JP5861137B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
この種のパチンコ機は、前記特別図柄の当否判定時に確定された特別図柄に基づいて、前記特別図柄の当否判定の当り確率を高確率に確変する機能、普通図柄の当り確率を高確率に確変する機能や、普通図柄の当り判定による前記普通電動役物の開放時間を延長する機能を有する。
更に後記特許文献2には、前記大当り遊技と前記特別図柄の高確率への確変とが何回も連続して繰り返し生起しないように繰り返し回数を制限するリミッタを内蔵した構成が記載されている。
この種のパチンコ機では、普通図柄の始動口への入球に起因して演出図柄表示装置の図柄変動を開始するとともに普通図柄の当否判定を行い、判定結果が当りであれば、図柄にて当りを報知するとともに普通電動役物を開放作動し、普通電動役物に遊技球が入球することにより特別図柄の当否判定を展開する。
そこで本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、遊技者の緊張感や期待感を向上させることができ、興趣溢れる遊技機を実現することを課題としてなされたものである。
普通図柄始動口への遊技球の入球に起因して普通図柄の当否判定を行う普通図柄当否判定手段と、
前記普通図柄の当否判定に伴い、普通図柄始動口への遊技球の入球に起因して普通図柄に対応する演出図柄の変動を開始するとともに、前記当否判定の結果が当選であれば、当り図柄を確定表示して当選したことを報知する演出図柄表示装置と、
前記普通図柄の当否判定の結果が当選のときに普通電動役物を所定回数開放作動する普通図柄当り遊技を実行せしめる普通図柄遊技制御手段と、
第1の特別図柄始動口と、
前記普通電動役物の開放時に入球可能又は入球容易となる第2の特別図柄始動口と、
常時入球可能な入球口より遊技球が入球すると、振分手段により遊技球を前記第1の特別図柄始動口又はそれ以外のいずれかへ振り分ける入球装置と、
前記第1又は第2の特別図柄始動口への遊技球の入球に起因して特別図柄の当否判定を行う特別図柄当否判定手段と、
前記特別図柄の当否判定の結果が当選のときに特別電動役物を所定回数開放作動する特別図柄の当り遊技を実行せしめる特別図柄遊技制御手段と、
前記特別図柄の当選により前記特別図柄の当り遊技が実行される毎に、該当り遊技終了後の遊技状態を複数種類の遊技状態の中から選択し、選択した遊技状態を実行する遊技状態制御手段と、を備え、
遊技球が流下する遊技盤の遊技領域には、その幅方向略中央を境に左右両側にそれぞれ遊技球が流下可能の左右の流下路を設け、
遊技球を遊技領域へ打ち出す発射口に近い左側流下路を狙う左打ち遊技により入球が可能な位置に前記入球装置の入球口を配置せしめるとともに、前記入球口よりも下流側に、該入球口に入球しなかった遊技球が入球可能な第1の普通図柄始動口を設ける一方、
第2の普通図柄始動口及び前記第2の特別図柄始動口をそれぞれ、遊技領域の右側流下路を狙う右打ち遊技により右側流下路を流下した遊技球が入球可能な位置に配置せしめ、
前記特別図柄当否判定手段は、特別図柄の当選確率が前記普通図柄当否判定手段による普通図柄の当選確率よりも高確率に設定され、
前記遊技状態制御手段は、前記当り遊技終了後の遊技状態として、通常の遊技状態に比べて、前記普通図柄の当選確率を確率変動せしめて高確率とするとともに前記普通電動役物の開放時間を延長せしめ、かつ前記特別図柄の当選確率を確率変動せしめて高確率とする第1の特別遊技状態と、
前記普通図柄の当選確率を確率変動せしめて高確率とするとともに前記普通電動役物の開放時間を延長せしめる第2の特別遊技状態とを所定の確率で実行せしめるようになし、
前記遊技状態制御手段には、特別図柄の当選確率を高確率とする特別図柄の当りが連続して発生する回数をカウントし、カウント数が予め設定された制限回数に至ると作動するリミッタ手段を設け、
該リミッタ手段が作動したときには、特別図柄の当り遊技終了後の遊技状態を、前記通常の遊技状態、又は前記第2の特別遊技状態へ移行せしめる一方、
前記リミッタ手段はカウント計数中に、特別図柄の当選確率を高確率としない特別図柄の当りが発生すると、前記リミッタ手段のカウントをクリアし、次の特別図柄の当選確率を高確率とする特別図柄の当りの発生により新たにカウントを開始するように構成する。
特別図柄の当り遊技の終了後に特別図柄の当選確率を高確率とする遊技状態(第1の特別遊技状態)となる当りが連続して生起し、連続回数が予め設定された制限回数に達してリミッタ手段が作動すると、当り遊技終了後の遊技状態が通常の遊技状態又は第2の特別遊技状態に移行し、通常の遊技状態であれば次に当り遊技を生起させることが困難となる。
