JP2016083272A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】短時間で大当りの生起を楽しめる遊技性と、遊技球の挙動を楽しむ遊技性とが両立する遊技性の高い遊技機を実現すること。【解決手段】小当り遊技で開閉作動する大入賞口6Aと、該大入賞口6A内に設けられた特定領域62とを備え、特定領域62へ遊技球が入球することで大当り遊技へ移行可能な遊技機において、大入賞口6Aの内部には、遊技球が入球可能な内部入球領域60bが設けられ、該内部入球領域の内部には、特定領域62と、内部入球領域から遊技球を排出するための取込み口63とが設けられ、かつ取込み口63への入球を困難とする閉鎖手段65と、所定の条件が成立することで閉鎖手段65を作動せしめて取込み口63への入球を困難とする取込み制御手段とを設けた。【選択図】 図2

Description

本発明は、始動口への入球に起因し当否判定を行い、判定が小当り時に特定領域に入球することにより大当り遊技への移行を可能とする遊技機に関する。
近年、遊技性の多様化が進み、従来の遊技機には、始動口への入球に起因して特別図柄の変動を伴う当否判定を行い、判定結果が大当りであれば大入賞口を長時間開放する大当り遊技を実施する「第1種」の遊技性と、判定結果が小当りであればVゾーン(特定領域)を備えた大入賞口を短時間開放する小当り遊技を実施し、前記Vゾーンへの入球により大当り遊技を実施する「第2種」の遊技性とを兼ね備えた混合機タイプのものがある。
この種の遊技機には、前記「第1種」の遊技性が強調されたもの(例えば、特許文献1参照)と、前記「第2種」の遊技性が強調されたもの(例えば、特許文献2参照)とがある。
前者は、第1特別図柄及び第2特別図柄と、これらに対応する2種類の始動口とを備え、かつ第2特別図柄の始動口は普通電動役物により開閉可能で、第2特別図柄のみ小当り判定可能である。通常遊技状態では第1特別図柄の判定で大当りとなることを目指す。そして大当り遊技を経て普通電動役物の開放延長遊技になると第2特別図柄での当否判定が主となり、第2特別図柄で小当りが発生すると特定領域を備えた大入賞口が開放するので、特定領域への入球を狙って大当りを目指す構成である。この場合、小当り遊技で大入賞口への入球があれば特定領域へ入球する確率が高く、高確率で大当りが生起することから、特別図柄の当否判定を主体とする遊技性とされている。
後者は、大入賞口に入球した遊技球が特定領域に入賞できるか否かを楽しませるために、大入賞口への入球から特定領域までの距離を長くし、途中に振分手段等を設けることにより、遊技球の挙動を楽しませることを主体とする遊技性とされている。
更に遊技性の多様化の観点から、当否判定を主体とする遊技性と遊技球の挙動を主体とする遊技性とをより折衷する遊技性が考えられるが、当否判定を主体とする遊技性の遊技機に、遊技球の挙動を主体とする遊技の構成を組合わせようとすると、開放延長機能が作動している状態での遊技は緊張感のない間延びした感じになる。即ち開放延長している状態なので大入賞口に入球させることは容易な状態であり、「第2種」の遊技機のように数少ない大入賞口への入球で特定領域への入球を目指すといった緊張感を再現することは困難である。
また、特定領域への入球が可能な小当りを第1特別図柄でも判定可能となし、通常遊技状態でも小当りからの大当りの機会を与える構成とすることも考えられるが、特許文献1のような構成では、開放延長が作動しているときは短時間で大当りが生起しやすく、遊技者は出球の増えるスピードを楽しむことできるため特別な演出などを必要としないが、通常遊技状態時だと、図柄による演出の合間に発生する小当り遊技としては、短時間で特定領域に入賞したか否かが決まってしまい、演出する時間も球の動きを楽しむことができず味気ないものとなる。
対して特許文献2のような構成では、通常遊技状態時では遊技球の動きを見て楽しむことができるが、開放延長機能が作動している状態では特許文献1のように短時間で大当りが生起することがなくなり、遊技者を充分に楽しませることができないおそれがあった。
特開2012−050608号公報 特開2008−253610号公報
そこで本発明は上記事情に鑑み、短時間で大当りの生起を楽しめる遊技性と、遊技球の挙動を楽しむ遊技性とが両立する遊技性の高い遊技機を実現することを課題としてなされたものである。
請求項1に記載の発明は、
遊技球が常時入球可能な第1の始動口と、
普通図柄の抽選結果に応じて作動する普通電動役物により遊技球の入球が困難状態、又は入球可能な状態若しくは入球容易な状態に切替え可能な第2の始動口と、
前記第1の始動口又は第2の始動口への入球に起因して特別図柄の当否判定を行う当否判定手段と、
少なくとも前記当否判定の結果が小当りであり小当り遊技を実施したときに開閉作動する大入賞口と、
該大入賞口内に設けられた特定領域と、を備え、
前記小当り遊技で前記特定領域へ遊技球が入球することで大当り遊技へ移行可能となし、
大当り遊技の終了後に、前記第2の始動口を入球可能な状態若しくは入球容易な状態とする前記普通電動役物の開放動作が延長される開放延長遊技を実施可能な遊技機において、
前記大入賞口の内部には、遊技球が入球可能な内部入球領域が設けられ、
該内部入球領域には、前記特定領域と、内部入球領域から遊技球を排出して遊技機内に取込むための取込み口とが設けられ、
かつ前記取込み口への入球を困難とする閉鎖手段と、
所定の条件が成立することで前記閉鎖手段を作動せしめて前記取込み口への入球を困難とする取込み制御手段と、を備えたことを特徴とする。
これによれば、大入賞口内の内部入球領域に特定領域と取込み口とを設け、かつ取込み口への入球を可能な状態と困難な状態とに切替え可能な閉鎖手段を設けたので、閉鎖手段の動作により特定領域への入球率を可変させることができる。よって短時間で大当りを生起させる遊技が可能となり、遊技者はこの遊技性を楽しむことができる上、特定領域へ入球するか否かといった遊技の挙動を楽しむことができ、遊技性を向上することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、
発射された遊技球が流下する遊技領域は、遊技球を第1の発射強度で発射したときに遊技球が流下する第1の遊技領域と、前記第1の発射強度よりも強い第2の発射強度で発射したときに遊技球が流下する第2の遊技領域とに分けられ、
少なくとも前記第2の遊技領域に、前記第2の始動口及び前記特定領域を有する大入賞口が設けられたことを特徴とする。
これによれば、開放延長遊技にて入球可能な状態若しくは入球容易な状態になる第2の始動口を第2の遊技領域に設けることにより、通常遊技時と開放延長遊技時で始動口を打ち分けることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の遊技機において、
前記取込み制御手段は、前記閉鎖手段を作動させる所定の条件として、前記開放延長遊技状態の時に閉鎖手段を作動させて前記取込み口への入球を困難とする。
これによれば、通常遊技状態では、特定領域に入球するか取込み口に入球するかで遊技球の挙動を楽しむことができ、開放延長遊技状態ならば、内部入球領域に球が入りさえすれば特定領域への入球がほぼ確実となるため、短い時間で大当りを生起させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の遊技機において、
前記当否判定の小当り判定に伴い小当り図柄を複数種類の図柄から決定する図柄決定手段を備え、
前記取込み制御手段は、前記閉鎖手段を作動させる所定の条件として、前記決定された小当り図柄に応じて閉鎖手段を作動させるようになし、かつ小当り図柄の種類に応じて閉鎖手段の動作態様を変更可能とする。
これによれば、小当り図柄によって特定領域への入賞率が異なり、遊技者は多様な入賞率で特定領域への入球を目指すことができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技機において、
遊技の進行に応じた遊技演出を実施する演出実施手段と、
該演出実施手段の遊技演出を制御せしめる演出制御手段と、を備え、
該演出制御手段は、前記閉鎖手段の動作態様に応じて演出内容を変更可能とする。
これによれば、例えば、閉鎖手段が取込み口を塞いでいない場合は大当り獲得の可能性が高いことを示唆する演出をしたり、閉鎖手段が全ての取込み口を塞いだ状態ならば演出しないといった状況に合わせた演出を選択することができ、遊技者の関心を高めることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の遊技機において、
前記内部入球領域には、入球した遊技球を受ける受面部を備え、
