JP2015116479A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技の進行により当り遊技が連続して生起する制限回数が変化し、遊技者の緊張感や期待感を向上させ、興趣溢れる遊技機を実現すること。【解決手段】特別図柄の当り遊技の終了後、遊技状態制御手段により遊技状態を通常とは異なる第1又は第2の特別遊技状態を実行するようになし、かつ、遊技状態制御手段には、第1の特別遊技状態となる特別図柄の当り遊技の回数をカウントし、該カウント数が予め設定された制限回数に至ると作動するリミッタ手段を設け、該リミッタ手段が作動すると第1の特別遊技状態から、通常の遊技状態、又は第2の特別遊技状態へ移行せしめる一方、第1の特別遊技状態となる当り遊技のカウント中に、遊技状態が前記第2の特別遊技状態へ移行したときはリミッタ手段のカウントをクリアし、第1の特別遊技状態となる当りを新たにカウントさせる。【選択図】 図2
Description
本発明は遊技機、特に普通図柄の当否判定から特別図柄の当否判定へ遊技を展開する遊技機に関する。
従来、遊技機たるパチンコ機には、遊技球が普通図柄の始動口へ入球すると普通図柄の当否判定を行い、判定結果が当りであれば、特別図柄の始動口たる普通電動役物を開放し特別図柄の始動口への入球が可能となる。この状態で遊技球が特別図柄の始動口へ入球すると演出図柄表示装置の図柄が変動開始するとともに特別図柄の当否判定を行い、判定結果を前記演出図柄表示装置に図柄を確定表示して報知し、判定結果が当りであれば大入賞口を開放して遊技者にとって有利な大当り遊技を実行するものがある(例えば後記特許文献1参照)。
この種のパチンコ機は、前記特別図柄の当否判定時に確定された特別図柄に基づいて、前記特別図柄の当否判定の当り確率を高確率に確変する機能、普通図柄の当り確率を高確率に確変する機能や、普通図柄の当り判定による前記普通電動役物の開放時間を延長する機能を有する。
更に後記特許文献2には、前記大当り遊技と前記特別図柄の高確率への確変とが何回も連続して繰り返し生起しないように繰り返し回数を制限するリミッタを内蔵した構成が記載されている。
この種のパチンコ機は、前記特別図柄の当否判定時に確定された特別図柄に基づいて、前記特別図柄の当否判定の当り確率を高確率に確変する機能、普通図柄の当り確率を高確率に確変する機能や、普通図柄の当り判定による前記普通電動役物の開放時間を延長する機能を有する。
更に後記特許文献2には、前記大当り遊技と前記特別図柄の高確率への確変とが何回も連続して繰り返し生起しないように繰り返し回数を制限するリミッタを内蔵した構成が記載されている。
ところで前記パチンコ機のように特別図柄の当否判定時に演出図柄表示装置の図柄変動を行なう構成では、図柄の変動頻度が低く、図柄変動が生起しないと遊技の面白みが低下する。そこで図柄の変動頻度を向上するため、前記普通図柄の当否判定時に演出図柄表示装置の図柄変動を行なう構成としたパチンコ機がある。
この種のパチンコ機では、普通図柄の始動口への入球に起因して演出図柄表示装置の図柄変動を開始するとともに普通図柄の当否判定を行い、判定結果が当りであれば、図柄にて当りを報知するとともに普通電動役物を開放作動し、普通電動役物に遊技球が入球することにより特別図柄の当否判定を展開する。
この種のパチンコ機では、普通図柄の始動口への入球に起因して演出図柄表示装置の図柄変動を開始するとともに普通図柄の当否判定を行い、判定結果が当りであれば、図柄にて当りを報知するとともに普通電動役物を開放作動し、普通電動役物に遊技球が入球することにより特別図柄の当否判定を展開する。
この構成のパチンコ機は、普通図柄の当り判定による図柄表示と特別図柄の当否判定との関連性を高めるために、特別図柄の当り確率は100%に近く、普通図柄が当りであれば特別図柄も当りとなって大当り遊技に移行する。大当り遊技は大入賞口を2ラウンド開放する構成で、かつ大当り遊技終了後は普通図柄が高確率に確変するとともに前記開放延長機能が作動して、すぐに大当り遊技が連続して生起可能な構成にしている。そして大当り遊技及び高確率状態が所定の回数繰り返されると、リミッタにより通常の遊技状態(普通図柄が低確率の状態)に戻る。
前記従来の普通図柄の当否判定時に演出図柄表示装置の図柄変動を行なうパチンコ機は、一旦、大当り遊技が生起すると、リミッタが作動するまで繰り返し大当り遊技が実行され賞球の獲得が可能となる。しかしながら、大当り遊技が連続すると遊技者は大当り遊技の生起に慣れてしまい、獲得する賞球数がほぼ一定であるため、遊技者の緊張感が低下する。更にリミッタが作動して連続する大当り遊技が途切れると、低確率に戻るため次回の大当り遊技に対する遊技者の期待感も低下する。
そこで本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、遊技者の緊張感や期待感を向上させることができ、興趣溢れる遊技機を実現することを課題としてなされたものである。
そこで本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、遊技者の緊張感や期待感を向上させることができ、興趣溢れる遊技機を実現することを課題としてなされたものである。
請求項1に記載の発明は、
普通図柄始動口への遊技球の入球に起因して普通図柄の当否判定を行う普通図柄当否判定手段と、
前記普通図柄の当否判定に伴い、普通図柄始動口への遊技球の入球に起因して普通図柄に対応する演出図柄の変動を開始するとともに、前記当否判定の結果が当選であれば、当り図柄を確定表示して当選したことを報知する演出図柄表示装置と、
前記普通図柄の当否判定の結果が当選のときに普通電動役物を所定回数開放作動する普通図柄当り遊技を実行せしめる普通図柄遊技制御手段と、
第1の特別図柄始動口と、
前記普通電動役物の開放時に入球可能又は入球容易となる第2の特別図柄始動口と、
常時入球可能な入球口より遊技球が入球すると、振分手段により遊技球を前記第1の特別図柄始動口又はそれ以外のいずれかへ振り分ける入球装置と、
前記第1又は第2の特別図柄始動口への遊技球の入球に起因して特別図柄の当否判定を行う特別図柄当否判定手段と、
前記特別図柄の当否判定の結果が当選のときに特別電動役物を所定回数開放作動する特別図柄の当り遊技を実行せしめる特別図柄遊技制御手段と、
前記特別図柄の当選により前記特別図柄の当り遊技が実行される毎に、該当り遊技終了後の遊技状態を複数種類の遊技状態の中から選択し、選択した遊技状態を実行する遊技状態制御手段と、を備え、
遊技球が流下する遊技盤の遊技領域には、その幅方向略中央を境に左右両側にそれぞれ遊技球が流下可能の左右の流下路を設け、
遊技球を遊技領域へ打ち出す発射口に近い左側流下路を狙う左打ち遊技により入球が可能な位置に前記入球装置の入球口を配置せしめるとともに、前記入球口よりも下流側に、該入球口に入球しなかった遊技球が入球可能な第1の普通図柄始動口を設ける一方、
第2の普通図柄始動口及び前記第2の特別図柄始動口をそれぞれ、遊技領域の右側流下路を狙う右打ち遊技により右側流下路を流下した遊技球が入球可能な位置に配置せしめ、
かつ前記遊技領域には、その最下端部まで流下した遊技球を取り込む取込口を設け、
前記第1の普通図柄始動口を、前記取込口の直上流位置で、前記左側流下路をその下端まで流下した遊技球を入球可能に設け、
前記特別図柄当否判定手段は、特別図柄の当選確率が前記普通図柄当否判定手段による普通図柄の当選確率よりも高確率に設定され、
前記遊技状態制御手段は、前記当り遊技終了後の遊技状態として、通常の遊技状態に比べて、前記普通図柄の当選確率を確率変動せしめて高確率とするとともに前記普通電動役物の開放時間を延長せしめ、かつ前記特別図柄の当選確率を確率変動せしめて高確率とする第1の特別遊技状態と、
前記普通図柄の当選確率を確率変動せしめて高確率とするとともに前記普通電動役物の開放時間を延長せしめる第2の特別遊技状態とを所定の確率で実行せしめるようになし、
前記遊技状態制御手段には、特別図柄の当選確率を高確率とする特別図柄の当りが連続して発生する回数をカウントし、カウント数が予め設定された制限回数に至ると作動するリミッタ手段を設け、
該リミッタ手段が作動したときには、特別図柄の当り遊技終了後の遊技状態を、前記通常の遊技状態、又は前記第2の特別遊技状態へ移行せしめる一方、
前記リミッタ手段はカウント計数中に、特別図柄の当選確率を高確率としない特別図柄の当りが発生すると、前記リミッタ手段のカウントをクリアし、次の特別図柄の当選確率を高確率とする特別図柄の当りの発生により新たにカウントを開始するように構成する。
普通図柄始動口への遊技球の入球に起因して普通図柄の当否判定を行う普通図柄当否判定手段と、
前記普通図柄の当否判定に伴い、普通図柄始動口への遊技球の入球に起因して普通図柄に対応する演出図柄の変動を開始するとともに、前記当否判定の結果が当選であれば、当り図柄を確定表示して当選したことを報知する演出図柄表示装置と、
前記普通図柄の当否判定の結果が当選のときに普通電動役物を所定回数開放作動する普通図柄当り遊技を実行せしめる普通図柄遊技制御手段と、
第1の特別図柄始動口と、
前記普通電動役物の開放時に入球可能又は入球容易となる第2の特別図柄始動口と、
常時入球可能な入球口より遊技球が入球すると、振分手段により遊技球を前記第1の特別図柄始動口又はそれ以外のいずれかへ振り分ける入球装置と、
前記第1又は第2の特別図柄始動口への遊技球の入球に起因して特別図柄の当否判定を行う特別図柄当否判定手段と、
前記特別図柄の当否判定の結果が当選のときに特別電動役物を所定回数開放作動する特別図柄の当り遊技を実行せしめる特別図柄遊技制御手段と、
前記特別図柄の当選により前記特別図柄の当り遊技が実行される毎に、該当り遊技終了後の遊技状態を複数種類の遊技状態の中から選択し、選択した遊技状態を実行する遊技状態制御手段と、を備え、
遊技球が流下する遊技盤の遊技領域には、その幅方向略中央を境に左右両側にそれぞれ遊技球が流下可能の左右の流下路を設け、
遊技球を遊技領域へ打ち出す発射口に近い左側流下路を狙う左打ち遊技により入球が可能な位置に前記入球装置の入球口を配置せしめるとともに、前記入球口よりも下流側に、該入球口に入球しなかった遊技球が入球可能な第1の普通図柄始動口を設ける一方、
第2の普通図柄始動口及び前記第2の特別図柄始動口をそれぞれ、遊技領域の右側流下路を狙う右打ち遊技により右側流下路を流下した遊技球が入球可能な位置に配置せしめ、
かつ前記遊技領域には、その最下端部まで流下した遊技球を取り込む取込口を設け、
前記第1の普通図柄始動口を、前記取込口の直上流位置で、前記左側流下路をその下端まで流下した遊技球を入球可能に設け、
前記特別図柄当否判定手段は、特別図柄の当選確率が前記普通図柄当否判定手段による普通図柄の当選確率よりも高確率に設定され、
前記遊技状態制御手段は、前記当り遊技終了後の遊技状態として、通常の遊技状態に比べて、前記普通図柄の当選確率を確率変動せしめて高確率とするとともに前記普通電動役物の開放時間を延長せしめ、かつ前記特別図柄の当選確率を確率変動せしめて高確率とする第1の特別遊技状態と、
前記普通図柄の当選確率を確率変動せしめて高確率とするとともに前記普通電動役物の開放時間を延長せしめる第2の特別遊技状態とを所定の確率で実行せしめるようになし、
前記遊技状態制御手段には、特別図柄の当選確率を高確率とする特別図柄の当りが連続して発生する回数をカウントし、カウント数が予め設定された制限回数に至ると作動するリミッタ手段を設け、
該リミッタ手段が作動したときには、特別図柄の当り遊技終了後の遊技状態を、前記通常の遊技状態、又は前記第2の特別遊技状態へ移行せしめる一方、
前記リミッタ手段はカウント計数中に、特別図柄の当選確率を高確率としない特別図柄の当りが発生すると、前記リミッタ手段のカウントをクリアし、次の特別図柄の当選確率を高確率とする特別図柄の当りの発生により新たにカウントを開始するように構成する。
請求項1の発明によれば、通常時は入球装置の第1の特別図柄始動口を狙って遊技を行い、遊技球の挙動がメインの遊技性を遊技者に楽しませる。第1の特別図柄始動口への入球に起因して特別図柄が当選となって特別図柄の当り遊技が生起すると、該当り遊技終了後の遊技状態が第1又は第2の特別遊技状態に移行し、第2の普通図柄始動口を狙って遊技を行い、普通図柄の当選から第2の特別図柄始動口を狙って、続けて特別図柄の当り遊技を生起させることが容易となる。
