JP6263708B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
この種のパチンコ機は、前記特別図柄の当否判定時に確定された特別図柄の当り図柄に基づいて、前記特別図柄の当選確率を高確率に確変する機能、普通図柄の当選確率を高確率に確変する機能や、普通図柄の当り抽選による前記普通電動役物の開放時間を延長する機能を有する。
更に特許文献2には、前記特別図柄の当り遊技と前記特別図柄の高確率への確変との繰り返し回数を制限するリミッタを内蔵した構成が記載されている。
この種のパチンコ機では、普通図柄の始動口への入球に起因して演出図柄表示装置の図柄変動を開始するとともに普通図柄の当否判定を行い、判定結果が当りであれば、普通図柄に対応する演出図柄にて当りを報知するとともに普通電動役物を開放作動し、特別図柄の始動口に遊技球が入球することにより特別図柄の当否判定を展開する。
そこで本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、遊技者の緊張感や期待感を向上させることができ、興趣溢れる弾球遊技機を実現することを課題としてなされたものである。
普通図柄始動口と、
該普通図柄始動口への遊技球の入球に起因して普通図柄数値データを抽出する普通図柄数値データ抽出手段と、
前記普通図柄数値データに基づいて普通図柄の当否を判定する普通図柄当否判定手段と、
開閉作動可能に設けられ、前記普通図柄の当否判定の結果が当選時に所定の開放態様で開放する普通電動役物と、
該普通電動役物が開放することにより遊技球の入球が可能となる特別図柄始動口と、
該特別図柄始動口への遊技球の入球に起因して特別図柄数値データを抽出する特別図柄数値データ抽出手段と、
前記特別図柄数値データに基づいて特別図柄の当否を判定する特別図柄当否判定手段と、
前記特別図柄の当否判定の結果が当選時に、前記特別図柄の大当り図柄を決定する大当り図柄決定手段と、
前記特別図柄の当否判定の結果が当選時に、大入賞口を所定の開放態様で開放せしめて前記特別図柄の大当り遊技を実行する大当り遊技制御手段と、
前記大当り遊技の終了後に、前記大当り図柄に応じて、少なくとも前記普通図柄の当選確率を高確率とする普通図柄確率変動機能及び前記普通電動役物の開放時間を延長する開放延長機能が作動する開放延長遊技の設定手段と、
連続して作動する前記開放延長機能の作動回数をカウントし、カウント数が予め設定された回数に至ると前記開放延長遊技を制限する制限手段と、を具備する弾球遊技機において、
前記特別図柄の当否判定に伴う図柄変動時及び図柄確定表示中には前記特別図柄始動口への入球があっても前記特別図柄数値データを前記特別図柄の当否判定の対象としない構成で、
前記大当り遊技制御手段は、実行可能な大当り遊技態様として、前記普通電動役物の開放時間から当該大当り遊技の起因となる前記特別図柄の当否判定に伴う前記特別図柄の変動時間及び図柄確定表示時間を減算した時間よりも短くなるように設定された短時間大当りと、前記普通電動役物の開放時間から当該大当り遊技の起因となる前記特別図柄の当否判定に伴う前記特別図柄の変動時間及び図柄確定表示時間を減算した時間よりも長くなるように設定された長時間大当りと、を備え、
前記大当り図柄決定手段は、決定可能な大当り図柄として、少なくとも前記短時間大当りが設定され且つ大当り遊技終了後に前記開放延長遊技が設定されない短時間大当り図柄と、前記長時間大当りが設定され且つ大当り遊技終了後に前記開放延長遊技が設定される長時間開放延長大当り図柄からなる大当り図柄を備えることを特徴とする。
尚、前記制限手段は、作動時に開放延長機能を作動させることとなる長時間開放延長大当り図柄で当選しても開放延長機能を作動させない。また制限手段は、開放延長機能の作動を制限することで、実質的に大当りの連続を制限するものである。
特別図柄数値データ抽出手段は特別図柄の変動時及び確定表示中には特別図柄数値データを抽出せず、特別図柄の保留記憶を行わない構成が望ましい。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けてある。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
