JP7360684B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
そこで本発明は前記事情に鑑み、単に特定技状態中に得た獲得出玉数や大当り回数だけで決定するのではなく、一例として大当り回数が同数であっても、その回数に到るまでの遊技展開(例えば抽選回数は何回以上なのか、要した時間はどれほどか等)を考慮することにより、遊技展開に応じた称号を付与する遊技機を提供することを目的とするものである。
始動口に遊技球が入球したことに起因して数値データを抽出する数値データ抽出手段と、
前記数値データ抽出手段に抽出された前記数値データが予め定められた値か否かに応じて当否判定を行う当否判定手段と、
前記当否判定の結果を報知するための図柄を変動表示する図柄表示手段と、
前記数値データに基づいて前記図柄の変動時間を決定するための変動パターン決定手段と、
前記図柄の変動時間に対応して演出表示を行う演出表示手段と、
前記当否判定手段にて当選と判定されたことに基づいて、大入賞口を開放させるラウンド遊技を複数回実行する大当り遊技実行手段と、
遊技状態として、通常遊技状態と遊技者に有利な特定遊技状態を備え、前記通常遊技状態から前記特定遊技状態に移行可能な特定遊技状態移行手段と、
前記特定遊技状態中の遊技情報を記憶する遊技履歴情報記憶手段と、
を備えた遊技機において、
前記大当り遊技実行手段は、前記ラウンド遊技の実行回数が異なることにより出玉数の異なる複数の大当り遊技を備える構成で、
前記遊技履歴情報記憶手段が記憶する遊技情報は、少なくとも前記特定遊技状態中の大当り遊技に係わる出玉数と、前記特定遊技状態が開始してから終了するまでの間に、前記大当り遊技と前記変動表示に要した時間を含むものであり、
前記特定遊技状態が終了したことに基づいて、前記出玉数と前記変動表示に要した時間の情報に対応した称号を選択して報知を行う称号選択手段を備え、
該称号選択手段は、前記出玉数が同数でも前記変動表示に要した時間により異なる称号を選択する
ことを特徴とする。
また、保留記憶手段に記憶された数値データの数が上限数に達していなければ、抽出された数値データを、先読み判定用の記憶領域と保留記憶手段とにそれぞれ記憶するようにしてもよい。
更に、始動口への入球に起因して数値データが抽出されると、そのまま取得した数値データを用いて先読み判定を行うとともに、保留記憶手段に記憶する構成、または保留記憶手段に記憶された数値データを用いて先読み判定を行うようにしてもよい。いずれも一つの数値データを基に保留記憶と先読み判定を行うことができる。なお、保留記憶手段に記憶された数値データが上限数に達していれば、所定の記憶領域に記憶した数値データを消去する。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けられている。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
センターケース200の中央直下位置には、常時、遊技球の入球が可能で、入球に起因して第1特別図柄(以下、第1特図という)の当否判定が実行される第1特図始動口23が設けてある。更にその直下位置にはチューリップ式普通電動役物(以下、単に普電役物という)からなり、入球に起因して第2特別図柄(以下、第2特図という)の当否判定が実行される第2特図始動口24が設置されている。尚、第2特図始動口24は普電役物の開放時にのみ入球(入賞)可能である。普電役物は、前記普図の抽選で当りとなると所定の時間、所定の開放態様で開放する構成である。
は各種の乱数を抽出する乱数カウンタ等も備わっている。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や特図の大当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
払出制御装置41には、裏配線中継端子板530や払出中継端子板534を介して球タンクが空状態になったことを検出する球切れSW520の検出信号が入力される。また払出制御装置41には、遊技球が払い出されたことを検出する払出SW522、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯SW523等の検出信号が入力される。また主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて払出モータ521を稼働させて遊技球の払い出しを行う。また、CRユニット端子板535を介してCRユニットCRと電気的に接続され、貸出要求信号に応じて払出モータ521を稼働させて貸球の払い出しを行う。精算表示装置173を介して球貸SW171及び精算SW172による貸出要求、精算要求の操作信号がCRユニットCRに入力され、プリペイドカードの残高表示はCRユニットCRによって制御される。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する演出や特図の擬似演出図柄の表示態様のコマンドを送信する。
