JP6856596B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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本発明は先読み演出を備える弾球遊技機に関する。
従来の弾球遊技機には、先読み演出を備えた遊技機がある。そして、特別遊技の終了までに大当りに該当する抽選結果が保留された場合、特別遊技終了後に大当りの確定を示す演出が行われるものがある(例えば、特許文献1参照。)
また、従来の弾球遊技機では、獲得出玉数を表示する遊技機がある。その場合の出玉表示数は、大当り遊技中に入賞しうる遊技球の球数と実際に得られた賞球数を画面表示部に表示するものがある。(例えば、特許文献2、3参照。)。
特開2014−033892号公報 特開2016−209275号公報 特開2016−209551号公報
ところで、特許文献1に記載された弾球遊技機では、特別遊技という通常遊技より有利な遊技状態があり、特別遊技中に保留内に当りがあることを報知することにより、特別遊技終了後にまた特別遊技の開始があることが分かり、そのことが遊技者の喜びの増加につながっていく。
また、特許文献2、3に記載された弾球遊技機では、通常遊技状態において大当りが発生した場合、液晶画面へ、入賞口に遊技球が入賞した際の賞球数の合計が表示され、入賞毎に更新されるので、その都度、遊技者に達成感を与えられる。
そこで本発明は前記事情に鑑み、特別遊技時に行われる先読み演出が行われるタイミングを多様化させることにより、今以上の演出力の向上と満足感を遊技者が感じる弾球遊技機を実現することを課題としてなされたものである。
請求項1に記載の発明は、
始動口に遊技球が入球したことに起因して数値データを抽出する数値データ抽出手段と、
前記数値データ抽出手段により抽出された数値データを保留記憶として複数記憶可能な保留記憶手段と、
前記保留記憶手段に記憶された数値データに基づいて遊技者に有利な大当り遊技に移行するか否かの当否判定を実行する当否判定手段と、
前記当否判定の結果を示す特別図柄を変動表示し、後に前記特別図柄を確定表示して前記結果を報知する特別図柄演出表示装置と、
前記大当り遊技中に、少なくとも大入賞口への入賞数に応じた賞球数をカウントし、該賞球数が所定個数に達すると規定獲得出玉数表示を所定時間のあいだ表示する出玉数表示手段と、
前記数値データ抽出手段により抽出された数値データの内容を、当該数値データに基づく前記当否判定よりも前に報知する先読み予告演出を実行する先読み予告演出制御手段と、を備え、
前記出玉数表示手段は、
前記規定獲得出玉数表示として、同じ獲得出玉数を表示する場合でも表示態様が異なる特別規定獲得出玉数表示と通常規定獲得出玉数表示を備え、
読み判定手段により保留内に当りが存在する場合は、前記特別規定獲得出玉数表示を行い、存在しない場合は前記通常規定獲得出玉数表示を行うことを特徴とする。
本発明は、始動口への入球に起因して抽出された数値データを保留記憶手段に記憶する場合に、以下の手順で行うことが望ましい。例えば、始動口への入球に起因して数値データが抽出されると、保留記憶手段に記憶された数値データの数が上限数に達しているか否かを確認する。上限数に達していなければ、抽出された数値データを予め設定された所定の記憶領域に記憶する。その後、所定の記憶領域に記憶された数値データを保留記憶手段に記憶する。先読み判定手段を備えた遊技機ならば、所定の記憶領域に記憶された数値データを読み込んで先読み判定を行う。
また、保留記憶手段に記憶された数値データの数が上限数に達していなければ、抽出された数値データを、先読み判定用の記憶領域と保留記憶手段とにそれぞれ記憶するようにしてもよい。
更に、始動口への入球に起因して数値データが抽出されると、そのまま取得した数値データを用いて先読み判定を行うとともに、保留記憶手段に記憶する構成、または保留記憶手段に記憶された数値データを用いて先読み判定を行うようにしてもよい。いずれも一つの数値データを基に保留記憶と先読み判定を行うことができる。なお、保留記憶手段に記憶された数値データが上限数に達していれば、所定の記憶領域に記憶した数値データを消去する。
出玉数表示手段は、大当り遊技による大入賞口への入賞により発生した賞球数を加算表示する構成である。入賞毎に獲得数を更新していく構成でもよいし、例えば獲得数が1000個に到達した時など、規定獲得出玉数に到達した時だけ表示するものも含む。
また、大当り遊技状態であれば、大入賞口への入賞により発生した賞球数も含めて加算表示する構成でもよい。
また、大当り遊技状態だけでなく、大当り遊技後、確率変動状態や時短状態、普電の開放延長機能作動状態など通常遊技状態よりも有利な遊技状態が継続する場合はそれらの状態で発生した賞球数も可さん表示する構成にしてもよい。
また、規定獲得出玉数表示を行う際は、出玉数だけでなくキャラクタを同時に表示することが考えられる。共に表示されるキャラクタの希少性やセリフなどにより到達した規定獲得出玉数の到達の難しさを報せることができる。通常規定獲得出玉数表示は獲得出玉が規定個数に達したことを報知するものに対して、特別期待獲得出玉数表示は保留内に当りがあることを報知するために、表示する獲得出玉数の数字のフォント、サイズ、表示位置、文字色などを異ならせたり、キャラクタを表示して示したりすることが考えられる。直接的に保留内に当りがあることを報せてもよいし、示唆するに留めてもよい。
また、保留内に当りがあることを報知するだけでなく、大当り遊技後に確率変動や時短など特典遊技が付与されることを報知する構成や、保留内の当りによる大当り遊技が何ラウンド遊技が付与されるものであるのか大当り遊技の内容を報知する構成としてもよい。
本発明を適用した一実施形態の弾球遊技機の正面図である。 前記弾球遊技機の遊技盤の正面図である。 前記弾球遊技機の背面図である。 前記弾球遊技機の電気ブロック図である。 前記弾球遊技機の主制御装置で実行されるメインルーチンの制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特図始動入賞確認処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特図当否判定処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第4のフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特別遊技処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第4のフローチャートである。 前記弾球遊技機のサブ制御装置で実行される第1実行開始条件処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記サブ制御装置で実行される第2実行開始条件処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記弾球遊技機で実行される先読み予告演出の表示態様を示す図である。 前記弾球遊技機のサブ統合制御装置で実行される規定獲得出玉数の制御内容を示すフローチャートである。 前記規定獲得出玉数の表示態様を示す図である。 実施例を示す図である。
本発明を適用した弾球遊技機たるパチンコ機1を説明する。図1に示すように、パチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠10にて構成の各部を保持する構造である。外枠10には、左側の上下の位置に設けたヒンジ101を介して、板ガラス110が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)11及び図略の内枠が開閉可能に設けられている。尚、これら前枠11及び前記内枠は、シリンダ錠18により外枠10に閉鎖ロックされ、シリンダ錠18に鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠11を開放する。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けられている。
前枠11の上部の左右両側位置にはそれぞれスピーカ112が配置されており、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向を向上させる。また前枠11には遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ113のほか、遊技の異常を報知するLED類が設けられている。
前枠11の下半部には上皿12と下皿13とが一体に形成されている。下皿13の右側には発射ハンドル14が設けられ、発射ハンドル14が時計回りに操作されることで発射装置が作動して、上皿12から供給された遊技球が遊技盤2に向けて発射される。また上皿12には賞球が払い出される。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