一方、第1の特別遊技状態となる当りが連続してもリミッタ手段が作動するまでに、特別図柄の当選確率を高確率としない遊技状態(第2の特別遊技状態)となる当りが生起すれば、リミッタ手段のカウンタがクリアされる。この場合、第2の特別遊技状態から第1の特別遊技状態となる当りを容易に生起させることができ、次の第1の特別遊技状態となる当りからリミッタ手段のカウントが新たに開始される。従って、前記制限回数以上に当り遊技が連続して実行される可能性がある。尚、リミッタ手段は特別図柄の当選確率を高確率とする遊技状態への移行をカウントすることが望ましい。
更に、左側流下路に入球装置の入球口を設ける一方、右側流下路に第2の普通図柄始動口及び第2の特別図柄始動口を設けたので、通常の遊技状態と第1及び第2の特別遊技状態とで左打ち遊技又は右打ち遊技に切り替えさせ、遊技のメリハリをつけることができる。即ち、通常の遊技状態は入球装置内に設けられた第1の特図始動口への入球を目指して左打ち遊技を行い、遊技球の帰趨により一喜一憂するというパチンコ遊技本来の楽しさを実現できる。発射された遊技球が前記入球口へ入らなかったとしても、下流に設けられた第1の普通図柄始動口に入球する可能性が高いので遊技者の期待感を高めることができる。尚、普通図柄始動口への入球が増えても、普通図柄の当選確率が特別図柄の当選確率よりも低いので遊技者が有利になりすぎることはなく、前記入球口に入らなかったことの救済とし、本来の前記入球口から第1の特別図柄始動口へ入球するか否かといった遊技性をメインとして実施する。
また第1の普通図柄始動口への入球率が高いので、どの位の球を打てば普通図柄の当りを得ることができるかといった天井機能を設定することができる。
請求項1に記載の遊技機において、
前記左側流下路には、前記入球装置の入球口よりも下流側に、該入球口に入球しなかった遊技球を前記第1の普通図柄始動口へ向けて誘導する誘導通路を設ける。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けてある。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
遊技領域20の上半部中部にはセンターケース200が装着されている。センターケース200は中央に演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。
遊技球を左側流下路Lへ流下させるには発射ハンドル14を操作して遊技球を弱めに発射する「左打ち」を行う。一方、右側流下路Rへ流下させるには発射ハンドル14を操作して遊技球を強めに発射する「右打ち」を行う。
普図が当選すると普電役物23が作動して所定の時間、第2特図始動口25Bが開放される。第2特図始動口25Bは第1特図始動口25Aと同様に、入球により特図の当否判定が実行される起因となる入球口である。第1又は第2特図始動口25A,25Bへの入球により特図の大当り決定用乱数、特図の大当り図柄決定乱数、特図の変動パターン決定用乱数などの複数種類の乱数が抽出され、保留記憶される。保留記憶は1つのみ。
大入賞口27は特図の当選により開放されるものである。
また左側流下路Lの下部には複数の普通入賞口28が設けられている。
更に遊技領域20の中央下端部の盤面最下部には遊技球を取込む取込口205が設けられている。
前記送出口243の直下位置には開閉可能な左右一対の前記シャッター26が設置してある。図3(a)に示すように、シャッター26が閉じた状態では、送出口243より送り出された遊技球はシャッター26により入球装置24の左右両側の部位245,246より装置外部へ案内される(左右の矢印)。
尚、本実施形態では、シャッター26は、常時、一定の間隔で開閉作動を繰返している。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかしこれに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
主制御装置40と払出制御装置41とは双方向通信が可能である。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する擬似演出や特図の擬似図柄の表示態様のコマンドを送信する。
