JP7076771B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、始動口への遊技球の入球を契機として当否抽選し、該抽選結果が大当りの場合に、可変入賞口を開放させる大当り遊技を実行する弾球遊技機に関する。
パチンコ機に代表される弾球遊技機では、遊技領域に設けられた始動口に遊技球が入球することを契機として、所定の抽選確率に従って大当りか否かを判定し、該判定結果が大当りであった場合に、可変入賞口を開放する開放ラウンドを複数回繰り返す大当り遊技が実行される。ここで、大当りか否かを判定する抽選確率には、通常抽選確率と、該通常抽選確率よりも高い確率で大当りを判定する高抽選確率とが夫々設定されている。そして、予め定められた確変条件が成立すると、終了条件が成立するまで、高抽選確率を有効として大当りか否かの判定を行う遊技(所謂、確変遊技)を行い、該終了条件が成立すると、通常抽選確率を有効として該判定を行う通常遊技に戻る。
こうした確変遊技を行う弾球遊技機として、例えば特許文献1の構成が提案されている。この特許文献1の構成にあっては、可変入賞口の内部に、遊技球を入球可能な確変口が設けられ、大当り遊技中に該確変口に遊技球が入球すると、当該大当り遊技の終了後に、高抽選確率で大当りか否かを判定する確変遊技が行われる。さらに、かかる構成では、複数の始動口が配設され、遊技球の入球した始動口に応じて、大当り遊技中における前記確変口への入球率が異なるようになっている。
さらに別の構成として、始動口への遊技球入球を契機として変動する特別図柄が、特定の大当り図柄態様で確定停止した場合に、大当り遊技の終了後に前記確変遊技を行う構成も知られている。
一方、弾球遊技機には、始動口への遊技球の入球を契機として、大当り、小当り、又はハズレを判定する抽選を行い、該抽選により小当りと判定されると、小当り遊技を行う構成も知られている。ここで、小当り遊技は、可変入賞口を短時間だけ開放するものであり、その開放時間が、大当り遊技の開放ラウンドにおける総開放時間に比して極めて短い。そのため、小当り遊技では、可変入賞口に入球する可能性が低く、賞球をほとんど獲得できない。
特開2012-245173号公報
ところで、上述した従来の弾球遊技機にあっては、小当り遊技で賞球をほとんど獲得できないことから、小当りが、ハズレと同様に遊技者の興味を惹く対象になっていない。これでは、小当り遊技による面白みが発揮されず、大当り遊技の他に小当り遊技を行うことで多彩な遊技を行うという意義が失われていた。さらに、小当り遊技に遊技者の興味が向かなければ、該小当り遊技を行わない構成と同様に、大当り遊技にのみ遊技者が強い興味を有することとなるため、大当りにより多大な賞球を獲得できるという射倖性のみが際立つことになっていた。
尚、従来の構成には、小当り遊技を介して大当りが発生するものもあるが、該小当り遊技が大当り発生までの過程にすぎず、該小当り遊技への興味を惹き付ける効果に乏しかった。
本発明は、小当り遊技に対する遊技者の興味を高めることで、多彩な遊技性を発揮し得ると共に遊技の面白さを向上し得る弾球遊技機を提案するものである。
本発明は、遊技領域に設けられ、遊技球を入球可能な開放状態と入球不能な閉鎖状態とに変換される一又は複数の可変入賞口と、遊技領域に設けられた始動口への遊技球の入球を契機として、所定の抽選確率に従って大当り、小当り、又はハズレを判定する当否判定手段と、該当否判定手段により大当りと判定された場合に、可変入賞口を開放させる開放ラウンドを複数回行う大当り遊技を実行制御する一方、該当否判定処理により小当りと判定された場合に、該大当り遊技による開放ラウンドの総開放時間よりも短い開放時間で可変入賞口を開放させる小当り遊技を実行制御する開放遊技制御手段とを備えてなる弾球遊技機において、少なくとも一の可変入賞口の内部に設けられ、該可変入賞口に流入した遊技球が入球可能な小当り確変領域と、前記小当り確変領域への遊技球の入球を契機とする小当り確変条件が成立したか否かに伴って、小当りか否かを判定する通常小当り抽選確率と該通常小当り抽選確率よりも高確率で小当りを判定する高小当り抽選確率とのいずれかを有効とする小当り確率選択手段と、前記小当り確変条件と異なる大当り確変条件が成立したか否かに伴って、大当りか否かを判定する通常大当り抽選確率と該通常大当り抽選確率よりも高確率で大当りを判定する高大当り抽選確率とのいずれかを有効とする大当り確率選択手段とを備え、前記当否判定手段が、前記小当り確率選択手段で有効とした通常小当り抽選確率または高小当り抽選確率と前記大当り確率選択手段で有効とした通常大当り抽選確率または高大当り抽選確率とにより、大当り、小当り、又はハズレを判定するものであることを特徴とする弾球遊技機である。尚、本構成が、本発明の第一発明である。
ここで、開放遊技制御手段により実行制御される「可変入賞口」としては、当否判定手段により大当りと判定された場合に開放させる可変入賞口と、該当否判定手段により小当りと判定された場合に開放させる可変入賞口とが、同じであっても良いし、異なっていても良い。
また、「大当り遊技による開放ラウンドの総開放時間」は、各開放ラウンドの開放時間を合計した時間に相当する。さらに、一回の開放ラウンドが、可変入賞口を複数回開放するものである場合には、該複数回開放した時間の合計が、該開放ラウンドの開放時間に相当する。
また、「小当り遊技」は、可変入賞口を一回開放するものであっても良いし、複数回開放するものであっても良い。さらには、一回開放と複数回の開放とを選択的に行うものとすることも可能である。
また、「小当り確率選択手段」としては、小当り確変条件の成立に伴って高小当り抽選確率を有効とするものが好適であり、さらに、所定の終了条件の成立まで、該高小当り抽選確率の有効を維持するものが好ましい。尚、この場合には、該終了条件の成立に伴って、通常小当り抽選確率を有効とし、次に小当り確変条件が成立するまで、該通常小当り抽選確率の有効を維持する。
また、「大当り確率選択手段」としては、前記小当り確率選択手段と同様に、大当り確変条件の成立に伴って高大当り抽選確率を有効とするものが好適であり、さらに、所定の終了条件の成立まで、該高大当り抽選確率を維持するものが好ましい。尚、この場合には、該終了条件の成立に伴って、通常大当り抽選確率を有効とし、次に大当り確変条件が成立するまで、該通常大当り抽選確率の有効を維持する。
また、当否判定手段による所定の「抽選確率」は、通常大当り抽選確率、高大当り抽選確率、通常小当り抽選確率、および高小当り抽選確率を含むものである。
かかる構成にあっては、遊技者による遊技球の発射という行為に基づいて、小当りか否かを判定する抽選確率が変わることから、該抽選確率の変更や小当りの発生、および小当り遊技に対して遊技者の興味を惹き付け易くなる。特に、小当りの抽選確率の変更という従来に無い遊技性により、遊技者の興味を一層効果的に高め得る。さらに、この抽選確率の変更は、可変入賞口内の小当り確変領域への遊技球の入球を契機として生ずる。これにより、この抽選確率の変更を獲得する過程で、遊技領域に発射された遊技球の帰趨を見るという弾球遊技機特有の面白さを生じさせつつ、可変入賞口を狙って遊技球を発射するという遊技者の技術介入を介して、該抽選確率の変更を獲得できることから、小当りの抽選確率の変更を求めて遊技球の発射を行うという新たな遊技性を、遊技者に提供できると共に、該小当りの抽選確率の変更によって多彩な遊技を行うことができる。
そして、こうした小当り確変条件が、大当り確変条件と別に独立して定められていることから、小当りの発生と小当り遊技とが、大当りと別の、単独で獲得できる利益として遊技者に認識され易い。これによっても、小当り遊技に対する遊技者の興味を一層高め得る。
したがって、本第一発明の構成によれば、小当り確変条件の成立に至る遊技性を介して小当り遊技の興趣性を効果的に向上でき、さらに、小当りの抽選確率の変更という従来に無い新たな遊技性が発揮されることにより、弾球遊技の面白さを飛躍的に向上させることができる。そして、小当り遊技による面白さが高まることで、大当り遊技のみに興味を示される射倖性を抑えることもでき、バランス良い遊技を提供できる。
また、本構成にあって、小当り確率選択手段が小当り確変条件の成立により高小当り抽選確率を有効とする構成の場合には、該小当り確変条件が成立すると、該成立前に比して、小当り遊技が発生し易くなる。ここで、高小当り抽選確率により小当り遊技が比較的頻繁に発生する状態となれば、該小当り遊技により可変入賞口に入球し易くなり、賞球を獲得できる。こうした構成によれば、小当り遊技の実行を望む遊技者の感情を効果的に刺激できることから、該小当り遊技に対する遊技者の興味を著しく高めることができ、小当り確変条件の成立を介して該小当り遊技に至る一連の遊技性と興趣性とを一層向上できる。 さらに、上述したように、小当り確変条件と大当り確変条件とが相互に異なり且つ小当り遊技と大当り遊技とが夫々独立して実行され得ることから、小当り確変条件の成立と該成立に伴う小当り遊技の発生とによって、遊技者に十分な達成感を想起させることができ、従来に無い面白い遊技を提供できる。
上述した第一発明の弾球遊技機にあって、少なくとも一の可変入賞口の内部に設けられ、該可変入賞口に流入した遊技球が入球可能な大当り確変領域を備えると共に、大当り確率選択手段は、大当り遊技中に前記大当り確変領域へ遊技球が入球することを契機とする大当り確変条件が成立したか否かに伴って、通常大当り抽選確率と高大当り抽選確率とのいずれかを有効とするものであって、開放遊技制御手段は、前記大当り確変領域に入球可能な開放ラウンドと、該開放ラウンドと異なる、小当り確変領域に入球可能な開放ラウンドとを含む複数の開放ラウンドを行う大当り遊技を実行制御するものである構成が提案される。尚、本構成が、本発明の第二発明である。
ここで、「大当り確変領域が設けられた可変入賞口」は、小当り確変領域を設けた可変入賞口と同じであっても良いし、異なっていても良い。すなわち、小当り確変領域と大当り確変領域との両方が設けられた可変入賞口を備えていても良し、小当り確変領域が設けられた可変入賞口と大当り確変領域が設けられた可変入賞口とを別々に備えていても良い。そして、小当り確変領域が設けられた可変入賞口と大当り確変領域が設けられた可変入賞口とを別々に備えた構成では、大当り遊技で、小当り確変領域の可変入賞口を開放する開放ラウンドと、大当り確変領域の可変入賞口を開放する開放ラウンドとを夫々行う。一方、小当り確変領域と大当り確変領域との両方が設けられた可変入賞口を備えた構成では、例えば、該小当り確変領域に入球可能かつ大当り確変領域に入球不能(又は入球困難)な開放ラウンドと、該大当り確変領域に入球可能かつ小当り確変領域に入球不能(又は入球困難)な開放ラウンドとを夫々行う。
また、大当り遊技の「複数の開放ラウンド」としては、前記した大当り確変領域に入球可能(又は入球容易)かつ小当り確変領域に入球不能(又は入球困難)な開放ラウンド、および小当り確変領域に入球可能(又は入球容易)かつ大当り確変領域に入球不能(又は入球困難)な開放ラウンドだけでなく、例えば、大当り確変領域と小当り確変領域とに入球不能(又は入球困難)な開放ラウンドを含むものとすることもできる。
かかる本構成にあっては、大当り遊技中に、大当り確変条件の成立に至るチャンスと小当り確変条件の成立に至るチャンスとが異なるタイミング(開放ラウンド)で発生することから、大当り確変条件の成立を狙う遊技と小当り確変条件の成立を狙う遊技とを遊技者に夫々提供できる。すなわち、大当りの抽選確率を変更できるチャンスと小当りの抽選確率を変更できるチャンスとが夫々到来することから、各チャンスで、大当りの抽選確率の変更を求める遊技者の感情と小当りの抽選確率の変更を求める遊技者の感情とが効果的に刺激され、各チャンスにおける遊技を遊技者に十分に楽しませることができる。したがって、本構成によれば、小当り確変条件の成立を介して小当り遊技に至る一連の遊技性と興趣性とを効果的に向上でき、該小当り遊技に対する遊技者の興味を一層高め得る。
上述した第一発明の弾球遊技機にあって、小当り確変領域を備えた可変入賞口の内部に設けられ、該可変入賞口に流入した遊技球が入球可能な大当り確変領域を備えると共に、大当り確率選択手段は、大当り遊技中に前記大当り確変領域へ遊技球が入球することを契機とする大当り確変条件が成立したか否かに伴って、通常大当り抽選確率と高大当り抽選確率とのいずれかを有効とするものであって、小当り確変領域と大当り確変領域とを備えた可変入賞口の内部には、該可変入賞口に流入した遊技球を、大当り確変領域と小当り確変領域とを含む複数の振分領域のいずれかに振り分ける振分手段が設けられている構成が提案される。尚、本構成が、本発明の第三発明である。
ここで、大当り確変領域と小当り確変領域とを含む複数の「振分領域」とは、振分手段により振り分けられた遊技球が入球可能な領域である。そして、大当り確変領域と小当り確変領域のみを有する構成であっても良いし、該大当り確変領域と小当り確変領域と別の振分領域をさらに有する構成であっても良い。
「振分手段」としては、複数の振分領域のいずれかに無作為に振り分けるもの、予め定められた確率に従っていずれかの振分領域に振り分けるもの、所定条件に従っていずれかの振分領域に振り分けるもの等が適用できる。
また、振分手段を備えた「可変入賞口」としては、該可変入賞口に入球した全ての遊技球が振分手段により振り分けられるものだけでなく、該可変入賞口に入球した遊技球の一部が振分手段により振り分けられるものであっても良い。
かかる構成にあっては、遊技領域に発射した遊技球が、大当り確変領域と小当り確変領域とを備えた可変入賞口に入球するか否かという面白さと、該可変入賞口に入球した遊技球が、該大当り確変領域と小当り確変領域とのいずれに入球するかという面白さとを、遊技者に提供できる。換言すると、遊技領域に発射した遊技球が該可変入賞口に入球するか否かという、該遊技球の帰趨を見る遊技性に加えて、該可変入賞口に入球した遊技球が大当り確変領域と小当り確変領域とのいずれに入球するかという、該遊技球の帰趨を見る遊技性が発揮され、さらにこれら遊技性が連続的に生ずることにより、大当り確変領域と小当り確変領域への入球を狙うという従来に無い面白い遊技を提供できる。
上述した第一発明の弾球遊技機にあって、少なくとも一の可変入賞口の内部に設けられ、該可変入賞口に流入した遊技球が入球可能な大当り確変領域を備えると共に、大当り確率選択手段は、大当り遊技中に前記大当り確変領域へ遊技球が入球することを契機とする大当り確変条件が成立したか否かに伴って、通常大当り抽選確率と高大当り抽選確率とのいずれかを有効とするものであって、一回の大当り遊技中に、前記大当り確変領域と小当り確変領域との一方に遊技球が入球すると、該一方に遊技球が入球しない場合に比して、他方への遊技球の入球率が高くなる入球率変化手段を備えたものである構成が提案される。尚、本構成が、本発明の第四発明である。
ここで、「入球率変化手段」は、大当り確変領域と小当り確変領域との一方に遊技球が入球することを条件として、他方に遊技球が入球可能または入球容易となるものであり、該一方に遊技球が入球しなければ、他方へ入球不能または入球し難い。そして、この入球率変換手段による他方への「入球率が高くなる」とは、他方へ入球不能から入球可能に変わること、又は、入球し難い状態から入球容易な状態に変わることを示す。
こうした入球率変化手段の具体的な構成としては、「前記大当り確変領域と小当り確変領域との一方への遊技球の入球率が相互に異なる複数の入球率変化態様に変換可能なものであって、一回の大当り遊技中で、他方の確変領域に入球したことを条件として、該入球率の高い入球率変化態様に変換する」構成が好適である。又は、「可変入賞口の内部に、大当り確変領域と小当り確変領域との一方を上流に配し且つ該一方の下流側に他方を配した球流路と、該大当り確変領域および小当り確変領域に通じない球流路とを備え、該可変入賞口に流入した遊技球がいずれかの球流路に入球可能とする」構成が適用できる。
かかる構成にあっては、大当り確変領域と小当り確変領域との一方へ遊技球が入球することで、他方への入球率が高くなるから、該一方への入球を望む遊技者の感情を強く刺激でき、一方への入球に伴って他方への入球を望む遊技者の感情を高め得る。そして、一方への入球を狙うという遊技性と、他方への入球を狙うという遊技性とが連続的に発生することから、これらの相乗効果によって従来に無い興趣溢れる遊技を遊技者に提供できる。
本発明にかかるパチンコ機1の正面図である。 実施例1の遊技盤2の正面図である。 実施例1の電気的構成を示すブロック図である。 遊技盤2に配設された第一大入賞口装置21の、(A)大当り確変口25を閉鎖した状態と、(B)大当り確変口25を開放した状態とを示す説明図である。 遊技盤2に配設された第二大入賞口装置31の、(A)小当り確変口35を閉鎖した状態と、(B)小当り確変口35を開放した状態とを示す説明図である。 実施例1にかかる遊技の仕様の一部を説明する図表である。 メインルーチンの概要を示すフローチャートである。 始動入賞処理を示すフローチャートである。 当否判定処理を示すフローチャート1である。 当否判定処理を示すフローチャート2である。 当否判定処理を示すフローチャート3である。 当否判定処理を示すフローチャート4である。 当否判定処理を示すフローチャート5である。 大当り遊技処理を示すフローチャート1である。 大当り遊技処理を示すフローチャート2である。 大当り遊技処理を示すフローチャート3である。 大当り遊技処理を示すフローチャート4である。 小当り遊技処理を示すフローチャート1である。 小当り遊技処理を示すフローチャート2である。 実施例2の遊技盤102の正面図である。 実施例2の電気的構成を示すブロック図である。 実施例2の第二大入賞口装置111を示す説明図である。 実施例2の大当り遊技処理を示すフローチャート1である。 実施例2の大当り遊技処理を示すフローチャート2である。 実施例2の大当り遊技処理を示すフローチャート3である。 実施例3の大当り遊技処理を示すフローチャート1である。 実施例3の大当り遊技処理を示すフローチャート2である。 実施例3の大当り遊技処理を示すフローチャート3である。 別例の第二大入賞口装置141を示す説明図である。
本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。尚、本発明にかかる実施の形態は、下記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。また、以下の実施例および別例を適宜組み合わせることも可能である。
図1に示すように、本実施例のパチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51によって構成の各部を保持する構造である。外枠51には、その左側上下に設けられたヒンジ53を介して、内枠(図示せず)が該外枠51に対して開閉可能に取り付けられ、さらに、該内枠の前面に、前枠(ガラス枠)52が該内枠に対して開放可能に取り付けられている。そして、前枠52には、板ガラス61が脱着可能に設けられている。また、板ガラス61の奥側(後側)には、内枠に取り付けられた遊技盤2(図2)が配設されている。