パチンコ機1は所謂CR機であって、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)CRが隣接されている。パチンコ機1には上皿12の右側に貸出ボタン171、精算ボタン172及び精算表示装置173が設けられている。また上皿12の中央位置には遊技者が操作可能な操作手段である演出ボタン15と、その外周を囲むように操作手段であるジョグダイヤル16が設置されている。
遊技盤2について説明する。図2に示すように、遊技盤2には外レール201と内レール202とによって囲まれた略円形の遊技領域20が形成されている。遊技領域20には多数の遊技釘が植設されている。 遊技領域20の中央部にはセンターケース200が装着されている。センターケース200は中央に演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。またセンターケース200には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
遊技領域20のセンターケース200の左横位置には、遊技球が通過可能であり、通過時に普通図柄(以下、単に普図という)の抽選が実行される普図作動ゲート22が設けられている。
センターケース200の中央直下位置には、常時、遊技球の入球が可能で、入球に起因して第1特別図柄(以下、第1特図という)の当否判定が実行される第1特図始動口23が設けてある。更にその直下位置にはチューリップ式普通電動役物(以下、単に普電役物という)からなり、入球に起因して第2特別図柄(以下、第2特図という)の当否判定が実行される第2特図始動口24が設置されている。尚、第2特図始動口24は普電役物の開放時にのみ入球(入賞)可能である。普電役物は、前記普図の抽選で当りとなると所定の時間、所定の開放態様で開放する構成である。
第2特図始動口24の直下位置には、特別電動役物の開閉板にて開閉可能に設けられ、大当り遊技に開放される大入賞口25が設置されている。
センターケース200の左側斜め下方位置で、第1特図始動口23乃至大入賞口25の左側位置には複数(4つ)の一般入賞口27が配置されている。また、大入賞口25の直下の盤面最下部にはアウト口203が設けられている。
遊技盤2の右下端部には、外レール201の外部に、第1特図表示装置28A、第2特図表示装置28B、第1特図保留数表示装置281、第2特図保留数表示装置282、普通図柄表示装置29及び普図保留数表示装置291が設けられている。
図3はパチンコ機1の裏面を示すもので、パチンコ機1の裏面側には、前記遊技盤2を脱着可能に取付ける内枠30が収納されている。内枠30は、前記前枠11と同様に、一方の側縁(図3の右側)の上下位置が前記外枠10にヒンジ結合され開閉可能に設置されている。内枠30には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク31、タンクレール32、払出ユニット33が設けられ、払出ユニット33の中には払出機構が設けられている。この構成により、遊技盤2の入賞口に遊技球が入賞すれば球タンク31からタンクレール32を介して所定個数の遊技球(賞球)が払出ユニット33により払出球流下通路を通り前記上皿12に払い出される。また、前記賞球を払い出す払出ユニット33により前記貸出ボタン171の操作で払い出される貸球も払い出す構成である。
パチンコ機1の裏面側には、主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、電源基板45が設けられている。 主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2に設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図3では発射制御装置44が描かれていないが、払出制御装置41の下に設けられている。
また、球タンク31の右側には、外部接続端子板38が配置され、外部接続端子板38により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。尚、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子板には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠側(外枠10、前枠11、内枠30から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いられているが、本実施形態では、一つの外部接続端子板38を介して遊技状態や遊技結果を示す信号がホールコンピュータへ送信される。
図4はパチンコ機1の電気的構成を示すもので、遊技進行等の制御を司る主制御装置40を中心に、サブ制御装置として払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43を具備する構成である。主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43においては、いずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え、これら制御装置はいずれもCPUにより、2ms周期又は4ms周期の割り込み信号に起因してROMに搭載しているメインルーチン及びサブルーチンからなるプログラムが開始され、各種の制御が実行される。また、主制御装置40に
は各種の乱数を抽出する乱数カウンタ等も備わっている。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置40は、裏配線中継端子板530及び外部接続端子板38を介して遊技施設のホールコンピュータ500と電気的に接続される。また主制御装置40には、裏配線中継端子板530や遊技盤中継端子板531を介して、前枠(ガラス枠)及び内枠が閉鎖しているか否か検出する前面枠閉鎖SW(スイッチ)501、意匠枠閉鎖SW502の検出信号が入力される。更に主制御装置40には、第1特図始動口23への入球を検出する第1始動口SW503、第2特図始動口24への入球を検出する第2始動口SW504、普図作動ゲート22への入球を検出する普通図柄作動SW505の検出信号が入力される。更にまた主制御装置40には、複数の一般入賞口27への入球を検出する一般賞口SW506、大入賞口25への入球を検出するカウントSW507等の検出信号が入力される。
また主制御装置40は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成する。そして主制御装置40は、払出制御装置41や、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43へ向けてのコマンドを出力する。また主制御装置40は、図柄表示装置中継端子板533を介して第1特図表示装置28A、第2特図表示装置28B、第1特図保留数表示装置281、第2特図保留数表示装置282、普通図柄表示装置29及び普図保留数表示装置291等の表示制御を行なう。
更に主制御装置40は、遊技盤中継端子板531を介して、大入賞口ソレノイド508、普電役物ソレノイド509が接続されている。そして主制御装置40は、大入賞口ソレノイド508を制御して前記特別電動役物の開閉板を作動させて大入賞口25を開放せしめる。また主制御装置40は普電役物ソレノイド509を制御して前記普電役物を作動させて第2特図始動口24の開閉作動せしめる。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や特図の大当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
主制御装置40と払出制御装置41とは双方向通信が可能である。
払出制御装置41には、裏配線中継端子板530や払出中継端子板534を介して球タンクが空状態になったことを検出する球切れSW520の検出信号が入力される。また払出制御装置41には、遊技球が払い出されたことを検出する払出SW522、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯SW523等の検出信号が入力される。また主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて払出モータ521を稼働させて遊技球の払い出しを行う。また、CRユニット端子板535を介してCRユニットCRと電気的に接続され、貸出要求信号に応じて払出モータ521を稼働させて貸球の払い出しを行う。精算表示装置173を介して球貸SW171及び精算SW172による貸出要求、精算要求の操作信号がCRユニットCRに入力され、プリペイドカードの残高表示はCRユニットCRによって制御される。
