JPH05161839A - 真空攪拌装置 - Google Patents

真空攪拌装置

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JPH05161839A
JPH05161839A JP35193491A JP35193491A JPH05161839A JP H05161839 A JPH05161839 A JP H05161839A JP 35193491 A JP35193491 A JP 35193491A JP 35193491 A JP35193491 A JP 35193491A JP H05161839 A JPH05161839 A JP H05161839A
Authority
JP
Japan
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vacuum
container
adhesive
stirred
vacuum chamber
Prior art date
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Pending
Application number
JP35193491A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Iwasaki
武 岩崎
Tomoki Takahashi
朋規 高橋
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被攪拌液の攪拌脱泡作業の時間短縮を図る。 【構成】 真空槽11を非磁性体の隔壁12で区画して真空
室13と動力室14を形成する。真空室13には真空ポンプ20
を接続する。動力室14にはモータ24を配設し、このモー
タ24の出力軸に磁石式回転体26を嵌合固定する。この磁
石式回転体26には真空室13の隔壁12上に載置した容器15
内の攪拌子17に対向させてマグネット28を配置し、モー
タ24の駆動により磁石式回転体26を回転させたとき、攪
拌子17をマグネット28の磁気力でもって連動回転させ、
容器15に入れた被攪拌液を真空雰囲気中で攪拌し、攪拌
完了後に所定時間静置して脱泡する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ビーカーに入
れた2液性の接着剤を真空中で攪拌混合する真空攪拌装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、多心光コネクタは、図3に示す
ように、金型成形によって作製されたフェルール1のフ
ァイバ孔2に光ファイバ3を挿入し、この光ファイバ3
とフェルール1とを接着剤により一体的に接着固定する
ことによって形成されている。
【0003】この種の接着剤として、通常、主剤と硬化
剤とを攪拌混合した2液性の接着剤が使用されている。
この接着剤の攪拌混合を一般の室内で行うと、攪拌によ
って室内の空気が接着剤中に混入し、気泡が発生すると
いう問題が生じる。気泡を含んだ接着剤を用いてフェル
ール1と光ファイバ3を接着すると、接着剤中の気泡が
温度変化を受けて膨縮し、この膨縮の圧力が光ファイバ
に作用し、光ファイバの伝送損失が増加するという問題
があり、また、接着剤中に気泡があると、接着力が低下
し、接着の信頼性が損なわれるという問題が生じる。こ
のため、通常は、攪拌混合した接着剤を脱泡して使用し
ている。
【0004】この2液性の攪拌混合と脱泡は図2に示す
手法により行われている。まず、図2の(a)に示すよ
うに、秤4を用いて主剤と硬化剤とをそれぞれ計量し、
次に、同図の(b)に示すように、主剤と硬化剤をビー
カー5に入れ、攪拌棒6を用いて室内で攪拌混合し、次
に同図の(c)に示すように、そのビーカー5を超音波
洗浄器7内に入れ、超音波を与えて前記攪拌時に混入し
た空気の一次脱泡を行い、次に、このビーカー5を真空
槽8内に入れ、真空ポンプ10を動作させて真空槽内を真
空状態にし、この真空槽8内にビーカー5を所定時間入
れておくことにより接着剤の二次脱泡を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、接着剤
の攪拌を攪拌棒6を用いて室内で行うと、この攪拌時に
多量の空気が取り込まれて接着剤内部に多量の気泡が発
生し、前記一次脱泡と二次脱泡を経て接着剤内に気泡が
ほとんどない状態にするのに、長い時間がかかり、なか
なか接着作業に取り掛かることができないという時間の
無駄があった。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、接着剤等の被攪拌液
の攪拌から脱泡完了に至るまでの時間を飛躍的に短縮化
することができる真空攪拌装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のように構成されている。すなわち、本
発明の真空攪拌装置は、真空室とその下側の動力室とが
非磁性体の隔壁を介して気密に区画され、この隔壁は被
攪拌液が収容されている非磁性体の容器を真空室内に載
置する容器載置板として機能されており、動力室には、
前記容器内の被攪拌液中に入れられた磁性体の攪拌子に