センターケース200は中央に演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。尚、センターケース200には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
尚、普図始動口22Aへは、左打ち領域から流下する遊技球のみが入球する構成でも良い。
また左打ち領域の下部には3つの普通入賞口27が配置されている。
前記誘導路206は遊技球を左斜め下方へ緩やかに誘導する様にほぼ逆L字状をなす。また誘導路206は、遊技球を左方向へ案内する下辺部の右寄りの底壁の一部が開閉可能な普電役物23の平板状の扉部で構成されている。
普電役物23の扉部は、遊技盤の前面に張出して前記底壁の位置部をなす閉鎖位置と、遊技盤内に後退した開放位置とに進退可能に設けられ、通常、前記閉鎖位置にて普電役物23を閉じている。これにより下流側へ遊技球を誘導可能である。
普電役物23の直下位置には前記特図始動口24が設けられ、普電役物23の開放時にのみ入球可能とされている。
前記遊技盤側の内壁面の流下速度減退部207は、普電役物23の扉部の上流側の端末部に対応する位置及び下流側の端末部に対応する位置それぞれ設けられている。そして前記ガラス枠側の内壁面の流下速度減退部207は前記遊技盤側の2条の流下速度減退部207の中間中央に対応する位置に1条設けられている。
このように、誘導路206には内部へ突出する複数の流下速度減退部207を設けたので、流下する遊技球は各流下速度減退部207に接触して蛇行することとなり、流下速度が減速される。そして、普電役物23の扉部の開放により減速した遊技球を普電役物23内へ入球させることができる。
大入賞口26は、特図の当否判定結果が大当りとなり、該大当り遊技において特電役物25が作動して所定の時間開放される。尚、特電役物25は前記開閉扉が通常、大入賞口26を塞ぐようにその上部に突出しており、作動時に後退して大入賞口26を開放する。また特電役物25は非作動時において大入賞口26の下流側へ遊技球を案内するように下部流路208の一部をなす。
尚、下部流路208の特電役物25に対応する位置には、前記普電役物23と同様に、複数の流下速度減退部207を設け、遊技球の流下速度を減退し遊技球を滞留させることが望ましい。
遊技盤2の右下端部には、外レール201の外部に、特図表示装置28、普図表示装置29及び普図保留数表示装置291が設けられている。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2に設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図4では発射制御装置44が描かれていないが、払出制御装置41の下に設けてある。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や特図の大当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
主制御装置40と払出制御装置41とは双方向通信が可能である。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する演出や特図の擬似演出図柄の表示態様のコマンドを送信する。
パチンコ機1は、普図の始動口22A又は作動ゲート22Bに遊技球が入球すると、普図の抽選(当否判定)を実行する。このとき普図表示装置29および演出図柄表示装置21の図柄変動を開始し、その後、普図表示装置29に普図を、演出図柄表示装置21に普図に対応する擬似図柄を確定表示して前記抽選結果を報知する。抽選結果が当りであれば普図の当り遊技として普電役物23を開放し、特図始動口24への入球を可能とする。
この状態で特図始動口24に遊技球が入球すると特図の抽選(当否判定)を実行し、特図表示装置28の図柄変動を開始し、その後、特図表示装置28に特図を確定表示して前記抽選結果を報知する。該抽選結果が大当りであれば大入賞口26を開放する特図の大当り遊技を実施する。
本パチンコ機1は、特図の大当り図柄が開放延長図柄であれば、特図の大当り遊技終了後に前記確変及び開放延長遊技状態に移行する。
大当り遊技の終了後には、前記開放延長遊技になり易く、特図始動口へ入球し易い状態となって、特図の大当り遊技を連続して実行させることが可能である。また、特図の大当り遊技の連続回数はリミッタ(特許請求の範囲の制限手段に相当)により制限される。即ち、リミッタにより開放延長機能が作動する回数をカウントして、所定の回数に達することで開放延長機能の作動を規制して特図の大当り遊技への移行を規制する基本構成を有する。
