JP6366833B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば空気調和装置または冷凍装置などに採用される冷凍サイクルの一構成要素として使用されるスクロール圧縮機に関するものである。
スクロール圧縮機では、円のインボリュートを用いて渦巻歯形状を構成するのが一般的である。この場合、渦巻歯形状は、基礎円半径a、位相角α、伸開角φ、及び歯高hにより決定され、渦巻歯厚tについては、
t=2aα
で表される。
従来、互いに強度の異なる素材からなる揺動スクロールと固定スクロールとで構成される圧縮機構を備えたスクロール圧縮機において、揺動スクロールと固定スクロールとの基礎円半径及び位相角を互いにおおよそ等しい値とし、揺動スクロールと固定スクロールとの渦巻歯厚を互いにおおよそ等しく設定しているものがある(たとえば、特許文献1参照)。
特開平7−27066号公報
特許文献1は、揺動スクロールと固定スクロールとの基礎円半径及び位相角を互いにおおよそ等しい値とし、揺動スクロールと固定スクロールとの渦巻歯厚を互いにおおよそ等しく設定しているため、相対的に素材強度の高い方のスクロールは必要以上に渦巻歯厚を大きく設定していることになっていた。そのため、必要以上に渦巻歯厚を大きくした分だけ冷媒漏れ隙間が増加し、性能低下を招いていた。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、互いに強度の異なる素材からなる揺動スクロールと固定スクロールとで構成される圧縮機構を備えたスクロール圧縮機において、性能改善を図ることを目的としている。
本発明に係るスクロール圧縮機は、互いに強度の異なる素材からなり、それぞれ渦巻歯を有する固定スクロール及び揺動スクロールが設けられたスクロール圧縮機であって、
前記固定スクロール及び前記揺動スクロールのうち、相対的に素材強度の低い方の渦巻歯の形状の座標を、伸開角をパラメータとして、
x=a{cosφ+(φ±α)sinφ}
(ここで、aは基礎円半径、φは伸開角、αは位相角)
y=a{sinφ−(φ±α)cosφ}
(ここで、aは基礎円半径、φは伸開角、αは位相角)
tl=2aα
(ここで、tlは渦巻歯厚、aは基礎円半径、αは位相角)
としたとき、前記固定スクロール及び前記揺動スクロールのうち、相対的に素材強度の高い方の渦巻歯の形状の位相角βをβ<αと設定し、その渦巻歯の形状の座標を、伸開角をパラメータとして、
x=a{cosφ+(φ±β)sinφ}
(ここで、aは基礎円半径、φは伸開角、βは位相角)
y=a{sinφ−(φ±β)cosφ}
(ここで、aは基礎円半径、φは伸開角、βは位相角)
th=2aβ
(ここで、thは渦巻歯厚、aは基礎円半径、βは位相角)
として表せる形状にしたものであり、
前記固定スクロール及び前記揺動スクロールのうち、相対的に素材強度の高い方の渦巻歯厚thを相対的に素材強度の低い方の渦巻歯厚tlよりも薄くしたものである。
本発明に係るスクロール圧縮機によれば、互いに強度の異なる素材からなる揺動スクロールと固定スクロールとで構成される圧縮機構を備えた場合において、固定スクロール及び揺動スクロールの渦巻歯を、上記の式で表せる形状とし、固定スクロール及び揺動スクロールのうち、相対的に素材強度の高い方の渦巻歯厚を相対的に素材強度の低い方の渦巻歯厚よりも薄くすることによって、冷媒漏れ隙間の増加及び性能低下を抑制し、性能改善を図ることができる。
本発明の実施の形態に係るスクロール圧縮機の縦断面概略図である。 本発明の実施の形態に係るスクロール圧縮機の渦巻歯形状の説明図である。 本発明の実施の形態に係るスクロール圧縮機の冷媒漏れ隙間の説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態に係るスクロール圧縮機100の縦断面概略図である。
以下、図1に基づいて、スクロール圧縮機100の構成及び動作について説明する。
本実施の形態に係るスクロール圧縮機100は、たとえば冷蔵庫、冷凍庫、自動販売機、空気調和装置、冷凍装置、給湯器などの各種産業機械に用いられる冷凍サイクルの構成要素の一つとなるものである。
