JP6192801B2 - 圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮機に関するものである。
従来より、圧縮機は、冷凍サイクル回路の一部の構成要素として、例えば空気調和装置や冷凍機等に搭載されている。このような従来の圧縮機には、スクロール式の圧縮機構部を備えたものとして、例えば「密閉容器内に、圧縮機構部と電動機とオイル溜まりを配し、前記圧縮機構部は、鏡板に渦巻状のラップを有する固定スクロールと、この固定スクロールのラップに対向して噛み合うラップを有する旋回スクロールと、この旋回スクロールを前記固定スクロールとにより挟む位置に設けられた主軸受部材と、前記旋回スクロールの鏡板に設けられた旋回軸受部に嵌合し、前記旋回スクロールを旋回運動させる旋回軸を有するクランクシャフトと、前記主軸受部材に設けられ前記クランクシャフトを軸支する主軸受部と、同じく前記主軸受部材に前記旋回スクロールの鏡板の旋回軸受側空間を高圧部と低圧部に仕切る仕切り手段を有し、前記クランクシャフトの下端で駆動されるポンプにより前記オイル溜まりのオイルを前記クランクシャフトに軸方向に貫通する給油通路を通じて前記旋回軸上端の旋回軸受部空間に供給する給油機構を有し、前記旋回軸受部空間と前記仕切り手段の低圧側を連通する給油経路を設けた密閉型スクロール圧縮機において、前記クランクシャフトの径方向に前記給油通路内のオイルを排出するための排油孔を設けたことを特徴とするスクロール圧縮機」(特許文献1参照)というものが提案されている。
特開2006−336541号公報(請求項1、図1)
圧縮機に搭載されている電動機は、電動機の発熱による電動機内部の磁石の減磁及び電動機焼損を回避するため、電動機の使用温度が制限されている。すなわち、この電動機の制限により、圧縮機の運転可能範囲が制限される。このため、圧縮機の運転可能範囲を広げるためには、つまり、広範囲の運転圧力条件で圧縮機を運転可能とするためには、圧縮機の発熱を抑制する必要がある。
ここで、特許文献1に記載の圧縮機は、電動機よりも上方となる位置に排油孔が配置されている。このため、一見すると、特許文献1に記載の圧縮機は、排油孔から排出されたオイル(潤滑油)が電動機に滴下することで、電動機を冷却でき、電動機の発熱を抑制できるように思われるかもしれない。しかしながら、特許文献1に記載の圧縮機は、圧縮機構部で圧縮された高温高圧の冷媒が貯留されている高圧空間内に電動機が配置されている。このため、特許文献1に記載の圧縮機においては、排油孔から排出されたオイルは高温の冷媒に加熱された後に電動機に滴下することとなる。つまり、特許文献1に記載の圧縮機は、その他の従来の圧縮機と同様、オイル供給箇所(例えば軸受部等の摺動箇所)へのオイル供給、排油、及び排油をオイル溜まりへ返す返油を繰り返すのみであり、オイルによる電動機の発熱抑制効果は得られない。
すなわち、従来の圧縮機は、電動機の発熱抑制効果を向上させ、運転可能範囲の広い圧縮機が望まれているという課題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、電動機の発熱を従来よりも抑制でき、運転可能範囲を広げることが可能な圧縮機を得ることを目的としている。
本発明に係る圧縮機は、冷媒を圧縮する圧縮機構部と、電動機と、軸方向に給油通路が形成され、前記電動機の駆動力を前記圧縮機構部に伝達するシャフト部と、前記シャフト部の下端部に設けられたポンプと、前記シャフト部を回転自在に支持する複数の軸受部と、吸入口及び吐出口を有し、下部にオイル溜まりが形成され、前記圧縮機構部、前記電動機、前記シャフト部、前記ポンプ及び前記軸受部を収容する密閉容器と、を備え、前記オイル溜まりに貯留されたオイルを前記ポンプで吸い上げ、該オイルを前記給油通路を介してオイル供給箇所に供給する圧縮機において、前記密閉容器の少なくとも一部に、前記吸入口から吸入された冷媒を貯留する低圧空間が形成され、前記電動機は該低圧空間内に配置され、前記シャフト部は、前記低圧空間内であり前記電動機よりも上方であって、かつ前記圧縮機構部及び前記軸受部と対向しない位置に、前記給油通路に連通する排油孔が当該シャフト部の径方向に形成されており、前記排油孔は、前記吸入口以下の高さで前記吸入口と対向する位置に形成されているものである。