普図の当り遊技における普電役物23の開放時間は、開放延長非作動時では「5.78秒」とされ、開放延長作動時では「5.8秒」とされ、規定入賞数は「10個」に設定されている。
特図の当選確率は、通常の低確率(確変機能非作動)時に「65521分の65519」とされ、高確率(確変機能作動)時では「65521分の65520」とされる。
「大当り図柄A」は、決定される割合が4%とされ、これに対応する大当り遊技態様として前記短時間大当り遊技態様である「大当りA」が設定され、且つ大当り遊技終了後に開放延長機能は付与されない。
「大当り図柄B」は、決定される割合が92%とされ、対応する大当り遊技態様として前記長時間大当り遊技態様である「大当りB」が設定され、且つ大当り遊技終了後に開放延長機能が付与される。
「大当り図柄C」は、決定される割合が4%とされ、対応する大当り遊技態様として前記短時間第1の大当り遊技態様である「大当りC」が設定され、且つ大当り遊技終了後に開放延長機能が付与される。
開放延長機能を規制するリミッタは、開放延長機能が連続20回で作動する設定である。
「大当りA」及び「大当りC」の遊技態様は、大入賞口26(特電役物25)の所定の開放動作を1ラウンドとするラウンド遊技を2ラウンド行い、大当り遊技の所要時間は最長「2.5秒」とされる。
「大当りB」の遊技態様は、ラウンド遊技を2ラウンド行い、大当り遊技の所要時間は最長「5.5秒」とされる。
また「大当りA、B、C」の何れの大当り遊技においてもラウンド遊技の大入賞口6の開放時間は最長「0.25秒」とされ、規定入賞数は「1個」である。
特図の変動時間は「1秒」とされ、特図の確定表示される確定時間は「0.5秒」で、両者ともに極めて短時間である。
このように「大当りA」及び「大当りC」の遊技態様は、特図の変動開始から図柄の確定表示を経て大当り遊技終了までの時間が最長4秒であり、普電役物23の開放時間よりも短時間としている。一方、「大当りB」の遊技態様は、特図の変動開始から図柄の確定表示を経て大当り遊技終了までの時間が最長7秒であり、普電役物23の開放時間よりも長時間としている。
先ず図7を参照して前記プログラム処理の「メインルーチン」の概要を説明する。「メインルーチン」は本処理(S100〜S111,S115)と残余処理(S112)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判断する(S100)。この判断はRAMの特定アドレスに特定の数値が書き込まれているか否かに基づいて行われ、ここで否定判断(S100:no)なら初期設定(S115)を実行する。前述の正常割り込みか否かを判断するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
一方、普図の当否判定の結果が当りでなければ(S315:no)、ハズレの変動パターンを決定する(S318)。
次にS319の処理において普図表示装置29の変動開始、及びサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43へ普図変動開始コマンドを送信し、「普図遊技処理」に移行する。
続いてS322の処理において確定表示された普図が当りになる組合せであるか否か確認し、当りになる組合せであったときは(S322:yes)、S323の普図当り開始演出処理によりサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43へ当り演出を開始させるようにコマンドを送信し、「普図遊技処理」に移行する。
尚、普図当り開始演出及び普図当り終了演出は、普図や普電の状態が通常状態であるとき、即ち、普図の時短、確変、普電の開放延長が作動していないときには、それなりの時間を持っても良いが、作動しているときにはスピーディーな遊技を実現するために極めて短時間の演出を行う設定又は演出をしないことが望ましい。
リミッタが作動していなければ(S523:yes)、リミッタのカウンタを加算し(S524)、S525の処理において開放延長遊技状態に移行させるための開放延長設定フラグに「1」をセットする。更にS526の処理において確変遊技状態に移行させるための確変設定フラグに「1」をセットする。特図の大当り遊技終了後の遊技状態は、開放延長及び確変が組み合わされた遊技状態に移行することとなる。
