JP2007131763A - (スチレン−アリールマレイミド)ブロック共重合体、その製造方法、およびそれを含む熱硬化性樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
したがって、本発明は、優れた耐熱性と柔軟性とを有し、スクリーン印刷による精細なパターンが形成できるフレキシブル配線基板の絶縁層形成に有用な熱硬化性樹脂、およびそれを含む熱硬化性樹脂組成物を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、分子中に式(1)で示される構造および式(2)で示される構造を有することを特徴とする(スチレン−アリールマレイミド)ブロック共重合体である。
1. (スチレン−アリールマレイミド)ブロック共重合体
本発明の(スチレン−アリールマレイミド)ブロック共重合体は、下記式(1)の構造および下記式(2)の構造を有することを特徴とする。
また、X1〜X5はそれぞれ独立に水素原子、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基、1〜6個の炭素原子を有するアルコキシ基、1〜6個の炭素原子を有するハロゲン置換アルキル基、カルボキシル基またはハロゲン原子を示すが、耐熱性の観点から水素原子、1〜3個の炭素原子を有するアルキル基、1〜3個の炭素原子を有するアルコキシ基が特に好ましい。1〜6個の炭素原子を有するアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基等を挙げることができる。1〜6個の炭素原子を有するアルコキシ基の具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペンチロキシ基、n−ヘキシロキシ基等を挙げることができる。1〜6個の炭素原子を有するハロゲン置換アルキル基の具体例としては、クロロメチル基、2−クロロエチル基、3−クロロプロピル基、ブロモメチル基、2−ブロモエチル基、3−ブロモプロピル基等を挙げることができる。ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子および臭素原子を挙げることができる。
また、R3は一価の有機基を示し、(スチレン−アリールマレイミド)ブロック共重合体により柔軟性を付与する観点から、R3としては炭素数2〜12個のアルキル基または下記式(7)で示されるポリオキシアルキレン基であることが好ましい。炭素数2〜12のアルキル基の具体例としては、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、デカニル基、ドデシル基等が挙げられる。
本発明の式(1)で示される構造および式(2)で示される構造を有する(スチレン−アリールマレイミド)ブロック共重合体は、付加開裂型連鎖移動剤の存在下、下記式(3)で示されるスチレン系化合物と、下記式(4)で示されるアリールマレイミド系化合物とを有機溶剤中でラジカル重合を行って式(1)で示される構造を有するポリ(スチレン−アリールマレイミド)を合成した後(製造工程1)、このポリ(スチレン−アリールマレイミド)の存在下、下記式(5)で示される(メタ)アクリル酸エステルおよび下記式(6)で示される化合物をさらにラジカル重合する(製造工程2)ことによって得ることができる。
本発明の(スチレン−アリールマレイミド)ブロック共重合体の製造方法では、まず製造工程1において、有機溶剤中で付加開裂型連鎖移動剤の存在下、式(3)で示されるスチレン系化合物と、式(4)で示されるアリールマレイミド系化合物とを一般的な溶液中でのラジカル重合を行なうことによって、式(1)で示される構造を有するポリ(スチレン−アリールマレイミド)を合成する。
本発明の式(1)で示される構造および式(2)で示される構造を有する(スチレン−アリールマレイミド)ブロック共重合体の製造は、製造工程1で得られた式(1)で示される構造を有するポリ(スチレン−アリールマレイミド)の存在下、式(5)で示す化合物、式(6)で示す化合物、必要に応じてその他エチレン性不飽和基を有する化合物とラジカル重合することによって、得ることができる。
本発明の式(1)で示される構造および式(2)で示される構造を有する(スチレン−アリールマレイミド)ブロック共重合体に、これと反応して3次元架橋体を形成することができる架橋剤を配合することで熱硬化性樹脂組成物とすることができる。使用する架橋剤は、式(2)のZの種類に依存し、(i)Zがカルボキシル基または酸無水物基を有する有機基の場合はポリエポキシ化合物、(ii)Zがエポキシ基を有する有機基の場合は酸無水物系化合物、(iii)Zが水酸基を有する有機基の場合はポリイソシアネート系化合物、(iv)Zがイソシアネート基を有する有機基の場合はポリヒドロキシ化合物、(v)がアセチルアセトネート基を有する有機基の場合は2価の金属が用いられる。これらの中でも、上記(i)、(ii)および(iii)が、硬化物の耐熱性および柔軟性のバランス、組成物の安定性、材料選定の豊富さから特に好ましい。
