JP7049643B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
そこで、特許文献1には、パチンコ機の不正を監視する構成が提案されている。例えば、不正を監視するために、パチンコ機に、遊技結果を記憶させ、遊技結果に基づいて出球率等の遊技性能を算出し、その結果を表示することが提案されている。これによれば、不正を調査する者は、表示を見ることにより不正の可能性が高いのか否かを判断できるので調査時間が短縮できる。
この場合、不正監視を考慮して、遊技機枠側に配置された制御装置(枠側制御装置)に遊技結果を記憶させ、記憶された遊技結果に基づいて出球率等の遊技性能を算出する構成にすることが考えられる。これによれば、入れ換えが行われる遊技盤ごとに遊技結果を記憶する構成が必要ないので遊技盤のコストを抑えることができる。
そこで本発明は、前記事情に鑑み、遊技機の入れ換え、及び不正の監視に有利な遊技機を提供することを課題としてなされたものである。
前記遊技盤に配置され、遊技機全体の制御を司る主制御装置と、
前記遊技機枠に配置され、前記主制御装置の指示に応じて制御を行う遊技機枠制御装置と、
前記主制御装置に予め付与されている固有の識別記号を示すデータを、予め設定された送信条件に応じて前記遊技機枠制御装置へ送信する識別記号送信手段と、
前記遊技機枠制御装置に設けられ、前記遊技が行われた遊技結果を記憶する遊技結果記憶手段と、
前記遊技機枠制御装置に設けられ、所定の演算実行条件を満たす場合に、所定の性能評価期間における遊技機の遊技性能を、前記遊技結果記憶手段に記憶された前記遊技結果に基づいて演算する遊技性能演算手段と、
前記遊技機枠制御装置に設けられ、前記所定の性能評価期間における前記遊技性能を複数回分記憶する遊技性能記憶手段と、
前記遊技性能演算手段で算出された演算結果に基づいた情報を表示する演算結果表示手段と、を備え、
前記遊技結果記憶手段は、前記遊技機枠制御装置が前記主制御装置から新たな識別記号を示すデータを受信すると、当該受信後の遊技に基づく新たな遊技結果の記憶を開始し、
前記遊技性能演算手段は、前記新たな識別記号を示すデータの受信後には、前記遊技結果記憶手段に記憶された前記新たな遊技結果に基づいて前記遊技性能を演算するようになし、
前記演算結果表示手段は、前記新たな識別記号を示すデータの受信後には、前記データを受信する前の前記遊技性能演算手段で算出された演算結果に基づいた情報を表示させないようにしたことを特徴とする。
遊技結果記憶手段は、不揮発性メモリが好適であるが、揮発性メモリでもよい。この場合、遊技機への電源供給が絶たれた場合でも、バックアップ電源がメモリに供給される構成とする。
遊技結果記憶手段は、遊技結果として、総発射球数、通常遊技状態の発射球数、大当り遊技の発射球数、賞球として払出された総払出球数、通常遊技状態の払出球数、大当り遊技の払出球数等を累積して記憶する。
遊技機枠制御装置は、主制御装置から新たな識別記号を示すデータを受信すると、受信した識別記号が、前回受信した識別記号と同じか否かを判別する。
この場合、所定の演算実行条件は、遊技領域へ向けて発射された遊技球の総発射球数が例えば60000個に達したことを条件とすることが望ましい。この条件は、以下の理由によるものである。即ち、パチンコ機は風俗営業等の規則に基づいて製作されており、風俗営業等の規則には、遊技球の試射試験を10時間行った場合においての遊技性能が定められている。しかし、遊技店において、連続して10時間の遊技を続ける状態は、なかなか発生するものではない。そこで、前記の試射試験と同じような結果を出すことができるようにすることが望ましい。所定の性能評価期間は、低確率状態且つ非時短状態の期間である。
更に、総払出球数に対する、特別電動役物が連続して作動したことによって付与されることとなった賞球の払出球数の比率である「役物連続比率」といった遊技性能などとしてもよい。
また、パチンコ機1は、遊技が行われた結果に基づいて、射幸性の度合いを示す遊技性能を演算する機能を備えている。パチンコ機1は、所定の演算実行条件を満たす場合に、所定の性能評価期間における遊技性能を演算する。そして、パチンコ機1は、演算結果に基づいて遊技性能を表示し、これを不正の調査等を行う調査員に示す。
更に、前枠11には、計数スイッチ15の左方に、遊技者が操作可能な遊技ボタン16が配設されている。
遊技領域20の中央部にはセンターケース200が配置されている。センターケース200は中央に演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。またセンターケース200には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
センターケース200の中央直下位置には、常時、遊技球の入球が可能で、入球に起因して第1特別図柄(以下、第1特図という)の当否判定が実行される第1特図始動口23が配置されている。
遊技領域20のセンターケース200の右横位置には、左横と同様の普図作動ゲート22が設けられている。更、にその直下位置には、入球に起因して第2特別図柄(以下、第2特図という)の当否判定が実行される第2特図始動口24が設置されている。第2特図始動口24は、チューリップ式の開放部材により開放可能に構成されている。第2特図始動口24は、前記普図の抽選で当りとなり、普通電動役物が作動することで、開放部材が所定の時間、所定の開放態様で開放され、開放部材の開放時にのみ入球(入賞)可能である。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2側に設置され、枠制御装置41、電源装置は内枠3側に設置されている。
