JP5934877B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
また、従来の転落抽選を行う構成では、確率変動の終了条件としては1つであるため(大当りによる確率変動終了は除く)、転落抽選の確率が確率変動状態での平均変動回数を規定することになっていた(例えば転落確率1/10ならば、平均10回変動すると確率変動が終了する)。そのため、転落抽選の確率を自由に設定することが困難であった。
そこで本発明は、特典遊技に対する遊技者の期待感や緊張感を高めつつ、遊技者の不利益を軽減して興趣の豊かな遊技を行う弾球遊技機を提供することを課題としてなされたものである。
前記特別遊技における前記大入賞口の開閉動作の内容および前記特典遊技の内容を設定せしめる遊技内容設定手段と、
前記確率変動作動時に前記特別図柄の当否抽選回数が所定の回数に達すると前記当選確率を低確率に変更せしめる確率変動回数制限手段と、
前記確率変動作動時に、前記特別図柄の当否抽選を行う前に前記特別図柄始動口への入球に起因して前記特別図柄の当選確率を高確率から低確率に転落せしめるか否かの抽選を行う転落抽選手段と、
前記開放延長時に前記特別図柄の当否抽選回数が所定の回数に達すると開放延長を中止する開放延長回数制限手段と、を備え、
前記特別図柄当否判定手段により、前記第1の特別図柄始動口への入球に起因して第1の特別図柄の当否抽選を行い、前記第2の特別図柄始動口への入球に起因して第2の特別図柄の当否抽選を行うように構成し、
前記遊技内容設定手段は、前記第1の特別図柄の当否抽選と前記第2の特別図柄の当否抽選とで、前記特別遊技における前記大入賞口の開閉動作の内容および前記特典遊技の内容が異なる設定とし、
更に、前記遊技内容設定手段は、前記第1の特別図柄の当否抽選からの前記特別遊技終了後における前記特典遊技の内容を前記当否抽選時の遊技状態に応じて変えるように構成し、かつ前記第2の特別図柄の当否抽選からの前記特別遊技における前記大入賞口の開閉動作の内容を、前記当否抽選時の前記特別図柄の当選確率が高確率時よりも低確率時の方が賞球の獲得に有利な設定にするように構成する。
また、転落抽選と変動回数による制限の2つの終了条件を備えることにより、転落確率をどんな確率に設定しても、最大でも変動回数制限手段の制限するところまでしか続かないため、転落確率を自由に設定することができる。
例えば、転落確率を1/500に設定し、変動回数制限を100回にすれば、殆ど転落抽選で終了することはないが、運が悪いと100回変動する前に確率変動状態が終了するため、緊張感の高い遊技性とすることができ、逆に転落確率を1/50に設定し、変動回数制限を100回にすれば、100回変動させるまでに殆ど転落抽選で終了することになるが、運がよいと百回まで確率変動状態を継続させることができるため、100回まで完走することを目指す遊技とすることができる。このように、変動回数制限と転落確率とで、多様な遊技性を創作することができる。
尚、転落抽選は特別図柄始動口への入球に起因して転落抽選用の乱数を抽出し、該乱数に基づいて転落させるか否かの判定を行う。転落抽選の処理は特別図柄の当否判定の処理を行う前に実行して、転落抽選結果が転落であれば、続く特別図柄の当否抽選を通常確率で判定する。
遊技内容設定手段は、変動開始時、いわゆる当否判定時に設定を行うことが考えられる。
大入賞口の開閉動作の内容とは、ラウンド数や1ラウンドでの開閉回数、開放時間、またはそれらの組み合わせなどを設定することをいう。大入賞口が2つ設けられている場合などは、どちらの大入賞口を動作させるか等も設定することになる。
このようなことから、遊技者は通常遊技時に当選すると、特別遊技の内容よりも開放延長機能が作動するか否かにポイントを置いて遊技を行い、開放延長機能が作動すると、開放延長機能作動中にどれだけ当選させることができるかにポイントを置くという遊技性とすることができる。
第2の特別図柄の当否抽選からの特別遊技の実行中に前記転落抽選手段による転落の抽選結果を報知するようになす。
前枠52の板ガラス61の奥には前記内枠に保持された遊技盤10(図2)が設けてある。
