JP6978044B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
従来の先読み予告演出は、複数の特別図柄の変動を跨いで行なう演出の特性から、乱数が抽出されて先読みが行われた際に、条件が成立せずに演出が実行されないと、後続して抽出された乱数の先読みとの関係から、そのまま行なわれない場合がある。従って、従来構成では、先読み予告演出の実行の頻度が高いとは言えず、先読み予告演出が十分に活用されているとは言えない。
そこで本発明は前記事情に鑑み、先読み予告演出の実行の頻度が高く、先読み予告演出が十分に活用され、興趣の豊かな弾球遊技機を実現することを課題としてなされたものである。
始動口に遊技球が入球したことに起因して数値データを抽出する数値データ抽出手段と、
前記数値データ抽出手段により抽出された数値データを保留記憶として複数記憶可能な保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に記憶された数値データに基づいて遊技者に有利な特別遊技に移行するか否かの当否判定を実行する当否判定手段と、
前記当否判定の結果を示す特別図柄を変動表示し、後に前記特別図柄を確定表示して前記結果を報知する特別図柄表示装置と、
前記数値データ抽出手段により抽出された数値データの内容を、当該数値データに基づく前記当否判定よりも前に確認する数値データ確認手段と、
前記数値データ確認手段により確認された確認結果が所定の確認結果であるとき、確認された数値データの前記特別遊技に移行する期待度を示唆する先読み予告演出を実行する先読み予告演出制御手段と、を備え、
前記先読み予告演出制御手段は、
所定の変動態様による前記特別図柄の変動中に前記始動口への入球があると第1実行開始条件が成立したとして、当該入球に起因して抽出された数値データの前記先読み予告演出を前記入球に応じて開始可能とし、
前記入球の後に前記第1実行開始条件の成立又は不成立に拘らず、新たな前記特別図柄の変動の開始時に前記保留記憶の数が所定記憶数以上あると第2実行開始条件が成立したとして、前記入球に起因して抽出された数値データの前記先読み予告演出を前記変動の開始に応じて開始可能とし、
前記第1実行開始条件の成立により開始された前記先読み予告演出の演出態様と前記第2実行開始条件の成立により開始された前記先読み予告演出の演出態様とを相違させ、
前記第1実行開始条件の成立により実行される前記先読み予告演出と、前記第2実行開始条件の成立により実行される前記先読み予告演出の、大当り期待度を異ならせることを特徴とする。
また、保留記憶手段に記憶された数値データの数が上限数に達していなければ、抽出された数値データを、所定の記憶領域と保留記憶手段とにそれぞれ記憶するようにしてもよい。
更に、始動口への入球に起因して数値データが抽出されると、抽出された数値データを所定の記憶領域に記憶する。そして保留記憶手段に記憶された数値データの数が上限数に達しているか否か確認し、上限数に達していなければ、所定の記憶領域に記憶された数値データを保留記憶手段に記憶するようにしてもよい。この場合、保留記憶手段に記憶された数値データが上限数に達していれば、所定の記憶領域に記憶した数値データを消去する。
数値データ確認手段は、例えば、数値データの内容が、遊技者に有利な特別遊技(大当り遊技)となる内容であるかを確認する。この場合、特別遊技の遊技内容(ラウンド数)や特別遊技後に次回の特別遊技への移行に有利な遊技が付与されるかを確認することが望ましい。この他、通常のリーチ演出が実行される内容であるか、スーパーリーチ演出が実行される内容であるか、リーチ演出が実行されないハズレとなる内容であるか等を確認する。また、演出内容を確認する構成も考えられる。この場合、数値データ確認手段が演出内容を事前に指定していく構成になる。
先読み予告演出制御手段は、制御の流れとして、先読み判定で特定の判定内容であるかの判定、第1実行開始条件成立であるかの判定、第2実行開始条件成立であるかの判定の順に行う構成が望ましい。しかし、これに限らず、例えば、先ず第1実行開始条件成立であるかの判定、先読み判定で特定の判定内容であるかの判定、第2実行開始条件成立であるかの判定、先読み判定で特定の判定内容であるかの判定の順に行う構成も考えられる。
第1実行開始条件では、特別図柄の変動における所定の変動態様は、例えば、リーチ演出が行われないハズレ変動が望ましい。変動演出の期待感が低い時に先読み予告演出が行なわれる可能性があるようにすることにより、ハズレ変動でも期待を持つことができるようになる。
第2実行開始条件では、新たな特別図柄の変動が開始されたときに、保留記憶の所定記憶数として、例えば、当否判定が行われていない保留記憶が一つ以上あれば、その先読み予告演出を行うことが望ましい。保留記憶が一つ以上あれば、当該変動も含めて複数の変動に跨る演出が可能になる。