該受面部に前記特定領域と前記取込み口とを並設する。
これによれば、特定領域への入球率の可変に好適であり、かつ特定領域へ入球するか取込み口へ取り込まれるかといった遊技球の挙動を見せるのに好適である。
本発明を適用した第1の実施形態の遊技機の正面図である。 前記遊技機に設けられた遊技盤の正面図である。 前記遊技盤に設けられた第2大入賞口の説明図である。 前記遊技機の背面図である。 前記遊技機の電気ブロック図である。 前記遊技機の遊技仕様の説明図である。 前記遊技機の主制御装置で実行されるメインルーチンの制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される始動口入賞処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特定領域変化処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特別図柄の当否判定処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記当否判定処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記当否判定処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記主制御装置で実行される遊技処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記遊技処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記遊技処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記遊技処理の制御内容を示す第4のフローチャートである。 前記遊技処理の制御内容を示す第5のフローチャートである。 前記遊技処理の制御内容を示す第6のフローチャートである。 前記遊技処理の制御内容を示す第7のフローチャートである。 前記遊技機の演出図柄表示装置に表示される第1の演出表示態様を示す図である。 前記演出図柄表示装置に表示される第2の演出表示態様を示す図である。 本発明を適用した第2の実施形態の遊技機の小当り図柄と特定領域入賞率とに関する説明図である。 前記遊技機の特定領域の周辺の拡大図で、特定領域入賞率と閉鎖手段の関係を示す図である。 本発明を適用した第2の実施形態の遊技機に設けられた遊技盤の正面図である。 前記遊技盤に設けられた第2大入賞口の説明図である。
本発明を適用した第1の実施形態の弾球遊技機たるパチンコ機を説明する。図1に示すように、パチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠10にて構成の各部を保持する構造である。外枠10には、左側の上下の位置に設けたヒンジ101を介して、板ガラス110が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)11及び図略の内枠が開閉可能に設けてある。なお、これら前枠11及び前記内枠はシリンダ錠18により外枠10に閉鎖ロックされ、シリンダ錠18に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠11を開放する。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けてある。
前枠11の上部の左右両側位置にはそれぞれスピーカ112が設置してあり、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向を向上させる。また前枠11には遊技状態に応じて発光する複数の枠側装飾ランプ113のほか、遊技の異常を報知する複数のLED類が設けてある。
前枠11の下半部には上皿12と下皿13とが一体に形成してある。下皿13の右側には発射ハンドル14が設けてあり、該発射ハンドル14を時計回りに操作することにより発射装置が作動して、上皿12から供給された遊技球が遊技盤2に向けて発射される。また上皿12には賞球が払い出される。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
本パチンコ機1は所謂CR機であって、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)CRが隣接してある。パチンコ機1には上皿12の右側に貸出ボタン171、精算ボタン172及び残高表示器173が設けてある。また上皿12の中央位置には遊技者が操作可能な遊技ボタン15と、その外周を囲むようにジョグダイヤル16が設置されている。
図2は、本パチンコ機の遊技盤2の正面図である。遊技盤2には外レール201と内レール202とによって囲まれた略円形の遊技領域20が形成されている。また遊技領域は、そのほぼ中央上方寄りの位置にセンターケース200が装着されている。これにより遊技領域20は、遊技球を所定の強度(第1の発射強度)で発射したときに遊技球が流下する左打ち領域L(第1の遊技領域)と、前記所定の強度よりも強く(第2の発射強度)で発射したときに遊技球が流下する右打ち領域R(第2の遊技領域)とに分けられる。尚、遊技領域20には図示しない多数の遊技釘や風車が植設されている。
センターケース200は中央に演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。またセンターケース200には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
センターケース200の直下には、常時入球(入賞)可能な第1特図始動口23(第1の始動口)が設置されている。第1特図始動口23へは、左打ち領域Lからセンターケース200のワープ樋等を流下する遊技球が入球しやすい構成である。第1特図始動口23は、入球により第1特別図柄(以下、特別図柄を特図という)の当否判定が実行される起因となる入球口である。第1特図始動口23への入球により第1特図の大当り決定用乱数、第1特図の大当り図柄決定乱数、第1特図の変動パターン決定用乱数などの複数種類の乱数が抽出され、保留記憶される。保留記憶は4つまで記憶される。これら保留記憶に基づいて第1特図の当否判定が実行され、結果は大当り、小当り、ハズレのいずれかの判定がなされる。
また左打ち領域Lには複数の普通入賞口27が配置されている。
右打ち領域Rには、遊技球が常時通過(入球)可能であり、通過により普通図柄(以下、普図という)の当否抽選を開始する普図作動ゲート22が設けられている。また、普図作動ゲート22の下流側位置には、チューリップ式の普通電動役物(普電役物)により開閉可能に設けられた第2特図始動口(第2の始動口)24が設けられている。
前記のように普図作動ゲート22は遊技球の通過により普図の当否抽選が実行される起因となるもので、通過により普図の当り決定用乱数、普図の当り図柄決定乱数、普図のリーチ判定用乱数、普図の変動パターン決定用乱数などの複数種類の乱数が抽出され、保留記憶される。保留記憶は4つまで記憶される。
普図が当選すると前記普電役物が作動して所定の時間、第2特図始動口24が開放される。第2特図始動口24は、入球により第2特図の当否判定が実行される起因となる入球口である。第2特図始動口24への入球により第2特図の大当り決定用乱数、大当り図柄決定乱数、第2特図の変動パターン決定用乱数などの複数種類の乱数が抽出され、保留記憶される。保留記憶は1つのみ。この保留記憶に応じて第2特図の当否判定が実行され、結果は大当り、小当り、ハズレのいずれかの判定がなされる。尚、本実施形態では、通常遊技時の普図の変動時間は長く、普電役物の開放時間は短時間に設定しているので、通常遊技時に右打ちしても第2特図始動口24での抽選は開始されないように設計されている。そのため、通常遊技時は左打ちにて第1特図始動口23で大当りを目指すのがメインとなる。
第2特図始動口24の下流側位置には、第1又は第2特図の当否判定結果が小当りとなり小当り遊技において開閉される第1大入賞口6Aが設けられている。
図3に示すように、第1大入賞口6Aは開閉扉600の開放時に遊技球が入球可能な構成である。第1大入賞口6Aへ入球した遊技球は先ず第1入球領域60aにおいて振分部材61の振り分けにより右流下路601又は左流下路603のいずれかへ送られる。
通常、振分部材61は右流下路601の入口を閉じている。振分部材61の作動は、例えば小当り遊技発生時に開閉するようになし、小当りの生起時に決定されるどの小当り図柄であっても一定の開閉作動を行い、第1大入賞口6Aの開閉扉600の開放タイミングで右流下路601へ入球可能、不可能と作動させることが望ましい。