前枠52の下半部には上皿55と下皿63とが形成してある。下皿63の右側には発射ハンドル64が設けてあり、該発射ハンドル64を時計回りに操作することにより発射装置が作動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤10に向けて発射される。
尚、図1の39は、前枠52および前記内枠を外枠51にロックするシリンダ錠であり、該シリンダ錠39に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠52を開放する。
センターケース14の左側には普通図柄の始動ゲート(通過口)21と、その下方に風車20が設置されている。
尚、遊技盤10の遊技領域13には、多数の遊技釘が植設されている。
また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83はサブ制御装置に該当する。
主制御装置80は、大入賞口25の開閉駆動する大入賞口ソレノイドを制御して大入賞口を開放作動せしめる。また第2特図始動口22Bを開閉する普電役物ソレノイドの作動を制御する。
パチンコ機50は、始動ゲート21への入球に起因して普通図柄当否抽選手段により普図の当否抽選を行い、普図表示装置18の図柄変動を開始する。前記抽選結果が当りであれば、表示装置18に普図の当り図柄を確定表示して前記普電役物を開放する。これにより第2特図始動口22Bへの入球が可能となる。
第1特図始動口22Aへの入球があると、第1特図の当否抽選を行い、第1特図表示装置16A、および演出図柄表示装置15の図柄変動を開始する。抽選結果が大当りであれば、各表示装置15,16Aに大当り図柄を確定表示して大入賞口25の開放を伴う大当り遊技(特別遊技)を実行する。
同様に第2特図始動口22Bに入球があると第2特図の当否抽選を行い、第2特図表示装置16Bおよび演出図柄表示装置15の図柄変動を開始する。抽選結果が大当りであれば、各表示装置15,16Bに大当り図柄を確定表示して大入賞口25の開放を伴う大当り遊技(特別遊技)を実行する。尚、演出図柄表示装置15には第1又は第2特図に対応する擬似図柄や演出を表示する。
図柄変動中に第1又は第2特図始動口22A,22Bへの入球があると、入球に応じて第1又は第2特図の保留記憶がなさる。第2特図の保留記憶があるときは、第1特図よりも優先的に第2特図の変動、当否抽選が実行される。
大当り遊技終了後は、当選確率が高確率となる確変機能および特別図柄の変動時間が短縮されるとともに普電役物(第2特図始動口22B)の開放時間が延長される開放延長機能を含む時短機能が付与される特典遊技状態となる。尚、特典遊技状態は大当り当選時の条件により確変、時短の期間が異なる。また、特別遊技終了後は遊技の進行に応じて、第1および第2特図の変動パターンを変更するように構成されている。
図6に示す「始動入賞確認処理」は前記入賞確認処理(S108)のサブルーチンである。先ず、第1特図始動口22Aへの入球があるか確認し(S200)、入球があり(S200:yes)、第1特図の保留記憶が満杯でなければ(S201:no)、S202の処理で第1特図に関する複数種類の乱数(大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数、小当り図柄決定用乱数、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数、転落判定用乱数など)が抽出され、第1特図の保留記憶として主制御装置80のメモリに記憶される(最大4つ)。そして、第1特図保留表示装置17Aの表示制御、および演出図柄制御装置82やサブ統合制御装置83へ第1特図保留数のコマンドを送信する。
第1又は第2特図の保留記憶があれば(S303:yes)、保留記憶シフト処理(S304)へ移行し、保留記憶が無ければ(S303:no)、「特別遊技処理」に移行する。
一方、第2特図の保留記憶が無く第1特図の保留記憶があれば、第1特図の保留記憶数を減算し、第1特図の保留記憶のシフト処理を行う。これにより第1特図の保留記憶のうち最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
