JP6758566B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
入賞口に遊技球が入球すると該入賞口に設定された賞球が払出される。一方、アウト口に遊技球が入球した場合は賞球が付与されない。
特許文献1には、遊技機の不正を監視する構成が提案されている。
そこで本発明は、前記事情に鑑み、不正な改造が行われているか否を容易に判別することが可能な遊技機を提供することを課題としてなされたものである。
遊技店に設置され、遊技者が遊技可能な遊技機において、
所定の演算実行条件を満たす場合に、所定の性能評価期間における前記遊技機の遊技性能を、遊技が行われた結果に基づいて演算する遊技性能演算手段と、
前記遊技性能演算手段による演算結果を数値で表示する演算結果表示手段と、
前記遊技性能演算手段による演算が終了したことを演算結果である前記数値を表示せずに示す終了報知手段と、を備え、
前記演算結果表示手段は遊技者が遊技中に視認不可能な位置に配置され、
前記終了報知手段は当該遊技機の前面の視認可能な位置に配置され、
前記所定の演算実行条件として、第1の演算実行条件と、第2の演算実行条件と、があり、
前記第1の演算実行条件を満たしか否か、及び前記第2の演算実行条件を満たしか否かを同時進行で判定していくようにし、
前記遊技性能演算手段は、一つの遊技性能について、前記第1の演算実行条件を満たした場合と前記第2の演算実行条件を満たした場合とで演算を行い、
前記終了報知手段は、
前記第1の演算実行条件を満たしたことでの演算が終了した場合には、演算が終了したことを示すが、前記第2の演算実行条件を満たしたことでの演算が終了した場合には、演算が終了したことを示さないことを特徴とする。
この場合、所定の演算実行条件は、遊技領域へ向けて発射された遊技球の総発射球数が例えば60000個に達したことを条件とすることが望ましい。この条件は、以下の理由によるものである。即ち、パチンコ機は風俗営業等の規則に基づいて製作されており、風俗営業等の規則には、遊技球の試射試験を10時間行った場合においての遊技性能が定められている。しかし、遊技店において、連続して10時間の遊技を続ける状態は、なかなか発生するものではない。そこで、前記の試射試験と同じような結果を出すことができるようにすることが望ましい。
所定の性能評価期間は、低確率状態且つ非時短状態の期間である。
請求項1に記載の発明において、演算結果表示手段は、複数個の7セグメントLED表示器を用い、複数桁の演算結果を表示可能とすることが望ましい。演算結果表示手段は、表示態様として、演算結果をそのまま表示、演算結果が所定値を超えているか否かを示す表示、演算結果及び、演算結果が所定値を超えているか否か(達しているか否か)を示す表示の3種類の表示態様の何れかを表示する構成であればよい。
終了報知手段は、例えば、LED表示器を用い、遊技機の前面に設けることで、遊技者にも見える位置に配置することが望ましい。この場合、遊技機の前面であっても遊技枠内に設けることが望ましい。パチンコ機で言えば遊技枠内に設置された遊技盤に設ける構成が好適である。
終了報知手段による終了を示す報知は、例えば、演算結果が出る前はLEDを点灯し、演算が終了するとLEDが消灯するなどの構成でよい。
演算結果表示手段に表示された演算結果は、演算内容を正確に理解していない遊技者が見た場合に、遊技者が疑念を抱くおそれがあるが、演算結果表示手段は通常では遊技者が見えない位置に配置したので、そのような事態の発生を回避できる。
演算結果を確認する場合、作業者も簡単には確認することができないので、例えば、遊技枠を開放するなどしてようやく演算結果表示手段を見えるようにしたにも関わらず、まだ、演算結果が出ていないという事態になりかねない。そうなると、無駄な作業が増えることになってしまう。そこで、本発明では、遊技機の前面の視認可能な位置に演算が終了したか否かを示す終了報知手段を設けたので、演算結果が出ていない状態で遊技枠を開放するといった無駄な作業を防止できる。
前記終了報知手段は、前記遊技性能演算手段による演算が終了したことを示す際、前記演算結果が前記遊技性能として不適正な場合であっても、前記演算結果が前記遊技性能として適正な場合と同一の報知態様を行うように構成されたことを特徴とする。
本発明を適用した第1実施形態のパチンコ機1を説明する。図1に示すように、パチンコ機1は、遊技店に設置され、遊技者が遊技可能な遊技機である。パチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠10にて構成の各部を保持する構造である。外枠10には、左側の上下の位置に設けたヒンジ101を介して、板ガラス110が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)11及び図略の内枠(遊技枠ともいう)が開閉可能に設けられている。尚、これら前枠11及び前記内枠はシリンダ錠18により外枠10に閉鎖ロックされ、シリンダ錠18に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠11を開放可能である。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けられている。
下皿13は、上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
遊技領域20の中央部にはセンターケース200が配置されている。センターケース200は中央に演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。またセンターケース200には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