その他、振分部材61は、通常遊技、小当り遊技に拘わらず常に一定に開閉作動を繰り返すようにしてもよい。例えば振分部材61を10秒に1回、1秒間、開放するようになし、かつ第2特図の小当り時の変動時間を10秒間とすることにより、右流下路601への入球確率が約10分の1の確率とすることができる。
また、開閉扉600の開放タイミング以外でも、大当り図柄によって大当り遊技後の振分部材61又は開閉扉600の開閉動作パターンを選択したり、小当り図柄によって開閉動作のパターンを選択したりすることも考えられる。大当り図柄ならば、どの図柄で大当りするかによって、小当り遊技から大当り遊技になる可能性が変化させることができるし、小当り図柄ならば、毎回どの小当り図柄で当るかによって大当りになる期待度を異ならせることができる。
右流下路601へ入球した遊技球は、右流下路601を経て第2の入球領域60b(特許請求の範囲に記載の内部入球領域に相当)へ送られる。
第2の入球領域60bは円形の浅い皿状の受面部602を備え、該受面部602により右流下路601から送り出された遊技球を受ける。
受面部602には、遊技球が入球可能な特定領域62と、遊技球を遊技機内へ取り込んで第1大入賞口6Aより排出する円形の3つの取込み口63が並設されている。これら特定領域62と取込み口63とは、受面部602の中心から放射状に等間隔をおいて配置されている。勿論、特定領域62へ入球した遊技球も遊技機内へ取り込まれて第1大入賞口6Aより排出される。
特定領域62は円形の開口を有し、常に入球が可能な状態にされている。これに対して各取込み口63は、円形の開口に、これを塞ぐように下方より突出して取込み口63への入球を阻止する閉鎖部材65(図3(b)、特許請求の範囲に記載の閉鎖手段に相当)が設けられている。
このように第2の入球領域60bへ入球した遊技球は、通常、4分の1の確率で特定領域62又は各取込み口63へ入球可能であるが、各取込み口63を閉鎖部材65により塞ぐことで、全て特定領域62へ入球させることが可能である。
尚、本実施形態は振分部材61を超えて右流下路601へ入球してくる遊技球は1球だけになるように構成している。1球を対象にすれば閉鎖状況がそのまま特定領域62への入球率となり、管理がしやすくなるためである。
また、特定領域62にも閉鎖部材65を備える構成も考えられる。取込み口との入球率と共に特定領域62が閉鎖されているか否かでも入球率を変化させることができる。
第1大入賞口6Aの第3の遊技領域60cたる左流下路603へ入球した遊技球は、その下流端の取込み口63より遊技機内へ取り込まれて第1大入賞口6Aより排出される。
図2に戻って、第1大入賞口6Aの下流側位置には、開閉扉で閉鎖された長方形横長状の開口部を有し、大当り遊技において開閉扉が所定の態様で開閉される第2大入賞口6Bが設けられている。
尚、大入賞口は特定領域62を備えた第1大入賞口6Aひとつの構成でも構わない。その場合、特定領域62を用いない大当り遊技中などは特定領域62を無効にしたり、振分部材61の動作を停止させて入球した遊技球すべてを左流下路603に誘導する構成にすれば、取込み口63に至る時間も短くすることができ、大当りの1ラウンドの遊技を短時間で終了させることができる。
遊技領域20の左側端部には、内レール202沿いに表示部が設けられている。該表示部には、第1特図の当否判定結果を示唆する第1特図表示装置28A、第2特図の当否判定結果を示唆する第2特図表示装置28B、第1特図の保留記憶数を示唆する第1特図保留数表示装置281、普図の抽選結果を示唆する普図表示装置29、及び普図保留数表示装置291が設けられている。
遊技領域20の中央下端部の盤面最下部には遊技球を取込むアウト口203が設けられている。
図4に示すように、パチンコ機1の裏側は、前記遊技盤2を脱着可能に取付ける内枠30が収納されている。内枠30は、前記前枠11と同様に、一方の側縁(図3の右側)の上下位置が前記外枠10にヒンジ結合され開閉可能に設置されている。内枠30には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク31、タンクレール32、払出ユニット33が設けられ、払出ユニット33の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤20の入賞口に遊技球が入賞すれば球タンク31からタンクレール32を介して所定個数の遊技球(賞球)が払出ユニット33により払出球流下通路を通り前記上皿12に払い出される。また、本実施形態では前記賞球を払い出す払出ユニット33により前記貸出ボタン171の操作で払い出される貸球も払い出す構成としてある。
パチンコ機1の裏側には、主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、電源基板45が設けられている。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2に設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図4では発射制御装置44が描かれていないが、払出制御装置41の下に設けてある。
また、球タンク31の右側には、外部接続端子板38が設けてあり、外部接続端子板38により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。尚、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子板には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠側(外枠10、前枠11、内枠30)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施形態では、ひとつの外部接続端子板38を介して遊技状態や遊技結果を示す信号をホールコンピュータへ送信する。
図5は本パチンコ機の電気的構成を示すもので、遊技の制御を司る主制御装置40を中心に、サブ制御装置として払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43を具備する構成である。主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43においては、何れもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え、これら制御装置は何れもCPUにより、2ms周期又は4ms周期の割り込み信号に起因してROMに搭載しているメインルーチン及びサブルーチンからなるプログラムが開始され、各種の制御が実行される。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない、しかしこれに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置40は、裏配線中継端子板530及び外部接続端子板38を介して遊技施設のホールコンピュータ500と電気的に接続される。また主制御装置40には、裏配線中継端子板530や遊技盤中継端子板531を介して、前枠(ガラス枠)及び内枠が開放しているか否か検出するガラス枠開放SW(スイッチ)501、内枠開放SW502、第1特図始動口23への入球を検出する第1特図始動SW503、第2特図始動口24への入球を検出する第2特図始動SW504、作動ゲート22への入球を検出する普通図柄作動SW505、第1大入賞口6Aへの入球を検出する第1カウントSW506、第2大入賞口6Bへの入球を検出する第2カウントSW507、特定領域62への入球を検出する特定領域SW508、普通入賞口27への入球を検出する一般入賞口SW509、及び取込み口63への入球を検出する取込口SW510等の検出信号が入力される。
また主制御装置40は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置41や、演出中継端子板532を介してサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43へ向けてのコマンドの出力や、図柄表示装置中継端子板533を介して前記の第1特図表示装置28A、第1特図保留数表示装置281、第2特図表示装置28B、普図表示装置29及び普図保留数表示装置291等の表示制御を行なう。