尚、図柄により確率変動状態に移行させる遊技構成以外にも、大入賞口25に特定領域を備え、大当り遊技中に特定領域に入賞させることにより大当り遊技後に確率変動状態を付与する構成でもよい。
図5は主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、「メインルーチン」は本処理(S100~S110,S115)と残余処理(S111)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判定する(S100)。この判定処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判定することにより行われ、CPUにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行してよいのか否かを判定するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるCPUの暴走等が考えられるが、CPUの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えてよいので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
ここで正常割り込みでないとの否定判定(S100:no)ならS115の処理において初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値の書き込み、普図及び特図を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)を実行する。前記正常割り込みか否かを判定するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
続く当り決定用乱数更新処理(S104)は、「0」~「9」の10個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。尚、当選することとなる値は、常に「7」である。この当り決定用乱数は普図の抽選に使用し、初期値乱数、大当り決定用乱数、リーチ判定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数は、特図の抽選に用いられる。
尚、先読みコマンドは、大当りやリーチ等の可能性がある場合に、サブ統合制御装置42へ送信することが望ましい。無論、判定内容に関わらず、サブ統合制御装置42に毎回先読みコマンドを送信する構成でもよい。
また、本実施例では所定の記憶領域として保留記憶領域を用いる構成で説明したが、先読み判定処理用の専用の記憶領域を備える構成でもよい。また、記憶領域を用いず、始動口への入賞により抽出した乱数をそのまま先読み判定を行う構成でもよい。いずれの構成においても当否判定よりも前に乱数を判定することが可能となる。
尚、先読みコマンドは、大当りやリーチ等の可能性がある場合に、サブ統合制御装置42へ送信することが望ましい。
「特図始動入賞確認処理」では、先読み判定処理は、所定の記憶領域に記憶された乱数を先読み判定するが、これに限らず、保留記憶領域に記憶された乱数を先読み判定するようにしてもよい。
第1特図の保留記憶がなければ(S305:no)、「特別遊技処理」に移行する。
前記S310の処理において確変中でない場合(S310:no)、通常確率の当否判定用テーブルと前記当否判定の対象となる大当り決定用乱数とを対比して判定を行う(S312)。
続いて前記当否判定の対象となる変動パターン決定用乱数に基づいて、特図の大当り図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する(S315)。
続くS320の処理において第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bの図柄変動開始制御を行い、サブ統合制御装置42へ図柄の変動開始コマンド、図柄指定コマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する。尚、前記変動開始コマンド、図柄指定コマンドには特図の変動パターン、特図の当否判定の判定結果などが含まれる。尚、構成によっては変動時間の終了を指示するための図柄確定コマンドを送ってもよい。但し、変動パターンなどで予め変動時間は指定されているため必須のものではない。
