JP2018075067A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】計時手段による計時状態を容易に認識させることのできる弾球遊技機を提供すること。【解決手段】遊技領域に設けられ、演出図柄を表示可能な演出図柄表示装置と、日時を計時する計時手段と、計時手段による計時結果に基づいて、予め設定された複数の期間を識別可能な期間識別手段と、計時結果に応じた計時図柄を、演出図柄表示装置に表示せしめる計時図柄制御手段と、を備える。計時図柄制御手段は、複数の期間に対応する複数種類の前記計時図柄を有し、期間識別手段により識別された複数の期間のうちの一つの期間に応じて、複数種類の計時図柄のうちの予め設定された計時図柄を表示させる。【選択図】 図17

Description

本発明は弾球遊技機、特に所定の基準時から日時を計時する計時手段を備えた弾球遊技機に関する。
一般に弾球遊技機(以下、単にパチンコ機ともいう)は、遊技球が始動口へ入球することに起因して複数種類の乱数値が抽出され、乱数値に基づいて大当りとなるか否かの当否判定を行ない、該当否判定の結果が大当りであれば大入賞口を開放して賞球の獲得に有利な大当り遊技状態に移行するものが主流である。
この種のパチンコ機では、前記当否判定の結果を特別図柄の確定表示によって報知するが、前記特別図柄は遊技領域の隅で小さく表示され、視認し難いため、前記特別図柄の疑似演出を遊技領域の中央で大きく表示するようになし、この演出表示を見せることにより遊技者に大当りなのかハズレなのか、大当りへの期待が持てるのか持てないのか等を判断させることができる。
また、従来のパチンコ機には、所定の基準時から日時を計時する計時手段(所謂、RTC機能)を有するものがある。この種のパチンコ機では、直接的には前記当否判定に関係ない特定の演出を、時間の経過や時刻等に応じて、複数の同一種類のパチンコ機で一斉に行わせるものがある(例えば、特許文献1参照)。
このように一斉演出(所謂、RTC演出)を行う構成のパチンコ機は、RTC演出により遊技者に大きなインパクトを与え、例えば遊技機の選択に迷っている遊技者に大きくアピールすることができる。特に、RTC演出を見るために遊技を行う遊技者も存在する。
またRTC機能の利用方法として、RTC演出などの他に、曜日や時間、経過日数などにより演出内容を変更する方法もある。例えば計時開始してから10日経過すると、新たなリーチ演出が追加されたり、大当りの期待感を高める予告演出の大当り期待度を変更したりすることが考えられている。
特開2010−17350号公報
このように、RTC機能の利用範囲が広がる一方で、遊技施設の従業員や遊技者からRTC機能による計時状態が容易に認識できるようにして欲しいといった要望があった。特に予告演出の大当り期待度を変更するような用い方を行った場合、遊技施設の従業員や遊技者は、正確な大当り期待度を把握することが困難になるおそれがある。
そこで本発明は前記事情に鑑み、遊技施設の従業員や遊技者に計時手段による計時状態を容易に認識させることのできる弾球遊技機を提供することを課題としてなされた発明である。
請求項1に記載の発明は、
遊技球が進入可能な遊技領域を備えた弾球遊技機であって、
前記遊技領域に設けられ、前記遊技の進行に応じて演出図柄を表示可能な演出図柄表示装置と、
日時を計時する計時手段と、
前記計時手段による計時結果に基づいて、予め設定された複数の期間を識別可能な期間識別手段と、
前記計時結果に応じた計時図柄を、前記演出図柄表示装置に表示せしめる計時図柄制御手段と、を備え、
前記計時図柄制御手段は、
前記複数の期間に対応する複数種類の前記計時図柄を有し、
前記期間識別手段により識別された前記複数の期間のうちの一つの期間に応じて、前記複数種類の前記計時図柄のうちの予め設定された計時図柄を表示させることを特徴とする。
本発明によれば、計時手段は、計時することにより、時間、年、月、日、曜日などを基準に期間を画定することが考えられる。期間識別手段は計時手段による計時結果に基づいて複数の期間を識別可能である。計時図柄制御手段は、複数の期間に対応する複数種類の計時図柄を有し、期間識別手段により識別された複数の期間のうちの一つの期間に応じて、複数種類の計時図柄のうちの予め設定された計時図柄を遊技領域に設けられた演出図柄表示装置に表示させる。これにより、計時図柄により容易に、計時手段の計時結果に基づく計時状態を把握することができる。従って、遊技施設の従業員や遊技者に計時手段による計時状態を容易に認識させることのできる弾球遊技機を提供することができる。
尚、計時手段は、例えば、製造者が指定した日などを基準に計時を開始する構成や遊技施設に納入された日などを基準に計時する構成にして、完成や遊技施設に導入されてからの経過日数に応じて期間を変更したり、曜日を基準に期間を変更して、例えば日曜日は休日であることを強調した演出を行ったり、年、月、日及び時刻により変更して、祭日やイベント日に合わせた演出を行ったりなど、多様な用い方ができる。
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記計時図柄制御手段は、遊技実施状態及び/又は遊技待機状態にて、前記計時図柄を前記演出図柄表示装置に表示させることを特徴とする。
本発明によれば、遊技実施状態及び/又は遊技待機状態にて、計時図柄により容易に計時手段の計時結果に基づく計時状態を把握することができる。
尚、遊技実施状態とは、遊技球が発射されて遊技が実施されている状態、又は演出図柄表示装置において演出図柄が変動表示されている状態である。遊技待機状態とは、遊技球が発射されておらず遊技が実施されていない状態、又は所定の期間、演出図柄表示装置に演出図柄が変動表示されていない状態である。
請求項3に記載の発明は、
請求項1又は2に記載の弾球遊技機において、
所定の遊技条件の成立に起因して遊技者にとって有利な当り遊技に移行するか否かの当否判定を実行する当否判定手段と、
前記演出図柄表示装置にて前記当り遊技に移行するか否かに関する演出が実施される演出モードを、複数種類の前記演出モードから選択する演出モード選択手段と、を備え、
前記演出モード選択手段は、前記期間識別手段により識別された前記複数の期間のうちの一つの期間に応じて、前記複数種類の前記演出モードのうちの予め設定された演出モードを選択することを特徴とする。
本発明によれば、演出モード選択手段は、複数種類の演出モードを有し、期間識別手段により識別された複数の期間のうちの一つの期間に応じて、複数種類の演出モードのうちの予め設定された演出モードを選択する。従って、計時図柄の変更と演出モードの変更とは同期するので、計時図柄により容易に演出モードを把握することができる。
請求項4に記載の発明は、
遊技球が進入可能な遊技領域を備えた弾球遊技機であって、
日時を計時する計時手段と、
前記計時手段による計時結果に基づいて、予め設定された複数の期間を識別可能な期間識別手段と、
前記遊技領域に設けられ、前記計時結果に応じた計時表示を表示せしめる計時表示装置と、
前記計時表示装置を制御する計時表示制御手段と、を備え、
前記計時表示制御手段は、
前記複数の期間に対応する複数種類の前記計時表示の表示態様を有し、
前記期間識別手段により識別された前記複数の期間のうちの一つの期間に応じて、前記複数種類の前記計時表示のうちの予め設定された表示態様にて前記計時表示を表示させることを特徴とする。
本発明によれば、計時手段は、計時することにより、時間、年、月、日、曜日などを基準に期間を画定することが考えられる。期間識別手段は計時手段による計時結果に基づいて複数の期間を識別可能である。計時表示制御手段は、複数の期間に対応する複数種類の計時表示の表示態様を有し、期間識別手段により識別された複数の期間のうちの一つの期間に応じて複数種類の計時表示のうちの予め設定された表示態様にて計時表示を遊技領域に設けられた計時表示装置に表示させる。これにより、計時表示により容易に計時手段による計時状態を把握することができる。従って、遊技施設の従業員や遊技者に計時手段による計時状態を容易に認識させることのできる弾球遊技機を提供することができる。
計時表示の表示態様とは、例えば、LED表示器の点灯パターンや発光色、ドット表示器による点灯パターンや発光色などが考えられる。また、計時表示として可動物で示すことも考えられ、その場合は動作内容を表示態様と呼ぶ。
尚、計時手段は、例えば、製造者が指定した日などを基準に計時を開始する構成や遊技施設に納入された日などを基準に計時する構成にして、完成や遊技施設に導入されてからの経過日数に応じて期間を変更したり、曜日を基準に期間を変更して、例えば、日曜日は休日であることを強調した演出を行ったり、年、月、日及び時刻により変更して、祭日やイベント日に合わせた演出を行ったりなど、多様な用い方ができる。
請求項5に記載の発明は、
請求項4に記載の弾球遊技機において、
前記計時表示制御手段は、遊技実施状態及び/又は遊技待機状態にて、前記計時表示を前記計時表示装置に表示させることを特徴とする。
本発明によれば、遊技実施状態及び/又は遊技待機状態にて、計時表示の表示態様により容易に計時手段による計時状態を把握することができる。
尚、遊技実施状態とは、遊技球が発射されて遊技が実施されている状態である。遊技待機状態とは、遊技球が発射されておらず遊技が実施されていない状態である。
請求項6に記載の発明は、
請求項4又は5に記載の弾球遊技機において、
所定の遊技条件の成立に起因して遊技者にとって有利な当り遊技に移行するか否かの当否判定を実行する当否判定手段と、
遊技の進行に応じ、前記当り遊技に移行するか否かに関する演出が実施される演出モードを、複数種類の前記演出モードから選択する演出モード選択手段と、を備え、
前記演出モード選択手段は、前記期間識別手段により識別された前記複数の期間のうちの一つの期間に応じて、前記複数種類の前記演出モードのうちの予め設定された演出モードを選択することを特徴とする。
本発明によれば、演出モード選択手段は、複数種類の演出モードを有し、期間識別手段により識別された複数の期間のうちの一つの期間に応じて、複数種類の演出モードのうちの予め設定された演出モードを選択する。従って、計時表示の表示態様の変更と演出モードの変更とは同期するので、計時表示により容易に演出モードを把握することができる。
請求項7に記載の発明は、
請求項3又は6に記載の弾球遊技機において、
前記複数種類の前記演出モードは、少なくとも、前記当り遊技に移行する期待度を示唆する複数種類の予告演出を共有し、前記演出モード毎に、各前記予告演出の前記当り遊技に移行する期待度が相違することを特徴とする。
本発明によれば、演出モード毎に予告演出の選択率が相違するため、期間識別手段により識別された複数の期間のうちの一つの期間に応じて、予告演出の出現率が変化するので、期間に応じた予告演出の当り遊技に関する期待度が変化して、演出の面白味が増す。