更に主制御装置40は、遊技盤中継端子板531を介して、第1大入賞口ソレノイド511、第2大入賞口ソレノイド512、振分ソレノイド513、閉鎖部材ソレノイド514及び普通電役ソレノイド513が接続されている。そして第1大入賞口ソレノイド511又は第2大入賞口ソレノイド512を制御して第1大入賞口6A又は第2大入賞口6Bを開放作動せしめる。また普電役物ソレノイド515を制御して第2特図始動口24の普電役物の開閉作動せしめる。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
主制御装置40と払出制御装置41とは双方向通信が可能である。
払出制御装置41は、裏配線中継端子板530や払出中継端子板534を介して球タンクが空状態になったことを検出する球切れSW520、遊技球が払い出されたことを検出する払出SW522、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯SW523等の検出信号が入力される。また主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて払出モータ521を稼働させて遊技球を払い出させる。更に、CRユニット端子板535を介してCRユニット60と電気的に接続され、精算表示装置173を介して球貸及び精算SW171,172による貸出要求、精算要求の操作信号を受け付け、CRユニット60とデータを送受し、貸出要求信号に応じて払出モータ521を稼働させて貸球を払い出させ、CRユニット60に挿入されているプリペイドカードの残高表示を制御する。
発射制御装置44は、発射ハンドルの回転操作を検出するスイッチ524、発射停止SW525、発射ハンドル14に遊技者が接触(操作)していることを検出するタッチSW526等の検出信号が入力される。払出制御装置41を介して主制御装置40から送られてくるコマンド(タッチSW526の信号や遊技状況を反映している)、発射ハンドル14(524)の回動信号及び発射停止SW525の信号に基づいて発射モータ527を制御して遊技球を発射及び停止させる。
サブ統合制御装置42には、音量調節SW、遊技ボタンやジョグダイヤルの操作を検出する遊技SW15などの操作信号が入力される。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する擬似演出や特図の擬似図柄の表示態様のコマンドを送信する。
演出図柄制御装置43は、LCDパネルユニットや付属ユニットと共に演出図柄表示装置21を構成している。演出図柄制御装置43は、サブ統合制御装置42から送られてくるコマンドに応じて演出図柄表示装置21のLCDパネルの表示を制御する。
次にパチンコ機1の作動を説明する。
パチンコ機1は、第1特図始動口23への入球に起因して第1特図の当否判定が、第2特図始動口24への入球に起因して第2特図の当否判定が実行される。当否判定に応じて第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bと演出図柄表示装置21の図柄変動を開始する。その後、第1又は第2特図表示装置28A,28Bに第1又は第2特図の確定図柄を、演出図柄表示装置21に第1又は第2特図に対応する擬似演出図柄を確定表示して第1又は第2特図の当否判定の結果を報知する。
判定結果が大当り(図柄当り)となると、条件装置が作動することによって役物連続作動装置が作動して第2の大入賞口6Bが賞球の獲得に有利な所定の態様で開放される大当り遊技(特別遊技)が実行される。
一方、第1又は第2特図の当否判定の結果が小当りでは、特別電動役物のみが作動し、これを起因に第1大入賞口6Aが大当り遊技第2の大入賞口6Bよりも開放回数、開放時間が不利な態様で開放される小当り遊技が実行される。このとき、第1大入賞口6Aの特定領域62へ遊技球が入球することにより前記条件装置が作動し、これにより役物連続作動装置が作動して大当り遊技(役物当り)へ昇格(移行)可能とする基本構成を有する。
この場合、遊技状況に応じて特定領域62と並設された取込み口63を閉鎖部材65で塞ぐなど取込み口63への入球を制御することで特定領域62への入球率を可変するようになした。
大当り遊技終了後には、大当りや小当りとなった特図に応じて、普通電動役物たる第2特図始動口23の開放時間を延長する(開放延長機能)とともに特図及び普図の平均変動時間を短くする時短機能が付与される時短遊技(開放延長遊技)に移行する可能性がある。
図6は本パチンコ機1の遊技仕様を示し、大当り確率は第1特図及び第2特図ともに199分の1とされ、小当り確率は第1特図が100分の1、第2特図ともに198分の1とされている。
また時短付与率は第1特図が50%、時短付与率は第1特図が72%とされ、時短回数は第1特図、第2特図ともに100回(図柄変動回数)又は次の大当りまでとされている。尚、小当りでは、小当り遊技終了後に、小当りが生起した時点の時短回数から時短遊技が継続される。
前記図柄当りでは第1特図、第2特図ともに第2大入賞口6Aの28秒間の開放が16ラウンド(16回)実施される。また前記役物当りでは第1特図、第2特図ともに第2大入賞口6Aの28秒間の開放が15ラウンド(15回)実施される。
以下、作動の詳細を主制御装置40で実行されるプログラム処理に基づいて説明する。
図7は主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、「メインルーチン」は本処理(S100〜S110,S115)と残余処理(S111)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判断する(S100)。この判断はRAMの特定アドレスに特定の数値が書き込まれているか否かに基づいて行われ、ここで否定判断(S100:no)なら初期設定(S115)を実行する。前述の正常割り込みか否かを判断するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
正常割り込みなら(S100:yes)、初期値乱数更新処理(S101)、第1又は第2特図の当否判定用の乱数値である大当り決定用乱数(乱数カウンタ)の更新処理(S102)、第1又は第2特図の大当り図柄決定用乱数(乱数カウンタ)の更新処理(S103)、普図の当り決定用乱数(乱数カウンタ)の更新処理(S104)、第1又は第2特図のリーチに関するリーチ判定用乱数(乱数カウンタ)の更新処理(S105)、第1又は第2特図の変動パターンに関する変動パターン決定用乱数(乱数カウンタ)の更新処理(S106)、入賞確認処理(S107)、当否判定処理(S108)、各出力処理(S109)、不正監視処理(S110)を行って、次に割り込み信号が入力されるまでの残余時間内には初期乱数更新処理(S111)をループ処理する。
次に、本発明に関わりの深い入賞確認処理(S107)、当否判定処理(S108)及び各出力処理(S109)の一部のサブルーチンについて説明する。
図8に示す「始動口入賞処理」は、第1特図始動口23、第2特図始動口24に遊技球が入球したときに抽出される当否乱数等の種々の乱数を、保留記憶として主制御装置40に格納(記憶)する。そして各特図始動口23,24への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理となる。以後、第1特図始動口23に遊技球が入球したときに格納される第1特図の保留記憶を第1保留記憶、第2特図始動口24に遊技球が入球したときに格納される第2特図の保留記憶を第2保留記憶とする。尚、本実施形態における記憶可能な保留記憶数は第1保留記憶数は4個、第2保留記憶数は1個である。
本来は第2保留記憶機能を備えないのが望ましい。保留記憶すると、遊技状態が変更した場合に持ち越すことがあり、色々な状況での小当り遊技を想定して備える必要が生じるためである。
勿論、持ち越すことにより遊技性を発揮させることも考えられる。例えば、通常遊技になる大当りを発生された場合でも、大当り遊技後に保留記憶に記憶されていた小当りにより大当りを獲得できれば、開放延長遊技を引き戻すことが可能となる遊技性を発揮するようになる。
本「始動口入賞処理」は、先ず、第1特図始動口SW503により第1特図始動口23への入球を検出したか否か判定する(S200)。入球が無ければ(S200:no)、S204の処理に移行する。入球が有れば(S200:yes)、主制御装置40に格納されている第1保留記憶の数が上限値(=4個)未満か否か確認する(S201)。上限値であれば(S201:no)、S204に進み、上限値未満であれば(S201:yes)、S202の処理において第1特図の大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出し、抽出された各種の乱数を第1保留記憶として記憶し、第1保留記憶数を示す第1保留記憶カウンタに1を加算する。