前記隔壁と容器の底壁を介して対向配置され攪拌子を磁
気力で回転させる磁石式回転体と、この磁石式回転体を
回転駆動する回転駆動源とが設けられ、前記真空室には
真空室内を真空にする真空ポンプが接続されていること
を特徴として構成されている。
【0008】
【作用】上記構成の本発明において、ビーカー等の非磁
性体の容器に例えば2液性接着剤等の被攪拌液を入れて
真空室内の隔壁に載置する。この状態で、真空ポンプを
駆動して真空室内を真空状態にしてから回転駆動源を動
作させて磁石式回転体を回転する。そうすると、磁石式
回転体の磁気力でもって、容器内に入れられた攪拌子が
連動回転し、容器内の被攪拌液は空気が混入しない真空
雰囲気中で攪拌される。この攪拌子の所定時間の攪拌
後、容器を真空室内に所定時間静置して被攪拌液の脱泡
が行われる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1には本発明に係る真空攪拌装置の一実施例の
構成が示されている。同図において、真空槽11はプラス
チック、セラミック、強化ガラス等の非磁性体の隔壁12
を介して真空室13と動力室14とに上下に気密に区画さ
れ、この隔壁12は容器15の載置板として機能している。
【0010】前記容器15はビーカー等の非磁性体の器か
らなり、この容器15には主剤と硬化剤との2液性の接着
剤16と、磁性体の攪拌子17が収容され、前記隔壁12上に
載置される。
【0011】この真空室13には真空室13内の圧力を検出
し、所定の真空度になったときにスイッチ信号を出力す
る圧力スイッチ18と、真空室13内を真空にする真空ポン
プ20と、真空ブレークバルブ21とが設けられ、また、真
空ポンプ20と真空室13との通路には真空バルブ22が設け
られている。そして、前記圧力スイッチ18のスイッチ信
号は制御装置23に加えられており、この制御装置23は前
記スイッチ信号を受けるとともに、予め与えられている
シーケンス制御のプログラムに従い、真空ポンプ20と真
空ブレークバルブ21と真空バルブ22との動作制御を行
う。
【0012】前記動力室14には回転駆動源としてのモー
タ24が設けられており、このモータ24の出力回転軸は上
方に向け、隔壁12側に伸びており、その出力軸25の先端
側には磁石式回転体26が嵌合固定されている。この磁石
式回転体26は回転基板27と、この回転基板27の表面側に
固定配設されたマグネット28とからなり、このマグネッ
ト28は隔壁12および容器15の底壁を介して容器15内に入
れられた攪拌子17に対向しており、磁石式回転体26がモ
ータ24により回転されることにより、マグネット28の磁
気力でもって攪拌子17はマグネット28の回転に連動して
回転するようになっている。このモータ24の回転は前記
制御装置23により制御されている。
【0013】本実施例は上記のように構成されており、
次にその作用を説明する。まず、容器15内に主剤と硬化
剤からなる2液性の接着剤16と攪拌子17を入れて、容器
15を真空室13の隔壁12の上に載置する。この状態で、制
御装置23のスイッチ30をオンして真空バルブ22を開き真
空ポンプ20を起動する。このとき、真空ブレークバルブ
21は閉じられている。
【0014】前記真空ポンプ20の駆動により真空室13内
の空気が排出され、真空室13内の真空度が徐々に上昇し
て行く。この真空度の上昇は圧力スイッチ18により検出
され、所定の真空度に至ったときに、圧力スイッチ18か
らスイッチ信号が出力され、この信号を受けて制御装置
23は真空バルブ22を閉じると同時に、制御装置23内に内
蔵している第1のタイマを動作させ、所定の真空保持時
間のタイマ動作を開始させる。そして、真空ポンプ20を
停止し、モータ24を回転駆動する。
【0015】このモータ24の回転により、磁石式回転体
26が回転する結果、マグネット28の磁気力によって容器
15内の攪拌子17がマグネット28の回転に追従して連動回
転し、接着剤16の攪拌混合が行われる。このモータ24の
起動に際し、制御装置23は内蔵する第2のタイマによっ
て、攪拌時間のタイマ動作を開始させる。この第2のタ
イマから攪拌時間のタイムアップ信号を受けたとき、制
御装置23はモータ24の回転を停止させ接着剤16の攪拌を
終了させる。そして、攪拌された接着剤を容器15に入れ
たまま引き続き真空室13内に置き、第1のタイマから真
空保持時間のタイムアップ信号を受けたときに、真空ブ
レークバルブ21を開き外から空気を真空室13内に入れて
真空状態を解除する。然る後に、容器15を取り出し、脱
泡された接着剤16を用いて多心光コネクタのフェルール
と光ファイバとの接着を行う。なお、制御装置23は前記
真空保持時間のタイムアップ信号を受けたとき、制御の
シーケンスを初期位置に戻し、次の接着剤の攪拌混合と
脱泡の動作に備える。
【0016】本実施例によれば、容器15に入れられた接
着剤16は真空雰囲気中で攪拌されるので、この攪拌に際
して空気が接着剤中に混入することがなく、接着剤16の
脱泡時間を大幅に短縮することができ、接着作業の効率
化を図ることができる。
【0017】また、前記の如く、接着剤16は真空中で攪
拌され、その攪拌後に真空室13内で脱泡されるので、接
着剤中の気泡の脱泡が確実となり、しかも、攪拌中にご