前枠52には、その上部左右に、スピーカ66が配設されており、該スピーカ66から発せられる遊技音や警報音によって、遊技の趣向性を向上させたり、遊技者に注意喚起する。また、前枠52には、遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65が複数配設されており、該発光によって遊技の趣向性を向上させる。さらに、前枠52の下部には、上皿55と下皿63とが一体的に設けられており、該下皿63の右方に発射ハンドル64が配設されている。この発射ハンドル64は、遊技者によって時計回りに回動操作されることで、図示しない発射装置を可動させて、上皿55から供給される遊技球を遊技盤2の遊技領域3に向かって発射する。
上皿55には、賞球や貸球が払い出される。また、下皿63は、上皿55から溢れた賞球を受ける構成で、該下皿63内の遊技球を排出する球抜きレバー(図示せず)を備える。この球抜きレバーが遊技者により操作されることで、下皿63に貯まった遊技球を別箱(ドル箱)に移すことができる。
本実施例のパチンコ機1は、所謂CR機であって、プリペイドカードの読み書きなどを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が隣接されている。パチンコ機1には、貸出ボタン57、精算ボタン58、および残高表示装置59を有するCR精算表示装置95(図3参照)が設けられている。また、上皿55の中央部には、遊技者が操作可能な演出ボタン67、ジョグダイヤル68、および決定スイッチ69が設けられている。
図2は、パチンコ機1の遊技盤2の正面図である。遊技盤2には、ガイドレール3a,3bによって囲まれた略円形の遊技領域3が設けられ、該遊技領域3には多数の遊技釘が植設されている。遊技領域3の中央部には、センターケース5が配設されており、該センターケース5の中央に演出図柄表示装置6(全体の図示は省略)のLCD画面が前方から視認可能に配設されている。このセンターケース5には、図示しないワープ入口、ワープ通路、ステージ等も設けられている。
センターケース5の直下には、第一始動口11と第二始動口12とが上下に並んで配設されている。第一始動口11は、常時遊技球を入球可能に構成されている一方、第二始動口12は、開閉可能な翼片を備えた可変始動装置13により構成されており、この翼片の開放状態でのみ遊技球を入球可能とする構成である。また、この可変始動装置13の右方には、第一大入賞口14を備えた第一大入賞口装置21が配設され、この第一大入賞口装置21の上方(センターケース5の右方)には、第二大入賞口15を備えた第二大入賞口装置31が配設されている。第一大入賞口装置21は、第一大入賞口14を閉鎖する起立位置と、該起立位置から前方へ傾動して該第一大入賞口14を開放する傾動位置とに位置変換作動する開閉片22を備え、該開閉片22を前記起立位置とすることで、第一大入賞口14へ遊技球を入球不能な閉鎖状態とし、前記傾動位置とすることで、該第一大入賞口14へ遊技球を入球可能な開放状態とする。この第一大入賞口装置21は、開閉片22を開閉作動させる第一大入賞口ソレノイド14b(図3参照)を備えており、該第一大入賞口ソレノイド14bの駆動制御によって該開閉片22を前記閉鎖状態と開放状態とに変換制御できる。一方、第二大入賞口装置31は、第二大入賞口15を閉鎖する起立位置と、該起立位置から右側へ傾動して該第二大入賞口15を開放状態とする傾動位置とに位置変換作動する開閉片32を備え、該開閉片32を前記起立位置とすることで該第二大入賞口15へ遊技球を入球不能な閉鎖状態とし、前記傾動位置とすることで該第二大入賞口15へ遊技球を入球可能な開放状態とする。そして、第二大入賞口装置31は、開閉片32を開閉作動させる第二大入賞口ソレノイド15b(図3参照)を備えており、該第二大入賞口ソレノイド15bの駆動制御によって第二大入賞口15を開閉制御させる。
また、センターケース5の左方には、遊技球を常時通過可能な普通図柄作動ゲート17が配設されると共に、上記の可変始動装置13の左方には、四個の一般入賞口41が配設されている。これら一般入賞口41は、遊技球を常時入球可能な構成である。さらに、遊技領域3の最下流部には、アウト口16が配設されており、該遊技領域3に発射された遊技球がいずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった場合に、該アウト口16に入球する。
遊技盤2の右下部には、複数個のLEDからなる普通図柄表示装置7、普通図柄保留数表示装置8、第一特別図柄保留数表示装置18、および第二特別図柄保留数表示装置19と、7セグメント表示装置からなる第一特別図柄表示装置9および第二特別図柄表示装置10とが配設されている。
図3は、パチンコ機1の電気配線を示すブロック図である。このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えている。そして、これら各制御装置のCPUにより、2ms周期の割込信号により各ROMに搭載されたプログラムを開始し、各種制御を実行する。
主制御装置80には、遊技盤中継端子板74を介して、第一始動口11に入球した遊技球を検出する第一始動口スイッチ11a、第二始動口12に入球した遊技球を検出する第二始動口スイッチ12a、普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球を検出する普通ゲートスイッチ17a、第一大入賞口14に入球した遊技球を計数するための第一カウントスイッチ14a、第二大入賞口15に入球した遊技球を計数するための第二カウントスイッチ15a、各一般入賞口41に入球した遊技球を夫々検出する各一般入賞口スイッチ41a等からの検出信号が入力される。さらに、主制御装置80には、第一大入賞口装置21の内部に配設された大当り確変口スイッチ25aおよび第一通常口スイッチ26a、第二大入賞口装置31の内部に配設された小当り確変口スイッチ35aおよび第二通常口スイッチ36aからの検出信号も、遊技盤中継端子板74を介して入力される。尚、これら大当り確変口スイッチ25a、第一通常口スイッチ26a、小当り確変口スイッチ35a、第二通常口スイッチ36aは、本発明の要部にかかるため後述する。
主制御装置80は、そのROMに搭載されたプログラムに従って動作して、上記の検出信号等に基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、該コマンドを払出制御装置81およびサブ統合制御装置83へ出力する。また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板71を介して、第一特別図柄表示装置9、第二特別図柄表示装置10、および普通図柄表示装置7の表示制御を行うと共に、第一特別図柄保留数表示装置18、第二特別図柄保留数表示装置19、および普通図柄保留数表示装置8の点灯制御を行う。さらに、主制御装置80には、遊技盤中継端子板74を介して、第一大入賞口ソレノイド14b、第二大入賞口ソレノイド15b、大当り確変口ソレノイド27a、および小当り確変口ソレノイド37aも接続されている。主制御装置80は、第一大入賞口ソレノイド14bを駆動制御することで第一大入賞口14を開閉制御し、第二大入賞口ソレノイド15bを駆動制御することで、第二大入賞口15を開閉制御する。尚、大当り確変口ソレノイド27aおよび小当り確変口ソレノイド37aは、本発明の要部にかかるため後述する。また、主制御装置80は、図柄変動や大当り等の管理用の信号を出力し、該出力信号は、外部接続端子板78を介してホールコンピュータ87に送られる。
払出制御装置81は、主制御装置80と双方向通信が可能に構成されており、主制御装置80から送信されるコマンドに応じて払出モータ90を駆動させて賞球を払い出す。本実施例では、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ91の検出信号が、主制御装置80と払出制御装置81とに入力され、両者で賞球の計数を行う構成である。
さらに、払出制御装置81には、満杯スイッチ92および球切れスイッチ93からの信号が入力される。満杯スイッチ92は、下皿63が満杯であることを検出するものであり、この検出に伴って信号を払出制御装置81に出力する。球切れスイッチ93は、球タンク(図示せず)で遊技球の貯留量が少ないこと又は貯留量が無いことを検出するものであり、この検出に伴って信号を払出制御装置81に出力する。払出制御装置81は、これら満杯スイッチ92および球切れスイッチ93から信号を入力すると、払出モータ90を駆動停止させて、賞球の払出作動を停止させる。尚、満杯スイッチ92および球切れスイッチ93は、前記検出した状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、該信号の入力停止によって、払出モータ90の駆動を再開する。
払出制御装置81は、CRユニット端子板79を介してCRユニット56と交信可能であり、貸出コマンドに応じて払出モータ90を駆動させて貸球を払い出す。CRユニット端子板79は、精算表示装置95とも双方向通信可能に接続されており、精算表示装置95に設けられた球貸スイッチと精算スイッチとからの信号が入力される。球貸スイッチは、貸出ボタン57の操作を検出して信号を出力するものであり、精算スイッチは、精算ボタン58の操作を検出して信号を出力するものである。また、払出制御装置81は、発射制御装置84にも接続されており、所定契機で該発射制御装置84へ発射停止コマンドを送信する。
発射制御装置84は、発射モータ97を制御して遊技球を遊技領域3に発射させるものである。この発射制御装置84には、上記した払出制御装置81の他に、発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ98からのタッチ信号、発射停止スイッチ99からの発射停止信号が入力される。回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を回動操作することで出力され、タッチ信号は、遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止信号は、遊技者が発射停止スイッチ99を押すことで出力される。尚、発射制御装置84は、タッチ信号を入力していなければ、遊技球を発射しないように制御すると共に、発射停止信号が入力されているときにも、発射ハンドル64の操作に関わらず、遊技球を発射しないように制御している。
サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信されたデータおよびコマンドを受信し、これらを演出表示制御用、音制御用およびランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンドなどを演出図柄制御装置82へ送信し、音制御用およびランプ制御用のデータを自身に含まれている各制御部位(音声制御装置およびランプ制御装置しての機能部品)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによって、スピーカ66から音声を出力制御し、ランプ制御装置としての機能部は、ランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって、各種LEDやランプ65を発光制御する。
さらに、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67、ジョグダイヤル68、および決定スイッチ69等の操作を夫々検出するスイッチが接続されており、各スイッチが遊技者による操作を検出すると、その信号が入力される。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から送信されたデータおよびコマンド(主制御装置80から送信されたものと、サブ統合制御装置83で主制御装置80からの入力および演出ボタン等の入力に基づいて生成されたもの)に基づく制御を行い、擬似特別図柄などの演出画像を演出図柄表示装置6の画面に表示させる。尚、サブ統合制御装置83と主制御装置80との間は、演出中継端子板を介して主制御装置80からサブ統合制御装置83への一方向通信回路として構成され、サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82との間は、サブ統合制御装置83から演出図柄制御装置82への一方向通信回路として構成されている。
図示しない電源基板は、外部のAC電源から供給される電力により直流電圧を生成する直流電源として構成されており、該電源基板に設けられた電源スイッチの操作によってパチンコ機1を構成する各部位に電力を供給する。この電源基板は、コンデンサなどから構成されるバックアップ電源を備えており、AC電源から電力供給中に該バックアップ電源に電力を蓄える。これにより、停電時には、主制御装置80等(例えば、主制御装置80のRAM等)に電力供給し、AC電源からの電力供給が停止後も、一定期間にわたって主制御装置80のRAM内のデータが保持される。尚、バックアップ電源は、主制御装置80に設けても良いし、電源基板以外の他の装置に設けて良い。この場合には、電源基板は、AC電源から電力供給されている状態で、バックアップ電源を備えた装置へ供給信号を出力し、電力供給が停止した状態で、バックアップ電源を備えた装置へ停電信号を出力する。
次に、本実施例のパチンコ機1の動作について説明する。
遊技領域に発射された遊技球が普通図柄作動ゲート17を通過(図3の普通ゲートスイッチ17aが遊技球を検知)すると、普通図柄表示装置7で普通図柄が変動表示を開始し、所定時間後に停止した普通図柄が所定の当り態様であると、可変始動装置13の翼片が駆動して、第二始動口12へ遊技球が入球可能となる。ここで、可変始動装置13の翼片は、一回の普通図柄の当りによって、非開放延長モードで0.2秒間の開放を一回実行し、開放延長モードで1秒間の開放を三回実行する。
第一始動口11に遊技球が入球(図3の第一始動口スイッチ11aが遊技球を検出)すると、第一特別図柄表示装置9で第一特別図柄が変動を開始すると共に、該入球に起因して抽出された乱数によって大当りと小当りとの当否抽選が行われる。そして、変動開始から所定時間後に第一特別図柄を停止表示することで、この当否抽選の結果が報知される。同様に、第二始動口12に遊技球が入球(図3の第二始動口スイッチ12aが遊技球を検出)すると、第二特別図柄表示装置10で第二特別図柄が変動を開始すると共に、該入球に起因して抽出された乱数によって大当りと小当りとの当否抽選が行われる。そして、変動開始から所定時間後に第二特別図柄を停止表示することで、この当否抽選の結果が報知される。さらに、こうした第一特別図柄および第二特別図柄の変動と並行して、演出図柄表示装置6で各特別図柄の変動に連動させて擬似特別図柄の変動演出を表示させた後に、該変動演出を停止させて、該擬似特別図柄の停止図柄態様により前記抽選結果を報知する。尚ここで、第一特別図柄と第二特別図柄とは、第一始動口11と第二始動口12への入球順に関係無く、第二特別図柄の変動を優先して実行する。
また、本実施例の構成では、第一,第二始動口11,12への入球により抽出された乱数(数値データ)が、それぞれ最大四個まで保留記憶として記憶され、第一特別図柄保留数表示装置18と第二特別図柄保留数表示装置19で夫々の保留記憶の数が表示される。そして、この保留記憶が消化されることによって、上述した大当りと小当りとの当否抽選を行う(後述の当否判定処理)。この当否抽選の結果が大当りであると、第一,第二特別図柄表示装置9,10で大当りを示す第一,第二特別図柄を確定表示すると共に、演出図柄表示装置6で大当りを示す擬似特別図柄を確定表示する。そして、この大当りの確定に伴って、第一,第二大入賞口14,15を開放する大当り遊技を実行する。また、前記当否抽選の結果が小当りであると、第一,第二特別図柄表示装置9,10で小当りを示す第一,第二特別図柄を確定表示すると共に、演出図柄表示装置6で小当りを示す擬似特別図柄を確定表示する。そして、この小当りの確定に伴って、第一大入賞口14を開放する小当り遊技を実行する。尚、大当り遊技および小当り遊技は、本発明の要部にかかることから後述する。
また、各始動口11,12、各大入賞口14,15、および一般入賞口41に遊技球が入球すると、夫々に設定された数の賞球が払い出される。具体的には、第一始動口11への入球毎に3個の賞球が、第二始動口12への入球毎に5個の賞球が、第一,第二大入賞口14,15への入球毎に13個の賞球が、一般入賞口41への入球毎に5個の賞球が払い出される。
本発明の要部について、以下に説明する。
遊技盤2に配設された前記の第一大入賞口装置21は、図4に示すように、第一大入賞口14に入球した遊技球が流入する作動領域23を備えている。この作動領域23の内部には、第一大入賞口14に入球した遊技球を該作動領域23内に流出する流出口24と、該流出口24から流出した遊技球が入球可能な大当り確変口25および第一通常口26,26と、該大当り確変口25を開閉するシャッター片27,27とが配設されている。そして、流出口24には、第一大入賞口14に入球した遊技球をカウントする前記第一カウントスイッチ14a(図3参照)が配設され、大当り確変口25の内部には、該大当り確変口25に入球した遊技球を検出する前記大当り確変口スイッチ25a(図3参照)が配設され、各第一通常口26,26の内部には、該第一通常口26,26に入球した遊技球を検出する前記第一通常口スイッチ26a(図3参照)が夫々配設されている。
前記シャッター片27,27は、大当り確変口25を開放する起立位置(図4(B))と、該起立位置から内側に夫々傾動して該大当り確変口25を閉鎖する傾動位置(図4(A))とに位置変換作動されるものであり、大当り確変口ソレノイド27a(図3参照)により該起立位置と傾動位置とに傾動される。図4(A)に示すように、シャッター片27,27を傾動位置とした閉鎖状態では、流出口24から作動領域23に流入した遊技球が、大当り確変口25に入球できずに第一通常口26へ誘導されて入球する。一方、図4(B)に示すように、シャッター片27,27を起立位置とした開放状態では、流出口24から流入した遊技球が、大当り確変口25に誘導されて入球する。尚、本実施例にあって、シャッター片27,27の開放状態は、第一通常口26,26に入球不能な状態でないことから、該第一通常口26,26に入球することもあり得る。
こうした第一大入賞口装置21では、第一大入賞口14の開放時に遊技球が入球すると、該遊技球が第一カウントスイッチ14aにより検出されて、流出口24を介して作動領域23内へ流出する。そして、シャッター片27,27が閉鎖状態である場合には、この遊技球が第一通常口26に入球して、第一通常口スイッチ26aにより検出される。一方、シャッター片27,27が開放状態である場合には、作動領域23内に入った遊技球のほとんどが大当り確変口25に入球して、大当り確変口スイッチ25aにより検出される。
