたコイル22とを有する。
上記鉄心23は、上記シャフト20に対して略直交するように配置された円環状の基台24aと、この基台24aの上記ロータ26側の一面に設けられた突部24bとを有する。
上記基台24aは、上記シャフト20を挿通して保持するボス部24cを有する。なお、上記ボス部24cは、必須ではなく、上記基台24aは、上記シャフト20から離隔していてもよい。
上記突部24bは、上記シャフト20に沿って延びており、上記シャフト20の周りに複数個設けられている。上記コイル22は、上記各突部24bの軸周りに巻回されている。上記コイル22は、励磁されて、上記突部24bの軸方向の磁束を発生する。上記突部24bのそれぞれに発生した磁束は、上記基台24aを介して他の突部24bに移動する。
なお、図2の仮想線に示すように、上記ステータ21は、上記鉄心23と共同して上記コイル22を挟むステータ板25を有するようにしてもよい。このステータ板25は、磁性体からなり、隣接する上記突部24bの間を磁気的に絶縁するスリット25aを設けている。このスリット25aは、上記ステータ板25の中心から径方向外側へ放射状に延びている。この構成により、エアギャップに対向するステータコア面積が増加するので、鎖交磁束を増大させることが可能である。なお、上記鉄心23は必須ではなく、上記コイル22のみ、または、上記基台24bと上記コイルのみ22でもよい。上記突部24bがなければ、エアギャップに発生する磁気吸引力が小さくなるため、出力は低下するが、スラスト力を低減でき軸受の荷重を減らすことが可能である。
上記ロータ26は、上記シャフト20に取り付けられた円環状のバックヨーク28と、このバックヨーク28の上記ステータ21側の一面に設けられた永久磁石27とを有する。
上記バックヨーク28は、磁性体からなる。上記永久磁石27は、上記シャフト20の周方向に交互に異なる磁極を有する。上記永久磁石27は、上記シャフト20に沿った方向の磁束を発生する。
上記永久磁石27は、1つの磁極を有する磁石を複数有し、この複数の磁石は、上記シャフト20の周方向に交互に磁極が異なるように、配置されている。この隣り合う上記磁石の間に、空間27aが形成される。
上記ロータ26は、上記永久磁石27を有するので、上記モータ2の停止時において、上記ロータ26には上記ステータ21に対する吸引力が働いて、上記ロータ26および上記シャフト20の逆転を防止できる。また、上記モータ2の運転時において、エアギャップの磁束密度を高くできるため、圧縮機の高出力および高効率が実現できる。なお、上記永久磁石27は必須ではない。
なお、図2の仮想線に示すように、上記ロータ26は、上記バックヨーク28と共同して上記永久磁石27を挟むロータ板29を有するようにしてもよい。このロータ板29は、磁性体からなり、上記永久磁石27の隣接する磁極の間を磁気的に絶縁するスリット29aを設けている。このスリット29aは、上記ロータ板29の中心から径方向外側へ放射状に延びている。この構成により、エアギャップに対向するロータコア面積が増加するので、鎖交磁束を増大させることが可能である。また、上記永久磁石27に減磁界が直接かからないため、減磁耐力も増大する。
上記圧縮部3は、上記密閉容器1に取り付けられる本体部30と、この本体部30に固定され支持される固定スクロール31と、この固定スクロール31に噛み合う旋回スクロール32とを有する。
上記本体部30は、例えば軸受を介して、上記シャフト20を挿通しつつ上記シャフト20の一端側を保持している。上記固定スクロール31は、鏡板に渦捲き状のラップを有し、上記旋回スクロール32と互いに噛み合って複数の圧縮室33を形成する。上記旋回スクロール32は、上記モータ2の上記シャフト20の一端に空転自在に取り付けられ、上記シャフト20の回転により、旋回する。
上記本体部30は、上記低圧領域Lと上記圧縮室33とを連通する吸入孔30aを有し、上記固定スクロール31は、上記高圧領域Hと上記圧縮室33とを連通する吐出孔31aを有する。
上記密閉容器1には、冷媒の吸入管6、および、冷媒の吐出管7が設けられている。上記吸入管6は、上記モータ2の上記ステータ21と上記圧縮部3との間の上記低圧領域Lに開口している。上記吐出管7は、上記高圧領域Hに開口している。
上記密閉容器1内の下部に、油溜め5が設けられている。この油溜め5には、潤滑油8が溜められている。上記シャフト20の他端側は、上記潤滑油8に浸漬している。この潤滑油8は、上記シャフト20の回転によって、上記シャフト20の内部を上がって、上記圧縮部3の摺動部や軸受等を潤滑する。
上記油溜め5と上記ロータ26の間に、上記油溜め5と上記ロータ26を仕切っている仕切部材9を有する。この仕切部材9は、例えば円環状の板部材であり、上記密閉容器1の内面に上記仕切部材9の略全周を密着させる状態で取り付けられている。上記シャフト20は、上記仕切部材9を貫通している。
