JP2007130163A - 遊技機における不正検出方法およびその方法の実施に用いられる遊技機 - Google Patents

遊技機における不正検出方法およびその方法の実施に用いられる遊技機 Download PDF

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Abstract

【課題】発光素子を備えた不正用具が用いられてメダル投入行為の不正が行われても、その不正を容易に検出できるようにする。
【解決手段】メダル投入口より投入されたメダルの通過を検知して検知信号を出力するメダル検知センサ46と制御装置40を備えたものである。制御装置40は機械に貯留されているメダルの貯留数を加減算して更新しつつ記憶する演算記憶手段と、前記演算記憶手段が前記センサからの検知信号を受けて前記貯留数を連続して加算したときの加算開始時点から演算記憶手段が記憶することが可能な最大値に達した時点までの時間長さを計測する計測手段と、前記計測手段により得られた計測値と基準値とを比較し前記計測値が基準値より小さいとき不正判別を行って不正検出信号を出力する判別手段とを含んでいる。
【選択図】図7

Description

この発明は、メダルなどを遊技媒体とするスロットマシンなどの遊技機において、遊技者による不正な遊技媒体の投入行為を検出するための不正検出方法およびその方法の実施に用いられる遊技機に関する。
従来のスロットマシンは、遊技者がメダル投入口よりメダルを投入した後、始動レバーを操作すると、複数個のリールが回転し、つぎに停止スイッチを順次操作することにより、対応するリールが停止する構成のものである。ところで、近年の機種は、複数枚のメダルを予め機械に預けておくクレジットタイプが主流であり、遊技者は機械に預けたメダル(以下「貯留メダル」という。)を消費しつつゲームを実行し、ゲームの結果、賞が成立すると、賞に応じた枚数のメダルが付与され、そのメダルが貯留数に加算される。
前記メダル投入口はメダル通路に連通しており、メダル投入口で受け付けられたメダルがメダル通路を通過するとき、その通過がメダル検知センサにより検知されてメダル検知信号が制御部へ送られ、メダルの貯留数に加算される。機械の前面には貯留数表示器が設けてあり、メダルがメダル通路を通過するたびに貯留数表示器に表示される貯留数が1加算される。遊技終了時に精算スイッチが操作されると、貯留数表示器に表示された貯留数だけメダルがメダル受け皿へ放出される。
図12は、メダル通路113に設けられるメダル検知センサ110の構成例を示す。同図のメダル検知センサ110は発光ダイオードより成る投光器111と、フォトダイオードやフォトトランジスタより成る受光器112とを含む。投光器111および受光器112は、メダル通路113の同じ側に投光器111による投射光がメダル通路113を通過するメダルMの表面で反射して受光器112で受光されるようにそれぞれメダル通路113に向けて配置されている。
図12に示すメダル検知センサ110では、投光器111は、図13(1)に示すように駆動信号が常時オンであり、点灯状態に維持される。メダル通路113をメダルMが通過していないときは投光器111からの投射光は受光器112で受光されないので、受光器112の受光信号はオフである。メダル通路113をメダルMが通過すると、投光器111による投射光はメダルMの表面で一時的に反射されて受光器112で受光されるので、図13(2)に示すように受光信号は一時的にオンになる。
従来、パチンコホールなどの遊技場では、遊技者の中に種々の不正用具を用いて不正を働く者がおり、たとえば、図14に示すように、板状体114の先端部に発光ダイオードなどの発光素子115を取り付けた不正用具116が用いられている。不正を働く遊技者は、この不正用具116を発光素子115の側よりメダル投入口へ挿入し、発光素子115をメダル検知センサ110の受光器112に対向位置させた後、手元スイッチを操作して発光素子115をメダルがメダル検知センサ110のメダル検知領域を通過するのに要する時間(以下、「メダル通過時間」という。)だけ点灯させ、メダル通過時の受光信号と同様の不正信号を受光器112より出力させる(図13(2))。このようにして、受光側センサはメダル反射光を受光したようにオン動作状態となり、メダルが通過したものと過誤判断する。このようなメダルの擬似投入動作を遠隔操作により繰り返すことにより、最大値(例えば50枚)までメダルを貯留することができる。