特別図柄の当り遊技の終了後に特別図柄の当選確率を高確率とする遊技状態(第1の特別遊技状態)となる当りが連続して生起し、連続回数が予め設定された制限回数に達してリミッタ手段が作動すると、当り遊技終了後の遊技状態が通常の遊技状態又は第2の特別遊技状態に移行し、通常の遊技状態であれば次に当り遊技を生起させることが困難となる。
一方、第1の特別遊技状態となる当りが連続してもリミッタ手段が作動するまでに、特別図柄の当選確率を高確率としない遊技状態(第2の特別遊技状態)となる当りが生起すれば、リミッタ手段のカウンタがクリアされる。この場合、第2の特別遊技状態から第1の特別遊技状態となる当りを容易に生起させることができ、次の第1の特別遊技状態となる当りからリミッタ手段のカウントが新たに開始される。従って、前記制限回数以上に当り遊技が連続して実行される可能性がある。尚、リミッタ手段は特別図柄の当選確率を高確率とする遊技状態への移行をカウントすることが望ましい。
特別図柄の当り遊技の終了後に特別図柄の当選確率を高確率とする遊技状態(第1の特別遊技状態)となる当りが連続して生起し、連続回数が予め設定された制限回数に達してリミッタ手段が作動すると、当り遊技終了後の遊技状態が通常の遊技状態又は第2の特別遊技状態に移行し、通常の遊技状態であれば次に当り遊技を生起させることが困難となる。
一方、第1の特別遊技状態となる当りが連続してもリミッタ手段が作動するまでに、特別図柄の当選確率を高確率としない遊技状態(第2の特別遊技状態)となる当りが生起すれば、リミッタ手段のカウンタがクリアされる。この場合、第2の特別遊技状態から第1の特別遊技状態となる当りを容易に生起させることができ、次の第1の特別遊技状態となる当りからリミッタ手段のカウントが新たに開始される。従って、前記制限回数以上に当り遊技が連続して実行される可能性がある。尚、リミッタ手段は特別図柄の当選確率を高確率とする遊技状態への移行をカウントすることが望ましい。
このように請求項1の発明は、従来構成のように特別図柄の当り遊技が制限回数まで連続して実行されるといった単調なものでなく、特別図柄の当り遊技の連続中に第2の特別遊技状態の当りを引き当てることで、連続する当り遊技が途切れる可能性はあるが、前記制限回数以上に当り遊技が連続する可能性があり、遊技者が獲得する賞球の総数が変化するので、遊技者の緊張感及び期待感を効果的に向上させることができ、遊技の興趣を豊かにできる。
更に、左側流下路に入球装置の入球口を設ける一方、右側流下路に第2の普通図柄始動口及び第2の特別図柄始動口を設けたので、通常の遊技状態と第1及び第2の特別遊技状態とで左打ち遊技又は右打ち遊技に切り替えさせ、遊技のメリハリをつけることができる。即ち、通常の遊技状態は入球装置内に設けられた第1の特図始動口への入球を目指して左打ち遊技を行い、遊技球の帰趨により一喜一憂するというパチンコ遊技本来の楽しさを実現できる。発射された遊技球が前記入球口へ入らなかったとしても、下流に設けられた第1の普通図柄始動口に入球する可能性が高いので遊技者の期待感を高めることができる。尚、普通図柄始動口への入球が増えても、普通図柄の当選確率が特別図柄の当選確率よりも低いので遊技者が有利になりすぎることはなく、前記入球口に入らなかったことの救済とし、本来の前記入球口から第1の特別図柄始動口へ入球するか否かといった遊技性をメインとして実施する。
また第1の普通図柄始動口への入球率が高いので、どの位の球を打てば普通図柄の当りを得ることができるかといった天井機能を設定することができる。
更に第1の普通図柄始動口を、最下端部まで流下した遊技球を取り込む取込口の直上流位置に設けたので、第1の普通図柄始動口に入球する可能性をより高くできる。
更に、左側流下路に入球装置の入球口を設ける一方、右側流下路に第2の普通図柄始動口及び第2の特別図柄始動口を設けたので、通常の遊技状態と第1及び第2の特別遊技状態とで左打ち遊技又は右打ち遊技に切り替えさせ、遊技のメリハリをつけることができる。即ち、通常の遊技状態は入球装置内に設けられた第1の特図始動口への入球を目指して左打ち遊技を行い、遊技球の帰趨により一喜一憂するというパチンコ遊技本来の楽しさを実現できる。発射された遊技球が前記入球口へ入らなかったとしても、下流に設けられた第1の普通図柄始動口に入球する可能性が高いので遊技者の期待感を高めることができる。尚、普通図柄始動口への入球が増えても、普通図柄の当選確率が特別図柄の当選確率よりも低いので遊技者が有利になりすぎることはなく、前記入球口に入らなかったことの救済とし、本来の前記入球口から第1の特別図柄始動口へ入球するか否かといった遊技性をメインとして実施する。
また第1の普通図柄始動口への入球率が高いので、どの位の球を打てば普通図柄の当りを得ることができるかといった天井機能を設定することができる。
更に第1の普通図柄始動口を、最下端部まで流下した遊技球を取り込む取込口の直上流位置に設けたので、第1の普通図柄始動口に入球する可能性をより高くできる。
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の遊技機において、
前記普通図柄当否判定手段として、普通図柄の当否判定の処理を含む遊技の制御を司る主制御装置を設ける一方、
前記演出図柄表示装置の表示制御を行うサブ制御装置を設け、
前記主制御装置は、前記普通図柄の当否判定が実行されたときに、前記サブ制御装置へ前記演出図柄の変動開始を指定する情報を送信する構成とする。
請求項1に記載の遊技機において、
前記普通図柄当否判定手段として、普通図柄の当否判定の処理を含む遊技の制御を司る主制御装置を設ける一方、
前記演出図柄表示装置の表示制御を行うサブ制御装置を設け、
前記主制御装置は、前記普通図柄の当否判定が実行されたときに、前記サブ制御装置へ前記演出図柄の変動開始を指定する情報を送信する構成とする。
請求項2の発明によれば、演出図柄表示装置の変動演出の表示制御を好適に行うことができる。
請求項3に記載の発明は、
請求項2に記載の遊技機において、
前記主制御装置は、前記サブ制御装置へ向けて特別図柄の当否判定に伴う特別図柄の変動を指定する情報を送信可能となし、
前記サブ制御装置は、主制御装置からの前記情報を受信した場合、普通図柄と同様の擬似演出図柄を使用して変動演出を行う構成とする。
請求項2に記載の遊技機において、
前記主制御装置は、前記サブ制御装置へ向けて特別図柄の当否判定に伴う特別図柄の変動を指定する情報を送信可能となし、
前記サブ制御装置は、主制御装置からの前記情報を受信した場合、普通図柄と同様の擬似演出図柄を使用して変動演出を行う構成とする。
請求項3の発明によれば、たまにしか変動演出しない普通図柄のために専用の擬似演出図柄を用意せず、特別図柄に対応することをメインとした擬似演出図柄を共用することで、余計なデータを軽減することができる。
請求項4に記載の発明は、
請求項3に記載の遊技機において、
前記サブ制御装置は、通常の遊技状態で、かつ普通図柄の変動演出を行なっているときに、前記主制御装置から特別図柄の変動を指定する情報を受信した場合には、普通図柄の変動演出を中止して特別図柄の変動演出を行う、又は普通図柄の図柄態様を小さく簡便な表示に切り替えて特別図柄の変動演出とともに表示を行う構成とする。
請求項3に記載の遊技機において、
前記サブ制御装置は、通常の遊技状態で、かつ普通図柄の変動演出を行なっているときに、前記主制御装置から特別図柄の変動を指定する情報を受信した場合には、普通図柄の変動演出を中止して特別図柄の変動演出を行う、又は普通図柄の図柄態様を小さく簡便な表示に切り替えて特別図柄の変動演出とともに表示を行う構成とする。
請求項4の発明によれば、普通図柄と特別図柄とが同時に変動するような時は、普通図柄の演出を中断したり、特別図柄を主とし、普通図柄を従とする関係で表示することにより、遊技者にどちらが遊技の結果に影響を与えるものであるかを直感的に判らせることができる。
本発明を適用した第1の実施形態の遊技機(パチンコ機)を説明する。図1に示すように、パチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠10にて構成の各部を保持する構造としてある。外枠10には、左側の上下の位置に設けたヒンジ101を介して、板ガラス110が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)11及び図略の内枠が開閉可能に設けてある。なお、これら前枠11及び前記内枠はシリンダ錠18により外枠10に閉鎖ロックされ、シリンダ錠18に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠11を開放する。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けてある。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けてある。
前枠11の上部の左右両側位置にはそれぞれスピーカ112が設置してあり、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向を向上させる。また前枠11には遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ113のほか、遊技の異常を報知するLED類が設けてある。
前枠11の下半部には上皿12と下皿13とが一体に形成してある。下皿13の右側には発射ハンドル14が設けてあり、該発射ハンドル14を時計回りに操作することにより発射装置が作動して、上皿12から供給された遊技球が遊技盤2に向けて発射される。また上皿12には賞球が払い出される。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
本パチンコ機1は所謂CR機であって、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)60が隣接してある。パチンコ機1には上皿12の右側に貸出ボタン171、精算ボタン172及び残高表示器173が設けてある。また上皿12の中央位置には遊技者が操作可能な遊技ボタン15と、その外周を囲むようにジョグダイヤル16が設置されている。
図2は、本パチンコ機の遊技盤2の正面図である。遊技盤2には外レール201と内レール202とによって囲まれた略円形の遊技領域20が形成されている。遊技領域20には図示しない多数の遊技釘が植設されている。
遊技領域20の上半部中部にはセンターケース200が装着されている。センターケース200は中央に演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。
遊技領域20の上半部中部にはセンターケース200が装着されている。センターケース200は中央に演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。
遊技領域20は、センターケース200により左右に分けられ、センターケース200の左側には遊技球が流下可能な左側流下路Lが設けられ、センターケース200の右側には遊技球が流下可能な右側流下路Rが設けられている。
遊技球を左側流下路Lへ流下させるには発射ハンドル14を操作して遊技球を弱めに発射する「左打ち」を行う。一方、右側流下路Rへ流下させるには発射ハンドル14を操作して遊技球を強めに発射する「右打ち」を行う。
遊技球を左側流下路Lへ流下させるには発射ハンドル14を操作して遊技球を弱めに発射する「左打ち」を行う。一方、右側流下路Rへ流下させるには発射ハンドル14を操作して遊技球を強めに発射する「右打ち」を行う。
遊技領域20の下半部中部にはセンターケース200の下方に、左へ向けて開口する入球口240を有し、左側流下路Lを流下する遊技球のみを常時入球可能に構成した入球装置24が設置されている。また入球装置24の内部には、入賞装置24へ入球した遊技球のみが入球可能であり、入球により特別図柄(以下、単に特図という)の当否判定を開始する第1特図始動口(第1の特別図柄始動口)25Aが設けられている。更に、入球装置24の内部には、第1特図始動口25Aを入球可能な状態と入球不可能な状態とに変位して遊技球を振分けるシャッター26(特許請求の範囲に記載の振分手段に相当する)が設けられている。