前記結果が当選でなければ(S307:no)、第1又は第2特図の当選確率が転落せず、第1又は第2特図の当否判定を、確変時の当否判定用テーブルと前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り判定用乱数とを対比して当否判定を行う(S308)。
尚、S305〜S309の処理は特許請求の範囲に記載の転落抽選手段に相当し、S308,S309の処理は特別図柄当否判定手段に相当する。
大当りであれば(S311:yes)、S312の処理において、前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する。この処理で決定される大当り図柄は、第1特図の当否抽選による大当り、第2特図の当否抽選による大当りとで異なる図柄が決定される。
続くS313の変動パターン決定処理では、前記当否判定の対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて大当りの変動パターンを決定し、続いてS314の大当り設定処理を実行する。
そして、S400〜S403の各設定内容を主制御装置の記憶領域に記憶し(S404)、リターンする。
小当りであれば(S315:yes)、S316の処理において、前記当否判定の対象となる保留記憶の小当り図柄決定用乱数に基づいて小当り図柄を決定する。この処理で決定される小当り図柄は、第1特図と第2特図とで同一図柄が決定される。
続くS317の変動パターン決定処理では、前記当否判定の対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて小当りの変動パターンを決定し、続いてS318の小当り設定処理を実行する。
続くS320の変動パターン決定処理では、前記当否判定の対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいてハズレの変動パターンを決定し、続いてS321のハズレ設定処理を実行する。
次に前記減算したカウント値が「0」であるか確認し(S422)、「0」であれば(S422:yes)、確変遊技状態となってから特図の変動回数(特図の当否抽選回数)が「大当り設定処理」(図11)で設定された所定の回数に達したので、確変フラグを「0」にセットして(S423)、確変遊技状態から通常確率の遊技状態に戻す。尚、S420〜S423の処理は特許請求の範囲に記載の確率変動回数規制手段に相当する。
次に前記減算したカウント値が「0」であるか確認し(S426)、「0」であれば(S426:yes)、時短開放延長遊技状態となってから特図の変動回数(特図の当否抽選回数)が「大当り設定処理」(図11)で設定された所定の回数に達したので、時短フラグを「0」にセットして(S427)、時短開放延長遊技状態から通常遊技状態に戻す。尚、S424〜S427の処理は特許請求の範囲に記載の開放延長回数規制手段に相当する。
続くS428の設定内容記憶処理では、前記確変フラグの設定値、前記確変カウンタのカウント値、前記時短フラグの設定値および時短カウンタのカウント値など野設定内容を主制御装置の記憶領域に記憶し(S428)、リターンする。
尚、S314,S318,S321の各設定処理は特許請求の範囲に記載の遊技内容設定手段に相当する。
S501の処理で大入賞口が開放中でなければ(S501:no)、インターバル中か確認し(S502)、インターバル中でなければ(S502:no)、大当り終了演出中か確認し(S503)、大当り終了演出中でなければ(S503:no)、大当り開始演出時間が経過したか確認し(S504)、大当り開始演出時間が経過していれば(S504:yes)、S505の大入賞口開放処理で大入賞口25を開放してリターンする。
一方、最終ラウンドでなければ、(S515:no)、大入賞口25の開放処理(S517)を実行してリターンする。
その後、演出図柄制御装置82およびサブ統合制御装置83へ大当り遊技終了のコマンドを送信するとともに(S528)、前記高確率遊技状態か否か、開放延長か否かの情報を状態指定コマンドして送信する(S529)。その後にリターンする。
また、転落しない場合でも、「ハズレ設定処理」のS420〜S423の処理(確率変動回数制限手段)により特図の変動回数(当否判定回数)が所定の回数に達すると通常確率の遊技状態に戻るので、遊技者にとって、大当りが起きそうにない場合の遊技の止め時や遊技機台を替わる時の目安が明確にできる。