なお、上記仕切部材9に、上記シャフト20を保持する軸受を設けてもよく、上記シャフト20は、上記圧縮部3および上記仕切部材9によって、両持ちされる。また、上記仕切部材9に軸受を設けることで、上記仕切部材9と上記シャフト20の間の空間を減らすことができて、油を潤滑に必要な量しか通さず、上記ロータ26への油の付着を確実に防止できる。
また、上記仕切部材9に、開口部を設けるようにしてもよく、この開口部は、上記油溜め5から各軸受への給油通路と、上記油溜め5への返油通路とを含む。上記給油通路は、上記返油通路より、上記シャフト20の軸に近い位置に設ける。なお、上記給油通路を上記仕切部材9内の軸受または上記シャフト20内に設けることで、給油と返油を有効的に分離できる。
次に、上記圧縮機の作用を説明する。
冷媒は、上記吸入管6から上記密閉容器1内の上記低圧領域Lに吸入され、上記吸入孔30aから上記圧縮室33に吸入され、上記モータ2の運転により圧縮される。そして、圧縮された冷媒は、上記吐出孔31aから上記密閉容器1内の上記高圧領域Hに吐出され、上記吐出管7から上記密閉容器1の外側へ吐出される。
上記構成の圧縮機によれば、上記モータ2は、上記密閉容器1内の上記低圧領域Lに配置されているので、この低圧領域Lでは冷媒の密度が小さく、上記ロータ26の風損や撹拌損を低減できる。
また、上記ロータ26、上記ステータ21および上記圧縮部3は、上記油溜め5に近い側から順に、配置され、上記ロータ26と上記油溜め5の間に上記仕切部材9を有するので、この仕切部材9によって上記油溜め5の油が上記ロータ26に付着することを防ぐことができる。このように、上記モータ2の運転効率を向上できる。
(第の実施形態)
図3は、この発明の圧縮機の第の実施形態を示している。上記参考例と相違する点を説明すると、この第の実施形態では、上記ステータ21、上記ロータ26および上記圧縮部3は、上記油溜め5に近い側から順に、配置され、上記ステータ21は、上記油溜め5と上記ロータ26の間に配置されて、上記油溜め5と上記ロータ26を仕切っている。なお、上記参考例と同一の符号は、上記参考例と同じ構成であるため、その説明を省略する。また、図3では、上記圧縮部3を簡略して描いている。
なお、上記ステータ21の上記ボス部24cに、上記シャフト20を保持する軸受を設けてもよく、上記ステータ21および上記圧縮部3によって上記シャフト20を両端近くで安定して保持できる。また、上記ステータ21に軸受を設けることで、上記ステータ21と上記シャフト20の間の空間を減らすことができて、油を潤滑に必要な量しか通さず、上記ロータ26への油の付着を確実に防止できる。
このように、上記ステータ21によって上記油溜め5と上記ロータ26を仕切っているので、上記ステータ21は、仕切部材を兼用できて、部品数の減少と、圧縮機の小型化を図ることができる。ここで、上記ステータ21の上記基台24bの外周を上記密閉容器1の内面に接触させて、上記ステータ21によって仕切ることが望ましく、上記ステータ21の保持強度を向上させ、かつ、磁束の上記密閉容器1への漏洩を防止するためである。
(第の実施形態)
図4は、この発明の圧縮機の第の実施形態を示している。上記参考例と相違する点を説明すると、この第の実施形態では、圧縮部の構成、および、圧縮部とモータの位置関係が相違する。なお、上記参考例と同一の符号は、上記参考例と同じ構成であるため、その説明を省略する。
具体的に述べると、圧縮部11、上記ロータ26および上記ステータ21は、上記油溜め5に近い側から順に、配置され、上記圧縮部11は、上記油溜め5と上記ロータ26の間に配置されて、上記油溜め5と上記ロータ26を仕切っている。
上記圧縮部11は、シリンダ状の本体部12と、この本体部12の上下の開口端のそれぞれに取り付けられる上端板15および下端板16とを備える。上記シャフト20は、上記上端板15、上記本体部12および上記下端板16を貫通して、上記油溜め5の上記潤滑油8に浸漬している。
上記本体部12の内部には、上記シャフト20に設けられたクランクピン17に嵌合したローラ13を、公転や自転可能に配置し、このローラ13の公転運動や自転運動で圧縮作用を行うようにしている。すなわち、上記ローラ13の外面と上記本体部12の内面との間に、圧縮室14を形成する。
上記吐出管7は、上記圧縮部11の上記圧縮室14に連通されている。上記吸入管6は、上記モータ2よりも上側に開口している。上記圧縮部11の上記上端板15には、上記圧縮室14に連通する吸入孔11aが設けられている。
次に、上記圧縮機の作用を説明する。