センターケース200の中央直下位置には、常時、遊技球の入球が可能で、入球に起因して第1特別図柄(以下、第1特図という)の当否判定が実行される第1特図始動口23が配置されている。更にその直下位置には、入球に起因して第2特別図柄(以下、第2特図という)の当否判定が実行される第2特図始動口24が設置されている。第2特図始動口24は、チューリップ式の開放部材により開放可能に構成されている。第2特図始動口24は、前記普図の抽選で当りとなり、普通電動役物が作動することで、開放部材が所定の時間、所定の開放態様で開放され、開放部材の開放時にのみ入球(入賞)可能である。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2に設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図3では発射制御装置44が描かれていないが、払出制御装置41の下に設けてある。
一方、発射制御装置44はCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
パチンコ機1の電源について説明する。パチンコ機1は、外部に設けられたAC電源から供給される電力を、電源基板45により変換して直流電圧を生成する。そして、パチンコ機1は、電源基板45に設けられた電源スイッチが操作されることでパチンコ機1を構成する各部位に電力を供給する。パチンコ機1は、コンデンサ等から構成されたバックアップ電源生成回路によりバックアップ電源を生成する。バックアップ電源は、AC電源からの電力供給中に、コンデンサに直流電圧の電力を蓄え、停電時には主制御装置40等(例えば、主制御装置40のRAM等)に電力を供給する。これにより、パチンコ機1への電力供給が停止した後も、一定時間にわたり電力供給が停止した直前の主制御装置40のRAMの内容(例えば、第1特図始動口23、第2特図始動口24、大入賞口25、一般入賞口26への入賞により払出させることとなった賞球の数の合計、パチンコ機1の遊技状態)を保持する構成である。
一方、本実施例の電源基板45が生成するバックアップ電源は、サブ統合制御装置42へ供給されない。このため、パチンコ機1への電力供給が停止した後は、サブ統合制御装置42のRAMに保持されている記憶はクリアされる。
尚、主制御装置40のRAMに記憶されるデータのうち、以下にあげる所定のデータは、RAMクリアSW541を押した状態で電源を投入しても、クリアされることはない主制御装置40のRAMの記憶領域に記憶することが望ましい。例えば、後述する遊技性能を算出する所定の演算の実行条件が成立したか否かを判断するために必要なデータはクリアしない。即ち、後述の「総発射球数」や、後述の「通常遊技発射球数」や、後述の「総払出球数」や、後述の「アウト球数」などのデータはクリアしない。また後述する遊技性能を算出する所定の性能評価期間における遊技性能を算出するためのデータはクリアしない。即ち、後述の「通常遊技払出球数」や、後述の普通電動役物の作動又は特別電動役物の作動によって払出されることとなった「払出球数A」や、特別電動役物が連続して作動することによって払出されることとなった「払出球数B」などのデータはクリアしない。更に、所定の演算の実行条件を満たす場合に、所定の性能評価期間におけるパチンコ機1の遊技性能を算出したデータはクリアしない。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や特図の大当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
払出制御装置41は、裏配線中継端子板530や払出中継端子板534を介して、ガラス枠開放SW501、内枠開放SW502、球タンクが空状態になったことを検出する球切れSW520、遊技球が払出されたことを検出する払出SW522、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯SW523等の検出信号が入力される。また主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて払出モータ521を稼働させて遊技球を払出させる。
払出制御装置41は、満杯SW523により下皿13が満タンであることを示す信号が入力された場合、及び球切れSW520により球タンクに遊技球が少ない或いは無いことを示す信号が入力されると払出モータ521を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。尚、球切れSW520、満杯SW523は、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置41は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ521の駆動を再開させる。
一方、精算表示装置173を介して精算SW172による精算要求の操作信号がCRユニット60に入力されると、精算要求に応じてCRユニット60が精算を行い、精算表示装置173においてプリペイドカードの残高表示が行われる。プリペイドカードの残高表示はCRユニット60によって制御される。
尚、パチンコ機1は遊技球を払出す構成である。近年では、発射された遊技球を遊技機内部で回収し、再び発射装置により発射すると共に、ICカードなどの記憶媒体を用いて遊技者の持ち球数をデータとして管理する遊技機(封入式遊技機又は管理遊技機などと呼ばれる)が存在し、パチンコ機1は封入式遊技機の構成であってもよい。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ(枠側装飾ランプ113)の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する演出や特図の疑似演出図柄の表示態様のコマンドを送信する。
パチンコ機1の遊技状態が通常遊技状態(低確率)である場合の大当り確率は1/300、確変遊技状態(高確率)である場合の大当り確率は1/30に設定されている。大当り遊技終了後に確変遊技状態へ突入する確率は、60%に設定されている。