遊技盤2側は、遊技領域を備えた遊技盤本体2、主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43で構成されている。更に、遊技盤2側の構成は、第1特図始動口23や第2特図始動口24や大入賞口25や各一般入賞口27及びアウト口203等の入球を検出する入賞検出機構71、遊技領域20の遊技釘と風車等72、その他の演出用装置73で構成されている。
枠3側の構成は、枠制御装置41、発射装置31、電源装置、球研磨装置35、揚送装置33、持球数表示装置14、前枠11、夜間監視装置、その他の演出用装置73で構成されている。
このように構成されたパチンコ機1は、パチンコ機1を入れ換えする際に、遊技盤2側のみを交換する「面換え」を行うのに好適である。
枠制御装置41は、遊技性能に関する情報、遊技者の持球数情報、及びクレジット残高に関わる情報などを扱うことから、万が一、電源供給が遮断された場合にもこれら情報を保持できるように、不揮発性メモリ(フラッシュメモリや不揮発性RAMなど)が好適に用いられ得る。これにより、電源供給が遮断された場合にも、遊技者が不利益を被る可能性を低減できる。
また、主制御装置40は、図柄変動や大当り等の管理用の信号を出力し、これらの出力信号は、枠制御装置41から管理ユニット60を介してホールコンピュータ500に送られる。更に、主制御装置40は、遊技盤中継端子板521を介して賞球数表示装置205が接続されており、賞球数の表示制御を行う。尚、この賞球数表示装置205により、夫々の入賞口(第1特図始動口、第2特図始動口、一般入賞口、大入賞口など)に入賞することで発生した賞球数を、遊技者が把握し易い。但し、封入式遊技機では、枠制御装置41により表示制御される持球数表示装置14を備えており、該表示装置14で賞球数を把握することも可能であるから、賞球数表示装置205は必須のものではない。
主制御装置40は、枠制御装置41へ通信を行う場合、主制御装置40のCUPの固有の識別記号の情報(主固有ID、特許請求の範囲に記載の識別記号を示すデータに相当する)、入賞の情報、賞球数の情報、及び確変や大当り遊技といった遊技状態の情報を示す信号を送信可能である。
枠制御装置41は、遊技が行われた遊技結果を記憶する遊技結果記憶装置(特許請求の範囲に記載の遊技結果記憶手段に相当する)を備えている。遊技結果記憶装置は、不揮発性メモリである。尚、揮発性メモリでもよいが、この場合、バックアップ電源が必要である。
ここで、持球数の減算について説明する。枠制御装置41は、発射装置中継端子板534を介して、発射装置31の減算センサ544が接続されている。減算センサ544は、発射装置31の発射位置に送られた遊技球を検知するものであり、遊技球の検知信号を出力する。この検知信号に応じて持球数が減算される。この場合、発射装置31において発射位置に送られた遊技球は必ず発射される構成であり、減算センサ544で検知された遊技球は確実に発射されたものとして減算される。尚、減算センサとしては、実際に発射された遊技球を検知する構成でもよい。
一方、賞球数の加算は、主制御装置40からの信号に基づいて加算される。
そして、枠制御装置41は、ハンドルボリューム541、発射停止SW543、タッチSW542、減算センサ544、及び発射入口センサ545から送信される各信号に基づいて、発射モータ561及び球送りソレノイド562を駆動制御して遊技球を発射または停止させる。
また、枠制御装置41は、揚上中継端子板536を介して、揚上入口センサ549、揚上モータ監視センサ551、及び揚上モータ565が接続されている。枠制御装置41は、揚上入口センサ549及び揚上モータ監視センサ551からの検知信号に基づいて揚上モータ565を駆動制御することで、揚送装置33を駆動させる。
更に、サブ統合制御装置42には、遊技ボタン16やジョグダイヤル等の操作を夫々検出するSWが接続されており、各SWが遊技者による操作を検出すると、その信号が入力される。
不正行為を監視する構成についての概略を説明する。パチンコ機1は、管理センタにて不正行為が監視されている。不正行為の監視にあたり、パチンコ機1は、主制御装置40のCUPに固有の識別記号(主固有ID)が割り当てられ、枠制御装置41のCUPに固有の識別記号(枠固有ID)が割り当てられている。そして、管理センタは、主固有ID及び枠固有IDを用いて、遊技機メーカーから出荷情報、及び各遊技店が有する全てのパチンコ機の情報を管理し、遊技店において登録されていない主制御装置や枠制御装置を監視(不正基板の監視)する。
尚、認証は、主制御装置の主固有IDと枠制御装置の枠固有IDの両者が認証されることが望ましいが、主制御装置の主固有IDのみが認証される構成でもよい。
また、主制御装置と遊技球等貸出装置とが双方向に通信可能なパチンコ機であれば、図9に示すように、認証の結果が、管理ユニット60から遊技球等貸出装置531を介して主制御装置40へ送信される構成でもよい。更に双方向通信であれば、主制御装置と枠制御装置とで、互いに相手の固有IDを確認するようにしてもよい。また、管理ユニットや管理センタとの関連性を持たずに、主制御装置と枠制御装置とで固有IDを確認する構成でもよい。
また、各パチンコ機1の管理ユニット60に、パチンコ機1の発射球数、賞球球数や遊技状態などの情報に基づいて不正行為を監視する機能、不正基板の監視機能を搭載してもよい。この場合、管理ユニット60と管理センタ800とで、セキュリティ情報を共有して不正改造を防止するために、管理ユニット60と管理センタ800との不正監視機能を照合することが望ましい。
パチンコ機1は、普図作動ゲート22に遊技球が入球すると、普通図柄表示装置29で普図が変動表示を開始し、所定時間後に停止した普図の態様に応じて、当選であれば普通電動役物が作動する。これにより普電役物ソレノイド511を駆動させ、開放部材を開放して第2特図始動口24への入球が可能となる。尚、パチンコ機1では、第2特図始動口24の開放時間は、通常時は0.2秒(1回)で、遊技者にとって有利な時短状態(開放延長)では2秒(1回)である。また、第2特図始動口24は、普通電動役物が作動しなければ遊技球が入球不可能な構成となっている。
