JP6758566B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技店に設置され、遊技者が遊技可能な遊技機に関する。
従来の遊技機としてパチンコ機がある。パチンコ機は、複数の遊技釘や入賞口が設けられた遊技領域に向けて遊技球を発射する。発射された遊技球は、遊技領域に設けられた複数の遊技釘に衝突しながら流下方向を変化させ、入賞口、又は遊技領域の最下流に設けられたアウト口に入球する。
入賞口に遊技球が入球すると該入賞口に設定された賞球が払出される。一方、アウト口に遊技球が入球した場合は賞球が付与されない。
このように、パチンコ機において遊技釘の角度等が遊技結果に大きく左右する。そこで、パチンコ機メーカーは、遊技釘の角度を、風俗営業等の規則に定めら遊技性能を満たすように、多くの試験や計算に基づいて決定している、そして、パチンコ機メーカーは、遊技釘を決定した角度に調整したうえで、パチンコ機を遊技店に納入している。しかしながら、一部の遊技店では、自店の利益を上げるために遊技釘の角度を不正に変更することが行われている。また、遊技釘を勝手に変更する以外にも、パチンコ機やスロット遊技機に対して不正な改造が行われている。
特許文献1には、遊技機の不正を監視する構成が提案されている。
特開2016−87235号公報
ところで、遊技店には大量の遊技機が設置されている。そのような大量に設置されている遊技機の一部が不正に改造されているのか否か調査するだけでも多くの時間と労力が必要であった。
そこで本発明は、前記事情に鑑み、不正な改造が行われているか否を容易に判別することが可能な遊技機を提供することを課題としてなされたものである。
請求項に記載の発明は、
遊技店に設置され、遊技者が遊技可能な遊技機において、
所定の演算実行条件を満たす場合に、所定の性能評価期間における前記遊技機の遊技性能を、遊技が行われた結果に基づいて演算する遊技性能演算手段と、
前記遊技性能演算手段による演算結果を数値で表示する演算結果表示手段と、
前記遊技性能演算手段による演算が終了したことを演算結果である前記数値を表示せずに示す終了報知手段と、を備え、
前記演算結果表示手段は遊技者が遊技中に視認不可能な位置に配置され、
前記終了報知手段は当該遊技機の前面の視認可能な位置に配置され、
前記所定の演算実行条件として、第1の演算実行条件と、第2の演算実行条件と、があり、
前記第1の演算実行条件を満たしか否か、及び前記第2の演算実行条件を満たしか否かを同時進行で判定していくようにし、
前記遊技性能演算手段は、一つの遊技性能について、前記第1の演算実行条件を満たした場合と前記第2の演算実行条件を満たした場合とで演算を行い、
前記終了報知手段は、
前記第1の演算実行条件を満たしたことでの演算が終了した場合には、演算が終了したことを示すが、前記第2の演算実行条件を満たしたことでの演算が終了した場合には、演算が終了したことを示さないことを特徴とする。
請求項1に記載の発明をパチンコ機に適用した場合において、遊技性能演算手段は、遊技性能として、例えば、遊技状態に拘わらずに遊技領域へ向けて発射された全ての遊技球の総発射球数が所定の球数に達した時点において、総発射球数が所定の球数に達するまでの期間のうちで、特別図柄(図柄抽選遊技)の当選確率が低確率状態且つ図柄の変動時間が非時短状態(所謂、通常遊技状態)の期間に発射された遊技球の通常遊技発射球数に対する、通常遊技状態で賞球として払出されることになった払出球数の比率(所謂、通常遊技状態における「ベース」である)を演算することが望ましい。
この場合、所定の演算実行条件は、遊技領域へ向けて発射された遊技球の総発射球数が例えば60000個に達したことを条件とすることが望ましい。この条件は、以下の理由によるものである。即ち、パチンコ機は風俗営業等の規則に基づいて製作されており、風俗営業等の規則には、遊技球の試射試験を10時間行った場合においての遊技性能が定められている。しかし、遊技店において、連続して10時間の遊技を続ける状態は、なかなか発生するものではない。そこで、前記の試射試験と同じような結果を出すことができるようにすることが望ましい。
所定の性能評価期間は、低確率状態且つ非時短状態の期間である。
請求項1に記載の発明において、演算結果表示手段は、複数個の7セグメントLED表示器を用い、複数桁の演算結果を表示可能とすることが望ましい。演算結果表示手段は、表示態様として、演算結果をそのまま表示、演算結果が所定値を超えているか否かを示す表示、演算結果及び、演算結果が所定値を超えているか否か(達しているか否か)を示す表示の3種類の表示態様の何れかを表示する構成であればよい。
請求項1に記載の発明において、遊技性能演算手段、演算結果表示手段の制御は、遊技機全体の制御を司る主制御装置が行う構成とすることが望ましい。また終了報知手段の制御も主制御装置にて行う構成が好適である。しかし、終了報知手段のみ、主制御装置からの命令で表示等の制御を司るサブ制御装置が制御する構成であってもよい。
演算結果表示手段は、主制御装置(主制御基板)に設置する構成が好適である。
終了報知手段は、例えば、LED表示器を用い、遊技機の前面に設けることで、遊技者にも見える位置に配置することが望ましい。この場合、遊技機の前面であっても遊技枠内に設けることが望ましい。パチンコ機で言えば遊技枠内に設置された遊技盤に設ける構成が好適である。
終了報知手段による終了を示す報知は、例えば、演算結果が出る前はLEDを点灯し、演算が終了するとLEDが消灯するなどの構成でよい。
請求項1に記載の発明によれば、実際の遊技結果に基づいて導き出された遊技機の遊技性能が表示されるので、遊技機に不正改造が施されたか否かを調査する作業者は、遊技釘等を綿密に調査しなくても演算結果表示手段を見ることにより不正が成された可能性が高いか否かを容易に判断できるので、調査時間を短縮できる。
演算結果表示手段に表示された演算結果は、演算内容を正確に理解していない遊技者が見た場合に、遊技者が疑念を抱くおそれがあるが、演算結果表示手段は通常では遊技者が見えない位置に配置したので、そのような事態の発生を回避できる。
演算結果を確認する場合、作業者も簡単には確認することができないので、例えば、遊技枠を開放するなどしてようやく演算結果表示手段を見えるようにしたにも関わらず、まだ、演算結果が出ていないという事態になりかねない。そうなると、無駄な作業が増えることになってしまう。そこで、本発明では、遊技機の前面の視認可能な位置に演算が終了したか否かを示す終了報知手段を設けたので、演算結果が出ていない状態で遊技枠を開放するといった無駄な作業を防止できる。
請求項に記載の発明では、
前記終了報知手段は、前記遊技性能演算手段による演算が終了したことを示す際、前記演算結果が前記遊技性能として不適正な場合であっても、前記演算結果が前記遊技性能として適正な場合と同一の報知態様を行うように構成されたことを特徴とする。
尚、本発明において、演算結果が遊技性能として適正でないものであっても適正であった場合と同一態様とすることは、どのような事態が発生しても同一態様とするといったことではない。例えば、演算結果と適正な値との差異が所定の範囲であれば同一態様とすることが望ましい。一方、演算結果が、明らかに算出されるはずがない結果やエラーであった場合は、表示態様を異なる態様とすることが望ましい。
本発明によれば、終了報知手段による報知は、仮に演算結果が適正でない値であっても適正であった場合と同じ態様にて報知が行われるので、終了報知手段の報知を見ても遊技者に疑念を抱かせずに済む。
本発明を適用した遊技機の正面図である。 前記遊技機の遊技盤の正面図である。 前記遊技機の背面図である。 前記遊技機の電気ブロック図である。 前記遊技機の遊技仕様を示す説明図である。 前記遊技機の主制御装置で実行されるメインルーチンの制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される不正監視処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特図始動入賞確認処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特図当否判定処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第4のフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特別遊技処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第4のフローチャートである。 前記遊技機の特別図柄の変動中に表示される演出表示態様の一例、及び、入賞頻度異常時に表示される警告表示態様の一例を示す図である。 前記遊技機の第1の遊技性能、及び第1の遊技性能を示す表示態様に関する説明図である。 前記第1の遊技性能に関する終了報知表示装置の表示態様を示す図である。 前記遊技機の第2の遊技性能に関する説明図である。 前記第2の遊技性能を示す表示態様に関する説明図である。 前記遊技機の第3の遊技性能、及び第3の遊技性能を示す表示態様に関する説明図である。 前記遊技機の第4の遊技性能に関する説明図である。 前記第4の遊技性能を示す表示態様に関する説明図である。 前記第4の遊技性能に関する終了報知表示装置の表示態様を示す図である。 前記遊技機で演算可能な遊技性能に関する説明図である。
〈第1実施形態〉
本発明を適用した第1実施形態のパチンコ機1を説明する。図1に示すように、パチンコ機1は、遊技店に設置され、遊技者が遊技可能な遊技機である。パチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠10にて構成の各部を保持する構造である。外枠10には、左側の上下の位置に設けたヒンジ101を介して、板ガラス110が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)11及び図略の内枠(遊技枠ともいう)が開閉可能に設けられている。尚、これら前枠11及び前記内枠はシリンダ錠18により外枠10に閉鎖ロックされ、シリンダ錠18に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠11を開放可能である。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けられている。
前枠11の上部の左右両側位置にはそれぞれスピーカ112が設置されており、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向を向上させる。また前枠11には遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ113のほか、遊技の異常を報知するLED類が設けられている。
前枠11の下半部には上皿12と下皿13とが上下方向に配置されている。また前枠11の下半部には、下皿13の右側に、発射ハンドル14が配置されている。発射ハンドル14は、これを時計回りに操作することにより発射装置が作動して、上皿12から供給された遊技球が遊技盤2に向けて発射される。また上皿12には賞球が払出される。
下皿13は、上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
パチンコ機1は所謂CR機であって、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)60が隣接して設けられている。パチンコ機1には、上皿12の右側に貸出ボタン171、精算ボタン172及び精算表示装置173が設けられている。また上皿12の中央位置には遊技者が操作可能な演出ボタン15と、その外周を囲むようにジョグダイヤル16が配置されている。
遊技盤2について説明する。図2に示すように、遊技盤2には外レール201と内レール202とによって囲まれた略円形の遊技領域20が形成されている。遊技領域20には多数の遊技釘が植設されている。
遊技領域20の中央部にはセンターケース200が配置されている。センターケース200は中央に演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。またセンターケース200には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
遊技領域20のセンターケース200の左横位置には、遊技球が通過可能であり、通過時に普通図柄(以下、単に普図という)の抽選が実行される普図作動ゲート22が設けられている。
センターケース200の中央直下位置には、常時、遊技球の入球が可能で、入球に起因して第1特別図柄(以下、第1特図という)の当否判定が実行される第1特図始動口23が配置されている。更にその直下位置には、入球に起因して第2特別図柄(以下、第2特図という)の当否判定が実行される第2特図始動口24が設置されている。第2特図始動口24は、チューリップ式の開放部材により開放可能に構成されている。第2特図始動口24は、前記普図の抽選で当りとなり、普通電動役物が作動することで、開放部材が所定の時間、所定の開放態様で開放され、開放部材の開放時にのみ入球(入賞)可能である。
第2特図始動口24の直下位置には、開閉板にて開閉可能に設けられ、大当り遊技に開放される大入賞口25が設置されている。大入賞口25は、特別電動役物が作動することで、開閉板が所定の時間、所定の開放態様で開放され、開放板の開放時にのみ入球(入賞)可能である。尚、第1特図又は第2特図の当否判定で大当りとなると、役物連続作動装置が作動し、役物連続作動装置が作動することで、特別電動役物が連続して作動する。これにより大入賞口25が連続して開放される。
センターケース200の左側斜め下方位置で、第1特図始動口23乃至大入賞口25の左側位置には複数(4つ)の一般入賞口26が配されている。また、大入賞口25の直下の盤面最下部にはアウト口203が設けられている。アウト口203には、発射された遊技球のうち、第1特図始動口23、第2特図始動口24、大入賞口25、一般入賞口26の何れにも入球(入賞)しなかった遊技球が取り込まれる。
遊技盤2の右下端部には、外レール201の外部に、第1特図表示装置27A、第2特図表示装置27B、第1特図保留数表示装置271、第2特図保留数表示装置272、普図表示装置28及び普図保留数表示装置281が配置されている。
更に遊技盤2の右下端部には、終了報知表示装置29が配置されている。終了報知表示装置29は、7セグメントLED表示器で構成されている。終了報知表示装置29は、次の表示を行う。パチンコ機1は、所定の演算実行条件を満たす場合に、所定の性能評価期間における遊技性能を、遊技が行われた結果に基づいて算出している。そして、終了報知表示装置29は、遊技性能が算出されたことを、遊技性能を調査する作業者に報知せしめるものである(特許請求の範囲に記載の終了報知手段に相当)。