なお、本発明では、先読み演出として、第1実行開始条件の成立に基づいて開始可能な第1先読み演出と、第2実行開始条件の成立に基づいて開始可能な第2先読み演出と、を個別に異ならせて備える。第1および第2先読み演出を、異なるタイミングで実行することによって、一層大きな効果を奏することができる。例えば、第1および第2先読み演出としては、保留図柄の表示態様によって先読み予告演出を実行する構成を前提とした場合、先読み予告演出の保留図柄として、異なる表示態様の保留図柄を表示するようにしても良い。また、音声や発光態様等の他の手段によって実行される演出において、異なる第1および第2先読み演出を実現するようにしても良い。
前記先読み予告演出制御手段は、前記数値データ確認手段により確認された数値データの確認結果が特定の確認結果であるときに、前記第1実行開始条件が成立していても前記先読み予告演出を開始せず、前記第2実行開始条件が成立することにより前記先読み予告演出を開始することが可能な構成としても良い。
例えば、先読み予告演出制御手段は、数値データ確認手段の確認結果が特別遊技になる場合に、第1実行開始条件が成立していても前記先読み予告演出を実行せず、第2実行開始条件が成立することにより先読み予告演出を実行することが望ましい。このようにすると、遊技者は第2実行開始条件のタイミングで先読み予告演出が開始されることを期待するようになり、始動口入球時(第1実行開始条件のタイミング)に開始されなくても期待感が持続するようになる。
前記先読み予告演出制御手段は、前記数値データ確認手段により確認された数値データの確認結果が特定の確認結果であるときに、前記第1実行開始条件及び前記第2実行開始条件がいずれも成立しなかった場合に、特別先読み予告演出を実行可能な構成としても良い。
本発明を適用した弾球遊技機たるパチンコ機1を説明する。図1に示すように、パチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠10にて構成の各部を保持する構造である。外枠10には、左側の上下の位置に設けたヒンジ101を介して、板ガラス110が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)11及び図略の内枠が開閉可能に設けられている。尚、これら前枠11及び前記内枠は、シリンダ錠18により外枠10に閉鎖ロックされ、シリンダ錠18に鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠11を開放する。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けられている。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
遊技領域20の中央部にはセンターケース200が装着されている。センターケース200は中央に演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。またセンターケース200には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
センターケース200の中央直下位置には、常時、遊技球の入球が可能で、入球に起因して第1特別図柄(以下、第1特図という)の当否判定が実行される第1特図始動口23が設けてある。更にその直下位置にはチューリップ式普通電動役物(以下、単に普電役物という)からなり、入球に起因して第2特別図柄(以下、第2特図という)の当否判定が実行される第2特図始動口24が設置されている。尚、第2特図始動口24は普電役物の開放時にのみ入球(入賞)可能である。普電役物は、前記普図の抽選で当りとなると所定の時間、所定の開放態様で開放する構成である。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2に設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図3では発射制御装置44が描かれていないが、払出制御装置41の下に設けられている。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や特図の大当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