上記した不正なメダル投入行為を防止する方法として、メダル通路に2個のメダル検知センサを十分な距離を離して設け、一つ目のメダル検知センサからメダル検知信号が出力されてから、予め定める時間が経過しても、二つ目のメダル検知センサからメダル検知信号が出力されない場合には不正なメダル投入行為があったと判断し不正を検出するものが提案されている(例えば特許文献1参照)。このような構成に対しては、不正用具を2個用い、かつ不正用具の発光素子を所定のタイミングで交互に点灯および消灯させる必要があり、そのような操作は実際上困難であるため、メダルの不正投入を防止することができる。
特開2001−346936号公報
しかしながら、2個の発光素子を備えた不正用具を用い、しかも、それぞれの発光素子を各メダル検知センサの受光器に対向位置させ、所定の間隔をあけて点灯かつ消灯を繰り返すような点灯制御回路を組み立てることは可能であるため、不正行為の防止策として十分な効果は得られない。
この発明は、上記問題に着目してなされたもので、たとえ遊技者が不正用具を用いてメダル投入行為の不正を行っても、その不正を容易に検出することができる遊技機における不正検出方法およびその方法の実施に用いられる遊技機を提供することを目的とする。
この発明の実施に用いられる遊技機は、投入口より投入された遊技媒体の通過を検知して検知信号を出力するセンサと、機械に貯留されている遊技媒体の貯留数を加減算して更新しつつ記憶する演算記憶手段と、前記貯留数の精算処理を遊技者が要求するための精算スイッチと、前記精算スイッチによる精算要求を受けて前記演算記憶手段が記憶する遊技媒体の貯留数を精算処理する精算処理手段とを備えて成るものであり、この発明による不正検出方法は、前記演算記憶手段が前記センサからの検知信号を受けて前記貯留数を連続して加算するとき、所定の貯留数分だけ更新するのに要した時間を監視することにより遊技者による不正を検出することを特徴とするものである。
通常、遊技者が不正を行う場合は、その不正が発覚しないように不正行為は短時間で行われるもので、不正行為者は発光素子を取り付けた不正用具を用いて短時間で遊技媒体の貯留数を加算させ、その精算を行う。この発明は上記した点に着目したものであり、遊技媒体の貯留数が連続して加算された場合に、所定の貯留数分の遊技媒体が貯留されるのに要する時間を監視し、その計測時間により不正行為が行われたかどうかを判断し、遊技者による不正な遊技媒体の投入行為を検出するものである。
前記所定の貯留数は、2枚以上、最大貯留数値(例えば50枚)以下とする。特に、短時間で行われる不正行為については、多くの遊技媒体が貯留されるのに要する時間を監視することが好ましいが、例えば5〜10枚程度の少ない貯留数分の遊技媒体が貯留されるのに要する時間を監視してもよい。ここで、比較的少ない貯留数を用いて監視する場合には、貯留されるのに要する時間が短くなるため、正常に遊技媒体が投入される場合との判別が困難となるが、前記所要時間の監視を複数回行い、その計測値を収集し、その集計値と所定の基準値との差が許容範囲にあるかどうかを判断することで、不正な遊技媒体の投入行為を検出するようにする。
上記した不正検出方法の実施に用いられる遊技機は、投入口より投入された遊技媒体の通過を検知して検知信号を出力するセンサと、機械に貯留されている遊技媒体の貯留数を加減算して更新しつつ記憶する演算記憶手段と、前記貯留数の演算処理を遊技者が要求するための精算スイッチと、前記精算スイッチによる精算要求を受けて前記演算記憶手段が記憶する遊技媒体の貯留数を精算処理する精算処理手段とに加えて、前記演算記憶手段が前記センサからの検知信号を受けて前記貯留数を連続して加算したときの加算開始時点から演算記憶手段が記憶することが可能な最大値に達した時点までの時間長さを計測する計測手段と、前記計測手段により得られた計測値と基準値とを比較し前記計測値が基準値より小さいとき不正判別を行って不正検出信号を出力する判別手段とを備えて成るものである。
この発明の上記した構成において、演算記憶手段、精算処理手段、計測手段、および判別手段は、専用のハードウェア回路によって実現することもでき、また、プログラムされたコンピュータによっても実現することができる。