本発明を適用した第一実施形態の弾球遊技機の正面図である。 前記弾球遊技機の遊技盤の正面図である。 前記弾球遊技機の背面図である。 前記弾球遊技機の電気ブロック図である。 前記弾球遊技機の主制御装置で実行されるメインルーチンの制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特図始動入賞確認処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特図当否判定処理の制御内容を示す第一のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第二のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第三のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第四のフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特別遊技処理の制御内容を示す第一のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第二のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第三のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第四のフローチャートである。 前記弾球遊技機で用いられる計時図柄と演出モードとに関する説明図である。 前記弾球遊技機で用いられる予告演出とリーチ予告演出とに関する説明図である。 前記弾球遊技機のサブ制御装置で実行される計時図柄選択処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記サブ制御装置で実行される演出モード選択処理の制御内容を示す第二のフローチャートである。 前記弾球遊技機で用いられる計時図柄の表示態様を示す図である。 前記弾球遊技機で用いられる予告演出の表示態様を示す図である。 前記弾球遊技機で用いられるリーチ演出の表示態様を示す図である。 本発明を適用した第二実施形態の弾球遊技機の遊技盤の正面図である。 前記弾球遊技機の電気ブロック図である。 前記弾球遊技機で用いられる計時表示と演出モードとに関する説明図である。 前記弾球遊技機のサブ制御装置で実行される計時表示選択処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記弾球遊技機で用いられる計時表示の表示態様を示す図である。
本発明を適用した第一実施形態の弾球遊技機であるパチンコ機1を説明する。図1に示すように、パチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠10にて構成の各部を保持する構造としてある。外枠10には、左側の上下の位置に設けたヒンジ101を介して、板ガラス110が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)11及び図略の内枠が開閉可能に設けてある。尚、これら前枠11及び前記内枠はシリンダ錠18により外枠10に閉鎖ロックされ、シリンダ錠18に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠11を開放する。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けてある。
前枠11の上部の左右両側位置にはそれぞれスピーカ112が設置してあり、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向を向上させる。また前枠11には遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ113のほか、遊技の異常を報知するLED類が設けてある。
前枠11の下半部には上皿12と下皿13とが一体に形成してある。下皿13の右側には発射ハンドル14が設けてあり、該発射ハンドル14を時計回りに操作することにより発射装置が作動して、上皿12から供給された遊技球が遊技盤2に向けて発射される。また上皿12には賞球が払い出される。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技施設に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
本パチンコ機1は所謂CR機であって、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)CRが隣接してある。パチンコ機1には上皿12の右側に貸出ボタン171、精算ボタン172及び精算表示装置173が設けてある。また上皿12の中央位置には遊技者が操作可能な演出ボタン15と、その外周を囲むようにジョグダイヤル16が設置されている。
図2に示すように、遊技盤2には外レール201と内レール202とによって囲まれた略円形の遊技領域20が形成されている。遊技領域20には多数の遊技釘が植設されている。
遊技領域20の中央部にはセンターケース200が配置されている。センターケース200は中央に開口部が設けられており、開口部内には演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配置されている。またセンターケース200には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
遊技領域20のセンターケース200の左横位置には、遊技球が通過可能であり、通過時に普通図柄(以下、単に普図という)の抽選が実行される普図作動ゲート22が設けられている。
センターケース200の中央直下位置には、常時、遊技球が入球可能(入賞可能)で、入球に起因して第一特別図柄(以下、第一特図という)の当否判定が実行される第一特図始動口23Aが設けてある。
更に第一特図始動口23Aの直下位置にはチューリップ式普通電動役物(以下、単に普電役物という)からなり、入球に起因して第二特別図柄(以下、第二特図という)の当否判定が実行される第二特図始動口23Bが設置されている。尚、第二特図始動口23Bは普電役物の開放時にのみ入球可能(入賞可能)である。普電役物は、前記普図の抽選で当りとなると所定の時間、所定の開放態様で開放する構成である。
更にまた第二特図始動口23Bの直下位置には、特別電動役物の開閉板にて開閉可能に設けられ、大当り遊技において開放される大入賞口24が設置されている。
センターケース200の左側斜め下方位置で、第一特図始動口23Aの左側位置には複数の一般入賞口27が配されている。また、大入賞口24の下方位置で盤面最下部にはアウト口203が設けられている。
遊技盤2の右下端部には、外レール201の外部に、第一特図表示装置28A、第二特図表示装置28B、第一特図保留数表示装置281、第二特図保留数表示装置282、普図表示装置29及び普図保留数表示装置291が設けられている。
図3は本パチンコ機1の裏面を示すもので、図3に示すように、本パチンコ機1の裏面側には、前記遊技盤2を脱着可能に取付ける内枠30が収納されている。内枠30は、前記前枠11と同様に、一方の側縁(図3の右側)の上下位置が前記外枠10にヒンジ結合され開閉可能に設置されている。内枠30には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク31、タンクレール32、払出ユニット33が設けられ、払出ユニット33の中には払出機構が設けられている。この構成により、遊技盤2の入賞口に遊技球が入賞すれば球タンク31からタンクレール32を介して所定個数の遊技球(賞球)が払出ユニット33により払出球流下通路を通り前記上皿12に払い出される。また、前記賞球を払い出す払出ユニット33により前記貸出ボタン171の操作で払い出される貸球も払い出す構成としてある。
パチンコ機1の裏面側には、主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、電源基板45が設けられている。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2に設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図3では発射制御装置44が示されていないが、払出制御装置41の下に設けてある。
また、球タンク31の右側には、外部接続端子板38が設けてあり、外部接続端子板38により、遊技状態や遊技結果を示す信号がホールコンピュータ500(図4参照)へ送られる。尚、従来はホールコンピュータ500へ信号を送信するための外部接続端子板には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠側(外枠10、前枠11、内枠30から出力される信号をホールコンピュータ500へ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施形態では、ひとつの外部接続端子板38を介して遊技状態や遊技結果を示す信号をホールコンピュータ500へ送信する。
図4は本パチンコ機1の電気的構成を示すもので、図4に示すように、遊技進行等の制御を司る主制御装置40を中心に、サブ制御装置として払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43を具備する構成である。主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43においては、何れもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え、これら制御装置は何れもCPUにより、2ms周期又は4ms周期の割り込み信号に起因してROMに搭載しているメインルーチン及びサブルーチンからなるプログラムが開始され、各種の制御が実行される。また、主制御装置40には各種の乱数を抽出する乱数カウンタ等も備わっている。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置40は、裏配線中継端子板530及び外部接続端子板38を介して遊技施設のホールコンピュータ500と電気的に接続される。また主制御装置40には、裏配線中継端子板530や遊技盤中継端子板531を介して、前枠(ガラス枠)及び内枠が閉鎖しているか否か検出するガラス枠開放SW(スイッチ)501、内枠開放SW502、第一特図始動口23Aへの入球を検出する第一特図始動口SW503、第二特図始動口23Bへの入球を検出する第二特図始動口SW504、普図作動ゲート22への入球を検出する普図作動SW505、複数の一般入賞口27への入球を検出する一般入賞口SW506、大入賞口24への入球を検出するカウントSW507等の検出信号が入力される。
また主制御装置40は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置41や、演出中継端子板532を介してサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43へ向けてのコマンドの出力や、図柄表示装置中継端子板533を介して第一特図表示装置28A、第二特図表示装置28B、第一特図保留数表示装置281、第二特図保留数表示装置282、普図表示装置29及び普図保留数表示装置291等の表示制御を行なう。
更に主制御装置40は、遊技盤中継端子板531を介して、大入賞口ソレノイド508、普電役物ソレノイド509が電気的に接続されている。そして大入賞口ソレノイド508を制御して前記特別電動役物の開閉板を作動させて大入賞口24を開放せしめる。また普電役物ソレノイド509を制御して前記普電役物を作動させて第二特図始動口23Bの開閉作動せしめる。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や特図の大当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
主制御装置40と払出制御装置41とは双方向通信が可能である。