発射制御装置44は、発射を停止する発射停止SW524、発射ハンドル14に遊技者が接触(操作)していることを検出するタッチSW525等の検出信号が入力される。発射制御装置は、払出制御装置41を経て主制御装置40から送られるコマンド(タッチSW525の信号や遊技状況を反映している)、発射ハンドル14の回動信号及び発射停止SW524の信号に応じて発射モータ526を制御して遊技球の発射及び停止を行う。
サブ統合制御装置42は、音量調節SWを備えている。サブ統合制御装置42は、演出ボタン15やジョグダイヤル16の操作信号が入力される。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する演出や特図の擬似演出図柄の表示態様のコマンドを送信する。
演出図柄制御装置43は、LCDパネルユニットや付属ユニットと共に演出図柄表示装置21を構成している。演出図柄制御装置43は、サブ統合制御装置42から送られてくるコマンドに応じて演出図柄表示装置21のLCDパネルの表示を制御する。
この様に構成されたパチンコ機1は、普図作動ゲート22に遊技球が入球すると、普通図柄表示装置29で普図が変動表示を開始し、所定時間後に停止した普図の態様に応じて、当選であれば普電役物ソレノイド509を駆動させ、第2特図始動口24への入球が可能となる。尚、パチンコ機1では、普電役物の開放時間は、通常時は0.2秒(1回)、遊技者にとって有利な時短状態(開放延長状態)では1.8秒(2回)である。また、第2特図始動口24は、普電役物が駆動しなければ遊技球が入球不可能な構成である。
第1特図始動口23に遊技球が入球すると、第1特図の当否判定に関する複数種類の乱数(数値データ)が抽出され、第1特図の保留記憶として所定数記憶される。そして該保留記憶の乱数に基づいて当否判定が実施され、これに伴い第1特図表示装置28Aにおいて第1特図が変動を開始し、所定時間後に停止する。また、第2特図始動口24に遊技球が入球すると、第2特図の当否判定に関する複数種類の乱数(数値データ)が抽出され、第2特図の保留記憶として所定数記憶される。そして該保留記憶の乱数に基づいて当否判定が実施され、これに伴い第2特図表示装置28Bにおいて第2特図が変動表示を開始し、所定時間後に停止する。
尚、第1特図と第2特図の当否判定は、第1特図始動口23と第2特図始動口24への入球順に関係なく、第2特図の当否判定を優先して実施する。具体的には、第1特図の保留記憶がある場合、第2特図の変動が停止し且つ第2特図の保留記憶が無い状態となってから、第1特図の保留記憶分の当否判定を実施する。
第1特図及び第2特図の変動表示、確定表示は、遊技領域20の隅に小さく表示されるだけであるので、遊技領域20の中央に設けられた演出図柄表示装置21にて第1特図又は第2特図に対応する疑似演出図柄を用いた疑似演出表示を行う。そして、疑似演出表示にて当否判定の結果を遊技者に報知することが行われている。例えば、疑似演出表示では、三つの疑似演出図柄を変動させ、三つの図柄が同一図柄で停止すると大当りとなるように構成されている。疑似演出表示としては二つの図柄が同じ図柄で停止するリーチ演出が実施され、残りの変動中の図柄が同じ図柄で停止するか否かで遊技者の期待感を高めることが行われている。
パチンコ機1は、第1特図及び第2特図の確定表示した態様に応じ、大当り(当選)であれば、賞球の獲得増加が期待でき遊技者に有利な大当り遊技(特別遊技)が実行される。大当り遊技は、所定の開放態様にて大入賞口25の開放し、大入賞口25への遊技球の入球が可能となる。尚、大当り遊技として、例えば、所定の開放態様で大入賞口25を開放するラウンド遊技を5ラウンド行う5R通常大当り遊技と、8ラウンド行う8R確変大当り遊技と、10ラウンド行う10R確変大当り遊技とからいずれか一つの遊技が選択される。
パチンコ機1は確率変動機として構成されている。具体的には、パチンコ機1による遊技は、大入賞口25を閉鎖した遊技状態と、大入賞口25を開放する大当り遊技状態とに大別される。更に、大入賞口25を閉鎖した遊技状態は、大きく分類して、通常確率状態(通常遊技状態)と、通常遊技状態に比べて遊技者にとって有利(大当りとなる確率が高く、大当りし易い)な高確率遊技状態(以下、確変遊技状態とも記載する)とが存在する。例えば、5R通常大当り遊技が終了した後には通常確率遊技状態へ移行し、8R確変大当り遊技又は10R確変大当り遊技が終了した後には高確率遊技状態に移行する。
第1特図及び第2特図は、確率変動図柄及び非確率変動図柄とからなり、確変遊技状態は確率変動図柄での大当り遊技終了後に移行可能に設定され、通常遊技状態、確変遊技状態のうち、いずれの遊技状態でも確率変動図柄で大当りすれば、大当り遊技終了後、確変遊技状態に移行する。同様に通常遊技状態は、非確率変動図柄での大当り遊技終了後に移行可能に設定され、通常遊技状態、確変遊技状態のうち、いずれの遊技状態でも非確率変動図柄で大当りすれば、大当り遊技終了後、通常遊技状態に移行する。
通常遊技状態に移行後は、規定回数(例えば、100回)だけ第1特図、第2特図及び普図の変動時間が短縮され、かつ普電役物の開放延長機能が作動する時短状態となる。第1特図、第2特図及び普図の変動時間(変動開始から結果が表示されるまでの時間)が短縮されると、一定時間内に変動表示が行なわれる回数が増大される。
具体的には、時短状態では、第1及び第2特図の変動時間の短縮とともに、普通図柄表示装置29に表示される普図の時間短縮も行われるが、この普図の変動表示を短縮させることで、一定時間内で多数回、普図の確定表示を行う。従って、一定時間内での普図が当りとなる回数が増大し、これにより第2特図始動口24の開放回数も増大する。また、第2特図始動口24(普電役物)の開放時間が長くなるように設定されている(開放延長機能)ので、多数の遊技球が入賞し易くなる。このように多数の遊技球が入賞し易くなることにより、第2特図の変動表示回数が更に増大されるとともに、第2特図始動口24の入賞で得る賞球により、遊技者の持ち球が減り難くなり、有利な遊技を行うことができる。
尚、確変遊技状態では、時短状態と同様に第1特図、第2特図及び普図の変動時間が短縮され、普電役物の開放延長機能が作動する。各種図柄の短縮と普電役物開放延長機能に関わる設定は時短状態と同一であるが、確変遊技状態は時短状態に加えて特図の大当り確率が高くなる(大当りし易い状態)ため、更に遊技者に有利な遊技状態となる。
パチンコ機1は、第1特図始動口23への入球に起因して抽出又は第2特図始動口24への入球に起因して抽出された乱数(数値データ)を、この乱数に基づいて行われる当否判定よりも前に、大当りとなる可能性があるか否かを確認する先読み判定を行う。
また、パチンコ機1は、当否判定の結果を示す第1特図又は第2特図が確定表示される前に、前記先読み判定の結果に応じて、大当りとなる期待度を示唆する先読み予告演出を実行可能である。例えば、先読み予告演出は、演出図柄表示装置21において、第1特図の保留記憶及び第2特図の保留記憶に応じて表示される保留表示を、通常の保留図柄とは異なる図柄を表示することにより大当りとなる期待度を示す。先読み予告演出は、演出が開始されると(通常の保留図柄とは異なる図柄が表示されると)、特図の複数の変動を跨いで、先読み予告演出が実行された乱数を対象とした当否判定に伴う特図の変動が開始されるまで継続される。
以下、パチンコ機1の作動の詳細を、主制御装置40及びサブ統合制御装置42等で実行されるプログラム処理に基づいて説明する。
図5は主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、「メインルーチン」は本処理(S100〜S110,S115)と残余処理(S111)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判定する(S100)。この判定処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判定することにより行われ、CPUにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行してよいのか否かを判定するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるCPUの暴走等が考えられるが、CPUの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えてよいので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
ここで正常割り込みでないとの否定判定(S100:no)ならS115の処理において初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値の書き込み、普図及び特図を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)を実行する。前記正常割り込みか否かを判定するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