上記した構成の遊技機において、遊技媒体が投入口より投入されると、検知センサがこれを検知して検知信号を出力する。演算記憶手段は前記検知信号の入力に応じて遊技媒体の貯留数を加算して更新する。不正用具による遊技媒体の擬似投入行為が行われた場合にも同様に貯留数が加算されて更新されるが、不正用具が用いられた場合には、前記貯留数を連続して加算したときの加算開始時点から演算記憶手段が記憶することが可能な最大値に達した時点までの時間が、正常に遊技媒体の投入行為が行われた場合よりも大幅に短縮される。上記した時間は計測手段により計測され、判別手段は前記計測手段により得られた計測値と基準値とを比較し前記計測値が基準値より小さいとき不正判別を行って不正検出信号を出力する。
この発明の好ましい実施態様においては、前記基準値は、加算開始時点の貯留数に応じた値に設定されている。この実施態様は、不正行為者が不正行為を行う際に、複数枚の遊技媒体が機械に貯留されていることもあり得ることを考慮したもので、残存貯留枚数に応じた基準値を複数設定することで不正な遊技媒体の投入行為を検出することができる。
この発明の好ましい他の実施態様においては、前記判別手段は、前記計測手段の計測処理後の所定時間内に前記センサが検知信号を出力したことを条件として不正検出信号を出力するものである。この実施態様は、遊技者は貯留数が最大値(例えば50枚)に達したとき、不注意の場合を除きそれ以上遊技媒体を投入しないことに着目したものであり、不正用具を用いて遊技媒体の投入行為が行われる場合には、事前に貯留数の最大値に達したことを検知できないため、最大値に達した後も不正行為が継続されて検知信号が出力される。よって、最大値に達した以降においても所定時間内に検知センサが検知信号を出力した場合には、不正行為であると判断することで、不正な遊技媒体の投入行為を検出することができる。
この発明による他の遊技機は、投入口より投入された遊技媒体の通過を少なくとも2箇所で検知して検知信号を出力する複数のセンサと、機械に貯留されている遊技媒体の貯留数を加減算して更新しつつ記憶する演算記憶手段と、前記貯留数の精算処理を遊技者が要求するための精算スイッチと、前記精算スイッチによる精算要求を受けて前記演算記憶手段が記憶する遊技媒体の貯留数を精算処理する精算処理手段とを備えたものであり、前記2箇所のセンサが検知信号を出力するタイミングの時間差を計測する計測手段と、前記計測手段により得られた計測値と基準値とを比較し前記計測値が基準値より小さいとき不正判別を行って不正検出信号を出力する判別手段とを備えて成るものである。
この遊技機は、不正な遊技媒体の投入行為が高速で行われることに着目して構成されたもので、1つ目のセンサが検知信号を出力した後に、2つ目のセンサが検知信号を出力するまでの時間差を計測し、この計測値が所定の基準値より小さいときは、不正な遊技媒体の投入行為が行われたと判断する。
この発明によるさらに他の遊技機は、投入口より投入された遊技媒体の通過を検知して検知信号を出力するセンサと、機械に貯留されている遊技媒体の貯留数を加減算して更新しつつ記憶する演算記憶手段と、前記貯留数の精算処理を遊技者が要求するための精算スイッチと、前記精算スイッチによる精算要求を受けて前記演算記憶手段が記憶する遊技媒体の貯留数を精算処理する精算処理手段とを備えたものであり、前記検知センサが出力する検知信号のパルス幅を計測する計測手段と、前記計測手段により得られた計測値と基準値とを比較し前記計測値が基準値より小さいとき不正判別を行って不正検出信号を出力する判別手段とを備えて成るものである。
この遊技機も、発光素子を備えた不正用具により連続して遊技媒体の投入行為が行われる場合には、不正な遊技媒体の投入行為が高速で行われることに着目して構成されたもので、センサが出力する検知信号のパルス幅を計測することにより得られた計測値と所定の基準値を比較し、計測値が基準値より小さいときは、不正な遊技媒体の投入行為が行われたと判断する。
この発明によると、たとえ発光素子を備えた不正用具が用いられて不正なメダル投入行為が行われても、その不正を容易に検出することができる。
図1および図2はこの発明の一実施例であるスロットマシンの構成を示すもので、図1には正面から見た前面扉2の構成が、図2には前面扉2を除いた筐体1の内部構造が、それぞれ示されている。
