JP2021083735A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Hiroaki Niwa
浩晃 丹羽
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Abstract

【課題】当選確率の設定の示唆に規定獲得出玉数の表示態様を用いることで、不規則なタイミングで報知が行われることにより、遊技性の高い遊技機を実現すること。【解決手段】大当り遊技中であれば(S800:yes)、主制御装置40から入賞信号を受信したか否かを確認し(S801)、入賞信号の受信があれば(S801:yes)、入賞後の獲得出玉数算出(S802)を行い、算出された出玉数が規定個数に達した場合(S803:yes)、S803の処理において、現在の設定値を参照し(S804)、設定値に応じた表示態様にて規定獲得出玉数表示を表示する(S805)。【選択図】 図16

Description

本発明は所謂設定機能を備える弾球遊技機に関する。
従来の弾球遊技機には、複数段階に変更可能な設定値に応じて大当り抽選の結果が所定結果となる確率が異なる設定機能を備え、設定値を示唆するための設定示唆演出を行うものがある。これならば、所定条件を満たした場合には、設定値を示唆する演出が実行できるので、遊技者が設定値に気づきやすくなる(例えば、特許文献1参照)。
特開2019−5554号公報
近年、設定示唆に関する演出は多様化しているが、更なる斬新な演出を搭載した遊技機が求められている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、設定示唆に関する演出の効果を高めることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、
遊技球が入球可能な始動口と、
前記始動口への入球に起因して当否判定を行う当否判定手段と、
外部からの操作に基づいて、前記当否判定で当りと判定される当選確率を、段階的に設けられた複数の当選確率の中からいずれかの確率に設定可能な当選確率設定手段と、
前記当りと判定されたことに基づいて、賞球の獲得に有利な特別遊技を行う特別遊技手段と、
前記特別遊技中に、少なくとも大入賞口への入賞数に応じた賞球数をカウントし、該賞球数が予め定められた規定数に達すると規定獲得出玉数表示を液晶画面へ表示する出玉数表示手段と、を備え、
前記規定獲得出玉数表示は表示態様を複数備えており、所定の表示態様は前記当選確率設定手段によって設定された設定値に基づいて選択されることを特徴とする。
本発明は、当選確率設定手段により設定された当選確率を示唆する場合に、以下の手順で行うことが望ましい。例えば、外部からの操作により、複数のうちの一つを設定された当選確率に基づいて、当否判定が行われる。当選すれば、賞球の獲得に有利な特別遊技が行われる。その後、賞球が予め定められた規定数に達したら、規定獲得出玉数が表示される。その際に当選確率設定手段によって設定された設定値に基づいて表示態様が選択されることがあることから、遊技者は規定獲得出玉数表示を見ることにより設定値を推測又は判別することができる。
なお、設定値を推測又は判別するものだけでなく、設定変更が行われたことを示唆したり、設定変更を行う際は、電源投入時に初期化も伴われることから、初期化が行われたことを示唆するものとしても良く、直接的に設定値を示唆しないものも含む。
出玉数表示手段は、大当り遊技による大入賞口への入賞により発生した賞球数を加算表示する構成である。入賞毎に獲得数を更新していく構成でもよいし、例えば獲得数が1000個や3000個、6000個等に到達した時など、規定獲得出玉数に到達した時だけ表示するものも含む。
また、大当り遊技状態であれば、大入賞口への入賞や大入賞口周辺にある複数の一般入賞口への入賞や始動口への入賞により発生した賞球数も含めて加算表示する構成でもよい。
また、大当り遊技状態だけでなく、所謂確率変動状態や普通電動役物の開放延長状態など特典遊技状態中も継続して加算表示する構成でもよい。

また、規定獲得出玉数表示を行う際は、出玉数だけでなくキャラクタを同時に表示することが考えられる。共に表示されるキャラクタの希少性やセリフなどにより到達した規定獲得出玉数の到達の難しさを報せることができる。
規定獲得出玉数表示の態様は、出玉数図柄のフォントまたはデザイン、色、サイズ、出玉数表示の際の音や一緒に出てくるキャラクタといったもので構成されており、いずれかを異ならせることで、設定値を示唆してもよい。また、大当り遊技中に発生した賞球数の合算値を示す獲得出玉数表示図柄のフォントまたはデザイン、色、サイズを異ならせることで、設定値を示唆する構成でもよい。
以上のように、本発明の遊技機によると、不規則なタイミングで表示が行われる規定獲得出玉数表示の表示態様で設定値を示唆することにより、遊技者が遊技の興趣を得られるようになる。
本発明を適用した一実施形態の弾球遊技機の正面図である。 前記弾球遊技機の遊技盤の正面図である。 前記弾球遊技機の背面図である。 前記弾球遊技機の電気ブロック図である。 前記遊技機の遊技仕様を示す図である。 前記弾球遊技機の主制御装置で実行されるメインルーチンの制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特図始動入賞確認処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特図当否判定処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第4のフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特別遊技処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第4のフローチャートである。 前記遊技機で実施される設定示唆を行う規定獲得出玉数表示態様の選択率を示す図である。 前記弾球遊技機のサブ統合制御装置で実行される規定獲得出玉数の制御内容を示すフローチャートである。 実施例を示す図である。
本発明を適用した弾球遊技機たるパチンコ機1を説明する。図1に示すように、パチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠10にて構成の各部を保持する構造である。外枠10には、左側の上下の位置に設けたヒンジ101を介して、板ガラス110が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)11及び図略の内枠が開閉可能に設けられている。尚、これら前枠11及び前記内枠は、シリンダ錠18により外枠10に閉鎖ロックされ、シリンダ錠18に鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠11を開放する。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けられている。
前枠11の上部の左右両側位置にはそれぞれスピーカ112が配置されており、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向を向上させる。また前枠11には遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ113のほか、遊技の異常を報知するLED類が設けられている。
前枠11の下半部には上皿12と下皿13とが一体に形成されている。下皿13の右側には発射ハンドル14が設けられ、発射ハンドル14が時計回りに操作されることで発射装置が作動して、上皿12から供給された遊技球が遊技盤2に向けて発射される。また上皿12には賞球が払い出される。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
パチンコ機1は所謂CR機であって、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)CRが隣接されている。パチンコ機1には上皿12の右側に貸出ボタン171、精算ボタン172及び精算表示装置173が設けられている。また上皿12の中央位置には遊技者が操作可能な操作手段である演出ボタン15と、その外周を囲むように操作手段であるジョグダイヤル16が設置されている。
遊技盤2について説明する。図2に示すように、遊技盤2には外レール201と内レール202とによって囲まれた略円形の遊技領域20が形成されている。遊技領域20には多数の遊技釘が植設されている。 遊技領域20の中央部にはセンターケース200が装着されている。センターケース200は中央に演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。またセンターケース200には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
遊技領域20のセンターケース200の左横位置には、遊技球が通過可能であり、通過時に普通図柄(以下、単に普図という)の抽選が実行される普図作動ゲート22が設けられている。