一方、確定図柄表示時間が終了していれば(S340:yes)、S341の確定図柄表示終了の処理により第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bの特図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42へ特図に対応する疑似演出図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する。なお、本実施例では確定表示を指示する構成だが、疑似演出図柄はあくまで演出用であり、また、S320で送信する特図変動開始コマンドにより変動時間は把握することができるため、確定表示を終了させるコマンドを送信しないS341を省いた構成でもよい。
次に時短フラグが「1」であるか否かを判定し(S353)、時短フラグが「1」であれば(S353:yes)、S354の処理において時短の継続時間をカウントする時短カウンタを減算し、減算した後の時短カウンタが「0」であるか否かを判定する。時短カウンタが「0」であれば(S354:yes)、時短フラグを「0」にリセットする(S355)。
続くS356の状態指定コマンド送信処理では、遊技状態を示す確変フラグや時短フラグの情報等を含む状態指定コマンドを、サブ統合制御装置42へ送信する。その後、「特別遊技処理」に移行する。
前記S401の処理で大入賞口25が開放中でなければ(S401:no)、S402の処理で大当り遊技のインターバル中か否かを確認し、インターバル中でなければ(S402:no)、S403の処理で特図大当り終了演出中か否かを確認し、大当り終了演出中でなければ(S403:no)、S404の処理で大当り開始演出時間が経過したか否かを確認し、大当り開始演出時間の経過を確認すれば(S404:yes)、大入賞口開放処理で第1ラウンドの大入賞口25を開放してリターンする(S405)。
一方、最終ラウンドでなければ、(S421:no)、S423の大入賞口25の開放処理により次のラウンドの大入賞口25の開放を実行してリターンする。
次にS436の処理では前記大当り図柄に応じて時短設定があるか否かを確認し、時短設定があれば(S436:yes)、時短状態の繰り返し回数(100回)を設定し(S437)、時短フラグに「1」をセットする(S438)。これにより大当り遊技終了後に時短状態が付与される。その後、特図の大当り終了コマンド送信の処理(S439)を実行し、この処理でサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43に大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
例えば、図15(a)に示すような特定遊技状態中に通常図柄で大当りが行われた時点で、前記特定遊技状態が終了した場合、前記特定遊技状態中に行われた大当り回数と、大当り遊技中に、大入賞口への入賞により発生した賞球数を加算した出玉数の情報に基づいて、図23(a)に記載の称号が選択され、図15(b)に示すような演出図柄表示装置21の表示画面に大当り回数表示500と、獲得出玉数表示510と称号表示520が表示される。図15(b)では大当り回数10回で獲得出玉数5000個であることから、図23(a)から「イマイチな上級者」の称号が選択されて表示されることになり、それよりも大当り回数が少ない6回であった場合、図23(a)から「まずまずな上級者」の称号が選択されて表示される。このように称号表示処理1では、前記大当り回数が同数であった場合、前記出玉数により異なる称号が選択され、前記出玉数が同数であった場合も、前記大当り回数により異なる称号が選択される。
これにより、例えば大当り回数の平均回数を上回ったが、獲得出玉数の平均数を下回った場合などには、嬉しいよりも悔しい心理状況を反映した称号を付与すれば、単純に大当り回数や獲得出玉数で付与する称号よりも特定遊技状態での遊技履歴内容に即した称号を付与することができる。
それらの情報を基にして、称号を選択する処理に移り(S603)、選択された称号の表示を行う(S604)。その後、リターンする。