本発明に係る圧縮機は、電動機よりも上方となる位置であって、かつ圧縮機構部及び軸受部と対向しない位置に、給油通路に供給されたオイルを排出する排油孔を備えている。また、排油孔は、吸入口以下の高さに配置されている。このため、排油孔から排出されたオイルは、電動機に滴下することとなる。さらに、本発明に係る圧縮機においては、吸入口から吸入された低温低圧の冷媒が貯留される低圧空間内に、電動機及び排油孔が配置されている。ここで、本発明に係る圧縮機においては、圧縮機内部の各温度の関係が、(吸入口から吸入された低温低圧の冷媒)<(オイル溜まりのオイルの温度)<(電動機)となる。このため、排油孔から排出されたオイルは、吸入口から吸入された低温低圧の冷媒によって冷却された後に電動機に滴下する。したがって、本発明に係る圧縮機は、電動機に滴下したオイルによって電動機を従来よりも冷却できるため、電動機の発熱抑制効果を従来よりも向上させ、圧縮機の運転可能範囲を広げることができる(より広範囲の運転圧力条件で圧縮機が運転可能となる)。
本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機の縦断面図である。 本発明の実施の形態2に係るスクロール圧縮機の縦断面図である。 本発明の実施の形態3に係るスクロール圧縮機の縦断面図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機の縦断面図である。図1に基づいて、スクロール圧縮機100の構成及び動作について説明する。このスクロール圧縮機100は、例えば空気調和装置や冷凍機に用いられる冷凍サイクル回路の構成の一つとなるものである。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
スクロール圧縮機100は密閉容器1を備えており、該密閉容器1には、圧縮機構部10、電動機20、シャフト部30、ポンプ51及び軸受部(後述するスラスト軸受6、主軸受7及び副軸受9等)等が収容されている。図1に示すように、本実施の形態1に係るスクロール圧縮機100は、圧縮機構部10が上側に、電動機20が下側に、それぞれ配置されている。
密閉容器1は、略円筒形状をしており、吸入口1aを有し、天面部には吐出口1bを有している。また、吸入口1aには吸入配管2が接続されており、吐出口1bには吐出配管3が接続されている。さらに、密閉容器1の下部には、軸受部や圧縮機構部10の摺動箇所等を潤滑するためのオイル(潤滑油)を貯留するオイル溜まり1eが形成されている。また、密閉容器1にはフレーム5が設けられている。このフレーム5と圧縮機構部10の後述する固定スクロール11とによって密閉容器1内が区切られ、吸入口1aから吸入された低温低圧の冷媒を貯留する低圧空間1c、及び、圧縮機構部10で圧縮された高温高圧の冷媒(吐出口1bから吐出される冷媒)を貯留する高圧空間1dが形成されている。
圧縮機構部10は、密閉容器1内に吸入された冷媒を圧縮するものであり、固定スクロール11及び旋回スクロール12を備えている。
固定スクロール11は、固定スクロール台板11bと、固定スクロール台板11bの一方の面に立設された渦巻状突起である固定スクロール渦巻状突起11aと、で構成されている。また、旋回スクロール12は、旋回スクロール台板12bと、旋回スクロール台板12bの一方の面に立設された渦巻状突起である旋回スクロール渦巻状突起12aと、で構成されている。なお、旋回スクロール台板12bの他方の面(旋回スクロール渦巻状突起12aの形成面とは反対側の面(背面))の略中心部には、ボス部12cが形成されている。このボス部12cには、シャフト部30の上端に設けられた偏心軸部30aが挿入される。
固定スクロール11及び旋回スクロール12は、固定スクロール渦巻状突起11aと旋回スクロール渦巻状突起12aとを互いに組み合わせ、密閉容器1内に装着されている。固定スクロール渦巻状突起11aと旋回スクロール渦巻状突起12aの間には、相対的に容積が変化する圧縮室13が形成される。
固定スクロール11は、フレーム5にボルト等によって固定されている。固定スクロール11の固定スクロール台板11bの中央部には、圧縮され、高圧となった冷媒ガスを吐出する吐出口11cが形成されている。そして、圧縮され、高圧となった冷媒ガスは、固定スクロール11の上部に設けられている高圧空間1dに排出されるようになっている。高圧空間1dに排出された冷媒ガスは、吐出配管3を介して冷凍サイクルに吐出されることになる。なお、吐出口11cには、高圧空間1dから吐出口11c側への冷媒の逆流を防止する吐出弁14が設けられている。
旋回スクロール12は、圧縮機運転中に生じるスラスト軸受荷重がスラスト軸受6を介してフレーム5で支持されるようになっている。また、旋回スクロール12は、自転運動を阻止するためのオルダムリング4により、固定スクロール11に対して自転運動することなく公転旋回運動(揺動運動)を行うようになっている。なお、オルダムリング4は、旋回スクロール台板12bの旋回スクロール渦巻状突起12a形成面側に設置するようにしてもよい。