第1特図で大当り図柄が確定表示された場合に実行される大当り遊技は3種類存在する。一つは15Rの大当り遊技で、大当り遊技の終了後に確変遊技状態へ移行するとともに、時短状態にも移行する。尚、確変回数は10000回、時短回数は10000回付与される。第1特図で大当り図柄が確定表示された場合に15R大当り遊技が実行され、大当り遊技終了後に確変遊技状態及び時短状態へ移行する確率は30%である。
もう一つは10Rの大当り遊技で、大当り遊技の終了後に確変遊技状態へ移行するとともに、時短状態にも移行する。尚、確変回数は10000回、時短回数は10000回付与される。第1特図で大当り図柄が確定表示された場合に10R大当り遊技が実行され、大当り遊技終了後に確変遊技状態及び時短状態へ移行する確率は30%である。
また、もう一つは5Rの大当り遊技で、大当り遊技の終了後に時短状態が100回付与される。第1特図で大当り図柄が確定表示された場合に5R大当り遊技が実行され、大当り遊技終了後に時短状態へ移行する確率は40%である。
もう一つは10Rの大当り遊技で、大当り遊技の終了後に確変遊技状態へ移行するとともに、時短状態にも移行する。尚、確変回数は10000回、時短回数は10000回付与される。第2特図で大当り図柄が確定表示された場合に10R大当り遊技が実行され、大当り遊技終了後に確変遊技状態及び時短状態へ移行する確率は20%である。
また、もう一つは5Rの大当り遊技で、大当り遊技の終了後に時短状態が100回付与される。第2特図で大当り図柄が確定表示された場合に5R大当り遊技が実行され、大当り遊技終了後に時短状態へ移行する確率は40%である。
図6は主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、「メインルーチン」は本処理(S100〜S110,S115)と残余処理(S111)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判断する(S100)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、CPUにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行してよいのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるCPUの暴走等が考えられるが、CPUの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えてよいので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
ここで正常割り込みでないとの否定判断(S100:no)ならS115の処理において初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値の書き込み、普図及び特図を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)を実行する。前記正常割り込みか否かを判断するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
続く当り決定用乱数更新処理(S104)は、「0」〜「995」の996個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。尚、当選することとなる値は、通常確率で「31」〜「197」であり、高確率で「31」〜「861」である。この当り決定用乱数は普図の抽選に使用される。その他の初期値乱数、大当り決定用乱数、リーチ判定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数は、特図の抽選に使用される。
変動パターン決定用乱数更新処理(S106)は、「0」〜「1020」の1021個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
遊技球が第1特図始動口23、第2特図始動口24に入賞すると大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数など複数の乱数を取得される。だが、第1特図始動口23の入球に基づく第1特図の保留記憶、第2特図始動口24の入球に基づく第2特図の保留記憶は最大数がそれぞれ4個までとしており、保留記憶が満タンであるときに遊技球が第1特図始動口23又は第2特図始動口24に入球しても賞球が払出されるだけで、保留記憶されない構成になっている。
続く各出力処理(S109)では、遊技の進行に応じて主制御装置40は、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、払出制御装置41、発射制御装置44、大入賞口ソレノイド508、普電役物ソレノイド509等に対して各々出力処理を実行する。入賞確認処理(S107)により遊技盤2上の各入賞口(第1特図始動口23、第2特図始動口24、大入賞口25、一般入賞口26)に遊技球の入球があることが検知されたときには、入球が検知された入賞口に応じた数の賞球を払出させるために、賞球のデータが含まれる信号を払出制御装置41に送信する処理を実行する。また、主制御装置40は、入賞確認処理(S107)により遊技盤2上の各入賞口(第1特図始動口23、第2特図始動口24、大入賞口25、一般入賞口26)に遊技球の入球があることが検知され、入球が検知された入賞口に応じた数の賞球を払出させることを決定した段階で、払出させる賞球の数を主制御装置40のRAMの記憶領域に累積する構成となっている。この構成に限定されることはなく、実際に賞球が払出された際に、主制御装置40のRAMの記憶領域に累積される構成であってもよい。