パチンコ機1の遊技状態が通常遊技状態(低確率)である場合の大当り確率は1/300、確変遊技状態(高確率)である場合の大当り確率は1/30に設定されている。大当り遊技終了後に確変遊技状態へ突入する確率は、60%に設定されている。
第1特図で大当り図柄が確定表示された場合に実行される大当り遊技は3種類存在する。一つは15Rの大当り遊技で、大当り遊技の終了後に確変遊技状態へ移行するとともに、時短状態にも移行する。尚、確変回数は10000回、時短回数は10000回付与される。第1特図で大当り図柄が確定表示された場合に15R大当り遊技が実行され、大当り遊技終了後に確変遊技状態及び時短状態へ移行する確率は30%である。
もう一つは10Rの大当り遊技で、大当り遊技の終了後に確変遊技状態へ移行するとともに、時短状態にも移行する。尚、確変回数は10000回、時短回数は10000回付与される。第1特図で大当り図柄が確定表示された場合に10R大当り遊技が実行され、大当り遊技終了後に確変遊技状態及び時短状態へ移行する確率は30%である。
また、もう一つは5Rの大当り遊技で、大当り遊技の終了後に時短状態が100回付与される。第1特図で大当り図柄が確定表示された場合に5R大当り遊技が実行され、大当り遊技終了後に時短状態へ移行する確率は40%である。
もう一つは10Rの大当り遊技で、大当り遊技の終了後に確変遊技状態へ移行するとともに、時短状態にも移行する。尚、確変回数は10000回、時短回数は10000回付与される。第2特図で大当り図柄が確定表示された場合に10R大当り遊技が実行され、大当り遊技終了後に確変遊技状態及び時短状態へ移行する確率は20%である。
また、もう一つは5Rの大当り遊技で、大当り遊技の終了後に時短状態が100回付与される。第2特図で大当り図柄が確定表示された場合に5R大当り遊技が実行され、大当り遊技終了後に時短状態へ移行する確率は40%である。
図11は主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、「メインルーチン」は本処理(S100~S110,S115)と残余処理(S111)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判断する(S100)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、CPUにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行してよいのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるCPUの暴走等が考えられるが、CPUの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えてよいので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
ここで正常割り込みでないとの否定判断(S100:no)ならS115の処理において初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値の書き込み、普図及び特図を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)を実行する。前記正常割り込みか否かを判断するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
続く当り決定用乱数更新処理(S104)は、「0」~「99」の100個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
変動パターン決定用乱数更新処理(S106)は、「0」~「99」の100個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数は、特図の当否判定に使用される。
遊技球が第1特図始動口23、第2特図始動口24に入賞すると大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数など複数の乱数を取得される。だが、第1特図始動口23の入球に基づく第1特図の保留記憶、第2特図始動口24の入球に基づく第2特図の保留記憶は最大数がそれぞれ4個までとしており、保留記憶が満タンであるときに遊技球が第1特図始動口23又は第2特図始動口24に入球しても賞球が遊技者の持球数に加算されるだけで、保留記憶されない構成になっている。
続く各出力処理(S109)では、遊技の進行に応じて主制御装置40は、枠制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、大入賞口ソレノイド510、普電役物ソレノイド511等に対して各々出力処理を実行する。入賞確認処理(S107)により遊技盤2上の各入賞口(第1特図始動口23、第2特図始動口24、大入賞口25、一般入賞口27)に遊技球の入球があることが検知されたときには、入球が検知された入賞口に応じた数の賞球を遊技者の持球数に加算させるために、賞球のデータが含まれる信号を枠制御装置41に送信する処理を実行する。また、主制御装置40は、入賞確認処理(S107)により遊技盤2上の各入賞口(第1特図始動口23、第2特図始動口24、大入賞口25、一般入賞口27)に遊技球の入球があることが検知され、入球が検知された入賞口に応じた数の賞球を持球数に加算させることを決定した段階で、賞球の数を主制御装置40のRAMの記憶領域に累積する構成となっている。
また、各出力処理(S109)では、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置42に出力する処理を、パチンコ機1に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置43にエラー信号を出力する処理も実行する。