続くS203の処理で加算した第1保留記憶カウンタの値を示す第1保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42に送信する。
次に、S204の処理では、第2特図始動口SW504により第2特図始動口24への入球を検出したか否か判定する。入球が無ければ(S204:no)、リターンする。入球が有れば(S204:yes)、主制御装置40に格納されている第2保留記憶の数が上限値(=1個)未満か否か確認する(S205)。上限値であれば(S205:no)、リターンし、上限値未満であれば(S205:yes)、S206の処理において第2特図の大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出し、抽出された各種の乱数を第2保留記憶として記憶し、第2保留記憶数を示す第2保留記憶カウンタに1を加算する。
続いて図9に示すように、第1大入賞口6Aの取込み口63の閉鎖部材65を制御する「特定領域変化処理」について説明する。この処理は主制御装置40で実行される。「特定領域変化処理」では先ず、S300の処理において閉鎖設定F(フラグ)を確認して遊技状態が時短遊技状態であるか否かを確認する。
前記閉鎖設定Fが「1」で時短遊技状態であれば(S300:yes)、S301の処理において閉鎖F(フラグ)を確認して閉鎖部材65が閉鎖されているか否かを確認する。閉鎖Fが「1」で閉鎖部材65が閉鎖されていれば(S301:yes)、リターンする。
閉鎖Fが「1」でなく閉鎖部材65が閉鎖されていなければ(S301:no)、続くS302の処理において閉鎖部材65を閉鎖し、S303の処理にて閉鎖Fに「1」をセットする。
前記S300の処理で閉鎖設定Fが「1」でなく時短遊技状態でなければ(S300:no)、S304の処理において閉鎖F(フラグ)を確認して閉鎖部材65が閉鎖されているか否かを確認する。閉鎖Fが「1」で閉鎖部材65が閉鎖されていれば(S304:yes)、続くS305の処理において閉鎖部材65を開放し、S306の処理にて閉鎖Fを「0」にリセットする。
前記S304の処理にて閉鎖Fが「1」でなく閉鎖部材65が閉鎖されていなければ(S304:no)、リターンする。
即ち、本実施形態では、時短遊技状態では閉鎖部材65が作動して3つの取込み口63への入球が阻止され、時短遊技状態でなければ閉鎖部材65が非作動となって3つの取込み口63への入球が可能となる。尚、前記S302,S305の処理は特許請求の範囲に記載の「取込み制御手段」に相当する。
次に図10乃至図12に基づいて第1特図又は第2特図の当否判定を実行する「当否判定処理」を説明する。尚、以降の説明において、第1特図又は第2特図を区別する必要がある場合を除き、両者を同等と見做して単に「特図」という。
図10に示すように、「当否判定処理」は、先ず、S400の処理において条件装置の未作動を確認して大当り遊技中か否かを確認する。条件装置が作動中(S400:no)であればリターンする。
条件装置が未作動で大当り遊技中でなければ(S400:yes)、S401の処理において特図の変動が停止中か否かを確認する。変動停止中であれば(S401:yes)、S402の処理において特図の確定図柄が未表示であるか否かを確認する(S402)。
尚、第1大入賞口6A内に遊技球がない状態であるときにこの「当否判定処理」を実行するように、特図の変動時間、小当り遊技の開始インターバル、終了インターバルなどを、大入賞口への入賞から排出までに要する時間以上の時間となるように設定している。
前記S402の処理で確定図柄が未表示中であれば(S402:yes)、S403の処理において第1特図又は第2特図の保留記憶があるか確認する。
第1特図又は第2特図の保留記憶があれば(S403:yes)、S404の処理にて保留記憶のシフト処理を行う。該シフト処理により保留記憶のうち最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。この場合、第1特図の保留記憶よりも第2特図の保留記憶を優先的に当否判定することが望ましい。
第1特図又は第2特図の保留記憶がいずれもなければ(S403:no)、リターンする。
S405の処理では、当否判定用テーブルと前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り決定用乱数とを対比して当否判定を行い、当否判定が大当り(図柄当り)であるか否かの確認を行う。大当りであれば(S405:yes)、S406の処理にて前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数の値に基づいて大当り図柄を決定し、S407の処理にて前記保留記憶の変動パターン決定用乱数の値及び現在の遊技状態(時短状態、通常状態)によって変動パターン(変動時間)を決定する。
次に、S408の大当り内容設定処理において、前記大当り図柄決定用乱数の値に基づいて大当り遊技(特別遊技)の内容(第2大入賞口6Bの開放パターン、オープニング演出時間、エンディング演出時間等)及び大当り遊技終了後の遊技状態等の設定を行なう。
その後、S409の処理において前記当否判定結果を示すデータ(大当り、小当り、ハズレの種類、リーチの有り無し、変動時間など)を含んだ特図変動開始コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43に出力するとともに、第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bにおいて第1特図又は第2特図を変動表示させる処理を行う。該S409の処理後、又は前記S403が否定判定ならば(S403:no)、リターンする。
前記S405の処理で大当りでなければ(S405:no)、S410の処理において前記大当り判定用乱数の値が前記当否判定用テーブルの小当りの当り値と一致していたか否かを判定する。小当りであれば(S405:yes)、S411の処理にて前記保留記憶の図柄決定用乱数の値に基づいて小当り図柄を決定する。尚、S405,S410の処理は特許請求の範囲に記載の「当否判定手段」に相当し、S411の処理は「図柄決定手段」に相当する。
続くS412の変動パターン決定処理では、前記変動パターン決定用乱数の値及び現在の遊技状態によって第1又は第2特図表示装置28A,28Bに表示される第1又は第2特図の小当り用の変動パターンを決定する。
次に、S413の小当り内容設定処理において、前記大当り図柄決定用乱数の値に基づいて小当り遊技の内容(第1大入賞口6Aの開放パターン、オープニング演出時間、エンディング演出時間等)及び小当り遊技終了後の遊技状態等の設定を行なう。更に遊技状態、例えば特定領域への入球率に合わせた小当り遊技時間を設定する。その後、前記S409へ移行してこの処理を行なう。
S405及びS410の処理で大当りでも小当りでもなければ(S405、S410:no)、当否判定はハズレとなって、S414の処理にてハズレ図柄を決定した後にS415の処理でハズレの変動パターンを決定する。その後、前記S409へ移行してこの処理を行なう。
前記図10のS401の処理で特図の変動が停止中でなければ(S401:no)、図11のS420の処理に移行して、特図の変動時間が経過したか確認する。変動時間が経していなければ(S420:no)、リターンする。
一方、変動時間が経過したことを確認すると(S420:yes)、S421の処理においてサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43に図柄停止コマンドを送信する。
続くS422の処理において図柄が大当り図柄であることが確認できれば(S422:yes)、S423の処理において第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bに大当り図柄を確定表示させる処理を行う。
続いてS424の処理において条件装置の作動を開始させ、S425の処理において役物連続作動装置の作動を開始させる。条件装置は大当り遊技で役物連続作動装置の作動に必要な装置であり、役物連続作動装置は特別電動役物を連続して作動させる装置である。
その後、S426の処理において時短F(フラグ)が「1」(時短中)であることが確認できれば(S426:yes)、S427の処理において時短Fを「0」にリセットする。そしてS428の処理において大当りF(フラグ)に「1」をセットする。その後、リターンする。