センターケース200の中央直下位置には、常時、遊技球の入球が可能で、入球に起因して第1特別図柄(以下、第1特図という)の当否判定が実行される第1特図始動口23が設けてある。更にその直下位置にはチューリップ式普通電動役物(以下、単に普電役物という)からなり、入球に起因して第2特別図柄(以下、第2特図という)の当否判定が実行される第2特図始動口24が設置されている。尚、第2特図始動口24は普電役物の開放時にのみ入球(入賞)可能である。普電役物は、前記普図の抽選で当りとなると所定の時間、所定の開放態様で開放する構成である。
第2特図始動口24の直下位置には、特別電動役物の開閉板にて開閉可能に設けられ、大当り遊技に開放される大入賞口25が設置されている。大入賞口25は、特別電動役物が作動することで、開閉板が所定の時間、所定の開放態様で開放され、開放板の開放時にのみ入球(入賞)可能である。尚、第1特図又は第2特図の当否判定で大当りとなると、役物連続作動装置が作動し、役物連続作動装置が作動することで、特別電動役物が連続して作動する。これにより大入賞口25が連続して開放される。
センターケース200の左側斜め下方位置で、第1特図始動口23乃至大入賞口25の左側位置には複数(4つ)の一般入賞口27が配置されている。また、大入賞口25の直下の盤面最下部にはアウト口203が設けられている。アウト口203には、発射された遊技球のうち、第1特図始動口23、第2特図始動口24、大入賞口25、一般入賞口27のいずれにも入球(入賞)しなかった遊技球が取り込まれる。
遊技盤2の右下端部には、外レール201の外部に、第1特図表示装置28A、第2特図表示装置28B、第1特図保留数表示装置281、第2特図保留数表示装置282、普通図柄表示装置29及び普図保留数表示装置291が設けられている。
図3はパチンコ機1の裏面を示すもので、パチンコ機1の裏面側には、前記遊技盤2を脱着可能に取付ける内枠30が収納されている。内枠30は、前記前枠11と同様に、一方の側縁(図3の右側)の上下位置が前記外枠10にヒンジ結合され開閉可能に設置されている。内枠30には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク31、タンクレール32、払出ユニット33が設けられ、払出ユニット33の中には払出機構が設けられている。この構成により、遊技盤2の入賞口に遊技球が入賞すれば球タンク31からタンクレール32を介して所定個数の遊技球(賞球)が払出ユニット33により払出球流下通路を通り前記上皿12に払い出される。また、前記賞球を払い出す払出ユニット33により前記貸出ボタン171の操作で払い出される貸球も払い出す構成である。
パチンコ機1の裏面側には、主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、電源基板45が設けられている。主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2に設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図3では発射制御装置44が描かれていないが、払出制御装置41の下に設けられている。
また、球タンク31の右側には、外部接続端子板38が配置され、外部接続端子板38により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。尚、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子板には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠側(外枠10、前枠11、内枠30から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いられているが、本実施形態では、一つの外部接続端子板38を介して遊技状態や遊技結果を示す信号がホールコンピュータへ送信される。
パチンコ機1の裏側の主制御装置40には、性能表示装置61が設けられている。性能表示装置61は、遊技者が遊技中に視認不可能な位置に配置されている。性能表示装置61は、算出された遊技性能を表示するものである。性能表示装置61は、4つの7セグメントLED表示器を並設した構成で、4桁の簡素な文字、数字を表示可能に構成されている。
尚、本実施例の性能表示装置61では、遊技性能の表示を行うと共に、大当りとなる当選確率の設定変更や設定確認時における段階設定値(以下、単に「設定」、或いは、「設定値」、「設定段階」、「設定情報」等とも称呼する場合がある。また本実施例では、より具体的に、所謂、設定値1〜設定値6を示す値を指すことがある。)の表示も行うよう構成されている。
主制御装置40は、性能表示装置61の直下に設定キースイッチ62を備える。設定キースイッチ62は、設定キーを挿入した図示のOFF状態から、例えば時計回り方向に90度回すと、ON状態に切換え可能な周知の構成である。本実施例では、少なくとも設定キースイッチ62をON状態にすることで、設定変更状態や設定確認状態への遷移を可能とし、設定変更や、設定確認を終了する際に、OFFする構成となっている。
また、主制御装置40は、設定キースイッチ62の直下にRAM(RWM)をクリアするためのRAMクリアスイッチ63を備える。RAMクリアスイッチ63は、RAMクリアスイッチ63を押下しつつ、電源基板45に配置された電源スイッチ65をONして電源投入することで、電源遮断時のパチンコ機1の遊技状態などに関する情報を消去するためのRAMクリアを実行するためのスイッチである。 尚、本実施例のRAMクリアスイッチ63は、設定変更において、段階設定値を任意の値に変更するための操作手段としての機能も備えている。
ここで、大当りとなる当選確率の設定変更について説明する。パチンコ機1は、大当り遊技が発生する当選確率が、複数種類の異なる設定値1〜設定値6からいずれかの設定値を選択し(図16を参照)、各設定値に対応する確率に設定変更可能な構成である。 当選確率を設定変更するには、設定キースイッチ62及びRAMクリアスイッチ63が用いられる。この場合、設定キースイッチ62は、鍵を挿入して所定方向に回転させることで大当りとなる当選確率の確率設定の変更が可能な状態にするスイッチである。RAMクリアスイッチ63は、押しボタンスイッチで、設定値を任意の値に変更する際(設定キースイッチ62がON状態)に、押圧操作することにより設定値1〜設定値6のうち任意の設定値に変更することができる。
設定値を任意の値に変更する際の設定キースイッチ62及びRAMクリアスイッチ63の操作の一例について説明する。先ず、設定キースイッチ62は、パチンコ機1の電源がオフの状態で、設定キースイッチ62に鍵を挿入して所定方向(例えば、右方向)に回転させ、この状態でパチンコ機1の電源を投入することで、確率設定の変更を行うことができる状態となる。そして、RAMクリアスイッチ63を押して設定値1〜設定値6のいずれかを選択することができる。この場合、RAMクリアスイッチ63を押す度に、設定値1〜設定値6に対応する1〜6までの数値が順番に性能表示装置61に表示される。これにより、好きな設定値を選択することができる。 尚、設定情報を性能表示装置61に限らず、他の表示装置で表示するようにしてもよい。例えば、演出図柄表示装置21や第1特図表示装置28Aで表示するようにしてもよい。演出図柄表示装置21で表示させれば、表示面積が大きい分、確認が容易である。但し、RAMクリアスイッチ63が遊技機裏面にあるのに対して演出図柄表示装置21の表示画面は前面にあるため、音声での報知も行うか、演出ボタン15やジョグダイヤル16等にRAMクリアスイッチ63の設定値変更と同等の機能を持たせれば演出図柄表示装置21の表示画面を見ながら確率設定を行うことができる。また、演出図柄表示装置21を用いる場合は、確率設定の変更を行うことができる状態であることを報知する専用のモード画面を表示する構成でもよい。また、設定値を表示するための専用の設定値表示装置を設ける構成であってもよい。
そして、設定キースイッチ62に挿入した鍵を回転させて初期位置へと戻す操作、つまり確率設定の確定操作を行うことで、確率設定した設定値が確定した状態となり、確率設定の変更を行うことができる状態は終了となる。尚、確率設定の変更を行うことができる状態が終了すると、主制御装置40は、確率設定された設定値などの情報を含む設定コマンドをサブ統合制御装置42に送信してもよい。 尚、演出図柄表示装置21で表示する構成の場合は、設定キースイッチ62の操作により確率設定状態になった時に確率設定画面を表示させるためにサブ統合制御装置42に送信され、RAMクリアスイッチ63の操作の度に信号が送信される構成としてもよい。これにより、サブ統合制御装置42は、設定値1〜設定値6のうち、いずれの設定値が確率設定されたかを把握することができる。
パチンコ機1は、RAMクリアスイッチ63を押しながら電源を投入することで、電源遮断時のパチンコ機1の遊技状態などに関する情報を消去する構成以外に、設定キースイッチ62に鍵を挿入して所定方向(例えば、右方向)に回転させ、このように回転操作した状態で、電源を投入することで、RAMに蓄積されている電源遮断時のパチンコ機1の遊技状態などに係る情報が消去される構成も考えられる。尚、当選確率の設定の設定値に関する情報はRAMがクリアされても消去されず、保持される構成とすることが望ましい。専用の操作を行えば消去される構成としてもよい。RAMがクリアされると設定値に関する情報も消去される構成としてもよい。