図12に示す「特図始動入賞確認処理」は、第1特図始動口23、第2特図始動口24に遊技球が入球したときに抽出される当否乱数等の種々の乱数を、保留記憶として主制御装置40に記憶する。そして第1特図始動口23、第2特図始動口24への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理となる。本実施形態において、第1特図始動口23への入球に起因して記憶可能な保留記憶数及び第2特図始動口24への入球に起因して記憶可能な保留記憶数は各4個である。
その後、第1特図の保留記憶数を示す保留記憶カウンタを加算し、加算した保留記憶カウンタの値を示す第1特図保留数コマンドをサブ統合制御装置42に送信する(S203)。
図略ではあるが、記憶された第1特図の保留記憶について大当りやリーチ等の可能性があるか否かを先読み判定してもよい。先読み判定により大当りやリーチ等の可能性がある場合に、その旨を示す先読みコマンドをサブ統合制御装置42へ送信することが望ましい。
その後、第2特図の保留記憶数を示す保留記憶カウンタを加算し、加算した保留記憶カウンタの値を示す第2特図保留数コマンドをサブ統合制御装置42に送信する(S207)。その後、リターンする。
図略ではあるが、記憶された第2特図の保留記憶について大当りやリーチ等の可能性があるか否かを先読み判定してもよい。先読み判定により大当りやリーチ等の可能性がある場合に、その旨を示す先読みコマンドをサブ統合制御装置42へ送信することが望ましい。
第1特図の保留記憶がなければ(S305:no)、「特別遊技処理」に移行する。
前記S310の処理において確変中でない場合(S310:no)、通常確率の当否判定用テーブルと前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り決定用乱数を対比して判定を行う(S312)。
大当りであれば(S313:yes)、S314の処理において、前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する。
続いて前記当否判定の対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて、特図の大当り図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する(S315)。
続くS320の処理において第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bの図柄変動開始制御を行い、サブ統合制御装置42へ図柄の変動開始コマンド、図柄指定コマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する。尚、前記変動開始コマンド、図柄指定コマンドには特図の変動パターン、特図の当否判定の判定結果などが含まれる。
一方、確定図柄表示時間が終了していれば(S340:yes)、S341の確定図柄表示終了の処理により第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bの特図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42へ特図に対応する疑似演出図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する。
次に時短フラグが「1」であるか否かを判定し(S353)、時短フラグが「1」であれば(S353:yes)、S354の処理において時短の継続期間をカウントする時短カウンタを減算し、減算した後の時短カウンタが「0」であるか否かを判定する。時短カウンタが「0」であれば(S354:yes)、時短フラグを「0」にリセットする(S355)。
続くS356の状態指定コマンド送信処理では、遊技状態を示す確変フラグや時短フラグの情報等を含む状態指定コマンドを、サブ統合制御装置42へ送信する。その後、「特別遊技処理」に移行する。
前記S401の処理で大入賞口25が開放中でなければ(S401:no)、S402の処理で大当り遊技のインターバル中か否かを判定する。インターバル中でなければ(S402:no)、S403の処理で特図大当り終了演出中か否かを判定する。大当り終了演出中でなければ(S403:no)、S404の処理で大当り開始演出時間が経過したか否かを判定する。大当り開始演出時間が経過していれば(S404:yes)、大入賞口開放処理で第1ラウンドの大入賞口25を開放してリターンする(S405)。
一方、最終ラウンドでなければ、(S421:no)、S423の大入賞口25の開放処理により次のラウンドの大入賞口25の開放を実行してリターンする。
パチンコ機1は、枠制御装置41の遊技結果記憶装置において遊技結果が記憶され、枠制御装置41の遊技性能演算装置において記憶された遊技結果に基づいて遊技性能が演算される。
枠制御装置41は、遊技性能の演算を行うにあたり、電源投入時に、次の設定を行う。即ち、パチンコ機の入れ換えによる「面換え」が行われたか否を判定し、「面換え」後であれば、「面換え」後の遊技結果を新たに記憶し、新たな遊技結果に基づいて遊技性能の演算を行うように設定する。一方、「面換え」が行われていなければ、電源遮断前から継続された遊技結果に基づいて遊技性能の演算を行うように設定する。
図21は、電源投入後に、枠制御装置41で実行される「遊技性能演算設定処理」を示す。本処理は、先ず、電源投入後に、主制御装置40から主固有IDを受信したか否かを判定する(S500)。主固有IDの受信がなければ(S500:no)、枠制御装置41で実行されるメインルーチンにリターンして、本処理を終了する。