更に「ハズレ設定処理」のS424〜S427の処理(開放延長回数制限手段)により、前記確変とは独立の構成で特図の変動回数(当否判定回数)が所定の回数に達すると時短開放延長遊技を終了する構成としたので、転落や回数制限により確変遊技状態が終了しても時短開放延長のみを継続する遊技を可能にできる。
一般に、「転落抽選」は遊技者の期待感や緊張感を高める効果を奏するものの、遊技者にとっては好ましくないイメージが定着している。そこで本実施形態では、転落抽選のマイナスイメージを払拭し、転落抽選が好まれるような新しい遊技性を提供する。
尚、本実施形態のパチンコ機はその基本構成が前記第1の実施形態のそれとほぼ同じで、相違点を中心に説明する。尚、本パチンコ機の主制御装置80は第1の実施形態と同様に図5ないし図16に示すプログラム処理を実行する。
「通常モード」では、遊技中に占める割合が最も多い遊技モードである。「通常モード」は、確変で時短開放延長が付与されない遊技状態(図には内部高確率/電サポなしと表す)のモードである。「通常モード」では、時短開放延長がない分、特図の始動口への入球はほとんどが第1特図始動口22Aへの入球である。即ち特図の当否抽選は第1特図の当否抽選となる。
なお、バックアップ記憶のない電源投入時は低確率で時短開放延長が付与されない遊技状態のため、本来は「天井モード」が表示されることになるが、本実施例では「通常モード」が設定される。
そのため、当選時は確実に時短開放延長が付与されることになるが(図17の特図1の付与内容参照)、本来の「通常モード」でも11%の振分で時短開放延長が付与されるため、遊技者には分からない。
無論、最初から「天井モード」を表示して、いわゆるモーニング機能のようにアピールしても良いし、バックアップからの電源復帰の場合でも、時短開放延長機能が作動していない遊技状態は全て「通常モード」を表示する構成でもよいし、図17の通りに遊技状態に沿った表示モードを選択する構成でも良い。
決定された図柄と当選時の遊技状態により大当り遊技の態様(内容)、大当り遊技終了後に付与される特典遊技の内容が設定される。例えば、「特図1図柄1」では、大当り遊技の態様として当選時の遊技状態が低確率、高確率のいずれの遊技状態であっても、15R(ラウンド)の大当り遊技が実行され、大入賞口25が28秒間開放する開放動作を15回繰返す。また特典遊技として当選時の遊技状態が低確率、高確率のいずれの遊技状態であっても、確変および開放延長が100回(特図の変動回数(抽選回数)が100回に達するまで)付与される。
「特図1図柄2」では、大当り遊技の態様として当選時の遊技状態が低確率、高確率のいずれの遊技状態であっても、4R(ラウンド)の大当り遊技が実行され、大入賞口25の28秒間の開放動作を4回繰返す。また特典遊技として当選時の遊技状態が低確率、高確率のいずれの遊技状態であっても、確変が100回と時短開放延長が50回付与される。
「特図1図柄3」では、大当り遊技の態様として当選時の遊技状態が低確率、高確率のいずれの遊技状態であっても、4R(ラウンド)の大当り遊技が実行され、大入賞口25の0.6秒間の開放動作を4回繰返す。また特典遊技として当選時の遊技状態が低確率時には確変が100回と時短開放延長が50回付与され、当選時の遊技状態が高確率時には確変のみが100回付与され、時短開放延長は付与されない。なお、図柄3の振分率は86%であるため、第1特別図柄で抽選している時は高確率で「特図1図柄3」が選ばれることになる。
「特図1図柄4」では、大当り遊技の態様として当選時の遊技状態が低確率、高確率のいずれの遊技状態であっても、4R(ラウンド)の大当り遊技が実行され、大入賞口25の0.6秒間の開放動作を4回繰返す。また特典遊技として当選時の遊技状態が低確率時にのみ時短開放延長が50回付与され、当選時の遊技状態が高確率時には確変も時短開放延長も付与されない。