パチンコ機1は、設定キースイッチ62に鍵を挿入して回転操作した状態で電源を投入するタイミングでRAMに蓄積された情報を消去することに限定される必要はない。例えば、当選確率の設定を確定させる操作を行うタイミングや、当選確率の設定の変更を行うことができる状態が終了となるタイミングに、RAMに蓄積されたパチンコ機1の遊技状態などに係る情報を消去する構成でもよい。RAMクリアにより当選確率の設定の情報が消去されない構成ならば、設定操作が終了してから消去することができるし、当選確率の設定の情報が消去される構成ならば、設定キースイッチ62を回転操作して電源投入したタイミングで消去することが好適である。
設定キースイッチ62を回転操作させた状態で電源を投入すると、RAMクリアスイッチ63により当選確率の設定を変更する操作が可能となるが、これに限定されるものではない。例えば、先に電源を投入してから設定キースイッチ62を回転操作させた状態で、RAMクリアスイッチ63により当選確率の設定を変更する操作が可能となる構成でもよい。
また、当選確率の設定の変更は、設定キースイッチ62に鍵を挿入して行う構成となっているが、これに限定されるものではない。例えば、専用のボタンを操作することで、当選確率の設定の変更を行う構成でもよい。
パチンコ機1は、設定キースイッチ62に挿入した鍵を回転させて初期位置へと戻す操作を行うことで、当選確率の設定が確定した状態となるが、これに限定されるものではなく、専用の確率設定確定ボタンを押すことで選択した当選確率の設定を確定する構成でもよい。 尚、パチンコ機1は、当選確率の設定を変更したか否かに関わらず、設定の情報をサブ統合制御装置に送信する構成である。設定の情報をサブ統合制御装置に送信する送信タイミングについては、毎回の変動開始時、毎回の確定表示時、大当り図柄確定表示時、遊技球が特定領域を通過した時等が考えられる。そして、サブ統合制御装置42は、受信した当選確率の設定に関する情報をパチンコ機1の電源断まで記憶する構成とする。
図4はパチンコ機1の電気的構成を示すもので、遊技進行等の制御を司る主制御装置40を中心に、サブ制御装置として払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43を具備する構成である。主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43においては、いずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え、これら制御装置はいずれもCPUにより、2ms周期又は4ms周期の割り込み信号に起因してROMに搭載しているメインルーチン及びサブルーチンからなるプログラムが開始され、各種の制御が実行される。また、主制御装置40には各種の乱数を抽出する乱数カウンタ等も備わっている。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置40は、裏配線中継端子板530及び外部接続端子板38を介して遊技施設のホールコンピュータ500と電気的に接続される。また主制御装置40には、裏配線中継端子板530や遊技盤中継端子板531を介して、前枠(ガラス枠)及び内枠が閉鎖しているか否か検出する前面枠閉鎖SW(スイッチ)501、意匠枠閉鎖SW502の検出信号が入力される。更に主制御装置40には、第1特図始動口23への入球を検出する第1始動口SW503、第2特図始動口24への入球を検出する第2始動口SW504、普図作動ゲート22への入球を検出する普通図柄作動SW505の検出信号が入力される。更にまた主制御装置40には、複数の一般入賞口27への入球を検出する一般賞口SW506、大入賞口25への入球を検出するカウントSW507等の検出信号が入力される。
また主制御装置40は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成する。そして主制御装置40は、払出制御装置41や、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43へ向けてのコマンドを出力する。また主制御装置40は、図柄表示装置中継端子板533を介して第1特図表示装置28A、第2特図表示装置28B、第1特図保留数表示装置281、第2特図保留数表示装置282、普通図柄表示装置29及び普図保留数表示装置291等の表示制御を行う。
更に主制御装置40は、遊技盤中継端子板531を介して、大入賞口ソレノイド508、普電役物ソレノイド509が接続されている。そして主制御装置40は、大入賞口ソレノイド508を制御して前記特別電動役物の開閉板を作動させて大入賞口25を開放せしめる。また主制御装置40は普電役物ソレノイド509を制御して前記普電役物を作動させて第2特図始動口24の開閉作動せしめる。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や特図の大当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
主制御装置40と払出制御装置41とは双方向通信が可能である。
払出制御装置41には、裏配線中継端子板530や払出中継端子板534を介して球タンクが空状態になったことを検出する球切れSW520の検出信号が入力される。また払出制御装置41には、遊技球が払い出されたことを検出する払出SW522、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯SW523等の検出信号が入力される。また主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて払出モータ521を稼働させて遊技球の払い出しを行う。また、CRユニット端子板535を介してCRユニットCRと電気的に接続され、貸出要求信号に応じて払出モータ521を稼働させて貸球の払い出しを行う。精算表示装置173を介して球貸SW171及び精算SW172による貸出要求、精算要求の操作信号がCRユニットCRに入力され、プリペイドカードの残高表示はCRユニットCRによって制御される。
発射制御装置44は、発射を停止する発射停止SW524、発射ハンドル14に遊技者が接触(操作)していることを検出するタッチSW525等の検出信号が入力される。発射制御装置は、払出制御装置41を経て主制御装置40から送られるコマンド(タッチSW525の信号や遊技状況を反映している)、発射ハンドル14の回動信号及び発射停止SW524の信号に応じて発射モータ526を制御して遊技球の発射及び停止を行う。
サブ統合制御装置42は、音量調節SWを備えている。サブ統合制御装置42は、演出ボタン15やジョグダイヤル16の操作信号が入力される。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する演出や特図の擬似演出図柄の表示態様のコマンドを送信する。
演出図柄制御装置43は、LCDパネルユニットや付属ユニットと共に演出図柄表示装置21を構成している。演出図柄制御装置43は、サブ統合制御装置42から送られてくるコマンドに応じて演出図柄表示装置21のLCDパネルの表示を制御する。
この様に構成されたパチンコ機1は、普図作動ゲート22に遊技球が入球すると、普通図柄表示装置29で普図が変動表示を開始し、所定時間後に停止した普図の態様に応じて、当選であれば普電役物ソレノイド509を駆動させ、第2特図始動口24への入球が可能となる。尚、パチンコ機1では、普電役物の開放時間は、通常時は0.2秒(1回)、遊技者にとって有利な時短状態(開放延長状態)では1.8秒(2回)である。また、第2特図始動口24は、普電役物が駆動しなければ遊技球が入球不可能な構成である。
第1特図始動口23に遊技球が入球すると、第1特図の当否判定に関する複数種類の乱数(数値データ)が抽出され、第1特図の保留記憶として所定数記憶される。そして該保留記憶の乱数に基づいて当否判定が実施され、これに伴い第1特図表示装置28Aにおいて第1特図が変動を開始し、所定時間後に停止する。
また、第2特図始動口24に遊技球が入球すると、第2特図の当否判定に関する複数種類の乱数(数値データ)が抽出され、第2特図の保留記憶として所定数記憶される。そして該保留記憶の乱数に基づいて当否判定が実施され、これに伴い第2特図表示装置28Bにおいて第2特図が変動表示を開始し、所定時間後に停止する。
尚、第1特図と第2特図の当否判定は、第1特図始動口23と第2特図始動口24への入球順に関係なく、第2特図の当否判定を優先して実施する。具体的には、第1特図の保留記憶がある場合、第2特図の変動が停止し且つ第2特図の保留記憶が無い状態となってから、第1特図の保留記憶分の当否判定を実施する。
第1特図及び第2特図の変動表示、確定表示は、遊技領域20の隅に小さく表示されるだけであるので、遊技領域20の中央に設けられた演出図柄表示装置21にて第1特図又は第2特図に対応する擬似演出図柄を用いた擬似演出表示を行う。そして、擬似演出表示にて当否判定の結果を遊技者に報知することが行われている。例えば、擬似演出表示では、三つの擬似演出図柄を変動させ、三つの図柄が同一図柄で停止すると大当りとなるように構成されている。擬似演出表示としては二つの図柄が同じ図柄で停止するリーチ演出が実施され、残りの変動中の図柄が同じ図柄で停止するか否かで遊技者の期待感を高めることが行われている。