主固有IDの受信があれば(S500:yes)、S501の処理において受信した主固有IDが、今まで受信したものとは異なる新たな主固有IDであるか否かを判定する。この判定にあたり、枠制御装置41は以前に受信した主固有IDを記憶しており、記憶と受信のIDと比較する。
続いて、S503の処理において、枠制御装置41の遊技性能演算装置において、新たな遊技結果の記憶に基づいて、遊技性能の演算を実行するように設定する(S503)。これにより、遊技性能演算装置は、「面換え」により新たに構成されたパチンコ機の遊技性能を演算する。
パチンコ機1は、枠制御装置41により、第1の遊技性能として、通常遊技状態の「ベース」の演算が行われる。即ち、枠制御装置41は、遊技性能演算装置が、遊技球の「総発射球数」が所定の球数に達した時点において、総発射球数が所定の球数に達するまでの通常遊技状態(非確変、非時短状態)で発射された遊技球の「通常遊技発射球数」に対して、通常遊技状態で払出される(実際には、持球数に加算される)こととなった賞球の「通常遊技払出球数」の比率(通常遊技払出球数/通常遊技発射球数×100)を演算する。
尚、遊技球の総発射球数が所定の球数に達した時点は、特許請求の範囲に記載の所定の演算実行条件に相当する。また、特許請求の範囲に記載の所定の性能評価期間に相当する期間は、総発射球数が所定の球数に達するまでの期間のうちで通常遊技発射球数を累積する通常遊技状態の期間である。
パチンコ機1は、例えば、減算センサ544の検出信号に基づいて全ての発射球数を累積する。
総発射球数は、遊技が中断し、パチンコ機1の電源が遮断され、「面換え」が行われなければ、RAMクリア操作が行われてもクリアされない構成である。再度、遊技が開始されると、遊技が中断される前からの総発射球数の累積が再開される。一方、パチンコ機1の電源が遮断され、「面換え」が行われれば、遊技が中断される前からの総発射球数はクリアされる。その後、電源が供給され、遊技が開始されると、新たに総発射球数の累積が行われる。
更に例えば、第1特図始動口23、第2特図始動口24、大入賞口25、一般入賞口27へ入球(入賞)した遊技球、及びアウト口203へ取り込まれた遊技を一箇所にまとめて遊技盤2から排出する排出路を設ける。そして、排出路に遊技球の通過を検出する排出センサを設ける。この排出センサの検出信号に基づいて全ての発射球数を累積するようにしてもよい。
更にまた、例えば、遊技盤2には、センターケース200の左側の流路を流下する全ての遊技球を検出するための一つ又は複数の左流下センサを設ける。更に遊技盤2には、センターケース200の右側の流路を流下する全ての遊技球を検出するための一つ又は複数の右流下センサを設ける。そして、左流下センサ及び右流下センサの検出信号に基づいて、遊技盤2に発射された遊技球の全ての発射球数を累積するようにしてもよい。
通常遊技払出球数は、遊技結果として、枠制御装置41の遊技結果記憶装置に記憶される。通常遊技払出球数は、遊技が中断し、パチンコ機1の電源が遮断され、「面換え」が行われなければ、RAMクリア操作が行われてもクリアされない構成である。再度、遊技が開始されると、遊技が中断される前からの通常遊技払出球数の累積が再開される。一方、パチンコ機1の電源が遮断され、「面換え」が行われれば、遊技が中断される前からの通常遊技払出球数はクリアされる。その後、電源が供給され、遊技が開始されると、新たに通常遊技払出球数の累積が行われる。
その後も、枠制御装置41は、総発射球数が60000個に達する毎に、通常遊技状態の「ベース」の演算を繰り返し実行する。
尚、算出された通常遊技状態の「ベース」の演算の結果は、枠制御装置41のRAMの所定の領域に格納される。この場合、複数回分の演算の結果をRAMに記憶させることが望ましい。記憶が所定数に達すると、新たな演算の結果の算出に応じて、最も古い記憶を削除して新たな記憶に更新する。また演算の結果は、遊技が中断し、パチンコ機1の電源が遮断され、枠制御装置41のRAMクリア操作が行われてもクリアされない構成である。更に演算の結果は、「面換え」後も、その前の記憶をクリアしないことが望ましい。
その後も、終了報知表示装置17は、総発射球数が60000個に達して通常遊技状態の「ベース」の演算が終了する毎に、表示態様を繰り上げ変化させながら演算終了の報知を継続する。
しかし、演算の結果が「19」や「50」となって、適性値より10%以上の差が生じたときは、発生するはずが無い演算結果などであると判断して、1回目の通常遊技状態の「ベース」の演算終了時には、例えば「E」を表示して異常報知を行う。更に、演算の処理でエラーが発生した場合や、遊技球を検出する各種のセンサの断線等のセンサ異常などの場合には、終了報知表示装置17は、異常を示すために、「E」を表示する。
また、終了報知表示装置17は、枠制御装置41により表示か制御される。そして、パチンコ機1の電源が遮断され、「面換え」が行われなければ、枠制御装置41のRAMクリア操作が行われても終了報知表示装置17の表示の内容はクリアされない構成である。再度、電源が供給されると、遮断前の表示を再開する。
一方、パチンコ機1の電源が遮断され、「面換え」が行われれば、終了報知表示装置17の表示の内容はクリアされる。再度、電源が供給されても、「面換え」後の遊技性能が算出されていないので、終了報知表示装置17は非表示となる。
性能表示装置48は、上位2桁の識別表示部において、表示する性能が通常遊技状態の「ベース」であることを示す「AA.」を表示する(図22(d)参照)。この場合、上位2桁の識別表示部は、演算対象外のA区間及び1回目の演算対象のB区間では、性能が算出されていないため「AA.」を点滅表示する。その後、1回目以降の通常遊技状態の「ベース」の演算が終了すると(C区間から)、「AA.」を点灯表示する。
その後も、性能表示装置48は、総発射球数が60000個に達して通常遊技状態の「ベース」が算出される毎に、下位2桁の性能表示部において演算結果を表示する。