続くS527の特図変動開始コマンド送信処理では特図表示装置28の特図の変動開始、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43へ特図の変動開始に対応するコマンドを送信し、「特別遊技処理」に移行する。
前記S530の処理の後、前記S527の特図変動開始コマンド送信処理で、特図表示装置28の特図の変動開始、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43へ特図の変動開始に対応するコマンドを送信し、「特別遊技処理」に移行する。
その後、前記S527の特図変動開始コマンド送信処理を実行して「特別遊技処理」に移行する。
そして大当り開始演出処理(S549)によりサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43へ大当り開始演出を開始させるようにコマンドを送信し、「特別遊技処理」に移行する。
前記S601の処理で大入賞口26が開放中でなければ(S601:no)、大当り遊技のインターバル中か否かを確認し(S602)、インターバル中でなければ(S602:no)、特図大当り終了演出中か否かを確認し(S603)、大当り終了演出中でなければ(S603:no)、大当り開始演出時間が経過したか否かを確認し(S604)、大当り開始演出時間の経過を確認すれば(S604:yes)、S605の大入賞口開放処理で第1ラウンドの大入賞口26を開放してリターンする。
一方、最終ラウンドでなければ、(S621:no)、大入賞口26の開放処理(S623)により第2ラウンドの大入賞口26の開放を実行してリターンする。
次にS636の処理では開放延長設定フラグが「1」か否かを確認し、開放延長設定フラグが「1」であれば(S636:yes)、開放延長フラグに「1」をセットする(S637)。これにより大当り遊技終了後に開放延長遊技が付与される。尚、S637の処理は特許請求の範囲の開放延長遊技の設定手段に相当する。その後、特図の大当り終了コマンド送信の処理(S638)を実行し、この処理でサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43に大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
即ち、前記入球(a)に起因する当否判定に伴う特図の変動及び確定表示が終了すると、「大当りB」遊技が開始され、大当り遊技の開始インターバルが実施される。また「大当りB」遊技の開始とともに開放延長が非作動状態に切り換えられる。
「大当りB」遊技は、開始インターバルの後、大入賞口26(特電役物25)が所定の開放態様で開放される1ラウンド目のラウンド遊技、ラウンド遊技間のラウンド間インターバル、2ラウンド目のラウンド遊技及び大当り終了インターバルが実施される。
そして大当り終了インターバルが終了すると、「大当り図柄B」は開放延長図柄であるため、「大当りB」遊技の終了後に開放延長遊技に移行する。
「大当りB」遊技によればその終了後に開放延長遊技を獲得できるので、大当りの連続獲得が期待でき、遊技者は安心感と満足感を得られる。
そして大当り終了インターバルが終了すると、「大当り図柄A」は開放延長図柄でないため、「大当りA」遊技の終了後に前記リミッタの開放延長計数カウンタがクリアされ、且つ開放延長遊技に移行しない。
しかしながら「大当りA」遊技は、特図変動時間、確定表示時間及び2つのラウンド遊技時間が「大当りB」遊技のそれらと同じ時間であるが、特図の変動開始から大当り終了インターバル終了までの特図変動時間と確定表示時間及び大当り遊技時間を合算した遊技時間(T2)は普電役物23の開放時間よりも短い時間とされ、「大当りA」遊技の終了後も普電役物23は開放されている。このため、当該普電役物23の開放中に、「大当りA」遊技の終了後の特図始動口24への入球(b)により特図の当否判定が行われる可能性が高い。