パチンコ機1は、第1特図及び第2特図の確定表示した態様に応じ、大当り(当選)であれば、賞球の獲得増加が期待でき遊技者に有利な大当り遊技(特別遊技)が実行される。大当り遊技は、所定の開放態様にて大入賞口25の開放し、大入賞口25への遊技球の入球が可能となる。尚、大当り遊技として、例えば、所定の開放態様で大入賞口25を開放するラウンド遊技を5ラウンド行う5R通常大当り遊技と、8ラウンド行う8R確変大当り遊技と、10ラウンド行う10R確変大当り遊技とからいずれか一つの遊技が選択される。
尚、大当り遊技状態になると、詳細は後述するが大当り遊技時の獲得出玉を報知するための規定獲得出玉数表示を行う構成であり、本実施例では規定獲得出玉数表示にて設定値を推測できる構成となる。
パチンコ機1は確率変動機として構成されている。具体的には、パチンコ機1による遊技は、大入賞口25を閉鎖した遊技状態と、大入賞口25を開放する大当り遊技状態とに大別される。更に、大入賞口25を閉鎖した遊技状態は、大きく分類して、通常確率状態(以下、通常遊技状態とも記載する)と、通常遊技状態に比べて遊技者にとって有利(大当りとなる確率が高く、大当りし易い)な高確率遊技状態(以下、確変遊技状態とも記載する)とが存在する。例えば、5R通常大当り遊技が終了した後には通常確率遊技状態へ移行し、8R確変大当り遊技又は10R確変大当り遊技が終了した後には高確率遊技状態に移行する。
第1特図及び第2特図は、確率変動図柄及び非確率変動図柄とからなり、確変遊技状態は確率変動図柄での大当り遊技終了後に移行可能に設定され、通常遊技状態、確変遊技状態のうち、いずれの遊技状態でも確率変動図柄で大当りすれば、大当り遊技終了後、確変遊技状態に移行する。同様に通常遊技状態は、非確率変動図柄での大当り遊技終了後に移行可能に設定され、通常遊技状態、確変遊技状態のうち、いずれの遊技状態でも非確率変動図柄で大当りすれば、大当り遊技終了後、通常遊技状態に移行する。
通常遊技状態に移行後は、規定回数(例えば、100回)だけ第1特図、第2特図及び普図の変動時間が短縮され、かつ第2特図始動口24(普電役物)の開放延長機能が作動する時短状態となる。第1特図、第2特図及び普図の変動時間(変動開始から結果が表示されるまでの時間)が短縮されると、一定時間内に変動表示が行われる回数が増大される。
具体的には、時短状態では、第1及び第2特図の変動時間の短縮とともに、普通図柄表示装置29に表示される普図の時間短縮も行われるが、この普図の変動表示を短縮させることで、一定時間内で多数回、普図の確定表示を行う。従って、一定時間内での普図が当りとなる回数が増大し、これにより第2特図始動口24の開放回数も増大する。また、第2特図始動口24(普電役物)の開放時間が長くなるように設定されている(開放延長機能)ので、多数の遊技球が入賞し易くなる。このように多数の遊技球が入賞し易くなることにより、第2特図の変動表示回数が更に増大されるとともに、第2特図始動口24の入賞で得る賞球により、遊技者の持ち球が減り難くなり、有利な遊技を行うことができる。
尚、確変遊技状態では、時短状態と同様に第1特図、第2特図及び普図の変動時間が短縮され、第2特図始動口24(普電役物)の開放延長機能が作動する。各種図柄の短縮と普電役物開放延長機能に関わる設定は時短状態と同一であるが、確変遊技状態は時短状態に加えて特図の大当り確率が高くなる(大当りし易い状態)ため、更に遊技者に有利な遊技状態となる。
図5はパチンコ機1の遊技仕様を示す。パチンコ機1は、6種類の「設定値1」〜「設定値6」に応じて、大当り遊技が発生する当選確率を確率設定可能な構成である。確率設定において「設定値1」が設定された場合、第1特図及び第2特図の大当り確率は、通常遊技状態(低確率遊技状態)が「209.38分の1」に設定される。一方、確変遊技状態(高確率遊技状態)が「88.20分の1」に設定される。 「設定値2」では、第1特図及び第2特図の大当り確率は、通常遊技状態(低確率遊技状態)が「204.80分の1」に、確変遊技状態(高確率遊技状態)が「86.23分の1」に設定される。 「設定値3」では、第1特図及び第2特図の大当り確率は、通常遊技状態(低確率遊技状態)が「199.80分の1」に、確変遊技状態(高確率遊技状態)が「84.13分の1」に設定される。 「設定値4」では、第1特図及び第2特図の大当り確率は、通常遊技状態(低確率遊技状態)が「193.89分の1」に、確変遊技状態(高確率遊技状態)が「81.72分の1」に設定される。 「設定値5」では、第1特図及び第2特図の大当り確率は、通常遊技状態(低確率遊技状態)が「187.25分の1」に、確変遊技状態(高確率遊技状態)が「78.86分の1」に設定される。 「設定値6」では、第1特図及び第2特図の大当り確率は、通常遊技状態(低確率遊技状態)が「179.55分の1」に、確変遊技状態(高確率遊技状態)が「75.68分の1」に設定される。 尚、本実施例では、各設定値によって確変遊技状態での大当り確率が異なる構成となっているが、確変遊技状態での大当り確率を全て同じ確率に設定してもよい。
普図の当選確率は、通常遊技状態では「250分の1」に設定され、電サポ状態では「1分の1」に設定される。 大当り遊技終了後に確変遊技状態に移行する確変突入率は、第1特図での場合は「50%」、第2特図での場合は「100%」に設定されている。 確変遊技状態が継続される確変回数は、第1特図又は第2特図の当否判定に伴う図柄変動が「100回」に達するまで継続される。 時短状態が継続される時短回数は、第1特図又は第2特図の当否判定に伴う図柄変動が「100回」に達するまで継続される。
以下、パチンコ機1の作動の詳細を、主制御装置40及びサブ統合制御装置42等で実行されるプログラム処理に基づいて説明する。
図6は主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、「メインルーチン」は本処理(S100〜S110,S115)と残余処理(S111)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判定する(S100)。この判定処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判定することにより行われ、CPUにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行してよいのか否かを判定するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるCPUの暴走等が考えられるが、CPUの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えてよいので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
ここで正常割り込みでないとの否定判定(S100:no)ならS115の処理において初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値の書き込み、普図及び特図を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)を実行する。前記正常割り込みか否かを判定するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
前記S100の処理において正常割り込みとの肯定判定がなされると(S100:yes)、S101の初期値乱数更新処理が実行される。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に「1」を加算するインクリメント処理である。この処理実行前の初期値乱数の値に「1」を加算するが、この処理を実行する前の乱数が最大値としての例えば「299」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「299」までの300個の整数を繰り返し昇順に作成する。
続く大当り決定用乱数更新処理(S102)では、前記初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に「1」を加算するインクリメント処理である。最大値としての例えば「299」のときは次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「299」までの300個の整数を繰り返し昇順に作成する。尚、大当り決定用乱数の最初の値は、前記初期値乱数更新処理(S101)で設定(作成)された値となる。この値が150であったとすると、大当り決定用乱数は「150」「151」「152」・・・「299」「0」「1」・・・と更新されていく。