また、性能表示装置48は、枠制御装置41により表示か制御される。そして、パチンコ機1の電源が遮断され、「面換え」が行われなければ、枠制御装置41のRAMクリア操作が行われても、性能表示装置48の表示の内容がクリアされない構成である。再度、電源が供給されると、遮断前の表示を再開する。
一方、パチンコ機1の電源が遮断され、「面換え」が行われれば、性能表示装置48の表示の内容はクリアされる。再度、電源が供給されても、「面換え」後の遊技性能が算出されていないので、性能表示装置48は「‐‐」を点滅表示する。
そして、性能表示装置48は、「面換え」後に、新たに記憶された遊技結果に基づく遊技性能が算出されると新たな演算結果を表示する。尚、「面換え」後には、それ以前の演算結果を表示しない構成である。
また、性能表示装置48は、演算結果を数値で表示した上で、演算結果が所定の性能値よりも高いか低いかを表示するようにしてもよい。例えば、演算結果が所定の性能値よりも高いときには演算結果の数値を点灯表示し、演算結果が所定の性能値よりも低いときには演算結果の数値を点滅表示するようにしてもよい。
更に、演算結果表示手段に表示された内容が、現在の遊技機枠に設置されている遊技盤面にて遊技された結果に基づいて演算された結果であることを不正の調査等を行う調査員が理解できる。その上、盤面交換前の結果と盤面交換後の結果とを誤認することを防止できる。
また、パチンコ機1の性能表示装置48は、「面換え」後、新たに記憶された遊技結果に基づく遊技性能のみを表示する構成であるが、これに限るものではない。例えば、性能表示装置48は、「面換え」前に算出された遊技性能、及び、「面換え」後に新たに算出された遊技性能を表示可能とし、調査員等が任意に選択可能な構成としてもよい。この場合、性能表示装置48は、「面換え」前に算出された遊技性能と「面換え」後に新たに算出された遊技性能と判別可能とする。例えば、表示色を相違させて判別させる。また、性能表示装置48の付近に切替スイッチを配置し、調査員等が任意に表示を切替えできる構成が望ましい。
この構成によれば、先の「面換え」後に算出された遊技性能のみを表示する構成と同様に、演算結果表示手段に表示された内容が、現在の遊技機枠に設置されている遊技盤面にて遊技された結果に基づいて演算された結果であることを調査員が理解できる。その上、遊技盤面前の結果と遊技盤交換後の結果とを誤認することを防止できる。
パチンコ機1は、第2の遊技性能として、通常遊技状態の「ベース」を算出し表示することを主機能とした上で、「即時性能」としてリアルタイムに通常遊技状態の「ベース」を算出し表示するようにしてもよい。
枠制御装置41は、総発射球数を累積する際、初回の電源投入時から300個未満のA区間を、実質的に稼働していない期間として演算の対象期間から除外している。
尚、算出された第1の演算の実行条件に基づく演算の結果、及び第2の演算の実行条件に基づく即時性能はそれぞれ、枠制御装置41のRAMの所定の領域に格納される。この場合、複数の演算の結果をRAMに記憶させることが望ましい。記憶が所定数に達すると、新たな演算の結果の算出に応じて、最も古い記憶を削除して新たな記憶に更新する。また第1の演算の実行条件に基づく演算の結果は、遊技が中断し、パチンコ機1の電源が遮断され、RAMクリア操作が行われてもクリアされない構成である。更に演算の結果は、「面換え」後も、その前の記憶をクリアしないことが望ましい。
その後も、終了報知表示装置17は、総発射球数が60000個に達して第1の演算の実行条件に基づく通常遊技状態の「ベース」の演算が終了する毎に、表示態様を変化させながら演算終了の報知を継続する。
尚、終了報知表示装置17は、主機能である総発射球数が60000個に達したことを条件に実行された演算が終了したことを報知するようになし、「即時性能」に関する終了の報知は行わない。
その後も、性能表示装置48は、総発射球数が60000個に達して第1の演算の実行条件に基づく演算の結果が算出される毎に、下位2桁の性能表示部において演算結果を表示する。
また、性能表示装置48は、パチンコ機1の電源が遮断され、「面換え」が行われなければ、RAMクリア操作が行われても、性能表示装置48の表示の内容がクリアされない構成である。再度、電源が供給されると、遮断前の表示を再開する。
一方、性能表示装置48は、パチンコ機1の電源が遮断され、「面換え」が行われたときは、「面換え」後には前の演算結果を表示しない構成、又は「面換え」前に算出された遊技性能と「面換え」後に新たに算出された遊技性能と判別可能に表示する構成の何れとしてもよい。
パチンコ機1は、複数種類の遊技性能を算出可能とし、何れか一つの遊技性能を算出する構成としてもより。例えば、前記第1の遊技性能、前記第2の遊技性能の演算が可能であり、且つ、第3の遊技性能として、例えば、通常遊技状態における通常遊技発射球数が所定の球数に達した時点において、通常遊技発射球数に対する、通常遊技払出球数の比率を演算するようにしてもよい。
遊技性能を変更するには、例えば、枠制御装置41に設定スイッチ等を設け、設定スイッチの操作に応じて遊技性能を変更することが望ましい。例えば、第3の遊技性能が選択された場合は、第1の遊技性能及び第2の遊技性能の演算は実行しなくてもよい。
枠制御装置41は、通常遊技発射球数を累積する際、初回の電源投入時から300個未満のA区間を、実質的に稼働していない期間として演算の対象期間から除外している。
その後も、枠制御装置41は、通常遊技発射球数が18000個に達する毎に、通常遊技状態の「ベース」の演算を繰り返し実行する。
尚、算出された通常遊技状態の「ベース」の演算の結果は、枠制御装置41のRAMの所定の領域に格納される。この場合、複数の演算の結果をRAMに記憶させることが望ましい。記憶が所定数に達すると、新たな演算の結果の算出に応じて、最も古い記憶を削除して新たな記憶に更新する。また演算の結果は、遊技が中断し、パチンコ機1の電源が遮断され、枠制御装置41のRAMクリア操作が行われてもクリアされない構成である。更に演算の結果は、「面換え」後も、その前の記憶をクリアしないことが望ましい。
