JP2019201945A - 弾球遊技機 - Google Patents

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正吾 巽
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Yoshiomi Ibarada
悦臣 茨田
安藤 繁光
Shigemitsu Ando
繁光 安藤
田中友和
Tomokazu Tanaka
友和 田中
慶太 久保
Keita Kubo
慶太 久保
直彦 千村
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直彦 千村
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Abstract

【課題】大当りの連荘を規制するリミッタを備え、遊技者の射幸心を抑えつつも遊技の趣向を向上する弾球遊技機を提供すること。【解決手段】特図の当否判定にて当選すると、大当り図柄を決定し、遊技者にとって有利な特別遊技を実行する弾球遊技機において、大当り図柄に応じて特別遊技終了後、特別図柄の当選確率が高くなる確率変動遊技状態に移行可能とし、連続して特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行する大当りの生起回数をカウントし、所定の回数に至ると低確率遊技状態へ移行せしめる連続確率変動制限手段と、所定の回数を制限回数として設定する確率変動回数設定手段とを備え、大当り図柄として制限回数の1回から昇順に最大回数までの数値が割り当てられた複数種類の大当り図柄を備え、低確率遊技状態にて当否判定の結果が当選であるときに、大当り図柄に割り当てられた数値を制限回数に設定する。【選択図】 図13

Description

本発明は弾球遊技機、特に、特別図柄の当否判定における当選確率を高くする確率変動遊技状態に移行可能とされ、かつ確率変動遊技状態へ連続して移行する回数を制限する弾球遊技機に関する。
従来、弾球遊技機であるパチンコ機には、始動口への遊技球の入球に起因して大当りとなるか否かの当否判定を行ない、判定結果が大当りであれば大入賞口を開放して賞球の獲得に有利な大当り遊技(特別遊技)に移行する。そして、大当り遊技の終了後に、当否判定の当選確率を高確率とする確率変動遊技状態へ移行させるものがある。
この種のパチンコ機では、特別遊技終了後に確率変動遊技状態へ移行する大当りが連続すると遊技者の射幸心を煽ることとなる。そこで、連続して確率変動遊技状態へ移行する大当りを制限するリミッタ機能を設けることが行なわれている(特許文献1参照)。リミッタ機能は、確率変動遊技状態へ移行する大当りの発生が予め設定さてれた所定の制限回数に達すると作動し、大当り遊技の終了後に確率変動遊技状態へ移行させず、通常確率遊技状態に戻すものである。
特開2011−147732号公報
しかしながら、従来のリミッタ機能では、確率変動遊技状態への移行、ひいては大当り遊技が連続する最大連荘回数が固定されて遊技者の射幸心を抑えることができるものの、遊技の趣向に何ら面白みを与えるものではなかった。
そこで本発明は、前記事情に鑑み、リミッタ機能を備え、遊技者の射幸心を抑えつつも遊技の趣向を向上する弾球遊技機を提供することを課題としてなされたものである。
請求項1に記載の発明の弾球遊技機は、
特別図柄始動口と、
前記特別図柄始動口への遊技球の入球に起因して特別図柄の当否を判定する特別図柄当否判定手段と、
前記特別図柄の当否判定にて判定の結果が大当りであるときに、前記特別図柄の大当り図柄を決定する大当り図柄決定手段と、
前記当否判定の結果が大当りであるときに、遊技者にとって有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
前記当否判定にて決定された大当り図柄に応じて、特別遊技終了後の遊技状態を、前記特別図柄の当選確率が通常の低確率遊技状態に比べて、前記当選確率が高確率となる確率変動遊技状態へ移行可能に制御する確率変動手段と、
前記特別遊技終了後に前記確率変動遊技状態へ移行する大当りが生起する連続回数を制限して、前記特別遊技終了後の遊技状態を、前記低確率遊技状態へ移行せしめる連続確率変動制限手段と、
前記連続確率変動制限手段により連続して前記確率変動遊技状態へ移行する大当りを制限するための制限回数を設定する確率変動回数設定手段と、を備え、
前記大当り図柄は、前記制限回数として1回から昇順に最大回数までの数値が割り当てられた複数種類の大当り図柄を備え、
前記確率変動回数設定手段は、前記低確率遊技状態にて前記当否判定の結果が大当りであるときに、前記当否判定にて決定された大当り図柄に割り当てられた数値を前記制限回数に設定することを特徴とする。
確率変動制限手段は、確率変動遊技状態へ移行する大当りの連続回数を制限するようになし、実質的に、連続して特別遊技終了後に確率変動遊技状態へ移行する回数をカウントし、カウント数が設定された制限回数に至ると特別遊技終了後の遊技状態を低確率遊技状態へ移行せしめるようにする。
この発明によれば、確率変動遊技状態へ移行する大当りの制限回数を、低確率遊技状態にて当否判定の結果が当選であるときに、複数種類の数値から一つの制限回数に決定するようにしたので、確率変動遊技状態へ移行する大当りの連続回数が一定とならないので遊技の面白みを増すことができる。
また、大当り図柄に応じて確率変動回数設定手段により決定される制限回数が割り当てられているので、制限回数を知りたい遊技者は大当り図柄を確認することでいずれの制限回数が設定されたかを知ることも可能である。従って、遊技者の射幸心を抑えつつも遊技の趣向を向上する弾球遊技機を提供することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記大当り図柄決定手段は、前記確率変動遊技状態にて前記当否判定の結果が大当りであるときに、大当り図柄として、前記確率変動回数設定手段により設定された前記制限回数から現在の前記確率変動遊技状態へ移行する大当りの連続回数を減算した残り回数よりも多い前記制限回数が割り当てられた図柄を選択しないことを特徴とする。
確率変動遊技状態において、大当り図柄決定手段により決定された大当り図柄が、現在の確率変動遊技状態の残り回数よりも多い制限回数が割り当てられた大当り図柄であっても、制限回数が増えないので遊技者が損をしたといった不満や、不信感を持つおそれがある。そこで、この発明によれば、大当り図柄決定手段により決定された大当り図柄として、現在の確変遊技状態へ移行する大当りの残り回数よりも多い制限回数値が割り当てられた大当り図柄が選択されず、残り回数以下の制限回数値が割り当てられた大当り図柄が設定され、遊技者に不満や不信感を持たせずに済む。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、大当り図柄決定手段は、前記確率変動遊技状態では、前記低確率遊技状態とは異なる大当り図柄選択テーブルから大当り図柄を決定することを特徴とする。
この発明によれば、低確率遊技状態と確率変動遊技状態とで異なる大当り図柄選択テーブルから大当り図柄が選択されるので、低確率遊技状態と確率変動遊技状態時とで同一の大当り図柄とならず、確率変動遊技状態へ移行する大当りの制限回数に関する遊技者の不満や不信感を抱かせずに済む。
本発明を適用した第1実施形態の弾球遊技機の正面図である。 前記弾球遊技機の遊技盤の正面図である。 前記弾球遊技機の背面図である。 前記弾球遊技機の電気ブロック図である。 前記弾球遊技機の遊技仕様を示す図である。 前記弾球遊技機の主制御装置で実行されるメインルーチンの制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される始動入球確認処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特図当否判定処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第4のフローチャートである。 前記主制御装置で実行される大当り図柄決定処理aの制御内容を示すフローチャートである。 前記弾球遊技機で用いられる大当り図柄に関する第1の説明図である。 前記弾球遊技機で用いられる大当り図柄に関する第2の説明図である。 前記主制御装置で実行される大当り設定処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特別遊技処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第4のフローチャートである。 前記遊技機で実行される変動演出表示に関連する第1の表示態様を示す図である。 前記変動演出表示に関連する第2の表示態様を示す図である。 前記変動演出表示に関連する第3の表示態様を示す図である。 本発明の第2実施形態の弾球遊技機で用いられる大当り図柄に関する第3の説明図である。 前記弾球遊技機で用いられる大当り図柄に関する第4の説明図である。 前記弾球遊技機の主制御装置で実行される大当り図柄決定処理bの制御内容を示すフローチャートである。
〔第1実施形態〕
本発明を適用した第1実施形態のパチンコ機1(遊技機)を説明する。図1に示すように、パチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠10にて構成の各部を保持する構造である。外枠10には、左側の上下の位置に設けたヒンジ101を介して、板ガラス110が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)11及び図略の内枠が開閉可能に設けられている。尚、これら前枠11及び前記内枠は、シリンダ錠18により外枠10に閉鎖ロックされ、シリンダ錠18に鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠11を開放する。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けられている。
前枠11の上部の左右両側位置にはそれぞれスピーカ112が配置されており、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向を向上させる。また前枠11には遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ113のほか、遊技の異常を報知するLED類が設けられている。
前枠11の下半部には上皿12と下皿13とが一体に形成されている。下皿13の右側には発射ハンドル14が設けられ、発射ハンドル14が時計回りに操作されることで発射装置が作動して、上皿12から供給された遊技球が遊技盤2に向けて発射される。また上皿12には賞球が払い出される。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
パチンコ機1は所謂CR機であって、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)CRが隣接されている。パチンコ機1には上皿12の右側に球貸スイッチ171、精算スイッチ172及び精算表示装置173が設けられている。また上皿12の中央位置には遊技者が操作可能な操作手段である演出ボタン15と、その外周を囲むように操作手段であるジョグダイヤル16が設置されている。
遊技盤2について説明する。図2に示すように、遊技盤2には外レール201と内レール202とによって囲まれた略円形の遊技領域20が形成されている。遊技領域20には多数の遊技釘が植設されている。
遊技領域20の中央部にはセンターケース200が装着されている。センターケース200は中央に演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。またセンターケース200には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