尚、大当り決定用乱数が一巡(300回、更新されること)すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする。大当り決定用乱数は、その初期値から「1」を加算していく。そして、再び大当り決定用乱数が一巡すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行う。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。前記の例では大当り決定用乱数が「149」になると一巡であるから、「149」の次は前記初期値乱数の値となる。仮に初期値乱数の値が「87」だったとすると、「149」「87」「88」・・・「299」「0」「1」・・・「86」と変化していき、「86」の次は新たな前記初期値乱数の値となる。
続く大当り図柄決定用乱数更新処理(S103)は、「0」〜「9」の10個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く当り決定用乱数更新処理(S104)は、「0」〜「9」の10個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。尚、当選することとなる値は、常に「7」である。この当り決定用乱数は普図の抽選に使用し、初期値乱数、大当り決定用乱数、リーチ判定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数は、特図の抽選に用いられる。
リーチ判定用乱数更新処理(S105)は、「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
変動パターン決定用乱数更新処理(S106)は、「0」〜「119」の120個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く入賞確認処理(S107)では、第1特図始動口23、第2特図始動口24の入球(入賞)確認、普図作動ゲート22の遊技球の通過の確認、大入賞口25の入球(入賞)確認、一般入賞口27の入球(入賞)確認、及び主制御装置40に接続された各スイッチ類の入力処理等が実行される。
遊技球が第1特図始動口23、第2特図始動口24に入球すると大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数など複数の乱数を取得される。だが、第1特図始動口23の入球に基づく第1特図の保留記憶、第2特図始動口24の入球に基づく第2特図の保留記憶は最大数がそれぞれ4個までとしており、保留記憶が満タンであるときに遊技球が第1特図始動口23又は第2特図始動口24に入球しても賞球が払出されるだけで、保留記憶されない構成になっている。
次の当否判定処理(S108)では、普図及び特図のそれぞれに対応した当否判定や、当否判定に付随する図柄変動や特別遊技処理などの処理を行う。
続く各出力処理(S109)では、遊技の進行に応じて主制御装置40は、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、大入賞口ソレノイド508等に対して各々出力処理を実行する。即ち、前記入賞確認処理(S107)により遊技盤上の各入賞口に遊技球の入球があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置41に賞球信号を送信する処理を実行する。
また、各出力処理(処理S109)では、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置42に出力する処理を実行する。更に、パチンコ機に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置43にエラー信号を出力する処理を実行する。
続く不正監視処理(S110)は、一般入賞口27に対する不正が行われていないか監視する処理である。所定時間内における入賞口への遊技球の入球が予め決定された規定数よりも多いか否かを判定して、多かった場合には不正と判定され、その旨を報知する処理である。
本処理に続く前記残余処理は、初期値乱数更新処理(S111)から構成されるが、前記S101と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前記S100〜S111までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特図の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数に更新される値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が大当り決定用乱数と同期する可能性は極めて小さくなる。大当り決定用乱数が一巡したときの、初期値乱数の値(0〜299の300通り)が、同程度に発生するとすれば、同期する確率はわずか300分の1である。また、前記当り決定用乱数更新処理(S104)も残余処理内において実行するよう構成してもよい。
次に、入賞確認処理(S107)、当否判定処理(S108)及び各出力処理(S109)の一部のサブルーチンについて説明する。
図7に示す「特図始動入賞確認処理」は、第1特図始動口23、第2特図始動口24に遊技球が入球したときに抽出される当否判定に用いる乱数等の種々の乱数を、保留記憶として主制御装置40に記憶する。そして第1特図始動口23、第2特図始動口24への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理となる。本実施形態において、第1特図始動口23への入球に起因して記憶可能な保留記憶数及び第2特図始動口24への入球に起因して記憶可能な保留記憶数は各4個である。
「特図始動入賞確認処理」は、先ず、第1始動口SW503により第1特図始動口23への入球を検出したか否かを判定する(S200)。入球が無ければ(S200:no)、S210の処理へ移行する。処理を終了して主制御装置40のメインルーチンへリターンする。第1特図始動口23への入球が有れば(S200:yes)、S201の処理において主制御装置40に記憶されている第1特図の保留記憶の数が満杯か否かを確認(上限数に達しているか否かを確認)する。満杯であれば(S201:yes)、S210の処理へ移行する。
第1特図の保留記憶が満杯でなければ(S201:no)、S202の処理において、第1特図の大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出する。抽出された各種の乱数を主制御装置40の所定の記憶領域に記憶する。更に所定の記憶領域に記憶された乱数を保留記憶として主制御装置40の保留記憶領域に記憶する。尚、第1特図の保留記憶数が0であっても、第1特図始動口23に遊技球が入球したとき抽出される当否乱数等の種々の乱数は、最大値未満の記憶数がある場合と同様に記憶される。
次に処理S203において、現在の大当りの当選確率を設定する設定値を参照する。参照した後、処理S204において、設定値に応じて抽出された乱数が大当りやリーチとなるか否かの先読み判定を実行するための先読み判定テーブルを選択する。 この場合、先読み判定テーブルは、設定値に対応する6種類のテーブルから、設定値に応じて選択する構成が望ましい。これに限らず、先読み判定テーブルは、設定値の種類よりも少ないテーブルであってもよい。更には、設定値に拘わらず1種類のテーブルを用いてもよい。
次に、処理S205において、選択された先読み判定テーブルに基づいて、第1特図の先読み判定処理を実行する。本処理S205において新たに記憶された保留記憶に係る第1特図の数値が、後述の当否判定の前に、特定値(大当りやリーチとなる値など)か否かを判定する。 次に、処理S206において加算した保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43に送信する。 尚、設定値を参照して先読み判定テーブルを設定する構成を記載したが、主制御装置40では、始動口入賞時に抽出した乱数値の値に基づいた判定値をサブ統合制御装置42に送信するだけで、サブ統合制御装置42の方で判定値と設定値を参照して先読み演出の実行の可否、演出内容を決定する構成も考えられる。その場合、処理S203、S204は不要となる。 あくまでも演出に関する処理の為、主制御装置40で行う必要はなく、負担軽減のためにもサブ統合制御装置42で行うことが好適となる。 また、主制御装置40は、始動口入賞時に抽出した乱数値の値をそのままサブ統合制御装置42に送信する構成でもよい。例えば、外れ図柄を複数備え、該図柄により変動演出としてリーチ演出を行うか否かなどが指定される構成の場合は、その乱数値をそのままサブ統合制御装置42に送ればサブ統合制御装置42は当否、変動演出内容を把握することができるため、それに基づいて設定値の情報も加味して先読み演出内容を決定することができる。
続くS210の処理において、第2始動口SW504により第2特図始動口24への入球を検出したか否かを判定する。入球が無ければ(S210:no)、本処理を終了して主制御装置40のメインルーチンへリターンする。第2特図始動口24への入球が有れば(S210:yes)、S211の処理において主制御装置40に記憶されている第2特図の保留記憶の数が満杯か否かを確認(上限数に達しているか否かを確認)する。満杯であれば(S211:yes)、リターンする。