パチンコ機1は、普図始動ゲート22へ遊技球が入球すると、普図の当否判定を実行する。このとき普図表示装置291及び演出図柄表示装置21の図柄変動を開始し、その後、普図表示装置291に普図の判定結果を、演出図柄表示装置21に普図に対応する擬似図柄を確定表示して前記判定結果を報知する。判定結果が当りであれば普図の当り遊技として普電役物23を作動せしめて第2特図始動口25Bを開放する。
本パチンコ機の遊技仕様は、例えば、普図の当選確率は、通常、約2500分の1であるのに対して、高確率時は約1とされる。普電役物23の開放時間は、通常、5.8秒であるのに対して、延長時は約6.0秒に延長される。尚、特図の当選確率は、通常、65521分の65519であり、高確率時は65521分の65520とされ、特図はほぼ毎回当選する。
普電役物23の開放時間は通常時と開放延長時で、ほぼ差がなく、通常時からの普図の当りによりほぼ確実に第2特図始動口25Bへの入球が可能であり、特図の当りを得ることが可能である。
特図の当り遊技の終了後には、普図の当り遊技が生起しやすい状態となって、特図の当り遊技を連続して実行させることが可能である。
また特図の当り遊技は、リミッタ(リミッタ手段)により、高確率状態での当り遊技の発生回数がカウントされ、発生回数が所定の回数に達すると高確率状態が制限される。尚、高確率状態での当り遊技の発生回数ではなく、高確率状態の付与回数をカウントする構成でもよい。リミッタの判断、作動タイミングはどちらも同じであり、同じ効果を奏する。
以下、主制御装置40(厳密には、そのCPU)が実行するプログラム処理に基づいて作動の詳細を説明する。
続いてS252〜S263の処理において、確定された特図に基いて特図の当り遊技終了後に移行する遊技状態が設定される。尚、図11に示すように図柄は7種類で、ハズレの図柄0を除いた図柄1から図柄6よって遊技状態を選択する。遊技状態は、通常の遊技状態、前記第1の特別遊技状態として普図確率変動機能と普通電動役物の開放延長機能(時短機能)及び特図確率変動機能が作動する遊技状態、又は第2の特別遊技状態として普図確率変動機能と開放延長機能(時短機能)が作動する遊技状態のいずれかに設定される。
リミッタが作動していなければ(S253:yes)、リミッタのカウンタを加算し(S254)、S255の処理において、特図の確変機能を作動するための確変設定フラグに1をセットする。続くS256の処理において、普図の変動時間を短縮するとともに普図の確変機能及び普電役物23の開放延長機能(時短機能)を作動するための時短設定フラグに1をセットする。
これによれば、特図の当り遊技終了後の遊技状態は、普図確率変動機能と普通電動役物の開放延長機能(時短機能)、及び特図確率変動機能が作動する第1の特別遊技状態に移行することとなる。
続くS259の処理ではリミッタが作動したときの大当り図柄は普図の変動時間を短縮するとともに前記普図確変機能と前記開放延長機能を合わせた時短機能を作動する時短有図柄であるか否か確認し、時短有図柄であれば(S259:yes)、S256の処理で時短設定フラグに1をセットする。これによれば、特図の当り遊技終了後の遊技状態は、普図確率変動機能と開放延長機能(時短機能)が作動する第2の特別遊技状態に移行することとなる。
一方、時短有図柄でなければ(S259:no)、時短設定フラグを0にリセットする(S260)。特図の当り遊技終了後の遊技状態は、通常の遊技状態(特図も普図に低確率)に戻ることとなる。
尚、リミッタが非作動の状態において、遊技状態が第1の特別遊技状態の移行する割合は94%で、第2の特別遊技状態の割合は6%に設定してある。これらは特図の当り図柄によって設定される。また、リミッタ作動状態においては、通常の遊技状態に戻る割合が94%に、第2の特別遊技状態に移行する割合は6%に設定してある。
そして大当り開始演出処理(S229)によりサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ大当り演出を開始させるようにコマンドを送信し、「特別遊技処理」に移行する。
前記S301の処理で大入賞口が開放中でなければ(S301:no)、インターバル中か確認し(S302)、インターバル中でなければ(S302:no)、大当り終了演出中か確認し(S303)、大当り終了演出中でなければ(S303:no)、大当り開始演出時間が経過したか確認し(S304)、大当り開始演出時間が経過していれば(S304:yes)、S305の大入賞口の開放処理で大入賞口を開放してリターンする。尚、S305の処理は特許請求の範囲に記載の特別図柄遊技制御手段に相当する。
一方、最終ラウンドでなければ、(S321:no)、大入賞口の開放設定処理(S323)を実行してリターンする。