前記筐体1は前面が開口しており、その前面の開口部に前記前面扉2が開閉可能に取り付けられている。前記筐体1の内部には、リールブロック3、制御装置40が搭載された回路基板4、低音出力用のスピーカー5、電源ユニット6、メダル払出機7などが組み込まれている。また、筐体1の上面には係員を呼び出すための呼出ランプ17が配備されている。この呼出ランプ17は遊技者による不正なメダル投入行為があったときに点灯する警報器を兼ねるものである。
前記リールブロック3は、3個のリール8a,8b,8cと各リール駆動用のステッピングモータ9a,9b,9cとがフレーム10に一体に組み付けられたものである。各リール8a,8b,8cの外周面には、ボーナスや小役などの賞を成立させる図柄、はずれの図柄など、複数個の図柄が表されている。
前記前面扉2は、正面パネル11、上部パネル12、および下部パネル13を用いて構成されている。上部パネル12の中央には液晶表示器14が設けられ、その両側に効果音出力用のスピーカー15,16が配置されている。
前記液晶表示器14は、遊技内容に関わる演出表示を実行するためのもので、ゲーム結果に関わる抽選処理の結果を液晶表示器14による演出表示と前記スピーカー15,16より発せられる効果音とによって遊技者へ報知する。
正面パネル11は、透明な合成樹脂板または強化ガラスの表面にシルクスクリーン印刷を施して形成されている。正面パネル11の板面中央には、印刷領域によって囲まれた無着色で透明の図柄表示窓20が形成されている。
前記リールブロック3は図柄表示窓20の内側に位置し、3個のリール8a,8b,8cの外周面を図柄表示窓20に内側より臨ませている。図柄表示窓20は、横方向の長さが3個のリール8a,8b,8cが見えるように、また、縦方向の長さがリール停止時に3駒分の図柄が見えるように、それぞれ横に長い矩形状に形成されている。
正面パネル11の表面には、図柄表示窓20より見える各リール8a,8b,8cの3駒分の図柄を横方向に結ぶ3本の水平な入賞ラインL1〜L3と、右下がりおよび左下がりの各斜め方向に結ぶ2本の斜めの入賞ラインL4,L5とが表されている。リール停止時、これら5本の入賞ラインL1〜L5上に各リール8a,8b,8cの図柄が整列して位置する。
正面パネル11の図柄表示窓20の下方位置には、貯留枚数表示器21や払出枚数表示器22などが設けられている。貯留枚数表示器21には機械に貯留(クレジット)された貯留メダルの枚数が、払出枚数表示器22には入賞により配当として払い出されるメダルの枚数が、それぞれデジタル表示される。なお、前記の貯留メダルとは、ゲームの実行に先立ち、メダル投入口23より投入して機械に貯留(クレジット)されたメダルのことであり、この貯留メダルを使ってゲームが実行されるようになっている。なお、貯留数は最大値が50枚に設定されており、それを超えて貯留されることはない。ゲーム中の配当により貯留数が50枚に達した場合には、残りの配当メダルはメダル受け皿29へ排出される。
前記メダル投入口23は、前面扉部2の内部のメダル通路50に連通している。メダル投入口23で受け付けたメダルMはメダル通路50を通過して下流端で放出され、メダル払出機7のホッパ70に回収される。メダル通路50は、図3および図4に示すように、1枚のメダルMが通過することが可能な幅および高さを有し、対向する両側板部50a,50b、メダルMが転動する底板部50c、および天板部50dにより構成されている。このメダル通路50に沿ってメダル検知センサ46が取り付けられており、メダル検知センサ46はメダルMの通過を検知してメダル検知信号を出力する。
図示例のメダル検知センサ46は、メダル通路50に向けて光を投射する投光器51と、投光器51による投射光をメダルMの表面での反射を介して間接的に受光する受光器52とを含んでいる。投光器51および受光器52はメダル通路50の同じ側の側板部50aに設置されており、投光器51による投射光がメダル通路50を通過するメダルMの表面で反射して受光器52で受光されるようにそれぞれメダル通路50に向けて配置されている。