第2特図の保留記憶が満杯でなければ(S211:no)、S212の処理において、第2特図の大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出する。抽出された各種の乱数を主制御装置40の所定の記憶領域に記憶する。更に所定の記憶領域に記憶された乱数を保留記憶として主制御装置40の保留記憶領域に記憶する。尚、第2特図の保留記憶数が0であっても、第2特図始動口24に遊技球が入球したとき抽出される当否乱数等の種々の乱数は、最大値未満の記憶数がある場合と同様に記憶される。
次に処理S213において、現在の大当りの当選確率を設定する設定値を参照する。参照した後、処理S214において、設定値に応じて抽出された乱数が大当りやリーチとなるか否かの先読み判定を実行するための先読み判定テーブルを選択する。 この場合、先読み判定テーブルは、設定値に対応する6種類のテーブルから、設定値に応じて選択する構成が望ましい。これに限らず、先読み判定テーブルは、設定値の種類よりも少ないテーブルであってもよい。更には、設定値に拘わらず1種類のテーブルを用いてもよい。
続いて第2特図の先読み判定処理を実行する(S215)。本先読み判定処理は、大当りとなるか否かの当否判定が行われる前に、前記所定の記憶領域に記憶された大当り決定用乱数や大当り図柄決定用乱数などが特定の数値であるか確認する。例えば、特定の数値として、大当りと判定される数値、スーパーリーチやリーチと判定される数値等であるか否か、更に大当りの場合は確変大当りであるか否か、ラウンド数の多い大当りであるか否かなどが確認される。また本処理では第2特図の先読み判定の判定結果を示す先読みコマンドがサブ統合制御装置42へ送信される。その後、保留記憶数を示す保留記憶カウンタを加算し、加算した第1特図の保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42に送信する(S216)。その後、リターンする。
尚、先読みコマンドは、大当りやリーチ等の可能性がある場合に、サブ統合制御装置42へ送信することが望ましい。
本「特図始動入賞確認処理」では、保留記憶の数が満杯でなければ、抽出された乱数を予め設定された所定の記憶領域に記憶し、その後、所定の記憶領域に記憶された乱数を保留記憶領域に記憶する構成である。これに限らず、保留記憶の数が満杯でなければ、抽出された乱数を、所定の記憶領域と保留記憶領域とにそれぞれ記憶するようにしてもよい。更に、第1特図始動口23又は第2特図始動口24への入球に起因して乱数が抽出されると、抽出された乱数を所定の記憶領域に記憶する。そして保留記憶の数が満杯であるか否か確認し、満杯でなければ、所定の記憶領域に記憶された乱数を保留記憶領域に記憶するようにしてもよい。この場合、保留記憶の数が満杯であれば、所定の記憶領域に記憶した乱数を消去する。
本「特図始動入賞確認処理」では、先読み判定処理は、所定の記憶領域に記憶された乱数を先読み判定するが、これに限らず、保留記憶領域に記憶された乱数を先読み判定するようにしてもよい。
図8乃至図11は「特図当否判定処理」のフローチャートを示す。この処理において第1特図の当否判定と第2特図の当否判定は個別に実行され、且つ第2特図の保留記憶があるときは第2特図の当否判定が優先して実行される。尚、第1特図と第2特図の当否判定はほぼ同じ処理であり、以下の説明では、必要があれば両者を区別するが、それ以外は第1特図及び第2特図を区別せずに単に「特図」とする。
図8に示すように「特図当否判定処理」は、先ず、特別電動役物の未作動を確認して大当り遊技中あるか否かを判定する(S300)。特別電動役物が作動中(S300:no)であれば「特別遊技処理」に移行する(図12参照)。特別電動役物が未作動で大当り遊技中でなければ(S300:yes)、第1特図又は第2特図が変動停止中であるか否かを判定する(S301)。変動停止中であければ(S301:yes)、第1特図又は第2特図の確定図柄が未表示中であるか否かを判定する(S302)。
前記S302の処理で第1特図又は第2特図の確定図柄が未表示中であれば(S302:yes)、第2特図の保留記憶があるか否かを判定する(S303)。第2特図の保留記憶があれば(S303:yes)、第2特図の保留記憶数を減算し、保留記憶のシフト処理を行う(S304)。該シフト処理により第2特図の保留記憶のうちで最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
前記S303の処理で第2特図の保留記憶がなければ(S303:no)、第1特図の保留記憶があるか否かを判定する(S305)。第1特図の保留記憶があれば(S305:yes)、第1特図の保留記憶数を減算し、保留記憶のシフト処理を行う(S306)。該シフト処理により第1特図の保留記憶のうちで最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
第1特図の保留記憶がなければ(S305:no)、「特別遊技処理」に移行する。
前記S304の処理又は前記S306の処理に続いて、図9に示す処理S310において、現在の大当りの当選確率を設定する設定値を参照する。 参照した後、設定値に応じて抽出された乱数が大当りとなるか否かの当否判定を実行するための当否判定用テーブルを設定する(S311)。例えば、設定値1であれば、これに対応する通常テーブル1及び確変テーブル1が設定される。同様に、設定値2であれば、通常テーブル2及び確変テーブル2が、設定値3であれば、通常テーブル3及び確変テーブル3が設定される。
次に、S312の処理において、確変フラグを確認して現在の遊技状態が特図の確変遊技状態であるか否かを判定する。確変中であれば(S312:yes)、確変時の当否判定用テーブルと当否判定の対象となる大当り決定用乱数とを対比して判定を行う(S313)。例えば、前記処理S311で設定されたテーブルが通常テーブル2及び確変テーブル2であれば、確変テーブル2に基づいて判定が行われる。 前記S312の処理において確変中でない場合(S312:no)、通常確率の当否判定用テーブルと前記当否判定の対象となる大当り決定用乱数とを対比して判定を行う(S314)。例えば、前記処理S311で設定されたテーブルが通常テーブル3及び確変テーブル3であれば、通常テーブル3に基づいて判定が行われる。
続いてS315の処理において、前記S313又は前記S314の処理の当否判定が大当りか否かの判定を行う。特許請求の範囲に記載の「当否判定手段」に相当する。大当りであれば(S315:yes)、S316の処理において、前記当否判定の対象となる大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する。
続いて前記当否判定の対象となる変動パターン決定用乱数に基づいて、特図の大当り図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する(S317)。
変動パターンの決定後、大当り設定処理を行う(S318)。この処理では、前記決定された大当り図柄に基づき、例えば、前記10R確変大当り遊技とするか、前記8R確変大当り遊技とするか、前記5R通常大当り遊技とするかといった大当り遊技の内容、大当り遊技終了後の確変遊技への移行や時短への移行、演出図柄表示装置21で実行される大当り遊技の大当り開始演出の時間の設定、大当り終了演出の時間等の設定がなされる。
前記S315の処理において、大当りでなくハズレであれば(S315:no)、S321の処理において特図のハズレ図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する。次にハズレ設定処理を行う(S322)。尚、ハズレ図柄を複数備える構成の場合は、S321の処理の前にハズレ図柄決定処理を行うことが考えられる。また、ハズレ図柄により変動時間(変動内容)が指定されている構成ならば、S321の変動パターン決定処理の代りにハズレ図柄決定処理を行うことになる。
前記S318の処理又は前記S322の処理の後、当否判定後の保留記憶の情報(例えば当否判定実行後の保留記憶の減少を示す情報など)をサブ統合制御装置42に送信する処理を行う(S319)。
続くS320の処理において第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bの図柄変動開始制御を行い、サブ統合制御装置42へ図柄の変動開始コマンド、図柄指定コマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する。尚、前記変動開始コマンド、図柄指定コマンドには特図の変動パターン、特図の当否判定の判定結果などが含まれる。尚、構成によっては変動時間の終了を指示するための図柄確定コマンドを送ってもよい。但し、変動パターンなどで予め変動時間は指定されているため必須のものではない。
またパチンコ機1は、処理S320において、設置値の情報が含まれる設定コマンドをサブ統合制御装置42に送信することが考えられる。これにより、サブ統合制御装置42は、設定値1から設定値6のうち、設定されている設定値を把握することができる。尚、サブ統合制御装置42は、受信した設定値を所定のバッファに記憶する。