図3はパチンコ機1の裏面を示すもので、パチンコ機1の裏面側には、前記遊技盤2を脱着可能に取付ける内枠30が収納されている。内枠30は、前記前枠11と同様に、一方の側縁(図3の右側)の上下位置が前記外枠10にヒンジ結合され開閉可能に設置されている。内枠30には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク31、タンクレール32、払出ユニット33が設けられ、払出ユニット33の中には払出機構が設けられている。この構成により、遊技盤2の入賞口に遊技球が入賞すれば球タンク31からタンクレール32を介して所定個数の遊技球(賞球)が払出ユニット33により払出球流下通路を通り前記上皿12に払出される。また、前記賞球を払出す払出ユニット33により前記貸出ボタン171の操作で払出される貸球も払出す構成としてある。
パチンコ機1の裏面側には、主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、電源基板45が設けられている。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2に設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図3では発射制御装置44が描かれていないが、払出制御装置41の下に設けてある。
また、球タンク31の右側には、外部接続端子板38が設けてあり、外部接続端子板38により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。尚、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子板には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠側(外枠10、前枠11、内枠30から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施形態では、ひとつの外部接続端子板38を介して遊技状態や遊技結果を示す信号をホールコンピュータへ送信する。
パチンコ機1の裏側の主制御装置40には、性能表示装置48が設けられている。性能表示装置48は、遊技者が遊技中に視認不可能な位置に配置されている。性能表示装置48は、算出された前記の遊技性能を表示するものである(特許請求の範囲に記載の演算結果表示手段に相当)。性能表示装置48は、4つの7セグメントLED表示器を並設した構成で、4桁の簡素な文字、数字を表示可能に構成されている。
図4はパチンコ機1の電気的構成を示すブロック図で、パチンコ機1は、遊技進行等の制御を司る主制御装置40を中心に、サブ制御装置として払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43を具備する構成である。尚、このブロック図には、単に信号を中継するだけのためのいわゆる中継基板及び電源回路等は記載していない。
主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43においては、何れもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え、これら制御装置は何れもCPUにより、2ms周期又は4ms周期の割り込み信号に起因して、ROMに搭載しているメインルーチン及びサブルーチンからなるプログラムが開始され、各種の制御が実行される。また、主制御装置40は各種の乱数を抽出する乱数カウンタ等も備えている。
一方、発射制御装置44はCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
パチンコ機1は、バックアップ電源を備え、少なくとも、主制御装置40、払出制御装置41に設けられたRAMの内容を保持する構成である。尚、パチンコ機1では、サブ統合制御装置42に設けられたRAMの内容は保持されない。
パチンコ機1の電源について説明する。パチンコ機1は、外部に設けられたAC電源から供給される電力を、電源基板45により変換して直流電圧を生成する。そして、パチンコ機1は、電源基板45に設けられた電源スイッチが操作されることでパチンコ機1を構成する各部位に電力を供給する。パチンコ機1は、コンデンサ等から構成されたバックアップ電源生成回路によりバックアップ電源を生成する。バックアップ電源は、AC電源からの電力供給中に、コンデンサに直流電圧の電力を蓄え、停電時には主制御装置40等(例えば、主制御装置40のRAM等)に電力を供給する。これにより、パチンコ機1への電力供給が停止した後も、一定時間にわたり電力供給が停止した直前の主制御装置40のRAMの内容(例えば、第1特図始動口23、第2特図始動口24、大入賞口25、一般入賞口26への入賞により払出させることとなった賞球の数の合計、パチンコ機1の遊技状態)を保持する構成である。
一方、本実施例の電源基板45が生成するバックアップ電源は、サブ統合制御装置42へ供給されない。このため、パチンコ機1への電力供給が停止した後は、サブ統合制御装置42のRAMに保持されている記憶はクリアされる。
尚、バックアップ電源は、主制御装置40に設けてもよいし、電源基板45以外の他の装置に設けてもよい。また、電源基板45は、AC電源からの電力供給が停止している場合には、主制御装置40に対して停電信号を出力すると共に、AC電源からの電力供給がなされている場合には、主制御装置40に対して供給信号を出力する。
パチンコ機1は、RAMクリアスイッチ(以下、スイッチを単にSWと記す)541(図例では主制御装置40に配置されている)を押した状態で電源を投入すると、RAMの領域のうちの一部を除いた領域がクリアとなると共に、RAMの初期設定が行われることになる。
尚、主制御装置40のRAMに記憶されるデータのうち、以下にあげる所定のデータは、RAMクリアSW541を押した状態で電源を投入しても、クリアされることはない主制御装置40のRAMの記憶領域に記憶することが望ましい。例えば、後述する遊技性能を算出する所定の演算の実行条件が成立したか否かを判断するために必要なデータはクリアしない。即ち、後述の「総発射球数」や、後述の「通常遊技発射球数」や、後述の「総払出球数」や、後述の「アウト球数」などのデータはクリアしない。また後述する遊技性能を算出する所定の性能評価期間における遊技性能を算出するためのデータはクリアしない。即ち、後述の「通常遊技払出球数」や、後述の普通電動役物の作動又は特別電動役物の作動によって払出されることとなった「払出球数A」や、特別電動役物が連続して作動することによって払出されることとなった「払出球数B」などのデータはクリアしない。更に、所定の演算の実行条件を満たす場合に、所定の性能評価期間におけるパチンコ機1の遊技性能を算出したデータはクリアしない。
主制御装置40は、裏配線中継端子板530及び外部接続端子板38を介して遊技施設のホールコンピュータ500と電気的に接続される。また主制御装置40には、裏配線中継端子板530や遊技盤中継端子板531を介して、前枠(ガラス枠)及び内枠が閉鎖しているか否か検出するガラス枠開放SW501、内枠開放SW502、第1特図始動口23への入球を検出する第1特図始動口SW503、第2特図始動口24への入球を検出する第2特図始動口SW504、普図作動ゲート22への入球を検出する普図作動SW505、複数の一般入賞口26への入球を検出する一般入賞口SW506、大入賞口25への入球を検出するカウントSW507等の検出信号が入力される。
また主制御装置40は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置41や、演出中継端子板532を介してサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43へ向けてのコマンドの出力や、図柄表示装置中継端子板533を介して第1特図表示装置27A、第2特図表示装置27B、第1特図保留数表示装置271、第2特図保留数表示装置272、普図表示装置28及び普図保留数表示装置281等の表示制御を行なう。更に主制御装置40は、終了報知表示装置29の表示制御を行う。
更に主制御装置40は、遊技盤中継端子板531を介して、大入賞口ソレノイド508、普電役物ソレノイド509が接続されている。主制御装置40は、特別電動役物が作動することで、大入賞口ソレノイド508を制御して開閉板を作動させて大入賞口25を開放せしめる。また主制御装置40は、普通電動役物が作動することで、普電役物ソレノイド509を制御して開放部材を作動させて第2特図始動口24の開放せしめる。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や特図の大当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
パチンコ機1は、主制御装置40に、RAMに記憶された情報を消去するためにRAMクリアSW541が設けられている。RAMクリアSW541は払出制御装置41や電源基板45に設ける構成としてもよい。また、性能表示装置48は主制御装置40に設けられ、主制御装置40によって制御される。
主制御装置40と払出制御装置41とは双方向通信が可能である。
払出制御装置41は、裏配線中継端子板530や払出中継端子板534を介して、ガラス枠開放SW501、内枠開放SW502、球タンクが空状態になったことを検出する球切れSW520、遊技球が払出されたことを検出する払出SW522、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯SW523等の検出信号が入力される。また主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて払出モータ521を稼働させて遊技球を払出させる。
払出制御装置41は、満杯SW523により下皿13が満タンであることを示す信号が入力された場合、及び球切れSW520により球タンクに遊技球が少ない或いは無いことを示す信号が入力されると払出モータ521を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。尚、球切れSW520、満杯SW523は、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置41は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ521の駆動を再開させる。
また、払出制御装置41は、CRユニット端子板535を介してCRユニット60及び精算表示装置173と双方向通信可能に接続されている。精算表示装置173には、遊技球の貸出しを要求するための球貸SW171、精算を要求するための精算SW172が接続されている。そして、精算表示装置173を介して球貸SW171による貸出要求の操作信号がCRユニット60に入力されると、CRユニット60から払出制御装置41に貸出要求がなされ、払出制御装置41は、払出モータ521を作動させ、貸し球を払出す。払出された貸し球は払出SW522に検出され、検出信号は払出制御装置41に入力される。
一方、精算表示装置173を介して精算SW172による精算要求の操作信号がCRユニット60に入力されると、精算要求に応じてCRユニット60が精算を行い、精算表示装置173においてプリペイドカードの残高表示が行われる。プリペイドカードの残高表示はCRユニット60によって制御される。
また、払出制御装置41は、外部接続端子板38を介して賞球に関する情報、枠(内枠、前枠)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータ500に送信するほか、発射制御装置44に対して発射停止信号を送信する。
尚、パチンコ機1は遊技球を払出す構成である。近年では、発射された遊技球を遊技機内部で回収し、再び発射装置により発射すると共に、ICカードなどの記憶媒体を用いて遊技者の持ち球数をデータとして管理する遊技機(封入式遊技機又は管理遊技機などと呼ばれる)が存在し、パチンコ機1は封入式遊技機の構成であってもよい。
発射制御装置44は、発射を停止する発射停止SW524、発射ハンドル14に遊技者が接触(操作)していることを検出するタッチSW525等の検出信号が入力される。払出制御装置41を介して主制御装置40から送られてくるコマンド(タッチSW525の信号や遊技状況を反映している)、発射ハンドル14の回動信号及び発射停止SW524の信号に基づいて発射モータ526を制御して遊技球を発射及び停止させる。
サブ統合制御装置42には、音量調節SWを備え、また演出ボタン15やジョグダイヤル16の操作信号が入力される。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ(枠側装飾ランプ113)の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する演出や特図の疑似演出図柄の表示態様のコマンドを送信する。
演出図柄制御装置43は、LCDパネルユニットや付属ユニットと共に演出図柄表示装置21を構成している。演出図柄制御装置43は、サブ統合制御装置42から送られてくるコマンドに応じて演出図柄表示装置21のLCDパネルの表示を制御する。
この様に構成されたパチンコ機1は、普図作動ゲート22に遊技球が入球すると、普図表示装置28で普図が変動表示を開始し、所定時間後に停止した普図の態様に応じて、当選であれば普通電動役物が作動する。普通電動役物が作動することにより普電役物ソレノイド509を駆動させ、開放部材を開放して第2特図始動口24への入球が可能となる。尚、パチンコ機1では、第2特図始動口24の開放時間は、通常時は0.2秒(1回)で、遊技者にとって有利な時短状態(開放延長)では2秒(1回)である。また、第2特図始動口24は、普通電動役物が作動しなければ遊技球が入球不可能な構成となっている。
第1特図始動口23に遊技球が入球すると、第1特図の当否判定に関する複数種類の乱数が抽出され、第1特図の保留記憶として所定数記憶される。そして該保留記憶の乱数に基づいて当否判定が実施され、これに伴い第1特図表示装置27Aにおいて第1特図が変動を開始し、所定時間後に停止する。また、第2特図始動口24に遊技球が入球すると、第2特図の当否判定に関する複数種類の乱数が抽出され、第2特図の保留記憶として所定数記憶される。そして該保留記憶の乱数に基づいて当否判定が実施され、これに伴い第2特図表示装置27Bにおいて第2特図が変動表示を開始し、所定時間後に停止する。