また、各出力処理(S109)では、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置42に出力する処理を、パチンコ機1に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置43にエラー信号を出力する処理も実行する。
前記S200の処理で不正が行われていないと判定された場合には(S200:no)、不正監視処理を終了してリターンする。
また、前記不正報知コマンド送信処理(S202)において、主制御装置40は、サブ統合制御装置42に不正報知コマンドを送信する。不正報知コマンドを受信したサブ統合制御装置42は、演出図柄表示装置21の画面に、所定期間(例えば、60秒)内に一般入賞口SW506により検出された遊技球数が規定数(例えば、10個)を超えて、入賞頻度の異常な不正が行われた旨の警告表示を表示するとともに、前枠11の枠側装飾ランプ113によるエラー報知が行われる。
図8に示す「特図始動入賞確認処理」は、第1特図始動口23、第2特図始動口24に遊技球が入球したときに抽出される当否乱数等の種々の乱数を、保留記憶として主制御装置40に記憶する。そして第1特図始動口23、第2特図始動口24への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理となる。本実施形態において、第1特図始動口23への入球に起因して記憶可能な保留記憶数及び第2特図始動口24への入球に起因して記憶可能な保留記憶数は各4個である。
その後、第1特図の保留記憶数を示す保留記憶カウンタを加算し、加算した保留記憶カウンタの値を示す第1特図保留数コマンドをサブ統合制御装置42に送信する(S253)。
図略ではあるが、記憶された第1特図の保留記憶について大当りやリーチ等の可能性があるか否かを先読み判定してもよい。先読み判定により大当りやリーチ等の可能性がある場合に、その旨を示す先読みコマンドをサブ統合制御装置42へ送信することが望ましい。
その後、第2特図の保留記憶数を示す保留記憶カウンタを加算し、加算した保留記憶カウンタの値を示す第2特図保留数コマンドをサブ統合制御装置42に送信する(S257)。その後、リターンする。
図略ではあるが、記憶された第2特図の保留記憶について大当りやリーチ等の可能性があるか否かを先読み判定してもよい。先読み判定により大当りやリーチ等の可能性がある場合に、その旨を示す先読みコマンドをサブ統合制御装置42へ送信することが望ましい。
第1特図の保留記憶がなければ(S305:no)、「特別遊技処理」に移行する。
前記S310の処理において確変中でない場合(S310:no)、通常確率の当否判定用テーブルと前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り決定用乱数を対比して判定を行う(S312)。
大当りであれば(S313:yes)、S314の処理において、前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する。
続いて前記当否判定の対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて、特図の大当り図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する(S315)。
続くS320の処理において第1特図表示装置27A又は第2特図表示装置27Bの図柄変動開始制御を行い、サブ統合制御装置42へ図柄の変動開始コマンド、図柄指定コマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する。尚、前記変動開始コマンド、図柄指定コマンドには特図の変動パターン、特図の当否判定の判定結果などが含まれる。
一方、確定図柄表示時間が終了していれば(S340:yes)、S341の確定図柄表示終了の処理により第1特図表示装置27A又は第2特図表示装置27Bの特図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42へ特図に対応する疑似演出図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する。
次に時短フラグが「1」であるか否かを判定し(S353)、時短フラグが「1」であれば(S353:yes)、S354の処理において時短の継続期間をカウントする時短カウンタを減算し、減算した後の時短カウンタが「0」であるか否かを判定する。時短カウンタが「0」であれば(S354:yes)、時短フラグを「0」にリセットする(S355)。
続くS356の状態指定コマンド送信処理では、遊技状態を示す確変フラグや時短フラグの情報等を含む状態指定コマンドを、サブ統合制御装置42へ送信する。その後、「特別遊技処理」に移行する。
前記S401の処理で大入賞口25が開放中でなければ(S401:no)、S402の処理で大当り遊技のインターバル中か否かを判定する。インターバル中でなければ(S402:no)、S403の処理で特図大当り終了演出中か否かを判定する。大当り終了演出中でなければ(S403:no)、S404の処理で大当り開始演出時間が経過したか否かを判定する。大当り開始演出時間が経過していれば(S404:yes)、大入賞口開放処理で第1ラウンドの大入賞口25を開放してリターンする(S405)。
一方、最終ラウンドでなければ、(S421:no)、S423の大入賞口25の開放処理により次のラウンドの大入賞口25の開放を実行してリターンする。
図17(a)に示すように、第1特図又は第2特図の図柄変動が開始されると、センターケース200で囲まれた演出図柄表示装置21の表示画面には、ほぼ中央に第1特図又は第2特図に対応する3桁の数値からなる疑似演出図柄700が変動表示される。また演出図柄表示装置21の表示画面の左下部には、第1特図の保留記憶を示す第1特図保留表示701が表示され、表示画面の右下部には第2特図の保留記憶を示す第2特図保留表示702が表示される。