前記S422の処理において図柄が大当り図柄であることが確認できなければ(S422:no)、S429の処理において図柄が小当り図柄であるか否かを確認する。小当り図柄であることが確認できなければ(S429:no)、S430の処理において第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bに小当り図柄を確定表示させる処理を行う。
その後、S431の処理において時短F(フラグ)が「1」(時短中)であることが確認できれば(S431:yes)、S432の処理において時短Fを「0」にリセットする。更にS433の処理において時短遊技の付与回数を制限する時短カウンタのカウント値を記憶する。これにより小当り遊技終了後に時短、小当り発生時の時短回数から継続させる。そしてS434の処理において小当りF(フラグ)に「1」をセットする。その後、リターンする。
前記S422及びS429の処理で大当り図柄でも小当り図柄でもなければ(S422、S429:no)、ハズレ図柄であるので、S435の処理において第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bにハズレ図柄を確定表示させる処理を行う。
続くS436の処理において時短Fが「1」であるか否かを確認し(時短中であるか否か)、時短Fが「1」であれば(S436:yes)、S437の処理にて前記時短カウンタを減算し、続くS438の処理において減算したカウント値が「0」であるか否かを確認する。カウント値が「0」であれば(S438:yes)、時短が終了となり、S439及びS440の処理において時短F及び前記閉鎖設定Fを「0」にリセットする。その後、リターンする。
前記図10のS402の処理で確定図柄表示中のときは(S402:no)、図12に示すように、S441の処理において確定図柄の表示時間が経過したことを確認すると(S441:yes)、S442の確定図柄表示終了処理において第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bの確定図柄表示の終了、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ確定図柄表示の終了に関するコマンドを送信し、リターンする。
次に図13乃至図19に基づいて、主制御装置40で処理され、大当り遊技及び小当り遊技を実施する「遊技処理」を説明する。図13に示すように、「遊技処理」は先ず、S500の処理において前記大当りFが「0」であるか否かを確認する。大当りFが「0」であれば(S500:yes)、大当りでないので、S501の処理において前記小当りFが「0」であるか否かを確認する。小当りFが「0」であれば(S500:yes)、大当りでも小当りでもないのでリターンする。
前記S501の処理で小当りFが「0」でなければ(S501:no)、図14に示すように、S510の処理において小当り開始演出中であるか否かを確認する。小当り演出中であれば(S510:yes)、S511の処理において小当り開始演出時間が経過したか確認し、時間の経過が確認できれば(S511:yes)、続くS512の第1大入賞口開放処理において、第1大入賞口6Aの開閉扉600を前記S413(当否判定処理、図10)で設定された態様で開放せしめる。続くS513の処理において第1大入賞口6Aの特定領域62への入球を検出してこれを有効とする。
前記S510の処理において小当り開始演出中でなければ(S510:no)、S514の処理において第1大入賞口6Aが開放中であるか否かを確認する。第1大入賞口6Aが開放中でなければ(S514:no)、S515の処理において前記特定領域62が有効であるか否かを確認する。特定領域62が有効でなければ(S515:no)、S516の処理において小当り終了演出中であるか否かを確認し、小当り終了演出中であれば(S516:yes)、S517の処理において小当り終了演出終了時間であるか否かを確認する。演出終了時間であれば(S517:yes)、続くS518の処理において前記小当りFを「0」にリセットして小当り遊技を終了する。更にS519の処理において前記時短Fに「1」をセットし、小当り遊技終了後に時短を継続させる。尚、この処理では前記S433のしょりで記憶された時短カウンタの記憶を時短回数に設定する。その後、リターンする。
前記S516の処理において小当り終了演出中でなければ(S516:no)、S520の処理において小当り開始演出処理を行ない、これにより小当り開始コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ送信する。その後、リターンする。
前記S514の処理において第1大入賞口6Aが開放中であれば(S516:yes)、図15に示すように、S521の処理において第1大入賞口6Aへの入球数が規定数である10個に達したか否かを確認する。規定数に達したことを確認すれば(S521:no)、S523の処理において第1大入賞口6Aを閉鎖する。
一方、規定数に達していなければ(S521:yes)、S523の処理において第1大入賞口6Aの開放時間が終了したか否かを確認する。
該S523の処理において第1大入賞口6Aの開放時間が終了していない(S523:no)、又は前記S515の処理において特定領域62が有効(S515:yes)であれば、図16に示すようにS530の処理において特定領域62への入球(入賞)があるか否かを確認する。
前記S530の処理において特定領域62への入球があれば(S530:yes)、S531の処理及びS532の処理において条件装置の作動を開始させ、役物連続作動装置の作動を開始させる。
続くS533の処理において第1大入賞口6Aが開放中であることが確認されれば(S533:yes)、S534の処理において第1大入賞口6Aを閉鎖し、更にS535の処理において特定領域62を無効化する。
その後、S536の処理において役物大当り開始演出の設定を行ない、これによりサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ役物大当り開始コマンドを送信する。そしてS537の処理において小当りFを「0」にリセットするとともに、S538の処理において大当りFに「1」をセットする。これにより小当りから役物大当りへ移行する。その後、リターンする。
前記S530の処理において特定領域62への入球がなければ(S530:no)、S539の処理において特定領域62有効期間が終了したか否かを確認し、有効期間が終了であれば(S539:yes)、S540の処理において小当り終了演出の設定を行ない、これによりサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ小当り終了コマンドを送信する。その後、リターンする。
前記S500の処理において大当りFが「0」でなく(S500:no)、かつS502の処理において大当りFが「1」であれば(S502:yes)、図17に示すように、S550の処理において第2大入賞口6Bが開放中であるか否かを確認する。開放中でなければ(S550:no)、S551の処理において大当りのインターバル中であるか否かを確認する。
大当りのインターバル中であれば(S551:yes)、S552の処理においてインターバル終了時間であるか否かを確認し、インターバル終了時間であれば(S552:yes)、S553の処理において第2大入賞口6Bを開放する。その後、リターンする。
前記S551の処理においてインターバル中でなければ(S551:no)、S554の処理において大当り終了演出中であるか否かを確認し、終了演出中でなければ(S554:no)、S555の処理において大当り開始演出中であるか否かを確認する。
大当り開始演出中であれば(S555:yes)、S556の処理において大当り開始演出時間が経過したか否かを確認し、演出時間の経過を確認できれば(S556:yes)、S557の処理において第2大入賞口6Bを開放する。その後、リターンする。
前記S555の処理において大当り開始演出中でなければ(S555:no)、S558の処理において大当り開始演出処理を行ない、これにより大当り開始コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ送信する。その後、リターンする。
前記S550の処理におい第2大入賞口6Bが開放中であれば(S550:yes)、図18に示すように、S560の処理において第2大入賞口6Bへの入球数が規定数である10個に達したか否かを確認する。規定数に達したことを確認すれば(S560:no)、S562の処理において第2大入賞口6Bを閉鎖する。