払出制御装置41は、裏配線中継端子板530や払出中継端子板534を介して球タンクが空状態になったことを検出する球切れSW520、遊技球が払い出されたことを検出する払出SW522、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯SW523等の検出信号が入力される。また主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて払出モータ521を稼働させて遊技球を払い出させる。また、CRユニット端子板535を介してCRユニットCRと電気的に接続され、貸出要求信号に応じて払出モータ521を作動させて貸球を払い出させる。精算表示装置173を介して貸出ボタン171及び精算ボタン172による貸出要求、精算要求の操作信号がCRユニットCRに入力され、プリペイドカードの残高表示はCRユニットCRによって制御される。
発射制御装置44は、発射を停止する発射停止SW524、発射ハンドル14に遊技者が接触(操作)していることを検出するタッチSW525等の検出信号が入力される。払出制御装置41を介して主制御装置40から送られてくるコマンド(タッチSW525の信号や遊技状況を反映している)、発射ハンドル14の回動信号及び発射停止SW524の信号に基づいて発射モータ526を制御して遊技球を発射及び停止させる。
サブ統合制御装置42は、所定の基準時から日時を計時する計時部46(所謂、RTC)を備える。計時部46は、所定の基準時の計時開始からの経過時間、経過日数、現在の日時(年、月、日、曜日及び時刻)を計時可能である。計時部46は、計時することにより、時間、年、月、日、曜日などを基準に期間を画定することが可能である。
計時部46の所定の基準時は、計時開始の基準時であり、製造者、遊技施設等において任意に設定可能である。計時部46は、例えば、製造者が指定した日などを基準に計時を開始する構成や、遊技施設に納入された日などを基準に計時する構成にして、完成や遊技施設に導入されてからの経過日数に応じて期間を変更したり、曜日を基準に期間を変更して、例えば、日曜日は休日であることを強調した演出を行ったり、年、月、日及び時刻により変更して、祭日やイベント日に合わせた演出を行ったりなど、多様な用い方ができる。尚、計時部46は特許請求の範囲に記載の計時手段に相当する。
計時部46は、パチンコ機1に電源が供給されているときには電源基板45(図示せず)から電源供給を受けて動作し、日時を計時する。一方、計時部46は、パチンコ機1の電源が遮断された後には、電源基板45又はサブ統合制御装置42に設けられた電力を供給可能なキャパシタや二次電池等のバックアップ電源から電力供給を受けて動作し、日時を計時する。これにより、計時部46は、電源投入時は勿論、電源遮断時であっても滞りなく計時を実行可能である。計時部46の駆動電源については、前記の構成に限らず、電源遮断時でも計時部46の計時機能を維持できる構成であれば他の方法でも良い。
また、計時部46はサブ統合制御装置42に限らず、主制御装置40、或いは他の制御装置に設けられ、サブ統合制御装置42のCPUがクロック信号を受信可能に構成してもよい。また計時部46はサブ統合制御装置42のプログラム処理により計時する構成でもよいし、電源遮断時であっても計時可能な手段と、プログラム処理により計時する構成の両方を用いて実施する構成でもよい。常に計時する手段の場合、長期の運用になると計時精度が落ちる可能性があり、プログラム処理の計時手段と併用することにより例えば時刻に合わせて変更するような精度が問われる演出の場合に信頼性が高くなる。
サブ統合制御装置42は、演出ボタン15やジョグダイヤル16の操作信号が入力される。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する演出や特図の疑似演出図柄の表示態様のコマンドを送信する。
演出図柄制御装置43は、LCDパネルユニットや付属ユニットと共に演出図柄表示装置21を構成している。演出図柄制御装置43は、サブ統合制御装置42から送られてくるコマンドに応じて演出図柄表示装置21のLCDパネルの表示を制御する。
この様に構成された本パチンコ機1は、普図作動ゲート22に遊技球が入球すると、普図表示装置29で普図が変動表示を開始し、所定時間後に停止した普図の態様に応じて、当選であれば普電役物ソレノイド509を駆動させ、第二特図始動口23Bへの入球が可能となる。尚、本パチンコ機1では、普電役物の開放時間は、通常時は0.2秒(1回)、遊技者にとって有利な時短遊技状態(開放延長状態)では1.8秒(2回)である。また、第二特図始動口23Bは、普電役物が駆動しなければ遊技球が入球不可能な構成となっている。
第一特図始動口23Aに遊技球が入球すると、第一特図の当否判定に関する複数種類の乱数が抽出され、第一特図の保留記憶として所定数記憶される。そして該保留記憶の乱数に基づいて当否判定が実施され、これに伴い第一特図表示装置28Aにおいて第一特図の変動表示が開始され、所定時間後に確定表示される。また、第二特図始動口23Bに遊技球が入球すると、第二特図の当否判定に関する複数種類の乱数が抽出され、第二特図の保留記憶として所定数記憶される。そして該保留記憶の乱数に基づいて当否判定が実施され、これに伴い第二特図表示装置28Bにおいて第二特図の変動表示が開始され、所定時間後に確定表示される。
尚、本パチンコ機1では、第一特図と第二特図の当否判定は、第一特図始動口23Aと第二特図始動口23Bへの入球順に関係なく、第二特図の当否判定を優先して実施する。具体的には、第一特図の保留記憶がある場合、第二特図の変動が停止し且つ第二特図保留記憶が無い状態となってから、第一特図の保留記憶分の当否判定を実施する。勿論、第一特図、第二特図に関係なく、入球順に当否判定を実施する構成や、第一特図、第二特図が同時に当否判定を実施する構成でもよい。
また、本パチンコ機1では、第一特図又は第二特図の変動表示に伴い、演出図柄表示装置21において各々の特図の変動表示に応じて疑似演出の表示が実施される。疑似演出は、例えば、第一特図又は第二特図に対応する三つ以上の疑似演出図柄の変動表示が実施される。本パチンコ機1では三つの疑似演出図柄を用いる。
疑似演出は、前記当否判定の結果を示す第一特図又は第二特図の確定表示に伴って、三つの疑似演出図柄が確定表示され、遊技者に当否判定の結果を報知する。この場合、疑似演出は、三つの疑似演出図柄を所定の組み合わせで確定表示することにより大当りを報知する。大当りを示す所定の組み合わせは、三つの図柄が特定の数字の組み合わせ(例えば1,3,5など)や同一数字の組み合わせ(例えば7,7,7など)等である。また、疑似演出図柄の所定の組み合わせの他に、通常時に表示される疑似演出図柄とは異なる特定の疑似演出図柄が一部又は全部の図柄に確定表示されることで大当りを示すようにしてもよい。
また、疑似演出は、複数の疑似演出図柄が前記所定の組み合わせで停止表示されるか否かといた遊技者の大当りに関する期待感を高めるリーチ演出を実施可能である。例えば、リーチ演出は、前記大当りを示す所定の組み合わせが同一数字の組み合わせのとき、二つの疑似演出図柄を同一図柄で停止表示し、残りの変動中の図柄が同一図柄で停止するか否かといった演出が望ましい。
本パチンコ機1は第一特図及び第二特図の確定表示した態様に応じ、大当りであれば、所定の開放態様にて大入賞口24を開放し、大入賞口24への遊技球の入球が可能となる大当り遊技が実施される。尚、大当り遊技として、所定の開放態様で大入賞口24を開放するラウンド遊技を複数ラウンド実施可能な構成とされている。
本パチンコ機1は確率変動機として構成されている。具体的には、本パチンコ機1による遊技は、大入賞口24を閉鎖した遊技と大入賞口24を開放する大当り遊技とに大別され、前記大入賞口24を閉鎖した遊技には、大きく分類して、通常確率状態(以下、通常遊技状態ともいう)と、該通常状態に比べて遊技者にとって有利な状態(大当りとなる確率が高く、大当りし易い)となる高確率状態(以下、確率変動状態とも、確変遊技状態とも、単に確変ともいう)とが存在する。
第一特図及び第二特図は、確率変動図柄及び非確率変動図柄とからなり、確変遊技状態は確率変動図柄での大当り遊技終了後に移行可能に設定され、通常遊技状態又は確変遊技状態のうち、いずれの遊技状態でも確率変動図柄で大当りすれば、大当り遊技終了後、確変遊技状態に移行する。同様に通常遊技状態は、非確率変動図柄での大当り遊技終了後に移行可能に設定され、通常遊技状態又は確変遊技状態のうち、いずれの遊技状態でも非確率変動図柄で大当りすれば、大当り遊技終了後、通常遊技状態に移行する。
例えば、通常遊技状態に移行後は、規定回数(例えば100回)だけ第一特図、第二特図及び普図の変動時間が短縮され、かつ普電役物の開放延長機能が作動する時短遊技状態となる。第一特図、第二特図及び普図の変動時間(変動開始から結果が表示されるまでの時間)が短縮されると、一定時間内に変動表示が行なわれる回数が増大される。
具体的には、時短遊技状態では、第一特図及び第二特図の変動時間の短縮と共に、普図表示装置29に表示される普図の時間短縮も行われるが、この普図の変動表示を短縮させることで、一定時間内で多数回の普図の確定表示が行われる。従って、一定時間内での普図が当りとなる回数が増大し、これにより第二特図始動口23Bの開放回数も増大する。また、第二特図始動口23B(普電役物)の開放時間が長くなるように設定されている(開放延長機能)ので、第二特図始動口23Bへ多数の遊技球が入球し易くなる。このように多数の遊技球が入球し易くなることにより、第二特図の変動表示回数が更に増大されると共に、第二特図始動口23Bの入球で得られる賞球により、遊技者の持ち球が減り難くなり、有利な遊技を行うことができる。
尚、確変遊技状態では、時短遊技状態と同様に第一特図、第二特図及び普図の変動時間が短縮され、普電役物の開放延長機能が作動する。各種図柄の短縮と普電役物開放延長機能に関わる設定は時短遊技状態と同一であるが、確変遊技状態は時短遊技状態に加えて特図の大当り確率が高くなる(大当りし易い状態)ため、更に遊技者に有利な遊技状態となる。
また、本パチンコ機1は、計時部46による計時結果に基づいて、予め複数のRTC期間が設定されている。そしてRTC期間に応じて、演出図柄表示装置21に計時図柄が表示される。計時図柄は複数のRTC期間に応じて複数種類の図柄が設けられている。そして計時図柄は、計時部46による計時結果に基づくRTC期間の切り替わりに応じて図柄が切り替えられる。尚、計時図柄は、遊技実施状態及び遊技待機状態の何れの状態でも演出図柄表示装置21に表示される。この場合、遊技実施状態とは、遊技球が発射されて遊技が実施されている状態、又は演出図柄表示装置21において演出図柄が変動表示されている状態である。遊技待機状態とは、遊技球が発射されておらず遊技が実施されていない状態、又は所定の期間、演出図柄表示装置21に演出図柄が表示されていない状態である。
尚、他にも、第一特図、第二特図どちらが変動しているかを示す図柄や、第一特図、第二特図の保留記憶数を表示する図柄なども一緒に演出図柄表示装置21に表示することを想定しているが、計時図柄だけは遊技待機状態時にも表示を行う。
これは、遊技の実施に関係なく計時されている期間を示す図柄であるためであり、遊技者も遊技施設側も遊技が実施されていない状態で、今、どのRTC期間であるかを報せるためであり、遊技が実施されている時だけ表示を行うと、遊技を開始してはじめて望んでいないRTC期間であることが判明するような、遊技者に不利益を与える可能性を排除するためである。