尚、第一大入賞口装置21は、その作動領域23の前面を覆う透明板(図示せず)を備えており、該透明板が遊技盤2と面一となるように、該遊技盤2に埋め込まれるように配設されている。これにより、第一大入賞口14に入球した遊技球の、大当り確変口25または第一通常口26,26に入球するまでの帰趨を、遊技者が視認可能である。
また、図5に示すように、前記した第二大入賞口装置31は、第二大入賞口15に入球した遊技球が流入する作動領域33を備えている。この作動領域33の内部には、第二大入賞口15に入球した遊技球を該作動領域33内に流出する流出口34と、該流出口34から流出した遊技球が入球可能な小当り確変口35および第二通常口36と、該小当り確変口35へ入球可能な状態または入球不能な状態に変換するシャッター片37とが配設されている。そして、流出口34には、第二大入賞口15に入球した遊技球をカウントする前記第二カウントスイッチ15a(図3参照)が配設され、前記小当り確変口35の内部には、該小当り確変口35に入球した遊技球を検出する前記小当り確変口スイッチ35a(図3参照)が配設され、前記第二通常口36の内部には、該第二通常口36に入球した遊技球を検出する前記第二通常口スイッチ36a(図3参照)が配設されている。
前記シャッター片37は、小当り確変口35に入球可能な状態とする位置と、該位置から右側に傾動して該小当り確変口35に入球不能な状態とする位置とに位置変換作動されるものであり、小当り確変口ソレノイド37a(図3参照)により傾動される。図5(A)に示すように、小当り確変口35に入球不能とするシャッター片37の閉鎖状態では、流出口34から流出した遊技球が、小当り確変口35に入球できずに第二通常口36へ誘導されて入球する。一方、図5(B)に示すように、小当り確変口35に入球可能とするシャッター片37の開放状態では、流出口34から流出した遊技球が、小当り確変口35に入球し易い。尚、本実施例にあって、シャッター片37の前記開放状態は、第二通常口36へも入球可能であることから、該第二通常口36に入球することもある。
こうした第二大入賞口装置31では、第二大入賞口15の開放時に遊技球が入球すると、該遊技球が第二カウントスイッチ15aにより検出されて、流出口34を介して作動領域33内へ流出する。そして、シャッター片37の閉鎖状態では、この遊技球が第二通常口36に入球して、第二通常口スイッチ36aにより検出される。一方、シャッター片37の開放状態では、作動領域33内に入った遊技球が小当り確変口35に入球し易く、該小当り確変口35に入球することにより小当り確変口スイッチ35aにより検出される。
尚、第二大入賞口装置31にあっても、上述した第一大入賞口装置21と同様に、作動領域33の前面を覆う透明板(図示せず)を備えており、該透明板が遊技盤2と面一となるように、該遊技盤2に埋め込まれるように配設されている。そのため、第二大入賞口15に入球した遊技球の、小当り確変口35または第二通常口36に入球するまでの帰趨を、遊技者が視認可能である。
本実施例のパチンコ機1は、前記第一大入賞口装置21の大当り確変口25に遊技球が入球することを契機として、前記した当否抽選で大当りに当選する確率を高くする機能を有するものであり、いわゆる確率変動機として構成されている。
本構成では、前記した保留記憶の消化により行う当否抽選における大当りの当選確率として、低い当選確率(以下、通常大当り抽選確率という)と、該通常大当り抽選確率よりも高い当選確率(以下、高大当り抽選確率という)とが定められており、いずれかを選択して用いる。すなわち、大当り遊技中に第一大入賞口装置21の大当り確変口25に遊技球が入球すると、当該大当り遊技の終了後に、前記高大当り抽選確率を有効とする大当り確変モードとする一方、大当り遊技中に該大当り確変口25に入球しなければ、当該大当り遊技の終了後に、前記通常大当り抽選確率を有効とする大当り通常モードとする。そして、この大当り確変モードには終了条件が定められており、該終了条件の成立に伴って大当り通常モードに移行する。
ここで、通常大当り抽選確率は、図6に示すように、1/300に設定されており、高大当り抽選確率は、1/150に設定されている。尚、本実施例では、通常大当り抽選確率および高大当り抽選確率を、第一始動口11と第二始動口12とのいずれに入球した場合も同じとしている。また、本実施例にあって、大当り確変モードに移行する条件(以下、大当り確変条件という)は、大当り遊技中に大当り確変口25に入球し且つ当該大当り遊技を終了することである。そして、大当り確変モードの終了条件は、前記当否抽選の回数が所定回数(例えば、100回)に達することと、該当否抽選で大当りとなることとのいずれかを満足するにより成立するものである。
さらに、本実施例にあっては、前記当否抽選における小当りの当選確率についても、低い当選確率(以下、通常小当り抽選確率という)と、該通常小当り抽選確率よりも高い当選確率(以下、高小当り抽選確率という)とが定められており、いずれかを選択して用いるようにしている。すなわち、大当り遊技中に第二大入賞口装置31の小当り確変口35に遊技球が入球すると、当該大当り遊技の終了後に、前記高小当り抽選確率を有効とする小当り確変モードとする一方、大当り遊技中に該小当り確変口35に入球しなければ、当該大当り遊技の終了後に、前記通常小当り抽選確率を有効とする小当り通常モードとする。そして、高小当り確変モードには終了条件が定められており、該終了条件の成立に伴って小当り通常モードに移行する。
ここで、通常小当り抽選確率は、図6に示すように、1/200に設定されており、高小当り抽選確率は、1/50に設定されている。尚、本実施例では、通常小当り抽選確率および高小当り抽選確率を、第一始動口11と第二始動口12とのいずれに入球した場合も同じとしている。また、本実施例にあって、小当り確変モードに移行する条件(以下、小当り確変条件という)は、大当り遊技中に小当り確変口35に入球し且つ当該大当り遊技を終了することであり、前記した大当り確変条件と異なる。さらに、小当り確変モードの終了条件は、上記した大当り確変モードの終了条件と同じである。
また、本実施例にあっては、前記した開放延長モードと非開放延長モードとに変換する機能も有しており、大当り遊技の終了に伴って該開放延長モードに移行し、この後に所定の終了条件が成立することで該非開放延長モードに移行する。ここで、開放延長モードに移行する条件は、大当り遊技の終了であり、該開放延長モードの終了条件は、上記した大当り確変モードの終了条件と同じである。尚、開放延長モードでは、前記のように可変始動装置13の翼片の開放時間が、非開放延長モードに比して長くなることに加え、普通図柄の変動時間と第一,第二特別図柄の変動時間とが該非開放延長モードに比して短くなる。さらには、普通図柄の当選確率が、非開放延長モードに比して高くなる。
本実施例では、前述した大当り通常モード、大当り確変モード、小当り通常モード、小当り確変モード、非開放延長モード、および開放延長モードによる五パターンの遊技状態が生ずる。すなわち、「大当り通常モード/小当り通常モード/非開放延長モード」の遊技状態、「大当り通常モード/小当り通常モード/開放延長モード」の遊技状態、「大当り確変モード/小当り通常モード/開放延長モード」の遊技状態、「大当り通常モード/小当り確変モード/開放延長モード」の遊技状態、「大当り確変モード/小当り確変モード/開放延長モード」の遊技状態である。
次に、上述した大当り遊技と小当り遊技について説明する。
本実施例では、第一~第四の四種類の大当り遊技が定められており、前記した保留記憶の消化による当否抽選によって大当りと判定された場合に、いずれか一の大当り遊技が選択的に実行される。この大当り遊技の選択は、後述するように、第一,第二始動口11,12への入球により抽出される特定の乱数(後述する第一,第二大当り図柄決定用乱数)に基づいて行われる。
第一の大当り遊技は、第一大入賞口14を開放する開放ラウンドを9回繰り返し行い、続いて第二大入賞口15を開放する開放ラウンドを1回行うものであり、合計10回の開放ラウンドを実行する。
詳述すると、第1回~第9回の各開放ラウンドでは、0.2秒間の開放と最大20秒間の開放とを6秒間のインターバル(閉鎖)を挟んで行うパターン(以下、前半ショート型という)により、第一大入賞口14を開放作動させる。そして、これら第1回~第9回の各開放ラウンドでは、ラウンド開始から5秒間に限って、第一大入賞口装置21のシャッター片27,27を開放状態(図4(B)参照)とする。尚、前半ショート型の開放ラウンドは、第一大入賞口14に10個の遊技球が入球すると、開放時間(20秒間)の経過前でも該第一大入賞口14を閉鎖して終了する。また、第10回の開放ラウンドでは、第二大入賞口14を前半ショート型(前記と同様の、0.2秒間の開放と最大20秒間の開放とを6秒間のインターバルを挟んで行うパターン)により開放作動させる。そして、この第10回の開放ラウンドでは、ラウンド開始から5秒間に限って、第二大入賞口装置31のシャッター片37を開放状態(図5(B)参照)とする。尚、この第10回の開放ラウンドは、前記した第1回~第9回の開放ラウンドと同様に、第二大入賞口15に10個の遊技球入球により終了する。
こうした第一の大当り遊技は、第1回~第9回の各開放ラウンドで、第一大入賞口14の0.2秒間開放時に該第一大入賞口14に入球できなければ、大当り確変口25に入球できない。同様に、第10回の開放ラウンドでは、第二大入賞口15の0.2秒間開放時に該第二大入賞口15に入球できなければ、小当り確変口35に入球できない。そのため、第一の大当り遊技では、該大当り遊技後に大当り確変モードと小当り確変モードとに移行し難い。
第二の大当り遊技は、第一大入賞口14の開放ラウンドを9回繰り返し、続いて第二大入賞口15の開放ラウンドを1回行うものである。第1回~第9回の各開放ラウンドでは、上述した第一の大当り遊技と同様に、第一大入賞口14を前半ショート型のパターンにより開放作動させると共に、ラウンド開始から5秒間に限って、第一大入賞口装置21のシャッター片27,27を開放状態(図4(B)参照)とする。また、第10回の開放ラウンドは、最大26.2秒間開放するパターン(以下、ロング型という)により第二大入賞口14を開放作動させると共に、ラウンド開始から5秒間に限って、第二大入賞口装置31のシャッター片37を開放状態(図5(B)参照)とする。尚、このロング型の開放ラウンドにあっても、第二大入賞口15に10個の遊技球が入球すると、開放時間(26.2秒間)の経過前でも、該第二大入賞口15を閉鎖して終了する。
こうした第二の大当り遊技は、第10回の開放ラウンドで、小当り確変口35に入球する可能性が高い。すなわち、第二の大当り遊技では、該大当り遊技後に大当り確変モードに移行し難く且つ小当り確変モードに移行し易い。
第三の大当り遊技は、第一大入賞口14を前半ショート型のパターンにより開放作動させる第1回~第8回の開放ラウンドを繰り返し、続いて該第一大入賞口14をロング型のパターン(最大26.2秒間開放)により開放作動させる第9回の開放ラウンドを行い、続いて第二大入賞口15を前半ショート型のパターンにより開放作動させる第10回の開放ラウンドを行うものである。そして、第1回~第9回の各開放ラウンドでは、ラウンド開始から5秒間に限って、第一大入賞口装置21のシャッター片27,27を開放状態(図4(B)参照)とする。さらに、第10回の開放ラウンドでは、前述の第一の大当り遊技と同様に、ラウンド開始から5秒間に限ってシャッター片37を開放状態(図5(B)参照)とする。尚、第9回の開放ラウンドは、第一大入賞口14に10個の遊技球が入球すると、開放時間(26.2秒間)の経過前でも、該第一大入賞口14を閉鎖して終了する。
こうした第三の大当り遊技は、第9回の開放ラウンドで、大当り確変口25に入球する可能性が高い。すなわち、第三の大当り遊技では、該大当り遊技後に大当り確変モードに移行し易く且つ小当り確変モードに移行し難い。
第四の大当り遊技は、第一大入賞口14を前半ショート型のパターンにより開放作動させる第1回~第8回の開放ラウンドを繰り返し、続いて該第一大入賞口14をロング型のパターンにより開放作動させる第9回の開放ラウンドを行い、続いて第二大入賞口15をロング型のパターンにより開放作動させる第10回の開放ラウンドを行うものである。そして、第1回~第9回の各開放ラウンドでは、第三の大当り遊技と同様に、第一大入賞口装置21のシャッター片27,27を開放状態とし、第10回の開放ラウンドでは、第二の大当り遊技と同様に、ラウンド開始から5秒間に限ってシャッター片37を開放状態とする。
こうした第四の大当り遊技は、第9回の開放ラウンドで、大当り確変口25に入球する可能性が高く、さらに、第10回の開放ラウンドで、小当り確変口35に入球する可能性が高い。すなわち、第四の大当り遊技では、大当り遊技後に大当り確変モードと小当り確変モードとに移行し難い。
また、本実施例にあって、小当り遊技は、第一大入賞口14を1.8秒間開放する開放作動を一回行うものである。すなわち、小当り遊技は、第一大入賞口14の開放時間(1.8秒間)が、前記した第一~第四の大当り遊技における第1回~第10回の開放ラウンドの開放時間の合計(総開放時間)に比して、短い。
そして、この小当り遊技では、第一大入賞口装置21のシャッター片27,27を閉鎖状態(図4(A)参照)で維持する。そのため、小当り遊技中に大当り確変口25へ遊技球が入球不能である。
次に、主制御装置80で実行される各種プログラムの処理について説明する。
図7に、メインルーチンのフローチャートを示す。メインルーチンは、S10~S80までの本処理と、該本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返されるS85の残余処理とから構成され、2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。マイコンによるハード割り込みが実行されると、先ず正常割込であるか否かを判断する(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いか否かを判断するためのものである。
ここで、否定判定(すなわち、正常割り込みでないと判定)されると(S10:No)、初期設定(S15)を実行し、残余処理(S85)に移行する。この初期設定では、例えば、上記RAMの所定領域への所定値の書き込み、第一および第二特別図柄を初期図柄とする等のRAMの作業領域への各初期値の書き込み等が実行される。一方、肯定判定(すなわち、正常割り込みであると判定)されると(S10:Yes)、初期値乱数の更新処理(S20)、大当り決定用乱数の更新処理(S25)、第一大当り図柄決定用乱数の更新処理(S30)、第二大当り図柄決定用乱数の更新処理(S35)、小当り図柄判定用乱数の更新処理(S40)、当り決定用乱数の更新処理(S45)、リーチ判定用乱数の更新処理(S50)、変動パターン決定用乱数の更新処理(S55)、入賞確認処理(S60)、当否判定処理(S65)、特別遊技処理(S70)、不正監視処理(S75)、画像出力処理等の各出力処理(S80)を行って、次に割り込み信号が入力されるまでの残余時間内で初期値乱数の更新処理(S85)をループ処理する。
次に、主制御装置80で実行する始動入賞処理を、図8のフローチャートを用いて説明する。この始動入賞処理は、上記したメインルーチンの入賞確認処理(S60)でコールされるサブルーチンの一つである。
始動入賞処理では、S100で、第一始動口スイッチ11aが遊技球を検知したか否かを判定する。否定判定の場合には(S100:No)、S120に進み、肯定判定の場合には(S100:Yes)、S105に進む。S105では、第一保留記憶の数が上限値(例えば、4個)に達しているか否かを判定する。肯定判定の場合には(S105:Yes)、S120へ進み、否定判定の場合には(S105:No)、S110に進む。S110では、第一抽出乱数保留記憶処理を実行する。この第一抽出乱数保留記憶処理では、大当り決定用乱数、第一大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出し、第一保留記憶として記憶すると共に、第一保留記憶の数を示す第一保留数カウンタに1を加算して、該第一保留数カウンタの情報に従って第一特別図柄保留数表示装置18を点灯させるために必要な処理を行う。
S120では、第二始動口スイッチ12aが遊技球を検知したか否かを判定する。否定判定の場合には(S120:No)、始動入賞処理を終了し、肯定判定の場合には(S120:Yes)、S125に進む。S125では、第二保留記憶の数が上限値(例えば、4個)に達しているか否かを判定する。肯定判定の場合には(S125:Yes)、始動入賞処理を終了し、否定判定の場合には(S125:No)、S130に進む。S130では、第二抽出乱数保留記憶処理を実行する。この第二抽出乱数保留記憶処理では、大当り決定用乱数、第二大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出し、第二保留記憶として記憶すると共に、第二保留記憶の数を示す第二保留数カウンタに1を加算して、該第二保留数カウンタの情報に従って第二特別図柄保留数表示装置19を点灯させるために必要な処理を行う。
次に、主制御装置80で実行する当否判定処理を、図9~13のフローチャートを用いて説明する。当否判定処理は、メインルーチンから実行される処理である。
当否判定処理では、図9に示すように、第一大入賞口装置21または第二大入賞口装置31の作動中(すなわち、大当り遊技または小当り遊技の実行中)であるか否かを判定する(S150)。そして、肯定判定の場合には(S150:Yes)、当否判定処理を終了し、否定判定の場合には(S150:No)、S155に進む。S155では、第一,第二特別図柄の変動表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S155:Yes)、図11のS280に進み、否定判定の場合には(S155:No)、S160に進む。S160では、第一,第二特別図柄の確定表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S160:Yes)、図12のS300に進み、否定判定の場合には(S160:No)、S165に進む。
S165では、第二保留記憶があるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S165:Yes)、S170に進み、否定判定の場合には(S165:No)、S175に進む。S170では、第二保留記憶の数をデクリメントすると共に、最も古い第二保留記憶を選択し、当該第二保留記憶に記憶された情報(乱数値等の数値データ)を大当り判定用の所定のバッファに移動させる。このS170の後に、S185に進む。