本発明において架橋剤として用いられるポリエポキシ化合物は、1分子中に2個以上のエポキシ基を有する化合物であれば任意に使用することができ、そのような化合物として一般的なエポキシ樹脂が挙げられる。エポキシ樹脂の具体例としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂、臭素化ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ナフタレンアラルキル型エポキシ樹脂、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂、トリフェニルメタン型エポキシ樹脂、N−グリシジル型エポキシ樹脂、ゴム変性エポキシ樹脂、ε−カプロラクトン変性エポキシ樹脂、含リンエポキシ樹脂等が挙げられる。また、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、トリエチレングリコールジグリシジルエーテル、トリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル等のグリシジルエーテル化合物、アジピン酸ジグリシジルエステル、テトラヒドロフタル酸ジグリシジエルエステル、ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステル、フタル酸ジグリシジルエステル、ダイマー酸ジグリシジルエステル等のグリシジルエステル化合物、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチルアジペート)等の脂環式エポキシ化合物、トリグリシジルイソシアヌレート等も使用することができる。本発明において、これらのエポキシ樹脂は、1種または2種以上を組み合わせて用いることもできる。
本発明において架橋剤として用いられる酸無水物系化合物は、1分子中に酸無水物基を有する化合物であれば任意に使用することができる。そのような化合物の具体例としては、無水コハク酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルナジック酸無水物、水素化メチルナジック酸無水物、メチルシクロヘキセンテトラカルボン酸二無水物、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、エチレングリコールビス(アンヒドロトリメリテート)、グリセリンビス(アンヒドロトリメリテート)モノアセテート、ドデセニル無水コハク酸、脂肪族二塩基酸無水物(例えば、岡村精油株式会社製 IPU−22AH、SL−12AH、SL−20AH)等が挙げられる。これらの酸無水物系化合物は、1種または2種以上を組み合わせて用いることもできる。
本発明において架橋剤として用いられるポリイソシアネート化合物は、1分子中に2個以上のイソシアネート基を有する化合物であれば任意に使用することができる。そのような化合物の具体例としては、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、1,3−キシリレンジイソシアネート、1,4−キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−2,4’−ジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−2,4’−ジイソシアネート、ω,ω’−ジイソシアネートジメチルシクロヘキサン等のジイソシアネート化合物、前記ジイソシアネート化合物のイソシアヌレート体、ビュレット体および/またはポリオールへのアダクト体等を挙げることができる。また、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス(イソシアネートフェニル)チオホスフェート、リジンエステルトリイソシアネート、1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネート、1,8−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタン等の単量体のトリイソシアネート化合物も同様に使用することができる。