前記S100の処理において正常割り込みとの肯定判定がなされると(S100:yes)、S101の初期値乱数更新処理が実行される。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に「1」を加算するインクリメント処理である。この処理実行前の初期値乱数の値に「1」を加算するが、この処理を実行する前の乱数が最大値としての例えば「299」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「299」までの300個の整数を繰り返し昇順に作成する。
続く大当り決定用乱数更新処理(S102)では、前記初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に「1」を加算するインクリメント処理である。最大値としての例えば「299」のときは次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「299」までの300個の整数を繰り返し昇順に作成する。尚、大当り決定用乱数の最初の値は、前記初期値乱数更新処理(S101)で設定(作成)された値となる。この値が150であったとすると、大当り決定用乱数は「150」「151」「152」・・・「299」「0」「1」・・・と更新されていく。
尚、大当り決定用乱数が一巡(300回、更新されること)すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする。大当り決定用乱数は、その初期値から「1」を加算していく。そして、再び大当り決定用乱数が一巡すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行なう。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。前記の例では大当り決定用乱数が「149」になると一巡であるから、「149」の次は前記初期値乱数の値となる。仮に初期値乱数の値が「87」だったとすると、「149」「87」「88」・・・「299」「0」「1」・・・「86」と変化していき、「86」の次は新たな前記初期値乱数の値となる。
続く大当り図柄決定用乱数更新処理(S103)は、「0」〜「9」の10個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く当り決定用乱数更新処理(S104)は、「0」〜「9」の10個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。尚、当選することとなる値は、常に「7」である。この当り決定用乱数は普図の抽選に使用し、初期値乱数、大当り決定用乱数、リーチ判定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数は、特図の抽選に用いられる。
リーチ判定用乱数更新処理(S105)は、「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。 変動パターン決定用乱数更新処理(S106)は、「0」〜「119」の120個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く入賞確認処理(S107)では、第1特図始動口23、第2特図始動口24の入球(入賞)確認、普図作動ゲート22の遊技球の通過の確認、大入賞口25の入球(入賞)確認、一般入賞口27の入球(入賞)確認、及び主制御装置40に接続された各スイッチ類の入力処理等が実行される。
次の当否判定処理(S108)では、普図及び特図のそれぞれに対応した当否判定や、当否判定に付随する図柄変動や特別遊技処理などの処理を行なう。 続く各出力処理(S109)では、遊技の進行に応じて主制御装置40は、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、大入賞口ソレノイド508等に対して各々出力処理を実行する。即ち、前記入賞確認処理(S107)により遊技盤上の各入賞口に遊技球の入球があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置41に賞球信号を送信する処理を実行する。また、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置42に出力する処理を実行する。更に、パチンコ機に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置43にエラー信号を出力する処理等を実行する。
続く不正監視処理(S110)は、一般入賞口27に対する不正が行われていないか監視する処理である。所定時間内における入賞口への遊技球の入球が予め決定された規定数よりも多いか否かを判定して、多かった場合には不正と判定され、その旨を報知する処理である。
本処理に続く前記残余処理は、S111の初期値乱数更新処理から構成されるが、前記S101と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前記S100〜S111までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、特図の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、割り込み処理が1回実行されることにより初期値乱数に更新される値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が大当り決定用乱数と同期する可能性は極めて小さくなる。大当り決定用乱数が一巡したときの、初期値乱数の値(0〜299の300通り)が、同程度に発生するとすれば、同期する確率はわずか300分の1である。また、前記当り決定用乱数更新処理(S104)も残余処理内において実行するよう構成してもよい。
次に、本発明に関わりの深い入賞確認処理(S107)、当否判定処理(S108)及び各出力処理(S109)の一部のサブルーチンについて説明する。 図6に示す「特図始動入賞確認処理」は、第1特図始動口23、第2特図始動口24に遊技球が入球したときに抽出される大当り決定用乱数など種々の乱数を、保留記憶として主制御装置40に記憶する。そして第1特図始動口23、第2特図始動口24への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理となる。本実施形態において、第1特図始動口23への入球に起因して記憶可能な保留記憶数及び第2特図始動口24への入球に起因して記憶可能な保留記憶数は各4個である。
「特図始動入賞確認処理」は、先ず、第1始動口SW503により第1特図始動口23への入球を検出したか否かを判定する(S200)。入球が無ければ(S200:no)、S205の処理へ移行する。処理を終了して主制御装置40のメインルーチンへリターンする。第1特図始動口23への入球が有れば(S200:yes)、S201の処理において主制御装置40に記憶されている第1特図の保留記憶の数が満杯か否かを確認(上限数に達しているか否かを確認)する。満杯であれば(S201:yes)、S205の処理へ移行する。
第1特図の保留記憶が満杯でなければ(S201:no)、S202の処理において、第1特図の大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出する。抽出された各種の乱数を主制御装置40の所定の記憶領域に記憶する。更に所定の記憶領域に記憶された乱数を保留記憶として主制御装置40の保留記憶領域に記憶する。尚、第1特図の保留記憶数が0であっても、第1特図始動口23に遊技球が入球したとき抽出される当否乱数等の種々の乱数は、最大値未満の記憶数がある場合と同様に記憶される。尚、前記S202の処理は特許請求の範囲に記載の「数値データ抽出手段」及び「保留記憶手段」に相当する。
続いて第1特図の先読み判定処理を実行する(S203)。本先読み判定処理は、大当りとなるか否かの当否判定が行われる前に、前記所定の記憶領域に記憶された大当り決定用乱数や大当り図柄決定用乱数などが特定の数値であるか確認する。例えば、特定の数値として、大当りと判定される数値、スーパーリーチやリーチと判定される数値等であるか否か、更に大当りの場合は確変大当りであるか否か、ラウンド数の多い大当りであるか否かなどが確認される。また本処理では第1特図の先読み判定の判定結果を示す先読みコマンドがサブ統合制御装置42へ送信される。その後、保留記憶数を示す保留記憶カウンタを加算し、加算した第1特図の保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42に送信する(S204)。
尚、先読みコマンドは、大当りやリーチ等の可能性がある場合に、サブ統合制御装置42へ送信することが望ましい。無論、判定内容に関わらず、サブ統合制御装置42に毎回先読みコマンドを送信する構成でもよい。
また、本実施例では所定の記憶領域として保留記憶領域を用いる構成で説明したが、先読み判定処理用の専用の記憶領域を備える構成でもよい。また、記憶領域を用いず、始動口への入賞により抽出した乱数をそのまま先読み判定を行う構成でもよい。いずれの構成においても当否判定よりも前に乱数を判定することが可能となる。