尚、第1特図と第2特図の当否判定は、第1特図始動口23と第2特図始動口24への入球順に関係なく、第2特図の当否判定を優先して実施する。具体的には、第1特図の保留記憶がある場合、第2特図の変動が停止し且つ第2特図の保留記憶が無い状態となってから、第1特図の保留記憶分の当否判定を実施する。
第1特図及び第2特図の変動表示、確定表示は、遊技盤2の隅に小さく表示されるだけであるので、遊技領域20の中央に設けられた演出図柄表示装置21にて第1特図又は第2特図に対応する疑似演出図柄を用いた疑似演出表示を行い、疑似演出表示にて当否判定の結果を遊技者に報知することが行われている。例えば、疑似演出表示では、三つの疑似演出図柄を変動させ、三つの図柄が同一図柄で停止すると大当りとなるように構成されている。疑似演出表示としては二つの図柄が同じ図柄で停止するリーチ演出が実施され、残りの変動中の図柄が同じ図柄で停止するか否かで遊技者の期待感を高めることが行われている。
第1特図及び第2特図の確定表示した態様に応じ、大当り(当選)であれば、所定の開放態様にて大入賞口25の開放し、大入賞口25への遊技球の入球が可能となる大当り遊技が実施される。尚、大当り遊技として、所定の開放態様で大入賞口25を開放するラウンド遊技を5ラウンド行う5R大当り遊技と、10ラウンド行う10R大当り遊技と、15ラウンド行う15R大当り遊技とから何れか一つの遊技が選択される。
パチンコ機1は確率変動機として構成されている。具体的には、パチンコ機1による遊技は、大入賞口25を閉鎖した遊技状態と、大入賞口25を開放する大当り遊技状態とに大別される。更に、大入賞口25を閉鎖した遊技状態は、大きく分類して、通常確率状態(以下、通常遊技状態)と、通常遊技状態に比べて遊技者にとって有利な状態(大当りとなる確率が高く、大当りし易い)となる高確率遊技状態(以下、確変遊技状態とも記載する)とが存在する。
第1特図及び第2特図の大当り図柄は確変図柄及び非確変図柄とからなり、確変遊技状態は確変図柄での大当り遊技終了後に移行可能に設定されている。確変遊技状態へは、通常遊技状態、確変遊技状態のいずれの遊技状態でも確変図柄で大当りすれば、大当り遊技終了後、確変遊技状態に移行する。同様に通常遊技状態は非確変図柄での大当り遊技終了後に移行可能に設定されている。通常遊技状態は、通常遊技状態、確変遊技状態のいずれの遊技状態でも非確変図柄で大当りすれば、大当り遊技終了後に移行する。
通常遊技状態に移行後は、規定回数(例えば、100回)だけ第1特図、第2特図及び普図の変動時間が短縮され、かつ第2特図始動口24の開放部材の開放が延長される時短状態となる。第1特図、第2特図及び普図の変動時間(変動開始から結果が表示されるまでの時間)が短縮されると、一定時間内に変動表示が行なわれる回数が増大される。
具体的には、時短状態では、第1特図及び第2特図の変動時間の短縮とともに、普図表示装置28に表示される普図の時間短縮も行われるが、この普図の変動表示を短縮させることで、一定時間内で多数回の普図の確定表示を行う。従って、一定時間内での普図が当りとなる回数が増大し、これにより第2特図始動口24の開放回数も増大する。また、第2特図始動口24の開放時間が長くなるように設定されている(開放延長機能)ので、多数の遊技球が入賞し易くなる。このように多数の遊技球が入賞し易くなることにより、第2特図の変動表示回数が更に増大されるとともに、第2特図始動口24の入賞で得る賞球により、遊技者の持ち球が減り難くなり、有利な遊技を行うことができる。
尚、確変遊技状態では、時短状態と同様に第1特図、第2特図及び普図の変動時間が短縮され、第2特図始動口24の開放延長機能が作動する。各種図柄の短縮と第2特図始動口24の開放延長機能に関する設定は時短状態と同一であるが、確変遊技状態は時短状態に加えて特図の大当り確率が高くなる(大当りし易い状態)ため、更に遊技者に有利な遊技状態となる。
図5は、パチンコ機1の基本的仕様を示す。
パチンコ機1の遊技状態が通常遊技状態(低確率)である場合の大当り確率は1/300、確変遊技状態(高確率)である場合の大当り確率は1/30に設定されている。大当り遊技終了後に確変遊技状態へ突入する確率は、60%に設定されている。
賞球数について説明する。第1特図始動口23、第2特図始動口24に遊技球が1個入球すると、3個の遊技球が賞球として払出されるように設定されている。また、各一般入賞口26に遊技球が1個入球すると、10個の遊技球が賞球として払出されるように設定されている。尚、各一般入賞口の賞球は夫々異なっていてもよい。大入賞口25に遊技球が1個入球すると、15個の遊技球が賞球として払出される。また、第2特図始動口24の規定入賞数は4個、大入賞口25の規定入賞数は10個に設定されている。
普図の当選確率について説明する。通常の普図の当選確率は1/6に設定されている。一方、開放延長の普図の当選確率は5/6に設定されている。通常の第2特図始動口24の開放時間は、0.2秒を1回、開放延長では2秒を1回に設定されている。
大当り遊技の内容及び大当り遊技の終了後の遊技状態について説明する。
第1特図で大当り図柄が確定表示された場合に実行される大当り遊技は3種類存在する。一つは15Rの大当り遊技で、大当り遊技の終了後に確変遊技状態へ移行するとともに、時短状態にも移行する。尚、確変回数は10000回、時短回数は10000回付与される。第1特図で大当り図柄が確定表示された場合に15R大当り遊技が実行され、大当り遊技終了後に確変遊技状態及び時短状態へ移行する確率は30%である。
もう一つは10Rの大当り遊技で、大当り遊技の終了後に確変遊技状態へ移行するとともに、時短状態にも移行する。尚、確変回数は10000回、時短回数は10000回付与される。第1特図で大当り図柄が確定表示された場合に10R大当り遊技が実行され、大当り遊技終了後に確変遊技状態及び時短状態へ移行する確率は30%である。
また、もう一つは5Rの大当り遊技で、大当り遊技の終了後に時短状態が100回付与される。第1特図で大当り図柄が確定表示された場合に5R大当り遊技が実行され、大当り遊技終了後に時短状態へ移行する確率は40%である。
第2特図で大当り図柄が確定表示された場合に実行される大当り遊技は3種類存在する。一つは15Rの大当り遊技で、大当り遊技の終了後に確変遊技状態へ移行するとともに、時短状態にも移行する。尚、確変回数は10000回、時短回数は10000回付与される。第2特図で大当り図柄が確定表示された場合に15R大当り遊技が実行され、大当り遊技終了後に確変遊技状態及び時短状態へ移行する確率は40%である。
もう一つは10Rの大当り遊技で、大当り遊技の終了後に確変遊技状態へ移行するとともに、時短状態にも移行する。尚、確変回数は10000回、時短回数は10000回付与される。第2特図で大当り図柄が確定表示された場合に10R大当り遊技が実行され、大当り遊技終了後に確変遊技状態及び時短状態へ移行する確率は20%である。
また、もう一つは5Rの大当り遊技で、大当り遊技の終了後に時短状態が100回付与される。第2特図で大当り図柄が確定表示された場合に5R大当り遊技が実行され、大当り遊技終了後に時短状態へ移行する確率は40%である。
パチンコ機1は、遊技が進行して、所定の演算実行条件を満たす場合に、所定の性能評価期間におけるパチンコ機1の射幸性の度合いを示す遊技性能を、遊技が行われた結果に基づいて演算する機能を備えている。遊技性能は主制御装置40で演算される。そして、演算結果に基づいて遊技性能の内容が性能表示装置48において表示される。更に、遊技性能の演算が終了し、結果が性能表示装置48に表示されると、演算が終了したことが、パチンコ機1の前面の終了報知表示装置29により報知される。
次に、パチンコ機1の作動を、主制御装置40及びサブ統合制御装置42等で実行されるプログラム処理に基づいて説明する。
図6は主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、「メインルーチン」は本処理(S100〜S110,S115)と残余処理(S111)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判断する(S100)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、CPUにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行してよいのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるCPUの暴走等が考えられるが、CPUの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えてよいので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
ここで正常割り込みでないとの否定判断(S100:no)ならS115の処理において初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値の書き込み、普図及び特図を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)を実行する。前記正常割り込みか否かを判断するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
前記S100の処理において正常割り込みとの肯定判断がなされると(S100:yes)、S101の初期値乱数更新処理が実行される。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に「1」を加算するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に「1」を加算するが、この処理を実行する前の乱数が最大値としての例えば「3899」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「3899」までの3900個の整数を繰り返し昇順に作成する。
続く大当り決定用乱数更新処理(S102)では、前記初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に「1」を加算するインクリメント処理であり、最大値としての例えば「3899」のときは次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「3899」までの3900個の整数を繰り返し昇順に作成する。尚、大当り決定用乱数の最初の値は、前記初期値乱数更新処理(S101)で設定(作成)された値となる。この値が150であったとすると、大当り決定用乱数は「150」「151」「152」・・・「3899」「0」「1」・・・と更新されていく。
尚、大当り決定用乱数が一巡(3900回、更新されること)すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする。大当り決定用乱数は、その初期値から「1」を加算していく。そして、再び大当り決定用乱数が一巡すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行なう。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。前記の例では大当り決定用乱数が「149」になると一巡であるから、「149」の次は前記初期値乱数の値となる。仮に初期値乱数の値が「87」だったとすると、「149」「87」「88」・・・「3899」「0」「1」・・・「86」と変化していき、「86」の次は新たな前記初期値乱数の値となる。
続く大当り図柄決定用乱数更新処理(S103)は、「0」〜「99」の100個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く当り決定用乱数更新処理(S104)は、「0」〜「995」の996個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。尚、当選することとなる値は、通常確率で「31」〜「197」であり、高確率で「31」〜「861」である。この当り決定用乱数は普図の抽選に使用される。その他の初期値乱数、大当り決定用乱数、リーチ判定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数は、特図の抽選に使用される。
リーチ判定用乱数更新処理(S105)は、「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
変動パターン決定用乱数更新処理(S106)は、「0」〜「1020」の1021個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く入賞確認処理(S107)では、第1特図始動口23、第2特図始動口24の入球(入賞)確認、普図作動ゲート22の遊技球の通過の確認、大入賞口25の入球(入賞)確認、一般入賞口26の入球(入賞)確認、及び主制御装置40に接続された各スイッチ類の入力処理等が実行される。
遊技球が第1特図始動口23、第2特図始動口24に入賞すると大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数など複数の乱数を取得される。だが、第1特図始動口23の入球に基づく第1特図の保留記憶、第2特図始動口24の入球に基づく第2特図の保留記憶は最大数がそれぞれ4個までとしており、保留記憶が満タンであるときに遊技球が第1特図始動口23又は第2特図始動口24に入球しても賞球が払出されるだけで、保留記憶されない構成になっている。
次の当否判定処理(S108)では、普図及び特図のそれぞれに対応した当否判定や、当否判定に付随する図柄変動や特別遊技処理などの処理を行なう。
続く各出力処理(S109)では、遊技の進行に応じて主制御装置40は、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、払出制御装置41、発射制御装置44、大入賞口ソレノイド508、普電役物ソレノイド509等に対して各々出力処理を実行する。入賞確認処理(S107)により遊技盤2上の各入賞口(第1特図始動口23、第2特図始動口24、大入賞口25、一般入賞口26)に遊技球の入球があることが検知されたときには、入球が検知された入賞口に応じた数の賞球を払出させるために、賞球のデータが含まれる信号を払出制御装置41に送信する処理を実行する。また、主制御装置40は、入賞確認処理(S107)により遊技盤2上の各入賞口(第1特図始動口23、第2特図始動口24、大入賞口25、一般入賞口26)に遊技球の入球があることが検知され、入球が検知された入賞口に応じた数の賞球を払出させることを決定した段階で、払出させる賞球の数を主制御装置40のRAMの記憶領域に累積する構成となっている。この構成に限定されることはなく、実際に賞球が払出された際に、主制御装置40のRAMの記憶領域に累積される構成であってもよい。