本発明の熱硬化性樹脂組成物には、粘度特性、硬化物特性等をコントロールする目的で、その他の成分を配合することができる。そのようなものとしては、アルミナ、水酸化アルミニウム、溶融シリカ、結晶性シリカ、超微粉無定型シリカや疎水性超微粉シリカ、タルク、硫酸バリウム等の無機フィラー、ポリスチレン、フェノール樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド、ポリビニルアセタール、ポリウレタン、ポリエステル、シリコーン樹脂等の樹脂成分、シランカップリング剤、チタンカップリング剤等のカップリング剤、ヒンダードフェノール、ヒンダードアミン、リン系等の酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、界面活性剤、増粘剤、可塑剤、導電性付与剤、帯電防止剤、金属不活性化剤、染料、着色顔料等を挙げることができる。
本発明の(スチレン−アリールマレイミド)ブロック共重合体を含む熱硬化性樹脂組成物は、例えば、回路形成されたエポキシ樹脂またはポリイミド樹脂を用いたプリント配線板に、バーコート、スクリーン印刷法、カーテンコート法、プレコート法、ロールコート法等の方法により、硬化時膜厚が10〜100μmの厚みになるように塗布し、さらに100〜200℃の温度で10〜120分そのまま熱硬化することにより優れた硬化皮膜が形成できる。
本発明の(スチレン−アリールマレイミド)ブロック共重合体を含む熱硬化性樹脂組成物は、その硬化物が柔軟性、耐熱性、耐薬品性、耐溶媒性、電気絶縁性、耐メッキ性等に優れるため、プリント配線板、特にフレキシブルプリント配線板用のソルダーレジスト組成物として好適に使用することができる。また、本発明の(スチレン−アリールマレイミド)ブロック共重合体は、耐熱性、柔軟性付与の目的で、アルカリ現像型のソルダーレジスト組成物に添加して使用することもできる。
(製造工程1)
滴下漏斗、温度計、冷却管、撹拌機、窒素導入管を付した1L容4つ口フラスコにγ−ブチロラクトン(東京化成工業製) 99gを仕込み、フラスコ内の雰囲気を窒素に置換した。次にフラスコ内を140℃に加熱、攪拌しながらフェニルマレイミド(商品名:イミレックスP、日本触媒製) 112g、スチレン 101g(東京化成工業製)、α−メチルスチレンダイマー(商品名ノフマーMSD、日本油脂株式会社製) 21.1g、γ−ブチロラクトン 134g、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(和光純約工業株式会社製) 2.3gの混合液を、滴下漏斗を用い2時間かけて滴下した。適下後2時間反応させることにより、分子末端にα−メチルスチレンダイマー由来のエチレン性不飽和基を有するポリ(スチレン−アリールマレイミド)溶液を得た。このようにして得られたポリ(スチレンアリールマレイミド)の固形分濃度は49.1質量%(200℃、1時間の乾燥重量より測定)、GPCによるポリスチレン換算の数平均分子量は2,700、重量平均分子量は10,300であった。また、ポリ(スチレン−アリールマレイミド)が有する分子末端のエチレン性不飽和基の分析は、前記ポリ(スチレン−アリールマレイミド)の溶液をメタノールにて精製して得たポリマーを1H−NMR(商品名:JNM−LA300、日本電子株式会社製)にて測定することにより行ない、エチレン性不飽和基由来の水素原子の存在を確認した。
上記製造工程1で得られたポリ(スチレン−アリールマレイミド)の溶液をそのまま窒素雰囲気下、140℃に加熱、攪拌しながら、n−ブチルアクリレート(共栄社化学株式会社製) 194.4g、アクリル酸(東京化成工業株式会社製) 15.5g、tret−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート(商品名:パーブチルO、日本油脂株式会社製) 2.1g、γ−ブチロラクトン 23.3gの混合液を2時間かけて滴下した。さらに3時間重合を行った後、放冷することによって(スチレン−アリールマレイミド)ブロック共重合体SB−1を得た。SB−1の固形分濃度は61.0質量%、GPCによるポリスチレン換算の数平均分子量は8,400、重量平均分子量は29,000であった。また、SB−1をメタノールにて精製してDSC(機種名:DSC6200、セイコーインスツルメンツ(株)製)にてガラス転移温度を測定した結果、0℃と220℃にガラス転移点がみられ、SB−1がブロック共重合体であることを確認した。そのときの昇温速度は10℃/分、測定温度範囲は−20〜300℃である。
(製造工程1)
滴下漏斗、温度計、冷却管、撹拌機、窒素導入管を付した1L容4つ口フラスコにγ−ブチロラクトン(東京化成工業製) 59.4gを仕込み、フラスコ内の雰囲気を窒素に置換した。次にフラスコ内を140℃に加熱、攪拌しながらフェニルマレイミド 67.2g、スチレン 60.6g、α−スチレンダイマー 12.7g、γ−ブチロラクトン 80.6g、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル 1.4gの混合液を、滴下漏斗を用い2時間かけて滴下した。適下後2時間反応することにより、分子末端にα−メチルスチレンダイマー由来のエチレン性不飽和基を有するポリ(スチレン−アリールマレイミド)溶液を得た。このようにして得られたポリ(スチレン−アリールマレイミド)の固形分濃度は49.0質量%、GPCによるポリスチレン換算の数平均分子量は2,600、重量平均分子量は9,800であった。