続くS205の処理において、第2始動口SW504により第2特図始動口24への入球を検出したか否かを判定する。入球が無ければ(S205:no)、本処理を終了して主制御装置40のメインルーチンへリターンする。第2特図始動口24への入球が有れば(S205:yes)、S206の処理において主制御装置40に記憶されている第2特図の保留記憶の数が満杯か否かを確認(上限数に達しているか否かを確認)する。満杯であれば(S206:yes)、リターンする。
第2特図の保留記憶が満杯でなければ(S206:no)、S207の処理において、第2特図の大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出する。抽出された各種の乱数を主制御装置40の所定の記憶領域に記憶する。更に所定の記憶領域に記憶された乱数を保留記憶として主制御装置40の保留記憶領域に記憶する。尚、第2特図の保留記憶数が0であっても、第2特図始動口24に遊技球が入球したとき抽出される当否乱数等の種々の乱数は、最大値未満の記憶数がある場合と同様に記憶される。尚、前記S207の処理は特許請求の範囲に記載の「数値データ抽出手段」及び「保留記憶手段」に相当する。
続いて第2特図の先読み判定処理を実行する(S208)。本先読み判定処理は、大当りとなるか否かの当否判定が行われる前に、前記所定の記憶領域に記憶された大当り決定用乱数や大当り図柄決定用乱数などが特定の数値であるか確認する。例えば、特定の数値として、大当りと判定される数値、スーパーリーチやリーチと判定される数値等であるか否か、更に大当りの場合は確変大当りであるか否か、ラウンド数の多い大当りであるか否かなどが確認される。また本処理では第2特図の先読み判定の判定結果を示す先読みコマンドがサブ統合制御装置42へ送信される。その後、保留記憶数を示す保留記憶カウンタを加算し、加算した第1特図の保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42に送信する(S209)。
尚、先読みコマンドは、大当りやリーチ等の可能性がある場合に、サブ統合制御装置42へ送信することが望ましい。
本「特図始動入賞確認処理」では、保留記憶の数が満杯でなければ、抽出された乱数を予め設定された所定の記憶領域に記憶し、その後、所定の記憶領域に記憶された乱数を保留記憶領域に記憶する構成である。これに限らず、保留記憶の数が満杯でなければ、抽出された乱数を、所定の記憶領域と保留記憶領域とにそれぞれ記憶するようにしてもよい。更に、第1特図始動口23又は第2特図始動口24への入球に起因して乱数が抽出されると、抽出された乱数を所定の記憶領域に記憶する。そして保留記憶の数が満杯であるか否か確認し、満杯でなければ、所定の記憶領域に記憶された乱数を保留記憶領域に記憶するようにしてもよい。この場合、保留記憶の数が満杯であれば、所定の記憶領域に記憶した乱数を消去する。
本「特図始動入賞確認処理」では、先読み判定処理は、所定の記憶領域に記憶された乱数を先読み判定するが、これに限らず、保留記憶領域に記憶された乱数を先読み判定するようにしてもよい。
図7乃至図10は「特図当否判定処理」のフローチャートを示す。この処理において第1特図の当否判定と第2特図の当否判定は個別に実行され、且つ第2特図の保留記憶があるときは第2特図の当否判定が優先して実行される。尚、第1特図と第2特図の当否判定はほぼ同じ処理であり、以下の説明では、必要があれば両者を区別するが、それ以外は第1特図及び第2特図を区別せずに単に「特図」とする。
図7に示すように「特図当否判定処理」は、先ず、特別電動役物の未作動を確認して大当り遊技中あるか否かを判定する(S300)。特別電動役物が作動中(S300:no)であれば「特別遊技処理」に移行する(図11参照)。特別電動役物が未作動で大当り遊技中でなければ(S300:yes)、第1特図又は第2特図が変動停止中であるか否かを判定する(S301)。変動停止中であければ(S301:yes)、第1特図又は第2特図の確定図柄が未表示中であるか否かを判定する(S302)。
前記S302の処理で第1特図又は第2特図の確定図柄が未表示中であれば(S302:yes)、第2特図の保留記憶があるか否かを判定する(S303)。第2特図の保留記憶があれば(S303:yes)、第2特図の保留記憶数を減算し、保留記憶のシフト処理を行う(S304)。該シフト処理により第2特図の保留記憶のうちで最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
前記S303の処理で第2特図の保留記憶がなければ(S303:no)、第1特図の保留記憶があるか否かを判定する(S305)。第1特図の保留記憶があれば(S305:yes)、第1特図の保留記憶数を減算し、保留記憶のシフト処理を行う(S306)。該シフト処理により第1特図の保留記憶のうちで最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
第1特図の保留記憶がなければ(S305:no)、「特別遊技処理」に移行する。
前記S304の処理又前記S306の処理に続いて、図8に示すS310の処理において、確変フラグを確認して現在の遊技状態が特図の確変遊技状態であるか否かを判定する。確変中であれば(S310:yes)、確変時の当否判定用テーブルと当否判定の対象となる大当り決定用乱数とを対比して判定を行う(S311)。
前記S310の処理において確変中でない場合(S310:no)、通常確率の当否判定用テーブルと前記当否判定の対象となる大当り決定用乱数とを対比して判定を行う(S312)。
続いてS313の処理において、前記S311又は前記S312の処理の当否判定が大当りか否かの判定を行う。特許請求の範囲に記載の「当否判定手段」に相当する。大当りであれば(S313:yes)、S314の処理において、前記当否判定の対象となる大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する。
続いて前記当否判定の対象となる変動パターン決定用乱数に基づいて、特図の大当り図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する(S315)。
変動パターンの決定後、大当り設定処理を行う(S316)。この処理では、前記決定された大当り図柄に基づき、例えば、前記10R確変大当り遊技とするか、前記8R確変大当り遊技とするか、前記5R通常大当り遊技とするかといった大当り遊技の内容、大当り遊技終了後の確変遊技への移行や時短への移行、演出図柄表示装置21で実行される大当り遊技の大当り開始演出の時間の設定、大当り終了演出の時間等の設定がなされる。
前記S313の処理において、大当りでなくハズレであれば(S313:no)、S317の処理において特図のハズレ図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する。次にハズレ設定処理を行う(S318)。なお、ハズレ図柄を複数備える構成の場合は、S317の処理の前にハズレ図柄決定処理を行うことが考えられる。また、ハズレ図柄により変動時間(変動内容)が指定されている構成ならば、S317の変動パターン決定処理の代りにハズレ図柄決定処理を行うことになる。
前記S316の処理又は前記S318の処理の後、当否判定後の保留記憶の情報(例えば当否判定実行後の保留記憶の減少を示す情報など)をサブ統合制御装置42に送信する処理を行う(S319)。
続くS320の処理において第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bの図柄変動開始制御を行い、サブ統合制御装置42へ図柄の変動開始コマンド、図柄指定コマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する。尚、前記変動開始コマンド、図柄指定コマンドには特図の変動パターン、特図の当否判定の判定結果などが含まれる。尚、構成によっては変動時間の終了を指示するための図柄確定コマンドを送ってもよい。但し、変動パターンなどで予め変動時間は指定されているため必須のものではない。
前記図7のS301の処理で特図の変動中のときは(S301:no)、図9に示すように、図柄の変動時間が経過すると(S330:yes)、S331の確定図柄表示処理において、第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bの特図の変動表示を終了させる制御を行う。その後、「特別遊技処理」へ移行する。
前記図7のS302の処理で特図の確定図柄を表示中であれば(S302:no)、図10のS340の処理に移行して、確定図柄表示時間が終了したか否かを判定する。確定図柄表示時間が終了していなければ(S340:no)、「特別遊技処理」へ移行する。