例えば、図15(a)に示すような特定遊技状態中に通常図柄で大当りが行われた時点で、前記特定遊技状態が終了した場合、前記特定遊技状態中に行われた大当り回数と、前記特定遊技状態が開始してから終了するまでに要した経過時間の情報に基づいて、図23(b)に記載の称号が選択され、図15(b)に示すような演出図柄表示装置21の表示画面に大当り回数表示500と、獲得出玉数表示510と称号表示520が表示される。このとき、大当り回数10回で経過時間が15分かかった場合、図23(b)から「音速」の称号が選択されて表示されることになり、それよりも大当り回数が少ない6回であった場合、図23(b)から「ハイスピード」の称号が選択されて表示される。このように称号表示処理2では、前記大当り回数が同数であった場合、前記経過時間により異なる称号が選択され、前記経過時間が同数であった場合も、前記大当り回数により異なる称号が選択される。
これにより、例えば大当り回数の平均回数を上回ったが、特定遊技状態の終了までに要した時間が平均時間よりも短かった場合などには、早い展開で連チャンしていったことになるため、それを反映した称号を付与すれば、単純に大当り回数や要した時間で付与する称号よりも特定遊技状態での遊技履歴内容に即した称号を付与することができる。
それらの情報を基にして、称号を選択する処理に移り(S613)、選択された称号の表示を行う(S614)。その後、リターンする。
例えば、図15(a)に示すような特定遊技状態中に通常図柄で大当りが行われた時点で、前記特定遊技状態が終了した場合、前記特定遊技状態中に行われた大当り回数と、前記特定遊技状態中に大当りか否かを判定する当否判定回数の情報に基づいて、図24(a)に記載の称号が選択され、図15(b)に示すような演出図柄表示装置21の表示画面に大当り回数表示500と、獲得出玉数表示510と称号表示520が表示される。このとき、大当り回数10回で当否判定回数150回であった場合、図24(a)から「大砲級」の称号が選択されて表示されることになり、それよりも大当り回数が少ない6回であった場合、図24(a)から「ライフル級」の称号が選択されて表示される。このように称号表示処理3では、前記大当り回数が同数であった場合、前記当否判定回数により異なる称号が選択され、前記当否判定回数が同数であった場合も、前記大当り回数により異なる称号が選択される。
これにより、例えば大当り回数の平均回数を上回ったが、特定遊技状態の終了までに要した当否判定回数の平均回数を下回った場合などには、早い展開で連チャンしていったことになるため、それを反映した称号を付与すれば、単純に大当り回数や当否判定回数で付与する称号よりも特定遊技状態での遊技履歴内容に即した称号を付与することができる。
それらの情報を基にして、称号を選択する処理に移り(S623)、選択された称号の表示を行う(S624)。その後、リターンする。
例えば、図15(a)に示すような特定遊技状態中に通常図柄で大当りが行われた時点で、前記特定遊技状態が終了した場合、大当り遊技中に、大入賞口への入賞により発生した賞球数を加算した出玉数と、前記特定遊技状態が開始してから終了するまでに要した経過時間の情報に基づいて、図24(b)に記載の称号が選択され、図15(b)に示すような演出図柄表示装置21の表示画面に大当り回数表示500と、獲得出玉数表示510と称号表示520が表示される。このとき、経過時間が15分かかり、獲得出玉数5000個であった場合、図24(b)から「大尉」の称号が選択されて表示されることになり、それよりも経過時間が延びて25分かかった場合、図24(b)から「中尉」の称号が選択されて表示される。このように称号表示処理4では、前記出玉数が同数であった場合、前記経過時間により異なる称号が選択され、前記経過時間が同数であった場合も、前記出玉数により異なる称号が選択される。
これにより、例えば獲得出玉数の平均数を上回ったが、特定遊技状態の終了までに要した時間が平均時間よりも短かった場合などには、短時間で獲得出玉が増えたことになるため、それを反映した称号を付与すれば、単純に獲得出玉数や要した時間で付与する称号よりも特定遊技状態での遊技履歴内容に即した称号を付与することができる。
それらの情報を基にして、称号を選択する処理に移り(S633)、選択された称号の表示を行う(S634)。その後、リターンする。
例えば、図15(a)に示すような特定遊技状態中に通常図柄で大当りが行われた時点で、前記特定遊技状態が終了した場合、大当り遊技中に、大入賞口への入賞により発生した賞球数を加算した出玉数と、前記特定遊技状態中に大当りか否かを判定する当否判定回数の情報に基づいて、図25(a)に記載の称号が選択され、図15(b)に示すような演出図柄表示装置21の表示画面に大当り回数表示500と、獲得出玉数表示510と称号表示520が表示される。このとき、当否判定回数150回で、獲得出玉数5000個であった場合、図25(a)から「挑戦者」の称号が選択されて表示されることになり、それよりも当否判定回数が少ない80回であった場合、図25(a)から「国一番の強者」の称号が選択されて表示される。このように称号表示処理5では、前記出玉数が同数であった場合、前記当否判定回数により異なる称号が選択され、前記出玉数が同数であった場合も、前記大当り回数により異なる称号が選択される。