スクロール圧縮機100は、冷凍サイクルを循環する冷媒を吸入し、圧縮して高温高圧の状態として吐出させるものである。このスクロール圧縮機100は、センターシェル7、アッパーシェル21、ロアシェル22により構成される密閉容器23内に、固定スクロール1と、固定スクロール1に対して揺動する揺動スクロール2とを組み合わせた圧縮機構を備えている。また、スクロール圧縮機100は、密閉容器23内に電動回転機械などからなる回転駆動手段を備えている。図1に示すように、密閉容器23内において、圧縮機構が上側に、回転駆動手段が下側に、それぞれ配置されている。
密閉容器23は、センターシェル7の上部及び下部にアッパーシェル21及びロアシェル22が設けられて構成されている。ロアシェル22は、潤滑油を貯留する油溜めとなっている。また、センターシェル7には、冷媒ガスを吸入するための吸入パイプ14が接続されている。アッパーシェル21には、冷媒ガスを吐出するための吐出パイプ16が接続されている。なお、センターシェル7内部は低圧室17に、アッパーシェル21内部は高圧室18になっている。
固定スクロール1は、固定スクロール台板1bと、固定スクロール台板1bの一方の面に立設された渦巻状突起である固定スクロール渦巻歯1aと、で構成されている。また、揺動スクロール2は、揺動スクロール台板2bと、揺動スクロール台板2bの一方の面に立設された渦巻状突起である揺動スクロール渦巻歯2aと、で構成されている。なお、揺動スクロール台板2bの他方の面(揺動スクロール渦巻歯2aの形成面とは反対側の面)は、揺動スクロールスラスト軸受面2cとして作用する。
なお、固定スクロール渦巻歯1a及び揺動スクロール渦巻歯2aは、本発明の「渦巻歯」に相当する。
固定スクロール1と揺動スクロール2とは、冷媒吸入口を有したフレーム19に収納されている。
また、揺動スクロール2は、圧縮機運転中に生じるスラスト軸受荷重が揺動スクロールスラスト軸受面2cを介してフレーム19で支持されるようになっている。フレーム19と揺動スクロールスラスト軸受面2cとの間には、摺動性改善を目的としてスラストプレート3が配置されている。
固定スクロール1及び揺動スクロール2は、固定スクロール渦巻歯1aと揺動スクロール渦巻歯2aとを互いに組み合わせ、密閉容器23内に装着されている。固定スクロール渦巻歯1aと揺動スクロール渦巻歯2aとの間には、容積が変化する圧縮室24が形成される。なお、固定スクロール1及び揺動スクロール2には、固定スクロール渦巻歯1a及び揺動スクロール渦巻歯2aの先端面からの冷媒漏れを低減するため、固定スクロール渦巻歯1aの先端面(下端面)及び揺動スクロール渦巻歯2aの先端面(上端面)にシール25、26が配設されている。
固定スクロール1は、フレーム19にボルト等によって固定されている。固定スクロール1の固定スクロール台板1bの中央部には、圧縮され、高圧となった冷媒ガスを吐出する吐出口15が形成されている。そして、圧縮され、高圧となった冷媒ガスは、固定スクロール1の上部に設けられている高圧室18に排出されるようになっている。高圧室18に排出された冷媒ガスは、吐出パイプ16を介して冷凍サイクルに吐出されることになる。なお、吐出口15には、高圧室18から吐出口15側への冷媒の逆流を防止する吐出弁27が設けられている。
揺動スクロール2は、自転運動を阻止し、公転させるオルダムリング6の備えにより、固定スクロール1に対して自転運動することなく公転運動を行う。また、揺動スクロール2の揺動スクロール渦巻歯2a形成面とは反対側の面の略中心部には、中空円筒形状のボス部2dが形成されている。このボス部2dには、主軸8の上端に設けられた偏心軸部8aが挿入される。
オルダムリング6は、一対のオルダムキー溝5を形成するフレーム19と一対のオルダムキー溝4を形成する揺動スクロール2との間に配置される。オルダムリング6のリング部6bの下面にはフレーム19のオルダムキー溝5に挿入するオルダムキー6acが、上面には揺動スクロール2のオルダムキー溝4に挿入するオルダムキー6abがそれぞれ形成されている。これらのオルダムキー6ac、6abは、それぞれフレーム19のオルダムキー溝5ならびに揺動スクロール2のオルダムキー溝4に嵌め合わされ、潤滑材で満たされた各オルダムキー溝内に形成される摺動面上を進退しながら、モータの回転力を公転する揺動スクロール2に伝えている。