次にS336の処理では確変設定フラグが1か確認し、フラグが1であれば(S336:yes)、確変フラグに1をセットし(S337)、大当り終了コマンド送信の処理(S338)を実行し、この処理でサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
S335及びS337の処理で時短フラグと確変フラグとに1がセットされたときは、大当り遊技終了後の遊技状態が前記第1の特別遊技状態に移行する。時短フラグにのみ1がセットされたときは前記第2の特別遊技状態に移行する。
尚、前記S335及びS337の処理は特許請求の範囲に記載の遊技状態制御手段に相当する。
普図の保留記憶がなければ(S503:no)、「普図遊技処理」に移行する。
一方、普図が当りでなければ(S513:no)、ハズレの変動パターンを決定する(S516)。続くS517の処理において普図の変動開始コマンドを送信可能か否か確認する。尚、本実施形態では送信可能と判断されるが、変動時間が所定時間以上の変動パターン等であれば送信するとしてもよい。
送信不可であれば(S517:no)、「普図遊技処理」に移行する。
前記S515の処理の後、又は前記S517の処理で送信可能であれば(S517:yes)、続くS518の処理において、普図表示装置291の変動開始、及びサブ統合制御装置42や演出図柄制御装置43へ普図変動開始コマンドを送信し、「普図遊技処理」に移行する。
続いて確定表示させた普図が当りになる組合せであるか否か確認し(S522)、当りになる組合せであったときは(S522:yes)、普図当り開始演出処理(S523)によりサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ当り演出を開始させるようにコマンドを送信し、「普図遊技処理」に移行する。
このように表示すれば、リミッタが作動するまでに18回の大当りを得たことが判り、遊技者の目安とすることができる。
遊技性として、第1の特別遊技状態が連続し、リミッタ作動までに、第2の特別遊技状態が得られれば上限回数はどんどん伸びていくため、遊技者は第2の特別遊技状態をどのタイミングで得ることができるか、という新規な興趣をもって遊技を進行することができる。
またリミッタ作動時に、前記図柄4,5,6の大当りが得られれば、開放延長となり、特図は高確率で大当りが発生するので、再び特図の当り遊技を連続して10回まで獲得できるチャンスが得られる。
一方、第1の特別遊技状態となる当りが連続してもリミッタが作動するまでに、に第2の特別遊技状態となる当りが生起すれば、リミッタのカウンタがクリアされ、続く当り遊技からリミッタ手段のカウントが新たに開始され、リミッタの前記制限回数以上に特図の当りが連続して生起する可能性がある。従って、従来構成のように特図の当りが制限回数まで連続して実行されるといった単調なものでなくなる。特図の当りの連続中に第2の特別遊技状態となる当りを引き当てることで、特図の当りの連続が途切れる可能性もあるが、前記制限回数以上に特図の当りが連続する可能性があり、遊技者の緊張感及び期待感を効果的に向上させることができ、遊技の興趣を豊かにできる。
通常の遊技状態では左打ち遊技を行い、第1の特別遊技状態又は第2の特別遊技状態に移行すると右打ち遊技を行なうように推奨する。
更に、右打ち推奨中に入球装置24への入球が検出されると、図26(b)に示すように強く右打ちを推奨する表示711を行うことが望ましい。また、左打ち推奨中に第1普図始動ゲート22Aへの入球が検出されたときには右打ちを推奨する表示を行うようにする。また表示の他に音声等で報知を行うようにしてもよい。
このように遊技の進行に応じて、左打ち遊技又は右打ち遊技のいずれかを推奨することにより、遊技者の緊張感及び期待感をより高める効果を奏す。
図27は本実施形態のパチンコ機の遊技盤2Aを示すもので、遊技領域20の中央には左側流下路L及び右側流下路Rに分けるセンターケース200と入球装置24Aが上下にそれぞれ配設されている。
入球装置24Aの内部には、特図の当否判定を起因となる特図始動口25が設けられ、更に、特図始動口25を入球可能な状態と入球不可能な状態とに変位して遊技球を振分けるシャッター26が設けられている。
図28(a)に示すように、シャッター26が閉じた状態では、送出口243より送り出された遊技球はシャッター26により入球装置24の左右両側の部位245,246より装置外部へ案内される。