遊技領域20のセンターケース200の左側の左側流下路Lには、入球装置24の入球口240よりも下流側の位置と、入球装置24の下方位置に、左側流下路Lを流下して入球装置24の入球口240へ入球しなかった遊技球が常時通過(入球)可能であり、通過により普通図柄(以下、単に普図という)の当否判定を開始する第1普図始動ゲート22A,22B(特許請求の範囲に記載の第1の普通図柄始動口に相当する)が設けられている。尚、第1普図始動ゲート22Bは入球口240へ入球しなかった遊技球の通過が容易なように左寄りの位置に設けられている。
特に、第1普図始動ゲート22Aには、該ゲート向けて遊技釘等を配列して、入球口240へ入球しなかった遊技球を第1普図始動ゲート22Aへ誘導する誘導通路221が設けられている。
遊技領域20のセンターケース200の右側の右側流下路Rには、遊技球が常時通過(入球)可能であり、通過により普図の当否判定を開始する第2普図始動ゲート22C(特許請求の範囲に記載の第2の普通図柄始動口に相当する)、チューリップ式の普通電動役物(普電役物)23により開閉可能に設けられた第2特図始動口(第2の特別図柄始動口)23B、及び開閉扉(特別電動役物)にて開閉可能に設けられた大入賞口27が設置されている。
前記のように第1及び第2普図始動ゲート22A,22B,22Cは遊技球の通過により普図の当否判定が実行される起因となるゲートで、通過により普図の当り決定用乱数、普図の当り図柄決定乱数、普図のリーチ判定用乱数、普図の変動パターン決定用乱数などの複数種類の乱数が抽出され、保留記憶される。保留記憶は4つまで記憶される。
普図が当選すると普電役物23が作動して所定の時間、第2特図始動口25Bが開放される。第2特図始動口25Bは第1特図始動口25Aと同様に、入球により特図の当否判定が実行される起因となる入球口である。第1又は第2特図始動口25A,25Bへの入球により特図の大当り決定用乱数、特図の大当り図柄決定乱数、特図の変動パターン決定用乱数などの複数種類の乱数が抽出され、保留記憶される。保留記憶は1つのみ。
大入賞口27は特図の当選により開放されるものである。
普図が当選すると普電役物23が作動して所定の時間、第2特図始動口25Bが開放される。第2特図始動口25Bは第1特図始動口25Aと同様に、入球により特図の当否判定が実行される起因となる入球口である。第1又は第2特図始動口25A,25Bへの入球により特図の大当り決定用乱数、特図の大当り図柄決定乱数、特図の変動パターン決定用乱数などの複数種類の乱数が抽出され、保留記憶される。保留記憶は1つのみ。
大入賞口27は特図の当選により開放されるものである。
遊技領域20の左側端部には、内レール202沿いに表示部が設けられている。該表示部には、普図の判定結果を示す普図表示装置291、特図の判定結果を示す特図表示装置292、及び普図保留数表示装置293が設けられている。
また左側流下路Lの下部には複数の普通入賞口28が設けられている。
更に遊技領域20の中央下端部の盤面最下部には遊技球を取込む取込口205が設けられている。
また左側流下路Lの下部には複数の普通入賞口28が設けられている。
更に遊技領域20の中央下端部の盤面最下部には遊技球を取込む取込口205が設けられている。
図3(a)(b)は前記入球装置24の作動の説明図である。入球装置24は、入球口240より入球した遊技球を棚状のステージ241で受け、取入口242から一旦、装置内へ取入れる。取入られた遊技球は、装置ほぼ中央の送出口243から送り出される。
前記送出口243の直下位置には開閉可能な左右一対の前記シャッター26が設置してある。図3(a)に示すように、シャッター26が閉じた状態では、送出口243より送り出された遊技球はシャッター26により入球装置24の左右両側の部位245,246より装置外部へ案内される(左右の矢印)。
前記送出口243の直下位置には開閉可能な左右一対の前記シャッター26が設置してある。図3(a)に示すように、シャッター26が閉じた状態では、送出口243より送り出された遊技球はシャッター26により入球装置24の左右両側の部位245,246より装置外部へ案内される(左右の矢印)。
一方、図3(b)に示すように、シャッター26が開くことにより、送出口243から送り出される遊技球を下方の第1特図始動口25Aへ入球させることが可能となる。このようにシャッター26は、閉位置と開位置とに変位することにより遊技球を第1特図始動口25A又は装置外部へ振分ける。
尚、本実施形態では、シャッター26は、常時、一定の間隔で開閉作動を繰返している。
尚、本実施形態では、シャッター26は、常時、一定の間隔で開閉作動を繰返している。
図4に示すように、パチンコ機1の裏側は、前記遊技盤2を脱着可能に取付ける内枠30が収納されている。内枠30は、前記前枠11と同様に、一方の側縁(図4の右側)の上下位置が前記外枠10にヒンジ結合され開閉可能に設置されている。内枠30には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク31、タンクレール32、払出ユニット33が設けられ、払出ユニット33の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤20の入賞口に遊技球が入球すれば球タンク31からタンクレール32を介して所定個数の遊技球(賞球)が払出ユニット33により払出球流下通路を通り前記上皿12に払い出される。また、本実施形態では前記賞球を払い出す払出ユニット33により前記貸出ボタン171の操作で払い出される貸球も払い出す構成としてある。
パチンコ機1の裏側には、主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、電源基板45が設けられている。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2に設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図3では発射制御装置44が描かれていないが、払出制御装置41の下に設けてある。
また、球タンク31の右側には、外部接続端子板38が設けてあり、外部接続端子板38により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。尚、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子板には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠側(外枠10、前枠11、内枠30)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施形態では、ひとつの外部接続端子板38を介して遊技状態や遊技結果を示す信号をホールコンピュータへ送信する。
図5は本パチンコ機の電気的構成を示すもので、遊技の制御を司る主制御装置40を中心に、サブ制御装置として払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43を具備する構成である。主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43においては、何れもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え、これら制御装置は何れもCPUにより、2ms周期又は4ms周期の割り込み信号に起因してROMに搭載しているメインルーチン及びサブルーチンからなるプログラムが開始され、各種の制御が実行される。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかしこれに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかしこれに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置40は、裏配線中継端子板530及び外部接続端子板38を介して遊技施設のホールコンピュータ500と電気的に接続される。また主制御装置40には、裏配線中継端子板530や遊技盤中継端子板531を介して、前枠(ガラス枠)及び内枠が閉鎖しているか否か検出する前面枠閉鎖SW(スイッチ)501、意匠枠閉鎖SW502、第1特図始動口25Aへの入球を検出する第1特図始動SW503、第2特図始動口25Bへの入球を検出する第2特図始動SW504、第1及び第2普図始動ゲート22A,22B,22Cへの入球を検出する普通図柄作動SW505、普電役物への入球をカウントする第1カウントSW506、大入賞口27への入球をカウントする第2カウントSW507、普通入賞口28への入球を検出する一般入賞口SW508等の検出信号が入力される。
また主制御装置40は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置41や、演出中継端子板532を介してサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43へ向けてのコマンドの出力や、図柄表示装置中継端子板533を介して普図表示装置291、特図表示装置292及び普図保留数表示装置293等の表示制御を行なう。
更に主制御装置40は、遊技盤中継端子板531を介して、普電役物ソレノイド510、大入賞口ソレノイド511及びシャッターソレノイド512が接続されている。そして普電役物ソレノイド510を制御して第2特図始動口25Bの普電役物23を開閉作動せしめ、大入賞口ソレノイド511を制御して大入賞口27を開放作動せしめる。またシャッターソレノイド512を制御して第1特図始動口25Aを開閉作動せしめる。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
主制御装置40と払出制御装置41とは双方向通信が可能である。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
主制御装置40と払出制御装置41とは双方向通信が可能である。
払出制御装置41は、裏配線中継端子板530や払出中継端子板534を介して球タンクが空状態になったことを検出する球切れSW520、遊技球が払い出されたことを検出する払出SW522、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯SW523等の検出信号が入力される。また主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて払出モータ521を稼働させて遊技球を払い出させる。更に、CRユニット端子板535を介してCRユニット60と電気的に接続され、精算表示装置173を介して球貸及び精算SW171,172による貸出要求、精算要求の操作信号を受け付け、CRユニット60とデータを送受し、貸出要求信号に応じて払出モータ521を稼働させて貸球を払い出させ、CRユニット60に挿入されているプリペイドカードの残高表示を制御する。
発射制御装置44は、発射ハンドルの回転操作を検出するスイッチ524、発射停止SW525、発射ハンドル14に遊技者が接触(操作)していることを検出するタッチSW526等の検出信号が入力される。払出制御装置41を介して主制御装置40から送られてくるコマンド(タッチSW526の信号や遊技状況を反映している)、発射ハンドル14(524)の回動信号及び発射停止SW525の信号に基づいて発射モータ527を制御して遊技球を発射及び停止させる。
サブ統合制御装置42には、音量調節SW、遊技ボタンやジョグダイヤルの操作を検出する遊技SW15などの操作信号が入力される。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する擬似演出や特図の擬似図柄の表示態様のコマンドを送信する。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する擬似演出や特図の擬似図柄の表示態様のコマンドを送信する。
演出図柄制御装置43は、LCDパネルユニットや付属ユニットと共に演出図柄表示装置21を構成している。演出図柄制御装置43は、サブ統合制御装置42から送られてくるコマンドに応じて演出図柄表示装置21のLCDパネルの表示を制御する。
次にパチンコ機1の作動を説明する。
パチンコ機1は、普図始動ゲート22へ遊技球が入球すると、普図の当否判定を実行する。このとき普図表示装置291及び演出図柄表示装置21の図柄変動を開始し、その後、普図表示装置291に普図の判定結果を、演出図柄表示装置21に普図に対応する擬似図柄を確定表示して前記判定結果を報知する。判定結果が当りであれば普図の当り遊技として普電役物23を作動せしめて第2特図始動口25Bを開放する。