なお、この実施例のメダル検知センサ46は、メダルMの表面での反射光を受光器52が受光することによりメダルMの通過を検知する方式であるが、図5および図6に示すように、投光器51による投射光をメダルMが遮断して受光器52で受光できなくなったことによりメダルMの通過を検知する方式のものを採用することもできる。
図1に戻って、正面パネル11の下方には、メダル投入口23の他に、始動レバースイッチ24,3個の停止スイッチ25a,25b,25c、ベットスイッチ26、および精算スイッチ27が設けられている。また、下部パネル13の下方には、メダル放出口28やメダル受け皿29が設けられている。始動レバースイッチ24は3個のリール8a,8b,8cを一斉に始動させるために遊技者によって操作される。3個の停止スイッチ25a,25b,25cは対応するリール8a,8b,8cを個別に停止させるために遊技者によって操作される。
前記ベットスイッチ26は、1回のゲームに対して3枚の貯留メダルを消費することを遊技者が機械へ指示するためのものである。このベットスイッチ26が押されると、貯留メダルが3枚引き落とされるが、貯留メダルの残り枚数が2枚しかなければ2枚の貯留メダルが、1枚しかなければ1枚の貯留メダルが、それぞれ引き落とされる。
3枚の貯留メダルが使用されることに対して5本全ての入賞ラインL1〜L5が有効化される。1枚の貯留メダルの使用に対しては中央の水平な入賞ラインL1のみが、2枚の貯留メダルの使用に対しては3本の水平な入賞ラインL1〜L3のみが、それぞれ有効化される。
ベットスイッチ26の押操作で入賞ラインを有効化させた後、始動レバースイッチ24を操作すると、機械内部でゲーム結果に関わる抽選処理が実行される。この抽選処理の結果、ボーナスや小役に当選すると、後述する制御装置内で該当するフラグが設定され、停止スイッチ25a,25b,25cが押操作されたとき、該当する図柄を有効化された入賞ライン上に引き込んでリールを停止させる制御(引込み制御)が実行される。その結果、有効化された入賞ライン上に、抽選に当たった図柄が3個並んだパターンが出現し易くなる。
前記精算スイッチ27は貯留メダルの精算を指示するのに遊技者によって操作される。精算スイッチ27が操作されると、前記貯留枚数表示器21に表示された枚数の貯留メダルがメダル放出口28からメダル受け皿29に放出される。
図7は、上記したスロットマシンの電気的な構成を示す。
同図中、40はマイクロコンピューターより成る制御装置であり、制御、演算の主体であるCPU41、プログラムや固定データが格納されるROM42、データの読み書きに用いられるRAM43の他に抽選処理に用いられる乱数発生器44を含む。
前記CPU41には、バス45を介して、始動レバースイッチ24、停止スイッチ25a,25b,25c、ベットスイッチ26、精算スイッチ27、メダル検知センサ46、リール駆動回路47,47,47、メダル払出機7、貯留枚数表示器21、払出枚数表示器22、タイマ48、呼出ランプ17などの入出力各部が接続されている。
前記CPU41は、ROM42に格納されたプログラムに従ってRAM43に対するデータの読み書きを行いつつ、前記入出力各部の動作を一連に制御する他、前記乱数発生器44が発生した乱数値をサンプリングしてゲーム結果に関わる抽選処理などを実行する。
前記リール駆動回路47は、各リール8a,8b,8cの駆動源であるステッピングモータ9a,9b,9cの駆動を制御する。メダル払出機7は、精算スイッチ27が操作されたときなどに駆動し、貯留枚数表示器21に表示された枚数のメダルをメダル放出口28よりメダル受け皿29へ払い出す。メダル検知センサ46は、メダル投入口23に投入されたメダルを検知してメダル検知信号を出力する。
前記RAM43には、メダルの貯留数Nを更新しつつ記憶するための計数記憶領域が設定されている。CPU41は、メダル検知センサ46よりメダル検知信号を入力したとき、前記貯留数Nに「1」を加算して貯留数Nを更新する。また、CPU41はベットスイッチ26が押されたとき、前記貯留数Nが3以上であれば「3」を減算し、前記貯留数Nが1または2であれば「1」または「2」を減算して貯留数Nを更新する。
前記タイマ48は、メダルの貯留数Nが前記最大値(例えば50)まで連続して加算されたとき、その加算開始時点から最大値に達した時点までの時間長さを計測するためのものである。
図8は、制御装置40による制御の流れを示す。なお図中、「ST」は「STEP」(ステップ)の略である。