一方、確定図柄表示時間が終了していれば(S340:yes)、S341の確定図柄表示終了の処理により第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bの特図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42へ特図に対応する疑似演出図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する。なお、本実施例では確定表示を指示する構成だが、疑似演出図柄はあくまで演出用であり、また、S320で送信する特図変動開始コマンドにより変動時間は把握することができるため、確定表示を終了させるコマンドを送信しないS341を省いた構成でもよい。
続いて特図の図柄が大当りになる組み合わせであるか否かを判定し(S342)、大当りになる組み合わせであったときは(S342:yes)、確変遊技状態を示す確変フラグが「1」であれば(S343:yes)、確変フラグを「0」にリセットする(S344)。続いて時短状態を示す時短フラグが「1」であれば(S345:yes)、時短フラグを「0」にリセットする(S346)。これらの処理により大当り遊技(特別遊技)中での確変状態及び時短状態に関する遊技状態を通常状態にリセットする。
続いて条件装置の作動を開始させる(S347)。尚、条件装置は特図の当否判定が大当りとなり大当り図柄が確定表示されることにより作動して大当り遊技の開始条件を成立させるものであり、且つ、大当り遊技で役物連続作動装置の作動に必要な装置である。更に役物連続作動装置の作動を開始させる(S348)とともに、大当り開始演出処理を行ない(S349)、「特別遊技処理」へ移行する。また、この処理により、サブ統合制御装置42へ向けて大当り遊技開始コマンドが送信される。
前記S342の処理で大当りになる組み合わせでなければ(S342:no)、確変フラグが「1」であるか否かを判定し(S350)、確変フラグが「1」であれば(S350:yes)、S351の処理において確率変動状態の継続期間をカウントする確変カウンタを減算し、減算した後の確変カウンタが「0」であるか否かを判定する。確変カウンタが「0」であれば(S351:yes)、確変フラグを「0」にリセットする(S352)。
次に時短フラグが「1」であるか否かを判定し(S353)、時短フラグが「1」であれば(S353:yes)、S354の処理において時短の継続時間をカウントする時短カウンタを減算し、減算した後の時短カウンタが「0」であるか否かを判定する。時短カウンタが「0」であれば(S354:yes)、時短フラグを「0」にリセットする(S355)。
続くS356の状態指定コマンド送信処理では、遊技状態を示す確変フラグや時短フラグの情報等を含む状態指定コマンドを、サブ統合制御装置42へ送信する。その後、「特別遊技処理」に移行する。
図11に示す「特別遊技処理」は、先ず、前記役物連続作動装置が作動中か否かを確認し(S400)、作動中であれば(S400:yes)、S401の処理で大入賞口25が開放中か否かを確認する。役物連続作動装置が作動中でなければ(S400:no)リターンする。
前記S401の処理で大入賞口25が開放中でなければ(S401:no)、S402の処理で大当り遊技のインターバル中か否かを確認し、インターバル中でなければ(S402:no)、S403の処理で特図大当り終了演出中か否かを確認し、大当り終了演出中でなければ(S403:no)、S404の処理で大当り開始演出時間が経過したか否かを確認し、大当り開始演出時間の経過を確認すれば(S404:yes)、大入賞口開放処理で第1ラウンドの大入賞口25を開放してリターンする(S405)。
前記S401の処理で大入賞口開放中であれば(S401:yes)、図12に示すように、大入賞口25に10個の入賞があったか否か(規定入賞数)の確認(S410)、又は大入賞口25の開放時間が終了したか否かを確認して(S411)、いずれか確認できれば大入賞口25を閉鎖し(S412)、大当りインターバル処理を実行して(S413)、リターンする。
前記S402の処理で大当りのインターバル中であれば(S402:yes)、図13に示すように、大当りインターバル時間が経過したか否かを確認し(S420)、経過していれば(S420:yes)、S421の処理において最終ラウンド(例えば、5ラウンドの大当り遊技であれば第5ラウンド、8ラウンドの大当り遊技であれば第8ラウンド、10ラウンドの大当り遊技であれば第10ラウンド)であるか否かを確認し、最終ラウンドであれば、(S421:yes)、S422の大当り終了演出の処理を実行し、この処理でサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43に大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
一方、最終ラウンドでなければ、(S421:no)、S423の大入賞口25の開放処理により次のラウンドの大入賞口25の開放を実行してリターンする。
前記S403の処理で大当り終了演出中であれば(S403:yes)、図14に示すように、大当り終了演出時間が経過したか否かを確認し(S430)、該時間の経過を確認すれば(S430:yes)、S431の役物連続作動装置の作動を停止する処理を実行し、続いて条件装置の作動を停止する処理を実行する(S432)。
続く、S433の処理において前記大当り図柄に応じて大当り遊技終了後に確変とする設定があるか否かを確認し、確変の設定があれば(S433:yes)、S434の処理において確変遊技状態の繰り返し回数(100回)を設定し、S435の処理において確変フラグに「1」をセットする。これにより大当り遊技終了後に確変遊技状態が付与される。
次にS436の処理では前記大当り図柄に応じて時短設定があるか否かを確認し、時短設定があれば(S436:yes)、時短状態の繰り返し回数(100回)を設定し(S437)、時短フラグに「1」をセットする(S438)。これにより大当り遊技終了後に時短状態が付与される。その後、特図の大当り終了コマンド送信の処理(S439)を実行し、この処理でサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43に大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
次に、図14及び図15に基づいて、前記先読み予告演出を実行するか否かの制御を司る「第1実行開始条件処理」及び「第2実行開始条件処理」について説明する。「第1実行開始条件処理」及び「第2実行開始条件処理」は、サブ統合制御装置42により実行されるサブルーチンである。
なお、本実施例では第1、第2実行開始条件処理を備えた構成で説明しているが、実行条件は1つだけの構成でも特に問題はない。
図15に示すように、「第1実行開始条件処理」は、先ず、主制御装置40から先読み判定信号(先読みコマンド)を受信したか否かを確認する(S500)。先読みコマンドの受信がなければ(S500:no)、サブ統合制御装置42で実行されるメインルーチン(図略)にリターンして、本処理を終了する。
先読みコマンドの受信があれば(S500:yes)、S501の処理において、先読みコマンドの判定内容が、大当り、スーパーリーチ、リーチ等の所定の判定内容であるか否かを判定する。尚、先読みコマンドの判定内容は、当該保留記憶の変動が終了するまで、サブ統合制御装置42の所定の記憶領域に記憶しておくことが望ましい。
否定判定であれば(S501:no)、リターンする。肯定判定であれば(S501:yes)、S502の処理において、受信した先読みコマンドが生起された保留記憶の特図始動口への入球時、特図が変動中であるか否かを判定する。変動中であれば(S502:yes)、S503の処理において変動中の特図の変動内容を参照する。
続いて、変動内容が、リーチを行わない「ノーマルハズレ変動」であるか否かを判定する(S504)。肯定判定であれば(S504:yes)、S505の処理において受信した先読みコマンドに対応する保留記憶の先読み予告演出を実行する。その後、リターンする。本処理においてサブ統合制御装置42は、先読み予告演出の実行に関するコマンドを演出図柄制御装置43へ送信し、これにより演出図柄表示装置21にて演出が行われる。
「第1実行開始条件処理」は、第1特図又は第2特図のノーマルハズレ変動中に、第1特図始動口23又は第2特図始動口24への入球があり、入球に起因する保留記憶の先読み判定の内容(結果)が所定の判定内容であれば、第1実行開始条件が成立し、先読み予告演出を実行する。第1実行開始条件の成立により実行される先読み予告演出は、第1特図始動口23又は第2特図始動口24への始動口入球時に開始される。
前記S502の処理で特図の変動中でない場合(S502:no)、又は、前記S504の処理で「ノーマルハズレ変動」でない場合には(S502:no)、S506の処理において第1条件不成立フラグに「1」をセットする。その後、リターンする。