前記図8のS301の処理で特図の変動中のときは(S301:no)、図10に示すように、図柄の変動時間が経過すると(S330:yes)、S331の確定図柄表示処理において、第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bの特図の変動表示を終了させる制御を行う。その後、「特別遊技処理」へ移行する。
前記図8のS302の処理で特図の確定図柄を表示中であれば(S302:no)、図11のS340の処理に移行して、確定図柄表示時間が終了したか否かを判定する。確定図柄表示時間が終了していなければ(S340:no)、「特別遊技処理」へ移行する。
一方、確定図柄表示時間が終了していれば(S340:yes)、S341の確定図柄表示終了の処理により第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bの特図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42へ特図に対応する擬似演出図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する。尚、本実施例では確定表示を指示する構成だが、擬似演出図柄はあくまで演出用であり、また、S320で送信する特図変動開始コマンドにより変動時間は把握することができるため、確定表示を終了させるコマンドを送信しないS341を省いた構成でもよい。
続いて特図の図柄が大当りになる組み合わせであるか否かを判定し(S342)、大当りになる組み合わせであったときは(S342:yes)、確変遊技状態を示す確変フラグが「1」であれば(S343:yes)、確変フラグを「0」にリセットする(S344)。続いて時短状態を示す時短フラグが「1」であれば(S345:yes)、時短フラグを「0」にリセットする(S346)。これらの処理により大当り遊技(特別遊技)中での確変状態及び時短状態に関する遊技状態を通常状態にリセットする。
続いて条件装置の作動を開始させる(S347)。尚、条件装置は特図の当否判定が大当りとなり大当り図柄が確定表示されることにより作動して大当り遊技の開始条件を成立させるものであり、且つ、大当り遊技で役物連続作動装置の作動に必要な装置である。更に役物連続作動装置の作動を開始させる(S348)とともに、大当り開始演出処理を行い(S349)、「特別遊技処理」へ移行する。また、この処理により、サブ統合制御装置42へ向けて大当り遊技開始コマンドが送信される。尚、処理S349において、主制御装置40は大当り遊技開始コマンドの送信時に、設定値の情報が含まれる設定コマンドをサブ統合制御装置に送信する構成であってもよい。
前記S342の処理で大当りになる組み合わせでなければ(S342:no)、確変フラグが「1」であるか否かを判定し(S350)、確変フラグが「1」であれば(S350:yes)、S351の処理において確率変動状態の継続期間をカウントする確変カウンタを減算し、減算した後の確変カウンタが「0」であるか否かを判定する。確変カウンタが「0」であれば(S351:yes)、確変フラグを「0」にリセットする(S352)。
次に時短フラグが「1」であるか否かを判定し(S353)、時短フラグが「1」であれば(S353:yes)、S354の処理において時短の継続時間をカウントする時短カウンタを減算し、減算した後の時短カウンタが「0」であるか否かを判定する。時短カウンタが「0」であれば(S354:yes)、時短フラグを「0」にリセットする(S355)。
続くS356の状態指定コマンド送信処理では、遊技状態を示す確変フラグや時短フラグの情報等を含む状態指定コマンドを、サブ統合制御装置42へ送信する。その後、「特別遊技処理」に移行する。尚、処理S356において、主制御装置40は状態指定コマンドの送信時に、設定値の情報が含まれる設定コマンドをサブ統合制御装置に送信する構成であってもよい。
図12に示す「特別遊技処理」は、先ず、前記役物連続作動装置が作動中か否かを確認し(S400)、作動中であれば(S400:yes)、S401の処理で大入賞口25が開放中か否かを確認する。役物連続作動装置が作動中でなければ(S400:no)リターンする。
前記S401の処理で大入賞口25が開放中でなければ(S401:no)、S402の処理で大当り遊技のインターバル中か否かを確認し、インターバル中でなければ(S402:no)、S403の処理で特図大当り終了演出中か否かを確認し、大当り終了演出中でなければ(S403:no)、S404の処理で大当り開始演出時間が経過したか否かを確認し、大当り開始演出時間の経過を確認すれば(S404:yes)、大入賞口開放処理で第1ラウンドの大入賞口25を開放してリターンする(S405)。
前記S401の処理で大入賞口開放中であれば(S401:yes)、図13に示すように、大入賞口25に10個の入賞があったか否か(規定入賞数)の確認(S410)、又は大入賞口25の開放時間が終了したか否かを確認して(S411)、いずれか確認できれば大入賞口25を閉鎖し(S412)、大当りインターバル処理を実行して(S413)、リターンする。
前記S402の処理で大当りのインターバル中であれば(S402:yes)、図14に示すように、大当りインターバル時間が経過したか否かを確認し(S420)、経過していれば(S420:yes)、S421の処理において最終ラウンド(例えば、5ラウンドの大当り遊技であれば第5ラウンド、8ラウンドの大当り遊技であれば第8ラウンド、10ラウンドの大当り遊技であれば第10ラウンド)であるか否かを確認し、最終ラウンドであれば、(S421:yes)、S422の大当り終了演出の処理を実行し、この処理でサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43に大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
一方、最終ラウンドでなければ、(S421:no)、S423の大入賞口25の開放処理により次のラウンドの大入賞口25の開放を実行してリターンする。
前記S403の処理で大当り終了演出中であれば(S403:yes)、図15に示すように、大当り終了演出時間が経過したか否かを確認し(S430)、該時間の経過を確認すれば(S430:yes)、S431の役物連続作動装置の作動を停止する処理を実行し、続いて条件装置の作動を停止する処理を実行する(S432)。
続く、S433の処理において前記大当り図柄に応じて大当り遊技終了後に確変とする設定があるか否かを確認し、確変の設定があれば(S433:yes)、S434の処理において確変遊技状態の繰り返し回数(100回)を設定し、S435の処理において確変フラグに「1」をセットする。これにより大当り遊技終了後に確変遊技状態が付与される。
次にS436の処理では前記大当り図柄に応じて時短設定があるか否かを確認し、時短設定があれば(S436:yes)、時短状態の繰り返し回数(100回)を設定し(S437)、時短フラグに「1」をセットする(S438)。これにより大当り遊技終了後に時短状態が付与される。その後、特図の大当り終了コマンド送信の処理(S439)を実行し、この処理でサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43に大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。尚、S439において、主制御装置40は大当り終了コマンドの送信時に、設定値の情報が含まれる設定コマンドをサブ統合制御装置に送信する構成であってもよい。
次に、パチンコ機1で実施される設定示唆に関連する構成を説明する。
本実施例のパチンコ機1は、大当り遊技中に、大当り遊技により獲得した賞球数を報知する構成である。報知方法としては、獲得出玉が予め規定していた1000個、3000個、6000個、10000個などの個数に達した時に規定獲得出玉数表示を行う。この表示を行うことにより、大当り遊技演出が行われている演出を楽しんでいても獲得出玉数が規定個数に達すると演出画面上に表示されるため、実際に遊技機から排出された遊技球を数えたりする必要がない。
本実施例では、この規定獲得出玉数表示を用いて設定示唆を行う。
また、パチンコ機1は、図16に示すように、複数種類(本実施例では6種類)の設定示唆表示態様を備え、設定値に応じていずれか一つの設定示唆態様が設定される。
図16を用いて、演出図柄表示装置21で実行される規定獲得出玉数を用いた設定示唆表示態様の代表例を説明する。
本実施例において、大当りの当選確率の設定段階を示唆する設定示唆表示態様は、第1演出図柄から第6演出図柄までを備えている。尚、図16(a)では一例として規定獲得出玉数表示として2500個を表示する際の表示態様である。