パチンコ機1は、普図始動ゲート22へ遊技球が入球すると、普図の当否判定を実行する。このとき普図表示装置291及び演出図柄表示装置21の図柄変動を開始し、その後、普図表示装置291に普図の判定結果を、演出図柄表示装置21に普図に対応する擬似図柄を確定表示して前記判定結果を報知する。判定結果が当りであれば普図の当り遊技として普電役物23を作動せしめて第2特図始動口25Bを開放する。
第1又は第2特図始動口25A,25Bに遊技球が入球すると特図の当否判定を実行し、該判定結果が当りであれば特図の当り遊技として大入賞口27を開放する。なお特図の判定結果は特図表示装置292に特図を確定表示して報知する。
そして特図の当り遊技終了には遊技状態が通常の遊技状態とは異なる特別の遊技状態へ移行される。特別な遊技状態として、普図の当選確率を高確率とする普図確率変動機能、普電役物23の開放延長機能及び特図の当選確率を高確率とする特図確率変動機能が作動する第1の特別遊技状態、又は普図確率変動機能及び開放延長機能が作動する第2の特別遊技状態に移行する。尚、普図確変機能と普電役物23の開放延長機能は普図の変動時間を短縮する機能と組合され、これらを併せた機能が所謂、時短機能である。
本パチンコ機の遊技仕様は、例えば、普図の当選確率は、通常、約2500分の1であるのに対して、高確率時は約1とされる。普電役物23の開放時間は、通常、5.8秒であるのに対して、延長時は約6.0秒に延長される。尚、特図の当選確率は、通常、65521分の65519であり、高確率時は65521分の65520とされ、特図はほぼ毎回当選する。
普電役物23の開放時間は通常時と開放延長時で、ほぼ差がなく、通常時からの普図の当りによりほぼ確実に第2特図始動口25Bへの入球が可能であり、特図の当りを得ることが可能である。
本パチンコ機の遊技仕様は、例えば、普図の当選確率は、通常、約2500分の1であるのに対して、高確率時は約1とされる。普電役物23の開放時間は、通常、5.8秒であるのに対して、延長時は約6.0秒に延長される。尚、特図の当選確率は、通常、65521分の65519であり、高確率時は65521分の65520とされ、特図はほぼ毎回当選する。
普電役物23の開放時間は通常時と開放延長時で、ほぼ差がなく、通常時からの普図の当りによりほぼ確実に第2特図始動口25Bへの入球が可能であり、特図の当りを得ることが可能である。
通常の遊技において、普図の当選は見込みがないので、左打ち遊技により入球装置24内の第1特図始動口25Aを狙って遊技を行なう。これにより第1特図始動口25Aへ入球すると特図の当否判定はほぼ当選となって特図の当り遊技へ移行する。
特図の当り遊技の終了後には、普図の当り遊技が生起しやすい状態となって、特図の当り遊技を連続して実行させることが可能である。
また特図の当り遊技は、リミッタ(リミッタ手段)により、高確率状態での当り遊技の発生回数がカウントされ、発生回数が所定の回数に達すると高確率状態が制限される。尚、高確率状態での当り遊技の発生回数ではなく、高確率状態の付与回数をカウントする構成でもよい。リミッタの判断、作動タイミングはどちらも同じであり、同じ効果を奏する。
以下、主制御装置40(厳密には、そのCPU)が実行するプログラム処理に基づいて作動の詳細を説明する。
特図の当り遊技の終了後には、普図の当り遊技が生起しやすい状態となって、特図の当り遊技を連続して実行させることが可能である。
また特図の当り遊技は、リミッタ(リミッタ手段)により、高確率状態での当り遊技の発生回数がカウントされ、発生回数が所定の回数に達すると高確率状態が制限される。尚、高確率状態での当り遊技の発生回数ではなく、高確率状態の付与回数をカウントする構成でもよい。リミッタの判断、作動タイミングはどちらも同じであり、同じ効果を奏する。
以下、主制御装置40(厳密には、そのCPU)が実行するプログラム処理に基づいて作動の詳細を説明する。
先ず図6を参照して前記プログラム処理の「メインルーチン」の概要を説明する。「メインルーチン」は本処理(S100〜S111,S115)と残余処理(S112)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判断する(S100)。この判断はRAMの特定アドレスに特定の数値が書き込まれているか否かに基づいて行われ、ここで否定判断(no)なら初期設定(S115)を実行する。前述の正常割り込みか否かを判断するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
正常割り込みなら(S100:yes)、初期乱数更新処理(S101)、特図の大当り決定用乱数の更新処理(S102)、大当り図柄決定用乱数の更新処理(S103)、普図の当り決定用乱数の更新処理(S104)、当り図柄決定用乱数の更新処理(S105)、普図のリーチに関するリーチ判定用乱数の更新処理(S106)、普図の変動パターンに関する変動パターン決定用乱数の更新処理(S107)、入賞確認処理(S108)、当否判定処理(S109)、各出力処理(S110)、不正監視処理(S111)を行って、次に割り込み信号が入力されるまでの残余時間内には初期乱数更新処理(S112)をループ処理する。
次に主制御装置40が実行するプログラム処理で、本発明に関わりの深い当否判定処理(S109)を中心に、入賞確認処理(S108)や各出力処理(S110)の一部のサブルーチンについて説明する。
左打ち遊技により入球装置24内の第1特図始動口25Aへ入球すると、図7に示す「特図当否判定処理」により特図の当否判定が実行される。「特図当否判定処理」は、先ず、大入賞口27を開放させるための特別電動役物が作動中か確認し(S200)、作動していなければ(S200:no)、特図が変動中か確認し(S201)、変動中でなければ(S201:no)、確定図柄が表示されているか確認する(S202)。なお、特別電動役物が作動中(S200:yes)であれば「特別遊技処理」に移行する(図12参照)。
前記S202の処理で確定図柄が表示中でなければ(S202:no)、第1又は第2特図始動口25A,25Bへの入球があるか確認する(S203)。特図始動口25A,25Bへの入球があれば(S203:yes)、次にS204の処理において現在の遊技状態が、特図の当選確率が高確率をなす確率変動中(確変中)であるか確認する(確変フラグが1であれば確変中)。確変中であれば(S204:yes)、高確率の当否判定用テーブルで当否判定を行う(S205)。確変中でなければ(S204:no)、通常確率(低確率)の当否判定用テーブルで当否判定を行う(S206)。そしてS207の処理では、S205又はS206の処理の結果が大当りか否かの確認を行う。尚、前記したように、特図の当否判定は、通常、確変のいずれの状態でもほぼ当選するようにしてある。尚、S207の処理は特許請求の範囲に記載の特別図柄当否判定手段に相当する。
大当りであれば(S207:yes)、図10に示すように、大当り図柄決定用乱数に基づいて特図の大当り図柄を決定し(S250)、変動パターン決定用乱数に基づいて大当りの変動パターンを決定する(S251)。
続いてS252〜S263の処理において、確定された特図に基いて特図の当り遊技終了後に移行する遊技状態が設定される。尚、図11に示すように図柄は7種類で、ハズレの図柄0を除いた図柄1から図柄6よって遊技状態を選択する。遊技状態は、通常の遊技状態、前記第1の特別遊技状態として普図確率変動機能と普通電動役物の開放延長機能(時短機能)及び特図確率変動機能が作動する遊技状態、又は第2の特別遊技状態として普図確率変動機能と開放延長機能(時短機能)が作動する遊技状態のいずれかに設定される。
続いてS252〜S263の処理において、確定された特図に基いて特図の当り遊技終了後に移行する遊技状態が設定される。尚、図11に示すように図柄は7種類で、ハズレの図柄0を除いた図柄1から図柄6よって遊技状態を選択する。遊技状態は、通常の遊技状態、前記第1の特別遊技状態として普図確率変動機能と普通電動役物の開放延長機能(時短機能)及び特図確率変動機能が作動する遊技状態、又は第2の特別遊技状態として普図確率変動機能と開放延長機能(時短機能)が作動する遊技状態のいずれかに設定される。
先ず図10のS252の処理において、確定された特図の大当り図柄は特図の確率変動機能を作動させる確変図柄であるか否か確認し、確変図柄であれば(S252:yes)、S253の処理において、特図の当り遊技の連続回数を制限する前記リミッタのカウンタを確認し、リミッタが作動していないか確認する。例えばリミッタの規制回数は10回に設定し、カウンタが10に達するとリミッタが作動する。
リミッタが作動していなければ(S253:yes)、リミッタのカウンタを加算し(S254)、S255の処理において、特図の確変機能を作動するための確変設定フラグに1をセットする。続くS256の処理において、普図の変動時間を短縮するとともに普図の確変機能及び普電役物23の開放延長機能(時短機能)を作動するための時短設定フラグに1をセットする。
これによれば、特図の当り遊技終了後の遊技状態は、普図確率変動機能と普通電動役物の開放延長機能(時短機能)、及び特図確率変動機能が作動する第1の特別遊技状態に移行することとなる。
リミッタが作動していなければ(S253:yes)、リミッタのカウンタを加算し(S254)、S255の処理において、特図の確変機能を作動するための確変設定フラグに1をセットする。続くS256の処理において、普図の変動時間を短縮するとともに普図の確変機能及び普電役物23の開放延長機能(時短機能)を作動するための時短設定フラグに1をセットする。
これによれば、特図の当り遊技終了後の遊技状態は、普図確率変動機能と普通電動役物の開放延長機能(時短機能)、及び特図確率変動機能が作動する第1の特別遊技状態に移行することとなる。
前記S253の処理において、カウンタが10に達し、リミッタが作動していれば(S253:no)、カウンタをクリアし(S257)、確変設定フラグを0にリセットする(S258)。
続くS259の処理ではリミッタが作動したときの大当り図柄は普図の変動時間を短縮するとともに前記普図確変機能と前記開放延長機能を合わせた時短機能を作動する時短有図柄であるか否か確認し、時短有図柄であれば(S259:yes)、S256の処理で時短設定フラグに1をセットする。これによれば、特図の当り遊技終了後の遊技状態は、普図確率変動機能と開放延長機能(時短機能)が作動する第2の特別遊技状態に移行することとなる。
一方、時短有図柄でなければ(S259:no)、時短設定フラグを0にリセットする(S260)。特図の当り遊技終了後の遊技状態は、通常の遊技状態(特図も普図に低確率)に戻ることとなる。
続くS259の処理ではリミッタが作動したときの大当り図柄は普図の変動時間を短縮するとともに前記普図確変機能と前記開放延長機能を合わせた時短機能を作動する時短有図柄であるか否か確認し、時短有図柄であれば(S259:yes)、S256の処理で時短設定フラグに1をセットする。これによれば、特図の当り遊技終了後の遊技状態は、普図確率変動機能と開放延長機能(時短機能)が作動する第2の特別遊技状態に移行することとなる。
一方、時短有図柄でなければ(S259:no)、時短設定フラグを0にリセットする(S260)。特図の当り遊技終了後の遊技状態は、通常の遊技状態(特図も普図に低確率)に戻ることとなる。
前記S252の処理において特図が確変図柄でなければ(S252:no)、前記カウンタをクリアし(S261)、確変設定フラグを0にリセットし(S262)、時短設定フラグに1をセットする(S263)。特図の当り遊技終了後の遊技状態は、普図確率変動機能と開放延長機能が作動する第2の特別遊技状態に移行することとなる。前記S261の処理によりリミッタは再セットされる。
尚、リミッタが非作動の状態において、遊技状態が第1の特別遊技状態の移行する割合は94%で、第2の特別遊技状態の割合は6%に設定してある。これらは特図の当り図柄によって設定される。また、リミッタ作動状態においては、通常の遊技状態に戻る割合が94%に、第2の特別遊技状態に移行する割合は6%に設定してある。
尚、リミッタが非作動の状態において、遊技状態が第1の特別遊技状態の移行する割合は94%で、第2の特別遊技状態の割合は6%に設定してある。これらは特図の当り図柄によって設定される。また、リミッタ作動状態においては、通常の遊技状態に戻る割合が94%に、第2の特別遊技状態に移行する割合は6%に設定してある。