また、各出力処理(S109)では、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置42に出力する処理を、パチンコ機1に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置43にエラー信号を出力する処理も実行する。
続く不正監視処理(S110)は、一般入賞口26に対する不正が行われていないか監視する処理である。本処理は、所定時間(例えば、60秒)内における一般入賞口26に入球した遊技球の数が予め決定された規定数(例えば、10個)よりも多いか否かを判断して、多かった場合には不正と判断され、その旨を報知する処理である。
ここで、不正監視処理(S110)について、図7を用いて説明する。「不正監視処理」は、先ずS200において入賞頻度異常による不正が行われたか否かを判定する。尚、入賞頻度異常による不正とは、所定期間(例えば、60秒)内における一般入賞口26に入球する遊技球が予め決定された規定数(例えば、10個)よりも多い場合のことである。不正であれば(S200:yes)、S201において不正報知処理を行い、続いて不正報知コマンド送信処理(S202)を行い、本処理を終了してメインルーチンへリターンする。
前記S200の処理で不正が行われていないと判定された場合には(S200:no)、不正監視処理を終了してリターンする。
不正監視処理における規定数は、4つの一般入賞口26に入球した遊技球の合算数である。これに限定されるものではなく、一般入賞口26毎に、予め定められた規定数を設ける構成であってもよい。
前記不正報知処理(S201)において、主制御装置40は、払出制御装置41に入賞頻度が異常であることを示す不正コマンドを送信する。不正コマンドを受信した払出制御装置41は、異常表示装置49(図4参照)のLEDを点灯させる。
また、前記不正報知コマンド送信処理(S202)において、主制御装置40は、サブ統合制御装置42に不正報知コマンドを送信する。不正報知コマンドを受信したサブ統合制御装置42は、演出図柄表示装置21の画面に、所定期間(例えば、60秒)内に一般入賞口SW506により検出された遊技球数が規定数(例えば、10個)を超えて、入賞頻度の異常な不正が行われた旨の警告表示を表示するとともに、前枠11の枠側装飾ランプ113によるエラー報知が行われる。
図6に戻って、メインルーチンの本処理に続く前述の残余処理は、初期値乱数更新処理(S111)から構成されるが、前述したS100と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前述したS100〜S110までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、第1特図又は第2特図の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、前記割り込み処理(S100)が1回実行されることにより初期値乱数に更新される値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が大当り決定用乱数と同期する可能性は極めて小さくなる。大当り決定用乱数が一巡したときの、初期値乱数の値(0〜3899の3900通り)が、同程度に発生するとすれば、同期する確率はわずか1/3900である。また、前記当り決定用乱数更新処理(S104)も残余処理内において実行するよう構成してもよい。
次に、入賞確認処理(S107)、当否判定処理(S108)及び各出力処理(S109)の一部のサブルーチンについて説明する。
図8に示す「特図始動入賞確認処理」は、第1特図始動口23、第2特図始動口24に遊技球が入球したときに抽出される当否乱数等の種々の乱数を、保留記憶として主制御装置40に記憶する。そして第1特図始動口23、第2特図始動口24への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理となる。本実施形態において、第1特図始動口23への入球に起因して記憶可能な保留記憶数及び第2特図始動口24への入球に起因して記憶可能な保留記憶数は各4個である。
「特図始動入賞確認処理」は、先ず、前記第1特図始動口SW503により第1特図始動口23への入球を検出したか否かを判定する(S250)。入球が無ければ(S250:no)、S254の処理へ移行する。第1特図始動口23への入球が有れば(S250:yes)、S251の処理において主制御装置40に記憶されている第1特図の保留記憶の数が満杯か否かを判定(上限数に達しているか否かを判定)する。満杯であれば(S251:yea)、S254の処理へ移行する。
保留記憶が満杯でなければ(S251:no)、S252の処理において第1特図の大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出する。そして抽出した各種の乱数を、保留記憶として主制御装置40の保留記憶領域に記憶する。尚、抽出した各種の乱数を、一旦、主制御装置40の所定の記憶領域に記憶した後に保留記憶領域へ記憶するようにしてもよい。尚、第1特図の保留記憶数が「0」であっても、第1特図始動口23へ遊技球が入球したとき抽出される当否乱数等の種々の乱数は、最大値未満の記憶数がある場合と同様に記憶される。
その後、第1特図の保留記憶数を示す保留記憶カウンタを加算し、加算した保留記憶カウンタの値を示す第1特図保留数コマンドをサブ統合制御装置42に送信する(S253)。
図略ではあるが、記憶された第1特図の保留記憶について大当りやリーチ等の可能性があるか否かを先読み判定してもよい。先読み判定により大当りやリーチ等の可能性がある場合に、その旨を示す先読みコマンドをサブ統合制御装置42へ送信することが望ましい。
続いて、S254の処理において前記第2特図始動口SW504により第2特図始動口24への入球を検出したか否かを判定する。入球が無ければ(S254:no)、処理を終了して主制御装置40のメインルーチンへリターンする。第2特図始動口24への入球が有れば(S254:yes)、S255の処理において主制御装置40に記憶されている第2特図の保留記憶の数が満杯か否かを判定(上限数に達しているか否かを判定)する。満杯であれば(S255:yea)、リターンする。
第2特図の保留記憶が満杯でなければ(S255:no)、S256の処理において第2特図の大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出する。そして抽出した各種の乱数を、保留記憶として主制御装置40の保留記憶領域に記憶する。尚、抽出した各種の乱数を、一旦、主制御装置40の所定の記憶領域に記憶した後に保留記憶領域へ記憶するようにしてもよい。尚、第2特図の保留記憶数が「0」であっても、第2特図始動口24へ遊技球が入球したとき抽出される当否乱数等の種々の乱数は、最大値未満の記憶数がある場合と同様に記憶される。
その後、第2特図の保留記憶数を示す保留記憶カウンタを加算し、加算した保留記憶カウンタの値を示す第2特図保留数コマンドをサブ統合制御装置42に送信する(S257)。その後、リターンする。
図略ではあるが、記憶された第2特図の保留記憶について大当りやリーチ等の可能性があるか否かを先読み判定してもよい。先読み判定により大当りやリーチ等の可能性がある場合に、その旨を示す先読みコマンドをサブ統合制御装置42へ送信することが望ましい。
次に図9乃至図12は「特図当否判定処理」のフローチャートを示す。この処理において第1特図の当否判定及び第2特図の当否判定が実行される。この場合、第1特図の当否判定よりも第2特図の当否判定が優先的に実行される。尚、第1特図と第2特図の当否判定はほぼ同じ処理であり、以下の説明では、必要があれば両者を区別するが、それ以外は第1特図及び第2特図を区別せずに単に「特図」とする。
図9に示すように「特図当否判定処理」は、先ず、特別電動役物の未作動を確認して大当り遊技中又は小当り遊技中であるか否かを判定する(S300)。特別電動役物が作動中(S300:no)であれば「特別遊技処理」に移行する(図10参照)。特別電動役物が未作動で大当り遊技中又は小当り遊技中でなければ(S300:yes)、第1特図又は第2特図が変動停止中であるか否かを判定する(S301)。変動停止中であければ(S301:yes)、第1特図又は第2特図の確定図柄が未表示中であるか否かを判定する(S302)。
前記S302の処理で第1特図又は第2特図の確定図柄が未表示中であければ(S302:yes)、第2特図の保留記憶があるか否かを判定する(S303)。第2特図の保留記憶があれば(S303:yes)、第2特図の保留記憶数を減算し、保留記憶のシフト処理を行う(S304)。該シフト処理により第2特図の保留記憶のうちで最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
前記S303の処理で第2特図の保留記憶がなければ(S303:no)、第1特図の保留記憶があるか否かを判定する(S305)。第1特図の保留記憶があれば(S305:yes)、第1特図の保留記憶数を減算し、保留記憶のシフト処理を行う(S306)。該シフト処理により第1特図の保留記憶のうちで最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
第1特図の保留記憶がなければ(S305:no)、「特別遊技処理」に移行する。
前記S304の処理又前記S306の処理に続いて、図10に示すS310の処理において、確変フラグを確認して現在の遊技状態が特図の確変遊技状態であるか否かを判定する。確変中であれば(S310:yes)、確変時の当否判定用テーブルと当否判定の対象となる保留記憶の大当り決定用乱数とを対比して判定を行う(S311)。
前記S310の処理において確変中でない場合(S310:no)、通常確率の当否判定用テーブルと前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り決定用乱数を対比して判定を行う(S312)。
続いてS313の処理において、前記S311又は前記S312の処理の当否判定が大当りか否かの判定を行う。
大当りであれば(S313:yes)、S314の処理において、前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する。
続いて前記当否判定の対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて、特図の大当り図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する(S315)。
変動パターンの決定後、大当り設定処理を行う(S316)。この処理では、前記決定された大当り図柄に基づき、例えば、前記15R確変大当り遊技とするか、前記10R確変大当り遊技とするか、前記5R通常大当り遊技とするか、と言った大当り遊技の内容、大当り遊技終了後の確変遊技への移行や時短への移行、演出図柄表示装置21で実行される大当り遊技の大当り開始演出の時間の設定、大当り終了演出の時間等の設定がなされる。
前記S313の処理において、大当りでなくハズレであれば(S313:no)、S317の処理において特図のハズレ図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する。次にハズレ設定処理を行う(S318)。
前記S316の処理又は前記S318の処理の後、当否判定後の保留記憶の情報(例えば当否判定実行後の保留記憶の減少を示す情報など)をサブ統合制御装置42に送信する処理を行う(S319)。
続くS320の処理において第1特図表示装置27A又は第2特図表示装置27Bの図柄変動開始制御を行い、サブ統合制御装置42へ図柄の変動開始コマンド、図柄指定コマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する。尚、前記変動開始コマンド、図柄指定コマンドには特図の変動パターン、特図の当否判定の判定結果などが含まれる。
前記図9のS301の処理で特図の変動中のときは(S301:no)、図11に示すように、図柄の変動時間が経過すると(S330:yes)、S331の確定図柄表示処理において、第1特図表示装置27A又は第2特図表示装置27Bの特図の変動表示を終了させる制御を行う。その後、「特別遊技処理」へ移行する。
前記図9のS302の処理で特図の確定図柄を表示中であれば(S302:no)、図12のS340の処理に移行して、確定図柄表示時間が終了したか否かを判定する。確定図柄表示時間が終了していなければ(S340:no)、「特別遊技処理」へ移行する。
一方、確定図柄表示時間が終了していれば(S340:yes)、S341の確定図柄表示終了の処理により第1特図表示装置27A又は第2特図表示装置27Bの特図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42へ特図に対応する疑似演出図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する。
続いて特図の図柄が大当りになる組み合わせであるか否かを判定し(S342)、大当りになる組み合わせであったときは(S342:yes)、確変遊技状態を示す確変フラグが「1」であれば(S343:yes)、確変フラグを「0」にリセットする(S344)。続いて時短状態を示す時短フラグが「1」であれば(S345:yes)、時短フラグを「0」にリセットする(S346)。これらの処理により大当り遊技(特別遊技)中での確変状態及び時短状態に関する遊技状態を通常状態にリセットする。
続いて条件装置の作動を開始させる(S347)。尚、条件装置は特図の当否判定が大当りとなり大当り図柄が確定表示されることにより作動して大当り遊技の開始条件を成立させるものであり、且つ、大当り遊技で役物連続作動装置の作動に必要な装置である。更に役物連続作動装置の作動を開始させる(S348)とともに、大当り開始演出処理を行ない(S349)、「特別遊技処理」へ移行する。