警告表示は、演出図柄表示装置21の表示画面の中央位置に、「所定期間内に、異常な入賞数を検出しました。」と表示される。尚、警告表示中、疑似演出図柄700は演出図柄表示装置21の表示画面の右下方位置にて小さく変動表示される。
更に入賞頻度異常時には、主制御装置40は、払出制御装置41に向けて入賞頻度が異常であることを示す不正コマンドを送信する。不正コマンドを受信した払出制御装置41は、払出制御装置41に設けられた異常表示装置49(図4参照)のLEDを点灯させる。
主制御装置40は、遊技性能として、通常遊技状態の「ベース」の演算を行う(主制御装置40は特許請求の範囲に記載の遊技性能演算手段に相当する)。即ち、主制御装置40は、遊技領域20へ向けて発射された遊技球の「総発射球数」が所定の球数に達した時点において、総発射球数が所定の球数に達するまでの通常遊技状態(非確変、非時短状態)で発射された遊技球の「通常遊技発射球数」に対して、通常遊技状態で払出されることとなった賞球の「通常遊技払出球数」の比率(通常遊技払出球数/通常遊技発射球数×100)を演算する。
尚、遊技球の総発射球数が所定の球数に達した時点は、特許請求の範囲に記載の所定の演算実行条件に相当する。また、特許請求の範囲に記載の所定の性能評価期間に相当する期間は、総発射球数が所定の球数に達するまでの期間のうちで通常遊技発射球数を累積する通常遊技状態の期間である。
例えば、アウト口203へ取り込まれた遊技球を検出するアウト口センサを設ける。アウト口センサの検出信号に基づくアウト球数と、第1特図始動口23への入球数と、第2特図始動口24への入球数と、大入賞口25への入球数、及び一般入賞口26への入球を合算することで全ての発射球数を累積する。
総発射球数は、遊技が中断し、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われてもクリアされない構成である。再度、遊技が開始されると、遊技が中断される前からの総発射球数の累積が再開される。
更に例えば、遊技盤2にはその外レール201と内レール202との間に設けられた遊技球発射口などに遊技球の通過を検出する発射センサを設ける。そして発射センサの検出信号に基づいて全ての発射球数を累積するようにしてもよい。
更にまた例えば、遊技盤2には、センターケース200の左側の流路を流下する全ての遊技球を検出するための一つ又は複数の左流下センサを設ける。更に遊技盤2には、センターケース200の右側の流路を流下する全ての遊技球を検出するための一つ又は複数の右流下センサを設ける。そして、左流下センサ及び右流下センサの検出信号に基づいて、遊技盤2に発射された遊技球の全ての発射球数を累積するようにしてもよい。
通常遊技払出球数は、主制御装置40のRAMの所定の領域に格納される。通常遊技払出球数は、遊技が中断し、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われてもクリアされない構成である。再度、遊技が開始されると、遊技が中断される前からの通常遊技払出球数の累積が再開される。
その後も、主制御装置40は、総発射球数が60000個に達する毎に、通常遊技状態の「ベース」の演算を繰り返し実行する。
尚、算出された通常遊技状態の「ベース」の演算の結果は、主制御装置40のRAMの所定の領域に格納される。この場合、複数の演算の結果をRAMに記憶させることが望ましい。記憶が所定数に達すると、新たな演算の結果の算出に応じて、最も古い記憶を削除して新たな記憶に更新する。また演算の結果は、遊技が中断し、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われてもクリアされない構成である。
その後も、終了報知表示装置29は、総発射球数が60000個に達して通常遊技状態の「ベース」の演算が終了する毎に、表示態様を繰り上げ変化させながら演算終了の報知を継続する。
しかし、演算の結果が「19」や「50」となって、適性値より10%以上の差が生じたときは、発生するはずが無い演算結果などであると判断して、1回目の通常遊技状態の「ベース」の演算終了時には、例えば「E」を表示して異常報知を行う。更に、演算の処理でエラーが発生した場合や、遊技球を検出する各種のセンサの断線等のセンサ異常などの場合には、終了報知表示装置29は、異常を示すために、「E」を表示する。
また、終了報知表示装置29は、主制御装置40により表示か制御される。そして、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われても終了報知表示装置29の表示の内容はクリアされない構成である。再度、電源が供給されると、遮断前の表示を再開する。
尚、終了報知表示装置29の表示の制御は、主制御装置40からのコマンドに基づいてサブ統合制御装置42で行ってもよい。
性能表示装置48は、上位2桁の識別表示部において、表示する性能が通常遊技状態の「ベース」であることを示す「AA.」を表示する(図18(d)参照)。この場合、上位2桁の識別表示部は、演算対象外のA区間及び1回目の演算対象のB区間では、性能が算出されていないため「AA.」を点滅表示する。その後、1回目以降の通常遊技状態の「ベース」の演算が終了すると(C区間から)、「AA.」を点灯表示する。
その後も、性能表示装置48は、総発射球数が60000個に達して通常遊技状態の「ベース」が算出される毎に、下位2桁の性能表示部において演算結果を表示する。
また、性能表示装置48は、主制御装置40により表示か制御される。そして、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われても、性能表示装置48の表示の内容がクリアされない構成である。再度、電源が供給されると、遮断前の表示を再開する。