前記S256,S260,S263のいずれかの処理に続く特図変動開始コマンド送信処理(S264)では特図表示装置292の特図の変動開始、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ特図の変動開始に対応するコマンドを送信し、「特別遊技処理」に移行する。
図7の前記S207の処理に戻って、大当りでなければ(S207:no)、変動パターン決定用乱数に基づいてハズレの変動パターンを決定し(S208)、次のS209の処理において、時短フラグを確認して時短機能、即ち普図の変動時間短縮と普図の確変機能及び開放延長機能が作動しているか確認する(時短機能作動中は時短フラグが1)。時短機能が作動中であれば(S209:yes)、時短カウンタを減算し(S210)、図10の前記S464の処理で、特図表示装置16のハズレ時の特図の変動開始、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へハズレ時の特図の変動開始に対応するコマンドを送信し、「特別遊技処理」に移行する。
図7の前記S201の処理で、特図が変動中であれば(S201:yes)、図8に示すように、図柄の変動時間が経過したことを確認すると(S220:yes)、確定図柄表示設定処理(S221)により特図表示装置292の確定図柄表示、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ特図確定図柄に対応するコマンドを送信する。
続いて確定表示させた特図が大当りになる組合せであるか否か確認し(S222)、大当りになる組合せであったときは(S222:yes)、確変フラグが1(確変中)であれば(S223:yes)、確変フラグを0にリセットし(S224)、時短フラグが1(時短中)であれば(S225:yes)、時短フラグを0にリセットする(S226)。
続いて条件装置の作動を開始させ(S227)、役物連続作動装置の作動を開始させる(S228)。条件装置は大当り遊技で役物連続作動装置の作動に必要な装置であり、役物連続作動装置は特別電動役物を連続して作動させる装置である。
そして大当り開始演出処理(S229)によりサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ大当り演出を開始させるようにコマンドを送信し、「特別遊技処理」に移行する。
そして大当り開始演出処理(S229)によりサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ大当り演出を開始させるようにコマンドを送信し、「特別遊技処理」に移行する。
前記S222の処理で、大当りになる組合せでなければ(S222:no)、時短フラグが1か確認し(S230)、時短フラグが1であり(S230:yes)、時短回数が0であれば(S231:yes)、時短フラグを0にリセットして(S232)、「特別遊技処理」に移行する。
図7の前記S202の処理で確定図柄表示中のときは(S202:yes)、図9に示すように、確定図柄の表示時間が経過したことを確認すると(S240:yes)、確定図柄表示終了処理(S241)において特図表示装置292の確定図柄表示の終了、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ確定図柄表示の終了に関するコマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する。
図12に示す「特別遊技処理」は、先ず、役物連続作動装置が作動中か確認し(S300)、作動中であれば(S300:yes)、S301の処理で大入賞口が開放中か確認する。役物連続作動装置が作動中でなければ(S300:no)リターンする。
前記S301の処理で大入賞口が開放中でなければ(S301:no)、インターバル中か確認し(S302)、インターバル中でなければ(S302:no)、大当り終了演出中か確認し(S303)、大当り終了演出中でなければ(S303:no)、大当り開始演出時間が経過したか確認し(S304)、大当り開始演出時間が経過していれば(S304:yes)、S305の大入賞口の開放処理で大入賞口を開放してリターンする。尚、S305の処理は特許請求の範囲に記載の特別図柄遊技制御手段に相当する。
前記S301の処理で大入賞口が開放中でなければ(S301:no)、インターバル中か確認し(S302)、インターバル中でなければ(S302:no)、大当り終了演出中か確認し(S303)、大当り終了演出中でなければ(S303:no)、大当り開始演出時間が経過したか確認し(S304)、大当り開始演出時間が経過していれば(S304:yes)、S305の大入賞口の開放処理で大入賞口を開放してリターンする。尚、S305の処理は特許請求の範囲に記載の特別図柄遊技制御手段に相当する。
前記S301の処理で大入賞口開放中であれば(S301:yes)、図13に示すように、大入賞口に入球があったか否かの確認(S310)、又は大入賞口の開放時間が終了したか否かを確認して(S311)、いずれか確認できれば大入賞口を閉鎖し(S312)、大当りインターバル処理を実行して(S313)リターンする。
図12の前記S302の処理でインターバル中であれば(S302:yes)、図14に示すように、大当りインターバル時間が経過したか否か確認し(S320)、経過していれば(S320:yes)、最終ラウンド(2ラウンド目)かどうか確認し(S321)、最終ラウンドであれば、(S321:yes)、大当り終了演出の処理(S322)を実行し、この処理でサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
一方、最終ラウンドでなければ、(S321:no)、大入賞口の開放設定処理(S323)を実行してリターンする。
一方、最終ラウンドでなければ、(S321:no)、大入賞口の開放設定処理(S323)を実行してリターンする。
図12の前記S303の処理で大当り終了演出中であれば(S303:yes)、図15に示すように、大当り終了演出時間が経過したか確認し(S330)、該時間が経過していれば(S330:yes)、役物連続作動装置の作動を停止する処理(S331)を実行し、条件装置の作動を停止する処理(S332)を実行する。
続く、S333の処理では時短設定フラグが1か確認し、フラグが1であれば(S333:yes)、時短機能の繰り返し回数を設定し(S334)、時短フラグに1をセットする(S335)。
次にS336の処理では確変設定フラグが1か確認し、フラグが1であれば(S336:yes)、確変フラグに1をセットし(S337)、大当り終了コマンド送信の処理(S338)を実行し、この処理でサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
S335及びS337の処理で時短フラグと確変フラグとに1がセットされたときは、大当り遊技終了後の遊技状態が前記第1の特別遊技状態に移行する。時短フラグにのみ1がセットされたときは前記第2の特別遊技状態に移行する。
尚、前記S335及びS337の処理は特許請求の範囲に記載の遊技状態制御手段に相当する。
次にS336の処理では確変設定フラグが1か確認し、フラグが1であれば(S336:yes)、確変フラグに1をセットし(S337)、大当り終了コマンド送信の処理(S338)を実行し、この処理でサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
S335及びS337の処理で時短フラグと確変フラグとに1がセットされたときは、大当り遊技終了後の遊技状態が前記第1の特別遊技状態に移行する。時短フラグにのみ1がセットされたときは前記第2の特別遊技状態に移行する。
尚、前記S335及びS337の処理は特許請求の範囲に記載の遊技状態制御手段に相当する。
特図の大当り遊技の終了後に遊技状態が第1の特別遊技状態又は第2の特別遊技状態へ移行すると、普図の当選を狙うことができるので、右打ち遊技に切替えることとなる。次に普図の当否判定及び普図の当り遊技に関する処理を説明する。
図16に示す「普図始動入賞確認処理」は、普図始動ゲート22への入球があるか確認し(S400)、入球があれば(S400:yes)、普図の保留記憶が満杯でないか確認する(S401)。保留記憶が満杯でなければ(S401:no)、S402の処理で、普図の当り決定用乱数、当り図柄決定用乱数、リーチ図柄決定用乱数、はずれ図柄決定用乱数、移行決定用乱数などの各種乱数を抽出し、抽出された各種乱数が保留記憶として主制御装置40のメモリに記憶される(最大4つ)。そして、普図保留表示装置293の表示制御、及びサブ統合制御装置42や演出図柄制御装置43へ普図保留数のコマンドを送信する(S403)。
図17に示す「普図当否判定処理」は、S500の処理で第2特図始動口25Bを開放させるための普電役物23が作動中か確認し、作動していなければ(S500:no)、普図が変動中か確認し(S501)、変動中でなければ(S501:no)、普図の確定図柄が表示されているか確認する(S502)。尚、普電役物23が作動中(S500:yes)であれば「普図遊技処理」に移行する。
前記S502の処理で確定図柄が表示中でなければ(S502:no)、普図の保留記憶があるか確認(S503)し、普図の保留記憶があれば(S503:yes)、普図の保留記憶数を減算し、保留記憶のシフト処理を行う(S504)。該シフト処理により普図の保留記憶のうち最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
普図の保留記憶がなければ(S503:no)、「普図遊技処理」に移行する。
普図の保留記憶がなければ(S503:no)、「普図遊技処理」に移行する。
前記S504のシフト処理の後、図18に示すS510の処理で、時短フラグを確認して現在の遊技状態が確変中(高確率)であるか確認する(時短フラグが1であれば確変中)。確変中であれば(S510:yes)、高確率の当否判定用テーブルで当否判定を行う(S511)。確変中でなければ(S510:no)、通常確率(低確率)の当否判定用テーブルで当否判定を行う(S512)。そしてS513の処理では、前記S511又はS512の処理での当否判定の結果が当りか否かの確認を行う。尚、前記したように、普図の当否判定では、当選確率が、通常、約2500分の1であるのに対して、確変時は1とされる。S513の処理は特許請求の範囲に記載の普通図柄当否判定手段に相当する。
前記S513の処理において当りであれば(S513:yes)、S514の処理において、前記対象となる保留記憶の当り図柄決定用乱数に基づいて当り図柄を決定し、前記対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて当りの変動パターンを決定する(S515)。
一方、普図が当りでなければ(S513:no)、ハズレの変動パターンを決定する(S516)。続くS517の処理において普図の変動開始コマンドを送信可能か否か確認する。尚、本実施形態では送信可能と判断されるが、変動時間が所定時間以上の変動パターン等であれば送信するとしてもよい。
送信不可であれば(S517:no)、「普図遊技処理」に移行する。
前記S515の処理の後、又は前記S517の処理で送信可能であれば(S517:yes)、続くS518の処理において、普図表示装置291の変動開始、及びサブ統合制御装置42や演出図柄制御装置43へ普図変動開始コマンドを送信し、「普図遊技処理」に移行する。
一方、普図が当りでなければ(S513:no)、ハズレの変動パターンを決定する(S516)。続くS517の処理において普図の変動開始コマンドを送信可能か否か確認する。尚、本実施形態では送信可能と判断されるが、変動時間が所定時間以上の変動パターン等であれば送信するとしてもよい。
送信不可であれば(S517:no)、「普図遊技処理」に移行する。
前記S515の処理の後、又は前記S517の処理で送信可能であれば(S517:yes)、続くS518の処理において、普図表示装置291の変動開始、及びサブ統合制御装置42や演出図柄制御装置43へ普図変動開始コマンドを送信し、「普図遊技処理」に移行する。
前記図17のS501の処理で普図の図柄変動中のときは(S501:yes)、図19に示すように、図柄の変動時間が経過したことを確認すると(S520:yes)、確定図柄表示設定処理(S521)により普図表示装置291の確定図柄表示、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ普図に対応する擬似図柄を確定表示させるようにコマンドを送信する。