払出制御装置41には、裏配線中継端子板530や払出中継端子板534を介して球タンクが空状態になったことを検出する球切れSW520の検出信号が入力される。また払出制御装置41には、遊技球が払い出されたことを検出する払出SW522、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯SW523等の検出信号が入力される。また主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて払出モータ521を稼働させて遊技球の払い出しを行う。また、CRユニット端子板535を介してCRユニットCRと電気的に接続され、貸出要求信号に応じて払出モータ521を稼働させて貸球の払い出しを行う。精算表示装置173を介して球貸SW171及び精算SW172による貸出要求、精算要求の操作信号がCRユニットCRに入力され、プリペイドカードの残高表示はCRユニットCRによって制御される。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する演出や特図の擬似演出図柄の表示態様のコマンドを送信する。
確変遊技状態が継続される確変回数は、第1特図及び第2特図の当否判定に伴う図柄変動が「100回」に達するまで継続される。
時短状態が継続される時短回数は、第1特図及び第2特図の当否判定に伴う図柄変動が「100回」に達するまで継続される。
次に、賞球について説明する。第1特図始動口23の賞球は、1個の入球につき「3個」に設定されている。第2特図始動口24の賞球は、1個の入球につき「1個」に設定されている。その他の入賞口(例えば、一般入賞口27)の賞球数は1個の入球につき「10個」に設定されている。大入賞口25の賞球は、1個の入球につき「15個」に設定されている。
大当り遊技における大入賞口25の規定入球個数は「10個」に設定されている。
普通電動役物の開放時間は、通常遊技状態では「0.1秒×1回」に設定され、時短状態では「2.2秒×1回」に設定される。
図6は主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、「メインルーチン」は本処理(S100〜S110,S115)と残余処理(S111)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判定する(S100)。この判定処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判定することにより行われ、CPUにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行してよいのか否かを判定するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるCPUの暴走等が考えられるが、CPUの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えてよいので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
ここで正常割り込みでないとの否定判定(S100:no)ならS115の処理において初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値の書き込み、普図及び特図を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)を実行する。前記正常割り込みか否かを判定するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
続く当り決定用乱数更新処理(S104)は、「0」〜「9」の10個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。尚、当選することとなる値は、常に「7」である。この当り決定用乱数は普図の抽選に使用し、初期値乱数、大当り決定用乱数、リーチ判定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数は、特図の抽選に用いられる。
変動パターン決定用乱数更新処理(S106)は、「0」〜「119」の120個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く各出力処理(S109)では、遊技の進行に応じて主制御装置40は、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、大入賞口ソレノイド508等に対して各々出力処理を実行する。即ち、前記入賞確認処理(S107)により遊技盤上の各入賞口に遊技球の入球があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置41に賞球信号を送信する処理を実行する。また、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置42に出力する処理を実行する。更に、パチンコ機に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置43にエラー信号を出力する処理等を実行する。