遊技領域20のセンターケース200の左横位置には、遊技球が通過可能であり、通過時に普通図柄(以下、単に普図という)の抽選が実行される普図作動ゲート22が設けられている。
センターケース200の中央直下位置には、常時、遊技球の入球が可能で、入球に起因して第1特別図柄(以下、第1特図という)の当否判定が実行される第1特図始動口23が設けてある。更にその直下位置にはチューリップ式普通電動役物(以下、単に普電役物という)からなり、入球に起因して第2特別図柄(以下、第2特図という)の当否判定が実行される第2特図始動口24が設置されている。尚、第2特図始動口24は普電役物の開放時にのみ入球(入賞)可能である。普電役物は、前記普図の抽選で当りとなると所定の時間、所定の開放態様で開放する構成である。
第2特図始動口24の直下位置には、特別電動役物の開閉板にて開閉可能に設けられ、大当り遊技に開放される大入賞口25が設置されている。
センターケース200の左側斜め下方位置で、第1特図始動口23乃至大入賞口25の左側位置には複数(4つ)の一般入賞口27が配置されている。また、大入賞口25の直下の盤面最下部にはアウト口203が設けられている。
遊技盤2の右下端部には、外レール201の外部に、第1特図表示装置28A、第2特図表示装置28B、第1特図保留数表示装置281、第2特図保留数表示装置282、普図表示装置29及び普図保留数表示装置291が設けられている。
図3はパチンコ機1の裏面を示すもので、パチンコ機1の裏面側には、前記遊技盤2を脱着可能に取付ける内枠30が収納されている。内枠30は、前記前枠11と同様に、一方の側縁(図3の右側)の上下位置が前記外枠10にヒンジ結合され開閉可能に設置されている。内枠30には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク31、タンクレール32、払出ユニット33が設けられ、払出ユニット33の中には払出機構が設けられている。この構成により、遊技盤2の入賞口に遊技球が入賞すれば球タンク31からタンクレール32を介して所定個数の遊技球(賞球)が払出ユニット33により払出球流下通路を通り前記上皿12に払い出される。また、前記賞球を払い出す払出ユニット33により前記球貸スイッチ171の操作で払い出される貸球も払い出す構成である。
パチンコ機1の裏面側には、主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、電源基板45が設けられている。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2に設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図3では発射制御装置44が描かれていないが、電源基板45の下に設けられている。
また、球タンク31の右側には、外部接続端子板38が配置され、外部接続端子板38により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。尚、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子板には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠側(外枠10、前枠11、内枠30から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いられているが、本実施形態では、一つの外部接続端子板38を介して遊技状態や遊技結果を示す信号がホールコンピュータへ送信される。
図4はパチンコ機1の電気的構成を示すもので、遊技進行等の制御を司る主制御装置40を中心に、サブ制御装置として払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43を具備する構成である。主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43においては、いずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え、これら制御装置はいずれもCPUにより、2ms周期又は4ms周期の割り込み信号に起因してROMに搭載しているメインルーチン及びサブルーチンからなるプログラムが開始され、各種の制御が実行される。また、主制御装置40には各種の乱数を抽出する乱数カウンタ等も備わっている。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置40は、裏配線中継端子板530及び外部接続端子板38を介して遊技店のホールコンピュータ500と電気的に接続される。また主制御装置40には、裏配線中継端子板530や遊技盤中継端子板531を介して、前枠(ガラス枠)及び内枠が閉鎖しているか否か検出するガラス枠開放スイッチ501、内枠開放スイッチ502の検出信号が入力される(尚、図4においてスイッチはSWと記載する。)。更に主制御装置40には、第1特図始動口23への入球を検出する第1特図始動口スイッチ503、第2特図始動口24への入球を検出する第2特図始動口スイッチ504、普図作動ゲート22への入球を検出する普図作動スイッチ505の検出信号が入力される。更にまた主制御装置40には、複数の一般入賞口27への入球を検出する一般入賞口スイッチ506、大入賞口25への入球を検出するカウントスイッチ507等の検出信号が入力される。
また主制御装置40は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成する。そして主制御装置40は、払出制御装置41や、演出中継端子板532を介してサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43へ向けてのコマンドを出力する。また主制御装置40は、図柄表示装置中継端子板533を介して第1特図表示装置28A、第2特図表示装置28B、第1特図保留数表示装置281、第2特図保留数表示装置282、普図表示装置29及び普図保留数表示装置291等の表示制御を行なう。
更に主制御装置40は、遊技盤中継端子板531を介して、大入賞口ソレノイド508、普電役物ソレノイド509が接続されている。そして主制御装置40は、大入賞口ソレノイド508を制御して前記特別電動役物の開閉板を作動させて大入賞口25を開放せしめる。また主制御装置40は普電役物ソレノイド509を制御して前記普電役物を作動させて第2特図始動口24の開閉作動せしめる。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や特図の大当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
主制御装置40と払出制御装置41とは双方向通信が可能である。
払出制御装置41には、裏配線中継端子板530や払出中継端子板534を介して球タンクが空状態になったことを検出する球切れスイッチ520の検出信号が入力される。また払出制御装置41には、遊技球が払い出されたことを検出する払出スイッチ522、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯スイッチ523等の検出信号が入力される。また主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて払出モータ521を稼働させて遊技球の払い出しを行う。また、払出制御装置41は、CRユニット端子板535を介してCRユニットCRと電気的に接続され、CRユニットCRからの貸出要求信号に応じて払出モータ521を稼働させて貸球の払い出しを行う。この場合、球貸スイッチ171が操作されることにより精算表示装置173を介して貸出要求の操作信号がCRユニットCRに入力され、CRユニットCRから払出制御装置41へ貸出要求信号が発信される。一方、精算スイッチ172が操作されることにより精算表示装置173を介して精算要求の操作信号がCRユニットCRに入力され、これに応じてCRユニットCRはプリペイドカードの残高の管理及び残高の表示に関する制御を行う。
発射制御装置44は、発射を停止する発射停止スイッチ524、発射ハンドル14に遊技者が接触(操作)していることを検出するタッチスイッチ525等の検出信号が入力される。発射制御装置は、払出制御装置41を経て主制御装置40から送られるコマンド(タッチスイッチ525の信号や遊技状況を反映している)、発射ハンドル14の回動信号及び発射停止スイッチ524の信号に応じて発射モータ526を制御して遊技球の発射及び停止を行う。
サブ統合制御装置42は、音量調節スイッチを備えている。サブ統合制御装置42は、演出ボタン15やジョグダイヤル16の操作信号が入力される。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する演出や特図の疑似演出図柄の表示態様のコマンドを送信する。
演出図柄制御装置43は、LCDパネルユニットや付属ユニットと共に演出図柄表示装置21を構成している。演出図柄制御装置43は、サブ統合制御装置42から送られてくるコマンドに応じて演出図柄表示装置21のLCDパネルの表示を制御する。
この様に構成されたパチンコ機1は、普図作動ゲート22に遊技球が入球すると、普図表示装置29で普図が変動表示を開始し、所定時間後に停止した普図の態様に応じて、当選であれば普電役物ソレノイド509を駆動させ、第2特図始動口24への入球が可能となる。尚、パチンコ機1では、普電役物の開放時間は、通常時は0.1秒(1回)、遊技者にとって有利な時短状態(開放延長状態)では2.2秒(1回)である。また、第2特図始動口24は、普電役物が駆動しなければ遊技球が入球不可能な構成である。
第1特図始動口23に遊技球が入球すると、第1特図の当否判定に関する複数種類の乱数(数値データ)が抽出され、第1特図の保留記憶として所定数記憶される。そして該保留記憶の乱数に基づいて特別遊技(大当り遊技)へ移行するか否かの当否判定が実施され、これに伴い第1特図表示装置28Aにおいて第1特図が変動を開始し、所定時間後に停止する。また、第2特図始動口24に遊技球が入球すると、第2特図の当否判定に関する複数種類の乱数(数値データ)が抽出され、第2特図の保留記憶として所定数記憶される。そして該保留記憶の乱数に基づいて特別遊技(大当り遊技)へ移行するか否かの当否判定が実施され、これに伴い第2特図表示装置28Bにおいて第2特図が変動表示を開始し、所定時間後に停止する。
尚、第1特図と第2特図の当否判定は、第1特図始動口23と第2特図始動口24への入球順に関係なく、第2特図の当否判定を優先して実施する。具体的には、第1特図の保留記憶がある場合、第2特図の変動が停止し且つ第2特図の保留記憶が無い状態となってから、第1特図の保留記憶分の当否判定を実施する。
第1特図及び第2特図の変動表示、確定表示は、遊技領域20の隅に小さく表示されるだけであるので、遊技領域20の中央に設けられた演出図柄表示装置21にて第1特図又は第2特図に対応する疑似演出図柄を用いた疑似演出表示を行う。そして、疑似演出表示にて当否判定の結果を遊技者に報知することが行われている。疑似演出表示はサブ統合制御装置42の制御により実行される例えば、疑似演出表示では、三つの疑似演出図柄を変動させ、三つの図柄が同一図柄で停止すると大当りとなるように構成されている。疑似演出表示としては二つの図柄が同じ図柄で停止するリーチ演出が実施され、残りの変動中の図柄が同じ図柄で停止するか否かで遊技者の期待感を高めることが行われている。