この場合、第3の遊技性能は、先の第1の遊技性能と同様に通常遊技状態の「ベース」であるが、演算の実行条件を通常遊技発射球数が18000個に達することを条件としており、第1の遊技性能とは異なる演算の実行条件で算出している。そこで、終了の報知の表示に「.(ドット)」を付加して、第1の遊技性能のように演算の実行条件を総発射球数が60000個に達することを条件とした場合と区別するようにしている。
また終了報知表示装置17の「1.」表示による1回目の演算終了の報知は、次回の演算の終了まで、即ちC区間において表示が継続される。
その後も、終了報知表示装置17は、通常遊技発射球数が18000個に達して通常遊技状態の「ベース」の演算が終了する毎に、表示態様を変化させながら演算終了の報知を継続する。
また上位2桁の識別表示部は、演算対象外のA区間及び1回目の演算対象のB区間では、性能が算出されていないため「bA.」を点滅表示する。その後、1回目以降の通常遊技状態の「ベース」の演算が終了すると(C区間から)、「bA.」を点灯表示する。
その後も、性能表示装置48は、通常遊技発射球数が18000個に達して通常遊技状態の「ベース」が算出される毎に、下位2桁の性能表示部において演算結果表示する。
また、性能表示装置48は、パチンコ機1の電源が遮断され、「面換え」が行われなければ、RAMクリア操作が行われても、性能表示装置48の表示の内容がクリアされない構成である。再度、電源が供給されると、遮断前の表示を再開する。
一方、性能表示装置48は、パチンコ機1の電源が遮断され、「面換え」が行われたときは、「面換え」後には前の演算結果を表示しない構成、又は「面換え」前に算出された遊技性能と「面換え」後に新たに算出された遊技性能と判別可能に表示する構成の何れとしてもよい。
そして、性能表示装置48に表示切替スイッチ等を設け、表示切替スイッチの操作に応じて、性能表示装置48において、第1の遊技性能の演算の結果の表示、第2の遊技性能の演算の結果の表示、第3の遊技性能の演算の結果の表示の何れかを任意に表示させるようにしてもよい。勿論、表示切替スイッチで選択された表示に関する演算のみを行うようにしてもよい。
パチンコ機1は、通常遊技状態の「ベース」を算出し表示する構成に限らず、第4の遊技性能として、「役物比率」や「連続役物比率」を算出し表示する構成でもよい。例えば、遊技状態に拘わらず各種の始動口や入賞口への入球(入賞)に応じて払出されることとなった賞球の「総払出球数」が所定球数に達した時点で、総払出球数に対する、普通電動役物の作動又は特別電動役物の作動によって払出されることとなった賞球の「払出球数A」の比率である「役物比率(払出球数A/総払出球数×100)」を演算する。
更に例えば、総払出球数が所定球数に達した時点で、総払出球数に対する、特別電動役物が連続して作動することによって払出されることとなった賞球の「払出球数B」の比率である「連続役物比率(払出球数B/総払出球数×100)」を演算するようにしてもよい。
「総払出球数」、「払出球数A」及び「払出球数b」は、遊技結果として枠制御装置41の遊技結果記憶装置に累積記憶される。
「総払出球数」、「払出球数A」及び「払出球数b」は、遊技が中断し、パチンコ機1の電源が遮断され、「面換え」が行われなければ、RAMクリア操作が行われてもクリアされない構成である。再度、遊技が開始されると、遊技が中断される前からの各払出球数の累積が再開される。一方、パチンコ機1の電源が遮断され、「面換え」が行われれば、遊技が中断される前からの各払出球数はクリアされる。その後、電源が供給され、遊技が開始されると、新たに各払出球数の累積が行われる。
図27に示すように、枠制御装置41は、「役物比率」、「連続役物比率」の演算を実行する条件として、遊技状態に拘わらず第1特図始動口23への入球(入賞)、第2特図始動口24への入球(入賞)、大入賞口25への入球(入賞)、一般入賞口26への入球(入賞)に応じて払出されることとなった賞球の総払出球数が60000個に達したことを条件としている。
その後も、枠制御装置41は、総払出球数が60000個に達する毎に、「役物比率」、「連続役物比率」の演算を繰り返し実行する。
尚、算出された「役物比率」、「連続役物比率」の演算の結果は、枠制御装置41のRAMの所定の領域に格納される。この場合、複数の演算の結果をRAMに記憶させることが望ましい。記憶が所定数に達すると、新たな演算の結果の算出に応じて、最も古い記憶を削除して新たな記憶に更新する。また演算の結果は、遊技が中断し、パチンコ機1の電源が遮断され、枠制御装置41のRAMクリア操作が行われてもクリアされない構成である。更に演算の結果は、「面換え」後も、その前の記憶をクリアしないことが望ましい。
また終了報知表示装置17の「-」表示による1回目の演算終了の報知は、次回の演算の終了まで、即ちB区間において表示が継続される。
その後も、終了報知表示装置17は、総払出球数が60000個に達して「役物比率」、「連続役物比率」の演算が終了する毎に、表示態様を変化させながら演算終了の報知を継続する。
しかし、演算の結果が「59」や「90」となって、適性値より10%以上の差が生じたときは、発生するはずが無い演算結果などであると判断して、1回目の「役物比率」の演算終了時には、例えば「E」を表示して異常報知を行う。更に、演算の処理でエラーが発生した場合や、遊技球を検出する各種のセンサの断線等のセンサ異常などの場合には、終了報知表示装置17は、異常を示すために、「E」を表示する。
しかし、演算の結果が「49」や「80」となって、適性値より10%以上の差が生じたときは、発生するはずが無い演算結果などであると判断して、1回目の「役物比率」の演算終了時には、例えば「E」を表示して異常報知を行う。更に、演算の処理でエラーが発生した場合や、遊技球を検出する各種のセンサの断線等のセンサ異常などの場合には、終了報知表示装置17は、異常を示すために、「E」を表示する。