図7に示す「特図始動入賞確認処理」は、第1特図始動口23、第2特図始動口24に遊技球が入球したときに抽出される大当り決定用乱数など種々の乱数を、保留記憶として主制御装置40に記憶する。そして第1特図始動口23、第2特図始動口24への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理となる。本実施形態において、第1特図始動口23への入球に起因して記憶可能な保留記憶数及び第2特図始動口24への入球に起因して記憶可能な保留記憶数は各4個である。
尚、先読みコマンドは、大当りやリーチ等の可能性がある場合に、サブ統合制御装置42へ送信することが望ましい。無論、判定内容に関わらず、サブ統合制御装置42に毎回先読みコマンドを送信する構成でもよい。
尚、先読みコマンドは、大当りやリーチ等の可能性がある場合に、サブ統合制御装置42へ送信することが望ましい。
本「特図始動入賞確認処理」では、先読み判定処理は、所定の記憶領域に記憶された乱数を先読み判定するが、これに限らず、保留記憶領域に記憶された乱数を先読み判定するようにしてもよい。
第1特図の保留記憶がなければ(S305:no)、「特別遊技処理」に移行する。
前記S310の処理において確変中でない場合(S310:no)、通常確率の当否判定用テーブルと前記当否判定の対象となる大当り決定用乱数とを対比して判定を行う(S312)。
大当りであれば(S313:yes)、S314の処理において、前記当否判定の対象となる大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する。
続いて前記当否判定の対象となる変動パターン決定用乱数に基づいて、特図の大当り図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する(S315)。
続くS320の処理において第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bの図柄変動開始制御を行い、サブ統合制御装置42へ図柄の変動開始コマンド、図柄指定コマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する。尚、前記変動開始コマンド、図柄指定コマンドには特図の変動パターン、特図の当否判定の判定結果などが含まれる。尚、構成によっては変動時間の終了を指示するための図柄確定コマンドを送ってもよい。但し、変動パターンなどで予め変動時間は指定されているため必須のものではない。
一方、確定図柄表示時間が終了していれば(S340:yes)、S341の確定図柄表示終了の処理により第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bの特図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42へ特図に対応する疑似演出図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する。
次に時短フラグが「1」であるか否かを判定し(S353)、時短フラグが「1」であれば(S353:yes)、S354の処理において時短の継続期間をカウントする時短カウンタを減算し、減算した後の時短カウンタが「0」であるか否かを判定する。時短カウンタが「0」であれば(S354:yes)、時短フラグを「0」にリセットする(S355)。
続くS356の状態指定コマンド送信処理では、遊技状態を示す確変フラグや時短フラグの情報等を含む状態指定コマンドを、サブ統合制御装置42へ送信する。その後、「特別遊技処理」に移行する。
前記S401の処理で大入賞口25が開放中でなければ(S401:no)、S402の処理で大当り遊技のインターバル中か否かを確認し、インターバル中でなければ(S402:no)、S403の処理で特図大当り終了演出中か否かを確認し、大当り終了演出中でなければ(S403:no)、S404の処理で大当り開始演出時間が経過したか否かを確認し、大当り開始演出時間の経過を確認すれば(S404:yes)、大入賞口開放処理で第1ラウンドの大入賞口25を開放してリターンする(S405)。
一方、最終ラウンドでなければ、(S421:no)、S423の大入賞口25の開放処理により次のラウンドの大入賞口25の開放を実行してリターンする。
次にS436の処理では前記大当り図柄に応じて時短設定があるか否かを確認し、時短設定があれば(S436:yes)、時短状態の繰り返し回数(100回)を設定し(S437)、時短フラグに「1」をセットする(S438)。これにより大当り遊技終了後に時短状態が付与される。その後、特図の大当り終了コマンド送信の処理(S439)を実行し、この処理でサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43に大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