また、性能表示装置48は、演算結果を数値で表示した上で、演算結果が所定の性能値よりも高いか低いかを表示するようにしてもよい。例えば、演算結果が所定の性能値よりも高いときには演算結果の数値を点灯表示し、演算結果が所定の性能値よりも低いときには演算結果の数値を点滅表示するようにしてもよい。
性能表示装置48に表示された演算結果は、演算内容を正確に理解していない遊技者が見た場合に、遊技者が疑念を抱くおそれがあるが、性能表示装置48は通常では遊技者が見えない位置に配置したので、遊技者の疑念の発生を回避できる。
演算結果を確認する場合、作業者も簡単には確認することができないので、例えば、遊技枠を開放するなどしてようやく演算結果を見えるようにしたにも関わらず、まだ、演算結果が出ていないという事態になりかねない。そうなると、無駄な作業が増えることになってしまう。パチンコ機1では、その前面の視認可能な位置に、演算が終了したか否かを示す終了報知表示装置29を設けたので、演算結果が出ていない状態で遊技枠を開放するといった無駄な作業を防止できる。
また通常遊技状態の「ベース」の演算は、総発射球数をアウト口203に取り込まれた「総アウト球数」に置換し、且つ通常遊技発射球数を通常遊技状態におけるアウト口203に取り込まれた「通常遊技アウト球数」に置換してもよい。即ち、総アウト球数が所定の球数に達した時点において、総アウト球数が所定の球数に達するまでの通常遊技アウト球数に対して、通常遊技払出球数の比率を算出するようにしてもよい。この場合、アウト口203には、取り込まれた遊技球数を検出するアウト口センサを設ける。
本発明を適用した第2実施形態のパチンコ機を説明する。本実施形態のパチンコ機は、先の実施形態と同様に、総発射球数が60000個に達したことを条件に、条件達成までに累積された通常遊技発射球数に対する通常遊技払出球数の比率(通常遊技状態の「ベース」)を算出し表示することを主機能とした上で、「即時性能」としてリアルタイムに通常遊技状態の「ベース」を算出し表示するようにしてもよい。尚、本実施形態の基本構成は第1実施形態のそれと同一であり、相違点を中心に説明する。図において、同一部材は同一符合で示す。
主制御装置40は、総発射球数を累積する際、初回の電源投入時から300個未満のA区間を、実質的に稼働していない期間として演算の対象期間から除外している。
尚、算出された第1の演算の実行条件に基づく演算の結果、及び第2の演算の実行条件に基づく即時性能はそれぞれ、主制御装置40のRAMの所定の領域に格納される。少なくとも第1の演算の実行条件に基づく演算の結果は、遊技が中断し、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われてもクリアされない構成である。
その後も、終了報知表示装置29は、総発射球数が60000個に達して第1の演算の実行条件に基づく通常遊技状態の「ベース」の演算が終了する毎に、表示態様を変化させながら演算終了の報知を継続する。
尚、終了報知表示装置29は、主機能である総発射球数が60000個に達したことを条件に実行された演算が終了したことを報知するようになし、「即時性能」に関する終了の報知は行わない。
その後も、性能表示装置48は、総発射球数が60000個に達して第1の演算の実行条件に基づく演算の結果が算出される毎に、下位2桁の性能表示部において演算結果を表示する。
また、性能表示装置48は、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われても、性能表示装置48の表示の内容がクリアされない構成である。再度、電源が供給されると、遮断前の表示を再開する。
第1実施形態のパチンコ機1は、総発射球数が60000個に達したことを条件に、通常遊技状態の「ベース」の演算を実行する構成であるが、これに限らず、条件の異なる複数種類の演算の実行条件から何れか一つの条件を設定可能で、演算の実行条件を他の条件に変更してもよい。例えば、変更する演算の実行条件として、通常遊技状態における通常遊技発射球数が所定の球数に達した時点において、通常遊技発射球数に対する、通常遊技払出球数の比率を演算するようにしてもよい。
尚、通常遊技発射球数が所定の球数に達した時点は、特許請求の範囲に記載の所定の演算実行条件に相当する。また、特許請求の範囲に記載の所定の性能評価期間に相当する期間は、通常遊技発射数が所定の球数に達するまでの期間である。
演出の実行条件を変更するには、例えば、主制御装置40に切替スイッチ等を設け、切替スイッチの操作に応じて条件を変更することが望ましい。例えば、通常遊技発射球数を条件に選択した場合は、総発射球数を条件とする演算は実行しなくてもよい。
本実施形態のパチンコ機は、主制御装置40において、遊技性能として、総発射球数が60000個に達したことを条件に通常遊技状態の「ベース」の演算を実行することが可能な上、これとは異なる条件で、通常遊技状態の「ベース」の演算を行う。即ち、主制御装置40は、通常遊技発射球数が18000個に達した時点において、通常遊技発射球数に対する、通常遊技払出球数の比率を演算する。
主制御装置40は、通常遊技発射球数を累積する際、初回の電源投入時から300個未満のA区間を、実質的に稼働していない期間として演算の対象期間から除外している。
その後も、主制御装置40は、通常遊技発射球数が18000個に達する毎に、通常遊技状態の「ベース」の演算を繰り返し実行する。
尚、算出された通常遊技状態の「ベース」の演算の結果は、主制御装置40のRAMの所定の領域に格納される。また演算の結果は、遊技が中断し、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われてもクリアされない構成である。
この場合、遊技性能は、先の第1実施形態と同様に通常遊技状態の「ベース」であるが、演算の実行条件を通常遊技発射球数が18000個に達することを条件としており、第1実施形態とは異なる演算の実行条件で算出している。そこで、終了の報知の表示に「.(ドット)」を付加して、第1実施形態のように演算の実行条件を総発射球数が60000個に達することを条件とした場合と区別するようにしている。