次に、図16(b)を用いて、設定示唆表示態様の選択率を説明する。 図柄1が表示された場合、どの設定値においてもほぼ均等に選択されるため、遊技者が当選確率の設定段階を推測することは困難である。設定示唆の要素のない、純粋に規定獲得出玉数を表示するデフォルトの表示態様である。図柄2又は図柄3が表示された場合、設定値2又は設定値3が設定されている時に一番選ばれやすいが、選択率の差があまりないため、遊技者は設定値2や設定値3と特定することは困難だが、他の設定値よりはどちらかの可能性が高いという推測が可能となる。図柄4が表示された場合、設定値1〜3が選択される可能性はないため、図柄4の表示態様で表示された時点で設定値4以上が確定するため、具体的な設定値は判別できないものの、比較的不利な設定値ではないことが確定し、遊技への意欲を高めることができる。図柄5が表示された場合、設定値1か、設定値6かのどちらかであるという最も有利な設定値か最も不利な設定値との二択になり、遊技者が遊技を継続するべきか否かを悩ませる態様となる。図柄6が表示された場合、最も有利な設定値6であることが確定することから、遊技者が最も期待するものとなる。 尚、本実施例では、複数回実施されることにより遊技者が設定段階を推測することが可能となる構成と、一度表示されるだけで設定値を判別できる構成の両方を開示したが、複数回実施されることにより推測できる構成のみで設けたり、一度の表示で判別できる構成のみで設けることも考えられる。複数回実施される場合は、連チャンが継続することにより、何度も規定獲得出玉数表示が行われる機会が生じ、規定獲得出玉数表示が表示される毎に設定値の推測が確信に変化しつつ、当選確率への期待を遊技者が感じることができる。 一度の表示で判別できる構成においては、その設定値を判別できる機会を得るために規定獲得出玉数に達する出玉を獲得するために大当りや連チャンを目指すという遊技性となる。
次に、図17に基づいて、大当り遊技中に入賞した獲得出玉数を表示する「規定獲得出玉数表示処理」について説明する。「規定獲得出玉数表示」は、サブ統合制御装置42により実行されるサブルーチンである。尚、本実施例は大当り遊技中に獲得出玉数表示(S805)を行い、規定値に達した時に規定獲得出玉数表示を割り込み表示させる構成である。そのため、規定数に達するまでの過程は獲得出玉数表示で認識することとなる。
図17に示すように、「規定獲得出玉数表示処理」は、先ず、大当り遊技中か否か確認し(S800)、否であれば(S800:no)、本処理を終了する。大当り遊技中であれば(S800:yes)、主制御装置40から入賞信号を受信したか否かを確認する(S801)。入賞信号の受信がなければ(S801:no)、サブ統合制御装置42で実行されるメインルーチン(図略)にリターンして、本処理を終了する。
入賞信号の受信があれば(S801:yes)、入賞後の獲得出玉数算出(S802)を行う。獲得出玉数の算出処理としては、入賞信号を受信すると、入賞信号に対応する賞球数を記憶保持している獲得出玉数に加算し、表示している獲得出玉数の更新を行う。
続いて、算出された出玉数が規定個数に達したか否か確認する(S803)。達成しなかった場合(S803:no)、それまでの獲得出玉数を表示して(S806)、リターンする。達成した場合(S803:yes)、S803の処理において、現在の設定値を参照し(S804)、規定獲得出玉数表示を表示する(S805)。その後、リターンする。
尚、獲得出玉数表示と規定獲得出玉数表示は同時に表示されても良く、規定獲得出玉数表示はあくまでも大当り遊技演出に割り込むような形で表示される。その方が遊技者にインパクトを与えることができる。
また、獲得出玉数表示の方で設定示唆を行うことも考えられる。大当り遊技中は常に表示されているものであることから、特定のラウンド遊技の時だけ、図16(a)のように表示態様が変更され、どの図柄が選択されるかは図16(b)のような選択率で行うことが考えられる。規定獲得出玉数表示とは異なり、特定のラウンド遊技時に表示態様が変更されるため、大当りする度に期待することができる構成となる。
次に、図18を用いて、演出図柄表示装置21に実行される、大当り遊技中に表示される設定示唆表示態様の代表例を説明する。
図18(a)は、大当り遊技中に、大入賞口への入賞により発生した賞球数を加算して、演出図柄表示装置21の表示画面に獲得出玉数表示810と「熊のキャラクタ」820が表示される。大入賞口25へ入賞する毎に獲得出玉数の数値が更新されていくため、遊技者は大当り遊技の進行とともに獲得出玉が増えていくことが分り、喜びを増大させることができる。
図18(b)は、獲得出玉が規定個数まで達成した時の規定獲得出玉数表示例の一例を示す。
前記図18(a)の表示中に、大入賞口への入賞により発生した賞球数を加算していき、一定の規定個数まで達すると、図18(b)に示すように、規定数達成表示811と、「ライオンのキャラクタ」830が表示される。規定獲得出玉数は、所定時間(例えば2秒)経過したら表示を消去し、獲得出玉数表示810に復帰する。また、規定数達成表示811又は「ライオンのキャラクタ」830は設定示唆表示態様を示している。尚、獲得出玉数表示810と規定獲得出玉数表示811を同時に表示する構成としてもよい。規定獲得出玉数表示は、所定時間しか表示されないため、第三者に分り辛く、当該遊技者のみが設定値の推測を行いやすいものとなる。
さらに、規定数達成表示811又は「ライオンのキャラクタ」830についてはフォントだけではなく、色の違い、サイズの違い、出玉数とともに表示されるデザイン及びキャラクタの違い等のパターンを持たせた構成をいずれの実施例でも考えられる。
図18(c)と図18(d)は、設定値によって表示態様を変更する規定獲得出玉数が異なる設定示唆表示態様例の一例を示す。
例えば、前記図18(a)の表示中に、規定獲得出玉数表示に2つのパターンの表示態様を備え、図18(c)に示すように、2500個の時に表示態様A(「熊のキャラクタ」820)が表示された場合は設定値に関しては何も示唆をせず、図18(d)に示すように、表示態様B(「トラのキャラクタ」840)が表示された場合は設定値4の可能性を示唆し、5000個の時に表示態様B(「トラのキャラクタ」840)が表示された場合は設定値5の可能性を示唆し、7500個の時に表示態様B(「トラのキャラクタ」840)が表示された場合は設定値6を表示するといったものとなる。規定個数に達する度に表示態様Aか表示態様Bのどちらが選ばれるかに興趣を与えると共に、獲得出玉が少ない段階で表示態様Bが選ばれない場合、設定値が高い可能性が生じる。しかし、獲得出玉を増やしていくのは簡単ではなく、運の要素が絡んでくるため、遊技者はどこまで獲得出玉を増やせるかという、パチンコ遊技機本来の遊技目的も刺激することができる。
このようにすれば、獲得出玉が増えるほど設定示唆の対象となる規定獲得出玉数表示を見ることができ、遊技者が設定値を推測しやすくなる。
図18(e)は、設定示唆を兼ねている規定獲得出玉数表示を行う際に、規定獲得出玉数表示の基準となる個数単位(例えば、1000個単位、2500個単位)とは異なる個数で表示を行う設定示唆表示態様例の一例を示す。
例えば、前記図18(a)の表示中に、2500個単位(2500→5000→…)で規定獲得出玉数表示が行われている中で、図18(e)に示すように、突然3000個又は6000個の時に規定獲得出玉数表示が行われ、且つ、表示態様のパターンを複数備えていれば、表示態様だけでなく、どの獲得出玉の時に規定獲得出玉数表示が行われるかでも設定示唆を行うことが可能となる。尚、この設定示唆を兼ねている規定獲得出玉数表示は毎回表示される必要はなく、所定確率で表示される場合があればよい。
図18(f)は、規定獲得出玉数表示ではなく、大当り遊技中に入賞口に入賞した際に、入賞に対して払い出される賞球数を表示する賞球数表示で設定示唆を行う設定示唆表示態様例の一例を示す。
例えば、前記図18(a)の表示中に、大入賞口25への入賞により発生した賞球数850を加算して、演出図柄表示装置21の表示画面に獲得出玉数表示810と「熊のキャラクタ」820が表示される。その際に、表示態様を異ならせた賞球数860が、設定示唆を示している。これならば、大入賞口25への入賞の度に設定値に関する情報が表示される可能性があるため、遊技者は大当り遊技中の表示画面を注視する事になる。
尚、大入賞口25への入賞だけではなく、大入賞口周辺にある複数の一般入賞口27、始動口23、24への入賞により発生した賞球数等の表示態様を異なられることにより、設定示唆を行う構成も考えられる。
1 パチンコ機(弾球遊技機)
21 演出図柄表示装置
23 第1特図始動口(始動口)
24 第2特図始動口(始動口)
25 大入賞口
28A 第1特図表示装置(特別図柄表示装置)
28B 第2特図表示装置(特別図柄表示装置)
40 主制御装置(特別遊技手段、当否判定手段)
42 サブ統合制御装置(設定示唆表示制御手段)

Claims (1)

  1. 遊技球が入球可能な始動口と、
    前記始動口への入球に起因して当否判定を行う当否判定手段と、
    外部からの操作に基づいて、前記当否判定で当りと判定される当選確率を、段階的に設けられた複数の当選確率の中からいずれかの確率に設定可能な当選確率設定手段と、
    前記当りと判定されたことに基づいて、賞球の獲得に有利な特別遊技を行う特別遊技手段と、
    特別遊技中に、少なくとも大入賞口への入賞数に応じた賞球数をカウントし、該賞球数が予め定められた規定数に達すると規定獲得出玉数表示を液晶画面へ表示する出玉数表示手段と、を備え、
    前記規定獲得出玉数表示は表示態様を複数備えており、所定の表示態様は前記当選確率設定手段によって設定された設定値に基づいて選択されることを特徴とする弾球遊技機。
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