先読みコマンドの受信があれば(S500:yes)、S501の処理において、先読みコマンドの判定内容が、大当り、スーパーリーチ、リーチ等の所定の判定内容であるか否かを判定する。尚、先読みコマンドの判定内容は、当該保留記憶の変動が終了するまで、サブ統合制御装置42の所定の記憶領域に記憶しておくことが望ましい。
否定判定であれば(S501:no)、リターンする。
肯定判定であれば(S501:yes)、S502の処理において、受信した先読みコマンドが生起された保留記憶の特図始動口への入球時、特図が変動中であるか否かを判定する。変動中であれば(S502:yes)、S503の処理において変動中の特図の変動内容を参照する。
肯定判定であれば(S601:yes)、S602の処理において、第1特図及び第2特図の保留記憶数が「2個」以上(特許請求の範囲に記載の「所定記憶数」に相当する)であるか否かを判定する。所定記憶数は、「2個」に設定することが望ましい。例えば、保留記憶が「2個」以上であれば、保留表示を用いた先読み予告演出を、複数の変動に跨って連続して行うことが可能になる。
尚、所定記憶数は、「1個」以上でもよい。この場合、先読み予告演出は、当否判定前に保留表示を用いた演出と、当該保留記憶の当否判定に伴う変動時に演出(保留表示を使わない演出)ができることから、辛うじて連続演出とすることもできる。
S602の処理において否定判定であれば(S602:no)、リターンする。
図18(a)は、先読み予告演出が実行されていない通常の疑似演出の代表的な表示態様を示す。疑似演出は、演出図柄表示装置21の表示画面に、3桁の数字図柄からなる疑似演出図柄701が変動表示される。また、パチンコ機1のキャラクタである「熊の達吉」730が表示される。
前記図18(a)の変動中に、第1特図始動口23へ遊技球が入球すると、図18(b)に示すように、第1保留表示710に、三つ目の保留記憶を示す保留図柄713が追加表示される。更に、三つ目の保留記憶が、先読み判定により大当り、スーパーリーチ又はリーチの可能性があるとの所定の判定内容であると、三つ目の保留記憶に対応する三つ目の保留図柄713は、大当り、スーパーリーチ又はリーチの可能性がある先読み予告演出図柄として、通常の保留図柄とは異なる円形(図例では黒丸)からなる保留図柄が表示される。このように、第1実行開始条件の成立による先読み予告演出図柄は、第1特図始動口23又は第2特図始動口24への入球後、当該入球に起因する保留記憶に対応する保留図柄が表示されるタイミング(始動口入球時)で表示される。
尚、図18(b)、図19(a)に示す図例では、第1実行開始条件の先読み予告演出の保留図柄(図18(b)の713)と、第2実行開始条件の先読み予告演出の保留図柄(図19(a)の712)とを同一図柄としたが、これに限るものではない。例えば、第1実行開始条件の先読み予告演出の保留図柄と、第2実行開始条件の先読み予告演出の保留図柄とを異なる保留図柄としてもよい。同一図柄の場合は、実行タイミングが異なっても同一の先読み予告演出として扱い、一律の演出をもって大当りへの期待度を示すことができる。異なる図柄の、図柄表示態様の違いや種類数の違いにより別の先読み演出として見せることができ、延いては、異なる先読み演出として期待度を異ならせることが可能であり、加えて、両演出の実行タイミングの違いにより大当りへの期待度が異なる構成とすることで、より効果を発揮する。
本発明を適用した第2実施形態のパチンコ機を説明する。
前記第1実施形態のパチンコ機1は、先読み判定の結果が大当りとなる判定であっても、第1実行開始条件及び第2実行開始条件がいずれも不成立であれば、先読み予告演出が行われない。そこで、第2実施形態のパチンコ機は、先読み判定の結果が大当りで、第1実行開始条件及び第2実行開始条件が成立しなくても、先読み予告演出を実行可能な構成として、先読み予告演出をより多彩に活用することができるようにしたものである。尚、第2実施形態のパチンコ機の基本構成は、第1実施形態のそれとほぼ同一で、相違点を中心に説明する。
肯定判定であれば(S611:yes)、S612の処理において、第1特図及び第2特図の保留記憶数が「2個」以上であるか否かを判定する。肯定判定であれば(S612:yes)、S613の処理において、第1条件不成立フラグを「0」にリセットする。続いて、先読み予告演出を実行する(S614)。本処理においてサブ統合制御装置42は、先読み予告演出の実行に関するコマンドを演出図柄制御装置43へ送信し、これにより演出図柄表示装置21にて演出が行われる。その後、リターンする。