電動機20は、シャフト部30に固定された回転子22、及び、密閉容器1に固定された固定子21を備えている。回転子22は、固定子21への通電を開始することにより回転駆動し、シャフト部30を回転させるようになっている。図1に示すように、この電動機20は、低圧空間1c内に配置されている。
シャフト部30は、電動機20の駆動力を圧縮機構部10の旋回スクロール12に伝達するものであり、回転子22の回転に伴って回転することで旋回スクロール12を旋回させるようになっている。このシャフト部30の上部(偏心軸部30a近傍)は、フレーム5に設けられた主軸受7によって回転自在に支持されている。一方、シャフト部30の下部は、副軸受9によって回転自在に支持されている。この副軸受9は、密閉容器1の下部に設けられたサブフレーム8の中央部に形成された軸受収納部に設けられている。
また、シャフト部30の上部には、旋回スクロール12が偏心軸部30aに装着されて揺動することにより生じるアンバランスを相殺するため、第1バランスウェイト41が設けられている。回転子22の下部には、旋回スクロール12が偏心軸部30aに装着されて揺動することにより生じるアンバランスを相殺するため、第2バランスウェイト42が設けられている。
上記のように構成されたシャフト部30には、当該シャフト部30の軸方向に貫通する給油通路52(貫通孔)が形成されている。そして、シャフト部30の下端部には、オイル溜まり1eに貯留されたオイルを吸い上げて給油通路52に供給するポンプ51が設けられている。ポンプ51によって給油通路52に供給されたオイルは、給油通路52の上端部から流出し、偏心軸部30aと旋回スクロール12のボス部12cとの間を潤滑する。その後、このオイルの一部は、主軸受7を潤滑した後、低圧空間1cに排出され、返油通路を通ってオイル溜まり1eに戻る。また、このオイルの一部は、スラスト軸受6を潤滑した後、排油パイプ55及び返油通路を通ってオイル溜まり1eに戻る。
なお、返油通路とは、例えば、密閉容器1と固定子21との間に形成された通路、固定子21と回転子22との間の隙間等である。また、偏心軸部30a及び/又は主軸受7と対向する位置において、シャフト部30の径方向に給油通路52と連通する貫通孔を形成し、当該貫通孔を介して偏心軸部30a及び/又は主軸受7にオイルを供給してもよい。また、本実施の形態1では給油通路52を貫通孔で形成したが、ポンプ51から給油通路52にオイルを供給できる構成であれば、給油通路52の下端部が閉塞されていてもよい。また、給油通路52のオイルをオイル供給箇所(偏心軸部30aとボス部12cとの間、主軸受7等)に供給できる構成であれば、給油通路52の上端部が閉塞されていてもよい。
さらに、本実施の形態1に係るスクロール圧縮機100のシャフト部30には、低圧空間1c内であり電動機20よりも上方であって、かつ圧縮機構部10(より詳しくは旋回スクロール12のボス部12c)及び主軸受7と対向しない位置に、給油通路52に連通する排油孔53が当該シャフト部30の径方向に形成されている。より詳しくは、本実施の形態1においては、排油孔53は、密閉容器1の吸入口1a以下の高さに配置されている。
次に、スクロール圧縮機100の動作について説明する。
固定子21に通電すると、固定子21の電線部に電流が流れ、磁界が発生する。この磁界は、回転子22を回転させるように働く。つまり、固定子21と回転子22にトルクが発生し、回転子22が回転する。回転子22が回転すると、それに伴いシャフト部30が回転駆動される。シャフト部30が回転駆動されると、オルダムリング4により自転を抑制された旋回スクロール12が公転旋回運動を行う。
これにより、吸入口1aから密閉容器1の低圧空間1c内に流入した冷媒は、フレーム5の吸入ポート(図示せず)を介して圧縮室13内へ吸入される。圧縮室13は、旋回スクロール12の公転旋回運動により旋回スクロール12の中心へ移動し、さらに体積が縮小される。この工程により、圧縮室13に吸入された冷媒は圧縮されていく。圧縮された冷媒は、固定スクロール11の吐出口11cを通り、吐出弁14を押し開けて高圧空間1dに流入する。そして、吐出口1b及び吐出配管3を介して密閉容器1から吐出される。