パチンコ機1は、第1特図及び第2特図の確定表示した態様に応じ、大当り(当選)であれば、賞球の獲得増加が期待できる遊技者に有利な特別遊技(大当り遊技とも記載する)が実行される。大当り遊技は、所定の開放態様にて大入賞口25を開放し、大入賞口25への遊技球の入球が可能となる。尚、大当り遊技として、例えば、所定の開放態様で大入賞口25を開放するラウンド遊技を5ラウンド行う5R通常大当り遊技と、5R確変大当り遊技と、ラウンド遊技を10ラウンド行う10R通常大当り遊技と、10R確変大当り遊技とからいずれか一つの遊技が選択される。
パチンコ機1は確率変動機として構成されている。具体的には、パチンコ機1による遊技は、大入賞口25を閉鎖した遊技状態と、大入賞口25を開放する大当り遊技状態とに大別される。更に、大入賞口25を閉鎖した遊技状態は、大きく分類して、通常の低確率状態(通常確率遊技状態)と、通常確率遊技状態に比べて遊技者にとって有利(大当りとなる確率が高く、大当りし易い)な高確率遊技状態(以下、確率変動遊技状態、単に確変遊技状態とも記載する)とが存在する。例えば、5R通常大当り遊技又は10R通常大当り遊技が終了した後には通常確率遊技状態へ移行し、5R確変大当り遊技又は10R確変大当り遊技が終了した後には確変遊技状態に移行する。
第1特図及び第2特図は、当否判定の結果が大当りのときに大当り図柄が決定され、大当り図柄には確率変動図柄及び非確率変動図柄を備えている。確変遊技状態は、確率変動図柄での大当り遊技終了後に移行可能に設定され、通常確率遊技状態、確変遊技状態のうち、いずれの遊技状態でも確率変動図柄で大当りすれば、大当り遊技終了後、確変遊技状態に移行する。同様に、通常確率遊技状態は、非確率変動図柄での大当り遊技終了後に移行可能に設定され、通常確率遊技状態、確変遊技状態のうち、いずれの遊技状態でも非確率変動図柄で大当りすれば、大当り遊技終了後、通常確率遊技状態に移行する。
また、パチンコ機1は、連続して大当り遊技終了後に確変遊技状態へ移行する大当りの生起回数をカウントし、カウント数が所定の回数に達すると、大当り遊技の起因となる当否判定時に決定された大当り図柄が確率変動図柄であっても、大当り遊技終了後には強制的に通常確率遊技状態に移行させるリミッタ機能を備えている。
そしてパチンコ機1は、リミッタ機能により連続して確率変動遊技状態へ移行する大当りの生起が制限される制限回数を、大当り図柄に応じて設定する構成である。例えば、大当り図柄は、制限回数として「1回」から昇順に「最大回数」までの数値が割り当てられた複数種類の大当り図柄からなる。そして、リミッタ機能の制限回数として、通常確率遊技状態において当否判定の結果が大当りであるときに、当否判定にて決定された大当り図柄に割り当てられた数値を設定する。
例えば、パチンコ機1は、制限回数の最大回数が「3回」である。この場合、大当り図柄は、制限回数である「3回」、「2回」、「1回」が割り当てられた3種類の10R確変図柄と、制限回数である「3回」、「2回」、「1回」が割り当てられた3種類の5R確変図柄と、10R非確変図柄と、5R非確変図柄との8種類の図柄からなる(図14参照)。
尚、パチンコ機1では、確率変動遊技状態へ移行する大当りの制限回数が設定されると、リミッタ機能の作動により通常確率遊技状態に移行するか、非確率変動図柄での大当りにより通常確率遊技状態に移行するまで、制限回数は変更されない。即ち、リミッタ機能がカウントを開始した確変遊技状態において当否判定の結果が大当りであるときに、当否判定にて決定された大当り図柄が確変図柄であっても、制限回数は変更されない。
そして、パチンコ機1は、リミッタ機能がカウントを開始した確変遊技状態において当否判定の結果が大当りであるときに、大当り図柄を、既に設定されている制限回数からリミッタ機能のカウント数を減算した残り回数より多い数値が割り当てられた図柄が選択されず、残り回数以下の数値が割り当てられた図柄から選択する構成である。
またパチンコ機1は、確率変動図柄で大当りすれば、大当り遊技終了後に確変遊技状態に移行すると共に、所定の回数(例えば、図柄変動10000回)にわたり第1特図、第2特図及び普図の変動時間が短縮され、かつ普電役物の開放延長機能が作動する時短状態となる。第1特図、第2特図及び普図の変動時間(変動開始から結果が表示されるまでの時間)が短縮されると、一定時間内に変動表示が行なわれる回数が増大される。
また、パチンコ機1は、確変遊技状態からリミッタ機能により通常確率遊技状態に移行したときや、非確率変動図柄での大当りにより通常確率遊技状態に移行したときには、所定の回数(例えば、図柄変動100回)にわたり時短状態にする。
時短状態では、第1及び第2特図の変動時間の短縮と共に、普図表示装置29に表示される普図の時間短縮が行われるが、この普図の変動表示を短縮させることで、一定時間内で多数回、普図の確定表示を行う。従って、一定時間内での普図が当りとなる回数が増大し、これにより第2特図始動口24の開放回数も増大する。また、第2特図始動口24(普電役物)の開放時間が長くなるように設定されている(開放延長機能)ので、多数の遊技球が入賞し易くなる。このように多数の遊技球が入賞し易くなることにより、第2特図の変動表示回数が更に増大されると共に、第2特図始動口24の入賞で得る賞球により、遊技者の持ち球が減り難くなり、有利な遊技を行うことができる。
パチンコ機1は、第1特図始動口23への入球に起因して抽出された乱数又は第2特図始動口24への入球に起因して抽出された乱数)を、この乱数に基づいて行われる当否判定よりも前に、大当りとなる可能性があるか否かを確認する先読み判定を行う。そして、先読み判定の結果に応じて大当りの可能性があることを期待させる先読み演出が行われる。
図5はパチンコ機1の遊技仕様を示す。パチンコ機1は、大当り遊技が発生する当選確率が、第1特図と第2特図とにかかわらず、例えば、低確率遊技状態(通常遊技状態)が「300分の1」に、高確率遊技状態(確変遊技状態)が「30分の1」に設定されている。
第1特図と第2特図とにかかわらず、大当り遊技終了後に確変遊技状態に移行する確変突入率は、「90%」に設定されている。確変遊技状態は次回の大当りが生起するまで継続される。
時短状態が継続される時短回数は、確率変動図柄で大当りしたときには第1特図及び第2特図の当否判定に伴う図柄変動が「10000回」に設定される。一方、非確率変動図柄での大当りにより通常確率遊技状態に移行したときには「100回」に設定される。
次に、賞球について説明する。第1特図始動口23の賞球は、1個の入球につき「3個」に設定されている。第2特図始動口24の賞球は、1個の入球につき「1個」に設定されている。その他の入賞口(例えば、一般入賞口27)の賞球数は1個の入球につき「10個」に設定されている。大入賞口25の賞球は、1個の入球につき「15個」に設定されている。
大当り遊技における大入賞口25の規定入賞数は「10個」に設定されている。
普図の当選確率は、通常遊技状態では「5分の1」に設定され、時短状態では「5分の4」に設定される。
普通電動役物の開放時間は、通常遊技状態では「0.1秒×1回」に設定され、時短状態では「2.2秒×1回」に設定される。
以下、パチンコ機1の作動の詳細を、主制御装置40等で実行されるプログラム処理に基づいて説明する。
図6は主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、「メインルーチン」は本処理(処理S100〜処理S110,処理S115)と残余処理(処理S111)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始される。本処理は先ず、処理S100において最初に正常割り込みか否か判定する。この判定処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否か判定することにより行われ、CPUにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行してよいのか否か判定するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるCPUの暴走等が考えられるが、CPUの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えてよいので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
ここで正常割り込みでないとの否定判定であれば(処理S100:no)、処理S115において初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値の書き込み、普図及び特図を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)を実行する。前記正常割り込みか否か判定するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
前記処理S100において正常割り込みとの肯定判定であれば(処理S100:yes)、処理S101の初期値乱数更新処理が実行される。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に「1」を加算するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に「1」を加算するが、この処理を実行する前の乱数が「最大値」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「最大値」までの整数を繰り返し昇順に作成する。
続く処理S102の大当り決定用乱数更新処理では、前記初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に「1」を加算するインクリメント処理であり、「最大値」のときは次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「最大値」までの整数を繰り返し昇順に作成する。尚、大当り決定用乱数の最初の値は、前記初期値乱数更新処理で設定(作成)された値となる。この値が「150」であったとすると、大当り決定用乱数は「150」「151」「152」・・・「最大値」「0」「1」・・・と更新されていく。
尚、大当り決定用乱数の更新が一巡すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする。大当り決定用乱数は、その初期値から「1」を加算していく。そして、再び大当り決定用乱数の更新が一巡すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行なう。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。前記の例では大当り決定用乱数が「149」になると一巡であるから、「149」の次は前記初期値乱数の値となる。仮に初期値乱数の値が「87」だったとすると、「149」「87」「88」・・・「最大値」「0」「1」・・・「86」と変化していき、「86」の次は新たな前記初期値乱数の値となる。
続く処理S103の大当り図柄決定用乱数更新処理は、「0」〜「9」の10個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く処理S104の当り決定用乱数更新処理は、「0」〜「9」の10個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。尚、当選することとなる値は、常に「7」である。この当り決定用乱数は普図の抽選に使用し、初期値乱数、大当り決定用乱数、リーチ判定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数は、特図の抽選に用いられる。
処理S105のリーチ判定用乱数更新処理は、「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