一方、図28(b)に示すように、シャッター26が開くことにより、送出口243から送り出される遊技球を特図始動口25へ入球させることが可能となる。このようにシャッター260は、閉位置と開位置とに変位することにより遊技球を特図始動口25又は装置外部へ振分ける。
尚、シャッター26は、常時、一定の間隔で開閉作動を繰返している。
一方、第1の特別遊技状態となる当りが連続してもリミッタが作動するまでに、第2の特別遊技状態となる当りが生起すれば、リミッタのカウンタがクリアされ、続く当り遊技からリミッタ手段のカウントが新たに開始され、リミッタの前記制限回数以上に特図の当りが連続して生起する可能性がある。従って、従来構成のように特図の当りが制限回数まで連続して実行されるといった単調なものでなくなる。特図の当りの連続中に第2の特別遊技状態となる当りを引き当てることで、特図の当りの連続が途切れる可能性もあるが、前記制限回数以上に特図の当りが連続する可能性があり、遊技者の緊張感及び期待感を効果的に向上させることができ、遊技の興趣を豊かにできる。
この場合、前記普図当否判定処理(図17〜20)の前記S517の処理(図18)において否定判定(S517:no)を行い、主制御装置40からサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ普図変動開始コマンドを送信しないようにする。
これによれば、通常の遊技状態では、遊技の主な楽しみは遊技球が特図始動口へ入球するか否かといった遊技球の挙動であり、普図は当る見込みがなく、遊技の主役とならないので、当りなどの所定の判定内容以外は演出図柄表示装置21における普図の図柄変動を演出表示させないことにより、遊技者に余計な情報を与えずに済む。
図29に示す普図変動演出処理は、サブ統合制御装置42で実行される処理で、先ず、主制御装置40から普図変動開始コマンドを受信したか否かを確認する(S700)。受信があれば(S700:yes)、受信したコマンドが当りやリーチと言った所定のコマンドか否かを確認し(S701)、所定のコマンドでなければ(S701:no)、S702の処理において普図の変動演出を開始するか否かの抽選を行う。続くS703の処理において前記抽選の結果が変動演出を開始する結果であったか否かを確認する。
これによれば、前記他の演出構成と同様の作用効果を奏する。
図30(a)に示すように、演出図柄表示装置21の表示画面には、普図又は特図に対応する擬似演出図柄703(715)の下方位置に、普図に対応する擬似演出図柄を変動ないし確定表示中であることを示す丸表示712と、特図に対応する擬似演出図柄を変動ないし確定表示中であることを示す角表示713とを設け、これらの表示712,713により変動中ないし確定中の表示は普図であるか特図であるか明確にする。
一方、図30(c)に示すように、特図の当選時には当選表示716により特図の当選であることを明確にすることが望ましい。
勿論、ハズレでも普図か特図か明確にすることが望ましい。
図31(a)に示すように、普図に対応する擬似演出図柄703の変動中に、特図の変動が開始されると、演出図柄表示装置21の表示画面の上段部に特図の変動が開始されることを示す表示717を行う。
その後、図31(b)に示すように、演出図柄表示装置21の表示画面の上段部に普図に対応する擬似演出図柄703と普図であることを示す前記丸表示712を行い、表示画面の下段部に特図に対応する擬似演出図柄715と特図であることを示す前記角表示713を行う。
このように演出図柄表示装置21において、普図に対応する擬似演出図柄の変動ないし確定表示を行うとともに、特図に対応する擬似演出図柄の変動ないし確定表示を行うことで、演出図柄表示装置21を有効活用でき遊技の演出効果を向上できる。
前記第1及び第2のいずれの実施形態においても、特別図柄の当りが高確率であるので前記第1の特別遊技状態に引き戻すことが容易であるが、リミッタ作動時に前記第2の特別遊技状態で時短が設定される場合には、その時短回数を、普図の当選確率の分子を1とする分母の値よりも大きい回数に設定しておき、高い確率で第1の特別遊技状態に引き戻すことができる構成であればよい。
前記第1及び第2のいずれの実施形態においても、入球装置の振り分けを羽根部材(シャッター)の開閉により行なう構成であるがこれに限らず、回転体や、複数の落下孔を有する皿状のクルーンなどと言った遊技球を振り分け可能な構成でもよい。
更にまた、本発明は、パチンコ機台内に所定数の遊技球が封入され、封入された遊技球を遊技盤の遊技領域に向けて発射するとともに、発射された遊技球を回収し、回収した遊技球を再度発射することで内部の所定数の遊技球を循環的に使用して遊技を行う封入式パチンコ機に適用してもよい。