特別先読み予告演出は、図21に示すように、演出図柄表示装置21の表示画面において、下端部の中央に特別先読み図柄750が表示される。尚、特別先読み図柄750は、第1保留表示710及び第2保留表示720の保留図柄とは異なる図柄(図例では星図柄)を用いる。
尚、特別先読み演出は、特図の変動中に表示され、第1特図の変動であるか第2特図の変動であるかを示す変動中図柄を用いる構成でもよい。その上で、特別先読み演出の条件が成立した場合に、特別先読み図柄750に変更することが望ましい。尚、特別先読み演出は、先読み対象となる保留記憶の変動中に予告表示することから、先読み演出とは言えないとされるおそれがある。しかしながら、特別先読み演出は、開始起因が先読みコマンドの判定に基づいているため先読み予告演出に属するものである。無論、通常の予告として、変動開始時に先読み予告演出が行なわれていなかった事を条件に開始する予告演出として処理する構成も考えられる。
更に、特別先読み予告演出は、特図の変動中に、10秒ほどの短時間の前記物語演出(図19(b)参照)を差し込む構成でもよい。また、特図の変動中に表示されるキャラクタの「熊の達吉」を、通常とは異なる「笑顔の熊の達吉」(図19(c)参照)に変更するようにしてもよい。
本発明を適用した第3実施形態のパチンコ機を説明する。第3実施形態のパチンコ機は、先読み判定の判定内容が大当りであるときに(特定の確認結果)、第1実行開始条件が成立していても先読み予告演出を実行せず、第2実行開始条件が成立することにより先読み予告演出を開始することが可能な構成である。第3実施形態のパチンコ機の基本構成は、第1実施形態のそれとほぼ同一で、相違点を中心に説明する。
先読みコマンドの受信があれば(S520:yes)、S521の処理において、先読みコマンドの判定内容が、大当り、スーパーリーチ、リーチ等の所定の判定内容であるか否かを判定する。尚、先読みコマンドの判定内容は、当該保留記憶の変動が終了するまで、サブ統合制御装置42の所定の記憶領域に記憶しておくことが望ましい。
前記S521の処理において、否定判定であれば(S521:no)、リターンする。肯定判定であれば(S521:yes)、S522の処理において、受信した先読みコマンドが生起された保留記憶の特図始動口への入球時、特図が変動中であるか否かを判定する。変動中であれば(S522:yes)、S523の処理において変動中の特図の変動内容を参照する。
前記S526の処理において肯定判定であれば(S526:yes)、前記S526の処理において特定の判定内容での先読み予告演出を実行する。その後、リターンする。
一方、前記S526の処理において否定判定であれば(S526:no)、S528の処理において、特定の判定内容での先読み予告演出が実行されていないことを示す特定判定フラグに「1」をセットする。その後、リターンする。
一方、判定内容が大当りのときは、先読み予告演出を実行しないようにできる。
肯定判定であれば(S623:yes)、S624の処理において、第1条件不成立フラグを「0」にリセットする。続いて、特定判定フラグを「0」にリセットする(S625)。そして、所定の判定内容での先読み予告演出を実行する(S626)。その後、リターンする。
肯定判定であれば(S622:yes)、S623の処理において、第1特図及び第2特図の保留記憶数が「2個」以上であるか否かを判定する。肯定判定であれば(S623:yes)、S624の処理において、第1条件不成立フラグを「0」にリセットする。続いて、特定判定フラグを「0」にリセットする(S625)。そして、特定の判定内容での先読み予告演出を実行する(S626)。その後、リターンする。
一方、保留記憶の先読み判定による判定内容が大当り(特定の判定内容)であって、第1特図始動口23又は第2特図始動口24への入球後、直ちに先読み予告演出が開始されていない場合、新たな第1特図又は第2特図の変動の開始時に、保留記憶の数が所定記憶数以上あれば、判定内容が大当りの保留記憶の先読み予告演出を実行する。この場合も、先読み予告演出は、第1特図又は第2特図の変動開始時に開始される。
尚、第3実施形態のパチンコ機は、第2実施形態と同様に、特別先読み予告演出を実行可能な構成としてもよい。
また、第3実施形態のパチンコ機は、第2実施形態と同様に、特別先読み予告演出を実行可能な構成としてもよい。
本発明を適用した第4実施形態のパチンコ機を説明する。第4実施形態のパチンコ機は、先読み判定の判定内容が大当りであるときに(特定の確認結果)、第1実行開始条件が成立することで先読み予告演出を実行する。一方、第2実行開始条件が成立しても、先読み判定の判定内容が大当りであるときには先読み予告演出を実行しないことが可能な構成である。第4実施形態のパチンコ機の基本構成は、第1実施形態のそれとほぼ同一で、相違点を中心に説明する。