回転駆動手段は、主軸8に固定された回転子11、固定子10、及び回転軸である主軸8等で構成されている。回転子11は、主軸8に焼き嵌め固定され、固定子10への通電が開始することにより回転駆動し、主軸8を回転させるようになっている。すなわち、固定子10及び回転子11で電動回転機械を構成している。回転子11は、センターシェル7に焼き嵌め固定された固定子10とともに主軸8に固定されている第1バランスウェイト12の下部に配置されている。なお、固定子10には、センターシェル7に設けられた電源端子9を介して電力が供給されるようになっている。
主軸8は、回転子11の回転に伴って回転し、揺動スクロール2を公転させるようになっている。この主軸8の上部は、フレーム19に設けられた主軸受20によって支持されている。一方、主軸8の下部は、副軸受29によって回転自在に支持されている。この副軸受29は、密閉容器23の下部に設けられたサブフレーム28の中央部に形成された軸受収納部に圧入固定されている。また、サブフレーム28には、容積型のオイルポンプ30が設けられている。このオイルポンプ30で吸引された潤滑油は、主軸8の内部に形成された油供給穴31を介して各摺動部に送られる。
また、主軸8の上部には、揺動スクロール2が偏心軸部8aに装着されて揺動することにより生じるアンバランスを相殺するため、第1バランスウェイト12が設けられている。回転子11の下部には、揺動スクロール2が偏心軸部8aに装着されて揺動することにより生じるアンバランスを相殺するため、第2バランスウェイト13が設けられている。第1バランスウェイト12は主軸8の上部に焼き嵌めによって固定され、第2バランスウェイト13は回転子11の下部に回転子11と一体的に固定される。
次に、スクロール圧縮機100の動作について説明する。
電源端子9に通電すると、固定子10の電線部に電流が流れ、磁界が発生する。この磁界は、回転子11を回転させるように働く。つまり、固定子10及び回転子11にトルクが発生し、回転子11が回転する。回転子11が回転すると、それに伴い主軸8が回転駆動される。主軸8が回転駆動されると、オルダムリング6の備えにより自転を抑制された揺動スクロール2は、公転運動を行う。
回転子11が回転するとき、主軸8の上部に固定されている第1バランスウェイト12と、回転子11の下部に固定されている第2バランスウェイト13とで、揺動スクロール2の偏心公転運動に対するバランスを保っている。これにより、主軸8の上部に偏心支持され、オルダムリング6により自転を抑制された揺動スクロール2が公転運動を始め、公知の圧縮原理により冷媒を圧縮する。
これにより、冷媒ガスの一部はフレーム19のフレーム冷媒吸入口を介して圧縮室24内へ流れ、吸入過程が開始される。また、冷媒ガスの残りの一部は、固定子10の鋼板の切り欠き(図示せず)を通って、電動回転機械と潤滑油とを冷却する。圧縮室24は、揺動スクロール2の公転運動により揺動スクロール2の中心へ移動し、さらに体積が縮小される。この工程により、圧縮室24に吸入された冷媒ガスは圧縮されていく。圧縮された冷媒は、固定スクロール1の吐出口15を通り、吐出弁27を押し開けて高圧室18に流入する。そして、吐出パイプ16を介して密閉容器23から吐出される。
圧縮室24内の冷媒ガスの圧力により発生するスラスト軸受荷重は、揺動スクロールスラスト軸受面2cを支持するフレーム19で受けている。また、主軸8が回転することで第1バランスウェイト12と第2バランスウェイト13とに生じる遠心力及び冷媒ガス荷重は、主軸受20及び副軸受29で受けている。なお、低圧室17内の低圧冷媒ガスと高圧室18内の高圧冷媒ガスとは、固定スクロール1、フレーム19により仕切られ、気密が保たれる。固定子10への通電を止めると、スクロール圧縮機100が運転を停止する。
本実施の形態では、互いに素材強度の異なる揺動スクロール2と固定スクロール1とにおいて、それらの基礎円半径及び位相角を互いにおおよそ等しい値とし、相対的に素材強度の高い方の渦巻歯厚を必要以上に大きく設定することによる冷媒漏れ隙間の増加、それに伴う性能低下を抑制する。そのため、互いに素材強度の異なる揺動スクロール2と固定スクロール1との渦巻歯形状の位相角を互いに異なる値とし、互いの素材強度に見合った渦巻歯厚に設定する。