尚、「第1実行開始条件処理」は、先読み判定信号の判定、判定内容の判定、特図変動中の判定、変動内容の判定の順に処理を実行しているが、これに限らず、判定順序を変えてもよい。例えば、先に、特図変動中の判定、変動内容の判定を行い、次に、先読み判定信号の判定、判定内容の判定を行う構成でもよい。このようにすれば、先読み予告演出が可能な変動の時だけ先読みコマンドの判定を行えばよくなる。但し、先読み予告演出を複数種類備えている場合などは、本件の先読み予告演出だけに用いるものでないため、先に先読みコマンドを判定する流れの方が好適である。どのような先読み予告演出を備えているか、どのような変動内容を備えているか等で適宜選べばよい。
「第1実行開始条件処理」に続いて、「第2実行開始条件処理」が実行される。図16に示すように、「第2実行開始条件処理」は、先ず、主制御装置40から第1特図又は第2特図の特図変動開始コマンド(変動開始信号)を受信したか否かを判定する(S600)。即ち、主制御装置40から第1特図又は第2特図の疑似演出図柄を変動させるように指示があるか無いかを判定する。否定判定であれば(S600:no)、サブ統合制御装置42で実行されるメインルーチンにリターンして本処理を終了する。
前記S600の処理において肯定判定であれば(S600:yes)、S601の処理において、第1条件不成立フラグが「1」であるか否かを判定する。否定判定であれば(S601:no)、リターンする。
肯定判定であれば(S601:yes)、S602の処理において、第1特図及び第2特図の保留記憶数が「2個」以上であるか否かを判定する。所定記憶数は、「2個」に設定することが望ましい。例えば、保留記憶が「2個」以上であれば、保留表示を用いた先読み予告演出を、複数の変動に跨って連続して行うことが可能になる。
尚、所定記憶数は、「1個」以上でもよい。この場合、先読み予告演出は、当否判定前に保留表示を用いた演出と、当該保留記憶の当否判定に伴う変動時に演出(保留表示を使わない演出)ができることから、辛うじて連続演出とすることもできる。
S602の処理において否定判定であれば(S602:no)、リターンする。
前記S602の処理において肯定判定であれば(S602:yes)、S603の処理において、第1条件不成立フラグを「0」にリセットする。続いて、先読み予告演出を実行する(S604)。本処理においてサブ統合制御装置42は、先読み予告演出の実行に関するコマンドを演出図柄制御装置43へ送信し、これにより演出図柄表示装置21にて演出が行われる。その後、リターンする。
「第2実行開始条件処理」は、第1特図始動口23又は第2特図始動口24への入球に起因する保留記憶の先読み判定の内容(結果)が所定の判定内容であるが、第1実行開始条件が不成立である場合に、新たな第1特図又は第2特図の変動の開始時に、保留記憶の数が所定記憶数以上あれば、第2実行開始条件が成立し、先読み予告演出を実行する。第2実行開始条件の成立により実行される先読み予告演出は、第1特図又は第2特図の変動開始時に開始される。
尚、「第2実行開始条件処理」は、処理を、変動開始信号の判定、第1条件不成立フラグの判定、保留記憶数の判定の順に実行しているが、これに限らず判定順序を変えてもよい。例えば、変動開始信号の判定に続いて、保留記憶数の判定を行い、次に、第1条件不成立フラグ判定を行う構成でもよい。
次に、図17を用いて、演出図柄表示装置21で実行される疑似演出図柄を用いた疑似演出及び先読み予告演出の表示態様の代表例を説明する。
図17(a)は、先読み予告演出が実行されていない通常の疑似演出の代表的な表示態様を示す。疑似演出は、演出図柄表示装置21の表示画面に、3桁の数字図柄からなる疑似演出図柄701が変動表示される。また、パチンコ機1のキャラクタである「熊の達吉」730が表示される。
更に演出図柄表示装置21の表示画面には、下端部の左側に第1特図の保留記憶数を示す第1保留表示710が表示され、下端部の右側に第2特図の保留記憶数を示す第2保留表示720が表示される。例えば、第1保留表示710は、第1特図の保留記憶数と同数の円形(図例では白丸)からなる保留図柄の表示を行う。例えば、第2保留表示720は、第2特図の保留記憶数と同数の四角形(図例では白正方形)からなる保留図柄の表示を行う。尚、図例では、特図の変動中に、第1特図の未処理の保留記憶が2個あることを示している。また第2特図の保留記憶は記憶されておらず、第2保留表示720は破線で示した。
図17(b)は、第1実行開始条件が成立したときの先読み予告演出の一例を示す。
前記図17(a)の変動中に、第1特図始動口23へ遊技球が入球すると、図17(b)に示すように、第1保留表示710に、三つ目の保留記憶を示す保留図柄713が追加表示される。更に、三つ目の保留記憶が、先読み判定により大当り、スーパーリーチ又はリーチの可能性があるとの所定の判定内容であると、三つ目の保留記憶に対応する三つ目の保留図柄713は、大当り、スーパーリーチ又はリーチの可能性がある先読み予告演出図柄として、通常の保留図柄とは異なる円形(図例では黒丸)からなる保留図柄が表示される。このように、第1実行開始条件の成立による先読み予告演出図柄は、第1特図始動口23又は第2特図始動口24への入球後、当該入球に起因する保留記憶に対応する保留図柄が表示されるタイミング(始動口入球時)で表示される。
図略ではあるが、図17(a)の変動中に、第2特図始動口24へ遊技球が入球し、更に先読み判定により大当り、スーパーリーチ又はリーチの可能性があると判定されると、第2保留表示720に、一つ目の保留記憶を示す保留図柄が表示される。この場合、保留図柄は、大当り、スーパーリーチ又はリーチの可能性がある先読み予告演出図柄として、通常の保留図柄とは異なる四角形の保留図柄が表示される。
図17(c)は、第1実行開始条件が不成立で、先読み予告演出が行われない一例を示す。図例は、第1特図又は第2特図のリーチ演出中に、第1特図始動口23へ遊技球が入球し、第1特図の三つ目の保留記憶を示す保留図柄が追加された状態を示す。この場合、第1特図の三つ目の保留記憶が、先読み判定により大当り、スーパーリーチ又はリーチの可能性があると判定されても、リーチ演出中の第1特図始動口23への入球であるので、先読み予告演出は行われず、三つ目の保留記憶を示す保留図柄は通常の保留図柄が表示される。
図17(d)は、第2実行開始条件が成立したときの先読み予告演出の一例を示す。図例は、前記図17(c)のリーチ演出により、第1実行開始条件が不成立で先読み予告演出が行われない状態から、リーチ演出の特図変動終了後に、新たに第1特図の変動が開始された状態を示すものである。この場合、新たな変動により最も古い保留記憶が消化される。これにより保留記憶が2個となるので、第1保留表示710では、二つの保留図柄が表示される。そして、二つ目の保留記憶は、先の変動中の第1特図始動口23への入球時に大当り、スーパーリーチ又はリーチの可能性があるとの所定の先読み判定がされているので、第2実行開始条件の成立により、先読み予告演出図柄として、通常の保留図柄とは異なる円形(図例では黒丸)からなる保留図柄712が表示される。このように、第2実行開始条件の成立による先読み予告演出図柄は、第1特図始動口23又は第2特図始動口24への入球後、新たな特図の変動が開始されるタイミング(変動開始時)で表示される。
尚、図17(b)、図17(d)に示す図例では、第1実行開始条件の先読み予告演出の保留図柄(図17(b)の713)と、第2実行開始条件の先読み予告演出の保留図柄(図17(d)の712)とを同一図柄としたが、これに限るものではない。例えば、第1実行開始条件の先読み予告演出の保留図柄と、第2実行開始条件の先読み予告演出の保留図柄とを異なる保留図柄としてもよい。同一図柄の場合は、実行タイミングが異なっても同一の先読み予告演出として扱い、一律の演出をもって大当りへの期待度を示すことができる。異なる図柄の場合は、実行タイミングの違いにより大当りへの期待度が異なる構成とすることで、より効果を発揮する。
尚、先読み予告演出図柄として、通常の保留図柄とは異なる保留図柄は、複数種類で構成することが望ましい。例えば、大当りとなる期待度の高い保留図柄、スーパーリーチとなる期待度の高い保留図柄、ノーマルリーチとなる期待度の高い保留図柄とを区別することが望ましい。更には、確変大当りとなる期待度の高い保留図柄、ラウンド数が最長の大当りとなる期待度の高い保留図柄を設けてもよい。
次に、図18に基づいて、大当り遊技中に入賞した獲得出玉数を表示する「規定獲得出玉数表示処理」について説明する。「規定獲得出玉数表示」は、サブ統合制御装置42により実行されるサブルーチンである。なお、規定獲得出玉数表示とは、獲得出玉が1000個に達した時など、獲得出玉が規定値に達した時に遊技者にそれを報せる演出表示であり、遊技者に獲得出玉数を報せるとともに規定値を超えた達成感を刺激する演出となる。なお、本実施例は大当り遊技中に獲得出玉数表示(S808)を行い、規定値に達した時に規定獲得出玉数表示を割り込み表示させる構成である。そのため、規定数に達するまでの過程は獲得出玉数表示で認識することとなる。