決定された図柄により大当り遊技の態様(内容)、大当り遊技終了後に付与される特典遊技の内容が設定される。例えば、「特図2図柄1」では、大当り遊技の態様として当選時の遊技状態が低確率時には15R(ラウンド)の大当り遊技が実行され、大入賞口25の28秒間の開放動作を15回繰返す一方、当選時の遊技状態が高確率時には15R(ラウンド)の大当り遊技が実行され、大入賞口25の28秒間の開放動作を7回と0.6秒間の開放動作を8回繰返す。また特典遊技として当選時の遊技状態が低確率、高確率のいずれの遊技状態であっても、確変および開放延長が100回付与される。
「特図2図柄2」では、大当り遊技の態様として当選時の遊技状態が低確率時には4R(ラウンド)の大当り遊技が実行され、大入賞口25の28秒間の開放動作を4回繰返す一方、当選時の遊技状態が高確率時には4R(ラウンド)の大当り遊技が実行され、大入賞口25の28秒間の開放動作を2回と0.6秒間の開放動作を2回繰返す。また特典遊技として当選時の遊技状態が低確率、高確率のいずれの遊技状態であっても、確変が100回付与されるとともに開放延長が50回付与される。
「特図2図柄3」では、大当り遊技の態様として当選時の遊技状態が低確率時には4R(ラウンド)の大当り遊技が実行され、大入賞口25の28秒間の開放動作を4回繰返す一方、当選時の遊技状態が高確率時には4R(ラウンド)の大当り遊技が実行され、大入賞口25の0.6秒間の開放動作を4回繰返す。また特典遊技として当選時の遊技状態が低確率、高確率のいずれの遊技状態であっても、確変が100回付与されるとともに開放延長が50回付与される。
「特図2図柄4」では、大当り遊技の態様として当選時の遊技状態が低確率時には4R(ラウンド)の大当り遊技が実行され、大入賞口25の28秒間の開放動作を4回繰返す一方、当選時の遊技状態が高確率時には4R(ラウンド)の大当り遊技が実行され、大入賞口25の0.6秒間の開放動作を4回繰返す。また特典遊技として当選時の遊技状態が低確率、高確率のいずれの遊技状態であっても、時短開放延長のみが50回付与される。
第2特図の前記各図柄においては、当選時の遊技状態が高確率よりも通常(低)確率の方が賞球の獲得に有利な大当り遊技の態様が設定されている。
尚、「通常モード」において当選確率は低いが「特図1図柄1」又は「特図1図柄2」で大当りとなれば賞球の獲得が可能の上に「チャンスモード」に移行する。
他の実施例としては「チャンスモード」が終了すると低確率、高確率どちらであっても「通常モード」にして低確率の可能性を与える遊技性も考えられる。遊技者は期待を持ち続けて遊技を続行することができる遊技性となる。
S606の処理で大当りカウントが「0」でなければ(S606:no)、「天井モード」が設定される(S608)。
サブ統合制御装置83は、S603,S605,S607,S608のいずれかで設定されたモードに基づき、演出図柄制御装置82を介して演出図柄表示装置15に演出表示を行なわせる。
そこで遊技者の期待感および緊張感を高めるために大当り遊技中に転落抽選の結果を報知する演出表示を演出図柄表示装置15にて行なうように構成してある。
ここで高確率の「特図2図柄1」による大当り遊技では、実質的に賞球の獲得が可能なラウンドが7Rまでであり、8R以降は大入賞口25の開放時間が極端に短く賞球が望めない。従って、図20(b)(c)に示すように、ボス156に達吉153が負け、転落抽選により転落しておらず大当り遊技の終了を報知する演出を行なう。
一方、転落により低確率の「特図2図柄1」による大当り遊技では、8R以降でも賞球の獲得が可能であり、図20(d)(e)に示すように、達吉153がボス156に勝利して、大当り遊技の継続を報知しもって転落抽選の当選を報知する演出を行なう。
「チャンスモード」では図21(b)に示すように、熊の達吉158と3桁の擬似図柄151を表示するとともに、「チャンスモード」に突入したこと、および転落抽選により賞球の獲得に有利である旨を文字表示する。
「天井モード」では図21(c)に示すように、熊の達吉158と3桁の擬似図柄151を表示するとともに、「天井モード」に投入したこと、および大当りにより「チャンスモード」へ移行可能である旨を文字表示する。
特に、変動回数で上限を備えているため、転落抽選の確率を極めて低い確率に設定したとしても、望んだ性能の範囲で確率変動を終了させることができるようになる。