これにより、例えば獲得出玉数の平均数を上回ったが、特定遊技状態の終了までに要した当否判定回数の平均回数を下回った場合などには、少ない当否判定回数で獲得出玉が増えたことになるため、それを反映した称号を付与すれば、単純に獲得出玉数や当否判定回数で付与する称号よりも特定遊技状態での遊技履歴内容に即した称号を付与することができる。
それらの情報を基にして、称号を選択する処理に移り(S643)、選択された称号の表示を行う(S644)。その後、リターンする。
例えば、図15(a)に示すような特定遊技状態中に通常図柄で大当りが行われた時点で、前記特定遊技状態が終了した場合、大当り遊技中に、大入賞口への入賞により発生した賞球数を加算した出玉数と、前記特定遊技状態中に大当りか否かを判定する当否判定回数の情報に基づいて、図25(b)に記載の称号が選択され、図15(b)に示すような演出図柄表示装置21の表示画面に大当り回数表示500と、獲得出玉数表示510と称号表示520が表示される。このとき、経過時間が15分かかり、当否判定回数150回であった場合、図25(b)から「モンブラン達成」の称号が選択されて表示されることになり、それよりも経過時間が延びて25分かかった場合、図25(b)から「世界進出」の称号が選択されて表示される。このように称号表示処理6では、前記出玉数が同数であった場合、前記当否判定回数により異なる称号が選択され、前記出玉数が同数であった場合も、前記大当り回数により異なる称号が選択される。
これにより、例えば獲得出玉数の平均数を上回ったが、特定遊技状態の終了までに要した当否判定回数の平均回数を下回った場合などには、少ない当否判定回数で獲得出玉が増えたことになるため、それを反映した称号を付与すれば、単純に獲得出玉数や当否判定回数で付与する称号よりも特定遊技状態での遊技履歴内容に即した称号を付与することができる。
例えば特定遊技状態(確変状態や時短状態)が終了すると、図27(b)に示すように通常遊技状態に選択される「達吉モード」に移行するところを、図27(a)に示すように遊技状態は同じでも特定の期間であることを示す「リベンジモード」に移行させることが考えられる。
「リベンジモード」が選ばれている間は特定期間として、この間に大当りした場合は図23(a)に記載の特定遊技状態での連続大当り回数、総獲得出玉数に加算される(特定期間が終了するまでは特定遊技状態での連続大当り回数などの情報は記憶を維持しておく)。
例えば大当り回数14回で総獲得出玉数が5000個の時点で特定遊技状態が終了して「イマイチな上級者」という称号が付与されるが、特定期間の「リベンジモード」中に大当りすると、連続大当り回数を15回と計数し、次回特定遊技状態が終了した場合は「引き弱な上級者」以上の称号が付与されることになる。
このように、称号は必ずしも特定遊技状態での大当りだけを対象にする必要は無く、特定遊技状態が終了しても直ぐに大当りした場合も含めるようにすることが考えられる。
なお、本実施例では特定遊技状態後、変動回数が30回に達するまでを特定期間としているが、変動回数は任意である。
また、この場合の称号の表示タイミングは、特定遊技状態が終了した時点で表示することも考えられるし、特定期間が終了した時に表示することも考えられる。
それらの情報を基にして、称号を選択する処理に移り(S664)、選択された称号の表示を行う(S665)。その後、リターンする。なお、特定期間を変動回数で規定したが、特定遊技状態が終了してからの所定時間経過で規定しても良いし、遊技球の発射数で規定、賞球の払出し数で規定することも考えられる。このようにすることで、特定遊技状態は途切れてしまったが直ぐに大当りが発生した場合は、特定遊技状態での連続大当り回数、総獲得出玉数の情報に加えて表示することにより、よりよい称号が得られる可能性を高めることができる。
また、複数の特定遊技状態、例えば当否判定の当選とする確率が変動する確率変動機能が作動する遊技状態、普通電動役物の開放延長機能が作動する遊技状態、特別図柄の平均変動時間が短くなる時短機能が作動する遊技状態などかある場合は、いずれの遊技状態が作動するかで上記組合せを変えて称号表示を行う構成でもよい。確率変動機能が作動する場合は当りやすいことから大当り回数と当否判定回数で称号を選択し、時短機能が作動する場合は変動時間が短くなることから大当り回数と経過時間で称号を選択するなど、各々の特定遊技状態の特徴に合わせた称号を選択させることができる。