前記S342の処理で大当りになる組み合わせでなければ(S342:no)、確変フラグが「1」であるか否かを判定し(S350)、確変フラグが「1」であれば(S350:yes)、S351の処理において確率変動状態の継続期間をカウントする確変カウンタを減算し、減算した後の確変カウンタが「0」であるか否かを判定する。確変カウンタが「0」であれば(S351:yes)、確変フラグを「0」にリセットする(S352)。
次に時短フラグが「1」であるか否かを判定し(S353)、時短フラグが「1」であれば(S353:yes)、S354の処理において時短の継続期間をカウントする時短カウンタを減算し、減算した後の時短カウンタが「0」であるか否かを判定する。時短カウンタが「0」であれば(S354:yes)、時短フラグを「0」にリセットする(S355)。
続くS356の状態指定コマンド送信処理では、遊技状態を示す確変フラグや時短フラグの情報等を含む状態指定コマンドを、サブ統合制御装置42へ送信する。その後、「特別遊技処理」に移行する。
図13に示すように「特別遊技処理」は、先ず、前記役物連続作動装置が作動中か否かを判定し(S400)、作動中であれば(S400:yes)、S401の処理で大入賞口25が開放中か否かを確認する。役物連続作動装置が作動中でなければ(S400:no)主制御装置40のメインルーチンへリターンする。
前記S401の処理で大入賞口25が開放中でなければ(S401:no)、S402の処理で大当り遊技のインターバル中か否かを判定する。インターバル中でなければ(S402:no)、S403の処理で特図大当り終了演出中か否かを判定する。大当り終了演出中でなければ(S403:no)、S404の処理で大当り開始演出時間が経過したか否かを判定する。大当り開始演出時間が経過していれば(S404:yes)、大入賞口開放処理で第1ラウンドの大入賞口25を開放してリターンする(S405)。
前記S401の処理で大入賞口開放中であれば(S401:yes)、図14に示すように、大入賞口25に10個の入賞があったか否か(規定入賞数)の判定(S410)、又は大入賞口25の開放時間が終了したか否かを判定して(S411)、いずれか肯定できれば(S410:yes又S411:yes)、S412の処理において大入賞口25を閉鎖し、大当りインターバル処理を実行して(S413)、リターンする。
前記S402の処理で大当りのインターバル中であれば(S402:yes)、図15に示すように、大当りインターバル時間が経過したか否かを判定し(S420)、経過していれば(S420:yes)、S421の処理において最終ラウンド(例えば15Rの大当り遊技であれば第15R、5Rの大当り遊技であれば第5R)であるか否かを判定する。最終ラウンドであれば、(S421:yes)、S422の大当り終了演出の処理を実行し、この処理でサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43に大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
一方、最終ラウンドでなければ、(S421:no)、S423の大入賞口25の開放処理により次のラウンドの大入賞口25の開放を実行してリターンする。
前記S403の処理で大当り終了演出中であれば(S403:yes)、図16に示すように、大当り終了演出時間が経過したか否かを判定する(S430)。大当り終了演出時間の経過を確認すれば(S430:yes)、S431の役物連続作動装置の作動を停止する処理を実行し、続いて条件装置の作動を停止する処理を実行する(S432)。
続く、S433の処理において前記大当り図柄等に応じて大当り遊技終了後に確変とする設定があるか否かを判定する。確変の設定があれば(S433:yes)、S434の処理において確率変動状態の繰り返し回数(10000回)を設定し、S435の処理において確変フラグに「1」をセットする。これにより大当り遊技終了後に確率変動状態が付与される。
次にS436の処理では前記大当り図柄等に応じて時短とする設定があるか否かを判定する。時短の設定があれば(S436:yes)、時短状態の繰り返し回数(10000回又は100回)を設定し(S437)、時短フラグに「1」をセットする(S438)。これにより大当り遊技終了後に時短状態が付与される。その後、特図の大当り終了コマンド送信の処理(S439)を実行し、この処理でサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43に大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
図17は、第1特図又は第2特図の変動中に表示される演出表示態様の一例と、入賞頻度異常による不正が行われた場合に表示される警告表示の一例を示す。
図17(a)に示すように、第1特図又は第2特図の図柄変動が開始されると、センターケース200で囲まれた演出図柄表示装置21の表示画面には、ほぼ中央に第1特図又は第2特図に対応する3桁の数値からなる疑似演出図柄700が変動表示される。また演出図柄表示装置21の表示画面の左下部には、第1特図の保留記憶を示す第1特図保留表示701が表示され、表示画面の右下部には第2特図の保留記憶を示す第2特図保留表示702が表示される。
そして、不正監視処理(S110)にて、所定期間(60秒)内において、予め決定された規定数(例えば、10個)を超えた遊技球が一般入賞口SW506により検出された場合に、主制御装置40からサブ統合制御装置42へ向けて不正報知コマンドが送信される。サブ統合制御装置42は、不正報知コマンドを受信すると、演出図柄表示装置21に、図17(b)に示す警告表示を表示させる。
警告表示は、演出図柄表示装置21の表示画面の中央位置に、「所定期間内に、異常な入賞数を検出しました。」と表示される。尚、警告表示中、疑似演出図柄700は演出図柄表示装置21の表示画面の右下方位置にて小さく変動表示される。
また入賞頻度異常時には、演出図柄表示装置21の警告表示と共に、前枠11の枠側装飾ランプ113等によるエラー報知が行われる。更にスピーカ112から「異常な入賞数を検出しました。」と音声によるエラー報知が行われる。
更に入賞頻度異常時には、主制御装置40は、払出制御装置41に向けて入賞頻度が異常であることを示す不正コマンドを送信する。不正コマンドを受信した払出制御装置41は、払出制御装置41に設けられた異常表示装置49(図4参照)のLEDを点灯させる。
演出図柄表示装置21の警告表示及び前枠11の枠側装飾ランプ113によるエラー報知は、異常が発生してから5分後に終了する。なお、スピーカ112によるエラー報知は、異常が発生してから30秒後に終了する。
次に、図18を用いて、パチンコ機1の主制御装置40で実行される遊技性能の演算及び遊技性能の表示について説明する。
主制御装置40は、遊技性能として、通常遊技状態の「ベース」の演算を行う(主制御装置40は特許請求の範囲に記載の遊技性能演算手段に相当する)。即ち、主制御装置40は、遊技領域20へ向けて発射された遊技球の「総発射球数」が所定の球数に達した時点において、総発射球数が所定の球数に達するまでの通常遊技状態(非確変、非時短状態)で発射された遊技球の「通常遊技発射球数」に対して、通常遊技状態で払出されることとなった賞球の「通常遊技払出球数」の比率(通常遊技払出球数/通常遊技発射球数×100)を演算する。
尚、遊技球の総発射球数が所定の球数に達した時点は、特許請求の範囲に記載の所定の演算実行条件に相当する。また、特許請求の範囲に記載の所定の性能評価期間に相当する期間は、総発射球数が所定の球数に達するまでの期間のうちで通常遊技発射球数を累積する通常遊技状態の期間である。
総発射球数は、通常、確変、時短といった遊技状態に拘わらずに遊技領域20へ向けて発射された全ての遊技球の発射球数を累積したものである。総発射球数は、主制御装置40のRAMの所定の領域に格納される。主制御装置40は、以下のように総発射球数を累積することが望ましい。
例えば、アウト口203へ取り込まれた遊技球を検出するアウト口センサを設ける。アウト口センサの検出信号に基づくアウト球数と、第1特図始動口23への入球数と、第2特図始動口24への入球数と、大入賞口25への入球数、及び一般入賞口26への入球を合算することで全ての発射球数を累積する。
総発射球数は、遊技が中断し、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われてもクリアされない構成である。再度、遊技が開始されると、遊技が中断される前からの総発射球数の累積が再開される。
総発射球数を累積する他の方法として、例えば、第1特図始動口23、第2特図始動口24、大入賞口25、一般入賞口26へ入球(入賞)した遊技球、及びアウト口203へ取り込まれた遊技を一箇所にまとめて遊技盤2から排出する排出路を設ける。そして、排出路に遊技球の通過を検出する排出センサを設ける。この排出センサの検出信号に基づいて全ての発射球数を累積するようにしてもよい。
更に例えば、遊技盤2にはその外レール201と内レール202との間に設けられた遊技球発射口などに遊技球の通過を検出する発射センサを設ける。そして発射センサの検出信号に基づいて全ての発射球数を累積するようにしてもよい。
更にまた例えば、遊技盤2には、センターケース200の左側の流路を流下する全ての遊技球を検出するための一つ又は複数の左流下センサを設ける。更に遊技盤2には、センターケース200の右側の流路を流下する全ての遊技球を検出するための一つ又は複数の右流下センサを設ける。そして、左流下センサ及び右流下センサの検出信号に基づいて、遊技盤2に発射された遊技球の全ての発射球数を累積するようにしてもよい。
通常遊技発射球数は、総発射球数の累積と同様の方法を用いて、通常遊技状態における発射球数を累積する。通常遊技発射球数には、大当り遊技中に発射された発射球数は含まれない。通常遊技発射球数は、主制御装置40のRAMの所定の領域に格納される。通常遊技発射球数は、遊技が中断し、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われてもクリアされない構成である。再度、遊技が開始されると、遊技が中断される前からの通常遊技発射球数の累積が再開される。
通常遊技払出球数は、通常遊技状態で、第1特図始動口23への入球(入賞)、第2特図始動口24への入球(入賞)、一般入賞口26への入球(入賞)に応じて払出されることとなった賞球の払出球数を累積したものである。通常遊技払出球数には、大当り遊技中の賞球数は含まれない。即ち、大当り遊技中の大入賞口25への入球により払い出されることとなった賞球数は含めないことは勿論、大当り遊技中に一般入賞口26に遊技球が入球した際に払い出されることとなった賞球数も含めない。
通常遊技払出球数は、主制御装置40のRAMの所定の領域に格納される。通常遊技払出球数は、遊技が中断し、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われてもクリアされない構成である。再度、遊技が開始されると、遊技が中断される前からの通常遊技払出球数の累積が再開される。
図18(a)(b)に示すように、主制御装置40は、通常遊技状態の「ベース」の演算を実行する条件として、総発射球数が60000個に達したことを条件(特許請求の範囲に記載の所定の演算実行条件に相当)としている。この条件は、以下の理由によるものである。即ち、パチンコ機は風俗営業等の規則に基づいて製作されており、風俗営業等の規則には、遊技球の試射試験を10時間行った場合においての遊技性能が定められている。しかし、遊技店において、連続して10時間の遊技を続ける状態は、なかなか発生するものではない。そこで、試射試験と同じような結果を出すことができるようにしたものである。
主制御装置40は、総発射球数を累積する際、初回の電源投入時から総発射球数が300個未満のA区間を、試射等により実質的に稼働していない期間として演算の対象期間から除外している。
主制御装置40は、総発射球数が300個に達してA区間が終了すると、ここから60000個に達するまでのB区間を、1回目の演算の対象期間とする。そして、総発射球数が60000個に達してB区間が終了すると、B区間を対象期間(当該期間のうちの通常遊技状態が特許請求の範囲に記載の所定の性能評価期間に相当)とする1回目の通常遊技状態の「ベース」の演算を実行する。即ち、B区間の通常遊技発射球数に対する、B区間の通常遊技払出球数の比率を演算する。
次に、主制御装置40は、B区間の終了から60000個に達するまでのC区間を、2回目の演算の対象期間とする。そして、総発射球数が60000個に達してC区間が終了すると、C区間を対象期間とする2回目の通常遊技状態の「ベース」の演算を実行する。即ち、C区間の通常遊技発射球数に対するC区間の通常遊技払出球数の比率を演算する。
続いて、主制御装置40は、C区間の終了から60000個に達するまでのD区間を、3回目の演算の対象期間とする。そして、総発射球数が60000個に達してD区間が終了すると、D区間を対象期間とする3回目の通常遊技状態の「ベース」の演算を実行する。即ち、D区間の通常遊技発射球数に対するD区間の通常遊技払出球数の比率を演算する。
その後も、主制御装置40は、総発射球数が60000個に達する毎に、通常遊技状態の「ベース」の演算を繰り返し実行する。
尚、算出された通常遊技状態の「ベース」の演算の結果は、主制御装置40のRAMの所定の領域に格納される。この場合、複数の演算の結果をRAMに記憶させることが望ましい。記憶が所定数に達すると、新たな演算の結果の算出に応じて、最も古い記憶を削除して新たな記憶に更新する。また演算の結果は、遊技が中断し、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われてもクリアされない構成である。
終了報知表示装置29について説明する。終了報知表示装置29は、1回目の通常遊技状態の「ベース」の演算が終了すると、パチンコ機1の前面側で、演算が終了したことを報知する。終了報知表示装置29は、演算対象外のA区間及び1回目の演算対象のB区間では非表示である。そして、1回目の通常遊技状態の「ベース」の演算が終了すると、「1」を表示することにより演算の終了を報知する(図18(c)参照)。「1」表示による1回目の演算終了の報知は、次回の演算の終了まで、即ちC区間において表示が継続される。
次に、終了報知表示装置29は、2回目の通常遊技状態の「ベース」の演算が終了すると、「2」を表示することにより演算の終了を報知する(図18(c)参照)。「2」表示による2回目の演算終了の報知は、次回の演算の終了まで、即ちD区間において表示が継続される。
その後も、終了報知表示装置29は、総発射球数が60000個に達して通常遊技状態の「ベース」の演算が終了する毎に、表示態様を繰り上げ変化させながら演算終了の報知を継続する。