更に、本パチンコ機1は、RTC期間に応じて、第一特図又は第二特図の当否判定に応じて、演出図柄表示装置21にて実施される大当り遊技に移行するか否かに関する演出を行う演出モードとして複数種類の演出モードを備えている。そして、パチンコ機1は、計時部46による計時結果に基づくRTC期間の切り替わりに応じて演出モードを切り替え可能な構成である。
以下、本パチンコ機1の作動の詳細を、主制御装置40及びサブ統合制御装置42等で実行されるプログラム処理に基づいて説明する。
図5は主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、図5に示すように、「メインルーチン」は本処理(S100〜S110,S115)と残余処理(S111)とで構成され、例えば、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを確認する(S100)。この処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを確認することにより行われ、CPUにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを確認するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるCPUの暴走等が考えられるが、CPUの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
ここで正常割り込みでないとの否定判定(S100:no)ならS115の処理において初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値の書き込み、普図及び特図を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)を実行する。前記正常割り込みか否かを判断するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
前記S100の処理において正常割り込みとの肯定判定がなされると(S100:yes)、初期値乱数更新処理(S101)が実行される。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に「1」を加算するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に「1」を加算するが、この処理を実行する前の乱数が最大値としての例えば「299」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「299」までの300個の整数を繰り返し昇順に作成する。
続く大当り決定用乱数更新処理(S102)では、前記初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に「1」を加算するインクリメント処理であり、最大値としての例えば「299」のときは次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「299」までの300個の整数を繰り返し昇順に作成する。尚、大当り決定用乱数の最初の値は、前記初期値乱数更新処理(S101)で設定(作成)された値となる。この値が150であったとすると、大当り決定用乱数は「150」「151」「152」・・・「299」「0」「1」・・・と更新されていく。
尚、大当り決定用乱数が一巡(300回、更新されること)すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする。大当り決定用乱数は、その初期値から「1」を加算していく。そして、再び大当り決定用乱数が一巡すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行なう。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。前記の例では大当り決定用乱数が「149」になると一巡であるから、「149」の次は前記初期値乱数の値となる。仮に初期値乱数の値が「87」だったとすると、「149」「87」「88」・・・「299」「0」「1」・・・「86」と変化していき、「86」の次は新たな前記初期値乱数の値となる。
続く大当り図柄決定用乱数更新処理(S103)は、例えば「0」〜「9」の10個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く当り決定用乱数更新処理(S104)は、例えば「0」〜「9」の10個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。尚、当選することとなる値は、例えば常に「7」である。この当り決定用乱数は普図の抽選に使用される。初期値乱数、大当り決定用乱数、リーチ判定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数は、特図の当否判定に用いられる。
リーチ判定用乱数更新処理(S105)は、例えば「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
変動パターン決定用乱数更新処理(S106)は、例えば「0」〜「119」の120個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く入賞確認処理(S107)では、第一特図始動口23A、第二特図始動口23Bの入球(入賞)確認、普図作動ゲート22の遊技球の通過の確認、一般入賞口27の入球(入賞)確認、及び主制御装置40に接続された各スイッチ類の入力処理等が実行される。
次の当否判定処理(S108)では、普図及び特図のそれぞれに対応した当否判定や、当否判定に付随する図柄変動や特別遊技処理などの処理を行なう。
続く各出力処理(S109)では、遊技の進行に応じて主制御装置40は、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、大入賞口ソレノイド508等に対して各々出力処理を実行する。即ち、前記入賞確認処理(S107)により遊技盤上の各入賞口に遊技球の入球があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置41に賞球信号を送信する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置42に出力する処理を、パチンコ機に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置43にエラー信号を出力する処理を各々実行する。
続く不正監視処理(S110)は、一般入賞口27に対する不正が行われていないか監視する処理であり、所定時間内における入賞口への遊技球の入球が予め決定された規定数よりも多いか否かを判定して、多かった場合には不正と判定され、その旨を報知する処理である。
本処理に続く前記残余処理は、S111の初期値乱数更新処理から構成されるが、前記S101と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前記S100〜S111までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特図の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数に更新される値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が大当り決定用乱数と同期する可能性は極めて小さくなる。大当り決定用乱数が一巡したときの、初期値乱数の値(0〜299の300通り)が、同程度に発生するとすれば、同期する確率はわずか300分の1である。また、前記当り決定用乱数更新処理(S104)も残余処理内において実行するよう構成してもよい。
次に、本発明に関わりの深い入賞確認処理(S107)、当否判定処理(S108)及び各出力処理(S109)の一部のサブルーチンについて説明する。
図6に示す「特図始動入賞確認処理」は、第一特図始動口23A、第二特図始動口23Bに遊技球が入球したときに抽出される当否乱数等の種々の乱数を、保留記憶として主制御装置40に記憶する。そして第一特図始動口23A又は第二特図始動口23Bへの入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理となる。本実施形態において、第一特図始動口23Aへの入球及び第二特図始動口23Bへの入球に起因して記憶可能な保留記憶数は4個である。
図6に示すように、「特図始動入賞確認処理」は、先ず、前記第一特図始動口SW503により第一特図始動口23Aへの入球を検出したか否か、又は前記第二特図始動口SW504により第二特図始動口23Bへの入球を検出したか否かを判定する(S200)。入球が無ければ(S200:no)、前記「メインルーチン」にリターンして本処理を終了する。
第一特図始動口23A又は第二特図始動口23Bへの入球が有れば(S200:yes)、S201の処理において主制御装置40に格納されている特図の保留記憶の数が満杯か否かを確認する。満杯であれば(S201:yea)、リターンする。
保留記憶が満杯でなければ(S201:no)、S202の処理において特図の大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出し、抽出された各種の乱数値を特図の保留記憶として記憶し、保留記憶数を示す保留記憶カウンタに1を加算する。尚、それぞれの特図の保留記憶数が0であっても、第一特図始動口23A又は第二特図始動口23Bに遊技球が入球したとき抽出される当否乱数等の種々の乱数は、最大値未満の記憶数がある場合と同様に記憶される。
その後、特図保留数コマンド送信処理(S203)において加算された前記保留記憶カウンタの値を示す特図保留数コマンドをサブ統合制御装置42に送信する。
図7乃至図10は「特図当否判定処理」のフローチャートを示す。この処理において第一特図の当否判定と第二特図の当否判定は個別に実行され、且つ第二特図の保留記憶があるときは第二特図の当否判定が優先して実行される。尚、第一特図と第二特図の当否判定はほぼ同じ処理であり、以下の説明では、必要があれば両者を区別するが、それ以外は第一特図及び第二特図を区別せずに単に「特図」とする。
図7に示すように「特図当否判定処理」は、先ず、役物連続作動装置の作動を確認して大当り遊技中であるか否かを確認し(S300)、大当り遊技中でなければ(S300:no)、特図が変動中であるか否かを確認する(S301)。変動中でなければ(S301:no)、特図の確定図柄が確定表示中であるか否かを確認する(S302)。尚、役物連続作動装置が作動中(S300:yes)であれば「特別遊技処理」に移行する。
前記S302の処理で特図の確定図柄が表示中でなければ(S302:no)、図8に示すように、特図の保留記憶があるか確認する(S310)。特図の保留記憶があれば(S310:yes)、S311の処理において保留記憶数を減算し、保留記憶のシフト処理を行う。該シフト処理により保留記憶のうちで最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
特図の保留記憶がなければ(S310:no)、「特別遊技処理」に移行する。