20 遊技領域
21 演出図柄表示装置
22A,22B 第1普通図柄始動ゲート(第1の普通図柄始動口)
22C 第2普通図柄始動ゲート(第2の普通図柄始動口)
23 普通電動役物
24,24A 入球装置
240入球口
25 特別図柄始動口
25A 第1特別図柄始動口(第1の特別図柄始動口)
25B 第2特別図柄始動口(第2の特別図柄始動口)
26 シャッター(振分手段)
27 大入賞口(特別電動役物)
40 主制御装置(普通図柄当否判定手段、普通図柄遊技制御手段、特別図柄当否判定手段、特別図柄遊技制御手段、遊技状態制御手段、リミッタ手段)
42 サブ統合制御装置(サブ制御装置)
205 取込口、第1取込口(第1の取込口)
206 第2取込口(第2の取込口)
221 誘導通路
L 左側流下路
R 右側流下路
Claims (2)
- 普通図柄始動口への遊技球の入球に起因して普通図柄の当否判定を行う普通図柄当否判定手段と、
前記普通図柄の当否判定に伴い、普通図柄始動口への遊技球の入球に起因して普通図柄に対応する演出図柄の変動を開始するとともに、前記当否判定の結果が当選であれば、当り図柄を確定表示して当選したことを報知する演出図柄表示装置と、
前記普通図柄の当否判定の結果が当選のときに普通電動役物を所定回数開放作動する普通図柄当り遊技を実行せしめる普通図柄遊技制御手段と、
第1の特別図柄始動口と、
前記普通電動役物の開放時に入球可能又は入球容易となる第2の特別図柄始動口と、
常時入球可能な入球口より遊技球が入球すると、振分手段により遊技球を前記第1の特別図柄始動口又はそれ以外のいずれかへ振り分ける入球装置と、
前記第1又は第2の特別図柄始動口への遊技球の入球に起因して特別図柄の当否判定を行う特別図柄当否判定手段と、
前記特別図柄の当否判定の結果が当選のときに特別電動役物を所定回数開放作動する特別図柄の当り遊技を実行せしめる特別図柄遊技制御手段と、
前記特別図柄の当選により前記特別図柄の当り遊技が実行される毎に、該当り遊技終了後の遊技状態を複数種類の遊技状態の中から選択し、選択した遊技状態を実行する遊技状態制御手段と、を備え、
遊技球が流下する遊技盤の遊技領域には、その幅方向略中央を境に左右両側にそれぞれ遊技球が流下可能の左右の流下路を設け、
遊技球を遊技領域へ打ち出す発射口に近い左側流下路を狙う左打ち遊技により入球が可能な位置に前記入球装置の入球口を配置せしめるとともに、前記入球口よりも下流側に、該入球口に入球しなかった遊技球が入球可能な第1の普通図柄始動口を設ける一方、
第2の普通図柄始動口及び前記第2の特別図柄始動口をそれぞれ、遊技領域の右側流下路を狙う右打ち遊技により右側流下路を流下した遊技球が入球可能な位置に配置せしめ、
前記特別図柄当否判定手段は、特別図柄の当選確率が前記普通図柄当否判定手段による普通図柄の当選確率よりも高確率に設定され、
前記遊技状態制御手段は、前記当り遊技終了後の遊技状態として、通常の遊技状態に比べて、前記普通図柄の当選確率を確率変動せしめて高確率とするとともに前記普通電動役物の開放時間を延長せしめ、かつ前記特別図柄の当選確率を確率変動せしめて高確率とする第1の特別遊技状態と、
前記普通図柄の当選確率を確率変動せしめて高確率とするとともに前記普通電動役物の開放時間を延長せしめる第2の特別遊技状態とを所定の確率で実行せしめるようになし、
前記遊技状態制御手段には、特別図柄の当選確率を高確率とする特別図柄の当りが連続して発生する回数をカウントし、カウント数が予め設定された制限回数に至ると作動するリミッタ手段を設け、
該リミッタ手段が作動したときには、特別図柄の当り遊技終了後の遊技状態を、前記通常の遊技状態、又は前記第2の特別遊技状態へ移行せしめる一方、
前記リミッタ手段はカウント計数中に、特別図柄の当選確率を高確率としない特別図柄の当りが発生すると、前記リミッタ手段のカウントをクリアし、次の特別図柄の当選確率を高確率とする特別図柄の当りの発生により新たにカウントを開始するように構成したことを特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機において、
前記左側流下路には、前記入球装置の入球口よりも下流側に、該入球口に入球しなかった遊技球を前記第1の普通図柄始動口へ向けて誘導する誘導通路を設けたことを特徴とする遊技機。
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