同図のST1、8、23において、CPU41は、遊技者によるベットスイッチ26の操作、メダル投入口23へのメダルの投入、始動レバースイッチ24の操作に待機している。ベットスイッチ26が操作されると、ST1の判定が「YES」となり、つぎにCPU41はRAM43の計数記憶領域を参照してメダルの貯留数Nが1以上であるかどうかを判定する(ST2)。もし、貯留数Nが1以上であれば、ST2の判定は「YES」であり、ST3へ進み、もし、貯留数Nが0であれば、ST2の判定が「NO」であり、ST1に戻る。
つぎに、CPU41はST3で貯留数Nが3以上であるかどうかを判定する。ST3において、貯留数Nが3以上であると判定されると、メダルのベット数nが「3」にセットされ、貯留数Nが3だけ減算される(ST4)。貯留数Nが1または2である場合には、ST3の判定は「NO」であり、メダルのベット数nが「1」または「2」にセットされ、貯留数Nが1または2だけ減算される(ST5)。つぎに、遊技者が始動レバースイッチ24を操作すると、ST6が「YES」の判定となり、ゲームが実行される(ST7)。
図9は、ST7の詳細を示しており、前記のST6で始動レバースイッチ24が操作されると、CPU41は3個のリール8a、8b、8cを一斉に始動させるとともに、ゲーム結果に関わる内部抽選処理を実行する(ST7−1、7−2)。
つぎに、停止スイッチ25a、25b、25cのいずれかが押されると、ST7−3の判定が「YES」であり、対応するリールが停止する(ST7−4)。同様にして、3個すべてのリール8a、8b、8cが停止すると、ST7−5の判定が「YES」であり、CPU41は入賞が成立したかどうかを判定する(ST7−6)。もし、入賞していれば、その賞がボーナスである場合には、ST7−7の判定が「YES」となり、メダルの配当、ボーナスゲームの移行などのボーナス入賞処理がなされる(ST7−9)。その賞が、ボーナス入賞ではなく、小役入賞である場合には、ST7−7の判定が「NO」、ST7−8の判定が「YES」であり、小役入賞処理がなされる(ST7−10)。もし、はずれである場合には、ST7−8の判定が「NO」であり、はずれ処理が行われる(ST7−11)。
図8のはじめの待機状態に戻って、メダル投入口23へメダルが投入されると、ST1の判定が「NO」、ST8の判定が「YES」であり、CPU41は貯留数Nが50未満であるかどうかを判定する(ST9)。
もし、貯留数Nが50未満である場合には、ST9の判定は「YES」であり、ST10へ進む。ST10では、前記RAM43のフラグ設定領域にタイマ48が計時中であることを示すフラグFが「1」にセットされているかどうかが判定される。フラグFがセットされていなければ、ST10の「F=0」の判定は「YES」であるから、ST12へ進む。
つぎのST12において、CPU41はタイマ48をスタートさせ、メダルの貯留に要する時間の計測を開始し、RAM43にタイマ計時中であることを示すフラグFをセットするとともに、計時開始時点に機械に貯留されているメダル枚数に応じた基準値Dをセットする(ST13、ST14)。例えば、計時開始時点の貯留数が0枚であれば、基準値Dとして「10秒」を、1〜10枚であれば「9秒」を、11〜24枚であれば「8秒」を、25〜40枚であれば「6秒」を、41〜45枚であれば「3秒」を、46〜49枚であれば「0.5秒」を、それぞれセットする。
なお、ST10において、フラグFがセット済みであると判定されたときは、上記したST12〜14はスキップされる。
つぎに、ST15において、メダルのベット数nが3であるかどうかが判定され、nが1または2であると判定された場合は、ST15からST17へ進み、nに1加算された後、ST1に戻る。ST15において、nが3であると判定されると、ST15からST16へ進み、つぎにメダルの貯留数Nが50に達したかどうかが判定される。Nが50に達していなければ、ST16の判定は「NO」であり、ST1に戻る。
メダルの連続投入により上記した手順が繰り返された結果、メダルの貯留数Nが50に達すると、ST16の判定は「YES」となり、CPU41はタイマ48の計時を停止させて(ST18)、その計測値Tを読み取るとともに、フラグFをリセットする(ST19、ST20)。