次に確変フラグを確認して現在の遊技状態が前記確変遊技状態であるか確認する(S312)。確変遊技状態であれば(S312:yes)、S313の処理において確変遊技状態の当否判定用テーブルと前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り決定用乱数とを対比して、所定の高確率に基づいて大当りか否か当否判定を行う。
確変遊技状態でなければ(S312:no)、S314の処理において通常確率の当否判定用テーブルと前記大当り決定用乱数とを対比して大当りか否か当否判定を行う。
続いて前記S313又はS314の処理の当否判定が大当りか否かの確認を行う(S315)。大当りであれば(S315:yes)、S316の処理において、前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する。尚、S315の処理は特許請求の範囲に記載の当否判定手段に相当する。
続いて前記当否判定の対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて、特図の大当り図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する(S317)。
変動パターンの決定後、大当り設定処理を行う(S318)。この処理では、前記決定された大当り図柄に基づき、例えば、実施されるラウンド遊技のラウンド数などといった大当り遊技の内容、大当り遊技終了後の確変遊技状態への移行や時短遊技状態への移行、演出図柄表示装置21で実行される大当り遊技のオープニング演出の時間の設定、エンディング演出の時間等の設定がなされる。
前記S315の処理において、大当りでなくハズレであれば(S315:no)、S319の処理において特図のハズレ図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する。次にハズレ設定処理を行う(S320)。
前記S318の処理又はS320の処理の後、当否判定後の保留記憶の情報(例えば当否判定実行後の保留記憶の減少を示す情報など)をサブ統合制御装置42に送信する処理を行う(S321)。
続くS322の処理において第一特図表示装置28A又は第二特図表示装置28Bの図柄変動開始制御を行い、サブ統合制御装置42へ図柄の変動開始コマンド、図柄指定コマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する。尚、前記変動開始コマンド、図柄指定コマンドには特図の変動パターン、特図の当否判定の判定結果などが含まれる。
前記図7のS301の処理で特図の変動中のときは(S301:yes)、図9に示すように、図柄の変動時間が経過したことを確認すると(S330:yes)、S331の確定図柄表示処理において、第一特図表示装置28A又は第二特図表示装置28Bの特図の変動表示を終了させる制御を行う。その後、「特別遊技処理」へ移行する。尚、本実施例では変動パターンで指定された変動時間に達すると変動表示を終了させる処理をサブ統合制御装置42が行なうが、これとは別に主制御装置40が変動時間に達すると停止コマンドを送信する構成でもよい。
前記図7のS302の処理で特図の確定図柄を表示中であれば(S302:yes)、図10のS340の処理に移行して、確定図柄表示時間が終了したか確認する。確定図柄表示時間が終了していなければ(S340:no)、「特別遊技処理」へ移行する。
一方、確定図柄表示時間が終了したことを確認すると(S340:yes)、S341の確定図柄表示終了の処理により第一特図表示装置28A又は第二特図表示装置28Bの特図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42へ特図に対応する疑似演出図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する。尚、本実施例では確定表示をコマンドで指示する構成だが、サブ統合制御装置42が変動開始コマンド、一つで確定表示を終了するところまで行なう構成でも良く、特に限定しない。
続いて特図の図柄が大当りになる組合せであるか否かを確認し(S342)、大当りになる組合せであったときは(S342:yes)、確変遊技状態を示す確変フラグが「1」であれば(S343:yes)、確変フラグを「0」にリセットする(S344)。続いて時短遊技状態を示す時短フラグが「1」であれば(S345:yes)、時短フラグを「0」にリセットする(S346)。これらの処理により大当り遊技(特別遊技)中での確変遊技状態及び時短遊技状態に関する遊技状態を通常遊技状態にリセットする。
続いて条件装置の作動を開始させる(S347)。尚、条件装置は特図の当否判定が大当りとなり大当り図柄が確定表示されることにより作動して大当り遊技の開始条件を成立させるものであり、且つ、大当り遊技で役物連続作動装置の作動に必要な装置である。更に役物連続作動装置の作動を開始する(S348)と共に、大当り開始演出処理を行ない(S349)、「特別遊技処理」へ移行する。
前記S342の処理で大当りになる組合せでなければ(S342:no)、確変フラグが「1」であるか確認し、確変フラグが「1」であれば(S350:yes)、S351の処理において確変遊技状態の継続期間をカウントする確変カウンタを減算し、減算した後の確変カウンタが「0」であるか否かを確認する。確変カウンタが「0」であれば(S351:yes)、確変フラグを「0」にリセットする(S352)。
次に時短フラグが「1」であれば(S353:yes)、S354の処理において時短の継続期間をカウントする時短カウンタを減算し、減算した後の時短カウンタが「0」であるか否かを確認する。時短カウンタが「0」であれば(S354:yes)、時短フラグを「0」にリセットする(S355)。
続くS356の状態指定コマンド送信処理では、遊技状態を示す確変フラグや時短フラグの情報等を含む状態指定コマンドを、サブ統合制御装置42へ送信する。その後、「特別遊技処理」に移行する。
図11に示す「特別遊技処理」は、先ず、前記役物連続作動装置が作動中か否かを確認し(S400)、作動中であれば(S400:yes)、S401の処理で大入賞口24が開放中か否かを確認する。役物連続作動装置が作動中でなければ(S400:no)、前記「メインルーチン」にリターンして本処理を終了する。
前記S401の処理で大入賞口24が開放中でなければ(S401:no)、S402の処理で大当り遊技のインターバル中か否かを確認し、インターバル中でなければ(S402:no)、S403の処理で特図大当り終了演出中か否かを確認し、大当り終了演出中でなければ(S403:no)、S404の処理で大当り開始演出時間が経過したか否かを確認し、大当り開始演出時間の経過を確認すれば(S404:yes)、大入賞口開放処理で第一ラウンドの大入賞口24を開放して(S405)、リターンする。
前記S401の処理で大入賞口開放中であれば(S401:yes)、図12に示すように、大入賞口24に9個の入賞があったか否か(規定入賞数)の確認(S410)、又は大入賞口24の開放時間が終了したか否かを確認して(S411)、いずれか確認できれば大入賞口24を閉鎖し(S412)、大当りインターバル処理を実行して(S413)、リターンする。
前記S402の処理で大当りのインターバル中であれば(S402:yes)、図13に示すように、大当りインターバル時間が経過したか否かを確認し(S420)、経過していれば(S420:yes)、S421の処理において最終ラウンドであるか否かを確認し、最終ラウンドであれば、(S421:yes)、S422の大当り終了演出の処理を実行し、この処理でサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43に大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
一方、最終ラウンドでなければ、(S421:no)、S423の大入賞口24の開放処理により次のラウンドの大入賞口24の開放を実行してリターンする。
前記S403の処理で大当り終了演出中であれば(S403:yes)、図14に示すように、大当り終了演出時間が経過したか否かを確認し(S430)、該時間の経過を確認すれば(S430:yes)、S431の役物連続作動装置の作動を停止する処理を実行し、続いて条件装置の作動を停止する処理を実行する(S432)。
続く、S433の処理において前記大当り図柄に応じて大当り遊技終了後に確変とする設定があるか否かを確認し、確変の設定があれば(S433:yes)、S434の処理において確変遊技状態の繰り返し回数(100回)を設定し、S435の処理において確変フラグに「1」をセットする。これにより大当り遊技終了後に確率変動状態が付与される。
次にS436の処理では前記大当り図柄に応じて時短設定があるか否かを確認し、時短設定があれば(S436:yes)、時短遊技状態の繰り返し回数(100回)を設定し(S437)、時短フラグに「1」をセットする(S438)。これにより大当り遊技終了後に時短遊技状態が付与される。その後、特図の大当り終了コマンド送信の処理(S439)を実行し、この処理でサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43に大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
次に、前記サブ統合制御装置42の計時部46の計時結果に応じた前記RTC期間、RTC期間に応じて変更される計時図柄、及びRTC期間に応じて切り替えられる演出モードについて説明する。
図15に示すように、RTC期間は三種類の期間が設定されている。例えば、RTC期間は、「1〜30日の期間」、「31〜90日の期間」及び「91日以降の期間」が設定されている。
計時図柄は、三種類のRTC期間に対応して、「第一計時図柄」、「第二計時図柄」及び「第三計時図柄」からなる三種類の図柄が設定されている。「第一計時図柄」は、RTC期間の「1〜30日の期間」に対応する図柄である。「第二計時図柄」は、RTC期間の「31〜90日の期間」に対応する図柄である。「第三計時図柄」は、RTC期間の「91日以降の期間」に対応する図柄である。
演出モードは、三種類のRTC期間に対応して、「第一演出モード」、「第二演出モード」及び「第三演出モード」からなる三種類の演出モードが設定されている。「第一演出モード」は、RTC期間の「1〜30日の期間」に対応する演出モードである。「第二演出モード」は、RTC期間の「31〜90日の期間」に対応する演出モードである。「第三演出モード」は、RTC期間の「91日以降の期間」に対応する演出モードである。
図16に示すように、「第一演出モード」、「第二演出モード」及び「第三演出モード」は、第一特図又は第二特図の当否判定の判定結果により大当り遊技に移行する期待度を示唆する複数種類の予告演出及びリーチ予告演出を共有している。
予告演出は、第一特図又は第二特図の当否判定に伴い、演出図柄表示装置21で実施される疑似演出図柄の変動の開始直前、変動の開始時、乃至変動中に実施される演出で、例えば、演出図柄表示装置21に表示された疑似演出図柄の背景において所定のキャラクタを用いた画像を表示させる演出が望ましい。
本パチンコ機1では、予告演出として「第一予告演出」及び「第二予告演出」が設定されている。「第一予告演出」及び「第二予告演出」は、前記三種類の演出モード毎に、大当り遊技に移行する期待度が相違するように設定されている。