S175では、第一保留記憶があるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S175:Yes)、S180に進み、否定判定の場合には(S175:No)、当否判定処理を終了する。S180では、第一保留記憶の数をデクリメントすると共に、最も古い第一保留記憶を選択し、上記S170と同様に、当該第一保留記憶に記憶された情報を大当り判定用の所定のバッファに移動処理させ、S180の後に、S185に進む。尚、本実施例の当否判定処理では、第一保留記憶よりも第二保留記憶を優先して、当否判定の対象とする。そのため、第一保留記憶は、第二保留記憶が無い場合にのみ、当否判定の対象となる。
S185では、前記の大当り確変モードであることを示す大当り確変フラグが1か否かを判定し、肯定判定の場合には(S185:Yes)、S190に進み、否定判定の場合には(S185:No)、S195に進む。
S190では、大当り確変モードの高大当り抽選確率に対応する大当り判定用のテーブル(大当り確変テーブル)を有効として、S200に進む。一方、S195では、大当り通常モードの通常大当り抽選確率に対応する大当り判定用のテーブル(大当り通常テーブル)を有効として、S200に進む。
S200では、前記小当り確変モードであることを示す小当り確変フラグが1か否かを判定し、肯定判定の場合には(S200:Yes)、S205に進み、否定判定の場合には(S200:No)、S210に進む。
S205では、小当り確変モードの高小当り抽選確率に対応する小当り判定用のテーブル(小当り確変テーブル)を有効として、S215に進む。一方、S210では、小当り通常モードの通常小当り抽選確率に対応する小当り判定用のテーブル(小当り通常テーブル)を有効として、S215に進む。
図10のS215では、大当り、小当り、又はハズレを判定する判定処理を行う。この判定処理では、前記S190で有効とした大当り確変テーブル又はS195で有効とした大当り通常テーブルに基づいて、大当り判定用のバッファに移動された大当り判定用乱数を、大当りか否か判定すると共に、当該大当り判定用乱数を、前記S205で有効とした小当り確変テーブル又はS210で有効とした小当り通常テーブルに基づいて、小当りか否かを判定する。そして、判定した当該大当り判定用乱数に係る保留記憶を消化する。こうした判定処理の後に、S220に進む。
S220では、前記S215の判定処理による判定結果が大当りか否かを確認し、大当りの場合には(S220:Yes)、S225に進み、大当りでない場合には(S220:No)、S240に進む。
S225では、前記S215で消化した保留記憶に係る大当り図柄決定用乱数(すなわち、大当り判定用のバッファ内の大当り図柄決定用乱数)に基づき大当り図柄を決定する。そして、決定した大当り図柄(大当り図柄決定用乱数)に基づいて、前記した第一~第四の大当り遊技の中から、一の大当り遊技を決定する。そして、S230に進む。
S230の変動パターン決定処理では、前記S215で消化した保留記憶に係るリーチ判定用乱数および変動パターン決定用乱数等(すなわち、大当り判定用のバッファ内のリーチ判定用乱数および変動パターン決定用乱数等)に基づいて、演出図柄表示装置6に表示する図柄の変動パターンを、変動パターン選択テーブルから選択して決定すると共に、決定した変動パターンに従って特別図柄の変動時間を決定する。S230の後に、S235に進む。
S235では、前記S225で決定した大当り遊技に係るラウンド数、第一および第二大入賞口14,15の開放パターン(前記した前半ショート型とロング型)、大当り確変口25の開閉パターン(シャッター片27,27の作動パターン)、小当り確変口35の開放パターン(シャッター片37の作動パターン)、インターバル時間、演出時間、および演出態様などを設定し、S270に進む。
一方、S220の否定判定から続くS240では、前記S215の判定処理による判定結果が小当りか否かを確認し、小当りの場合には(S240:Yes)、S245に進み、小当りでない場合には(S240:No)、S260に進む。
S245では、前記S215で消化した保留記憶に係る大当り図柄決定用乱数に基づき小当り図柄を決定し、S250に進む。S250では、上記したS230と同様に、前記S215で消化した保留記憶に係るリーチ判定用乱数および変動パターン決定用乱数等に基づいて、演出図柄表示装置6に表示する図柄の変動パターンと特別図柄の変動時間等を決定し、S255に進む。S255では、小当り遊技に係る第一大入賞口14の開放パターン、演出時間、および演出態様などを設定し、S270に進む。
さらに、S240の否定判定から続くS260では、前記S215で消化した保留記憶に係るリーチ判定用乱数および変動パターン決定用乱数等に基づいて、演出図柄表示装置6に表示する図柄の変動パターンと特別図柄の変動時間等を決定すると共に、これに先だって、ハズレ図柄を決定する処理を行う。このS260の後に、S265に進み、ハズレにかかる処理を行う。そして、S270に進む。尚、本実施例では、S260でハズレ図柄を決定する処理を行うようにしたが、これに限らず、S260の前に、ハズレ図柄を決定する処理を備えた構成であっても良い。
S270では、前記S170またはS180でデクリメントした保留記憶の数を示す保留数コマンドをサブ統合制御装置83に送信する。さらに、前記S215の判定処理による情報(大当り、小当り、又はハズレ)、前記した変動パターンの情報、および特別図柄の変動時間等を示す変動開始コマンドを、サブ統合制御装置83に送信する。
尚、サブ統合制御装置83は、上記の変動開始コマンドを受信すると、変動開始コマンドに基づいて、演出図柄制御装置82へコマンドを送信し、該演出図柄制御装置82は、受信した該コマンドに従って演出図柄表示装置6を駆動制御して、特別図柄(大当り図柄、小当り図柄、又はハズレ図柄)および変動パターンの情報に対応する擬似特別図柄の変動表示と演出図柄の表示とを開始する。また、前記したサブ統合制御装置83の変動指示コマンドの送信とほぼ同時に、主制御装置80は、第一特別図柄表示装置9または第二特別図柄表示装置10を直接的に駆動制御して第一特別図柄または第二特別図柄の変動を開始する。
前記したS155の肯定判定から続く図11のS280では、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S280:Yes)、S285に進み、否定判定の場合には(S280:No)、当否判定処理を終了する。S285では、特別図柄の変動表示を終了し、特別図柄の確定図柄(すなわち、上記したS225で決定した大当り図柄、S245で決定した小当り図柄、又はS260で決定したハズレ図柄)を表示させると共に、サブ統合制御装置83に、演出図柄の確定表示を実行させる図柄確定コマンドを送信し、当否判定処理を終了する。
また、前記したS160の肯定判定から続く図12のS300では、特別図柄の確定表示の継続時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S300:Yes)、S305に進み、否定判定の場合には(S300:No)には、当否判定処理を終了する。S305では、特別図柄の確定表示を終了し、S310に進む。S310では、確定表示された特別図柄が大当りになる図柄か否かを判定し、肯定判定の場合には(S310:Yes)、S315に進み、否定判定の場合には(S310:No)、図13のS370に進む。S315では、大当り確率モードであることを示す大当り確変フラグを参照して、大当り確変フラグ=1である場合には大当り確変フラグをクリアし(S320)、S325に進む。S325では、小当り確率モードであることを示す小当り確変フラグを参照して、小当り確変フラグ=1である場合には小当り確変フラグをクリアし(S330)、S335に進む。S335では、開放延長モードであることを示す開放延長フラグを参照して、開放延長フラグ=1である場合には開放延長フラグをクリアし(S340)、S350に進む。その後、状態指定コマンド送信処理(S350)、条件装置作動開始処理(S355)、役物連続作動装置作動開始処理(S360)、大当り開始演出処理(S365)を順次実行することで、大当り遊技の態様を示すコマンドや、大当り遊技の開始を指示するコマンド等をサブ統合制御装置83に送信する等して大当り遊技を開始し、当否判定処理を終了する。
一方、S310の否定判定から続く図13のS370では、大当り確変フラグを参照し、該フラグ=1である場合には(S370:Yes)、S375に進み、該フラグ=0の場合には(S370:No)、S390に進む。S375では、大当り確変モードで実行可能な大当り抽選の残り回数(大当り確変回数)をデクリメントし、S380に進む。S380では、大当り確変回数=0か否かを判定し、肯定判定の場合には(S380:Yes)、S385に進み、否定判定の場合には(S380:No)、S390に進む。S385では、大当り確変フラグをクリアし、S390に進む。
S390では、小当り確変フラグを参照し、該フラグ=1である場合には(S390:Yes)、S395に進み、該フラグ=0の場合には(S390:No)、S410に進む。S395では、小当り確変モードで実行可能な小当り抽選の残り回数(小当り確変回数)をデクリメントし、S400に進む。S400では、小当り確変回数=0か否かを判定し、肯定判定の場合には(S400:Yes)、S405に進み、否定判定の場合には(S400:No)、S410に進む。S405では、小当り確変フラグをクリアし、S410に進む。
S410では、開放延長フラグを参照し、該フラグ=1である場合には(S410:Yes)、S415に進み、該フラグ=0の場合には(S410:No)、S430に進む。S415では、開放延長モードで実行可能な当否抽選の残り回数(開放延長回数)をデクリメントし、S420に進む。S420では、開放延長回数=0か否かを判定し、肯定判定の場合には(S420:Yes)、S425に進み、否定判定の場合には(S420:No)、S430に進む。S425では、開放延長フラグをクリアし、S430に進む。
S430では、状態指定コマンド送信処理を実行し、S435に進む。S435では、確定表示された特別図柄が小当りになる図柄か否かを判定し、肯定判定の場合には(S435:Yes)、S440に進み、第一大入賞口装置作動開始処理(S440)、小当り開始演出処理(S445)を順次実行することで、小当り遊技の態様を示すコマンドや、小当り遊技の開始を指示するコマンド等をサブ統合制御装置83に送信する等して小当り遊技を開始し、当否判定処理を終了する。また、S435で否定判定の場合(S435:No)には、当否判定処理を終了する。
次に、主制御装置80で実行する大当り遊技処理を、図14~17のフローチャートを用いて説明する。この大当り遊技処理は、上記した当否判定処理により大当りとなった場合に、上記したメインルーチンの特別遊技処理から実行される処理である。
大当り遊技処理では、図14に示すように、役物連続作動装置の作動中(すなわち、大当り遊技の実行中)であるか否かを判定する(S500)。ここで、肯定判定の場合には(S500:Yes)、S505に進み、否定判定の場合には(S500:No)、大当り遊技処理を終了する。
S505では、第一大入賞口14の開放ラウンド中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S505:Yes)、図15のS550に進み、否定判定の場合には(S505:No)、S510に進む。
S510では、第二大入賞口15の開放ラウンド中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S510:Yes)、図15のS600に進み、否定判定の場合には(S510:No)、S515に進む。
S515では、大当り遊技における開放ラウンド間のインターバル中であるか否かを判定する。肯定判定の場合には(S515:Yes)、図16のS670に進み、否定判定の場合には(S515:No)、S520に進む。S520では、大当り遊技の終了演出中であるか否かを判定する。肯定判定の場合には(S520:Yes)、図17のS750に進み、否定判定の場合には(S520:No)、S525に進む。
S525では、大当り遊技における開始演出時間が経過したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S525:Yes)、S530に進み、否定判定の場合には(S525:No)、大当り遊技処理を終了する。
S530では、第一大入賞口開放処理を実行し、前記した当否判定処理のS235(図10)で設定した第一大入賞口14の開放パターン(前半ショート型)に従って、第一大入賞口14を開放作動する(第1回の開放ラウンドを開始する)。詳述すると、この第一大入賞口開放処理(S530)では、前半ショート型の開放パターンに従って、第一大入賞口14を0.2秒間の開放、該第一大入賞口14を6秒間の閉鎖、該第一大入賞口14を最大20秒間の開放とを順次行う作動を開始する。
続くS535では、大当り確変口開放処理を実行し、第一大入賞口装置21のシャッター片27,27を開放作動させて、大当り確変口25を開放状態とする。このS535の処理後に、S540によって、開放ラウンド数を示す開放ラウンドカウンタをインクリメントし、大当り遊技処理を終了する。
前記のS505の肯定判定から続く図15のS550では、大当り確変口25が開放中か否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S550:Yes)、S555に進み、否定判定の場合には(S550:No)、S575に進む。S555では、大当り確変口25の開放時間(5秒間)が経過したか否かを判定し、経過した場合には(S555:Yes)、S560に進み、経過していない場合には(S555:No)、S565に進む。S560では、大当り確変口閉鎖処理を実行し、第一大入賞口装置21のシャッター片27,27を閉鎖作動させて、大当り確変口25を閉鎖状態とする。続くS565では、大当り確変口25に遊技球が入球したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S565:Yes)、S570に進み、否定判定の場合には(S565:No)、S575に進む。S570では、大当り確変口入球フラグ=1とし、S575に進む。
S575では、第一大入賞口14に入球した遊技球の数が10個となったか否かを判定する。肯定判定の場合には(S575:Yes)、S585に進み、否定判定の場合には(S575:No)、S580に進む。S580では、第一大入賞口14の開放ラウンドの満了時間に達したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S580:Yes)、S585に進み、否定判定の場合には(S580:No)、大当り遊技処理を終了する。S585では、第一大入賞口閉鎖処理を実行し、第一大入賞口14を閉鎖させる(開放ラウンドを終了する)。続くS590では、大当り遊技の各開放ラウンド間のインターバルを設定する大当りインターバル処理を実行し、大当り遊技処理を終了する。
前記のS510の肯定判定から続くS600では、小当り確変口35が開放中か否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S600:Yes)、S605に進み、否定判定の場合には(S600:No)、S625に進む。S605では、小当り確変口35の開放時間(5秒間)が経過したか否かを判定し、経過した場合には(S605:Yes)、S610に進み、経過していない場合には(S605:No)、S615に進む。S610では、小当り確変口閉鎖処理を実行し、第二大入賞口装置31のシャッター片37を閉鎖作動させて、小当り確変口35を閉鎖状態とする。続くS615では、小当り確変口35に遊技球が入球したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S615:Yes)、S620に進み、否定判定の場合には(S615:No)、S625に進む。S620では、小当り確変口入球フラグ=1とし、S625に進む。
S625では、第二大入賞口15に入球した遊技球の数が10個となったか否かを判定する。肯定判定の場合には(S625:Yes)、S635に進み、否定判定の場合には(S625:No)、S630に進む。S630では、第二大入賞口15の開放ラウンドの満了時間に達したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S630:Yes)、S635に進み、否定判定の場合には(S630:No)、大当り遊技処理を終了する。S635では、第二大入賞口閉鎖処理を実行し、第二大入賞口15を閉鎖させる(開放ラウンドを終了する)。続くS640では、大当り遊技を終了させる際の演出を行う大当り終了演出処理を実行する。本実施例にあっては、第二大入賞口15を開放する開放ラウンドが最終ラウンドであることから、当該開放ラウンドの終了に伴って、前記大当り終了演出処理を行う。この後に、開放ラウンドカウンタをクリアし(S645)、大当り遊技処理を終了する。
前記のS515の肯定判定から続く図16のS670では、大当り遊技のインターバル時間が経過したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S670:Yes)、S675に進み、否定判定の場合には(S670:No)、大当り遊技処理を終了する。S675では、前記した第三または第四の大当り遊技中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S675:Yes)、S680に進み、否定判定の場合には(S675:No)、S690に進む。S680では、開放ラウンドカウンタ=8か否か(第8回の開放ラウンドを終了した状態か否か)を判定し、肯定判定の場合には(S680:Yes)、S685に進み、否定判定の場合には(S680:No)、S690に進む。
S685では、前記した当否判定処理のS235(図10)で設定した第一大入賞口14の開放パターンのロング型を有効とする。この処理後に、S700に進む。一方、S675又はS680の否定判定から続くS690では、開放ラウンドカウンタ=9か否か(第9回の開放ラウンドを終了した状態か否か)を判定し、肯定判定の場合には(S690:Yes)、S715に進み、否定判定の場合には(S690:No)、S695に進む。S695は、開放ラウンドカウンタ<7の場合に実行される処理であり、前記した当否判定処理のS235(図10)で設定した第一大入賞口14の開放パターンの前半ショート型を有効とする。この処理後に、S700に進む。
上記S685又はS695から続くS700では、第一大入賞口開放処理を実行する。この第一大入賞口開放処理では、該S685によりロング型を有効としている場合に、該ロング型の開放パターンに従って、第一大入賞口14を開放作動する(第9回の開放ラウンドを開始する)。詳述すると、この第一大入賞口開放処理(S690)では、ロング型の開放パターンに従って、第一大入賞口14を最大26.2秒間開放する作動を行う。一方、S695により前半ショート型を有効としている場合には、該前半ショート型の開放パターンに従って、第一大入賞口14を開放作動する(第2回~第8回の開放ラウンドを開始する)。詳述すると、第1回の開放ラウンドと同様に、第一大入賞口14を0.2秒間の開放、該第一大入賞口14を6秒間の閉鎖、該第一大入賞口14を最大20秒間の開放とを順次行う作動を開始する。