一方、規定数に達していなければ(S560:no)、S561の処理において第2大入賞口6Bの開放時間が終了したか否かを確認する。開放時間の終了を確認すれば(S561:yes)、第2大入賞口6Bを閉鎖する(S562)。
続くS563の処理において大当りの最終ラウンドが終了したか否かを確認する。最終ラウンドの終了でなければ(S563:no)、S564の処理において開放間インターバル(大当りインターバル)処理を行ない、これにより大当りインターバルコマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ送信する。その後、リターンする。
一方、最終ラウンドの終了であれば(S563:yes)、S565の処理において大当り終了演出処理を行ない、これにより大当り終了コマンドをサブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ送信する。その後、リターンする。
前記S554の処理(図17)において大当り終了演出中であれば(S554:yes)、図19に示すように、S570の処理において大当り終了演出時間が経過したか否かを確認し、演出時間の経過を確認できれば(S570:yes)、S571の処理において前記条件装置を停止する。そしてS572の処理において前記役物連続作動装置を停止する。
続くS573の処理において、大当りや小当りとなった特図に応じて、大当り遊技終了後に時短付与するか否かを確認する。時短を付与する場合には(S573:yes)、S574の処理において前記時短Fに「1」をセットし、更にS575の処理において前記閉鎖設定Fに「1」をセットする。次にS576の処理において大当り遊技終了後の遊技状態を設定するようになし、時短を付与する場合には時短カウンタに制限回数である「100」を設定する。そしてS577の処理において大当りFを「0」にリセットして大当り遊技を終了する。
本実施形態のパチンコ機1は、第1特図及び第2特図の当否判定により大当り及び小当りの発生を狙うといった当否判定を主体とする遊技を楽しむことができる。
また、小当り遊技では特定領域62を備えた第1大入賞口6Aを開放し、特定領域62へ入球することにより役物大当りに発展する構成であり、第1大入賞口6Aへ入球した遊技球が振分部材61により、特定領域62を有する第2の入球領域60b又は特定領域62を有しない第3の入球領域60cのいずれに振分けられるかといった遊技球の挙動、及び第2の入球領域60bでは特定領域62へ入球するか取込み口63へ取り込まれるかといった遊技球の挙動を充分に楽しむことができる。
更に時短(開放延長)遊技状態では取込み口63を閉鎖部材65で塞ぐので、第2の入球領域60bに球が入りさえすれば特定領域62への入球がほぼ確実となるなど、閉鎖部材65の動作により特定領域62への入球率を可変させることができ、短い時間で役物大当りを生起させる遊技が可能となる。よって、遊技者はこの短時間で大当りを生起させる遊技性を楽しむことができる。
図20及び図21は本実施形態のパチンコ機1の演出図柄表示装置21において表示される演出表示態様の代表例を示す。
図20(a)は第1特図又は第2特図の当否判定による図柄大当りの表示態様を示し、演出図柄表示装置21の表示画面には、上部左寄りの位置に大当りの生起を示す大当り表示210が、上部右寄りの位置には本パチンコ機のメインキャラクタの熊の達吉211が表示される。また表示画面の中央には特図の大当り図柄に対応して、3桁の同一数値からなる大当り擬似演出図柄212が表示される。表示画面の左下には第1特図の保留記憶数表示213がなされる。尚、前記始動口入賞処理(図8)等において、第1特図の先読み判定を実施するようになし、保留記憶数表示213に先読み表示をすることが望ましい。
図20(b)は第1特図の当否判定による小当りの表示態様を示し、演出図柄表示装置21の表示画面には、上部左寄りの位置に小当りにより役物大当りが狙えることを示唆するチャンス表示214を行い、その下方に右打ちを推奨する右打ち表示215を行う。更に熊の達吉211は勿論、第1特図の小当り図柄に対応して、3桁の同一図柄からなる小当り擬似演出図柄212aが表示される。
次に、第1特図の小当り遊技で第1大入賞口6Aへ入球したときに、図20(c)に示す表示態様とすることが望ましい。この表示態様では、特定領域(V)62を狙って役物大当りを獲得する事を示唆する表示216と、第1大入賞口内の第2の入球領域60bの特定領域(V)62の配置を示す表示217を表示する。第1特図の小当り遊技では時短遊技でない状態が多く、図例はその状態の表示態様を示し、前記表示217の取込み口は閉鎖部材で塞がれておらず、特定領域62への入球率は4分の1である。このため熊の達吉211は険しい表情で表示する。
一方、第2特図の小当り遊技では時短遊技である状態が多く、この場合には取込み口は閉鎖部材で塞がれるので、特定領域62の位置表示は不要であり、図21(a)に示すように、満面の笑顔の熊の達吉211と、右打ち表示215a、更に特定領域62への入球が容易であることを示唆する達吉RUSH中表示218を行う。
第1特図の小当り遊技及び第2特図の小当り遊技いずれにおいても、特定領域62への入球から役物大当りへ発展したときは、図21(b)に示すように、満面の笑顔の熊の達吉211と、特定領域62への入球から役物大当りへ発展したことを示唆するV表示219を行う。
このように、閉鎖部材65の作動態様に応じて演出表示の内容を変更することで遊技状況に合わせた演出を行うことができ、遊技者の関心を高めることができる。
前記実施形態のパチンコ機では、時短遊技状態では閉鎖部材65に3つの取込み口63を全て塞ぐ構成であるが、これに限らず、本発明を適用した第2の実施形態の構成として、図22及び図23に示すように、小当り発生時に決定された小当り図柄に応じて作動する閉鎖部材65の数を変更する構成とした。例えば図22に示すように、第1特図、第2特図それぞれに小当り図柄を3種類ずつ設け、「第1特図の小当り図柄1(特1小当り図柄1)」では閉鎖部材65を全て作動させない。この場合、特定領域62への入球率は4分の1となる。「第1特図の小当り図柄2(特1小当り図柄2)」では作動させる閉鎖部材65の数を1つとする。この場合、特定領域62への入球率は3分の1となる。また「第1特図の小当り図柄3(特1小当り図柄3)」では作動させる閉鎖部材65の数を2つとする。この場合、特定領域62への入球率は2分の1となる。更に「第2特図の小当り図柄1,2,3(特2小当り図柄1,2,3)」では全ての閉鎖部材65を作動する。この場合、特定領域62への入球率は100%となる。
図23(a)は「第1特図の小当り図柄3(特1小当り図柄3)」の場合で、2つの閉鎖部材65を作動させた状態を示す。図23(b)は「第1特図の小当り図柄2(特1小当り図柄2)」の場合で、1つの閉鎖部材65を作動させた状態を示す。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果が得られる上、小当り図柄によって特定領域への入球率が異なり、遊技者は多様な入球率で特定領域62への入球を目指すことができる。
前記第1及び第2の実施形態のパチンコ機は第1種(デジパチ)タイプのパチンコ機に本発明を適用したものであるが、本発明の第3の実施形態として、第2種(羽根物)タイプのパチンコ機に本発明を適用したものである。
以下、第3の実施形態のパチンコ機について説明する。尚、本実施形態のパチンコ機の基本構成は第1の実施形態のそれとほぼ同じで、相違点を中心に説明し、図において同一部材は同一符号で示す。
図24は本実施形態のパチンコ機に用いられる遊技盤2Aの正面図である。
遊技盤2Aの外レール201と内レール202とによって囲まれた略円形の遊技領域20には、ほぼ中央に第1大入賞口6Cが設けられている。第1大入賞口6Cは、上部の左右両肩に開閉可能な左右一対の羽根600,600が設置されており、第1大入賞口6Cは羽根600,600の開放時にのみ遊技球が入球可能な構成である。また第1大入賞口6Cの下部の床面には、遊技球が入球可能な特定領域62が設けられている。
また、第1大入賞口6Cの上部には演出図柄表示装置21が設けられている。
遊技領域20には第1大入賞口6Cの下方に普図の作動ゲート22が設けられ、その左右両横にはそれぞれ第1特図始動口23,23が設けられ、更に作動ゲート22の下流側には普電役物により開閉可能な第2特図始動口24が設けられている。
更に第2特図始動口24の下流側には第2大入賞口6Dが設けられている。
また、第1大入賞口6Cの左右両側にはそれぞれ一般入賞口27,27が設けられている。
遊技盤10の遊技領域20には図略の多数の遊技釘や風車等が設けられ、遊技領域20の最下部にはアウト口203が設けられている。