続いて確定表示させた普図が当りになる組合せであるか否か確認し(S522)、当りになる組合せであったときは(S522:yes)、普図当り開始演出処理(S523)によりサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ当り演出を開始させるようにコマンドを送信し、「普図遊技処理」に移行する。
続いて確定表示させた普図が当りになる組合せであるか否か確認し(S522)、当りになる組合せであったときは(S522:yes)、普図当り開始演出処理(S523)によりサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ当り演出を開始させるようにコマンドを送信し、「普図遊技処理」に移行する。
前記図17のS502の処理で確定図柄表示中のときは(S502:yes)、図20に示すように、確定図柄の表示時間が経過したことを確認すると(S530:yes)、確定図柄表示終了処理(S531)において普図表示装置291の確定図柄表示の終了、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ擬似図柄の表示を終了させるようにコマンドを送信し、「普図遊技処理」へ移行する。
図21に示す「普図遊技処理」では、先ず、普電役物23が開放中か確認する(S600)。普電役物23が開放中でなければ(S600:no)、普図当り終了演出中か確認し(S601)、普図当り終了演出中でなければ(S601:no)、普図当り開始演出時間が経過したか確認し(S602)、普図当り開始演出時間が経過していれば(S602:yes),S603の普電開放処理で普電役物23を開放してリターンする。尚、S603の処理は特許請求の範囲に記載の普通図柄遊技制御手段に相当する。
前記S600の処理で普電役物23が開放中であれば(S600:yes)、図22に示すように、普電役物23に10個(規定数)の入球があったか否かの確認(S610)、又は普電役物23の開放時間が終了したか否かを確認して(S611)、いずれか確認できれば普電役物23を閉鎖し(S612)、普図当り演出終了処理を実行して(S613)リターンする。
前記図21の前記S601の処理で普図当り終了演出中であれば(S601:yes)、図23に示すように、前記普図当り終了演出時間が経過したか否か確認し(S620)、経過していれば(S620:yes)、普図当り終了コマンド送信の処理(S621)を実行し、この処理でサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43に普図当り終了コマンドを送信し、普図当り遊技を終了してリターンする。
図24、図25は第1の特別遊技状態又は第2の特別遊技状態における演出図柄表示装置21の演出表示態様を示す。図24(a)は第1の特別遊技状態に移行して初回の普図当否判定時の演出表示を表し、演出図柄表示装置21の表示画面の上段には特図の当り遊技を連続して獲得できるチャンス(達吉チャンス)が開始されたことを示す表示701と、本遊技機のメインキャラクタであるくまの達吉702とが表示される。表示画面の中央には普図に対応する3桁の擬似演出図柄703が変動表示され、画面下段では特図の当り遊技の連続(連チャン)回数(制限回数)が最大10回可能であることを示す表示704が行われる。
図24(b)は特図の当り遊技及び第1の特別遊技状態が連続して進行中であることを表し、演出図柄表示装置21の表示画面の上段には特図の当り遊技を連続して獲得できるチャンス(達吉チャンス)が継続中であることを示す表示705が行われ、画面下段に特図の当り遊技の連続した回数と制限回数を示す表示706が行われる。
図24(c)は第1の特別遊技状態から特図の当り遊技を経て第2の特別遊技状態に移行した演出表示を表す。図例は特図の当り遊技及び第1の特別遊技状態が8回連続し、9回目の特図の当り遊技終了後に第2の特別遊技状態に移行した状態を表す。この場合、第2の特別遊技状態に移行することでリミッタのカウントがクリアされ(リミッタ再セット)、新たに特図の当り遊技の連続(連チャン)回数が最大10回可能となる。そこで、演出図柄表示装置21の表示画面の下段にリッミタの上限が更新されたことを示す表示707が行われ、今までの特図の当り遊技の連続回数である8回に、これから当り遊技の連続が可能な10回を合わせてリミッタの上限が18回に更新されたことを示す。なお、厳密には、第2の特別遊技状態中であるのでリミッタ回数がクリアされただけでリミッタのカウントは作動していない。ただし、表示上は上限回数が伸びていくように遊技者に見せたいため、このタイミングで上限回数の更新表示を行う。
図25は特図の当り遊技が連続して18回生起され、リミッタが作動した状態を表す。演出図柄表示装置21の表示画面の上段には特図の当り遊技を連続して獲得できるチャンス(達吉チャンス)が終了したことを示す表示708が行われ、画面下段に特図の当り遊技の連続した回数(連チャン)が18回達成されたことを示す表示709が行われる。
このように表示すれば、リミッタが作動するまでに18回の大当りを得たことが判り、遊技者の目安とすることができる。
遊技性として、第1の特別遊技状態が連続し、リミッタ作動までに、第2の特別遊技状態が得られれば上限回数はどんどん伸びていくため、遊技者は第2の特別遊技状態をどのタイミングで得ることができるか、という新規な興趣をもって遊技を進行することができる。
またリミッタ作動時に、前記図柄4,5,6の大当りが得られれば、開放延長となり、特図は高確率で大当りが発生するので、再び特図の当り遊技を連続して10回まで獲得できるチャンスが得られる。
このように表示すれば、リミッタが作動するまでに18回の大当りを得たことが判り、遊技者の目安とすることができる。
遊技性として、第1の特別遊技状態が連続し、リミッタ作動までに、第2の特別遊技状態が得られれば上限回数はどんどん伸びていくため、遊技者は第2の特別遊技状態をどのタイミングで得ることができるか、という新規な興趣をもって遊技を進行することができる。
またリミッタ作動時に、前記図柄4,5,6の大当りが得られれば、開放延長となり、特図は高確率で大当りが発生するので、再び特図の当り遊技を連続して10回まで獲得できるチャンスが得られる。
本実施形態によれば、通常の遊技状態で左打ち遊技により入球装置24の第1特図始動口25Aを狙う。この場合、入球装置24の入球口240は横向きのため入球が容易でない上、入球してもシャッター26に遮られて始動口25Aへ入球しないことがあり、遊技者は通常の遊技状態において緊張感を持ってパチンコ機本来の遊技球の挙動を楽しむことができる。
遊技球が入球装置24の入球口240へ入らなかったとしても、下流に第1普図始動ゲート22A,22Bを設け、かつ誘導通路221により遊技球を第1普図始動ゲート22Aへ案内するようにしたので、第1普図始動ゲート22Aに入球する可能性が高く、普図の当選に関する遊技者の期待感を高めることができる。尚、第1普図始動ゲート22Aへの入球が増えても、普通図柄の当選確率が特別図柄の当選確率よりも低いので遊技者が有利になりすぎることはなく、前記入球口240に入らなかったことの救済とし、本来の入球装置24の入球口240から第1特別図柄始動口へ入球するか否かといった遊技性をメインとして実施する。
また第1普図始動ゲート22Aへの入球率が高いので、どの位の球を打てば普通図柄の当りを得ることができるかといった天井機能を設定することができる。例えば、本パチンコ機1の普図の当選確率は2500分の1であるので、約2500発の遊技球を打てば普図が当選する可能性が高いといった目処を立てることができる(天井機能)。
第1特図始動口25Aへの入球があり、特図の当否判定が開始されるとほぼ確実に当選して特図の当り遊技が実行される。その後、遊技状態は、普図及び特図の当り確率が高確率となる第1の特別遊技状態、又は普図の当り確率が高確率となる第2の特別遊技状態のいずれかに移行される。尚、第1の特別遊技状態に移行する割合が高い。
これにより普図の当選が容易に得られ、右打ち遊技により第2普図始動ゲート22Cを狙い、普通図柄の当選により普電役物を作動させて第2特図始動口25Bへ入球させることで、続けて特図の当り遊技を生起させることが容易となる。
続いて第1の特別遊技状態となり特図の当りが連続すると、リミッタにより連続回数を規制する。第1の特別遊技状態となる当り連続回数が予め設定された制限回数に達してリミッタが作動すると、遊技状態が通常の遊技状態又は第2の特別遊技状態に移行し、通常の遊技状態であれば次に当り遊技を生起させることが困難となる。この場合、通常の遊技状態に戻る割合が高い。
一方、第1の特別遊技状態となる当りが連続してもリミッタが作動するまでに、に第2の特別遊技状態となる当りが生起すれば、リミッタのカウンタがクリアされ、続く当り遊技からリミッタ手段のカウントが新たに開始され、リミッタの前記制限回数以上に特図の当りが連続して生起する可能性がある。従って、従来構成のように特図の当りが制限回数まで連続して実行されるといった単調なものでなくなる。特図の当りの連続中に第2の特別遊技状態となる当りを引き当てることで、特図の当りの連続が途切れる可能性もあるが、前記制限回数以上に特図の当りが連続する可能性があり、遊技者の緊張感及び期待感を効果的に向上させることができ、遊技の興趣を豊かにできる。
一方、第1の特別遊技状態となる当りが連続してもリミッタが作動するまでに、に第2の特別遊技状態となる当りが生起すれば、リミッタのカウンタがクリアされ、続く当り遊技からリミッタ手段のカウントが新たに開始され、リミッタの前記制限回数以上に特図の当りが連続して生起する可能性がある。従って、従来構成のように特図の当りが制限回数まで連続して実行されるといった単調なものでなくなる。特図の当りの連続中に第2の特別遊技状態となる当りを引き当てることで、特図の当りの連続が途切れる可能性もあるが、前記制限回数以上に特図の当りが連続する可能性があり、遊技者の緊張感及び期待感を効果的に向上させることができ、遊技の興趣を豊かにできる。
また本パチンコ機1は、第1特図始動口25Aを有する入球装置24の入球口240を遊技領域20の左側に向けて設ける一方、普図始動ゲート22及び第2特図始動口25Bを遊技領域20の右側に設けて、入球口240を狙って遊技球を発射する左打ち遊技と、普図始動ゲート22及び第2特図始動口25Bを狙って遊技球を発射する右打ち遊技とを可能とする構成である。
通常の遊技状態では左打ち遊技を行い、第1の特別遊技状態又は第2の特別遊技状態に移行すると右打ち遊技を行なうように推奨する。
通常の遊技状態では左打ち遊技を行い、第1の特別遊技状態又は第2の特別遊技状態に移行すると右打ち遊技を行なうように推奨する。
そこで、図26(a)に示すように、演出図柄表示装置21に打ち位置を表示することが望ましい。遊技状態が第1又は第2の特別遊技状態であり、演出図柄表示装置21の表示画面の上段に右打ち遊技を推奨する表示710を行うことが望ましい。
更に、右打ち推奨中に入球装置24への入球が検出されると、図26(b)に示すように強く右打ちを推奨する表示711を行うことが望ましい。また、左打ち推奨中に第1普図始動ゲート22Aへの入球が検出されたときには右打ちを推奨する表示を行うようにする。また表示の他に音声等で報知を行うようにしてもよい。
更に、右打ち推奨中に入球装置24への入球が検出されると、図26(b)に示すように強く右打ちを推奨する表示711を行うことが望ましい。また、左打ち推奨中に第1普図始動ゲート22Aへの入球が検出されたときには右打ちを推奨する表示を行うようにする。また表示の他に音声等で報知を行うようにしてもよい。
また左右の打ち分けを推奨する構成として、普図表示装置291や特図表示装置292及び普図保留記憶表示装置293を有する遊技盤2の前記表示部に、左右の打ち位置を示す複数のランプを設け、これらによりに左打ち遊技又は右打ち遊技を推奨していることを報知するようにしてもよい。例えば、通常の遊技状態の時は、左打ち位置ランプを点灯して、左打ち遊技を推奨する。一方、第1又は第2特別遊技状態では右打ち位置ランプを点灯して、右打ち遊技を推奨する。
このように遊技の進行に応じて、左打ち遊技又は右打ち遊技のいずれかを推奨することにより、遊技者の緊張感及び期待感をより高める効果を奏す。