上記製造工程1で得られたポリ(スチレン−アリールマレイミド)の溶液をそのまま窒素雰囲気下、140℃に加熱、攪拌しながら、n−ブチルアクリレート 282.4g、アクリル酸 15.5g、tret−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート 4.2g、γ−ブチロラクトン 116.3gの混合液を2時間かけて滴下した。さらに3時間重合を行った後、放冷することによって(スチレン−アリールマレイミド)ブロック共重合体SB−2を得た。SB−1の固形分濃度は61.2質量%、GPCによるポリスチレン換算の数平均分子量は9,500、重量平均分子量は43,000であった。また、SB−2をメタノールにて精製してDSCにてガラス転移温度を測定した結果、0℃と220℃にガラス転移点がみられ、SB−2がブロック共重合体であることを確認した。
(製造工程1)
合成例1の製造工程1と同様の方法で、ポリ(スチレン−アリールマレイミド)溶液を得た。
上記製造工程1で得られたポリ(スチレン−アリールマレイミド)溶液をそのまま窒素雰囲気下、140℃に加熱、攪拌しながら、n−ブチルアクリレート 167g、4−ヒドロキシブチルアクリレートグリシジルエーテル(日本化成株式会社製) 43g、tret−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート 2.1g、γ−ブチロラクトン 23.3gの混合液を2時間かけて滴下した。さらに3時間重合を行った後、放冷することによって(スチレン−アリールマレイミド)ブロック共重合体SB−3を得た。SB−3の固形分濃度は62.3質量%、GPCによるポリスチレン換算の数平均分子量は5,500、重量平均分子量は26,000であった。また、SB−3をメタノールにて精製してDSCにてガラス転移温度を測定した結果、0℃と268℃にガラス転移点がみられ、SB−3がブロック共重合体であることを確認した。
(製造工程1)
合成例1の製造工程1と同様の方法で、ポリ(スチレン−アリールマレイミド)溶液を得た。
上記製造工程1で得られたポリ(スチレン−アリールマレイミド)の溶液をそのまま窒素雰囲気下、140℃に加熱、攪拌しながら、n−ブチルアクリレート 179g、4−ヒドロキシブチルアクリレート(日本化成株式会社製) 31g、tret−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート 2.1g、γ−ブチロラクトン 23.3gの混合液を2時間かけて滴下した。さらに3時間重合を行った後、放冷することによって(スチレン−アリールマレイミド)ブロック共重合体SB−4を得た。SB−4の固形分濃度は62.1質量%、GPCによるポリスチレン換算の数平均分子量は6,900、重量平均分子量は24,000であった。また、SB−4をメタノールにて精製してDSCにてガラス転移温度を測定した結果、0℃と269℃にガラス転移点がみられ、SB−4がブロック共重合体であることを確認した。
滴下漏斗、温度計、冷却管、撹拌機、窒素導入管を付した1L容4つ口フラスコにγ−ブチロラクトン 99gを仕込み、フラスコ内の雰囲気を窒素に置換した。次にフラスコ内を140℃に加熱、攪拌しながらフェニルマレイミド 112g、スチレン101g(東京化成工業製)、α−メチルスチレンダイマー 21.1g、γ−ブチロラクトン 134g、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル 2.3gの混合液を、滴下漏斗を用い2時間かけて滴下した。適下後2時間反応することにより、ポリ(スチレン−アリールマレイミド)の溶液を得た。このようにして得られたポリ(スチレン−アリールマレイミド)の固形分濃度は49.1質量%、GPCによるポリスチレン換算の数平均分子量は2,700、重量平均分子量は10,300であった。
滴下漏斗、温度計、冷却管、撹拌機、窒素導入管を付した1L容4つ口フラスコにγ−ブチロラクトン 100gを仕込み、フラスコ内の雰囲気を窒素に置換した。次にフラスコ内を140℃に加熱、攪拌しながら、n−ブチルアクリレート 194.4g、アクリル酸 15.5g、α−メチルスチレンダイマー 21.1g、γ−ブチロラクトン 110g、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル 2.3gの混合液を、滴下漏斗を用い2時間かけて滴下した。適下後2時間反応することにより、ポリ(アクリル酸エステル)を得た。このようにして得られたポリ(アクリル酸エステル)の固形分濃度は49.4質量%、GPCによるポリスチレン換算の数平均分子量は3,500、重量平均分子量は11,000であった。