このように普電役物23の一回の開放期間に、「大当りA」に続いて「大当りC」が生起すると、「大当りC」により開放延長とされ、且つリミッタのカウントは初期値となるので、あたかも連続可能な大当りの残り回数が増加するような上乗せチャンスが得られる。例えば、リミッタの制限回数は20回であり、開放延長の大当りが15回連続しているときに(制限まで残り5回)、「大当りA」となり、直後に「大当りC」が生起することで大当り遊技終了後に開放延長となり且つリミッタのカウントが初期値に戻るので、遊技者にとって、大当りの連続可能な残り回数が5回から20回に変わることで15回分の上乗せがなされた感覚となる。これにより遊技者の緊張感や期待感を向上させることができる。
また、図は省略するが、普電役物23の一回の開放期間に、「大当りA」に続いて「大当りB」が生起した場合も、前記「大当りA」に続いて「大当りC」が生起したのと同様に、「大当り図柄B」は開放延長図柄であるので、「大当りB」遊技の終了後に開放延長遊技とされ、且つリミッタのカウントは初期値となるので、あたかも連続可能な大当りの残り回数が増加するような上乗せチャンスが得られる。
「大当りB」遊技の終了後、「大当り図柄B」は開放延長図柄であるが、リミッタ作動後であるのため、開放延長遊技とならず、尚、リミッタは「大当りB」遊技の終了後に非作動となる。
そして大当り終了インターバルが終了すると、「大当り図柄C」は開放延長図柄であるがリミッタにより規制されるので、「大当りC」遊技の終了後に開放延長遊技に移行しない。尚、「大当りC」遊技の終了後にリミッタは非作動に切り換えられる。
しかしながら「大当りC」遊技は、特図の変動開始から大当り終了インターバル終了までの特図変動時間と確定表示時間及び大当り遊技時間を合算した遊技時間(T3)が、前記「大当りA」遊技のそれと(T2)と同じであり、普電役物23の開放時間よりも短い時間とされる。従って、「大当りC」遊技の終了後も普電役物23は開放されている。このため、当該普電役物23の開放中に、「大当りC」遊技の終了後の特図始動口24への入球(b)により特図の当否判定が行われる可能性が高い。
このようにリミッタ作動後には、普電役物23の一回の開放期間に、「大当りC」が連続して生起すると、後者の「大当りC」により開放延長とされ、且つリミッタのカウントは初期値となるので、大当りが連続可能な遊技状態を引き戻したような感覚の引き戻しチャンスが得られ、これにより遊技者の緊張感や期待感を向上させることができる。
また、図は省略するが、普電役物23の一回の開放期間に、「大当りC」に続いて「大当りB」が生起すると、前記「大当りC」に続いて「大当りC」が生起したのと同様に、「大当り図柄B」は開放延長図柄であるので、「大当りB」遊技の終了後に開放延長遊技とされ、且つリミッタのカウントは初期値となるので、大当りが連続可能な遊技状態を引き戻したような感覚の引き戻しチャンスが得られる。
また、図は省略するが、開放延長遊技状態で且つリミッタが作動中において、普電役物23の開放中の特図始動口24への入球(a)による特図の当否判定で大当りとなり、大当り図柄として「大当り図柄A」が設定された場合も同様である。普電役物23の一回の開放期間に、「大当りA」に続いて「大当りB又はC」が生起すると、「大当りB又はC」は開放延長図柄であるので、「大当りB又はC」遊技の終了後に開放延長遊技とされ、且つリミッタのカウントは初期値となるので、大当りが連続可能な遊技状態を引き戻したような感覚の引き戻しチャンスが得られる。
一方、開放延長時に「大当りA」が生起しても、残りの普電役物23の開放期間中に「大当りA」が生起すると開放延長とならず、またリミッタ作動後も、「大当りB」が生起すると開放延長とならない。
従って開放延長を継続できるか否かといった遊技への遊技者の関心を高め、緊張感や期待感を向上させることができ、興趣の豊かな遊技を実現できる。
即ち、遊技球の帰趨によって変化する時間はラウンドに要する時間であって、他の時間は変化しないので、「大当りA」は2.0秒以上、「大当りB」は5.0秒以上、「大当りC」は2.0秒以上の時間を要することになる。
本パチンコ機1の遊技構成は、普図が当り図柄で確定することで開放する普電役物23(特図始動口24)への入球によって特図の変動が開始され、該特図が大当り図柄で確定することで大当り遊技が実行されることを考えると、「特図の変動時間(1秒)+大当りA又はCの所要時間(2.0〜2.5秒)<普電役物23の開放時間(5.78秒又は5.80秒)」、「特図の変動時間(1秒)+大当りBの所要時間(5.0〜5.5秒)≧普電役物23の開放時間(5.78秒or5.80秒)」の関係性が成立するようになっている。