処理S106の変動パターン決定用乱数更新処理は、「0」〜「119」の120個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く処理S107の入賞確認処理では、第1特図始動口23、第2特図始動口24の入球(入賞)確認、普図作動ゲート22の遊技球の通過の確認、一般入賞口27の入球(入賞)確認、及び主制御装置40に接続された各スイッチ類の入力処理等が実行される。
次の処理S108における当否判定処理では、普図及び特図のそれぞれに対応した当否判定や、当否判定に付随する図柄変動や特別遊技処理などの処理を行なう。
続く処理S109の各出力処理では、遊技の進行に応じて主制御装置40は、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、大入賞口ソレノイド508等に対して各々出力処理を実行する。即ち、前記入賞確認処理(処理S107)により遊技盤上の各入賞口に遊技球の入球があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置41に賞球信号を送信する処理を実行する。また、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置42に出力する処理を実行する。更に、パチンコ機に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置43にエラー信号を出力する処理等を実行する。
続く処理S110の不正監視処理は、一般入賞口27に対する不正が行われていないか監視する処理である。所定時間内における入賞口への遊技球の入球が予め決定された規定数よりも多いか否か判定して、多かった場合には不正と判定され、その旨を報知する処理である。
本処理に続く前記残余処理は、処理S111の初期値乱数更新処理から構成されるが、前記処理S101と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前記処理S100〜処理S111までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特図の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数に更新される値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が大当り決定用乱数と同期する可能性は極めて小さくなる。大当り決定用乱数が一巡したときの、初期値乱数の値(0〜299の300通り)が、同程度に発生するとすれば、同期する確率はわずか300分の1である。また、前記当り決定用乱数更新処理(処理S104)も残余処理内において実行するよう構成してもよい。
次に、本発明に関わりの深い入賞確認処理(処理S107)、当否判定処理(処理S108)及び各出力処理(処理S109)の一部のサブルーチンについて説明する。
図7に示す「始動入球確認処理」は、第1特図始動口23、第2特図始動口24に遊技球が入球したときに抽出される大当り決定用乱数など種々の乱数を、保留記憶として主制御装置40に記憶する。そして第1特図始動口23、第2特図始動口24への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理となる。本実施形態において、第1特図始動口23への入球に起因して記憶可能な保留記憶数及び第2特図始動口24への入球に起因して記憶可能な保留記憶数は各4個である。
「特図始動入球確認処理」は、先ず、処理S200において第1特図始動口スイッチ503により第1特図始動口23への入球を検出したか否か判定する。否定判定であれば(処理S200:no)、処理S205へ移行する。
肯定判定であれば(処理S200:yes)、処理S201において主制御装置40に記憶されている第1特図の保留記憶の数が満杯か否か(上限数に達しているか否か)判定する。肯定判定であれば(処理S201:yes)、処理S205へ移行する。
前記処理S201において否定判定であれば(処理S201:no)、処理S202において、第1特図の大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出する。抽出された各種の乱数を主制御装置40の所定の記憶領域に記憶する。更に所定の記憶領域に記憶された乱数を保留記憶として主制御装置40の保留記憶領域に記憶する。尚、第1特図の保留記憶数が「0」であっても、第1特図始動口23に遊技球が入球したとき抽出される当否乱数等の種々の乱数は、最大値未満の記憶数がある場合と同様に記憶される。
続いて処理S203の第1特図の先読み判定処理を実行する。本先読み判定処理は、大当りとなるか否かの当否判定が行われる前に、前記所定の記憶領域に記憶された大当り決定用乱数や大当り図柄決定用乱数などが特定の数値であるか確認する。例えば、特定の数値として、大当りと判定される数値、スーパーリーチやリーチと判定される数値等であるか否か、更に大当りの場合は確変大当りであるか否か、ラウンド数の多い大当りであるか否かなどが確認される。また本処理では第1特図の先読み判定の判定結果を示す先読みコマンドがサブ統合制御装置42へ送信される。その後、処理S204において保留記憶数を示す保留記憶カウンタを加算し、加算した第1特図の保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42に送信する。
尚、先読みコマンドは、大当りやリーチ等の可能性がある場合に、サブ統合制御装置42へ送信することが望ましい。無論、判定内容にかかわらず、サブ統合制御装置42に毎回先読みコマンドを送信する構成でもよい。先読みコマンドに応じて、サブ統合制御装置42では、演出図柄表示装置21の保留記憶図柄等に、大当りやリーチの可能性があることを示唆する先読み演出を行う。
続く処理S205において、第2特図始動口スイッチ504により第2特図始動口24への入球を検出したか否か判定する。否定判定であれば(処理S205:no)、主制御装置40のメインルーチンへリターンし、本処理を終了する。
肯定判定であれば(処理S205:yes)、処理S206において主制御装置40に記憶されている第2特図の保留記憶の数が満杯か否か(上限数に達しているか否か)判定する。肯定判定であれば(処理S206:yes)、リターンする。
前記処理S206において否定判定であれば(処理S206:no)、処理S207において、第2特図の大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出する。抽出された各種の乱数を主制御装置40の所定の記憶領域に記憶する。更に所定の記憶領域に記憶された乱数を保留記憶として主制御装置40の保留記憶領域に記憶する。尚、第2特図の保留記憶数が「0」であっても、第2特図始動口24に遊技球が入球したとき抽出される当否乱数等の種々の乱数は、最大値未満の記憶数がある場合と同様に記憶される。
続いて処理S208において第2特図の先読み判定処理を実行する。本先読み判定処理は、大当りとなるか否かの当否判定が行われる前に、前記所定の記憶領域に記憶された大当り決定用乱数や大当り図柄決定用乱数などが特定の数値であるか確認する。例えば、特定の数値として、大当りと判定される数値、スーパーリーチやリーチと判定される数値等であるか否か、更に大当りの場合は確変大当りであるか否か、ラウンド数の多い大当りであるか否かなどが確認される。また本処理では第2特図の先読み判定の判定結果を示す先読みコマンドがサブ統合制御装置42へ送信される。その後、処理S209において保留記憶数を示す保留記憶カウンタを加算し、加算した第1特図の保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42に送信する。
尚、先読みコマンドは、大当りやリーチ等の可能性がある場合に、サブ統合制御装置42へ送信することが望ましい。
本「始動入球確認処理」では、保留記憶の数が満杯なければ、抽出された乱数を予め設定された所定の記憶領域に記憶し、その後、所定の記憶領域に記憶された乱数を保留記憶領域に記憶する構成である。これに限らず、保留記憶の数が満杯でなければ、抽出された乱数を、所定の記憶領域と保留記憶領域とにそれぞれ記憶するようにしてもよい。更に、第1特図始動口23又は第2特図始動口24への入球に起因して乱数が抽出されると、抽出された乱数を所定の記憶領域に記憶する。そして保留記憶の数が満杯であるか否か確認し、満杯でなければ、所定の記憶領域に記憶された乱数を保留記憶領域に記憶するようにしてもよい。この場合、保留記憶の数が満杯であれば、所定の記憶領域に記憶した乱数を消去する。
本「特図始動入球確認処理」では、先読み判定処理は、所定の記憶領域に記憶された乱数を先読み判定するが、これに限らず、保留記憶領域に記憶された乱数を先読み判定するようにしてもよい。
図8乃至図11は「特図当否判定処理」のフローチャートを示す。この処理において第1特図の当否判定と第2特図の当否判定は個別に実行され、且つ第2特図の保留記憶があるときは第2特図の当否判定が優先して実行される。尚、第1特図と第2特図の当否判定はほぼ同じ処理であり、以下の説明では、必要があれば両者を区別するが、それ以外は第1特図及び第2特図を区別せずに単に「特図」とする。
図8に示すように「特図当否判定処理」は、先ず、処理S300において特別電動役物の未作動を確認して大当り遊技中でないか否か判定する。否定判定であれば(処理S300:no)、「特別遊技処理」に移行する(図9参照)。
肯定判定であれば(処理S300:yes)、処理S301において第1特図又は第2特図が変動停止中であるか否か判定する。肯定判定であれば(処理S301:yes)、処理S302において第1特図又は第2特図の確定図柄が未表示中であるか否か判定する。
前記処理S302において肯定判定であれば(処理S302:yes)、処理S303において第2特図の保留記憶があるか否か判定する。肯定判定であれば(処理S303:yes)、処理S304において第2特図の保留記憶数を減算し、保留記憶のシフト処理を行う。該シフト処理により第2特図の保留記憶のうちで最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
前記処理S303において否定判定であれば(処理S303:no)、処理S305において第1特図の保留記憶があるか否か判定する。肯定判定であれば(処理S305:yes)、処理S306において第1特図の保留記憶数を減算し、保留記憶のシフト処理を行う。該シフト処理により第1特図の保留記憶のうちで最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
前記処理S304又は前記処理S306に続いて、図9に示す処理S310において、確変フラグを確認して現在の遊技状態が特図の確変遊技状態であるか否か判定する。肯定判定であれば(処理S310:yes)、処理S311において確変時の当否判定用テーブルと当否判定の対象となる保留記憶の大当り決定用乱数とを対比して判定を行う。
前記処理S310において否定判定であれば(処理S310:no)、処理S312において通常確率の当否判定用テーブルと前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り決定用乱数とを対比して判定を行う。
続いて処理S313において、前記処理S311又は前記処理S312の当否判定が大当りか否かの判定を行う(特許請求の範囲に記載の特別図柄当否判定手段に相当する)。
肯定判定であれば(処理S313:yes)、処理S314において、前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する。