尚、終了報知表示装置29は、通常遊技状態の「ベース」の演算が終了したことを報知する場合、演算の結果が不正のあることを示すような遊技性能として適正でない場合であっても、演算の結果が遊技性能として適正な場合と同一の報知態様を行う。例えば、図19に示すように、通常遊技状態の「ベース」として「30(%)」以上(40%未満)が適正値であるとされている場合、演算の結果が「30」や「34」であれば適正であり、1回目の通常遊技状態の「ベース」の演算終了時には「1」を表示する。また、演算の結果が「26」であって適正でなくても、1回目の通常遊技状態の「ベース」の演算終了時には「1」を表示する。
しかし、演算の結果が「19」や「50」となって、適性値より10%以上の差が生じたときは、発生するはずが無い演算結果などであると判断して、1回目の通常遊技状態の「ベース」の演算終了時には、例えば「E」を表示して異常報知を行う。更に、演算の処理でエラーが発生した場合や、遊技球を検出する各種のセンサの断線等のセンサ異常などの場合には、終了報知表示装置29は、異常を示すために、「E」を表示する。
また、終了報知表示装置29は、主制御装置40により表示か制御される。そして、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われても終了報知表示装置29の表示の内容はクリアされない構成である。再度、電源が供給されると、遮断前の表示を再開する。
尚、終了報知表示装置29の表示の制御は、主制御装置40からのコマンドに基づいてサブ統合制御装置42で行ってもよい。
性能表示装置48について説明する。性能表示装置48は、1回目の通常遊技状態の「ベース」の演算が終了すると、演算の結果を表示する。4桁の表示器からなる性能表示装置48は、上位の2桁が性能の種類を示す識別表示部とされ、下位の2桁が演算の結果(性能)を示す性能表示部とされている。
性能表示装置48は、上位2桁の識別表示部において、表示する性能が通常遊技状態の「ベース」であることを示す「AA.」を表示する(図18(d)参照)。この場合、上位2桁の識別表示部は、演算対象外のA区間及び1回目の演算対象のB区間では、性能が算出されていないため「AA.」を点滅表示する。その後、1回目以降の通常遊技状態の「ベース」の演算が終了すると(C区間から)、「AA.」を点灯表示する。
性能表示装置48の下位2桁の性能表示部は、演算対象外のA区間及びB区間では、性能が算出されていないため「‐‐」を点滅表示する。そして、性能表示部は、B区間における1回目の通常遊技状態の「ベース」が算出された後、演算結果を2桁の数値で表示する(図18(d)参照、図例では「32」)。1回目の通常遊技状態の「ベース」の演算結果は、次回の演算結果の算出まで、即ちC区間において表示が継続される。
その後も、性能表示装置48は、総発射球数が60000個に達して通常遊技状態の「ベース」が算出される毎に、下位2桁の性能表示部において演算結果を表示する。
また、性能表示装置48は、主制御装置40により表示か制御される。そして、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われても、性能表示装置48の表示の内容がクリアされない構成である。再度、電源が供給されると、遮断前の表示を再開する。
尚、性能表示装置48は、性能表示部において演算結果を数値で表示する構成に限らず、例えば、演算結果が所定の性能値よりも高いか低いかを表示するようにしてもよい。この場合、演算結果が所定の性能値よりも高ければ「up」と表示し、低ければ「Lo」とすることが望ましい。
また、性能表示装置48は、演算結果を数値で表示した上で、演算結果が所定の性能値よりも高いか低いかを表示するようにしてもよい。例えば、演算結果が所定の性能値よりも高いときには演算結果の数値を点灯表示し、演算結果が所定の性能値よりも低いときには演算結果の数値を点滅表示するようにしてもよい。
本実施形態のパチンコ機1は、所定の演算実行条件を満たす場合に、所定の性能評価期間におけるパチンコ機1の遊技性能を、遊技が行われた結果に基づいて演算する遊技性能演算手段(主制御装置40)と、遊技性能演算手段による演算結果に基づいた内容を表示する性能表示装置48と、遊技性能演算手段による演算が終了したことを示す終了報知表示装置29と、を備える。性能表示装置48は遊技者が遊技中に視認不可能な位置に配置されている。終了報知表示装置29はパチンコ機1の前面の視認可能な位置に配置されている。
これによれば、実際の遊技結果に基づいて導き出されたパチンコ機1の遊技性能が表示されるので、遊技機に不正改造が施されたか否かを調査する作業者は、遊技釘等を綿密に調査しなくても演算結果表示手段を見ることにより不正が成された可能性が高いか否かを容易に判断できるので、調査時間を短縮できる。
性能表示装置48に表示された演算結果は、演算内容を正確に理解していない遊技者が見た場合に、遊技者が疑念を抱くおそれがあるが、性能表示装置48は通常では遊技者が見えない位置に配置したので、遊技者の疑念の発生を回避できる。
演算結果を確認する場合、作業者も簡単には確認することができないので、例えば、遊技枠を開放するなどしてようやく演算結果を見えるようにしたにも関わらず、まだ、演算結果が出ていないという事態になりかねない。そうなると、無駄な作業が増えることになってしまう。パチンコ機1では、その前面の視認可能な位置に、演算が終了したか否かを示す終了報知表示装置29を設けたので、演算結果が出ていない状態で遊技枠を開放するといった無駄な作業を防止できる。
また本実施形態のパチンコ機1においては、終了報知表示装置29は、遊技性能演算手段による演算が終了したことを示す際、演算結果が遊技性能として不適正な場合であっても、演算結果が遊技性能として適正な場合と同一の報知態様を行う。
これによれば、終了報知表示装置29による報知は、仮に演算結果が適正でない値であっても適正であった場合と同じ態様にて報知が行われるので、終了報知表示装置29の報知を見ても遊技者に疑念を抱かせずに済む。
更に本実施形態のパチンコ機1においては、遊技性能演算手段は、所定の演算実行条件を満たす毎に、複数回の所定の性能評価期間における遊技性能を演算するように構成されている。終了報知表示装置29は、遊技性能演算手段による演算が終了したことを示す際、前回の所定の性能評価期間における遊技性能の演算が終了した場合と、続く次回の所定の性能評価期間における遊技性能の演算が終了した場合とで報知態様を相違させる。
本実施形態によれば、調査する作業者は、例えば1回目の所定の演算実行条件の達成による遊技性能の演算が終了したのか、2回目(次回)の所定の演算実行条件の達成による遊技性能の演算が終了したのかを把握することができるようになる。そして、1回目の演算結果と2回目の演算結果とを容易に見比べることができる。
パチンコ機1は、過去の複数の遊技性能の演算結果を記憶しておくことが望ましい。そして、性能表示装置48に表示切替スイッチ等を設け、表示切替スイッチの操作に応じて、性能表示装置48に表示する遊技性能の演算結果を過去の結果に切り替え可能とすることが望ましい。
また通常遊技状態の「ベース」の演算は、総発射球数をアウト口203に取り込まれた「総アウト球数」に置換し、且つ通常遊技発射球数を通常遊技状態におけるアウト口203に取り込まれた「通常遊技アウト球数」に置換してもよい。即ち、総アウト球数が所定の球数に達した時点において、総アウト球数が所定の球数に達するまでの通常遊技アウト球数に対して、通常遊技払出球数の比率を算出するようにしてもよい。この場合、アウト口203には、取り込まれた遊技球数を検出するアウト口センサを設ける。
〈第2実施形態〉
本発明を適用した第2実施形態のパチンコ機を説明する。本実施形態のパチンコ機は、先の実施形態と同様に、総発射球数が60000個に達したことを条件に、条件達成までに累積された通常遊技発射球数に対する通常遊技払出球数の比率(通常遊技状態の「ベース」)を算出し表示することを主機能とした上で、「即時性能」としてリアルタイムに通常遊技状態の「ベース」を算出し表示するようにしてもよい。尚、本実施形態の基本構成は第1実施形態のそれと同一であり、相違点を中心に説明する。図において、同一部材は同一符合で示す。
例えば、パチンコ機は、遊技状態の「ベース」の演算を実行する構成において、第1の演算の実行条件として、総発射球数が60000個に達したことを条件に、条件達成までに累積された通常遊技発射球数に対する通常遊技払出球数の比率を算出する演算を実行する。そして演算が終了したことを終了報知表示装置29にて報知し、演算の結果を性能表示装置48に表示する。一方、第2の演算の実行条件として所定のタイミング(例えば5秒間隔)で、条件達成時点の通常遊技発射球数に対する通常遊技払出球数の比率を算出する演算を実行する。そして算出した性能を「即時性能」として、性能表示装置48において、第1の演算の実行条件の演算結果と交互に表示するようにしてもよい。尚、終了報知表示装置29による「即時性能」の演算終了の報知は行わない。
図20及び図21を用いて、第2の実施形態のパチンコ機の主制御装置40で実行される遊技性能の演算及び遊技性能の表示について説明する。主制御装置40は、通常遊技状態の「ベース」の演算を実行する第1の演算の実行条件として総発射球数が60000個に達したことを条件とし、且つ第2の演算の実行条件として所定のタイミング(例えば5秒間隔)を条件としている。
主制御装置40は、総発射球数を累積する際、初回の電源投入時から300個未満のA区間を、実質的に稼働していない期間として演算の対象期間から除外している。
主制御装置40は、A区間が終了すると、第1の演算の実行条件に基づいて、A区間が終了から総発射球数が60000個に達するまでのB区間を、1回目の演算の対象期間とする。そして、総発射球数が60000個に達してB区間が終了すると、第1の演算の実行条件によりB区間を対象期間とする1回目の通常遊技状態の「ベース」の演算を実行する。即ち、B区間の通常遊技発射球数に対するB区間の通常遊技払出球数の比率を演算する。
また主制御装置40は、第2の演算の実行条件に基づき、B区間の即時性能を算出する。即ち、5秒間隔で、その時点の通常遊技発射球数に対する同時点の通常遊技払出球数の比率を繰り返し演算する。
次に、主制御装置40は、第1の演算の実行条件に基づいて、B区間の終了から総発射球数が60000個に達するまでのC区間を、2回目の演算の対象期間とする。そして、総発射球数が60000個に達してC区間が終了すると、第1の演算の実行条件によりC区間を対象期間とする2回目の通常遊技状態の「ベース」の演算を実行する。即ち、C区間の通常遊技発射球数に対するC区間の通常遊技払出球数の比率を演算する。
また主制御装置40は、第2の演算の実行条件に基づき、C区間の即時性能を算出する。即ち、5秒間隔で、その時点の通常遊技発射球数に対する同時点の通常遊技払出球数の比率を繰り返し演算する。
続いて、主制御装置40は、第1の演算の実行条件に基づいて、C区間の終了から総発射球数が60000個に達するまでのD区間を、3回目の演算の対象期間とする。そして、総発射球数が60000個に達してD区間が終了すると、D区間を対象期間とする3回目の通常遊技状態の「ベース」の演算を実行する。即ち、D区間の通常遊技発射球数に対するD区間の通常遊技払出球数の比率を演算する。
また主制御装置40は、第2の演算の実行条件に基づき、D区間の即時性能を算出する。即ち、5秒間隔で、その時点の通常遊技発射球数に対するその時点の通常遊技払出球数の比率を繰り返し演算する。
その後も、主制御装置40は、総発射球数が60000個に達する毎に、第1の演算の実行条件に基づいて、通常遊技状態の「ベース」の演算を繰り返し実行する。また主制御装置40は、第2の演算の実行条件に基づいて、繰り返し即時性を算出する。
尚、算出された第1の演算の実行条件に基づく演算の結果、及び第2の演算の実行条件に基づく即時性能はそれぞれ、主制御装置40のRAMの所定の領域に格納される。少なくとも第1の演算の実行条件に基づく演算の結果は、遊技が中断し、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われてもクリアされない構成である。
終了報知表示装置29は、第1の演算の実行条件に基づく1回目の通常遊技状態の「ベース」の演算が終了すると、パチンコ機1の前面側で、演算が終了したことを報知する。終了報知表示装置29は、演算対象外のA区間及び1回目の演算対象のB区間では非表示である。そして、第1の演算の実行条件に基づく1回目の通常遊技状態の「ベース」の演算が終了すると、「1」を表示することにより演算の終了を報知する(図21(a)参照)。「1」表示による1回目の演算終了の報知は、次回の演算の終了まで、即ちC区間において表示が継続される。
次に、終了報知表示装置29は、第1の演算の実行条件に基づく2回目の通常遊技状態の「ベース」の演算が終了すると、「2」を表示することにより演算の終了を報知する(図21(a)参照)。「2」表示による2回目の演算終了の報知は、第1の演算の実行条件に基づく次回の演算の終了まで、即ちD区間において表示が継続される。
その後も、終了報知表示装置29は、総発射球数が60000個に達して第1の演算の実行条件に基づく通常遊技状態の「ベース」の演算が終了する毎に、表示態様を変化させながら演算終了の報知を継続する。
尚、終了報知表示装置29は、主機能である総発射球数が60000個に達したことを条件に実行された演算が終了したことを報知するようになし、「即時性能」に関する終了の報知は行わない。
性能表示装置48は、第1の演算の実行条件に基づく演算の結果と、第2の演算の実行条件に基づく即時性能とを交互に表示する。性能表示装置48は、上位の2桁の識別表示部において、第1の演算の実行条件に基づく演算の結果の表示であるのか、第2の演算の実行条件に基づく即時性能の表示であるのか区別する。例えば、第2の演算の実行条件に基づく即時性能の表示の場合は「An.」を表示する(図21(b)参照)。一方、第1の演算の実行条件に基づく演算の結果の表示の場合は「AA.」を表示する(図21(c)参照)。
性能表示装置48は、第2の演算の実行条件に基づく即時性能を表示する場合、演算対象外のA区間では、性能が算出されていないため識別表示部にて「An.」を点滅表示する。また演算対象区間(B区間、C区間、D区間〜)であっても、総発射球数が5999個以下の場合は識別表示部にて「An.」を点滅表示する。一方、各演算対象区間(B区間、C区間、D区間〜)において総発射球数が6000個以上に達すると識別表示部にて「An.」を点灯表示する。