一方、シャフト部30が回転駆動されると、シャフト部30の下端部で駆動するポンプ51により、オイル溜まり1eに貯留されたオイルが吸い上げられて給油通路52に流入する。この給油通路52に流入した一部は、上述のようにオイル供給箇所(偏心軸部30aとボス部12cとの間、主軸受7等)に供給されて、オイル供給箇所を潤滑する。さらに、本実施の形態1に係るスクロール圧縮機100はシャフト部30に排油孔53が形成されているため、給油通路52に流入した一部は、シャフト部30の遠心力によって排油孔53から排出される。そして、シャフト部30から排出されたオイルは、電動機20に滴下する。
ここで、本実施の形態1では、電動機20及び排油孔53が低圧空間1cに配置されている。この低圧空間1cでは、スクロール圧縮機100内部の各温度の関係が、(吸入口1aから吸入された低温低圧の冷媒)<(オイル溜まり1eのオイルの温度)<(電動機20)となる。このため、電動機20は、吸入口1aから吸入された低温低圧の冷媒によって冷却されると共に、排油孔53から排出されたオイルによっても冷却される。このため、本実施の形態1に係るスクロール圧縮機100は、従来よりも電動機20の発熱抑制効果が向上する。
以上、本実施の形態1のように構成されたスクロール圧縮機100においては、低圧空間1c内であり電動機20よりも上方となる位置であって、かつ圧縮機構部10及び軸受部と対向しない位置に、給油通路52に供給されたオイルを排出する排油孔53を備えている。このため、電動機20は、吸入口1aから吸入された低温低圧の冷媒によって冷却されると共に、排油孔53から排出されたオイルによっても冷却される。このため、本実施の形態1に係るスクロール圧縮機100は、従来よりも電動機20の発熱抑制効果が向上し、スクロール圧縮機100の運転可能範囲を広げることができる(より広範囲の運転圧力条件でスクロール圧縮機100が運転可能となる)。
また、排油孔53を密閉容器1の吸入口1a以下の高さに配置することにより、電動機20の発熱抑制効果をさらに向上でき、スクロール圧縮機100の運転可能範囲をさらに広げることができる。詳しくは、低圧空間1cに貯留されている冷媒はフレーム5、電動機20、シャフト部30及びオイル溜まり1eのオイル等によって加熱される。このため、吸入口1aから低圧空間1c内に流入してきた冷媒は、低圧空間1c内にすでに貯留されている冷媒と比べ、温度が低い。したがって、吸入口1aから低圧空間1c内に流入してきた冷媒は、下側へ流れようとする。このとき、排油孔53を密閉容器1の吸入口1a以下の高さに配置することにより、排油孔53から排出されたオイルは、吸入口1aから低圧空間1c内に流入してきた冷媒に冷却されるため、さらに低温になる。このため、排油孔53を密閉容器1の吸入口1a以下の高さに配置することにより、電動機20の発熱抑制効果をさらに向上でき、スクロール圧縮機100の運転可能範囲をさらに広げることができる。
なお、本実施の形態1ではスクロール式の圧縮機構部10を備えた圧縮機を例に本発明を説明したが、本発明に係る圧縮機の圧縮機構部10はスクロール式に限定されるものではない。例えば、ロータリー式及びベーン式の圧縮機構部10を用いてもよい。電動機20を低圧空間1c内に配置し、低圧空間1c内であり電動機20よりも上方となる位置であって、かつ圧縮機構部10及び軸受部と対向しない位置に、給油通路52に供給されたオイルを排出する排油孔53を形成することにより、本発明を実施できる。
実施の形態2.
排油孔53を密閉容器1の吸入口1a以下の高さに配置する場合、排油孔53を以下の位置に配置することにより、電動機20の発熱抑制効果をさらに向上させることができる。なお、本実施の形態2において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図2は、本発明の実施の形態2に係るスクロール圧縮機の縦断面図である。
図2に示すように、本実施の形態2に係るスクロール圧縮機100においては、排油孔53が、密閉容器1の吸入口1aと対向する位置に形成されている。
上述のように、低圧空間1cに貯留されている冷媒はフレーム5、電動機20、シャフト部30及びオイル溜まり1eのオイル等によって加熱される。このため、吸入口1aから低圧空間1c内に流入してきた冷媒は、低圧空間1c内にすでに貯留されている冷媒と比べ、温度が低い。つまり、低圧空間1c内では、吸入口1aから低圧空間1c内に流入した直後の冷媒の温度が最も低い。このため、排油孔53を吸入口1aと対向する位置に配置することにより、この低圧空間1c内で最も低温の冷媒で排油孔53から排出されたオイルを冷却し、この冷却されたオイルで電動機20を冷却することができる。
したがって、本実施の形態2のようにスクロール圧縮機100を構成することにより、電動機20の発熱をさらに抑制することができ、スクロール圧縮機100の運転可能範囲をさらに広げることができる。
実施の形態3.