続くS705では、大当り確変口開放処理を実行し、第一大入賞口装置21のシャッター片27,27を開放作動させて、大当り確変口25を開放状態とする。このS705の処理後に、S710によって、開放ラウンド数を示す開放ラウンドカウンタをインクリメントし、大当り遊技処理を終了する。
前記したS690の肯定判定から続くS715では、第二または第四の大当り遊技中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S715:Yes)、S720に進み、否定判定の場合には(S715:No)、S725に進む。S720では、前記した当否判定処理のS235(図10)で設定した第二大入賞口15の開放パターンのロング型を有効とする。この処理後に、S730に進む。一方、S725では、前記した当否判定処理のS235(図10)で設定した第二大入賞口15の開放パターンの前半ショート型を有効とする。この処理後に、S730に進む。
S730では、第二大入賞口開放処理を実行する。この第二大入賞口開放処理では、S720によりロング型を有効としている場合に、該ロング型の開放パターンに従って、第二大入賞口15を開放作動する(第10回の開放ラウンドを開始する)。詳述すると、ロング型の開放パターンに従って、第二大入賞口15を最大26.2秒間開放する作動を行う。一方、S725により前半ショート型を有効としている場合には、該前半ショート型の開放パターンに従って、第二大入賞口15を開放作動する(第10回の開放ラウンドを開始する)。詳述すると、第二大入賞口15を0.2秒間の開放、該第二大入賞口15を6秒間の閉鎖、該第二大入賞口15を最大20秒間の開放とを順次行う作動を開始する。
続くS735では、小当り確変口開放処理を実行し、第二大入賞口装置31のシャッター片37を開放作動させて、小当り確変口35を開放状態とする。このS735の処理後に、S740によって、開放ラウンド数を示す開放ラウンドカウンタをインクリメントし、大当り遊技処理を終了する。
前記したS520の肯定判定から続く図17のS750では、大当り終了演出の時間が終了したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S750:Yes)、S755に進み、該S755とS760とを順次実行する一方、否定判定の場合には(S750:No)、大当り遊技処理を終了する。S755とS760とでは、役物連続作動装置と条件装置とを停止させ、S765に進む。S765では、大当り確変口入球フラグ=1か否かを判定し、肯定判定の場合には(S765:Yes)、S770に進み、否定判定の場合には(S765:No)、S785に進む。S770では、大当り確変回数設定処理を実行し、大当り確変モードによる当否抽選の回数(大当り確変回数)を設定する。続くS775では、大当り確変フラグ=1として、S780に進む。S780では、大当り確変口入球フラグをクリアし、S785に進む。
S785では、小当り確変口入球フラグ=1か否かを判定し、肯定判定の場合には(S785:Yes)、S790に進み、否定判定の場合には(S785:No)、S805に進む。S790では、小当り確変回数設定処理を実行し、小当り確変モードによる当否抽選の回数(小当り確変回数)を設定する。続くS795では、小当り確変フラグ=1として、S800に進む。S800では、小当り確変口入球フラグをクリアし、S805に進む。
S805では、開放延長回数設定処理を実行し、開放延長モードを継続する当否抽選の回数(開放延長回数)を設定する。続くS810では、開放延長フラグ=1とし、S815に進む。S815とS820とでは、サブ統合制御装置83に対して、大当り遊技に関する演出を終了させる大当り終了コマンドを送信する処理と、状態指定コマンド送信処理とを実行し、大当り遊技処理を終了する。
次に、主制御装置80で実行する小当り遊技処理を、図18,19のフローチャートを用いて説明する。この小当り遊技処理は、上記した当否判定処理により小当りとなった場合に、上記したメインルーチンの特別遊技処理から実行される処理である。
小当り遊技処理では、図18に示すように、第一大入賞口装置21の作動中か否かを判定する(S900)。ここで、肯定判定の場合には(S900:Yes)、S905に進み、否定判定の場合には(S900:No)、小当り遊技処理を終了する。
S905では、第一大入賞口14が開放中であるか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S905:Yes)、図19のS930に進み、否定判定の場合には(S905:No)、S910に進む。S910では、小当り遊技の終了演出中であるか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S910:Yes)、図19のS950に進み、否定判定の場合には(S910:No)、S915に進む。S915では、小当り遊技における開始演出時間が経過したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S915:Yes)、S920に進み、否定判定の場合には(S915:No)、小当り遊技処理を終了する。S920では、第一大入賞口開放処理を実行する。この第一大入賞口開放処理では、前記した当否判定処理のS255(図10参照)で設定した小当り遊技に係る第一大入賞口14の開放パターンに従って、該第一大入賞口14を開放作動する。この処理後に、小当り遊技処理を終了する。
上記のS905の肯定判定から続く図19のS930では、第一大入賞口14の開放時間(1.8秒間)が経過したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S930:Yes)、S935に進み、否定判定の場合には(S930:No)、小当り遊技処理を終了する。S935では、第一大入賞口閉鎖処理を実行し、第一大入賞口14を閉鎖作動する。続くS940では、小当り遊技を終了させる際の演出を行う小当り終了演出処理を実行し、小当り遊技処理を終了する。
尚、小当り遊技における第一大入賞口14の開放中では、第一大入賞口装置21のシャッター片27,27を閉鎖状態で維持して、大当り確変口25を閉鎖したままとすることから、該大当り確変口25への入球を生じない。
上記のS910の肯定判定から続くS950では、小当り終了演出の時間が終了したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S950:Yes)、S955に進み、否定判定の場合には(S950:No)、小当り遊技処理を終了する。S955では、第一大入賞口装置停止処理を実行して、第一大入賞口装置21を停止させる。続くS960では、小当り遊技に関する演出を終了させる小当り終了コマンドを、サブ統合制御装置83に送信する。その後、小当り遊技を終了する。
次に、本実施例1における、大当り確変モードや小当り確変モードへの移行について、遊技の流れに従って説明する。
例えば、前記した「大当り通常モード/小当り通常モード/非開放延長モード」の遊技状態で、遊技領域3に発射された遊技球が、第一始動口11に入球すると、前記した始動入賞処理(図8)により第一保留記憶が発生する。そして、前記した当否判定処理(図9~13)では、該第一保留記憶の大当り判定用乱数が、大当り通常テーブルおよび小当り通常テーブルによって、大当り、小当り、又はハズレ判定されると共に、該第一保留記憶が消化され、第一特別図柄が変動する。ここで、前記判定結果が大当りであると、該第一保留記憶の第一大当り図柄決定用乱数に基づいて、大当り図柄を決定すると共に、大当り遊技を決定する(例えば、第二の大当り遊技を決定する)。
尚、第二始動口12に入球した場合も同様に、第二保留記憶が発生して、当否判定処理により、大当り、小当り、又はハズレ判定される。
第一特別図柄が大当り図柄で確定停止すると、大当りが確定すると共に、第二の大当り遊技を実行することが決定される。そして、前記した大当り遊技処理(図14~図17)により、第二の大当り遊技が実行制御される。この第二の大当り遊技では、第一大入賞口14を前半ショート型の開放パターンにより開放する開放ラウンドが9回繰り返され、続いて、第二大入賞口15をロング型の開放パターンにより開放する開放ラウンドが1回行われる。
第一大入賞口14を開放する第1回~第9回の各開放ラウンドでは、該第一大入賞口14の0.2秒間の開放と6秒間の閉鎖とが連続する間に、該第一大入賞口14内の大当り確変口25が5秒間だけ開放することから、該大当り確変口25の開口中に、該第一大入賞口14へ遊技球が入球することは極めて希である。そのため、この第二の大当り遊技中における、大当り確変口25への遊技球の入球は、極めて難しい(大当り確変口25への入球率が0%に近い)。
一方、第二大入賞口15を開放する第10回の開放ラウンドでは、該第二大入賞口15の最大26.2秒間の開放中に、該第二大入賞口15内の小当り確変口35が5秒間だけ開放することから、該第二大入賞口15に流入した遊技球が該小当り確変口35に入球し易い。そのため、この第二大当り遊技中における、小当り確変口35への遊技球の入球は、比較的容易に生ずる(高い確率で、小当り確変口35に入球できる)。
このように第二の大当り遊技では、大当り確変口25に入球できず(大当り確変口入球フラグ=0)かつ小当り確変口35に入球できる(小当り確変口入球フラグ=1)状況が最も生じ易い。
前記した第10回の開放ラウンドが終了した際に、大当り確変口入球フラグ=0であると、大当り確変フラグ=0で維持される一方、小当り確変口入球フラグ=1であると、小当り確変フラグ=1となる。さらに、開放延長フラグ=1となる。これにより、この第二の大当り遊技の終了後では、「大当り通常モード/小当り確変モード/開放延長モード」の遊技状態となる。この遊技状態では、前記当否判定処理で、小当り確変テーブルにより小当りか否かを判定することから、小当りと判定する確率が高く、小当り遊技が実行され易くなる。
すなわち、第一始動口11又は第二始動口12に遊技球が入球すると、前記の当否判定処理(図9~13)は、第一又は第二の保留記憶を消化することにより、該保留記憶の大当り判定用乱数を大当り通常テーブルおよび小当り確変テーブルによって判定する。ここで、小当りと判定されると、前記した小当り遊技処理(図18,19)により、第一大入賞口14を開放する小当り遊技を実行する。この小当り遊技中は、第一大入賞口14の開放時間(1.8秒間)が短時間であるものの、入球可能であることから、入球毎に賞球が発生する。尚、小当り遊技では、第一大入賞口14内の大当り確変口25が閉鎖状態で保持されることから、該大当り確変口25へ入球不能である。
このように「大当り通常モード/小当り確変モード/開放延長モード」の遊技状態では、当否判定処理により大当りと判定される確率は低いものの、小当りと判定される確率が高いことから、小当り遊技が比較的発生し易く、該小当り遊技により賞球を獲得できる可能性が高い。特に、小当り確変モードは、当否判定処理による当否抽選(保留記憶の消化)を100回行うか、大当りと判定されるまで有効となることから、小当り判定し易い当該遊技状態が、該当否抽選を100回行うまで継続し易い。そのため、小当り遊技が複数回行われ易く、該小当り遊技による賞球を獲得し易い。
また、この遊技状態で、当否判定処理により保留記憶の大当り判定用乱数を大当りと判定した場合には、大当り遊技処理により大当り遊技を実行する。尚、大当り判定した場合には、当否判定処理により、小当り確変フラグ=0および開放延長フラグ=0となる。
ここで、例えば、前記した第三の大当り遊技が実行される場合には、第一大入賞口14を前半ショート型の開放パターンにより開放する開放ラウンドが8回繰り返され、続いて該第一大入賞口14をロング型の開放パターンにより開放する開放ラウンドが1回行われ、続いて第二大入賞口15を前半ショート型の開放パターンにより開放する開放ラウンドが1回行われる。
この第三の大当り遊技では、前述した第二の大当り遊技と同様に、第1回~第8回の開放ラウンドで、第一大入賞口14内の大当り確変口25に遊技球がほとんど入球できない。一方、第9回の開放ラウンドは、第一大入賞口14の最大26.2秒間の開放中に、該第一大入賞口14内の大当り確変口25が5秒間だけ開放することから、該第一大入賞口14に流入した遊技球が該大当り確変口25に入球し易い。そのため、この第三の大当り遊技中における、大当り確変口25への遊技球の入球は、比較的容易に生ずる(高い確率で、大当り確変口25に入球できる)。
さらに、第10回の開放ラウンドでは、第二大入賞口15の0.2秒間の開放と6秒間の閉鎖とが連続する間に、該第二大入賞口15内の小当り確変口35が5秒間だけ開放することから、該小当り確変口35の開口中に入球することは極めて希である。そのため、この第三の大当り遊技中における、小当り確変口35への遊技球の入球は、極めて難しい(小当り確変口35への入球率が0%に近い)。
このように第三の大当り遊技では、大当り確変口25に入球でき(大当り確変口入球フラグ=1)かつ小当り確変口35に入球できない(小当り確変口入球フラグ=0)状況が最も生じ易い。
第10回の開放ラウンドが終了した際に、大当り確変口入球フラグ=1であると、大当り確変フラグ=1となる一方、小当り確変口入球フラグ=0であると、小当り確変フラグ=0で維持される。さらに、開放延長フラグ=1となる。これにより、この第三の大当り遊技の終了後では、「大当り確変モード/小当り通常モード/開放延長モード」の遊技状態となる。この遊技状態では、前記当否判定処理で、大当り確変テーブルにより大当りか否かを判定することから、大当りと判定する確率が高く、大当り遊技が実行され易くなる。
また、前記の当否判定処理により大当り判定した場合に、第一の大当り遊技が実行されると、第一大入賞口14を前半ショート型の開放パターンにより開放する開放ラウンドが9回繰り返され、続いて、第二大入賞口15を前半ショート型の開放パターンにより開放する開放ラウンドが1回行われる。この第一の大当り遊技では、大当り確変口25および小当り確変口35へほとんど入球できないことから、該大当り遊技後に、「大当り通常モード/小当り通常モード/開放延長モード」の遊技状態となり易い。この遊技状態では、当否判定処理で、大当り通常テーブルと小当り通常テーブルとにより判定することから、大当り又は小当りと判定される確率が低い。
さらにまた、前記の当否判定処理により大当り判定した場合に、第四の大当り遊技が実行されると、第一大入賞口14を前半ショート型の開放パターンにより開放する開放ラウンドが8回繰り返され、続いて該第一大入賞口14をロング型の開放パターンにより開放する開放ラウンドが1回行われ、続いて第二大入賞口15をロング型の開放パターンにより開放する開放ラウンドが1回行われる。この第四の大当り遊技では、大当り確変口25と小当り確変口35とに入球し易いことから、該大当り遊技後に、「大当り確変モード/小当り確変モード/開放延長モード」の遊技状態となり易い。この遊技状態では、当否判定処理で、大当り確変テーブルと小当り確変テーブルとにより判定することから、大当り又は小当りと判定される確率が高い。
このように実施例1の構成は、第一大入賞口14を開放する開放ラウンドと第二大入賞口15を開放する開放ラウンドとを順次実行する大当り遊技中に、該第二大入賞口15内の小当り確変口35に入球すると、当該大当り遊技後に、高小当り抽選確率(小当り確変テーブル)を有効とする小当り確変モードとなる。そして、この小当り確変モードは、前記した終了条件(次に大当りと判定すること、又は当否判定の回数が100回に到達すること)の成立まで継続される。
かかる構成によれば、大当り遊技で開放される第二大入賞口15内の小当り確変口35に入球することにより、該大当り遊技後の小当り確変モード中に、小当りに当選し易くなって小当り遊技の実行割合が増えることから、該小当り遊技により比較的多くの賞球を獲得することも可能である。これにより、小当り確変モードの遊技状態を望む遊技者の感情を刺激でき、該小当り確変モード中における小当り遊技に遊技者の興味を惹き付け易くなる。
ここで、従来のパチンコ機では、一定の抽選確率により小当りか否かを判定することから、小当り遊技の発生する割合に変化が無く、さらに、小当り遊技の発生が単発的であって遊技進行との関連性も薄い。そのため、従来構成では、小当りの当選と該当選による小当り遊技とに対する遊技者の興味が低く、該小当り遊技により多彩な遊技を行うという意義が失われていた。
本実施例1の構成は、こうした従来構成に無い小当り確変モードという新たな遊技性を有することにより、小当り遊技への遊技者の興味を著しく高めることができる。
また、本実施例1の構成は、大当り遊技中に、第一大入賞口14内の大当り確変口25に入球することによって、当該大当り遊技後に、高大当り抽選確率(大当り確変テーブル)により大当りか否かを判定する大当り確変モードとなるものであり、該大当り確変モードを獲得できるチャンス(第1回~第9回の開放ラウンド)と、前記小当り確変モードを獲得できるチャンス(第10回の開放ラウンド)とが互いに異なるタイミングで発生する。これにより、小当り確変モードが、大当り確変モードと別の、単独で獲得できる利益として遊技者に認識され易く、該小当り確変モードの獲得を求める遊技者の感情と、大当り確変モードの獲得を求める遊技者の感情とが、効果的に刺激され得る。そして、小当り確変口35に入球した場合には、遊技者に、小当り確変モードの獲得という達成感を想起させ得ると共に、該小当り確変モードにより小当り遊技が行われることで、遊技者の満足感も刺激できる。こうしたことから、本実施例1の構成によれば、従来に無い面白い遊技を提供でき、遊技者は多彩な遊技を楽しむことができる。
さらに、大当り確変モードを獲得するためには、大当り遊技の第1回~第9回の開放ラウンドで第一大入賞口14(換言すると、大当り確変口25)を狙った遊技球の発射が求められ、一方、小当り確変モードを獲得するためには、第10回の開放ラウンドで第二大入賞口15(換言すると、小当り確変口35)を狙った遊技球の発射が求められる。こうした遊技者の技術介入により、遊技領域へ発射された遊技球の帰趨を見るというパチンコ機特有の面白さが強調され、小当り確変モードと大当り確変モードとの獲得を望む遊技者の感情が効果的に刺激され得る。
したがって、本実施例1の構成によれば、小当り確変モードの獲得と該小当り確変モード中の小当り遊技とによって従来に無い新たな遊技性が発揮され、遊技の興趣性を飛躍的に向上できる。そして、小当り遊技による面白さが高まることにより、大当り遊技にのみ興味を示される射倖性を相対的に抑えることができ、遊技バランスに優れた遊技を提供できる。