冷媒は、上記吸入管6から上記密閉容器1内の上記低圧領域Lに吸入され、上記吸入孔11aから上記圧縮室14に吸入され、上記モータ2の運転により圧縮される。そして、圧縮された冷媒は、上記吐出管7から上記密閉容器1の外側へ吐出される。
このように、上記圧縮部11によって上記油溜め5と上記ロータ26を仕切っているので、上記圧縮部11は、仕切部材を兼用できて、部品数の減少と、圧縮機の小型化を図ることができる。
なお、上記ステータ21の上記ボス部24cに、上記シャフト20を保持する軸受を設けてもよく、上記ステータ21および上記圧縮部11によって上記シャフト20を両端近くで安定して保持できる。なお、上記ステータ21および上記ロータ26を、上記圧縮部11に近い側から順に、配置してもよい。
(第の実施形態)
図5は、この発明の圧縮機の第の実施形態を示している。上記第の実施形態と相違する点を説明すると、この第の実施形態では、上記油溜め5は、上記圧縮部11から吐出された高圧の冷媒が満たされる上記密閉容器1内の領域に配置されている。なお、図5では、上記圧縮部11を簡略して描いている。
すなわち、上記圧縮部11は、上記密閉容器1内を上記高圧領域Hと上記低圧領域Lとに区画している。この圧縮部11では、例えば、図4に示す上記吐出管7を上記圧縮室14に直接に連通する代わりに、上記下端板16に上記圧縮室14に連通する吐出孔を設けている。また、上記吐出管7は、上記油溜め5と上記圧縮部11との間の上記高圧領域Hに開口している。
このように、上記油溜め5は、上記高圧領域Hに配置されているので、高圧の冷媒によって上記油溜め5の油を上記圧縮部等へ送り込みやすくなって、都合がよい。
(第の実施形態)
図6は、この発明の圧縮機の第の実施形態を示している。上記第の実施形態と相違する点を説明すると、この第の実施形態では、上記ロータ26の少なくとも外周側を覆うカバー部材10を有する。なお、図6では、上記圧縮部11を簡略して描いている。
このカバー部材10は、例えば、略円筒状であり、上記密閉容器1の内面に固定されている。なお、このカバー部材10を上記ステータ21に固定してもよい。
具体的に述べると、上記カバー部材10の一端部(上端部)は、開口側へ次第に拡径するように形成され、この一端部は、上記ロータ26の径方向外側の位置で上記密閉容器1に固定されている。また、上記カバー部材10の他端部(下端部)は、上記ロータ26よりも下側まで延びている。
上記吸入管6は、上記モータ2と上記圧縮部11の間で、上記カバー部材10の径方向外側の位置に開口している。つまり、上記吸入管6は、上記カバー部材10と上記密閉容器1との間の空間に開口している。なお、上記カバー部材10は、非磁性体が望ましく、上記カバー部材10が磁性体である場合、上記ロータ26からの磁束が漏洩する可能性があるからである。ただし、上記カバー部材10が磁性体であっても、磁気飽和がないように設計されている場合は、漏洩磁束がほとんどない。
このように、上記カバー部材10を有するので、周速の大きい部分である上記ロータ26の外周部への油等の付着を防止できる。また、上記カバー部材10は、上記ロータ26に対して静止側の上記密閉容器1または上記ステータ21に固定されているので、上記カバー部材10は、上記ロータ26と共に回転しないで、上記カバー部材10による風損を防止できる。また、上記吸入管6は、上記カバー部材10の径方向外側に開口するので、上記吸入管6からの冷媒が、上記カバー部材10に当たって、上記ロータ26の外周側への衝突を阻止し、上記冷媒の衝突による上記ロータ26の風損を防止できる。
なお、この発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、上記参考例と上記第の実施形態において、圧縮部にスクロール型の圧縮部を用いているが、上記第の実施形態のロータリ型の圧縮部を用いてもよい。また、モータは、少なくとも、アキシャルギャップを主として有していれば良く、アキシャルギャップとラジアルギャップを併用していてもよい。なお、上記油溜め5の下側に、他の空間や他の部材を設けてもよい。
この発明の圧縮機の参考例を示す縦断面図である。 モータの分解斜視図である。 この発明の圧縮機の第実施形態を示す縦断面図である。 この発明の圧縮機の第実施形態を示す縦断面図である。 この発明の圧縮機の第実施形態を示す縦断面図である。 この発明の圧縮機の第実施形態を示す縦断面図である。
1 密閉容器
2 モータ
3 圧縮部
5 油溜め
6 吸入管
7 吐出管
8 潤滑油
9 仕切部材
10 カバー部材
11 圧縮部
11a 吸入孔
12 本体部
13 ローラ
14 圧縮室
20 シャフト
21 ステータ
22 コイル
23 鉄心
26 ロータ
27 永久磁石
28 バックヨーク
30 本体部
30a 吸入孔
31 固定スクロール
31a 吐出孔
32 旋回スクロール
33 圧縮室
H 高圧領域
L 低圧領域