実施の形態1又は実施の形態2で示したスクロール圧縮機100の排油孔53に、以下のように弁を設けてもよい。なお、本実施の形態3において、特に記述しない項目については実施の形態1又は実施の形態2と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図3は、本発明の実施の形態3に係るスクロール圧縮機の縦断面図である。
図3に示すように、本実施の形態3に係るスクロール圧縮機100においては、排油孔53に、一定以上の遠心力が働くと開く弁54が設けられている。つまり、本実施の形態3に係るスクロール圧縮機100は、シャフト部30の回転速度がある一定の回転速度以上になると、シャフト部30の遠心力で弁54が開く構造となっている。
スクロール圧縮機100においては、電動機20を低回転数で駆動させる場合、電動機20の負荷は小さく、電動機20の発熱も小さい。そして、電動機20の回転数が上昇するにしたがって、電動機20の負荷が大きくなり、電動機20の発熱も大きくなる。本実施の形態3に係るスクロール圧縮機100においては、低回転数で負荷が低く電動機20の発熱も低い場合は弁54が閉じている。そして、電動機20つまりシャフト部30がある一定の回転速度以上になると、弁54が開き、排油孔53からオイルが排出され、この排出されたオイルが電動機20に滴下する。このため、電動機20の発熱が小さい低回転時(負荷の小さい運転条件)にオイル溜まり1e内のオイルが減少することを抑制できるため、電動機20の発熱が大きくなる高回転時(負荷の高い運転条件において)、より確実に排油孔53を介して電動機20にオイルを滴下できる。
したがって、本実施の形態3のようにスクロール圧縮機100を構成することにより、電動機20の発熱をさらに抑制することができ、スクロール圧縮機100の運転可能範囲をさらに広げることができる。
1 密閉容器、1a 吸入口、1b 吐出口、1c 低圧空間、1d 高圧空間、1e オイル溜まり、2 吸入配管、3 吐出配管、4 オルダムリング、5 フレーム、6 スラスト軸受、7 主軸受、8 サブフレーム、9 副軸受、10 圧縮機構部、11 固定スクロール、11a 固定スクロール渦巻状突起、11b 固定スクロール台板、11c 吐出口、12 旋回スクロール、12a 旋回スクロール渦巻状突起、12b 旋回スクロール台板、12c ボス部、13 圧縮室、14 吐出弁、20 電動機、21 固定子、22 回転子、30 シャフト部、30a 偏心軸部、41 第1バランスウェイト、42 第2バランスウェイト、51 ポンプ、52 給油通路、53 排油孔、54 弁、55 排油パイプ、100 スクロール圧縮機。

Claims (3)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機構部と、
    電動機と、
    軸方向に給油通路が形成され、前記電動機の駆動力を前記圧縮機構部に伝達するシャフト部と、
    前記シャフト部の下端部に設けられたポンプと、
    前記シャフト部を回転自在に支持する複数の軸受部と、
    吸入口及び吐出口を有し、下部にオイル溜まりが形成され、前記圧縮機構部、前記電動機、前記シャフト部、前記ポンプ及び前記軸受部を収容する密閉容器と、を備え、
    前記オイル溜まりに貯留されたオイルを前記ポンプで吸い上げ、該オイルを前記給油通路を介してオイル供給箇所に供給する圧縮機において、
    前記密閉容器の少なくとも一部に、前記吸入口から吸入された冷媒を貯留する低圧空間が形成され、
    前記電動機は該低圧空間内に配置され、
    前記シャフト部は、前記低圧空間内であり前記電動機よりも上方であって、かつ前記圧縮機構部及び前記軸受部と対向しない位置に、前記給油通路に連通する排油孔が当該シャフト部の径方向に形成されており、
    前記排油孔は、前記吸入口以下の高さで前記吸入口と対向する位置に形成されていることを特徴とする圧縮機。
  2. 前記排油孔に、一定以上の遠心力が働くと開く弁を設けたことを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記圧縮機構部はスクロール式であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の圧縮機。
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