実施例2の構成は、図20に示すように、遊技盤102に配設された第一大入賞口装置110と第二大入賞口装置111とが、上述した実施例1の構成と相違する。さらに、大当り遊技が、上述した実施例1の構成と相違する。こうした実施例1と相違する点を中心に、以下説明する。尚、同じ構成要素には、同じ符号を記し、その説明を適宜省略する。
遊技盤102には、センターケース5の直下に設けられた可変始動装置13の右方に、第一大入賞口14を備えた第一大入賞口装置110が配設され、該第一大入賞口装置110の上方に、第二大入賞口15を備えた第二大入賞口装置111が配設されている。第一大入賞口装置110は、第一大入賞口14を開閉する開閉片22と、該開閉片22を開閉作動させる第一大入賞口ソレノイド14b(図21参照)と、該第一大入賞口14に入球した遊技球をカウントする第一カウントスイッチ14a(図21参照)とを備えたものである。そして、本実施例2の第一大入賞口装置110は、上述した実施例1の大当り確変口などを備えていない。そのため、大当り遊技中に開放された第一大入賞口14に入球すると、第一カウントスイッチ14aによりカウントされて、賞球が発生するのみである。
一方、本実施例2の第二大入賞口装置111は、図22に示すように、第二大入賞口15に入球した遊技球を通常口114と振分作動領域115とのいずれかに流下させる球流路112を備えている。球流路112は、上端に、第二大入賞口15に入球した遊技球が流入する流入口(図示せず)を備え、該流入口の下流側で、前記通常口114に連通する通常分岐路112aと、前記振分作動領域115に連通する振分分岐路112bとに分岐している。そして、この分岐する部位に、流下する遊技球を、通常分岐路112aと振分分岐路112bとのいずれかに誘導するシャッター片119が配設されている。
このシャッター片119は、振分作動領域115へ流下させる起立位置(図22(B))と、通常口114へ流下させる傾動位置(図22(A))とに位置変換作動されるものであり、誘導ソレノイド119a(図21参照)により該起立位置と傾動位置とに傾動される。図22(A)に示すように、シャッター片119を傾動位置とした状態(以下、通常誘導状態という)では、第二大入賞口15に入球した遊技球を、通常分岐路112aへ流下させて通常口114へ入球させる。一方、図22(B)に示すように、シャッター片119を起立位置とした状態(以下、振分誘導状態という)では、第二大入賞口15に入球した遊技球を、振分分岐路112bへ流下させて振分作動領域115へ誘導する。尚、本実施例では、シャッター片119の通常誘導状態では、遊技球を振分分岐路112bへ流下不能であり、振分誘導状態では、遊技球を通常分岐路112aへ流下不能である。
また、上記した振分作動領域115には、その内部に、円盤状の振分部材116が略水平方向で回転可能に配設されており、回動モータ115a(図21参照)により回転作動される。この振分部材116には、その上面に、遊技球を夫々入球可能な二個の振分口116a,116bが開口されており、一方の振分口116aが大当り確変口117に連通され、他方の振分口116bが小当り確変口118に連通されている。この振分作動領域115に流入した遊技球は、振分部材116の二個の振分口116a,116bのいずれか一方に入球し、各振分口116a,116bを介して、大当り確変口117又は小当り確変口118に入球される。尚ここで、本実施例にあっては、回動モータ115aにより振分部材116を所定速度で回転させて、振分作動領域115に流入した遊技球が、大当り確変口117と小当り確変口118とに略等しい確率で入球可能となっている。
前記した球流路112の上端(流入口)には、第二大入賞口15に入球した遊技球を検出する第二カウントスイッチ15a(図21参照)が配設されている。さらに、上記の通常口114の内部には、該通常口114に入球した遊技球を検出する通常口スイッチ114a(図21参照)が配設され、大当り確変口117の内部には、該大当り確変口117に入球した遊技球を検出する大当り確変口スイッチ117a(図21参照)が配設され、小当り確変口118の内部には、該小当り確変口118に入球した遊技球を検出する小当り確変口スイッチ118a(図21参照)が配設されている。これら第二カウントスイッチ15a、通常口スイッチ114a、大当り確変口スイッチ117a、および小当り確変口スイッチ118aは、図21に示すように、遊技盤中継端子板74を介して主制御装置80に接続されている。また、上記の誘導ソレノイド119aおよび回動モータ115aも、遊技盤中継端子板74を介して主制御装置80に接続されている。
尚、こうした第二大入賞口装置111は、その球流路112と振分作動領域115との前面を覆う透明板(図示せず)を備えており、該透明板が遊技盤102と面一となるように、該遊技盤102に埋め込まれるように配設されている。これにより、第二大入賞口14に入球した遊技球が通常口114と振分部材116の振分口116a,116b(大当り確変口117または小当り確変口118)に入球するまでの帰趨を、遊技者が視認可能である(図20参照)。
また、本実施例2では、一種類の大当り遊技が定められており、後述の当否判定処理により大当りとなることにより該大当り遊技が実行される。実施例2の大当り遊技は、第一大入賞口14を最大26.2秒間開放する開放ラウンドを、9回繰り返し行い、続いて第二大入賞口15を最大26.2秒間開放する開放ラウンドを、1回行うものである。すなわち、前記したロング型のパターンによる第1回~第9回の開放ラウンドを第一大入賞口14で実行し、同じロング型のパターンによる第10回の開放ラウンドを第二大入賞口15で実行する。
さらに、本実施例2では、第二大入賞口装置111のシャッター片119を、前記大当り遊技における第10回の開放ラウンドの開始から最大5秒間、振分誘導状態とし、該5秒間の経過により通常誘導状態に変換して維持する。そして、この振分誘導状態で、遊技球が大当り確変口117または小当り確変口118に入球すると、前記5秒間の経過前であっても、通常誘導状態に変換して維持する。このようにシャッター片119を作動制御する。
また、小当り遊技は、上述した実施例1と同様に実行制御される。さらに、通常大当り抽選確率(大当り通常モード)、高大当り抽選確率(大当り確変モード)、通常小当り抽選確率(小当り通常モード)、および高小当り抽選確率(小当り確変モード)についても、上述した実施例1と同様に定めている。
次に、実施例2の当否判定処理(図9~13)と大当り遊技処理(図23~25,17)について説明する。尚、メインルーチン(図7)、始動入賞処理(図8)、および小当り遊技処理(図18,19)は、実施例1と同様である。
実施例2の当否判定処理は、図10のS225およびS235の各処理内容が、上述した実施例1と異なる処理内容であること以外、該実施例1の当否判定処理と同じであり、図9~13に示す実施例1の当否判定処理と同じフローチャートに従って実行される。そのため、実施例2における前記S225およびS235を図10を用いて説明すると共に、これ以外の説明を省略する。
実施例2の当否判定処理にあって、S225は、S220で肯定判定(大当りと判定)された場合に実行される処理であり、S215で消化した保留記憶に係る大当り図柄決定用乱数に基づき大当り図柄を決定する。ここで、本実施例2のS225では、前述のように一種類の大当り遊技を行うものであることから、実施例1のように複数のなかから一の大当り遊技を選択する処理を行わない。
さらに、S235では、大当り遊技に係るラウンド数、第一および第二大入賞口14,15の開放パターン(前記したロング型)、第二大入賞口装置111のシャッター片119の作動パターン、インターバル時間、演出時間、および演出態様などを設定する。
また、本実施例2の大当り遊技処理(図23~25,17)は、上述した実施例1と同様に、上記した当否判定処理により大当りとなった場合に、上記したメインルーチンの特別遊技処理から実行される処理である。
大当り遊技処理の、図23に示すS1000~S1025の各処理は、上述した実施例1の大当り遊技処理(図14)のS500~S525と同様の処理であることから、説明を省略する。
S1030は、S1025の肯定判定から続く処理であり、第一大入賞口開放処理を行う。この第一大入賞口開放処理では、前記した当否判定処理(図10)で設定した第一大入賞口14の開放パターン(ロング型)に従って、第一大入賞口14を開放作動する(第1回の開放ラウンドを開始する)。詳述すると、この第一大入賞口開放処理(S1030)では、ロング型の開放パターンに従って、第一大入賞口14を最大26.2秒間開放する作動を行う。
S1030から続くS1040では、実施例1のS540(図14)と同様に、開放ラウンド数を示す開放ラウンドカウンタをインクリメントする。
S1005(第一大入賞口14の開放中か否かを判定する処理)の肯定判定から続く図24のS1050~S1065の各処理は、上述した実施例1の大当り遊技処理(図15)のS575~S590と同様の処理であることから、説明を省略する。
S1010(第二大入賞口15の開放中か否かを判定する処理)の肯定判定から続く図24のS1100では、第二大入賞口装置111のシャッター片119が振分誘導状態であるか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S1100:Yes)、S1105に進み、否定判定の場合には(S1100:No)、S1140に進む。S1105では、シャッター片119を振分誘導状態で維持する所定の誘導時間(例えば、前記の5秒間)が経過したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S1105:Yes)、S1130に進み、否定判定の場合には(S1105:No)、S1110に進む。
S1110では、大当り確変口117に入球したか否かを確認する。ここで、大当り確変口117に入球した場合には(S1110:Yes)、S1115に進み、入球していない場合には(S1110:No)、S1120に進む。S1115では、大当り確変口入球フラグ=1とし、S1130に進む。一方、S1120では、小当り確変口118に入球したか否かを確認する。ここで、小当り確変口118に入球した場合には(S1120:Yes)、S1125に進み、入球していない場合には(S1120:No)、S1140に進む。S1125では、小当り確変口入球フラグ=1とし、S1130に進む。
S1130では、振分作動領域閉鎖処理を行う。この振分作動領域閉鎖処理は、振分部材116を介して大当り確変口117または小当り確変口118に遊技球が入球した場合に行う処理であり、シャッター片119を作動させることで、通常分岐路112aへ遊技球を流下させる通常誘導状態に変換する。この処理により、振分作動領域115へ流下不能となることから、大当り確変口117と小当り確変口118に入球不能となる。すなわち、第二大入賞口15の開放ラウンドでは、当該開放ラウンドの開始から振分作動領域115へ入球可能とし、その後に、前記誘導時間が経過するか、大当り確変口117または小当り確変口118に一個入球するかいずれかにより、該振分作動領域115へ入球不能とする。そのため、一回の大当り遊技では、大当り確変口117または小当り確変口118に入球する場合と、両方に入球しない場合とのいずれかを生ずる。
上記のS1100の否定判定、S1120の否定判定、またはS1130から続くS1140~S1160は、上述した実施例1の大当り遊技処理(図15)のS625~S645と同様の処理であることから、説明を省略する。
S1015(開放ラウンド間のインターバル中であるか否かを判定する処理)の肯定判定から続く図25のS1200では、大当り遊技のインターバル時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S1200:Yes)、S1205に進み、否定判定の場合には(S1200:No)、大当り遊技処理を終了する。S1205では、開放ラウンドカウンタ=9か否か(第9回の開放ラウンドが終了した状態か否か)を判定し、肯定判定の場合には(S1205:Yes)、S1210に進み、否定判定の場合には(S1205:No)、S1220に進む。S1210では、第二大入賞口開放処理を実行する。この第二大入賞口開放処理では、前記した当否判定処理(図10)で設定した第二大入賞口15の開放パターン(ロング型)に従って、第二大入賞口15を開放作動する(第10回の開放ラウンドを開始する)。続くS1215では、振分作動領域開放処理を実行する。この振分作動領域開放処理は、シャッター片119を作動させることで、振分分岐路112bへ遊技球を流下させる振分誘導状態に変換する。この処理により、振分作動領域115へ流下可能となることから、大当り確変口117または小当り確変口118に入球可能な状態となる。このS1215の処理後に、S1230に進み、開放ラウンドカウンタをインクリメントし、大当り遊技処理を終了する。
一方、S1220では、第一大入賞口開放処理を実行し、ロング型の開放パターンに従って、第一大入賞口14を開放作動する(第2回~第9回の開放ラウンドを開始する)。このS1220の処理後に、前記S1230を介して大当り遊技処理を終了する。
尚、S1520(大当り終了演出中か否かを判定する処理)の肯定判定から続く図17のS750~S820は、上述した実施例1と同様の処理を行う。ここで、実施例2では、この図17中にあって、S820の次のステップを示す記号(10)を、記号(17)と読み替える。すなわち、S820処理後は、図23のリターンに進み、大当り遊技処理を終了する。
次に、実施例2における大当り遊技を、遊技の流れに従って説明する。
ここで、実施例2は、前述したように、一回の大当り遊技中に、大当り確変口117と小当り確変口118とのいずれか一方にのみ入球可能であることから、大当たり確変モードと小当り確変モードとが併存しない。そのため、本実施例2の遊技状態は、「大当り通常モード/小当り通常モード/非開放延長モード」の遊技状態、「大当り通常モード/小当り通常モード/開放延長モード」の遊技状態、「大当り確変モード/小当り通常モード/開放延長モード」の遊技状態、「大当り通常モード/小当り確変モード/開放延長モード」の遊技状態の四パターンである。
第一始動口11または第二始動口12への入球を契機として、前記した当否判定処理(図9~13)により、大当りと判定されると、前記した大当り遊技処理(図23~25,17)により大当り遊技が開始される。大当り遊技では、第一大入賞口14をロング型の開放パターンにより開放する開放ラウンドが9回繰り返される。そして、第9回の開放ラウンドが終了すると、インターバルを介して、第二大入賞口15をロング型の開放パターンにより開放する開放ラウンドが開始される。この第10回の開放ラウンドでは、ラウンド開始に伴って、第二大入賞口装置111のシャッター片119を振分誘導状態とする。これにより、第二大入賞口15に入った遊技球が、球流路112の振分分岐路112bへ流下して、振分作動領域115に流入する。この振分作動領域115に入った遊技球は、回転する振分部材116の振分口116a,116bのいずれかに入球し、入球した振分口116a,116bを通じて大当り確変口117または小当り確変口118に入球する。ここで、大当り確変口117に入球すると、大当り確変口入球フラグ=1とし、小当り確変口118に入球すると、小当り確変口入球フラグ=1とする。
前記第10回の開放ラウンドが終了した際に、大当り確変口入球フラグ=1であると、大当り確変フラグ=1(且つ小当り確変フラグ=0)となり、大当り遊技の終了後は、「大当り確変モード/小当り通常モード/開放延長モード」の遊技状態となる。一方、小当り確変口入球フラグ=1であると、小当り確変フラグ=1(且つ大当り確変フラグ=0)となり、大当り遊技の終了後は、「大当り通常モード/小当り確変モード/開放延長モード」の遊技状態となる。尚、本実施例2にあっても、大当り確変モード、小当り確変モード、および開放延長モードは、上述した実施例1と同様に、当否判定処理で大当り判定すること、又は該当否判定処理の当否抽選が100回行われることにより終了する。
また、前記大当り遊技の第10回の開放ラウンドでは、当該ラウンド開始から5秒間を経過すると、大当り確変口117または小当り確変口118に入球しなくとも、シャッター片119を振分誘導状態から通常誘導状態に変換作動させる。すなわち、第10回の開放ラウンドでラウンド開始から5秒経過するまでの間に、第二大入賞口15に入球できなければ、大当り確変フラグ=0かつ小当り確変フラグ=0となるため、当該大当り遊技後は、「大当り通常モード/小当り通常モード/開放延長モード」の遊技状態となる。
実施例2の構成にあっては、大当り遊技中に小当り確変口118に入球すると、当該大当り遊技後に、小当り確変モードとなるものであることから、上述した実施例1と同様に、小当り確変モードの遊技状態を望む遊技者の感情を刺激でき、該小当り確変モード中における小当り遊技に遊技者の興味を惹き付け易くなる。このように本実施例2の構成によれば、前述の実施例1と同様に、従来に無い小当り確変モードという新たな遊技性を有することにより、小当り遊技への遊技者の興味を著しく高めることができる。
さらに、本実施例2は、第10回の開放ラウンドで第二大入賞口15への入球が、大当り確変口117又は小当り確変口118に入球するための必須要件であると共に、該第二大入賞口15に入った遊技球が振分部材116により該大当り確変口117または小当り確変口118に振り分けられる。これにより、第10回の開放ラウンドでは、第二大入賞口15を狙って遊技球を発射するという面白さと、振分部材116により大当り確変口117または小当り確変口118に振り分けられるという面白さとが生ずる。そして、第二大入賞口15に至る遊技球の帰趨と、該第二大入賞口15に入球した遊技球が大当り確変口117または小当り確変口116に至る帰趨とを見るという、パチンコ機特有の面白さが発揮されることによって、大当り確変モードと小当り確変モードの獲得を求める遊技者の感情を一層効果的に刺激できる。
したがって、本実施例2の構成によれば、従来に無い興趣溢れる遊技性が発揮され、遊技の興趣性を飛躍的に向上できる。そして、上述した実施例1と同様に、小当り遊技の面白さが著しく向上することで、大当り遊技にのみ興味を示される射倖性を抑えることもできるから、遊技バランスに優れた遊技を提供できる。
実施例3の構成は、第一大入賞口装置21の作動領域23に、小当り確変口121と第一通常口26,26とを備え(図4参照)、且つ第二大入賞口装置31の作動領域33に、大当り確変口122と第二通常口36とを備えるものである(図5参照)。そして、第一大入賞口装置21のシャッター片27,27を作動制御することにより、小当り確変口121への入球率を制御すると共に、第二大入賞口装置31のシャッター片37を作動制御することにより、大当り確変口122への入球率を制御している。さらに、本実施例3の大当り遊技は、第一大入賞口装置21の小当り確変口121への入球を条件として、次の開放ラウンドを行う。こうした実施例1と相違する点を中心に、以下説明する。尚、同じ構成要素には同じ符号を記し、その説明を適宜省略する。