このように遊技の進行に応じて、左打ち遊技又は右打ち遊技のいずれかを推奨することにより、遊技者の緊張感及び期待感をより高める効果を奏す。
前記第1の実施形態では、第1特図始動口25Aと第2特図始動口25Bとを設けたが、これに限らず、本発明の第2の実施形態とて、第1及び第2の特図始動口を共通の始動口としてもよい。即ち、特図始動口として、常時入球が可能であり、かつ普図の当選による普電役物の開放時に容易に入球が可能な始動口で構成してもよい。本実施形態の基本構成は先の実施形態のそれと同一であり、相違点を中心に説明する。
図27は本実施形態のパチンコ機の遊技盤2Aを示すもので、遊技領域20の中央には左側流下路L及び右側流下路Rに分けるセンターケース200と入球装置24Aが上下にそれぞれ配設されている。
図27は本実施形態のパチンコ機の遊技盤2Aを示すもので、遊技領域20の中央には左側流下路L及び右側流下路Rに分けるセンターケース200と入球装置24Aが上下にそれぞれ配設されている。
入球装置24Aは、左向きの入球口240により左打ち遊技により入球可能であるとともに、装置の上部に普図の当選により開閉作動する普電役物23を備え、普電役物23の開放作動時には左打ち遊技又は右打ち遊技のいずれも入球装置24Aへの入球が可能な構成とされている。
入球装置24Aの内部には、特図の当否判定を起因となる特図始動口25が設けられ、更に、特図始動口25を入球可能な状態と入球不可能な状態とに変位して遊技球を振分けるシャッター26が設けられている。
入球装置24Aの内部には、特図の当否判定を起因となる特図始動口25が設けられ、更に、特図始動口25を入球可能な状態と入球不可能な状態とに変位して遊技球を振分けるシャッター26が設けられている。
図28に示すように入球装置24Aは、入球口24及び開放状態の普電役物23より入球した遊技球を棚状のステージ241で受け、取入口242から一旦、装置内へ取入れる。取入られた遊技球は、装置ほぼ中央の送出口243から下方へ向けて送り出される。
図28(a)に示すように、シャッター26が閉じた状態では、送出口243より送り出された遊技球はシャッター26により入球装置24の左右両側の部位245,246より装置外部へ案内される。
一方、図28(b)に示すように、シャッター26が開くことにより、送出口243から送り出される遊技球を特図始動口25へ入球させることが可能となる。このようにシャッター260は、閉位置と開位置とに変位することにより遊技球を特図始動口25又は装置外部へ振分ける。
尚、シャッター26は、常時、一定の間隔で開閉作動を繰返している。
図28(a)に示すように、シャッター26が閉じた状態では、送出口243より送り出された遊技球はシャッター26により入球装置24の左右両側の部位245,246より装置外部へ案内される。
一方、図28(b)に示すように、シャッター26が開くことにより、送出口243から送り出される遊技球を特図始動口25へ入球させることが可能となる。このようにシャッター260は、閉位置と開位置とに変位することにより遊技球を特図始動口25又は装置外部へ振分ける。
尚、シャッター26は、常時、一定の間隔で開閉作動を繰返している。
図27に戻って、入球装置24Aの直下位置には、左側流下路L及び右側流下路Rの下端部を分ける仕切壁204が設けられている。仕切壁204の下端部は遊技領域下端の取込口に延設され、該取込口を、左側流下路Lに沿ってその最下端部まで流下した遊技球を取り込む第1取込口205と、右側流下路Rに沿ってその最下端部まで流下した遊技球を取り込む第2取込口206とに分けている。
そして、左側流下路Lの下端部には、左側の第1取込口205の直上流位置に、入球装置24Aの入球口240に入球せずに左側流下路をその下端まで流下した遊技球を取り込み可能な第1普図始動ゲート22Aが設けられている。また第1普図始動ゲート22Aには、これに向けて遊技釘等を配列して、遊技球を第1普図始動ゲート22Aへ誘導する誘導通路221が設けられている。
遊技領域20の右側流下路Rにはセンターケース200の右横位置に、第2普図始動ゲート22Cと、開閉扉(特別電動役物)にて開閉可能に設けられた大入賞口27が上下に設置されている。
このように構成された本実施形態によれば、第1の実施形態と同様、通常の遊技状態で左打ち遊技により入球装置24の入球口240を狙い、特図始動口25への入球を目指す。入球装置24の入球口240は横向きのため入球が容易でない上、入球してもシャッター26に遮られて始動口25へ入球しないことがある。よって遊技者は通常の遊技状態において、入球装置24の入球口240、更に特図始動口25を狙って緊張感を持ってパチンコ機本来の遊技球の挙動を楽しむことができる。
遊技球が入球装置24の入球口240へ入らなかったとしても、左側流下路Lの下端に至った遊技球は高い確率で第1普図始動ゲート22Aを通過するので、普図の当選に関する遊技者の期待感を高めることができる。尚、第1普図始動ゲート22Aへの入球が増えても、普通図柄の当選確率が特別図柄の当選確率よりも低いので遊技者が有利になりすぎることはなく、前記入球口240に入らなかったことの救済とし、本来の入球装置24の入球口240から第1特別図柄始動口へ入球するか否かといった遊技性をメインとして実施する。
また第1普図始動ゲート22Aへの入球率が高いので、どの位の球を打てば普通図柄の当りを得ることができるかといった天井機能を設定することができる。例えば、本パチンコ機1の普図の当選確率は2500分の1であるので、約2500発の遊技球を打てば普図が当選する可能性が高いといった目処を立てることができる(天井機能)。
第1特図始動口25Aへの入球があり、特図の当否判定が開始されるとほぼ確実に当選して特図の当り遊技が実行される。その後、遊技状態は、普図及び特図の当り確率が高確率となる第1の特別遊技状態、又は普図の当り確率が高確率となる第2の特別遊技状態のいずれかに移行される。尚、第1の特別遊技に移行する割合が高い。
これにより普図の当選が容易に得られ、第1及び第2普図始動ゲート22A,22Cを狙い、普通図柄の当選により普電役物を作動させて入球装置24Aへの入球を容易とし、特図始動口25へ入球させることで、続けて特図の当り遊技を生起させることが容易となる。この場合、大入賞口27が設置された右側流下路Rへ右打ち遊技を行い、第2普図始動ゲート22Cを狙うことが望ましい。
遊技状態が第1の特別遊技状態となり特図の当りが連続すると、リミッタにより連続回数を規制する。第1の特別遊技となる当り連続回数が予め設定された制限回数に達してリミッタが作動すると、遊技状態が通常の遊技状態又は第2の特別遊技状態に移行し、通常の遊技状態であれば次に当り遊技を生起させることが困難となる。この場合、通常の遊技状態に戻る割合が高い。
一方、第1の特別遊技状態となる当りが連続してもリミッタが作動するまでに、第2の特別遊技状態となる当りが生起すれば、リミッタのカウンタがクリアされ、続く当り遊技からリミッタ手段のカウントが新たに開始され、リミッタの前記制限回数以上に特図の当りが連続して生起する可能性がある。従って、従来構成のように特図の当りが制限回数まで連続して実行されるといった単調なものでなくなる。特図の当りの連続中に第2の特別遊技状態となる当りを引き当てることで、特図の当りの連続が途切れる可能性もあるが、前記制限回数以上に特図の当りが連続する可能性があり、遊技者の緊張感及び期待感を効果的に向上させることができ、遊技の興趣を豊かにできる。
一方、第1の特別遊技状態となる当りが連続してもリミッタが作動するまでに、第2の特別遊技状態となる当りが生起すれば、リミッタのカウンタがクリアされ、続く当り遊技からリミッタ手段のカウントが新たに開始され、リミッタの前記制限回数以上に特図の当りが連続して生起する可能性がある。従って、従来構成のように特図の当りが制限回数まで連続して実行されるといった単調なものでなくなる。特図の当りの連続中に第2の特別遊技状態となる当りを引き当てることで、特図の当りの連続が途切れる可能性もあるが、前記制限回数以上に特図の当りが連続する可能性があり、遊技者の緊張感及び期待感を効果的に向上させることができ、遊技の興趣を豊かにできる。
前記第1及び第2の実施形態のパチンコ機はいずれも、演出図柄表示装置21において、普図の当否判定に伴い、当否判定の結果が当りであってもハズレであっても普図に対応する擬似演出図柄の変動及び確定表示を行う演出構成であるがこれに限らず、他の演出構成として、判定内容が所定の内容の時、例えばリーチを行なわない完全なハズレの場合に演出表示を行わないようにしてもよい。
この場合、前記普図当否判定処理(図17〜20)の前記S517の処理(図18)において否定判定(S517:no)を行い、主制御装置40からサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ普図変動開始コマンドを送信しないようにする。
これによれば、通常の遊技状態では、遊技の主な楽しみは遊技球が特図始動口へ入球するか否かといった遊技球の挙動であり、普図は当る見込みがなく、遊技の主役とならないので、当りなどの所定の判定内容以外は演出図柄表示装置21における普図の図柄変動を演出表示させないことにより、遊技者に余計な情報を与えずに済む。
この場合、前記普図当否判定処理(図17〜20)の前記S517の処理(図18)において否定判定(S517:no)を行い、主制御装置40からサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ普図変動開始コマンドを送信しないようにする。
これによれば、通常の遊技状態では、遊技の主な楽しみは遊技球が特図始動口へ入球するか否かといった遊技球の挙動であり、普図は当る見込みがなく、遊技の主役とならないので、当りなどの所定の判定内容以外は演出図柄表示装置21における普図の図柄変動を演出表示させないことにより、遊技者に余計な情報を与えずに済む。
前記の他の演出構成では、主制御装置40により普図がハズレの時はサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ普図変動開始コマンド送信しないことで演出図柄表示装置21における普図の図柄変動を演出表示させないようにしたが、これに限らず、更に他の演出構成として、例えばサブ統合制御装置42において抽選で普図の図柄変動を演出表示させるか否かを制御するようにしてもよい。
図29に示す普図変動演出処理は、サブ統合制御装置42で実行される処理で、先ず、主制御装置40から普図変動開始コマンドを受信したか否かを確認する(S700)。受信があれば(S700:yes)、受信したコマンドが当りやリーチと言った所定のコマンドか否かを確認し(S701)、所定のコマンドでなければ(S701:no)、S702の処理において普図の変動演出を開始するか否かの抽選を行う。続くS703の処理において前記抽選の結果が変動演出を開始する結果であったか否かを確認する。
図29に示す普図変動演出処理は、サブ統合制御装置42で実行される処理で、先ず、主制御装置40から普図変動開始コマンドを受信したか否かを確認する(S700)。受信があれば(S700:yes)、受信したコマンドが当りやリーチと言った所定のコマンドか否かを確認し(S701)、所定のコマンドでなければ(S701:no)、S702の処理において普図の変動演出を開始するか否かの抽選を行う。続くS703の処理において前記抽選の結果が変動演出を開始する結果であったか否かを確認する。
前記S701の処理で受信したコマンドが所定のコマンドであったとき(S701:yes)、又は前記S703の処理で変動演出を開始する判定であったとき(S703:yes)、S704の処理において前記コマンドを参照し、続くS705の処理で演出内容を決定し、S706の処理において演出図柄表示装置21に変動演出を開始させる処理を行う。
これによれば、前記他の演出構成と同様の作用効果を奏する。
これによれば、前記他の演出構成と同様の作用効果を奏する。
前記第1の実施形態、前記第2の実施形態、前記他の演出構成及び更に他の演出構成において、演出図柄表示装置21には、普図の当否判定に伴い、普図に対応する擬似演出図柄の変動ないし確定表示を行う演出構成であるがこれに限らず、特図の当否判定に伴い、特図に対応する擬似演出図柄の変動ないし確定表示を行うように構成してもよい。