図18に示すように、「規定獲得出玉数表示処理」は、先ず、大当り遊技中か否か確認し(S800)、否であれば(S800:no)、本処理を終了する。大当り遊技中であれば(S800:yes)、主制御装置40から入賞信号を受信したか否かを確認する(S801)。入賞信号の受信がなければ(S801:no)、サブ統合制御装置42で実行されるメインルーチン(図略)にリターンして、本処理を終了する。
入賞信号の受信があれば(S801:yes)、入賞後の獲得出玉数算出(S802)を行う。獲得出玉数の算出処理としては、入賞信号を受信すると、入賞信号に対応する賞球数を記憶保持している獲得出玉数に加算し、表示している獲得出玉数の更新を行う。
続いて、算出された出玉数が規定個数に達したか否か確認する(S803)。達成しなかった場合(S803:no)、それまでの獲得出玉数を表示して(S808)、リターンする。達成した場合(S803:yes)、S803の処理において、保留記憶されている乱数値に対する、記憶している先読み判定内容を参照する(S804)。
続いて、先読み判定内容により、保留内に当りがあるか否か確認する(S805)。当りがある場合(S805:yes)、特別規定獲得出玉数表示を選択する(S806)。当りがない場合(S805:no)、通常規定獲得出玉数表示を選択する(S807)。その後、リターンする。
次に、図19を用いて、演出図柄表示装置21に実行される、大当り遊技中に獲得される出玉数の表示態様の代表例を説明する。
図19(a)は、大当り遊技中に、大入賞口への入賞により発生した賞球数を加算して、演出図柄表示装置21の表示画面に獲得出玉数表示810と「熊のキャラクタ」820が表示される。大入賞口25へ入賞する毎に獲得出玉数の数値が更新されていくため、遊技者は大当り遊技の進行とともに獲得出玉が増えていくことが分り、喜びを増大させることができる。
図19(b)は、獲得出玉が規定個数まで達成した時の通常規定獲得出玉数表示例の一例を示す。
前記図19(a)の表示中に、大入賞口への入賞により発生した賞球数を加算していき、一定の規定個数まで達すると、図19(b)に示すように、規定数達成表示811と、「ライオンのキャラクタ」830が表示される。通常規定獲得出玉数は、所定時間(例えば2秒)経過したら表示を消去し、獲得出玉数表示810に復帰する。なお、獲得出玉数表示810と規定獲得出玉数表示811を同時に表示する構成としてもよい。
図19(c)は、獲得出玉が規定個数まで達成した時の特別規定獲得出玉数表示例の一例を示す。
前記図19(a)の表示中に、獲得出玉が規定個数に達すると、保留内に当りがあるか記憶していた先読み判定内容を参照し、当りがある場合は図19(c)に示すように、規定数達成表示811と「虎のキャラクタ」840が表示される。これにより、遊技者は獲得出玉が2000個に達したことを知るとともに、虎のキャラクタが表示されたことにより保留内に当りがあることを知ることになり、驚きと喜びを増大させることができる。
また、図19(d)に示すように、キャラクタの違いだけでなく、キャラクタは同一でもセリフが違ったり、規定数達成表示812のようにフォント(またはデザイン)が異なることによって、保留内に当りがあることを報せる構成もある。
続いて、図19(e)および(f)も、獲得出玉が規定個数まで達成した時の特別規定獲得出玉数表示例の一例を示す。
例えば規定獲得出玉数を2000個とした場合、遊技者の発射位置や大入賞口25への入賞率の違いにより、毎回同じタイミングで2000個に達する訳でなく(場合によっては到達するラウンド数が異なる)不規則になることから、遊技者への保留内に当りがある告知のタイミングも不規則にすることができる。
最大ラウンド数が異なる大当り遊技を複数備える遊技構成の場合などは、付与された大当り遊技が何ラウンドであったかにより、大当り2回目で2000個に達する場合もあれば、5回目で到達する場合などもあり、規定獲得出玉数表示の際に保留内に当りがあることを告知するという条件だけで多様なタイミングで実施することができるようになる。
次に、図20を用いて、演出図柄表示装置21に実行される、大当り遊技中に入賞により獲得される出玉数の表示態様の実施例を説明する。
図20(a)にあたる実施例2は、大当り遊技中に、大入賞口25および大入賞口周辺にある複数の一般入賞口27への入賞により発生した賞球数を加算して、演出図柄表示装置21の表示画面に獲得出玉数表示810と「熊のキャラクタ」820が表示される。大入賞口25および一般入賞口27へ入賞する毎に獲得出玉数の数値が更新されていく。
その際に、大入賞口への入賞による賞球は「+15」と表示され、15賞球がされる。一般入賞口への入賞による賞球は「+6」と表示され、6賞球がされる。このようにすることにより、あたかも一般入賞口で発生した賞球が大当り遊技の賞球の一部であるかのように見せることができ、大入賞口25のみで発生した獲得出玉数よりも多く表示することができる。
図20(b)にあたる実施例3は、大当り遊技中に、大入賞口25および大入賞口周辺にある複数の一般入賞口27、始動口23、24への入賞により発生した賞球数を加算して、演出図柄表示装置21の表示画面に獲得出玉数表示810と「熊のキャラクタ」820が表示される。大入賞口25および一般入賞口27、始動口23、24へ入賞する毎に獲得出玉数の数値が更新されていく。
その際に、大入賞口への入賞による賞球は「+15」と表示され、15賞球がされる。一般入賞口への入賞による賞球は「+6」と表示され、6賞球がされる。始動口への入賞による賞球は「+3」と表示され、3賞球がされる。これにより実施例2と同様な効果を奏するとともに、実施例2と異なり始動口で発生した賞球も表示することにより、大当り遊技中に発生した全ての賞球を対象にした獲得出玉数を表示することができ、より遊技者に正確な獲得出玉数を表示することができる。
図20(c)にあたる実施例4は、大当り遊技中だけでなく、特典状態にあたる小当りラッシュモード中に、大入賞口への入賞により発生した賞球数を加算していき、一定の規定個数まで達すると、規定数達成表示811と、「虎のキャラクタ」840が表示される。通常規定獲得出玉数は、所定時間(例えば2秒)経過したら表示を消去し、獲得出玉数表示810に復帰する。
なお、大入賞口への入賞により発生した賞球数だけでなく、一般入賞口や始動口への入賞により発生した賞球数のいずれかを組み合わせて、加算する構成にしてもよい。大当り遊技状態以外でも賞球が発生しやすい状態は獲得出玉数を表示することにより、遊技者に賞球が発生しやすい状態であることを報せるとともに、大当り遊技以外でもどれだけで出玉を獲得できたか報せることができる。
なお、小当りラッシュモード以外でも、確率変動状態や時短状態、普通電動役物の開放延長状態などの特典状態でも獲得出玉数表示を行うことが考えられる。
図20(d)は、特別規定獲得出玉数表示を行う条件として、特定の規定数の時だけとすることも考えられる。規定獲得出玉数として2000個、5000個と10000個、15000個と設定するが、10000個達成時の時だけ特別規定獲得出玉数表示が選択できるように設けることにより、他の規定数よりも特別な意味合いを持たせることができる。
なお、特定の規定数は1つである必要はなく、複数設けてもよい。なお、いずれの実施例でも適用される構成にしてもよい。
1 パチンコ機(弾球遊技機)
21 演出図柄表示装置
23 第1特図始動口(始動口)
24 第2特図始動口(始動口)
25 大入賞口
28A 第1特図表示装置(特別図柄表示装置)
28B 第2特図表示装置(特別図柄表示装置)
40 主制御装置(数値データ抽出手段、保留記憶手段、当否判定手段)
42 サブ統合制御装置(先読み予告演出制御手段)

Claims (1)

  1. 始動口に遊技球が入球したことに起因して数値データを抽出する数値データ抽出手段と、
    前記数値データ抽出手段により抽出された数値データを保留記憶として複数記憶可能な保留記憶手段と、
    前記保留記憶手段に記憶された数値データに基づいて遊技者に有利な大当り遊技に移行するか否かの当否判定を実行する当否判定手段と、
    前記当否判定の結果を示す特別図柄を変動表示し、後に前記特別図柄を確定表示して前記結果を報知する特別図柄演出表示装置と、
    前記大当り遊技中に、少なくとも大入賞口への入賞数に応じた賞球数をカウントし、該賞球数が所定個数に達すると規定獲得出玉数表示を所定時間のあいだ表示する出玉数表示手段と、
    前記数値データ抽出手段により抽出された数値データの内容を、当該数値データに基づく前記当否判定よりも前に報知する先読み予告演出を実行する先読み予告演出制御手段と、を備え、
    前記出玉数表示手段は、
    規定獲得出玉数表示として、同じ獲得出玉数を表示する場合でも表示態様が異なる特別規定獲得出玉数表示と通常規定獲得出玉数表示を備え、
    先読み判定手段により保留内に当りが存在する場合は、前記特別規定獲得出玉数表示を行い、存在しない場合は前記通常規定獲得出玉数表示を行うことを特徴とする遊技機。
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