続いて処理S315において前記当否判定の対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて、特図の大当り図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する。
変動パターンの決定後、処理S316において大当り設定処理を行う。この処理では、前記決定された大当り図柄に基づき、例えば、大当り遊技のラウンド数を10Rにするか5Rにするかといった大当り遊技の内容が設定される。また、大当り遊技終了後に遊技状態を確変遊技状態へ移行するか時短機能を作動させるかの設定、確変遊技状態へ移行時にはリミッタ機能の制限回数が設定される(特許請求の範囲に記載の確率変動回数設定手段に相当する)。更に、演出図柄表示装置21で実行される大当り遊技の大当り開始演出の時間の設定、大当り終了演出の時間等の設定がなされる。
前記処理S313において否定判定であれば(処理S313:no)、ハズレであるので、処理S317において特図のハズレ図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する。次に処理S318においてハズレ設定処理を行う。
前記処理S316又は前記処理S318の後、処理S319において当否判定実行後の保留記憶の情報(例えば当否判定実行後の保留記憶の減少を示す情報など)をサブ統合制御装置42に送信する処理を行う。
続く処理S320において第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bの図柄変動開始制御を行い、サブ統合制御装置42へ図柄の変動開始コマンド、図柄指定コマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する。尚、前記変動開始コマンド、図柄指定コマンドには特図の変動パターン、特図の当否判定の判定結果などが含まれる。尚、構成によっては変動時間の終了を指示するための図柄確定コマンドを送ってもよい。但し、変動パターンなどで予め変動時間は指定されているため必須のものではない。
図8に示した前記処理S301において否定判定であれば(処理S301:no)、図10に示すように、処理S330において図柄の変動時間が経過したか否かを確認する。否定判定であれば(処理S330:no)、「特別遊技処理」へ移行する。
肯定判定であれば(処理S330:yes)、処理S331の確定図柄表示処理において、第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bの特図の変動表示を終了させる制御を行う。その後、「特別遊技処理」へ移行する。
図8に示した前記処理S302において否定判定であれば(処理S302:no)、図11の処理S340に移行して、確定図柄表示時間が経過(終了)したか否か判定する。否定判定であれば(処理S340:no)、「特別遊技処理」へ移行する。
一方、肯定判定であれば(処理S340:yes)、処理S341の確定図柄表示終了の処理により第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bの特図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42へ特図に対応する疑似演出図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する。
続く処理S342において特図の図柄が大当りになる組み合わせであるか否か判定する。肯定判定であれば(処理S342:yes)、処理S343において確変遊技状態を示す確変フラグが「1」であるか否か判定する。否定判定であれば(処理S343:no)、処理S345へ移行する。
肯定判定であれば(処理S343:yes)、処理S344において確変フラグを「0」にリセットする。
続いて処理S345において時短状態を示す時短フラグが「1」であるか否か判定する。否定判定であれば(処理S345:no)、処理S347へ移行する。
肯定判定であれば(処理S345:yes)、処理S346において時短フラグを「0」にリセットする。これらの処理により大当り遊技(特別遊技)中での確変状態及び時短状態に関する遊技状態を通常状態にリセットする。
続いて処理S347において条件装置の作動を開始させる。条件装置は特図の当否判定が大当りとなり大当り図柄が確定表示されることにより作動して大当り遊技の開始条件を成立させるもので、且つ、大当り遊技で役物連続作動装置の作動に必要な装置である。更に処理S348において役物連続作動装置の作動を開始させるとともに、処理S349において大当り開始演出処理を行ない、「特別遊技処理」へ移行する。また、この処理により、サブ統合制御装置42へ向けて大当り遊技開始コマンドが送信される。
前記処理S342において否定判定であれば(処理S342:no)、処理S350において時短フラグが「1」であるか否か判定する。否定判定であれば(処理S350:no)、処理S353へ移行する。
肯定判定であれば(処理S350:yes)、処理S351において時短の継続期間をカウントする時短カウンタを減算し、減算した後の時短カウンタが「0」であるか否か判定する。否定判定であれば(処理S351:no)、処理S353へ移行する。
肯定判定であれば(処理S351:yes)、前記処理S352において時短フラグを「0」にリセットする。
続く処理S353の状態指定コマンド送信処理では、遊技状態を示す確変フラグや時短フラグの情報等を含む状態指定コマンドを、サブ統合制御装置42へ送信する。その後、「特別遊技処理」に移行する。
次に図12乃至図14に基づいて前記処理S314において実行される「大当り図柄決定処理a」及び大当り図柄選択テーブルについて説明する。図12に示す「大当り図柄決定処理a」は、先ず、処理S360において制限フラグが「1」であるか否か判定する。制限フラグは、リミッタ機能が作動して確率変動遊技状態へ移行する大当りの生起を制限することを示すフラグである。制限時に制限フラグは「1」にセットされる。否定判定であれば(処理S360:no)、処理S361においてリミッタ機能がカウントを開始することを示すカウントフラグが「1」であるか否か判定する。否定判定であれば(処理S361:no)、処理S362において「大当り図柄選択テーブルa」から大当り図柄を決定する。その後、前記処理S314(図9)にリターンして前記処理S315に移行する。
図13(a)に示すように、「大当り図柄選択テーブルa」は、「大当り図柄a」〜「大当り図柄h」の8種類の大当り図柄を備えている。
「大当り図柄a」は、10R確変図柄であり、大当り遊技終了後に確変遊技状態に移行される図柄である。リミッタ機能の制限回数は最大回数の「3回」が割り当てられている。第1特図の当否判定時における「大当り図柄a」の選択率が10%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄a」の選択率が15%に設定されている。
「大当り図柄b」は、5R確変図柄であり、大当り遊技終了後に確変遊技状態に移行される図柄である。リミッタ機能の制限回数は最大回数の「3回」が割り当てられている。第1特図の当否判定時における「大当り図柄b」の選択率は20%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄b」の選択率は15%に設定されている。
「大当り図柄c」は、10R確変図柄である。リミッタ機能の制限回数は「2回」が割り当てられている。第1特図の当否判定時における「大当り図柄c」の選択率は10%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄c」の選択率は15%に設定されている。
「大当り図柄d」は、5R確変図柄である。リミッタ機能の制限回数は「2回」が割り当てられている。第1特図の当否判定時における「大当り図柄d」の選択率は20%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄d」の選択率は15%に設定されている。
「大当り図柄e」は、10R確変図柄である。リミッタ機能の制限回数は「1回」が割り当てられている。第1特図の当否判定時における「大当り図柄e」の選択率は10%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄e」の選択率は15%に設定されている。
「大当り図柄f」は、5R確変図柄である。リミッタ機能の制限回数は「1回」が割り当てられている。第1特図の当否判定時における「大当り図柄f」の選択率は20%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄f」の選択率は15%に設定されている。
「大当り図柄g」は、10R非確変図柄であり、大当り遊技終了後に通常確率遊技状態に移行される図柄である。第1特図の当否判定時における「大当り図柄g」の選択率は5%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄g」の選択率も5%に設定されている。
「大当り図柄h」は、5R非確変図柄である。第1特図の当否判定時における「大当り図柄h」の選択率は5%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄h」の選択率も5%に設定されている。
前記処理S362において、前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数に基づき、「大当り図柄a」乃至「大当り図柄h」からいずれか一つの大当り図柄が決定される。
図12に戻って、前記処理S361において肯定判定であれば(処理S361:yes)、処理S363において、リミッタ機能の制限回数から現在の確率変動遊技状態へ移行する大当りの連続回数を減算した残り回数(後述のリミッタ機能のカウンタのカウント値でもよい)が「2」であるか否か判定する。肯定判定であれば(処理S363:yes)、処理S364において「大当り図柄選択テーブルb」から大当り図柄を決定する。その後、前記処理S314(図9)にリターンして前記処理S315に移行する。
図13(b)に示すように、「大当り図柄選択テーブルb」は、リミッタ機能の制限回数として「3回」が割り当てられた「大当り図柄a」、「大当り図柄b」を除く、「大当り図柄c」〜「大当り図柄h」の6種類の大当り図柄を備えている。
前記処理S364において、前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数に基づき、「大当り図柄c」乃至「大当り図柄h」からいずれか一つの大当り図柄が決定される。
「大当り図柄選択テーブルb」では、第1特図の当否判定時における「大当り図柄c」と「大当り図柄e」の選択率は15%に設定されている。第1特図の当否判定時における「大当り図柄d」と「大当り図柄f」の選択率は30%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄c」乃至「大当り図柄f」の選択率は一律の22.5%に設定されている。「大当り図柄g」と「大当り図柄h」の選択率はいずれも第1特図と第2特図の当否判定時共に5%に設定されている。
このように、パチンコ機1は、大当り図柄決定する際に、確率変動遊技状態へ移行する大当りが生起可能な残り回数よりも多い制限回数が割り当てられた大当り図柄を選択せず、残り回数以下の制限回数が割り当てられた大当り図柄から一つの図柄が決定される。
図12に戻って、前記処理S363において否定判定であれば(処理S363:no)、処理S365において、「大当り図柄選択テーブルc」から大当り図柄を決定する。その後、前記処理S314(図9)にリターンして前記処理S315に移行する。