相対的に素材強度の低い方の渦巻歯の形状の座標を、伸開角をパラメータとして、
x=a{cosφ+(φ±α)sinφ}
y=a{sinφ−(φ±α)cosφ}
(ここで、aは基礎円半径、φは伸開角、αは位相角)
としたとき、相対的に素材強度の高い方の渦巻歯の形状の位相角βをβ<αと設定し、その渦巻歯の形状の座標を、伸開角をパラメータとして、
x=a{cosφ+(φ±β)sinφ}
y=a{sinφ−(φ±β)cosφ}
(ここで、aは基礎円半径、φは伸開角、βは位相角)
とする。
ここで、相対的に素材強度の低い方の渦巻歯厚をtl、相対的に素材強度の高い方の渦巻歯厚をthとしたとき、基礎円半径a及び位相角α、βを用いて、
tl=2aα
th=2aβ
と表され、前述のとおりβ<αと設定していることから、
th=2aβ<2aα=tl
となる。
以上のように、固定スクロール1及び揺動スクロール2の渦巻歯を、上記の式で表せる形状とし、固定スクロール1及び揺動スクロール2のうち、相対的に素材強度の高い方の渦巻歯厚を相対的に素材強度の低い方の渦巻歯厚よりも薄くすることによって(th<tl)、冷媒漏れ隙間の増加及び性能低下を抑制し、性能改善を図ることができる。
図2は、本発明の実施の形態に係るスクロール圧縮機100の渦巻歯形状の説明図であり、図3は、本発明の実施の形態に係るスクロール圧縮機100の冷媒漏れ隙間の説明図である。
次に、図2及び図3に基づいて、スクロール圧縮機100の作用効果について説明する。
本実施の形態に係るスクロール圧縮機100においては、揺動スクロール2の揺動運動により発生する揺動スクロール遠心力を固定スクロール渦巻歯1aの側面で支持するため、固定スクロール渦巻歯1a及び揺動スクロール渦巻歯2aの根元に応力σが発生する。この応力σは渦巻歯厚tの2乗に反比例する。つまり、σ=k/tとなる(ここで、kは比例定数)。
たとえば、揺動スクロール2の素材をアルミニウム合金であるアルミニウム−ケイ素系合金、固定スクロール1の素材を鋳鉄系素材である球状黒鉛鋳鉄としてそれぞれ構成し、固定スクロール1の素材強度を揺動スクロール2の素材強度の2.25倍とする。
ここで、相対的に素材強度の低い揺動スクロール2の渦巻歯厚をt1、相対的に素材強度の高い固定スクロール1の渦巻歯厚をt2とし、相対的に素材強度の低い揺動スクロール2の渦巻歯形状の位相角をα、相対的に素材強度の高い固定スクロール1の渦巻歯形状の位相角をβ=α/1.5と設定すると、
t1=2aα
t2=2aβ=2aα/1.5
となり、固定スクロール渦巻歯1aの根本に発生する応力σ2及び揺動スクロール渦巻歯2aの根元に発生する応力σ1は、
σ1=k/t1=k/4aα
σ2=k/t2=k/4aβ=1.5×1.5k/4aα
=2.25k/4aα
となる。
つまり、固定スクロール渦巻歯1aの根元に発生する応力σ2は、揺動スクロール渦巻歯2aの根元に発生する応力σ1の2.25倍となる。
以上のように、本実施の形態では、揺動スクロール遠心力を固定スクロール渦巻歯1aの側面で支持することで揺動スクロール渦巻歯2aの根元に発生する応力σ1と固定スクロール渦巻歯1aの根元に発生する応力σ2との比が、揺動スクロール2の素材強度と固定スクロール1の素材強度との比と等しくなるようにした。
こうすることで、揺動スクロール2及び固定スクロール1の渦巻歯厚を互いの素材強度に見合った渦巻歯厚に設定することができる。つまり、揺動スクロール2及び固定スクロール1のうち、相対的に素材強度の高い方の渦巻歯の根元に発生する応力に耐えうる強度を確保しつつ、渦巻歯厚を薄肉化することができる。その結果、図3に示す冷媒漏れ隙間40、41が減少するため、性能改善が図れる。
なお、本実施の形態では、揺動スクロール渦巻歯2aの根元に発生する応力σ1と固定スクロール渦巻歯1aの根元に発生する応力σ2との比が、揺動スクロール2の素材強度と固定スクロール1の素材強度との比と等しくなるようにしたが、上記性能改善の効果が得られれば、応力σ1と応力σ2との比が、揺動スクロール2の素材強度と固定スクロール1の素材強度との比以下であればよい。
なお、本実施の形態では、揺動スクロール2をアルミニウム合金、固定スクロール1を鋳鉄系素材としてそれぞれ構成したが、互いに強度が異なる素材であれば、上記以外の素材を用いても構わない。