性能表示装置48は、第2の演算の実行条件に基づく即時性能を表示する場合、演算対象外のA区間では、即時性能が算出されていないため、下位2桁の性能表示部に「‐‐」を点滅表示する。そしてA区間が終了して演算対象のB区間が開始されると、下位2桁の性能表示部において即時性能を2桁の数値で表示する(図21(b)参照、図例では「33」)。尚、即時性能の表示は第2の演算の実行条件に応じて即時性能が算出される毎に更新される。
性能表示装置48は、第1の演算の実行条件に基づく演算の結果を表示する場合、演算対象外のA区間及びB区間では、第1の演算の実行条件に基づく演算の結果が算出されていないため識別表示部にて「AA.」を点滅表示する。その後、1回目以降の通常遊技状態の「ベース」の演算が終了すると(C区間から)、「AA.」を点灯表示する。
性能表示装置48は、第1の演算の実行条件に基づく演算の結果を表示する場合、演算対象外のA区間及びB区間では、性能が算出されていないため「‐‐」を点滅表示する。そして、B区間における1回目の通常遊技状態の「ベース」が算出された後、下位2桁の性能表示部において演算結果を2桁の数値で表示する(図21(c)参照、図例では「32」)。1回目の通常遊技状態の「ベース」の演算結果は、次回の演算結果の算出まで、即ちC区間において表示される。
その後も、性能表示装置48は、総発射球数が60000個に達して第1の演算の実行条件に基づく演算の結果が算出される毎に、下位2桁の性能表示部において演算結果を表示する。
このように、第1の演算の実行条件に基づく演算の結果と第2の演算の実行条件に基づく即時性能とを表示する性能表示装置48は、例えば、5秒毎に、第1の演算の実行条件に基づく演算の結果と第2の演算の実行条件に基づく即時性能とを、交互に切り替えて表示を行うことが好適である。これによれば、第2の演算の実行条件に基づく即時性能は表示される都度に更新される。
また、性能表示装置48は、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われても、性能表示装置48の表示の内容がクリアされない構成である。再度、電源が供給されると、遮断前の表示を再開する。
本実施形態のパチンコ機によれば、先の実施形態と同様な作用効果が発揮できる上、基本の構成の遊技性能及び即時性能といった複数種類の遊技性能が分かるので、パチンコ機の遊技性能を詳細に把握することができる。
〈第3実施形態〉
第1実施形態のパチンコ機1は、総発射球数が60000個に達したことを条件に、通常遊技状態の「ベース」の演算を実行する構成であるが、これに限らず、条件の異なる複数種類の演算の実行条件から何れか一つの条件を設定可能で、演算の実行条件を他の条件に変更してもよい。例えば、変更する演算の実行条件として、通常遊技状態における通常遊技発射球数が所定の球数に達した時点において、通常遊技発射球数に対する、通常遊技払出球数の比率を演算するようにしてもよい。
尚、通常遊技発射球数が所定の球数に達した時点は、特許請求の範囲に記載の所定の演算実行条件に相当する。また、特許請求の範囲に記載の所定の性能評価期間に相当する期間は、通常遊技発射数が所定の球数に達するまでの期間である。
演出の実行条件を変更するには、例えば、主制御装置40に切替スイッチ等を設け、切替スイッチの操作に応じて条件を変更することが望ましい。例えば、通常遊技発射球数を条件に選択した場合は、総発射球数を条件とする演算は実行しなくてもよい。
以下、図22に基づいて、演算の実行条件を通常遊技状態における発射球数が所定の球数に達することを条件とした第3実施形態について説明する。尚、本実施形態の基本構成は第1実施形態のそれと同一であり、相違点を中心に説明する。図において、同一部材は同一符合で示す。
本実施形態のパチンコ機は、主制御装置40において、遊技性能として、総発射球数が60000個に達したことを条件に通常遊技状態の「ベース」の演算を実行することが可能な上、これとは異なる条件で、通常遊技状態の「ベース」の演算を行う。即ち、主制御装置40は、通常遊技発射球数が18000個に達した時点において、通常遊技発射球数に対する、通常遊技払出球数の比率を演算する。
図22(a)(b)に示すように、主制御装置40は、通常遊技状態の「ベース」の演算を実行する条件として、通常遊技発射球数が18000個に達したことを条件(特許請求の範囲に記載の所定の演算実行条件に相当)としている。
主制御装置40は、通常遊技発射球数を累積する際、初回の電源投入時から300個未満のA区間を、実質的に稼働していない期間として演算の対象期間から除外している。
主制御装置40は、A区間が終了すると、ここから通常遊技発射球数が18000個に達するまでのB区間を、1回目の演算の対象期間とする。そして、通常遊技発射球数が18000個に達してB区間が終了すると、B区間を対象期間(当該期間のうちの通常遊技状態が特許請求の範囲に記載の所定の性能評価期間に相当)とする1回目の通常遊技状態の「ベース」の演算を実行する。即ち、B区間の通常遊技発射球数(18000個)に対するB区間の通常遊技払出球数の比率を演算する。
次に、主制御装置40は、B区間の終了から通常遊技発射球数が18000個に達するまでのC区間を、2回目の演算の対象期間とする。そして、通常遊技発射球数が18000個に達してC区間が終了すると、C区間を対象期間とする2回目の通常遊技状態の「ベース」の演算を実行する。即ち、C区間の通常遊技発射球数(18000個)に対するC区間の通常遊技払出球数の比率を演算する。
続いて、主制御装置40は、C区間の終了から通常遊技発射球数が18000個に達するまでのD区間を、3回目の演算の対象期間とする。そして、通常遊技発射球数が18000個に達してD区間が終了すると、D区間を対象期間とする3回目の通常遊技状態の「ベース」の演算を実行する。即ち、D区間の通常遊技発射球数(18000個)に対するD区間の通常遊技払出球数の比率を演算する。
その後も、主制御装置40は、通常遊技発射球数が18000個に達する毎に、通常遊技状態の「ベース」の演算を繰り返し実行する。
尚、算出された通常遊技状態の「ベース」の演算の結果は、主制御装置40のRAMの所定の領域に格納される。また演算の結果は、遊技が中断し、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われてもクリアされない構成である。
終了報知表示装置29は、1回目の通常遊技状態の「ベース」の演算が終了すると、パチンコ機1の前面側で、演算が終了したことを報知する。終了報知表示装置29は、演算対象外のA区間及び1回目の演算対象のB区間では非表示である。そして、1回目の通常遊技状態の「ベース」の演算が終了すると、「1.」を表示することにより演算の終了を報知する(図22(c)参照)。
この場合、遊技性能は、先の第1実施形態と同様に通常遊技状態の「ベース」であるが、演算の実行条件を通常遊技発射球数が18000個に達することを条件としており、第1実施形態とは異なる演算の実行条件で算出している。そこで、終了の報知の表示に「.(ドット)」を付加して、第1実施形態のように演算の実行条件を総発射球数が60000個に達することを条件とした場合と区別するようにしている。
また終了報知表示装置29の「1.」表示による1回目の演算終了の報知は、次回の演算の終了まで、即ちC区間において表示が継続される。
次に、終了報知表示装置29は、2回目の通常遊技状態の「ベース」の演算が終了すると、「2.」を表示することにより演算の終了を報知する(図22(c)参照)。「2.」表示による2回目の演算終了の報知は、次回の演算の終了まで、即ちD区間において表示が継続される。
その後も、終了報知表示装置29は、通常遊技発射球数が18000個に達して通常遊技状態の「ベース」の演算が終了する毎に、表示態様を変化させながら演算終了の報知を継続する。
性能表示装置48は、1回目の通常遊技状態の「ベース」の演算が終了すると、演算の結果を表示する。性能表示装置48は、上位2桁の識別表示部において、表示する性能が、通常遊技発射球数が18000個に達したことを演算の実行条件とした通常遊技状態の「ベース」であることを示す「bA.」を表示する(図22(d)参照)。この場合、演算の実行条件を総発射球数が60000個に達することを条件とした場合と区別するようにしている。
また上位2桁の識別表示部は、演算対象外のA区間及び1回目の演算対象のB区間では、性能が算出されていないため「bA.」を点滅表示する。その後、1回目以降の通常遊技状態の「ベース」の演算が終了すると(C区間から)、「bA.」を点灯表示する。
性能表示装置48の下位2桁の性能表示部は、演算対象外のA区間及びB区間では、性能が算出されていないため「‐‐」を点滅表示する。そして、性能表示部は、B区間における1回目の通常遊技状態の「ベース」が算出された後、演算結果を2桁の数値で表示する(図22(d)参照、図例では「30」)。1回目の通常遊技状態の「ベース」の演算結果は、次回の演算結果の算出まで、即ちC区間において表示が継続される。
その後も、性能表示装置48は、通常遊技発射球数が18000個に達して通常遊技状態の「ベース」が算出される毎に、下位2桁の性能表示部において演算結果表示する。
尚、本実施形態のパチンコ機は、総発射球数が60000個に達したことを条件に演算した通常遊技状態の「ベース」、通常遊技発射球数が18000個に達したことを条件に演算した通常遊技状態の「ベース」、及び「即時性能」をそれぞれ、各条件の達成に応じて演算するように構成してもよい(同時進行)。
そして、性能表示装置48に表示切替スイッチ等を設け、表示切替スイッチの操作に応じて、性能表示装置48において、総発射球数が60000個に達したことを条件に演算した通常遊技状態の「ベース」の演算の結果の表示、通常遊技発射球数が18000個に達したことを条件に演算した通常遊技状態の「ベース」の演算の結果の表示、総発射球数が60000個に達したことを条件に演算した通常遊技状態の「ベース」の演算の結果と「即時性能」との組み合わせの表示、通常遊技発射球数が18000個に達したことを条件に演算した通常遊技状態の「ベース」の演算の結果と「即時性能」との組み合わせの表示の何れかを任意に表示させるようにしてもよい。勿論、表示切替スイッチで選択された表示に関する演算のみを行うようにしてもよい。
本実施形態のパチンコ機では、遊技性能演算手段(主制御装置40)は、条件の異なる複数種類の所定の演算実行条件から何れか一つの演算実行条件を設定可能で、設定された演算実行条件を満たす毎に、所定の性能評価期間における遊技性能を演算可能に構成されている。終了報知表示装置29は、遊技性能演算手段による演算が終了したことを示す際、複数種類の所定の演算実行条件により演算された前記遊技性能毎に、報知態様を相違させるように構成されている。
本実施形態によれば、先の実施形態と同様な作用効果が得られる上、複数種類の所定の演算実行条件に応じた遊技性能が分るので、遊技機の遊技性能を詳細に把握することができる。そして、何れの演算実行条件に応じた遊技性能の演算が終了したのか分かるので、効率よく調査作業を行うことができる。
また通常遊技状態の「ベース」の演算は、通常発射球数に限らず、通常遊技状態におけるアウト口203に取り込まれた「通常遊技アウト球数」が所定の球数に達した時点において、通常遊技アウト球数に対する、通常遊技払出球数の比率を算出するようにしてもよい。この場合、アウト口203には、取り込まれたアウト球数を検出するアウト口センサを設ける。
〈第4実施形態〉
第1乃至第3実施形態のパチンコ機は、通常遊技状態の「ベース」の演算を実行する構成であるが、これに限らず、条件の異なる複数種類の演算の実行条件から何れか一つの条件を設定可能とし、且つ、期間の異なる複数種類の性能評価期間から何れか一つの性能評価期間を設定可能として、設定された演算の実行条件と、設定された性能評価期間との組み合わせに応じて複数種類の前記遊技性能を演算させるようにしてもよい。
例えば、演算実行条件として、遊技状態に拘わらず各種の始動口や入賞口への入球(入賞)に応じて払出されることとなった賞球の「総払出球数」が所定球数に達した時点を設定する。性能評価期間は、総払出球数が所定球数に達するまでの期間とする。そして、総払出球数に対する、普通電動役物の作動又は特別電動役物の作動によって払出されることとなった賞球の「払出球数A」の比率である「役物比率(払出球数A/総払出球数×100)」を演算するようにしてもよい。
更に例えば、総払出球数が所定球数に達した時点を演算の実行条件とする。性能評価期間は、総払出球数が所定球数に達するまでの期間とする。そして、総払出球数に対する、特別電動役物が連続して作動することによって払出されることとなった賞球の「払出球数B」の比率である「連続役物比率(払出球数B/総払出球数×100)」を演算するようにしてもよい。
演算される遊技性能を変更するには、例えば、主制御装置40に切替スイッチ等を設け、切替スイッチの操作に応じて演算される遊技性能を切り替えるようにすることが望ましい。例えば、「役物比率」、「連続役物比率」の遊技性能を選択した場合は、通常遊技状態の「ベース」等の演算は実行しなくてもよい。
以下、図23、図24に基づいて、「役物比率」、「連続役物比率」を演算する第4実施形態について説明する。尚、本実施形態の基本構成は先の実施形態のそれと同一であり、相違点を中心に説明する。図において、同一部材は同一符合で示す。
本実施形態のパチンコ機は、主制御装置40において、遊技性能として、通常遊技状態の「ベース」の演算を実行することが可能な上、これとは異なる演算の実行条件と、異なる性能評価期間とに応じた「役物比率」、「連続役物比率」の演算を行う。
図23に示すように、主制御装置40は、「役物比率」、「連続役物比率」の演算を実行する条件として、遊技状態に拘わらず第1特図始動口23への入球(入賞)、第2特図始動口24への入球(入賞)、大入賞口25への入球(入賞)、一般入賞口26への入球(入賞)に応じて払出されることとなった賞球の総払出球数が60000個に達したことを条件(特許請求の範囲に記載の所定の演算実行条件に相当)としている。
主制御装置40は、初回の電源が投入されると、ここから総払出球数が60000個に達するまでのA区間を、1回目の演算の対象期間とする。そして、総払出球数が60000個に達してA区間が終了すると、A区間を対象期間(特許請求の範囲に記載の所定の性能評価期間に相当)とする1回目の「役物比率」、「連続役物比率」の演算を実行する。即ち、「役物比率」として、A区間の総払出球数(60000個)に対するA区間の普通電動役物の作動又は特別電動役物の作動によって払出されることとなった賞球の払出球数Aの比率を演算する。「連続役物比率」として、A区間の総払出球数に対するA区間の特別電動役物の連続作動によって払出されることとなった賞球の払出球数Bの比率を演算する。