図14(a)に示すように、「大当り図柄選択テーブルc」は、リミッタ機能の制限回数として「3回」と「2回」が割り当てられた「大当り図柄a」〜「大当り図柄d」を除く、「大当り図柄e」〜「大当り図柄h」の4種類の大当り図柄を備えている。
前記処理S365において、前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数に基づき、「大当り図柄e」乃至「大当り図柄h」からいずれか一つの大当り図柄が決定される。
「大当り図柄選択テーブルc」では、第1特図の当否判定時における「大当り図柄e」の選択率は30%に設定されている。第1特図の当否判定時における「大当り図柄f」の選択率は60%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄e」と「大当り図柄f」の選択率は一律の45%に設定されている。「大当り図柄g」と「大当り図柄h」の選択率はいずれも第1特図と第2特図の当否判定時共に5%に設定されている。
図12に戻って、前記処理S360において否定判定であれば(処理S360:no)、処理S366において、「大当り図柄選択テーブルd」から大当り図柄を決定する。続いて処理S367において制限フラグを「0」にリセットする。その後、前記処理S314(図9)にリターンして前記処理S315に移行する。尚、処理S362、処理S364、処理S365、処理S366は、特許請求の範囲に記載の大当り図柄決定手段に相当する。
図14(b)に示すように、「大当り図柄選択テーブルd」は、リミッタ機能の制限回数が割り当てられた「大当り図柄a」〜「大当り図柄f」を除く、「大当り図柄g」〜「大当り図柄h」の2種類の大当り図柄を備えている。
前記処理S366において、前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数に基づき、「大当り図柄g」、「大当り図柄h」から一方の大当り図柄が決定される。
「大当り図柄選択テーブルd」では、第1特図の当否判定時における「大当り図柄g」の選択率は35%に設定されている。第1特図の当否判定時における「大当り図柄h」の選択率は65%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄g」と「大当り図柄h」の選択率は一律の50%に設定されている。
尚、パチンコ機1は、第1特図と第2特図とで大当り図柄の選択率が異なるので、各大当り図柄選択テーブルにおいて、第1特図用の選択テーブルと、第2特図用の選択テーブルとがそれぞれ分けられている。尚、前記の「大当り図柄選択テーブルa」、「大当り図柄選択テーブルb」、「大当り図柄選択テーブルc」、「大当り図柄選択テーブルd」では第1特図の大当り図柄と第2特図の大当り図柄とで同一種類の図柄を使用するが、これに限らず、第1特図と第2特図とで異なる種類の大当り図柄にしてもよい。
また、パチンコ機1は、第1特図における10R大当り図柄の選択率が5R大当り図柄の選択率よりも低く設定されている。対して、第2特図における10R大当り図柄の選択率と5R大当り図柄の選択率とは均一に設定されている。従って、パチンコ機1は、第1特図による大当りよりも第2特図による大当りの方が有利な構成である。
次に図15に基づいて前記処理S316(図9)にて実行される「大当り設定処理」におけるリミッタ機能に関連する処理について説明する。「大当り設定処理」は、先ず、処理S380において、前記処理S314で決定されたい大当り図柄が確変図柄であるか否か判定する。肯定判定であれば(処理S380:yes)、処理S381において通常確率遊技状態(低確率)の当否判定からの大当りであるか否か判定する。
前記処理S381において肯定判定であれば(処理S381:yes)、処理S382において、大当り図柄に応じてリミッタ機能のカウンタの設定を行う。即ち、大当り図柄に割り当てられた制限回数をカウンタのカウント値として設定する(特許請求の範囲に記載の確率変動回数設定手段に相当する)。
次に、処理S383において、リミッタ機能のカウント開始を示すカウントフラグに「1」をセットする。尚、リミッタ機能のカウンタは、設定された制限回数から確変遊技状態へ移行する大当りの生起に応じて、「1」を減算する構成である。
次に、処理S384において確変設定フラグに「1」をセットする。これにより、大当り遊技終了後に確変遊技状態となる。続いて処理S385においてリミッタ機能のカウンタを減算する。更に処理S386において時短設定フラグに「1」をセットする。これにより、大当り遊技終了後に時短状態が付与される。その後、前記処理S316(図9)にリターンして前記処理S319に移行する。
前記処理S381で否定判定であれば(処理S381:no)、処理S387において、リミッタ機能のカウンタの値が「0」であるか否か判定する。否定判定であれば(処理S387:no)、前記処理S384へ移行し、前記処理S384、前記処理S385及び前記処理S386を行い、リターンする。
前記処理S387において肯定判定であれば(処理S387:yes)、処理S388においてリミッタ機能が作動して連続する確変遊技状態への移行を制限するようになし、制限フラグに「1」をセットする(特許請求の範囲に記載の連続確率変動制限手段に相当する)。
続く、処理S389においてリミッタ機能のカウンタをクリアする。また、処理S390においてカウントフラグを「0」にリセットする。
続く、処理S391において確変設定フラグを「0」にリセットする。これにより、リミッタ機能が作動して、大当り遊技の起因となる当否判定時に決定された大当り図柄が確率変動図柄であっても、大当り遊技終了後には強制的に通常確率遊技状態に移行せしめる。
また、前記処理S380にて否定判定であれば(処理S380:no)、この場合も大当り遊技終了後に確変遊技状態とならないので、前記処理S389、前記処理S390及び前記処理S391が行われる。
一方で、続く処理S386において時短設定フラグに「1」をセットするので、大当り遊技終了後に時短状態が付与される。その後、前記処理S316(図9)にリターンして前記処理S319に移行する。
図16に示す「特別遊技処理」は、先ず、処理S400において前記役物連続作動装置が作動中か否か判定する。否定判定であれば(処理S400:no)、主制御装置40のメインルーチンへリターンし、本処理を終了する。肯定判定であれば(処理S400:yes)、処理S401において大入賞口25が開放中か否か判定する。
前記処理S401にて否定判定であれば(処理S401:no)、処理S402において大当り遊技のインターバル中か否か判定する。否定判定であれば(処理S402:no)、処理S403において処理で特図大当り終了演出中か否か判定する。否定判定であれば(処理S403:no)、処理S404において大当り開始演出時間が経過したか否か判定する。否定判定であれば(処理S404:no)、リターンする。
肯定判定であれば(処理S404:yes)、処理S405において大入賞口開放処理で第1ラウンドの大入賞口25を開放する(特許請求の範囲に記載の特別遊技制御手段に相当する)。その後、リターンする。
前記処理S401にて肯定判定であれば(処理S401:yes)、図17に示すように、大入賞口25に10個の入賞があったか否か(規定入賞数)の判定(処理S410)、又は大入賞口25の開放時間が終了したか否か判定して(処理S411)、いずれか肯定判定であれば(処理S410又は処理S411:yes)、処理S412において大入賞口25を閉鎖する。続いて処理S413の大当りインターバル処理を実行して、リターンする。前記処理S410及び処理S411において肯定判定であれば(処理S410及び処理S411:no)、リターンする。
図16に示した前記処理S402にて肯定判定であれば(処理S402:yes)、図18に示すように、処理S420において大当りインターバル時間が経過したか否か判定する。否定判定であれば(処理S420:no)、リターンする。
肯定判定であれば(処理S420:yes)、処理S421において最終ラウンド(例えば、5Rの大当り遊技であれば第5ラウンド、10Rの大当り遊技であれば第10ラウンド)であるか否か判定する。肯定判定であれば(処理S421:yes)、処理S422の大当り終了演出の処理を実行し、この処理でサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43に大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
一方、前記処理S421において否定判定であれば(処理S421:no)、処理S423の大入賞口25の開放処理により次のラウンドの大入賞口25の開放を実行してリターンする。
図16に示した前記処理S403において肯定判定であれば(処理S403:yes)、図19に示すように、処理S430において大当り終了演出時間が経過したか否か判定する。否定判定であれば(処理S430:no)、リターンする。
肯定判定であれば(処理S430:yes)、処理S431において役物連続作動装置の作動停止を実行し、続いて処理S432において条件装置の作動停止を実行する。
続く、処理S433において前記確変設定フラグが「1」であるか否か判定する。否定判定であれば(処理S433:no)、処理S435へ移行する。
肯定判定であれば(処理S433:yes)、処理S434において確変フラグに「1」をセットする。これにより大当り遊技終了後に確変遊技状態が付与される(特許請求の範囲に記載の確率変動手段に相当する)。また、この処理において確変設定フラグを「0」にリセットする。
次に処理S435では前記時短設定フラグが「1」であるか否か判定する。否定判定であれば(処理S435:no)、処理S438へ移行する。
肯定判定であれば(処理S435:yes)、処理S436において時短状態の繰り返し回数(確変時:10000回、非確変時100回)を設定し、続いて処理S437において時短フラグに「1」をセットする。これにより大当り遊技終了後に時短状態が付与される。また、この処理において時短設定フラグを「0」にリセットする。
その後、処理S438では、特図の大当り終了コマンド送信の処理を実行し、この処理でサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43に大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
パチンコ機1の演出図柄表示装置21において実施される疑似演出表示について説明する。
パチンコ機1は、通常確率遊技状態から確変遊技状態へ移行すると、疑似演出表示にて確変遊技状態であることを示す。例えば、図20(a)に示すように、第1特図又は第2特図の変動中の疑似演出表示において、演出図柄表示装置21の表示画面には中央部に大きく第1特図又は第2特図に対応する3桁の疑似演出図柄700が表示される。また上部右側にキャラクタの熊の達吉710が表示される。このように、熊の達吉710などキャラクタを表示することにより確変遊技状態であることを示すことが望ましい。また表示画面の下端部には、丸印により第1特図及び第2特図の保留記憶数を示す保留記憶図柄720が表示される。
パチンコ機1は、確変遊技状態において、非確変図柄の大当りが生起した場合又はリミッタ機能により確変遊技状態から通常確率遊技状態に移行した場合であっても確変図柄の大当りが生起した場合とで演出に違いが無いようにしている。そして、大当り遊技終了後の遊技状態が、通常確率遊技状態と確変遊技状態のいずれの状態でも特図の変動が100回転まで疑似演出表示に違いが無いように構成されている。
このように構成することにより、確変遊技状態から通常確率遊技状態に移行した場合には時短機能が100回付与される。従って、時短機能中に確変図柄の大当りを引き戻すことができれば、リミッタ機能の制限回数により大当りの連荘が終了するとは限らず、遊技者は恰もリミッタ機能の制限回数以上の大当りの連荘を楽しむことが可能となる。