また終了報知表示装置29の「1.」表示による1回目の演算終了の報知は、次回の演算の終了まで、即ちC区間において表示が継続される。
その後も、終了報知表示装置29は、通常遊技発射球数が18000個に達して通常遊技状態の「ベース」の演算が終了する毎に、表示態様を変化させながら演算終了の報知を継続する。
また上位2桁の識別表示部は、演算対象外のA区間及び1回目の演算対象のB区間では、性能が算出されていないため「bA.」を点滅表示する。その後、1回目以降の通常遊技状態の「ベース」の演算が終了すると(C区間から)、「bA.」を点灯表示する。
その後も、性能表示装置48は、通常遊技発射球数が18000個に達して通常遊技状態の「ベース」が算出される毎に、下位2桁の性能表示部において演算結果表示する。
そして、性能表示装置48に表示切替スイッチ等を設け、表示切替スイッチの操作に応じて、性能表示装置48において、総発射球数が60000個に達したことを条件に演算した通常遊技状態の「ベース」の演算の結果の表示、通常遊技発射球数が18000個に達したことを条件に演算した通常遊技状態の「ベース」の演算の結果の表示、総発射球数が60000個に達したことを条件に演算した通常遊技状態の「ベース」の演算の結果と「即時性能」との組み合わせの表示、通常遊技発射球数が18000個に達したことを条件に演算した通常遊技状態の「ベース」の演算の結果と「即時性能」との組み合わせの表示の何れかを任意に表示させるようにしてもよい。勿論、表示切替スイッチで選択された表示に関する演算のみを行うようにしてもよい。
また通常遊技状態の「ベース」の演算は、通常発射球数に限らず、通常遊技状態におけるアウト口203に取り込まれた「通常遊技アウト球数」が所定の球数に達した時点において、通常遊技アウト球数に対する、通常遊技払出球数の比率を算出するようにしてもよい。この場合、アウト口203には、取り込まれたアウト球数を検出するアウト口センサを設ける。
第1乃至第3実施形態のパチンコ機は、通常遊技状態の「ベース」の演算を実行する構成であるが、これに限らず、条件の異なる複数種類の演算の実行条件から何れか一つの条件を設定可能とし、且つ、期間の異なる複数種類の性能評価期間から何れか一つの性能評価期間を設定可能として、設定された演算の実行条件と、設定された性能評価期間との組み合わせに応じて複数種類の前記遊技性能を演算させるようにしてもよい。
例えば、演算実行条件として、遊技状態に拘わらず各種の始動口や入賞口への入球(入賞)に応じて払出されることとなった賞球の「総払出球数」が所定球数に達した時点を設定する。性能評価期間は、総払出球数が所定球数に達するまでの期間とする。そして、総払出球数に対する、普通電動役物の作動又は特別電動役物の作動によって払出されることとなった賞球の「払出球数A」の比率である「役物比率(払出球数A/総払出球数×100)」を演算するようにしてもよい。
更に例えば、総払出球数が所定球数に達した時点を演算の実行条件とする。性能評価期間は、総払出球数が所定球数に達するまでの期間とする。そして、総払出球数に対する、特別電動役物が連続して作動することによって払出されることとなった賞球の「払出球数B」の比率である「連続役物比率(払出球数B/総払出球数×100)」を演算するようにしてもよい。
演算される遊技性能を変更するには、例えば、主制御装置40に切替スイッチ等を設け、切替スイッチの操作に応じて演算される遊技性能を切り替えるようにすることが望ましい。例えば、「役物比率」、「連続役物比率」の遊技性能を選択した場合は、通常遊技状態の「ベース」等の演算は実行しなくてもよい。
本実施形態のパチンコ機は、主制御装置40において、遊技性能として、通常遊技状態の「ベース」の演算を実行することが可能な上、これとは異なる演算の実行条件と、異なる性能評価期間とに応じた「役物比率」、「連続役物比率」の演算を行う。
その後も、主制御装置40は、総払出球数が60000個に達する毎に、「役物比率」、「連続役物比率」の演算を繰り返し実行する。
尚、算出された「役物比率」、「連続役物比率」の演算の結果は、主制御装置40のRAMの所定の領域に格納される。また演算の結果は、遊技が中断し、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われてもクリアされない構成である。
また終了報知表示装置29の「一」表示による1回目の演算終了の報知は、次回の演算の終了まで、即ちB区間において表示が継続される。
その後も、終了報知表示装置29は、総払出球数が60000個に達して「役物比率」、「連続役物比率」の演算が終了する毎に、表示態様を変化させながら演算終了の報知を継続する。
しかし、演算の結果が「59」や「90」となって、適性値より10%以上の差が生じたときは、発生するはずが無い演算結果などであると判断して、1回目の「役物比率」の演算終了時には、例えば「E」を表示して異常報知を行う。更に、演算の処理でエラーが発生した場合や、遊技球を検出する各種のセンサの断線等のセンサ異常などの場合には、終了報知表示装置29は、異常を示すために、「E」を表示する。
しかし、演算の結果が「49」や「80」となって、適性値より10%以上の差が生じたときは、発生するはずが無い演算結果などであると判断して、1回目の「連続役物比率」の演算終了時には、例えば「E」を表示して異常報知を行う。更に、演算の処理でエラーが発生した場合や、遊技球を検出する各種のセンサの断線等のセンサ異常などの場合には、終了報知表示装置29は、異常を示すために、「E」を表示する。
また、終了報知表示装置29は、主制御装置40により表示か制御される。そして、パチンコ機1の電源が遮断され、主制御装置40のRAMクリア操作が行われても終了報知表示装置29の表示の内容はクリアされない構成である。再度、電源が供給されると、遮断前の表示を再開する。