例えば、「第一予告演出」は、「第一演出モード」では前記期待度が「80%」に設定され、「第二演出モード」では「20%」に設定され、「第三演出モード」では「50%」に設定されている。即ち、当否判定の結果が大当りであれば、「第一予告演出」は、「第一演出モード」において「80%」の確率で選択され、「第二演出モード」では「20%」の確率で選択され、「第三演出モード」では「50%」の確率で選択される。
「第二予告演出」は、「第一演出モード」では前記期待度が「20%」に設定され、「第二演出モード」では「80%」に設定され、「第三演出モード」では「50%」に設定されている。即ち、当否判定の結果が大当りであれば、「第二予告演出」は、「第一演出モード」において「20%」の確率で選択され、「第二演出モード」では「80%」の確率で選択され、「第三演出モード」では「50%」の確率で選択される。
これらのことから、「第一演出モード」時は「第二予告演出」よりも「第一予告演出」が出現した方の大当り期待度が高いため、遊技者は「第一予告演出」が実施されることを期待し、逆に「第二演出モード」時は「第二予告演出」が実施されることを期待することになる。
同じ予告演出でもどちらの期間(どちらの演出モード)で出現するかで期待度が大きく異なり、一定の価値に固定されることなく用いることができる。
尚、期待度という表現で説明したが、大当り時の選択率やハズレ時の選択率に置き換えて表現してもよい。
リーチ予告演出は、第一特図又は第二特図の当否判定に伴い、演出図柄表示装置21で実施される疑似演出図柄の変動のリーチ演出中に実施される演出で、例えば、演出図柄表示装置21に表示された疑似演出図柄のリーチ状態において所定のキャラクタを用いた画像を表示させる演出が望ましい。
本パチンコ機1では、リーチ予告演出として「第一リーチ予告演出」及び「第二リーチ予告演出」が設定されている。「第一リーチ予告演出」及び「第二リーチ予告演出」は、前記三種類の演出モード毎に、大当り遊技に移行する期待度が相違するように設定されている。
例えば、「第一リーチ予告演出」は、「第一演出モード」では前記期待度が「80%」に設定され、「第二演出モード」では「20%」に設定され、「第三演出モード」では「50%」に設定されている。即ち、当否判定の結果が大当りであれば、「第一リーチ予告演出」は、「第一演出モード」において「80%」の確率で選択され、「第二演出モード」では「20%」の確率で選択され、「第三演出モード」では「50%」の確率で選択される。
「第二リーチ予告演出」は、「第一演出モード」では出現しない設定とされ、「第二演出モード」では前記期待度が「80%」に設定され、「第三演出モード」では「50%」に設定されている。即ち、当否判定の結果が大当りであれば、「第二リーチ予告演出」は、「第二演出モード」おいて「80%」の確率で選択され、「第三演出モード」では「50%」の確率で選択される。
次に、図17に示す「計時図柄選択処理」はサブ統合制御装置42により実行される処理(サブルーチン)である。本処理により、計時部46の計時結果に基づくRTC期間が識別され、識別されたRTC期間に応じて計時図柄が選択、表示される。
「計時図柄選択処理」は、先ず計時部46の計時結果を参照して、RTC期間が「1〜30日の期間」であるか否かを確認する(S500)。RTC期間が「1〜30日の期間」であれば(S500:yes)、「第一計時図柄」を選択し(S501)、第一計時図柄表示処理を実行する(S502)。これにより、演出図柄表示装置21に「第一計時図柄」が表示される。
前記S500の処理においてRTC期間が「1〜30日の期間」でなければ(S500:no)、計時部46の計時結果を参照して、RTC期間が「31〜90日の期間」であるか否かを確認する(S503)。RTC期間が「31〜90日の期間」であれば(S503:yes)、「第二計時図柄」を選択し(S504)、第二計時図柄表示処理を実行する(S505)。これにより、演出図柄表示装置21に「第二計時図柄」が表示される。
前記S503の処理においてRTC期間が「31〜90日の期間」でなければ(S503:no)、RTC期間が「91日以降の期間」であると判定して、「第三計時図柄」を選択し(S506)、第三計時図柄表示処理を実行する(S507)。これにより、演出図柄表示装置21に「第三計時図柄」が表示される。その後、サブ統合制御装置42で実行されるメインルーチン(図略)にリターンして本処理を終了する。
尚、前記S500,S503の処理は特許請求の範囲に記載の期間識別手段に相当する。また、前記S502,S505、S507の処理は特許請求の範囲に記載の計時図柄制御手段に相当する。
次に、図18に示す「演出モード選択処理」はサブ統合制御装置42により実行される処理(サブルーチン)である。本処理により、計時部46の計時結果に基づくRTC期間が識別され、識別されたRTC期間に応じて演出モードが選択、表示される。
「演出モード選択処理」は、先ず計時部46の計時結果を参照して、RTC期間が「1〜30日の期間」であるか否かを確認する(S600)。RTC期間が「1〜30日の期間」であれば(S600:yes)、「第一演出モード」を選択し(S601)、第一演出モード設定処理を実行する(S602)。これにより、演出図柄表示装置21で実施される演出の演出モードとして「第一演出モード」が設定される。
前記S600の処理においてRTC期間が「1〜30日の期間」でなければ(S600:no)、計時部46の計時結果を参照して、RTC期間が「31〜90日の期間」であるか否かを確認する(S603)。RTC期間が「31〜90日の期間」であれば(S603:yes)、「第二演出モード」を選択し(S604)、第二演出モード設定処理を実行する(S605)。これにより、演出図柄表示装置21で実施される演出の演出モードとして「第二演出モード」が設定される。
前記S603の処理においてRTC期間が「31〜90日の期間」でなければ(S603:no)、RTC期間が「91日以降の期間」であると判定して、「第三演出モード」を選択し(S606)、第三演出モード設定処理を実行する(S507)。これにより、演出図柄表示装置21で実施される演出の演出モードとして「第三演出モード」が設定される。その後、前記メインルーチンにリターンして本処理を終了する。
尚、前記S600,S603の処理は特許請求の範囲に記載の期間識別手段に相当する。また、前記S601,S604、S606の処理は特許請求の範囲に記載の演出モード選択手段に相当する。
本パチンコ機1では、「計時図柄選択処理」(図17)と「演出モード選択処理」(図18)により、RTC期間による「第一計時図柄」、「第二計時図柄」及び「第三計時図柄」の変更と、「第一演出モード」、「第二演出モード」及び「第三演出モード」の変更とは同期している。
次に図19に基づいて演出図柄表示装置21で表示される計時図柄の表示例を説明する。
図19(a)は、パチンコ機1が待機状態で、且つRTC期間が「1〜30日の期間」における「第一計時図柄」の表示例を示すものである。この場合、演出図柄表示装置21の表示画面には、中央に、パチンコ機1の名称である「CR達吉」表示とキャラクタの「くまの達吉」表示とからなる待機図柄表示700が表示される。そして、演出図柄表示装置21の表示画面の下端左側部には、「第一計時図柄」である「F」図柄701が表示される。
「第一計時図柄」である「F」図柄701は、RTC期間が「1〜30日の期間」である指標となると共に、RTC期間が「1〜30日の期間」において設定される「第一演出モード」の指標ともなる。
図19(b)は、パチンコ機1が待機状態で、且つRTC期間が「31〜90日の期間」における「第二計時図柄」の表示例を示すものである。この場合、演出図柄表示装置21の表示画面には、中央に、前記待機図柄表示700が表示され、そして、演出図柄表示装置21の表示画面の下端左側部には、「第二計時図柄」である「S」図柄702が表示される。
「第二計時図柄」である「S」図柄702は、RTC期間が「31〜90日の期間」である指標となると共に、RTC期間が「31〜90日の期間」において設定される「第二演出モード」の指標ともなる。
図19(c)は、パチンコ機1が待機状態で、且つRTC期間が「91日以降の期間」における「第三計時図柄」の表示例を示すものである。この場合、演出図柄表示装置21の表示画面には、中央に、前記待機図柄表示700が表示され、そして、演出図柄表示装置21の表示画面の下端左側部には、「第三計時図柄」である「T」図柄703が表示される。
「第三計時図柄」である「T」図柄703は、RTC期間が「91日以降の期間」である指標となると共に、RTC期間が「91日以降の期間」において設定される「第三演出モード」の指標ともなる。
次に図20に基づいて、「第一演出モード」、「第二演出モード」及び「第三演出モード」で共有され、各演出モードで共通に実施される予告演出の演出図柄表示装置21で表示される表示例を説明する。
図20(a)は、「第一演出モード」における「第一予告演出」の表示例を示すものである。本表示例は疑似演出図柄の変動中に実施される予告演出である。例えば、「第一予告演出」では、演出図柄表示装置21の表示画面に3桁の数字からなる疑似演出図柄704が変動表示され、そして、疑似演出図柄704の背景に、「第一予告演出」のキャラクタの「くまの達吉」705が表示される演出を実施する。図中の符号710の表示は保留記憶表示である。尚、「第一予告演出」は、疑似演出図柄704の変動中に限らず、疑似演出図柄704の変動開始直前から「くまの達吉」705を表示する予告演出を実施してもよい。
図20(b)は、「第一演出モード」における「第二予告演出」の表示例を示すものである。本表示例は疑似演出図柄の変動中に実施される予告演出である。例えば、「第二予告演出」では、演出図柄表示装置21の表示画面に疑似演出図柄704が変動表示され、そして、疑似演出図柄704の背景に、「第二予告演出」のキャラクタの「空手家」706が表示される演出を実施する。尚、「第二予告演出」は、疑似演出図柄704の変動中に限らず、疑似演出図柄704の変動開始直前から「空手家」706を表示する予告演出を実施してもよい。
図20(c)は、保留記憶表示710を用いた他の「第一予告演出」及び他の「第二予告演出」を示すものである。例えば、他の「第一予告演出」では、保留記憶表示710の先読み演出を利用して、大当りなどの可能性のある保留記憶を示す保留記憶表示として、「第一予告演出」のキャラクタの「くまの達吉」711が表示される演出を実施する。
例えば、他の「第二予告演出」では、保留記憶表示710の先読み演出を利用して、大当りなどの可能性のある保留記憶を示す保留記憶表示として、「第二予告演出」のキャラクタの「空手家」712が表示される演出を実施する。
次に図21に基づいて、「第一演出モード」、「第二演出モード」及び「第三演出モード」で共有され、各演出モードで共通に実施されるリーチ予告演出の表示例を説明する。
図21(a)は、「第一演出モード」における「第一リーチ予告演出」の表示例を示すものである。例えば、「第一リーチ予告演出」では、疑似演出図柄704の二つの図柄が同一図柄で停止したリーチ状態において、二人の空手家が戦う「空手リーチ演出」を実施する。大当りであれば、味方の空手家が敵方に勝利することでリーチ演出を終了することが望ましい。
図21(b)は、「第一演出モード」における「第二リーチ予告演出」の表示例を示すものである。例えば、「第二リーチ予告演出」では、疑似演出図柄704の二つの図柄が同一図柄で停止したリーチ状態において、空手家とボクサーが戦うか「ボクシングリーチ演出」を実施する。大当りであれば、味方の空手家が敵方のボクサーに勝利することでリーチ演出を終了することが望ましい。