また、大当り遊技終了後の遊技状態が通常確率遊技状態と確変遊技状態のいずれの状態でも特図の変動が100回転まで違いが無いように構成することにより次の効果も期待できる。例えば、確変遊技状態から通常確率遊技状態に移行した場合には時短機能が100回付与される。これに対して、確変遊技状態では10000回付与されることから、通常確率遊技状態と確変遊技状態との時短機能の付与回数の違いを活用することが考えられる。即ち、特図変動の100回転目に、通常確率遊技状態であるか確変遊技状態であるかといった演出を行い、遊技者の期待感、緊張感を高めることができる。
この場合、図20(b)に示すように、第1特図又は第2特図の変動の100回転目の変動に伴う疑似演出表示において、今の遊技状態が確変遊技状態で大当りの連荘が狙えるチャンスモードであるか否かを期待させるチャンスモード文字画像730を表示する。更に、表示画面の中央には二人の空手家が対決する格闘映像740を表示して、遊技者の期待感、緊張感を高める。
そして、今の遊技状態が確変遊技状態であれば、第1特図又は第2特図の100回転目の変動の終了時の疑似演出表示において、図21(a)に示すように、大当りの連荘が狙えるチャンスモードであることを示す大当り連荘文字画像731を表示する。更に、表示画面の中央には勝利した空手家による勝利映像741を表示して、遊技者の期待感を高める。
一方、今の遊技状態が通常確率遊技状態であれば、第1特図又は第2特図の100回転目の変動の終了時の疑似演出表示において、図21(b)に示すように、通常確率遊技状態で大当りの連荘が困難であることを示す残念文字a画像732を表示する。また、表示画面の中央には敗北した空手家による敗北映像742を表示する。
また、パチンコ機1は、確変遊技状態から通常確率遊技状態への移行を分かり難くする演出に伴い、リミッタ機能が作動せずに確率変動遊技状態へ移行する大当りの残り回数を遊技者に示さない構成が望ましい。
この場合、確変遊技状態において、確変図柄の大当りが生起し、大当り遊技後もリミッタ機能が作動せずに連続して確変遊技状態に移行する際には、その旨を報知する疑似演出表示を行うようにしてもよい。
例えば、図22(a)に示すように、確変図柄の大当り生起時に、3桁の疑似演出図柄700を所定の統一図柄(図例では7図柄)にて確定表示せしめ、大当り遊技終了後に確変遊技状態へ移行可能な大当りであることを示す。更に、表示画面には、満面の笑みの熊の達吉711と、大当りの連荘を狙えることを示す達吉チャンスモード文字画像735を表示する。図中、750は大当り遊技のラウンド数を示すラウンド表示である。
このようにすることにより、第1特図又は第2特図を見ないで疑似演出表示のみを見る遊技者にはいつまで大当りの連荘が続くかわからない面白みを与えることができる。
更に、パチンコ機1は、非確変図柄の大当りが生起した場合又はリミッタ機能により大当り遊技終了後に通常確率遊技状態に移行する場合には、その旨を報知する疑似演出表示を行うようにしてもよい。
例えば、図22(b)に示すように、非確変図柄の大当り生起時又はリミッタ機能が作動する確変図柄の大当り生起時に、3桁の疑似演出図柄700を統一図柄にて確定表示せしめる。これと共に、放心顔の熊の達吉712と、大当りの連荘を狙えないことを示す残念文字b画像736を表示する。
本実施形態のパチンコ機1は、特別図柄始動口〔23,24〕と、特別図柄始動口〔23,24〕への遊技球の入球に起因して特別図柄の当否を判定する特別図柄当否判定手段〔図9:処理S313〕と、特別図柄の当否判定にて判定の結果が大当りであるときに、特別図柄の大当り図柄を決定する大当り図柄決定手段〔図12:処理S361、処理S363,処理S364〕と、当否判定の結果が大当りであるときに、遊技者にとって有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段〔図16:処理S405〕と、当否判定にて決定された大当り図柄に応じて、特別遊技終了後の遊技状態を、特別図柄の当選確率が通常の低確率遊技状態に比べて、当選確率が高確率となる確率変動遊技状態へ移行可能に制御する確率変動手段〔図19:処理S434〕と、特別遊技終了後に確率変動遊技状態へ移行する大当りが生起する連続回数を制限して、前記特別遊技終了後の遊技状態を、前記低確率遊技状態へ移行せしめる連続確率変動制限手段〔図15:処理S384、処理S388〕と、連続確率変動制限手段〔図15:処理S384、処理S388〕により連続して確率変動遊技状態へ移行する大当りを制限するための制限回数を設定する確率変動回数設定手段〔図9:処理S316〕と、を備え、大当り図柄は、制限回数として1回から昇順に最大回数までの数値が割り当てられた複数種類の大当り図柄を備え、確変回数設定手段〔図9:処理S316〕は、低確率遊技状態にて当否判定の結果が当選であるときに、当否判定にて決定された大当り図柄に割り当てられた数値を制限回数に設定することを特徴とする。
このように構成されたパチンコ機1は、連続して確率変動遊技状態へ移行する大当りの生起を制限する制限回数を、低確率遊技状態にて当否判定の結果が当選であるときに、複数種類の数値から一つの制限回数に決定するようにしたので、連続して確率変動遊技状態へ移行する大当りの生起回数が一定とならないので遊技の面白みを増すことができる。
また、大当り図柄に応じて確率変動回数設定手段により決定される制限回数が割り当てられているので、制限回数を知りたい遊技者は大当り図柄を確認することでいずれの制限回数が設定されたかを知ることも可能である。従って、遊技者の射幸心を抑えつつも遊技の趣向を向上する弾球遊技機を提供することができる。
大当り図柄に応じて連続確率変動制限手段の制限回数を設定する構成では、確率変動遊技状態において、大当り図柄決定手段により決定された大当り図柄が、現在の確率変動遊技状態へ移行する大当りの残り回数よりも多い制限回数が割り当てられた大当り図柄であっても、制限回数が増えないので遊技者が損をしたといった不満や、不信感を持つおそれがある。
そこで、本実施形態のパチンコ機1は、大当り図柄決定手段〔図12:処理S361、処理S363,処理S364〕が、確率変動遊技状態にて当否判定の結果が当選であるときに、大当り図柄として、確率変動回数設定手段〔図9:処理S316〕により設定された制限回数から現在の確率変動遊技状態へ移行する大当りの連続回数を減算した残り回数よりも多い制限回数が割り当てられた図柄が決定されないようにした。
このように構成されたパチンコ機1は、大当り図柄決定手段により決定された大当り図柄として、現在の確変遊技状態の残り回数よりも多い制限回数値が割り当てられた大当り図柄が設定されず、残り回数以下の制限回数値が割り当てられた大当り図柄が設定されるので、遊技者に不満や不信感を持たせずに済む。
尚、パチンコ機1は、大当り図柄を決定する際に、連続して確変遊技状態へ移行する大当りが生起可能な残り回数以下の制限回数が割り当てられた大当り図柄から一つの図柄が決定される構成であるが、これに限らず、今の残り回数と同じ制限回数が割り当てられた大当り図柄のみが決定されるようにしてもよい。
また、パチンコ機1は、疑似演出表示において連続して確変遊技状態へ移行する大当りが生起可能な残り回数を分かり難くしたが、これに限らず、残り回数を示すようにしてもよい。
更にパチンコ機1は、大当りとして、確変図柄の大当りと非確変図柄の大当りを設けたが、これに限らず、確変図柄の大当りのみで構成してもよい。
更にまた、パチンコ機1は、第1特図と第2特図とで、同一の大当り図柄を用い、同じリミッタ機能の制限回数を設定するようにしたが、これに限らず、第1特図と第2特図とで制限回数が異なる構成でもよい。このように構成することで、時短状態から確変遊技状態に引き戻した場合に異なる制限回数を設定できるようになるため遊技性を高めることが可能である。
〔第2実施形態〕
本発明を適用した第2実施形態のパチンコ機について説明する。
本実施形態のパチンコ機は、前記第1実施形態と同一の基本構成を備えており、以下、相違点を中心に本パチンコ機を説明する。
本パチンコ機は、大当り図柄に応じてリミッタ機能の制限回数を設定する構成において、確変遊技状態の大当りで決定された大当り図柄によってリミッタ機能の制限回数が増えないことに対する遊技者の不満や不信感を抱かせないために前記第1実施形態とは異なる構成を施したものである。
この様な遊技者の不満や不信感は、通常確率遊技状態と確変遊技状態とで同一の大当り図柄が選択される。そして、通常確率遊技状態では大当り図柄に割り当てられた回数がリミッタ機能の制限回数に設定されるが、確変遊技状態では決定された大当り図柄の制限回数が残り回数より多くても回数が加算されないことから生じる。
前記第1実施形態のパチンコ機1では、確変遊技状態の大当りにおいて大当り図柄を決定する際に現在のリミッタ機能の残り回数よりも多い制限回数値が割り当てられた大当り図柄を選択しないようにした。これに対して、本実施形態のパチンコ機は、通常確率遊技状態と確変遊技状態とで同一の大当り図柄が選択されないように、通常確率遊技状態と確変遊技状態とで大当り図柄を選択する選択テーブルを別々に構成したものである。
例えば、図23及び図24に示すように、本パチンコ機は、「低確率大当り図柄選択テーブル」、「高確率大当り図柄選択テーブル」、及び「制限時大当り図柄選択テーブル」を備える。そして、通常確率遊技状態においては大当り図柄を「低確率大当り図柄選択テーブル」から決定する一方、確変遊技状態においては大当り図柄を「高確率大当り図柄選択テーブル」から決定する。更にリミッタ機能の制限時には「制限時大当り図柄選択テーブル」から大当り図柄を決定する。
図23に示すように、「低確率大当り図柄選択テーブル」は、「大当り図柄a」〜「大当り図柄h」の8種類の大当り図柄を備えている。
「大当り図柄a」は、10R確変図柄であり、大当り遊技終了後に確変遊技状態に移行される図柄である。リミッタ機能の制限回数は最大回数の「3回」が割り当てられている。第1特図の当否判定時における「大当り図柄a」の選択率が10%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄a」の選択率が15%に設定されている。
「大当り図柄b」は、5R確変図柄であり、大当り遊技終了後に確変遊技状態に移行される図柄である。リミッタ機能の制限回数は最大回数の「3回」が割り当てられている。第1特図の当否判定時における「大当り図柄b」の選択率は20%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄b」の選択率は15%に設定されている。
「大当り図柄c」は、10R確変図柄である。リミッタ機能の制限回数は「2回」が割り当てられている。第1特図の当否判定時における「大当り図柄c」の選択率は10%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄c」の選択率は15%に設定されている。
「大当り図柄d」は、5R確変図柄である。リミッタ機能の制限回数は「2回」が割り当てられている。第1特図の当否判定時における「大当り図柄d」の選択率は20%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄d」の選択率は15%に設定されている。
「大当り図柄e」は、10R確変図柄である。リミッタ機能の制限回数は「1回」が割り当てられている。第1特図の当否判定時における「大当り図柄e」の選択率は10%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄e」の選択率は15%に設定されている。
「大当り図柄f」は、5R確変図柄である。リミッタ機能の制限回数は「1回」が割り当てられている。第1特図の当否判定時における「大当り図柄f」の選択率は20%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄f」の選択率は15%に設定されている。