前記S631の処理において肯定判定であれば(S631:yes)、S632の処理において、第1特図及び第2特図の保留記憶数が「2個」以上であるか否かを判定する。否定判定であれば(S632:no)、リターンする。
前記S632の処理において肯定判定であれば(S632:yes)、S633の処理において受信した先読みコマンドの判定内容が、大当りとなる特定の判定内容であるか否かを判定する。否定判定であれば(S633:yes)、S635の処理において、第1条件不成立フラグを「0」にリセットする。続いて、所定の判定内容での先読み予告演出を実行する(S636)。その後、リターンする。
前記S634の処理において肯定判定であれば(S634:yes)、前記635の処理を経て、前記S526の処理において特定の判定内容での先読み予告演出を実行する。その後、リターンする。
一方、前記S634の処理において否定判定であれば(S634:no)、特定の判定内容での先読み予告演出を実行せず、リターンする。
一方、先読み判定による判定内容が大当り(特定の判定内容)であるときは、第1実行開始条件の成立、不成立に拘わらず先読み予告演出を実行しないようにできる。
また、第4実施形態のパチンコ機は、第2実施形態と同様に、特別先読み予告演出を実行可能な構成としてもよい。
更に、第1実施形態のどちらのタイミングでも期待ができる第3先読み予告演出を組み合わせることもできる。これによれば、始動口入球時では第2先読み予告演出、第3先読み予告演出をより期待させ、変動開始時には第1先読み予告演出、第3先読み予告演出をより期待させることとなる。
また本発明は、特別図柄の当否判定で、小当りを備えたパチンコ機に適用してもよい。その場合、先読み予告演出として、主に大当りの期待度を示す第1先読み予告演出と、主に小当りの期待度を示す第2先読み予告演出とを実行可能とし、それぞれが第1実施形態乃至第4実施形態の構成のいずれかで実施することも考えられる。例えば第1先読み予告演出を第4実施形態で実施し、第2先読み予告演出を第3実施形態で実施するならば、始動口入球時は大当りするか否かを第1先読み予告演出で期待させるようにし、変動開始時は小当りするか否かを第2先読み予告演出で期待させるようにできる。
更に、本発明は、パチンコ機台内に所定数の遊技球が封入され、封入された遊技球を遊技盤の遊技領域に向けて発射すると共に、発射された遊技球を回収し、回収した遊技球を再度発射することで内部の所定数の遊技球を循環的に使用して遊技を行う封入式パチンコ機に適用してもよい。
21 演出図柄表示装置
23 第1特図始動口(始動口)
24 第2特図始動口(始動口)
25 大入賞口
28A 第1特図表示装置(特別図柄表示装置)
28B 第2特図表示装置(特別図柄表示装置)
40 主制御装置(数値データ抽出手段、保留記憶手段、当否判定手段、数値データ確認手段)
42 サブ統合制御装置(先読み予告演出制御手段)
Claims (1)
- 始動口に遊技球が入球したことに起因して数値データを抽出する数値データ抽出手段と、
前記数値データ抽出手段により抽出された数値データを保留記憶として複数記憶可能な保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に記憶された数値データに基づいて遊技者に有利な特別遊技に移行するか否かの当否判定を実行する当否判定手段と、
前記当否判定の結果を示す特別図柄を変動表示し、後に前記特別図柄を確定表示して前記結果を報知する特別図柄表示装置と、
前記数値データ抽出手段により抽出された数値データの内容を、当該数値データに基づく前記当否判定よりも前に確認する数値データ確認手段と、
前記数値データ確認手段により確認された確認結果が所定の確認結果であるとき、確認された数値データの前記特別遊技に移行する期待度を示唆する先読み予告演出を実行する先読み予告演出制御手段と、を備え、
前記先読み予告演出制御手段は、
所定の変動態様による前記特別図柄の変動中に前記始動口への入球があると第1実行開始条件が成立したとして、当該入球に起因して抽出された数値データの前記先読み予告演出を前記入球に応じて開始可能とし、
前記入球の後に前記第1実行開始条件の成立又は不成立に拘らず、新たな前記特別図柄の変動の開始時に前記保留記憶の数が所定記憶数以上あると第2実行開始条件が成立したとして、前記入球に起因して抽出された数値データの前記先読み予告演出を前記変動の開始に応じて開始可能とし、
前記第1実行開始条件の成立により開始された前記先読み予告演出の演出態様と前記第2実行開始条件の成立により開始された前記先読み予告演出の演出態様とを相違させ、
前記第1実行開始条件の成立により実行される前記先読み予告演出と、前記第2実行開始条件の成立により実行される前記先読み予告演出の、大当り期待度を異ならせることを特徴とする弾球遊技機。
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