合成例1〜4および比較合成例1〜2の樹脂を用い、表2および3それぞれに示した組成で熱硬化性樹脂組成物を調製した。
(均一性)
実施例1〜7および比較例1〜2の熱硬化性樹脂組成物それぞれをバーコーターにてカプトン100H(東レ・デュポン株式会社製ポリイミドフィルム、厚さ25μm)に乾燥膜厚が約20μmになるように塗布した。各塗膜は120℃の熱風乾燥機で90分間熱硬化を行ない、得られた塗膜を目視で判断することにより、塗膜の均一性を評価した。塗膜に白濁が見られた場合、ポリ(スチレン−アリールマレイミド)とポリ[(メタ)アクリル酸エステル]の相溶性が悪く、不均一な塗膜であることを示す。判定基準を以下に示す。評価結果は表2および表3に示した。
○:透明
△:白濁がわずかに見られる
×:白濁
実施例1〜7および比較例1〜2の熱硬化性樹脂組成物それぞれをバーコーターにて100×70×1mmのガラス板に乾燥膜厚が約20μmになるように塗布した。各塗膜は120℃の熱風乾燥機で90分間熱硬化した後、室温下24時間酢酸エチルに浸漬した。その後、酢酸エチルを乾燥し、浸漬前後の塗膜の変化を外観の変化で評価した。判定基準を以下に示す。評価結果は表2および表3に示した。
○:変化なし
△:薄い塗膜が残存
×:塗膜残存なし
実施例1〜7および比較例1〜2の熱硬化性樹脂組成物それぞれをバーコーターにてカプトン100H(東レ・デュポン株式会社製ポリイミドフィルム、厚さ25μm)に乾燥膜厚が約20μmになるように塗布した。各塗膜は120℃の熱風乾燥機で90分間熱硬化を行なった。さらに、塗布面を外側にポリイミドフィルムを180°折り曲げて硬化膜の白化の有無を目視により判定した。判定基準を以下に示す。評価結果は表2および表3に示した。
○:硬化膜の白化なし
×:硬化膜が白化、もしくは亀裂が生じる
JIS C−6481の試験法に準じて、基板に実施例1〜7および比較例1〜2の熱硬化性樹脂組成物それぞれをバーコーターで乾燥膜厚が20μmとなるように塗布し、120の熱風乾燥機で90分間熱硬化を行った。基板は銅箔(厚さ35μm)片面積層ポリイミドフィルム(厚さ50μm)からなるプリント基板〔ユピセル(登録商標)N、宇部興産株式会社製〕を1%硫酸水溶液で洗浄し、水洗後、空気流で乾燥したものを使用した。
得られた各基板を260℃のハンダ浴に10秒間フロートさせることを1サイクルとして、サイクル毎に硬化膜を目視観察により「フクレ」と「ハンダもぐりこみ」とがなく全く変化が認められないことを確認しながら繰り返したときの最大サイクル回数で表した。評価結果は表2および表3に示した。
Claims (8)
- 分子中に式(1)で示される構造および式(2)で示される構造を有することを特徴とする(スチレン−アリールマレイミド)ブロック共重合体。
- 式(1)で示されるポリ(スチレン−アリールマレイミド)のガラス転移温度が200℃以上であることを特徴とする請求項1に記載の(スチレン−アリールマレイミド)ブロック共重合体。
- 式(2)で示されるポリ[(メタ)アクリル酸エステル]のガラス転移温度が50℃以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の(スチレン−アリールマレイミド)ブロック共重合体。
- 式(1)で示される構造と、式(2)で示される構造との質量比が8:2〜2:8であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の(スチレン−アリールマレイミド)ブロック共重合体。
- 請求項1に記載の(スチレン−アリールマレイミド)ブロック共重合体の製造方法であって、
付加開裂型連鎖移動剤の存在下、式(3)で示されるスチレン系化合物と式(4)で示されるアリールマレイミド系化合物とを有機溶剤中でラジカル重合を行ってポリ(スチレン−アリールマレイミド)を合成した後、前記ポリ(スチレン−アリールマレイミド)の存在下、式(5)で示される(メタ)アクリル酸エステルおよび式(6)で示される化合物をさらにラジカル重合することを特徴とする(スチレン−アリールマレイミド)ブロック共重合体の製造方法。
- 前記付加開裂型連鎖移動剤が、α−メチルスチレンダイマーであることを特徴とする請求項5に記載の(スチレン−アリールマレイミド)ブロック共重合体の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の(スチレン−アリールマレイミド)ブロック共重合体および架橋剤を含有することを特徴とする熱硬化性樹脂組成物。
- 前記架橋剤が、ポリエポキシ化合物、ポリイソシアネートおよび酸無水物から選択される1種以上の化合物であることを特徴とする請求項7に記載の熱硬化性樹脂組成物。
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