「大当り図柄g」は、10R非確変図柄であり、大当り遊技終了後に通常確率遊技状態に移行される図柄である。第1特図の当否判定時における「大当り図柄g」の選択率は5%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄g」の選択率は5%に設定されている。
「大当り図柄g」は、5R非確変図柄である。第1特図の当否判定時における「大当り図柄g」の選択率は5%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄g」の選択率は5%に設定されている。
図24(a)に示すように、「高確率大当り図柄選択テーブル」は、「大当り図柄ア」〜「大当り図柄ク」の8種類の大当り図柄を備えている。
「大当り図柄ア」は、10R確変図柄であり、大当り遊技終了後に確変遊技状態に移行される図柄である。第1特図の当否判定時における「大当り図柄ア」の選択率が10%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄ア」の選択率が15%に設定されている。
「大当り図柄イ」は、5R確変図柄であり、大当り遊技終了後に確変遊技状態に移行される図柄である。第1特図の当否判定時における「大当り図柄イ」の選択率は20%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄イ」の選択率は15%に設定されている。
「大当り図柄ウ」は、10R確変図柄である。第1特図の当否判定時における「大当り図柄ウ」の選択率は10%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄ウ」の選択率は15%に設定されている。
「大当り図柄エ」は、5R確変図柄である。第1特図の当否判定時における「大当り図柄エ」の選択率は20%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄エ」の選択率は15%に設定されている。
「大当り図柄オ」は、10R確変図柄である。第1特図の当否判定時における「大当り図柄オ」の選択率は10%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄オ」の選択率は15%に設定されている。
「大当り図柄カ」は、5R確変図柄である。第1特図の当否判定時における「大当り図柄カ」の選択率は20%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄カ」の選択率は15%に設定されている。
尚、確変図柄である「大当り図柄ア」〜「大当り図柄カ」は、いずれもリミッタ機能の制限回数は割り当てられていない。
「大当り図柄キ」は、10R非確変図柄であり、大当り遊技終了後に通常確率遊技状態に移行される図柄である。第1特図の当否判定時における「大当り図柄キ」の選択率は5%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄キ」の選択率は5%に設定されている。
「大当り図柄ク」は、5R非確変図柄である。第1特図の当否判定時における「大当り図柄ク」の選択率は5%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄ク」の選択率は5%に設定されている。
非確変図柄である「大当り図柄キ」又は「大当り図柄ク」が決定されると、大当り遊技終了後に通常確率遊技状態へ移行する。
図24(b)に示すように、「制限時大当り図柄選択テーブル」は、「大当り図柄サ」〜「大当り図柄シ」の2種類の大当り図柄を備えている。
「大当り図柄サ」は、10R非確変図柄であり、大当り遊技終了後に通常確率遊技状態に移行される図柄である。第1特図の当否判定時における「大当り図柄サ」の選択率は35%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄サ」の選択率は50%に設定されている。
「大当り図柄シ」は、5R非確変図柄である。第1特図の当否判定時における「大当り図柄シ」の選択率は65%に設定されている。第2特図の当否判定時における「大当り図柄シ」の選択率は50%に設定されている。
非確変図柄である「大当り図柄サ」又は「大当り図柄シ」が決定されると、大当り遊技終了後に通常確率遊技状態へ移行する。
図25は本パチンコ機の主制御装置で実行される「大当り図柄決定処理b」について説明する。「大当り図柄決定処理b」は、第1実施形態と同様に「当否判定処理」(図8乃至図11)の前記処理S314において大当り図柄を決定する処理である。「大当り図柄決定処理b」は、先ず、処理S370において、制限フラグが「1」であるか否か判定する。否定判定であれば(処理S370:no)、処理S371においてリミッタ機能がカウントを開始することを示すカウントフラグが「1」であるか否か判定する。否定判定であれば(処理S371:no)、処理S372において「低確率大当り図柄選択テーブル」から大当り図柄を決定する。その後、前記処理S314(図9)にリターンして前記処理S315に移行する。
その後、決定された大当り図柄が確変図柄であれば、大当り設定処理(図9、処理S316)にて、図柄に応じてリミッタ機能の制限回数が設定される。
前記処理S371において肯定判定であれば(処理S371:yes)、処理S373において「高確率大当り図柄選択テーブル」から大当り図柄を決定する。その後、前記処理S314(図9)にリターンして前記処理S315に移行する。
前記処理S370において肯定判定であれば(処理S370:yes)、処理S374において、「制限時大当り図柄選択テーブル」から大当り図柄を決定する。更に処理S375において制限フラグを「0」にリセットする。その後、前記処理S314(図9)にリターンして前記処理S315に移行する。尚、処理S372、処理S373、処理S374は、特許請求の範囲に記載の大当り図柄決定手段に相当する。
本実施形態のパチンコ機は、特別図柄始動口〔23,24〕と、特別図柄始動口〔23,24〕への遊技球の入球に起因して特別図柄の当否を判定する特別図柄当否判定手段〔図9:処理S313〕と、特別図柄の当否判定にて判定の結果が大当りであるときに、特別図柄の大当り図柄を決定する大当り図柄決定手段〔図12:処理S361、処理S363,処理S364〕と、当否判定の結果が大当りであるときに、遊技者にとって有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段〔図16:処理S405〕と、当否判定にて決定された大当り図柄に応じて、特別遊技終了後の遊技状態を、特別図柄の当選確率が通常の低確率遊技状態に比べて、当選確率が高確率となる確率変動遊技状態へ移行可能に制御する確率変動手段〔図19:処理S434〕と、特別遊技終了後に確率変動遊技状態へ移行する大当りが生起する連続回数を制限して、前記特別遊技終了後の遊技状態を、前記低確率遊技状態へ移行せしめる連続確率変動制限手段〔図15:処理S384、処理S388〕と、連続確率変動制限手段〔図15:処理S384、処理S388〕により連続して確率変動遊技状態へ移行する大当りを制限するための制限回数を設定する確率変動回数設定手段〔図9:処理S316〕と、を備え、大当り図柄は、制限回数として1回から昇順に最大回数までの数値が割り当てられた複数種類の大当り図柄を備え、確変回数設定手段〔図9:処理S316〕は、低確率遊技状態にて当否判定の結果が当選であるときに、当否判定にて決定された大当り図柄に割り当てられた数値を前記制限回数に設定する。
そして、大当り図柄決定手段〔図25:処理S371、処理S372〕は、確率変動遊技状態では、低確率遊技状態とは異なる大当り図柄選択テーブルから大当り図柄を決定する構成である。
このように構成されたパチンコ機は、第1実施形態のパチンコ機1と同様の作用効果が発揮できる上、低確率遊技状態と確率変動遊技状態とで異なる大当り図柄選択テーブルから大当り図柄が選択されるので、低確率遊技状態と確率変動遊技状態時とで同一の大当り図柄とならず、確率変動遊技状態の制限回数に関する遊技者の不満や不信感を抱かせずに済む。
尚、本発明は前記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは勿論である。例えば、前記の実施形態ではいずれも、連続して確率変動遊技状態へ移行する大当りの生起を制限する制限回数の最大を3回としているが、これに限らず、制限回数を増やしてもよい。この場合、大当り図柄決定処理(図12)において、残り回数を判定する処理(処理S362)、残り回数に応じて図柄を決定する選択テーブルが増える。
また本発明は、発射された遊技球を遊技機内部で回収し、再び発射装置により発射すると共に、ICカードなどの記憶媒体を用いて遊技者の持ち球数をデータとして管理する封入式遊技機に適用してもよい。
1:パチンコ機、2:遊技盤、21:演出図柄表示装置、23:第1特図始動口(特別図柄始動口)、24:第2特図始動口(特別図柄始動口)、40:主制御装置(特別図柄当否判定手段、大当り図柄決定手段、特別遊技制御手段、確率変動手段、連続確率変動制限手段、確率変動回数設定手段)、42:サブ統合制御装置

Claims (3)

  1. 特別図柄始動口と、
    前記特別図柄始動口への遊技球の入球に起因して特別図柄の当否を判定する特別図柄当否判定手段と、
    前記特別図柄の当否判定にて判定の結果が大当りであるときに、前記特別図柄の大当り図柄を決定する大当り図柄決定手段と、
    前記当否判定の結果が大当りであるときに、遊技者にとって有利な特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
    前記当否判定にて決定された大当り図柄に応じて、特別遊技終了後の遊技状態を、前記特別図柄の当選確率が通常の低確率遊技状態に比べて、前記当選確率が高確率となる確率変動遊技状態へ移行可能に制御する確率変動手段と、
    前記特別遊技終了後に前記確率変動遊技状態へ移行する大当りが生起する連続回数を制限して、前記特別遊技終了後の遊技状態を、前記低確率遊技状態へ移行せしめる連続確率変動制限手段と、
    前記連続確率変動制限手段により連続して前記確率変動遊技状態へ移行する大当りを制限するための制限回数を設定する確率変動回数設定手段と、を備え、
    前記大当り図柄は、前記制限回数として1回から昇順に最大回数までの数値が割り当てられた複数種類の大当り図柄を備え、
    前記確率変動回数設定手段は、前記低確率遊技状態にて前記当否判定の結果が大当りであるときに、前記当否判定にて決定された大当り図柄に割り当てられた数値を前記制限回数に設定することを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記大当り図柄決定手段は、前記確率変動遊技状態にて前記当否判定の結果が大当りであるときに、大当り図柄として、前記確率変動回数設定手段により設定された前記制限回数から現在の前記確率変動遊技状態へ移行する大当りの連続回数を減算した残り回数よりも多い前記制限回数が割り当てられた図柄を選択しないことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記大当り図柄決定手段は、前記確率変動遊技状態では、前記低確率遊技状態とは異なる大当り図柄選択テーブルから大当り図柄を決定することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021074160A (ja) * 2019-11-07 2021-05-20 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機

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