実施例3の第一大入賞口装置21は、上述した実施例1の第一大入賞口装置21と同じ構造であり、該実施例1の大当り確変口25に代えて、小当り確変口121を備えたものである(図4参照)。すなわち、実施例3の第一大入賞口装置21は、シャッター片27,27を作動させることにより、小当り確変口121に入球可能な開放状態と、該小当り確変口121に入球不能かつ第一通常口26,26に入球可能な閉鎖状態とに変換できる。尚、本実施例3では、小当り確変口121に入球した遊技球が、該小当り確変口121の内部に配設された小当り確変スイッチ(図示せず)により検出される。
実施例3の第二大入賞口装置31は、上述した実施例1の第二大入賞口装置31と同じ構造であり、該実施例1の小当り確変口35に代えて、大当り確変口122を備えたものである(図5参照)。すなわち、実施例3の第二大入賞口装置31は、シャッター片37を作動させることにより、大当り確変口122に入球可能な開放状態と、該大当り確変口122に入球不能かつ第二通常口36に入球可能な閉鎖状態とに変換できる。尚、本実施例3では、大当り確変口122に入球した遊技球が、該大当り確変口122の内部に配設された大当り確変スイッチ(図示せず)により検出される。
また、本実施例3の大当り遊技は、第一大入賞口14を開放する最大9回の開放ラウンドと、第二大入賞口15を開放する最大1回の開放ラウンドとを順次行うものであり、第1回~第9回の開放ラウンドでは、第一大入賞口14に入った遊技球が小当り確変口121に入球することにより、次の開放ラウンドを実行する条件が成立する。すなわち、小当り確変口121は、大当り遊技後に小当り確変モードへ移行する条件を成立させるための役割に加え、第1回~第9回の各開放ラウンドにおいて、次の開放ラウンドへ継続する条件を成立させるための継続口としての役割も有している。そして、第二大入賞口15を開放する第10回の開放ラウンドを実行するためには、第1回~第9回の各開放ラウンドで、小当り確変口121への入球を要することから、大当り確変口122へ入球させるためには、該小当り確変口121への入球が必須要件となっている。換言すると、小当り確変口121への入球によって、大当り確変口122への入球確率が向上する(入球不能から入球可能に変わる)。
ここで、第1回~第9回の各開放ラウンドは、第一大入賞口14を最大26.2秒間開放する前記ロング型のパターンにより実行され、第10回の開放ラウンドは、第二大入賞口15を最大26.2秒間開放する前記ロング型のパターンにより実行される。
さらに、大当り遊技の第1回~第9回の開放ラウンドでは、前記したように、第一大入賞口装置21のシャッター片27,27を作動制御することにより、各開放ラウンドにおける小当り確変口121への入球率を制御している。ここで、各開放ラウンドの小当り確変口121への入球率が約30%となるように、前記シャッター片27,27を作動制御している。さらに、大当り遊技の第10回の開放ラウンドでは、前記したように、第二大入賞口装置31のシャッター片37を作動制御することにより、当該開放ラウンドにおける大当り確変口122への入球率を制御している。ここで、第10回の開放ラウンドでの大当り確変口122への入球率が約10%となるように、前記シャッター片37を作動制御している。
こうした本実施例3の大当り遊技では、小当り確変口121の入球率を約30%としていることから、第1回~第9回の開放ラウンドで次の開放ラウンドへの移行条件が比較的成立し易く、最終(第10回)の開放ラウンドまで実行され易い。そして、大当り遊技後に、小当り確変モードになり易い。一方、第10回の開放ラウンドでは、大当り確変口122の入球率を約10%としていることから、前記小当り確変モードに比して、大当り遊技後に大当り確変モードになり難い。
また、小当り遊技は、上述した実施例1と同様に実行制御される。そして、通常大当り抽選確率(大当り通常モード)、高大当り抽選確率(大当り確変モード)、通常小当り抽選確率(小当り通常モード)、および高小当り抽選確率(小当り確変モード)についても、上述した実施例1と同様に定めている。
次に、実施例3の大当り遊技処理(図26~28,17)について説明する。尚、メインルーチン(図7)、始動入賞処理(図8)、および小当り遊技処理(図18,19)は、前記実施例1と同様であり、当否判定処理(図9~13)は、前記実施例2と同様である。
本実施例3の大当り遊技処理(図28~30,図17)は、上述した実施例1,2と同様に、上記した当否判定処理により大当りとなった場合に、上記したメインルーチンの特別遊技処理から実行される処理である。
大当り遊技処理の、図26に示すS1500~S1525の各処理は、上述した実施例1の大当り遊技処理(図14)のS500~S525と同様の処理であることから、説明を省略する。
S1530は、S1525の肯定判定から続く処理であり、第一大入賞口開放処理を行う。この第一大入賞口開放処理では、前記した当否判定処理(図10)で設定した第一大入賞口14の開放パターン(ロング型)に従って、第一大入賞口14を開放作動する(第1回の開放ラウンドを開始する)。
続くS1535では、小当り確変口作動開始処理を実行し、第一大入賞口装置21のシャッター片27,27を所定態様で位置変換作動させる。これにより、小当り確変口121を開閉させて、該小当り確変口121に所定の入球率(約30%)で入球可能となる。このS1535から続くS1540では、実施例1のS540(図14)と同様に、開放ラウンド数を示す開放ラウンドカウンタをインクリメントする。
S1505(第一大入賞口14の開放中か否かを判定する処理)の肯定判定から続く図27のS1550とS1555の各処理は、上述した実施例1の大当り遊技処理(図15)のS575とS580と同様の処理である。S1550の肯定判定またはS1555の肯定判定から続くS1560では、小当り確変口121に入球したか否かを判定する。ここで、小当り確変口121に入球した場合には(S1560:Yes)、S1565に進み、入球していない場合には(S1560:No)、S1575に進む。
S1565では、小当り確変口入球フラグ=1とし、S1570に進む。S1570では、継続フラグ=1として、S1575に進む。
S1575では、第一大入賞口閉鎖処理を実行して、第一大入賞口14を閉鎖する。続くS1580では、小当り確変口作動停止処理を実行し、第一大入賞口装置21のシャッター片27,27を閉鎖状態で作動停止する。続くS1585では、実施例1のS590(図15)と同様の大当りインターバル処理を実行する。
S1510(第二大入賞口15の開放中か否かを判定する処理)の肯定判定から続くS1600とS1605の各処理は、上述した実施例1のS625とS630(図15)と同様の処理である。S1600の肯定判定またはS1605の肯定判定から続くS1610では、大当り確変口122に入球したか否かを確認する。ここで、大当り確変口122に入球した場合には(S1610:Yes)、S1615に進み、入球していない場合には(S1610:No)、S1620に進む。S1615では、大当り確変口入球フラグ=1とし、S1620に進む。
S1620では、第二大入賞口閉鎖処理を実行して、第二大入賞口15を閉鎖する。続くS1625では、大当り確変口作動停止処理を実行し、第二大入賞口装置31のシャッター片37を閉鎖状態で作動停止する。続くS1630とS1635とは、実施例1のS640とS645(図15)と同様の処理である。
S1515(開放ラウンド間のインターバル中であるか否かを判定する処理)の肯定判定から続く図28のS1650は、実施例1のS670(図16)と同様の処理である。このS1650の肯定判定から続くS1655では、前記した継続フラグ=1か否かを判定し、肯定判定の場合には(S1655:Yes)、S1660に進み、否定判定の場合には(S1655:No)、S1695に進む。S1660では、開放ラウンドカウンタ=9か否か(第9回の開放ラウンドが終了した状態か否か)を判定し、肯定判定の場合には(S1660:Yes)、S1665に進み、否定判定の場合には(S1660:No)、S1675に進む。S1665では、第二大入賞口開放処理を実行し、ロング型の開放パターンに従って、第二大入賞口15を開放作動する(第10回の開放ラウンドを開始する)。続くS1670では、大当り確変口作動開始処理を実行し、第二大入賞口装置31のシャッター片37を所定態様で位置変換作動させる。これにより、大当り確変口122に所定の入球率(約10%)で入球可能となる。一方、S1675では、第一大入賞口開放処理を実行し、ロング型の開放パターンに従って、第一大入賞口14を開放作動する。続くS1680では、前記したS1535と同様の小当り確変口作動開始処理を実行する。
前記S1670又はS1680から続くS1685では、開放ラウンドカウンタをインクリメントし、S1690に進む。S1690では、継続フラグ=0として、大当り遊技処理を終了する。
また、前記したS1655の否定判定から続くS1695とS1700は、実施例1のS640とS645(図15)と同様の処理である。
尚、S1520(大当り終了演出中か否かを判定する処理)の肯定判定から続く図17のS750~S820は、上述した実施例1と同様の処理を行う。ここで、実施例3では、この図17中にあって、S820の次のステップを示す記号(10)を、記号(22)と読み替える。すなわち、S820処理後は、図26のリターンに進み、大当り遊技処理を終了する。
次に、実施例3に置ける大当り遊技を、遊技の流れに従って説明する。
ここで、本実施例3では、小当り確変口121に入球しなければ、大当り確変口122に入球不能であることから、小当り通常モードと大当り確変モードとが併存しない。そのため、実施例3の遊技状態は、「大当り通常モード/小当り通常モード/非開放延長モード」の遊技状態、「大当り通常モード/小当り通常モード/開放延長モード」の遊技状態、「大当り通常モード/小当り確変モード/開放延長モード」、「大当り確変モード/小当り確変モード/開放延長モード」の遊技状態の四パターンである。
第一始動口11または第二始動口12への入球を契機として、大当り遊技が開始されると、第1回の開放ラウンドにより、第一大入賞口14がロング型の開放パターンにより実行される。開放ラウンドでは、シャッター片27,27が所定態様で位置変換作動することにより、第一大入賞口14に入った遊技球が、小当り確変口121または第一通常口26,26に入球する。ここで、シャッター片27,27の位置変換作動による小当り確変口121の入球率は、比較的高い(約30%)であることから、第一大入賞口14に入った遊技球が該小当り確変口121に入球し易い。こうした開放ラウンド中に小当り確変口121に入球すると、次の開放ラウンドを行う条件が満たされ、第1回の開放ラウンドの終了後にインターバルを介して、第2回の開放ラウンドが実行される。こうして、第一大入賞口14を開放する第1回~第9回の開放ラウンドが順次行われる。尚、第1回~第9回の開放ラウンドでは、小当り確変口121に入球することで、小当り確変口入球フラグ=1とする。
そして、第9回の開放ラウンド中に小当り確変口121に入球すると、第10回の開放ラウンドを行う条件が満たされ、該第9回の開放ラウンドの終了後に、第二大入賞口15を開放する第10回の開放ラウンドが実行される。この第10回の開放ラウンドでは、シャッター片37が所定態様で位置変換作動することにより、第二大入賞口15に入った遊技球が、大当り確変口122または第二通常口36に入球する。ここで、シャッター片37の位置変換作動による大当り確変口122への入球率は比較的低いものの(約10%)、入球すると、大当り確変口入球フラグ=1とする。
前記第10回の開放ラウンドが終了した際に、大当り確変口入球フラグ=1であると、大当り確変フラグ=1となり(当然ながら小当り確変フラグ=1)、大当り遊技の終了後は、「大当り確変モード/小当り確変モード/開放延長モード」の遊技状態となる。一方、第10回の開放ラウンドの終了の際に、大当り確変口122に入球しないと、大当り確変口入球フラグ=0であるから、大当り遊技の終了後は、「大当り通常モード/小当り確変モード/開放延長モード」の遊技状態となる。
尚、本実施例2にあっても、大当り確変モード、小当り確変モード、および開放延長モードは、上述した実施例1と同様に、当否判定処理で大当り判定すること、又は該当否判定処理の当否抽選が100回行われることにより終了する。
実施例3の構成にあっては、第一大入賞口14内の小当り確変口121が、次の開放ラウンドを実行するための継続口としての役割を有するものであり、該小当り確変口121への入球が、第二大入賞口15内の大当り確変口122への入球のために必須である。これにより、大当りに高確率で当選し得る大当り確変モードを望む遊技者に、小当り確変口121への入球を望む感情を強く生じさせることができる。そして、大当り確変モードの獲得が目的であっても、小当り確変口121に入球可能な開放ラウンドでは、該小当り確変口121への入球を望む遊技者の感情が強く刺激されることから、該小当り確変口121を狙う遊技に該遊技者を集中させ得る。こうしたことから、例え大当り確変モードを獲得できなくとも、小当り確変口121への入球により従来に無い新たな小当り確変モードとなることによって、小当り遊技への遊技者の興味を著しく高めることができる。
さらに、本実施例3は、前記のように、小当り確変口121への入球を条件として、大当り確変口122に入球できる可能性が生ずるものであるから、小当り確変モードを狙う面白さを介して、大当り確変モードを狙う面白さが発揮されるため、両者の相乗効果によって従来に無い興趣溢れる遊技を遊技者に提供できる。
また、実施例3の構成にあっても、上述した実施例1と同様に、第一大入賞口14(小当り確変口121)を狙った遊技球の発射と、第二大入賞口15(大当り確変口122)を狙った遊技球の発射とが求められる。こうした遊技者の技術介入により、遊技領域へ発射された遊技球の帰趨を見るというパチンコ機特有の面白さが強調され、小当り確変モードと大当り確変モードとの獲得を望む遊技者の感情が効果的に刺激され得る。
したがって、本実施例3の構成によれば、従来に無い興趣溢れる遊技性が発揮され、遊技の興趣性を飛躍的に向上できる。そして、上述した実施例1,2と同様に、小当り遊技の面白さが著しく向上することで、大当り遊技にのみ興味を示される射倖性を抑えることもでき、遊技バランスに優れた遊技を提供できる。
上述した実施例1~3にあって、パチンコ機1が、本発明にかかる弾球遊技機に相当する。
実施例1~3の第一大入賞口14および第二大入賞口15が、本発明にかかる可変入賞口の一例に相当する。
第一始動口11および第二始動口12が、本発明にかかる始動口の一例に相当する。
当否判定処理(S185~S210を除く)が、本発明にかかる当否判定手段の一例に相当する。
実施例1の大当り遊技処理および小当り遊技処理が、第一発明および第二発明の開放遊技制御手段の一例に相当し、実施例2,3の大当り遊技処理および小当り遊技処理が、第一発明の開放制御手段の一例に相当する。
大当り遊技を構成する第1回~第10回の各開放ラウンドの開放時間(前半ショート型:0.2秒+20秒、ロング型:26.2秒)を合計した時間が、本発明の総開放時間に相当する。
実施例1における第二大入賞口装置31の小当り確変口35が、第一発明および第二発明の小当り確変領域の一例に相当する。
当否判定処理のS200~S210が、本発明にかかる小当り確率選択手段の一例に相当する。そして、大当り遊技中における小当り確変口25,118,121への入球と、当該大当り遊技の終了とが、本発明にかかる小当り確変条件の一例に相当する。
当否判定処理のS185~S195が、本発明にかかる大当り確率選択手段の一例に相当する。
実施例1における、大当り遊技中の大当り確変口25への入球と、当該大当り遊技の終了とが、第一発明および第二発明の大当り確変条件の一例に相当する。
実施例1における第一大入賞口装置21の大当り確変口25が、第二発明の大当り確変領域の一例に相当する。
実施例2における第二大入賞口装置111の小当り確変口118が、第一発明および第三発明の小当り確変領域の一例に相当する。そして、該第二大入賞口装置111の大当り確変口117が、第三発明の大当り確変領域の一例に相当する。
実施例2における、大当り遊技中の大当り確変口117への入球と、当該大当り遊技の終了とが、第一発明および第三発明の大当り確変条件の一例に相当する。
実施例2における振分部材116が、第三発明の振分手段の一例に相当する。
実施例3における第一大入賞口装置21の小当り確変口121が、第一発明および第四発明の小当り確変領域の一例に相当し、第二大入賞口装置35の大当り確変口122が、第一発明および第四発明の大当り確変領域の一例に相当する。
実施例3における、大当り遊技中の大当り確変口122への入球と、当該大当り遊技の終了とが、第一発明および第四発明の大当り確変条件の一例に相当する。
実施例3における大当り遊技処理のS1560~S1570およびS1655~S1670が、第三発明の入球率変化手段の一例に相当する。
次に、前述した本実施例の別例を以下に説明する。
実施例1にあっては、第一~第四の大当り遊技のいずれかを選択的に実行するようにした構成であるが、大当り遊技の種類は適宜変更して設定できる。また、各大当り遊技についても、実施例に限らず、開放ラウンド数や組合せ(前半ショート型とロング型途の組合せ)などを適宜変更して設定できる。
また、実施例2,3についても、開放ラウンド数や開放ラウンドのパターンなどを適宜変更して設定できる。例えば、実施例2,3では、ロング型の開放ラウンドのみを行うが、これに限らず、前半ショート型とロング型との開放ラウンドを行うこともできる。さらに、実施例1と同様に、複数種類の大当り遊技のなかから一の大当り遊技を選択的に実行する構成としても良い。
また、実施例1にあっては、第二および第四の大当り遊技が、第9回の開放ラウンドを大当り確変口に入球容易なロング型とした構成であるが、これに限らず、第9回以外の開放ラウンドをロング型とすることも可能である。例えば、第1回や第6回の開放ラウンドをロング型としても良いし、第二および第四の大当り遊技を実行する際に、ロング型とする開放ラウンドを抽選などにより選択的に決定する構成としても良い。または、ロング型の開放ラウンドを、一回の大当り遊技中に複数回行うことも可能である。
また、実施例1にあっては、前半ショート型の開放ラウンドとロング型の開放ラウンドとによる大当り遊技を行う構成であるが、これら開放ラウンドのパターンは適宜変更することが可能である。詳述すると、実施例1の構成は、大当り確変口または小当り確変口にほとんど入球できない(入球率が0%に近い)前半ショート型の開放ラウンドと、大当り確変口または小当り確変に入球容易な(入球率が100%に近い)ロング型の開放ラウンドとを行うが、その他の構成として、該前半ショート型よりも該入球率が高いパターンによる開放ラウンドと、該ロング型よりも、該入球率の低いパターンによる開放ラウンドとを行う構成とすることもできる。さらには、これら別パターンの開放ラウンドと、前半ショート型やロング型とを適宜組合わせた大当り遊技を行うことも可能である。