また、本実施の形態では、揺動スクロール2と固定スクロール1との基礎円半径を互いに等しく設定したが、上記性能改善の効果が得られれば、等しくなくても構わない。
また、本実施の形態では、渦巻歯の根元に発生する応力σと渦巻歯厚tとの関係を、
σ=k/t(ここで、kは比例定数)としたが、
応力σと渦巻歯厚tとの関係は上記の式でなくても構わない。
なお、充分な性能改善の効果を得るためには、揺動スクロール2及び固定スクロール1のうち、相対的に素材強度の高い方の渦巻歯厚thが、相対的に素材強度の低い方の渦巻歯厚tlの0.8倍以下であることが望ましい。
1 固定スクロール、1a 固定スクロール渦巻歯、1b 固定スクロール台板、2 揺動スクロール、2a 揺動スクロール渦巻歯、2b 揺動スクロール台板、2c 揺動スクロールスラスト軸受面、2d ボス部、3 スラストプレート、4 オルダムキー溝、5 オルダムキー溝、6 オルダムリング、6ab オルダムキー、6ac オルダムキー、6b リング部、7 センターシェル、8 主軸、8a 偏心軸部、9 電源端子、10 固定子、11 回転子、12 第1バランスウェイト、13 第2バランスウェイト、14 吸入パイプ、15 吐出口、16 吐出パイプ、17 低圧室、18 高圧室、19 フレーム、20 主軸受、21 アッパーシェル、22 ロアシェル、23 密閉容器、24 圧縮室、25 シール、26 シール、27 吐出弁、28 サブフレーム、29 幅軸受、30 オイルポンプ、31 油供給穴、40 冷媒漏れ隙間、41 冷媒漏れ隙間、100 スクロール圧縮機。

Claims (4)

  1. 互いに強度の異なる素材からなり、それぞれ渦巻歯を有する固定スクロール及び揺動スクロールが設けられたスクロール圧縮機であって、
    前記固定スクロール及び前記揺動スクロールのうち、相対的に素材強度の低い方の渦巻歯の形状の座標を、伸開角をパラメータとして、
    x=a{cosφ+(φ±α)sinφ}
    (ここで、aは基礎円半径、φは伸開角、αは位相角)
    y=a{sinφ−(φ±α)cosφ}
    (ここで、aは基礎円半径、φは伸開角、αは位相角)
    tl=2aα
    (ここで、tlは渦巻歯厚、aは基礎円半径、αは位相角)
    としたとき、前記固定スクロール及び前記揺動スクロールのうち、相対的に素材強度の高い方の渦巻歯の形状の位相角βをβ<αと設定し、その渦巻歯の形状の座標を、伸開角をパラメータとして、
    x=a{cosφ+(φ±β)sinφ}
    (ここで、aは基礎円半径、φは伸開角、βは位相角)
    y=a{sinφ−(φ±β)cosφ}
    (ここで、aは基礎円半径、φは伸開角、βは位相角)
    th=2aβ
    (ここで、thは渦巻歯厚、aは基礎円半径、βは位相角)
    として表せる形状にしたものであり、
    前記固定スクロール及び前記揺動スクロールのうち、相対的に素材強度の高い方の渦巻歯厚thを相対的に素材強度の低い方の渦巻歯厚tlよりも薄くした
    スクロール圧縮機。
  2. 前記固定スクロール及び前記揺動スクロールのうち、相対的に素材強度の低い方の渦巻歯の根本に発生する応力をσl、相対的に素材強度の高い方の渦巻歯の根本に発生する応力をσhとしたとき、
    応力σlと応力σhとの比が、相対的に低い方の素材強度と、相対的に高い方の素材強度との比以下となるように、前記固定スクロール及び前記揺動スクロールの渦巻歯厚を調整した
    請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 前記揺動スクロールの素材がアルミニウム合金、前記固定スクロールの素材が鋳鉄系素材である
    請求項1または2に記載のスクロール圧縮機。
  4. 前記固定スクロール及び前記揺動スクロールのうち、相対的に素材強度の高い方の渦巻歯厚が、相対的に素材強度の低い方の渦巻歯厚の0.8倍以下である
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のスクロール圧縮機。
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