更に、本実施形態は、特図の当選確率が高確率に設定された遊技状態よりも、低確率の球技状態の方が賞球の獲得に有利となるので、遊技者は転落抽選を歓迎しこれを望むこととなるので、従来の「転落抽選」の「負のイメージ」を「正のイメージ」に変えさせ、今までにない遊技を実現することができ、遊技の興趣を豊かにできる。
更に大当り遊技の途中で、演出図柄表示装置15により転落したしたか否かの情報を報知するようにしたので、変動表示中は転落しているか否か判らなくしても、遊技者が混乱することはなく、また大当りした後まで転落抽選に対する遊技者の期待感や緊張感を高める効果を奏する。
本実施形態では、小当り時に、「特図当否判定処理」のS318の処理(図8)で設定される小当り遊技の遊技態様を図22に示すように設定し、小当り遊技終了後の遊技状態を変更しない構成とした。
即ち、小当り(「小当り図柄1」)では、当選時の遊技状態が低確率、高確率のいずれの遊技状態であっても、大入賞口25の0.6秒間の開放動作を4回繰返し、「特図1図柄3」および「特図1図柄4」と同の作動としてある。これによれば、遊技者にとって大入賞口25の作動では大当りであるか小当りであるか判断できず、これに伴い特典遊技が変わる可能性があるので、遊技者の期待感や緊張感を高める効果が発揮される。
15 演出図柄表示装置(図柄表示装置)
21 普通図柄の始動ゲート(普通図柄作動口)
22A 第1の特別図柄始動口
22B 第2の特別図柄始動口(普通電動役物)
50 パチンコ機(弾球遊技機)
80 主制御装置(普通図柄当否抽選手段、特別図柄当否判定手段、確率変動回数制限手段、転落抽選手段、開放延長回数制限手段、遊技内容設定手段)
83 サブ統合制御装置
Claims (2)
- 普通図柄作動口への入球に起因して普通図柄の当否抽選を行う普通図柄当否抽選手段と、開閉可能に設けられて前記普通図柄の当選時に開放する普通電動役物と、常時、入球が可能な第1の特別図柄始動口と、前記普通電動役物の開放により入球が可能となる第2の特別図柄始動口と、前記第1又は第2特別図柄始動口への入球に起因して特別図柄の当否抽選を行う特別図柄当否判定手段と、を備え、前記特別図柄の当選により大入賞口を所定の開閉動作で開放せしめる特別遊技を実行し、該特別遊技の終了後に前記特別図柄の当選確率を低確率から高確率に確率変動せしめる確変機能、前記普通電動役物の開放時間を延長せしめる開放延長機能が付与される特典遊技状態に移行可能な弾球遊技機において、
前記特別遊技における前記大入賞口の開閉動作の内容および前記特典遊技の内容を設定せしめる遊技内容設定手段と、
前記確率変動作動時に前記特別図柄の当否抽選回数が所定の回数に達すると前記当選確率を低確率に変更せしめる確率変動回数制限手段と、
前記確率変動作動時に、前記特別図柄の当否抽選を行う前に前記特別図柄始動口への入球に起因して前記特別図柄の当選確率を高確率から低確率に転落せしめるか否かの抽選を行う転落抽選手段と、
前記開放延長時に前記特別図柄の当否抽選回数が所定の回数に達すると開放延長を中止する開放延長回数制限手段と、を備え、
前記特別図柄当否判定手段により、前記第1の特別図柄始動口への入球に起因して第1の特別図柄の当否抽選を行い、前記第2の特別図柄始動口への入球に起因して第2の特別図柄の当否抽選を行うように構成し、
前記遊技内容設定手段は、前記第1の特別図柄の当否抽選と前記第2の特別図柄の当否抽選とで、前記特別遊技における前記大入賞口の開閉動作の内容および前記特典遊技の内容が異なる設定とし、
更に、前記遊技内容設定手段は、前記第1の特別図柄の当否抽選からの前記特別遊技終了後における前記特典遊技の内容を前記当否抽選時の遊技状態に応じて変えるように構成し、かつ前記第2の特別図柄の当否抽選からの前記特別遊技における前記大入賞口の開閉動作の内容を、前記当否抽選時の前記特別図柄の当選確率が高確率時よりも低確率時の方が賞球の獲得に有利な設定にするように構成したことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記第2の特別図柄の当否抽選からの特別遊技の実行中に前記転落抽選手段による転落の抽選結果を報知するようになした弾球遊技機。
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