つぎに、ST21において、CPU41はその計測値Tと所定の基準値Dを比較し、TがDより小さい場合には、ST21の判定は「YES」であり、不正なメダル投入行為が行われたと判断し、呼出ランプ17を点灯させて警報を発する(ST22)。もし、TがD以上であれば、ST21の判定は「NO」であり、CPU41はメダルの投入行為は正常であると判断し、ST1に戻る。
なお、メダルの投入がさらに継続された結果、貯留数Nが50以上になると、ST9の判定が「NO」であり、投入されたメダルはメダル放出口28からメダル受け皿29に返却され(ST11)、ST1に戻る。
はじめの待機状態に戻って、始動レバースイッチ24が操作されると、ST1、8の判定が「NO」、ST23の判定が「YES」となり、CPU41はベット数nが1以上であるかどうかを判定する(ST24)。もし、nが1以上であれば、ST24の判定は「YES」であり、Fが「1」にセットされているかどうかが判定される(ST25)。もし、nが0であれば、ST24の判定は「NO」であり、はじめの待機状態に戻る。
ST25で、Fが1であると判定されたとき、CPU41はタイマ48を停止するとともに、フラグFを0にリセットした後(ST26、ST27)、ゲームを実行させる(ST7)。フラグFが0であると判定されたとき、ST26,27はスキップされ、ゲームが実行される(ST7)。
なお、上記した実施例では、制御装置40がタイマ48より計側値を取り込んで遊技者の不正なメダル投入行為を検出する構成となっているが、これに限らず、図7において点線で示すように、制御装置40に不正検知回路100を接続し、前記不正検知回路100において不正なメダル投入行為を検出し、制御装置40が不正検知回路100より不正検知信号を入力したとき呼出ランプ17を作動させるように構成してもよい。
図10は、上記した不正検出回路100の具体例を示すもので、図11はそのタイムチャートである。この実施例では、前記メダル通路50に2個のメダル検知センサ46a、46bが取り付けられている(図示せず)。メダル投入口23より投入されたメダルの通過が各メダル検知センサ46a、46bで検出され、その検出タイミングの時間差(この実施例ではメダルMがメダル検知センサ46a、46bを通過するのに要する時間)Tを計測する。この計測値Tは所定の基準値と比較され、計測値Tが基準値より小さければ不正検知信号が制御部40へ出力される。
図示例の不正検出回路100は、第1、第2のトリガ発生回路101a、101b、ゲート信号発生回路102、クロック発生回路103、ゲート回路104、カウンタ105、およびコンパレータ106を含んでいる。
第1のトリガ発生回路101aは、第1のメダル検知センサ46aが出力するメダル検知信号aの立ち上がりによってトリガ信号cを発生し、その信号をゲート信号発生回路102へ出力する。第2のトリガ発生回路102bは、第2のメダル検知センサ46bが出力するメダル検知信号bの立ち下がりによってトリガ信号dを発生し、その信号をゲート信号発生回路102へ出力する。ゲート信号発生回路102は、第1のトリガ発生回路101aからのトリガ信号cにより立ち上がり、第2のトリガ発生回路101bからのトリガ信号dにより立ち下がるゲート信号eを発生させる。このゲート信号eによりゲート回路104が開放され、クロック発生回路103で発生したクロック信号を前記ゲート信号eのパルス幅に相当する時間長さtだけ通過させる。
前記ゲート回路104の出力、すなわち、前記クロック発生回路103で発生したクロック信号とゲート信号eとの論理積で与えられるクロック信号fはカウンタ105へ出力される。
カウンタ105は、入力したクロック信号fを計数してメダルが2個のメダル検知センサ46a、46bを通過するのに要する時間Tを計測する。コンパレータ106は、その計測値Tを所定の基準値と比較し、Tが基準値より小さいときは不正なメダル投入行為によるものと判定され、不正検知信号が制御装置40へ出力される。
なお、この実施例では、メダル投入口23より投入されたメダルが2個のメダル検知センサ46a、46bを通過するのに要する時間長さを計測することにより不正検知を行っているが、1つのメダル検知センサ46をメダルが通過するのに要する時間長さ、つまりパルス幅を計測することにより不正を検知することもできる。