本実施形態のパチンコ機1は、遊技球が進入可能な遊技領域20(図2)と、遊技領域20に設けられ、遊技の進行に応じて演出図柄を表示可能な演出図柄表示装置21(図2)と、日時を計時する計時手段(図4の計時部46)と、計時手段による計時結果に基づいて、予め設定された複数の期間を識別可能な期間識別手段(図17のS500,S503、図18のS600,S603)と、記計時結果に応じた計時図柄701,702,703(図19)を、演出図柄表示装置21に表示せしめる計時図柄制御手段(図17のS502,S505,S507)と、を備える。計時図柄制御手段は、複数の期間に対応する複数種類の計時図柄701,702,703を有し、期間識別手段により識別された複数の期間のうちの一つの期間に応じて、複数種類の計時図柄701,702,703のうちの予め設定された計時図柄701,702,703を表示させる。
これによれば、計時手段(図4の計時部46)は、計時することにより、時間、年、月、日、曜日などを基準に期間を画定することが考えられる。期間識別手段(図17のS500,S503、図18のS600,S603)は計時手段による計時結果に基づいて複数の期間を識別可能である。計時図柄制御手段(図17のS502,S505,S507)は、複数の期間に対応する複数種類の計時図柄701,702,703を有し、期間識別手段により識別された複数の期間のうちの一つの期間に応じて、複数種類の計時図柄701,702,703のうちの予め設定された計時図柄701,702,703を遊技領域20に設けられた演出図柄表示装置21に表示させる。これにより、計時図柄701,702,703により容易に計時手段の計時結果に基づく計時状態を把握することができる。従って、遊技施設の従業員や遊技者に計時手段による計時状態を容易に認識させることのできるパチンコ機を提供することができる。
また本実施形態のパチンコ機1では、計時図柄制御手段(図17のS502,S505,S507)は、遊技実施状態及び遊技待機状態にて、計時図柄701,702,703を演出図柄表示装置21に表示させる。
これによれば、遊技実施状態及び遊技待機状態にて、計時図柄701,702,703により容易に計時手段(図4の計時部46)の計時結果に基づく計時状態を把握することができる。
尚、本実施形態のパチンコ機1は、計時図柄701,702,703を遊技実施状態及び遊技待機状態において演出図柄表示装置21に表示させる構成に限らず、計時図柄701,702,703を遊技実施状態のみで表示させる構成、又は計時図柄701,702,703を遊技待機状態のみで表示させる構成でもよい。
更に本実施形態のパチンコ機1では、所定の遊技条件の成立に起因して遊技者にとって有利な大当り遊技に移行するか否かの当否判定を実行する当否判定手段(図8のS315)と、演出図柄表示装置21にて大当り遊技に移行するか否かに関する演出が実施される演出モードを、複数種類の演出モードから選択する演出モード選択手段(図18のS601,S604,S606)と、を備える。そして演出モード選択手段は、期間識別手段(図18のS600,S603)により識別された複数の期間のうちの一つの期間に応じて、複数種類の演出モードのうちの予め設定された演出モードを選択する。
これによれば、演出モード選択手段(図18のS601,S604,S606)は、複数種類の演出モードを有し、期間識別手段(図17のS500,S503、図18のS600,S603)により識別された複数の期間のうちの一つの期間に応じて、複数種類の演出モードのうちの予め設定された演出モードを選択する。従って、計時図柄701,702,703の変更と演出モードの変更とは同期するので、計時図柄701,702,703により容易に演出モードを把握することができる。
更にまた本実施形態のパチンコ機1では、複数種類の前記演出モードは、少なくとも、大当り遊技に移行する期待度を示唆する複数種類の予告演出を共有し、演出モード毎に、各予告演出の大当り遊技に移行する期待度が相違する。
これによれば、演出モード毎に予告演出の選択率が相違するため、期間識別手段(図17のS500,S503、図18のS600,S603)により識別された複数の期間のうちの一つの期間に応じて、予告演出の出現率が変化するので、期間に応じた予告演出の当り遊技に関する期待度が変化して、演出の面白味が増す。
尚、第一実施形態のパチンコ機1において、RTC期間を、「1〜30日の期間」、「31〜90日の期間」及び「91日以降の期間」の三種類の期間としたが、これに限らず、識別する期間を増減させてもよい。また日数により期間を識別したが、時間で期間を識別するようにしてもよい。時間ならば、午前、午後や特定の時間帯などを期間とすることが考えられる。また曜日、季節、祭日、所定の人物の誕生日(遊技者の誕生日も含む)などでも期間を識別させることが考えられるし、これらを複合させることも考えられる。このように遊技の実施と関係なく計時される手段を設けることにより多様な期間を設けることが可能となる。
また、計時図柄を、第一計時図柄として「F」図柄701、第二計時図柄として「S」図柄702及び第三計時図柄を「T」図柄703としたが、これらに限らず他の図柄でもよい。RTC期間の増減に応じて、計時図柄を増減させることは勿論である。
図20及び図21に示す「第一予告演出」、「第二予告演出」、「他の予告演出」、「第一リーチ予告演出」及び「第二リーチ予告演出」は代表例を示したものであり、これらに限るものではない。例えば、疑似演出図柄のデザインや、登場キャラクタ、大当り遊技演出などが考えられる。
次に本発明を適用した第二実施形態を説明する。本実施形態のパチンコ機は専用の表示装置によりRTC期間に応じて計時表示を実施するものである。尚、本実施形態のパチンコ機の基本構成は前記第一実施形態のそれとほぼ同じであり、相違点を中心に説明する。また図において、同一部材は同一符号で示し、それらの説明を省略する。
図22に示すように、本実施形態のパチンコ機の遊技盤2Aには、演出図柄表示装置21を備えたセンターケース200の上部左側の部位に、RTC期間に応じて計時表示を表示する専用の計時表示装置26が配置されている。例えば、計時表示装置26は、センターケース200の表面に窓開口部を備え、窓開口部内に複数のLED表示器が配置されている。
図23に示すように、本実施形態のパチンコ機において、サブ統合制御装置42は、計時表示装置26と電気的に接続されている。そしてサブ統合制御装置42は、計時表示装置26の表示態様を制御する。
本実施形態のパチンコ機は、第一実施形態と同様に、サブ統合制御装置42の計時部46による計時結果に基づいて、予め複数のRTC期間が設定されている。そしてRTC期間に応じて、計時表示装置26に計時表示が表示される。計時表示は複数のRTC期間に応じて複数種類の表示態様が設けられている。そして計時表示は、計時部46による計時結果に基づくRTC期間の切り替わりに応じて表示態様が切り替えられる。尚、計時表示装置26による計時表示は、遊技実施状態及び遊技待機状態の何れの状態でも表示される。この場合、遊技実施状態とは、遊技球が発射されて遊技が実施されている状態、又は演出図柄表示装置21において演出図柄が変動表示されている状態である。遊技待機状態とは、遊技球が発射されておらず遊技が実施されていない状態、又は所定の期間、演出図柄表示装置21に演出図柄が表示されていない状態である。
更に、本実施形態のパチンコ機は、第一実施形態と同様に、RTC期間に応じて、第一特図又は第二特図の当否判定に応じて、演出図柄表示装置21にて実施される大当り遊技に移行するか否かに関する演出を行う演出モードとして複数種類の演出モードを備えている。そして、本パチンコ機は、計時部46による計時結果に基づくRTC期間の切り替わりに応じて演出モードを切り替え可能な構成である。
前記サブ統合制御装置42の計時部46の計時結果に応じた前記RTC期間、及びRTC期間に応じて変更される計時表示について説明する。
図24に示すように、例えば、RTC期間は、「1〜30日の期間」、「31〜90日の期間」及び「91日以降の期間」の三種類の期間が設定されている。
計時表示は、三種類のRTC期間に対応して、「第一計時表示」、「第二計時表示」及び「第三計時表示」からなる三種類の表示が設定されている。「第一計時表示」は、RTC期間の「1〜30日の期間」に対応する表示である。「第二計時表示」は、RTC期間の「31〜90日の期間」に対応する表示である。「第三計時表示」は、RTC期間の「91日以降の期間」に対応する表示である。
演出モードは、三種類のRTC期間に対応して、「第一演出モード」、「第二演出モード」及び「第三演出モード」からなる三種類の演出モードが設定されている。「第一演出モード」は、RTC期間の「1〜30日の期間」に対応する演出モードである。「第二演出モード」は、RTC期間の「31〜90日の期間」に対応する演出モードである。「第三演出モード」は、RTC期間の「91日以降の期間」に対応する演出モードである。
本実施形態のパチンコ機において、第一実施形態同様に、「第一演出モード」、「第二演出モード」及び「第三演出モード」は、第一特図又は第二特図の当否判定の判定結果により大当り遊技に移行する期待度を示唆する複数種類の予告演出及びリーチ予告演出を共有している。
予告演出は、第一特図又は第二特図の当否判定に伴い、演出図柄表示装置21で実施される疑似演出図柄の変動の開始直前、変動の開始時、乃至変動中に実施される演出で、例えば、演出図柄表示装置21に表示された疑似演出図柄の背景において所定のキャラクタを用いた画像を表示させる演出が望ましい。
本実施形態のパチンコ機では、第一実施形態と同様に、予告演出として「第一予告演出」及び「第二予告演出」が設定されている。「第一予告演出」及び「第二予告演出」は、前記三種類の演出モード毎に、大当り遊技に移行する期待度が相違するように設定されている。
図25に示す「計時表示選択処理」はサブ統合制御装置42により実行される処理(サブルーチン)である。本処理により、計時部46の計時結果に基づくRTC期間が識別され、識別されたRTC期間に応じて計時表示が選択、表示される。
「計時表示選択処理」は、先ず計時部46の計時結果を参照して、RTC期間が「1〜30日の期間」であるか否かを確認する(S700)。RTC期間が「1〜30日の期間」であれば(S700:yes)、「第一計時表示」を選択し(S701)、第一計時表示処理を実行する(S702)。これにより、計時表示装置26の表示が「第一計時表示」の表示態様とされる。
前記S700の処理においてRTC期間が「1〜30日の期間」でなければ(S700:no)、計時部46の計時結果を参照して、RTC期間が「31〜90日の期間」であるか否かを確認する(S703)。RTC期間が「31〜90日の期間」であれば(S703:yes)、「第二計時図柄表示」を選択し(S704)、第二計時表示処理を実行する(S705)。これにより、計時表示装置26の表示が「第二計時表示」の表示態様とされる。
前記S703の処理においてRTC期間が「31〜90日の期間」でなければ(S703:no)、RTC期間が「91日以降の期間」であると判定して、「第三計時表示」を選択し(S706)、第三計時表示処理を実行する(S507)。これにより、計時表示装置26の表示が「第三計時表示」の表示態様とされる。その後、サブ統合制御装置42で実行されるメインルーチン(図略)にリターンして本処理を終了する。
尚、前記S700,S703の処理は特許請求の範囲に記載の期間識別手段に相当する。また、前記S702,S705、S707の処理は特許請求の範囲に記載の計時表示制御手段に相当する。