図30(a)に示すように、演出図柄表示装置21の表示画面には、普図又は特図に対応する擬似演出図柄703(715)の下方位置に、普図に対応する擬似演出図柄を変動ないし確定表示中であることを示す丸表示712と、特図に対応する擬似演出図柄を変動ないし確定表示中であることを示す角表示713とを設け、これらの表示712,713により変動中ないし確定中の表示は普図であるか特図であるか明確にする。
図30(a)に示すように、演出図柄表示装置21の表示画面には、普図又は特図に対応する擬似演出図柄703(715)の下方位置に、普図に対応する擬似演出図柄を変動ないし確定表示中であることを示す丸表示712と、特図に対応する擬似演出図柄を変動ないし確定表示中であることを示す角表示713とを設け、これらの表示712,713により変動中ないし確定中の表示は普図であるか特図であるか明確にする。
また図30(b)に示すように、普図の当選時には当選表示714により普図図の当選であることを明確にすることが望ましい。
一方、図30(c)に示すように、特図の当選時には当選表示716により特図の当選であることを明確にすることが望ましい。
勿論、ハズレでも普図か特図か明確にすることが望ましい。
一方、図30(c)に示すように、特図の当選時には当選表示716により特図の当選であることを明確にすることが望ましい。
勿論、ハズレでも普図か特図か明確にすることが望ましい。
更に演出図柄表示装置21には、普図に対応する擬似演出図柄と、特図に対応する擬似演出図柄とを同時変動させるように構成してもよい。
図31(a)に示すように、普図に対応する擬似演出図柄703の変動中に、特図の変動が開始されると、演出図柄表示装置21の表示画面の上段部に特図の変動が開始されることを示す表示717を行う。
その後、図31(b)に示すように、演出図柄表示装置21の表示画面の上段部に普図に対応する擬似演出図柄703と普図であることを示す前記丸表示712を行い、表示画面の下段部に特図に対応する擬似演出図柄715と特図であることを示す前記角表示713を行う。
このように演出図柄表示装置21において、普図に対応する擬似演出図柄の変動ないし確定表示を行うとともに、特図に対応する擬似演出図柄の変動ないし確定表示を行うことで、演出図柄表示装置21を有効活用でき遊技の演出効果を向上できる。
図31(a)に示すように、普図に対応する擬似演出図柄703の変動中に、特図の変動が開始されると、演出図柄表示装置21の表示画面の上段部に特図の変動が開始されることを示す表示717を行う。
その後、図31(b)に示すように、演出図柄表示装置21の表示画面の上段部に普図に対応する擬似演出図柄703と普図であることを示す前記丸表示712を行い、表示画面の下段部に特図に対応する擬似演出図柄715と特図であることを示す前記角表示713を行う。
このように演出図柄表示装置21において、普図に対応する擬似演出図柄の変動ないし確定表示を行うとともに、特図に対応する擬似演出図柄の変動ないし確定表示を行うことで、演出図柄表示装置21を有効活用でき遊技の演出効果を向上できる。
また、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは勿論である。例えば、前記第1及び第2のいずれの実施形態においても、リミッタを再セットする構成として、特図の変動開始時に転落抽選を実施して確率の転落時に行なうようにしてもよい。
前記第1及び第2のいずれの実施形態においても、特別図柄の当りが高確率であるので前記第1の特別遊技状態に引き戻すことが容易であるが、リミッタ作動時に前記第2の特別遊技状態で時短が設定される場合には、その時短回数を、普図の当選確率の分子を1とする分母の値よりも大きい回数に設定しておき、高い確率で第1の特別遊技状態に引き戻すことができる構成であればよい。
前記第1及び第2のいずれの実施形態においても、特別図柄の当りが高確率であるので前記第1の特別遊技状態に引き戻すことが容易であるが、リミッタ作動時に前記第2の特別遊技状態で時短が設定される場合には、その時短回数を、普図の当選確率の分子を1とする分母の値よりも大きい回数に設定しておき、高い確率で第1の特別遊技状態に引き戻すことができる構成であればよい。
また、前記第1及び第2のいずれの実施形態においても、遊技者に遊技球の挙動に応じた特図の当選を獲得できるか否かと言った遊技を楽しませることができ、かつ普図及び特図の判定結果は普図表示装置291及び特図表示装置292に表示される図柄により報知されるので、必ずしも演出図柄表示装置21での演出表示は必要なものでなく、演出図柄表示装置21における普図及び特図の演出を行なわない、又は演出図柄表示装置を設けない構成でもよい。
前記第1及び第2のいずれの実施形態においても、入球装置の振り分けを羽根部材(シャッター)の開閉により行なう構成であるがこれに限らず、回転体や、複数の落下孔を有する皿状のクルーンなどと言った遊技球を振り分け可能な構成でもよい。
前記第1及び第2のいずれの実施形態においても、入球装置の振り分けを羽根部材(シャッター)の開閉により行なう構成であるがこれに限らず、回転体や、複数の落下孔を有する皿状のクルーンなどと言った遊技球を振り分け可能な構成でもよい。
更に、前記第1及び第2のいずれの実施形態においても、特図の当り遊技終了後の遊技状態として、通常の遊技状態、普図及び特図の確変機能、普通電動役物の開放延長機能が作動する第1の特別遊技状態、及び普図の確変機能及び開放延長機能が作動する第2の特別遊技状態としたが、これに限らず、通常の遊技状態、第1及び第2の遊技状態に加えて、特図の当り確率を高確率とする特図の確変機能のみを作動する第3の特別遊技状態を設けてもよい。
更にまた、本発明は、パチンコ機台内に所定数の遊技球が封入され、封入された遊技球を遊技盤の遊技領域に向けて発射するとともに、発射された遊技球を回収し、回収した遊技球を再度発射することで内部の所定数の遊技球を循環的に使用して遊技を行う封入式パチンコ機に適用してもよい。
更にまた、本発明は、パチンコ機台内に所定数の遊技球が封入され、封入された遊技球を遊技盤の遊技領域に向けて発射するとともに、発射された遊技球を回収し、回収した遊技球を再度発射することで内部の所定数の遊技球を循環的に使用して遊技を行う封入式パチンコ機に適用してもよい。
2 遊技盤
20 遊技領域
21 演出図柄表示装置
22A,22B 第1普通図柄始動ゲート(第1の普通図柄始動口)
22C 第2普通図柄始動ゲート(第2の普通図柄始動口)
23 普通電動役物
24,24A 入球装置
240入球口
25 特別図柄始動口
25A 第1特別図柄始動口(第1の特別図柄始動口)
25B 第2特別図柄始動口(第2の特別図柄始動口)
26 シャッター(振分手段)
27 大入賞口(特別電動役物)
40 主制御装置(普通図柄当否判定手段、普通図柄遊技制御手段、特別図柄当否判定手段、特別図柄遊技制御手段、遊技状態制御手段、リミッタ手段)
42 サブ統合制御装置(サブ制御装置)
205 取込口、第1取込口(第1の取込口)
206 第2取込口(第2の取込口)
221 誘導通路
L 左側流下路
R 右側流下路
20 遊技領域
21 演出図柄表示装置
22A,22B 第1普通図柄始動ゲート(第1の普通図柄始動口)
22C 第2普通図柄始動ゲート(第2の普通図柄始動口)
23 普通電動役物
24,24A 入球装置
240入球口
25 特別図柄始動口
25A 第1特別図柄始動口(第1の特別図柄始動口)
25B 第2特別図柄始動口(第2の特別図柄始動口)
26 シャッター(振分手段)
27 大入賞口(特別電動役物)
40 主制御装置(普通図柄当否判定手段、普通図柄遊技制御手段、特別図柄当否判定手段、特別図柄遊技制御手段、遊技状態制御手段、リミッタ手段)
42 サブ統合制御装置(サブ制御装置)
205 取込口、第1取込口(第1の取込口)
206 第2取込口(第2の取込口)
221 誘導通路
L 左側流下路
R 右側流下路
Claims (4)
- 普通図柄始動口への遊技球の入球に起因して普通図柄の当否判定を行う普通図柄当否判定手段と、
前記普通図柄の当否判定に伴い、普通図柄始動口への遊技球の入球に起因して普通図柄に対応する演出図柄の変動を開始するとともに、前記当否判定の結果が当選であれば、当り図柄を確定表示して当選したことを報知する演出図柄表示装置と、
前記普通図柄の当否判定の結果が当選のときに普通電動役物を所定回数開放作動する普通図柄当り遊技を実行せしめる普通図柄遊技制御手段と、
第1の特別図柄始動口と、
前記普通電動役物の開放時に入球可能又は入球容易となる第2の特別図柄始動口と、
常時入球可能な入球口より遊技球が入球すると、振分手段により遊技球を前記第1の特別図柄始動口又はそれ以外のいずれかへ振り分ける入球装置と、
前記第1又は第2の特別図柄始動口への遊技球の入球に起因して特別図柄の当否判定を行う特別図柄当否判定手段と、
前記特別図柄の当否判定の結果が当選のときに特別電動役物を所定回数開放作動する特別図柄の当り遊技を実行せしめる特別図柄遊技制御手段と、
前記特別図柄の当選により前記特別図柄の当り遊技が実行される毎に、該当り遊技終了後の遊技状態を複数種類の遊技状態の中から選択し、選択した遊技状態を実行する遊技状態制御手段と、を備え、
遊技球が流下する遊技盤の遊技領域には、その幅方向略中央を境に左右両側にそれぞれ遊技球が流下可能の左右の流下路を設け、
遊技球を遊技領域へ打ち出す発射口に近い左側流下路を狙う左打ち遊技により入球が可能な位置に前記入球装置の入球口を配置せしめるとともに、前記入球口よりも下流側に、該入球口に入球しなかった遊技球が入球可能な第1の普通図柄始動口を設ける一方、
第2の普通図柄始動口及び前記第2の特別図柄始動口をそれぞれ、遊技領域の右側流下路を狙う右打ち遊技により右側流下路を流下した遊技球が入球可能な位置に配置せしめ、
かつ前記遊技領域には、その最下端部まで流下した遊技球を取り込む取込口を設け、
前記第1の普通図柄始動口を、前記取込口の直上流位置で、前記左側流下路をその下端まで流下した遊技球を入球可能に設け、
前記特別図柄当否判定手段は、特別図柄の当選確率が前記普通図柄当否判定手段による普通図柄の当選確率よりも高確率に設定され、
前記遊技状態制御手段は、前記当り遊技終了後の遊技状態として、通常の遊技状態に比べて、前記普通図柄の当選確率を確率変動せしめて高確率とするとともに前記普通電動役物の開放時間を延長せしめ、かつ前記特別図柄の当選確率を確率変動せしめて高確率とする第1の特別遊技状態と、
前記普通図柄の当選確率を確率変動せしめて高確率とするとともに前記普通電動役物の開放時間を延長せしめる第2の特別遊技状態とを所定の確率で実行せしめるようになし、
前記遊技状態制御手段には、特別図柄の当選確率を高確率とする特別図柄の当りが連続して発生する回数をカウントし、カウント数が予め設定された制限回数に至ると作動するリミッタ手段を設け、
該リミッタ手段が作動したときには、特別図柄の当り遊技終了後の遊技状態を、前記通常の遊技状態、又は前記第2の特別遊技状態へ移行せしめる一方、
前記リミッタ手段はカウント計数中に、特別図柄の当選確率を高確率としない特別図柄の当りが発生すると、前記リミッタ手段のカウントをクリアし、次の特別図柄の当選確率を高確率とする特別図柄の当りの発生により新たにカウントを開始するように構成したことを特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機において、
前記普通図柄当否判定手段として、普通図柄の当否判定の処理を含む遊技の制御を司る主制御装置を設ける一方、
前記演出図柄表示装置の表示制御を行うサブ制御装置を設け、
前記主制御装置は、前記普通図柄の当否判定が実行されたときに、前記サブ制御装置へ前記演出図柄の変動開始を指定する情報を送信する構成としたことを特徴とする遊技機。 - 請求項2に記載の遊技機において、
前記主制御装置は、前記サブ制御装置へ向けて特別図柄の当否判定に伴う特別図柄の変動を指定する情報を送信可能となし、
前記サブ制御装置は、主制御装置からの前記情報を受信した場合、普通図柄と同様の擬似演出図柄を使用して変動演出を行う構成としたことを特徴とする遊技機。 - 請求項3に記載の遊技機において、
前記サブ制御装置は、通常の遊技状態で、かつ普通図柄の変動演出を行なっているときに、前記主制御装置から特別図柄の変動を指定する情報を受信した場合には、普通図柄の変動演出を中止して特別図柄の変動演出を行う、又は普通図柄の図柄態様を小さく簡便な表示に切り替えて特別図柄の変動演出とともに表示を行う構成としたことを特徴とする遊技機。
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