Claims (7)

  1. 密閉容器(1)と、
    この密閉容器(1)内に配置されるアキシャルギャップ型のモータ(2)と、
    この密閉容器(1)内に配置されると共に上記モータ(2)で駆動される圧縮部(3,11)と
    を備え、
    上記モータ(2)は、
    コイル(22)を有するステータ(21)と、
    このステータ(21)のアキシャル方向にエアギャップを介して配置されるロータ(26)と、
    このロータ(26)に固定されると共にこのロータ(26)の回転力を上記圧縮部(3,11)に伝達するシャフト(20)と
    を有し、
    上記モータ(2)は、上記圧縮部(3,11)に吸入されるべき低圧の冷媒が満たされる上記密閉容器(1)内の領域に配置され、
    上記密閉容器(1)内に油溜め(5)が設けられ、この油溜め(5)と上記ロータ(26)は、仕切られており、
    上記ステータ(21)、上記ロータ(26)および上記圧縮部(3,11)は、上記油溜め(5)に近い側から順に、配置され、
    上記ステータ(21)は、上記油溜め(5)と上記ロータ(26)の間に配置されて、上記油溜め(5)と上記ロータ(26)を仕切っていることを特徴とする圧縮機。
  2. 請求項に記載の圧縮機において、
    上記ステータ(21)の内部に、上記シャフト(20)を保持する軸受を設けたことを特徴とする圧縮機。
  3. 密閉容器(1)と、
    この密閉容器(1)内に配置されるアキシャルギャップ型のモータ(2)と、
    この密閉容器(1)内に配置されると共に上記モータ(2)で駆動される圧縮部(3,11)と
    を備え、
    上記モータ(2)は、
    コイル(22)を有するステータ(21)と、
    このステータ(21)のアキシャル方向にエアギャップを介して配置されるロータ(26)と、
    このロータ(26)に固定されると共にこのロータ(26)の回転力を上記圧縮部(3,11)に伝達するシャフト(20)と
    を有し、
    上記モータ(2)は、上記圧縮部(3,11)に吸入されるべき低圧の冷媒が満たされる上記密閉容器(1)内の領域に配置され、
    上記密閉容器(1)内に油溜め(5)が設けられ、この油溜め(5)と上記ロータ(26)は、仕切られており、
    上記圧縮部(11)は、上記油溜め(5)と上記モータ(2)の間に配置されて、上記油溜め(5)と上記ロータ(26)を仕切っており、
    上記ロータ(26)および上記ステータ(21)は、上記圧縮部(11)に近い側から順に、配置され、
    上記ステータ(21)の内部に、上記シャフト(20)を保持する軸受を設けたことを特徴とする圧縮機。
  4. 請求項に記載の圧縮機において、
    上記油溜め(5)は、上記圧縮部(11)から吐出された高圧の冷媒が満たされる上記密閉容器(1)内の領域に配置されていることを特徴とする圧縮機。
  5. 密閉容器(1)と、
    この密閉容器(1)内に配置されるアキシャルギャップ型のモータ(2)と、
    この密閉容器(1)内に配置されると共に上記モータ(2)で駆動される圧縮部(3,11)と
    を備え、
    上記モータ(2)は、
    コイル(22)を有するステータ(21)と、
    このステータ(21)のアキシャル方向にエアギャップを介して配置されるロータ(26)と、
    このロータ(26)に固定されると共にこのロータ(26)の回転力を上記圧縮部(3,11)に伝達するシャフト(20)と
    を有し、
    上記モータ(2)は、上記圧縮部(3,11)に吸入されるべき低圧の冷媒が満たされる上記密閉容器(1)内の領域に配置され、
    上記密閉容器(1)内に油溜め(5)が設けられ、この油溜め(5)と上記ロータ(26)は、仕切られており、
    上記ロータ(26)の少なくとも外周側を覆うカバー部材(10)を有することを特徴とする圧縮機。
  6. 請求項に記載の圧縮機において、
    上記カバー部材(10)は、上記密閉容器(1)または上記ステータ(21)に固定されていることを特徴とする圧縮機。
  7. 請求項に記載の圧縮機において、
    上記密閉容器(1)は、上記カバー部材(10)の径方向外側の位置に開口する冷媒の吸入管(6)を有することを特徴とする圧縮機。
JP2005173686A 2005-06-14 2005-06-14 圧縮機 Expired - Fee Related JP4774821B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005173686A JP4774821B2 (ja) 2005-06-14 2005-06-14 圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005173686A JP4774821B2 (ja) 2005-06-14 2005-06-14 圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006348790A JP2006348790A (ja) 2006-12-28
JP4774821B2 true JP4774821B2 (ja) 2011-09-14