性能表示装置48は、「役物比率」を表示する場合、上位2桁の識別表示部において、性能が「役物比率」であることを示す「CA.」を表示する(図28(b)参照)。この場合、通常遊技状態の「ベース」のときの表示と区別するようにしている。
また上位2桁の識別表示部は、1回目の演算対象のA区間では、性能が算出されていないため「CA.」を点滅表示する。その後、1回目の「役物比率」の演算が終了すると、「CA.」を点灯表示する。
その後も、性能表示装置48は、総払出球数が60000個に達して「役物比率」が算出される毎に、下位2桁の性能表示部において演算結果表示する。
上位2桁の識別表示部は、1回目の演算対象のA区間では、性能が算出されていないため「dA.」を点滅表示する。その後、1回目の「連続役物比率」の演算が終了すると、「dA.」を点灯表示する。
その後も、性能表示装置48は、総払出球数が60000個に達して「連続役物比率」が算出される毎に、下位2桁の性能表示部において演算結果表示する。
一方、性能表示装置48は、パチンコ機1の電源が遮断され、「面換え」が行われたときは、「面換え」後には前の演算結果を表示しない構成、又は「面換え」前に算出された遊技性能と「面換え」後に新たに算出された遊技性能と判別可能に表示する構成の何れとしてもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「短時間出球率」、即ち、直近1時間の総発射球数に対する、直近1時間の総払出球数の比率を演算する構成でもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「中時間出球率」、即ち、直近10時間の総発射球数に対する、直近10時間の総払出球数の比率を演算する構成でもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「高ベース」、即ち、有利状態(高確率且つ時短状態)の総発射球数に対する、有利状態(高確率且つ時短状態)の総払出球数の比率を演算する構成でもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「入賞口毎の入賞数」、即ち、総発射球数に対する、入賞数の比率(入賞口毎)を演算する構成でもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「払出球数(ベース算出用)」、即ち、一定時間の払出球数のでもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「ベース近似値」、即ち、所定の係数1を乗じた総発射球数に対する、通常遊技状態の払出球数の比率を演算する構成でもよい。
パチンコ機は、遊技性能として「高ベース近似値」、即ち、所定の係数2を乗じた総発射球数に対する、有利状態(高確率且つ時短状態)の払出球数の比率を演算する構成でもよい。
尚、パチンコ機は、これら複数種類の遊技性能を演算可能とすることが望ましい。そして、パチンコ機には、主制御装置に切替スイッチ等を設けて、切替スイッチの操作に応じて演算される遊技性能を選択するようにしてもよい。選択する遊技性能は複数種類でもよい。また、複数種類の遊技性能の演算をそれぞれ実行するようにし(同時進行)、性能表示装置に表示切替スイッチ等を設け、表示切替スイッチの操作に応じて必要な遊技性能の演算結果の表示を行うようにしてもよい。
又は、所定時間内に所定数異常の入球があれば、演算に含めないようにしてもよい。
本発明は、封入式の遊技機に限らず、遊技球が払出される構成の遊技機に適用してもよい。
また本発明は、遊技結果の記憶を枠制御装置で行うが、遊技性能を主制御装置で行う構成でもよい。但し、主制御装置と枠制御装置とは双方向通信が必要である。
2 遊技盤
3 遊技機枠
22 普図作動ゲート
23 第1特図始動口
24 第2特図始動口
25 大入賞口
40 主制御装置(識別記号送信手段)
41 遊技機枠制御装置(遊技結果記憶手段、遊技性能演算手段)
48 性能表示装置(演算結果表示手段)
Claims (1)
- 遊技機枠に設置された遊技盤にて遊技を行う遊技機であって、
前記遊技盤に配置され、遊技機全体の制御を司る主制御装置と、
前記遊技機枠に配置され、前記主制御装置の指示に応じて制御を行う遊技機枠制御装置と、
前記主制御装置に予め付与されている固有の識別記号を示すデータを、予め設定された送信条件に応じて前記遊技機枠制御装置へ送信する識別記号送信手段と、
前記遊技機枠制御装置に設けられ、前記遊技が行われた遊技結果を記憶する遊技結果記憶手段と、
前記遊技機枠制御装置に設けられ、所定の演算実行条件を満たす場合に、所定の性能評価期間における遊技機の遊技性能を、前記遊技結果記憶手段に記憶された前記遊技結果に基づいて演算する遊技性能演算手段と、
前記遊技機枠制御装置に設けられ、前記所定の性能評価期間における前記遊技性能を複数回分記憶する遊技性能記憶手段と、
前記遊技性能演算手段で算出された演算結果に基づいた情報を表示する演算結果表示手段と、を備え、
前記遊技結果記憶手段は、前記遊技機枠制御装置が前記主制御装置から新たな識別記号を示すデータを受信すると、当該受信後の遊技に基づく新たな遊技結果の記憶を開始し、
前記遊技性能演算手段は、前記新たな識別記号を示すデータの受信後には、前記遊技結果記憶手段に記憶された前記新たな遊技結果に基づいて前記遊技性能を演算するようになし、
前記演算結果表示手段は、前記新たな識別記号を示すデータの受信後には、前記データを受信する前の前記遊技性能演算手段で算出された演算結果に基づいた情報を表示させないようにしたことを特徴とする遊技機。
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