また、図26に示すように、特定の条件を達成した時に選ばれる称号もある。例えば大当り回数が10回以上で当否判定回数が1000回を超える場合、「ハマリ名人」の称号が選択されて表示される。大当りするのに当選確率以上の抽選回数を要したことから「ハマリ名人」の称号を付与し、当否判定回数が1回で大当りしたことが2回以上発生させた場合は、遊技を開始して直ぐ大当りを示す「オスイチ(お座り一発)」を冠する「オスイチ名人」の称号を付与するなど、特徴のある稀な遊技展開が発生した場合は、その事例が起きたことを示唆する称号を付与することにより、遊技者の遊技感覚に沿った称号を付与することができる。また、第三者にもどんな遊技展開だったのかを推測させることができる。
また、当否判定の異なる確率を複数備え、いずれかの確率を設定して遊技を行える、いわゆる設定機の構成ならば、設定された設定値に応じて組合せを変更したり、設定値に応じて称号の内容を変更することが考えられる。例えば設定値1の場合に大当り10回、獲得出玉5000個の履歴ならば「吉」が選択されるが、設定値6の場合に大当り回数10回、獲得出玉5000個の履歴ならば「中吉」が選択されるようにすれば、どの称号が表示されるかにより設定値を示唆することができる。
また、大当り遊技終了後の終了画面にて称号を表示する構成で説明したが、先読み演出としても用いることが考えられる。大当り遊技終了時に保留記憶内に大当りがある場合などは、上記遊技履歴情報に基づいて称号を選択するところを、保留記憶内に大当りがあることを示す特別な称号を表示することによって、普段は特定遊技状態の終了を示すものでもある称号が大当りを告知するものとなり、遊技者に望外の喜びを与えることができる。
また、得られた称号により各種特典を与えることも考えられる。例えば、特定の称号を得ることにより、専用の予告が表示可能となったり、専用の演出モード、専用のキャラクタなどを選択できるようにすることも考えられる。このようにすれば、称号を与えられるだけでなく、獲得した称号によって後の遊技の演出に影響を与えることができる。
また、実施例では弾球遊技域にて例示したが、回胴式遊技機にて実施しても良いし、遊技球を封入した封入式遊技機で用いても良い。
21 演出図柄表示装置
23 第1特図始動口(始動口)
24 第2特図始動口(始動口)
25 大入賞口
28A 第1特図表示装置(特別図柄表示装置)
28B 第2特図表示装置(特別図柄表示装置)
40 主制御装置(数値データ抽出手段、保留記憶手段、当否判定手段)
42 サブ統合制御装置(先読み予告演出制御手段)
Claims (1)
- 始動口に遊技球が入球したことに起因して数値データを抽出する数値データ抽出手段と、
前記数値データ抽出手段に抽出された前記数値データが予め定められた値か否かに応じて当否判定を行う当否判定手段と、
前記当否判定の結果を報知するための図柄を変動表示する図柄表示手段と、
前記数値データに基づいて前記図柄の変動時間を決定するための変動パターン決定手段と、
前記図柄の変動時間に対応して演出表示を行う演出表示手段と、
前記当否判定手段にて当選と判定されたことに基づいて、大入賞口を開放させるラウンド遊技を複数回実行する大当り遊技実行手段と、
遊技状態として、通常遊技状態と遊技者に有利な特定遊技状態を備え、前記通常遊技状態から前記特定遊技状態に移行可能な特定遊技状態移行手段と、
前記特定遊技状態中の遊技情報を記憶する遊技履歴情報記憶手段と、
を備えた遊技機において、
前記大当り遊技実行手段は、前記ラウンド遊技の実行回数が異なることにより出玉数の異なる複数の大当り遊技を備える構成で、
前記遊技履歴情報記憶手段が記憶する遊技情報は、少なくとも前記特定遊技状態中の大当り遊技に係わる出玉数と、前記特定遊技状態が開始してから終了するまでの間に、前記大当り遊技と前記変動表示に要した時間を含むものであり、
前記特定遊技状態が終了したことに基づいて、前記出玉数と前記変動表示に要した時間の情報に対応した称号を選択して報知を行う称号選択手段を備え、
該称号選択手段は、前記出玉数が同数でも前記変動表示に要した時間により異なる称号を選択する
ことを特徴とする弾球遊技機。
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JP2019073904A JP7360684B2 (ja) | 2019-04-09 | 2019-04-09 | 遊技機 |
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