尚、本実施形態のパチンコ機では、RTC期間に応じて切り替えられる「第一演出モード」、「第二演出モード」及び「第三演出モード」の選択については、第一実施形態と同様に、図18に示す「演出モード選択処理」と同様の処理で選択される。
本実施形態のパチンコ機では、「計時表示選択処理」(図25)と「演出モード選択処理」(図18)と同等の処理により、RTC期間による「第一計時表示」、「第二計時表示」及び「第三計時表示」変更と、「第一演出モード」、「第二演出モード」及び「第三演出モード」の変更とは同期している。
次に図26に基づいて計時表示装置26で表示される計時表示の表示態様例を説明する。
図26(a)は、RTC期間が「1〜30日の期間」における「第一計時表示」の表示態様例を示すものである。計時表示装置26は、上下に並設された二つのLED表示器261,262で構成されている。RTC期間が「1〜30日の期間」における「第一計時表示」の表示態様は、計時表示装置26の上部LED表示器261のみを点灯させた表示態様である。
「第一計時表示」は、RTC期間が「1〜30日の期間」である指標となると共に、RTC期間が「1〜30日の期間」において設定される「第一演出モード」の指標ともなる。
図26(b)は、RTC期間が「31〜90日の期間」における「第二計時表示」の表示態様例を示すものである。この場合、「第二計時表示」の表示態様は、計時表示装置26の下部LED表示器262のみを点灯させた表示態様である。
「第二計時表示」は、RTC期間が「31〜90日の期間」である指標となると共に、RTC期間が「31〜90日の期間」において設定される「第二演出モード」の指標ともなる。
図26(c)は、RTC期間が「91日以降の期間」における「第三計時表示」の表示態様例を示すものである。この場合、「第三計時表示」の表示態様は、計時表示装置26の上部LED表示器261及び下部LED表示器262を点灯させた表示態様である。
「第三計時表示」は、RTC期間が「91日以降の期間」である指標となると共に、RTC期間が「91日以降の期間」において設定される「第三演出モード」の指標ともなる。
本実施形態のパチンコ機は、遊技球が進入可能な遊技領域20(図22)と、日時を計時する計時手段(図23の計時部46)と、計時手段による計時結果に基づいて、予め設定された複数の期間を識別可能な期間識別手段(図25のS700,S703)と、遊技領域20に設けられ、計時結果に応じた計時表示を表示せしめる計時表示装置26(図22)と、計時表示装置26を制御する計時表示制御手段(図25のS702,S705,707)と、を備える。そして計時表示制御手段は、複数の期間に対応する複数種類の計時表示の表示態様を有し、期間識別手段により識別された複数の期間のうちの一つの期間に応じて、複数種類の計時表示のうちの予め設定された表示態様にて計時表示を表示させる。
これによれば、計時手段(図23の計時部46)は、計時することにより、時間、年、月、日、曜日などを基準に期間を画定することが考えられる。期間識別手段(図25のS700,S703)は計時手段による計時結果に基づいて複数の期間を識別可能である。計時表示制御手段(図25のS702,S705,707)は、複数の期間に対応する複数種類の計時表示の表示態様を有し、期間識別手段により識別された複数の期間のうちの一つの期間に応じて、複数種類の計時表示のうちの予め設定された表示態様にて計時表示を遊技領域20に設けられた計時表示装置26に表示させる。これにより、計時表示により容易に計時手段による計時状態を把握することができる。従って、遊技施設の従業員や遊技者に計時手段による計時状態を容易に認識させることのできるパチンコ機を提供することができる。
また本実施形態のパチンコ機では、計時表示制御手段(図25のS702,S705,707)は、遊技実施状態及び遊技待機状態にて、計時表示を計時表示装置26に表示させる。
これによれば、遊技実施状態及び遊技待機状態にて、計時表示の表示態様により容易に計時手段(図23の計時部46)による計時状態を把握することができる。
尚、計時表示制御手段(図25のS702,S705,707)は、計時表示を遊技実施状態及び遊技待機状態において計時表示装置26に表示させる構成に限らず、計時表示を遊技実施状態のみで表示させる構成、又は計時表示を遊技待機状態のみで表示させる構成でもよい。
更に本実施形態のパチンコ機では、所定の遊技条件の成立に起因して遊技者にとって有利な当り遊技に移行するか否かの当否判定を実行する当否判定手段(図8のS315と同等の処理)と、遊技の進行に応じ、前記当り遊技に移行するか否かに関する演出が実施される演出モードを、複数種類の演出モードから選択する演出モード選択手段(図18のS601,S604,S606と同等の処理)と、を備える。そして演出モード選択手段は、期間識別手段(図25のS700,S703、図18のS600,S603と同等の処理)により識別された複数の期間のうちの一つの期間に応じて、複数種類の演出モードのうちの予め設定された演出モードを選択する。
これによれば、演出モード選択手段(図18のS601,S604,S606と同等の処理)は、複数種類の演出モードを有し、期間識別手段(図25のS700,S703)により識別された複数の期間のうちの一つの期間に応じて、複数種類の演出モードのうちの予め設定された演出モードを選択する。従って、計時表示の表示態様の変更と演出モードの変更とは同期するので、計時表示により容易に演出モードを把握することができる。
更にまた本実施形態のパチンコ機では、複数種類の演出モードは、少なくとも、大当り遊技に移行する期待度を示唆する複数種類の予告演出を共有し、演出モード毎に、各予告演出の大当り遊技に移行する期待度が相違する。
これによれば、演出モード毎に予告演出の選択率が相違するため、期間識別手段(図25のS700,S703、図18のS600,S603と同等の処理)により識別された複数の期間のうちの一つの期間に応じて、予告演出の出現率が変化するので、期間に応じた予告演出の当り遊技に関する期待度が変化して、演出の面白味が増す。
尚、第二実施形態のパチンコ機において、RTC期間を、「1〜30日の期間」、「31〜90日の期間」及び「91日以降の期間」の三種類の期間としたが、これに限らず、識別する期間を増減させてもよい。また日数により期間を識別したが、時間で期間を識別するようにしてもよい。
また、計時表示装置26は二つのLED表示器261,262を備える構成であるが、これに限らず、発光色を複数色に変更可能な一つのLED表示器を用い、「第一計時表示」、「第二計時表示」及び「第三計時表示」毎に発光色を変える構成としてもよい。RTC期間の増減に応じて、計時表示を増減させることは勿論である。また、計時表示として可動物で示すことも考えられ、その場合は可動物の動作内容が表示態様となる。
第二実施形態の構成は、RTC期間に応じて計時表示を行う専用の計時表示装置26を設けたので、演出図柄表示装置を備えていないパチンコ機においても、RTC期間に応じた計時表示を好適に行うことができる。
尚、本発明は前記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは勿論である。例えば、パチンコ機台内に所定個数の遊技球が封入され、封入された遊技球を遊技盤の遊技領域に向けて発射すると共に、発射された遊技球を回収し、回収した遊技球を再度発射することで内部の所定個数の遊技球を循環的に使用して遊技を行う封入式パチンコ機に適用してもよい。
1 パチンコ機(弾球遊技機)
2 遊技盤
20 遊技領域
21 演出図柄表示装置
26 計時表示装置
40 主制御装置(当否判定手段)
42 サブ統合制御装置(期間識別手段、計時図柄制御手段、演出モード選択手段、計時表示制御手段)
46 計時部(計時手段)

Claims (7)

  1. 遊技球が進入可能な遊技領域を備えた弾球遊技機であって、
    前記遊技領域に設けられ、遊技の進行に応じて演出図柄を表示可能な演出図柄表示装置と、
    日時を計時する計時手段と、
    前記計時手段による計時結果に基づいて、予め設定された複数の期間を識別可能な期間識別手段と、
    前記計時結果に応じた計時図柄を、前記演出図柄表示装置に表示せしめる計時図柄制御手段と、を備え、
    前記計時図柄制御手段は、
    前記複数の期間に対応する複数種類の前記計時図柄を有し、
    前記期間識別手段により識別された前記複数の期間のうちの一つの期間に応じて、前記複数種類の前記計時図柄のうちの予め設定された計時図柄を表示させることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1に記載の弾球遊技機において、
    前記計時図柄制御手段は、遊技実施状態及び/又は遊技待機状態にて、前記計時図柄を前記演出図柄表示装置に表示させることを特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項1又は2に記載の弾球遊技機において、
    所定の遊技条件の成立に起因して遊技者にとって有利な当り遊技に移行するか否かの当否判定を実行する当否判定手段と、
    前記演出図柄表示装置にて前記当り遊技に移行するか否かに関する演出が実施される演出モードを、複数種類の前記演出モードから選択する演出モード選択手段と、を備え、
    前記演出モード選択手段は、前記期間識別手段により識別された前記複数の期間のうちの一つの期間に応じて、前記複数種類の前記演出モードのうちの予め設定された演出モードを選択することを特徴とする弾球遊技機。
  4. 遊技球が進入可能な遊技領域を備えた弾球遊技機であって、
    日時を計時する計時手段と、
    前記計時手段による計時結果に基づいて、予め設定された複数の期間を識別可能な期間識別手段と、
    前記遊技領域に設けられ、前記計時結果に応じた計時表示を表示せしめる計時表示装置と、
    前記計時表示装置を制御する計時表示制御手段と、を備え、
    前記計時表示制御手段は、
    前記複数の期間に対応する複数種類の前記計時表示の表示態様を有し、
    前記期間識別手段により識別された前記複数の期間のうちの一つの期間に応じて、前記複数種類の前記計時表示のうちの予め設定された表示態様にて前記計時表示を表示させることを特徴とする弾球遊技機。
  5. 請求項4に記載の弾球遊技機において、
    前記計時表示制御手段は、遊技実施状態及び/又は遊技待機状態にて、前記計時表示を前記計時表示装置に表示させることを特徴とする弾球遊技機。
  6. 請求項4又は5に記載の弾球遊技機において、
    所定の遊技条件の成立に起因して遊技者にとって有利な当り遊技に移行するか否かの当否判定を実行する当否判定手段と、
    遊技の進行に応じ、前記当り遊技に移行するか否かに関する演出が実施される演出モードを、複数種類の前記演出モードから選択する演出モード選択手段と、を備え、
    前記演出モード選択手段は、前記期間識別手段により識別された前記複数の期間のうちの一つの期間に応じて、前記複数種類の前記演出モードのうちの予め設定された演出モードを選択することを特徴とする弾球遊技機。
  7. 請求項3又は6に記載の弾球遊技機において、
    前記複数種類の前記演出モードは、少なくとも、前記当り遊技に移行する期待度を示唆する複数種類の予告演出を共有し、前記演出モードごとに、各前記予告演出の前記当り遊技に移行する期待度が相違することを特徴とする弾球遊技機。
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