み等の異物の混入もないので、接着剤の品質特性を向上
させることができるとともに、接着剤16中に含む気泡が
温度変化によって膨縮し、光信号の伝送損失を増加させ
るという問題もなくなり、この良品質の接着剤を用いる
ことにより光ファイバの接続損失を小さくすることが可
能となる。
【0018】さらに、この実施例では従来のように攪拌
棒6を用いて人手により攪拌する手間が不要となり、接
着剤16を入れた容器15を真空室13内にセットして制御装
置23のスイッチ30をオンするだけで作業が進行するの
で、接着剤の攪拌脱泡作業の省力化が可能となる。
【0019】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
実施例では、2液性の接着剤を例にして説明したが、3
液性、4液性等、複数の液剤を混合する方式の接着剤に
適用されるものである。
【0020】また、上記実施例では多心光コネクタのフ
ェルールと光ファイバとの接着に使用される接着剤を例
にして説明したが、本発明は接着剤以外の様々な溶液の
攪拌脱泡装置として適用されるものである。
【0021】
【発明の効果】本発明は、接着剤等の被攪拌液を入れた
容器を真空室内にセットし、容器内の被攪拌液を真空雰
囲気中で攪拌脱泡するように構成したものであるから、
被攪拌液を攪拌するときに空気が混入するということが
なくなり、これにより、被攪拌液の脱泡時間が極めて短
くなり、その脱泡作業の作業効率を飛躍的に高めること
が可能となる。
【0022】また、被攪拌液の攪拌は人手によらず、回
転駆動源により磁石式回転体を回転することにより、自
動的に行われるので、攪拌作業の省力化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る真空攪拌装置の一実施例を示す構
成説明図である。
【図2】多心光コネクタの分解斜視図である。
【図3】従来の接着剤の攪拌混合と脱泡作業の工程説明
図である。
【符号の説明】
12 隔壁 13 真空室 14 動力室 15 容器 16 接着剤 17 攪拌子 20 真空ポンプ 24 モータ 26 磁石式回転体 28 マグネット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空室とその下側の動力室とが非磁性体
    の隔壁を介して気密に区画され、この隔壁は被攪拌液が
    収容されている非磁性体の容器を真空室内に載置する容
    器載置板として機能されており、動力室には、前記容器
    内の被攪拌液中に入れられた磁性体の攪拌子に前記隔壁
    と容器の底壁を介して対向配置され攪拌子を磁気力で回
    転させる磁石式回転体と、この磁石式回転体を回転駆動
    する回転駆動源とが設けられ、前記真空室には真空室内
    を真空にする真空ポンプが接続されている真空攪拌装
    置。
JP35193491A 1991-12-13 1991-12-13 真空攪拌装置 Pending JPH05161839A (ja)

Priority Applications (1)

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JP35193491A JPH05161839A (ja) 1991-12-13 1991-12-13 真空攪拌装置

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JP35193491A JPH05161839A (ja) 1991-12-13 1991-12-13 真空攪拌装置

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JPH05161839A true JPH05161839A (ja) 1993-06-29

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ID=18420625

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JP35193491A Pending JPH05161839A (ja) 1991-12-13 1991-12-13 真空攪拌装置

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JP (1) JPH05161839A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007134246A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Toyota Motor Corp 水素供給装置およびこれを利用した燃料電池システム
CN102600645A (zh) * 2011-01-19 2012-07-25 盟立自动化股份有限公司 具有防尘功能的真空脱泡搅拌机
CN108479597A (zh) * 2018-02-26 2018-09-04 中国电子产品可靠性与环境试验研究所((工业和信息化部电子第五研究所)(中国赛宝实验室)) 热真空均匀混合气体装置和方法

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