遊技盤2には遊技領域20外周の右下部に、第1特図表示装置28A、第2特図表示装置28B、第1特図保留数表示装置281と、普通図柄表示装置29、及び普図保留数表示装置291がそれぞれ設置されている。
図25に示すように、第1大入賞口6Cは、第1又は第2特図の当否判定で小当りが生起すると、左側の羽根600がその下端を軸として左回りに回動し、右側の羽根600がその下端を軸として右回りに回動し、第1大入賞口6C内に入球可能となる。以下、このような回動を、羽根600の開放という。小当りした際の羽根600の開放時間は約1.8秒であり、この時間が経過すると各羽根600,600が前記と逆方向に回動し、大入賞装置21内に遊技球が入れない状態となる。以下、この逆方向の回動を羽根600の閉鎖という。
第1大入賞口6Cの前面は透明な部材で構成されており、遊技者が装置内部を見ることが可能にされている。第1大入賞口6Cの内部入球領域60bは上下2段に分かれている。羽根600の開放により入球した遊技球は内部入球領域60bの上ステージ602で受けられる。上ステージ602の奥には振分回転体61aが設けられており、振分回転体61aの下部には中央通過口642が設けられ、中央通過口642へ入った遊技球を内部入球領域60bの下ステージ602bへ送り出す構成とされている。
下ステージ602bの奥壁面中央には前記中央通過口642からの遊技球を下ステージ602bへ送り出す中央送出口642が設けられている。また下ステージ602bには中央送出口642に対応する位置に、その奥から手前方向に伸びる誘導レール644が2本形成されており、これら誘導レール644を手前に延長した先にVゾーン(特定領域)62が設けられている。
上ステージ602の奥には、奥壁面の左右両側にそれぞれ左右通過口645,645が設けられ、左右通過口645,645はそれぞれ、下ステージ602bの奥壁面の左右両側にそれぞれ設けられた左右送出口646,646と連通されている。
左右通過口645にはそれぞれ、通過口の手前に上ステージ面から上方へ通過口を塞ぐように突出して左右通過口645への入球を阻止する棒状の閉鎖部材65aが設けられている。
更に第1大入賞口6Cには、下ステージ602bの前端でVゾーン62の左右両側にそれぞれ取込み口63,63が設けられている。
第1大入賞口6C内の遊技球の流れ(挙動)について説明する。羽根600が開放された際に入球した遊技球は上ステージ602で受けられる。この時にステージ左右の入口に設けられた第1カウントSW506により第1大入賞口6Cへの入球が検出される。遊技球は、奥側へ下り傾斜姿勢をなす上ステージ602を奥方向に転動する。
上ステージ602を奥に設けられた振分回転体61は、遊技球の通過可能な3つの窓を備えており、電動モータにより常時回転駆動されている。
上ステージ602上の遊技球が振分回転体212の窓を通過して中央通過口642、中央送出口642を経て下ステージ602bに至ると、2本の誘導レール214に規制・誘導されてVゾーン22に入球する可能性が高い。
第1大入賞口6Cに入ったものの、振分回転体61aの窓を通過できなかった遊技球は、振分回転体61aの側面(窓の形成されていない部分)に弾かれて、上ステージ602奥の壁面の左右通過口645のいずれかから取り込まれ、左右送出口646のいずれかから下ステージ602bへ流出し、取込み口63に入球する可能性が高い。
尚、必ずしも振分回転体212から中央通過口642を通過した遊技球がVゾーン62に入球するとは限らず、左右通過口645及び左右送出口646を通過した遊技球がVゾーン22に入球することも起こり得る。
本実施形態のパチンコ機によれば、第1の実施形態と同様の作用効果が得られる上、より遊技球の挙動を楽しむ遊技が可能となる。
勿論、前記第2の実施形態の小当り図柄に応じて作動する閉鎖部材65aの数を変える構成を組合わせてもよい。
本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは勿論である。例えば、前記第3の実施形態においても、遊技者に遊技球の挙動に応じた特図の当選を獲得できるか否かと言った遊技を楽しませることができ、かつ普図及び特図の判定結果は普図表示装置291及び特図表示装置28A,28Bに表示される図柄により報知されるので、必ずしも演出図柄表示装置21での演出表示は必要なものでなく、演出図柄表示装置21における特図の演出を行なわない、又は演出図柄表示装置を設けない構成でもよい。
更に、本発明は、パチンコ機台内に所定数の遊技球が封入され、封入された遊技球を遊技盤の遊技領域に向けて発射するとともに、発射された遊技球を回収し、回収した遊技球を再度発射することで内部の所定数の遊技球を循環的に使用して遊技を行う封入式パチンコ機に適用してもよい。
2、2A 遊技盤
20 遊技領域
21 演出図柄表示装置
23 第1特図始動口(第1の始動口)
24 第2特図始動口(第2の始動口)
40 主制御装置(当否判定手段、取込み制御手段、図柄決定手段)
42 サブ統合制御装置(演出実施手段、演出制御手段)
6A,6C 第1大入賞口(大入賞口)
60b 第2の入球領域(内部入球領域)
602 受面部
62 特定領域
63 取込み口
65 閉鎖部材(閉鎖手段)
L 左打ち領域(第1の遊技領域)
R 右打ち領域(第2の遊技領域)



Claims (6)

  1. 遊技球が常時入球可能な第1の始動口と、
    普通図柄の抽選結果に応じて作動する普通電動役物により遊技球の入球が困難状態、又は入球可能な状態若しくは入球容易な状態に切替え可能な第2の始動口と、
    前記第1の始動口又は第2の始動口への入球に起因して特別図柄の当否判定を行う当否判定手段と、
    少なくとも前記当否判定の結果が小当りであり小当り遊技を実施したときに開閉作動する大入賞口と、
    該大入賞口内に設けられた特定領域と、を備え、
    前記小当り遊技で前記特定領域へ遊技球が入球することで大当り遊技へ移行可能となし、
    大当り遊技の終了後に、前記第2の始動口を入球可能な状態若しくは入球容易な状態とする前記普通電動役物の開放動作が延長される開放延長遊技を実施可能な遊技機において、
    前記大入賞口の内部には、遊技球が入球可能な内部入球領域が設けられ、
    該内部入球領域には、前記特定領域と、内部入球領域から遊技球を排出して遊技機内に取込むための取込み口とが設けられ、
    かつ前記取込み口への入球を困難とする閉鎖手段と、
    所定の条件が成立することで前記閉鎖手段を作動せしめて前記取込み口への入球を困難とする取込み制御手段と、を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機において、
    発射された遊技球が流下する遊技領域は、遊技球を第1の発射強度で発射したときに遊技球が流下する第1の遊技領域と、前記第1の発射強度よりも強い第2の発射強度で発射したときに遊技球が流下する第2の遊技領域とに分けられ、
    少なくとも前記第2の遊技領域に、前記第2の始動口及び前記特定領域を有する大入賞口が設けられたことを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1又は2に記載の遊技機において、
    前記取込み制御手段は、前記閉鎖手段を作動させる所定の条件として、前記開放延長遊技状態の時に閉鎖手段を作動させて前記取込み口への入球を困難とすることを特徴とする遊技機。
  4. 請求項1又は2に記載の遊技機において、
    前記当否判定の小当り判定に伴い小当り図柄を複数種類の図柄から決定する図柄決定手段を備え、
    前記取込み制御手段は、前記閉鎖手段を作動させる所定の条件として、前記決定された小当り図柄に応じて閉鎖手段を作動させるようになし、かつ小当り図柄の種類に応じて閉鎖手段の動作態様を変更可能とすることを特徴とする遊技機。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技機において、
    遊技の進行に応じた遊技演出を実施する演出実施手段と、
    該演出実施手段の遊技演出を制御せしめる演出制御手段と、を備え、
    該演出制御手段は、前記閉鎖手段の動作態様に応じて演出内容を変更可能とすることを特徴とする遊技機。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の遊技機において、
    前記内部入球領域には、入球した遊技球を受ける受面部を備え、
    該受面部に前記特定領域と前記取込み口とが並設されたことを特徴とする遊技機。
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