また、実施例1の別例として、第一大入賞口装置の内部に小当り確変口を設け且つ第二大入賞口装置の内部に大当り確変口を設けた構成とし、第1回~第9回の開放ラウンドで小当り確変口へ入球する可能性があり、第10回の開放ラウンドで大当り確変口へ入球する可能性があるものとすることもできる。
前述した実施例2の構成にあっては、一回の開放ラウンド中に、振分作動領域115へ流入可能な時間と流入可能な遊技球数とを制限した構成であるが、これに限らず、該流入可能な時間と遊技球数とのいずれか一方を定める構成としても良いし、これら両者を定めない構成としても良い。ここで、振分作動領域115へ流入可能な遊技球数を制限しない構成の場合には、例えば、大当り確変口または小当り確変口への入球を検知すると、以降で大当り確変口または小当り確変口への入球を無効とすることが好適である。また、振分作動領域115へ流入可能な時間が相互に異なる複数の大当り遊技を選択的に行う構成とすることもできる。この構成によれば、いずれの大当り遊技が行われるかによって、振分作動領域115へ流入できる確率(換言すると、大当り確変口と小当り確変口とへの入球率)が変わることになる。
また、実施例2の構成にあっては、第10回(最終)の開放ラウンドで第二大入賞口を開放する構成としたが、これに限らず、第10回以外の開放ラウンドで第二大入賞口を開放するようにしても良い。例えば、第1回や第8回の開放ラウンドで第二大入賞口を開放することもできる。さらに、大当り判定に伴って、抽選等により第二大入賞口を開放する開放ラウンドを選択的に決定するようにしても良い。
実施例2にあっては、遊技球を大当り確変口117と小当り確変口118に振り分ける振分部材116を備えた構成であるが、これに限らず、他の振分手段を用いることも可能である。
また、実施例2の振分部材116は、大当り確変口117と小当り確変口118とのいずれかに振り分けるようにした構成であるが、この他の構成として、大当り確変口と小当り確変口と通常口とのいずれか振り分ける構成とすることも可能である。この場合には、実施例2と同様に、振分分岐路と通常分岐路とに分岐した球流路を備えた構成であっても良いし、第二大入賞口に入球した遊技球が全て振分作動領域に流下する構成であっても良い。
また、実施例2の振分部材116は、大当り確変口117と小当り確変口118とへの入球率を略同じとなるようにした構成であるが、これに限らず、一方への入球率を高くする構成(例えば、一方の振分口を大きいサイズする等)としても良い。尚、振分部材が、前記のように大当り確変口と小当り確変口と通常口とに振り分ける構成である場合にも、夫々の入球率が異なる構成(例えば、通常口の入球率を高くする等)としても良い。
前述した実施例3の構成にあっては、小当り確変口121の入球率を約30%に制御し且つ大当り確変口122への入球率を約10%に制御した構成であるが、これに限らず、各入球率は適宜変更して設定することが可能である。
また、実施例3では、第1回~第9回の開放ラウンドで、小当り確変口121が継続口の役割を有する構成としたが、この他の構成として、第10回の開放ラウンドのみを、第9回での小当り確変口121への入球を条件として実行される構成とすることもできる。この場合には、第1回~第9回までは開放ラウンドが必ず実行されることから、第9回の開放ラウンドでのみ、小当り確変口121が継続口としての役割を有する。
また、実施例3では、小当り確変口121の内部に小当り確変口スイッチを設け、該スイッチの検出により、小当り確変モードへの移行条件と次の開放ラウンドへの移行条件とを夫々成立する契機としたが、これに限らず、小当り確変口121の内部に、小当り確変口スイッチと継続スイッチとを夫々に設け、小当り確変口スイッチの検出により小当り確変モードへの移行条件を成立する契機とする一方、継続スイッチの検出により次の開放ラウンドへの移行条件を成立する契機とするようにしても良い。この場合には、一回の大当り遊技中で、小当り確変口スイッチの検出があると、これ以降の該小当り確変口スイッチの検出を無効処理する構成が好適である。
また、実施例3では、第一大入賞口14内の小当り確変口121に入球することにより、大当り確変口122に入球可能となる(入球率が高くなる)ものであるが、この他の構成として、小当り確変口と大当り確変口とを逆にした構成することもできる。すなわち、実施例1と同様の第一大入賞口装置21と第二大入賞口装置31とを備え、第一大入賞口14内の大当り確変口25への入球を条件として、次の開放ラウンドが実行され、第10回の開放ラウンドで開放される第二大入賞口15内の小当り確変口35に入球可能となる(入球率が高くなる)ものとしても良い。この場合には、大当り確変口25が継続口としての役割を有する。
また、前述した実施例3の別例(第三発明の別の実施例)として、大当り確変領域および小当り確変領域を備えない第一大入賞口と、大当り確変領域および小当り確変領域を備えた第二大入賞口とが配設された構成とし、第二大入賞口に入った遊技球が、大当り確変領域に入球した場合に、小当り確変領域への入球率が高くなる構成が提案される。
具体例として、図29に示すように、第二大入賞口装置141は、第二大入賞口14に入球した遊技球が流下する球流路142を備え、該球流路142は、その上流部で、大当り確変ゲート(大当り確変領域に相当)143に連通するゲート分岐路142aと通常口144aに連通する通常分岐路142bとに分岐し、さらにゲート分岐路142aは、大当り確変ゲート143の下流側で、小当り確変口(小当り確変領域に相当)145に連通する確変分岐路142cと、通常口144bに連通する分岐路142dとに分岐する。そして、ゲート分岐路142aと通常分岐路142bとに分岐する部位には、いずれか一方へ遊技球を誘導するシャッター片146を備え、さらに、確変分岐路142cと分岐路142dとを分岐する部位には、いずれか一方へ遊技球を誘導するシャッター片147を備える。また、大当り確変ゲート143には、通過する遊技球を検出するスイッチが配設され、小当り確変口145には、入球した遊技球を検出するスイッチが配設されている。かかる別例の構成では、上流のシャッター片146を作動制御することにより、大当り確変ゲート143(ゲート分岐路142a)への通過率を制御すると共に、下流側のシャッター片147を作動制御することにより、小当り確変口145への入球率を制御する。そして、この別例の構成は、大当り確変ゲート143の通過することにより、小当り確変口145へ入球可能となる(小当り確変口145への入球率が高くなる)。
こうした別例の構成にあっては、大当り確変ゲート143の通過を条件として、小当り確変口145に入球できる可能性を生ずるものであるから、大当り確変モードを狙う面白さを介して、小当り確変モードを狙う面白が生ずることから、両者の相乗効果によって従来に無い興趣溢れる遊技を遊技者に提供できる。このように別例の構成は、前述の実施例3と同様の作用効果を発揮できる。
尚、この別例の構成では、例えば、第1回~第9回の開放ラウンドを第一大入賞口で行い、第10回の開放ラウンドを第二大入賞口15で行っても良い。さらに、第一大入賞口を開放する開放ラウンドと第二大入賞口15を開放する開放ラウンドとは、これに限らず、適宜変更して設定できる。
実施例1~3にあっては、大当り確変モード、小当り確変モード、および開放延長モードの各終了条件を同じ(当否判定処理で大当り判定すること、または当否抽選を100回行うこと)としたが、夫々に異なる終了条件を設定することも可能である。例えば、大当り確変モードの終了条件は、大当り判定すること又は当否抽選を100回行うこととする一方、小当り確変モードの終了条件は、大当り判定すること又は当否抽選を50回行うこととすることができる。
また、開放延長モードは、大当り遊技後に必ず移行するものとしたが、これに限らず、所定条件(例えば、抽選など)の成立により移行するものとしても良い。
実施例1~3にあって、通常大当り抽選確率、高大当り抽選確率、通常小当り抽選確率、および高小当り抽選確率は、実施例1~3に限らず、適宜変更して設定可能である。また、開放延長モードで実施する機能についても、実施例1~3に限らず、適宜変更して設定可能である。
実施例1~3にあっては、第一始動口と第二始動口とのいずれに入球した場合も、同様に、大当りの抽選(大当りか否か)と小当りの抽選(小当りか否か)とを行うようにしたものであるが、これに限らず、一方の始動口に入球した場合にのみ、小当りの抽選を行うようにすることもできる。さらには、各始動口への入球に応じて、異なる大当り遊技を行うようにしても良い。例えば、実施例1にあって、第一始動口への入球により大当りとなった場合には、第一~第三の大当り遊技が選択的に実行され、第二始動口への入球により大当りとなった場合には、第四の大当り遊技が実行されるようにする。
また、始動口毎に、相互に異なる通常大当り抽選確率、高大当り抽選確率、通常小当り抽選確率、および高小当り抽選確率を設定することもできる。
実施例1~3にあっては、大当り確変口を小当り確変口と別に設け、大当り確変口への入球に基づいて大当り確変条件が成立するようにしたが、これに限らず、他の大当り確変条件を定めることもできる。例えば、特別図柄が特定の停止態様で変動停止することに基づいて、大当り確変条件が成立する構成としても良い。また、一の大入賞口の内部に確変口を備え、該確変口が、所定変換条件の成立に伴って大当り確変口と小当り確変口とのいずれかに変換される構成としても良い。具体的には、前記実施例1と同様の第一大入賞口装置の内部に確変口(実施例1の大当り確変口に相当)を備えた構成とする。そして、第1回~第9回の開放ラウンドでは該確変口を大当り確変口として機能させる一方、第10回の開放ラウンドでは当該確変口を小当り確変口として機能させる。又は、該確変口を大当り確変口とする大当り遊技と当該確変口を小当り確変口とする大当り遊技とのいずれかを選択的に行うようにする。
実施例1~3にあっては、第一大入賞口と第二大入賞口との二個の大入賞口を備えた構成であるが、これに限らず、一個の大入賞口を備えた構成や三個以上の大入賞口を備えた構成であっても良い。
一個の大入賞口を備えた構成にあって、例えば、当該大入賞口の内部に、大当り確変口と小当り確変口と通常口とを備え、さらに、大当り確変口へ誘導する位置と、小当り確変口へ誘導する位置と、通常口へ誘導する位置とに位置変換作動する誘導手段を備える構成とする。そして、大当り遊技で、前記誘導手段により大当り確変口へ誘導する開放ラウンドと、小当り確変口へ誘導する開放ラウンドとを行うことにより、上述した実施例1,3と同様の作用効果を奏する構成とできる。また、同様に各確変口や誘導手段などを備えた構成にあって、第1回~第9回の開放ラウンドでは通常口へのみ入球可能な構成とすることにより、該実施例2と同様の作用効果を奏する構成とできる。
また、一個の大入賞口を備えた構成として、上述したように、大入賞口装置(実施例1の第一大入賞口装置に相当)の内部に設けた確変口を、開放ラウンドまたは大当り遊技に応じて大当り確変口と小当り確変口とのいずれかに変換する構成とすることもできる。
一方、第一大入賞口と第二大入賞口との他に、小当り遊技でのみ開放される第三大入賞口を備えた構成とすることもできる。例えば、実施例1~3にあって、小当り遊技を、第三大入賞口の開放により実行する構成とすれば良い。さらに、この第三大入賞口の内部に、特別領域を備えた構成とし、小当り遊技中に該特別領域(大当り確変口に相当)への入球により、当該小当り遊技後に大当り確変モードに移行する構成や、該特別領域への入球により、当該小当り遊技後に大当り遊技を実行する構成などとして良い。
また、上述した実施例1~3の構成は、当否判定処理により大当り判定した場合に大当り遊技を実行する構成としたが、この他の構成として、小当りから大当りに発展する遊技を行うようにしても良い。例えば、実施例1にあって、小当り遊技による第一大入賞口14の開放中に、シャッター片27,27を開放し、該大当り確変口25に入球すると、大当りが確定して、当該小当り遊技後に、大当り遊技を行う構成とすることで実現できる。
また、実施例1~3の構成にあって、小当り遊技中に、小当り確変口への入球を可能とすることもできる。例えば、実施例1にあって、小当り遊技を第二大入賞口15の開放により行い、該開放に伴ってシャッター片37を開放状態とする構成とすることで実現できる。
上述した実施例1~3にあっては、小当り確変口への入球を契機として、高小当り抽選確率を有効とする小当り確変モードに移行する構成であるが、この他の構成として、小当り確変口への入球を契機として、通常小当り抽選確率を有効とする小当り通常モードに移行する構成とすることもできる。この構成では、大当り遊技中に小当り確変口への入球を契機として、小当り通常モードに移行する一方、該大当り遊技中に該小当り確変口に入球しないことを契機として、小当り確変モードに移行する。すなわち、小当り確変口への入球を契機として、小当り抽選確率が低くなる構成である。かかる構成にあっても、小当り確変口への入球により小当り抽選確率が変わることから、遊技者の興味を惹き付け易い。したがって、この構成にあっても、小当り抽選確率の変更という従来に無い新たな遊技を適用できることから、遊技の興趣性を飛躍的に向上できる。
上述した実施例1~3にあっては、小当り遊技が第一大入賞口を1.8秒間(開放時間)開放するものとしたが、この開放時間は適宜変更することも可能である。また、小当り遊技が、第一大入賞口への所定個数(例えば、10個)の入球することで、該第一大入賞口を閉鎖するものであっても良い。さらには、小当り遊技が、大当り遊技と同様に、前記した所定の開放時間と所定個数の入球とのいずれか一方を満足することで、第一大入賞口を閉鎖するようにしても良い。
また、上述した実施例1~3のパチンコ機1は、上皿55と下皿63とを備えた構成であるが、これに限らず、いわゆる封入式のパチンコ機であっても良い。封入式のパチンコ機は、内部に封入した所定個数の遊技球を循環させることによって遊技を行うものである。こうした封入式のパチンコ機に、上述の実施例や別例の構成を適用可能であり、同様の作用効果を奏し得る。また、実施例のパチンコ機は、いわゆる管理遊技機であっても良い。管理遊技機は、主制御装置への外部からのアクセスを不能とするものであり、主制御装置から枠制御装置(実施例の払出制御装置に相当)へ一方向にのみ通信可能とし、枠制御装置を介してのみホールコンピュータと通信可能な構成である。こうした管理遊技機に、上述した実施例や別例の構成を適用可能であり、同様の作用効果を奏し得る。
1 パチンコ機(弾球遊技機)
2 遊技領域
11 第一始動口(始動口)
12 第二始動口(始動口)
14 第一大入賞口(可変入賞口)
15 第二大入賞口(可変入賞口)
25,117,122 大当り確変口(大当り確変領域)
35,118,121 小当り確変口(小当り確変領域)
116 振分部材

Claims (4)

  1. 遊技領域に設けられ、遊技球を入球可能な開放状態と入球不能な閉鎖状態とに変換される一又は複数の可変入賞口と、
    遊技領域に設けられた始動口への遊技球の入球を契機として、所定の抽選確率に従って大当り、小当り、又はハズレを判定する当否判定手段と、
    該当否判定手段により大当りと判定された場合に、可変入賞口を開放させる開放ラウンドを複数回行う大当り遊技を実行制御する一方、該当否判定手段により小当りと判定された場合に、該大当り遊技による開放ラウンドの総開放時間よりも短い開放時間で可変入賞口を開放させる小当り遊技を実行制御する開放遊技制御手段と
    を備えてなる弾球遊技機において、
    少なくとも一の可変入賞口の内部に設けられ、該可変入賞口に流入した遊技球が入球可能な小当り確変領域と、
    前記小当り確変領域への遊技球の入球を契機とする小当り確変条件が成立したか否かに伴って、小当りか否かを判定する通常小当り抽選確率と該通常小当り抽選確率よりも高確率で小当りを判定する高小当り抽選確率とのいずれかを有効とする小当り確率選択手段と、
    前記小当り確変条件と異なる大当り確変条件が成立したか否かに伴って、大当りか否かを判定する通常大当り抽選確率と該通常大当り抽選確率よりも高確率で大当りを判定する高大当り抽選確率とのいずれかを有効とする大当り確率選択手段と
    を備え、
    前記当否判定手段が、前記小当り確率選択手段で有効とした通常小当り抽選確率または高小当り抽選確率と前記大当り確率選択手段で有効とした通常大当り抽選確率または高大当り抽選確率とにより、大当り、小当り、又はハズレを判定するものであることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 少なくとも一の可変入賞口の内部に設けられ、該可変入賞口に流入した遊技球が入球可能な大当り確変領域を備えると共に、
    大当り確率選択手段は、大当り遊技中に前記大当り確変領域へ遊技球が入球することを契機とする大当り確変条件が成立したか否かに伴って、通常大当り抽選確率と高大当り抽選確率とのいずれかを有効とするものであって、
    開放遊技制御手段は、前記大当り確変領域に入球可能な開放ラウンドと、該開放ラウンドと異なる、小当り確変領域に入球可能な開放ラウンドとを含む複数の開放ラウンドを行う大当り遊技を実行制御するものであることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 小当り確変領域を備えた可変入賞口の内部に設けられ、該可変入賞口に流入した遊技球が入球可能な大当り確変領域を備えると共に、
    大当り確率選択手段は、大当り遊技中に前記大当り確変領域へ遊技球が入球することを契機とする大当り確変条件が成立したか否かに伴って、通常大当り抽選確率と高大当り抽選確率とのいずれかを有効とするものであって、
    小当り確変領域と大当り確変領域とを備えた可変入賞口の内部には、該可変入賞口に流入した遊技球を、大当り確変領域と小当り確変領域とを含む複数の振分領域のいずれかに振り分ける振分手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  4. 少なくとも一の可変入賞口の内部に設けられ、該可変入賞口に流入した遊技球が入球可能な大当り確変領域を備えると共に、
    大当り確率選択手段は、大当り遊技中に前記大当り確変領域へ遊技球が入球することを契機とする大当り確変条件が成立したか否かに伴って、通常大当り抽選確率と高大当り抽選確率とのいずれかを有効とするものであって、
    一回の大当り遊技中に、前記大当り確変領域と小当り確変領域との一方に遊技球が入球すると、該一方に遊技球が入球しない場合に比して、他方への遊技球の入球率が高くなる入球率変化手段を備えたものであることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
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