次に、主制御装置40は、A区間の終了から総払出球数が60000個に達するまでのB区間を、2回目の演算の対象期間とする。そして、総払出球数が60000個に達してB区間が終了すると、B区間を対象期間とする2回目の「役物比率」、「連続役物比率」の演算を実行する。即ち、「役物比率」として、B区間の総払出球数(60000個)に対するB区間の払出球数Aの比率を演算する。「連続役物比率」として、B区間の総払出球数に対するB区間の払出球数Bの比率を演算する。
更に、主制御装置40は、B区間の終了から総払出球数が60000個に達するまでのC区間を、3回目の演算の対象期間とする。そして、総払出球数が60000個に達してC区間が終了すると、C区間を対象期間とする3回目の「役物比率」、「連続役物比率」の演算を実行する。即ち、「役物比率」として、C区間の総払出球数(60000個)に対するC区間の払出球数Aの比率を演算する。「連続役物比率」として、C区間の総払出球数に対するC区間の払出球数Bの比率を演算する。
その後も、主制御装置40は、総払出球数が60000個に達する毎に、「役物比率」、「連続役物比率」の演算を繰り返し実行する。
尚、算出された「役物比率」、「連続役物比率」の演算の結果は、主制御装置40のRAMの所定の領域に格納される。また演算の結果は、遊技が中断し、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われてもクリアされない構成である。
終了報知表示装置29は、1回目の「役物比率」、「連続役物比率」の演算が終了すると、パチンコ機1の前面側で、演算が終了したことを報知する。終了報知表示装置29は、1回目の演算対象のA区間では非表示である。そして、1回目の「役物比率」、「連続役物比率」の演算が終了すると、「一」を表示することにより演算の終了を報知する(図24(a)参照)。この場合、終了の報知の表示は、通常遊技状態の「ベース」の演算の終了時の表示と区別するようにしている。
また終了報知表示装置29の「一」表示による1回目の演算終了の報知は、次回の演算の終了まで、即ちB区間において表示が継続される。
次に、終了報知表示装置29は、2回目の「役物比率」、「連続役物比率」の演算が終了すると、「二」を表示することにより演算の終了を報知する(図24(a)参照)。「二」表示による2回目の演算終了の報知は、次回の演算の終了まで、即ちC区間において表示が継続される。
その後も、終了報知表示装置29は、総払出球数が60000個に達して「役物比率」、「連続役物比率」の演算が終了する毎に、表示態様を変化させながら演算終了の報知を継続する。
尚、終了報知表示装置29は、「役物比率」、「連続役物比率」の演算が終了したことを報知する場合、演算の結果が不正のあることを示すような遊技性能として適正でない場合であっても、演算の結果が遊技性能として適正な場合と同一の報知態様を行う。例えば、図25(a)に示すように、「役物比率」として「70(%)」以下(60%以上)が適正値であるとされている場合、演算の結果が「70」や「66」であれば適正であり、1回目の「役物比率」の演算終了時には「一」を表示する。また、演算の結果が「74」であって適正でなくても、1回目の「役物比率」の演算終了時には「一」を表示する。
しかし、演算の結果が「59」や「90」となって、適性値より10%以上の差が生じたときは、発生するはずが無い演算結果などであると判断して、1回目の「役物比率」の演算終了時には、例えば「E」を表示して異常報知を行う。更に、演算の処理でエラーが発生した場合や、遊技球を検出する各種のセンサの断線等のセンサ異常などの場合には、終了報知表示装置29は、異常を示すために、「E」を表示する。
例えば、図25(b)に示すように、「連続役物比率」として「60(%)」以下(500%以上)が適正値であるとされている場合、演算の結果が「60」や「56」であれば適正であり、1回目の「連続役物比率」の演算終了時には「一」を表示する。また、演算の結果が「64」であって適正でなくても、1回目の「連続役物比率」の演算終了時には「一」を表示する。
しかし、演算の結果が「49」や「80」となって、適性値より10%以上の差が生じたときは、発生するはずが無い演算結果などであると判断して、1回目の「連続役物比率」の演算終了時には、例えば「E」を表示して異常報知を行う。更に、演算の処理でエラーが発生した場合や、遊技球を検出する各種のセンサの断線等のセンサ異常などの場合には、終了報知表示装置29は、異常を示すために、「E」を表示する。
また、終了報知表示装置29は、主制御装置40により表示か制御される。そして、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われても終了報知表示装置29の表示の内容はクリアされない構成である。再度、電源が供給されると、遮断前の表示を再開する。
尚、終了報知表示装置29の表示の制御は、主制御装置40からのコマンドに基づいてサブ統合制御装置42で行ってもよい。
性能表示装置48は、1回目の「役物比率」、「連続役物比率」の演算が終了すると、演算の結果を表示する。性能表示装置48は、「役物比率」の演算の結果と、「連続役物比率」演算の結果とを所定の時間(例えば5秒)ずつ交互に表示させることが望ましい。
性能表示装置48は、「役物比率」を表示する場合、上位2桁の識別表示部において、性能が「役物比率」であることを示す「CA.」を表示する(図24(b)参照)。この場合、通常遊技状態の「ベース」のときの表示と区別するようにしている。
また上位2桁の識別表示部は、1回目の演算対象のA区間では、性能が算出されていないため「CA.」を点滅表示する。その後、1回目の「役物比率」の演算が終了すると、「CA.」を点灯表示する。
性能表示装置48の下位2桁の性能表示部は、A区間では性能が算出されていないため「‐‐」を点滅表示する。そして、性能表示部は、A区間における1回目の「役物比率」が算出された後、演算結果を2桁の数値で表示する(図24(b)参照、図例では「60」)。1回目の「役物比率」の演算結果は、次回の演算結果の算出まで、即ちB区間において表示が継続される。
その後も、性能表示装置48は、総払出球数が60000個に達して「役物比率」が算出される毎に、下位2桁の性能表示部において演算結果表示する。
性能表示装置48は、「連続役物比率」を表示する場合、上位2桁の識別表示部において、性能が「連続役物比率」であることを示す「dA.」を表示する(図24(c)参照)。この場合、通常遊技状態の「ベース」及び「役物比率」のときの表示と区別するようにしている。
上位2桁の識別表示部は、1回目の演算対象のA区間では、性能が算出されていないため「dA.」を点滅表示する。その後、1回目の「連続役物比率」の演算が終了すると、「dA.」を点灯表示する。
性能表示装置48の下位2桁の性能表示部は、A区間では性能が算出されていないため「‐‐」を点滅表示する。そして、性能表示部は、A区間における1回目の「連続役物比率」が算出された後、演算結果を2桁の数値で表示する(図24(c)参照、図例では「70」)。1回目の「連続役物比率」の演算結果は、次回の演算結果の算出まで、即ちB区間において表示が継続される。
その後も、性能表示装置48は、総払出球数が60000個に達して「連続役物比率」が算出される毎に、下位2桁の性能表示部において演算結果表示する。
尚、本実施形態のパチンコ機は、総発射球数が60000個に達したことを条件に、条件達成までの期間の「役物比率」、「連続役物比率」を算出し表示することを主機能とした上で、「役物比率即時性能」、「連続役物比率即時性能」をリアルタイムに算出し表示するようにしてもよい。
また、本実施形態のパチンコ機は、遊技性能として、通常遊技状態の「ベース」、通常遊技状態の「ベース」の「即時性能」、「役物比率」、「役物比率即時性能」、「連続役物比率」、及び「連続役物比率即時性能」をそれぞれ、各条件の達成に応じて演算するように構成してもよい(同時進行)。そして、性能表示装置48等に表示切替スイッチを設け、表示切替スイッチの操作に応じて、性能表示装置48において、各遊技性能の表示の何れか又は組み合わせを任意に表示させるようにしてもよい。勿論、表示切替スイッチで選択された表示に関する演算のみを行うようにしてもよい。
本実施形態のパチンコ機では、遊技性能演算手段(主制御装置40)は、複数種類の遊技性能を演算可能に構成されている。また終了報知表示装置29は、遊技性能演算手段による演算が終了したことを示す際、複数種類の遊技性能毎に、報知態様を相違させるように構成されている。
本実施形態によれば、先の実施形態と同様な作用効果が得られる上、複数種類の遊技性能が分るので、遊技機の遊技性能を詳細に把握することができる。そして、何れの遊技性能の演算が終了したのか分かるので、効率よく調査作業を行うことができる。
本発明のパチンコ機は、遊技性能として、通常遊技状態の「ベース」、「役物比率」、「連続役物比率」以外に、図26に示す複数種類の遊技性能を演算するようにしてもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「短時間出球率」、即ち、直近1時間の総発射球数に対する、直近1時間の総払出球数の比率を演算する構成でもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「中時間出球率」、即ち、直近10時間の総発射球数に対する、直近10時間の総払出球数の比率を演算する構成でもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「高ベース」、即ち、有利状態(高確率且つ時短状態)の総発射球数に対する、有利状態(高確率且つ時短状態)の総払出球数の比率を演算する構成でもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「入賞口毎の入賞数」、即ち、総発射球数に対する、入賞数の比率(入賞口毎)を演算する構成でもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「払出球数(ベース算出用)」、即ち、一定時間の払出球数のでもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「ベース近似値」、即ち、所定の係数1を乗じた総発射球数に対する、通常遊技状態の払出球数の比率を演算する構成でもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「高ベース近似値」、即ち、所定の係数2を乗じた総発射球数に対する、有利状態(高確率且つ時短状態)の払出球数の比率を演算する構成でもよい。
尚、パチンコ機は、これら複数種類の遊技性能を演算可能とすることが望ましい。そして、パチンコ機には、主制御装置に切替スイッチ等を設けて、切替スイッチの操作に応じて演算される遊技性能を選択するようにしてもよい。選択する遊技性能は複数種類でもよい。また、複数種類の遊技性能の演算をそれぞれ実行するようにし(同時進行)、性能表示装置に表示切替スイッチ等を設け、表示切替スイッチの操作に応じて必要な遊技性能の演算結果の表示を行うようにしてもよい。
第1乃至第4の各実施形態において、パチンコ機は以下の構成とすることが望ましい。例えば、遊技機の性能を改ざんするために、前枠を開放して、遊技球を直接、入賞口に入球させる虞がある(一般入賞口に入球させることで役物比率、役物連続比率を下げたり、ベースを上げたりできる)。このようなことを防止するために、前枠が開放されていると判断されている状態において、一般入賞口に入賞しても賞球は払い出すが、該入球又は該入球による賞球数は、遊技性能の演算には使用されない構成とするとよい。
又は、所定時間内に所定数異常の入球があれば、演算に含めないようにしてもよい。
また第1乃至第4の各実施形態において、パチンコ機は以下の構成とすることが望ましい。パチンコ機は、高確率遊技状態且つ非時短状態に移行可能であり、当該遊技状態の発射位置(左打ち又は右打ち)が、通常遊技状態且つ非時短状態の発射位置と変らない遊技構成である場合には、高確率遊技状態且つ非時短状態における払出球数を通常遊技払出数に加算し、高確率遊技状態且つ非時短状態における発射球数を通常遊技発射球数に加算する構成が好適である。
更に、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは勿論である。例えば、発射された遊技球を遊技機内部で回収し、再び発射装置により発射すると共に、ICカードなどの記憶媒体を用いて遊技者の持ち球数をデータとして管理する封入式遊技機に本発明を適用してもよい。
また本発明は、価値媒体としてメダルを用いて遊技を行う回胴式遊技機(スロット遊技機)に適用してもよい。更に、価値媒体として遊技球を用いてスロット遊技機と同様の遊技を行う回胴式遊技機(パロット遊技機)に適用してもよい。
2 遊技盤
22 普図作動ゲート
23 第1特図始動口
24 第2特図始動口
25 大入賞口
29 終了報知表示装置(終了報知手段)
40 主制御装置(遊技性能演算手段)
48 性能表示装置(演算結果表示手段)
203 アウト口

Claims (2)

  1. 遊技店に設置され、遊技者が遊技可能な遊技機において、
    所定の演算実行条件を満たす場合に、所定の性能評価期間における前記遊技機の遊技性能を、遊技が行われた結果に基づいて演算する遊技性能演算手段と、
    前記遊技性能演算手段による演算結果を数値で表示する演算結果表示手段と、
    前記遊技性能演算手段による演算が終了したことを演算結果である前記数値を表示せずに示す終了報知手段と、を備え、
    前記演算結果表示手段は遊技者が遊技中に視認不可能な位置に配置され、
    前記終了報知手段は当該遊技機の前面の視認可能な位置に配置され、
    前記所定の演算実行条件として、第1の演算実行条件と、第2の演算実行条件と、があり、
    前記第1の演算実行条件を満たしか否か、及び前記第2の演算実行条件を満たしか否かを同時進行で判定していくようにし、
    前記遊技性能演算手段は、一つの遊技性能について、前記第1の演算実行条件を満たした場合と前記第2の演算実行条件を満たした場合とで演算を行い、
    前記終了報知手段は、
    前記第1の演算実行条件を満たしたことでの演算が終了した場合には、演算が終了したことを示すが、前記第2の演算実行条件を満たしたことでの演算が終了した場合には、演算が終了したことを示さないことを特徴とする遊技機。
  2. 前記終了報知手段は、前記遊技性能演算手段による演算が終了したことを示す際、前記演算結果が前記遊技性能として不適正な場合であっても、前記演算結果が前記遊技性能として適正な場合と同一の報知態様を行うように構成された請求項1に記載の遊技機。
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