発射した遊技球のほぼ全てが普電付近を流下し、普電が開放された状態でほぼ全てが入賞する配置であるため、普電の開放から入賞するまでに想定される最大時間は0.9秒程度となり、「大当りB」終了時には「大当りB」の開始前の開放した進む普電役物は既に閉鎖されているが、「大当りA及びC」終了時には未だ普電役物が閉鎖されることなく開放が継続されていることになる。
そのため、前記した全ての条件を満たすことによって、リミッタ非作動時には「大当りA」の終了時に、リミッタ作動時には「大当りA及びC」の終了時に、遊技者にとって感覚的に異なる上乗せチャンスや引き戻しチャンスが到来することになる。
また前記実施形態では、特図がほぼ100%の確率で当選するようにし、且つ特図の保留記憶を行わない構成であるが、特図の当選確率を下げ、特図の保留記憶を設ける構成としてもよい。また前記実施形態では、特図の確変機能を備えたが、備えない構成としてもよい。更に普図の当選確率を高確率とする普通図柄確率変動機能及び普電役物の開放時間を延長する開放延長機能を備えたが、それらとは別に普図の変動時間を短縮する普通図柄時短機能を備えてもよい。開放延長遊技は、普通図柄確率変動機能、開放延長機能、普通図柄時短機能の内、普通図柄確率変動機能のみが作動する遊技としてもよく、少なくとも普通図柄確率変動機能を作動し、開放延長機能又は普通図柄時短機能が作動する遊技としてもよい。
22A 普図始動口(普通図柄始動口)
22B 普図作動ゲート(普通図柄始動口)
23 普電役物(普通電動役物)
24 特図始動口(特別図柄始動口)
25 特電役物(特別電動役物)
26 大入賞口
40 主制御装置(普通図柄数値データ抽出手段、普通図柄当否判定手段、特別図柄数
値データ抽出手段、特別図柄当否判定手段、大当り図柄決定手段、大当り遊技制御手段、
開放延長遊技の設定手段、制限手段)
Claims (1)
- 普通図柄始動口と、
該普通図柄始動口への遊技球の入球に起因して普通図柄数値データを抽出する普通図柄数値データ抽出手段と、
前記普通図柄数値データに基づいて普通図柄の当否を判定する普通図柄当否判定手段と、
開閉作動可能に設けられ、前記普通図柄の当否判定の結果が当選時に所定の開放態様で開放する普通電動役物と、
該普通電動役物が開放することにより遊技球の入球が可能となる特別図柄始動口と、
該特別図柄始動口への遊技球の入球に起因して特別図柄数値データを抽出する特別図柄数値データ抽出手段と、
前記特別図柄数値データに基づいて特別図柄の当否を判定する特別図柄当否判定手段と、
前記特別図柄の当否判定の結果が当選時に、前記特別図柄の大当り図柄を決定する大当り図柄決定手段と、
前記特別図柄の当否判定の結果が当選時に、大入賞口を所定の開放態様で開放せしめて前記特別図柄の大当り遊技を実行する大当り遊技制御手段と、
前記大当り遊技の終了後に、前記大当り図柄に応じて、少なくとも前記普通図柄の当選確率を高確率とする普通図柄確率変動機能及び前記普通電動役物の開放時間を延長する開放延長機能が作動する開放延長遊技の設定手段と、
連続して作動する前記開放延長機能の作動回数をカウントし、カウント数が予め設定された回数に至ると前記開放延長遊技を制限する制限手段と、を具備する弾球遊技機において、
前記特別図柄の当否判定に伴う図柄変動時及び図柄確定表示中には前記特別図柄始動口への入球があっても前記特別図柄数値データを前記特別図柄の当否判定の対象としない構成で、
前記大当り遊技制御手段は、実行可能な大当り遊技態様として、前記普通電動役物の開放時間から当該大当り遊技の起因となる前記特別図柄の当否判定に伴う前記特別図柄の変動時間及び図柄確定表示時間を減算した時間よりも短くなるように設定された短時間大当りと、前記普通電動役物の開放時間から当該大当り遊技の起因となる前記特別図柄の当否判定に伴う前記特別図柄の変動時間及び図柄確定表示時間を減算した時間よりも長くなるように設定された長時間大当りと、を備え、
前記大当り図柄決定手段は、決定可能な大当り図柄として、少なくとも前記短時間大当りが設定され且つ大当り遊技終了後に前記開放延長遊技が設定されない短時間大当り図柄と、前記長時間大当りが設定され且つ大当り遊技終了後に前記開放延長遊技が設定される長時間開放延長大当り図柄からなる大当り図柄を備えることを特徴とする弾球遊技機。
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