スロットマシンの外観を示す正面図である。 内部構造を示すスロットマシンの正面図である。 メダル検知センサをメダル通路に設置した状態を示す断面図である。 図3のA−A線に沿う断面図である。 メダル検知センの他の実施態様を示す断面図である。 図5のB−B線に沿う断面図である。 スロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。 制御装置による制御の流れを示すフローチャートである。 図8のフローチャートにおけるST7の詳細を示すフローチャートである。 不正検知回路の具体例を示すブロック図である。 不正検知回路の動作を示すタイムチャートである。 メダル検知センサの構成例を示す説明図である。 図12の構成例についての動作を示すタイムチャートである。 不正用具による不正行為を示す説明図である。
符号の説明
23 メダル投入口
40 制御装置
41 CPU
42 ROM
43 RAM
46 メダル検知センサ
100 不正検知回路

Claims (6)

  1. 投入口より投入された遊技媒体の通過を検知して検知信号を出力するセンサと、機械に貯留されている遊技媒体の貯留数を加減算して更新しつつ記憶する演算記憶手段と、前記貯留数の精算処理を遊技者が要求するための精算スイッチと、前記精算スイッチによる精算要求を受けて前記演算記憶手段が記憶する遊技媒体の貯留数を精算処理する精算処理手段とを備えた遊技機において、
    前記演算記憶手段が前記センサからの検知信号を受けて前記貯留数を連続して加算するとき、所定の貯留数分だけ更新するのに要した時間を監視することにより遊技者による不正を検出することを特徴とする遊技機における不正検出方法。
  2. 投入口より投入された遊技媒体の通過を検知して検知信号を出力するセンサと、機械に貯留されている遊技媒体の貯留数を加減算して更新しつつ記憶する演算記憶手段と、前記貯留数の演算処理を遊技者が要求するための精算スイッチと、前記精算スイッチによる精算要求を受けて前記演算記憶手段が記憶する遊技媒体の貯留数を精算処理する精算処理手段とを備えた遊技機において、
    前記演算記憶手段が前記センサからの検知信号を受けて前記貯留数を連続して加算したときの加算開始時点から演算記憶手段が記憶することが可能な最大値に達した時点までの時間長さを計測する計測手段と、前記計測手段により得られた計測値と基準値とを比較し前記計測値が基準値より小さいとき不正判別を行って不正検出信号を出力する判別手段とを備えて成る遊技機。
  3. 前記基準値は、加算開始時点の貯留数に応じた値に設定されている請求項2に記載された遊技機。
  4. 前記判別手段は、前記計測手段の計測処理後の所定時間内に前記センサが検知信号を出力したことを条件として不正検出信号を出力するものである請求項2に記載された遊技機。
  5. 投入口より投入された遊技媒体の通過を少なくとも2箇所で検知して検知信号を出力する複数のセンサと、機械に貯留されている遊技媒体の貯留数を加減算して更新しつつ記憶する演算記憶手段と、前記貯留数の精算処理を遊技者が要求するための精算スイッチと、前記精算スイッチによる精算要求を受けて前記演算記憶手段が記憶する遊技媒体の貯留数を精算処理する精算処理手段とを備えた遊技機において、
    前記2箇所のセンサが検知信号を出力するタイミングの時間差を計測する計測手段と、前記計測手段により得られた計測値と基準値とを比較し前記計測値が基準値より小さいとき不正判別を行って不正検出信号を出力する判別手段とを備えて成る遊技機。
  6. 投入口より投入された遊技媒体の通過を検知して検知信号を出力するセンサと、機械に貯留されている遊技媒体の貯留数を加減算して更新しつつ記憶する演算記憶手段と、前記貯留数の精算処理を遊技者が要求するための精算スイッチと、前記精算スイッチによる精算要求を受けて前記演算記憶手段が記憶する遊技媒体の貯留数を精算処理する精算処理手段とを備えた遊技機において、
    前記検知センサが出力する検知信号のパルス幅を計測する計測手段と、前記計測手段により得られた計測値と基準値とを比較し前記計測値が基準値より小さいとき不正判別を行って不正検出信号を出力する判別手段とを備えて成る遊技機。
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