尚、終了報知表示装置29の表示の制御は、主制御装置40からのコマンドに基づいてサブ統合制御装置42で行ってもよい。
性能表示装置48は、「役物比率」を表示する場合、上位2桁の識別表示部において、性能が「役物比率」であることを示す「CA.」を表示する(図24(b)参照)。この場合、通常遊技状態の「ベース」のときの表示と区別するようにしている。
また上位2桁の識別表示部は、1回目の演算対象のA区間では、性能が算出されていないため「CA.」を点滅表示する。その後、1回目の「役物比率」の演算が終了すると、「CA.」を点灯表示する。
その後も、性能表示装置48は、総払出球数が60000個に達して「役物比率」が算出される毎に、下位2桁の性能表示部において演算結果表示する。
上位2桁の識別表示部は、1回目の演算対象のA区間では、性能が算出されていないため「dA.」を点滅表示する。その後、1回目の「連続役物比率」の演算が終了すると、「dA.」を点灯表示する。
その後も、性能表示装置48は、総払出球数が60000個に達して「連続役物比率」が算出される毎に、下位2桁の性能表示部において演算結果表示する。
パチンコ機は、遊技性能として「短時間出球率」、即ち、直近1時間の総発射球数に対する、直近1時間の総払出球数の比率を演算する構成でもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「中時間出球率」、即ち、直近10時間の総発射球数に対する、直近10時間の総払出球数の比率を演算する構成でもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「高ベース」、即ち、有利状態(高確率且つ時短状態)の総発射球数に対する、有利状態(高確率且つ時短状態)の総払出球数の比率を演算する構成でもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「入賞口毎の入賞数」、即ち、総発射球数に対する、入賞数の比率(入賞口毎)を演算する構成でもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「払出球数(ベース算出用)」、即ち、一定時間の払出球数のでもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「ベース近似値」、即ち、所定の係数1を乗じた総発射球数に対する、通常遊技状態の払出球数の比率を演算する構成でもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「高ベース近似値」、即ち、所定の係数2を乗じた総発射球数に対する、有利状態(高確率且つ時短状態)の払出球数の比率を演算する構成でもよい。
尚、パチンコ機は、これら複数種類の遊技性能を演算可能とすることが望ましい。そして、パチンコ機には、主制御装置に切替スイッチ等を設けて、切替スイッチの操作に応じて演算される遊技性能を選択するようにしてもよい。選択する遊技性能は複数種類でもよい。また、複数種類の遊技性能の演算をそれぞれ実行するようにし(同時進行)、性能表示装置に表示切替スイッチ等を設け、表示切替スイッチの操作に応じて必要な遊技性能の演算結果の表示を行うようにしてもよい。
又は、所定時間内に所定数異常の入球があれば、演算に含めないようにしてもよい。
また第1乃至第4の各実施形態において、パチンコ機は以下の構成とすることが望ましい。パチンコ機は、高確率遊技状態且つ非時短状態に移行可能であり、当該遊技状態の発射位置(左打ち又は右打ち)が、通常遊技状態且つ非時短状態の発射位置と変らない遊技構成である場合には、高確率遊技状態且つ非時短状態における払出球数を通常遊技払出数に加算し、高確率遊技状態且つ非時短状態における発射球数を通常遊技発射球数に加算する構成が好適である。
また本発明は、価値媒体としてメダルを用いて遊技を行う回胴式遊技機(スロット遊技機)に適用してもよい。更に、価値媒体として遊技球を用いてスロット遊技機と同様の遊技を行う回胴式遊技機(パロット遊技機)に適用してもよい。
22 普図作動ゲート
23 第1特図始動口
24 第2特図始動口
25 大入賞口
29 終了報知表示装置(終了報知手段)
40 主制御装置(遊技性能演算手段)
48 性能表示装置(演算結果表示手段)
203 アウト口
Claims (2)
- 遊技店に設置され、遊技者が遊技可能な遊技機において、
所定の演算実行条件を満たす場合に、所定の性能評価期間における前記遊技機の遊技性能を、遊技が行われた結果に基づいて演算する遊技性能演算手段と、
前記遊技性能演算手段による演算結果を数値で表示する演算結果表示手段と、
前記遊技性能演算手段による演算が終了したことを演算結果である前記数値を表示せずに示す終了報知手段と、を備え、
前記演算結果表示手段は遊技者が遊技中に視認不可能な位置に配置され、
前記終了報知手段は当該遊技機の前面の視認可能な位置に配置され、
前記所定の演算実行条件として、第1の演算実行条件と、第2の演算実行条件と、があり、
前記第1の演算実行条件を満たしか否か、及び前記第2の演算実行条件を満たしか否かを同時進行で判定していくようにし、
前記遊技性能演算手段は、一つの遊技性能について、前記第1の演算実行条件を満たした場合と前記第2の演算実行条件を満たした場合とで演算を行い、
前記終了報知手段は、
前記第1の演算実行条件を満たしたことでの演算が終了した場合には、演算が終了したことを示すが、前記第2の演算実行条件を満たしたことでの演算が終了した場合には、演算が終了したことを示さないことを特徴とする遊技機。 - 前記終了報知手段は、前記遊技性能演算手段による演算が終了したことを示す際、前記演算結果が前記遊技性能として不適正な場合であっても、前記演算結果が前記遊技性能として適正な場合と同一の報知態様を行うように構成された請求項1に記載の遊技機。
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