Family

ID=37644908

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005173686A Expired - Fee Related JP4774821B2 (ja) 2005-06-14 2005-06-14 圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4774821B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5131032B2 (ja) * 2008-05-30 2013-01-30 株式会社デンソー 電動圧縮機
JP2012246819A (ja) * 2011-05-27 2012-12-13 Hitachi Appliances Inc 圧縮機及び冷凍サイクル装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5142113A (ja) * 1974-10-09 1976-04-09 Suzuki Motor Co Mitsupeigatakaitenshikiatsushukuki
JPS61185040A (ja) * 1985-02-06 1986-08-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 密閉型電動圧縮機
JPH09112474A (ja) * 1995-10-17 1997-05-02 Daikin Ind Ltd 冷媒圧縮機
JP2004052657A (ja) * 2002-07-19 2004-02-19 Fujitsu General Ltd 密閉型圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006348790A (ja) 2006-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4841536B2 (ja) モータ及びそれを備えた冷媒圧縮機
JP4225353B2 (ja) ステータ、モータおよび圧縮機
KR100996744B1 (ko) 모터 및 압축기
JP6680779B2 (ja) 圧縮機、および冷凍サイクル装置
KR101038634B1 (ko) 압축기
JP2002317775A (ja) スクロール圧縮機
KR101073270B1 (ko) 압축기
JP2007218097A (ja) 圧縮機
JP4774821B2 (ja) 圧縮機
JP2009097358A (ja) 密閉スクロール圧縮機およびその組立方法
JP5557759B2 (ja) 密閉型電動圧縮機
JP2007205227A (ja) 圧縮機
JP3992071B1 (ja) 圧縮機
JP7290411B2 (ja) Dcモータ、及びdcモータを用いた回転圧縮機
JPWO2008062789A1 (ja) ロータリコンプレッサ、及び冷凍サイクル装置
JP5672325B2 (ja) モータ用ロータの組立方法、モータおよび圧縮機
JP2009002352A (ja) 圧縮機
JP5146263B2 (ja) ロータ、モータおよび圧縮機
JP5135779B2 (ja) 圧縮機
JP2008184931A (ja) モータおよび圧縮機
JP2006283695A (ja) 圧縮機
JP2008141805A (ja) 圧縮機
JP2001027191A (ja) 多気筒回転圧縮機
JPWO2019123531A1 (ja) 固定子及びその固定子を備えた電動機
JP2016021837A (ja) モータおよび圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080325

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110308

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110408

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110531

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110613

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees